- 学校の概要|日本大学最初の付属校として歩む伝統ある共学校
- アクセスと立地環境|両国駅から徒歩数分の通いやすい立地
- 教育方針とカリキュラム|基礎学力を固める「両立型」の一貫教育
- 学習環境と施設設備|3棟に学習・運動設備を集約した都市型キャンパス
- 学校生活と行事|仲間と成長する櫻墨祭と多彩な体験行事
- クラブ活動|勉強と部活動の両方に本気で取り組める環境
- 進学実績と卒業後の進路|日本大学への進学を軸に他大学受験にも対応
- 学費や諸経費について|初年度は約132万円、6年間を見通した資金計画が大切
- 入試情報と合格の目安|募集枠の大きい第1回を軸に複数回入試を活用
- 併願校パターン|難度と入試日程から考える組み合わせ
- 在校生・保護者の声|温かな校風と文武両道への評価
- この学校に向いている子の特徴|付属校の安心感の中で幅広く挑戦したい子
- まとめ|アクセス・進路・学校生活のバランスに優れた日大付属校
学校の概要|日本大学最初の付属校として歩む伝統ある共学校
日本大学第一中学校は、東京都墨田区横網にある私立の共学中高一貫校です。通称は「日大一」。1913年に日本大学最初の付属校となる「日本大学中学校」として創立され、110年以上にわたって教育を続けてきました。
| 学校名 | 日本大学第一中学校 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都墨田区横網1丁目5番2号 |
| 学校区分 | 私立・共学・中高一貫校 |
| 創立 | 1913年 |
| 通称 | 日大一 |
| 系列大学 | 日本大学 |
| 教育理念 | 真・健・和 |
「真・健・和」を育てる6年間
教育の根幹となっているのは、「真・健・和」の精神です。「真」は真理を探究する姿勢、「健」は心身ともに健やかに成長すること、「和」は互いを認め合いながら協力する心を表しています。学力だけを伸ばすのではなく、集団生活や行事、部活動を通して、社会の中で周囲と関わりながら行動できる人間を育てることを重視しています。
学校が現在掲げているのは、日大付属校としての進学面の安心感を活かしながら、勉強も部活動も本気で取り組む「両立型」の教育です。日本大学への進学を視野に入れられる一方で、入学時点から進路を一つに限定するのではなく、生徒それぞれが将来像を描き、希望する進路へ進めるように学校が伴走します。
中学校は1学年約200人の共学校
2026年度の中学校在籍者数は603人で、各学年5クラス、1クラス40人前後の編成です。共学校ですが、在籍者は男子の割合がやや高く、中学校全体では男子約64%、女子約36%となっています。
高校では、中学校からの内部進学生に加えて、高校入試で入学する生徒も受け入れています。原則として高校1年次から内部進学生と高校入学生が同じクラスで学ぶため、中高6年間を同じ顔触れだけで過ごす完全中高一貫校とは異なり、高校進学時に新しい仲間や価値観と出会える点も特徴です。
伝統校でありながら変化を続ける学校
長い歴史を持つ学校ですが、伝統だけに頼るのではなく、生徒が自分の将来を考えて行動するための進路教育や、ICTを活用した授業、国際理解教育、高大連携などにも取り組んでいます。大学付属校のメリットを活かしつつ、生徒の自主性や自己効力感を育てようとしている点が、現在の日大一を理解する上で重要なポイントです。
また、先生と生徒の距離が比較的近く、卒業後も学校を訪れる卒業生が多いとされる温かな校風も魅力です。両国という歴史と文化に恵まれた地域で、学習、部活動、学校行事のいずれにも前向きに取り組みながら成長できる学校といえるでしょう。
アクセスと立地環境|両国駅から徒歩数分の通いやすい立地
日本大学第一中学校は、東京都墨田区横網に位置し、JR総武線と都営大江戸線の「両国駅」から徒歩で通えるアクセスの良い学校です。特に都営大江戸線の駅からは校舎が近く、毎日の通学負担を抑えやすい点は、6年間通う中高一貫校を選ぶ上で大きな魅力となります。
| 所在地 | 東京都墨田区横網1丁目5番2号 |
|---|---|
| 都営大江戸線 | 「両国駅」A1出口から徒歩約1分 |
| JR総武線 | 「両国駅」から徒歩約5分 |
| 路線バス | 都営バス「都営両国駅前」停留所から徒歩すぐ |
東京都内だけでなく千葉方面からも通いやすい
JR総武線は、秋葉原、新宿方面と、錦糸町、市川、船橋方面を結んでいます。そのため、墨田区や江東区、台東区、江戸川区などの東京都東部に加え、千葉県西部からも通学しやすい立地です。
都営大江戸線を利用すれば、上野御徒町、飯田橋、新宿、六本木方面などからもアクセスできます。複数の路線を利用できるため、電車の運休や遅延が発生した際に、状況に応じて通学経路を変更しやすい点も安心材料です。
また、駅から学校までの距離が短いため、電車を降りてから長時間歩く必要がありません。雨天時や荷物の多い日、部活動で帰宅が遅くなる日にも、移動の負担を抑えられます。保護者が学校説明会、個人面談、文化祭などで来校する際にも便利です。
歴史と文化に触れられる両国の街
両国は、相撲の街として知られる一方、江戸から続く歴史や文化を身近に感じられる地域でもあります。学校の周辺には、両国国技館、旧安田庭園、横網町公園、すみだ北斎美術館などがあり、都市部にありながら文化施設や緑に触れられる環境が整っています。
こうした地域環境は、単に通学に便利というだけではありません。地域の歴史や文化、芸術を学ぶきっかけになり、校外学習や探究活動との相性にも優れています。学校も、下町ならではの歴史・文化施設が点在する環境を活かした地域連携を教育環境の特色として掲げています。
駅前にありながら落ち着いて学べる環境
校舎は両国駅の近くにありますが、大規模な繁華街の中心に位置しているわけではありません。周辺には学校、公共施設、文化施設、公園などが集まっており、都心の利便性と比較的落ち着いた雰囲気を併せ持っています。
一方で、都市型の学校であるため、広々とした郊外型キャンパスを求める家庭は、学校見学の際に校舎や運動環境を確認しておくとよいでしょう。また、両国国技館で催しが行われる日には駅周辺が混雑することもあります。実際の通学時間帯に駅から学校まで歩き、道路の様子や人通りを確かめておくと、入学後の生活をより具体的にイメージできます。
駅から近く、東京都内の広い範囲や千葉方面から通いやすいことは、日本大学第一中学校の大きな強みです。6年間の通学時間を抑え、その分を学習、部活動、家庭で過ごす時間に充てやすい立地といえるでしょう。
教育方針とカリキュラム|基礎学力を固める「両立型」の一貫教育
日本大学第一中学校では、中高6年間を通して、生徒一人ひとりが自分の進路を考え、自ら行動できるようになることを目指しています。その土台となるのが、生活、学習、行事の3つを大切にする人間教育です。教科の成績だけでなく、基本的な生活習慣、周囲と協力する力、最後まで物事に取り組む姿勢を、毎日の学校生活の中で育てていきます。
学校が掲げる「両立型」教育では、勉強だけ、部活動だけに偏るのではなく、授業、クラブ活動、学校行事の全てに前向きに取り組むことを重視しています。日本大学付属校としての進学制度を活かしながら、他大学への進学も含めた多様な将来を選べるように、段階的な学習指導と進路教育が組まれています。
中学3年間で生活習慣と基礎学力を確立
6年間のうち、中学1・2年を基礎期、中学3年・高校1年を定着期と位置づけています。基礎期には、遅刻をしない、提出期限を守る、家庭学習を継続するといった基本的な生活・学習習慣を身につけます。その上で、中学3年から高校1年にかけて学力を定着させながら、自分の興味や適性、将来の進路について考えていきます。
| 段階 | 学年 | 主な目標 |
|---|---|---|
| 基礎期 | 中学1・2年 | 生活習慣と学習習慣を整え、主要教科の基礎を定着させる |
| 定着期 | 中学3年・高校1年 | 基礎学力を応用につなげ、文理選択や将来の進路を考える |
| 発展期 | 高校2・3年 | 進路別の学習を深め、希望する大学・学部への進学を目指す |
中学校では、全学年とも週34時間の教育課程が組まれています。英語、数学、国語、理科、社会といった主要教科に十分な時間を配分しながら、総合的な学習、芸術、技術・家庭、保健体育なども学びます。
授業は週6日制で、土曜日にも4時間の通常授業があります。平日に部活動や学校行事へ取り組みながら、土曜日まで含めて学習時間を確保することで、無理なく授業内容を積み重ねられる編成となっています。
英語と数学は中学2年から習熟度別に指導
中学2年からは、英語と数学を中心に習熟度別授業を実施します。前年度の定期試験などを参考に、習熟クラスと通常クラスに分かれ、それぞれの理解度に合った授業を受けます。
習熟クラスは、進路を早い段階で固定する特進コースではありません。使用する教材や定期試験の内容は基本的に共通で、学習の進度や説明、演習の深さを調整することによって、生徒それぞれの力を伸ばす仕組みです。現在の所属にかかわらず、努力によって次の段階を目指せるため、日々の学習への動機づけにもつながります。
英語は学年が上がるにつれて授業時間を拡充
英語の週授業時数は、中学1年が4時間、中学2年が5時間、中学3年が6時間です。学年が上がるにつれて学習量を増やし、語彙、文法、読解、作文、リスニング、スピーキングを段階的に伸ばしていきます。
授業で知識を覚えるだけでなく、英語を実際に使う経験も重視しています。中学1年では英語体験施設を利用したプログラム、中学2年では全員参加のイングリッシュキャンプが設けられています。また、中学から高校まで全員が取り組む英語スピーチコンテストや、定期的なスペリングコンテストを通して、発表する力と語彙力を鍛えます。
英語が得意な生徒だけを対象とするのではなく、まずは「英語を使うことは楽しい」と感じられる入口をつくり、その後の海外語学研修や高校での発展的な学習へつなげている点が特徴です。
小テストや補習で学習の遅れを残さない
学習状況は、定期試験の点数だけで判断するのではなく、小テスト、提出物、授業中の様子なども含めて確認されます。理解が不十分な生徒には、必要に応じて教員が声をかけ、補習や個別の質問対応を行います。
職員室前には、生徒が教員へ質問したり、個別に指導を受けたりできるスペースがあります。分からない問題をそのままにせず、自分から「聞きに行く」習慣を身につけることも、日大一の学習指導で大切にされている点です。
一方で、学校が全てを先回りして管理するのではなく、最終的には生徒自身が必要な学習を考え、行動できるようになることを目指します。中学校では丁寧に学習のペースを整え、高校では希望制講習などを活用しながら、自立した学びへ移行していきます。
高校2年から希望進路に応じた4系統へ
高校1年までは共通のカリキュラムで学び、高校2年からは進路に応じて、日大文系、日大理系、難関文系、難関理系の4系統に分かれます。日本大学への進学を目指す生徒だけでなく、国公立大学や難関私立大学への一般受験を考える生徒にも対応した編成です。
- 日大文系:日本大学の法学、経済学、商学、文理学などの文系学部を中心に目指す
- 日大理系:日本大学の理工学、生産工学、薬学、生物資源科学などの理系学部を中心に目指す
- 難関文系:国公立大学や難関私立大学の文系学部を一般選抜で目指す
- 難関理系:国公立大学や難関私立大学の理系学部を一般選抜で目指す
大学付属校でありながら、日本大学への内部進学だけに進路を限定していないことが日大一の特徴です。まず中学校で基礎学力と学習習慣を整え、その後に本人の希望と適性を見ながら進路を選べるため、入学時点で将来の方向が決まっていない生徒にも選択肢があります。
高大連携を通して進路を具体化
日本大学との高大連携では、大学の講義を受ける受講型学習や、研究室、実験施設、医療現場などで学ぶ実習型学習が用意されています。高校段階では、医学、薬学、理工学、法学、経済学など、幅広い分野の学びに触れる機会があります。
実際の大学や研究施設を訪れ、専門家の話を聞くことで、大学名だけではなく、「どの学部で何を学びたいのか」を具体的に考えられます。付属校としての進学制度に加え、大学での学びそのものを早い段階から体験できることが、日大一の中高一貫教育の大きな強みです。
日本大学第一中学校のカリキュラムは、早い時期から受験勉強だけに特化するものではありません。生活習慣を整え、授業を大切にし、部活動や行事にも取り組みながら、自分に合った進路を見つけていく設計です。学校生活を充実させながら、基礎から着実に学力を伸ばしたい生徒に適した教育環境といえるでしょう。
学習環境と施設設備|3棟に学習・運動設備を集約した都市型キャンパス
日本大学第一中学校の校舎は、本館、新館、小体育館棟の3棟で構成されています。両国駅に近い都市型の学校であり、広大な郊外型キャンパスではありませんが、普通教室、図書室、理科実験室、体育施設、自習スペースなど、中高6年間の学校生活に必要な設備が校内に集約されています。
| 校舎・施設 | 主な設備 |
|---|---|
| 本館 | 普通教室、図書室、保健室、カウンセリングルーム、事務室など |
| 新館 | 講堂兼体育館、コンピュータ教室、理科実験室、美術教室、多目的ホール、校内売店など |
| 小体育館棟 | 小体育館、柔道場、剣道場、卓球兼ダンス場など |
| その他 | 屋上グラウンド、トレーニングルーム、自習スペースなど |
約3万6,000冊を所蔵する図書室
本館の図書室には、約3万6,000冊の蔵書があります。授業や調べ学習に利用できる資料に加え、文学作品や新書などもそろっており、毎朝行われる「朝の読書」を支える環境となっています。
図書室には、一人で落ち着いて勉強できる個人学習ブースも設置されています。休み時間や放課後に読書をするだけでなく、定期試験前の自習や調べ物にも活用できます。
職員室前にも質問・自習スペースを設置
日大一では、生徒が自分から先生へ質問に行くことを大切にしています。職員室前には机が設けられており、分からない問題を先生に質問したり、個別に説明を受けたりできます。
教室以外にも複数の自習場所があるため、一人で集中して勉強したいときは図書室、先生に質問しながら進めたいときは職員室前というように、目的に合わせて場所を選べます。先生と生徒の距離が近いという日大一の校風が、施設の使われ方にも表れています。
iPadを活用するICT教育
生徒は一人1台のiPadを使用し、授業や学校からの連絡、課題の提出、学習管理などに活用します。授業では、学習支援アプリの「ロイロノート」を使って生徒の解答を共有し、クラス全体で考えを比較したり、意見を発表したりする場面があります。
また、「Classi」を通じて学校からの連絡や学習情報を確認できます。ICT機器だけに頼るのではなく、教科書やノートを使う従来型の学習と組み合わせ、授業内容に応じて使い分けている点が特徴です。
端末の操作方法を学ぶだけでなく、SNSやインターネット上のトラブルから身を守るためのネットリテラシー教育にも取り組んでいます。情報を集め、整理し、発信する力とともに、安全にICTを利用する判断力を育てます。
運動施設を校内に効率よく配置
新館には、学校行事や体育の授業、部活動で使用する講堂兼体育館があります。さらに、小体育館、柔道場、剣道場、卓球兼ダンス場、屋上グラウンド、トレーニングルームなどが整えられています。
敷地の広さには都市型校舎ならではの制約がありますが、複数の運動施設を使い分けることで、体育の授業や部活動の場所を確保しています。校内に大規模な屋外グラウンドはないため、種目によっては外部施設や系列校の施設も活用します。
なお、現在の校内にはプールは設置されていません。水泳部は、学校の近くにある両国屋内プールなどを利用して練習しています。施設を重視して学校を選ぶ場合は、説明会や文化祭で実際の活動場所や移動方法も確認しておくとよいでしょう。
専門家に相談できるカウンセリング体制
本館1階にはカウンセリングルームがあり、専門のスクールカウンセラーが配置されています。2026年度は2名のカウンセラーが、火曜日、木曜日、金曜日を中心に対応しています。
思春期の悩み、友人関係、家庭生活、学習や進路への不安などについて、生徒が相談できるだけでなく、保護者からの相談にも対応しています。保健室や担任、学年の先生とも連携しながら、生徒の心身の成長を支える環境が整えられています。
昼食は弁当持参が基本
校内に給食や食堂はなく、昼食は家庭から持参した弁当が基本です。一方、新館1階には中学生と高校生が利用できる校内売店があり、弁当、調理パン、飲み物などを購入できます。
毎日の昼食を食堂で自由に選ぶ学校とは異なるため、家庭では弁当を用意する日が多くなることを想定しておく必要があります。ただし、弁当を用意できない日にも校内で購入できるため、一定の選択肢は確保されています。
学校見学では都市型校舎の使われ方を確認
日大一の施設は、広さや新しさを前面に出した郊外型キャンパスというより、両国駅前という利便性の高い場所に、学習と学校生活に必要な機能を効率よくまとめた環境です。
学校見学では、普通教室や図書室だけでなく、職員室前の自習スペース、体育施設、昼食を取る場所、部活動の活動場所まで見ておくと、入学後の生活を具体的に想像できます。限られた敷地をどのように活用し、生徒が実際にどのように過ごしているかを確認することが大切です。
学校生活と行事|仲間と成長する櫻墨祭と多彩な体験行事
日本大学第一中学校では、授業、学校行事、部活動を切り離さず、学校生活全体を通して生徒を育てることを大切にしています。文化祭や体育祭をはじめ、宿泊研修、英語体験、修学旅行など、仲間と協力しながら自分で考えて行動する機会が豊富です。
中学校では、学年が上がるにつれて行事における生徒の自主性が高まるように設計されています。中学1年では新しい仲間との関係づくり、中学2年では英語を使った体験と自己管理、中学3年では班別行動を含む修学旅行へと、段階的に成長していきます。
朝読書から始まる規則正しい一日
日大一の一日は、ホームルームや朝読書などの落ち着いた時間から始まります。8時15分から朝の学習時間に入り、8時40分から1時間目が始まります。
| 時間帯 | 主な活動 |
|---|---|
| 8時15分~8時30分 | ホームルーム、朝読書など |
| 8時40分~12時30分 | 午前授業4時限 |
| 12時30分~13時10分 | 昼食、昼休み |
| 13時10分~15時00分 | 午後授業2時限 |
| 15時05分以降 | 終礼、清掃、部活動、補習、講習など |
授業は1時限50分で、月曜日から金曜日までは6時限を基本としています。水曜日は5時限で終了し、土曜日も午前中に通常授業があります。放課後は、多くの生徒が部活動に参加するほか、補習や講習、先生への質問、自習など、それぞれの目的に合わせて過ごします。
学校最大の行事「櫻墨祭」
学校生活の大きな盛り上がりとなるのが、文化祭と体育祭からなる「櫻墨祭」です。長い歴史を持つ日大一を象徴する行事で、文化祭は中学校と高校が合同で開催します。
文化祭では、クラスによる展示や企画、部活動の発表、舞台公演などが行われます。生徒たちは、来場者に楽しんでもらうために内容を考え、役割を分担しながら準備を進めます。発表当日だけでなく、企画を立て、意見をまとめ、協力して一つのものを作り上げる過程も大切な学びとなっています。
体育祭は中学校と高校で日を分けて実施されます。学年やクラスの仲間と力を合わせ、競技や応援に取り組むことで、普段の授業とは異なる生徒の一面が表れます。運動が得意な生徒だけが活躍するのではなく、それぞれが役割を持って行事に参加できる雰囲気があります。
受験生にとって文化祭は、授業中の様子だけでは分かりにくい、生徒同士の関係や先生との距離、学校全体の活気を体感できる貴重な機会です。
中学1年は宿泊研修で仲間づくり
中学1年では、入学後の早い時期に宿泊研修を実施します。チームビルディングやグループ活動を通して、新しいクラスの仲間と協力し、集団生活に必要なルールや役割分担を学びます。
入学直後は、友人関係や中学校生活に不安を感じる生徒も少なくありません。宿泊研修で一緒に課題へ取り組み、生活を共にすることで、クラス内の交流が深まり、その後の学校生活になじみやすくなります。
冬には、長野県の菅平で3泊4日のスキー教室が行われます。技術の習得だけでなく、クラスを越えたグループで行動し、仲間と声を掛け合いながら共同生活を送ることも目的です。
中学2年はイングリッシュキャンプに全員参加
中学2年では、全員参加のイングリッシュキャンプを実施します。英語による会話やグループワークに取り組み、授業で学んできた表現を実際に使う経験を積みます。
キャンプ中は、英語を使うことに加え、予定を確認しながら自分で時間を管理して行動することも求められます。英語が得意な生徒だけを対象とした行事ではなく、間違いを恐れずに伝えようとする姿勢を育てる機会となっています。
中学3年の修学旅行は奈良・京都へ
中学3年では、奈良・京都を巡る2泊3日の修学旅行を実施します。歴史的な寺社や文化財を見学するだけでなく、事前学習や班別行動を通して、計画性や協調性を養います。
京都では、生徒が班ごとに見学先や移動経路を考え、市内を巡ります。先生に全てを指示されて動くのではなく、状況を判断しながら仲間と行動するため、中学3年間で培ってきた自主性を発揮する集大成の行事といえるでしょう。
伝統文化や表現力を学ぶ校内行事
宿泊行事以外にも、百人一首大会や英語スピーチコンテスト、スペリングコンテストなど、教科の学習と結びついた行事があります。
- 百人一首大会:古典への興味を深めながら、クラスの仲間と協力して練習の成果を競う
- スピーチコンテスト:中学1年から高校3年までが参加し、英語で自分の考えを表現する力を磨く
- スペリングコンテスト:中学1年の2学期から定期的に実施し、英単語を継続して学ぶ習慣をつくる
こうした行事は、単なる競争ではなく、日頃の授業で学んだことを形にして発表する機会です。クラスメートと練習を重ねることで、学習への意欲や仲間意識も高まります。
希望者には海外語学研修も用意
海外で英語と異文化を体験したい生徒には、希望選抜制の語学研修が用意されています。中学2・3年を対象としたオーストラリア語学研修では、ホームステイや現地校での生活を通して、実践的な英語力と異文化への理解を深めます。
高校では、ウェールズ語学研修や、日本大学付属校の制度を利用したケンブリッジ大学語学研修などに挑戦できます。中学2年のイングリッシュキャンプを入口として、国内での英語体験から海外研修へ段階的に進める仕組みです。
行事を通して自主性と協調性を育てる
日大一の行事は、思い出をつくることだけを目的としているわけではありません。中学1年では仲間と協力する基礎を学び、中学2年では自分で生活や時間を管理し、中学3年では自分たちで計画して行動するというように、学年ごとに求められる役割が高まっていきます。
行事に積極的に参加し、仲間と一緒に何かを作り上げたい子にとって、充実感を得やすい学校生活です。勉強や部活動だけでなく、多彩な体験の中で人間関係を築き、自主性や協調性を伸ばせることが、日大一の学校生活の魅力といえるでしょう。
クラブ活動|勉強と部活動の両方に本気で取り組める環境
日本大学第一中学校では、クラブ活動を授業や学校行事と並ぶ人間教育の一つに位置づけています。単に技術や競技成績を伸ばすだけでなく、仲間と目標を決め、練習方法を考え、結果を振り返る経験を通して、自主性、協調性、忍耐力、時間管理の力を育てることを重視しています。
2026年時点では、体育部13団体、文化部8団体、同好会7団体の合計28団体が活動しています。中学生のクラブ加入率は約3分の2で、多くの生徒が放課後に自分の居場所や打ち込める活動を見つけています。
| 区分 | クラブ・同好会 |
|---|---|
| 体育部 | 陸上部、柔道部、剣道部、卓球部、バスケットボール部、バレーボール部、水泳部、アメリカンフットボール部、中学野球部、サッカー部、ゴルフ部、ダンス部、チアリーダー部 |
| 文化部 | 吹奏楽部、写真部、弁論部、書道部、ECC、歴史部、物理部、美術部 |
| 同好会 | バドミントン同好会、合唱同好会、イラスト同好会、TRAIN同好会、マジック・ジャグリング同好会、釣り人同好会、数学同好会 |
中学校から始めやすい運動部が充実
運動部には、野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールといった定番の競技に加え、柔道、剣道、ゴルフ、アメリカンフットボールなど、学校によっては設置されていない種目もあります。
多くの部活動が初心者を受け入れており、小学生のときに競技経験がなかった生徒も参加しています。たとえばバレーボール部では、中学校から競技を始める生徒が多く、基礎練習から段階的に技術を身につけていきます。経験者だけを集めて大会成績を追求するというより、入学後の努力によって成長できる環境を大切にしている点が特徴です。
中学野球部は、基本動作の反復から実戦的な練習まで取り組み、東京都大会への出場経験もあります。柔道部や剣道部なども、日々の稽古を通して礼儀や精神面を育てながら、各種大会への出場を目指しています。
ゴルフ部には初心者から全国大会を経験する選手まで幅広い生徒が所属しており、校外の練習場やゴルフ場も利用します。水泳部も校外の屋内プールなどで活動するため、部によっては学校外へ移動して練習することがあります。
発表や作品制作に取り組む文化部
文化部では、音楽、芸術、語学、科学、歴史など、幅広い分野に取り組めます。吹奏楽部は週5日を中心に活動し、文化祭や定期演奏会、コンクールなどに向けて練習を重ねています。2025年度には、中学校と高校の両方が吹奏楽コンクールで金賞を受賞しました。
写真部、美術部、書道部では、作品制作だけでなく、文化祭での展示や校外コンクールへの出品も行います。物理部では実験や研究、歴史部では史跡や文化に関する調査など、それぞれの興味を掘り下げる活動ができます。
英語に関心がある生徒にはECCがあり、授業とは異なる形で英語や海外文化に触れられます。人前で自分の考えを発表したい生徒は、弁論部で文章構成や表現力を磨くことができます。
個性的な同好会も選べる
日大一には、部活動よりも自由度の高い同好会もあります。鉄道をテーマに活動するTRAIN同好会、手品や大道芸を披露するマジック・ジャグリング同好会、校外での活動も楽しめる釣り人同好会など、個性的な選択肢がそろっています。
数学同好会は、生徒の「数学を研究する活動をしたい」という声をきっかけに設立されました。文化祭で身近な数学を紹介したり、入試や定期試験の予想問題を作成したり、数学検定の勉強に取り組んだりしています。
このように、生徒の提案から新しい活動が生まれる余地があることも日大一の特徴です。顧問の先生が全てを決めるのではなく、生徒自身が企画、話し合い、運営に関わることで、自分たちの活動を作り上げていきます。
中高生が関わりながら成長できる
クラブによっては中学生と高校生が一緒に活動します。中学生は高校生の技術や行動を身近で学ぶことができ、高校生は後輩を教え、集団をまとめる経験を積めます。学年を越えた人間関係ができるため、教室とは別の居場所を持ちやすい点も魅力です。
一方、競技や大会区分によっては、中学生と高校生が別の練習メニューに取り組む場合もあります。それぞれの発達段階や技術に合わせながら、必要に応じて合同練習や発表を行います。
部活動と学習を両立する生活習慣
活動日数は部によって異なり、週に数日活動する同好会から、週5日以上練習する運動部や吹奏楽部までさまざまです。活動量の多い部では帰宅時間が遅くなることもあるため、通学時間や家庭学習とのバランスを考える必要があります。
学校では、部活動を理由に学習を後回しにするのではなく、休み時間や放課後の自習時間を活用し、短時間でも毎日勉強を続けることを勧めています。定期試験前には活動を調整する部もあり、顧問から生活面や学習面の助言を受けることもあります。
ただし、活動日、休日の大会や練習、合宿の有無、部費、ユニフォーム代、用具代、遠征費などはクラブごとに異なります。入部を検討する際は、体験入部や文化祭で活動の雰囲気を見るだけでなく、年間の予定や費用も確認しておくと安心です。
日本大学第一中学校のクラブ活動は、全国大会だけを目標とする一部の生徒のためのものではありません。初心者を含む多くの生徒が、自分なりの目標を持って活動できる環境です。勉強だけでなく、好きな競技や分野にも本気で取り組みたい子にとって、充実した6年間を過ごしやすい学校といえるでしょう。
進学実績と卒業後の進路|日本大学への進学を軸に他大学受験にも対応
日本大学第一高等学校の卒業後の進路は、日本大学への内部進学を中心としながら、他大学の一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜にも対応している点が特徴です。大学付属校としての安心感を持ちつつ、高校生活の中で興味や適性が変化した場合には、外部大学への進学を目指すこともできます。
2026年3月の卒業生346名のうち、進学先を決定した生徒は327名で、進学決定率は94.5%でした。日本大学への進学者は250名で卒業生全体の72.3%、日本大学以外の大学への進学者は73名で21.1%となっています。
| 2025年度卒業生の進路 | 人数 | 卒業生に占める割合 |
|---|---|---|
| 日本大学の学部 | 247名 | 71.4% |
| 日本大学短期大学部 | 3名 | 0.9% |
| 日本大学以外の大学 | 73名 | 21.1% |
| その他の短期大学・専門学校 | 4名 | 1.2% |
| 進学決定者合計 | 327名 | 94.5% |
卒業生の約7割が日本大学へ進学
日本大学への進学者は250名で、日大一における進路の中心となっています。日本大学には文系、理系、医療系、芸術系など幅広い学部があり、生徒は自分の興味や将来像に合わせて進学先を検討できます。
2025年度卒業生では、理工学部への進学者が66名と最も多く、続いて経済学部45名、法学部44名、文理学部28名となりました。日大一は日本大学理工学部との結び付きが深く、理工系の学科を幅広く選べることも特徴です。
| 日本大学の主な進学先 | 進学者数 |
|---|---|
| 理工学部 | 66名 |
| 経済学部 | 45名 |
| 法学部 | 44名 |
| 文理学部 | 28名 |
| 生産工学部 | 15名 |
| 商学部 | 14名 |
| 生物資源科学部 | 11名 |
| 芸術学部 | 7名 |
| 危機管理学部 | 6名 |
| 薬学部 | 5名 |
このほか、医学部、歯学部、松戸歯学部、国際関係学部への進学者もいます。理工学部だけでも、土木工学、航空宇宙工学、電気工学、電子工学、物質応用化学、数学など多数の学科があり、理系志望者にとって選択肢の広い環境です。
日本大学への進学は自動的に決まるわけではない
日本大学付属校の生徒であっても、希望する学部・学科へ無条件で進学できるわけではありません。主な進学方法は、高校3年の4月と9月に行われる「基礎学力到達度テスト」などの成績を用いる基礎学力選抜と、高校での学業成績などを基にする付属特別選抜です。
2025年度の日本大学進学者250名のうち、基礎学力選抜による進学者は178名、付属特別選抜による進学者は63名でした。この2つの制度で、日本大学進学者の大部分を占めています。
- 基礎学力選抜:基礎学力到達度テストなどの成績を用いて、希望する学部・学科への進学を目指す制度
- 付属特別選抜:高校での評定や活動実績などを基に選考される付属校向けの推薦制度
- 一般選抜:他の受験生と同じ大学入試を受験して日本大学へ進学する方法
人気の高い学部・学科では校内での競争もあるため、付属校に入学すれば学習面の心配がなくなるというわけではありません。中学校から授業、定期試験、提出物を大切にし、基礎学力を着実に積み上げることが、希望する進路の実現につながります。
東京大学や難関私立大学への進学実績もある
日本大学以外の大学への進学者は73名でした。選抜方式別では、一般選抜が33名、指定校推薦が30名、総合型選抜が8名、公募制推薦が2名となっています。
2025年度卒業生の主な進学先には、東京大学、お茶の水女子大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学などがあります。GMARCHでは、青山学院大学、明治大学、中央大学、法政大学、学習院大学への進学者が出ています。
| 日本大学以外の主な進学先 | 進学者数 |
|---|---|
| 東京大学 | 1名 |
| お茶の水女子大学 | 1名 |
| 慶應義塾大学 | 1名 |
| 上智大学 | 1名 |
| 東京理科大学 | 9名 |
| 青山学院大学 | 4名 |
| 中央大学 | 2名 |
| 法政大学 | 2名 |
| 明治大学 | 1名 |
| 学習院大学 | 1名 |
医療系では、順天堂大学や国際医療福祉大学への進学者もいます。付属校でありながら一般選抜で難関大学に挑戦する生徒がおり、本人の希望に応じて外部受験を選べることが分かります。
他大学への指定校推薦も豊富
日本大学への内部進学とは別に、他大学への指定校推薦も用意されています。2025年度卒業生を対象とした指定校推薦枠は、124大学、603学科に及びました。
主な指定校には、上智大学、東京理科大学、学習院大学、芝浦工業大学、成城大学、工学院大学、東京電機大学などが含まれています。このほか、医療・看護、薬学、教育、芸術、デザインなど、多様な分野の大学から推薦枠があります。
指定校推薦は、日頃の成績や出席状況、校内での活動などが重視されます。高校3年になってから急に準備するものではなく、中学校から授業や提出物に丁寧に取り組む姿勢が重要です。
3つの進路ルートから自分に合った道を選ぶ
日大一では、卒業後の進路を大きく次の3つから考えることができます。
- 日本大学への内部進学:付属校の制度を利用し、幅広い学部・学科から進学先を選ぶ
- 他大学への一般選抜・総合型選抜:国公立大学や難関私立大学を含む希望校へ挑戦する
- 他大学への指定校推薦:高校での評定や活動実績を活かして進学する
日本大学への進学制度を活用しながら大学受験に挑戦できるかどうかは、選抜制度や志望学部によって条件が異なります。外部大学を希望する場合は、高校でのコース選択や推薦制度の条件も含め、早めに学校へ確認することが大切です。
日本大学第一中学校は、入学時点で将来の進路を一つに決め切る必要がありません。中高6年間で興味や得意分野を見つけ、日本大学への内部進学、他大学への挑戦、指定校推薦という複数の選択肢から、自分に合った進路を考えられる学校です。大学付属校の安心感と進路選択の幅を両立したい家庭にとって、魅力の大きい進学環境といえるでしょう。
学費や諸経費について|初年度は約132万円、6年間を見通した資金計画が大切
日本大学第一中学校の2026年度の学費は、入学手続時に納める入学金24万円と、入学後に3期に分けて納める授業料、教育充実費、施設費、積立金などで構成されています。
中学1年の年間納入額は107万8,200円で、入学金を合わせた初年度の納入額は131万8,200円です。一般的な学費比較表では授業料と施設費だけが掲載されることもありますが、実際の家計負担を考える際は、修学旅行積立金や補助教材などに充てられる諸経費預り金まで含めて確認することが大切です。
2026年度の中学1年納入額
| 費目 | 年額 |
|---|---|
| 入学金 | 240,000円 |
| 授業料 | 480,000円 |
| 教育充実費 | 108,000円 |
| 実習費 | 5,000円 |
| 施設費 | 100,000円 |
| 記念図書費 | 10,000円 |
| 父母の会会費 | 19,200円 |
| 校友会会費 | 12,000円 |
| 父母の会入会金 | 5,000円 |
| 校友会入会金 | 4,000円 |
| 修学旅行積立金 | 45,000円 |
| 諸経費預り金 | 290,000円 |
| 入学後の年間納入額 | 1,078,200円 |
| 入学金を含む初年度合計 | 1,318,200円 |
諸経費預り金は、補助教材や学年行事などに必要な費用へ充てられ、年度末に精算されます。実際の使用額によっては、納入した金額と最終的な負担額に差が生じる場合があります。
学費は年3回に分けて納入
入学金は入学手続時に納めますが、入学後の学費は一括ではなく、4月、8月、12月の年3回に分けて口座から引き落とされます。年間100万円を超える費用を一度に納める方式ではないものの、入学直後の第1期は、制服や学用品の購入も重なるため、余裕を持った準備が必要です。
- 第1期:4月から8月分
- 第2期:9月から12月分
- 第3期:1月から3月分
中学2年以降も年間納入額を確認
2026年度の中学2年の年間納入額は93万9,200円です。中学1年と比べて、入学時のみ必要となる記念図書費や父母の会入会金がなくなり、諸経費預り金も少なくなるため、負担額は下がります。
一方、学年によって修学旅行積立金や諸経費預り金の金額が異なるため、毎年同じ金額を納めるわけではありません。中学校では、中学1・2年にそれぞれ4万5,000円の修学旅行積立金を納め、中学3年の奈良・京都修学旅行に備えます。
| 学年 | 2026年度の年間納入額 | 主な積立金・預り金 |
|---|---|---|
| 中学1年 | 1,078,200円 | 335,000円 |
| 中学2年 | 939,200円 | 215,000円 |
学校が公表している中学3年の金額には、2024年度入学者に適用される旧学費体系が反映されています。2025年度以降の入学者には改定後の学費体系が適用されるため、現在の受験生が中学3年になる頃の納入額は、現中学3年生の金額と同じとは限りません。
中高6年間では550万円を超える費用が一つの参考
学校が2026年に公表した現学年の納入実績を基にすると、中学から高校まで内部進学した場合の6年間累計は、入学金を含めて約551万円です。
| 区分 | 参考額 |
|---|---|
| 中学3年間の学費・積立金等 | 2,687,600円 |
| 高校3年間の学費・積立金等 | 2,582,600円 |
| 中高6年間の学費・積立金等 | 5,270,200円 |
| 中学入学時の入学金 | 240,000円 |
| 6年間総額 | 5,510,200円 |
ただし、この6年間総額は、2026年度に在籍する各学年の納入額を積み上げた参考値です。現在の中学3年生と高校3年生には旧学費体系が適用されているため、2026年度入学生が実際に6年間で支払う金額と完全に一致するものではありません。将来の学費改定や積立金の変更も考慮し、600万円前後まで余裕を持たせて準備すると安心です。
なお、学校が公表する内部進学生の6年間総額では、入学金として加算されているのは中学入学時の24万円です。高校から入学する生徒には高校の入学金が必要ですが、中学校から進学する場合の6年間試算には、高校進学時の入学金24万円は加算されていません。
制服や端末、部活動費なども見込んでおく
上記の金額とは別に、入学時や学校生活の中で必要となる費用があります。選択する用品やクラブ活動によって金額は異なるため、学校説明会や入学手続書類で最新の価格を確認しましょう。
- 制服、体操着、上履き、通学用品などの指定品
- 授業で使用するiPadや関連用品
- 教科書以外の問題集や検定受験料
- 部活動の部費、用具代、ユニフォーム代、合宿費、遠征費
- 希望者対象の海外語学研修費
- 交通費や日々の昼食代
特にゴルフ部や吹奏楽部など、専用の用具や校外活動が多いクラブでは、通常の部費以外にも費用がかかる場合があります。入部を決める前に、年間の活動予定と必要経費を確認しておくと安心です。
日本大学への進学後は大学4年間の費用も必要
日大一は中高一貫校であるため、まずは高校卒業までの6年間を見通した資金計画が必要です。さらに、日本大学へ内部進学する場合は、大学の入学金や授業料、施設設備費などが別途必要になります。
日本大学は学部数が多く、文系学部、理工系学部、医療系学部では学費が大きく異なります。中高6年間に加えて大学4年間への進学も視野に入れる家庭は、志望する学部の費用まで確認し、長期的に教育資金を準備しておくことが大切です。
日本大学第一中学校の学費は、初年度だけを見ると負担が大きく感じられますが、修学旅行費や補助教材費などを含んだ金額が示されているため、学校生活に必要な費用を比較的把握しやすくなっています。授業料だけでなく、積立金、指定品、部活動、将来の大学進学まで含めて検討することが、無理のない学校選びにつながります。
入試情報と合格の目安|募集枠の大きい第1回を軸に複数回入試を活用
日本大学第一中学校の一般入試は、例年、2月1日、2月2日、2月3日、2月5日の4回に分けて行われています。前半の2回は国語・算数・社会・理科による4科入試、後半の2回は国語・算数による2科入試です。
2027年度の正式な募集要項は、2026年8月6日時点では公表されていません。以下では、最新の2026年度入試の制度と結果を基に、受験計画を考える際のポイントを整理します。試験日、募集人数、出願期間、受験料などは変更される可能性があるため、出願前には必ず最新の募集要項を確認してください。
直近の入試日程と募集人数
| 入試区分 | 試験日 | 募集人数 | 試験科目 | 配点 |
|---|---|---|---|---|
| 4科第1回 | 2月1日午前 | 110名 | 国語・算数・社会・理科 | 300点満点 |
| 4科第2回 | 2月2日午前 | 50名 | 国語・算数・社会・理科 | 300点満点 |
| 2科第1回 | 2月3日午前 | 20名 | 国語・算数 | 200点満点 |
| 2科第2回 | 2月5日午前 | 20名 | 国語・算数 | 200点満点 |
募集人数200名には、千葉日本大学第一小学校からの内部進学者も含まれます。2026年度は内部進学者が11名で、一般入試から193名が入学しました。
国語と算数は各100点、社会と理科は各50点です。4科入試では国語と算数の比重が高く、2教科だけで全体の3分の2を占めます。一方、社会と理科も合計100点あるため、4科入試では苦手科目を作らず、各教科で得点を積み上げることが重要です。
2026年度入試は全体で約3.2倍
2026年度の一般入試は、延べ1,493名が出願し、926名が受験しました。合格者は繰上合格を含めて288名で、全4回を合わせた実質倍率は約3.2倍でした。
| 入試区分 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | 合格最低点 |
|---|---|---|---|---|
| 4科第1回 | 308名 | 139名 | 約2.2倍 | 125点/300点 |
| 4科第2回 | 255名 | 80名 | 約3.2倍 | 166点/300点 |
| 2科第1回 | 181名 | 35名 | 約5.2倍 | 132点/200点 |
| 2科第2回 | 182名 | 34名 | 約5.4倍 | 115点/200点 |
第1回は募集人数が110名と最も多く、2026年度の実質倍率も約2.2倍でした。第2回以降は募集人数が減り、他校の入試結果を受けて受験する層も加わるため、倍率が上がる傾向があります。
特に2月3日と2月5日の2科入試は、募集人数が各20名と少なく、2026年度は実質倍率が5倍を超えました。後半日程を安全校として考えるのではなく、第1回よりも厳しい入試になる可能性が高いと考えて準備する必要があります。
合格最低点は年度によって大きく変わる
2026年度の合格最低点を見ると、4科第1回は300点満点中125点であったのに対し、4科第2回は166点でした。ただし、これは第1回の方が必ず合格しやすいという意味ではありません。問題の難度や受験者層によって、必要な得点は毎年変化します。
| 入試区分 | 全受験者平均 | 合格者平均 | 合格最低点 |
|---|---|---|---|
| 4科第1回 | 137.5点 | 166.6点 | 125点 |
| 4科第2回 | 149.4点 | 187.2点 | 166点 |
| 2科第1回 | 109.2点 | 144.5点 | 132点 |
| 2科第2回 | 91.2点 | 131.2点 | 115点 |
過去問演習では、特定年度の合格最低点だけを目標にするのではなく、複数年度を解いて得点のばらつきを確認しましょう。第1回の4科入試ではまず6割前後を安定して取ることを目指し、後半の2科入試まで考える場合は、国語と算数で合計7割前後を確保できる状態が一つの目標になります。
合否は当日の総得点で判定
日大一の中学入試では、部活動の実績、学校の成績、英語資格などによる優遇措置はありません。合否は、原則として入試当日の学力試験の総得点で判定されます。
複数回をまとめて出願しても、受験回数に応じた加点や合格優遇はありません。また、各教科に一律の足切り点を設ける方式ではなく、基本的には全教科の合計点で合否が決まります。
そのため、得意教科である程度の失点を補うことはできます。ただし、一つの教科をほとんど捨ててしまうと合格は難しくなります。4科入試では国語と算数を軸にしながら、社会と理科でも基本問題を確実に取ることが重要です。
算数が合否を分けやすい
2026年度の2科第1回では、算数の全受験者平均が56.9点であったのに対し、合格者平均は78.3点でした。2科第2回でも、全受験者平均47.3点に対して、合格者平均は75.7点となっています。
国語にも差はつきますが、後半の2科入試では、算数で安定して得点できるかどうかが合否を左右しやすいと考えられます。
- 計算問題や一行問題を確実に得点する
- 割合、比、速さ、図形などの典型問題を落とさない
- 途中式や図を書き、条件を整理して考える
- 難問に時間を使い過ぎず、解ける問題を先に仕上げる
- 最後に計算ミスや問題の読み違いを見直す
特に2科入試では、算数の失点を社会や理科で補うことができません。後半日程を受験する可能性がある場合は、早い段階から算数の得点力を高めておく必要があります。
偏差値は50前後から後半が目安
2027年度入試に向けた模試の合格可能性80%偏差値では、2月1日の4科第1回が男女ともに50前後、2月3日と2月5日の2科入試は50台後半が一つの目安です。
後半日程ほど募集人数が少なくなり、偏差値の目安も高くなります。偏差値50前後だから十分と考えるのではなく、第一志望として確実な合格を目指す場合は、第1回に向けて偏差値を安定させ、過去問でも合格者平均に近い得点を取れる状態を目指したいところです。
なお、模試によって受験者層や偏差値の算出方法が異なるため、異なる模試の数字をそのまま比較することはできません。受験している模試の偏差値表を継続して確認し、過去問の得点と合わせて判断しましょう。
第1回を本命として受験する戦略が基本
日大一を第一志望とする場合は、募集人数が最も多い2月1日の4科第1回を中心に受験計画を組むのが基本です。第1回で力を発揮できなかった場合に、第2回、第3回、第4回へ挑戦できることが、複数回入試のメリットです。
ただし、後半になるほど募集枠が小さくなり、倍率も高くなります。複数回受験できるからといって、第1回を練習のように考えるのではなく、最初の入試で合格を決めるつもりで準備しましょう。
- 第一志望の場合:2月1日の第1回を必ず受験し、第2回以降も出願して合格機会を確保する
- 併願校として受験する場合:本命校の日程と重ならない回を選び、2科・4科の得意不得意を考慮する
- 2科入試を利用する場合:国語と算数、特に算数で高得点を取れる状態を作る
複数回受験による得点上の優遇はありませんが、同じ校舎、試験会場、問題形式を経験できるため、2回目以降は落ち着いて試験に臨みやすくなります。日大一への志望度が高い家庭は、4回の入試をどのように利用するかを、他校の入試日程と合わせて早めに検討しておくことが大切です。
過去問は時間を計って取り組む
日大一の入試対策では、知識を増やすだけでなく、制限時間内に解ける問題を選び、正確に得点する力が求められます。過去問は初めから点数だけを気にするのではなく、次の順序で取り組むと効果的です。
- 最初は時間を気にし過ぎず、問題の形式と頻出分野を確認する
- 解けなかった原因を、知識不足、考え方、時間不足、計算ミスに分ける
- 弱点単元を問題集に戻って復習する
- 2回目以降は本番と同じ時間を計って解く
- 合格最低点ではなく、合格者平均点を目標にする
日大一の入試は、基本から標準レベルの問題を確実に処理する力が合格につながります。難問だけに時間をかけるのではなく、受験生の多くが正解する問題を落とさないことが重要です。募集枠の大きい第1回を軸に、国語と算数の安定感を高め、4科入試では社会と理科でも着実に得点することが合格への近道となります。
併願校パターン|難度と入試日程から考える組み合わせ
日本大学第一中学校の併願校を考える際は、日大付属校としての進路環境、共学校であること、両国からの通いやすさ、文武両道の校風を基準にすると、家庭の希望に合う学校を絞り込みやすくなります。
入試日程では、募集人数が最も多い2月1日の第1回を中心に据えることが基本です。日大一は後半日程になるほど募集人数が少なく、倍率や合格に必要な学力が上がりやすいため、第一志望の場合は2月1日の第1回で合格を決めるつもりで受験することが大切です。
なお、2027年度の日大一の正式な募集要項は、2026年8月時点では公表されていません。以下では、直近年度と同様に、2月1日、2月2日、2月3日、2月5日の4回入試が行われる場合を想定しています。他校についても、暫定版の募集概要が含まれるため、出願前には各校の正式な募集要項を確認してください。
難度別に見る主な併願候補
| 難度 | 学校名 | 2027年度の主な入試日程 | 併願の考え方 |
|---|---|---|---|
| チャレンジ校 | 芝浦工業大学附属中学校 | 2月1日午前、2月2日午前・午後 | 理数教育や大学付属校としての進路環境を重視する家庭に適した上位候補。日大一を2月1日に受験する場合は、2月2日の第2回を組み込みやすい。 |
| 安田学園中学校 | 2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午前 | 両国に近く、進学実績や学校完結型の学習指導を重視する家庭に適する。日大一第1回後の2月1日午後にも受験できる。 | |
| かえつ有明中学校 | 2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午後 | 探究学習や国際教育を重視する家庭の候補。午後入試が多く、日大一の午前入試と組み合わせやすい。 | |
| 日本大学第二中学校 | 2月1日午前、2月3日午前 | 同じ日本大学付属校を希望しながら、広い校地や高い他大学進学実績も重視する家庭に適する。日大一とは入試日が重なるため、優先順位を明確にする必要がある。 | |
| 標準校 | 日本大学第一中学校 | 2月1日、2月2日、2月3日、2月5日を想定 | 第一志望の場合は2月1日を軸にし、第2回以降も出願して合格機会を確保する。 |
| 足立学園中学校 | 一般入試は2月1日から2月4日、特別奨学生入試は2月1日から2月5日 | 男子のみ。北千住駅から近く、文武両道や面倒見の良い進路指導を重視する家庭に適する。一般入試と特別奨学生入試では難度が異なる。 | |
| 安全校 | 東京成徳大学中学校 | 2月1日、2月2日、2月4日の午前・午後、2月5日午前 | 完全中高一貫校で、学習支援や国際教育を重視する家庭の候補。午後の特待選抜は通常の一般入試より難度が高くなる。 |
| 共栄学園中学校 | 2月1日午前・午後、2月2日、2月3日、2月7日 | お花茶屋駅から徒歩圏にある共学校。日大一第1回後の2月1日午後に合格を確保する日程を組みやすい。 |
ここでいう「チャレンジ校」「標準校」「安全校」は、日大一を基準にした相対的な区分です。同じ学校でも、特待入試、午後入試、後半日程では受験者層や募集人数が変わり、難度が大きく上がることがあります。
パターン1|日大一を第一志望とする受験日程
| 日程 | 午前 | 午後 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 2月1日 | 日本大学第一中学校 第1回 | 共栄学園 第2回 | 募集枠の大きい日大一第1回に全力で臨み、午後に合格を確保する |
| 2月2日 | 日本大学第一中学校 第2回 | 受験せず休養、または結果に応じて午後校 | 第1回が不合格の場合に再挑戦する |
| 2月3日 | 日本大学第一中学校 第3回 | かえつ有明 特待入試 | 日大一の合格機会を確保しつつ、午後に別の選択肢を持つ |
| 2月5日 | 日本大学第一中学校 第4回 | - | 最後まで日大一への合格を目指す |
第一志望型では、2月1日の午前に日大一を受験し、午後に比較的合格可能性の高い学校を置くと、早い段階で進学先を確保できる可能性があります。午後入試まで受験すると帰宅が遅くなるため、2月2日以降も連続して受験する場合は、体力面も考慮しましょう。
日大一は複数回受験による得点上の優遇がないため、受験回数を増やすだけで有利になるわけではありません。それでも、学校や試験会場に慣れた状態で再挑戦できることは、志望度の高い受験生にとって大きな意味があります。
パターン2|上位校にも挑戦する併願日程
| 日程 | 午前 | 午後 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 2月1日 | 日本大学第一中学校 第1回 | 安田学園 第2回、またはかえつ有明 特待入試 | 日大一を確実に受験しながら、午後に上位校へ挑戦する |
| 2月2日 | 芝浦工業大学附属 第2回 | 安田学園 第4回、またはかえつ有明 特待入試 | 理工系・進学校型の上位校に挑戦する |
| 2月3日 | 日本大学第一中学校 第3回 | かえつ有明 特待入試 | 日大一への再挑戦と上位校受験を両立する |
| 2月5日 | 日本大学第一中学校 第4回 | - | 日大一の合格を確保できていない場合に受験する |
上位校挑戦型では、日大一を合格可能性の高い学校として受験しつつ、安田学園、芝浦工業大学附属、かえつ有明などへ挑戦します。ただし、日大一の後半入試は決して安全な難度ではありません。2月1日の日大一第1回で合格を得られなかった場合に備え、別の進学可能校も必ず組み込んでおくことが重要です。
また、芝浦工業大学附属の2027年度第1回・第2回は、国語、算数、理科に「論理社会」を加えた4教科型です。一般的な社会科入試とは出題形式が異なるため、併願する場合は専用の対策が必要です。
パターン3|早めの合格確保を重視する日程
| 日程 | 午前 | 午後 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 2月1日 | 日本大学第一中学校 第1回 | 共栄学園 第2回 | 第一志望への挑戦と、進学先の確保を同日に行う |
| 2月2日 | 日本大学第一中学校 第2回、または東京成徳大学 第2回 | 東京成徳大学 特待選抜 | 前日の結果に応じて、再挑戦か合格確保を選ぶ |
| 2月3日 | 日本大学第一中学校 第3回 | 休養 | 国語・算数に集中して日大一へ再挑戦する |
| 2月5日 | 日本大学第一中学校 第4回 | - | 必要な場合のみ最終回を受験する |
安全重視型では、2月1日午後までに合格を一つ確保することを目指します。早い段階で合格を得られると、受験生は精神的に落ち着き、その後の日大一入試にも力を発揮しやすくなります。
ただし、安全校は単に偏差値だけで決めるものではありません。合格した場合に実際に進学する意思を持てる学校を選び、教育内容、校風、通学時間、大学進学方針まで確認しておく必要があります。
日本大学付属校同士を併願する場合
日本大学への内部進学を重視する家庭では、日本大学第二中学校、千葉日本大学第一中学校、日本大学豊山中学校、目黒日本大学中学校なども候補になります。ただし、各校は同じ日本大学付属校であっても、校風や進路構成が異なります。
- 日本大学第二中学校:他大学受験にも積極的で、広い校地と活発な学校生活が特徴
- 千葉日本大学第一中学校:千葉県内から通いやすく、日本大学への進学を軸にした共学校
- 日本大学豊山中学校:男子校で、部活動と日本大学への内部進学を重視する家庭の候補
- 目黒日本大学中学校:共学校で、多様な進路と柔軟な教育環境を重視する家庭の候補
付属校同士を比較する際は、日本大学への進学率だけでなく、希望する学部への進みやすさ、他大学受験への支援、高校でのコース分け、通学時間を確認しましょう。
併願校選びで確認したいポイント
- 2月1日の日大一第1回を受験できる日程になっているか
- 午後入試の会場まで、無理なく移動できるか
- 合格発表時刻と入学手続締切を確認しているか
- 2科入試と4科入試のどちらが本人の得点力に合っているか
- 特待入試を安全校として扱っていないか
- 合格した場合に実際に通いたいと思える学校か
- 模試の偏差値だけでなく、過去問との相性を確認しているか
特に午後入試では、午前校の終了時刻、駅までの移動、昼食を取る場所、午後校の集合時刻を事前に調べる必要があります。午前の試験が予定より遅れたり、電車が混雑したりする可能性も考え、移動時間には余裕を持たせましょう。
日本大学第一中学校の併願では、2月1日の第1回を中心に、午後に合格を確保できる学校を置き、2月2日以降に再挑戦や上位校受験を組み合わせる形が基本です。本人の学力、得意教科、体力、学校への志望度を踏まえ、最後まで無理なく受験できる日程を作ることが、納得できる進学先につながります。
在校生・保護者の声|温かな校風と文武両道への評価
日本大学第一中学校について、在校生や保護者から多く聞かれるのは、駅から近く通学しやすいこと、先生との距離が近いこと、部活動と勉強の両方に取り組めることです。
大学付属校であることを安心材料として評価する家庭が多い一方で、入学後の学習が極端に緩やかというわけではありません。小テスト、課題、補習、定期試験に継続して取り組みながら、自分で学習と部活動の予定を管理していく学校生活がうかがえます。
| 評価されている点 | 在校生・保護者から聞かれる声 |
|---|---|
| アクセス | 両国駅から近く、毎日の通学負担を抑えやすい |
| 校風 | 個性の異なる生徒を受け入れる、親しみやすく温かな雰囲気がある |
| 先生との関係 | 担任へ相談しやすく、生徒の成長を長い目で見守ってくれる |
| 学習支援 | 小テスト、再テスト、補習などを通して、理解不足を残さないよう支えてくれる |
| 部活動 | 初心者でも参加できる部が多く、中高を越えた人間関係を築きやすい |
| 進路 | 日本大学への進学を視野に入れながら、他大学への挑戦も考えられる |
通学しやすさと大学付属校の安心感が決め手
保護者の学校選びでは、両国駅からの近さを評価する声が目立ちます。東京都東部だけでなく、千葉方面や都営大江戸線沿線からも通いやすく、部活動で帰宅が遅くなる日にも、駅から学校までの移動が短い点は安心材料です。
もう一つの大きな決め手が、日本大学への内部進学という選択肢です。中学入学時に将来の学部まで決める必要はありませんが、幅広い学部を持つ日本大学への道があることで、大学受験だけに追われず、部活動や学校行事にも取り組みやすいと感じる家庭があります。
ただし、希望する学部・学科への進学は自動的に決まるものではありません。基礎学力到達度テストや校内成績などが関係するため、付属校の安心感を持ちながらも、日々の学習は継続する必要があります。
型にはめ過ぎない、多様性のある校風
2026年に公開された保護者インタビューでは、入学前には私立中学校に同じようなタイプの生徒が集まる印象を持っていたものの、実際にはさまざまな地域や家庭環境から個性の異なる生徒が通っていた、という声が紹介されています。
活発に発言する生徒、落ち着いて自分の好きなことに取り組む生徒、運動部で活動する生徒、文化部で研究や制作を楽しむ生徒など、それぞれに居場所があります。学校側が一つの理想像へ生徒を当てはめるというより、一人ひとりの個性を受け入れながら、自立を促していく雰囲気があると評価されています。
男子の在籍割合がやや高い学校ですが、現在は共学校として定着しており、男女が自然に学校生活を送っているという印象を持つ保護者も見られます。
先生へ相談しやすい温かな関係
先生については、担任や部活動の顧問に相談しやすく、保護者からの問い合わせにも丁寧に対応してもらえたという声があります。入学直後の学校生活や宿泊行事の様子が学校連絡アプリを通して伝えられ、家庭でも子どもの状況を把握しやすかったという評価もあります。
先生が全てを先回りして管理するのではなく、生徒が自分で動き始めるまで見守り、必要な場面で支える指導が特徴です。職員室前の質問スペースなどを利用し、自分から先生へ質問できる生徒ほど、学校の学習支援を活用しやすいでしょう。
一方で、教員の指導方法や対応に対する感じ方には個人差があります。担任、学年、部活動によって印象が異なる場合もあるため、説明会では学校全体の方針だけでなく、実際の先生と生徒のやり取りにも注目することが大切です。
部活動を通して自立する生徒
運動部に入った生徒の保護者からは、活動場所へ自分で電車を乗り継いで向かい、集合時刻を守り、仲間と協力する中で、生活面の自立が進んだという声があります。
週5日程度活動する部では、帰宅後に疲れていることもあります。それでも、中学1年の夏頃から自分なりの生活リズムをつかみ、短時間でも家庭学習を進めたり、部活動が休みになる試験前に集中して勉強したりする生徒もいます。
文化部や同好会についても、興味に合った活動を選べることや、中学生と高校生の上下関係が必要以上に厳しくないことを評価する声があります。競技実績だけでなく、自分に合う居場所を見つけ、仲間と活動する経験を重視する家庭に向いています。
補習は手厚いが、自分から取り組む姿勢も必要
学習面では、小テストや再テスト、補習によるフォローを評価する保護者がいます。特に英語や数学は積み重ねが重要なため、理解が不十分な状態で次へ進まないよう、繰り返し確認する機会が設けられています。
一方、補習があるから全て学校任せでよいというわけではありません。課題を提出する、試験前に計画を立てる、分からない問題を質問するといった行動は、生徒本人に求められます。
保護者が細かく管理し続けるよりも、中学校生活の中で少しずつ本人へ任せ、自分で失敗と調整を経験させる家庭と相性が良い学校といえるでしょう。
学校生活を楽しんでいるという声
外部の口コミでも、子どもが毎日楽しく通っている、友人関係や部活動を含めて学校生活に満足しているという声があります。大学進学のためだけに通うのではなく、授業、行事、部活動、友人との時間を含めた中高生活を楽しめることが、日大一の魅力です。
中学校と高校が同じ校舎で生活するため、中学生が高校生の姿を身近に見ながら成長できます。部活動では中高生が一緒に活動することもあり、年上の生徒から技術や学校生活について学べる環境です。
入学前に確認しておきたい声
在校生・保護者からは好意的な声が多く聞かれる一方、学校との相性を判断するために確認しておきたい点もあります。
- 都市型の校舎:駅から近い反面、大規模な校庭や郊外型キャンパスはない
- 部活動の差:活動日数、指導方針、競技への熱量はクラブによって異なる
- 一定の校則:制服、スマートフォン、登下校時の行動などにルールがある
- 内部進学の条件:日本大学の希望学部へ進むには、継続した学習が必要になる
- 指導への感じ方:先生の関わり方や生徒間のトラブルへの対応については、家庭によって評価が分かれることがある
特に部活動を重視する場合は、文化祭や部活動体験で、活動日、休日練習、校外施設への移動、費用、学習との両立方法まで確認しましょう。校則についても、受験生本人が無理なく受け入れられる内容かを確かめておくことが大切です。
文化祭や学校見学で実際の空気を確認
在校生や保護者の声は学校選びの参考になりますが、同じ学校でも、所属するクラス、部活動、学年によって感じ方は異なります。口コミだけで判断せず、受験生本人が学校へ足を運び、自分に合うかを確認することが重要です。
文化祭では、生徒同士の関係、行事への取り組み方、先生との会話、校舎内の雰囲気を自然な形で見ることができます。少人数の学校説明会やオープンスクールでは、学習支援、校則、部活動、内部進学について具体的に質問できます。
日大一は、全員を同じ方向へ強く引っ張るというより、温かな人間関係の中で生徒の自立を待ち、必要なときに支える学校です。大学付属校の安心感を持ちながら、勉強、部活動、行事の全てを経験し、自分のペースで成長したい子にとって、居心地の良い環境となるでしょう。
この学校に向いている子の特徴|付属校の安心感の中で幅広く挑戦したい子
日本大学第一中学校は、日本大学への内部進学という選択肢を持ちながら、勉強、部活動、学校行事の全てに取り組む「両立型」の学校生活を大切にしています。そのため、大学受験だけに特化した環境を求める子よりも、中高6年間を通してさまざまな経験を積み、自分の進路を考えていきたい子に向いています。
勉強と部活動の両方に取り組みたい子
日大一では、多くの生徒が部活動に参加しながら、授業、小テスト、課題、定期試験にも取り組んでいます。放課後を全て受験勉強に充てるのではなく、好きな競技や文化活動にも力を注ぎたい子に適した環境です。
部活動には、経験者だけでなく、中学校から新しい競技や活動を始める生徒も多くいます。高い大会実績だけを目標とするのではなく、仲間と練習を重ね、自分なりの成長を目指したい子にも向いています。
- 好きな部活動を中高6年間続けたい
- 勉強だけでなく、行事や友人との時間も大切にしたい
- 忙しい中でも、自分で時間を管理する力を身につけたい
- 一つのことだけでなく、幅広い経験を通して成長したい
日本大学への進学を視野に入れたい子
日本大学には、法学、経済学、商学、文理学、理工学、薬学、生物資源科学、芸術学など、多様な学部・学科があります。将来学びたい分野がまだ明確に決まっていなくても、幅広い進路を検討できることが日大付属校の強みです。
大学受験の結果だけで進路が決まることに不安を感じる家庭や、付属校の安心感を持ちながら中高生活を充実させたい子に適しています。一方で、希望する学部・学科への内部進学には、基礎学力到達度テストや校内成績などが関係します。
そのため、単に「付属校に入れば勉強しなくても大学へ進める」と考える子よりも、内部進学という選択肢を活かすために日々の学習を継続できる子に向いています。
進路を中高6年間でじっくり考えたい子
日大一では、日本大学への内部進学だけでなく、他大学の一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜も選択できます。中学入学時点で、将来の大学や学部を一つに決めておく必要はありません。
中学校では基礎学力と生活習慣を整え、高校では興味や適性に応じて進路を具体化していきます。高校2年からは日本大学進学系統と難関大学進学系統に分かれるため、高校生活の中で目標が変わった場合にも対応できます。
- 将来の夢や志望学部がまだ決まっていない
- 日本大学への進学と他大学受験の両方を検討したい
- 実際の大学の学びに触れながら進路を考えたい
- 早い段階で進路を一つに固定したくない
基本的な生活習慣を大切にできる子
日大一では、学力だけでなく、時間を守ること、挨拶をすること、提出期限を守ること、周囲と協力することなど、学校生活の基本を大切にしています。
毎朝の読書、週6日制の授業、学校行事、部活動を通して、規則正しい生活を送ることが求められます。先生から細かく指示されなければ動けない状態から、少しずつ自分で考えて行動できるようになることを目指す学校です。
入学時点で既に自己管理が完璧である必要はありません。先生や家庭の支えを受けながら、中高6年間で生活面と学習面の自立を目指したい子に合っています。
先生に質問しながら基礎学力を伸ばしたい子
日大一では、小テスト、再テスト、補習、個別の質問対応などを通して、学習内容の定着を図っています。職員室前の質問スペースなどを利用し、分からない問題を先生に尋ねることもできます。
難関大学受験に向けて速い進度で先取りを続けるというより、授業内容を着実に理解し、基礎から応用へ進みたい子に向いています。英語と数学では習熟度に応じた授業も行われるため、自分の理解度に合った学びを積み重ねやすい環境です。
ただし、先生が常に生徒を追いかけて勉強させるわけではありません。補習や質問環境を活かすためには、本人が課題に取り組み、必要なときに助けを求める姿勢も必要です。
多様な友人と関わりたい子
日大一には、運動が好きな生徒、文化活動や研究に興味を持つ生徒、部活動に打ち込む生徒、大学受験を目指して勉強する生徒など、さまざまなタイプの生徒が在籍しています。
学校が一つの生徒像に全員を当てはめるというより、それぞれの個性を認めながら、集団の中で協力することを大切にしています。自分と異なる考え方や得意分野を持つ友人と関わり、視野を広げたい子に向いています。
また、中学生と高校生が同じ校舎で生活し、部活動によっては一緒に活動します。年上の生徒から学び、やがて自分が後輩を支える経験をしたい子にも適した環境です。
学校行事へ積極的に参加したい子
櫻墨祭、宿泊研修、スキー教室、イングリッシュキャンプ、修学旅行など、日大一には仲間と協力して取り組む行事が数多くあります。
行事では、決められた活動に参加するだけでなく、クラスで話し合い、役割を分担し、自分たちで企画や準備を進める場面があります。人前に立つことが得意な子だけでなく、準備、制作、運営など、裏方として力を発揮したい子にも活躍の場があります。
仲間と一緒に何かを作り上げることが好きな子や、行事を通して友人関係を深めたい子にとって、充実した学校生活を送りやすいでしょう。
両国まで無理なく通学できる子
JR総武線と都営大江戸線の両国駅から近いため、東京都東部や千葉県西部を中心に、幅広い地域から通学できます。駅から校舎までの距離が短く、部活動や補習で帰宅が遅くなる日にも移動負担を抑えやすい点が魅力です。
通学時間が短ければ、家庭学習、睡眠、部活動に使える時間も確保しやすくなります。日大一の「両立型」の学校生活を送る上では、毎日の通学を無理なく続けられることも重要な条件です。
慎重に相性を確認したい子
多くの子にとって魅力のある学校ですが、次のような希望を持つ場合は、説明会や学校見学で相性をよく確認する必要があります。
- 広大な校庭や郊外型キャンパスを最優先したい子
- 中学校から大学受験だけに特化した先取り教育を受けたい子
- 土曜日は毎週休みたい子
- 学校行事や集団活動への参加をできるだけ避けたい子
- 内部進学を前提に、日々の学習負担を極力減らしたい子
- 自分から質問したり、課題を管理したりすることに強い抵抗がある子
都市型校舎であるため、施設の広さや運動部の活動場所を重視する家庭は、実際の校舎や校外施設を確認しましょう。また、部活動によって活動日数や校外への移動、必要な費用が異なるため、希望する部が決まっている場合は事前の確認が必要です。
日大一に向いている子を一言で表すと
日本大学第一中学校に特に向いているのは、「日本大学への進学という安心感を持ちながら、勉強、部活動、行事の全てに挑戦し、中高6年間で自立したい子」です。
最初から明確な進路目標や高い自己管理能力を持っている必要はありません。先生や友人に支えられながら、少しずつ自分の得意分野や将来像を見つけ、できることを増やしていきたい子にとって、日大一は成長の機会が多い学校といえるでしょう。
まとめ|アクセス・進路・学校生活のバランスに優れた日大付属校
日本大学第一中学校は、両国駅から徒歩数分という通学しやすい立地と、日本大学への内部進学制度を持つ安心感、勉強・部活動・学校行事の全てに取り組む「両立型」の教育が魅力の共学校です。
日本大学最初の付属校として110年以上の歴史を持ちながら、習熟度別授業、ICTを活用した学習、英語体験、高大連携など、現在の社会に対応した教育も取り入れています。伝統を守るだけでなく、生徒の興味や進路の多様化に合わせて変化を続けている学校といえるでしょう。
日大一の主な魅力
- 都営大江戸線「両国駅」から徒歩約1分、JR総武線「両国駅」から徒歩約5分という優れたアクセス
- 生活、学習、行事を大切にし、勉強と部活動の両立を目指す教育方針
- 中学2年からの英語・数学を中心とした習熟度別授業
- 宿泊研修、イングリッシュキャンプ、修学旅行、櫻墨祭などの多彩な学校行事
- 初心者も参加しやすい運動部、文化部、同好会の幅広い選択肢
- 日本大学への内部進学を軸に、他大学受験や指定校推薦にも対応する進路環境
- 先生へ質問しやすく、一人ひとりの成長を見守る温かな校風
付属校の安心感と進路選択の幅を両立
卒業生の多くは日本大学へ進学しており、法学、経済学、商学、文理学、理工学、生物資源科学、薬学、芸術学など、幅広い学部・学科から進路を検討できます。
一方で、日本大学以外の国公立大学や難関私立大学を目指す生徒もいます。高校2年からは希望進路に応じた系統別学習が始まり、一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜など、複数の進路に対応しています。
大学付属校でありながら、入学時点で将来の進路を一つに決める必要がないため、中高6年間を通して興味や得意分野を見つけたい子にも適した環境です。
付属校でも継続した学習が必要
日本大学への内部進学制度は大きな魅力ですが、希望する学部・学科へ自動的に進学できるわけではありません。基礎学力到達度テストや校内成績などが進学先の決定に関係するため、授業、小テスト、提出物、定期試験へ継続して取り組む必要があります。
学校には補習や質問対応などの支援がありますが、最終的には生徒自身が課題を管理し、分からないことを先生に質問する姿勢が求められます。手厚く管理されることだけを期待するよりも、学校の支えを活用しながら少しずつ自立したい子に向いています。
都市型校舎と学校生活の相性を確認
両国駅前という便利な立地である一方、校舎は限られた敷地を効率的に活用した都市型キャンパスです。広大な校庭や郊外型の施設環境を最優先する家庭は、学校見学で校舎や部活動の活動場所を確認しておきましょう。
また、週6日制の授業、一定の校則、部活動や行事への積極的な参加なども学校生活の特徴です。文化祭やオープンスクールでは、設備だけでなく、生徒同士の関係、先生との距離、学校全体の活気を受験生本人が体感することが大切です。
日大一はこんな家庭におすすめ
- 日本大学への内部進学を有力な選択肢として考えている家庭
- 大学付属校の安心感と他大学受験の可能性を両方残したい家庭
- 勉強だけでなく、部活動や学校行事にも力を入れてほしい家庭
- 東京都東部や千葉県西部から通いやすい共学校を探している家庭
- 温かな人間関係の中で、子どもの自立を長い目で見守りたい家庭
日本大学第一中学校は、難関大学受験だけを目標として学習を急ぐ学校ではありません。授業を大切にしながら、部活動や行事にも参加し、友人や先生との関わりを通して人間的に成長することを重視しています。
日本大学への進学という安心感を持ちながら、勉強、部活動、行事の全てに挑戦し、自分に合った将来を見つけたい子にとって、充実した中高6年間を過ごせる学校です。アクセス、教育内容、進路、校風のバランスを重視する家庭は、説明会や文化祭に足を運び、日大一の温かな雰囲気を実際に確かめてみるとよいでしょう。
