【2026年版】日本大学第二中学校の評判は?「おおらかで明るい」校風と緑豊かなキャンパスが魅力の共学校を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|「おおらかで明るい」校風を受け継ぐ伝統ある共学校
    1. 2027年に創立100周年を迎える伝統校
    2. 校訓は「信頼敬愛・自主協同・熱誠努力」
    3. 日大二中を象徴する「おおらかで明るい」校風
    4. 男女が自然に学校生活を送る共学環境
    5. 銀杏並木が象徴する緑豊かなキャンパス
    6. 日本大学付属でありながら進路は一つではない
    7. 「のびのび」と「しっかり学ぶ」を両立する学校
  2. アクセスと立地環境|荻窪駅から通える緑豊かな杉並のキャンパス
    1. 中央線・総武線・丸ノ内線を利用できる荻窪駅
    2. 阿佐ケ谷駅・下井草駅からも徒歩通学が可能
    3. 西武新宿線・西武池袋線からはバスでもアクセス
    4. 条件を満たせば自転車通学も可能
    5. 閑静な住宅街にある落ち着いた立地
    6. 駅近ではないからこそ得られる広いキャンパス
    7. 学校見学では実際の通学ルートを歩いてみる
  3. 教育方針とカリキュラム|基礎学力と自主性を育てる中高一貫教育
    1. 主要5教科に十分な授業時間を確保
    2. 数学は週5時間、演習で理解度に応じた指導
    3. 英語は週6時間で「使える英語」まで育てる
    4. 英検・GTECなどで英語4技能を確認
    5. 理解不足を残さない「学習点検」
    6. 中学1・2年では「考え、伝える力」を育てる
    7. 中学3年間の集大成となる「卒業研究」
    8. 高校進学後は高入生と同じクラスへ
    9. 日本大学への内部進学と他大学受験の両方を見据える
    10. 「速さ」よりも「確かな土台」を重視する教育
  4. 学習環境と施設設備|銀杏並木と充実した運動施設が魅力の広い校地
    1. 「心と身体に優しい」をテーマにした中学校舎
    2. 相談しやすい面談・カウンセリング環境
    3. 約3万冊を備える独立した図書館
    4. 人工芝グラウンドを中心とした充実の運動環境
    5. 水泳部も活動する25m・9コースの屋外プール
    6. 理科・芸術を学ぶための専門施設も充実
    7. 1人1台の情報端末と電子黒板を活用
    8. 中学生の昼食は弁当持参が基本
    9. 「広い校地」を重視する家庭には大きな魅力
  5. 学校生活と行事|体育大会・銀杏祭・宿泊行事で深まる仲間とのつながり
    1. 8時35分のホームルームから始まる一日
    2. 中学校の大きな行事「体育大会」
    3. 中高合同で盛り上がる文化祭「銀杏祭」
    4. 中学1年は3泊4日の林間学校へ
    5. 中学2年では勉強合宿を実施
    6. 中学3年は広島・京都・奈良への修学旅行
    7. 学芸行事で本物の文化・芸術に触れる
    8. 中学1・2年の弁論大会と中学3年の卒業研究発表会
    9. 中学3年から参加できる海外研修
    10. 姉妹校との交流を校内でも体験
    11. 3年間で少しずつ自主性を高める学校生活
  6. クラブ活動|広いキャンパスを活かして文武両道に挑戦
    1. 部活動加入率は80%以上
    2. 広い校地を活かして活動できる運動部
    3. 2026年は軟式野球部が東京都大会ベスト8へ
    4. 初心者から競技経験者まで参加できる運動部
    5. 登山を楽しむワンダーフォーゲル部も
    6. 中高6学年で音楽を作る吹奏楽部
    7. 中学演劇部は校外でも高い評価
    8. 理科好きには化学部・生物部・物理・PC部
    9. 釣り部など日大二ならではの文化部も
    10. 活動量はクラブによって大きく異なる
    11. 高校から選択肢がさらに広がる
    12. 「好きなこと」を通して学校生活の居場所を作る
  7. 進学実績と卒業後の進路|日本大学への内部進学と他大学受験を両立
    1. 日本大学への推薦進学は約3割
    2. 希望する学部への進学には「基礎学力到達度テスト」が重要
    3. 付属校だからこそ日々の授業が重要
    4. 早慶上理・GMARCHにも多数の合格者
    5. 国公立大学にも毎年合格者
    6. 医・歯・薬・獣医・看護系にも強み
    7. 指定校推薦の選択肢も豊富
    8. 他大学受験にも対応する講習・進路指導
    9. 内部進学と他大学受験を早めに選び切る必要がない
    10. 「付属校の安心感」と「進学校としての選択肢」を両立
  8. 学費や諸経費について|初年度は約124万円+指定用品、中高6年間を見通した準備を
    1. 2026年度中学1年の学費
    2. 入学時には情報端末費約15万円も必要
    3. 制服・指定用品は男女とも約12万円
    4. 学年費や副教材費は別途必要
    5. 希望者対象の海外研修費も別途必要
    6. 中高6年間を見通した資金計画が必要
    7. 日本大学進学を考える場合は大学4年間の費用も視野に
    8. 東京都在住者は授業料軽減制度も確認
    9. 任意の教育施設拡充募金もある
    10. 初年度だけでなく6年間の総額で比較する
  9. 入試情報と合格の目安|2027年度から2科入試を導入、複数回受験の優遇制度も
    1. 2027年度の入試日程と募集人数
    2. 2027年度から「2科」と「4科」を選択可能
    3. 第1回・第2回の同時出願で第2回に加点
    4. 2026年度は第1回約1.9倍、第2回約2.8倍
    5. 過去問では「6割以上」が一つの目標
    6. 2027年度の偏差値目安は50台後半
    7. 4科と2科、どちらを選ぶべきか
    8. 第2回を「安全な再挑戦」と考えない
    9. 国語・算数の安定が合格の土台
    10. 第一志望なら「2月1日+2月3日」を前提に計画
  10. 併願校パターン|2月1日・3日の日大二を軸にチャレンジ校と安全校を配置
    1. 難度別に見る主な併願候補
    2. パターン1|日大二中を第一志望とする王道型
    3. パターン2|日大二を軸に上位大学付属校へ挑戦
    4. パターン3|2月1日に上位校へ挑戦し、日大二第2回を狙う
    5. 2月1日午後入試を上手に活用
    6. 大学付属志向なら学校ごとの「内部進学率」を比較
    7. 同じ日本大学付属校でも日大一とは大きく異なる
    8. 安全校は「通いたい学校」から選ぶ
    9. 2027年度は日大二の制度変更を最大限活用
  11. 在校生・保護者の声|のびのびした校風と充実した学校生活への評価
    1. 「入学してから学校が楽しくなった」という在校生の声
    2. 先輩・後輩のつながりを感じやすい
    3. 部活動と勉強を両立しやすいという声
    4. 学習面は「先取り」よりも「分かるまで積み重ねる」
    5. 「おおらかで明るい」は自由放任とは異なる
    6. 生徒の意見を学校生活へ反映する生徒会
    7. 銀杏祭や体育大会で感じる学校全体の一体感
    8. 広いキャンパスへの満足感
    9. 保護者から見た進路面の安心感
    10. 保護者が事前に確認しておきたいポイント
    11. 学校見学では生徒の表情や関わり方を見る
  12. この学校に向いている子の特徴|付属校の安心感の中で幅広く挑戦したい子
    1. 勉強も部活動もどちらも大切にしたい子
    2. 大学付属校の安心感を持ちながら進路を広く考えたい子
    3. 基礎を丁寧に積み上げながら伸びたい子
    4. 英語を基礎からしっかり学びたい子
    5. 自分の興味を掘り下げることが好きな子
    6. 学校行事を思い切り楽しみたい子
    7. いろいろなタイプの友人と関わりたい子
    8. 広いキャンパスでのびのび過ごしたい子
    9. 少しずつ自立していきたい子
    10. 医療・理工系への進路にも興味がある子
    11. 慎重に相性を確認したい子
    12. 日大二中に向いている子を一言で表すと
  13. まとめ|校風・環境・進路のバランスに優れた日本大学付属校
    1. 日大二中の主な魅力
    2. 「日大付属」だけでは語れない進路の幅
    3. 基礎を大切にしながら6年間で伸びる教育
    4. 勉強だけでは終わらない学校生活
    5. 2027年度入試では受験方法の選択肢が拡大
    6. 日大二中はこんな家庭におすすめ
    7. 学校見学で「おおらかで明るい」雰囲気を確かめたい

学校の概要|「おおらかで明るい」校風を受け継ぐ伝統ある共学校

日本大学第二中学校は、東京都杉並区天沼にある私立の共学中高一貫校です。通称は「日大二中」。1927年に日本大学の2番目の付属中学校として開校し、2027年には創立100周年を迎える長い歴史を持っています。

学校名日本大学第二中学校
所在地東京都杉並区天沼1丁目45番33号
学校区分私立・共学・中高一貫校
創立1927年
通称日大二中
系列大学日本大学
校訓信頼敬愛・自主協同・熱誠努力

2027年に創立100周年を迎える伝統校

日大二中の前身である旧制日本大学第二中学校が開校したのは1927年です。日本大学の2番目の付属校として歩みを始め、杉並・天沼の地で長い歴史を築いてきました。2025年10月には創立99周年を迎え、2027年には開校100周年という大きな節目を迎えます。

長い歴史を持つ一方、現在は日本大学が直接運営する「正付属校」ではなく、独立した学校法人が運営する日本大学の「特別付属校」に位置づけられています。日本大学への内部進学制度を利用できる一方、他大学への進学も積極的に選択されていることが、日大二中・高の大きな特徴です。

校訓は「信頼敬愛・自主協同・熱誠努力」

日大二中が長く大切にしているのが、「信頼敬愛」「自主協同」「熱誠努力」という校訓三則です。

  • 信頼敬愛:互いを信頼し、相手を尊重する
  • 自主協同:自分で考えて行動しながら、周囲と協力する
  • 熱誠努力:自分の使命を意識し、誠実に努力を続ける

学校では、知識や学力だけを伸ばすのではなく、心身を鍛え、自主性や協働性、責任感を育てることを重視しています。現在は、自己肯定力、主体性、協働性、表現力、課題発見力、創造力など、将来の社会で必要となる15の資質・能力を育成することも教育目標として掲げています。

日大二中を象徴する「おおらかで明るい」校風

日大二中を語る上で欠かせないのが、学校自身も繰り返し掲げている「おおらかで明るい」校風です。細かな競争によって生徒を選別するというより、さまざまな個性を持つ生徒が一緒に生活し、互いに刺激を受けながら成長することを大切にしています。

そのため、中学校・高校ともに特進クラスやスポーツクラスなど、生徒を早い段階から明確に分けるクラス編成は設けていません。同じ学校生活の中で、勉強が得意な生徒、スポーツに打ち込む生徒、文化活動を楽しむ生徒などが自然に関わります。

学校生活では、学習、部活動、学校行事のいずれか一つだけを突出させるのではなく、それぞれに取り組みながら自分の得意分野を見つけていくことが重視されています。大学付属校として一定の進路上の安心感があることも、こうしたのびのびとした学校文化を支えている要素の一つです。

男女が自然に学校生活を送る共学環境

現在の日大二中は男女共学校です。中学校では1996年に男女共学が始まり、その後、高校も共学化しました。

男女共学化後も従来の自由でおおらかな校風は引き継がれ、体育大会、文化祭、宿泊行事、生徒会活動などでは、男女が協力して一つの目標に取り組みます。特に学校行事では、生徒同士が学年や性別を越えて関わる場面が多く、自然体で明るい共学校らしい雰囲気が日大二中の魅力となっています。

銀杏並木が象徴する緑豊かなキャンパス

日大二中の学校紹介で印象的なのが、正門から続く42本の銀杏並木です。長年にわたり生徒の成長を見守ってきた銀杏は、現在では学校を象徴する存在となっています。

杉並区内の学校でありながら校地にはゆとりがあり、中学校舎、高校校舎、図書館、理科校舎、体育館、武道館、プール、人工芝グラウンド、テニスコートなどが配置されています。都内の私立中学校としては、緑と運動施設に恵まれた環境です。

2015年に完成した中学校舎は、「心と身体に優しい」をコンセプトとして設計されています。自然光を取り入れた明るい空間や、生徒が自由に使えるコモンスペース、面談室などを備え、学校が掲げる「おおらかで明るい」教育環境を施設面からも支えています。

日本大学付属でありながら進路は一つではない

日大二中への進学を考える際に重要なのが、大学付属校でありながら、卒業後の進路が日本大学だけに限定されていないことです。

日本大学への推薦制度を利用できる一方で、国公立大学や早慶上理、GMARCHなどの他大学へ挑戦する生徒も多く、高校ではそれぞれの希望進路に応じた学習を進めます。

そのため、「大学付属校の安心感は欲しいが、中学生の段階で大学まで決め切りたくない」という家庭にとって検討しやすい学校です。中高6年間を通して興味や得意分野を見つけ、その時点で本人に合った進路を選択できます。

「のびのび」と「しっかり学ぶ」を両立する学校

「おおらかで明るい」という言葉から、自由度の高さだけが強調される学校を想像するかもしれません。しかし、日大二中では、授業への集中と家庭学習を学習指導の基本とし、基礎学力を確実に身につけることを重視しています。

学校生活ではのびのびと過ごしながらも、学習では日々の授業や課題を丁寧に積み重ね、部活動や行事にも積極的に取り組むというバランス型の教育です。

緑豊かな環境で友人との学校生活を楽しみながら、学習、部活動、行事、そして将来の進路まで幅広く挑戦したい子にとって、日大二中は魅力の大きい学校といえるでしょう。

アクセスと立地環境|荻窪駅から通える緑豊かな杉並のキャンパス

日本大学第二中学校は、東京都杉並区天沼の閑静な住宅街に位置しています。最寄りとなる荻窪駅、阿佐ケ谷駅、下井草駅から徒歩で通学できるほか、西武新宿線や西武池袋線沿線からは路線バスも利用でき、東京都西部を中心に幅広い地域から通いやすい立地です。

駅の目の前にある学校ではありませんが、その分、都内の中学校としてはゆとりのある校地が確保されています。正門から続く銀杏並木や人工芝グラウンドなど、杉並区内とは思えないほど緑の多い環境で6年間を過ごせることは、日大二中ならではの魅力です。

交通手段主なアクセス
JR中央線・総武線「荻窪駅」から徒歩約15分
JR中央線・総武線「阿佐ケ谷駅」から徒歩約15分
東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」から徒歩約15分
西武新宿線「下井草駅」から徒歩約15分
関東バス「日大二高」停留所下車、正門前

中央線・総武線・丸ノ内線を利用できる荻窪駅

代表的な通学ルートとなるのが荻窪駅です。荻窪駅にはJR中央線、JR総武線、東京メトロ東西線直通列車、東京メトロ丸ノ内線が乗り入れており、新宿方面、東京方面、中野・三鷹方面などからアクセスできます。

中央線快速を利用すれば新宿方面からの移動もしやすく、丸ノ内線では荻窪駅が始発・終着駅となるため、東京メトロ沿線から通学する家庭にとっても便利です。

荻窪駅北口から学校までは徒歩約15分です。関東バスの「中村橋駅行」または「練馬駅行」を利用し、「日大二高」で下車することもできます。学校公式の交通案内では、荻窪駅からバスを利用した場合、平日朝の所要時間は約5分とされています。

阿佐ケ谷駅・下井草駅からも徒歩通学が可能

JR中央線・総武線の阿佐ケ谷駅、西武新宿線の下井草駅からも徒歩で通学できます。2026年度の学校説明会資料では、荻窪駅・阿佐ケ谷駅・下井草駅のいずれからも徒歩約15分と案内されています。

複数の駅を利用できるため、住んでいる地域に合わせて通学ルートを選びやすい点はメリットです。例えば、西武新宿線沿線からは下井草駅、JR中央線沿線からは荻窪駅または阿佐ケ谷駅を利用できます。

なお、在校生については、荻窪駅、阿佐ケ谷駅、下井草駅からは原則として徒歩で通学することになっています。受験生が学校を訪れる際にバスを利用できたとしても、入学後の実際の通学方法とは異なる場合があるため注意が必要です。

西武新宿線・西武池袋線からはバスでもアクセス

学校正門前には関東バスの「日大二高」停留所があります。西武新宿線の鷺ノ宮駅、西武池袋線の中村橋駅などからも、荻窪駅方面へ向かうバスを利用できます。

  • 鷺ノ宮駅:関東バス「荻窪駅北口行」を利用し、「日大二高」下車
  • 中村橋駅:関東バス「荻窪駅北口行」を利用し、「日大二高」下車
  • 練馬駅:関東バス「荻窪駅北口行」を利用し、「日大二高」下車

中央線だけでなく、西武新宿線や西武池袋線沿線からも通学ルートを組めるため、杉並区だけでなく、中野区、練馬区、西東京市などからも検討しやすい学校です。

条件を満たせば自転車通学も可能

日大二中では、一定の条件を満たした生徒には自転車通学も認められています。中学生は、学校からおおむね5km圏内が自転車通学の対象となっています。

杉並区や周辺地域に住んでいる場合は、電車を使わずに通学できる可能性があります。毎日の通学時間を短縮できれば、放課後の部活動や家庭学習、睡眠時間を確保しやすくなる点もメリットです。

実際に自転車通学を希望する場合は、対象地域や申請条件、安全面に関する学校の最新ルールを確認しておきましょう。

閑静な住宅街にある落ち着いた立地

学校周辺は、杉並区天沼の住宅街です。大規模な繁華街の中にある学校ではなく、駅から少し離れた落ち着いた場所にキャンパスがあります。

荻窪駅周辺には商業施設や飲食店が集まっていますが、学校へ向かうにつれて住宅街らしい穏やかな街並みへと変わります。通学路を実際に歩くと、駅前の利便性と学校周辺の落ち着いた環境の両方を感じることができます。

中高6年間を過ごす環境として、都心へのアクセスを確保しながら、学校では落ち着いて過ごせることが日大二中の立地上の強みです。

駅近ではないからこそ得られる広いキャンパス

日大一中が両国駅から徒歩数分の都市型キャンパスであるのに対し、日大二中は駅から15分ほど歩く代わりに、広い校地と豊かな緑を持っています。同じ日本大学付属校でも、学校環境には大きな違いがあります。

正門から校舎へ向かう道には日大二を象徴する銀杏並木が続き、キャンパス内には人工芝グラウンド、体育館、武道館、プール、テニスコートなどが配置されています。体育の授業、体育大会、部活動などを校内の充実した施設で行えることは、学校生活を重視する家庭にとって大きな魅力です。

駅から徒歩15分という距離は、駅直結型の学校と比べれば毎日の負担になります。一方で、通学利便性だけでなく、6年間を過ごす学校そのものの広さや緑、運動環境まで重視したい家庭にとっては、その距離と引き換えに得られるメリットが大きい学校です。

学校見学では実際の通学ルートを歩いてみる

日大二中を志望する場合は、学校説明会や文化祭の際に、実際に利用する予定の駅から学校まで歩いてみることをおすすめします。

特に確認しておきたいのは、朝の電車の混雑、駅から学校までの所要時間、雨天時の歩きやすさ、帰宅時間帯の人通りなどです。毎日15分程度歩くため、小学6年生の本人が無理なく続けられそうかを確認しておくとよいでしょう。

日本大学第二中学校は、中央線・丸ノ内線・西武線など複数方面から通える利便性と、杉並の緑豊かな広いキャンパスを両立した学校です。駅から少し歩くことを含めても、落ち着いた環境でのびのびと6年間を過ごしたい家庭にとって、魅力的な立地といえるでしょう。

教育方針とカリキュラム|基礎学力と自主性を育てる中高一貫教育

日本大学第二中学校の学習指導は、難関進学校のように中学校段階から速い先取り学習を進めるというより、「授業に集中すること」と「家庭学習の習慣を身につけること」を基本に、全教科の基礎・基本を確実に定着させる方針です。

学校が掲げる「おおらかで明るい」校風の中でも、学習面については日々の授業、小テスト、宿題、ノートチェックなどを丁寧に積み重ねます。中学校で身につけた学習習慣を高校、さらに大学での学びへつなげていくことを重視しています。

主要5教科に十分な授業時間を確保

中学校では、国語、数学、英語、理科、社会の主要5教科に標準時数より多くの授業時間を配分しています。特に英語は週6時間、数学は週5時間を確保し、授業で新しい内容を学ぶだけでなく、演習を通して定着させる時間を設けています。

学習の特徴主な内容
基礎・基本授業を中心に、小テスト、宿題、ノートチェックなどを繰り返して定着を図る
英語週6時間。文法、演習、英語活用を組み合わせて4技能を伸ばす
数学週5時間。通常授業と演習を組み合わせ、理解度に応じて基礎から発展まで学ぶ
学習点検英語・数学を中心に、放課後や学期末に補習を実施
探究・表現弁論大会、地域・職業研究、中学3年の卒業研究などを実施

数学は週5時間、演習で理解度に応じた指導

数学では、答えだけを求めるのではなく、「なぜその答えになるのか」を途中の考え方まで含めて説明する力を育てることを重視しています。

週5時間のうち2時間では、通常授業で学んだ内容を演習する時間が設けられています。生徒の理解度に応じたグループで学び、数学が得意な生徒は多面的な考え方や発展的な問題に挑戦し、基礎を固めたい生徒は時間をかけて基本事項を確認します。

年間を通してグループを固定するのではなく、複数回の入れ替え機会が設けられているため、その時点での理解度に合った授業を受けられます。早い段階で「数学が得意な子」「数学が苦手な子」と決めてしまうのではなく、努力による成長を促す仕組みです。

英語は週6時間で「使える英語」まで育てる

英語は中学3年間を通して週6時間設けられています。「コミュニケーションを支えるのはしっかりとした文法力」という考えのもと、文法を土台として、「読む・聞く・書く・話す」の4技能を伸ばします。

週6時間のうち、基本となる英語授業が週3時間、文法や問題演習を深める「英語演習」が週2時間、実際に英語を使う「英語活用」が週1時間という構成です。

英語活用では、約40人のクラスを約20人ずつの2グループに分け、日本人英語教員と外国人講師が指導します。単なる英会話にとどまらず、自分の考えを英語で書き、それを使って伝える活動まで取り入れています。

英語演習でも、生徒の理解度やニーズに応じた学習を行います。基礎力をさらに固める生徒と、発展的な問題に挑戦する生徒が、それぞれに合った演習へ取り組めるよう工夫されています。

英検・GTECなどで英語4技能を確認

日大二中では、授業だけで英語学習を完結させるのではなく、英検やGTECなどの外部試験も活用しています。中学生は英検を継続的に受検し、中学3年ではスピーキングを含むGTECにも取り組みます。

さらに、英検準2級・2級などを目指す生徒への対策や、希望者を対象としたベルリッツ講師による英語4技能対策講座も用意されています。

こうした学習の先には、アメリカやオーストラリアでの海外研修など、実際に英語を使う機会も用意されています。文法と語彙を着実に身につけ、その知識を実際のコミュニケーションにつなげるという流れが、日大二中の英語教育の特徴です。

理解不足を残さない「学習点検」

日大二中では、授業についていけなくなった生徒をそのままにしないため、放課後に「学習点検の時間」を設けています。

定期試験で基準点に達しなかった生徒などを対象に、英語や数学の補習を行い、理解が不足している内容をもう一度学習します。また、各学期末には「学習点検期間」が設けられ、必要に応じて各教科の補習や学習支援を受けます。

  • 日頃の小テストで理解度を確認する
  • 宿題やノート提出を通して家庭学習の習慣をつくる
  • 定期試験で理解不足を確認する
  • 必要な生徒には放課後の「学習点検」を実施する
  • 学期末にも補習期間を設け、苦手を持ち越さないようにする

学校からのサポートは比較的手厚い一方、最終的に目指しているのは、生徒が自分で必要な学習を考えて進められる状態です。補習を受け続けること自体が目的ではなく、中学校の3年間で自学自習の習慣を身につけることが重視されています。

中学1・2年では「考え、伝える力」を育てる

教科学習と並んで重視されているのが、探究や表現を通した学びです。中学1・2年では弁論大会が行われ、自分が考えたことを文章として整理し、人前で伝える経験を積みます。

進路教育も中学校から段階的に始まります。中学2年では身近な地域について調べる活動や職業研究、日本大学の理系学部での体験学習などを通して、社会や大学での学びへ目を向けていきます。

調べた内容をそのまままとめるだけではなく、自分なりの問いを立て、情報を整理し、相手に分かる形で伝える経験を積むことで、学校が育成を目指す「課題発見力」「分析的思考力」「表現力」などにつなげています。

中学3年間の集大成となる「卒業研究」

中学3年では、中学校で身につけた学びの集大成として「卒業研究」に取り組みます。SDGsなど現代社会の課題を題材に、テーマを決め、調査・分析し、その成果をまとめて発表します。

卒業研究では、単にインターネットで調べた情報を並べるのではなく、課題を見つけ、必要な情報を集め、自分たちで考察して成果を伝えるプロセスを経験します。研究成果を発表する「卒業研究発表会」も行われます。

中学1・2年の弁論大会から中学3年の卒業研究へとつなげることで、自分で考える力、調べる力、論理的にまとめる力、人に伝える力を段階的に育てている点が特徴です。

高校進学後は高入生と同じクラスへ

日大二中から内部進学した生徒は、高校入試で入学した生徒と高校1年から混合クラスになります。中高6年間を完全に固定された人間関係で過ごすのではなく、高校進学時に新しい仲間が加わることになります。

高校1年では基本的に共通カリキュラムで幅広く学び、高校2年から進路希望に応じて「人文社会」「理工」「医療」の3コースに分かれます。

高校2年からのコース主な進路イメージ
人文社会コース文学、法学、経済、商学、外国語、社会科学など
理工コース理学、工学、情報、建築など
医療コース医学、歯学、薬学、獣医学、看護・医療系など

コース選択後も、受験に必要な一部の教科だけを学ぶ教育にはしていません。例えば、人文社会コースでも数学を学び、理工・医療コースでも国語を学びます。専門分野へ進む前に幅広い教養を身につけることを大切にしています。

日本大学への内部進学と他大学受験の両方を見据える

日大二高では、日本大学への推薦制度を利用する生徒がいる一方、指定校推薦や総合型選抜、一般選抜で他大学へ進学する生徒も多くいます。2026年3月卒業生では、日本大学への推薦進学者は卒業生437名のうち117名で、約27%でした。

つまり、日大二は「日本大学へ進学するためだけの付属校」ではありません。中学校では特定の大学入試に特化するのではなく、基礎学力と学習習慣を整え、高校で本人の希望に応じて進路を具体化していく設計です。

日本大学への内部進学を選択肢として持ちながら、国公立大学や難関私立大学、医療系大学なども視野に入れられるため、中学受験の時点では将来を一つに決めず、6年間の中で自分の適性や目標を見つけたい子に適したカリキュラムといえるでしょう。

「速さ」よりも「確かな土台」を重視する教育

日大二中のカリキュラムを理解する上で重要なのは、授業進度の速さそのものを学校の強みにしているわけではないという点です。学校自身も、中学校では特別に速い進度ではなく、基礎をしっかり学ぶことを明確にしています。

授業を集中して聞く、家庭で復習する、小テストで確認する、理解できなければ学習点検でやり直す。そして、弁論や卒業研究では、自分の考えを相手へ伝える。こうした積み重ねによって、高校以降の学びに必要な土台を作ります。

先取り競争よりも基礎を着実に固めながら、英語・数学を伸ばし、探究や発表にも取り組みたい子にとって、日大二中は相性の良い学習環境です。

学習環境と施設設備|銀杏並木と充実した運動施設が魅力の広い校地

日本大学第二中学校の大きな魅力の一つが、杉並区内にありながら緑とゆとりを感じられる広いキャンパスです。正門から続く銀杏並木を中心に、中学校舎、高校校舎、理科校舎、芸術校舎、図書館、体育館、武道館、人工芝グラウンド、プール、テニスコートなど、多彩な施設が配置されています。

駅前の限られた敷地に校舎を集約する都市型の学校とは異なり、教科学習だけでなく、体育、部活動、芸術活動、調べ学習までを校内のさまざまな施設で行えることが日大二中の特徴です。

主な施設特徴
中学校舎自然光を多く取り入れた明るい校舎。コモンスペース、面談室、集会室などを備える
図書館約3万冊を所蔵。閲覧室、学習室、グループ学習室、AVブースを備える
人工芝グラウンド体育の授業や体育大会、運動部などで活用
体育館・地下体育館体育授業、部活動、学校行事などに利用
武道館柔道場、剣道場、トレーニングルームを備える
プール25m・9コースの屋外プール
その他の運動施設テニスコート、中校庭、多目的コートなど
専門校舎理科校舎、芸術校舎、教科教室棟などを設置

「心と身体に優しい」をテーマにした中学校舎

中学生が3年間を過ごす現在の中学校舎は、2015年に完成しました。コンセプトは「心と身体に優しい校舎」です。耐震性を備えるとともに、大きな窓や吹き抜けを取り入れ、自然光が入りやすい明るく開放的な空間となっています。

中学1年の教室に近い場所には職員室が置かれ、中学2・3年のフロアにも教員が生徒を見守れる環境が整えられています。先生が常に生徒を管理するというよりも、必要なときにすぐ相談できる距離を保ちながら、生徒の自立を支える設計です。

各フロアには、生徒が自由に利用できるコモンスペースが設けられています。友人と話したり、ちょっとした学習をしたりと、教室とは異なる交流の場として利用できます。

相談しやすい面談・カウンセリング環境

中学校舎には複数の面談スペースが設けられており、担任や先生と落ち着いて話ができる環境があります。さらに、中学校舎1階と芸術校舎2階にはカウンセラー室があります。

カウンセラー室は月曜日から土曜日まで、原則9時から17時まで開室しており、生徒は昼休みや放課後に利用できます。友人関係、部活動、勉強、進路、家庭生活など、学校生活に関わる幅広い悩みを相談できます。

保護者からの相談にも対応しているため、思春期の6年間を学校と家庭が協力して支えやすい体制です。

約3万冊を備える独立した図書館

キャンパス内には、中高生が利用できる独立した図書館があります。ガラスを多く使った開放的な建物で、約3万冊の図書を所蔵しています。

単に本を借りるだけの施設ではなく、複数の学習スペースが用意されていることが特徴です。

  • 開架式の閲覧スペース
  • 中2階の学習コーナー
  • 2階の学習室
  • グループ学習室
  • AVブース
  • 図書検索用PC

図書館は原則として月曜日から土曜日まで、始業時から午後6時まで利用できます。放課後に静かな環境で自習したい生徒にとっても使いやすい施設です。

中学3年の卒業研究をはじめ、調べ学習や探究活動では資料を探す力が必要になります。インターネット検索だけに頼らず、図書資料とデジタル情報を組み合わせて調査できる環境が整っています。

人工芝グラウンドを中心とした充実の運動環境

日大二中のキャンパスには、広い人工芝グラウンドがあります。体育の授業、体育大会、部活動などさまざまな場面で利用され、生徒がのびのびと体を動かせる環境です。

さらに、体育館だけでなく地下体育館、武道館、柔道場、剣道場、トレーニングルーム、テニスコート、多目的コートなどがそろっています。

都内の中高一貫校では、運動部が外部施設へ移動して練習するケースも少なくありません。日大二では多くの運動施設がキャンパス内にあるため、授業終了後から部活動へ移りやすいこともメリットです。

水泳部も活動する25m・9コースの屋外プール

校内には25m・9コースの屋外プールがあります。水泳部では中学生と高校生が一緒に活動し、夏季にはこのプールを使って種目別・能力別の練習に取り組んでいます。

なお、事前情報では「温水プール」と紹介されることがありますが、学校公式の最新情報では屋外プールとされています。冬季は使用せず、水泳部もランニングや筋力トレーニングなどを中心に活動します。

プールの存在だけでなく、柔道場、剣道場、人工芝グラウンドなど複数の専用施設を持つことからも、日大二が「知・徳・体」のバランスを重視していることが分かります。

理科・芸術を学ぶための専門施設も充実

キャンパスには普通教室だけでなく、理科校舎、芸術校舎、教科教室棟など、専門的な授業に対応する建物があります。

理科では実験や観察を通して理解を深め、音楽や美術などでは専用の施設を活用します。芸術校舎には音楽室などが設けられており、文化部の活動にも利用されています。

教室だけで一日を過ごすのではなく、授業内容に合わせてキャンパス内のさまざまな施設へ移動して学べることも、広い校地を持つ日大二ならではの学校生活です。

1人1台の情報端末と電子黒板を活用

ICT環境の整備も進められており、生徒は個人専用の情報端末を授業で活用します。教室には電子黒板などのICT設備も整備され、教材の提示、情報共有、調べ学習、発表などに利用されています。

2026年度入学生では、生徒用情報端末費として初年度約14万8,000円が学費とは別の納入金に含まれています。2年次以降は、端末本体ではなく学習に必要な情報ソフト等の費用が必要になります。

ICTだけで授業を行うのではなく、教科書、ノート、プリント、実験など従来の学習方法と組み合わせながら、内容に応じて使い分ける環境です。

中学生の昼食は弁当持参が基本

校内には食堂があり、定食などの食事に加えて、弁当、おにぎり、調理パンなどのテイクアウト商品も販売されています。

ただし、中学生は家庭から弁当を持参し、教室で昼食を取ることが原則です。通常の平日に中学生が自由に食堂を利用する方式ではありません。

土曜日の午後に部活動などがある場合には、中学生も食堂を利用できます。毎日の昼食については、基本的に家庭で弁当を準備することを想定しておくとよいでしょう。

高校へ進学すると食堂を利用する機会も増えるため、中高6年間で昼食環境は少し変化します。

「広い校地」を重視する家庭には大きな魅力

日大二中の施設は、新しい校舎だけを売りにした学校とは少し性格が異なります。中学校舎や図書館のような比較的新しい施設と、長い学校の歴史を支えてきた体育施設や専門校舎が、広いキャンパスの中に共存しています。

駅から徒歩約15分という立地と引き換えに、人工芝グラウンド、体育館、武道館、プール、テニスコート、図書館、理科・芸術施設まで備えたゆとりある教育環境を確保しています。

休み時間や放課後まで含め、6年間をのびのびと過ごせる環境を重視する家庭にとっては、日大二中の大きな魅力です。学校見学では、中学校舎だけでなく、銀杏並木を歩きながらグラウンドや図書館、体育施設まで実際に確認すると、日大二らしい学校生活をより具体的にイメージできるでしょう。

学校生活と行事|体育大会・銀杏祭・宿泊行事で深まる仲間とのつながり

日本大学第二中学校では、日々の授業だけでなく、体育大会、文化祭、宿泊行事、学芸行事、弁論大会など、さまざまな体験を通して生徒の成長を促しています。学校が大切にする「信頼敬愛・自主協同・熱誠努力」を実践する場として、仲間と協力して一つのものを作り上げる行事が多いことが特徴です。

中学校3年間では、中学1年の林間学校から始まり、中学2年の勉強合宿、中学3年の修学旅行へと、学年ごとに異なる経験が用意されています。さらに、中高合同の文化祭「銀杏祭」や、中学校独自の体育大会などを通して、クラスや学年を越えたつながりを深めていきます。

8時35分のホームルームから始まる一日

学校生活は、8時35分からのショートホームルームで始まります。1時間目は8時50分からで、授業は1時限50分です。月曜日から金曜日は6時間授業を基本とし、日によって5時間授業となることもあります。

時間学校生活
~8時35分登校
8時35分~8時45分ショートホームルーム
8時50分~12時40分午前授業4時限
12時40分~13時20分昼休み
13時20分~15時10分午後授業2時限
15時10分以降終礼、部活動、補習、自習など
18時00分最終下校

土曜日も授業があり、基本的に午前中の4時間授業となります。完全週5日制の学校と比べると登校日は多くなりますが、その分、平日の授業時間だけに詰め込み過ぎず、基礎学力を着実に積み上げる時間を確保しています。

放課後は部活動に参加する生徒が多い一方、図書館で自習したり、学習点検や補習を受けたりする生徒もいます。授業、部活動、行事をバランスよく経験することが、日大二中の日常です。

中学校の大きな行事「体育大会」

中学校の体育大会は、例年秋に校内の人工芝グラウンドで開催されます。2026年度は10月3日に予定されています。

体育の授業などで練習を重ね、クラスや学年の仲間と協力して競技に取り組みます。個人の運動能力だけを競う行事というよりも、クラス全体で声を掛け合い、一つの目標に向かうことが重視されています。

日大二中の体育大会を象徴するのが、最後に中学1年から3年までの全生徒で踊る伝統の「二中囃子」です。学年を越えて同じ踊りを楽しむことで、学校全体の一体感を感じられる行事となっています。

中高合同で盛り上がる文化祭「銀杏祭」

秋の大きなイベントが、中学校と高校が合同で開催する文化祭「銀杏祭」です。学校を象徴する銀杏並木にちなんだ名称で、毎年多くの受験生や保護者も来場します。2026年度は11月7日・8日の2日間に開催予定です。

中学生は、日頃の授業で取り組んだ内容を紹介する「教科展示」に加えて、学年ごとのステージ発表を行います。劇、歌、ダンスなど内容はさまざまで、出演する生徒だけでなく、照明や音響、舞台進行などの裏方も生徒自身が担当します。

企画を考え、役割を分担し、練習を重ねて一つの舞台を完成させる過程では、普段の授業とは違った生徒の力が発揮されます。人前で表現することが得意な子だけでなく、制作や運営を担当する子にも活躍の場があります。

受験生にとって銀杏祭は、「おおらかで明るい」と表現される日大二の校風を体感しやすい機会です。生徒同士の関係や先生との距離、部活動の雰囲気なども見ることができるため、志望校として検討する場合は一度訪れておきたい行事です。

中学1年は3泊4日の林間学校へ

中学1年では、夏休みに3泊4日の林間学校を実施します。現在は群馬県嬬恋村の鹿沢高原を中心に行われており、都会を離れた自然の中で、友人と共同生活を送ります。

ネイチャートレッキングでは、登山ガイドから地形や植物について説明を受けながら自然を観察します。また、登山や自然散策、クラフト、火起こしなど、複数の体験活動から興味に合ったものへ挑戦する機会も設けられています。

キャンプファイアーや班活動、食事などを通して、入学して数か月の仲間と長い時間を共に過ごします。体力的に大変な場面も経験しながら、互いに助け合い、集団生活のルールを学ぶことが目的です。

自然体験、仲間づくり、自立への第一歩という複数の意味を持つ、中学1年を代表する行事となっています。

中学2年では勉強合宿を実施

中学2年の夏には勉強合宿が行われます。学校生活にも慣れた時期に、普段とは異なる環境で仲間と学習に集中し、自分の学習方法を見直します。

日大二中では、「授業に集中すること」と「家庭学習を充実させること」を学習指導の柱としています。勉強合宿も、単に長時間勉強することが目的ではなく、計画的に学習を進め、自分で勉強する習慣を身につける機会として位置づけられています。

なお、現在の学校公式年間行事では、中学2年の宿泊行事はスキー教室ではなく勉強合宿となっています。

中学3年は広島・京都・奈良への修学旅行

中学3年では、6月に広島・京都・奈良を訪れる修学旅行を実施します。観光だけを目的とするのではなく、平和学習と日本の歴史・文化を実際の場所で学ぶことを大切にしています。

広島では、被爆地を訪れ、班別自主研修などを通して戦争と平和について考えます。教科書で学んだ出来事を実際の場所で見聞きすることで、歴史を自分自身の問題として捉える機会となります。

京都・奈良では、寺社や文化財などを訪れ、日本の歴史や伝統文化について理解を深めます。班ごとに協力して行動する時間もあり、中学3年間で身につけてきた自主性や協調性を発揮する場でもあります。

学芸行事で本物の文化・芸術に触れる

日大二中では、授業やスポーツ以外の経験も重視しており、毎年「学芸行事」を実施しています。3年間でさまざまな文化や芸術に触れられるよう、年度ごとに異なるジャンルの公演を鑑賞します。

これまでには管弦楽のコンサートや寄席などが実施され、2024年度には銀座ブロッサムで落語、漫才、イリュージョンなどを鑑賞しました。

普段の生活では接する機会が少ない芸術や伝統文化を実際に見聞きすることで、興味の幅を広げます。受験教科だけでは得られない経験を学校生活の中に取り入れている点も、日大二中の特徴です。

中学1・2年の弁論大会と中学3年の卒業研究発表会

2月には、中学1・2年で弁論大会が開催されます。クラスや学年での予選を経て選ばれた生徒が、中学生全体の前で自分の意見を発表します。

文章を書くことだけでなく、人前で自分の言葉を使って考えを伝える経験を積むことで、論理的な思考力や表現力、自信を育てます。

中学3年では、3年間の学びの集大成となる卒業研究発表会が行われます。自分たちで設定したテーマについて調査・分析し、その成果をまとめて発表します。

中学1・2年の弁論大会から中学3年の卒業研究へと段階的につなげることで、「考える」「まとめる」「伝える」という力を育てています。

中学3年から参加できる海外研修

海外での学びに興味のある生徒には、中学3年から参加できる希望制の海外研修があります。現在は、アメリカとオーストラリアの2つのプログラムが用意されています。

研修対象時期・期間主な内容
アメリカ生活体験と英語研修中3・高1・高2春休み・約2週間オレゴン州でホームステイ、姉妹校の授業参加、英語研修など
オーストラリア英語研修・生活体験中3・高1・高2夏休み・約2週間ブリスベンでホームステイ、現地校授業、英会話研修、文化体験など

アメリカ研修では、30年以上交流を続けるオレゴン州の姉妹校を訪問し、現地の家庭でホームステイします。姉妹校では現地の高校生と一緒に授業を受ける機会もあり、教室で学んできた英語を実際の生活の中で使います。

オーストラリア研修は2025年度夏から始まった新しいプログラムです。クイーンズランド州ブリスベンを訪れ、ホームステイをしながら現地校の授業や英会話クラス、先住民文化などを体験します。

高校進学後には、日本大学が主催するイギリス・ケンブリッジ大学でのイースター/サマープログラムへの参加機会もあります。中学から高校へと進む中で、より本格的な国際体験に挑戦できる環境です。

姉妹校との交流を校内でも体験

国際交流は海外へ出かける生徒だけのものではありません。日大二では、アメリカ・オレゴン州の姉妹校から生徒を受け入れており、校内でも外国の生徒と交流する機会があります。

ホームステイ受け入れや学校での交流を通して、異なる文化や価値観を知ることができます。海外研修へ参加するにはまだ不安がある生徒にとっても、身近なところから国際交流を経験できます。

3年間で少しずつ自主性を高める学校生活

日大二中の行事は、単に「楽しい思い出を作る」だけではありません。中学1年の林間学校では仲間との共同生活を経験し、中学2年では学習習慣を見直し、中学3年では修学旅行や卒業研究を通して、自分で考えて行動する機会が増えていきます。

その間にも体育大会、銀杏祭、弁論大会、学芸行事などがあり、生徒は教室だけでは分からない友人の長所に気づいたり、自分自身の意外な得意分野を発見したりします。

勉強だけに偏らず、行事や友人との活動にも積極的に参加しながら成長したい子にとって、日大二中は学校生活そのものを楽しみやすい環境です。「おおらかで明るい」という校風は、多彩な行事の中で生徒同士が関わり合うことで、受け継がれているといえるでしょう。

クラブ活動|広いキャンパスを活かして文武両道に挑戦

日本大学第二中学校では、クラブ活動が学校生活の大きな柱となっています。中高合わせて運動部23、文化部19の計42部があり、2026年度の学校説明会資料では、中高ともに部活動加入率は80%を超えています。

42部のうち、中学生が加入できるのは運動部14、文化部18の計32部です。競技スポーツから音楽、演劇、科学、アウトドアまで選択肢が幅広く、学校が掲げる「どんな子にも居場所がある学校」という考え方が、クラブ活動にも表れています。

区分中学生が参加できる主な部活動
運動部剣道部、中学サッカー部、柔道部、水泳部、スキー部、卓球部、中学テニス部、軟式野球部、中学バスケットボール部、バドミントン部、バレーボール部、ラグビー部、陸上競技部、ワンダーフォーゲル部
文化部囲碁将棋部、英語部、演劇部、化学部、家庭部、華道部、茶道部、社会部、写真部、書道部、吹奏楽部、生物部、釣り部、美術部、物理・PC部、文芸部、放送部、漫画イラスト研究部

部活動加入率は80%以上

日大二では、中高ともに例年80%を超える生徒が何らかの部活動に所属しています。勉強だけでなく、スポーツや文化活動にも取り組みながら学校生活を送りたい生徒が多い学校です。

ただし、部活動を最優先にして学習時間を圧迫するのではなく、学校では勉強と部活動の両立を明確に意識しています。活動は日曜日を含めて最大週5日までで、午後6時には完全下校となります。

また、定期試験の1週間前は原則として部活動が停止されます。試験前には学習へ切り替える期間を設けることで、日頃部活動に力を入れている生徒も勉強に集中できるようにしています。

中学1年の1学期については、まだ学校生活に慣れていないことを考慮し、部活動は午後5時まで、午後5時30分下校となります。入学直後から遅い時間まで活動させるのではなく、少しずつ中学校生活のリズムをつくっていく仕組みです。

広い校地を活かして活動できる運動部

運動部にとって大きな魅力となるのが、日大二の充実した施設です。人工芝グラウンド、体育館、地下体育館、武道館、柔道場、剣道場、テニスコート、25mプールなどがあり、多くの部が校内施設を使って練習できます。

駅前型の学校では、運動部が放課後に外部グラウンドへ移動することもありますが、日大二では広いキャンパスそのものが活動の舞台となっています。授業が終わってから比較的スムーズに練習を始められることも、文武両道を続ける上でメリットです。

2026年は軟式野球部が東京都大会ベスト8へ

中学校の運動部で近年活躍が目立つのが軟式野球部です。「全員野球」を掲げ、全国大会を目標に練習を続けています。

2026年春には杉並区少年軟式野球春季大会で優勝し、夏の第79回東京都中学校野球選手権大会では東京都ベスト8まで進出しました。学校内の練習だけでなく公式戦を通して、チームとして競技力を高めています。

勝利を目指して本格的に取り組む一方、チームの中で自分の役割を考え、仲間と協力する姿勢を大切にしていることも特徴です。

初心者から競技経験者まで参加できる運動部

実績のある部がある一方、全ての運動部が経験者だけを対象としているわけではありません。中学サッカー部、卓球部、スキー部などでは、初心者の入部も歓迎しています。

小学校までとは違う競技へ挑戦したい生徒にとっても選択肢があります。中学から新しくスポーツを始め、6年間かけて技術を伸ばしていくことができます。

水泳部では、初心者から競技力の高い選手まで幅広い生徒が活動しています。夏季には校内の25mプールを利用し、種目や能力に応じた練習を行います。

また、ラグビー部では男女の中学生も活動しており、2026年度には女子部員がU15東京都ラグビー女子代表に選ばれるなど、生徒それぞれが高いレベルに挑戦できる環境もあります。

登山を楽しむワンダーフォーゲル部も

競技スポーツとは少し異なる活動をしたい生徒には、ワンダーフォーゲル部という選択肢もあります。月1回程度、関東近郊の山を中心に登山を行い、自然の中で仲間と行動します。

日大二にはスキー部や釣り部もあり、グラウンドや体育館で行うスポーツだけでなく、自然の中で活動するクラブが充実している点も特徴です。

中高6学年で音楽を作る吹奏楽部

文化部の中でも長い伝統を持つのが吹奏楽部です。中学1年から高校3年までが一緒に活動し、コンクール、銀杏祭、学校行事、地域イベントなどで演奏しています。

毎年開催される定期演奏会も大きな目標で、2026年6月には杉並公会堂で第65回定期演奏会を開催しました。長年にわたり演奏会が受け継がれていることからも、日大二を代表する文化部の一つであることが分かります。

中学生は高校生の演奏を身近に見て学び、高校生は後輩を支える役割を担います。中高一貫校ならではの6学年のつながりを感じやすいクラブです。

中学演劇部は校外でも高い評価

演劇部も中高合同で活動する伝統あるクラブです。新入生歓迎公演などを含め、年間を通して複数の作品を制作しています。

中学生はこれまで東京私立中学校演劇発表会で最優秀賞を受賞しており、2025年末に開催された「日韓友好TOKYOドラマフェスタ」では審査員特別賞を受賞しました。さらに2026年には、その活動が評価され、杉並区学校文化栄誉顕彰も受けています。

演技をする生徒だけでなく、舞台制作、照明、音響など、さまざまな役割があります。仲間と一つの作品を作り上げたい生徒にとって魅力的な活動です。

理科好きには化学部・生物部・物理・PC部

理科やものづくりが好きな生徒には、複数の科学系クラブがあります。

  • 化学部:授業では扱いにくい実験にも挑戦する
  • 生物部:小動物、熱帯魚、植物の飼育・栽培や観察、実験に取り組む
  • 物理・PC部:ロボット製作やプログラミングなどに取り組む

特に物理・PC部では、レゴロボットの大会への出場や自立歩行型ロボットの製作など、授業の枠を越えた活動を行っています。

中学受験を終えた後も、理科や情報分野への興味を掘り下げたい生徒にとって、自分の好きなテーマへじっくり取り組める環境です。

釣り部など日大二ならではの文化部も

42部という選択肢の多さを象徴する存在の一つが釣り部です。月1〜2回程度、休日に東京近郊の海や川へ出かけ、アジ、キス、ニジマスなどさまざまな魚を狙います。

単に魚を釣るだけでなく、自然への理解やマナーも大切にしており、ごみを持ち帰るなど環境への配慮も学びます。釣具の貸し出しもあるため、入部時点で道具を持っていない初心者でも参加できます。

このほか、華道部、茶道部、囲碁将棋部、社会部、写真部、書道部、美術部、文芸部、漫画イラスト研究部など、運動が得意ではない生徒にも幅広い居場所があります。

活動量はクラブによって大きく異なる

学校全体として活動は最大週5日ですが、実際の活動頻度はクラブによって異なります。大会を目指して週5日近く活動する部もあれば、華道部のように週1回を基本とする部、釣り部のように休日を中心に月数回活動する部もあります。

そのため、部活動を選ぶ際には、興味だけでなく、家庭学習との両立、通学時間、休日の過ごし方まで考えることが大切です。

特に運動部では、公式戦や校外練習が休日に入る場合があります。文化部でも、コンクールや公演前には通常より活動時間が増えることがあります。入部前に活動日、年間予定、合宿、大会、部費、必要な用具などを確認しておくと安心です。

高校から選択肢がさらに広がる

中学生が加入できるクラブだけでも32部ありますが、高校へ進学するとさらに選択肢が広がります。

高校生になると、アメリカンフットボール部、硬式野球部、少林寺拳法部、ダンス部、チアダンス部、フォークソング部などにも加入できます。中学校で所属したクラブを6年間継続することも、高校進学を機に新しい活動へ挑戦することも可能です。

なお、チアダンス部やダンス部は高校生のみが対象です。中学校の部活動として紹介されることもありますが、2026年度の公式一覧では中学生は加入できないため、入学後に希望する部がある場合は対象学年を確認しておきましょう。

「好きなこと」を通して学校生活の居場所を作る

日大二が部活動で重視しているのは、強豪クラブだけを育てることではありません。全国・関東・東京都レベルに挑戦する生徒がいる一方で、中学校から初めて競技や文化活動を始める生徒もいます。

学校が説明会で掲げるのは、「みとめあい・たすけあい・きそいあい・たかめあう場」としての部活動です。自分と同じ興味を持つ仲間に出会い、先輩や後輩と関わりながら、自分の居場所を作っていくことができます。

勉強だけでなく、6年間を通して夢中になれる活動を見つけたい子にとって、42の部活動と充実した施設を持つ日大二中は魅力の大きい環境です。受験前には銀杏祭や学校見学の機会を利用し、興味のある部活動の練習や生徒の雰囲気を実際に見ておくとよいでしょう。

進学実績と卒業後の進路|日本大学への内部進学と他大学受験を両立

日本大学第二高等学校の進路で大きな特徴となっているのが、日本大学への内部進学を選択肢として持ちながら、国公立大学や難関私立大学への受験にも積極的に挑戦していることです。

一般的な大学付属校では系列大学への進学者が大部分を占めることもありますが、日大二高では例年、日本大学へ進学する生徒は約3割です。残る生徒の多くは指定校推薦、公募制推薦、総合型選抜、一般選抜などを利用して他大学へ進学しています。

2026年3月の卒業生は437名で、そのうち117名、約27%が日本大学・日本大学短期大学部へ推薦入学しました。つまり、約4人に1人が日本大学への内部進学を選び、その他の多くの生徒は外部大学への進学を目指していることになります。

進路の方向例年の割合の目安特徴
日本大学への内部進学約30%基礎学力選抜や付属特別選抜などを利用
指定校・公募推薦など約35%高校での成績や活動実績を活かして他大学へ進学
一般選抜など約35%国公立大学や難関私立大学などへ挑戦

日本大学への推薦進学は約3割

日大二高は日本大学の特別付属校であり、日本大学への付属推薦制度を利用できます。2025年度卒業生について、学校が公表している日本大学への推薦合格者は118名でした。

学部別では、法学部、文理学部、理工学部、商学部、芸術学部などへの推薦合格者が多く、医学部や歯学部、生物資源科学部などへの進路もあります。

日本大学の主な学部2025年度推薦合格者数
法学部23名
文理学部22名
理工学部21名
商学部13名
芸術学部12名
生物資源科学部7名
経済学部5名
生産工学部5名
歯学部3名
医学部2名
薬学部1名

学校公表資料では推薦合格者が118名、実際に推薦制度を利用して入学した生徒が117名となっており、合格者数と最終的な進学者数にはわずかな違いがあります。

希望する学部への進学には「基礎学力到達度テスト」が重要

日本大学付属校に在籍していれば、希望する学部へ無条件で進学できるわけではありません。付属推薦の中心となるのが「基礎学力選抜」です。

日本大学の付属校共通で実施される「基礎学力到達度テスト」の成績をもとに、希望する学部・学科への推薦が決まります。

  • 高校2年4月:英語・数学・国語の成績を利用
  • 高校3年4月:英語・数学・国語の成績を利用
  • 高校3年9月:英語・数学・国語に加え、文系は地歴公民、理系は理科を受験

特に高校3年9月の試験は比重が大きいため、内部進学を希望する場合でも、高校生活を通して継続的に学力を伸ばしておくことが必要です。

付属推薦には、このほか高校3年間の評定や面接などを利用する「付属特別選抜」があります。学部によって選抜方式や募集枠が異なるため、希望する学部が決まった段階で制度を確認することが重要です。

付属校だからこそ日々の授業が重要

日大二中・高では、日本大学への内部進学を希望する場合も、他大学を受験する場合も、日々の授業を学力の土台としています。

内部進学では基礎学力到達度テストや高校での成績が重要となり、指定校推薦では評定が大きな意味を持ちます。他大学の一般選抜でも、高校3年間で積み重ねた基礎学力が必要です。

そのため、どの進路を選ぶ場合でも、授業、宿題、小テスト、定期試験を丁寧に積み重ねることが、そのまま進路選択の幅を広げる仕組みになっています。

早慶上理・GMARCHにも多数の合格者

日大二高は、日本大学付属校でありながら、他大学への合格実績も充実しています。2025年度卒業生を中心とする最新の大学合格実績では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学をはじめ、GMARCHにも多くの合格者を出しています。

主な私立大学2025年度合格者数
早稲田大学10名
慶應義塾大学8名
上智大学6名
東京理科大学37名
明治大学36名
青山学院大学14名
立教大学23名
中央大学43名
法政大学41名
学習院大学17名

このほか、成蹊大学25名、成城大学14名、芝浦工業大学15名、東京農業大学17名、武蔵大学19名などにも合格者を出しています。

大学付属校としては他大学受験を選ぶ生徒の割合が高く、日本大学への進学を確保することだけを目的とした学校ではないことが、進学実績からも分かります。

国公立大学にも毎年合格者

国公立大学への進学を目指す生徒もいます。2025年度の主な国公立大学等への合格者は11名で、東京都立大学をはじめ、国公立大学や大学校への合格者が出ています。

過去5年間を見ると、東京大学、一橋大学、東北大学、筑波大学、千葉大学、東京外国語大学、東京学芸大学、電気通信大学などへの合格実績もあります。

毎年多数が国公立大学へ進学する進学校とは性格が異なりますが、本人の希望と学力に応じて国公立大学を目指すこともできる環境です。

医・歯・薬・獣医・看護系にも強み

日大二の進路実績で特徴的なのが、医療系学部への進学者が比較的多いことです。高校2年から「医療コース」を設けていることもあり、医学、歯学、薬学、獣医学、看護などを目指す生徒が一定数います。

医療系分野2025年度合格者数
医学部3名
歯学部9名
薬学部39名
獣医学部3名
看護系17名

日本大学にも医学部、歯学部、薬学部、生物資源科学部などがあるため、内部進学と外部大学受験の両方から医療・生命科学系の進路を考えられます。

高校では一日医師体験や一日看護体験など、実際の仕事への理解を深める機会も用意されており、単に大学へ合格することだけでなく、将来の職業まで考えながら進路を決めていきます。

指定校推薦の選択肢も豊富

他大学への進学方法として、指定校推薦も充実しています。2025年度には指定校推薦による合格者が107名となっています。

主な推薦枠には、上智大学、東京理科大学、青山学院大学、学習院大学、中央大学、明治大学、立教大学、法政大学、成蹊大学、成城大学、芝浦工業大学などがあります。

指定校推薦では高校での評定や学校生活が重要となるため、内部進学と同様に、日頃から授業や定期試験へ丁寧に取り組むことが必要です。

他大学受験にも対応する講習・進路指導

日大二高では、他大学を目指す生徒に対しても進路指導を行っています。高校3年では夏期・冬期講習、一般受験対策の特別授業、志望理由書作成、面接練習など、受験方式に応じた支援が用意されています。

  • 外部模試や実力試験
  • 大学別ガイダンス
  • 卒業生による受験体験講話
  • 夏期・冬期講習
  • 一般選抜対策の特別授業
  • 小論文・志望理由書指導
  • 総合型選抜・学校推薦型選抜の面接練習

大学別ガイダンスでは、日本大学だけでなくさまざまな大学について情報を集め、自分に合った学部や入試方式を検討します。

中学受験時点では日本大学への内部進学を考えていた生徒が、高校生活の中で新しい目標を見つけ、他大学受験へ方向転換することにも対応できる体制です。

内部進学と他大学受験を早めに選び切る必要がない

日大二中へ入学する大きなメリットは、中学受験の段階で大学進学先まで決め切る必要がないことです。

日本大学には多くの学部・学科があり、付属推薦という選択肢があります。一方、高校生活の中で早稲田大学やGMARCH、国公立大学、医療系大学などを目指したいと考えた場合には、外部受験へ進む道もあります。

ただし、日本大学の付属推薦と他大学受験を自由に併用できるわけではありません。付属推薦は原則として他大学との併願ができず、一部の学部・選抜方式に限って併願制度が設けられています。対象学部や条件は年度によって変更される可能性があるため、高校進学後に最新制度を確認する必要があります。

「付属校の安心感」と「進学校としての選択肢」を両立

日大二中・高の進路環境を一言で表すなら、大学付属校の安心感を持ちながら、将来の選択肢を広く残せる学校です。

日本大学へ進学する生徒は約3割で、他大学への指定校推薦や一般選抜を選ぶ生徒も多くいます。内部進学を前提とした学習だけではなく、高校2年から人文社会・理工・医療の3コースに分かれ、それぞれの希望進路に必要な学力を伸ばしていきます。

「日本大学への推薦という選択肢は持っておきたいが、将来は国公立大学や難関私立大学にも挑戦できる環境がほしい」という家庭にとって、日大二中は非常に検討しやすい付属校といえるでしょう。

学費や諸経費について|初年度は約124万円+指定用品、中高6年間を見通した準備を

日本大学第二中学校の学費は、入学手続時に納める入学金25万円と施設設備費10万円に加え、入学後の授業料、施設設備費、教育充実費、各種会費、情報端末費などで構成されています。

2026年度入学生の予定額では、入学手続時納入金が35万円、入学後の中学1年次納入金が88万5,520円となっており、両者を合わせると初年度は123万5,520円です。ただし、この金額には制服・体育着などの学校指定用品、学年費、部活動に必要な費用などは含まれていません。

2026年度中学1年の学費

区分費目金額
入学手続時入学金250,000円
施設設備費(入学時分)100,000円
入学後授業料504,000円
施設設備費90,000円
教育充実費60,000円
各種入会金・年会費68,800円
諸費14,900円
生徒用情報端末費147,820円
初年度合計1,235,520円

授業料は年間50万4,000円で、学費の中心となる部分です。これに施設設備費や教育充実費、ICT環境を利用するための費用などが加わります。

なお、2027年度入学生向けの正式な学費については、2026年8月時点ではまだ公表されていません。学校では、次年度の学費を例年9月中旬頃に入学試験要項で案内するとしているため、2027年度受験生は正式発表後に改めて確認しておきましょう。

入学時には情報端末費約15万円も必要

中学1年では、授業で使用する生徒用情報端末の費用として14万7,820円が設定されています。日大二では授業や課題、情報共有などに1人1台の端末を利用するため、入学時に必要になる費用の一つです。

端末本体を毎年購入するわけではなく、中学2年以降は情報ソフト費が中心となります。学校公表の2025年度実績では、中学2年が2万530円、中学3年が1万8,230円でした。

そのため、情報端末に関する負担は中学1年が最も大きく、2年次以降は比較的抑えられると考えられます。

制服・指定用品は男女とも約12万円

学費とは別に、入学時には制服、通学カバン、体育着、上履きなどの学校指定用品を購入します。

指定用品男子女子
制服68,860円69,135円
通学カバン12,700円12,700円
体育着・上履き等36,070円37,610円
合計117,630円119,445円

上記は、必須購入品をそれぞれ1着ずつ購入した場合の2026年度価格です。洗い替えの制服や体育着などを追加購入すれば、実際の費用はさらに高くなります。

学費と指定用品だけで考えても、中学1年の入学時から1年間ではおおむね135万円前後を見込むことになります。これに学年費や通学費、昼食費などが加わります。

学年費や副教材費は別途必要

学校が公表している88万5,520円の中学1年次納入金には、学年費が含まれていません。学年費には、副教材や外部試験、検定などの費用が含まれます。

さらに、学校生活では次のような費用が発生する可能性があります。

  • 副教材や問題集などを含む学年費
  • 英検や外部模試などの受験費用
  • 交通費
  • 日々の昼食費
  • 部活動の部費
  • ユニフォームや楽器などの用具代
  • 大会、遠征、合宿などに伴う費用
  • 希望者対象の海外研修費

特に部活動の費用は所属するクラブによって差があります。大会や遠征の多い運動部、楽器を使用する吹奏楽部、校外活動の多いクラブなどを希望する場合は、入部前に年間の活動費も確認しておくと安心です。

希望者対象の海外研修費も別途必要

中学3年以降には、希望者を対象としてアメリカやオーストラリアでの海外研修が用意されています。これらは通常の学費には含まれず、参加する場合には研修費、航空運賃、現地での滞在費などが別途必要になります。

海外研修は全員参加ではないため、必ず発生する費用ではありません。ただし、日大二の国際教育に魅力を感じている家庭は、中学3年以降の教育費としてあらかじめ余裕を持たせておくとよいでしょう。

中高6年間を見通した資金計画が必要

日大二中は中高一貫教育を行っているため、中学校3年間だけではなく、高校卒業までの6年間を見通して教育費を考えることが大切です。

2026年度に高校から入学する生徒の高校1年次納入金は、授業料50万4,000円、施設設備費9万円、教育充実費6万円などを含めて88万6,170円となっています。ただし、この金額には高校から入学する生徒の情報端末費なども含まれているため、日大二中から内部進学する生徒が高校進学時に負担する金額とそのまま同じになるとは限りません。

また、高校段階では国の就学支援金制度などの対象になる場合があります。制度や支給条件は変更されることがあるため、高校進学時の最新情報を確認しましょう。

中学校から高校へ進学した場合の6年間総額については、今後の授業料改定、各学年の学年費、ICT費、行事費などによって変わります。そのため、現時点の学費を単純に6倍して判断するのではなく、毎年100万円前後を基本として、指定用品や行事、部活動などの費用にも余裕を持たせる考え方が現実的です。

日本大学進学を考える場合は大学4年間の費用も視野に

日大二高からは、例年約3割の生徒が日本大学へ進学しています。日本大学への内部進学を将来の選択肢として考えている家庭は、中高6年間に加えて、大学4年間の教育費についても長期的に準備しておくと安心です。

日本大学は、法学部や経済学部などの文系学部から、理工学部、薬学部、医学部、歯学部などまで幅広く、学部によって学費には大きな差があります。特に医療系学部へ進学する場合は、文系学部と比べて教育費が大きくなるため、希望する分野が見えてきた段階で大学の学費も確認しておきましょう。

東京都在住者は授業料軽減制度も確認

東京都では、一定の条件を満たす私立中学校の生徒を対象とした授業料軽減助成制度があります。日大二中でも、都内在住の生徒・保護者に対して申請案内を行っています。

こうした制度は自動的に適用されるものではなく、年度ごとの申請が必要です。また、対象条件や助成内容が変更される場合もあります。入学後は学校からの案内を確認し、利用できる制度があれば忘れずに申請しましょう。

任意の教育施設拡充募金もある

入学手続後には、学園の教育環境整備を目的として「教育施設拡充募金」への協力案内があります。1口10万円ですが、これは任意であり、口数も任意です。

学費そのものとは異なるため、必須の教育費として計算する必要はありません。

初年度だけでなく6年間の総額で比較する

2026年度予定額で見ると、日大二中の初年度は入学手続金と年間納入金を合わせて123万5,520円です。制服などの必須指定用品を加えると約135万円となり、さらに学年費や交通費などが必要です。

私立中学校を比較するときは、授業料だけを見ると学校ごとの差が小さく見えることがあります。しかし実際には、施設費、ICT端末、行事費、制服、部活動費などによって家庭の負担は変わります。

日大二中を検討する場合も、中学入学時の費用だけでなく、高校卒業までの6年間、さらに日本大学への進学を希望する場合は大学までを含めた長期的な教育資金を考えておくことが大切です。その上で、広いキャンパス、充実した施設、部活動、進路選択の幅など、6年間で得られる教育環境とのバランスを考えて判断するとよいでしょう。

入試情報と合格の目安|2027年度から2科入試を導入、複数回受験の優遇制度も

日本大学第二中学校の一般入試は、2月1日午前の第1回と、2月3日午前の第2回の2回実施されます。2027年度入試では制度が大きく変わり、従来の4科入試に加えて、国語・算数による2科入試を選択できるようになります

さらに、第1回と第2回を同時に出願し、第1回を受験して不合格となった受験生が第2回を受験する場合には、合否判定時に加点される優遇制度も導入されます。日大二中を第一志望とする家庭にとっては、2027年度から2回の入試をより戦略的に活用できるようになります。

2027年度の入試日程と募集人数

入試区分試験日募集人数試験科目
第1回2027年2月1日午前男子74名・女子74名4科または2科
第2回2027年2月3日午前男子40名・女子40名4科または2科

第1回の募集人数は男女合わせて148名、第2回は80名で、合計228名です。第1回の方が募集枠が大きいため、日大二中を第一志望とする場合は、2月1日の第1回で合格を目指すことが基本となります。

なお、2026年度入試も第1回が2月1日、第2回が2月3日に実施されています。2027年度の大きな変更点は試験日の変更ではなく、2科入試の選択が可能になることと、同時出願者への加点制度が設けられることです。

2027年度から「2科」と「4科」を選択可能

2027年度から、第1回・第2回ともに、受験生は次の2つから受験科目を選択できます。

方式科目試験時間配点
2科入試国語・算数各50分各100点・計200点
4科入試国語50分100点
算数50分100点
理科・社会2科合わせて計50分各50点・計100点

4科入試は300点満点、2科入試は200点満点です。これまで日大二中を受験するためには4科の準備が必要でしたが、2027年度からは国語と算数を中心に学習している受験生にも門戸が広がります。

一方、2科と4科をどのような方法で比較して合否判定するかなど、2027年度入試の詳細は9月中旬に公開予定の正式な入学試験要項で案内されます。科目選択は出願後に変更できないため、過去問の得点や模試成績を確認しながら慎重に決める必要があります。

第1回・第2回の同時出願で第2回に加点

2027年度入試で特に注目したいのが、第1回と第2回の同時出願者を対象とする優遇制度です。

第1回・第2回を同時に出願し、第1回を実際に受験して不合格となった後、第2回を受験した場合、第2回の合否査定時に次の点数が加算されます。

  • 2科受験者:3点加点
  • 4科受験者:5点加点

繰り上げ候補者についても、加点後の得点で順位が決められます。また、同時出願では受験料の割引も予定されています。

2科200点に対する3点、4科300点に対する5点は、割合にするといずれも約1.5〜1.7%です。合格ライン付近では数点の差が結果を左右することもあるため、日大二中への志望度が高い受験生にとって無視できない制度です。

第一志望であれば、第1回だけではなく第2回まで同時出願しておくメリットが大きいといえるでしょう。

2026年度は第1回約1.9倍、第2回約2.8倍

直近の2026年度入試では、4科入試のみで実施されました。第1回は353名が受験して183名が正規合格、第2回は326名が受験して118名が正規合格となっています。

2026年度受験者数正規合格者数実倍率正規合格ライン
第1回・男子166名91名1.8倍158点/300点
第1回・女子187名92名2.0倍161点/300点
第2回・男子166名60名2.8倍179点/300点
第2回・女子160名58名2.8倍175点/300点

第1回全体の実倍率は約1.9倍でしたが、第2回は約2.8倍まで上昇しました。募集人数が第1回より少ない上、2月1日に他校を受験した層が加わるため、第2回の方が難しくなる傾向があります。

2026年度の正規合格ラインも、第1回が男子158点、女子161点だったのに対し、第2回は男子179点、女子175点でした。300点満点に対して、第2回では約6割の得点が求められています。

過去問では「6割以上」が一つの目標

学校公式の入試Q&Aでは、偏差値だけにとらわれるのではなく、過去問で正答率6割以上を目指すことが勧められています。

2026年度の実際の合格ラインを見ても、特に第2回では6割前後が必要でした。そのため、第一志望として合格可能性を高めるのであれば、最低点ぎりぎりを狙うのではなく、過去問で安定して6割以上、できれば6割5分程度を確保できる状態を目標にしたいところです。

ただし、2027年度から2科入試が新設されるため、過去の4科入試の合格ラインをそのまま2科入試へ当てはめることはできません。2027年度入試では受験者層にも変化が生じる可能性があります。

2027年度の偏差値目安は50台後半

2027年度入試に向けた首都圏模試の合格可能性80%偏差値では、現時点で次の数字が一つの目安となっています。

入試方式首都圏模試80%偏差値の目安
第1回・2月1日4科56
第1回・2月1日2科57
第2回・2月3日4科58
第2回・2月3日2科59

男女ともほぼ同程度の目安となっており、第1回より第2回、4科より2科の方がやや高く設定されています。

新設される2科入試では国語・算数に自信のある受験生が集まりやすくなることが予想されるため、「2科なら科目が少ないので簡単」とは考えない方がよいでしょう。むしろ、2教科だけで合否が決まる分、一つの失点が大きく影響します。

4科と2科、どちらを選ぶべきか

2027年度受験生にとって大きな判断になるのが、2科と4科のどちらを選択するかです。

4科入試が向いているのは、4教科をバランスよく学習してきた受験生です。社会・理科で安定して得点できれば、国語や算数で多少失点した場合にも補える可能性があります。また、他の4科型中学校との併願もしやすくなります。

一方、2科入試は国語・算数が明確な得点源となっている受験生に向いています。社会・理科の学習負担を抑えられるため、2科型の学校を中心に受験する場合にも利用しやすい方式です。

  • 4科がおすすめ:理科・社会でも安定して点を取れ、一般的な4科型中学を幅広く併願する場合
  • 2科がおすすめ:国語・算数に強みがあり、2教科へ学習時間を集中させたい場合
  • 判断に迷う場合:模試の教科別偏差値と過去問得点を比較して決める

現時点の予想偏差値では2科の方がわずかに高いため、社会・理科でも一定の得点を取れる受験生が、単純に「科目数が少ないから」という理由だけで2科へ変更する必要はありません。

第2回を「安全な再挑戦」と考えない

日大二中を第一志望にする場合、第1回・第2回を同時出願すれば、第2回で加点を受けられるメリットがあります。しかし、第2回は募集人数が男女各40名と少なく、直近の2026年度では実倍率が2.8倍まで上がりました。

したがって、第1回を練習のように考えて第2回で合格すればよい、という受験戦略はおすすめできません。募集人数が多い第1回を最も重要な入試として準備し、第2回は万一の場合の再挑戦と考えるのが基本です。

特に2027年度は2科入試の導入によって、新たな受験層が加わる可能性があります。制度変更初年度であるため、前年の倍率だけから2027年度の難度を判断しないことが大切です。

国語・算数の安定が合格の土台

2科・4科のどちらを選ぶ場合でも、国語と算数は各100点で最も配点の大きい教科です。したがって、日大二中の入試対策では、まず国語と算数で大崩れしない得点力を身につけることが重要です。

過去問演習では、点数だけを見るのではなく、失点した理由を次のように分類して復習すると効果的です。

  • 知識そのものを知らなかった
  • 問題文や条件を読み違えた
  • 考え方は分かったが計算を間違えた
  • 時間が足りず、解ける問題を残した
  • 記述や途中過程が十分ではなかった

難しい問題を大量に解くことよりも、標準的な問題を正確に処理し、取るべき問題を確実に得点することが合格につながります。

第一志望なら「2月1日+2月3日」を前提に計画

日大二中への志望度が高い場合は、2月1日の第1回と2月3日の第2回を同時出願することが有力な受験戦略です。第1回で合格できればそこで受験を終えられ、第1回が不合格の場合には加点を受けながら第2回に再挑戦できます。

一方、2月2日は日大二中の試験がないため、別の学校を組み込むことができます。2月1日午後や2月2日にどの学校を受験するかによって、全体の併願戦略は大きく変わります。

2027年度は、2科入試の新設と複数回出願者への優遇制度によって、これまで以上に受験方法の選択肢が広がります。本人の4教科の得点バランスと併願校の日程を確認しながら、2科・4科の選択と第1回・第2回の使い方を早めに決めていくことが大切です。

併願校パターン|2月1日・3日の日大二を軸にチャレンジ校と安全校を配置

日本大学第二中学校の併願を考える際は、2027年度入試の日程変更を前提に組み立てることが重要です。日大二中は2月1日に第1回、2月3日に第2回を実施するため、第一志望の場合はこの2日間を日大二に確保し、2月1日午後、2月2日、2月4日以降に併願校を配置すると受験計画を作りやすくなります。

また、日大二中は日本大学付属校でありながら他大学へ進学する生徒も多いため、併願校としては、大学付属校・系列校を中心に考えるパターンと、進学校や半付属型の学校まで広げるパターンの両方があります。

以下では、2027年度の入試日程と難度を踏まえ、日大二中を基準として「チャレンジ校」「標準校」「安全校」に分けて整理します。難度は入試回によって変わるため、あくまで併願を考える際の相対的な目安として確認してください。

難度別に見る主な併願候補

難度学校名2027年度の主な入試日程併願のポイント
チャレンジ校中央大学附属中学校2月1日、2月4日中央大学への内部進学を重視する共学校。日大二を2月1日に受験する場合は、2月4日の第2回が候補になる。
法政大学中学校2月1日、2月3日、2月5日同じ中央線・三鷹エリアで比較されやすい大学付属共学校。日大二と2月1日・3日が重なるため、併願するなら2月5日が中心となる。
成蹊中学校2月1日、2月4日を中心に実施予定吉祥寺エリアの共学校。大学付属の安心感と他大学受験の両方を重視する家庭に比較されやすい。2027年度から英語資格利用型も新設。
標準校日本大学第二中学校2月1日、2月3日第一志望なら両日同時出願を基本に考える。第1回不合格後の第2回では加点制度を利用できる。
日本大学第一中学校例年2月1日、2月2日、2月3日、2月5日日本大学への進学を重視する場合の比較候補。両国駅前の都市型校舎と、日大二の広いキャンパスでは学校環境が大きく異なる。
安全校文化学園大学杉並中学校2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午前、2月4日午前杉並区内で通学しやすく、複数回の入試を実施。日大二第1回後の2月1日午後や、2月2日に組み込みやすい。
明星学園中学校2月1日午前・午後、2月2日午後、2月4日午後三鷹・吉祥寺エリアの共学校。2科入試を中心としており、2月1日午後や2月2日午後に合格を確保する日程を組みやすい。
八雲学園中学校2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午後、2月5日午前共学校で国際教育が特色。午後入試や得意2科目入試があり、日大二の午前入試と組み合わせやすい。

「安全校」は必ず合格できる学校という意味ではありません。特待入試や午後入試では受験者層が上がり、通常入試より難しくなることもあります。模試の偏差値だけでなく、過去問の得点や入試方式まで確認して判断しましょう。

パターン1|日大二中を第一志望とする王道型

日大二中への志望度が高い場合は、2月1日の第1回と2月3日の第2回を両方確保する日程が基本です。2027年度からは両回を同時出願し、第1回を受験して不合格となった場合、第2回の合否判定で加点を受けられます。

日程午前午後目的
2月1日日本大学第二中学校 第1回文化学園大学杉並、明星学園など日大二第1回に全力で臨み、午後に進学可能校を確保する
2月2日文化学園大学杉並など八雲学園、明星学園など合格を一つ確保しながら、第2回へ備える
2月3日日本大学第二中学校 第2回必要に応じて八雲学園など加点制度を利用して日大二へ再挑戦する
2月4日結果に応じて受験明星学園など進学先が未確定の場合の追加受験

このパターンで重要なのは、2月1日午後か2月2日までに「合格したら実際に進学してもよい学校」を一つ確保しておくことです。

日大二の第2回は、第1回より募集人数が少なく、直近入試でも倍率が高くなっています。加点制度があるとはいえ、第2回を安全な再受験と考えることはできません。第1回の段階から合格を取りにいく準備が必要です。

パターン2|日大二を軸に上位大学付属校へ挑戦

日大二中を有力な進学先としながら、中央大学附属や法政大学、成蹊など、より難度の高い大学付属校にも挑戦するパターンです。

日程受験校例位置づけ
2月1日日本大学第二中学校 第1回まず日大二の合格を目指す
2月1日午後文化学園大学杉並など安全校を確保
2月2日安全校または別のチャレンジ校第1回の結果に応じて調整
2月3日日本大学第二中学校 第2回第1回不合格の場合に再挑戦
2月4日中央大学附属 第2回、成蹊 第2回など日大二合格後に上位付属校へ挑戦
2月5日法政大学中学校大学付属校への最後のチャレンジ

この組み方なら、日大二に合格した状態で2月4日以降の上位校へ挑戦できる可能性があります。進学先が一つ決まっていれば、受験生本人も精神的に落ち着いてチャレンジ校へ臨みやすくなります。

ただし、中央大学附属や成蹊の後半日程は募集人数が少なく、倍率が高くなりやすいため、「日大二より少し上」という感覚だけで受験すると厳しい場合があります。過去問で十分に得点できることを確認しておきましょう。

パターン3|2月1日に上位校へ挑戦し、日大二第2回を狙う

日大二を併願校として位置づけ、2月1日に中央大学附属、法政大学、成蹊などへ挑戦する方法も考えられます。

日程受験校例目的
2月1日午前中央大学附属、法政大学、成蹊など第一志望・チャレンジ校を受験
2月1日午後文化学園大学杉並、明星学園など安全校を確保
2月2日安全校または標準校進学先を確保
2月3日午前日本大学第二中学校 第2回日大二へ挑戦
2月4日以降結果に応じて追加受験最終的な進学先を確保

ただし、このパターンには注意が必要です。2027年度の日大二で導入される第2回の加点制度は、第1回・第2回を同時出願し、実際に第1回を受験して不合格だった受験生が対象です。

2月1日に他校を受験して日大二第1回を受けなかった場合、第2回でこの加点を利用することはできません。その上、第2回は募集枠も小さくなるため、日大二を確実な併願校として考えるにはリスクがあります。

日大二への進学意思が強いのであれば、2月1日の第1回から受験する方が安定した戦略です。

2月1日午後入試を上手に活用

日大二第1回は午前入試のため、体力的に問題がなければ2月1日午後にも別の学校を受験できます。

2027年度では、例えば次のような学校が午後入試を実施します。

  • 文化学園大学杉並中学校:2月1日午後に2科入試・英語特別入試を実施
  • 明星学園中学校:2月1日午後に国語・算数の2科入試を実施
  • 八雲学園中学校:2月1日午後に第2回入試を実施

午後入試で一つ合格を確保できれば、2月2日以降の受験を精神的に余裕を持って進められます。

一方で、日大二の4科入試終了後に昼食を取り、別の学校へ移動してさらに試験を受けることになるため、受験生への負担は小さくありません。午後校までの移動時間や集合時刻を事前に確認し、無理のない日程を組みましょう。

大学付属志向なら学校ごとの「内部進学率」を比較

日大二を検討する家庭では、中央大学附属、法政大学、成蹊、日本大学第一などの大学付属・系列校を比較するケースがあります。ただし、同じ「大学付属校」でも、卒業後の進路には大きな違いがあります。

例えば、中央大学附属や法政大学中学校では系列大学へ進学する生徒の割合が高い一方、日大二では日本大学への進学者は例年約3割で、他大学へ進学する生徒の方が多くなっています。

そのため、学校を比較する際は単に大学名を見るのではなく、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 系列大学への内部進学率
  • 希望学部への進学条件
  • 他大学受験を選択する生徒の割合
  • 内部推薦と外部受験を併用できる条件
  • 高校でのコース編成
  • 学校全体の大学受験指導

「大学受験をできるだけ避けたい」のか、「付属校という保険を持ちながら他大学にも挑戦したい」のかによって、適した学校は変わります。

同じ日本大学付属校でも日大一とは大きく異なる

日本大学の系列校を中心に考える場合、日本大学第一中学校も比較候補になります。ただし、日大一と日大二では学校環境や進路構成に違いがあります。

比較項目日本大学第二中学校日本大学第一中学校
立地杉並区天沼墨田区横網
最寄り荻窪・阿佐ケ谷などから徒歩約15分両国駅から徒歩数分
学校環境緑豊かで広いキャンパス利便性の高い都市型キャンパス
日本大学への進学例年約3割卒業生の約7割
他大学受験比較的多い内部進学を中心に他大学受験にも対応

日本大学への内部進学をより強く希望するなら日大一、付属校としての選択肢を持ちながら他大学受験も積極的に考えるなら日大二、という違いも学校選びのポイントになります。

安全校は「通いたい学校」から選ぶ

併願で最も避けたいのは、偏差値だけを見て安全校を決め、合格後に「この学校には通いたくない」と感じてしまうことです。

日大二中を第一志望とする家庭であれば、安全校についても次の条件を確認しておきましょう。

  • 共学・別学の希望に合っているか
  • 自宅から無理なく通えるか
  • 部活動や学校行事を楽しめそうか
  • 高校卒業後の進路方針に納得できるか
  • 校風が本人に合っているか
  • 実際に合格した場合に進学する意思があるか

安全校ほど、受験直前ではなく小学6年の秋までに学校見学を済ませておくことが大切です。

2027年度は日大二の制度変更を最大限活用

2027年度の日大二中入試では、2科入試の新設に加えて、第1回・第2回同時出願者への加点制度が導入されます。そのため、日大二を第一志望とする場合は、これまで以上に2月1日と2月3日をセットで考えるメリットが大きくなっています。

基本的には、2月1日に日大二第1回を受験し、同日午後または2月2日に安全校を確保、第1回が不合格だった場合は2月3日の第2回に加点を利用して再挑戦する形が安定します。

その上で、日大二に合格できた場合には、2月4日の中央大学附属や成蹊、2月5日の法政大学など、より難度の高い学校へ挑戦することもできます。

「日大二に進学したい」という志望度と、「どこまで上位校へ挑戦するか」のバランスを決め、早い段階でチャレンジ校・標準校・安全校の3段階を作っておくことが、2027年度入試を安定して乗り切るためのポイントです。

在校生・保護者の声|のびのびした校風と充実した学校生活への評価

日本大学第二中学校について在校生の声から伝わってくるのは、「おおらかで明るい」校風の中で、勉強と部活動の両方に取り組みながら学校生活を楽しんでいるという様子です。

学校公式の生徒紹介では、入学当初は新しい環境への不安があったものの、先生や先輩、友人との関わりの中で次第に学校になじみ、毎日の生活が楽しくなったという声が紹介されています。学校側も、緑豊かなキャンパスの中で、生徒が互いに刺激を受けながらのびのびと生活することを日大二の校風として掲げています。

評価されやすいポイント学校生活から見える特徴
校風「おおらかで明るい」を掲げ、さまざまな個性を持つ生徒が自然体で過ごしやすい
友人関係行事や部活動を通して、クラス・学年を越えた人間関係を築きやすい
先生との関係授業や補習、面談などを通して、学習面・生活面の相談ができる
学習基礎を重視し、必要な場合は「学習点検」などで理解不足を補う
部活動加入率が高く、初心者から大会を目指す生徒まで幅広く活動する
学校行事体育大会や銀杏祭、林間学校など、生徒同士が協力する機会が多い
進路日本大学への内部進学と他大学受験の両方を考えられる

「入学してから学校が楽しくなった」という在校生の声

学校公式で紹介されている中学生の声では、入学当初は新しい学校生活に不安を感じていたものの、時間がたつにつれて学校になじみ、楽しく通えるようになったという様子が語られています。

特に、先生については授業を分かりやすく教えてもらえること、部活動では先輩から技術だけでなく心構えまで教えてもらえることが挙げられています。

日大二中では、入学後すぐに全員が高い自主性を持っていることを求めるのではありません。新入生オリエンテーション、部活動紹介、中学1年の林間学校などを通して、少しずつ人間関係を広げていきます。学校公式でも、新学期が始まって数日すると教室からにぎやかな声が聞こえてくると紹介されており、比較的早い段階で新しい環境になじみやすい雰囲気がうかがえます。

先輩・後輩のつながりを感じやすい

在校生の声で印象的なのが、部活動における先輩との関係です。中学校だけで活動する部もありますが、中高合同のクラブも多く、中学生が高校生と一緒に活動する機会があります。

年上の生徒から技術を教えてもらうだけでなく、礼儀や練習への向き合い方、学校生活の過ごし方などを自然に学べる環境です。高校生になれば、今度は自分たちが後輩を支える立場になります。

剣道部などの公式紹介でも、先輩と後輩が仲良く、男女一緒に文武両道を目指して活動していることが紹介されています。上下関係がまったくないわけではありませんが、学年を越えた人間関係も学校生活の一部として楽しみたい子には魅力となるでしょう。

部活動と勉強を両立しやすいという声

在校生からは、日大二について「勉強と部活動を両立できる学校」という声も紹介されています。

実際、中高ともに80%を超える生徒が部活動に参加しています。一方、活動は最大週5日、午後6時完全下校とされ、定期試験1週間前は原則として活動停止となります。

部活動が盛んな学校ではありますが、毎日遅い時間まで練習を続けることを前提とした環境ではありません。学校全体として、部活動に打ち込みながらも学習時間を確保するという考え方が明確です。

特に中学1年の1学期は、部活動を午後5時までとして学校生活への適応を優先します。入学直後から勉強と部活動を完璧に両立することを求めず、少しずつ生活リズムを作れる点は、保護者にとっても安心材料となります。

学習面は「先取り」よりも「分かるまで積み重ねる」

学習面では、授業の進度を極端に速めるタイプの学校ではなく、基礎・基本の定着を重視しています。

英語や数学には演習の時間を設け、生徒の理解度に応じた指導を実施します。定期試験で十分な理解に達していない場合には、放課後の「学習点検」などを通して復習します。

そのため、難関進学校のような高速の先取りカリキュラムを期待する家庭とは、教育方針が異なる部分があります。一方で、授業内容を丁寧に理解しながら力を伸ばしてほしい家庭にとっては、安心感のある指導です。

ただし、補習があるから本人が何もしなくてもよいということではありません。宿題、ノート、小テスト、定期試験への取り組みは必要であり、学校は中学校3年間を通して最終的に自分で学習できる生徒を育てようとしています。

「おおらかで明るい」は自由放任とは異なる

日大二の「おおらかで明るい」という言葉から、校則が少なく、何でも自由にできる学校を想像する家庭もあるかもしれません。しかし、実際には学校生活に一定のルールがあります。

例えば、スマートフォンの所持自体は認められていますが、校内では緊急時や学校が認めた学習利用などを除いて使用せず、電源を切ってロッカーへしまうことが基本です。登下校中の使用についても制限があります。

制服や身だしなみ、登下校、部活動などにも一定のルールがあります。つまり日大二の「おおらかさ」は、ルールがないという意味ではなく、基本的な規律を守った上で、生徒それぞれの個性や自主性を尊重する校風と考えると分かりやすいでしょう。

生徒の意見を学校生活へ反映する生徒会

日大二中では、生徒会活動にも自主性が表れています。中学生徒会では、生徒が学校生活について意見を出せる「意見箱」を設置し、寄せられた意見について役員が話し合います。

また、朝のあいさつ運動、生徒会新聞の発行、各委員会の活動なども行っています。

学校生活のルールを全て先生から与えられるものとして受け止めるのではなく、生徒自身が「より過ごしやすい学校にするにはどうすればよいか」を考える機会があります。

こうした活動は、学校が教育目標として掲げる主体性・協働性・公共性を、実際の学校生活の中で身につける機会にもなっています。

銀杏祭や体育大会で感じる学校全体の一体感

在校生にとって、学校生活の大きな楽しみとなるのが体育大会や文化祭「銀杏祭」です。

銀杏祭では、中学生と高校生が同じキャンパスで展示や舞台発表、部活動の企画などに取り組みます。体育大会では、クラスごとに競技へ挑戦し、中学校全体で伝統の「二中囃子」を踊ります。

こうした行事では、普段あまり話さないクラスメートと協力したり、勉強では目立たない生徒が舞台や制作で活躍したりする場面もあります。

日大二が学校紹介で大切にしているのは、行事や部活動に積極的に参加し、さまざまな人と接する中で判断力や自己管理能力を身につけることです。教室内の勉強だけではなく、学校生活全体を通して成長してほしいと考える家庭とは相性がよいでしょう。

広いキャンパスへの満足感

学校環境では、緑豊かなキャンパスが日大二の大きな特色です。正門から続く42本の銀杏並木、人工芝グラウンド、図書館、体育館、武道館、プールなどがあり、生徒は授業や部活動でさまざまな施設を利用します。

特に運動部へ入りたい生徒にとって、校内に活動場所が多いことは魅力です。また、広いキャンパスには授業とは別に友人と過ごす場所もあり、「学校で一日を過ごす」という感覚を持ちやすい環境です。

一方、荻窪駅などから徒歩約15分かかるため、駅近を最優先する家庭には負担に感じられる場合があります。学校見学では、キャンパスだけでなく、実際に利用する予定の駅から歩いて通学距離も確認しておきましょう。

保護者から見た進路面の安心感

進路面では、日本大学への内部進学という選択肢を持ちながら、他大学受験にも対応していることが大きな安心材料です。

日大二高から日本大学へ推薦進学する生徒は例年約3割で、その他の生徒は指定校推薦、総合型選抜、一般選抜などを利用して他大学へ進みます。

そのため、中学受験の段階で「大学まで日本大学と決める」必要はありません。中高生活を送りながら本人の興味や学力が変化した場合にも、進路を改めて考えられます。

大学付属校の安心感は持っておきたいが、子どもの将来を12歳の時点で限定したくないという家庭にとって、日大二は選択肢を残しやすい学校です。

保護者が事前に確認しておきたいポイント

一方で、どの家庭にも同じように合う学校というわけではありません。受験前には、次の点を確認しておくとよいでしょう。

  • 駅から学校まで:主要駅から徒歩約15分の通学を6年間続けられるか
  • 土曜授業:原則として土曜日も午前授業がある生活リズムが合うか
  • 部活動:希望する部の活動日、休日練習、合宿、必要な費用を確認する
  • 校則:スマートフォンや服装などの学校生活上のルールを本人が受け入れられるか
  • 学習方針:高速先取り型ではなく、基礎を丁寧に積み上げる教育が家庭の希望と合うか
  • 進路:日本大学への内部進学率が約3割で、他大学進学者も多い学校であることを理解しているか

特に「日本大学付属校だから、ほとんどの生徒がそのまま日本大学へ進学する」と考えている場合は、実際の進路構成との違いに注意が必要です。日大二は、付属校でありながら外部大学への進学も活発な学校です。

学校見学では生徒の表情や関わり方を見る

校風は、偏差値や進学実績だけでは判断できません。日大二中を検討する場合は、学校説明会だけでなく、銀杏祭や公開行事など、生徒が実際に活動している機会に学校を訪れるとよいでしょう。

その際には、施設の新しさや広さだけでなく、次のような点を見ると学校との相性を判断しやすくなります。

  • 生徒同士がどのように話しているか
  • 中学生と高校生の関係はどうか
  • 先生と生徒がどの程度気軽に話しているか
  • 行事へ楽しそうに参加しているか
  • 興味のある部活動の先輩たちの雰囲気はどうか

学校公式の在校生の声からも、入学当初の不安が次第に消え、先生や先輩に支えられながら学校生活を楽しんでいる様子が伝わってきます。

日本大学第二中学校は、厳しい競争環境の中で常に順位を意識するというより、友人、先生、先輩との関わりを大切にしながら、勉強、部活動、行事のそれぞれに挑戦する学校です。「おおらかで明るい」環境の中で、6年間を通して少しずつ自立してほしいと考える家庭にとって、魅力の大きい校風といえるでしょう。

この学校に向いている子の特徴|付属校の安心感の中で幅広く挑戦したい子

日本大学第二中学校は、日本大学への内部進学という選択肢を持ちながら、他大学受験、部活動、学校行事、探究活動などにも幅広く取り組める学校です。学校が掲げる「おおらかで明るい」校風の中で、一つのことだけに偏らず、中高6年間を通して自分の得意分野や進路を見つけたい子に向いています。

勉強も部活動もどちらも大切にしたい子

日大二中では、中高ともに多くの生徒が部活動に所属しています。人工芝グラウンド、体育館、武道館、プール、テニスコートなどの施設も充実しており、運動部・文化部ともに活発です。

一方で、定期試験前には部活動を原則停止し、学習へ集中する期間を設けています。英語や数学では演習授業を取り入れ、理解が不足している生徒には「学習点検」と呼ばれる補習も行われます。

そのため、「勉強だけの6年間にはしたくないが、部活動だけにも偏りたくない」という子に適しています。

  • 好きなスポーツや文化活動を6年間続けたい
  • 中学校から新しい部活動に挑戦してみたい
  • 学校行事にも積極的に参加したい
  • 勉強と部活動の両方を頑張りたい

大学付属校の安心感を持ちながら進路を広く考えたい子

日本大学の付属校というと、そのまま日本大学へ進学する学校をイメージしやすいですが、日大二高から日本大学へ推薦進学する生徒は例年約3割です。その他の多くの生徒は、指定校推薦、総合型選抜、一般選抜などを利用して他大学へ進学します。

日本大学には法学、経済、商学、文理、理工、芸術、医学、歯学、薬学、生物資源科学など幅広い学部があります。その一方で、高校生活の中で新しい目標が見つかれば、国公立大学や早慶上理、GMARCHなどを目指すこともできます。

したがって、日大二は「大学付属校には魅力を感じるが、12歳の段階で大学まで決めたくない」という家庭との相性がよい学校です。

基礎を丁寧に積み上げながら伸びたい子

日大二中の授業は、中学校から高校内容を急いで先取りすることを最大の特徴とするタイプではありません。学校が重視しているのは、授業へ集中し、家庭学習を続け、基礎・基本を確実に身につけることです。

特に英語と数学では演習の時間が設けられ、理解度に応じて学習を進めます。定期試験で十分な理解に達していない場合には放課後の学習点検も行われます。

そのため、入学時点から突出した学力があり、速いペースでどんどん先へ進みたい子というより、毎日の授業と家庭学習を積み重ねながら着実に成長したい子に向いています。

  • 一度習ったことを繰り返し練習すると伸びる
  • 先生に質問しながら理解を深めたい
  • 中学受験後も学習習慣を継続したい
  • 極端な先取りより、理解を確実にしたい

英語を基礎からしっかり学びたい子

英語は中学校3年間を通して週6時間確保され、文法、演習、英語活用を組み合わせながら学びます。英語活用ではクラスを約半分に分け、日本人教員と外国人講師による少人数の授業も行われます。

単に英会話を楽しむだけではなく、文法や語彙を土台として、読む・聞く・書く・話すの4技能を伸ばす教育です。英検やGTECなどの外部試験を利用して、自分の英語力を確認する機会もあります。

中学3年以降には、希望者を対象としたアメリカやオーストラリアでの海外研修もあります。

英語が最初から得意である必要はありません。基礎から積み上げ、将来的には海外で英語を使ってみたい子にも向いています。

自分の興味を掘り下げることが好きな子

日大二中では、教科学習だけでなく、弁論大会や卒業研究などを通して「自分で考え、調べ、まとめ、発表する力」を育てます。

中学1・2年では弁論大会に取り組み、中学3年では3年間の集大成となる卒業研究を行います。与えられた問題の正解を求めるだけではなく、自分なりのテーマについて調査し、考えをまとめる経験ができます。

そのため、次のような子にも向いています。

  • 興味を持ったことを自分で調べるのが好き
  • 社会問題や科学、文化など幅広い分野に関心がある
  • 文章を書いたり発表したりする力を伸ばしたい
  • 友人と意見を交換しながら学びたい

学校行事を思い切り楽しみたい子

体育大会や文化祭「銀杏祭」、林間学校、修学旅行、学芸行事など、日大二中では年間を通してさまざまな行事があります。

行事は先生から与えられた内容に参加するだけではなく、生徒同士で役割を分担し、準備や運営にも関わります。文化祭では舞台に出演する生徒だけでなく、照明、音響、制作、運営などにも活躍の場があります。

運動が得意な子だけ、人前で話すことが得意な子だけが目立つ学校生活ではなく、それぞれの得意分野を生かしながら仲間と一つのものを作りたい子に合っています。

いろいろなタイプの友人と関わりたい子

日大二には、勉強を頑張る生徒、部活動に熱中する生徒、芸術や科学に興味を持つ生徒など、さまざまなタイプの生徒がいます。特進クラスやスポーツクラスなどで早い段階から生徒を分けるのではなく、同じ学校生活の中で互いに関わることを大切にしています。

男女共学であることに加え、中高合同で活動する部活動も多いため、学年を越えた交流も生まれます。

自分と似たタイプの友人だけでなく、さまざまな個性を持つ人と関わりながら成長したい子には、日大二の「おおらかで明るい」校風が合いやすいでしょう。

広いキャンパスでのびのび過ごしたい子

日大二中の大きな魅力が、杉並区内とは思えないほどゆとりのあるキャンパスです。正門から続く銀杏並木をはじめ、人工芝グラウンド、体育館、武道館、プール、テニスコート、独立した図書館などがあります。

休み時間や放課後まで含めて、学校の中でのびのび過ごしたい子には魅力的な環境です。特に、運動部への参加を考えている家庭や、校庭・体育施設を重視して学校を選びたい家庭には大きなメリットがあります。

一方、最寄り駅からは徒歩約15分かかります。駅から数分という便利さよりも、多少歩いてでも広いキャンパスや緑の多い環境を重視したい子に適した学校です。

少しずつ自立していきたい子

日大二が大切にしている「自主協同」という校訓にも表れているように、学校生活では生徒自身が考えて行動することが求められます。

ただし、最初から全てを自分でできなければならないわけではありません。中学1年では学校生活への適応を考慮して部活動時間を短くしたり、学習面では補習や学習点検を設けたりと、必要な支援があります。

先生や先輩に支えられながら、少しずつ時間管理や学習管理ができるようになり、高校生になる頃には自分で進路を考えられるようになることを目指します。

「今はまだ自己管理が得意ではないが、中高6年間で自立してほしい」と考える家庭にも合いやすい教育環境です。

医療・理工系への進路にも興味がある子

高校2年からは「人文社会」「理工」「医療」の3コースに分かれます。日本大学には理工学部、医学部、歯学部、薬学部、生物資源科学部などがあり、内部進学でも理系・医療系の選択肢が豊富です。

さらに、他大学の理工系・医療系学部への合格実績もあり、医学、歯学、薬学、獣医学、看護などを目指す生徒もいます。

中学受験時点では具体的な職業まで決まっていなくても、科学や医療、生物、ものづくりなどに興味がある子は、高校で専門的な方向へ進みやすいでしょう。

慎重に相性を確認したい子

一方、次のような希望が強い場合は、学校説明会や文化祭で日大二との相性を十分に確認しておきましょう。

  • 中学段階から大学受験に特化した高速先取り教育を受けたい子
  • 系列大学への内部進学率が非常に高い付属校を希望する子
  • 駅から徒歩数分以内の学校を最優先したい子
  • 土曜日を毎週休日として過ごしたい子
  • 学校行事や部活動にはほとんど参加したくない子
  • 細かな学校生活上のルールをできるだけ避けたい子

特に、日本大学への内部進学を目的として受験する場合は注意が必要です。日大二高では日本大学へ推薦進学する生徒は約3割で、他大学へ進む生徒も多くいます。系列大学への進学を最優先する家庭は、他の日大付属校も含めて比較するとよいでしょう。

日大二中に向いている子を一言で表すと

日本大学第二中学校に特に向いているのは、「緑豊かな環境で学校生活そのものを楽しみながら、勉強、部活動、行事に幅広く挑戦し、6年間かけて自分の進路を見つけたい子」です。

日本大学への内部進学という選択肢を持ちながら、他大学への挑戦も可能です。基礎学力を丁寧に積み上げ、好きな部活動に取り組み、体育大会や銀杏祭では仲間と協力する。その中で自分の得意なことや将来やりたいことを見つけていくことができます。

偏差値や大学進学実績だけでなく、中高6年間をどのような環境で過ごしてほしいかを重視して学校を選ぶ家庭にとって、日大二中は有力な選択肢となるでしょう。

まとめ|校風・環境・進路のバランスに優れた日本大学付属校

日本大学第二中学校は、「おおらかで明るい」校風、緑豊かな広いキャンパス、日本大学への内部進学と他大学受験の両方を視野に入れられる進路環境が魅力の共学中高一貫校です。

杉並区天沼という都内の住宅地にありながら、正門から続く銀杏並木、人工芝グラウンド、体育館、武道館、プール、図書館など、ゆとりある教育環境が整っています。駅から徒歩約15分という点は確認しておきたいものの、通学利便性だけではなく、6年間を過ごす学校そのものの環境を重視したい家庭には大きな魅力があります。

日大二中の主な魅力

  • 「おおらかで明るい」校風のもとで、多様な個性を尊重する共学環境
  • 杉並区内とは思えないほど緑豊かで、運動施設にも恵まれた広いキャンパス
  • 英語・数学の演習授業や学習点検によって、基礎学力を丁寧に伸ばす指導
  • 体育大会、銀杏祭、林間学校、修学旅行、卒業研究などの多彩な学校行事
  • 中高合わせて42の部活動があり、勉強と部活動の両立を目指しやすい環境
  • 日本大学への内部進学を選択肢として持ちながら、国公立大学や難関私立大学にも挑戦できる進路指導
  • 中学3年以降には、アメリカやオーストラリアでの海外研修にも挑戦できる

「日大付属」だけでは語れない進路の幅

日大二中を理解する上で重要なのは、日本大学への進学だけを目的とした付属校ではないという点です。

高校卒業後に日本大学へ推薦進学する生徒は例年約3割で、その他の多くの生徒は指定校推薦、総合型選抜、一般選抜などを利用して他大学へ進学しています。早慶上理やGMARCH、国公立大学への合格者もおり、医学・歯学・薬学・看護などの医療系を目指す生徒もいます。

そのため、「日本大学への進学という選択肢は持っておきたいが、中学受験の段階で大学まで決めたくない」という家庭にとって、非常にバランスのよい進路環境です。

一方、日本大学への内部進学を最優先し、できるだけ多くの生徒が系列大学へ進む学校を希望する場合は、他の日大付属校と進学率や内部推薦制度を比較しておくとよいでしょう。

基礎を大切にしながら6年間で伸びる教育

日大二中の学習は、難関大学受験を意識して中学校段階から高校内容を急速に先取りするタイプではありません。

授業をしっかり聞き、家庭学習を続け、小テストや定期試験で理解度を確認し、不十分な部分は学習点検で復習するという、基礎・基本を丁寧に積み上げる教育を重視しています。

英語は週6時間、数学は週5時間を確保し、演習では理解度に応じた指導も取り入れています。中学3年では卒業研究に取り組み、知識を覚えるだけでなく、自分で課題を見つけ、調べ、考え、発表する力も伸ばしていきます。

入学時から完成された生徒を求めるというより、中高6年間で少しずつ学習習慣や自主性を身につけていく学校といえるでしょう。

勉強だけでは終わらない学校生活

日大二中では、学校行事や部活動も教育の重要な一部です。

中学1年の林間学校、中学2年の勉強合宿、中学3年の広島・京都・奈良への修学旅行をはじめ、中学校体育大会、中高合同の銀杏祭、弁論大会、卒業研究発表会など、多くの行事があります。

部活動も活発で、中高合わせて42部があり、中学生も運動部・文化部から幅広く選べます。全国・東京都レベルに挑戦する生徒がいる一方、中学校から新しい活動を始める初心者も少なくありません。

授業、部活動、行事のどれか一つに偏るのではなく、学校生活全体を楽しみながら成長できることが、日大二中の大きな魅力です。

2027年度入試では受験方法の選択肢が拡大

2027年度入試では、第1回が2月1日、第2回が2月3日に行われ、両回とも2科または4科を選択できるようになります。

さらに、第1回・第2回を同時に出願し、第1回を受験して不合格となった場合、第2回では2科受験者に3点、4科受験者に5点が加算されます。

日大二中を第一志望とする場合は、募集人数の多い2月1日の第1回を中心に考え、第2回まで同時出願しておく戦略が取りやすくなります。

一方、第2回は募集人数が少なく、例年、第1回より競争が厳しくなる傾向があります。複数回受験できるからと安心せず、第1回で合格を決めるつもりで準備することが重要です。

日大二中はこんな家庭におすすめ

  • 大学付属校の安心感を持ちながら、他大学受験の可能性も残したい家庭
  • 中学段階では進路を一つに絞らず、6年間かけて本人の適性を見つけたい家庭
  • 勉強だけでなく、部活動や学校行事にも積極的に取り組んでほしい家庭
  • 緑豊かで広いキャンパスを重視して学校を選びたい家庭
  • 高速の先取りより、基礎を丁寧に積み上げる教育を希望する家庭
  • 明るくのびのびした共学校で、さまざまなタイプの友人と関わってほしい家庭

学校見学で「おおらかで明るい」雰囲気を確かめたい

日大二中は、偏差値や大学合格実績だけでは魅力を十分に伝えにくい学校です。広いキャンパス、生徒同士の関係、先生との距離、活発な部活動や学校行事など、実際に学校へ足を運ぶことで分かる部分が大きいからです。

特に銀杏祭では、中学生と高校生が活動する様子や、部活動の発表、生徒同士の自然な関係を見ることができます。また、学校説明会の際には、最寄り駅から実際に歩き、毎日の通学距離も本人と一緒に確認しておくとよいでしょう。

日本大学第二中学校は、「おおらかで明るい」環境の中で、勉強、部活動、行事を幅広く経験し、日本大学への内部進学も他大学への挑戦も含めて、自分らしい将来を見つけたい子に適した学校です。

中学受験を大学進学への入口としてだけでなく、「どのような6年間を過ごしてほしいか」という視点から学校を選ぶ家庭にとって、日大二中は一度じっくり見ておきたい共学校といえるでしょう。

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