【2026年版】神奈川学園中学校の評判は?横浜駅徒歩圏の伝統女子校、2人担任制と「自立」の教育を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|横浜で「自立した女性」を育てる完全中高一貫の女子校
    1. 創立以来、中心にあるのは「女性の自立」
    2. 高校募集を行わない「完全中高一貫校」
    3. 1学年160〜170人前後の規模だからできること
    4. 中学では各クラスを2人の担任が見る
    5. 手厚く見守りながら、最終的には自分で判断する
    6. 横浜の女子校として100年以上続いてきた意味
  2. アクセスと立地環境|横浜駅から徒歩10分、6年間の通学を支える立地
    1. 横浜駅西口から徒歩約10分
    2. JR・東急・京急・相鉄・地下鉄を使える
    3. 東急東横線なら反町駅も利用できる
    4. 「横浜駅の学校」でも、駅前の繁華街の中ではない
    5. 正門の警備や防犯設備も整える
    6. 横浜駅徒歩10分は、6年間で考えると意味が大きい
  3. 教育方針とカリキュラム|2人担任制とDiaryで「自立」へつなぐ6年間
    1. 中学校の各クラスを2人の担任が支える
    2. 毎日の「Diary」で、自分の生活を言葉にする
    3. 国語を厚く配置し、「読む・書く・話す」を鍛える
    4. 理科は3年間で100種類以上の実験・観察
    5. 「Kanagawaプロジェクト」で教科の外へ学びを広げる
    6. 中3の海外研修までつながる国際教育
    7. 高校では選択の幅を広げ、大学受験へつなぐ
  4. 学習環境と施設設備|学習センターからカフェテリアまで、6年間の日常を支える校内
    1. 学習センターは、図書室と自習スペースを兼ねた学びの拠点
    2. 理科の実験を支える複数の実験室
    3. 1人1台端末と校内Wi-Fiを日常の学習に使う
    4. ホール・アリーナ・プールまで校内にそろう
    5. 中学1年生から利用できるカフェテリア
    6. カウンセラーにも相談できる環境
    7. 施設の多さより、「実際に使う6年間」を見たい
  5. 学校生活と行事|仲間と動き、社会に触れながら「自立」を身につける6年間
    1. 朝読書から始まる一日と、毎日の「Diary」
    2. 入学直後のPA研修で、新しい人間関係をつくる
    3. 体育祭・球技大会では、クラスで動く経験を重ねる
    4. 文化祭は、生徒が調べ、考え、発信する場
    5. 小網代の森研修や1日研修で、学校の外へ出て学ぶ
    6. 音楽会や芸術活動にも取り組む
    7. 中3の締めくくりはオーストラリア海外研修
  6. クラブ活動|約30の部・同好会から選び、中高6年間で「好き」を深める
    1. 約8割が参加する一方、入部は希望制
    2. バトントワリング部は全国大会まで進む
    3. 新体操・陸上・水泳など、競技種目も幅広い
    4. コーラス・箏曲・吹奏楽など、音楽系の活動も充実
    5. 「研究する部」があるのも神奈川学園らしい
    6. 文化祭は部活動の成果を見せる大きな舞台
    7. 中高6年間で、後輩から先輩へ立場が変わる
  7. 進学実績と卒業後の進路|一般選抜にも挑み、自分で進路を切り拓く
    1. 高校では進路に合わせて「選ぶ授業」が増えていく
    2. 2025年度は早稲田6名・慶應4名・上智15名など
    3. 国公立大学にも現役で進学する
    4. 理系進学者は34%、医療系を含め進路は幅広い
    5. 「合格した大学」と「実際に進んだ大学」は分けて見たい
    6. 指定校推薦は約90大学・約430名分
    7. 「推薦か一般か」を早く決めすぎない進路指導
  8. 学費や諸経費について|初年度は約121万円、海外研修まで含めて6年間を考える
    1. 入学手続きでは25万円を納入する
    2. 授業料と教育管理費で年間67万2,000円
    3. 学年費には副教材・研修・模試などが含まれる
    4. 制服・体育用品などの指定用品は別途必要
    5. 中3のオーストラリア海外研修は約50万円を見込む
    6. 初年度は約121万円、そこに指定用品費が加わる
    7. 中学校3年間ではなく、高校卒業までの6年間で考える
  9. 入試情報と合格の目安|4回の受験機会と、得意を生かせる多様な入試方式
    1. 2月1日午前は2科・4科から選択する
    2. 2月1日午後は1科受験も選べる
    3. 2月2日のB日程では英語資格も得点になる
    4. 複数回受験では「+10点」の優遇制度がある
    5. 2026年度は後半のC日程で実倍率2.5倍
    6. 四谷大塚の80%偏差値は41〜44が目安
    7. 過去問では「基礎を正確に使えるか」を確認したい
  10. 併願校パターン|横浜の女子校を軸に、2月1日から4日までをどう組むか
    1. まずは神奈川学園をどの位置に置くかを決める
    2. チャレンジ校には洗足学園・鷗友学園・横浜共立など
    3. 鎌倉女学院・湘南白百合・恵泉なども比較候補になる
    4. 合格を確保する学校として捜真女学校や横浜女学院も考えられる
    5. 神奈川学園を第一志望にする場合の受験パターン
    6. 2月1日午後は、神奈川学園を併願校として使いやすい
    7. 偏差値より「入学したい順番」で日程を作る
  11. 在校生・保護者の声|2人担任制とDiaryがつくる、相談しやすい学校生活
    1. 入学時には「友達ができるだろうか」という不安もある
    2. 2人担任だから、相談する相手を一人に限定しなくてよい
    3. Diaryなら、口では言いにくいことも伝えられる
    4. 女子校だからこそ、人間関係そのものを学ぶ
    5. 先生が決める学校から、生徒が動く学校へ
    6. 行事の多さが、クラス以外の居場所にもつながる
    7. 「手厚さ」をどう感じるかは、本人との相性が出る
  12. この学校に向いている子の特徴|見守られながら、自分で判断する力を育てたい子
    1. 中学生のうちは、先生に丁寧に見てもらいたい子
    2. 書いたり振り返ったりすることで、自分を整理できる子
    3. 実験や探究で「なぜ?」を深めたい子
    4. 海外研修や異文化との出会いに前向きな子
    5. 行事を「参加する側」ではなく「つくる側」で楽しみたい子
    6. 大学受験では推薦だけに頼らず、自分に合う方法を選びたい子
    7. 横浜駅まで無理なく通え、女子校の環境を前向きに選べる家庭
  13. まとめ|「見守られる6年間」から、自分で選ぶ力へ
    1. 2人担任制とDiaryが、中学生活の土台になる
    2. 教科学習だけでなく、実験・探究・発表まで経験する
    3. 中3のオーストラリア研修で、教室の外へ出る
    4. 大学進学は、推薦だけに頼らず幅広く考える
    5. 横浜駅徒歩圏という立地も、6年間では軽くない
    6. 「面倒見のよさ」の先に、自分で動ける6年間がある

学校の概要|横浜で「自立した女性」を育てる完全中高一貫の女子校

神奈川学園中学校は、横浜市神奈川区沢渡にある私立の女子中学校です。横浜駅西口から徒歩約10分という立地にあり、中学校から高校までの6年間を同じ教育方針のもとで過ごす完全中高一貫校です。

学校が創立以来大切にしてきたのは、女性が自分で考え、自分の人生を選び取っていくための「自立」です。現在もこの考え方を軸に、教科学習、探究活動、学校行事、国際教育などを組み合わせながら、「判断する力」と「生きる力」を育てています。

学校名神奈川学園中学校
所在地神奈川県横浜市神奈川区沢渡18
設置区分私立
男女区分女子校
学校形態完全中高一貫校(高校からの募集なし)
最寄り駅横浜駅、反町駅
教育の中心自立、判断する力、生きる力

創立以来、中心にあるのは「女性の自立」

神奈川学園の教育を理解するうえで最初に押さえておきたいのが、「自立」という言葉です。

現在では女性が大学へ進学し、専門職や企業、研究機関などさまざまな分野で働くことは珍しくありません。しかし、学校が創立された時代には、女性が自分で進路を選び、社会の中で自立して生きることは今ほど当たり前ではありませんでした。

そうした時代から女性教育に取り組んできた歴史があり、現在の教育でも「誰かに決めてもらう」のではなく、自分で考え、判断し、行動できる人を育てることを重視しています。

ここでいう自立は、早くからすべてを生徒任せにすることではありません。中学生のうちは先生が丁寧に支え、高校へ進むにつれて自分で考える範囲を広げていく。6年間を通した成長の過程として自立を捉えているところに、神奈川学園らしさがあります。

高校募集を行わない「完全中高一貫校」

神奈川学園中学校では、高等学校からの生徒募集を行っていません。中学校に入学した生徒が、そのまま高校までの6年間を過ごす完全中高一貫校です。

高校入試によって中学3年生の学習が一度区切られることがないため、学校側は中学と高校を分断せず、6年間全体を見ながらカリキュラムを組むことができます。

生徒側から見ると、人間関係にも特徴があります。高校進学時に多数の外部入学生が加わる学校とは異なり、中学校から一緒に過ごしてきた仲間と高校生活へ進みます。

一方で、6年間ほぼ同じ学校文化の中で生活することになるため、中学入試の段階で学校との相性を見ておくことは重要です。授業内容だけでなく、生徒の雰囲気や行事、先生との距離まで含めて、「ここで6年間を過ごしたいか」を考える学校選びになります。

1学年160〜170人前後の規模だからできること

中学校は1学年160〜170人前後の規模で構成されています。極端な小規模校ではありませんが、1学年が300人を超えるような大規模校と比べれば、生徒同士や先生との距離を保ちやすい人数です。

学校生活では、同じクラスだけでなく、行事やクラブ活動を通して学年を越えた人間関係も生まれます。一方で、生徒数が多すぎないため、教員が一人ひとりの様子を把握しやすいという利点があります。

神奈川学園では、この学校規模を生かしながら、中学校段階では生活面や学習面を比較的細かく見ていきます。

大学受験に向けて競争だけを強めるのではなく、中学生の段階ではまず学校に安心して居場所をつくり、そこから少しずつ自分の世界を広げていくという流れです。

中学では各クラスを2人の担任が見る

神奈川学園中学校の特徴として分かりやすいのが、各クラスに2人の担任を配置する「2人担任制」です。

一人の担任だけでクラスを見るのではなく、複数の教員が生徒の日常に関わります。朝や帰りのホームルーム、昼食、清掃など、日常のさまざまな場面で生徒と接することで、一人の見方だけに偏らず、生徒の変化を捉えやすくしています。

中学生は、友人関係、勉強、部活動、家庭との関係など、短期間でも大きく変化する時期です。「いつもと少し様子が違う」と気づく大人が複数いることは、学校生活を支える仕組みとして意味があります。

また、生徒にとっても相談相手が一人に限定されません。先生との相性もありますから、「こちらの先生には勉強のことを話しやすい」「こちらの先生には友人関係を相談しやすい」といった関係をつくることができます。

手厚く見守りながら、最終的には自分で判断する

「自立」を掲げる学校と聞くと、自由度が高く、生徒に多くを任せる学校を想像するかもしれません。しかし神奈川学園では、中学生の段階からすべてを本人任せにするわけではありません。

2人担任制に加え、日々の生活や学習を記録する「Diary」を使い、担任と継続的にやり取りします。学習習慣や学校生活を整えながら、自分自身を振り返る時間をつくる仕組みです。

中学1年生の段階では、まだ自分の時間を十分に管理できない生徒もいます。そこで周囲の大人が支えながら、「今日は何ができたか」「次に何をするか」を考える習慣をつけていきます。

高校生になるにつれて、科目選択や進路など、自分で決断しなければならない場面は増えていきます。神奈川学園の「自立」は、突然自由にするのではなく、見守られる状態から、自分で考えて動ける状態へ6年間かけて移っていく教育と捉えると分かりやすいでしょう。

横浜の女子校として100年以上続いてきた意味

神奈川学園には100年以上にわたる女子教育の歴史があります。ただし、歴史の長さだけを学校の価値として見る必要はありません。

注目したいのは、創立時から掲げてきた女性の自立という考え方が、時代に合わせて形を変えていることです。現在では、大学進学はもちろん、ICT教育、探究学習、海外研修、社会課題について考える学習などへ教育の範囲が広がっています。

かつての「女性が社会で自立して生きる」という課題と、現在の「大量の情報から自分で判断し、進路を選び、他者と協働する」という課題は同じではありません。それでも、「自分で考えて生きる」という教育の中心はつながっています。

神奈川学園中学校を知るうえでは、伝統女子校という言葉だけでなく、中学では丁寧に見守り、高校までの6年間で少しずつ本人に判断を委ねていく学校と考えると、その教育の輪郭が見えてきます。

アクセスと立地環境|横浜駅から徒歩10分、6年間の通学を支える立地

神奈川学園中学校は、横浜市神奈川区沢渡にあります。最寄りは横浜駅と反町駅で、横浜駅西口から徒歩約10分、東急東横線の反町駅からも徒歩約10分です。

横浜駅はJR、東急、京急、相鉄、横浜市営地下鉄などが集まる神奈川県最大級のターミナル駅です。そのため、横浜市内はもちろん、川崎方面、湘南方面、県央方面、東京都内からも通学経路を組みやすくなっています。

所在地神奈川県横浜市神奈川区沢渡18
主な最寄り駅横浜駅、反町駅
横浜駅から西口より徒歩約10分
反町駅から徒歩約10分
主な利用路線JR各線、東急東横線、京急本線、相鉄線、横浜市営地下鉄ブルーラインなど
スクールバスなし

横浜駅西口から徒歩約10分

神奈川学園へは、横浜駅西口から徒歩約10分です。横浜駅を毎日の通学に使えることは、この学校の立地を考えるうえでかなり大きな要素です。

私立中学校では、小学校までとは違い、電車で30分、40分とかけて通学する生徒も珍しくありません。そこに駅からさらにバス移動や長時間の徒歩が加わると、朝夕の負担は大きくなります。

神奈川学園の場合は、横浜駅まで電車で来れば、その後は徒歩で学校へ向かえます。スクールバスの時間を気にする必要もなく、授業やクラブ活動が終わった後も、自分のペースで駅へ戻ることができます。

JR・東急・京急・相鉄・地下鉄を使える

横浜駅には複数の鉄道会社・路線が乗り入れています。JRでは東海道線、横須賀線、京浜東北・根岸線などが利用でき、東急東横線、京急本線、相鉄線、横浜市営地下鉄ブルーラインなども集まります。

そのため、神奈川学園の通学圏は一方向に偏りません。横浜市南部や湘南方面からJRを使う家庭、川崎・東京方面から東横線やJRを使う家庭、県央方面から相鉄線を利用する家庭など、それぞれ異なる経路を取れます。

中高6年間では、鉄道の運転見合わせなどに遭遇することもあります。複数路線が使える駅であれば、状況によって別の経路へ切り替えられる場合があります。毎日の便利さだけでなく、こうした選択肢の多さもターミナル駅を使う利点です。

東急東横線なら反町駅も利用できる

東急東横線を利用する場合には、横浜駅だけでなく反町駅から徒歩約10分というルートもあります。

反町駅は横浜駅の一つ隣です。東横線沿線から通う生徒にとっては、横浜駅まで乗らずに反町駅で降りる選択肢を持てます。

横浜駅は非常に大きな駅で、時間帯によっては改札や構内が混雑します。毎日利用する生徒にとって、「横浜駅を使う」「反町駅を使う」という二つの選択肢があることは、実際の通学では意外に便利です。

学校説明会へ行く際には、自宅からどちらの駅を使うと歩きやすいか、一度両方のルートを確認してみてもよいでしょう。

「横浜駅の学校」でも、駅前の繁華街の中ではない

「横浜駅から徒歩10分」と聞くと、商業施設や飲食店が密集する駅前の中心部に学校があるように思うかもしれません。

神奈川学園がある沢渡は、横浜駅西口の繁華街から少し離れた場所です。駅前の都市的な環境から歩いて学校へ向かうにつれて、周囲の雰囲気も変わっていきます。

ターミナル駅を利用できる便利さを持ちながら、学校そのものは駅前の人通りが最も激しい場所に建っているわけではありません。都市部の学校を選ぶときには、この「駅から近いこと」と「学校周辺の落ち着き」の両方を実際に歩いて確認しておくとよいでしょう。

正門の警備や防犯設備も整える

横浜駅から徒歩圏という立地だからこそ、学校では安全管理にも取り組んでいます。正門には警備員を配置し、防犯カメラなどの設備も設けています。

私立中学校では、小学生のころより行動範囲が大きく広がります。毎日公共交通機関を使い、クラブ活動後には夕方に下校することもあります。そのため、家庭では学校内だけでなく、駅から学校までの通学路を含めて確認しておきたいところです。

学校説明会や文化祭で訪れる際には、最寄り駅から実際に歩いてみると、道幅、人通り、夕方の雰囲気なども分かります。

横浜駅徒歩10分は、6年間で考えると意味が大きい

中学校選びでは、学校そのものの教育内容に目が向きやすく、通学は「通える範囲なら問題ない」と考えてしまいがちです。しかし完全中高一貫校である神奈川学園には、基本的に6年間通うことになります。

仮に年間200日前後登校するとすれば、中高6年間では1000日を大きく超えます。雨の日、暑い日、定期試験前、部活動で疲れた夕方も同じ道を通ります。

その点、横浜駅または反町駅から徒歩約10分で到着できる立地は、日常生活に直接効いてきます。さらに横浜駅から各方面へ路線が延びているため、学校の教育内容に関心を持った家庭が、比較的広い地域から通学を検討できます。

神奈川学園は、高校からの募集を行わない完全中高一貫校です。「6年間、この通学を毎日続けられるか」まで含めて考えたとき、横浜駅徒歩圏という立地は学校選びのかなり現実的な条件になります。

教育方針とカリキュラム|2人担任制とDiaryで「自立」へつなぐ6年間

神奈川学園中学校の教育で軸になっているのは、創立以来掲げてきた「自立した女性」の育成です。ただし、中学生になった瞬間から何でも本人に任せるわけではありません。

中学校では2人担任制や「Diary」を通して生活と学習を丁寧に支え、教科学習では国語・数学・英語を中心に十分な授業時間を確保します。さらに、理科実験、探究活動、ICT、国際教育などへ学びを広げ、高校では大学受験を見据えた選択科目へ移っていきます。

6年間の前半で土台を作り、後半では自分の進路に応じて選択する範囲を広げる。神奈川学園の「自立」は、この段階を踏んだ教育の中に表れています。

中学校の各クラスを2人の担任が支える

神奈川学園中学校では、各クラスに2人の担任を置く「2人担任制」を採用しています。

担任が2人いる意味は、仕事を単純に分担することだけではありません。一人の生徒を複数の教員が見ることで、学習面、友人関係、生活面などを異なる角度から捉えられるようにしています。

朝や帰りのホームルームだけでなく、昼食や清掃などの日常にも担任が関わります。中学生は数か月の間にも人間関係や気持ちが大きく変化する時期です。毎日接する大人が複数いることで、小さな変化にも気づきやすくなります。

生徒側にも、「この先生には勉強のことを相談しやすい」「もう一人の先生には友人関係について話しやすい」といった選択肢が生まれます。自立を求めながらも、必要なときには大人に頼れる環境を残しています。

毎日の「Diary」で、自分の生活を言葉にする

中学校では、毎日の学校生活や学習について記録する「Diary」を活用しています。

予定を書くだけの手帳ではなく、生活や学習を振り返り、担任とやり取りするためのものです。生徒が書いた内容に担任がコメントを返し、日常的なコミュニケーションにつなげます。

「今日は数学の復習ができなかった」「部活動ではうまくいった」「友人関係で少し気になることがある」。こうした出来事を文字にすると、自分の状態を客観的に見るきっかけになります。

自立というと、自分一人で何でもできる状態を想像しがちです。しかし、その前には「自分が今どういう状態なのか」を把握する力が必要です。Diaryは、先生との連絡帳であると同時に、少しずつ自分自身を管理できるようになるための道具でもあります。

国語を厚く配置し、「読む・書く・話す」を鍛える

中学校の主要5教科では、国語の授業時間が比較的多く設定されています。

教科中学1年中学2年中学3年
国語週7時間週7時間週6時間
数学週5時間週5時間週5時間
英語週5時間週5時間週6時間
理科週4時間週4時間週4時間
社会週3時間週4時間週5時間

国語では文章を読むだけでなく、自分の考えをまとめ、発表する機会も設けています。中学2年からは古典文法にも取り組み、高校で本格化する古典学習への準備を進めます。

「読む」「書く」「話す」という力は、国語の試験だけで使うものではありません。理科のレポート、探究活動の発表、大学入試の志望理由書など、他教科や進路選択にもつながります。

神奈川学園では、こうした言語活動を中学生のうちから積み重ねています。

理科は3年間で100種類以上の実験・観察

神奈川学園の教科学習の中で、具体的な特徴がよく表れているのが理科です。中学3年間で100種類以上の実験・観察に取り組みます。

教科書で結果を覚えるだけではなく、自分で器具を扱い、現象を観察し、結果を記録する機会を数多く設けています。

実験では、予想と異なる結果が出ることもあります。そのときに「失敗した」で終わらせず、なぜそうなったのかを考えることが科学的な学びになります。

校内には複数の理科実験室があり、施設面からも実験中心の授業を支えています。理科が好きな生徒はもちろん、「暗記科目としての理科は苦手だが、実際に手を動かすのは好き」という生徒にも入りやすい授業です。

「Kanagawaプロジェクト」で教科の外へ学びを広げる

教科学習と並んで、神奈川学園では探究的な学びにも力を入れています。その中心となるのが「Kanagawaプロジェクト」です。

身近な社会や文化、環境、国際的な課題などについて調べ、現地で見聞きし、自分なりに考え、まとめて発表する過程を重視します。

インターネットで検索して情報を集めるだけでは、探究は完結しません。どの情報を信頼するのか、異なる意見をどう整理するのか、自分はどう考えるのか。学校が掲げる「判断する力」は、こうした学習の中で具体的に使うことになります。

ICTも、単に端末を使うこと自体を目的にはせず、調査、整理、共有、発表のための道具として組み込まれています。

中3の海外研修までつながる国際教育

国際教育も6年間の学びの一つです。英語の授業だけでなく、国内英語研修などを通して、実際に英語を使う場面を増やしていきます。

中学校3年生では、学年の締めくくりとしてオーストラリア海外研修が行われます。現地ではホームステイや学校交流などを経験し、日本とは異なる生活や文化の中で過ごします。

ホームステイでは、食事や日常生活まで英語で意思を伝えなければなりません。教室で正しい英文を書くこととは違い、知っている表現を使って「何とか相手に伝える」経験が必要になります。

中学3年間で培った英語力を試すと同時に、自分が当たり前だと思っていた生活や価値観を外から見る機会にもなります。国際教育を、英語力だけではなく「異なる相手と関わる経験」として位置づけている点も神奈川学園の教育の一部です。

高校では選択の幅を広げ、大学受験へつなぐ

高校に進むと、学習はより進路を意識した内容へ移っていきます。高2・高3では多くの選択科目が設けられ、自分の志望大学や受験科目に合わせて時間割を組んでいきます。

放課後の自習環境、長期休暇中の講習・補習、高校3年生向けの土曜講座などもあり、必要な学習を学校内で補える体制が用意されています。

ここで中学校の2人担任制やDiaryとのつながりが見えてきます。中学生のころには先生に学習や生活を確認してもらっていた生徒が、高校では自分で科目を選び、志望校を決め、学習計画を立てなければなりません。

最初から自分でできることを求めるのではなく、支えてもらいながら少しずつ自分で決める範囲を広げていく。教科学習、探究、国際教育、進路選択を6年間でつないでいるところに、神奈川学園の「自立」の教育が表れています。

学習環境と施設設備|学習センターからカフェテリアまで、6年間の日常を支える校内

神奈川学園中学校の校内には、普通教室に加えて、学習センター、理科実験室、コンピュータ教室、音楽室、美術室、工芸室、調理室、被服室、アリーナ、武道場、プール、全天候型の校庭など、中高6年間の授業と学校生活を支える施設がそろっています。

施設の種類が多いだけでなく、実際の授業と結びついているのが特徴です。理科では多数の実験・観察を行い、芸術や家庭科では専用教室を使い、放課後には学習センターで自習する。昼食時にはカフェテリアも利用できます。

「校舎がある」というより、授業・自習・クラブ活動・昼食・相談まで、一日の大部分を校内で完結できる環境と考えると、神奈川学園の施設の役割が見えやすくなります。

学習センターは、図書室と自習スペースを兼ねた学びの拠点

自主学習を支える中心的な施設が学習センターです。図書資料を利用できるだけでなく、個別に勉強できる自習スペースも設けられています。

中学生のうちは、定期試験前の勉強や日々の課題、高校生になると大学受験に向けた自習など、学年によって使い方が変わっていきます。

自宅ではなかなか集中できない生徒にとって、「学校に残れば勉強できる場所がある」ことは大きな違いです。授業が終わった後にそのまま机へ向かい、必要なら先生に質問してから帰宅するという流れも作れます。

神奈川学園では、中学段階ではDiaryなどを使って学習習慣を整え、高校では自分で学習計画を立てる場面が増えていきます。学習センターは、その「自分で勉強する」段階を施設面から支える場所です。

理科の実験を支える複数の実験室

神奈川学園の理科では、中学3年間で100種類以上の実験・観察に取り組みます。それを支えるため、校内には複数の理科実験室が設けられています。

理科は、教科書を読んで現象を覚えるだけでは見えにくいことがあります。薬品を混ぜたときにどのような変化が起きるのか、光がどのように進むのか、植物や生物を実際に観察するとどう見えるのか。自分の手を動かすことで、教科書の記述が具体的な現象になります。

さらに実験では、結果を記録し、そこから何が分かるかを考え、レポートとしてまとめるところまでが学習です。設備の存在そのものよりも、これだけ多くの実験を中学校の授業に組み込んでいることに、神奈川学園の理科教育の性格が表れています。

1人1台端末と校内Wi-Fiを日常の学習に使う

ICT環境では、生徒が個人用端末を使用し、校内Wi-Fiや電子黒板などを授業に活用します。コンピュータ教室もあり、情報教育や資料作成などに利用されています。

端末は授業を見るためだけの道具ではありません。探究学習では情報を調べ、複数の資料を比較し、自分たちの考えをスライドなどにまとめて発表します。

インターネット上には正しい情報もあれば、不正確な情報もあります。学校が掲げる「判断する力」は、ICTを使う場面にも関わります。検索結果をそのまま写すのではなく、出典を確かめ、何を採用するかを自分で考えることが求められます。

中高6年間を通して、端末を特別なものとして扱うのではなく、ノートや図書資料と同じように学習のための道具として使っていきます。

ホール・アリーナ・プールまで校内にそろう

学校行事や芸術活動に使われる施設として、約700席を備える記念ホールがあります。講演や発表、音楽関係の行事など、大人数が集まる場として利用されます。

体育施設にはアリーナ、武道場、25mプール、全天候型の校庭などがあります。授業はもちろん、放課後のクラブ活動にも使われています。

分野主な施設
学習学習センター、普通教室、コンピュータ教室
理科複数の理科実験室
芸術・家庭科音楽室、美術室、工芸室、調理室、被服室など
体育アリーナ、武道場、25mプール、全天候型校庭
行事・発表記念ホール

横浜駅から徒歩圏という都市部の学校ですが、体育・芸術・実験まで中高生活に必要な活動を校内で行えるよう、用途の異なる施設がまとめられています。

中学1年生から利用できるカフェテリア

昼食については、校内にカフェテリアがあります。中学1年生から利用でき、家庭からお弁当を持参するか、カフェテリアを利用するかを選ぶことができます。

カレーやうどんなどの温かいメニューが用意されるほか、パンの販売などもあります。売店や飲料の自動販売機などもあり、毎日必ず家庭で弁当を用意しなければならない学校ではありません。

中高6年間では、「今日はお弁当」「今日はカフェテリア」と家庭の予定に応じて使い分けられることも、日常生活では助かります。

また、カフェテリアは単なる食事の場所ではありません。同じクラスの友人と昼食を取ったり、学年を越えて生徒が集まったりする場所にもなります。授業とは違う時間を過ごす共有空間が校内にあることも、学校生活の一部です。

カウンセラーにも相談できる環境

校内には生徒相談室があり、スクールカウンセラーへ相談できる体制が整えられています。生徒本人だけでなく、保護者が相談することもできます。

神奈川学園には2人担任制があり、日頃から複数の教員が生徒を見る仕組みがあります。それでも、友人関係や家庭のこと、思春期の悩みなど、担任には話しにくいことが出てくる場合があります。

そのときに、担任とは異なる立場の専門家へ相談できる場所を校内に持っていることは、生徒を支えるもう一つの選択肢になります。

中高6年間は、学力だけが一直線に伸びる時期ではありません。気持ちが不安定になったり、友人関係で悩んだり、進路について迷ったりすることもあります。2人担任制、Diary、カウンセラーという複数の窓口を持っているところにも、「一人ひとりを見る」という神奈川学園の考え方が表れています。

施設の多さより、「実際に使う6年間」を見たい

神奈川学園には、実験室、学習センター、ホール、プール、カフェテリアなどさまざまな施設があります。ただ、学校選びでは施設名の数を比べるだけでは十分ではありません。

理科実験室では中学3年間に100種類以上の実験・観察を行い、学習センターは日々の自習に使い、カフェテリアは中学1年生から利用できる。こうして実際の教育や日常生活につながっているかを見る方が重要です。

学校説明会や文化祭で訪れる際には、設備の新しさだけでなく、生徒がどの場所をどのように使っているかにも目を向けてみるとよいでしょう。

横浜駅から徒歩10分ほどの都市部にありながら、学ぶ、調べる、実験する、運動する、食べる、相談するという中高生活のさまざまな場面を校内で支えられることが、神奈川学園の施設環境の特徴です。

学校生活と行事|仲間と動き、社会に触れながら「自立」を身につける6年間

神奈川学園中学校の学校生活は、授業だけで完結しません。体育祭、文化祭、音楽会、球技大会、校外研修、海外研修など、年間を通してさまざまな行事が組み込まれています。

その中で繰り返し求められるのが、自分で考え、仲間と相談し、役割を引き受けることです。学校が掲げる「自立」は、教室で理念として学ぶだけではなく、行事の準備や友人との共同作業の中で少しずつ身につけていきます。

時期・学年主な行事・活動
中1オリエンテーション、PA研修、小網代の森研修など
年間体育祭、文化祭、音楽会、球技大会、1日研修など
英語・国際教育国内英語研修
中3オーストラリア海外研修

朝読書から始まる一日と、毎日の「Diary」

朝は8時25分から読書の時間が設けられています。登校してすぐ授業へ入るのではなく、本を読みながら一日の学校生活へ気持ちを切り替えていきます。

授業は週6日制で、50分授業が基本です。曜日によっては7時間目まで授業があり、主要教科だけでなく実験、芸術、探究などを含めた学習時間を確保しています。

そして、神奈川学園の中学校生活に継続して関わるのが「Diary」です。日々の予定や振り返りを書き、担任とのやり取りを重ねます。

楽しかったことだけでなく、勉強がうまく進まなかった日や、友人関係で気になったことも言葉にできます。学校生活の中で起きた小さな変化を、本人だけで抱え込まずに先生と共有できる仕組みです。

入学直後のPA研修で、新しい人間関係をつくる

中学入学直後には、仲間との関係をつくるための活動が用意されています。その一つが、プロジェクト・アドベンチャーの考え方を取り入れたPA研修です。

中学受験を経て集まる生徒たちは、出身小学校も住んでいる地域も異なります。女子校とはいえ、入学した瞬間から自然にクラスが一つになるわけではありません。

そこで、仲間と協力して課題に取り組み、話し合い、失敗もしながら関係をつくっていきます。最初から「うまく話せること」を求めるのではなく、一緒に何かをする中で少しずつ距離を縮めていく形です。

在校生からも、入学時には友人ができるか不安だったものの、研修や球技大会などを通してクラスの仲が深まったという声があります。中学1年の最初に人間関係をつくる時間を意識的に設けていることは、その後の6年間の土台になります。

体育祭・球技大会では、クラスで動く経験を重ねる

体育祭や球技大会は、普段の教室とは違う形でクラスの仲間と関わる行事です。

運動が得意な生徒だけが活躍する場ではありません。競技に出る人、応援する人、準備や運営を担当する人など、それぞれに役割があります。

こうした行事では、授業中には目立たなかった生徒がリーダーシップを発揮することもあります。逆に、普段は前に出る生徒が周囲を支える側になることもあります。

神奈川学園が大切にする「判断する力」は、こうした集団の中でも使われます。自分だけが動けばよいのではなく、周囲の状況を見て、自分が何をすべきかを考える必要があるからです。

文化祭は、生徒が調べ、考え、発信する場

神奈川学園の文化祭は、生徒が主体となって準備を進める学校行事です。展示や発表では、日頃の活動成果を見せるだけでなく、社会や文化について調査した内容を発信する機会にもなります。

テーマについて調べるときには、情報を集めるだけでなく、「なぜそうなっているのか」「自分たちはどう考えるのか」まで掘り下げます。そこで必要になるのは、授業で培ってきた調査力、文章力、発表力です。

文化祭の準備では、意見が簡単には一致しないこともあります。そのたびに話し合い、役割を分け、期限までに形にしていく必要があります。

完成した展示や舞台だけを見ると華やかな行事ですが、その前にはかなり地道な共同作業があります。そうした過程そのものが、神奈川学園の教育の一部です。

小網代の森研修や1日研修で、学校の外へ出て学ぶ

校外での学びも学校生活に組み込まれています。小網代の森研修や1日研修などでは、普段の教室を離れ、自然や地域、社会に直接触れます。

神奈川県三浦半島にある小網代の森は、森から湿地、干潟、海へとつながる自然環境を持つ地域です。教科書で生態系や環境について学ぶのと、実際の場所を歩いて観察するのとでは、得られる感覚が異なります。

校外研修では、知識を確認するだけでなく、自分の目で見たものを記録し、後から整理して考えることも求められます。

神奈川学園の探究学習では、こうした「現地へ行く」経験を重視しています。調べる前と実際に見た後で、自分の考えがどう変わったかまで含めて学びになります。

音楽会や芸術活動にも取り組む

年間行事には音楽会もあります。教科学習やスポーツとは異なる形で、クラスや学年の仲間と一つの表現をつくります。

合唱では、一人だけ声が大きければよいわけではありません。周囲の声を聞き、音程やリズムを合わせ、全体として一つの音楽にする必要があります。

神奈川学園には記念ホールや音楽室など、発表や芸術活動を支える施設もあります。授業で身につけたことを、人前で表現するところまで経験できる環境です。

理科では実験、探究では発表、行事ではスポーツや音楽と、異なる形で自分を表現する場があるため、勉強の成績だけでは見えにくい得意分野を見つける機会にもなります。

中3の締めくくりはオーストラリア海外研修

中学校3年間の大きな節目となるのが、中学3年生で行われるオーストラリア海外研修です。

現地ではホームステイを経験し、英語を使いながらホストファミリーと生活します。教室で学んだ文法や単語が、初めて「伝えるための道具」になる時間です。

もちろん、すべてを完璧な英語で話せる必要はありません。分からなければ聞き返し、言葉が出てこなければ別の表現を考える。相手に伝えようと試行錯誤すること自体が学びになります。

同時に、日本では当たり前だと思っていた食事、学校生活、家族との過ごし方などが、海外では必ずしも同じではないことにも気づきます。

中学1年では先生や友人に支えてもらいながら新しい学校生活を始めた生徒が、中学3年では海外の家庭に入り、自分で考えながら生活する。「見守られるところから、自分で動くところへ」という神奈川学園の3年間が、よく表れる行事です。

クラブ活動|約30の部・同好会から選び、中高6年間で「好き」を深める

神奈川学園中学校には、運動部・文化部・同好会を合わせて約30のクラブがあります。現在は文化部19、運動部11で、全校生徒のおよそ8割が何らかの部活動に参加しています。

入部は希望制です。全員が必ず部活動に所属する仕組みではないため、勉強や校外活動とのバランスを考えて参加することができます。

活動内容も、大会で上位を目指すバトントワリングや新体操、コーラスなどから、料理、手芸、写真、文芸、理化、生物といった文化系まで幅があります。中高一貫校なので、中学生のうちに始めた活動を高校まで続けられるのも特徴です。

分類主なクラブ
運動部器械体操、新体操、水泳、ソフトテニス、ダンス、卓球、バスケットボール、バドミントン、バトントワリング、バレーボール、陸上競技など
文化部ESS、演劇、華道、軽音楽、コーラス、茶道、社会科、写真、手芸、料理、書道、吹奏楽、生物、箏曲、美術、フォークギター、文芸、理化など
同好会漫画研究同好会など

約8割が参加する一方、入部は希望制

神奈川学園では、部活動への参加は強制ではありません。それでも全校のおよそ8割が参加しており、多くの生徒にとって放課後の重要な居場所になっています。

これは、勉強との両立を考えるうえでも見ておきたい部分です。「部活動に入らなければ学校生活になじめない」という仕組みではない一方、参加すればクラス以外にも友人や先輩とのつながりを作ることができます。

活動日は部によって異なり、週1〜2日の文化部もあれば、週4日活動する運動部もあります。学校としては、平日は少なくとも2日間、土日はいずれか1日を休養日とすることを原則としています。

最終下校時刻も年間を通して18時に設定されています。大会を目指して活動する部であっても、学校生活全体を部活動だけで埋めないよう一定の線を引いています。

バトントワリング部は全国大会まで進む

運動部の中で実績が目立つのがバトントワリング部です。

中学生はジャパンカップのマーチングバンド・バトントワリング全国大会で優秀賞を受賞し、全国中学校バトントワリング選抜大会では第5位に入っています。

部員数も比較的多く、技術だけでなく、複数のメンバーで動きや演技をそろえることが必要です。個人競技の側面を持ちながら、舞台では全体の完成度が問われます。

中学生の段階から全国規模の大会を経験できるため、入学後に本格的にバトントワリングへ取り組みたい生徒にとっては、一つの選択肢になります。

新体操・陸上・水泳など、競技種目も幅広い

運動部には、新体操、水泳、陸上競技、ソフトテニス、卓球、バドミントン、バスケットボール、バレーボールなどがあります。

新体操部では団体競技を中心に練習し、関東大会出場を目標に活動しています。2026年度には中学新体操部が関東大会へ進みました。

陸上競技部では短距離や跳躍など、それぞれの種目で個人記録を追います。高校生には全国大会の決勝まで進んだ選手もおり、中学から高校へ競技を継続できる環境があります。

一方、水泳、卓球、バドミントンなどは、中学校から競技を始める生徒にも入り口があります。すでに高い競技経験を持つことを前提とした部ばかりではありません。

コーラス・箏曲・吹奏楽など、音楽系の活動も充実

文化部では、音楽系のクラブにも複数の選択肢があります。

コーラス部は女声合唱に加えてミュージカルなどにも取り組み、学内外の行事や定期演奏会で発表します。2026年度には神奈川県合唱コンクールで金賞を受賞しています。

箏曲部では日本の伝統楽器である箏を学び、文化祭や定期演奏会に向けて練習します。高校では県大会にも出場し、全国大会への出場経験を重ねています。

吹奏楽部はコンクールのほか、文化祭や学校説明会などでも演奏します。2026年度の横浜吹奏楽コンクールでは銀賞を受賞しました。

女子校らしいという一言で片づけるより、クラシック、伝統音楽、吹奏楽、軽音楽、フォークギターまで、音楽との関わり方そのものに幅がある学校です。

「研究する部」があるのも神奈川学園らしい

文化部には、生物部や理化部、社会科部など、授業で学ぶ内容をさらに掘り下げるクラブもあります。

生物部では校内や近隣の沢渡公園などで生物を観察し、川や海へ出かけて調査することもあります。研究内容は高校の理科部研究発表大会などで発表します。

理化部では物理・化学の実験を中心に活動し、毎年テーマを設定して研究を進めます。社会科部も文化祭に向けてテーマを決め、調査や展示制作に取り組みます。

神奈川学園では授業でも実験やフィールドワークを重視していますが、「もっとやってみたい」と思った生徒が放課後にも続けられる場所があります。

理科が得意だから入る、というだけではありません。授業の中で面白いものに出会い、それを部活動でもう少し深く追いかけてみる。そうした入り方もできます。

文化祭は部活動の成果を見せる大きな舞台

多くの文化部にとって、文化祭は一年間の活動を発表する重要な機会です。

演劇部なら舞台をつくり、書道部ならパフォーマンスを行い、美術部なら展示空間そのものを考えます。ESSでは英語劇、軽音楽部ではライブ、生物部や理化部では研究成果の展示など、部によって発表の形は異なります。

ここでは、普段の練習や研究を「自分たちだけが分かればよい」状態から、来場者に伝わる形へ変える必要があります。説明する、見せ方を考える、時間通りに運営するという作業も部活動の一部です。

学校行事とクラブ活動が別々に存在するのではなく、文化祭で両者がつながる点も神奈川学園の学校生活をイメージするうえで分かりやすいところです。

中高6年間で、後輩から先輩へ立場が変わる

完全中高一貫校である神奈川学園では、中学で始めたクラブを高校まで続けることができます。

中学1年生のころは高校生に教わる立場ですが、数年後には自分が後輩へ教える側になります。技術を身につけるだけでなく、練習を進めたり、発表を企画したり、部全体をまとめたりする仕事も少しずつ増えていきます。

学校が掲げる「自立」は、授業や進路選択だけに表れるものではありません。部活動でも、最初は先輩についていくところから始まり、やがて自分たちで考えて動くようになります。

大会実績を重視する子、創作を楽しみたい子、研究を続けたい子、週1〜2日程度で無理なく活動したい子。それぞれに違う選択肢があり、6年間の中で自分の「好き」を見つけ、少しずつ深めていけるのが神奈川学園のクラブ活動です。

進学実績と卒業後の進路|一般選抜にも挑み、自分で進路を切り拓く

神奈川学園中学校・高等学校では、大学進学を学校生活の最終目的に置くのではなく、中高6年間で自分の興味や将来像を見つけ、その先に大学選びをつなげていく進路指導を行っています。

一方で、大学受験への対応はかなり具体的です。高校では豊富な選択科目、講習、放課後学習支援などを利用しながら、それぞれの志望に合わせて準備を進めます。指定校推薦の枠も多くありますが、一般選抜まで挑戦する生徒も多く、推薦だけに進路を依存しないのが神奈川学園の進路の特徴です。

2025年度卒業生では、国公立・早慶上理・GMARCHを合わせた合格数が140に達しました。学校の進学実績を見るときは、この「合格者数」と、実際にその大学へ進学した「進学者数」を分けて見ることも大切です。

高校では進路に合わせて「選ぶ授業」が増えていく

神奈川学園では、中学校の段階では国語・数学・英語を中心に幅広く基礎を学び、高校へ進むにつれて進路に応じた選択の幅が広がります。

高校2年・3年では、多数の選択科目から自分に必要な授業を選びます。文系・理系という大きな区分だけでなく、大学受験で必要となる科目や、自分がさらに深く学びたい分野に合わせて時間割を組んでいきます。

完全中高一貫校なので、高校入試のために中学3年の学習を一度止める必要もありません。中学校から積み上げてきた内容をそのまま高校の学習へつなぎ、高校後半では大学受験に必要な力へ切り替えていきます。

中学時代には2人担任制やDiaryによって学習習慣を支えてもらった生徒が、高校では自分の進路に必要な科目を自分で選ぶ。この変化も、学校が掲げる「自立」の一つの形です。

2025年度は早稲田6名・慶應4名・上智15名など

2025年度卒業生の大学合格実績では、早慶上理やGMARCHをはじめ、多くの私立大学に現役合格者を出しています。

大学2025年度合格者数
早稲田大学6名
慶應義塾大学4名
上智大学15名
明治大学12名
青山学院大学9名
立教大学45名
中央大学11名
法政大学22名
学習院大学15名
明治学院大学50名

とくに立教大学45名、明治学院大学50名など、首都圏の私立大学でまとまった合格者数が出ています。

ただし、大学合格実績では、一人の生徒が複数の大学・学部に合格した場合、それぞれが1件として数えられます。表の数字を足して卒業生数と比べることはできません。

国公立大学にも現役で進学する

2025年度には、横浜国立大学、岩手大学、神奈川県立保健福祉大学などへの合格者が出ています。

神奈川学園は私立大学への進学者が中心ですが、国公立大学を目指す生徒にも対応しています。国公立大学では大学入学共通テストを含めて必要科目数が増えるため、高校での科目選択だけでなく、中学・高校前半で幅広い教科の基礎を保っておくことが重要になります。

学校全体を国公立大学受験へ一律に向かわせるのではなく、本人の志望に応じて受験科目や学習計画を組み立てる進路指導です。

理系進学者は34%、医療系を含め進路は幅広い

神奈川学園では、女子校として理系へ進む生徒が一定数いることも進路の特徴です。2025年度卒業生の理系進学者は34%でした。

進学分野を見ると、理工・情報系に20名、医療系に26名が進み、そのほか農学、生命科学、環境、獣医などにも進路が広がっています。

学校では中学3年間に100種類以上の理科実験・観察を行っています。大学進学実績だけから因果関係を決めつけることはできませんが、中学生のうちから実験を繰り返し、実際の現象に触れる機会が多いことは、理系分野を進路として考える入口にもなります。

理系というと工学部や理学部を思い浮かべがちですが、医療、薬学、生命、農学など選択肢はさまざまです。女子校の中で、こうした幅広い理系進路を身近な先輩から見ることができる環境でもあります。

「合格した大学」と「実際に進んだ大学」は分けて見たい

神奈川学園は、大学別の合格者数だけでなく、実際の進学先も公開しています。2025年度卒業生では、明治学院大学に11名、立教大学に9名、専修大学に8名、上智大学と法政大学に各7名、日本女子大学と日本大学、昭和医科大学に各5名が進学しています。

大学2025年度現役進学者数
明治学院大学11名
立教大学9名
専修大学8名
上智大学7名
法政大学7名
日本女子大学5名
日本大学5名
昭和医科大学5名
学習院大学4名
東洋大学4名

たとえば立教大学は45名が合格していますが、実際の進学者は9名です。これは実績が悪いという意味ではなく、同じ生徒が複数大学に合格し、その中から最終的な進学先を選んでいるためです。

中高一貫校の進路を見るときには、「延べ合格者数の大きさ」と「卒業生が実際にどこへ進んだか」の両方を見ると、学校の進路像がより具体的になります。

指定校推薦は約90大学・約430名分

神奈川学園には、約90大学・約430名分の指定校推薦枠があります。青山学院大学、中央大学、法政大学、学習院大学、日本女子大学などを含め、多くの大学から推薦枠を得ています。

一学年の生徒数を考えると、推薦枠そのものはかなり多く用意されています。しかし、実際に指定校推薦を利用する生徒は例年10〜20%程度です。

つまり、「指定校推薦が豊富だから、早い段階で受験を終える学校」というわけではありません。自分が希望する大学に推薦枠がなければ一般選抜に進みますし、併願可能な推薦や総合型選抜で合格を得たあと、さらに上位の志望校へ挑戦する生徒もいます。

2025年度卒業生では、秋の段階で指定校推薦、公募推薦、総合型選抜などによって何らかの合格を得ていた生徒が49%いました。それでも一般選抜に挑戦する生徒が多く、複数の入試方式を使い分けながら進路を開いています。

「推薦か一般か」を早く決めすぎない進路指導

大学入試は現在、一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜など複数の方式があります。神奈川学園でも、どれか一つの方式だけを学校全体で推奨するのではなく、生徒ごとに進路を考えます。

中学・高校で取り組んできた探究活動や課外活動が総合型選抜につながることもあれば、教科学習を積み重ねて一般選抜で志望校へ挑む生徒もいます。

高校3年生になってから突然進路を考えるのではなく、高校1年から面談や進路行事を重ね、自分の興味、学びたい分野、大学について少しずつ具体化していきます。

推薦枠が多いから推薦を使うのでも、周囲が一般選抜だから一般選抜を選ぶのでもありません。自分が何を学びたいかを考え、そのためにどの受験方法を選ぶかを決める。ここにも、神奈川学園が6年間を通して育てようとしている「自立」がつながっています。

学費や諸経費について|初年度は約121万円、海外研修まで含めて6年間を考える

神奈川学園中学校の学費は、入学時の入学金25万円に加え、授業料、教育管理費、施設費、生徒会費、PTA会費、学年費などで構成されています。

2025年度実績を基準にすると、入学後の初年度納入金は96万4,600円。これに入学金25万円を加えると、初年度に学校へ納める費用は約121万4,600円が一つの目安になります。

さらに、制服・体育用品などの指定用品や、中学3年で全員参加するオーストラリア海外研修の費用などが別途必要です。完全中高一貫校なので、中学1年の初年度だけではなく、高校卒業までの6年間を見通して考えておきたいところです。

項目金額備考
入学金250,000円入学手続時
施設費150,000円初年度のみ
授業料444,000円月額37,000円
教育管理費228,000円月額19,000円
生徒会入会費1,000円初年度のみ
生徒会費5,000円年額
PTA入会金15,000円初年度のみ
PTA会費21,600円年額
学年費100,000円副教材・研修・模試などに使用
入学後初年度納入金964,600円入学金を除く

入学手続きでは25万円を納入する

合格後、入学手続きを行う際に必要となるのが入学金25万円です。

神奈川学園では、一般入試の合格者について一定期間内に入学辞退の手続きを行った場合、納入した入学金を返金する制度があります。

2026年度入試では、2月7日正午までに入学辞退を申し出た場合が返金対象となりました。神奈川学園より後の日程に第一志望校の結果発表がある家庭にとっては、併願を組む際に確認しておきたい制度です。

中学受験では、学校によっては一度納めた入学金が返金されないこともあります。入試日程だけでなく、合格発表・手続期限・辞退時の扱いまで含めて受験計画を作ると、必要以上に複数校の入学金を納めずに済む場合があります。

授業料と教育管理費で年間67万2,000円

毎年の学費の中心となるのは、授業料と教育管理費です。

項目月額年額
授業料37,000円444,000円
教育管理費19,000円228,000円
合計56,000円672,000円

授業料と教育管理費を合わせると、年間67万2,000円です。これに生徒会費、PTA会費、学年費などが加わります。

施設費15万円、生徒会入会費1,000円、PTA入会金1万5,000円は初年度のみなので、中学2年以降は入学時特有の費用が減ります。

一方で、学年が上がるにつれて研修や進路関係の活動も変わるため、毎年まったく同じ金額になるとは限りません。

学年費には副教材・研修・模試などが含まれる

学年費は2025年度実績で年間10万円です。副教材、海外研修を除く旅行・研修、模擬試験など、学年ごとの教育活動に使われます。

私立中学校の費用を見るときには、授業料だけを比べると実際の負担が見えにくくなります。問題集や資料集、模試、校外研修などをその都度徴収する学校もあれば、神奈川学園のように学年費として一定額をまとめて納める学校もあります。

授業で使用する教材だけでなく、Kanagawaプロジェクトや校外研修など、教室の外へ出て学ぶ機会が多い学校なので、こうした活動費も6年間の教育費の一部として考えておく必要があります。

なお、寄付金や学園債はありません。

制服・体育用品などの指定用品は別途必要

学校納入金とは別に、入学時には制服、体操着、体育館シューズなどの指定用品をそろえます。

神奈川学園の中学校制服はセーラー服を基本とし、夏服・冬服があります。カーディガンやコートなど、必要に応じて購入するアイテムもあります。

制服は毎日使用するため、成長による買い替えや洗い替えが必要になる場合もあります。また、高校へ進学すると制服がブレザー型に変わるため、高校進学時にも新たな制服購入費が発生します。

完全中高一貫校だからといって、中学校で購入した制服をそのまま6年間着るわけではありません。中学入学時と高校進学時、それぞれに指定用品の費用を考えておく必要があります。

中3のオーストラリア海外研修は約50万円を見込む

神奈川学園の教育費で、通常の学費とは別に大きな金額となるのが、中学3年生のオーストラリア海外研修です。

海外研修は中学3年生全員が参加する学校行事で、費用は約50万円が見込まれています。ホームステイをしながら現地校へ通い、約1週間にわたって現地の生活や文化に触れます。

これは希望者だけが参加するオプションではなく、中学3年間の国際教育の集大成として位置づけられたプログラムです。そのため、神奈川学園への進学を考える段階で、中学3年時にまとまった海外研修費が必要になることも家計計画へ入れておいた方がよいでしょう。

英語研修については、中学2年でも全員参加の国内研修があります。神奈川学園では、国際教育を日常の英語授業だけで完結させず、実際に異なる文化の人と接する経験まで組み込んでいます。その分、こうした研修費も教育費の一部になります。

初年度は約121万円、そこに指定用品費が加わる

入学金を含めた初年度の主な学校納入金をまとめると、次のようになります。

区分初年度の目安
入学金250,000円
施設費150,000円
授業料444,000円
教育管理費228,000円
生徒会・PTA関連費42,600円
学年費100,000円
合計1,214,600円

したがって、学校への納入金としては初年度約121万円が目安です。これに制服・体操着などの指定用品、通学定期券などが加わります。

横浜駅までの通学定期代は居住地域によって大きく違います。毎月の教育費を考えるときには、学校へ納める金額だけでなく、自宅から横浜駅までの交通費も含めて見ておきたいところです。

中学校3年間ではなく、高校卒業までの6年間で考える

神奈川学園は高校からの募集を行わない完全中高一貫校です。入学した家庭の多くにとって、教育費は中学校3年間で終わらず、高校卒業まで続きます。

高校では授業料などが引き続き必要になる一方、国や神奈川県の高等学校向け授業料支援制度の対象となる場合があります。中学校と高校では公的な支援の仕組みが異なるため、単純に中学校の費用を6年間分にする計算ではありません。

また、高校では大学受験に向けた模試や講習、志望進路によっては外部の学習費が加わる家庭もあります。反対に、校内の講習や自習環境を利用することで、学校内で受験勉強を進めることもできます。

神奈川学園の学費を考えるときは、初年度約121万円という数字だけを見るのではなく、中3の海外研修、高校進学時の制服、大学受験まで含めた6年間で家計の見通しを立てておくと、入学後の生活をより現実的にイメージできます。

入試情報と合格の目安|4回の受験機会と、得意を生かせる多様な入試方式

神奈川学園中学校の2027年度一般入試は、2月1日午前・2月1日午後・2月2日・2月4日の4回です。募集人数は合計190名で、2科・4科に加え、1科入試や英語資格利用入試も用意されています。

基本となるのは国語・算数です。学校は入試問題について、特殊な難問を並べるのではなく、基礎学力の定着と論理的に考える力を確認する方針を示しています。

一方で、日程によって科目構成や合否判定の仕組みが違います。単に「4回受けられる学校」と捉えるより、自分の得意科目と併願日程に合わせて、どの回を使うかを考えることが大切です。

日程試験日募集人数主な試験方式
A日程・午前2月1日80名2科・4科
A日程・午後2月1日30名2科・1科
B日程2月2日60名2科・4科・英語資格利用
C日程2月4日20名2科・4科

2月1日午前は2科・4科から選択する

A日程午前は、神奈川学園を第一志望とする受験生にとって中心となる入試です。募集人数は80名で、4日程の中では最も大きな募集枠となっています。

2科受験では国語100点・算数100点の計200点、4科受験ではこれに社会60点・理科60点を加えます。

ただし、2科と4科で完全に別枠の合格者を決めるわけではありません。A日程午前、B日程、C日程では、まず2科・4科受験者を問わず国語・算数の2科合計で募集定員の約85%まで合否を決めます。

その後、2科では合格に届かなかった4科受験生を対象に、4科合計で残り約15%の合格者を決定します。

つまり、4科を選んでも国語・算数が重要であることに変わりはありません。そのうえで、理科・社会を得意とする受験生には、4科で再判定される機会が加わります。

2月1日午後は1科受験も選べる

A日程午後は募集30名で、国語・算数の2科入試に加えて、国語または算数の1科入試を選択できます。

午後入試なので、2月1日午前に別の学校を受験してから神奈川学園へ向かうことも可能です。横浜駅から徒歩圏という立地は、午前・午後で学校を移動する場合にも使いやすさがあります。

合否判定では、まず2科受験者の合格ラインを決め、それを基準として1科受験者の合格ラインを設定します。1科入試では、2科入試の合格ボーダー得点率におおむね5ポイントを加えた水準が目安です。

2026年度入試では、2科のボーダーが117点/200点、得点率58.5%でした。それに対して1科入試は63.5%程度が基準となり、実際の1科合格者の最低点は67点でした。

算数にかなり自信がある、あるいは国語を明確な得意科目としている受験生なら、1科入試も選択肢になります。ただし、1科だけで勝負する以上、当日の失点を別科目で補うことはできません。

2月2日のB日程では英語資格も得点になる

B日程は2月2日午前に行われ、募集人数は60名です。通常の2科・4科に加え、英語資格を利用した受験ができます。

英語資格利用では、英検の取得級とCSEスコアを100点満点に換算します。たとえば英検2級以上で条件を満たせば100点、準2級・準2級プラスではスコアに応じて80〜90点、3級・4級にも換算点が設定されています。

2科+英語資格の場合、国語・算数・英語資格換算点の3つから得点の高い2科目を使って合否を判定します。

これは英語が得意な受験生にとって使いやすい仕組みです。たとえば算数で思うように得点できなかったとしても、国語と英語資格の得点が高ければ、その2つを判定に使えます。

4科+英語資格の場合にも英語資格を組み込んだ判定が行われます。小学校時代から英語を継続して学び、すでに英検を取得している受験生なら、その積み重ねを中学入試でも生かせます。

複数回受験では「+10点」の優遇制度がある

神奈川学園を第一志望に近い位置で考えている受験生にとって知っておきたいのが、複数回受験者への優遇制度です。

ある回の入試で合格ボーダーまで10点以内だった受験生は、その後の入試で実際の得点に10点を加えて合否判定を受けられます。

たとえば合格ラインが120点だった回で110点を取った場合、その後の試験では実際に取った点数へ10点が加算されます。

また、繰り上げ合格者を出す場合にも、複数回受験者を優先して候補として検討します。

複数回受験すれば必ず合格できるという制度ではありませんが、一度の不合格で終わらず、あと少しだった受験生の再挑戦を評価する仕組みになっています。神奈川学園への進学希望が強い場合には、最初から複数回の日程を受験計画に入れておく意味があります。

2026年度は後半のC日程で実倍率2.5倍

直近の2026年度入試では、A日程午前からC日程までで実倍率に差が見られました。

日程応募者数受験者数合格者数実倍率
A日程・午前228名216名141名1.5倍
A日程・午後376名359名212名1.7倍
B日程305名196名116名1.7倍
C日程211名106名42名2.5倍

A日程午前では216名が受験して141名が合格し、実倍率は1.5倍でした。午後は359名が受験し、212名が合格しています。

一方、募集20名のC日程は受験者106名、合格者42名で実倍率2.5倍となりました。後半日程では、それまでの入試結果を受けて受験する層も加わるため、募集人数が少ないからといって「最後の方が受かりやすい」とは限りません。

2026年度の2科合格者最低点を見ると、A日程午前が120点/200点、A日程午後が117点/200点、C日程が113点/200点でした。年度によって問題難度や受験者層が変わるため固定的な合格ラインではありませんが、過去問演習では一つの参考になります。

四谷大塚の80%偏差値は41〜44が目安

2027年入試に向けた四谷大塚の合不合判定テストでは、合格可能性80%の目安は日程によって次のようになっています。

日程80%偏差値50%偏差値
A日程・午前4138
A日程・午後4441
B日程4239
C日程4239

同じ神奈川学園でも、日程によって偏差値の目安は同一ではありません。とくに2月1日午後は、午前に別の学校を受験した層も集まりやすく、A日程午前より高めの水準になっています。

偏差値は模試によって尺度が異なるため、他社模試の数字と直接比較することはできません。また、偏差値が届いていることと過去問で合格点を取れることも同じではありません。

神奈川学園を志望するなら、模試では全体の位置を確認しながら、秋以降は実際の入試問題で得点できるかを見ていく必要があります。

過去問では「基礎を正確に使えるか」を確認したい

神奈川学園は、入試問題で特別な難問を出すことより、基礎学力と論理的に考える力を見る方針をとっています。

これは「簡単な問題だけが出る」という意味ではありません。中学受験で学ぶ基本事項を理解し、初めて見る問題でも条件を整理して使えることが求められます。

算数では、典型題の解法を暗記するだけでなく、計算ミスを減らし、問題文から必要な条件を読み取ることが重要です。国語でも、文章中の根拠を確認しながら答える練習を積んでおきたいところです。

4科受験を選ぶ場合にも、まず国語・算数の2科で合格者の約85%を決める仕組みなので、理科・社会だけで大きく逆転する入試ではありません。国語・算数を軸に安定させ、そのうえで理科・社会や英語資格という自分の強みを加えるのが神奈川学園の入試対策の基本になります。

第一志望であれば、2月1日午前から受験し、複数回受験の優遇まで含めて日程を組む方法があります。併願校として考える場合には、2月1日午後の1科・2科入試や2月2日の英語資格利用など、本人の得意分野に合う回を選ぶと受験計画を組みやすくなります。

併願校パターン|横浜の女子校を軸に、2月1日から4日までをどう組むか

神奈川学園中学校の併願を考えるときは、偏差値が近い学校を機械的に並べるより、2月1日午前・午後、2月2日、2月4日という神奈川学園自身の4回の受験機会をどう使うかから考えると整理しやすくなります。

横浜駅から徒歩圏にあるため、神奈川県内の女子校だけでなく、東急東横線やJRを使って東京都内の女子校とも組み合わせられます。洗足学園、横浜共立学園、鎌倉女学院、湘南白百合学園といった神奈川県内の学校に加え、鷗友学園、香蘭女学校、恵泉女学園、普連土学園なども比較対象になります。

ただし、同じ女子校でも教育方針はかなり違います。大学進学実績を強く意識する学校、キリスト教教育を中心に据える学校、自由な校風を持つ学校、生活面まで丁寧に見る学校。偏差値と入試日程だけでなく、合格したら実際に6年間通いたいかを基準に残していくことが大切です。

まずは神奈川学園をどの位置に置くかを決める

神奈川学園を第一志望とする場合は、募集人数が最も多い2月1日午前のA日程から受験するのが基本です。

2027年度は、2月1日午前に80名、同日午後に30名、2月2日に60名、2月4日に20名を募集します。さらに、合格最低点まで10点以内だった受験生には、その後の入試で国語・算数の合計点に10点を加える複数回受験の優遇があります。

そのため第一志望であれば、初回から受験し、不合格だった場合にも次の日程へつなぐ意味があります。単に「4回チャンスがある」というだけでなく、早い回から受験すること自体が後半の日程に生きる仕組みです。

一方、模試で神奈川学園の合格可能性が十分に高く、さらに上位の女子校を第一志望としている場合には、2月1日午前をチャレンジ校に使い、午後から神奈川学園を受験する組み方もできます。

チャレンジ校には洗足学園・鷗友学園・横浜共立など

神奈川学園より高い学力帯の女子校へ挑戦する場合、神奈川県内では洗足学園中学校、横浜共立学園中学校、東京都内では鷗友学園女子中学校、香蘭女学校中等科などが候補になります。

学校2027年度の主な入試日特徴
洗足学園中学校2月1日・2月2日午前4科入試。大学進学を強く意識した女子進学校
鷗友学園女子中学校2月1日・2月3日午前4科入試。東京都世田谷区の完全中高一貫女子校
横浜共立学園中学校2月1日・2月3日A方式は4科、B方式は2科。横浜山手の女子校
香蘭女学校中等科2月1日午前・2月2日午後第1回4科、第2回2科。立教大学への推薦制度も持つ

たとえば洗足学園を第一志望とするなら、2月1日午前に洗足学園、同日午後に神奈川学園という組み合わせが考えられます。翌2月2日に洗足学園第2回へ再挑戦することもできます。

横浜共立を第一志望とする場合も、2月1日午前に横浜共立A方式、午後に神奈川学園という組み方が可能です。どちらも横浜・川崎方面から通いやすいため、入学後の通学圏を大きく変えずに併願できます。

鎌倉女学院・湘南白百合・恵泉なども比較候補になる

神奈川学園とあわせて検討しやすい女子校としては、鎌倉女学院中学校、湘南白百合学園中学校、恵泉女学園中学校、普連土学園中学校などがあります。

2027年度の鎌倉女学院は、2月1日午後、2月2日午前、2月3日午前に入試を実施します。2月1日午後には2科や英語資格を利用した方式があり、2月2日には4科を中心とした入試があります。

湘南白百合学園は、2月1日午後に国語または算数の1科入試、2月2日午前に4科入試と英語資格入試を実施します。得意科目がはっきりしている受験生なら、2月1日午後の1科入試も使えます。

恵泉女学園は2月1日午後に2科、2月2日午前に4科、2月3日午後に2科という構成です。神奈川学園と入試日が重なる部分も多いため、どちらを優先するかを早めに決めておく必要があります。

学校生活の雰囲気も異なります。鎌倉女学院や湘南白百合では鎌倉・湘南方面への通学となり、恵泉や普連土は東京都内です。模試偏差値が近いからといって、6年間の生活が似ているわけではありません。

合格を確保する学校として捜真女学校や横浜女学院も考えられる

神奈川学園を第一志望またはチャレンジ寄りに置く場合、合格可能性を高める学校として、横浜市内の捜真女学校中学部、横浜女学院中学校などを組み込む方法もあります。

捜真女学校は2027年度、2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月4日午後と複数の日程を設定しています。国語・算数の2科を中心に受験でき、英語資格も利用できます。

横浜女学院も2月1日から複数回の入試を行い、2科・4科のほか、英語資格や科目選択を利用できる方式があります。

ただし、ここでいう「合格を確保する学校」は、合格を保証するという意味ではありません。模試の成績、過去問との相性、その年の受験者動向によって結果は変わります。

また、合格可能性が高いという理由だけで、入学する意思のない学校を大量に受験する必要もありません。安全策として受験する学校こそ、「第一志望が不合格だった場合に本当に進学したいか」を家庭で確認しておきたいところです。

神奈川学園を第一志望にする場合の受験パターン

神奈川学園への進学希望が強い場合は、複数回受験制度を利用しながら、他校への挑戦も織り交ぜる日程が考えられます。

日程例1:神奈川学園を最優先例2:上位校にも挑戦
2月1日午前神奈川学園 A日程洗足学園・横浜共立・鷗友学園など
2月1日午後神奈川学園 A日程午後神奈川学園 A日程午後
2月2日午前合格状況に応じて神奈川学園 B日程神奈川学園・洗足学園・鎌倉女学院・湘南白百合など
2月3日他校への挑戦または休養鷗友学園、横浜共立、鎌倉女学院など
2月4日必要なら神奈川学園 C日程神奈川学園 C日程など

第一志望であれば、2月1日午前と午後を両方神奈川学園にする必要は必ずしもありません。午前の結果は当日発表されるため、その後の受験計画も調整できます。

ただし、午前・午後を同じ日に受験する場合でも、小学6年生にとっては長い一日です。合格可能性だけを考えて受験回数を増やすより、本人の体力や集中力まで含めて決める方がよいでしょう。

2月1日午後は、神奈川学園を併願校として使いやすい

神奈川学園の入試日程で、併願上とくに使いやすいのが2月1日午後です。

午前に洗足学園、鷗友学園、横浜共立、香蘭女学校などを受験した後、午後に横浜へ移動して受験できます。午後入試は国語・算数の2科だけでなく、国語または算数の1科受験も可能です。

学校では午後受験者のために昼食スペースも用意しています。午前校から移動した後、駅周辺で慌ただしく昼食を取るのではなく、学校内で準備できるのは実際の受験日には助かります。

ただし、午前校からの移動時間は必ず実際の経路で確認しておきたいところです。電車では近く見えても、学校から駅までの徒歩や乗り換え、駅構内の移動を含めると思った以上に時間がかかることがあります。

偏差値より「入学したい順番」で日程を作る

併願校を考えるとき、模試の偏差値によって「チャレンジ校・標準校・安全校」に分ける方法は便利です。ただ、それだけで受験順を決めると、合格した後に迷うことがあります。

たとえば神奈川学園と鎌倉女学院のどちらにも合格した場合、どちらへ進みたいのか。横浜共立と神奈川学園では学校規模も教育方針も違います。恵泉や普連土まで東京方面へ通うのか、それとも横浜駅から徒歩圏を優先するのか。こうした判断は受験が始まる前にしておく方が落ち着いて選べます。

神奈川学園には2人担任制、Diary、探究活動、中3のオーストラリア研修といった明確な学校文化があります。女子校ならどこでも同じというわけではありません。

「受かりやすい順」ではなく、「合格したら通いたい順」に学校を並べ、そのうえで日程が成立するように組み直す。神奈川学園の併願を考えるときには、この順番で考えると2月1日から4日までの受験計画がかなり整理しやすくなります。

在校生・保護者の声|2人担任制とDiaryがつくる、相談しやすい学校生活

神奈川学園中学校について在校生の声から見えてくるのは、入学直後から何でも自分でできることを求めるのではなく、友人や先生との関係を少しずつ築きながら学校に慣れていくという中学生活です。

各クラスを2人の担任が担当し、毎日の「Diary」でも先生とやり取りするため、授業以外にも相談のきっかけがあります。入学時にはPA研修や球技大会など、クラスメイトと一緒に何かに取り組む機会も設けられています。

一方、6年間ずっと先生に手を引かれる学校ではありません。中学校では周囲の大人が丁寧に関わり、高校へ進むにつれて生徒自身が判断し、行動する範囲を広げていく。ここでも、神奈川学園が掲げる「自立」の考え方が学校生活に表れています。

入学時には「友達ができるだろうか」という不安もある

中学受験を終えて新しい学校に入るとき、学習以上に気になるのが友人関係という生徒も少なくありません。

神奈川学園の在校生からも、入学したころには「新しい友達ができるか不安だった」という声があります。小学校の友人と別れ、知らない生徒が集まる環境へ入るのですから、ごく自然な感覚でしょう。

その不安を和らげるきっかけになっているのが、入学後のPA研修や球技大会などです。クラスメイトと一緒に課題を解いたり、競技に取り組んだりする中で、会話する相手が少しずつ増えていきます。

最初から積極的に輪の中心へ入れる子だけを想定した学校生活ではありません。「何を話せばよいか分からない」という段階から、共同作業を通して関係を作れるようになっています。

2人担任だから、相談する相手を一人に限定しなくてよい

神奈川学園の中学校では、各クラスを2人の担任が担当します。

生徒にとっては、相談相手となる先生が最初から複数いることになります。どちらの先生とも同じように話せる生徒もいれば、「学習のことはこちらの先生」「人間関係はこちらの先生」と自然に話し分ける生徒もいるでしょう。

中学生にとって、先生との相性は案外大きな問題です。担任が一人しかいなければ、その先生に話しにくいだけで相談のハードルが上がることがあります。最初から二つの窓口があることは、困ったときに声を上げやすくする仕組みでもあります。

また、一人の先生から見た印象だけで生徒を判断しにくいという利点もあります。教室では静かな生徒が別の場面では活発だったり、普段は元気な生徒がある日だけ様子を変えたりすることがあります。複数の大人が日常を見ることに意味があるのは、こういう場面です。

Diaryなら、口では言いにくいことも伝えられる

毎日の「Diary」も、先生との距離を近づける仕組みの一つです。

予定や学習時間を書くだけではなく、その日の出来事や気持ちを書き、担任からコメントを受け取ります。対面で改まって「相談があります」と言うほどではないことも、文章なら書ける場合があります。

たとえば、勉強が思うように進まなかったこと、友人とのやり取りで少し引っかかったこと、部活動でうれしかったこと。こうした日常の小さな出来事が先生との会話の入口になります。

一方で、毎日書くことを面倒に感じる生徒もいるでしょう。自分の生活を記録したり、文章で振り返ったりする習慣との相性はあります。

ただ、中学3年間を通して続ければ、自分の状態を言葉にする練習にもなります。大学受験の志望理由書のような大げさな話以前に、「自分はいま何を考えているのか」を表現できることは、自立の出発点の一つです。

女子校だからこそ、人間関係そのものを学ぶ

女子校を検討する家庭の中には、「人間関係が狭くならないか」「女子だけの集団は難しくないか」と気にする人もいるでしょう。

神奈川学園では、人間関係について「互いの違いを認める」という考え方を大切にしています。全員が同じ考え方をすることや、いつも仲良く行動することを求めるというより、違う相手とどう付き合うかを学んでいく考え方です。

実際の学校生活では、気の合う友人ができる一方、意見が合わない相手とも同じクラスで活動することになります。体育祭や文化祭では、普段それほど話さない生徒とも協力しなければなりません。

「自分と同じ人を探す」のではなく、「違う人と一緒に過ごす方法を覚える」。完全中高一貫の女子校で6年間を過ごす意味の一つは、こうしたところにもあります。

先生が決める学校から、生徒が動く学校へ

神奈川学園では、中学生のうちは先生が生活や学習を比較的細かく見ます。そのため、「面倒見のよい学校」という印象を持つ家庭もあるでしょう。

ただし、学校行事まで先生がすべて用意し、生徒は参加するだけという学校ではありません。文化祭をはじめ、生徒自身が話し合い、役割を決め、動く場面が多くあります。

中学1年では先生に助言してもらいながら進めていたことも、学年が上がれば自分たちで考える部分が増えていきます。高校生になれば、科目選択や大学進学など、さらに大きな判断も本人に委ねられます。

つまり、神奈川学園の手厚さは、生徒をずっと受け身のままにするためのものではありません。最初は支え、その支えを少しずつ外していくという考え方に近いでしょう。

行事の多さが、クラス以外の居場所にもつながる

在校生の学校生活を見ると、友人関係は授業中だけで作られるわけではありません。

PA研修、球技大会、体育祭、文化祭、クラブ活動、国内英語研修、オーストラリア海外研修など、さまざまな活動の中で同じ生徒の違う一面を見ることになります。

教室ではあまり話さなかった相手が、文化祭では企画をまとめるのが得意だったり、体育祭では周囲へ声をかけていたりする。学校行事には、日常の座席だけでは固定されがちな人間関係を組み替える働きがあります。

さらにクラブに入れば、中高の先輩・後輩との関係も生まれます。クラスが自分にとって唯一の居場所にならないことは、6年間を過ごすうえでは重要です。

「手厚さ」をどう感じるかは、本人との相性が出る

2人担任制、Diary、面談、行事を通したクラスづくり。神奈川学園には、生徒を見守るための仕組みがいくつもあります。

先生に相談しやすく、自分のことをある程度理解してもらいながら中学校生活を送りたい子には安心しやすい環境です。とくに、入学した時点ではまだ学習や人間関係をすべて自分で管理する自信がない子には、学校側の支えを使いながら慣れていくことができます。

一方、「学校生活について先生にはあまり踏み込まれたくない」「自分のペースでかなり自由に過ごしたい」という子には、距離が近く感じられることもあるでしょう。

神奈川学園を見学するときには、設備や進学実績だけでなく、先生が生徒にどう声をかけ、生徒が先生とどのくらい自然に話しているかを見ておきたいところです。「見てもらえること」を安心と感じるか、それとも干渉と感じるか。その距離感は、この学校との相性を考えるうえでかなり重要です。

この学校に向いている子の特徴|見守られながら、自分で判断する力を育てたい子

神奈川学園中学校は、自由放任型の学校でも、進学実績だけを最優先する学校でもありません。中学生のうちは2人担任制やDiaryを通して丁寧に支えながら、学年が上がるにつれて自分で考え、選び、行動する範囲を広げていきます。

そのため、学校との相性を考えるときには、「面倒見がよいか」だけではなく、支えてもらいながら、最終的には自分で判断できるようになりたいかを見ることが重要です。

中学生のうちは、先生に丁寧に見てもらいたい子

神奈川学園では、中学校の各クラスを2人の担任が担当し、毎日のDiaryでも生徒と先生がやり取りします。

そのため、「困ったときには自分から先生に相談できる」という子だけでなく、まだ自分から声を上げるのが得意ではない子にも合いやすい環境です。

学習面だけでなく、友人関係や部活動、学校生活の変化にも複数の先生が関わるため、中学入学時にはまだ自己管理に自信がない子でも、周囲の支えを使いながら学校生活に慣れていくことができます。

一方、先生から細かく声をかけられることを煩わしく感じる子には、距離が近いと感じる可能性もあります。

書いたり振り返ったりすることで、自分を整理できる子

神奈川学園では、Diaryを通して日々の出来事や学習を振り返ります。

毎日文章を書くことが好きである必要はありません。ただ、「今日は何ができたか」「何がうまくいかなかったか」を整理することを苦にしない子には、この仕組みを生かしやすいでしょう。

自分の状態を言葉にする習慣は、学習計画だけでなく、友人関係や進路選択にもつながります。高校になると科目選択や大学選びなど、自分自身で決めなければならない場面が増えていきます。

中学の段階から少しずつ振り返る習慣をつけたい子には、神奈川学園の学校生活が合いやすくなります。

実験や探究で「なぜ?」を深めたい子

神奈川学園では、中学3年間で100種類以上の理科実験・観察に取り組みます。また、Kanagawaプロジェクトなど、調査や発表を伴う探究的な学習も行われています。

そのため、教科書を読んで覚えるだけでなく、実際に手を動かしたり、現地へ行ったり、調べたことを人に伝えたりするのが好きな子には向いています。

「理科が得意」である必要はありません。むしろ、「どうしてこうなるのだろう」「実際にやってみたい」と思える子の方が、実験中心の授業を楽しみやすいでしょう。

与えられた答えを覚えるだけでなく、自分で問いを持つことを大切にしたい家庭にも合う学校です。

海外研修や異文化との出会いに前向きな子

神奈川学園では、中学3年生でオーストラリア海外研修を行います。現地ではホームステイを経験し、英語を使いながら生活します。

英語が最初から得意である必要はありません。むしろ、分からない言葉があっても何とか伝えようとすることや、日本とは違う生活を面白がれることの方が大切です。

中学2年までの国内英語研修から、中学3年の海外研修へと段階を踏むため、「いつか海外で生活してみたい」「外国の人と話してみたい」という興味がある子には良い刺激になります。

反対に、宿泊行事や海外研修そのものに強い抵抗がある場合は、学校生活の中で大きな負担にならないかを事前に考えておきたいところです。

行事を「参加する側」ではなく「つくる側」で楽しみたい子

神奈川学園では、文化祭、体育祭、球技大会など、生徒自身が考えて動く行事があります。

先生がすべて準備したものに参加するだけではなく、企画、準備、運営、発表まで、生徒が関わる場面が多くあります。

人前に出るのが得意な子だけが向いているわけではありません。展示を作る、調査をする、裏方を担当する、仲間の意見をまとめるなど、関わり方はさまざまです。

「みんなで何かを作るのが好き」「任された仕事は最後までやりたい」という子には、行事を通して学校への居場所を作りやすいでしょう。

大学受験では推薦だけに頼らず、自分に合う方法を選びたい子

神奈川学園には多数の指定校推薦枠がありますが、推薦だけで大学進学を決める学校ではありません。

一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜など、複数の方法から本人の希望に合う進路を考えます。実際に一般選抜まで挑戦する生徒も多くいます。

そのため、「推薦枠があるから安心」という理由だけで入学するより、高校までの6年間で自分の興味や得意分野を見つけ、その時点で最適な受験方法を選びたい子に合っています。

中学生の時点で志望大学が決まっていなくても問題ありません。むしろ、探究、実験、国際教育、クラブ活動などを通して、自分が何に興味を持つのかを探していく学校です。

横浜駅まで無理なく通え、女子校の環境を前向きに選べる家庭

神奈川学園は横浜駅から徒歩約10分、反町駅からも徒歩約10分です。横浜駅まで無理なく通える家庭であれば、6年間の通学を組み立てやすくなります。

また、完全中高一貫の女子校であることも、学校選びでは重要です。高校進学時に外部から大量の生徒が加わることはなく、中学校で築いた人間関係を基本に高校生活へ進みます。

女子だけの環境を安心と感じるか、それとも共学校の方が自然に感じるかは本人によって違います。ここは偏差値では判断できません。

神奈川学園は、中学では先生に支えてもらいながら、探究や行事、国際教育を通して少しずつ自分で決める範囲を広げていきたい子に合いやすい学校です。学校説明会や文化祭では、制度だけでなく、先生と生徒の距離、生徒同士の会話、行事での動き方まで見ておくと、本人との相性がつかみやすくなります。

まとめ|「見守られる6年間」から、自分で選ぶ力へ

神奈川学園中学校は、横浜駅から徒歩約10分の場所にある完全中高一貫の女子校です。創立以来大切にしてきたのは、女性が自分で考え、自分の人生を選び取るための「自立」という考え方です。

ただし、その自立を最初から生徒任せにするわけではありません。中学校では2人担任制やDiaryで一人ひとりを丁寧に見守り、学年が上がるにつれて探究、行事、科目選択、進路選択など、自分で判断する場面を増やしていきます。

2人担任制とDiaryが、中学生活の土台になる

神奈川学園の中学校生活を象徴するのが、各クラスを2人の担任が担当する仕組みと、毎日のDiaryです。

友人関係、勉強、部活動など、中学生になって初めて経験することは少なくありません。困ったときに相談できる先生が複数いて、言葉にしにくいこともDiaryを通じて伝えられる。中学1年生が新しい環境へ入っていくうえで、こうした仕組みが支えになります。

一方で、高校までずっと細かく管理されるわけではありません。自分でできることが増えるにつれて、先生の支え方も変わっていきます。

教科学習だけでなく、実験・探究・発表まで経験する

国語・数学・英語を中心に十分な授業時間を確保しながら、理科では中学3年間で100種類以上の実験・観察に取り組みます。

さらにKanagawaプロジェクトでは、社会や環境、文化などについて調べ、現地へ出かけ、自分の考えをまとめて発表します。

教科書に書かれた答えを覚えるだけではなく、「なぜそうなるのか」「自分はどう考えるのか」まで進む学びが多い学校です。学校が掲げる「判断する力」は、こうした日々の授業の中で使われます。

中3のオーストラリア研修で、教室の外へ出る

国際教育では、中学3年生でオーストラリア海外研修を行います。ホームステイを経験し、現地で英語を使いながら生活します。

ここでは、英語を正確に話せるかだけが問われるわけではありません。言葉が十分に出てこなくても伝え方を考え、異なる生活習慣を受け入れ、自分で行動する必要があります。

中学1年では先生や友人に支えられて学校生活を始めた生徒が、中学3年では海外の家庭で生活する。この変化を見ると、神奈川学園が考える「自立」の輪郭がよく分かります。

大学進学は、推薦だけに頼らず幅広く考える

高校では豊富な選択科目を用意し、それぞれの志望に合わせて大学受験へ進みます。指定校推薦の枠も多くありますが、一般選抜まで挑戦する生徒も少なくありません。

進路は、早慶上理・GMARCHなどの私立大学だけでなく、国公立大学、理工系、医療系、女子大学などへ広がっています。

中学受験時点で将来の大学まで決めている必要はありません。6年間の学習や探究、クラブ活動を通して興味を見つけ、そのとき自分に合う進路を選ぶ。大学受験も「自分で判断する」という教育の延長線上にあります。

横浜駅徒歩圏という立地も、6年間では軽くない

横浜駅西口から徒歩約10分、反町駅からも徒歩約10分という立地は、毎日の学校生活を考えるうえで現実的な利点があります。

横浜駅にはJR、東急、京急、相鉄、地下鉄など複数の路線が集まり、横浜市内だけでなく川崎、湘南、県央、東京都内からも通学経路を組みやすくなっています。

完全中高一貫校なので、基本的には6年間通います。部活動を終えた夕方、雨の日、定期試験前まで含めると、駅から学校までの距離や路線の選択肢は日々の負担に関わります。

「面倒見のよさ」の先に、自分で動ける6年間がある

神奈川学園を「面倒見のよい女子校」と表現することはできます。しかし、それだけでは学校の半分しか表していません。

2人担任制やDiaryで丁寧に支えるのは、生徒をずっと受け身のままにするためではなく、やがて自分で判断し、行動できるようにするためです。文化祭では自分たちで企画し、海外研修では自分の言葉で相手と関わり、高校では進路に合わせて科目を選びます。

中学生のうちは見守ってもらいたい。でも、6年後には自分で進路を選べる人になりたい。そんな成長を思い描く家庭なら、神奈川学園中学校は一度実際に訪れて、先生と生徒の距離や、生徒自身が動いている学校の空気を確かめておきたい学校です。

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