2026年度 早稲田佐賀中学校 1月入試【算数】問題分析|難易度・出題傾向・おすすめ対策

中学受験算数

2026年度早稲田佐賀中学校 1月入試・算数は、試験時間60分・100点満点で実施されました。大問は5題構成で、計算・割合・推理・仕事算・時計算・図形・整数の数え上げ・水槽グラフまで、幅広い単元が出題されています。

全体の難易度は標準〜やや難です。極端な難問が並ぶというより、基本〜標準問題を正確に処理しながら、後半の条件整理問題でどこまで粘れるかが問われる内容でした。特に、大問1の小問集合のボリュームが大きく、ここでの安定感が合否を左右しやすい入試です。

2026年度 早稲田佐賀中・算数の総評|幅広い単元を正確に処理する力が必要

2026年度の早稲田佐賀中学校1月入試の算数は、小問集合の処理力と、後半大問での条件整理力・図形把握力・グラフ読解力をバランスよく問う構成でした。

  • 大問1は、計算・単位・割合・推理・図形・立体まで含む総合小問集合
  • 大問2は、関税を題材にした実用的な割合・利益計算
  • 大問3は、各位の和が10になる整数の個数・順番・倍数を考える数え上げ
  • 大問4は、平行四辺形内の相似・線分比・面積比
  • 大問5は、水槽・仕切り・排水口・複数の蛇口を扱うグラフ読み取り問題

全体として、「典型単元を組み合わせて、その場で整理する力」が重視されています。計算だけでなく、表・図・グラフ・比を使って情報を整理できる受験生ほど得点しやすい回だったと言えるでしょう。

出題形式・試験時間・大問構成

  • 試験時間:60分
  • 満点:100点
  • 大問数:5題
大問主な分野内容難易度
1小問集合計算、単位換算、記号式、平均の速さ、集合、消去算、推理、仕事算、時計算、角度、面積、立体切断標準〜やや難
2割合・利益関税、販売価格、利益、必要販売台数標準
3整数・場合の数各位の和が10になる整数、個数、順番、5の倍数標準〜やや難
4平面図形平行四辺形、相似、線分比、面積比標準〜やや難
5水量変化・グラフ水槽、仕切り、排水口、蛇口、グラフの読み取りやや難

大問別の分析と解く順番の提案

大問1|小問集合は量が多く、処理力と見切りが必要

大問1は、全13問の小問集合です。計算、単位換算、記号を入れる問題、平均の速さ、集合、消去算、推理、仕事算、時計算、図形、立体切断まで、非常に幅広い内容が出題されました。

一問一問は極端な難問ではありませんが、分野が広く、60分の中で正確に処理する力が必要です。特に、仕事算、時計算、半円の面積、立方体の切断などは、小問集合の中でも時間を使いやすい問題です。

ここでは、解ける問題を確実に取り、時間がかかりそうな問題は一度飛ばす判断が重要です。大問1に時間を使いすぎると、後半の大問に十分な時間を残せません。

大問2|関税を題材にした割合・利益の実用問題

大問2は、関税を題材にした会話文形式の問題です。商品代金、輸送費・保険料、関税、利益を順に整理していく内容で、割合と利益計算の基本が問われています。

関税は商品代金だけでなく、諸費用も含めた金額にかかる点がポイントです。また、関税が25%から15%に引き下げられたとき、販売価格を変えなければ利益がどれだけ増えるかを考えます。

内容としては標準的ですが、文章量があるため、どの金額に何%をかけるのかを読み間違えないことが大切です。ここは合格を目指す受験生なら確実に得点したい大問です。

大問3|各位の和が10になる整数を数える問題

大問3は、各位の数の和が10である整数を、19から2026まで並べた数列について考える問題です。3桁の個数、全体の個数、1234が何番目か、5の倍数の個数を求めます。

この問題では、桁数ごとに場合分けして数える力が重要です。2桁、3桁、4桁で条件が少しずつ変わるため、まとめて処理しようとするとミスが出やすくなります。

特に、1234が何番目かを求める問題では、1234より前にある数を丁寧に数える必要があります。百の位・十の位を固定して、残りの和を考えるという整理ができるかどうかで差がつきます。

大問4|平行四辺形内の相似・線分比・面積比

大問4は、平行四辺形ABCDの辺上に点E・Fを取り、対角線や平行線との交点を利用して線分比・面積比を求める問題です。

(1)は、相似を用いてAD:GEを求めます。(2)では、GEとFCが平行であることを利用し、三角形の相似からGH:HCを求めます。ここまでは標準的ですが、(3)の面積比では、線分比を面積比にどうつなげるかが問われます。

図形が得意な受験生にとっては得点源になりますが、苦手な受験生は、図の中のどの三角形が相似なのかを見つけるところで止まりやすい問題です。平行線・相似・面積比の基本をセットで練習しておきたいところです。

大問5|水槽グラフは最も差がつきやすい大問

大問5は、仕切りのある水槽に蛇口X・Yから水を入れ、排水口から水が出る状況を、A部分の水面の高さのグラフから読み取る問題です。

この大問では、グラフの傾きが何を表しているかを理解することが重要です。最初の6分間から蛇口Xの給水量を求め、AとBが満水になる時刻から仕切りの幅を求め、さらに排水量、蛇口Yの給水量へとつなげていきます。

水槽問題では、底面積×高さ=水量の基本に加えて、時間ごとの有効な底面積や、排水口が働くタイミングを正しく読み取る必要があります。大問5は、2026年度の中でも特に差がつきやすい問題だったと考えられます。

おすすめの解く順番

この入試では、次の順番で進めると比較的安定します。

  • 大問1の小問集合で、解ける問題を確実に取る
  • 大問2の割合・利益問題で得点を固める
  • 大問4の図形で標準問題を拾う
  • 大問3の数え上げに取り組む
  • 大問5の水槽グラフは最後にまとまった時間で解く

おすすめは、1 → 2 → 4 → 3 → 5です。大問5は難度が高く時間も使うため、先に得点しやすい大問2・4を押さえてから取り組む方が安定します。

時間配分の目安

標準層の受験生

  • 大問1:22〜25分
  • 大問2:6〜8分
  • 大問4:8〜10分
  • 大問3:8〜10分
  • 大問5:残り時間で取れる設問を狙う

標準層では、大問1と大問2で大きく崩れないことが最重要です。大問5は完答を狙うより、(1)(2)を中心に、グラフの読み取りで取れる部分を拾う方が現実的です。

上位層の受験生

  • 大問1:18〜20分
  • 大問2:5〜6分
  • 大問4:8分前後
  • 大問3:8〜10分
  • 大問5:12〜15分確保

上位層は、大問1をスピーディーに処理し、大問5に十分な時間を残すことがポイントです。大問3・5の後半まで取れると、かなり安定した得点が期待できます。

受験生の出来を分けたポイント問題

大問1の小問集合後半

時計算、半円の面積、立方体の切断などは、小問集合の中でも差がつきやすい問題です。小問だから簡単とは限らないため、時間の使い方に注意が必要でした。

大問3の数え上げ

各位の和が10になる整数を数える問題では、桁数ごとに条件を分ける力が必要です。数え漏れや重複が起こりやすく、丁寧な整理が求められます。

大問4の面積比

線分比を求めた後、それを面積比にどう変換するかがポイントでした。相似比と面積比の関係を理解している受験生は有利だったでしょう。

大問5の水槽グラフ

グラフの折れ曲がりが何を意味するのかを読み取る問題です。水面の高さの変化=水量の変化÷底面積という見方ができるかどうかで、大きく差がつきました。

2026年度 早稲田佐賀中・算数のおすすめ対策

1. 小問集合の処理スピードを上げる

大問1のように幅広い単元から出題されるため、計算・割合・速さ・仕事算・時計算・図形などを総合的に鍛えておく必要があります。特に、標準問題を速く正確に解く練習が重要です。

2. 整数・場合の数は「桁ごと」に整理する

大問3のような数え上げ問題では、感覚的に数えると漏れが出ます。桁数で分ける、位を固定する、残りの和を考えるという基本手順を身につけておきましょう。

3. 平面図形は相似・面積比を重点的に練習する

大問4では、平行線から相似を見つけ、線分比を面積比へつなげる力が問われました。平行線・相似・面積比は早稲田佐賀対策でも重要なテーマです。

4. 水槽・グラフ問題に慣れる

大問5のような水量変化の問題では、図とグラフを結びつけて考える必要があります。底面積・高さ・水量・時間の関係を整理し、グラフの傾きの意味を読み取る練習をしておきましょう。

この算数が向いている受験生のタイプ

  • 小問集合をテンポよく処理できる子
  • 割合・比・速さ・仕事算などの基本が安定している子
  • 図形の相似や面積比を図で整理できる子
  • 整数の数え上げを丁寧に場合分けできる子
  • グラフから状況を読み取る問題に抵抗がない子

逆に、計算や小問集合で時間を使いすぎるタイプ、図や表を書かずに頭の中だけで整理しようとするタイプは苦戦しやすい入試です。取れる問題を確実に取り、難しい問題に時間を残す戦略が大切です。

まとめ|2026年度 早稲田佐賀中学校 1月入試・算数で得点するために

2026年度の早稲田佐賀中学校1月入試の算数は、幅広い単元の処理力と、後半大問での整理力を問うバランス型の入試でした。

  • 大問1では、小問集合を正確に処理する力
  • 大問2では、割合・利益計算を会話文から読み取る力
  • 大問3では、整数の条件を場合分けして数える力
  • 大問4では、相似・線分比・面積比をつなげる力
  • 大問5では、水槽とグラフを対応させて考える力

が問われています。早稲田佐賀を志望する受験生は、通常の単元学習に加えて、小問集合の時間管理・整数の数え上げ・平面図形の比・水槽グラフを重点的に対策しておくとよいでしょう。

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