- 学校の概要|「探究女子」を育てる伝統ある中高一貫女子校
- アクセスと立地環境|目黒区碑文谷の落ち着いた環境
- 教育方針とカリキュラム|思考力・国際力・美を育てる教育
- 学習環境と施設設備|ICTと芸術活動を支える充実した施設
- 学校生活と行事|仲間と学びを深める多彩な学校行事
- クラブ活動|中高合同で好きなことに打ち込める環境
- 進学実績と卒業後の進路|幅広い大学進学と横浜美術大学への道
- 学費や諸経費について|中高6年間を見通した費用の目安
- 入試情報と合格の目安|多様な入試方式から得意分野を生かせる
- 併願校パターン|難易度と入試日程から考える受験プラン
- 在校生・保護者の声|アットホームな雰囲気と手厚い指導
- この学校に向いている子の特徴|探究心と感性を自分らしく伸ばしたい生徒におすすめ
- まとめ|伝統と先進的な教育が調和する女子校
学校の概要|「探究女子」を育てる伝統ある中高一貫女子校
トキワ松学園中学校は、東京都目黒区碑文谷にある私立の中高一貫女子校です。1916年の創立以来、100年を超える歴史を重ねながら、時代の変化に対応した教育を積極的に取り入れてきました。
学校が大切にしている建学の精神は、「鋼鉄に一輪のすみれの花を添えて」という言葉に表されています。「鋼鉄」は困難に立ち向かう強さや意志の強さを、「すみれの花」は思いやりや豊かな感性を象徴しています。学力だけでなく、芯の強さと他者を思いやるやさしさを兼ね備えた女性を育てることが、学校教育の根幹となっています。
自ら問いを立て、未来を切り拓く「探究女子」
トキワ松学園中学校が掲げる生徒像が、「探究女子」です。知識を覚えるだけでなく、身近な出来事や社会の課題に疑問を持ち、自分で調べ、考え、周囲と協働しながら答えを導き出す力を育てます。
中高6年間を通して、授業や学校行事、部活動、校外学習など、さまざまな場面に探究的な学びが取り入れられています。自分の興味や関心を深めながら、それを言葉や作品として表現する経験を積めることが、同校の大きな特色です。
「思考力」「国際力」「美」を柱とした教育
トキワ松学園中学校では、次の3つを教育の大きな柱としています。
- 思考力教育:課題を発見し、情報を整理・分析して、自分の考えを表現する力を育てる
- 国際力教育:英語力と異文化理解を深め、世界の人々と協働する姿勢を養う
- 美の教育:芸術に触れる機会を通して、感性や創造力、物事を丁寧に見る力を磨く
これらの教育は独立して行われるのではなく、教科の授業や探究活動、学校行事などの中で互いに結び付けられています。論理的に考える力と豊かな感性の両方を伸ばし、生徒一人ひとりが自分らしい進路を見つけられるよう支援しています。
美術教育にも力を入れる学園
トキワ松学園は創立当初から芸術や美術を重視しており、学校法人の併設校として横浜美術大学があります。中学校では全員が基礎的な美術教育を受け、観察力や表現力を養います。美術への関心をさらに深めたい生徒は、高校進学後に専門的な学びへ進むことも可能です。
一方で、美術を専門に学ぶ生徒だけを対象とした学校ではありません。一般大学への進学を目指す学習指導や英語教育、ICT教育にも力を入れており、学問・語学・芸術をバランスよく学べる女子校といえます。
| 学校名 | トキワ松学園中学校 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都目黒区碑文谷4丁目17番16号 |
| 学校区分 | 私立女子中学校・高等学校 |
| 創立 | 1916年 |
| 建学の精神 | 鋼鉄に一輪のすみれの花を添えて |
| 目指す生徒像 | 強さとやさしさを持ち、自ら問いを立てて学ぶ「探究女子」 |
| 教育の柱 | 思考力教育・国際力教育・美の教育 |
| 併設校 | トキワ松学園高等学校・横浜美術大学 |
長い歴史を持つ女子校ならではの落ち着いた校風と、生徒の主体性を引き出す探究教育を両立している点が、トキワ松学園中学校の魅力です。少人数のあたたかな環境の中で、自分の興味を見つけ、考える力や表現する力をじっくり伸ばしたい生徒にとって、注目したい学校の一つです。
アクセスと立地環境|目黒区碑文谷の落ち着いた環境
トキワ松学園中学校は、東京都目黒区碑文谷の閑静な住宅街に位置しています。最寄り駅は東急東横線の都立大学駅で、駅から学校までは徒歩約8分です。学芸大学駅からも徒歩圏内にあり、複数の経路を選べる点が通学のしやすさにつながっています。
東急東横線は、渋谷・中目黒・自由が丘・武蔵小杉・横浜方面を結ぶ路線です。そのため、目黒区や世田谷区などの近隣地域だけでなく、都内西部や神奈川県方面からも通学しやすい立地といえます。
最寄り駅から徒歩で通学できる立地
| 利用する交通機関 | 最寄り駅・停留所 | 学校までの目安 |
|---|---|---|
| 東急東横線 | 都立大学駅 | 徒歩約8分 |
| 東急東横線 | 学芸大学駅 | 徒歩約12分 |
| 路線バス | 碑文谷警察署前 | 下車後すぐ |
学校公式サイトでは、都立大学駅から学校までの通学経路も案内されています。駅から大きく離れておらず、毎日の通学で長時間バスに乗る必要がない点は、中学生にとって安心材料の一つです。
目黒駅方面からは路線バスも利用可能
電車だけでなく、目黒駅方面などから路線バスを利用することもできます。学校に近い「碑文谷警察署前」の停留所で下車できるため、東急東横線を利用しにくい地域から通学する場合にも便利です。
電車とバスの両方を利用できることから、交通機関の遅延や天候などに応じて通学経路を検討しやすい点も特徴です。受験前に学校説明会や文化祭へ参加する際には、自宅から複数の経路を実際に試しておくと、入学後の通学を具体的にイメージしやすくなります。
落ち着いて学校生活を送れる碑文谷の周辺環境
学校がある碑文谷は、目黒区内でも比較的落ち着いた住宅地です。駅周辺の利便性を確保しながら、学校の周辺では穏やかな街並みが広がっており、学習や部活動に集中しやすい環境が整っています。
都心に近い学校でありながら、繁華街の中心部に校舎があるわけではありません。通学の便利さと落ち着いた教育環境の両方を重視する家庭にとって、魅力を感じやすい立地といえるでしょう。
通学時間と経路は実際に確認しておきたい
中高一貫校では、同じ学校へ6年間通うことになります。乗り換え回数や朝の混雑状況、駅から学校までの道のりは、学校選びにおいて見落とせないポイントです。
トキワ松学園中学校を検討する際は、都立大学駅からの徒歩経路だけでなく、学芸大学駅や路線バスを利用する経路も確認しておくとよいでしょう。実際の登校時間帯に近い時間に訪問すると、毎日の通学負担や周辺の雰囲気をより正確に把握できます。
教育方針とカリキュラム|思考力・国際力・美を育てる教育
トキワ松学園中学校では、世界を視野に入れて課題を発見し、多様な価値観を持つ人々と協働しながら未来を創造できる「探究女子」の育成を目指しています。その土台となるのが、「思考力教育」「国際力教育」「美の教育」という3つの教育の柱です。
知識を一方的に覚えるだけではなく、自ら疑問を持ち、必要な情報を調べ、考えたことを他者と分かち合う学びを重視しています。教科の授業だけでなく、探究活動、芸術鑑賞、海外研修、学校行事などを通して、論理的思考力と豊かな感性の両方を育てるカリキュラムが組まれています。
自ら調べ、考え、伝える力を養う「思考力教育」
思考力教育では、課題を発見する力、情報を収集・整理する力、根拠を示しながら自分の考えを伝える力を段階的に育てます。その中心となるのが、中学1年と高校1年で行われる学校独自の授業「思考と表現」です。
「思考と表現」では、図書やインターネットなどから必要な情報を探し、内容を比較・分析した上で、自分の考えを文章や発表にまとめます。専任の司書教諭による指導も行われ、読み方、調べ方、情報の扱い方、発表の仕方といった、あらゆる教科の学習につながる基礎的な技能を身に付けていきます。
授業では、絵画などの作品をじっくり観察し、根拠を示しながら感じたことを話し合うVTS(Visual Thinking Strategies)も取り入れています。一つの作品について複数の見方があることを知り、観察力、論理的思考力、表現力、他者の意見を受け止める力を養います。
体験を通して協働する力を育てる「PA」
トキワ松学園中学校の特色ある教育の一つが、PA(Project Adventure)です。仲間と協力して課題に取り組む体験型の活動を通して、互いを尊重する姿勢、コミュニケーション能力、積極性、困難に挑戦する心を育てます。
活動では、単に課題を成功させることだけを目指すのではありません。仲間と意見を出し合い、失敗した理由を振り返り、改善策を考えて再び挑戦する過程を大切にしています。こうした経験は、学級づくりや学校行事、部活動における人間関係の基礎にもつながります。
英語を使って世界とつながる「国際力教育」
国際力教育では、英語を試験のための教科として学ぶだけでなく、自分の考えを世界の人々へ伝えるための手段として活用することを重視しています。授業にはスピーチ、ディスカッション、プレゼンテーションなどの活動が取り入れられ、英語で考えを組み立てて相手に伝える経験を積んでいきます。
また、環境問題、人権、貧困、児童労働、女性の権利など、世界が抱えるさまざまな課題を扱い、語学力とともに国際的な視野を育てます。異なる文化や価値観を理解し、相手の立場を尊重しながら協働できる姿勢を養うことが目標です。
校内で英語を集中的に使用するプログラムのほか、イギリス、オーストラリア、アメリカなどで学ぶ海外研修も用意されています。中高6年間を通して段階的に国際交流を経験し、海外大学を含む幅広い進路へ目を向けられる環境が整えられています。
感性と創造力を伸ばす「美の教育」
創立以来受け継がれてきた「美の教育」も、トキワ松学園を代表する特色です。美術作品を上手に制作することだけを目的とするのではなく、物事を丁寧に観察する「目」と、考えたことを形にして表現する「手」を育てます。
美術の授業に加え、日本の伝統文化や伝統芸能、音楽・芸術鑑賞など、多様な美に触れる機会が設けられています。正解が一つに定まらない問いと向き合い、自分なりの価値を見いだす経験を通して、豊かな感性や創造力を養います。
併設する横浜美術大学との連携もあり、美術への興味を深めたい生徒は専門的な指導を受ける機会があります。ただし、中学校の段階から美術の専門進路に限定されるわけではなく、全ての生徒が一般教科と美術教育をバランスよく学びながら、自分の適性を見つけていきます。
理解度と進路に応じた段階的な学習指導
中学校では基礎学力の定着を重視し、日々の授業に加えて講習や補習を行い、生徒一人ひとりの理解を支えています。中学3年では英語と数学に習熟度別授業を取り入れ、それぞれの理解度に合わせた指導を行います。
高校進学後は、一般大学への進学を目指す「文理探究コース」と、芸術分野を専門的に学ぶ「美術デザインコース」に分かれます。文理探究コースにはアドバンスクラスとスタンダードクラスがあり、学力や進路希望に応じた学習を進めます。
| 教育の柱 | 主な学び | 育てる力 |
|---|---|---|
| 思考力教育 | 思考と表現、図書教育、VTS、PA | 課題発見力、論理的思考力、情報活用力、表現力 |
| 国際力教育 | 英語による発表、国際問題の学習、校内留学、海外研修 | 英語運用力、異文化理解、協働する力、国際的な視野 |
| 美の教育 | 美術、芸術鑑賞、伝統文化、横浜美術大学との連携 | 観察力、感性、創造力、表現力 |
トキワ松学園中学校のカリキュラムは、大学入試に必要な学力を伸ばすだけでなく、社会に出た後も必要となる「問いを見つける力」「考えを形にする力」「異なる価値観の人と協働する力」を育てる内容となっています。教科学習、探究、国際交流、芸術を横断しながら、自分の興味や得意分野を見つけられることが大きな魅力です。
学習環境と施設設備|ICTと芸術活動を支える充実した施設
トキワ松学園中学校には、日々の授業や探究活動、芸術教育、部活動を支える多彩な施設が整っています。校内ではICT機器を日常的に活用する一方、アートギャラリーや温水プールなど、学校独自の教育を支える設備も充実しています。
生徒が安心して学び、自分の興味や得意分野を広げられるよう、教室だけでなく図書館、ラウンジ、カウンセリングルームなど、学校生活全体を支える環境が用意されていることが特徴です。
1人1台の端末を活用したICT教育
トキワ松学園中学校では、生徒が1人1台の個人用端末を使用し、授業や家庭学習に活用しています。校内には無線LANが整備され、各教室には電子黒板などのICT機器が設置されています。
授業では、教員から配付された資料を端末で確認したり、調べた内容をスライドにまとめたり、意見を共有したりするなど、さまざまな場面でICTが使われています。単にデジタル機器の操作に慣れるだけでなく、必要な情報を選び、整理し、自分の考えを分かりやすく伝えるための道具として活用します。
探究学習との相性もよく、調査、記録、分析、発表までを一つの端末で行えるため、生徒が主体的に学習を進めやすい環境です。欠席時の連絡や学習資料の確認などにも利用でき、学校と家庭を結ぶ役割も果たしています。
読書と探究活動を支える図書館
図書館は、読書を楽しむ場所であると同時に、トキワ松学園が重視する思考力教育や探究学習の拠点でもあります。授業で扱うテーマに関連する資料を調べたり、複数の情報を比較したりしながら、自分の考えを深めていきます。
学校独自の授業「思考と表現」でも、図書や新聞、デジタル情報などを活用します。司書教諭の支援を受けながら、資料の探し方や情報の確かさを判断する方法、引用や参考文献の示し方などを学びます。
調べた内容をそのまま並べるのではなく、情報を整理して自分なりの結論を導く力を養えることが、同校の図書館教育の特徴です。
「美の教育」を身近に感じられるアートギャラリー
校内にはアートギャラリーが設けられ、美術作品を身近に鑑賞できる環境が整っています。作品をただ眺めるだけでなく、色彩や構図、表現の意図について考えることにより、観察力や感性を磨きます。
美術作品に触れる経験は、美術を専門的に学びたい生徒だけのものではありません。物事を丁寧に見る姿勢や、自分とは異なる見方を受け入れる柔軟性は、国語や社会、理科の学習だけでなく、日常のコミュニケーションにもつながります。
併設する横浜美術大学とのつながりもあり、芸術に関心のある生徒が、将来の学びや進路を具体的に考えやすい環境となっています。
年間を通して利用できる温水プール
体育施設の中でも特徴的なのが、校内に設置された温水プールです。天候や季節の影響を受けにくく、年間を通して計画的に水泳の授業を行うことができます。
水泳技術の向上だけでなく、体力づくりや健康管理、安全に関する知識を学ぶ場としても活用されています。運動施設が校内に整っているため、移動時間を抑えながら効率よく授業や活動に取り組める点も魅力です。
昼休みや放課後に利用できるラウンジ
校内のラウンジは、生徒が昼食をとったり、友人と交流したりできる場所です。教室とは異なる開放的な空間があることで、授業の合間に気持ちを切り替えながら過ごすことができます。
昼食は家庭から持参する弁当に加え、予約制のランチボックスを利用することもできます。パンやおにぎりなどの販売もあり、その日の予定や家庭の都合に応じて昼食を選べる点は、保護者にとっても安心です。
心身の健康を支えるカウンセリング体制
思春期の6年間を安心して過ごせるよう、校内にはカウンセリングルームが設けられています。学習、友人関係、家庭生活、進路などについて悩みがあるときに、生徒が相談できる環境が用意されています。
中高一貫校では、学習面だけでなく心の成長を長期的に見守ることが重要です。担任や教科担当、養護教諭、カウンセラーなどが連携し、生徒一人ひとりの学校生活を支えます。
| 施設・設備 | 主な特徴 |
|---|---|
| ICT環境 | 1人1台の個人用端末、無線LAN、電子黒板などを授業や探究活動に活用 |
| 図書館 | 読書、資料調査、情報収集、探究学習を支える学習拠点 |
| アートギャラリー | 美術作品に触れ、観察力や感性を磨くための空間 |
| 温水プール | 季節や天候に左右されにくく、計画的な水泳指導が可能 |
| ラウンジ | 昼食や休憩、友人との交流に利用できる開放的な空間 |
| カウンセリングルーム | 学習や人間関係、進路などについて相談できる環境 |
トキワ松学園中学校の施設は、見た目の新しさや設備の多さだけを重視したものではありません。ICTは思考力や表現力を伸ばすために、アートギャラリーは感性を育てるために、ラウンジやカウンセリングルームは安心して学校生活を送るために活用されています。
学習、探究、芸術、運動、心のケアを一つの校内で支えられる環境が整っていることは、6年間を過ごす中高一貫校として大きな魅力です。
学校生活と行事|仲間と学びを深める多彩な学校行事
トキワ松学園中学校では、教室で知識を学ぶだけでなく、行事や校外活動を通して「本物に触れること」を大切にしています。実際に見て、聞いて、体験する中で得た気付きや感動を、その後の学習や探究活動へつなげていくことが学校生活の特徴です。
行事には中高合同で取り組むものが多く、クラス内のつながりに加えて、他学年の生徒と交流する機会も豊富です。上級生が下級生を支えながら活動する中で、女子校らしい温かな人間関係や学年を越えた一体感が育まれています。
新しい学校生活を支える入学後の交流行事
4月には入学式に続いて、対面式、新入生オリエンテーション、部活動紹介などが行われます。新入生が学校生活のルールや施設の使い方を学ぶとともに、同級生や先輩との関係を築いていく大切な期間です。
対面式では、中学校の全学年が交流する機会が設けられています。レクリエーションなどを通して緊張をほぐしながら、学年を越えて親睦を深めます。入学直後から上級生と関わることで、新入生が学校生活になじみやすい環境がつくられています。
学年の結束を強める「スポーツ祭典」
初夏に行われる「スポーツ祭典」は、トキワ松学園を代表する行事の一つです。中学生と高校生が参加し、学年ごとに力を合わせてさまざまな競技に挑戦します。
個人の運動能力だけを競うのではなく、応援、係活動、競技の準備などを含め、学年全体で協力することが重視されています。生徒が主体となって運営に関わる場面も多く、責任感や協調性、周囲を支える姿勢を身に付ける機会となっています。
スポーツ祭典は、併設校である横浜美術大学のグラウンドで開催されることがあります。広いグラウンドで中高生が一体となって競技や応援に取り組み、学年の結束を深めます。
探究と表現の成果を発信する「トキワ祭」
秋に開催される文化祭「トキワ祭」は、生徒の日頃の学習や部活動の成果を発表する大きな行事です。クラスや部活動による展示、体験企画、舞台発表などが行われ、校内全体が活気に包まれます。
演劇部、吹奏楽部、ダンス部、マンドリン・ギター部などによる舞台発表に加え、美術や書道、写真、理科などの作品展示も行われます。来場者に楽しんでもらうために、生徒たちは企画の立案から準備、当日の運営まで協力して取り組みます。
トキワ祭は単なる発表の場ではなく、探究学習で深めてきたテーマや自分の考えを外部へ伝える機会でもあります。相手に分かりやすく説明する方法を考えることで、企画力、表現力、コミュニケーション能力が育てられます。
クラスで一つの音楽をつくる「音楽コンクール」
中学生を対象とした音楽コンクールも、学校生活を彩る伝統行事です。クラスごとに選んだ曲を練習し、仲間と声を合わせて発表します。
練習では、歌唱技術を高めるだけでなく、パートごとの役割を理解し、より良い演奏にするために意見を出し合います。考え方の違いを調整しながら一つの作品を完成させる経験を通して、協調性や粘り強く取り組む姿勢を養います。
英語と異文化を身近に感じる国際交流行事
学校行事の中には、国際力を伸ばすためのプログラムも組み込まれています。中学1年では校内にいながら英語を集中的に使う校内留学が行われ、中学生を対象としたEnglish Dayも用意されています。
英語によるゲーム、会話、発表などに取り組み、授業で学んだ表現を実際に使用します。間違いを恐れずに英語で伝える経験を重ねることで、語学力だけでなく、異なる文化や価値観へ関心を持つ姿勢も育てます。
希望者を対象として、イギリス多文化研修やアメリカ・アート研修などの海外プログラムも設けられています。さらに、高校2年の修学旅行はマレーシアで実施され、現地での交流や体験を通して国際的な視野を広げます。
校外で学びを深める遠足や体験活動
中学校では遠足をはじめ、学校の外で学ぶ機会も設けられています。訪問先について事前に調べ、現地で実物や地域の文化に触れ、活動後に振り返ることで、体験を一時的な思い出で終わらせず、探究的な学びへつなげます。
中学2年では職場見学が行われ、実際に働く人の話を聞きながら、仕事の役割や社会とのつながりについて考えます。中学段階から将来の生き方や進路を考えるきっかけが用意されている点も特徴です。
このほか、かるた会、音楽鑑賞教室、防災訓練、進路講演会など、文化、芸術、安全、進路に関わる多様な行事が年間を通して実施されています。
| 時期 | 主な行事 | 行事の特色 |
|---|---|---|
| 4月 | 入学式、対面式、新入生オリエンテーション、部活動紹介 | 学校生活への理解を深め、同級生や上級生との関係を築く |
| 6月頃 | スポーツ祭典 | 学年対抗の競技や応援を通して結束を強める |
| 7月 | 校内留学、海外研修、夏期講座 | 英語や異文化に触れ、学習や興味を深める |
| 9月 | トキワ祭 | クラス、部活動、探究活動の成果を発表する |
| 11月 | 中学遠足、English Day、進路講演会 | 校外体験や国際交流を通して視野を広げる |
| 12月頃 | 音楽鑑賞教室 | 本格的な音楽や芸術に触れて感性を磨く |
| 1月 | かるた会、音楽コンクール | 日本文化に親しみ、クラスで一つの表現をつくる |
| 2月 | 職場見学 | 社会や仕事について理解し、将来の進路を考える |
トキワ松学園中学校の行事は、楽しさだけでなく、生徒が主体的に考え、仲間と協力し、自分の考えを表現する学びとして位置付けられています。日々の授業で身に付けた力を実際の活動で発揮し、その経験を再び教科学習や探究へ生かせることが特徴です。
文化、スポーツ、国際交流、芸術、進路学習など、多様な体験を重ねながら、自分の興味や得意分野を見つけられる学校生活となっています。
クラブ活動|中高合同で好きなことに打ち込める環境
トキワ松学園中学校では、運動部と文化部を合わせて21の部活動が設けられています。部活動への参加は希望制ですが、生徒の8〜9割がいずれかの部に所属しており、授業や行事と並んで学校生活の大切な一部となっています。
各部は原則として中学生と高校生が一緒に活動します。中学生は高校生の技術や取り組む姿勢を間近で学び、高校生は後輩を教え、活動をまとめる経験を積みます。学年を越えたつながりを築きやすいことは、中高一貫校ならではの魅力です。
中学生と高校生が一緒に活動
部活動では、経験者だけでなく、入学後に初めて競技や楽器、芸術活動に挑戦する生徒も少なくありません。先輩が後輩に基本を教える文化があり、自分の習熟度に合わせながら活動を始められます。
活動は月曜日から土曜日を基本とし、試合や大会などを除いて、日曜日は原則として活動しません。通常は17時45分までに完全下校できる範囲で行われるため、学習時間や家庭で過ごす時間とのバランスにも配慮されています。
運動部|競技力と表現力を伸ばす
運動部には、球技、水泳、ラクロス、ダンスなど、多様な選択肢があります。大会出場を目標として練習に取り組む部だけでなく、仲間と体を動かす楽しさを大切にする活動もあり、自分に合った部を選びやすい環境です。
- ダンス部
- バスケットボール部
- バドミントン部
- ラクロス部
- 水泳部
- 硬式テニス部
なかでもダンス部は、トキワ松学園を代表する部活動の一つです。中学生と高校生がそれぞれ大会作品を制作し、振り付けや構成、衣装、表情まで工夫しながら一つの舞台を完成させます。
2025年には中学生の選抜メンバーが小中学生ダンスコンクール全国大会へ出場し、銀賞を受賞しました。高校生も全国規模の大会や関東大会に挑戦しており、競技としての技術だけでなく、作品を通して社会的なテーマや自分たちの考えを伝える表現力も磨いています。
文化部|芸術・科学・国際交流まで幅広い活動
文化部には、音楽、舞台芸術、美術、写真、科学、伝統文化、国際交流など、学校の教育特色と結び付いた部がそろっています。自分の興味を深めながら、作品制作や研究、発表に取り組めることが特徴です。
- マンドリン・ギター部
- ミュージカル部
- 写真部
- 吹奏楽部
- 国際交流部
- 放送部
- 書道部
- 演劇部
- 漫画研究部
- 理科部
- 美術部
- 茶道部
- 華道部
- 調理部
- 軽音部
マンドリン・ギター部や吹奏楽部では、楽器の経験がない生徒も基礎から練習を始め、校内行事や定期演奏会などで成果を発表します。演劇部、ミュージカル部、放送部では、出演者だけでなく、脚本、演出、音響、照明など、舞台や番組を支えるさまざまな役割を経験できます。
理科部では実験やものづくりを通して科学への関心を深め、美術部や漫画研究部では自分の発想を作品として表現します。茶道部、華道部、書道部では、日本の伝統文化に触れながら、礼儀や集中力、豊かな感性を養います。
全国規模の舞台で活躍する写真部
写真部は、校内外での撮影や作品講評を重ねながら、写真の技術と表現力を磨いています。中学生と高校生が一緒に活動しており、先輩の作品や助言から構図、光の捉え方、作品の選び方などを学びます。
2026年には、全国463校が応募した全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園」の東京ブロック審査を突破し、3年ぶり2回目となる本戦出場を決めました。このほか、全国高等学校総合文化祭や関東地区高等学校写真展、東京都の大会などでも成果を上げています。
外部の写真家を招いた講演会や作品指導が行われることもあり、写真を記録として残すだけでなく、何をどのように伝えるかを考える探究的な活動となっています。
話す力と伝える力を磨く放送部
放送部では、アナウンスや朗読、番組制作、アフレコなどに取り組みます。発声や発音の基礎を学び、聞き手に内容が伝わるように、声の大きさ、速さ、間の取り方を工夫します。
NHK杯全国中学校放送コンテストや高校放送コンテストにも継続して参加しており、中学生も入学後から大会に挑戦できます。自分の声で表現する経験は、授業での発表やプレゼンテーションにも生かされます。
部活動同士が協力する機会も豊富
トキワ松学園では、それぞれの部が個別に活動するだけでなく、複数の部が協力して一つの企画や作品をつくることもあります。ダンス部と演劇部による合同パフォーマンスや、写真部による他部の舞台・活動の撮影など、部活動の枠を越えた交流が見られます。
トキワ祭、学園会バザー、学校説明会などは、日頃の成果を来校者へ発表する機会です。舞台に出演する生徒だけでなく、会場準備、受付、撮影、音響、広報などを担当する生徒も、それぞれの得意分野を生かして行事を支えます。
| 特徴的な部活動 | 主な活動内容 | 身に付く力 |
|---|---|---|
| ダンス部 | 大会作品の制作、舞台発表、校内外のイベントへの出演 | 表現力、協調性、体力、創造力 |
| 写真部 | 撮影、作品講評、写真展や各種コンクールへの出品 | 観察力、構成力、発信力、感性 |
| 放送部 | アナウンス、朗読、番組制作、アフレコ、大会出場 | 発声力、表現力、伝達力、企画力 |
| マンドリン・ギター部・吹奏楽部 | 合奏練習、校内行事や演奏会での発表 | 演奏技術、継続力、協調性 |
| 美術部・漫画研究部 | 作品制作、校内展示、文化祭での発表 | 創造力、観察力、表現力 |
| 理科部 | 実験、観察、科学をテーマとした研究やものづくり | 探究心、分析力、論理的思考力 |
トキワ松学園中学校のクラブ活動は、大会での結果だけを目指すものではありません。好きなことに継続して取り組み、仲間と試行錯誤しながら一つの目標を達成する過程が重視されています。
中高合同の温かな人間関係の中で、自分の興味を深め、学校生活に居場所を見つけられることが、トキワ松学園の部活動の大きな魅力です。
進学実績と卒業後の進路|幅広い大学進学と横浜美術大学への道
トキワ松学園高等学校の卒業生は、一般大学、女子大学、医療・薬学系大学、美術大学、海外大学など、幅広い分野へ進んでいます。特定の大学群だけを目標とするのではなく、生徒一人ひとりの興味や適性を踏まえ、「行ける大学」ではなく「行きたい大学」を見つけることを重視した進路指導が特徴です。
高校では、一般大学への進学を目指す文理探究コースと、芸術分野を専門的に学ぶ美術デザインコースが設けられています。そのため、文系・理系の学部から美術・デザイン系の学部まで、卒業後の進路は多岐にわたります。
2025年度は難関私立大学や医学部医学科にも合格
学校公式サイトに掲載されている2025年度合格実績では、卒業生116名に対して、慶應義塾大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、中央大学などへの合格者が出ています。
慶應義塾大学では環境情報学部と総合政策学部に各1名、中央大学では文学部・法学部を合わせて3名が合格しています。このほか、成蹊大学、成城大学、明治学院大学、國學院大學、武蔵大学、日本大学、東洋大学、東京都市大学などにも合格者を出しており、生徒の志望や学びたい分野に応じた多様な進路が見られます。
医療・理系分野では、日本大学、東北医科薬科大学、聖マリアンナ医科大学の医学部医学科に合格者が出ています。薬学、看護、医療技術、動物看護、生命科学などへの進学にも対応しており、文系や芸術系だけでなく、理系分野を目指すことも可能です。
| 進路分野 | 2025年度の主な合格校 |
|---|---|
| 難関・主要私立大学 | 慶應義塾大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、中央大学など |
| 中堅私立大学 | 成蹊大学、成城大学、明治学院大学、國學院大學、武蔵大学、日本大学、東洋大学など |
| 医療・薬学系 | 日本大学医学部、東北医科薬科大学、聖マリアンナ医科大学、北里大学、昭和薬科大学、星薬科大学など |
| 女子大学 | 聖心女子大学、昭和女子大学、大妻女子大学、清泉女子大学など |
| 芸術系大学 | 横浜美術大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、女子美術大学、日本大学芸術学部など |
大学合格実績は延べ人数で示される場合があり、医学部医学科や一部の大学には過年度卒業生の実績も含まれています。実際の進学者数とは異なるため、学校選びでは合格校の名称だけでなく、卒業生がどのような分野へ進んでいるかにも注目するとよいでしょう。
美術大学への高い進学実績
トキワ松学園の進路実績で特に目を引くのが、美術・デザイン系大学への進学実績です。高校の美術デザインコースでは、美術館見学、美術大学の教員による特別授業、アトリエでの制作、受験を意識した実技指導などが行われています。
2025年度の合格実績では、併設する横浜美術大学に14名が合格しました。さらに、多摩美術大学には各学科・専攻を合わせて16名、武蔵野美術大学に8名、東京造形大学に9名、女子美術大学に9名の合格者が出ています。
学校では、美術系大学への進学を希望した生徒のうち、93%が4年制美術大学へ現役で進学していると紹介しています。美術を専門的に学びたい生徒にとって、実技力だけでなく、作品の発想や制作意図を言葉で説明する力まで伸ばせる環境が整っています。
併設する横浜美術大学への特別推薦制度
学校法人トキワ松学園には、4年制の横浜美術大学が併設されています。一定の成績や出席状況などの基準を満たした生徒は、特別推薦制度を利用して進学することができます。
横浜美術大学への進学の道を確保しながら、多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、女子美術大学など、他の美術大学へ挑戦できることも大きな特徴です。内部進学だけに進路を限定せず、生徒が学びたい分野や表現方法に合った大学を選べるよう支援しています。
指定校推薦を活用した進学も可能
一般選抜や総合型選抜に加えて、学校推薦型選抜を活用する生徒もいます。主な指定校には、中央大学、成蹊大学、國學院大學、日本大学、東京都市大学、立命館大学などがあり、美術系では東京工芸大学、東京造形大学、女子美術大学、横浜美術大学などの推薦枠があります。
女子大学では、大妻女子大学、共立女子大学、白百合女子大学、実践女子大学、聖心女子大学、日本女子大学、フェリス女学院大学などから指定校推薦枠が設けられています。特に聖心女子大学は、学校が定める基準を満たした生徒が人数制限なく推薦を受けられる制度となっています。
指定校推薦の対象大学や人数、成績基準は年度によって変更される可能性があります。推薦制度を視野に入れる場合でも、中学入学後から日々の授業、定期考査、提出物、学校活動へ継続して取り組むことが重要です。
中学校段階から始まるキャリア教育
進路指導は高校生になってから始まるものではありません。中学校では、学校独自の進路ノート「私の未来」を使用し、自分の興味、得意なこと、将来取り組みたい仕事などについて考えます。
中学1年では職業について調べ、中学2年では書店、銀行、警察署、美術館などを訪れる職場体験に取り組みます。中学全学年を対象とした進路講演会では、さまざまな分野で活躍する卒業生の話を聞き、仕事の魅力や進路を選んだ経緯について学びます。
高校ではキャリアガイダンス、大学・短期大学説明会、卒業生による受験体験発表会などが行われます。文系・理系・美術系など、進路分野ごとに具体的な情報を得ながら、志望校や受験方法を検討していきます。
面談とポートフォリオによる個別支援
生徒との面談は年3回以上行われ、学習状況だけでなく、興味のある分野や学校生活についても確認します。夏には保護者を交えた面談も行い、学校と家庭が連携しながら進路実現を支えます。
総合型選抜や学校推薦型選抜を受験する場合には、複数の教員が面接練習や志望理由の整理を支援します。探究活動、部活動、学校行事などの経験を記録してポートフォリオを作成し、自分が何を学び、どのように成長したかを言葉で表現できるようにします。
トキワ松学園中学校では、大学名だけを進路選択の基準にするのではなく、一般大学、美術大学、医療系大学、女子大学、海外大学などから、自分に合った進路を探せる環境が整っています。中学段階から将来について考え、探究活動で培った思考力や表現力を大学入試につなげられることが、同校の進路指導の魅力です。
学費や諸経費について|中高6年間を見通した費用の目安
トキワ松学園中学校の学費は、入学手続時に納める入学金・施設設備費と、入学後に年4回に分けて納める授業料等で構成されています。これに加えて、制服・体育着、学習用端末などの入学準備費用が必要です。
中学校の入学手続時納入金は、入学金22万円と施設設備費15万円を合わせた37万円です。入学後の年間校納金は約71万4,000円となっており、初年度は学園会入会費や学習用端末、制服などの費用も見込んでおく必要があります。
中学校初年度に必要となる費用
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 入学金 | 220,000円 |
| 施設設備費 | 150,000円 |
| 学園会入会費 | 10,000円 |
| 年間の授業料等校納金 | 714,200円 |
| 学習用端末 | 120,000円程度から |
| ICT維持管理費 | 2,000円 |
| 制服・体育着など | 114,920円 |
入学金、施設設備費、年間校納金、学園会入会費、学習用端末までを合わせると、初年度は約121万6,000円が一つの目安です。さらに制服・体育着などを含めると、入学初年度に準備しておきたい費用は約133万円となります。
この金額には、通学定期代、教材や学用品の一部、部活動費、校外行事費、希望制の海外研修費などは含まれていません。選択する活動や通学経路によって実際の負担額は変わるため、余裕を持った資金計画を立てておくと安心です。
年間校納金の内訳
中学校の年間校納金は年4期の分納制となっており、授業料だけでなく、施設の維持管理や学年活動に必要な費用が含まれています。
| 項目 | 年間金額 |
|---|---|
| 授業料 | 483,000円 |
| 設備維持管理費 | 140,000円 |
| 学園会費 | 15,600円 |
| 学級費 | 3,600円 |
| 学年諸費 | 66,000円 |
| 生徒会費 | 6,000円 |
| 年間合計 | 714,200円 |
入学時だけに大きな費用が必要となるのではなく、中学2年・中学3年でも年間70万円台の校納金が続きます。中学校3年間の学校納付金は、入学金や施設設備費を含めると約252万円が目安となり、別途、端末・制服・研修・部活動などの費用が加わります。
高校進学後も3年間の学費が必要
トキワ松学園は中高一貫校であるため、中学校の3年間だけでなく、トキワ松学園高等学校へ内部進学した後の3年間も含めて費用を考えることが大切です。
高等学校の年間校納金として公表されている金額は、授業料、設備維持管理費、学園会費、学級費、学年諸費、生徒会費を合わせて年間723,800円です。高校では、これに加えて修学旅行費が別途積み立てとなります。
| 高校の主な年間費用 | 金額 |
|---|---|
| 授業料 | 483,000円 |
| 設備維持管理費 | 140,000円 |
| 学園会費 | 15,600円 |
| 学級費 | 7,200円 |
| 学年諸費 | 72,000円 |
| 生徒会費 | 6,000円 |
| 年間合計 | 723,800円 |
中学校入学から高校卒業までの6年間では、授業料等のほか、端末、制服、修学旅行、校外活動などの費用も継続して発生します。高校進学時の納入金や制服購入の扱いは、中学校からの内部進学生と高校からの入学生で異なる可能性があるため、入学年度の案内を確認してください。
横浜美術大学への進学を考える場合
トキワ松学園には併設校として横浜美術大学があり、一定の条件を満たした生徒を対象とした特別推薦制度があります。美術やデザインを継続して学びたい生徒にとって、中学・高校で培った力を大学でさらに伸ばせる進路です。
横浜美術大学へ進学する場合は、中高6年間に加えて大学4年間の学費が必要となるため、学園での学びは合計10年間となります。一方で、横浜美術大学への進学が前提となっているわけではなく、他の美術大学や一般大学を含め、生徒の希望に応じて幅広い進路を選択できます。
特待生・奨学金制度
トキワ松学園中学校では、入学試験の成績が特に優秀な受験生を対象に、A特待生と一般特待生を認定しています。
- A特待生:中学校3年間の授業料を全額免除
- 一般特待生:初年度の授業料を全額免除
- 進級後の特待制度:前年度の成績優秀者は、次年度の授業料が全額免除となる場合がある
このほか、入学後の家計急変などにより学費の納入が難しくなった家庭を対象として、授業料、設備維持管理費、施設設備費の全額または一部を免除する返済不要の奨学金制度があります。
東京都内に居住する中学生とその保護者については、私立中学校の授業料負担を軽減する公的な助成制度も利用できる場合があります。高校進学後には、国や東京都による授業料支援制度の対象となる可能性もあります。いずれも申請条件や支給額が変更されることがあるため、入学年度の制度を確認することが必要です。
トキワ松学園中学校の学費を検討する際は、初年度の納入額だけで判断せず、中高6年間の校納金、学習用端末、制服、行事、部活動、通学費まで含めて考えることが大切です。特待生制度や公的な助成制度についても早めに調べておくことで、より現実的な教育費の見通しを立てやすくなります。
入試情報と合格の目安|多様な入試方式から得意分野を生かせる
トキワ松学園中学校の2027年度入試は、2月1日午前から2月3日午後まで、一般入試、適性検査型入試、英検利用入試を組み合わせて実施されます。国語・算数を中心に受験する方式、4科で挑戦する方式、公立中高一貫校型の学習を生かせる方式、英検資格を活用できる方式があり、受験生の得意分野に合わせて選びやすい入試制度です。
第1回から第3回までは2科と4科を選択できるほか、2月1日午後には英検利用入試も実施されます。複数回受験者への優遇措置もあるため、第一志望として複数回挑戦する受験生に配慮された仕組みとなっています。
2027年度入試の日程と募集人員
| 試験日 | 入試方式 | 募集人員 | 試験科目 |
|---|---|---|---|
| 2月1日午前 | 第1回一般入試 | 一般生40名 | 国語・算数、または国語・算数・理科・社会 |
| 2月1日午前 | 適性検査型入試 | 特待生5名、一般生15名 | 適性検査ⅠAまたはⅠB、適性検査Ⅱ |
| 2月1日午後 | 第2回入試 | 特待生10名、一般生30名 | 国語・算数、または国語・算数・理科・社会 |
| 2月1日午後 | 英検利用入試 | 特待生5名、一般生10名 | 国語または算数の1科目 |
| 2月2日午後 | 第3回入試 | 特待生5名、一般生10名 | 国語・算数、または国語・算数・理科・社会 |
| 2月3日午後 | 第4回一般入試 | 一般生10名 | 国語・算数 |
第1回と適性検査型入試は2月1日の午前、第2回と英検利用入試は同日の午後に行われます。第3回と第4回も午後入試のため、午前に別の学校を受験してからトキワ松学園へ移動する併願プランを組むことができます。
午後入試の集合時刻は14時45分です。他校の面接などで到着が遅れる場合は、事前に学校へ連絡することで、1時間目の終了時刻まで受け付けてもらえる場合があります。ただし、4科で出願していても、遅刻した場合は2科受験となるため注意が必要です。
2科・4科を選択できる一般入試
第1回、第2回、第3回では、国語・算数の2科受験と、国語・算数・理科・社会の4科受験を選択できます。国語と算数はそれぞれ45分・100点満点、理科と社会はそれぞれ50点満点で、2科目の問題が同時に配付され、合計60分で解答します。
2科受験と4科受験では満点が異なりますが、合否判定では得点率に換算されます。4科受験者については、2科の得点率と4科の得点率を比較し、高い方を使って判定されます。
そのため、理科・社会を加えたことで国語・算数の得点率より低くなった場合でも、国語・算数の2科成績で再度判定を受けられます。4科を学習している受験生にとって、比較的挑戦しやすい仕組みといえるでしょう。
教科ごとの基準点は設けられておらず、合計点で合否が判定されます。苦手科目があっても、得意科目で補うことが可能です。ただし、合格を安定させるためには、国語と算数の基本問題で大きく失点しないことが重要になります。
公立中高一貫校対策を生かせる適性検査型入試
適性検査型入試は、適性検査ⅠAまたはⅠBと、適性検査Ⅱの組み合わせで行われます。都立・公立中高一貫校を目指して作文や資料読解、思考力問題に取り組んできた受験生が、その学習を生かして受験できる方式です。
- 適性検査ⅠA:2つの文章を読み、合計700字程度の文章を書く
- 適性検査ⅠB:複数の文章を読んで約10問の読解問題に答え、400字程度の作文を書く
- 適性検査Ⅱ:算数・理科・社会などの知識を横断して考える総合問題
適性検査ⅠAは東京都立桜修館中等教育学校型、適性検査ⅠBは川崎市立川崎高等学校附属中学校型の学習と相性がよい内容です。適性検査Ⅰは点数ではなくAからCまでの評価、適性検査Ⅱは100点満点で判定されます。
作文では、問題文のテーマに沿っているか、段落を用いて論理的に構成できているか、小学6年生として適切な漢字や表現を使えているかが評価されます。自分の意見だけを書くのではなく、文章や資料を根拠として説明する練習が必要です。
英検3級以上を活用できる英検利用入試
英検利用入試は、英検3級以上を取得している受験生が対象です。英語の筆記試験は行われず、国語または算数から得意な1科目を選び、45分・100点満点で受験します。
国語または算数のどちらか一方に得意科目があり、英検資格も取得している受験生にとって、強みを生かしやすい方式です。英検準2級以上を取得し、選択科目で高い得点率を収めた場合は、A特待生の対象にもなります。
英検利用入試以外の第1回から第4回や適性検査型入試でも、英検4級以上の取得者には加点措置があります。
| 取得級 | 2科入試 | 4科入試 | 適性検査型入試 |
|---|---|---|---|
| 英検3級以上 | 10点加点 | 15点加点 | 適性検査Ⅱに5点加点 |
| 英検4級 | 5点加点 | 10点加点 | 適性検査Ⅱに5点加点 |
2027年度入試では、英検資格の確認に英検サイトから取得するデジタル証明書共有キーを使用します。英検利用入試への出願や加点措置を希望する場合は、出願前に取得方法を確認しておく必要があります。
複数回受験による優遇措置
トキワ松学園中学校では、複数回受験した受験生について、各教科の最も良かった成績を組み合わせて合否を判定する優遇措置があります。一般合格と一般特待合格について、それぞれ初めて合格する際の判定に適用されます。
例えば、第1回で国語の得点が高く、第2回で算数の得点が高かった場合には、それぞれの良い成績を生かして判定されます。また、追加合格を出す際にも、複数回受験者が優先される場合があります。
第1回から第4回と英検利用入試は、同時に出願すれば最大4回まで受験料2万円で受験できます。適性検査型入試のみの受験料は1万円です。追加出願の場合は新たに受験料が必要になるため、受験予定を早めに決めておくとよいでしょう。
入試成績による特待生制度
適性検査型、第2回、第3回、英検利用入試では、入試成績に応じてA特待生または一般特待生に認定される可能性があります。
- A特待生:中学校3年間の授業料を全額免除
- 一般特待生:入学後1年間の授業料を全額免除
| 入試方式 | A特待生の主な基準 | 一般特待生の主な基準 |
|---|---|---|
| 第2回・第3回 | 2科90%以上、または4科85%以上 | 2科85%以上、または4科80%以上 |
| 適性検査型 | 適性検査ⅠがA評価、かつ適性検査Ⅱが85%以上 | 適性検査ⅠがA評価、かつ適性検査Ⅱが80%以上 |
| 英検利用 | 英検準2級以上、かつ国語または算数が90%以上 | 国語または算数が80%以上 |
すでに一般合格している受験生も、出願して別の回を受験すれば、特待生に繰り返し挑戦できます。入試後だけでなく、在学中にも成績優秀者を対象として、次年度の授業料を免除する奨学生制度があります。
偏差値と合格可能性の目安
模試データにおける合格可能性80%前後の偏差値は、入試日程や科目数によっておおむね39〜44程度が目安です。2月1日午前の第1回は39〜41程度、特待生を募集する第2回・第3回の2科入試は44程度が一つの目安となります。
午後入試は、午前に他校を受験した受験生が集まりやすく、募集人数も限られるため、同じ学校の入試でも第1回より偏差値が高く示されることがあります。偏差値だけで判断せず、過去問の得点状況や入試方式との相性も確認することが大切です。
一般合格を目指す場合は、過去問で6割前後を安定して取れる状態を一つの目標とし、年度ごとの合格最低点や受験者平均点が公表された場合には、それらも合わせて確認するとよいでしょう。特待生を目指す場合は、公式の判定基準からも分かるように、8〜9割程度の高い得点力が求められます。
教科別の出題傾向と対策
国語は、3,000字程度の長文が1題出題され、15問程度の設問に答える形式です。物語文、説明文、随筆などが扱われ、記述問題も必ず出題されます。文章全体を丁寧に読み、本文中の根拠を使って答える力が必要です。
算数は、大問1に計算、面積、角度、比と割合、約数と倍数などの基本問題が10問程度出題され、ここだけで50点を占めます。大問2以降では、文章題、図形、規則性、速さ、グラフや表の読み取りなどが扱われます。
算数では、最初の基本問題を正確に取ることが合格への近道です。また、式や計算を書くよう指示された問題には途中点があるため、答えが最後まで出せなくても、考え方や途中式を残すことが重要です。
理科は、異なる分野から大問3題が出題され、実験・観察の結果を考察する問題や、理由を説明する記述問題が含まれます。身近な自然現象や科学に関するニュースにも関心を持っておくとよいでしょう。
社会は、地理・歴史分野が約40点、公民分野が約10点という構成です。都道府県名を漢字で書く問題が毎年出題されているため、基本用語を正確な漢字で書けるようにしておく必要があります。
トキワ松学園中学校の入試では、難問だけを解く力よりも、小学校範囲の基礎を正確に使い、考えた過程を言葉や式で表現する力が重視されています。国語と算数の基本を固めた上で、志望する入試方式に応じて、4科、作文、英検のいずれを生かすかを早めに決めることが合格につながります。
入試日程、募集人員、出願方法、優遇措置は年度によって変更されることがあります。出願前には、学校公式サイトで最新の募集要項を確認してください。
併願校パターン|難易度と入試日程から考える受験プラン
トキワ松学園中学校は、2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午後に入試を実施するため、第一志望として複数回受験する場合にも、他校と組み合わせる場合にも受験日程を組みやすい学校です。
併願校を選ぶ際は、偏差値だけでなく、女子校か共学校か、大学附属校か進学校か、探究・英語・芸術教育の特色、通学時間なども確認する必要があります。特にトキワ松学園の探究教育、美術教育、少人数で温かな女子校の雰囲気に魅力を感じている場合は、校風や教育内容の近さも重視すると、進学先として納得できる併願校を選びやすくなります。
以下の難易度区分は、トキワ松学園中学校を基準とした一般的な目安です。模試の種類、入試日程、受験科目によって合格可能性は変わるため、最終的には最新の模試結果と過去問の得点を基に調整してください。
チャレンジ校|より高い難度の女子校に挑戦する
トキワ松学園を標準校または第一志望校の一つとしながら、進学実績や大学連携、グローバル教育などを重視して、より難度の高い女子校へ挑戦する組み方です。
| 学校名 | 2027年度の主な入試日程 | 併願する際のポイント |
|---|---|---|
| 実践女子学園中学校 | 2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午後、2月4日午後 | 渋谷にある伝統女子校です。2科・4科のほか、思考表現入試や英語資格入試もあり、トキワ松学園の探究教育に関心を持つ受験生にも比較しやすい学校です。 |
| 昭和女子大学附属昭和中学校 | 2月1日午前・午後、2月2日午前、2月4日午後 | 本科・グローバル・スーパーサイエンスの各コースがあります。大学までを見通した教育環境や英語教育を重視する家庭に適したチャレンジ校です。 |
実践女子学園は渋谷、昭和女子大学附属昭和は三軒茶屋にあり、いずれも目黒区のトキワ松学園と比較的組み合わせやすい立地です。2月1日または2月2日の午前にチャレンジ校を受験し、午後にトキワ松学園を受験する日程が考えられます。
標準校|トキワ松学園を中心に合格を目指す
トキワ松学園を第一志望または有力な進学候補として、複数回受験を活用するパターンです。トキワ松学園では、複数回受験した中から各教科の最も良い成績を使って判定する優遇措置が設けられています。
| 学校名 | 2027年度の主な入試日程 | 併願する際のポイント |
|---|---|---|
| トキワ松学園中学校 | 2月1日午前:第1回・適性検査型 2月1日午後:第2回・英検利用 2月2日午後:第3回 2月3日午後:第4回 | 第1回から第4回までの一般入試や英検利用入試を複数回受験できます。第一志望の場合は、早い段階から複数回出願を検討するとよいでしょう。 |
| 日本大学豊山女子中学校 | 2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月5日午後 | 日本大学への内部進学制度を持つ女子校です。2科・4科、国語または算数の1科、英語、プレゼンテーションなど、多様な方式から選択できます。 |
日本大学豊山女子中学校は、入試回や受験方式によって難度が異なります。日本大学への内部進学を重視する家庭には有力な選択肢ですが、トキワ松学園とは卒業後の進路設計が異なるため、大学附属校としてのメリットも含めて比較することが大切です。
安全校|早い段階で合格を確保する
安全校は、単に偏差値が低い学校を選ぶのではなく、直近の模試で合格可能性が高く、過去問でも合格最低点を安定して上回れる学校を選びます。実際に進学する可能性があるため、教育方針、通学時間、学校生活にも納得できることが前提です。
| 学校名 | 2027年度の主な入試日程 | 併願する際のポイント |
|---|---|---|
| 品川翔英中学校 | 2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日、2月4日 | 女子校ではなく共学校です。2科・4科、英語1科、得意科目選択型、プレゼンテーションを含む入試などがあり、自分の強みを生かしやすい学校です。 |
| 駒沢学園女子中学校 | 2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月5日午前 | 女子校らしい落ち着いた環境と、少人数での丁寧な指導が特徴です。2科入試のほか、英語、プレゼンテーション、資格利用、スカラシップ入試も用意されています。 |
品川翔英中学校は、トキワ松学園から比較的移動しやすく、午前と午後の組み合わせを検討しやすい学校です。一方、駒沢学園女子中学校は東京都稲城市にあるため、トキワ松学園との同日受験を考える場合は、試験終了時刻と移動時間を事前に確認しておく必要があります。
併願パターン例1|トキワ松学園を第一志望にする
| 日程 | 午前 | 午後 |
|---|---|---|
| 2月1日 | トキワ松学園 第1回 | トキワ松学園 第2回 |
| 2月2日 | 品川翔英、駒沢学園女子など | トキワ松学園 第3回 |
| 2月3日 | 他校入試または休養 | トキワ松学園 第4回 |
2月1日は午前・午後とも同じ校舎で受験できるため、移動による負担を抑えられます。第1回で合格した場合でも、第2回や第3回で特待生合格を目指して再受験することが可能です。
一方で、2月1日に合格を確保できなかった場合に備え、2月2日午前には安全校を配置しておくと安心です。その後、午後にトキワ松学園へ再挑戦する流れが考えられます。
併願パターン例2|チャレンジ校とトキワ松学園を組み合わせる
| 日程 | 午前 | 午後 |
|---|---|---|
| 2月1日 | 実践女子学園 第1回 | トキワ松学園 第2回 |
| 2月2日 | 昭和女子大学附属昭和 本科Bなど | トキワ松学園 第3回 |
| 2月3日 | 休養または他校入試 | トキワ松学園 第4回 |
実践女子学園からトキワ松学園、昭和女子大学附属昭和からトキワ松学園という組み合わせは、チャレンジ校と標準校を同日に受験する代表的な形です。ただし、午前入試の終了時刻、午後入試の集合時刻、昼食場所、交通機関の遅延まで想定しておく必要があります。
併願パターン例3|合格確保を重視する
| 日程 | 午前 | 午後 |
|---|---|---|
| 2月1日 | 品川翔英 第1回 | トキワ松学園 第2回 |
| 2月2日 | 駒沢学園女子または品川翔英 | トキワ松学園 第3回 |
| 2月3日 | 合格状況に応じて休養 | トキワ松学園 第4回 |
早い段階で進学してもよい学校の合格を確保し、その上でトキワ松学園へ挑戦するプランです。合格が一つあることで精神的な余裕が生まれ、その後の入試で本来の力を発揮しやすくなります。
併願校を決める際に確認したいポイント
- 進学してもよい学校か:安全校であっても、校風や教育内容に納得できる学校を選ぶ
- 過去問で合格点を取れているか:偏差値だけでなく、実際の問題との相性を確認する
- 午前校から午後校へ移動できるか:試験終了時刻、集合時刻、昼食、乗り換えを確認する
- 入学手続きの締切:第一志望校の合格発表まで入学金の納入を待てるか確認する
- 女子校と共学校の違い:本人が6年間を過ごしたい環境を優先する
- 大学附属校か進学校か:内部進学を重視するか、幅広い大学受験を目指すかを考える
トキワ松学園中学校は午後入試と複数回受験が充実しており、幅広い併願パターンを組めます。第一志望の場合は複数回受験の優遇を生かしつつ、2月1日または2月2日の早い段階で合格を確保できる学校も組み込むことが、安定した受験計画につながります。
入試日程、試験科目、集合時刻、募集人数は変更される場合があります。出願前には各学校の最新募集要項を確認し、実際の移動経路についても事前に試しておくと安心です。
在校生・保護者の声|アットホームな雰囲気と手厚い指導
トキワ松学園中学校については、生徒と教員の距離が近く、学校全体に温かな雰囲気があるという声が多く見られます。少人数の環境を生かし、学習面だけでなく、学校生活や人間関係についても相談しやすいことが特徴です。
生徒一人ひとりの個性や興味を尊重する校風があり、勉強、部活動、探究活動、芸術活動など、それぞれが得意な分野で力を伸ばしやすい環境といえます。
生徒からは「自分らしく過ごしやすい」という声
在校生からは、「先生や先輩に相談しやすい」「学年を越えて交流できる」「自分の好きなことを深められる」といった感想が聞かれます。
中高合同で行われる部活動や学校行事では、上級生が下級生を支える場面が多くあります。入学したばかりの中学1年生も、先輩から学校生活について教えてもらいながら、少しずつ新しい環境になじんでいくことができます。
女子校であることから、周囲の目を過度に気にせず、授業や委員会活動、行事の運営などに積極的に挑戦しやすいという面もあります。人前で話すことが得意ではなかった生徒が、発表や探究活動を重ねる中で自信を身に付けたという声も見られます。
探究学習を通して興味を深められる
トキワ松学園では、日常の疑問や社会的な課題について、自分で調べ、考え、発表する探究的な学びを重視しています。生徒からは、自分の興味をテーマとして扱えることや、友人の異なる考え方に触れられることが楽しいという声があります。
授業では、調べた内容をまとめるだけでなく、発表や話し合いを行う機会も多く設けられています。初めは人前で話すことに不安を感じていた生徒も、少人数での活動から経験を積み、徐々に自分の考えを伝えられるようになります。
美術作品の鑑賞や制作、ICTを使ったプレゼンテーションなど、表現方法が一つに限定されていないため、文章、会話、写真、絵、デザインなど、それぞれの得意分野を生かせる点も好評です。
部活動と学習を両立しやすい環境
部活動については、ダンス部や写真部、放送部などの活躍が目立つ一方、初心者から参加できる部も多く、入学後に新しいことへ挑戦しやすいという声があります。
中学生と高校生が一緒に活動するため、高い技術を持つ先輩から学べることや、困ったときに相談できることも魅力です。大会や発表会を目指して本格的に取り組む部もありますが、学習とのバランスにも配慮されており、授業、家庭学習、部活動を両立しながら学校生活を送る生徒が多くいます。
保護者から評価される教員の見守り
保護者からは、教員が生徒の性格や学習状況を把握し、丁寧に声をかけてくれるという点が評価されています。成績だけを見るのではなく、授業中の様子、友人関係、部活動、進路への希望なども含めて、生徒の成長を長期的に見守る姿勢があります。
学習に遅れが見られる場合には、補習や講習、個別の声かけなどを通して基礎の定着を支えます。一方で、学習意欲の高い生徒には、発展的な課題や検定、大学進学を意識した学習へ挑戦する機会が用意されています。
思春期には、家庭では話しにくい悩みを抱えることもあります。担任、教科担当、養護教諭、カウンセラーなど、複数の立場から相談できる環境があることは、保護者にとっても安心につながります。
進路を早い段階から考えられる
進路指導については、中学生のうちから職業や大学について考える機会が設けられている点を評価する声があります。卒業生の話を聞く進路講演会や職場体験などを通して、自分の将来を具体的に考えていきます。
一般大学への進学だけでなく、美術・デザイン、医療、語学、国際関係など、幅広い分野を目指せることも特徴です。併設する横浜美術大学への推薦制度がある一方で、他大学への進学指導も行われており、生徒の希望に応じて進路を選択できます。
家庭によって確認しておきたい点
温かな校風を魅力に感じる声が多い一方で、学校との相性を判断するためには、いくつか確認しておきたい点もあります。
- 少人数で人間関係が近い環境が本人に合っているか
- 探究学習や発表など、主体的に参加する授業を楽しめそうか
- 一般大学進学と美術系進学のどちらに関心があるか
- 女子校の雰囲気を本人が心地よいと感じるか
- 希望する部活動の活動日数や大会への取り組み方が合っているか
- 中高6年間の通学時間や家庭での学習時間を確保できるか
在校生や保護者の声を総合すると、トキワ松学園中学校は、競争を強く意識する環境というよりも、一人ひとりの成長を見守りながら、興味や個性を伸ばしていく学校という印象が強くあります。
学校の雰囲気は、資料や数値だけでは分かりにくい部分です。学校説明会やトキワ祭、授業体験などに参加し、生徒と教員の関わり方や校内の様子を実際に確認することで、本人との相性を判断しやすくなるでしょう。
この学校に向いている子の特徴|探究心と感性を自分らしく伸ばしたい生徒におすすめ
トキワ松学園中学校は、知識を身に付けるだけでなく、自ら問いを立て、調べたことを整理し、自分の言葉や作品で表現する学びを大切にしています。そのため、決められた課題に黙々と取り組むだけでなく、興味を持ったことを深く掘り下げたい子に向いている学校です。
一方で、入学時から積極的に発表できたり、将来の目標が明確に決まっていたりする必要はありません。少人数の温かな環境の中で、授業、行事、部活動などを経験しながら、自分の得意なことや関心のある分野を少しずつ見つけたい生徒にも適しています。
身近なことに疑問を持ち、深く考えることが好きな子
トキワ松学園が育成を目指す「探究女子」は、身の回りの出来事をそのまま受け入れるのではなく、「なぜだろう」「もっと知りたい」と考えられる生徒です。
学校独自の「思考と表現」や探究活動では、図書やICTを使って情報を集め、複数の資料を比較し、自分なりの考えをまとめます。読書、社会問題、自然科学、文化、芸術など、興味を持った分野について調べることを楽しめる子は、学びを広げやすいでしょう。
一つの正解を素早く答えることよりも、理由や根拠を考えることに面白さを感じる子にも向いています。
自分の考えを表現する力を伸ばしたい子
授業では、話し合い、作文、プレゼンテーション、作品制作など、自分の考えを表現する機会が多く設けられています。そのため、すでに発表が得意な子はもちろん、人前で話すことに自信はないものの、少しずつ表現力を伸ばしたい子にも適した環境です。
少人数での活動から経験を重ねられるため、初めは自分から発言することが苦手でも、友人の意見を聞いたり、教員の支援を受けたりしながら、自分の考えを伝えられるようになります。
文章だけでなく、美術、写真、音楽、演劇、ダンスなど、さまざまな表現方法が用意されていることも特徴です。言葉だけでは伝えにくい思いや発想を、作品や舞台によって表したい子にも向いています。
美術やデザイン、芸術に関心がある子
創立以来続く「美の教育」は、トキワ松学園を代表する特色です。美術作品の制作や鑑賞を通して、物事を丁寧に観察する力、自由に発想する力、自分の考えを形にする力を育てます。
絵を描くことやものづくりが好きな子、美術館やデザインに関心がある子にとって、興味を深めやすい学校です。高校には美術デザインコースがあり、併設する横浜美術大学との連携や、美術大学への進学指導も充実しています。
ただし、美術が得意な生徒だけの学校ではありません。作品を鑑賞し、感じたことを話し合う活動を通して、全ての生徒が感性や観察力を磨きます。美術の経験が少なくても、新しいものを見たり、自分なりの表現に挑戦したりすることが好きな子であれば、十分に楽しめるでしょう。
英語や異文化交流に前向きな子
国際力教育では、英語の知識を覚えるだけでなく、スピーチ、プレゼンテーション、校内留学、海外研修などを通して、実際に英語を使う経験を重ねます。
外国の文化や世界の出来事に関心がある子、英語を使ってさまざまな人と交流してみたい子に向いています。入学時点で高い英語力がなくても、間違いを恐れずに伝えようとする姿勢があれば、学習を通して力を伸ばすことができます。
異なる意見や価値観に触れたときに、自分の考えだけを押し通すのではなく、相手の話を聞きながら理解しようとできる子にも適しています。
競争よりも、自分のペースで着実に成長したい子
トキワ松学園は、生徒同士を強く競わせることよりも、一人ひとりの個性や成長を見守ることを大切にしています。周囲と比較して順位を上げることだけを目標にするのではなく、昨日の自分よりもできることを増やしたいと考える子に合いやすい校風です。
学習面では、基礎を丁寧に身に付けながら、習熟度別授業や補習、講習などを通して段階的に力を伸ばします。分からないことをそのままにせず、教員へ質問したり、繰り返し取り組んだりできる子であれば、6年間で着実な成長が期待できます。
少人数の環境で教員や友人と近い関係を築きながら、安心して学校生活を送りたい子にも向いています。
部活動や学校行事に積極的に参加したい子
トキワ松学園では、中学生と高校生が一緒に活動する部活動が多く、学年を越えたつながりを築くことができます。ダンス、写真、放送、音楽、美術、理科、スポーツなど、幅広い選択肢があるため、入学後に新しいことへ挑戦したい子にも適しています。
トキワ祭やスポーツ祭典、音楽コンクールなどでは、生徒が準備や運営に関わります。仲間と相談し、役割を分担しながら一つの目標へ取り組むことを楽しめる子は、充実した学校生活を送りやすいでしょう。
自分が前に立って活躍するだけでなく、準備、撮影、音響、展示、応援など、周囲を支える役割を大切にできる子にも居場所があります。
女子校の環境でのびのびと過ごしたい子
女子校では、授業、行事、委員会、部活動など、学校生活のあらゆる役割を女子生徒が担います。性別による役割を意識しすぎることなく、リーダー、司会、運営、舞台技術など、多様な経験に挑戦できます。
同性の友人と深い関係を築きながら、自分らしくのびのびと成長したい子にとって、トキワ松学園の温かな女子校環境は魅力的です。先輩と後輩の距離も比較的近く、中高6年間を通して幅広い人間関係を築けます。
トキワ松学園との相性を確認したい子
次の項目に多く当てはまる場合は、トキワ松学園中学校の教育環境と相性がよい可能性があります。
- 気になったことを自分で調べるのが好き
- 答えだけでなく、理由や考え方を大切にしたい
- 発表や文章表現に少しずつ挑戦したい
- 絵、写真、音楽、演劇、デザインなどに関心がある
- 英語や海外の文化に触れてみたい
- 少人数の温かな環境で学びたい
- 部活動や学校行事にも積極的に参加したい
- 周囲と競うだけでなく、自分のペースで成長したい
- 一般大学と美術大学の両方を視野に入れたい
- 女子校で自分らしく学校生活を送りたい
入学前に確認しておきたいこと
一方で、探究活動や発表の機会が多いため、受け身のまま授業を受けたい生徒は、初めのうちは戸惑う可能性があります。また、少人数の学校では生徒同士や教員との距離が近くなるため、そのような環境を本人が心地よいと感じられるかも大切です。
美術教育が充実していますが、全員が美術系の進路へ進むわけではありません。一般大学進学を希望する場合は、文理探究コースの学習内容や希望する大学への進学実績も確認しておくとよいでしょう。
学校説明会やトキワ祭、授業体験などへ参加する際は、施設や入試情報だけでなく、在校生の表情、生徒と教員の関わり方、発表や作品の雰囲気にも注目することが大切です。本人が「ここなら興味のあることを見つけ、自分らしく成長できそう」と感じられるかどうかが、学校との相性を判断する大きなポイントになります。
まとめ|伝統と先進的な教育が調和する女子校
トキワ松学園中学校は、東京都目黒区碑文谷にある、100年を超える歴史を持つ私立の中高一貫女子校です。建学の精神である「鋼鉄に一輪のすみれの花を添えて」のもと、困難に向き合う芯の強さと、周囲を思いやるやさしさを兼ね備えた女性の育成を目指しています。
同校を象徴するのが、自ら問いを見つけ、調べ、考え、他者と協力しながら答えを導く「探究女子」という生徒像です。「思考力教育」「国際力教育」「美の教育」を3つの柱とし、教科学習だけでは身に付けにくい課題発見力、表現力、協働する力、豊かな感性を中高6年間で育てていきます。
トキワ松学園中学校の主な魅力
- 思考と表現を重視する探究教育により、自分で調べ、考え、伝える力を伸ばせる
- 英語教育や国際交流を通して、異なる文化や価値観に触れられる
- 創立以来受け継がれてきた美の教育により、観察力や感性、創造力を磨ける
- 併設する横浜美術大学との連携や、美術大学への充実した進学指導がある
- 少人数の温かな環境の中で、教員が生徒一人ひとりの成長を見守る
- 目黒区碑文谷の落ち着いた環境にあり、都立大学駅から徒歩で通学できる
- 午後入試や英検利用入試など、得意分野を生かせる多様な入試方式がある
一般大学と美術大学の幅広い進路に対応
美術教育に定評のある学校ですが、美術系の進路だけに特化しているわけではありません。高校では、一般大学への進学を目指す文理探究コースと、芸術分野を専門的に学ぶ美術デザインコースが設けられています。
卒業後は、難関私立大学、女子大学、医療・薬学系大学、美術大学など、幅広い進路へ進んでいます。横浜美術大学への特別推薦制度を利用できる一方で、多摩美術大学や武蔵野美術大学をはじめとする他の美術大学、一般大学への挑戦も可能です。
中学校段階から職業や進路について考える機会が設けられ、面談や進路講演会、職場体験などを通して、自分の興味や適性を見つけていきます。大学名だけで進路を決めるのではなく、自分が何を学び、将来どのように社会と関わりたいかを考えられることが、同校の進路教育の特徴です。
自分らしい成長を大切にしたい家庭に注目してほしい学校
トキワ松学園中学校は、厳しい競争の中で一律に生徒を伸ばす学校というよりも、一人ひとりの興味や個性を尊重しながら、6年間かけて着実な成長を支える学校です。
身近な疑問を深く考えることが好きな子、美術や写真、音楽などの表現活動に関心がある子、英語や異文化交流に挑戦したい子にとって、充実した学びの環境が用意されています。また、入学時には自分の意見を発表することが苦手でも、少人数での話し合いや探究活動を重ねながら、少しずつ自信を身に付けることができます。
一方で、探究学習や発表の機会が多いため、学校から与えられたことだけに取り組むのではなく、自分から学びに関わろうとする姿勢が求められます。女子校の雰囲気や少人数の人間関係が本人に合っているかも、学校選びでは確認しておきたいポイントです。
トキワ松学園中学校を検討する際は、学校説明会や授業体験、トキワ祭などに参加し、在校生の表情や教員との距離感、作品展示や発表の様子を実際に見てみることをおすすめします。伝統ある女子校の温かさと、探究・国際・芸術を組み合わせた先進的な教育の両方に魅力を感じる家庭にとって、注目したい学校の一つです。

