【2026年版】千代田中学校の評判は?研究・開発コース、学費、偏差値、入試情報など「未来をつくる」学びを解説!

中学受験
  1. 学校の概要|2025年に新体制を始動した都心の共学校
    1. 千代田国際中学校から現在の校名へ
    2. 建学の精神を基盤とした心の教育
    3. 「未来をつくる」ことを目指す新しい学校像
  2. アクセスと立地環境|市ヶ谷・半蔵門・麹町から通いやすい文教地区
    1. 複数の駅と路線を利用できる通学環境
    2. 都心にありながら落ち着きのある番町エリア
    3. 放課後の活動にも便利な立地
  3. 教育方針とカリキュラム|研究・開発を軸に未来を生み出す学び
    1. 研究コース|専門家とともに「0から1」を生み出す
    2. 開発コース|LAPを通して「1から10」へ発展させる
    3. 教科の本質に迫る双方向型の授業
    4. 学校外の専門家や組織と連携する学び
  4. 学習環境と施設設備|ICTと対話を支える充実した校内環境
    1. 1人1台の端末を日常的に活用するICT環境
    2. ARC|調べる・考える・話し合うための図書室
    3. 視聴覚室|発表やディベートにも対応する大教室
    4. 高度な実験にも対応する理科施設
    5. ものづくりや表現活動を支える学習環境
    6. カフェスペース|昼休みや放課後に利用できる多目的空間
    7. 体育館やグラウンドなどの運動施設
  5. 学校生活と行事|仲間との協働を深める行事と国内外の研修
    1. 8時20分から始まる学校生活
    2. 2学期制で進む年間スケジュール
    3. 入学後の関係づくりを支えるオリエンテーション合宿
    4. 仲間と力を合わせる体育祭
    5. 中高が協力してつくる藤華祭
    6. 興味を広げるサマープログラム
    7. 仏教精神に触れる学校行事
    8. 中学2年生の研修旅行|地域課題を自分の問題として考える
    9. 中学3年生の修学旅行|アイデアを行動へつなげる
    10. シンガポールやボストンで学ぶ海外研修
    11. ケンブリッジ大学短期留学プログラム
  6. クラブ活動|専門的な指導を受けられる多彩なアクティビティ
    1. 社会人の専門指導者から学ぶ新しい活動スタイル
    2. 運動系アクティビティ
    3. 文化系アクティビティ
    4. 研究や開発とは異なる分野にも挑戦できる
    5. 活動日数を考えて学校生活と両立
  7. 進学実績と卒業後の進路|武蔵野大学との連携と幅広い大学進学
    1. 中学校から高等学校へつながる6年間の学び
    2. 武蔵野大学への推薦制度
    3. 文系・理系・医療系までそろう武蔵野大学
    4. 難関私立大学への合格実績
    5. 国公立大学・医学部医学科への実績
    6. 海外大学への進学も視野に入れられる
    7. 研究・開発の経験を生かす大学入試
    8. 新体制の中高一貫教育は発展の途中
  8. 学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間の費用を確認
    1. 2026年度の学納金
    2. 学納金以外に必要となる主な費用
    3. 中学3年間にかかる費用の目安
    4. 研究特待入試による入学金免除
    5. 中高6年間を見据えた費用計画
  9. 入試情報と合格の目安|コースごとに異なる多彩な教科型入試
    1. 2026年度の入試日程と募集人数
    2. 研究コース|4科の総合力が求められる入試
    3. 研究特待入試|研究コースを目指す受験生向けの午後入試
    4. 開発コース|得意教科を生かせる複数の入試方式
    5. 研究コースと開発コースのスライド合格制度
    6. 英語資格による得点優遇
    7. 合格偏差値の目安
    8. 入試対策で重視したいポイント
    9. 海外帰国生入試
    10. 出願・受験料と入学手続
  10. 併願校パターン|入試日程と難度別に考える受験プラン
    1. 併願校の難度区分
    2. チャレンジ校|安田学園中学校・日本大学中学校
    3. 標準校|桜丘中学校・実践学園中学校
    4. 安全校|明星中学校・貞静学園中学校
    5. 併願パターン1|千代田中学校の研究コースを第一志望にする場合
    6. 併願パターン2|チャレンジ校と千代田中学校を組み合わせる場合
    7. 併願パターン3|開発コースで得意教科を生かす場合
    8. 併願校を選ぶ際に確認したいポイント
  11. 在校生・保護者の声|好きを深め、仲間と未来を形にする学校生活
    1. 自分の「好き」を本格的な研究へつなげられる
    2. 専門家や社会人と直接関われる刺激
    3. 自分の意見を伝える力が身につく
    4. 学年を越えて協力しやすい雰囲気
    5. 保護者が魅力を感じやすいポイント
    6. 教科学習とのバランスを確認したいという見方も
    7. 新しい学校づくりに関われる一方、変化も多い
    8. 説明会や文化祭で生徒の姿を確認することが大切
  12. この学校に向いている子の特徴|好奇心を行動や研究につなげられる子
    1. 身近なことに疑問を持ち、「なぜ」と考えられる子
    2. 好きなことを深く追究したい子
    3. 考えるだけでなく、実際に試してみたい子
    4. 仲間と意見を交わしながら学べる子
    5. 自分の考えを文章や発表で伝えたい子
    6. 社会や世界の課題に関心がある子
    7. ICTやデジタル表現を積極的に活用したい子
    8. 新しい環境や変化を前向きに楽しめる子
    9. 研究や行事と教科学習を両立できる子
    10. 武蔵野大学への進学と他大学受験の両方を考えたい子
    11. 千代田中学校との相性を慎重に確認したい子
  13. まとめ|都心の環境で未来をつくる力を育てる千代田中学校
    1. 研究・開発を支える充実した学習環境
    2. 都心の立地を生かした多彩な学校生活
    3. 武蔵野大学への推薦と他大学受験の両方に対応
    4. 得意分野を生かしやすい入試制度
    5. 千代田中学校の主な特徴

学校の概要|2025年に新体制を始動した都心の共学校

千代田中学校は、東京都千代田区四番町にある私立の男女共学校です。中学校と高等学校を併設し、都心の恵まれた環境を生かしながら、生徒一人ひとりの興味や好奇心を本格的な学びへと発展させる教育を行っています。

現在の学校の起源は、開明的な僧侶として知られる島地黙雷が、1888年に創立した女子文芸学舎にさかのぼります。130年以上にわたって受け継がれてきた伝統を持ち、仏教精神に基づく人格教育を学校教育の土台としています。

千代田国際中学校から現在の校名へ

中学校は2022年に「千代田国際中学校」として募集を再開し、2025年4月から「千代田中学校・高等学校」へ校名を変更しました。校名変更後は、これまで培ってきた国際理解教育や探究学習を発展させ、研究活動と新たな価値の創出を教育の中心に据えています。

学校では、校名変更を単なる名称の変更ではなく、これからの社会を生きる生徒とともに新しい学校をつくるための出発点として位置づけています。伝統ある心の教育を大切にしながら、大学、研究機関、企業、専門家などと連携した学びに挑戦している点が、現在の千代田中学校を理解するうえで重要な特徴です。

建学の精神を基盤とした心の教育

千代田中学校では、「叡知・温情・真実・健康・謙虚」を〈学園のこころ〉として掲げています。知識や学力を身につけるだけではなく、個性を尊重し、互いの違いを認め合いながら、ともに生きる姿勢を育てることを重視しています。

宗教教育や礼儀作法、福祉、ボランティア活動などを通して、自分自身を見つめる時間を設けていることも特徴です。他者への思いやりや感謝の気持ちを育み、学んだことを自分だけのためではなく、社会や世界のために生かせる人物の育成を目指しています。

「未来をつくる」ことを目指す新しい学校像

現在の千代田中学校は、学校を「未来をつくる場所」と位置づけています。生徒が感じた「面白い」「もっと知りたい」という思いを出発点として、人類や社会が抱える課題に向き合い、新しい価値を生み出す研究活動に取り組みます。

一方的に知識を教わるだけではなく、自ら問いを立て、仲間や専門家と協働しながら答えを探していく学びが中心です。研究や開発と聞くと難しく感じられるかもしれませんが、学校が大切にしているのは、生徒自身が学ぶことを楽しみ、好きなことを深く掘り下げていく姿勢です。

学校名千代田中学校
所在地東京都千代田区四番町11番地
学校区分私立・男女共学・中高一貫教育
創立1888年
旧校名千代田国際中学校
現在の校名への変更2025年4月
設置法人学校法人武蔵野大学
学園のこころ叡知・温情・真実・健康・謙虚
教育のキーワード研究、開発、協働、国際理解、未来の創造

千代田中学校は、長い歴史を持つ伝統校でありながら、2025年から新たな教育体制を始動した学校です。仏教精神に基づく心の教育と、研究・開発を中心とした先進的な学びを組み合わせ、生徒が自分の興味を社会や世界の未来へとつなげていくことを目指しています。

アクセスと立地環境|市ヶ谷・半蔵門・麹町から通いやすい文教地区

千代田中学校は、東京都千代田区四番町に位置しています。最寄り駅が複数あり、JR線、東京メトロ、都営地下鉄を利用できるため、東京都内の幅広い地域に加え、神奈川県、埼玉県、千葉県方面からも通学経路を組みやすい立地です。

最も近い半蔵門駅と麹町駅からは徒歩約5分です。市ヶ谷駅や四ツ谷駅も徒歩圏内にあり、利用する路線や自宅の方面に合わせて通学駅を選べます。

最寄り駅利用できる主な路線学校までの目安
半蔵門駅東京メトロ半蔵門線徒歩約5分
麹町駅東京メトロ有楽町線徒歩約5分
市ヶ谷駅JR総武線、東京メトロ有楽町線・南北線、都営新宿線徒歩約7〜8分
四ツ谷駅JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線など徒歩約10分

複数の駅と路線を利用できる通学環境

市ヶ谷駅はJR線と3つの地下鉄路線が乗り入れる交通の要所です。新宿方面からはJR線や都営新宿線、池袋方面からは東京メトロ有楽町線、目黒・六本木方面からは南北線を利用できます。

半蔵門駅を利用すれば渋谷方面や押上方面、麹町駅を利用すれば池袋方面や有楽町方面から通いやすくなります。四ツ谷駅も利用できるため、中央線沿線からの通学にも便利線からの通学にも便利です。

複数の通学経路を選べることは、日常の利便性だけでなく、路線の遅延や運転見合わせが発生した際に別の駅を利用しやすいという点でも安心材料となります。

都心にありながら落ち着きのある番町エリア

学校がある四番町は、皇居の西側に広がる番町エリアの一角です。周辺には住宅、学校、公共施設、各国の大使館などが点在し、都心の中心部でありながら、比較的落ち着いた街並みが保たれています。

近隣には皇居や千鳥ヶ淵があり、少し足を延ばすと歴史的な場所や文化施設にも触れられます。交通や商業の利便性だけでなく、歴史、文化、自然を身近に感じられる環境は、都心に立地する千代田中学校ならではの魅力です。

放課後の活動にも便利な立地

交通アクセスに恵まれているため、放課後に学校内でアクティビティや研究活動に取り組んだ後も、比較的スムーズに帰宅できます。学校での活動時間を確保しながら、家庭学習との両立を考えやすい環境といえるでしょう。

一方で、市ヶ谷駅や四ツ谷駅の周辺には交通量の多い道路や人通りの多い場所もあります。受験を検討する際には、学校説明会や文化祭などで実際に利用する駅から歩き、朝夕の人通りや通学経路を確認しておくと安心です。

千代田中学校は、複数の駅から徒歩5〜10分程度で通える利便性と、番町エリアの落ち着いた環境を兼ね備えています。通学時間を抑えながら、学校での研究活動や放課後の活動にも力を入れたい生徒にとって、恵まれた立地環境といえるでしょう。

教育方針とカリキュラム|研究・開発を軸に未来を生み出す学び

千代田中学校では、学校を「未来をつくる場所」と位置づけ、知識を覚えるだけではなく、自ら問いを立て、調査し、仲間と考え、成果を社会へ発信する学びを重視しています。

教育の中心となるのが、「研究コース」と「開発コース」の2コースです。研究コースは、新しい知識や価値をゼロから生み出す「0から1」の研究、開発コースは、学んだ知識やアイデアを社会で役立つ形へ発展させる「1から10」の開発を目指します。

どちらのコースでも、生徒の「面白い」「もっと知りたい」という気持ちを学びの出発点としています。一方的に正解を教わるのではなく、答えが一つに定まらない問いに向き合う機会が多いことが、千代田中学校のカリキュラムの特徴です。

コース学びの方向性中心となる活動育てる力
研究コース「0から1」を生み出す専門分野ごとのラボに所属し、新規性や学術的意義のある研究に取り組む探究心、論理的思考力、創造力、専門性
開発コース「1から10」へ発展させるLAPを通して社会課題を捉え、チームで解決策を考えて実践する実行力、協働力、発信力、社会課題を解決する力

研究コース|専門家とともに「0から1」を生み出す

研究コースは、理数分野をはじめとする専門的な研究活動を通して、まだ明らかになっていないことを解き明かしたり、新しい価値を生み出したりするコースです。中学校では、週4時間の研究活動が設けられています。

中学1年生の前期には、複数の研究領域をオムニバス形式で体験します。その後、自分の興味や問題意識に合ったラボを選択し、本格的な研究活動へ進みます。年度末には成果報告会が行われ、自分の研究内容や得られた成果、今後の課題などを発表します。

研究分野は、理科や数学だけに限られていません。生命科学、医療、環境、映像、デザイン、ものづくり、経営など、幅広い領域が用意されています。

  • 幹細胞ラボ:iPS細胞や組織幹細胞などを題材に、生命現象を分子レベルで考えます。
  • 数論ラボ:数や式の性質を深く掘り下げ、数学研究の考え方に触れます。
  • 構造生物学ラボ:タンパク質などの立体構造を観察し、生体分子の働きを研究します。
  • 環境DNAラボ:環境中に含まれるDNAを分析し、生物多様性について考えます。
  • メディアラボ:映像制作を通して、人の心を動かす新しい表現を追究します。
  • 医療・命ラボ:医療現場の専門家と関わりながら、命や生活の質に関する課題を研究します。
  • デザインラボ:アートとデザインの視点から、社会をよりよくする表現を考えます。
  • ものつくりラボ:3DCAD、3Dプリンター、電子工作、プログラミングなどを用いて作品を制作します。
  • 数理工学ラボ:自然現象や社会現象を数理モデルで表し、予測や課題解決につなげます。
  • 経営戦略ラボ:学校や企業が抱える課題を題材に、チームで解決策を考えます。

研究活動では、研究者、医師、技術者、アーティストなど、各分野の第一線で活躍する専門家から直接指導を受ける機会があります。教科書に書かれた知識を学ぶだけでなく、実際の研究や社会の現場に触れながら、自分の問いを深めていくことができます。

開発コース|LAPを通して「1から10」へ発展させる

開発コースは、身につけた知識や生まれたアイデアを、社会で役立つ具体的な形へ発展させるコースです。社会が抱える課題を捉え、仲間や社会人講師と協働しながら、解決策の企画、制作、発表、実践までを経験します。

中心となるのが、LAP(Liberal Arts Projects)です。LAPは、幅広い教養を学びながら、自己理解、他者理解、社会貢献について考える実践的なプログラムで、中学校では週4時間取り組みます。

中学1年生では、グラフィックレコーディングやドキュメンタリー動画の制作、各分野で活躍する社会人によるワークショップなどを通して、自分自身や他者、社会への理解を深めます。複数の分野を体験することで、物事を一つの方向から決めつけず、多角的に捉える姿勢を養います。

中学2・3年生になると、自分の興味に応じてゼミを選択し、学年を越えた仲間と活動します。扱われるテーマには、次のようなものがあります。

  • アントレプレナー:マーケティングやファイナンスを学び、商品開発や販売に挑戦します。
  • グローバル研究:海外の社会や文化を研究し、課題解決の方法を英語で議論します。
  • 映像制作:企画、撮影、編集までを行い、地域や社会の魅力を伝える映像を制作します。
  • 農業:野菜の栽培から活用方法の企画までを行い、人間と地球環境との関係を考えます。
  • 遊びクリエイト:人を楽しませる新しい遊びを考案し、イベントなどを企画します。
  • アプリ開発:身近な困りごとを解決するアプリを考え、技術を学びながら形にします。

開発コースでは、英語と数学で習熟度に応じた授業を行い、基礎を補強しながら、得意な分野をさらに伸ばすことも重視しています。研究やプロジェクトに力を入れるだけでなく、その土台となる教科学力を身につけることもカリキュラムの重要な柱です。

教科の本質に迫る双方向型の授業

通常の教科学習では、知識の習得に加えて、「なぜそうなるのか」「別の見方はできないか」と考える時間を大切にしています。教師から説明を受けるだけでなく、生徒同士で意見を交換したり、自分の考えを発表したりする双方向型の授業が取り入れられています。

研究活動やLAPで必要となる調査力、論理的思考力、文章表現力、プレゼンテーション力は、国語、数学、理科、社会、英語などの教科学習とも深く結びついています。教科と探究を別々に学ぶのではなく、教科で身につけた知識を研究や社会課題の解決に活用することで、学ぶ意味を実感しやすいカリキュラムとなっています。

学校外の専門家や組織と連携する学び

千代田中学校では、大学、研究機関、企業、病院、行政、NPO法人などと連携し、学校の中だけでは完結しない学びを進めています。実際の現場で活躍する研究者や社会人と接することで、生徒は専門分野の奥深さだけでなく、学んだことが社会でどのように役立つのかを知ることができます。

中学生の段階から本格的な研究や開発に取り組むため、最初から高度な知識を持っている必要はありません。大切にされているのは、分からないことをそのままにせず、自分で調べ、周囲に問いかけ、試行錯誤を続ける姿勢です。

千代田中学校のカリキュラムは、教科学力を基盤としながら、研究コースでは新しい価値を発見する力、開発コースでは価値を社会へ広げる力を育てる構成です。自分の好きなことを深く追究したい生徒にも、仲間と協力してアイデアを形にしたい生徒にも、それぞれの個性を生かせる学びが用意されています。

学習環境と施設設備|ICTと対話を支える充実した校内環境

千代田中学校では、研究や開発、グループワーク、プレゼンテーションなど、多様な学びに対応できる校内環境を整えています。都心の学校らしい機能的な校舎の中に、個人で集中して学ぶ場所と、仲間と意見を交わしながら活動する場所の両方が設けられていることが特徴です。

各教室のICT設備に加え、図書室としての機能を持つARC、視聴覚室、理科実験室、カフェスペースなどがあり、通常の授業だけでなく、研究活動やLAP、アクティビティにも活用されています。

1人1台の端末を日常的に活用するICT環境

生徒はiPadやパソコンなどの端末を活用し、授業での調査、資料の作成、課題の提出・管理、プレゼンテーションなどに取り組みます。端末を特別な授業だけで使用するのではなく、文房具の一つとして日常的に使う学習環境が整えられています。

すべての教室にはWi-Fiとプロジェクターが設置されており、生徒が調べた内容や作成した資料をすぐに共有できます。教師の説明を画面で見るだけでなく、生徒自身が資料を投影し、考えを発表したり、グループで検討した内容を比較したりする授業にも活用されています。

また、学習支援サービスとしてClassiやスタディサプリなども利用されています。授業内容の確認や課題への取り組みにデジタル教材を活用することで、生徒一人ひとりの理解度や学習状況に応じた学びにつなげています。

ARC|調べる・考える・話し合うための図書室

校内の学習拠点となるのが、図書室の機能を持つ「ARC」です。一般的な図書閲覧スペースに加え、アクティブラーニングスペースと個人学習エリアが設けられています。

ARCには、プロジェクターを備えた壁一面のホワイトボード、移動式のマーカーボード、丸テーブルなどが用意されています。机やボードを活動内容に合わせて使えるため、個人で資料を読み込む学習から、複数人での話し合い、研究成果の整理、発表準備まで、幅広い用途に対応できます。

研究コースのラボ活動や開発コースのLAPでは、自ら情報を集め、仲間と意見を交換し、考えを形にする過程が欠かせません。ARCは本を借りるだけの図書室ではなく、千代田中学校が重視する調査・対話・協働を支える場所となっています。

視聴覚室|発表やディベートにも対応する大教室

視聴覚室は、100名以上が着席できる大教室です。映像を用いた授業や講演だけでなく、複数のクラスが集まる学習活動、クラス対抗のディベート、研究成果の発表などにも利用できます。

スクリーンや暗幕はタッチパネルで操作でき、授業内容に合わせて教室環境を切り替えられます。大人数の前で自分の考えを伝える経験を重ねられるため、プレゼンテーション力や、相手の意見を踏まえて自分の主張を組み立てる力を養う場としても活用されています。

高度な実験にも対応する理科施設

研究活動を重視する千代田中学校では、理科分野の施設にも特色があります。校内には化学室と生物室が設けられ、通常の理科授業に加えて、研究コースのラボ活動などにも活用されています。

化学室は壁一面がホワイトボードになっており、実験の手順、仮説、測定結果、考察などを広い範囲に書き込むことができます。プロジェクターで投影した資料の上から直接書き込むこともできるため、グループごとの実験結果を共有し、違いを比較しながら考察を深められます。

生物室には大学レベルの設備も導入されており、安全面に配慮しながら、中学生・高校生が高度な実験に取り組める環境が整えられています。教科書で生物の構造や生命現象を学ぶだけでなく、実際に観察や実験を行い、自分の目で確かめる経験を重ねられる点は、本格的な研究教育を掲げる学校ならではの魅力です。

ものづくりや表現活動を支える学習環境

千代田中学校の研究・開発活動では、調査した内容を文章にまとめるだけでなく、映像、デザイン、アプリ、電子工作、模型など、さまざまな方法でアイデアを形にします。

研究コースには、3DCAD、3Dプリンター、レーザーカッター、マイコン、各種センサーなどを活用する「ものつくりラボ」も設けられています。デジタル技術と手作業を組み合わせながら、試作品をつくり、動作を確認し、改良を重ねていく実践的な学びに取り組みます。

映像制作やデザイン、グラフィックレコーディングなどの活動も行われており、考えたことをどのように表現すれば相手に伝わるのかを学べます。設備そのものを使用することが目的ではなく、課題を発見し、解決策を考え、それを目に見える形へと仕上げるために活用されている点が特徴です。

カフェスペース|昼休みや放課後に利用できる多目的空間

校内には、飲食可能なカフェスペースがあります。昼食や休憩のために利用できるほか、休み時間や放課後には、自習やグループ活動を行う場所としても使われています。

教室とは異なる開放的な空間で友人と過ごしたり、研究活動の相談をしたり、課題に取り組んだりできるため、生徒同士の交流が生まれやすい場所です。授業と休み時間を明確に分けるだけでなく、日常の会話から新しいアイデアや活動が生まれる環境にもなっています。

体育館やグラウンドなどの運動施設

都心に位置する学校ですが、体育の授業やアクティビティに使用できる運動施設も備えています。グラウンドはテニスコート3面分ほどの広さがあり、水はけのよい土が使用されています。

校内には複数の体育館があり、第一体育館ではバスケットボールのフルコートを使用できます。冷暖房も完備されているため、季節や天候の影響を抑えながら体育の授業や学校行事、アクティビティに取り組めます。

施設・設備主な特徴主な利用場面
普通教室Wi-Fi、プロジェクターを完備ICT授業、発表、グループワーク
ARC図書室、個人学習エリア、アクティブラーニングスペース調査、自習、探究活動、発表準備
視聴覚室100名以上が着席できる大教室映像授業、講演、ディベート、成果発表
化学室壁面ホワイトボード、プロジェクター実験、結果の共有、グループ考察
生物室大学レベルの実験設備生物実験、研究活動
調理室調理台、滅菌庫、冷蔵庫、各種調理器具家庭科、調理実習、課外活動
カフェスペース飲食可能な多目的空間昼食、休憩、自習、グループ活動
グラウンド・体育館体育や運動系アクティビティに対応体育、部活動、学校行事

千代田中学校の施設は、豪華さだけを前面に出すのではなく、生徒が自ら調べ、考え、対話し、実験し、形にするための実用的な環境として整えられています。ICT設備と専門教室、個人学習と協働学習のための空間が相互に結びつき、研究・開発を中心とした学校の教育を支えています。

学校生活と行事|仲間との協働を深める行事と国内外の研修

千代田中学校の学校生活は、教科の授業だけでなく、研究活動、LAP、学校行事、国内外の研修、放課後のアクティビティなど、多様な経験を通して学びを深める構成となっています。

行事を単なる思い出づくりで終わらせるのではなく、仲間と協力する力、自分の考えを伝える力、社会の課題を発見する力を育てる機会として位置づけていることが特徴です。生徒が企画や発表に関わる場面も多く、学校生活の中で主体性や協働力を伸ばしていきます。

8時20分から始まる学校生活

1日は、8時20分のショートホームルームから始まります。8時40分から午前の授業を行い、昼休みを挟んで、13時20分から午後の授業へと続きます。15時15分からのショートホームルームを終えると、16時頃からアクティビティや研究活動などの放課後活動に取り組みます。

時間主な活動
8時20分〜ショートホームルーム
8時40分〜午前授業
昼休み
13時20分〜午後授業
15時15分〜ショートホームルーム
16時00分〜アクティビティ、研究活動など

放課後には、運動や文化活動に取り組むだけでなく、研究を進めたり、発表の準備をしたり、友人と課題について話し合ったりする生徒もいます。授業と放課後の活動が連続しており、自分の興味を時間をかけて深められる学校生活です。

2学期制で進む年間スケジュール

千代田中学校は、前期と後期に分かれる2学期制です。6月、9月、12月、3月に定期試験が組み込まれ、学習状況を確認しながら学校生活を進めます。

三者懇談は6月と12月に予定されており、生徒、保護者、教員が学習状況や学校生活、今後の目標について話し合います。研究や行事に積極的に取り組みながら、教科学習についても定期的に振り返る機会が設けられています。

時期主な行事
4月入学式、前期始業式、花まつり、オリエンテーション合宿
5月同慶節
6月前期中間試験、三者懇談
7月体育祭
8月サマープログラム
9月前期期末試験、前期終業式
10月中学校研修旅行・修学旅行、後期始業式、藤華祭
11月報恩講
12月後期中間試験、成道会、三者懇談
2月涅槃会
3月卒業式、後期期末試験、後期終業式

入学後の関係づくりを支えるオリエンテーション合宿

中学1年生は、入学後にオリエンテーション合宿へ参加します。新しい友人や教員との関係を築きながら、中学校生活で大切にしたい学び方や考え方を身につけるための宿泊行事です。

合宿では、仲間と協力して課題に取り組むチームビルディングを行います。また、相手のよい点や成長を認め、前向きな言葉を伝えるフィードバックの方法についても学びます。

小学校までの環境が異なる生徒同士が、互いを知り、安心して意見を出せる関係をつくる機会となっています。研究やLAPではグループで活動する場面が多いため、入学直後から協働する姿勢を育てていくことには大きな意味があります。

仲間と力を合わせる体育祭

体育祭は、例年7月に行われる学校行事です。競技の勝敗だけでなく、学級や学年の仲間と協力し、一つの目標に向かって取り組む過程が大切にされています。

日頃の教室や研究活動とは異なる場面で、生徒それぞれの得意分野や個性が表れます。競技に参加する生徒を応援したり、準備や運営を支えたりする経験を通して、学級や学年を越えた一体感を育みます。

中高が協力してつくる藤華祭

千代田中学校の文化祭は、「藤華祭」と呼ばれ、例年10月に開催されます。2025年度からは、それまで別の名称で行われていた中学校と高等学校の文化祭を藤華祭に統一し、中高が協力して開催する行事となりました。

藤華祭では、各クラスによる企画、アクティビティや団体による発表、生徒が中心となって行う学校紹介などが実施されます。企画内容を考え、必要な役割を分担し、来場者に楽しんでもらえる形へ仕上げる過程では、研究・開発の授業で培った協働力や発信力も生かされます。

受験生にとっては、生徒同士の関係、教員との距離感、校内の雰囲気などを知る貴重な機会です。普段の説明会とは異なり、生徒が活動する様子や、自分たちの言葉で学校を紹介する姿を見ることができます。

興味を広げるサマープログラム

夏には、通常授業とは異なるテーマを扱うサマープログラムが行われます。デジタル表現、ものづくり、社会課題、研究などに関する体験を通して、生徒が新しい分野に触れる機会です。

知識を教わるだけではなく、実際に制作したり、試したり、発表したりする活動が重視されています。これまで関心のなかった分野に触れることで、自分の新しい得意分野を発見したり、その後の研究テーマにつながる興味が生まれたりすることも期待できます。

仏教精神に触れる学校行事

年間行事には、花まつり、同慶節、報恩講、成道会、涅槃会など、学校の建学の精神と結びついた宗教行事も設けられています。

花まつりは、お釈迦様の誕生を祝う行事です。そのほかの宗教行事も含め、日常生活の中で自分自身を振り返り、周囲の人への感謝や、他者を思いやる心について考える機会となっています。

特定の知識を覚えることが中心ではなく、落ち着いて自分と向き合い、人とのつながりや命の大切さについて考える時間として位置づけられています。研究や開発といった先進的な教育と、長く受け継がれてきた心の教育が共存している点は、千代田中学校の学校生活を特徴づける要素です。

中学2年生の研修旅行|地域課題を自分の問題として考える

中学2年生の研修旅行では、日本各地の地域課題に触れ、起業家や大学生などと交流しながら、社会をよりよくするために自分たちができることを考えます。

地域の歴史や文化を見学するだけの旅行ではなく、現地で活動する人の話を聞き、課題が生まれた背景を調べ、仲間と解決策を検討する探究型の研修です。

教室で学んだ知識を実際の社会と結びつけることで、課題を遠い出来事として捉えるのではなく、自分自身が関われる問題として考える姿勢を育てます。

中学3年生の修学旅行|アイデアを行動へつなげる

中学3年生の修学旅行では、中学2年生の研修旅行で身につけた考え方やスキルを生かし、現地の社会人や起業家とともに課題解決につながるアイデアを考えます。

中学2年生では地域の現状を知り、課題を発見することに重点を置き、中学3年生では、考えたことを具体的な提案や行動へつなげていきます。学年が上がるにつれて、研修の内容も体験中心から実践中心へ発展する構成です。

仲間と意見を交わしながら一つの案をつくり、現地の人に伝える経験を通して、情報収集力、企画力、プレゼンテーション力を伸ばします。

シンガポールやボストンで学ぶ海外研修

希望者を対象とした海外研修プログラムも用意されています。中学校の全学年を対象とするシンガポール研修では、同年代の生徒や、社会課題の解決に取り組む人々と交流しながら、自分にできることを考えます。

中学3年生から参加できるボストン研修では、世界的な大学や教育環境に触れ、起業家精神やプレゼンテーションについて学びます。英語を使うことだけを目的とせず、異なる文化や価値観を持つ人々とともに課題を考える点が特徴です。

海外での経験を通して、日本では当たり前だと思っていた考え方を見直し、社会や世界を複数の視点から捉える力を養います。

ケンブリッジ大学短期留学プログラム

海外研修には、ケンブリッジ大学のMBAプログラムを基盤とした短期留学プログラムもあります。現地教授による講義や大学生との交流、実践的なセッションを通して、マネジメントやプレゼンテーションについて学びます。

大学寮での生活も含まれており、日常生活そのものを通して異文化理解やリーダーシップを育てられることも特徴です。プログラム修了後には認定証が授与されます。

海外研修の実施内容、対象学年、参加条件、費用などは年度によって変更される場合があるため、参加を検討する際には最新の案内を確認する必要があります。

千代田中学校の行事や研修は、仲間と楽しむことと、社会や世界について深く学ぶことが結びついている点が特徴です。体育祭や藤華祭で協力する経験、国内研修で地域課題に向き合う経験、海外で異なる価値観に触れる経験を重ねながら、自分の興味を社会と結びつけ、行動へ移す力を育てていきます。

クラブ活動|専門的な指導を受けられる多彩なアクティビティ

千代田中学校では、一般的な部活動にあたる放課後の活動を「アクティビティ」と呼んでいます。運動系と文化系のさまざまな活動が用意されており、自分の興味や得意分野に合わせて選択できます。

大きな特徴は、競技経験や専門技能を持つ社会人の指導者と連携していることです。教員だけでなく、それぞれの分野に詳しい講師から直接指導を受けることで、初心者は基礎から学び、経験者はより高い技術を身につけられます。

社会人の専門指導者から学ぶ新しい活動スタイル

アクティビティは、放課後に週1〜3回程度行われます。活動時間は1回約1時間30分で、講師との距離が近く、分からないことや苦手な動きを個別に教えてもらえる機会もあります。

大会や試合、演奏会、文化祭など、日頃の練習や制作の成果を発表する場も設けられています。目標に向けて継続的に取り組む経験を通して、技術だけでなく、協調性、責任感、粘り強さも育てていきます。

中学生と高校生が一緒に活動するアクティビティもあり、学年を越えた交流が生まれます。上級生から技術や活動の進め方を学び、下級生を支える立場へと成長していくことも、中高一貫校ならではの魅力です。

運動系アクティビティ

運動系には、球技からダンス、武道まで幅広い活動があります。体育館やグラウンドなどの校内施設を利用し、専門指導者のもとで基礎練習や実践的なトレーニングに取り組みます。

アクティビティ活動回数の目安主な特徴
男子バスケットボール週3回基礎技術や連係プレーを学び、試合に向けて練習します。
女子バスケットボール週3回個人技とチームワークの両方を高めます。
バドミントン週2回中学生を対象に、ラケット操作やフットワークを身につけます。
卓球週2回基本の打ち方から試合形式の練習まで取り組みます。
ダンス週3回音楽に合わせた身体表現や、仲間と作品をつくる力を養います。
フットサル週2回限られたスペースの中で、判断力や連係する力を磨きます。
バトン週2回バトンの操作技術と、音楽に合わせた表現力を高めます。
空手週2回基本動作や型を学びながら、集中力や礼節を身につけます。

運動系の選択肢には、チームで協力する球技だけでなく、個人の技術や表現力を磨く活動もあります。運動経験の有無だけでなく、どのような力を伸ばしたいかを考えて選びやすい構成です。

文化系アクティビティ

文化系には、音楽、芸術、伝統文化、デジタル分野など、多彩な活動がそろっています。作品を制作する活動、仲間と演奏する活動、知識や技術を深める活動があり、自分の「好き」を継続的に追究できます。

アクティビティ活動回数の目安主な特徴
吹奏楽週3回個人練習と合奏を重ね、演奏会や学校行事での発表を目指します。
箏曲週1回箏の演奏を通して、日本の伝統音楽に親しみます。
クッキング週1回調理の技術を学びながら、仲間と協力して料理を完成させます。
茶道週1回茶道の作法を学び、相手をもてなす心や落ち着いた振る舞いを身につけます。
華道週1回花の特徴を生かした表現を学び、感性を磨きます。
コンピューター週1回コンピューターを活用し、デジタル分野の知識や制作技術を深めます。
美術・イラスト週1回絵画やイラストなどを通して、自分らしい表現を追究します。
漫画週1回物語やキャラクター、構図を考えながら作品を制作します。
将棋週1回対局を通して、先を読む力や論理的に考える力を鍛えます。
ENGLISH週1回英語を使った交流や活動を通して、実践的な表現力を伸ばします。

研究や開発とは異なる分野にも挑戦できる

千代田中学校では、授業内でも研究コースのラボ活動や、開発コースのLAPに取り組みます。これらの学びとアクティビティは別に設けられているため、授業で研究や社会課題に向き合いながら、放課後にはスポーツ、音楽、芸術、伝統文化など、異なる分野へ挑戦できます。

一方で、授業とアクティビティの経験が結びつくこともあります。例えば、コンピューターや美術・イラストで身につけた技術を研究発表の資料づくりに生かしたり、吹奏楽やダンスで培った表現力を文化祭の企画につなげたりすることができます。

活動日数を考えて学校生活と両立

活動回数は週1回から週3回程度まで、アクティビティによって異なります。研究活動やLAP、家庭学習、通学時間とのバランスを考えながら、自分に合った活動を選ぶことが大切です。

また、千代田中学校のアクティビティは、専門指導者を配置する月謝制の活動です。参加に必要な費用や曜日、活動時間、募集人数などは活動ごとに異なる場合があるため、入学後の案内で確認する必要があります。

アクティビティの種類や活動回数は年度によって変更される可能性がありますが、運動系と文化系の両方に選択肢があり、専門的な指導を受けながら自分の興味を深められることが千代田中学校の特徴です。仲間や先輩とともに一つの活動を続ける経験は、授業や研究活動とは異なる角度から、生徒の成長を支えてくれるでしょう。

進学実績と卒業後の進路|武蔵野大学との連携と幅広い大学進学

千代田中学校では、中学校で培った研究力、課題解決力、表現力を高等学校の学びへつなげ、生徒一人ひとりの興味や将来像に応じた進路選択を支えています。

同じ学校法人が設置する武蔵野大学への推薦制度を利用できる一方で、国公立大学、難関私立大学、医歯薬看護系大学、海外大学など、幅広い進路を目指せることが特徴です。

2024年3月卒業生では、卒業生の8割以上が4年制大学へ進学しました。大学附属校としての安心感を持ちながら、他大学受験にも積極的に挑戦できる進路環境となっています。

中学校から高等学校へつながる6年間の学び

千代田中学校の生徒は、中学校で研究コースまたは開発コースに所属し、自ら問いを立てて考える学びに取り組みます。高等学校でも研究コースと開発コースが設けられ、中学校で深めた興味や身につけた技能を、より専門的な研究や社会実装へと発展させていきます。

高等学校の研究コースでは、専門家の指導を受けながら研究を進め、学術論文や学会発表、政策提言などを目指します。開発コースでは、企業、自治体、大学などと連携し、アイデアを事業やプロジェクトとして社会へ届けることを目指します。

さらに、高校2年生からは、選抜基準を満たした生徒がIBコースを選択できます。日本語と英語を組み合わせた国際バカロレアのディプロマ・プログラムに取り組み、国内外の大学進学を目指す道も用意されています。

高校でのコース主な学び想定される進路の方向性
研究コース専門分野の研究、論文作成、学会発表、実験・分析国公立大学、理工系・医療系大学、研究分野に関連する大学など
開発コース社会課題の解決、企画、ビジネス、プロジェクトの社会実装私立大学、社会科学系・国際系大学、武蔵野大学など
IBコース国際バカロレアの科目学習、課題論文、探究、社会活動国内のIB入試実施大学、海外大学など

武蔵野大学への推薦制度

千代田中学校・高等学校は、武蔵野大学と同じ学校法人に属しています。一定の学業成績や校内基準を満たした生徒には、武蔵野大学への推薦制度が用意されています。

推薦制度には、武蔵野大学への進学を前提とする専願推薦のほか、武蔵野大学への入学資格を確保しながら、国内の他大学入試に挑戦できる併願推薦があります。

武蔵野大学を進学先として確保したうえで、一般選抜などで他大学を目指せることは、受験生にとって大きな安心材料となります。但し、推薦を利用できる学部、必要な成績、他大学を受験できる方式などは、所属コースや年度によって異なります。

文系・理系・医療系までそろう武蔵野大学

武蔵野大学は、文系、理系、医療系、情報系の学部を持つ総合大学です。千代田中学校で行われる研究や開発のテーマと結びつきやすい学部も多く、中学生や高校生が大学の専門的な学びに触れる機会もあります。

  • ウェルビーイング学部:人と社会の幸福について学び、新しい社会のあり方を考えます。
  • 工学部:サステナビリティ、数理工学、建築デザインなどを学びます。
  • データサイエンス学部:AIやデータ分析を用いて、社会課題の解決を目指します。
  • アントレプレナーシップ学部:起業や事業開発について実践的に学びます。
  • 法学部・経済学部・経営学部:法律、政治、経済、経営、会計などを学びます。
  • 文学部・グローバル学部:日本文学、文化、語学、国際社会について学びます。
  • 薬学部・看護学部・人間科学部:薬学、看護、心理、福祉などを専門的に学びます。
  • 教育学部:教員や保育者を目指すための専門教育を受けます。

研究コースで生命科学、環境、数理工学、医療などを研究した生徒が、関連する学部へ進むことも考えられます。開発コースでアントレプレナーシップや社会課題について学んだ生徒にとっても、その経験を大学でさらに深められる学部がそろっています。

難関私立大学への合格実績

武蔵野大学への推薦制度だけでなく、他大学への進学実績もあります。2024年春には、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学をはじめ、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学などへの合格者を輩出しました。

大学群・分野主な合格大学
難関私立大学慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学
GMARCH明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学
成成明学獨國武成蹊大学、成城大学、明治学院大学、獨協大学、國學院大学、武蔵大学
日東駒専日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学
理工系大学東京都市大学、工学院大学、東京電機大学、東京工科大学、千葉工業大学
医療・薬学系大学順天堂大学、昭和大学、昭和薬科大学、聖路加国際大学、日本赤十字看護大学、東邦大学

合格先は、文系学部に偏らず、理工系、医療系、教育系、芸術系などにも広がっています。生徒の関心を起点とする研究・開発教育が、多様な学部選択につながっていることが分かります。

国公立大学・医学部医学科への実績

過去3年間の実績には、東京都立大学、東京藝術大学、県立広島大学、川崎市立看護大学、埼玉県立大学、琉球大学などの国公立大学が含まれています。

また、医学部医学科では、東海大学、杏林大学、埼玉医科大学、岩手医科大学への合格実績があります。研究コースでは、幹細胞、構造生物学、医療、命などを扱うラボがあり、中学生・高校生の段階から生命科学や医療分野への関心を深められます。

進路分野主な大学
国公立大学東京都立大学、東京藝術大学、県立広島大学、川崎市立看護大学、埼玉県立大学、琉球大学
大学校防衛大学校、国立看護大学校
医学部医学科東海大学、杏林大学、埼玉医科大学、岩手医科大学

海外大学への進学も視野に入れられる

千代田高等学校では、海外大学への合格実績もあります。アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、韓国、マレーシアなど、進学先は複数の国と地域に広がっています。

  • University of Massachusetts Amherst
  • University of Illinois Urbana-Champaign
  • Brandeis University
  • Knox College
  • Allegheny College
  • The University of Melbourne
  • The University of Sydney
  • Monash University
  • The University of Queensland
  • Charles University
  • Sungkyunkwan University
  • Monash University Malaysia
  • Taylor’s University

海外研修や英語教育に加え、高校2年生から選択できるIBコースも、海外大学進学を考える生徒の選択肢となります。研究成果や課題論文、英語での発表経験などを、大学入試で生かすことも期待できます。

研究・開発の経験を生かす大学入試

千代田中学校・高等学校の教育は、一般選抜に必要な教科学力を身につけるだけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜で評価される経験を積みやすいことも特徴です。

研究活動やLAPでは、テーマの設定、文献調査、実験、フィールドワーク、成果物の制作、プレゼンテーションなどに取り組みます。その過程で、自分が何に関心を持ち、どのような課題を解決したいのかを言葉にする力が育ちます。

こうした経験は、志望理由書、活動報告書、面接、プレゼンテーション、探究型入試などで生かせます。一方で、難関大学の一般選抜を目指す場合には、研究活動と並行して、英語、国語、数学などの教科学習を着実に積み重ねることが重要です。

新体制の中高一貫教育は発展の途中

現在公表されている大学合格実績には、旧校名である武蔵野大学附属千代田高等学院時代の高校卒業生の実績も含まれています。

千代田国際中学校として中学校募集を再開したのは2022年であり、その第1期生が高校を卒業するのは2028年春の予定です。そのため、研究・開発を柱とする現在の中高一貫教育を6年間受けた生徒の大学進学実績は、今後明らかになっていきます。

現時点では、過去の合格大学だけで判断するのではなく、研究・開発教育の内容、高校でのコース選択、武蔵野大学への推薦条件、他大学受験への支援体制を合わせて確認することが大切です。

千代田中学校は、武蔵野大学への推薦制度を持ちながら、国内外のさまざまな大学を目指せる学校です。大学名だけを先に決めるのではなく、中学校から自分の興味を深め、研究や開発の経験を通して進みたい学問分野を見つけられることが、進路教育の大きな魅力といえるでしょう。

学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間の費用を確認

千代田中学校の2026年度の学費は、研究コースと開発コースで教育充実費が異なります。入学手続時には入学金25万円を納入し、入学後は授業料、教育充実費、生徒会費、保護者会費を学納金として支払います。

月額の学納金は、研究コースが78,000円、開発コースが68,000円です。実際には3か月分ずつ年4回に分けて、5月、7月、10月、1月に口座振替で納入します。

2026年度の学納金

項目研究コース開発コース
入学金250,000円250,000円
授業料月額49,200円月額49,200円
教育充実費月額26,600円月額16,600円
生徒会費月額1,200円月額1,200円
保護者会費月額1,000円月額1,000円
月額合計78,000円68,000円
年間学納金936,000円816,000円
初年度の入学金・学納金合計1,186,000円1,066,000円

初年度の入学金と学納金を合わせると、研究コースは約118万6,000円、開発コースは約106万6,000円です。但し、この金額には教材、制服、情報端末、宿泊行事などの費用は含まれていません。

学納金以外に必要となる主な費用

入学後は、授業料などの学納金とは別に、学校生活に必要な教材や指定用品の費用が発生します。特に初年度は、制服や体育着、iPadなどをそろえるため、2年目以降よりも支出が大きくなります。

項目費用の目安内容
宿泊行事積立金中学3年間で合計約300,000円中学1年生のオリエンテーション合宿、中学2年生の研修旅行、中学3年生の修学旅行などに充てられます。
学年費年額約140,000円教科書以外の副教材や消耗教材などに充てられます。コースや年度によって変動します。
制服・体育着など約120,000円入学時に制服、体育着、学校指定用品などを購入します。
情報端末約100,000円学校指定のiPadを入学時に購入します。
生徒会・保護者会入会金各1,000円中学1年次に、それぞれの入会金を納入します。
アクティビティ参加費活動により異なる専門指導者による放課後のアクティビティは、選択した活動に応じた費用が必要です。
海外研修費プログラムにより異なるシンガポール研修や海外短期留学など、希望者対象のプログラムに参加する場合に必要です。

中学3年間にかかる費用の目安

現在公表されている学納金が3年間続くものとして計算し、宿泊行事積立金、学年費、制服、指定端末などを加えると、中学3年間の費用は次のようになります。

内訳研究コース開発コース
入学金250,000円250,000円
3年間の学納金2,808,000円2,448,000円
宿泊行事積立金約300,000円約300,000円
3年間の学年費約420,000円約420,000円
制服・体育着・指定端末など約220,000円約220,000円
生徒会・保護者会入会金2,000円2,000円
中学3年間の概算約4,000,000円約3,640,000円

中学3年間の概算は、研究コースが約400万円、開発コースが約364万円です。アクティビティの参加費、希望制の海外研修費、通学費、昼食代、個人で購入する学用品などは含まれていないため、選択する活動によって実際の負担額は異なります。

研究特待入試による入学金免除

研究コースでは、研究特待入試の合格者から特待生が選考されます。2026年度入試では、A特待に選ばれると入学金25万円が全額免除、B特待に選ばれると入学金の半額が免除されます。

特待制度は授業料全体を免除する制度ではなく、入学金を対象とした制度です。研究コースを志望し、4教科型の入試で高い得点を目指す受験生にとっては、学習上の目標の一つとなるでしょう。

中高6年間を見据えた費用計画

千代田中学校は中高一貫校であり、多くの生徒は千代田高等学校へ進学します。そのため、受験を検討する際には、中学校3年間だけでなく、高校を含む6年間の学費や教育活動費も見据えておくことが大切です。

高校進学後も、授業料や教育充実費に加え、教材、研修旅行、コース別の研究・開発活動などに関する費用が必要になります。高校2年生からIBコースを選択する場合や、海外研修に参加する場合には、通常の学納金とは別の費用が発生することもあります。

一方で、武蔵野大学への推薦制度を利用する場合は、その後に大学4年間の学費も必要です。中学・高校の6年間に加え、大学までの進学を視野に入れる家庭では、長期的な教育費として考えておくと安心です。

学費や諸経費は、物価や教育内容、研修先などによって変更される場合があります。千代田中学校を受験する際には、最新年度の募集要項や入学手続書類で、納入時期を含めた詳細を確認しておきましょう。

入試情報と合格の目安|コースごとに異なる多彩な教科型入試

千代田中学校の入試は、研究コースと開発コースで受験科目や募集回が異なることが大きな特徴です。研究コースは国語・算数・理科・社会の4科入試が基本となり、開発コースでは2科・4科・得意選択2科・1科から、自分の得意分野を生かせる方式を選べます。

2026年度は、2月1日午前から2月5日午後まで複数回の教科型入試が実施されました。研究コースでは4回、開発コースでは5つの受験機会が設けられ、同時出願によって複数回受験することもできます。

2026年度の入試日程と募集人数

試験日試験名称コース募集人数試験科目
2月1日午前第1回研究コース10名国語・算数・理科・社会
2月1日午前第1回開発コース20名国語・算数、または国語・算数・理科・社会
2月1日午後研究特待入試研究コース10名国語・算数・理科・社会
2月1日午後第2回開発コース20名得意選択2科
2月2日午前第3回開発コース20名得意選択2科
2月2日午後第4回研究コース10名国語・算数・理科・社会
2月4日午後第5回研究コース5名国語・算数・理科・社会
2月5日午後第6回開発コース5名国語・算数、または国語・算数のうち1科

第1回入試は、研究コースと開発コースを合わせて30名を募集する中心的な入試です。研究コースは4科のみですが、開発コースは国語・算数の2科、または国語・算数・理科・社会の4科から選択できます。

2月1日午後には、研究コースの研究特待入試と、開発コースの得意選択2科入試が行われます。同じ日に午前と午後の入試を組み合わせられるため、千代田中学校への志望度が高い受験生は、複数の方式で合格を目指せます。

研究コース|4科の総合力が求められる入試

研究コースの入試は、すべて国語・算数・理科・社会の4科で実施されます。特定の教科だけに偏らず、4科をバランスよく学習してきた受験生に適した入試です。

国語と算数はそれぞれ45分、理科と社会は合わせて45分で実施されます。知識を覚えるだけでなく、文章や資料を正確に読み取り、限られた時間で考えを整理する力が求められます。

研究コースでは、入学後に実験、調査、数理的な分析、論文作成などへ取り組みます。そのため、算数や理科への関心だけでなく、国語で文章を読み、研究内容を説明する力や、社会的な背景を考える力も大切になります。

研究特待入試|研究コースを目指す受験生向けの午後入試

2月1日午後には、研究コースを対象とする研究特待入試が実施されます。試験科目は4科で、合格者の中から成績上位者が特待生として選抜されます。

  • A特待:入学金を全額免除
  • B特待:入学金を半額免除

研究特待入試は通常の研究コース入試よりも合格の目安が高く、研究コースを第一志望とする受験生や、4科の学力に自信がある受験生に向いた方式です。

特待生に選ばれなかった場合でも、研究コースの通常合格となる可能性があります。また、研究コースの基準に届かなかった場合でも、開発コースの合格基準を満たせば、開発コースへスライド合格する可能性があります。

開発コース|得意教科を生かせる複数の入試方式

開発コースでは、一般的な2科・4科入試だけでなく、国語、算数、理科、社会、英語から科目を選ぶ得意選択2科入試が実施されます。

得意選択2科では、国語または算数のどちらかを必ず選び、残る4科からもう1科を選択します。選べる組み合わせの例は、次の通りです。

  • 国語+算数
  • 国語+理科
  • 国語+社会
  • 国語+英語
  • 算数+理科
  • 算数+社会
  • 算数+英語

国語と算数の両方を受験する一般的な2科入試とは異なり、算数が得意な受験生は算数と理科、語学が得意な受験生は国語と英語など、自分の強みを生かした受験ができます。

2月5日の第6回入試では、国語・算数の2科型に加え、国語または算数の1科入試も選択できます。中学入試の終盤まで受験機会が設けられているため、2月前半の結果を踏まえて出願を検討することも可能です。

研究コースと開発コースのスライド合格制度

千代田中学校では、受験生の学力や適性を幅広く評価するため、コース間のスライド合格制度が設けられています。

研究コースへ出願した場合は、自動的に開発コースにも出願した扱いとなります。研究コースの合格基準に届かなかった場合でも、開発コースの基準を満たしていれば、開発コースへ合格する可能性があります。

また、2月1日午前の第1回入試で、開発コースを4科で受験した場合には、成績が研究コースの合格基準を満たしていれば、研究コースへ合格する可能性もあります。

研究と開発のどちらに興味があるかを考えながら、学力や得意教科に合った出願方法を選びやすい制度です。

英語資格による得点優遇

得意選択2科入試で英語を選択する受験生には、英語資格による得点優遇制度があります。出願期間内に資格取得証明書のコピーを提出すると、英語試験で次の得点が保証されます。

英語資格の水準主な資格の目安英語試験の得点保証
CEFR A2以上実用英語技能検定準2級程度得点の90%を保証
CEFR A1以上実用英語技能検定3級程度得点の75%を保証

英語資格だけで合否を判定する独立した入試ではなく、英語を受験科目として選んだ際に得点が優遇される制度です。英語を継続的に学んできた受験生は、資格取得の成果を入試に生かせます。

証明書の提出や確認には時間がかかる場合があるため、英語資格の利用を考えている場合は、出願直前ではなく早めに準備しておく必要があります。

合格偏差値の目安

合格率80%の偏差値は、入試回やコースによって異なります。現在の目安では、男子・女子ともに44〜54程度です。

入試区分男子の目安女子の目安
研究特待入試54程度54程度
研究コースの一般入試48〜52程度48〜52程度
開発コースの得意選択2科49程度49程度
開発コースの2科・4科・1科44〜47程度44〜47程度

最も高い目安となるのは研究特待入試です。研究コースの一般入試も、開発コースよりやや高い水準となっています。一方、開発コースは入試方式によって難度に差があり、第1回の4科入試や第6回の1科入試など、得意分野を生かして合格を目指せる方式もあります。

偏差値は模試の種類や受験回によって変わるため、一つの数値だけで合否を判断することはできません。特に得意選択2科や1科入試では、受験する教科の得点力が結果を大きく左右します。

入試対策で重視したいポイント

研究コースを目指す場合は、国語・算数だけでなく、理科・社会を含めた4科の安定が必要です。研究特待入試では高い総合力が求められるため、苦手教科を残さず、限られた時間で解答する練習を重ねることが大切です。

開発コースでは、自分の得意教科を正確に見極めることが重要です。得意選択2科で受験する場合は、模試の偏差値だけでなく、過去問を解いた際の得点や時間配分を比較し、最も得点を安定させられる組み合わせを選びます。

  • 研究コース志望:4科をバランスよく学び、国語・算数の基礎得点を安定させる。
  • 開発コースの2科志望:国語・算数の基本問題を確実に得点する。
  • 得意選択2科志望:得意教科を伸ばし、科目の組み合わせを早めに決める。
  • 英語選択を予定する受験生:資格取得と証明書の準備を早めに進める。
  • 複数回受験する受験生:午前・午後入試の移動や休憩時間も含めて計画する。

海外帰国生入試

海外で学んだ経験を持つ受験生を対象に、11月30日に海外帰国生入試も実施されます。一般入試と、日本への帰国が難しい受験生を対象とするオンライン入試があります。

方式主な試験内容
一般入試・教科型国語・算数、面接は日本語
一般入試・英語型英語エッセイ、英語による面接
オンライン入試日本語エッセイの事前課題、英語・日本語によるオンライン面接

オンライン入試は、日本への帰国が難しい場合に限って受験でき、CEFR A1以上の英語資格が必要です。一般入試とオンライン入試では出願資格や提出書類が異なるため、帰国生入試を検討する場合は事前に学校へ相談しておくと安心です。

出願・受験料と入学手続

出願はインターネットで行い、受験料は25,000円です。同時出願であれば、1回分の受験料で複数の入試へ出願できます。

合格発表は、各試験日の23時からインターネットで行われます。2026年度入試の入学手続期限は2月7日16時でした。また、出願時に指定された公立中高一貫校を受験する場合には、所定の手続きを行うことで2月10日16時まで入学金の納入を延期できる制度も設けられていました。

千代田中学校の入試は、4科の総合力を生かす研究コースと、得意教科を生かせる開発コースという違いが明確です。入学後に取り組みたい研究や活動を考えたうえで、学力と得意分野に合ったコース・入試方式を選ぶことが合格への第一歩となります。

入試日程、募集人数、科目、英語資格の優遇条件などは年度によって変更される場合があります。出願の際は、受験年度の募集要項で最新情報を確認してください。

併願校パターン|入試日程と難度別に考える受験プラン

千代田中学校は、2月1日午前・午後から2月5日午後まで複数の入試を実施しているため、他校を受験しながら本校へ複数回挑戦する日程を組みやすい学校です。

研究コースは4科入試、開発コースは2科・4科・得意選択2科・1科入試に対応しているため、志望コースや得意教科によって併願校の選び方も変わります。ここでは、千代田中学校の開発コースを一つの基準として、併願候補をチャレンジ校・標準校・安全校に分けて紹介します。

なお、難度区分は模試の偏差値や入試結果を基にした目安です。同じ学校でも、特待入試、午後入試、後半日程などは難度が上がる場合があります。

併願校の難度区分

区分位置づけ学校例
チャレンジ校千代田中学校より高い学力水準が求められる入試安田学園中学校、日本大学中学校
標準校千代田中学校と同程度、またはやや高い難度の入試桜丘中学校、実践学園中学校
安全校合格可能性を比較的高く見込める入試明星中学校、貞静学園中学校

チャレンジ校|安田学園中学校・日本大学中学校

学校名主な入試日程入試の特徴併願時の考え方
安田学園中学校2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午前4科入試を中心に、適性検査型入試も実施2月1日午前に安田学園、午後に千代田中学校を受験する組み合わせが考えられます。
日本大学中学校2月1日午前・午後、2月2日午後、2月5日午前AFコースとGLコースを設置し、4科・2科・英語を生かせる入試を実施2月1日午前に日本大学中学校、午後に千代田中学校を受験できます。但し、日吉から四番町までの移動時間を十分に確認する必要があります。

安田学園中学校は、国公立大学や難関私立大学への進学を意識した学習環境を持つ共学校です。千代田中学校と同様に探究的な学びを重視していますが、入試では4科の安定した得点力が求められます。

日本大学中学校は、日本大学への内部進学制度を持ちながら、他大学進学にも対応している共学校です。大学附属校としての環境や、グローバル教育を重視する家庭にとって有力な併願候補となります。

いずれも千代田中学校より合格難度が高くなる入試回が多いため、過去問で合格最低点に近い得点を取れているかを確認してから受験日程へ組み込むことが大切です。

標準校|桜丘中学校・実践学園中学校

学校名主な入試日程入試の特徴併願時の考え方
桜丘中学校2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月4日午前2科・4科、適性検査型、英検利用入試などを実施千代田中学校と日程が重なりやすいため、どちらを午前・午後に置くかを志望順位に応じて決めます。
実践学園中学校2月1日午前・午後、2月2日午前、2月3日午前・午後、2月10日午前2科・4科入試、給費生選抜入試、英検取得級による加点制度を実施2月2日午前や2月3日午前を利用すると、千代田中学校の午後入試と組み合わせやすくなります。

桜丘中学校は、ICTを活用した授業や生徒主体の学びを重視する共学校です。2科・4科型だけでなく、適性検査型や英検利用入試もあり、千代田中学校の開発コースを志望する受験生と入試方式の相性がよい学校です。

実践学園中学校は、2科・4科入試に加え、算数・理科や適性検査型で受験する給費生選抜入試も設けています。複数回分をまとめて出願できる制度があり、2月前半の結果を見ながら受験を続けやすいことも特徴です。

両校とも、入試回や選択方式によっては千代田中学校より難度が高くなる可能性があります。特に特待・給費生を選抜する午後入試は、一般合格を含めても高い得点力が必要です。

安全校|明星中学校・貞静学園中学校

学校名主な入試日程入試の特徴併願時の考え方
明星中学校2月1日午前・午後、2月2日午前、2月3日午前・午後、2月4日午後2科・4科選択入試と2科入試を複数回実施2月3日午前や2月4日午後を利用し、千代田中学校の合否状況に応じて受験できます。
貞静学園中学校2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午前・午後、2月5日午前、2月10日午前2科・1科・適性検査型を実施し、英語を選択できる入試も用意2月5日午前に貞静学園、午後に千代田中学校の第6回を受験する組み合わせが可能です。

明星中学校は、2月1日から2月4日まで複数の入試を実施しており、国語・算数を中心とした受験に対応しています。2月1日の入試へ出願した受験生に対する複数回受験の優遇制度もあるため、安全校として複数回受験する方法も考えられます。

貞静学園中学校は、千代田中学校と比較的近い文京区にあり、2科・1科・適性検査型など多様な入試を実施しています。算数または国語の1科入試もあるため、得意教科を生かして合格を確保したい受験生に適しています。

安全校は偏差値だけで選ぶのではなく、実際に進学する可能性を考え、教育方針や通学時間、学校生活にも納得できる学校を選ぶことが大切です。

併願パターン1|千代田中学校の研究コースを第一志望にする場合

日程受験校・入試位置づけ
2月1日午前千代田中学校 第1回・研究コース第一志望
2月1日午後千代田中学校 研究特待入試第一志望・特待挑戦
2月2日午前実践学園中学校 第2回標準校
2月2日午後千代田中学校 第4回・研究コース第一志望・再挑戦
2月3日午前明星中学校安全校
2月4日午後千代田中学校 第5回・研究コース必要に応じて再挑戦

研究コースは4科の総合力が必要なため、併願校も4科で受験できる学校を中心に組みます。2月1日に研究コースを午前・午後とも受験し、2月2日以降に標準校や安全校を加える形です。

研究特待入試は高い得点力が必要ですが、通常合格や開発コースへのスライド合格もあるため、千代田中学校への志望度が高い受験生にとって有力な受験機会となります。

併願パターン2|チャレンジ校と千代田中学校を組み合わせる場合

日程受験校・入試位置づけ
2月1日午前安田学園中学校 第1回、または日本大学中学校 A-1日程チャレンジ校
2月1日午後千代田中学校 研究特待入試、または第2回・開発コース第一志望・標準校
2月2日午前実践学園中学校 第2回標準校
2月2日午後千代田中学校 第4回・研究コース研究コース志望の場合
2月3日午前明星中学校、または貞静学園中学校安全校
2月5日午後千代田中学校 第6回・開発コース必要に応じて再挑戦

2月1日午前にチャレンジ校を受験し、午後に千代田中学校を受験するパターンです。千代田中学校を確実に受験日程へ入れながら、より難度の高い学校にも挑戦できます。

午前校の試験終了時刻と午後校の集合時刻の間に余裕があるかを確認し、試験会場から駅までの移動、昼食、電車の遅延なども含めて計画する必要があります。

併願パターン3|開発コースで得意教科を生かす場合

日程受験校・入試位置づけ
2月1日午前千代田中学校 第1回・開発コース第一志望
2月1日午後千代田中学校 第2回・得意選択2科第一志望・得意科目型
2月2日午前実践学園中学校、または千代田中学校 第3回標準校・第一志望
2月3日午前明星中学校、または貞静学園中学校安全校
2月5日午前貞静学園中学校 2科入試安全校
2月5日午後千代田中学校 第6回・2科または1科第一志望・最終回

開発コースでは、得意選択2科や1科入試を利用できるため、4科全体の偏差値だけでなく、特定教科の得点力を生かした受験日程を組めます。

英語資格を持つ受験生は、千代田中学校の英語選択に加え、桜丘中学校、実践学園中学校、明星中学校、貞静学園中学校などの英検利用・加点制度も確認しておくと、これまでの英語学習を入試へつなげられます。

併願校を選ぶ際に確認したいポイント

  • 研究コース志望か、開発コース志望かを早めに決め、必要な受験科目をそろえる。
  • 午前・午後入試を組み合わせる場合は、試験終了時刻、集合時刻、移動時間を実際の経路で確認する。
  • 安全校についても、進学した場合に納得できる教育方針、通学環境、学校生活かを確認する。
  • 特待入試や後半日程は募集人数が少なく、通常回より難度が上がることを考慮する。
  • 連日の午前・午後受験を詰め込みすぎず、受験生の体力や睡眠時間を確保する。

千代田中学校は複数回受験の機会が多く、研究コースと開発コースの間にはスライド合格制度もあります。そのため、第一志望として繰り返し受験する計画にも、チャレンジ校や安全校と組み合わせる計画にも対応しやすい学校です。

入試日程や試験科目、募集人数は年度によって変更されます。実践学園中学校と貞静学園中学校は2027年度募集要項がすでに公表されていますが、千代田中学校を含む一部の学校は2026年度の確定日程を基準としています。実際に出願する際には、受験年度の各校募集要項を改めて確認してください。

在校生・保護者の声|好きを深め、仲間と未来を形にする学校生活

千代田中学校の在校生からは、研究活動やLAPを通して、自分の興味を学校の学びとして深く追究できることに魅力を感じる声が聞かれます。教科書の内容を学ぶだけでなく、自分で選んだテーマについて調べ、専門家や仲間と話し合いながら形にしていく経験が、学校生活の大きな特徴となっています。

一方、保護者にとっては、子どもの好奇心や個性を尊重する教育、大学や企業などと連携した実践的な学び、都心から通いやすい立地などが注目されるポイントです。研究・開発を中心とする新しい教育への期待とともに、教科学習とのバランスや、高校・大学までを含めた進路について確認しておきたいという家庭もあるでしょう。

自分の「好き」を本格的な研究へつなげられる

在校生が魅力として感じやすいのは、興味を持った分野を学校の中で継続して追究できることです。生命科学、環境、医療、数学、映像、デザイン、ものづくり、アプリ開発、起業など、扱われる分野は多岐にわたります。

最初から専門的な知識を持っていなくても、体験や調査を重ねながら、自分が本当に知りたいことを見つけていきます。身近な疑問や趣味として始まった関心が、研究テーマや社会課題の解決につながることもあります。

好きなことを単に楽しむだけでなく、根拠を集め、実験や制作を行い、相手に伝えられる形にまとめるため、興味を学問へ発展させる経験を積める点が評価されています。

専門家や社会人と直接関われる刺激

研究者、医師、技術者、起業家、アーティストなど、学校外の専門家と関わる機会が多いことも、在校生にとって大きな刺激となっています。

専門家から話を聞くだけでなく、自分たちの研究や企画について意見をもらい、改善を重ねる活動もあります。中学生であっても一人の研究者や開発者として扱われ、本気で意見を交わしてもらえる経験は、学習への意欲や自信につながります。

社会で実際に働く人と接することで、将来の職業を具体的に考えられるようになったり、大学で学びたい分野が見えてきたりする生徒もいるでしょう。

自分の意見を伝える力が身につく

千代田中学校では、グループでの話し合い、研究発表、プレゼンテーション、映像制作など、自分の考えを表現する機会が数多くあります。

入学当初は人前で話すことが苦手でも、少人数での対話や発表を繰り返す中で、少しずつ自分の考えを言葉にできるようになります。また、発表する側だけでなく、相手の意見を聞き、質問や助言を返す力も育てられます。

研究の成果だけでなく、途中で失敗したことや、今後改善したい点についても発表するため、うまくいかなかった経験を次の行動へつなげる姿勢が身につきます。

学年を越えて協力しやすい雰囲気

研究コースのラボ、開発コースのゼミ、放課後のアクティビティなどでは、学年を越えて活動する機会があります。上級生から研究の進め方や発表方法を学び、自分が上級生になったときには、後輩を支える立場へと成長していきます。

比較的小規模な学校であるため、生徒同士だけでなく、教員との距離も近くなりやすい環境です。研究テーマや学校生活について相談したり、興味のある活動へ挑戦するための助言を受けたりしやすいことも、生徒にとっての安心感につながります。

一方で、研究やLAPでは自分から意見を出したり、仲間と役割を分担したりする必要があります。最初から積極的に行動できる生徒だけでなく、周囲の助けを受けながら少しずつ参加できるようになる生徒もいます。

保護者が魅力を感じやすいポイント

保護者の立場から見ると、子どもの得意分野や関心を起点として学べることは、千代田中学校の大きな魅力です。学習を偏差値や試験のためだけのものにせず、「なぜ学ぶのか」「学んだことをどのように社会へ生かすのか」を考える教育が行われています。

  • 子どもの興味や個性を尊重してもらえる
  • 大学、企業、研究者などと関わる実践的な経験ができる
  • ICTを日常的に活用し、発表や協働の力を伸ばせる
  • 武蔵野大学への推薦制度と他大学受験の両方を検討できる
  • 複数の駅から近く、通学経路を選びやすい

中学生のうちからさまざまな分野に触れることで、本人が自分の将来について考えるきっかけを得られることも、保護者にとって安心材料の一つとなるでしょう。

教科学習とのバランスを確認したいという見方も

研究やプロジェクト型の学習が充実している一方で、大学一般選抜を見据える家庭では、教科学習や受験指導とのバランスも気になるところです。

研究活動では、決められた問題を解くだけではなく、自分で調査計画を立てたり、授業時間外に制作や発表準備を進めたりすることがあります。アクティビティにも参加する場合は、家庭学習や休息の時間を自分で管理する力が求められます。

学校では教科の本質を理解する授業や習熟度に応じた学習も行われていますが、希望する大学や入試方式によって必要な対策は異なります。学校説明会や個別相談では、コースごとの授業進度、補習、自習支援、高校での科目選択、他大学受験への対応を確認しておくとよいでしょう。

新しい学校づくりに関われる一方、変化も多い

千代田中学校は、2025年に現在の校名とコース体制を始動した新しい学校です。生徒が研究活動や学校行事を通して、これからの学校文化をつくっていけることに魅力を感じる家庭もあります。

その一方で、新しい教育体制は発展の途中でもあります。ラボやゼミの内容、アクティビティ、入試制度などが、教育活動の充実に合わせて更新される可能性があります。

長く続く決まった学校文化や大学合格実績を重視する家庭よりも、学校と生徒がともに新しいことへ挑戦し、変化していく環境に魅力を感じる家庭との相性がよいでしょう。

説明会や文化祭で生徒の姿を確認することが大切

学校の雰囲気を知るためには、学校説明会、授業体験会、藤華祭などで、在校生の様子を実際に見ることが大切です。

研究内容の発表だけでなく、生徒同士の会話、教員との接し方、来校者への説明などを見ることで、学校の日常をイメージしやすくなります。受験生本人が在校生の話を聞き、「自分もここで学んでみたい」と感じられるかどうかも、学校選びの重要な判断材料です。

千代田中学校は、自分の興味を深く追究できること、専門家や仲間と協働できること、考えたことを社会へ発信できることに魅力を感じる生徒が多い学校です。保護者にとっては、子どもの個性を伸ばす環境として期待できる一方、教科学習との両立や新体制の今後についても確認しながら検討したい学校といえるでしょう。

この学校に向いている子の特徴|好奇心を行動や研究につなげられる子

千代田中学校は、教科書の内容を学ぶだけでなく、自分で問いを立て、仲間や専門家と協力しながら研究や開発に取り組む学校です。そのため、現時点で高い専門知識を持っているかどうかよりも、興味を持ったことを深く知ろうとする姿勢や、試行錯誤を楽しめるかどうかが学校との相性を考えるポイントになります。

研究コースと開発コースでは学びの方向性が異なりますが、どちらも生徒自身の好奇心や問題意識を出発点としている点は共通しています。

身近なことに疑問を持ち、「なぜ」と考えられる子

千代田中学校に向いているのは、日常生活や授業の中で気になったことに対して、「なぜこうなるのだろう」「もっと詳しく知りたい」と考えられる子です。

研究活動では、初めから答えや手順が決められているとは限りません。自分でテーマを決め、資料を調べ、実験や観察を行い、結果を分析しながら考えを深めていきます。

理科や数学が好きな子だけでなく、映像、デザイン、医療、環境、ものづくり、経営、アプリ開発などに関心がある子にも、自分の興味を学びへ発展させる機会があります。

好きなことを深く追究したい子

一つのことに興味を持つと、時間を忘れて調べたり、何度も試したりする子にも適しています。

研究コースでは、専門分野ごとのラボに所属し、研究者や専門家の助言を受けながら、自分のテーマを継続して掘り下げます。開発コースでは、興味のある分野を社会課題やプロジェクトと結びつけ、アイデアを具体的な形へ発展させます。

自分の趣味や関心が学校の学びにつながるため、受け身で授業を受けるよりも、好きなことを自分から深めたい子にとって、意欲を持ちやすい環境です。

考えるだけでなく、実際に試してみたい子

千代田中学校では、調べて終わるのではなく、実験、制作、取材、企画、発表などを通して、考えたことを実際の行動へ移します。

例えば、ものづくりでは試作品を制作して改良を重ね、映像制作では企画から撮影・編集までを行います。社会課題を扱う活動では、地域や企業の人と関わりながら、解決策を考えることもあります。

最初から完成度の高いものを作れる必要はありません。失敗した原因を考え、方法を変えてもう一度挑戦できる子ほど、研究・開発型の学びを楽しめるでしょう。

仲間と意見を交わしながら学べる子

研究やLAPでは、個人で考える時間に加えて、グループで話し合い、役割を分担して活動する機会が多くあります。そのため、自分一人で全てを進めるよりも、仲間の考えを聞きながら、よりよい方法を探せる子に向いています。

但し、初めから人前で積極的に話せる必要はありません。相手の話を丁寧に聞くこと、自分にできる役割を引き受けること、分からないときに質問することも、協働するための大切な力です。

少人数での対話や発表を繰り返しながら、自分の意見を伝える力を少しずつ伸ばしたい子にも合う学校です。

自分の考えを文章や発表で伝えたい子

千代田中学校では、研究成果の報告、プレゼンテーション、ディベート、映像制作など、自分の考えを表現する機会が多く設けられています。

研究では、結果だけでなく、なぜそのテーマを選んだのか、どのような方法を試したのか、何が課題として残ったのかを説明します。開発活動でも、自分たちの企画が誰のどのような課題を解決するのかを、相手に分かりやすく伝える必要があります。

文章を書くことや発表することが好きな子はもちろん、現在は苦手でも、中高6年間で表現力を高めたい子にとっても成長の機会が多い環境です。

社会や世界の課題に関心がある子

環境問題、医療、地域活性化、国際社会、人々の暮らしなど、身近な問題と世界規模の課題を結びつけて考えたい子にも向いています。

国内研修や海外研修では、異なる地域や文化の中で暮らす人々と交流し、現地が抱える課題について考えます。教室で知識を学ぶだけでなく、実際の社会に触れ、自分にできることを探す姿勢が求められます。

将来の職業がまだ決まっていなくても、「誰かの役に立ちたい」「社会を少しよくしたい」という思いを持つ子は、千代田中学校の教育理念と相性がよいでしょう。

ICTやデジタル表現を積極的に活用したい子

授業や研究活動では、iPadやパソコンを使って情報を収集し、資料、動画、発表スライドなどを制作します。プログラミング、アプリ開発、3Dプリンター、デジタルデザインなどに触れる機会もあります。

ICT機器を使うこと自体が好きな子だけでなく、デジタル技術を使って自分の考えを形にしたい子に適しています。

一方で、端末を自由に使える環境では、学習と娯楽を切り替える自己管理も必要です。使用時間やデータの管理、インターネット上の情報を適切に判断する力を身につけようとする姿勢も求められます。

新しい環境や変化を前向きに楽しめる子

千代田中学校は、2025年に現在の校名とコース体制を始動した、変化の途上にある学校です。研究分野や活動内容、学校行事などについて、生徒の意見を取り入れながら発展していく可能性があります。

長く続く決まった仕組みの中で過ごすよりも、学校や仲間と一緒に新しい文化をつくることに魅力を感じる子との相性がよいでしょう。

新しい企画に参加したり、前例のないことに挑戦したりする際には、思い通りに進まないこともあります。変化を不安に感じるだけでなく、工夫できる余地として捉えられる子は、多くの経験を得られます。

研究や行事と教科学習を両立できる子

研究、LAP、アクティビティ、学校行事などに力を入れながら、日々の授業や家庭学習にも取り組む必要があります。興味のある活動に集中するだけでなく、提出物や試験勉強の予定を立てる力も大切です。

入学時から自己管理が完全にできる必要はありませんが、教員や保護者の助言を受けながら、少しずつ自分で計画を立てられるようになりたい子に向いています。

特に難関大学の一般選抜を目指す場合は、研究活動で得られる経験と、国語・数学・英語などの教科学力を両立させる意識が求められます。

武蔵野大学への進学と他大学受験の両方を考えたい子

千代田中学校・高等学校では、武蔵野大学への推薦制度を利用できる一方で、国公立大学、難関私立大学、医療系大学、海外大学などを目指す道も用意されています。

中学生の段階で進学先を一つに決めるのではなく、研究や開発に取り組みながら自分の興味を見つけ、大学で学びたい分野を考えたい子に適しています。

系列大学への推薦という選択肢を持ちながら、本人の希望や成長に応じて他大学にも挑戦したい家庭にとって、進路の幅を確保しやすい学校です。

千代田中学校との相性を慎重に確認したい子

千代田中学校では、自ら問いを立て、話し合い、発表する活動が多いため、決められた内容を静かに学ぶ授業だけを希望する場合は、学校の学習スタイルとの違いを感じる可能性があります。

また、伝統的な進学校のように、大学入試に向けた演習を中心とする学校を希望する家庭は、研究・開発活動と受験指導の割合を確認しておく必要があります。

  • 正解が決まっていない課題に強い負担を感じる
  • グループ活動や発表をできるだけ避けたい
  • 研究活動よりも、大学受験演習を最優先したい
  • 新しい制度や活動内容の変更に不安を感じやすい
  • 放課後の活動と家庭学習の管理が大きな負担になりそう

これらに当てはまる場合でも、すぐに学校が合わないと判断する必要はありません。学校説明会や授業体験、藤華祭などに参加し、実際の活動量や教員の支援、生徒の雰囲気を確かめることが大切です。

千代田中学校に特に向いているのは、身近な疑問を大切にし、自分の好きなことを仲間とともに研究や行動へつなげたい子です。完成された知識を受け取るだけでなく、失敗や対話を重ねながら新しい答えをつくっていくことに楽しさを感じられる子にとって、充実した6年間を過ごせる学校といえるでしょう。

まとめ|都心の環境で未来をつくる力を育てる千代田中学校

千代田中学校は、東京都千代田区四番町にある私立の男女共学校です。1888年の創立以来受け継がれてきた人格教育を基盤としながら、2025年4月に千代田国際中学校から現在の校名へ変更し、研究と開発を柱とする新たな中高一貫教育を始動しました。

教育の大きな特徴は、「0から1」を生み出す研究コースと、「1から10」へ発展させる開発コースの2コースを設けていることです。

研究コースでは、生命科学、医療、環境、数学、映像、デザイン、ものづくりなどのラボに所属し、専門家の指導を受けながら本格的な研究に取り組みます。開発コースでは、LAPを通して社会課題に向き合い、仲間や企業、地域の人々と協力しながら、アイデアを具体的な企画や成果物へと発展させます。

どちらのコースでも、生徒の「面白い」「もっと知りたい」という気持ちを出発点としている点は共通しています。知識を覚えるだけでなく、自ら問いを立て、調査し、話し合い、試行錯誤しながら答えをつくる学びが重視されています。

研究・開発を支える充実した学習環境

校内には、図書室と協働学習スペースの機能を持つARC、理科実験室、視聴覚室、カフェスペースなどが整えられています。1人1台の情報端末と校内Wi-Fiを活用し、調査、資料作成、映像制作、プレゼンテーションなどに日常的に取り組める環境です。

3Dプリンターやデジタル機器を活用したものづくり、大学水準の設備を用いた実験など、考えたことを実際に試し、形にするための施設も教育活動に生かされています。

都心の立地を生かした多彩な学校生活

半蔵門駅と麹町駅から徒歩約5分、市ヶ谷駅や四ツ谷駅からも徒歩圏内にあり、複数の路線を利用できる通学環境です。都心に位置しながら、皇居や千鳥ヶ淵に近い落ち着いた文教地区で学校生活を送れます。

年間行事には、体育祭、藤華祭、オリエンテーション合宿、研修旅行、修学旅行などがあります。行事でも生徒が企画や運営に関わり、仲間と協力して一つのものをつくり上げる経験を重ねます。

希望者向けには、シンガポールやボストンなどでの海外研修も用意されています。英語を学ぶだけでなく、異なる文化や価値観に触れ、世界が抱える課題について考える機会となっています。

放課後には、一般的な部活動にあたるアクティビティが行われます。バスケットボール、バドミントン、ダンス、吹奏楽、茶道、コンピューター、美術など幅広い選択肢があり、専門的な指導を受けながら興味や技能を伸ばせます。

武蔵野大学への推薦と他大学受験の両方に対応

卒業後の進路では、同じ学校法人が設置する武蔵野大学への推薦制度を利用できます。武蔵野大学への進学を前提とする推薦に加え、一定の条件のもとで進学資格を保持しながら他大学へ挑戦できる制度もあります。

一方で、国公立大学、早慶上理、GMARCH、医療系大学、海外大学などへの合格実績もあり、系列大学への進学に限定される学校ではありません。

但し、現在の研究・開発を柱とする中高一貫教育を6年間受けた生徒の大学進学実績は、今後蓄積されていく段階です。過去の大学名だけでなく、高校でのコース選択、教科学習の支援、研究活動、推薦制度を含めて進路環境を捉える必要があります。

得意分野を生かしやすい入試制度

中学入試では、研究コースは4科入試、開発コースは2科・4科・得意選択2科・1科入試を実施しています。

研究コースでは、国語・算数・理科・社会の総合力が求められます。開発コースの得意選択2科入試では、国語または算数を軸に、理科、社会、英語などを組み合わせて受験できるため、自分の強みを生かしやすい制度です。

複数回の受験機会があり、コース間のスライド合格制度も設けられています。研究コースへの志望度が高い受験生にも、特定の教科を得意とする受験生にも、それぞれに合った受験方法を選べます。

千代田中学校の主な特徴

  • 2025年に新たな校名と教育体制を始動した男女共学校
  • 研究コースと開発コースから学び方を選択できる
  • 大学、企業、研究者などと連携した実践的な教育
  • ICT、実験、ものづくり、発表を支える学習設備
  • 市ヶ谷、半蔵門、麹町、四ツ谷から通いやすい立地
  • 国内研修や海外研修を通した社会・国際理解教育
  • 武蔵野大学への推薦と他大学受験の両方に対応
  • 得意教科や志望コースに合わせて選べる入試方式

千代田中学校は、決められた知識を受け取るだけではなく、自分の興味を研究や開発へ発展させ、仲間とともに未来をつくることを目指す学校です。

身近な疑問を深く掘り下げたい子、実験や制作を通して考えを形にしたい子、社会や世界の課題に関わりたい子にとって、多くの挑戦機会が用意されています。伝統的な人格教育と新しい研究・開発教育の両方を大切にしながら、自分らしい学び方と将来の進路を見つけられる中高一貫校といえるでしょう。

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