【2026年版】東洋英和女学院中学部の評判は?「敬神奉仕」と伝統の英語教育が魅力の女子校を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|「敬神奉仕」を掲げる伝統ある女子中高一貫校
    1. 学院標語は「敬神奉仕」
    2. 毎朝の礼拝から始まる学校生活
    3. 「愛されている自分」を知り、他者を尊重する
    4. 奉仕を実際の行動へつなげる教育
    5. 伝統を守りながら時代に応じて進化する
    6. 都心にありながら落ち着きのある伝統校
    7. 伝統の中で自分らしい生き方を考える6年間
  2. アクセスと立地環境|六本木・麻布十番から通える落ち着いた教育環境
    1. 4路線・3駅を利用できる交通アクセス
    2. 東京都内の幅広い地域から通学しやすい
    3. 六本木の中心部から離れた鳥居坂の環境
    4. 国際性を身近に感じられる立地
    5. 駅周辺の利便性も高い
    6. 6年間の通学を想定して確認したいこと
  3. 教育方針とカリキュラム|キリスト教教育と伝統の英語教育で世界を見つめる
    1. 成長段階に応じた6年間の一貫教育
    2. 礼拝と聖書の授業が人間教育の土台
    3. 少人数で基礎から積み上げる英語教育
    4. ネイティブ教員と学ぶ実践的な英会話
    5. 国語では「ことば」を通して自分と他者を知る
    6. 少人数・習熟度別で学ぶ数学
    7. 実験と観察を重視する理科
    8. 社会とつながる体験的な学習
    9. 芸術・実技科目も大切にする教養教育
    10. 世界の人々の「隣人」になるための国際教育
    11. 高校では進路に応じて自分の時間割をつくる
    12. 中学3年から始まる進路・生き方の学習
    13. 基礎学力の定着を支える学習サポート
  4. 学習環境と施設設備|礼拝堂や図書室を備えた充実の校内施設
    1. パイプオルガンを備えた大講堂
    2. 旧校舎の記憶を受け継ぐメモリアルチャペル
    3. 約5万2,000冊を所蔵する図書室
    4. 多様な学びに対応するMLR
    5. 英語を日常的に使えるER・EAR
    6. ICTを活用した授業環境
    7. 実験・実習を重視する専門教室
    8. 都心の敷地を生かした運動施設
    9. 昼食や休憩に利用できるYショップ
    10. 自然の中で学べる校外施設
    11. 伝統と現代的な学びが共存する環境
  5. 学校生活と行事|礼拝・楓祭・クリスマスを通して絆を深める
    1. 礼拝から始まる日常
    2. 入学後の生活を支える中学1年の行事
    3. 奉仕の心を実践する「ディアコニア」
    4. クラスで歌声をつくり上げる合唱コンクール
    5. 中学2年の夏期学校
    6. 80年以上受け継がれる野尻キャンプ
    7. 生徒が中心となってつくる体育祭
    8. 最大の学校行事「楓祭」
    9. クリスマスを大切にする学校文化
    10. 中学生の成長を支えるその他の行事
    11. クラブとは別に学べる課外教室
    12. 生徒会活動を通して学校を自分たちでつくる
    13. 行事への参加を通して「敬神奉仕」を学ぶ
  6. クラブ活動|運動・文化の多彩な活動で個性を伸ばす
    1. 東洋英和のクラブ一覧
    2. 中高生が共に活動するスポーツ系クラブ
    3. 自然や季節を楽しむワンダーフォーゲル部・スキー部
    4. 東洋英和を象徴するハンドベル部
    5. 英語力と表現力を伸ばす英語劇部
    6. 企画から舞台まで生徒がつくる音楽部・ダンス部
    7. 礼拝や学校行事でも活躍する合唱部
    8. 学校生活を声で支える放送部
    9. 好きな分野を深く追究できる文化系クラブ
    10. 理系分野への興味を広げる天文部・生物部・化学部
    11. 作品を形にする文芸部・美術部・映像制作部
    12. 英語を使って交流・議論するクラブ
    13. クラブ活動にも表れる奉仕の精神
    14. 生徒の「やりたい」を形にする同好会
    15. 学習とクラブ活動の両立
    16. 学校見学で実際の活動を確認
  7. 進学実績と卒業後の進路|難関大学から医歯薬系まで広がる選択肢
    1. 2026年春は卒業生186名から幅広い大学へ進学
    2. 東京大・京都大などの国公立大学へ合格
    3. 早慶上理は合計124名の合格実績
    4. GMARCHにも合計165名が合格
    5. 女子大学にも幅広い合格実績
    6. 医学部医学科を含む医歯薬系への進学
    7. 芸術・実技系大学への進路も充実
    8. 東洋英和女学院大学への院内推薦制度
    9. 指定校推薦など多様な入試制度を活用
    10. 中学3年から段階的に進路を考える
    11. 大学名だけでなく、その先の生き方を考える進路教育
  8. 学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間の費用を確認
    1. 2026年度入学生の学費
    2. 学費以外に必要となる諸経費
    3. 中学部3年間の費用目安
    4. 高等部進学時にも入学金が必要
    5. 中高6年間では約756万円が目安
    6. 別途発生する可能性がある費用
    7. 任意の寄付金について
    8. 東京都の私立中学校授業料支援
    9. 高等部では国と東京都の授業料支援制度を確認
    10. 村岡花子基金奨学生制度
    11. 併設大学へ進学する場合は更に4年間の費用を想定
    12. 学費は最新の公式情報で確認
  9. 入試情報と合格の目安|A日程・B日程で行われる4教科入試
    1. 2027年度一般入試の概要
    2. 4教科合計320点で行われる筆記試験
    3. 2026年度入試の応募状況と実質倍率
    4. 合格最低点と得点率の目安
    5. 偏差値の目安
    6. 国語は長文読解と自分の言葉による記述が重要
    7. 算数は標準問題を正確に解く力が中心
    8. 社会は資料の読み取りと時事問題に対応
    9. 理科は4分野から満遍なく出題
    10. 受験生本人による個人面接
    11. A日程の午後受験には面接終了時刻に注意
    12. 帰国生入試は国語・算数と親子面接
    13. 入学検定料と複数回受験
    14. 学校公式の過去問題を活用
    15. A日程を中心に準備し、B日程は高得点勝負を想定
  10. 併願校パターン|入試日程と難易度から考える受験プラン
    1. 難易度別に考える主な併願候補
    2. 併願パターン1|東洋英和を第一志望としてA・B日程を受験
    3. 併願パターン2|2月1日に難関女子校へ挑戦する
    4. 併願パターン3|2月2日までに合格を確保する
    5. 併願パターン4|慶應義塾中等部をチャレンジ校にする
    6. 2月1日午後入試は終了時刻に注意
    7. 東洋英和と相性のよいキリスト教女子校
    8. 入試問題との相性も確認
    9. 安全校は「合格しても進学したい学校」から選ぶ
    10. 入学手続締切と納入金も確認
    11. 本人の体力を考えた無理のない日程を
  11. 在校生・保護者の声|温かく穏やかな校風への評価
    1. 「校内に入ると穏やかな雰囲気を感じる」
    2. 「先生が生徒を一人の人間として見てくれる」
    3. 「礼拝が自分を振り返る時間になっている」
    4. 「行事を通して学年やクラスの絆が深まる」
    5. 「一生付き合える友人に出会えた」
    6. 「先輩と後輩のつながりが強い」
    7. 「英語を使うことへの抵抗が少なくなった」
    8. 「学習と学校活動の両方に力を入れられる」
    9. 「伝統を日常の中で感じられる」
    10. 保護者が感じる安心感
    11. 評価が分かれやすいポイント
    12. 口コミを見る際の注意点
    13. 学校説明会や楓祭で確認したいポイント
    14. 温かな環境の中で自立を目指す学校
  12. この学校に向いている子の特徴|奉仕の心を持ち主体的に学べる子
    1. キリスト教に基づく人間教育を大切にできる子
    2. 人のために自分の力を役立てたい子
    3. 英語や国際交流に興味がある子
    4. 自分の考えを言葉で表現したい子
    5. 行事やクラブ活動に積極的に参加したい子
    6. 伝統を大切にしながら新しいことにも挑戦できる子
    7. 幅広い教科や活動へ関心を持てる子
    8. 自分で学習を進める習慣を身につけたい子
    9. 友人との違いを受け入れられる子
    10. 将来の進路を自分で選びたい子
    11. 都心の落ち着いた女子校で学びたい子
    12. 東洋英和との相性を確認したいポイント
    13. 学校説明会や楓祭で本人の反応を確認
    14. 東洋英和で成長しやすい子
  13. まとめ|伝統と国際性を兼ね備えたキリスト教女子校
    1. 東洋英和女学院中学部の主な魅力
    2. 学力と人間性の両方を育てる6年間
    3. 温かな校風の中で主体性を育てる
    4. 入学前に確認しておきたいポイント
    5. 入試では学校との相性も重要
    6. 学校説明会や楓祭で実際の雰囲気を確認
    7. 伝統の中で自分の可能性を社会へつなげる学校

学校の概要|「敬神奉仕」を掲げる伝統ある女子中高一貫校

東洋英和女学院中学部は、東京都港区六本木にある私立の女子中高一貫校です。1884年、カナダ・メソジスト教会から派遣された女性宣教師マーサ・J・カートメルによって、麻布鳥居坂の地に東洋英和女学校として創立されました。

創立から140年以上にわたり、キリスト教に基づく女子教育を受け継いできた伝統校です。現在も中学部から高等部までの6年間を通して、学力や教養だけでなく、他者を尊重する心、自分で考えて行動する力、社会へ貢献する姿勢を育てています。

学校名には「中学校」「高等学校」ではなく、伝統的に「中学部」「高等部」という呼称が用いられています。受験を通して入学した生徒と東洋英和女学院小学部から進学した生徒が共に学び、キリスト教教育を土台とした学校生活を送ります。

学院標語は「敬神奉仕」

東洋英和女学院の建学の精神を表す言葉が、「敬神奉仕」です。1928年に学院標語として定められ、現在も全ての教育活動の出発点となっています。

  • 敬神:神を敬い、自分がかけがえのない存在として愛されていることを知る。
  • 奉仕:隣人を尊重し、愛をもって他者や社会のために行動する。

この精神は、毎朝の礼拝や週1時間の聖書の授業だけに表れるものではありません。教科学習、学校行事、クラブ活動、国際交流、奉仕活動、進路選択など、学校生活全体を通して実践されています。

自分の希望や能力を伸ばすことに加え、与えられた力を誰のために、どのように役立てるのかを考えることが、東洋英和の教育の大きな特徴です。

毎朝の礼拝から始まる学校生活

東洋英和の一日は、礼拝から始まります。生徒は讃美歌を歌い、聖書の言葉や教員・生徒による話に耳を傾け、静かに祈る時間を持ちます。

忙しい学校生活の中で一度立ち止まり、自分自身や周囲の人、社会で起きている出来事について考える時間です。礼拝を積み重ねることによって、物事を自分の損得だけで判断せず、他者の立場や社会とのつながりを意識する姿勢を育てます。

キリスト教徒の家庭だけを対象とした学校ではなく、入学時に信仰の有無は問われません。ただし、礼拝、聖書の授業、キリスト教行事は学校教育の中心に位置づけられているため、その教育方針を理解し、尊重することが求められます。

「愛されている自分」を知り、他者を尊重する

東洋英和の人間教育では、生徒を成績や他者との比較だけで評価するのではなく、一人ひとりを神によって造られ、愛されているかけがえのない存在として捉えます。

自分自身の尊厳を理解することが、他者の人格や個性を尊重することにつながるという考え方です。思春期の6年間に、自分の長所や短所と向き合い、友人との違いを受け入れながら、自立した人格を形成していきます。

学校が目指しているのは、単に知識が豊富な女性ではありません。高い知性と幅広い教養を身につけ、自分の考えを持ちながら、周囲の人々と協力し、よりよい社会のために行動できる女性です。

奉仕を実際の行動へつなげる教育

「奉仕」の精神は、日常的な学習や活動を通して具体的に学びます。代表的な取り組みの一つが、ギリシア語で「人に仕える」を意味する「ディアコニア」です。

車椅子体験、点字学習、福祉施設への訪問、視覚や聴覚に障害のある人の話を聞く活動などを通して、支援を必要とする人の立場を想像します。善意だけで終わらせず、実際に他者を支えるために必要な知識や技術を身につけることが目的です。

有志によるYWCA活動では、手話や点字の学習、児童養護施設や社会福祉施設での奉仕、世界の子どもたちを支援する活動などにも取り組んでいます。

伝統を守りながら時代に応じて進化する

東洋英和女学院は長い歴史を持つ学校ですが、伝統をそのまま保存するだけではありません。中高6年間のカリキュラム、英語・国際教育、ICTの活用、探究的な学習、進路指導などを、社会の変化に合わせて発展させています。

学校が掲げる教育の柱には、キリスト教教育を土台として、次のような考え方があります。

  • 国際性を養う:英語力と異文化理解を深め、世界の人々と協働できる力を育てる。
  • タラントに気づく:一人ひとりに与えられた才能や個性を見つけ、社会のために生かす。
  • 感性・教養を磨く:学問、芸術、宗教、行事などを通して、豊かな心と幅広い視野を育てる。

ここでいう「タラント」とは、一人ひとりに与えられた才能や可能性を意味します。生徒は授業や学校行事、クラブ活動などに取り組む中で、自分の得意なことや関心を見つけ、それを将来どのように生かすかを考えていきます。

都心にありながら落ち着きのある伝統校

校舎は六本木・麻布十番エリアにあり、交通の利便性に恵まれています。一方、学校周辺は鳥居坂教会、国際文化会館、大使館などが並ぶ落ち着いた一帯で、校内には長い歴史を感じさせる建築や礼拝空間が残されています。

スパニッシュ・ミッション・スタイルを取り入れた校舎、キャセドラルガラスが印象的なチャペル、パイプオルガンを備えた大講堂など、キリスト教学校としての伝統を日常的に感じられる環境です。

都心の刺激や国際性に触れながら、校内では穏やかで落ち着いた時間を過ごせることが、東洋英和女学院中学部の魅力の一つです。

学校名東洋英和女学院中学部・高等部
学校区分私立女子校・中高一貫教育
所在地東京都港区六本木5丁目14番40号
創立1884年
創立者マーサ・J・カートメル
宗教プロテスタント・キリスト教
学院標語敬神奉仕
教育の特色キリスト教教育、毎朝の礼拝、聖書の授業、英語・国際教育、奉仕活動、中高6年間の一貫教育

伝統の中で自分らしい生き方を考える6年間

東洋英和女学院中学部は、大学進学に必要な学力を身につけるだけの学校ではありません。毎朝の礼拝や聖書の授業を通して自分の生き方を考え、多彩な学習や活動を通して自分に与えられた力を見つけ、その力を他者や社会のために生かすことを目指します。

140年以上受け継がれてきた伝統と温かな人間関係の中で、高い知性と品格を身につけ、自分の意思で人生を選びながら、他者へ愛をもって仕えられる女性へ成長できる学校といえるでしょう。

アクセスと立地環境|六本木・麻布十番から通える落ち着いた教育環境

東洋英和女学院中学部は、東京都港区六本木5丁目に位置しています。都営大江戸線・東京メトロ南北線の「麻布十番駅」と、東京メトロ日比谷線の「六本木駅」を主な最寄り駅として利用でき、都心の女子校の中でも通学の利便性に恵まれています。

六本木という名称から、繁華街のにぎやかな環境を想像する人もいるかもしれません。しかし、学校があるのは大通りから少し入った鳥居坂周辺です。近隣には教会、国際文化施設、大使館などが並び、都心にありながら落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送れます。

4路線・3駅を利用できる交通アクセス

路線最寄り駅・出口学校までの目安
都営大江戸線麻布十番駅・7番出口徒歩約5分
東京メトロ南北線麻布十番駅・5a番出口徒歩約7分
東京メトロ日比谷線六本木駅・3番出口徒歩約7分
東京メトロ千代田線乃木坂駅・3番出口徒歩約15分
所在地東京都港区六本木5丁目14番40号

最も学校に近いのは、都営大江戸線の麻布十番駅です。7番出口から徒歩約5分で到着します。東京メトロ南北線の麻布十番駅を利用する場合は5a番出口から徒歩約7分、東京メトロ日比谷線の六本木駅を利用する場合は3番出口から徒歩約7分です。

麻布十番駅と六本木駅を使い分けられるため、自宅の場所や利用路線、電車の運行状況に応じて通学経路を選べます。東京メトロ千代田線の乃木坂駅も徒歩圏内にあり、複数の経路を確保しやすい立地です。

東京都内の幅広い地域から通学しやすい

都営大江戸線、東京メトロ南北線、日比谷線、千代田線を利用できるため、東京都内のさまざまな地域から通学経路を組み立てられます。

  • 都営大江戸線:新宿、代々木、青山一丁目、汐留、上野御徒町方面から利用しやすい。
  • 東京メトロ南北線:目黒、白金高輪、飯田橋、王子方面から利用しやすい。
  • 東京メトロ日比谷線:中目黒、恵比寿、霞ケ関、銀座、上野方面から利用しやすい。
  • 東京メトロ千代田線:代々木上原、表参道、大手町、北千住方面から利用できる。

南北線は東急目黒線方面、大江戸線は都営地下鉄の各路線、日比谷線は東武線方面などとも接続しているため、東京都区部だけでなく、神奈川県や埼玉県方面から通う場合にも経路を検討できます。

駅から学校までの徒歩時間が比較的短いため、通学時間を抑えやすく、放課後にクラブ活動や課外教室へ参加する生徒にとっても便利です。雨天時や荷物の多い日でも、駅から長時間歩かずに済むことは、中高6年間の通学を考えるうえで大きな利点となります。

六本木の中心部から離れた鳥居坂の環境

学校周辺には、鳥居坂教会、国際文化会館、図書館、シンガポール大使館などがあります。六本木駅や麻布十番駅の商業地域に近い一方、校舎周辺は文化・教育・国際交流に関係する施設が集まる落ち着いた一帯です。

校門を入ると、スパニッシュ・ミッション・スタイルを取り入れた校舎や、キャセドラルガラスのあるチャペル、パイプオルガンを備えた大講堂などがあり、外の都市空間とは異なる穏やかな雰囲気が広がります。

都心にあるため郊外型の学校ほど敷地に余裕があるわけではありませんが、限られた空間に教室、礼拝施設、図書室、体育施設、特別教室などが機能的に配置されています。交通の便利さと、伝統校らしい静かな学習環境を両立していることが特徴です。

国際性を身近に感じられる立地

港区六本木・麻布周辺には、大使館や国際文化施設、外国人居住者の多い地域があります。日常の通学の中でも、多様な言語や文化に触れる機会があり、東洋英和が重視する英語教育や国際理解教育とも相性のよい環境です。

学校の近くにある国際文化会館をはじめ、都心には美術館、博物館、大学、公共施設なども多くあります。校外学習や文化的な体験へつなげやすく、教室で学んだことを実際の社会や文化の中で確かめられる立地です。

駅周辺の利便性も高い

六本木駅や麻布十番駅の周辺には、店舗、飲食店、医療機関などが集まっています。学校生活に必要なものを購入しやすく、急な体調不良や交通機関の乱れがあった場合にも対応しやすい環境です。

一方で、学校では寄り道などに関する生活指導が行われています。周囲に商業施設が多いからこそ、通学路や公共の場でのマナーを守り、東洋英和の生徒として責任ある行動を取ることが求められます。

6年間の通学を想定して確認したいこと

中高一貫校を選ぶ際には、学校の教育内容だけでなく、毎日の通学を6年間無理なく続けられるかどうかも重要です。学校説明会や楓祭に参加する際は、実際の登校時間帯に近い時間で、自宅から学校までの経路を確認するとよいでしょう。

  • 自宅から学校までの所要時間と乗り換え回数
  • 朝の電車や駅構内の混雑状況
  • 六本木駅と麻布十番駅のどちらが利用しやすいか
  • クラブ活動や課外教室後の帰宅時間
  • 電車が運休した場合に利用できる別経路
  • 6年間に必要となる通学定期券代

特に大江戸線と南北線では、同じ麻布十番駅でも利用する出口や地上までの移動時間が異なります。公式に示されている徒歩時間だけでなく、電車を降りてから改札や出口へ移動する時間も含めて確認することが大切です。

東洋英和女学院中学部は、麻布十番駅から最短徒歩約5分、六本木駅から徒歩約7分という交通の利便性と、鳥居坂周辺の落ち着いた教育環境を兼ね備えています。都心の国際的な環境に触れながら、伝統あるキリスト教女子校で穏やかな6年間を過ごせる立地といえるでしょう。

教育方針とカリキュラム|キリスト教教育と伝統の英語教育で世界を見つめる

東洋英和女学院中学部・高等部では、学院標語である「敬神奉仕」を全ての教育活動の出発点としています。大学入試に必要な学力を養うだけでなく、自分に与えられた才能である「タラント」に気づき、それを他者や社会のために生かせる女性を育てることが教育の目標です。

中高6年間を通して、基礎学力、思考力、表現力、国際性、他者を尊重する心を段階的に育てます。中学部では幅広い教科を学びながら基礎を固め、高等部では進路や関心に応じて選択科目を増やし、自分に合った時間割をつくっていきます。

成長段階に応じた6年間の一貫教育

東洋英和のカリキュラムは、中学校と高校を単純に分けるのではなく、6年間を3つの段階として捉えています。

学年学びの段階教育の重点
中学1年・中学2年基礎を固める時期自分で考えて学ぶ習慣を身につけ、各教科の基礎学力を定着させる
中学3年・高校1年自主性を育てる時期他者との関わりや社会への関心を広げ、将来の生き方や進路について考え始める
高校2年・高校3年専門性を深める時期希望進路に応じた科目を選択し、大学進学に必要な知識と応用力を養う

中学部では、学習内容をただ暗記するのではなく、自分で問いを持ち、時間をかけて考えることが重視されています。完全中高一貫校の利点を生かし、複数の教科で高校の学習内容を一部先取りしますが、進度だけを優先するのではなく、理解や教養を深めることを大切にしています。

礼拝と聖書の授業が人間教育の土台

東洋英和では、毎朝の礼拝から学校生活が始まります。讃美歌を歌い、聖書の言葉や教員・生徒による話に耳を傾け、静かに祈る時間を持ちます。忙しい日常の中で一度立ち止まり、自分の生き方や周囲の人々、社会で起きていることについて考える時間です。

中学部から高等部まで、週1時間の聖書の授業があります。聖書の物語やキリストの生涯、キリスト教の歴史を学ぶだけでなく、「隣人を自分のように愛する」とはどのようなことかを、日常生活や社会問題と結びつけて考えます。

キリスト教教育の一環として行われるディアコニアでは、車椅子や点字の体験、福祉施設への訪問、視覚や聴覚に障害のある人との交流などを行います。善意を持つだけでなく、支援を必要とする人の立場を理解し、実際に行動するための知識や技術を学びます。

  • 毎朝の礼拝:聖書の言葉を通して、自分や社会について静かに考える
  • 聖書の授業:キリスト教の歴史や思想を学び、他者を尊重する心を育てる
  • ディアコニア:福祉体験や施設訪問を通して、奉仕に必要な知識と行動力を養う
  • YWCA活動:点字・手話学習、児童福祉施設での奉仕、国際支援などに取り組む

少人数で基礎から積み上げる英語教育

東洋英和は、創立以来、英語教育を大切にしてきた学校です。中学部では、教科書に『NEW TREASURE』と学校独自の英会話教材を使用し、語彙、文法、読解、作文、会話をバランスよく学びます。

英語の授業は約20名の少人数クラスで行われるため、生徒一人ひとりが授業中に英語を使う機会を確保しやすくなっています。毎日の宿題、小テスト、音読、暗唱などを積み重ね、基礎を着実に定着させます。理解が不十分な場合には、補習などの学習支援も行われます。

学年主な英語活動
中学1年英語によるクリスマス劇、短い詩や聖書の言葉の暗唱、週2時間の英会話
中学2年英語スピーチ、有名な演説や詩の暗唱、週1時間の英会話
中学3年習熟度別少人数授業、英語日記、テーマスピーチ、GTEC受検、週1時間の英会話

中学1年では、キリストの降誕などを題材としたクリスマス劇を全編英語で演じます。中学2年では、自分の夢や尊敬する人物について英語で原稿を作成し、スピーチを行います。中学3年では「世界と私」などのテーマについて、論理的な構成を考えながら自分の意見を英語で発表します。

知識として英語を学ぶだけでなく、自分の考えを相手へ伝えるために英語を使うことを重視している点が特徴です。

ネイティブ教員と学ぶ実践的な英会話

英会話はネイティブ教員が担当し、中学1年では週2時間、中学2・3年では週1時間行われます。生徒の学校生活や身近な出来事に関係する題材を用い、質問への受け答え、ペアワーク、発表などに取り組みます。

間違いを恐れずに英語を使い、相手の話を聞きながら会話を続ける力を育てます。更に英語を学びたい生徒は、中学3年から放課後の課外英会話科を選択できます。

月に1~2回行われる英語礼拝では、讃美歌、お話、祈りまで全てを英語で行います。また、英語圏の文化を体験するEnglish Dayでは、イースター、ハロウィーン、クリスマスなどを題材に、英語でクイズや活動を楽しみます。

国語では「ことば」を通して自分と他者を知る

国語では、文章の内容を読み取るだけでなく、さまざまな考え方や価値観に触れ、自分の意見を言葉で表現する力を養います。中学2年からは、国語の授業を「現代の国語」と「古典」に分け、古典分野では高校内容の一部を先取りします。

古文や漢文を文法知識として覚えるだけでなく、作品が生まれた時代の文化や人々の考え方を学びます。百人一首大会なども行われ、楽しみながら日本の言語文化に親しみます。

読書、作文、論述、発表などを通して、自分の考えを根拠とともに伝える力を身につけます。この「ことば」と向き合う姿勢は、社会や理科のレポート、英語のスピーチ、進路学習にもつながります。

少人数・習熟度別で学ぶ数学

数学は代数と幾何に分け、6年間を見通した体系的な学習を行います。公式や解法を暗記するだけでなく、なぜその考え方が成り立つのかを理解し、数学的に筋道立てて考える力を養います。

中学2年からは約20名の少人数授業となり、中学3年からは習熟度別授業も取り入れられます。基礎事項を丁寧に確認する学習から、発展的な問題への挑戦まで、それぞれの理解度に応じた指導を受けられます。

中高一貫の利点を生かして高校内容の一部も先取りしますが、単に進度を速めるのではなく、数学の面白さや論理的な考え方を身につけることが中心です。

実験と観察を重視する理科

理科では、実験や観察を多く取り入れ、五感を使って学ぶことを重視しています。教科書に示された結果をそのまま覚えるのではなく、実際に現象を観察し、得られた結果から自分で考察します。

予想と異なる結果が出た場合にも、実験条件や手順を振り返り、原因を考えることが大切です。高校内容の一部も取り入れながら、科学的な知識だけでなく、好奇心を学習意欲へ変える姿勢や問題解決力を育てます。

社会とつながる体験的な学習

社会科では、地理、歴史、公民の知識を学ぶだけでなく、資料、写真、実物、見学などの体験的な教材を活用します。社会で起きている出来事を身近な問題として捉え、複数の視点から考えることを重視しています。

キリスト教教育や奉仕活動とも結びつけながら、貧困、福祉、平和、環境、国際協力などの課題について考える機会があります。学んだ知識を自分や社会の問題へつなげることで、将来どのような役割を果たしたいかを考えていきます。

芸術・実技科目も大切にする教養教育

東洋英和では、大学受験科目だけでなく、音楽、美術、技術・家庭、保健体育なども人間形成に欠かせない学びとして位置づけています。

音楽では、讃美歌や「ハレルヤ」などのキリスト教音楽に親しみながら、音楽理論、音楽史、日本の伝統音楽も学びます。合唱コンクールでは、生徒が指揮者を中心に自主的に練習を進め、一つの音楽をクラスでつくり上げます。

美術では、絵画、デザイン、立体作品などの制作を通して、自分自身と向き合い、感性や表現力を磨きます。技術・家庭では、衣・食・住に関する実習を行い、自分や家族の生活だけでなく、他者や社会のために知識や技能を生かすことを学びます。

世界の人々の「隣人」になるための国際教育

東洋英和の国際教育は、英語を流暢に話せるようになることだけを目的としていません。多様な文化や価値観を持つ人々を理解し、自分の意見を発信しながら、世界の課題に対して何ができるかを考えることを重視しています。

希望者を対象に、カナダ研修、オーストラリア研修、海外短期留学などが用意されています。

プログラム対象主な内容
カナダ研修中学3年~高校2年の希望者大学寮での語学研修やプリンスエドワード島でのホームステイを行う約3週間の研修
オーストラリア研修中学3年~高校2年の希望者ホームステイをしながら現地校の授業や課外活動へ参加する
短期留学高校1・2年の希望者から選抜英語圏の協定校で2~3か月学び、帰国後は次の学年へ進級する

海外での経験を特別な思い出だけで終わらせず、帰国後の学習や進路へつなげます。また、海外からの留学生を受け入れる機会もあり、校内で異文化に触れることができます。

高校では進路に応じて自分の時間割をつくる

高等部では、1年次から選択科目の履修が始まり、学年が上がるにつれて自分の希望進路に合わせた時間割をつくります。

文系・理系、国公立・私立などでホームルームを分けるのではなく、異なる進路を目指す生徒が同じクラスで生活します。朝と終礼、必修科目はホームルームで過ごし、選択授業ではそれぞれの教室へ移動します。

高校2年以降は、英語や数学の習熟度別授業、国語・社会・理科の演習科目などを選択し、大学入試に必要な力を高めます。理系科目や芸術系科目を深く学ぶこともでき、国公立文系、私立理系、医歯薬系、芸術系など、多様な進路に対応します。

受験科目だけへ学びを限定せず、全ての学年で音楽や芸術に触れる機会を大切にしていることも東洋英和の特徴です。

中学3年から始まる進路・生き方の学習

進路について考える取り組みは、中学3年から本格的に始まります。文理適性検査や講演、話し合いなどを通して、学びたい分野や将来の仕事、社会との関わりについて考えます。

東洋英和では、進路を大学名や偏差値だけで決めるのではなく、自分に与えられたタラントを、誰のためにどのように生かすのかという視点を大切にしています。

高校では、卒業生による職業講演、大学・学部ガイダンス、模擬試験、面談、受験対策講座などを段階的に行います。高等部3年では多様な選択科目で専門性を深め、担任との面談を重ねながら、希望する進路の実現を目指します。

基礎学力の定着を支える学習サポート

授業内容の定着が不十分な場合には、小テスト、補習、課題などを通して学び直す機会が設けられています。中学1・2年の英語と数学では、学習サポートを必要とする生徒を対象としたチューター制度も行われています。

卒業生を中心とする大学生チューターが、放課後に生徒の質問へ答え、学習を支えます。単に答えを教えるのではなく、どこまで理解できているかを一緒に確認し、自分で問題を解けるようになることを目指します。

東洋英和女学院中学部・高等部のカリキュラムは、先取り学習や大学受験指導だけに偏ったものではありません。毎朝の礼拝を通して心を整え、幅広い教科で教養を身につけ、英語や国際交流を通して世界へ視野を広げます。確かな学力と豊かな心を育て、自分のタラントを他者や社会のために生かせる女性へ成長する6年間といえるでしょう。

学習環境と施設設備|礼拝堂や図書室を備えた充実の校内施設

東洋英和女学院中学部の校内には、創立以来の伝統を感じさせる礼拝施設と、現代的な学習を支える専門教室やICT設備が共存しています。六本木・麻布十番という都心にありながら、校門を入ると落ち着いた雰囲気が広がり、生徒が授業や学校行事、クラブ活動へ集中できる環境です。

校舎には、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した旧校舎の意匠が受け継がれています。スパニッシュ・ミッション・スタイルの外観や、旧校舎の窓・椅子などを再利用した空間から、140年以上にわたる学校の歴史を日常的に感じられます。

パイプオルガンを備えた大講堂

学院の象徴的な施設が、新マーガレット・クレイグ記念講堂です。荘厳な雰囲気の大講堂にはパイプオルガンが設置され、全校礼拝、入学式、卒業式、クリスマス礼拝、音楽発表などに使用されています。

東洋英和では、毎朝の礼拝を教育の中心に置いています。大講堂で讃美歌を歌い、聖書の言葉や話に耳を傾える時間は、生徒が心を整え、自分自身や周囲の人々について考える機会となります。

パイプオルガンは礼拝で使用されるだけでなく、課外教室のオルガン科や学校行事にも活用されています。キリスト教音楽を本格的な楽器の響きとともに経験できることは、ミッションスクールである東洋英和ならではの特色です。

旧校舎の記憶を受け継ぐメモリアルチャペル

メモリアルチャペルは、クラス礼拝、聖書輪読会、祈祷会などに使用される礼拝空間です。旧校舎で使われていた窓、椅子、ドアノブなどが受け継がれており、学院の歴史を身近に感じられる設計となっています。

大講堂で行われる全校規模の礼拝とは異なり、少人数で静かに聖書を読み、祈る活動に適した空間です。歴代の生徒が大切にしてきた建物や家具を次の世代へ残す姿勢にも、伝統を重んじる東洋英和らしさが表れています。

約5万2,000冊を所蔵する図書室

図書室には、一般書、文学作品、各教科の参考資料、キリスト教関係の書籍など、約5万2,000冊が所蔵されています。コンピュータによる蔵書検索システムも導入され、目的の資料を効率よく探せます。

読書のためだけでなく、授業の調べ学習、レポート作成、国際理解教育、進路研究などにも活用されています。東洋英和では、資料を読み、自分で考えた内容を文章や発表にまとめる学習が多いため、図書室は主体的な学びを支える重要な場所です。

図書室からは、生徒や教員に向けて定期的に図書案内が発行されています。授業内容や社会の出来事に関連する本が紹介され、生徒が普段手に取らない分野へ関心を広げるきっかけとなっています。

多様な学びに対応するMLR

MLR(Multi-Learning Room)は、充実した通信環境と、ホワイトボード兼スクリーンとして使える壁面を備えた多目的教室です。机の配置を変えながら、講義、グループワーク、ディスカッション、発表など、授業内容に応じた多様な使い方ができます。

教員の説明を一方向に聞く授業だけでなく、生徒同士で意見を交換したり、調査結果を発表したりする学習に適しています。自分の考えを言葉にし、他者の意見を聞きながら学びを深める、東洋英和の対話型教育を支える施設です。

英語を日常的に使えるER・EAR

英語教育と国際交流のための専用施設として、ER(English Room)EAR(English Activity Room)があります。

施設主な用途
ER英語でのグループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど
EAR英語の本の閲覧、英語活動、ネイティブ教員とのランチタイム交流など

ERには、英語による話し合いや発表を行うための設備が整っています。生徒は、教科書の英文を読むだけでなく、テーマについて意見を交換し、資料を使いながら自分の考えを英語で伝えます。

EARは授業以外の時間にも利用でき、英語の本を自由に読んだり、昼休みにネイティブ教員との会話を楽しんだりできます。英語を試験科目として学ぶだけでなく、実際に人とつながるための言葉として使える環境が用意されています。

ICTを活用した授業環境

校内には、情報の授業などで使用するコンピュータ教室があり、最新の情報機器を活用した学習が行われています。また、社会科教室には電子黒板などのICT機器が設置され、地図、統計、写真、映像などを効果的に提示できます。

生徒が所有する端末と教室の設備を連動させ、資料の共有、調査、プレゼンテーション、意見の集約などにも活用しています。ICT機器を使うこと自体を目的とするのではなく、情報を集め、比較し、自分の考えを分かりやすく発信するための道具として位置づけています。

校内の主な学習施設は、次の通りです。

  • コンピュータ教室
  • MLR(Multi-Learning Room)
  • ER・EARなどの英語専用教室
  • 電子黒板を備えた社会科教室
  • 物理・化学・生物などの理科実験室
  • 音楽室、美術室、書道室
  • 被服室、調理室などの実習施設

実験・実習を重視する専門教室

理科には、実験や観察に対応した専門教室があり、物理、化学、生物などの授業で活用されています。生徒自身が器具を扱い、結果を記録し、考察をまとめることで、教科書の知識を実際の現象と結びつけます。

芸術・実技分野にも、音楽室、美術室、書道室、被服室、調理室などが設けられています。大学受験科目だけに偏らず、音楽、造形、書道、調理、裁縫などに取り組むことによって、感性、創造力、生活に必要な技能を養います。

特別教室は授業だけでなく、クラブ活動や楓祭の準備、課外教室などにも利用されます。学習した内容を作品や演奏、展示として発表できることも、東洋英和の教育環境の特徴です。

都心の敷地を生かした運動施設

校内には体育館とグラウンドがあり、体育の授業や運動部の活動に使用されています。グラウンドにはテニスコート3面とバレーボールコート1面が整備されています。

郊外型の学校のような広大な運動場ではありませんが、都心の限られた敷地を有効に活用し、体育授業、クラブ活動、学校行事へ対応しています。卓球、バドミントン、バスケットボール、バレーボール、テニスなど、多くの運動部が校内施設を利用して活動しています。

施設主な用途・特徴
大講堂全校礼拝、式典、クリスマス礼拝、音楽発表など
メモリアルチャペルクラス礼拝、聖書輪読会、祈祷会など
図書室約5万2,000冊を所蔵し、読書、調査、レポート作成に活用
MLRグループワーク、対話、発表などに対応する多目的教室
ER・EAR英語授業、国際交流、英語読書、ネイティブ教員との交流
社会科教室電子黒板と生徒所有端末を連動した授業に対応
体育館・グラウンド体育授業、クラブ活動、テニス、バレーボールなど

昼食や休憩に利用できるYショップ

昼食は家庭から持参する弁当が基本ですが、第1集会室にあるYショップでは、パン、おにぎり、弁当、飲み物などを購入できます。

昼食を用意できなかった日や、クラブ活動前に軽食が必要なときにも利用できます。昼休みだけでなく、15分休みや放課後にも利用でき、生徒が友人と過ごす憩いの場所にもなっています。

自然の中で学べる校外施設

都心の校舎に加えて、宿泊行事やクラブ合宿に利用する軽井沢追分寮野尻キャンプサイトがあります。

軽井沢追分寮は、浅間山を望む高原にある約110名収容の施設です。宿泊棟には冷暖房が備えられ、食堂、ホール、チャペルなども設けられています。学校行事やクラブ合宿を通して、自然に触れながら共同生活を経験できます。

野尻キャンプサイトは、野尻湖の静かな入江に位置する約150名収容の施設です。ボート、カッター、ヨットなどの水上活動に対応した設備があり、野外教育の舞台となっています。

校外施設主な特徴
軽井沢追分寮約110名収容。宿泊棟、食堂、ホール、チャペルを備え、宿泊行事やクラブ合宿に利用
野尻キャンプサイト約150名収容。キャビン、食堂、ホール、ボート・ヨットなどの水上活動設備を備える

伝統と現代的な学びが共存する環境

東洋英和女学院中学部の施設は、設備の新しさや規模だけを競うものではありません。旧校舎の記憶を受け継ぐ礼拝空間で心を整え、図書室や実験室で知識を深め、MLRや英語教室で仲間と対話しながら考えを表現します。

都心の利便性を生かしながら、校内にはキリスト教女子校としての落ち着きと、長い歴史を感じられる空間があります。伝統的な礼拝・情操教育と、ICT・英語・探究型学習を支える現代的な設備が一つの校内で結びついていることが、東洋英和の学習環境の大きな魅力といえるでしょう。

学校生活と行事|礼拝・楓祭・クリスマスを通して絆を深める

東洋英和女学院中学部の学校生活は、毎朝の礼拝から始まります。授業、学校行事、クラブ活動、奉仕活動のいずれにおいても、学院標語である「敬神奉仕」の精神が大切にされています。

年間を通して多彩な行事が行われますが、教員が用意した企画へ参加するだけではありません。生徒自身が準備や運営に関わり、仲間と意見を交わしながら一つの行事をつくり上げることが、東洋英和の学校生活の大きな特徴です。

礼拝から始まる日常

毎朝の礼拝では、讃美歌を歌い、聖書の言葉や教員・生徒による話に耳を傾け、祈りの時間を持ちます。慌ただしい一日の始まりに心を落ち着かせ、自分自身や周囲の人々、社会で起きていることについて考えます。

礼拝は特別な宗教行事の日だけに行われるものではありません。日々繰り返されるからこそ、自分の感情や行動を振り返り、他者を尊重する姿勢が少しずつ身についていきます。

年間を通して、次のようなキリスト教行事も行われます。

  • イースター礼拝
  • 中学1年歓迎礼拝
  • 花の日礼拝
  • 創立記念礼拝
  • クリスマス讃美礼拝
  • 卒業礼拝

礼拝や学校行事を通して聖書の教えに触れ、学んだことを奉仕や日常の行動へつなげていきます。

入学後の生活を支える中学1年の行事

4月には中学部入学式、中学1年ガイダンス、歓迎礼拝、生徒会入会式などが行われます。学校生活の決まり、学習方法、ICT端末の使い方、インターネットとの付き合い方などを学びながら、中学生としての生活を始めます。

5月には中学1年オリエンテーションが行われます。新しい仲間との交流を深め、クラスや学年の一員として協力することを学ぶ行事です。

入学直後は、外部から中学受験を経て入学した生徒と、東洋英和女学院小学部から進学した生徒が同じ学年で学校生活を始めます。授業や行事を共に経験する中で、出身校に関係なく新しい人間関係を築いていきます。

奉仕の心を実践する「ディアコニア」

中学1年では、年間を通してディアコニアに取り組みます。ディアコニアとは、ギリシア語で「人に仕える」という意味を持つ言葉です。

車椅子体験、点字学習、手話、視覚・聴覚に障害のある人の話を聞く活動、生活の中にあるバリアを考える学習などを行います。

6月の花の日礼拝に関連して、花を携えて福祉施設などを訪問する活動もあります。他者を助ける気持ちだけでなく、相手の立場を理解し、実際にどのような支援が必要なのかを学びます。

クラスで歌声をつくり上げる合唱コンクール

中学部では、7月に合唱コンクールが行われます。指揮者や伴奏者を中心に、選曲や練習方法を考え、クラス全員で一つの合唱をつくり上げます。

音程やリズムをそろえるだけでなく、歌詞の意味や曲の表現について話し合うことも大切です。練習が思うように進まない場合には、互いの意見を聞き、クラスとしての方向性を決めなければなりません。

本番で歌い終えたときの達成感だけでなく、準備の過程で協力する力や、仲間の役割を認める姿勢を学べる行事です。

中学2年の夏期学校

東洋英和を代表する体験行事の一つが、中学2年生全員を対象に野尻キャンプサイトで行われる夏期学校です。例年、生徒を前期・後期に分けて実施し、自然の中で共同生活を送ります。

主な活動には、次のようなものがあります。

  • 野尻湖での水泳
  • カッターボート
  • 自然観察
  • 野外炊飯
  • キャンプファイヤー
  • 朝夕の礼拝
  • キャビンでの共同生活

食事の準備や片づけ、清掃なども生徒自身が協力して行います。都会での生活を離れ、不便さもある自然環境の中で生活することによって、自分のことを自分でする力と、仲間を支える姿勢を身につけます。

水泳は泳力に応じたグループに分かれ、無理のない目標を設定して取り組みます。カッターボートでは、複数の生徒が声と動きを合わせなければ船を進められないため、協力することの大切さを体感できます。

80年以上受け継がれる野尻キャンプ

中学3年から高校3年までの希望者を中心に行われる野尻キャンプは、1935年から続く東洋英和の伝統行事です。学年を超えた生徒が約100名集まり、野尻湖の自然の中で共同生活を送ります。

年上の生徒が年下の生徒を支え、経験を次の世代へ伝えていくことが特徴です。参加者は自然活動や礼拝、炊事、清掃などを共に行い、学校の教室だけでは得られない深い交流を経験します。

初めて参加する生徒が安心して活動できるよう、事前に訓練キャンプも行われます。年齢や立場の異なる仲間と生活する経験は、自立心や責任感を育てる機会となります。

生徒が中心となってつくる体育祭

秋には体育祭が行われます。競技へ参加して得点を競うだけでなく、生徒が企画、準備、運営、応援などに関わり、学年やチームで力を合わせます。

運動が得意な生徒だけが活躍する行事ではありません。競技の練習、係活動、用具の準備、応援など、一人ひとりが異なる役割を担います。

クラスや学年を超えて協力する中で、普段の授業では気づかなかった友人の長所を知る機会にもなります。勝敗を目指して全力で取り組みながら、相手を尊重する姿勢や、集団のために自分の役割を果たす責任感を学びます。

最大の学校行事「楓祭」

東洋英和女学院の文化祭は、「楓祭」と呼ばれています。クラブ、委員会、課外教室、学年の活動などが、日頃の学習や練習の成果を発表する大規模な行事です。

校内では、展示、演奏、演劇、研究発表、作品販売、体験企画など、多彩な催しが行われます。ハンドベル、合唱、器楽、オルガン、演劇など、東洋英和らしい文化活動に触れられる機会でもあります。

生徒は準備の段階から、企画内容、会場装飾、広報、受付、来場者への対応などに関わります。限られた時間や予算の中で意見をまとめ、来場者に楽しんでもらえる発表をつくる経験は、主体性や協調性を育てます。

受験生や保護者にとっては、校舎や展示を見るだけでなく、在校生の表情、言葉遣い、来場者への接し方を確認できる機会です。東洋英和の校風が家庭や本人に合うかを知るためにも、参加を検討したい行事です。

クリスマスを大切にする学校文化

キリスト教学校である東洋英和では、12月のクリスマス行事が学校生活の重要な位置を占めています。

クリスマス讃美礼拝では、讃美歌や聖書朗読、祈りを通して、イエス・キリストの誕生の意味を考えます。華やかな催しとして楽しむだけではなく、平和や隣人への愛、自分が他者のためにできることを見つめ直す時間です。

クリスマス音楽会では、ハンドベル部、合唱部、音楽選択者、オルガン科、器楽科オーケストラなどが演奏を披露します。パイプオルガンやハンドベルの音色に触れられる、東洋英和を象徴する行事の一つです。

YWCAによるキャンドルサービスなども行われ、祈りと奉仕を通してクリスマスを迎えます。

中学生の成長を支えるその他の行事

年間を通して、学年や教科に応じた多様な行事が用意されています。

時期主な行事学びの特徴
4月入学式、始業式、イースター礼拝、歓迎礼拝新しい学校生活を始め、キリスト教教育の基本に触れる
5月中学1年オリエンテーション、生徒総会、遠足友人関係を築き、集団生活や自治活動を学ぶ
6月花の日礼拝、花の日訪問、鑑賞行事奉仕活動や文化体験を通して視野を広げる
7月合唱コンクール、中学2年夏期学校クラスの協力と自然の中での共同生活を経験する
8月野尻キャンプ、夏期修養会学年を超えた交流と自立心を育てる
10月体育祭、楓祭生徒主体で企画・運営し、達成感を共有する
11月創立記念礼拝、中学部球技会学校の歴史を振り返り、仲間と競技に取り組む
12月クリスマス音楽会、クリスマス讃美礼拝音楽と祈りを通してクリスマスの意味を学ぶ
1月~2月百人一首大会、英語スピーチ・レシテーション、音楽発表教科学習や表現活動の成果を発表する
3月卒業礼拝、卒業式、課外教室発表会一年間の成長を振り返り、次の段階へ進む

クラブとは別に学べる課外教室

東洋英和では、授業やクラブ活動とは別に、専門講師から学べる課外教室が設けられています。

  • ピアノ科:昼休みや放課後に個人レッスンを受け、発表会で成果を披露する。
  • 器楽科:弦楽器や管楽器を学び、アンサンブルやオーケストラに取り組む。
  • オルガン科:初級者は電子オルガン、中級者以上は大講堂のパイプオルガンで学ぶ。
  • 英会話科:ネイティブ教員による少人数レッスンで、実践的な英語力を伸ばす。
  • 日本舞踊教室:踊り、着付け、立ち居振る舞いを通して日本文化を学ぶ。
  • 華道教室:草月流の生け花を学び、楓祭での展示や地域での奉仕につなげる。

課外教室で身につけた力は、楓祭、クリスマス音楽会、学校説明会、礼拝、年度末の発表会などで披露します。単に習い事として技術を身につけるだけでなく、演奏や作品を通して他者へ喜びを届けることも大切にされています。

生徒会活動を通して学校を自分たちでつくる

生徒会では、生徒総会、役員選挙、委員会活動などを通して、自分たちの学校生活について考えます。立会演説会では、候補者が学校をよりよくするための考えを発表し、生徒が投票によって代表を選びます。

楓祭や体育祭などの大規模行事でも、生徒会や実行委員が中心的な役割を担います。自分の意見を述べるだけでなく、異なる意見を調整し、実現可能な形へまとめる経験ができます。

行事への参加を通して「敬神奉仕」を学ぶ

東洋英和の行事は、楽しい思い出をつくるだけのものではありません。準備の負担、意見の対立、思い通りに進まない経験も含めて、自分と他者について学ぶ機会となっています。

仲間と協力して行事をつくり、下級生を支え、来場者を迎え、演奏や作品で人を喜ばせる経験は、学院標語である「敬神奉仕」を具体的な行動へつなげるものです。

東洋英和女学院中学部では、礼拝によって心を整える日常と、生徒が主体となって取り組む多彩な行事を通して、友情、自立心、表現力、奉仕の精神を育てます。勉強だけでは得られない経験を仲間と積み重ねることが、6年間の成長を支える大きな柱となっています。

クラブ活動|運動・文化の多彩な活動で個性を伸ばす

東洋英和女学院中学部・高等部では、クラブ活動が学校生活の大切な柱の一つとなっています。共通の目標を持つ仲間と練習や制作に取り組み、先輩から後輩へ技術や伝統を受け継ぎながら、協調性、責任感、表現力を育てます。

クラブは、スポーツ系7団体、ステージ系6団体、文化系16団体の計29団体に分かれています。競技力を高める運動部から、英語、音楽、演劇、科学、芸術、料理などを深く追究する文化部まで幅広く、入学後に新しい分野へ挑戦することもできます。

中学生と高校生が一緒に活動するクラブが多く、学年を超えたつながりが生まれやすいことも特徴です。中学1年生にとっては、身近な先輩から学校生活や学習との両立について学べる場にもなっています。

東洋英和のクラブ一覧

分類クラブ
スポーツ系バスケットボール部、バレーボール部、卓球部、テニス部、剣道部、ワンダーフォーゲル部、スキー部
ステージ系英語劇部(EDC)、音楽部、ダンス部、合唱部、ハンドベル部、放送部
文化系文芸部、手芸部、天文部、地歴部、園芸部、生物部、写真部、化学部、料理部、映像制作部、英会話部、美術部、茶道部、軽音楽部、ボードゲーム部、英語ディベート部

中高生が共に活動するスポーツ系クラブ

スポーツ系クラブでは、技術や大会成績だけを追い求めるのではなく、仲間と励まし合い、集団の中で自分の役割を果たすことを大切にしています。

バスケットボール部やバレーボール部では、中学生と高校生が一緒に練習します。限られた活動時間を有効に使うため、生徒自身が目標を持ち、集中して練習に取り組んでいます。入部時には未経験だった生徒も多く、同じポジションの先輩から教わりながら成長できます。

  • バスケットボール部:中高合同で練習し、基礎技術とチームプレーを身につける。
  • バレーボール部:声を掛け合いながら、仲間との連携や粘り強さを磨く。
  • 卓球部:充実した練習器具を活用し、限られた時間の中で集中して技術を高める。
  • テニス部:50名を超える部員が学年を超えて練習し、団体戦や個人戦へ向けて力を伸ばす。
  • 剣道部:顧問や外部コーチの指導を受けながら、技術と礼節を身につける。

テニス部では、車椅子テニス大会でボールパーソンを務めるなど、競技で身につけた力を奉仕活動へつなげる取り組みも行っています。スポーツを自分のためだけに行うのではなく、他者を支えるためにも生かす姿勢には、東洋英和の「敬神奉仕」の精神が表れています。

自然や季節を楽しむワンダーフォーゲル部・スキー部

校内で行う球技とは異なる経験ができるのが、ワンダーフォーゲル部とスキー部です。

ワンダーフォーゲル部では、普段の体力づくりに加え、年間数回の登山や野外活動を行います。これまでに高尾山、大山、大菩薩嶺、天狗岳などへ登った実績があり、自然の中で仲間と助け合いながら行動します。

スキー部では、普段は合宿に備えた体力づくりや学年交流を行い、冬休みには志賀高原でスキー実習に取り組みます。技術の向上を目指し、希望者はスキー検定にも挑戦できます。

登山やスキーは、天候や自然環境に応じて自分で判断する力が求められる活動です。日常とは異なる環境で過ごすことによって、自立心、忍耐力、仲間を気遣う姿勢を育てます。

東洋英和を象徴するハンドベル部

数あるクラブの中でも、東洋英和らしい活動として広く知られているのがハンドベル部です。中高合わせて約70名の部員が所属し、複数のグループに分かれて練習しています。

ハンドベルは、一人が全ての音を演奏する楽器ではありません。部員一人ひとりが担当する音に責任を持ち、全員のタイミングや音量がそろうことで、一つの曲が完成します。

楓祭やクリスマス音楽会、学校説明会などの校内行事に加え、教会や施設を訪問して演奏する機会もあります。演奏技術を高めるだけでなく、音楽を通して人々へ喜びや安らぎを届ける「演奏奉仕」に取り組んでいることが特徴です。

東洋英和に関係するハンドベル団体が集まる演奏会にも参加し、学院内の世代を超えた交流を深めています。

英語力と表現力を伸ばす英語劇部

英語劇部(EDC)では、全編英語による舞台をつくり上げます。英語の発音や演技を学ぶだけでなく、台本、楽曲、衣装、メイク、大道具、照明なども生徒自身が担当します。

一年間の大きな目標となるのが、楓祭での公演です。観客に内容が伝わる舞台を完成させるため、英語のせりふを何度も練習し、演技や舞台装置について部員同士で意見を出し合います。

入部前に本格的な演劇経験や高い英語力を持っていなくても、先輩から教わりながら成長できます。英語を教科として学ぶだけでなく、感情や物語を観客へ伝えるための言葉として使えることが魅力です。

企画から舞台まで生徒がつくる音楽部・ダンス部

音楽部は、歌、演技、ダンスを組み合わせたミュージカル公演に取り組みます。出演者だけでなく、衣装、大道具、照明、合唱、演奏、台本なども生徒が分担し、一つの作品を完成させます。

ダンス部では、楓祭に向けてミュージカルとダンスを組み合わせた公演を制作します。振り付けだけでなく、衣装、照明、大道具、背景、アナウンスなどを部員自身が考えます。

舞台に立つ生徒だけでなく、作品を支える裏方にも重要な役割があります。自分の得意分野を生かしながら、仲間と一つの目標へ向かう達成感を味わえるクラブです。

礼拝や学校行事でも活躍する合唱部

合唱部では、宗教曲、合唱曲、ア・カペラ曲、親しみやすいポピュラー音楽など、幅広いジャンルの曲を歌います。

コンクールへの参加に加え、楓祭、クリスマス音楽会、入学式など、校内外で多くの発表機会があります。特にキリスト教学校である東洋英和では、讃美歌や宗教曲を歌う機会が多く、学校の礼拝文化を音楽面から支えています。

一人ひとりの声を目立たせるのではなく、互いの声を聞きながら全体の響きをつくる活動を通して、集中力や協調性を身につけます。

学校生活を声で支える放送部

放送部は、昼休みの校内放送をはじめ、球技会、体育祭、楓祭などの学校行事で司会、アナウンス、競技実況などを担当します。

正確で聞き取りやすい話し方を身につけるだけでなく、進行状況を把握し、その場に応じて対応する力も必要です。放送劇の制作や上演にも取り組み、声だけで人物や場面を表現する力を磨きます。

自分が前面に出る場面だけでなく、学校行事全体が円滑に進むよう裏側から支える役割を担うクラブです。

好きな分野を深く追究できる文化系クラブ

文化系クラブは16団体あり、文学、科学、芸術、英語、日本文化、映像など、幅広い興味に対応しています。

天文部では合宿で天体観測を行い、楓祭ではプラネタリウムなどを制作します。生物部では標本づくりや解剖、生態系の観察に取り組み、化学部ではさまざまな実験や研究、工場見学などを行います。

授業で学んだ知識を更に深めたり、教科の枠を超えたテーマを自分たちで研究したりできることが魅力です。

分野主な活動例
文学・表現文芸作品の創作、部誌の発行、写真撮影、映像作品の企画・撮影・編集
自然科学天体観測、標本制作、生物観察、化学実験、工場・研究施設の見学
芸術・制作絵画、立体作品、ライブペインティング、裁縫、衣装や小物の制作
生活・伝統文化料理、茶道、園芸、ハーブを使った作品づくり
英語・国際交流英会話、英字新聞の制作、英語ディベート

理系分野への興味を広げる天文部・生物部・化学部

東洋英和には、天文部、生物部、化学部と、自然科学を専門的に扱う複数のクラブがあります。

天文部では、校内で天文学について学ぶだけでなく、長野県などで合宿を行い、実際の夜空を観察します。生物部では、動植物の観察や標本づくり、解剖などに取り組み、生命の仕組みを実物から学びます。

化学部では、実験の計画や準備から結果の考察までを自分たちで進めます。授業時間では扱いにくい実験や校外見学にも取り組めるため、理科が好きな生徒が興味を更に深められる環境です。

作品を形にする文芸部・美術部・映像制作部

文芸部では、小説や詩などを創作し、部誌にまとめて楓祭で展示・販売します。他の部員が書いた作品を読み、感想や意見を交換することで、自分の表現を磨いていきます。

美術部では、一人ひとりがテーマを決めて作品を制作します。体育祭や楓祭でライブペインティングを行うこともあり、制作の過程を観客に見せながら作品を完成させます。

映像制作部では、台本や構成づくり、演技、撮影、編集までを生徒が担当します。学校行事を記録するほか、楓祭で自作映像を上映するなど、企画を一つの作品へ仕上げる力を養います。

英語を使って交流・議論するクラブ

英語関係のクラブとして、英会話部、英語ディベート部、英語劇部があります。同じ英語を扱いながら、活動の目的や表現方法が異なるため、自分の関心に合ったクラブを選べます。

  • 英会話部:ネイティブ教員と会話を楽しみ、英字新聞の制作などにも取り組む。
  • 英語ディベート部:社会的なテーマについて調査し、英語で論理的に意見を伝える。
  • 英語劇部:英語のせりふと演技を組み合わせ、観客へ物語を伝える。

英語ディベート部では、与えられた論題について根拠を調べ、相手の主張を聞きながら、自分たちの意見を論理的に伝えます。英語力だけでなく、情報を整理する力、物事を複数の立場から考える力、人前で発表する自信を養えます。

クラブ活動にも表れる奉仕の精神

東洋英和のクラブ活動では、練習や発表の成果を自分たちの満足だけで終わらせず、他者のために生かす活動も大切にされています。

  • ハンドベル部による教会や施設での演奏奉仕
  • テニス部による車椅子テニス大会の運営補助
  • 手芸部による乳児院への手作り作品の寄贈
  • 華道や音楽活動を通した校内外での発表・奉仕
  • 放送部による学校行事の司会や運営支援

自分が得意なことや好きなことを、誰かを支えたり喜ばせたりするために使う経験は、学院標語である「敬神奉仕」を具体的に学ぶ機会となります。

生徒の「やりたい」を形にする同好会

正式なクラブとは別に、共通の興味を持つ生徒が集まる同好会もあります。一定の条件を満たせば、生徒自身が新しい同好会を立ち上げることができます。

既存のクラブに自分の関心と合う活動がなくても、仲間を集め、活動内容を考え、学校へ提案することが可能です。生徒の自主性を尊重し、興味を実際の活動へ発展させられる仕組みとなっています。

学習とクラブ活動の両立

クラブによって活動日数は異なります。週5日以上活動するクラブがある一方、週1回を基本とする文化部もあるため、自分の体力、通学時間、学習状況に合った活動を選ぶことが大切です。

特にステージ系クラブでは、楓祭やクリスマス音楽会の前に練習や準備が増えることがあります。運動部では大会や合宿、文化部では作品の締め切りや発表日程を見通し、家庭学習の時間を自分で確保しなければなりません。

クラブ選びの際には、活動内容だけでなく、次の点も確認するとよいでしょう。

  • 通常期と行事前の活動日数
  • 朝練習や休日活動の有無
  • 大会、合宿、校外活動の頻度
  • 必要となる用具、衣装、楽器などの費用
  • 通学時間を含めた帰宅時刻
  • 定期試験前の活動方針

学校見学で実際の活動を確認

学校説明会、オープンスクール、楓祭などでは、クラブの練習や発表を見学できる機会があります。受験生は興味のあるクラブを見るだけでなく、先輩と後輩の関係、練習中の雰囲気、生徒が主体的に動いているかにも注目するとよいでしょう。

東洋英和女学院中学部のクラブ活動は、単に放課後を楽しく過ごすためのものではありません。好きなことへ真剣に向き合い、仲間と協力して一つの目標を達成し、身につけた力を他者のために生かす学びの場です。

約30の多彩なクラブと、生徒の発想から活動を始められる同好会が用意されているため、スポーツ、音楽、英語、科学、芸術など、それぞれの興味や個性を伸ばしながら、学年を超えた仲間と充実した6年間を過ごせるでしょう。

進学実績と卒業後の進路|難関大学から医歯薬系まで広がる選択肢

東洋英和女学院高等部では、国公立大学、難関私立大学、医歯薬系大学、芸術系大学など、幅広い分野への進学実績があります。

特定の大学群への合格だけを目標とするのではなく、生徒一人ひとりが自分に与えられた「タラント」に気づき、将来どのような形で社会に貢献したいのかを考えながら進路を選ぶことが、東洋英和の進路教育の基本です。

高等部では、国公立コースや医学部コースなどの固定されたコース制を採用していません。生徒が志望分野や入試科目に応じて選択授業を組み合わせ、自分に必要な学びを深められる仕組みとなっています。

2026年春は卒業生186名から幅広い大学へ進学

2026年3月の高等部卒業生は186名でした。2026年春の大学入試では、現役生が延べ548名、既卒生を含めると延べ615名の合格実績を残しています。

区分現役合格既卒合格合計
国公立大学6名2名8名
大学校0名1名1名
私立大学542名64名606名
合計548名67名615名

合格者数は、一人の生徒が複数の大学・学部へ合格した場合をそれぞれ数えた延べ人数です。卒業生数と合格者数を単純に比較するものではありませんが、多様な大学や学部へ挑戦できる学力が養われていることが分かります。

東京大・京都大などの国公立大学へ合格

2026年春の国公立大学・大学校の合格実績には、次の大学が含まれています。

  • 東京大学 1名
  • 京都大学 1名
  • 大阪大学 1名
  • 筑波大学 1名
  • 千葉大学 1名
  • 東京外国語大学 1名
  • 東京藝術大学 1名
  • その他の国立大学 1名
  • 防衛医科大学校 1名

東京大学の合格者は既卒生、京都大学、大阪大学、筑波大学、東京外国語大学などの合格者は現役生です。文系・理系だけでなく、医療系や芸術系を含む幅広い分野への合格者が出ています。

早慶上理は合計124名の合格実績

私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学を中心に、多数の合格者を出しています。

大学名現役既卒合計進学者
早稲田大学37名4名41名19名
慶應義塾大学30名5名35名24名
上智大学40名3名43名9名
東京理科大学5名0名5名3名

早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学への合格者は、現役・既卒を合わせて延べ124名です。

特に早稲田大学では文学部、文化構想学部、教育学部、人間科学部など、慶應義塾大学では文学部、法学部、商学部、理工学部など、幅広い学部へ合格しています。特定の学問分野に偏らず、生徒それぞれの関心に応じた進学が見られます。

GMARCHにも合計165名が合格

学習院大学とGMARCHの各大学にも、安定した合格実績があります。

大学名現役既卒合計
学習院大学14名1名15名
明治大学42名1名43名
青山学院大学27名3名30名
立教大学42名2名44名
中央大学18名1名19名
法政大学14名0名14名

6大学の合格者は、現役・既卒を合わせて延べ165名です。文学、法学、経済、経営、国際関係、心理、理工など、多様な学部への進学につながっています。

女子大学にも幅広い合格実績

女子大学では、津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学などに合格者を出しています。

  • 津田塾大学:10名
  • 東京女子大学:10名
  • 日本女子大学:23名
  • 昭和女子大学:4名
  • 聖心女子大学:5名

東洋英和で培った英語力や教養を生かし、語学、国際関係、文学、人間科学、教育、社会科学などを学べる女子大学を選ぶ生徒もいます。

医学部医学科を含む医歯薬系への進学

医療分野を志望する生徒も多く、国公立大学の医学系学部に加え、複数の私立大学医学部医学科へ合格者を出しています。

大学名大学全体の合格者数うち医学部医学科
北里大学7名3名
昭和医科大学5名3名
東京医科大学1名1名
東京女子医科大学7名7名
東邦大学5名2名
日本大学18名2名
その他の私立大学医学部11名

このほか、順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学、杏林大学、聖マリアンナ医科大学、国際医療福祉大学などにも医学部医学科の合格者がいます。

歯学部、薬学部、看護学部、医療技術系学部への進学実績もあり、医師だけでなく、歯科医師、薬剤師、看護師、医療技術職などを含む幅広い医療分野を目指せます。

学校では、高校生と保護者の希望者を対象とした医学部進路ガイダンスも実施しています。医学部入試の特徴、面接や小論文、現役合格に必要な学習姿勢などを学び、早い段階から準備を進めます。

芸術・実技系大学への進路も充実

東洋英和では、受験科目だけでなく音楽や美術などの芸術教育も大切にしています。そのため、芸術分野への進学を目指す生徒も見られます。

2026年春は、芸術・実技系大学へ現役・既卒を合わせて延べ25名が合格し、10名が進学しました。主な合格先には、次の大学があります。

  • 東京藝術大学
  • 武蔵野美術大学
  • 多摩美術大学
  • 女子美術大学
  • 東京造形大学
  • 洗足学園音楽大学
  • 日本大学芸術学部

文系・理系の枠だけでなく、音楽、美術、デザイン、映像などの進路を選択できることは、一人ひとりの個性やタラントを尊重する東洋英和らしい特徴です。

東洋英和女学院大学への院内推薦制度

併設する東洋英和女学院大学への院内推薦制度も用意されています。所定の推薦条件を満たした生徒は、面接と書類審査によって入学の許可を受けられます。

一定の基準を満たした場合には、大学の学費免除を受けられるスカラシップ制度の対象となる可能性もあります。

2026年春は、東洋英和女学院大学に32名が合格し、そのうち5名が進学しました。併設大学への進学経路を確保しながら、国公立大学や他の私立大学にも幅広く挑戦できる環境です。

指定校推薦など多様な入試制度を活用

大学への進学方法には、一般選抜や総合型選抜に加え、指定校推薦・一般推薦などの学校推薦型選抜があります。

推薦入試では、学校での成績だけでなく、クラブ活動、学校行事、奉仕活動、資格、校外活動など、中高時代に継続して取り組んだ経験が評価されます。大学によっては、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技、大学入学共通テストなどが課されます。

推薦制度を利用する場合にも、日々の授業や定期試験へ真剣に取り組み、一定の学力を身につけることが必要です。入学後からの学習や活動の積み重ねが、将来の選択肢を広げます。

中学3年から段階的に進路を考える

東洋英和の進路学習は、高校3年になってから志望大学を決めるものではありません。中学3年から将来の生き方や社会との関わりについて考え、学年が上がるにつれて進路を具体化します。

学年主な進路学習
中学3年社会の中で生きることを考える学習、文理適性検査、高等部の選択科目検討
高校1年学部・学科適性検査、大学ガイダンス、社会で働く卒業生による講演
高校2年大学研究、オープンキャンパス参加、模擬試験、志望に応じた選択授業
高校3年卒業生による受験体験講演、受験対策講座、出願指導、面談、志望校決定

高等部2年には20科目、高等部3年には41科目の選択科目が用意され、生徒は志望大学や学びたい分野に応じて自分の時間割を組み立てます。

国公立文系、私立理系、医学部、芸術系など、異なる進路を目指す生徒が同じホームルームで生活するため、友人の多様な価値観や将来像に触れられることも特徴です。

大学名だけでなく、その先の生き方を考える進路教育

東洋英和では、偏差値や知名度だけで大学を選ぶのではなく、大学で何を学び、その学びを将来どのように生かすのかを考えることが重視されています。

進路学習では、自分がやりたいことに加えて、社会から求められていることや、自分の力を誰のために役立てられるかを考えます。これは、学院標語である「敬神奉仕」を進路選択へつなげる学びです。

東洋英和女学院高等部は、早慶上理やGMARCHをはじめとする難関私立大学への実績に加え、国公立、医歯薬、芸術、女子大学、併設大学など、多様な進路に対応している学校です。6年間を通して自分のタラントを見つけ、それぞれに合った学問と将来を主体的に選べることが、進路教育の大きな魅力といえるでしょう。

学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間の費用を確認

東洋英和女学院中学部への進学を検討する際には、入学時に必要な費用だけでなく、高等部までの6年間を見通して準備することが大切です。

学校が公表している2026年度入学生の学費では、入学金が30万円、授業料・教育充実費・施設設備資金を合わせた年間学費が95万円となっています。これに、生徒会費や行事積立金、教材費、個人用パソコン、制服などの費用が加わります。

2026年度入学生の学費

費目金額納入時期・備考
入学金300,000円入学手続時
授業料570,000円年額
教育充実費130,000円年額
施設設備資金250,000円年額
年間学費合計950,000円授業料・教育充実費・施設設備資金の合計

入学金を含む中学1年次の学費は、合計1,250,000円です。ただし、この金額には教材費、行事積立金、個人用パソコン、制服などは含まれていません。

学費以外に必要となる諸経費

費目金額の目安主な内容
預り金年額約115,000円生徒会費、行事積立金、後援会費、母の会費など
個人費年額約70,000円教材や学用品などの購入費
個人用パソコン購入費約150,000円学校で使用する個人用端末
制服・鞄など約146,000円入学時に必要となる指定品の目安

学校が示している諸経費の目安を加えると、中学1年次に必要となる金額は次のように計算できます。

入学金・年間学費1,250,000円
預り金約115,000円
個人費約70,000円
個人用パソコン約150,000円
初年度納入額の目安約1,585,000円

更に、制服や指定鞄などの購入費約146,000円を加えると、入学初年度に家庭で準備する金額は約1,730,000円が一つの目安となります。

制服の追加購入、教材の選択、クラブ活動などによって実際の負担額は変わるため、余裕を持った資金計画が必要です。

中学部3年間の費用目安

年間学費95万円が3年間変わらないと仮定した場合、中学部3年間の基本的な学費は次の通りです。

中学部入学金300,000円
年間学費3年分2,850,000円
入学金・学費合計3,150,000円

これに預り金、教材などの個人費、個人用パソコンの購入費を加えると、中学部3年間の学校納入金は約381万~386万円が目安です。

入学時の制服や指定鞄などを含めると、中学部3年間では約396万~400万円を見込んでおくとよいでしょう。

ただし、この金額には、通学定期券、昼食、クラブ活動の用具、希望者対象の海外研修、課外教室などの費用は含まれていません。

高等部進学時にも入学金が必要

東洋英和女学院は中高一貫校ですが、高等部へ進学する際には、改めて入学金300,000円が必要です。

年間学費を中学部と同じ95万円として計算すると、高等部3年間の入学金・学費は次のようになります。

高等部入学金300,000円
年間学費3年分2,850,000円
入学金・学費合計3,150,000円

学校が奨学生制度の案内で示している預り金、教材費、積立金などの自己負担額は、高等部3年間で約60万円です。そのため、高等部3年間の総額は、現在の金額を基準にすると約375万円が一つの目安となります。

中高6年間では約756万円が目安

中学部から高等部までの6年間について、学校が公表している現在の金額を基に整理すると、次のようになります。

区分費用の目安
中学部・高等部の入学金600,000円
年間学費6年分5,700,000円
預り金・教材費・積立金・パソコンなど約1,260,000円
中高6年間の合計約7,560,000円

入学時の制服や指定鞄など約146,000円も含めると、中高6年間では約770万円が一つの目安です。

学費や諸経費は在学中に改定される可能性があります。また、個人用パソコンの買い替え、制服の追加購入、選択する活動などによっても総額は変わります。実際の資金計画では、約770万円に加えて、通学費や任意参加プログラムなどの費用も見込んでおく必要があります。

別途発生する可能性がある費用

学校が示す基本的な学費と諸経費のほか、家庭の選択や生徒の活動によって次のような費用が発生します。

  • 通学定期券:利用路線や通学距離によって異なる。
  • 昼食代:弁当を持参しない日にYショップで購入する費用。
  • クラブ活動費:用具、ユニフォーム、楽器、衣装、大会、合宿、校外活動など。
  • 課外教室費:ピアノ、器楽、オルガン、英会話、華道などを選択した場合。
  • 海外研修・留学費:カナダ研修、オーストラリア研修、短期留学などへの参加費。
  • 制服の追加・買い替え:成長や傷みに応じた購入費。
  • 検定・模擬試験費:英語資格、外部模試、大学受験関連の費用。

海外研修や課外教室は希望者が参加する活動であり、全員に一律で必要となる費用ではありません。本人が中高6年間でどのような活動へ取り組みたいかも踏まえて、家庭ごとの予算を考えるとよいでしょう。

任意の寄付金について

入学後には、教育環境の充実を目的とした任意の寄付金として、1口100,000円で2口以上の協力が案内されています。

2口の場合は200,000円となりますが、寄付金は任意です。上記の初年度納入額や6年間の費用目安には含めていません。

東京都の私立中学校授業料支援

生徒と保護者が東京都内に居住している場合、東京都の私立中学校等授業料軽減助成金を利用できる可能性があります。

2026年度は所得制限がなく、実際に負担した授業料の範囲内で、生徒一人につき年額最大120,000円が助成される制度となっています。

中学部3年間にわたり同額の助成を受けた場合、合計で最大36万円の負担軽減につながります。ただし、制度の継続、助成額、住所要件、申請期間などは年度ごとに確認が必要です。

助成は自動的に適用されるものではなく、保護者による申請が必要です。入学後に学校から配布される案内や東京都私学財団の最新情報を確認しましょう。

高等部では国と東京都の授業料支援制度を確認

高等部進学後は、国の高等学校等就学支援金などと、東京都の私立高等学校等授業料軽減助成金を利用できる可能性があります。

2026年度の東京都では、国と都の制度を合わせて、都内私立高校の平均授業料相当となる最大501,000円までの授業料支援が案内されています。

東洋英和女学院高等部の年間授業料は570,000円であるため、支援を最大限受けた場合にも、授業料との差額や教育充実費、施設設備資金、教材費などは家庭の負担となります。

居住地や年度によって制度が異なるため、高等部進学時には最新の条件と申請方法を改めて確認することが大切です。

村岡花子基金奨学生制度

東洋英和女学院には、経済的な理由から受験や入学を断念しようとしている家庭を支援する「村岡花子基金奨学生」があります。

『赤毛のアン』の翻訳者として知られる卒業生・村岡花子が、給費生として東洋英和で学んだことに由来する給付型の制度です。

2026年度の制度では、採用された生徒について次の費用が免除されます。

  • 中学部・高等部の年間学費950,000円を6年間免除
  • 中学部入学時の入学金300,000円を免除
  • 高等部進学時の入学金300,000円を免除

6年間の免除額は、学費570万円と入学金60万円を合わせて合計630万円です。一方、生徒会費、積立金、教材費、個人用パソコン、制服、クラブ活動費などは自己負担となります。

2026年度は、年間所得や給与収入などの経済的な条件に加え、合格した場合に東洋英和女学院中学部へ必ず入学する意思があることが応募条件とされていました。採用候補者は若干名で、出願前に申請と審査が行われます。

募集条件や申請期限は年度によって変わる可能性があるため、利用を検討する家庭は、受験年度の募集要項を早めに確認する必要があります。

併設大学へ進学する場合は更に4年間の費用を想定

東洋英和女学院高等部からは、院内推薦制度を利用して東洋英和女学院大学へ進学する道もあります。ただし、中高の学費に大学4年間の費用が含まれているわけではありません。

併設大学への進学を視野に入れる場合は、中高6年間だけでなく、大学卒業までの10年間に必要となる費用を考えることになります。実際には他大学へ進学する生徒も多いため、希望する学部や大学の学費を高校段階で改めて確認することが大切です。

学費は最新の公式情報で確認

東洋英和女学院中学部では、初年度に約159万円、制服などを含めると約173万円、中高6年間では約770万円が現在の金額に基づく目安となります。

ただし、今後の学費改定、選択するクラブや課外教室、海外研修への参加、通学経路などによって、実際の負担額は変わります。

受験前には、入学初年度に必要な金額だけでなく、高等部進学時の入学金や6年間の諸経費まで含めて資金計画を立てることが重要です。学校説明会や募集要項で最新の納入額を確認するとともに、東京都の助成制度や学校独自の奨学生制度も調べておきましょう。

入試情報と合格の目安|A日程・B日程で行われる4教科入試

東洋英和女学院中学部の一般入試は、例年、A日程とB日程の2回実施されます。どちらも国語・算数・社会・理科の4教科と、受験生本人を対象とした個人面接によって選考されます。

2027年度入試では、A日程が2027年2月1日、B日程が2月3日に予定されています。A日程の募集人数は約80名、B日程は約30名です。B日程は募集人数が少なく、他校受験者も集まりやすいため、A日程より高い得点力が求められる傾向があります。

なお、2027年度の正式な募集要項は2026年9月初旬に公開予定です。以下は、2026年8月時点で学校から公表されている入試概要に基づいています。

2027年度一般入試の概要

項目A日程B日程
試験日2027年2月1日(月)2027年2月3日(水)
募集人数約80名約30名
試験科目国語・算数・社会・理科・面接国語・算数・社会・理科・面接
合格発表2月1日22時頃2月3日22時頃
入学手続締切2月3日15時2月4日15時
出願期間2027年1月10日9時~1月25日23時59分

出願はインターネットのみで受け付けられます。出願情報の事前入力は、2026年12月20日から可能となる予定です。

出願資格には、2027年3月に小学校を卒業する見込みの女子であることに加え、年間を通して午前8時までに保護者のもとから登校できることが含まれています。通学時間そのものに上限はありませんが、実際の交通経路で毎朝8時までに登校できるかを確認しておく必要があります。

4教科合計320点で行われる筆記試験

科目試験時間配点
国語45分100点
算数45分100点
社会30分60点
理科30分60点
合計150分320点

国語と算数が各100点、社会と理科が各60点となっており、国語・算数の比重がやや高い配点です。ただし、B日程では社会・理科の合格者平均得点率が高くなる年度もあり、4教科をバランスよく仕上げる必要があります。

難問だけを解けるようにするよりも、標準的な問題を正確に処理し、記述問題や途中式で部分点を積み重ねることが重要です。

2026年度入試の応募状況と実質倍率

日程募集人数応募者数受験者数合格者数実質倍率
A日程約80名437名343名120名2.9倍
B日程約30名531名240名55名4.4倍

2026年度は、A日程の実質倍率が2.9倍、B日程が4.4倍でした。過去3年間を見ると、A日程はおおむね2.5~2.9倍、B日程は4.4~5.6倍で推移しています。

B日程は応募者数が非常に多い一方、実際には他校の合格や受験日程の都合による欠席者も多くなります。それでも募集人数が約30名と少ないため、A日程より厳しい競争になると考えておく必要があります。

合格最低点と得点率の目安

2026年度A日程B日程
合格者最高点247点/320点
77.2%
278点/320点
86.9%
合格者最低点196点/320点
61.3%
224点/320点
70.0%
合格者平均点213.5点/320点
66.7%
238.3点/320点
74.5%

合格最低点は年度によって変動しますが、過去問演習では、A日程で220点前後、B日程で240点前後を安定して取れる状態を一つの目標にするとよいでしょう。

A日程では6割前後が合格最低点となる年度もありますが、問題の難易度が下がれば合格点も上昇します。最低点だけを目標にするのではなく、合格者平均点を継続して上回ることを目指す方が安全です。

B日程では合格最低点が7割前後となることが多く、得意教科で大きく稼ぐだけでなく、苦手教科でも失点を抑える力が求められます。

偏差値の目安

四谷大塚が公表している2027年入試向けのAライン80偏差値は、次の通りです。

日程80%合格偏差値50%合格偏差値
A日程6056
B日程6257

模試会社によって偏差値の母集団や算出方法が異なるため、首都圏模試、四谷大塚、日能研などの数字を直接比較することはできません。志望校判定では、普段受験している同じ模試の推移を見ることが大切です。

また、B日程は偏差値だけでなく、2月1日・2日の入試結果を受けて受験する層が集まるため、当日の競争が厳しくなりやすい点にも注意が必要です。

国語は長文読解と自分の言葉による記述が重要

国語は、大問1題または2題の総合問題形式です。説明文、小説、随筆、詩、短歌、俳句など、さまざまなジャンルから出題されます。

漢字や語句の知識だけでなく、文章全体の論旨や登場人物の心情を正確に読み取り、自分の言葉で説明する記述問題が重視されます。

  • 問題文の量に対応できる読解速度を身につける
  • 本文をそのまま写すのではなく、必要な内容を整理して書く
  • 記述答案でも漢字や誤字に注意する
  • 説明文、小説、随筆など幅広い文章を読む

記述問題には部分点があります。空欄のままにせず、設問が求めている内容を整理して、分かる範囲でも書くことが得点につながります。

算数は標準問題を正確に解く力が中心

算数では、計算、穴埋め、文章題、面積・体積、グラフなどがよく出題されます。極端な難問や奇問よりも、基本的な考え方を使って筋道立てて解く問題が中心です。

計算問題や穴埋め問題を除き、途中式や考え方も採点の対象となり、部分点が与えられます。

  • 計算問題で失点しない正確性を身につける
  • 条件の多い文章題を整理して式に表す
  • 平面図形、立体図形、グラフを重点的に復習する
  • 答えだけでなく、考え方が伝わる途中式を書く

解法を暗記するだけでなく、なぜその式になるのかを説明できるようにすることが大切です。過去問演習では、問題用紙や解答欄の使い方も含めて練習しましょう。

社会は資料の読み取りと時事問題に対応

社会は、地理・歴史・公民の3分野から幅広く出題されます。基本用語を覚えるだけでなく、地図、地形図、雨温図、統計グラフ、写真、史料などを読み取り、知識と結びつけて考える問題が特徴です。

公民では、政治、経済、憲法、国際社会に加え、近年話題となった出来事が取り上げられることもあります。

  • 歴史は出来事を年代順の流れで理解する
  • 地理は地図や統計資料と知識を結びつける
  • 公民はニュースや時事問題へ関心を持つ
  • 教科書で漢字表記されている用語は正しい漢字で書く

30分で多くの資料を読み取る必要があるため、問題文の条件を落ち着いて確認しながら、時間をかけ過ぎない練習も必要です。

理科は4分野から満遍なく出題

理科は、物理・化学・生物・地学の4分野から出題されます。特定の分野だけに偏らず、実験、観察、グラフ、表、図を読み取る問題が多く見られます。

基本知識を問う問題に加え、実験結果から理由を説明したり、条件を変えた場合の結果を考えたりする問題への対策が必要です。

  • 4分野の基本事項を満遍なく定着させる
  • 実験器具の使い方や実験手順を確認する
  • グラフや表から必要な数値を読み取る
  • 現象が起こる理由を30字程度で説明する練習をする

理科だけで大きく差をつけようとするより、基本問題を確実に正解し、記述や計算で部分点を積み重ねることが重要です。

受験生本人による個人面接

A日程・B日程とも、筆記試験終了後に受験生のみの個人面接が行われます。面接時間は1人あたり約3~5分です。

面接は点数化されませんが、入学試験の一部として合否判定の参考にされます。学校が重視しているのは、暗記した模範回答を流暢に話すことではなく、質問を聞き、相手と自然にコミュニケーションを取れるかという点です。

次のような内容について、普段から親子で話しておくとよいでしょう。

  • 東洋英和を志望した理由
  • 入学後に取り組みたいこと
  • 小学校生活で頑張ったこと
  • 好きな教科やクラブ活動
  • 最近関心を持った出来事
  • 友人と接するときに大切にしていること

質問に対して長く話す必要はありません。相手の話を聞き、自分の言葉で簡潔に答える練習をしておくことが大切です。

A日程の午後受験には面接終了時刻に注意

筆記試験は11時35分頃に終了しますが、その後、12時頃から受験番号順に面接が行われます。学校が示している終了時刻の目安は、A日程が14時頃、B日程が13時30分頃です。

A日程で受験番号が早い場合は12時台に終了できる可能性がありますが、受験者数や欠席状況によって面接順や終了時刻は変わります。学校では午後入試を受験する生徒への特別な時間調整を行っていません。

2月1日の午後入試を併願する場合は、東洋英和から次の学校までの移動時間だけでなく、面接の待ち時間や交通機関の遅延も含めて検討する必要があります。

なお、A日程または帰国生入試ですでに面接を受けた生徒がB日程を再受験する場合、B日程での面接は課されません。

帰国生入試は国語・算数と親子面接

帰国生入試は、A日程と同じ2月1日に若干名を募集します。筆記試験は国語と算数の2教科で、一般入試A日程と同じ問題が使用されます。

科目・面接内容
国語100点・45分
算数100点・45分
面接受験生と保護者1名による約10分の面接

面接は日本語で行われ、英語力だけを判定する入試ではありません。海外在住期間や帰国時期などの出願条件が定められているため、対象となる家庭は正式な募集要項を確認する必要があります。

入学検定料と複数回受験

2027年度入試概要では、入学検定料は1回の受験につき25,000円です。A日程とB日程の両方、または帰国生入試とB日程の両方へ出願する場合は、合計40,000円となっています。

A・B両日程へ出願し、A日程に合格して入学手続きを行った場合には、条件に従ってB日程分の検定料の一部が返還されます。

早い受験番号が合否で有利になることはありません。ただし、面接は原則として受験番号順に行われるため、2月1日の午後入試を予定している家庭では、出願時期と受験番号を意識するケースもあります。

学校公式の過去問題を活用

学校公式サイトでは、直近年度の国語・算数・社会・理科の入試問題が公開されています。著作権の関係で一部非公開となる問題もありますが、出題形式や解答欄、問題量を確認するために必ず活用したい資料です。

過去問演習では点数だけでなく、次の点を確認しましょう。

  • 45分の国語・算数を時間内に解き切れるか
  • 社会・理科を各30分で処理できるか
  • 記述問題で設問に合った文章を書けているか
  • 算数の途中式を分かりやすく残せているか
  • 漢字や単位、計算のミスを見直せているか
  • A日程とB日程でどの程度得点が変わるか

A日程を中心に準備し、B日程は高得点勝負を想定

東洋英和女学院中学部を第一志望とする場合は、募集人数が多いA日程を受験計画の中心に据えるのが基本です。A日程で不合格となった場合にB日程でもう一度挑戦できますが、B日程は募集人数が少なく、合格最低点も高くなる傾向があります。

そのため、A日程では4教科の基礎を確実に得点へ結びつけ、B日程では更に高い正答率を維持できるよう準備する必要があります。

東洋英和の入試では、極端な難問への対応力だけでなく、文章や資料を正確に読み、自分の考えを言葉や式で表現し、標準問題を丁寧に積み重ねる力が問われます。過去問を通して学校独自の記述形式や時間配分に慣れ、面接を含めた総合的な準備を進めることが合格への近道となるでしょう。

併願校パターン|入試日程と難易度から考える受験プラン

東洋英和女学院中学部の一般入試は、2月1日のA日程2月3日のB日程に行われます。第一志望として両日程を受験する形だけでなく、2月1日に女子学院や雙葉へ挑戦し、2月3日に東洋英和B日程を受験する併願パターンも考えられます。

ただし、東洋英和のA日程では筆記試験後に受験生本人の面接があり、終了時刻が午後になる場合があります。2月1日の午後入試を組み合わせる場合は、受験番号、面接の待ち時間、学校間の移動時間を慎重に確認しなければなりません。

以下では、2027年度入試の日程を基に、東洋英和を中心とした代表的な併願校を整理します。

難易度別に考える主な併願候補

位置づけ学校名2027年度の主な入試日程併願時の特徴
チャレンジ校女子学院中学校2月1日筆記試験後に本人のグループ面接があるため、東洋英和A日程とは併願できない
雙葉中学校2月1日午前の筆記試験と午後の本人面接があり、東洋英和A日程とは併願できない
慶應義塾中等部一次:2月3日
二次:2月5日
一次試験が東洋英和B日程と重なるため、どちらを優先するか決める必要がある
標準校・同程度の候補東洋英和女学院中学部A:2月1日
B:2月3日
第一志望の場合はA・B両日程への出願を基本に考える
香蘭女学校中等科第1回:2月1日午前
第2回:2月2日午後
同じキリスト教女子校で、第2回は東洋英和A日程の翌日に受験できる
安全校候補恵泉女学園中学校第1回:2月1日午後
第2回:2月2日午前
第3回:2月3日午後
キリスト教教育を重視する女子校で、午前・午後の複数日程から選びやすい
共立女子中学校2月1日午前
2月2日午前
2月3日午後
複数回受験しやすく、2月3日午後は国語・算数の2教科入試

ここでの「チャレンジ」「標準」「安全」は、東洋英和を志望する受験生にとっての一般的な位置づけです。模試の偏差値、過去問との相性、得意教科、受験年度の志願者数によっては、恵泉女学園や共立女子も安全校とはいえない場合があります。

安全校は学校名だけで判断せず、受験直前の模試で合格可能性が十分に高く、過去問でも合格最低点を安定して上回っている学校を選ぶことが大切です。

併願パターン1|東洋英和を第一志望としてA・B日程を受験

日程受験校の例位置づけ
2月1日東洋英和女学院A日程第一志望
2月2日午前恵泉女学園第2回または共立女子2月2日入試合格確保
2月2日午後香蘭女学校第2回標準校候補
2月3日東洋英和女学院B日程A日程が不合格だった場合の再挑戦

東洋英和を第一志望とする場合に、最も基本となる受験プランです。募集人数の多いA日程で合格を目指し、A日程が不合格だった場合にはB日程でもう一度挑戦します。

A日程の合格発表は2月1日22時頃です。結果を確認したうえで、2月2日と2月3日の受験方針を調整できます。

2月2日には、午前の恵泉女学園または共立女子、午後の香蘭女学校などを組み合わせられます。ただし、午前・午後の連続受験は体力的な負担が大きいため、必ずしも両方を受ける必要はありません。

東洋英和A日程で合格した場合は、本人の疲労や入学意思を踏まえて、2月2日以降の受験を取りやめる選択もできます。

併願パターン2|2月1日に難関女子校へ挑戦する

日程受験校の例位置づけ
2月1日女子学院または雙葉チャレンジ校
2月2日午前恵泉女学園第2回または共立女子2月2日入試合格確保
2月2日午後香蘭女学校第2回標準校候補
2月3日東洋英和女学院B日程本命校・標準校

2月1日に女子学院や雙葉を第一志望として受験し、2月3日に東洋英和B日程を組み合わせるプランです。

女子学院と雙葉はいずれも2月1日に面接を含む入試を実施するため、同日の東洋英和A日程とは併願できません。そのため、東洋英和を受験できる機会は、基本的に募集人数の少ないB日程のみとなります。

東洋英和B日程は、A日程よりも高い得点率が必要となる傾向があります。難関校対策だけに偏らず、東洋英和の国語記述、算数の途中式、社会・理科の資料問題にも対応できるよう、学校別の過去問演習を進める必要があります。

2月1日のチャレンジ校、2月3日の東洋英和のどちらも不合格となる可能性を考え、2月2日には合格可能性の高い学校を受験しておくことが重要です。

併願パターン3|2月2日までに合格を確保する

日程受験校の例受験の目的
2月1日東洋英和女学院A日程第一志望への挑戦
2月2日午前恵泉女学園第2回または共立女子2月2日入試進学してもよい学校の合格を確保
2月2日午後香蘭女学校第2回学校相性のよい標準校への挑戦
2月3日東洋英和B日程または共立女子2月3日午後入試A日程の結果に応じて選択

第一志望の東洋英和へ挑戦しながら、2月2日までに進学先を確保することを重視したプランです。

2月1日の東洋英和A日程が不合格だった場合でも、2月2日に合格を得られれば、精神的な余裕を持って2月3日のB日程へ再挑戦できます。

一方、2月2日の段階で合格がないまま2月3日を迎えると、受験生本人も保護者も大きな不安を感じやすくなります。第一志望への思いが強い家庭ほど、早い段階で「進学してもよい」と思える安全校を選んでおくことが大切です。

併願パターン4|慶應義塾中等部をチャレンジ校にする

日程受験校の例位置づけ
2月1日東洋英和女学院A日程本命校・標準校
2月2日香蘭女学校、恵泉女学園または共立女子合格確保
2月3日慶應義塾中等部一次試験チャレンジ校
2月5日慶應義塾中等部二次試験一次合格者のみ

慶應義塾中等部の一次試験は2月3日に行われるため、東洋英和B日程とは併願できません。このプランを選ぶ場合、東洋英和を受験できるのは基本的にA日程のみとなります。

東洋英和A日程の合格発表は2月1日の夜に行われるため、合格を確認したうえで慶應義塾中等部へ挑戦できます。ただし、東洋英和A日程が不合格だった場合には、2月3日に東洋英和B日程へ再挑戦するのか、慶應義塾中等部を受験するのかを選ばなければなりません。

慶應義塾中等部を含める場合は、入試直前に迷わないよう、次のような条件を家庭で決めておくとよいでしょう。

  • 東洋英和A日程に合格した場合は慶應義塾中等部を受験するか
  • 東洋英和A日程が不合格だった場合はB日程を優先するか
  • 慶應義塾中等部と東洋英和の両方に合格した場合はどちらへ進学するか
  • 慶應義塾中等部の二次試験まで含めた日程に対応できるか

2月1日午後入試は終了時刻に注意

恵泉女学園第1回は2月1日午後に行われるため、日程上は東洋英和A日程と同じ日に記載できます。しかし、東洋英和では筆記試験後に受験生本人の個人面接が行われます。

A日程の全体終了時刻は14時頃になる可能性があり、受験番号によって面接の開始・終了時刻が異なります。学校側は午後入試を受験する生徒のために、面接順を変更する対応を行っていません。

そのため、東洋英和A日程と2月1日午後入試の組み合わせには、次のようなリスクがあります。

  • 面接終了が遅くなり、午後校の集合時刻に間に合わない
  • 昼食を十分に取れないまま移動することになる
  • 午前の筆記試験と面接で疲れた状態で午後入試を受ける
  • 電車の遅延や駅の混雑に対応する余裕が少ない

2月1日午後入試を組み合わせる場合は、午後校の集合時刻、遅刻の取り扱い、学校間の移動時間を実際に確認し、間に合わない可能性も含めて検討しましょう。

東洋英和と相性のよいキリスト教女子校

東洋英和の併願校を選ぶ際には、偏差値や試験日だけでなく、学校の教育理念や雰囲気も比較する必要があります。

学校名教育上の共通点確認したい違い
香蘭女学校キリスト教教育、毎朝の礼拝、英語・国際教育、奉仕活動立教大学への推薦制度、校風、入試科目
恵泉女学園キリスト教教育、礼拝、国際理解、奉仕を重視する女子教育「聖書・国際・園芸」の教育、キャンパスの立地、入試日程
女子学院プロテスタントのキリスト教教育、自主性を重視する校風学習進度、自由の捉え方、入試難易度、大学進学の方向性
雙葉キリスト教に基づく人間教育、伝統ある女子教育カトリックとプロテスタントの違い、学校生活、入試問題の傾向

同じキリスト教女子校でも、礼拝や宗教教育の位置づけ、校則、行事、生徒の自主性、大学推薦制度には違いがあります。説明会や文化祭へ参加し、本人が安心して6年間を過ごせる学校かを確認しましょう。

入試問題との相性も確認

東洋英和の入試では、国語の記述、算数の途中式、社会・理科の資料読み取りなどが重視されます。併願校を選ぶ際には、偏差値だけでなく、出題形式が本人の得意分野に合っているかも重要です。

  • 東洋英和:4教科型。記述や途中式を含め、標準問題を丁寧に処理する力が必要。
  • 香蘭女学校第2回:国語・算数の2教科型。主要2教科を得点源にしたい生徒に向く。
  • 恵泉女学園:2科入試と4科入試があり、日程に応じて選択できる。
  • 共立女子:2月1日・2日は4教科、2月3日午後は2教科で受験できる。
  • 女子学院:4教科の配点が同じで、幅広い知識と思考力が必要。

1月までに各校の過去問へ取り組み、合格最低点との差、時間配分、教科ごとの得点の安定性を比較しておきましょう。

安全校は「合格しても進学したい学校」から選ぶ

併願校は、第一志望に不合格だった場合の保険として選ぶだけでは十分ではありません。実際に進学する可能性がある以上、教育方針、校風、通学時間、学費、大学進学、クラブ活動まで確認する必要があります。

安全校を決める際には、次の条件を満たしているかを確認しましょう。

  • 過去問で合格最低点を継続して上回っている
  • 模試で安定して高い合格可能性が出ている
  • 合格した場合に本人と保護者が納得して進学できる
  • 中高6年間の通学と学費に無理がない
  • 入学手続締切が第一志望校の合格発表より早過ぎない

偏差値が低めであっても、本人が進学したくない学校では、安全校としての役割を果たしません。受験前に複数の学校を訪れ、本人が前向きに通える併願校を見つけておくことが重要です。

入学手続締切と納入金も確認

併願計画では、試験日だけでなく、合格発表と入学手続の締切も確認する必要があります。東洋英和A日程の入学手続締切は2月3日15時、B日程は2月4日15時の予定です。

併願校の手続締切によっては、第一志望校の結果が出る前に入学金を納めなければならないことがあります。延納制度の有無や返金条件を含めて、受験前に一覧にしておくと安心です。

確認項目家庭で決めておきたいこと
受験順位複数校に合格した場合の進学順位
手続締切いつまでに入学金を納入する必要があるか
延納制度他校の合格発表まで手続きを待てるか
受験継続東洋英和A日程合格後も他校を受験するか
午後入試移動時間と本人の体力に無理がないか

本人の体力を考えた無理のない日程を

2月1日から3日まで、毎日午前・午後の入試を詰め込めば、受験機会は増えます。しかし、連日の早朝移動や長時間の試験によって、第一志望校で本来の力を発揮できなくなる可能性もあります。

特に東洋英和では面接があるため、筆記試験だけの学校より拘束時間が長くなります。受験校数を増やすことより、本人が集中して受験できる日程を組むことが大切です。

東洋英和女学院中学部を第一志望とする場合は、2月1日のA日程を中心に、2月2日に進学可能な学校の合格を確保し、必要に応じて2月3日のB日程へ再挑戦する形が基本となります。

一方、女子学院や雙葉を第一志望とする場合は、2月3日の東洋英和B日程が重要な併願先となります。模試の偏差値だけではなく、過去問との相性、学校の教育方針、本人の希望、入学手続の期限まで含めて、家庭に合った受験プランを組み立てましょう。

※入試日程、募集人数、試験科目、合格発表・手続日程は変更される場合があります。出願前に各校の2027年度募集要項を必ず確認してください。

在校生・保護者の声|温かく穏やかな校風への評価

東洋英和女学院中学部については、在校生や保護者から、「先生や友人との距離が近く、安心して学校生活を送れる」という声が多く聞かれます。

六本木という都心に位置しながら、校内には落ち着いた雰囲気があり、毎朝の礼拝や学校行事を通して、学年やクラスのつながりを深められることも評価されています。

一方、キリスト教教育、行事への積極的な参加、伝統を大切にする学校文化には、家庭や本人との相性があります。口コミの印象だけで判断せず、説明会や楓祭などで実際の雰囲気を確認することが大切です。

「校内に入ると穏やかな雰囲気を感じる」

在校生や保護者の声で目立つのが、温かく落ち着いた校風への評価です。

学校は六本木駅や麻布十番駅から徒歩圏内にありますが、繁華街から少し離れた鳥居坂周辺に位置しています。校門を入ると、礼拝堂や歴史を感じさせる校舎があり、都心のにぎやかさとは異なる穏やかな空気が広がっています。

毎朝の礼拝で静かに自分と向き合ってから授業を始めることも、学校全体の落ち着いた雰囲気につながっています。

六本木にある学校なので入学前は都会的で華やかな印象を持っていましたが、実際の校内は穏やかで、落ち着いて過ごせる環境だと感じます。

立地の便利さと、伝統的なミッションスクールらしい静かな環境の両方を評価する家庭が多いようです。

「先生が生徒を一人の人間として見てくれる」

教員との関係については、困ったときに相談しやすく、生徒を温かく見守ってくれるという声があります。

東洋英和では、生徒を成績だけで評価するのではなく、一人ひとりに与えられた個性や才能である「タラント」を大切にしています。学習面だけでなく、友人関係、学校生活、進路についても、教員との面談や日常の会話を通して支援を受けられます。

先生方がすぐに答えを与えるのではなく、本人の話を聞きながら、自分で考えられるように支えてくださいます。

生徒を細かく管理するというより、必要な場面で助言し、自分で判断できるよう促す指導が中心です。そのため、学年が上がるにつれて、生徒自身が学習や学校生活へ責任を持つことが求められます。

「礼拝が自分を振り返る時間になっている」

東洋英和ならではの学校生活として、多くの生徒が挙げるのが毎朝の礼拝です。

入学当初は礼拝や讃美歌に慣れていなかった生徒も、毎日続ける中で、静かに自分の心を整える大切な時間として受け止めるようになります。

礼拝で先生や友人の話を聞き、自分とは違う考え方に触れられます。忙しい日でも、一度立ち止まって考えられる時間です。

礼拝では、聖書の内容だけでなく、友人関係、家族、社会問題、平和、奉仕など、さまざまなテーマが取り上げられます。話を聞くことを通して視野が広がり、自分の行動を振り返るきっかけになるという声もあります。

一方、礼拝や聖書の授業は学校教育の中心に位置づけられています。キリスト教徒である必要はありませんが、その考え方や行事を尊重できることが大切です。

「行事を通して学年やクラスの絆が深まる」

学校生活の満足度につながっているのが、楓祭、体育祭、合唱コンクール、クリスマス行事などの多彩な学校行事です。

行事では、生徒が企画や準備、運営に深く関わります。意見がまとまらなかったり、準備が思うように進まなかったりすることもありますが、その過程を乗り越えることで、クラスやクラブの仲間との結びつきが強くなります。

楓祭の準備は忙しかったですが、全員で一つのものをつくった経験が、一番印象に残っています。

合唱コンクールや体育祭を通して、それまで話したことのなかったクラスメートとも仲良くなれました。

本番の結果だけでなく、準備や練習の過程も大切にしていることが、東洋英和の行事の特徴です。仲間と協力しながら、自分の役割を見つけて行動する力が養われます。

「一生付き合える友人に出会えた」

在校生や卒業生からは、友人関係の温かさを評価する声も見られます。

中高6年間を同じ環境で過ごし、授業、礼拝、行事、クラブ活動、宿泊行事などを共に経験するため、深い人間関係を築きやすい学校です。

中学部では、外部の小学校から受験して入学する生徒と、東洋英和女学院小学部から進学する生徒が一緒に学びます。入学当初は既にできている人間関係を不安に感じる受験生もいますが、クラス活動や行事を通して新しい関係がつくられていきます。

出身小学校に関係なく、行事やクラブを通して自然に友人が増えていきました。

全員の性格や価値観が同じというわけではありません。違いを認めながら共に過ごすことが、他者を尊重する東洋英和の人間教育にもつながっています。

「先輩と後輩のつながりが強い」

クラブ活動や生徒会、野尻キャンプなどでは、中学生と高校生が一緒に活動します。先輩が後輩を支え、学校生活の決まりや活動の進め方を伝える文化が受け継がれています。

クラブの先輩が練習方法だけでなく、勉強との両立や学校生活についても教えてくれました。

中学1年生にとって、年齢の近い先輩が身近にいることは安心感につながります。一方、学年が上がると自分が後輩を支える立場となり、責任感や周囲を見る力が育ちます。

「英語を使うことへの抵抗が少なくなった」

英語教育については、少人数授業やネイティブ教員による英会話、英語劇、スピーチなどを通して、英語を実際に使う経験が多いことを評価する声があります。

入学した頃は人前で英語を話すことが苦手でしたが、英会話やスピーチを経験するうちに、間違いを恐れず話せるようになりました。

東洋英和の英語教育は、単語や文法を覚えるだけではありません。自分の意見を英語で表現し、相手の話を聞き、異なる文化や考え方を理解することを重視しています。

カナダやオーストラリアでの海外研修、校内での国際交流など、学んだ英語を試せる機会があることも、生徒の意欲につながっています。

「学習と学校活動の両方に力を入れられる」

保護者からは、大学受験に向けた学習だけに偏らず、礼拝、芸術、行事、クラブ活動などを含めて生徒を育てる教育方針を評価する声があります。

中学部では幅広い教科を学び、高等部では進路に応じて選択科目を増やします。補習やチューター制度もありますが、学習内容を定着させるためには、本人が日々の課題や小テストへ継続して取り組む必要があります。

学校行事やクラブ活動にも真剣に取り組みながら、進路について少しずつ考えられる環境だと思います。

学校が全ての学習を細かく管理するというより、自分で計画を立てる力を育てる方針です。課題をためず、必要なときに教員へ質問できる生徒は、学校生活と学習を両立しやすいでしょう。

「伝統を日常の中で感じられる」

保護者や卒業生からは、長い歴史と学校文化が大切に受け継がれていることへの評価もあります。

礼拝、讃美歌、ハンドベル、クリスマス音楽会、野尻キャンプ、楓祭など、世代を超えて共有される行事や活動が多くあります。母親や祖母も卒業生という家庭もあり、親子で東洋英和へ通うケースも見られます。

伝統を大切にしながら、ICTや国際教育など新しい取り組みも取り入れているところに魅力を感じました。

校舎や礼拝堂だけでなく、上級生が下級生へ学校文化を伝えることによって、東洋英和らしさが受け継がれています。

保護者が感じる安心感

保護者からは、教員が生徒の様子を見守り、必要なときに家庭と連携してくれることへの安心感を挙げる声があります。

思春期の6年間には、学習、友人関係、進路、心身の変化など、さまざまな悩みが生じます。担任や教科担当だけでなく、保健室、スクールカウンセラーなどへ相談できる環境が整えられています。

ただし、保護者への連絡頻度や教員との距離感については、家庭によって感じ方が異なります。学校へ全てを任せるのではなく、生徒本人を中心として、家庭と学校が必要に応じて協力する姿勢が大切です。

評価が分かれやすいポイント

東洋英和の特徴は、全ての生徒や家庭に同じように合うとは限りません。口コミでは好意的に受け止められている点でも、本人の性格や家庭の希望によっては負担に感じる場合があります。

学校の特徴魅力に感じやすい家庭確認が必要な家庭
毎朝の礼拝と聖書の授業静かに自分を振り返る時間や人間教育を重視したい宗教教育に抵抗がある、教科学習だけを重視したい
行事への積極的な参加仲間と協力して一つのものをつくりたい集団活動や人前での発表に強い負担を感じる
自主性を育てる指導自分で考えて行動できるようになりたい学習や生活を細かく管理してほしい
中高合同のクラブ活動先輩・後輩との交流を楽しみたい上下関係や団体活動を好まない
都心型のキャンパス交通の利便性や国際的な環境を重視したい広大なグラウンドや郊外型の環境を求めている

口コミを見る際の注意点

学校に関する口コミは、投稿者の学年、在籍していた時期、所属クラブ、担任、本人の性格などによって大きく異なります。

同じ校則や指導についても、「安心して過ごせる」と感じる生徒もいれば、「厳しい」と感じる生徒もいます。反対に、生徒の自主性を尊重する指導を「のびのびしている」と評価する家庭もあれば、「管理が少ない」と感じる家庭もあります。

口コミを読む際は、一つの強い意見だけで判断せず、次の点を意識するとよいでしょう。

  • 投稿された時期が現在の学校状況と合っているか
  • 個人の経験と学校全体の事実を分けて考える
  • 良い意見と厳しい意見の両方を確認する
  • 本人が気になる点を学校説明会で質問する
  • 実際の生徒の様子を自分の目で確かめる

学校説明会や楓祭で確認したいポイント

東洋英和の温かな校風や生徒同士の関係は、資料や偏差値だけでは判断しにくい部分です。受験を検討する家庭は、学校説明会、オープンスクール、楓祭などへ足を運び、実際の雰囲気を確認するとよいでしょう。

  • 在校生が来場者へどのように接しているか
  • 生徒と教員が自然に会話しているか
  • 礼拝やキリスト教教育を本人がどう感じるか
  • 行事やクラブ活動へ参加したいと思えるか
  • 校内の落ち着いた雰囲気が本人に合うか
  • 小学部からの内部進学生と外部進学生の関係
  • 学習支援や進路指導について家庭の希望と合うか

見学後には、「有名な学校だから」「進学実績がよいから」という視点だけでなく、本人がどの場所や活動に興味を示したか、在校生の姿を見てどのように感じたかを話し合うことが大切です。

温かな環境の中で自立を目指す学校

在校生や保護者の声からは、東洋英和女学院中学部が、生徒を温かく見守りながら、一人ひとりの自立を促す学校であることが伝わります。

礼拝によって心を整え、行事やクラブ活動で仲間と協力し、英語教育や教科学習を通して自分の可能性を広げます。学校から与えられるものを受け取るだけでなく、自分から活動へ参加することで、東洋英和の環境をより深く生かせるでしょう。

特に、キリスト教に基づく人間教育を大切にしたい家庭、学習と学校行事の両方へ真剣に取り組みたい生徒、温かな人間関係の中で少しずつ自立したい生徒にとって、魅力を感じやすい学校といえます。

この学校に向いている子の特徴|奉仕の心を持ち主体的に学べる子

東洋英和女学院中学部は、キリスト教に基づく人間教育、伝統ある英語教育、生徒主体の学校行事を大切にしている女子校です。

学力を伸ばすことはもちろん、自分に与えられた個性や才能である「タラント」に気づき、それを他者や社会のために生かす姿勢を育てます。そのため、偏差値や大学進学実績だけでなく、学校の教育理念や日々の過ごし方に共感できるかが、学校選びの重要なポイントとなります。

キリスト教に基づく人間教育を大切にできる子

東洋英和では、毎朝の礼拝、週1時間の聖書の授業、クリスマス礼拝、奉仕活動などが学校生活の中心にあります。

入学時にキリスト教徒である必要はありませんが、聖書の言葉や祈りに耳を傾け、自分自身や他者との関わりについて考える姿勢が求められます。

宗教教育を知識として受け入れるだけでなく、次のようなことを大切にできる子に向いています。

  • 自分や他者がかけがえのない存在であると考えられる
  • 困っている人の立場を想像しようとする
  • 自分の行動が周囲へ与える影響を考えられる
  • 平和、福祉、貧困、国際協力などの問題に関心を持てる

毎日の礼拝を静かに自分を振り返る時間として受け止められる生徒は、東洋英和の教育環境を深く生かせるでしょう。

人のために自分の力を役立てたい子

学院標語の「敬神奉仕」は、東洋英和の教育を象徴する言葉です。奉仕とは、特別な活動に参加することだけではありません。

友人を気遣う、係の仕事を最後まで行う、後輩を支える、自分の得意なことを誰かのために使うといった、日常の小さな行動も奉仕につながります。

学校では、福祉体験を行うディアコニア、YWCA活動、施設訪問、演奏奉仕などを通して、他者のために行動する機会があります。

「自分が評価されること」だけでなく、「自分に何ができるか」を考えられる子に適した学校です。

英語や国際交流に興味がある子

東洋英和は、創立以来、英語教育を大切にしてきました。少人数授業、ネイティブ教員による英会話、英語劇、スピーチ、英語礼拝など、英語を実際に使う機会が豊富です。

次のような生徒は、東洋英和の英語教育に魅力を感じやすいでしょう。

  • 英語を使って海外の人と交流したい
  • 自分の意見を英語で伝えられるようになりたい
  • 英語劇やスピーチなどの表現活動へ挑戦したい
  • カナダやオーストラリアでの海外研修に興味がある
  • 異なる文化や価値観を学びたい

入学時から高い英語力を持っている必要はありません。音読、暗唱、宿題、小テストなどの地道な学習を続け、間違いを恐れずに英語を使おうとする姿勢が大切です。

自分の考えを言葉で表現したい子

東洋英和では、国語の記述、英語のスピーチ、授業でのディスカッション、レポート、学校行事での話し合いなど、自分の考えを言葉にする機会が多くあります。

最初から人前で上手に話せる必要はありません。しかし、相手の話を聞き、自分の考えを整理し、少しずつ表現しようとする姿勢が求められます。

入試でも国語の記述や算数の途中式、受験生本人による面接が重視されます。答えだけを出すのではなく、どのように考えたのかを伝える力は、入学後の学習にもつながります。

行事やクラブ活動に積極的に参加したい子

東洋英和では、楓祭、体育祭、合唱コンクール、クリスマス音楽会、夏期学校など、多彩な行事が行われます。

生徒は参加者として楽しむだけでなく、企画、準備、練習、運営にも関わります。行事の前には活動時間が増え、意見が対立したり、準備が思うように進まなかったりすることもあります。

それでも、仲間と協力して一つのものを完成させる過程にやりがいを感じられる子に向いています。

  • クラスやクラブの仲間と一つの目標へ向かいたい
  • 舞台、音楽、展示、運動などで自分の力を発揮したい
  • 表に立つ役割だけでなく、準備や裏方にも責任を持てる
  • 先輩や後輩との交流を楽しみたい

約30のクラブがあり、スポーツ、音楽、演劇、英語、科学、芸術など、幅広い分野へ挑戦できます。

伝統を大切にしながら新しいことにも挑戦できる子

東洋英和には、礼拝、讃美歌、ハンドベル、野尻キャンプ、楓祭など、長く受け継がれてきた学校文化があります。

一方で、ICTを活用した授業、海外研修、英語ディベート、映像制作など、時代に応じた新しい学びも取り入れています。

伝統を古いものとして否定するのではなく、その意味を理解しながら、新しい方法や考え方にも柔軟に取り組める生徒に合っています。

幅広い教科や活動へ関心を持てる子

東洋英和では、大学受験に必要な教科だけでなく、音楽、美術、家庭科、聖書、奉仕活動なども大切にしています。

高校では進路に応じた選択科目が増えますが、中学段階では幅広い教科や体験を通して、自分の関心や得意分野を見つけていきます。

次のような生徒は、6年間の学びを楽しみやすいでしょう。

  • 文系・理系を早く決め過ぎず、さまざまな分野を学びたい
  • 実験、作品制作、音楽、調査、発表などに興味がある
  • 授業で学んだ内容を社会や日常生活と結びつけたい
  • 自分の好きなことや得意なことを見つけたい

自分で学習を進める習慣を身につけたい子

英語や数学では少人数授業、習熟度別授業、補習、チューター制度などの支援があります。ただし、学校が全ての学習を細かく管理してくれるわけではありません。

日々の宿題、小テスト、復習へ継続して取り組み、分からないところを自分から質問する姿勢が必要です。

入学時に完璧な自己管理力がなくても構いませんが、教員や先輩の助言を受けながら、少しずつ自分で計画を立てられるようになりたい子に向いています。

友人との違いを受け入れられる子

中学部には、一般入試を経て入学する生徒と、東洋英和女学院小学部から進学する生徒がいます。また、海外生活の経験がある生徒など、さまざまな背景を持つ生徒が共に学びます。

東洋英和では、自分と異なる考え方や個性を持つ相手を尊重することが大切にされています。

自分の意見を持ちながらも、相手の話を聞き、違いをすぐに否定せず理解しようとする子は、温かな人間関係を築きやすいでしょう。

将来の進路を自分で選びたい子

高等部では固定された文系・理系コースへ一律に分かれるのではなく、進路に応じて多くの選択科目から自分の時間割を組み立てます。

国公立大学、難関私立大学、医歯薬系、芸術系、海外大学、併設大学など、多様な進路を目指せます。

学校から決められた進路へ進むのではなく、自分の関心や能力、将来の生き方を考えながら進路を選びたい生徒に適しています。

大学名や偏差値だけでなく、大学で何を学び、その力を社会でどのように生かしたいのかを考える姿勢が求められます。

都心の落ち着いた女子校で学びたい子

学校は六本木駅と麻布十番駅から徒歩圏内にあり、都内の幅広い地域から通学できます。大使館や国際文化施設の多い地域に位置し、国際性を身近に感じられる環境です。

一方、校内は伝統的な礼拝堂や落ち着いた校舎を備え、都心の商業地域とは異なる穏やかな雰囲気があります。

交通の利便性を重視しながら、落ち着いた女子校の環境で6年間を過ごしたい生徒に向いています。

東洋英和との相性を確認したいポイント

確認項目向いている可能性が高い子慎重に確認したい子
キリスト教教育礼拝や聖書を通して生き方を考えたい宗教行事や聖書の授業に強い抵抗がある
英語教育英会話、スピーチ、海外研修へ挑戦したい音読や暗唱などの継続学習を負担に感じる
学校行事仲間と協力して行事をつくり上げたい集団活動や準備への参加を避けたい
学習姿勢支援を受けながら自分で学ぶ力を伸ばしたい宿題や学習計画を細かく管理してほしい
人間関係友人や先輩・後輩とのつながりを大切にしたい学年を超えた活動や団体行動を好まない
進路選択幅広い選択肢から自分で進路を考えたい大学附属校として進学先がほぼ決まる環境を求めている

学校説明会や楓祭で本人の反応を確認

東洋英和に向いているかを判断するには、学校案内や偏差値だけでなく、実際に校内を訪れることが重要です。

学校説明会や楓祭では、次の点を親子で確認するとよいでしょう。

  • 礼拝堂や校内の雰囲気を本人が心地よいと感じるか
  • 在校生の話し方や来場者への接し方に共感できるか
  • 興味を持てるクラブや課外教室があるか
  • 英語劇、ハンドベル、合唱などの活動に魅力を感じるか
  • キリスト教教育について家庭で理解を共有できるか
  • 中高6年間、無理なく通学できるか

保護者が学校の伝統や進学実績に魅力を感じていても、本人が礼拝や学校行事の雰囲気に合わなければ、入学後に負担を感じる可能性があります。見学後には、本人がどの場面に興味を示したかを具体的に話し合うことが大切です。

東洋英和で成長しやすい子

東洋英和女学院中学部に特に向いているのは、キリスト教の精神を尊重し、自分の個性や力を伸ばしながら、それを友人や社会のために生かしたい子です。

英語や国際交流へ関心を持ち、学校行事やクラブ活動にも積極的に参加し、仲間との対話を通して成長したい生徒にとって、充実した6年間を過ごせる環境があります。

最初から自信に満ち、何でも主体的にできる必要はありません。温かな教員や先輩に支えられながら、礼拝、学習、行事、奉仕活動を積み重ねる中で、自分で考え、他者を尊重し、社会へ一歩踏み出せる女性へ成長したい子に適した学校といえるでしょう。

まとめ|伝統と国際性を兼ね備えたキリスト教女子校

東洋英和女学院中学部は、東京都港区六本木にある、140年以上の歴史を持つ私立女子中高一貫校です。学院標語である「敬神奉仕」を教育の中心に置き、毎朝の礼拝や聖書の授業、奉仕活動を通して、他者を尊重し、社会のために行動できる女性を育てています。

麻布十番駅や六本木駅から徒歩圏内という交通の利便性に恵まれながら、校内には礼拝堂や歴史を感じさせる校舎があり、都心のにぎわいとは異なる落ち着いた環境で学べることも大きな魅力です。

東洋英和女学院中学部の主な魅力

  • 「敬神奉仕」に基づく人間教育:礼拝や聖書、奉仕活動を通して、自分と他者の尊厳を大切にする心を育てる。
  • 140年以上受け継がれる伝統:礼拝、楓祭、クリスマス行事、野尻キャンプなど、世代を超えて学校文化が継承されている。
  • 充実した英語・国際教育:少人数授業、ネイティブ教員による英会話、英語劇、スピーチ、海外研修などに取り組める。
  • 幅広い学びを重視する6年一貫教育:教科学習だけでなく、芸術、実験、発表、体験学習を通して教養を深める。
  • 生徒主体の学校行事:楓祭、体育祭、合唱コンクールなどの準備や運営を通して、協調性や責任感を養う。
  • 多彩なクラブ・課外教室:ハンドベル、英語劇、合唱、科学、スポーツ、器楽、オルガンなど、興味を深められる活動が豊富。
  • 幅広い大学進学実績:国公立大学、早慶上理、GMARCH、医歯薬系、芸術系、女子大学など、多様な進路を目指せる。

学力と人間性の両方を育てる6年間

東洋英和の教育は、大学入試のための知識を身につけることだけを目的としていません。礼拝を通して自分の生き方を考え、英語や教科学習を通して世界へ視野を広げ、行事やクラブ活動を通して仲間と協力する力を育てます。

学校が大切にしている「タラント」とは、一人ひとりに与えられた才能や可能性を意味します。生徒は中高6年間の多様な経験を通して、自分の得意なことや関心を見つけ、その力を将来どのように社会へ生かすかを考えていきます。

高等部では、進路や興味に応じて多くの選択科目から自分の時間割を組み立てます。国公立大学、難関私立大学、医歯薬系、芸術系、海外大学など、それぞれの目標に応じた学びを深められることが特徴です。

温かな校風の中で主体性を育てる

東洋英和では、教員が生徒を細かく管理し、全ての答えを与えるのではなく、一人ひとりの話を聞きながら、自分で考えて行動できるよう支えています。

中学入学時から高い自己管理力が求められるというより、宿題、小テスト、行事、クラブ活動、進路学習などを積み重ねる中で、少しずつ自立していく教育です。

一方で、自由に過ごすためには、日々の学習へ継続して取り組み、行事や係活動では自分の役割を果たす責任も求められます。周囲から指示されるのを待つだけでなく、必要なときに質問し、自分から活動へ参加する姿勢が大切です。

入学前に確認しておきたいポイント

確認項目検討する際のポイント
キリスト教教育毎朝の礼拝、聖書の授業、クリスマス礼拝などを家庭と本人が尊重できるか
英語教育音読、暗唱、小テスト、英会話、スピーチなどへ継続して取り組めるか
学校行事楓祭、体育祭、合唱コンクールなどに仲間と協力して参加したいか
学習方針教員の支援を受けながら、自分で学習計画を立てる力を伸ばしたいか
入試4教科の記述・資料問題に加え、受験生本人の面接へ対応できるか
通学午前8時までに無理なく登校でき、中高6年間継続して通えるか
学費高等部進学時の入学金や諸経費を含め、6年間の費用を見通せるか

入試では学校との相性も重要

東洋英和女学院中学部の一般入試は、2月1日のA日程と2月3日のB日程に行われます。国語・算数・社会・理科の4教科に加え、受験生本人の個人面接が実施されます。

筆記試験では、極端な難問を解く力だけでなく、文章や資料を正確に読み、考えを記述や途中式で表現する力が求められます。面接でも、準備した模範回答を暗唱するより、質問をよく聞き、自分の言葉で自然に答えることが大切です。

第一志望の場合は、募集人数の多いA日程を中心に準備し、必要に応じてB日程へ再挑戦する受験計画が基本となります。B日程は募集人数が少なく、高い得点率が必要になるため、4教科をバランスよく仕上げておく必要があります。

学校説明会や楓祭で実際の雰囲気を確認

東洋英和の魅力は、偏差値や大学合格者数だけでは十分に伝わりません。毎朝の礼拝がつくる静かな空気、生徒と教員の距離感、先輩と後輩のつながり、学校行事へ向かう熱意などは、実際に校内を訪れることで理解しやすくなります。

学校説明会や楓祭では、施設を見るだけでなく、在校生の表情や来場者への接し方にも注目するとよいでしょう。また、礼拝堂の雰囲気、興味を持てるクラブや課外教室、駅から学校までの通学経路も親子で確認することが大切です。

見学後には、保護者が感じた学校の魅力だけでなく、本人がどの場面に興味を持ち、校内でどのように感じたかを具体的に話し合いましょう。

伝統の中で自分の可能性を社会へつなげる学校

東洋英和女学院中学部は、キリスト教に基づく温かな人間教育と、伝統ある英語・国際教育、幅広い大学進学の選択肢を兼ね備えた女子校です。

学力を高めるだけでなく、礼拝、奉仕、行事、クラブ活動、国際交流などを通して、自分の個性や才能を見つけ、それを他者のために役立てる姿勢を育てます。

英語や国際交流へ関心があり、仲間との活動を大切にしながら、自分で考えて進路を選べるようになりたい生徒にとって、充実した6年間を過ごせる学校です。長い伝統に守られた温かな環境の中で、広い教養と確かな意思を持ち、社会へ貢献できる自立した女性へ成長できることが、東洋英和女学院中学部の大きな魅力といえるでしょう。

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