【2026年版】東京都市大学付属中学校の評判は?「勉強も部活も100:100」で難関大進学を支える男子校を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|「勉強も部活も100:100」を掲げる完全中高一貫の男子校
    1. 成城にある完全中高一貫の男子校
    2. 東京都市大学等々力中学校とは別の学校
    3. 「勉強も部活も100:100」の学校生活
    4. 新時代を切り拓くリーダーの育成
    5. 「誠実・遵法・自主・協調」の校訓
    6. 1956年に開設された伝統ある中学校
    7. 2026年度からⅠ類・Ⅱ類を一本化
    8. 入学時の成績だけで将来を決めない教育
    9. 東京都市大学の付属校でありながら外部大学受験が中心
    10. 理数系だけに限られない男子進学校
    11. 男子が自分らしく挑戦できる校風
    12. 学校が求める生徒像
    13. 伝統と教育改革を両立する男子校
  2. アクセスと立地環境|成城学園前駅から徒歩圏にある緑豊かな学習環境
    1. 小田急線「成城学園前駅」から徒歩約10分
    2. 二子玉川駅からはバスで約20分
    3. 渋谷・等々力・京王線方面からもバスを利用可能
    4. バス停名を間違えないよう注意
    5. 落ち着いた住宅街にある学習環境
    6. 東京都市大学グループの施設にもアクセスしやすい
    7. 通学時間が1時間を超える生徒もいる
    8. クラブ活動後の帰宅経路も確認する
    9. 自動車での来校は原則不可
    10. 学校説明会では実際の通学経路を利用しよう
    11. 複数の路線から通学できる成城の男子校
  3. 教育方針とカリキュラム|3ステージ制で難関大学進学を目指す6年間
    1. 発達段階に応じて学ぶ3ステージ制
    2. 2026年度から入学時のコースを一本化
    3. 高校2年までに高校課程を終える先取り学習
    4. 基礎と応用に分かれた講習
    5. ACTIO手帳で自立した学習者を育てる
    6. 中学3年間で約60テーマに取り組む科学実験
    7. 少人数実験で観察力とレポート作成力を育てる
    8. 疑問を深掘りする主体的な学び
    9. 4,000字以上の中期修了論文
    10. 社会との接点をつくるキャリア教育
    11. 帰国生と一般生が共に学ぶ国際理解教育
    12. 中学3年のマレーシア異文化体験プログラム
    13. 中学3年のニュージーランド・ターム留学
    14. 高校1年のニュージーランド語学研修
    15. ICTを学習の道具として活用
    16. 実技教科にも力を入れるカリキュラム
    17. 「インプット」と「アウトプット」の両方を重視
    18. 塾に依存せず学校を軸に学べる体制
    19. 学習に不安がある生徒への支援
    20. 6年間で自分の夢を見つける「TCU自分発見プログラム」
    21. 難関大学進学と主体的な学びを両立
  4. 学習環境と施設設備|自学自習を支えるメディアセンターと充実した実験施設
    1. 科学実験を支える6つの実験室
    2. 蔵書数4万5,000冊以上のメディアセンター
    3. 放課後は自習場所になるカフェテリア
    4. OBチューターへ質問できる放課後学習
    5. 1人1台のICT端末を活用する学習環境
    6. デスクトップパソコンを備えたPC教室
    7. 最大1,100人収容のアルマ・マタホール
    8. 講習やクラブ活動にも使われるシアター
    9. 円形の音楽室と充実した実技教室
    10. 照明付き全面人工芝グラウンド
    11. 天井高約10メートルの体育館
    12. シャトルバスで利用する総合グラウンド
    13. 目的に応じて場所を選べる校内環境
    14. 学校見学で確認したいポイント
    15. 科学教育と文武両道を支える充実した施設
  5. 学校生活と行事|柏苑祭や体験学習を全力で楽しむ男子校生活
    1. 新しい仲間との6年間が始まる中学1年
    2. 入学後最初の校外行事「多摩川徒歩ラリー」
    3. 自然と共同生活を学ぶ中学1年の林間学校
    4. 震災学習と農村生活を組み合わせた中学2年の体験旅行
    5. 自分たちで計画する中学3年の校外学習
    6. 中学校生活の集大成となる京都・奈良研修旅行
    7. 生徒がつくり上げる文化祭「柏苑祭」
    8. クラス対抗で盛り上がる中学体育祭
    9. 自分の考えを言葉にする弁論大会
    10. 将来を考えるキャリア・スタディ
    11. 希望者が参加できる国際・体験プログラム
    12. 社会へ目を向けるボランティア活動
    13. 学習と行事のメリハリがある年間予定
    14. 男子校ならではの自由さと一体感
    15. 行事を通して「100:100」を身につける
  6. クラブ活動|約93%が参加する「勉強も部活も100:100」の実践
    1. 中高合わせて28種類の多彩なクラブ
    2. クラブ加入率は中学生で約93%
    3. 「100:100」は卒業生から受け継がれた言葉
    4. 全国大会を目指す少林寺拳法部
    5. 東京都上位を目指す中学サッカー部
    6. 水泳・陸上・バドミントンなども活発
    7. 硬式・軟式を選べる中学野球部
    8. 武道を通して心身を鍛えるクラブ
    9. ものづくりに挑戦する自動車部
    10. 電子工作やロボットに取り組むエレクトロニクス研究部
    11. ロボット競技にも挑戦するマルチメディア研究部
    12. 鉄道好きが集まる鉄道研究部
    13. 生物・天文への関心を深める研究部
    14. 演奏を通して協調性を育てる吹奏楽部
    15. 将棋・美術など自分のペースで深められる活動
    16. 先輩と後輩が共に活動する中高一貫校
    17. 原則週3日の活動で学習と両立
    18. 兼部は可能だが慎重な判断が必要
    19. クラブ活動に必要な費用
    20. 入学前に確認しておきたいポイント
    21. 好きなことへ全力で挑戦できる男子校
  7. 進学実績と卒業後の進路|難関大学への現役合格力と東京都市大学への推薦制度
    1. 2026年春は東京大学12名など難関国公立大学へ合格
    2. 早慶上理にも多数の現役合格者
    3. GMARCHにも幅広い合格実績
    4. 医学部医学科は40名が合格
    5. 海外大学にも合格者を輩出
    6. 卒業生225名のうち175名が大学へ進学
    7. 合格実績と進学実績の違いに注意
    8. 大学受験を「チーム戦」で乗り切る
    9. 高校2年までに主要範囲を終える先取りカリキュラム
    10. 東京都市大学への付属校推薦制度
    11. 2026年春は11名が東京都市大学へ進学
    12. 「付属校だから内部進学が中心」ではない
    13. 指定校推薦枠は300名分以上
    14. 指定校推薦を利用する生徒は一部
    15. 理系だけでなく文系進学にも対応
    16. 高い目標へ挑戦する校風
    17. 大学付属校の安心感と進学校の挑戦を両立
  8. 学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間を見据えた費用
    1. 2026年度の中学1年次校納金
    2. 校納金は年4回に分けて納入
    3. 制服の購入費は最低64,790円
    4. 体操着・通学かばんなどの指定品
    5. 初年度は約150万円が一つの目安
    6. 校納金に含まれない主な費用
    7. 高校進学時には改めて入学金が必要
    8. 中高6年間の総額は一律に計算できない
    9. 東京都在住者が利用できる授業料助成
    10. 特別奨学金制度も用意
    11. 初年度費用だけでなく6年間の生活費まで確認しよう
  9. 入試情報と合格の目安|コース一本化後の入試制度と複数回受験のポイント
    1. 2027年度の募集定員は帰国生を含めて約240名
    2. 第1・3・4回は4教科型の午前入試
    3. 第2回は算数と国語・理科から選ぶ午後入試
    4. 午後入試は2つの時間帯から受験できる
    5. 第2回入試は募集人数が最も多い
    6. 入学検定料25,000円で全ての一般入試を受験可能
    7. 出願は各試験日の午前7時まで可能
    8. 合格発表は試験当日にWebで実施
    9. グローバル入試は英語を生かせる国内生向け入試
    10. 帰国生入試はA方式とB方式から選択
    11. 四谷大塚80偏差値は58~64が目安
    12. 偏差値だけでなく過去問との相性を確認する
    13. 第2回の選択科目は過去問の得点で決める
    14. 複数回受験を生かした受験戦略
    15. コース一本化後も高い競争力が必要
  10. 併願校パターン|男子難関校を中心としたチャレンジ・標準・安全校
    1. 併願校は偏差値だけで決めない
    2. 難易度別に見る主な併願候補
    3. 主な併願候補の入試日程
    4. パターン1|都市大付属を第一志望とする場合
    5. パターン2|麻布・駒場東邦などを第一志望とする場合
    6. パターン3|海城・早稲田を第一志望とする場合
    7. パターン4|世田谷学園・攻玉社などを中心にする場合
    8. パターン5|算数・理科を得点源にする場合
    9. 安全校を2月1日より前に確保する
    10. 「成城中学校」と「成城学園中学校」を区別する
    11. 東京都市大学等々力中学校との併願
    12. 午後入試では移動時間と疲労を考える
    13. 2月2日に合格可能性の高い学校を置く
    14. 受験後半は募集人数と競争率に注意
    15. 併願校にも実際に進学する意思を持つ
    16. 都市大付属を軸にした併願のポイント
    17. 複数回入試を生かしながら合格可能性を高める
  11. 在校生・保護者の声|自由で活気ある校風と学習環境への評価
    1. 在校生から伝わる男子校らしい明るさ
    2. 大人しい子も居場所を見つけやすい
    3. 第一志望ではなかった生徒も学校へ馴染んでいく
    4. 「勉強も部活も100:100」を実感する学校生活
    5. 部活動を通して学年を超えた関係が生まれる
    6. 科学実験を楽しみにする生徒が多い
    7. 行事に本気で取り組む姿が印象的
    8. 学習面では「面倒見のよさ」を評価しやすい
    9. 授業の進度と課題への対応は必要
    10. ACTIO手帳による自己管理には慣れが必要
    11. 保護者と学校が相談しやすい体制
    12. 人間関係の問題には組織的に対応
    13. 施設とカフェテリアへの評価
    14. 成城の環境と通学のしやすさ
    15. 大学付属校でありながら受験勉強は必要
    16. 都市大付属に関する評価を整理
    17. 口コミは本人との相性を考える材料にする
    18. 活気と面倒見のよさを併せ持つ男子校
  12. この学校に向いている子の特徴|勉強・部活動・行事の全てに挑戦したい子
    1. 勉強と部活動の両方へ本気で取り組みたい子
    2. 男子校で自分らしく過ごしたい子
    3. 科学やものづくりへの知的好奇心が強い子
    4. 自分で予定を管理できるようになりたい子
    5. 分からないことを放置せず質問できる子
    6. 難関大学を目指して努力を続けたい子
    7. 大学付属校の安心感を持ちながら外部大学へ挑戦したい子
    8. 仲間と協力して行事をつくりたい子
    9. 異なる個性を持つ相手を尊重できる子
    10. 失敗しても再挑戦できる子
    11. 国際交流や異文化へ関心がある子
    12. 家庭からの自立へ少しずつ進みたい子
    13. 保護者が細かく管理し過ぎず見守れる家庭
    14. 入学前に慎重に検討したい子
    15. 東京都市大学付属中学校との相性チェック
    16. 全力で挑戦する経験を通して成長したい子に向く学校
  13. まとめ|高い進学力と男子校らしい活気を兼ね備えた文武両道の進学校
    1. 都市大付属の主な魅力
    2. 「100:100」を支える6年間の教育
    3. 科学実験と探究活動で知的好奇心を伸ばす
    4. 好きなことへ夢中になれるクラブ活動
    5. 付属校でありながら外部大学受験が中心
    6. 2026年度からコース募集を一本化
    7. 充実した施設と成城の落ち着いた環境
    8. 都市大付属が向いている子
    9. 入学前に確認しておきたい点
    10. 高い学力と豊かな男子教育を両立する学校

学校の概要|「勉強も部活も100:100」を掲げる完全中高一貫の男子校

東京都市大学付属中学校は、東京都世田谷区成城にある私立の男子中高一貫校です。高校からの一般募集を行わない完全中高一貫校として、中学校入学から高校卒業までの6年間を見通した教育を行っています。

東京都市大学を中心とする学校法人五島育英会のグループ校で、大学との連携を生かしながらも、進路を東京都市大学だけに限定しているわけではありません。国公立大学や難関私立大学への一般受験を前提とした先取りカリキュラムを整え、生徒一人ひとりの希望に応じた大学進学を支えています。

学校を象徴する言葉は、「勉強も部活も100:100」です。勉強と部活動のどちらかを優先して一方を諦めるのではなく、授業、行事、クラブ活動の全てに全力で取り組む姿勢を大切にしています。

成城にある完全中高一貫の男子校

東京都市大学付属中学校は、男子生徒のみが学ぶ中高一貫校です。中学校から入学した仲間と6年間を過ごすため、学年内のつながりが深まりやすく、中学生と高校生が行事やクラブ活動を通して関わる機会も豊富です。

高校から新しい生徒を多数迎える一般的な併設型中高一貫校とは異なり、中学校で築いた人間関係や学習習慣を高校段階へそのままつなげられます。高校受験に学習を中断されることなく、大学進学や将来の目標を見据えた学びへ早い段階から取り組めることが特徴です。

項目内容
学校名東京都市大学付属中学校・高等学校
所在地東京都世田谷区成城1丁目13番1号
学校区分私立・男子校
教育形態完全中高一貫教育
設置者学校法人五島育英会
系列大学東京都市大学
学校を象徴する言葉勉強も部活も100:100
校訓誠実・遵法・自主・協調

東京都市大学等々力中学校とは別の学校

東京都市大学グループには、世田谷区等々力にある東京都市大学等々力中学校もあります。学校名が似ているため混同されやすいものの、男女区分や所在地、教育体制、入試制度は異なります。

学校名所在地男女区分主な特徴
東京都市大学付属中学校世田谷区成城男子校完全中高一貫教育、「勉強も部活も100:100」
東京都市大学等々力中学校世田谷区等々力男女共学ノブレス・オブリージュを掲げる共学校

受験情報を調べる際には、学校名に「等々力」が付いているかを確認しましょう。東京都市大学付属中学校は、成城にある男子校です。

「勉強も部活も100:100」の学校生活

東京都市大学付属中学校では、勉強と部活動を50対50で分け合うのではなく、どちらにも100%の力で取り組むことを目指しています。

これは、常に完璧な成績や競技結果を求めるという意味ではありません。限られた時間の中で優先順位を考え、自分で予定を管理し、そのときに取り組むべきことへ全力を注ぐ姿勢を表しています。

  • 授業や家庭学習に真剣に取り組む
  • クラブ活動では仲間と共に目標を追いかける
  • 文化祭や体育祭では自分の役割を果たす
  • 失敗しても原因を振り返り、次の挑戦へつなげる
  • 学校生活の中で自分の好きなことや得意分野を見つける

学習だけに集中するのではなく、クラブ活動や学校行事にも本気で取り組む経験を通して、集中力、継続力、協調性、責任感など、大学入試の得点だけでは測れない力を育てています。

新時代を切り拓くリーダーの育成

学校が目指しているのは、単に難関大学へ合格する生徒を増やすことではありません。変化の大きい社会の中で、自ら課題を発見し、周囲と協力しながら行動できる人材の育成を掲げています。

東京都市大学付属中学校では、大学進学を人生の最終目標ではなく、その先にある自己実現へ向かうための一つの過程と捉えています。

中高6年間を通して、学力を高めるだけでなく、自分が何に興味を持ち、将来どのような形で社会へ貢献したいのかを考えます。科学実験、探究活動、国際理解教育、学校行事、クラブ活動などの多様な経験は、そのための材料となります。

「誠実・遵法・自主・協調」の校訓

東京都市大学付属中学校では、次の4つを校訓として掲げています。

校訓意味
誠実偽りなく、相手や物事に心を込めて向き合う
遵法社会や学校のルール、他者との約束を守る
自主指示を待つだけでなく、自ら考えて行動する
協調意見や立場の異なる人とも協力して取り組む

男子校らしい自由で活気のある雰囲気を大切にしながら、自由には責任が伴うことも学びます。自分の考えを持つ「自主」と、周囲の意見を尊重する「協調」を両立させることが、人間的な成長につながります。

クラブ活動や行事では、仲間と意見が合わないこともあります。そのような場面で相手を否定するのではなく、目的を共有しながら協力する経験を重ねることが、校訓を実践する学びとなっています。

1956年に開設された伝統ある中学校

学校の母体となる武蔵工業学園高等学校は1951年に設置され、1956年に武蔵工業大学付属中学校が開設されました。1964年には中学校・高等学校が現在の世田谷区成城へ移転しています。

2009年、武蔵工業大学が東京都市大学へ名称を変更したことに伴い、学校名も現在の「東京都市大学付属中学校・高等学校」へ改称されました。

長年にわたり「武蔵工大付属」「武工大付属」と呼ばれてきた歴史を持ち、卒業生や学校関係者の間では、現在も「むさこう」「としこう」といった呼び方が使われることがあります。

学校の校章には柏の葉が描かれています。柏は、新しい芽が出るまで古い葉が枝に残ることから、先輩が後輩の成長を見届けて卒業していく姿を象徴しています。文化祭が「柏苑祭」と呼ばれていることにも、柏の伝統が表れています。

2026年度からⅠ類・Ⅱ類を一本化

東京都市大学付属中学校では、2025年度入試まで、最難関国公立大学を目指す「Ⅱ類」と、難関国公立大学・難関私立大学を目指す「Ⅰ類」に分けて募集していました。

しかし、近年はⅠ類とⅡ類の入学者の学力差が小さくなったことから、2026年度入試より入学時のコース募集を一本化しました。

したがって、現在の学校を紹介する際に「Ⅰ類・Ⅱ類の2コース制」と説明するのは適切ではありません。2026年度以降の入学生は、入学直後からコース名で分けられることなく、共通の環境で学校生活を始めます。

2025年度入試まで2026年度入試以降
Ⅰ類・Ⅱ類に分けて募集入学時のコースを一本化
目標大学群に応じて入学段階から類型を分ける入学後の成長や適性を見ながら学びを発展させる
Ⅰ類・Ⅱ類別に合否を判定一般入試では共通の募集区分で判定

一本化の目的は、入学時の成績だけで生徒の可能性を固定するのではなく、学校生活を通して伸びる力を重視することにあります。

入学後しばらくはクラス分けを過度に意識せず、授業、行事、クラブ活動へ全力で取り組みながら、仲間と切磋琢磨できる環境を整えています。

入学時の成績だけで将来を決めない教育

中学入試の得点は、入学時点での学力を示す一つの資料に過ぎません。中高6年間では、学習習慣、興味、努力、友人関係、クラブ活動など、さまざまな経験によって生徒は大きく成長します。

コースの一本化には、入試時の成績によって早い段階から生徒を固定的に分けるのではなく、入学後に可能性を広げてほしいという学校の考えが表れています。

  • 入学後の努力や成長を重視する
  • クラスの違いを過度に意識せず学校生活を始める
  • 異なる得意分野を持つ仲間と学び合う
  • 高い目標へ挑戦できる環境を全員に用意する
  • 学年が上がるにつれて本人の適性や進路に応じた学習へ進む

入試時に最上位層ではなかった生徒も、入学後に学習習慣を身につけ、大きく成績を伸ばす可能性があります。一方、入試で高得点を取った生徒も、努力を続けなければ十分な成長にはつながりません。

東京都市大学の付属校でありながら外部大学受験が中心

東京都市大学付属中学校は大学付属校ですが、教育の中心は東京都市大学への内部進学だけではありません。難関国公立大学や早慶上理をはじめとする外部大学への一般受験を視野に入れた教育を行っています。

中高一貫の先取りカリキュラムにより、高校2年までに高校の主要な学習範囲を終え、高校3年では大学入試問題の演習を中心とした授業へ進む方針です。

東京都市大学への推薦制度も進路の選択肢として用意されているため、大学グループ校としての安心感を持ちながら、本人の希望に応じて外部の幅広い大学を目指せます。

理工、情報、建築、環境など、東京都市大学が持つ専門分野と連携した学びに触れながら、その経験を外部大学の学部選択や将来の職業選択にも生かせることが特徴です。

理数系だけに限られない男子進学校

東京都市大学や学校の前身に「工業」の名称があったことから、理系中心の学校という印象を持たれることがあります。確かに、科学実験、情報教育、自動車部、エレクトロニクス研究部など、理数・技術分野に強い特色があります。

一方、文系進学にも対応するカリキュラムが組まれており、法学、経済、文学、国際関係、教育など、卒業後の進路は幅広くなっています。

中学校段階では文系・理系を早く決めるのではなく、国語、数学、英語、理科、社会を幅広く学びます。実験や読書、行事、国際交流などを通して自分の関心を見つけ、学年が上がってから進路を具体化していきます。

男子が自分らしく挑戦できる校風

男子校である東京都市大学付属中学校には、興味や個性を率直に表現しやすい雰囲気があります。

スポーツへ熱中する生徒、科学や電子工作に関心を持つ生徒、鉄道や自動車を研究する生徒、音楽や芸術に取り組む生徒など、多様な興味を持つ仲間が集まります。

男子だけの環境では、周囲の視線を過度に意識せず、好きなことへ没頭しやすいと感じる生徒もいます。一方、集団生活の中では、友人と衝突したり、自分の未熟さに気づいたりする場面もあります。

そのような経験を乗り越え、互いの個性を認めながら協力することが、男子校での人間的な成長につながります。

学校が求める生徒像

東京都市大学付属中学校は、入学者の受け入れ方針として、知的好奇心や探究心を持ち、自ら考えて行動できる生徒を求めています。

また、学習だけでなく、行事やクラブ活動にも積極的に参加し、他者の個性を認めながら協働できることを重視しています。

  • 知りたいことを自分から調べられる
  • 学習、行事、部活動へ前向きに取り組める
  • 異なる意見や個性を持つ仲間を尊重できる
  • 失敗を恐れず、新しいことへ挑戦できる
  • 将来は大学へ進み、更に専門的に学びたい
  • 自分の力を社会や他者のために生かしたい

入学時点で全ての力を身につけている必要はありません。学校生活の中で経験を重ね、自主性や協調性を伸ばしたいという意欲が大切です。

伝統と教育改革を両立する男子校

東京都市大学付属中学校は、1956年の中学校開設以来の伝統を持ちながら、教育内容や入試制度を時代に合わせて更新している学校です。

2026年度からのコース一本化も、従来の仕組みをそのまま残すのではなく、現在の生徒の学力や成長に合わせて教育を変えていく取り組みの一つです。

その一方で、「誠実・遵法・自主・協調」という校訓や、「勉強も部活も100:100」という学校文化は受け継がれています。

東京都市大学付属中学校は、難関大学進学を目指す学習環境と、男子が部活動や行事へ全力で取り組める活気ある校風を両立した学校です。

勉強だけに偏らず、好きな活動へ熱中しながら、自分で考えて行動できる男子へ成長したい受験生にとって、充実した6年間を過ごせる学校といえるでしょう。

アクセスと立地環境|成城学園前駅から徒歩圏にある緑豊かな学習環境

東京都市大学付属中学校は、東京都世田谷区成城1丁目にあります。最寄り駅は、小田急線の「成城学園前駅」で、南口から学校までは徒歩約10分です。

成城学園前駅は小田急線の主要駅の一つで、新宿方面や町田・神奈川県方面から通学しやすい立地です。また、二子玉川駅、渋谷駅、等々力駅、京王線沿線などからは路線バスを利用できるため、世田谷区内だけでなく、目黒区、大田区、杉並区、川崎市、横浜市などからも通学経路を組みやすくなっています。

学校周辺は、成城の落ち着いた住宅街と緑豊かな環境に囲まれています。都心への交通利便性を持ちながら、繁華街の騒がしさから離れ、学習やクラブ活動に集中しやすい環境です。

小田急線「成城学園前駅」から徒歩約10分

鉄道を利用する場合は、小田急線「成城学園前駅」が最寄り駅です。南口を出て、住宅街を通りながら徒歩約10分で学校に到着します。

中高6年間にわたって毎日通学することを考えると、駅から学校まで徒歩圏内であることは大きな利点です。朝の登校時だけでなく、クラブ活動や自習を終えた夕方にも、駅まで長時間歩かずに済みます。

項目内容
所在地東京都世田谷区成城1丁目13番1号
最寄り駅小田急線「成城学園前駅」
駅からの距離南口から徒歩約10分
主なバス停「東京都市大付属中高前」
主な通学方面新宿・町田方面、二子玉川・渋谷・等々力方面、京王線沿線など

成城学園前駅には急行なども停車するため、新宿方面や神奈川県方面から比較的通学しやすいことも特徴です。ただし、利用する列車の種別や乗り換え駅によって所要時間が変わるため、学校説明会へ参加する際には、実際に通学予定の経路を利用してみるとよいでしょう。

二子玉川駅からはバスで約20分

東急田園都市線・大井町線を利用する場合は、二子玉川駅から路線バスを利用できます。

二子玉川駅から東急バス・小田急バスの「玉07」系統・成城学園前駅行きに乗車し、約20分で「東京都市大付属中高前」停留所へ到着します。停留所は学校の近くにあり、下車後の徒歩移動が短いことが利点です。

出発地利用路線下車停留所所要時間の目安
二子玉川駅玉07系統・成城学園前駅行き東京都市大付属中高前約20分
渋谷駅渋24系統・成城学園前駅行き東京都市大付属中高前道路状況により変動
等々力駅等12系統・成城学園前駅行き東京都市大付属中高前道路状況により変動

田園都市線沿線や大井町線沿線からは、成城学園前駅まで電車を乗り継ぐよりも、二子玉川駅や等々力駅からバスを利用した方が便利な場合があります。

一方、路線バスは道路の混雑によって所要時間が変わりやすい点に注意が必要です。特に朝の通勤時間帯や土曜日の午後は、世田谷通り周辺で渋滞が発生することがあります。

渋谷・等々力・京王線方面からもバスを利用可能

学校へ向かうバスは二子玉川駅からだけではありません。渋谷駅からは「渋24」系統、等々力駅からは「等12」系統など、成城学園前駅行きのバスを利用できます。

また、京王線の千歳烏山駅、仙川駅、つつじヶ丘駅などからも、成城学園前駅方面へ向かうバス路線があります。

そのため、東京都市大学付属中学校は、小田急線沿線だけでなく、田園都市線、大井町線、京王線沿線からも通学を検討しやすい学校です。

  • 小田急線方面:成城学園前駅から徒歩
  • 田園都市線・大井町線方面:二子玉川駅や等々力駅からバス
  • 渋谷方面:渋谷駅から成城学園前駅行きのバス
  • 京王線方面:千歳烏山駅、仙川駅、つつじヶ丘駅などからバス

電車とバスのどちらを利用するかは、自宅の場所や乗り換え回数によって異なります。乗車時間だけでなく、朝の混雑、バスの待ち時間、定期券代なども含めて比較しましょう。

バス停名を間違えないよう注意

学校の最寄り停留所は、「東京都市大付属中高前」です。一つ手前には「東京都市大付属小学校」という似た名称の停留所があります。

初めて学校を訪れる場合は、東京都市大学付属小学校前で誤って降りないよう注意が必要です。学校説明会や入試当日は、車内放送や停留所表示を確認して下車しましょう。

学校名も東京都市大学等々力中学校と混同されやすいため、試験会場や経路を調べる際には、「成城にある男子校の東京都市大学付属中学校」であることを確認してください。

落ち着いた住宅街にある学習環境

学校のある成城周辺は、緑の多い落ち着いた住宅街として知られています。駅周辺には商業施設がありますが、学校へ向かうにつれて住宅を中心とした穏やかな街並みになります。

駅から学校までの道のりは、繁華街や大きな歓楽街を通る経路ではありません。男子中高生が毎日通学する環境として、比較的落ち着いた立地といえるでしょう。

学校周辺には緑の多い場所や教育施設があり、都市部にありながら自然を感じやすい環境です。校内の人工芝グラウンドや体育施設とも合わせ、学習とクラブ活動の両方へ取り組みやすい立地となっています。

東京都市大学グループの施設にもアクセスしやすい

東京都市大学付属中学校では、東京都市大学との連携授業や、グループ校の施設を利用した活動も行われています。

二子玉川方面には東京都市大学総合グラウンドがあり、クラブによっては校外活動の場所として利用します。また、学校行事では東京都市大学のキャンパスや関連施設を訪れることもあります。

学校が世田谷区内にあり、大学や総合グラウンドも比較的近い地域にあるため、大学グループ校としての連携を行いやすい環境です。

通学時間が1時間を超える生徒もいる

学校には東京都内だけでなく、神奈川県、千葉県、埼玉県などから通学する生徒もいます。学校公式の案内では、通学に1時間以上かかる生徒も多く在籍しているとされています。

ただし、通学可能であることと、本人にとって無理がないことは別です。東京都市大学付属中学校では、授業後に補習、自習、クラブ活動へ参加する生徒も多く、最終下校時刻まで活動する場合には帰宅が遅くなります。

受験校として検討するときは、朝の出発時刻と帰宅時刻を具体的に想定しましょう。

  • 自宅から学校までの乗車時間
  • 乗り換え回数と待ち時間
  • 朝の電車やバスの混雑
  • 成城学園前駅から学校までの徒歩時間
  • クラブ活動後の帰宅時刻
  • 帰宅後に学習・食事・睡眠の時間を確保できるか

片道の所要時間が長くても、乗り換えが少なく座って通える経路であれば、負担が小さい場合があります。反対に、所要時間が短くても、混雑した路線で何度も乗り換える経路は疲れやすくなります。

クラブ活動後の帰宅経路も確認する

東京都市大学付属中学校は、部活動への加入率が高く、「勉強も部活も100:100」を掲げる学校です。入学後に運動部や文化部へ所属する場合は、通常の下校時刻よりも帰宅が遅くなる日があります。

学校の最終下校時刻は原則として午後6時30分です。午後6時30分に学校を出た場合、自宅へ何時に到着するのかを確認しておく必要があります。

確認する場面主なチェックポイント
通常授業後下校時間帯の電車・バスの本数
クラブ活動後午後6時30分以降の帰宅時刻と安全性
校外施設利用後総合グラウンドなどからの帰宅経路
土曜日道路渋滞によるバスの遅れ
交通障害時別路線や別のバスを使えるか

クラブ活動を重視して学校を選ぶ場合は、練習内容だけでなく、活動場所と帰宅経路も学校説明会やクラブ見学で確認しましょう。

自動車での来校は原則不可

学校では、生徒の安全確保と近隣への配慮から、自動車での来校を断っています。学校周辺の道路や近隣店舗への駐車、路上での乗り降りも避ける必要があります。

学校説明会、柏苑祭、入試などへ参加する場合は、徒歩または公共交通機関を利用しましょう。

入試当日に保護者が車で送迎すると、周辺道路の混雑や近隣住民とのトラブルにつながる可能性があります。受験生本人が入学後に利用する予定の電車・バスで来校することは、通学練習にもなります。

学校説明会では実際の通学経路を利用しよう

通学環境は、地図や乗換案内だけでは分からない部分があります。学校説明会や柏苑祭へ参加するときは、入学後に利用する予定の時間帯と経路に近い形で来校するとよいでしょう。

  • 成城学園前駅の出口を確認する
  • 駅から学校まで実際に歩く
  • 交差点や歩道の交通量を見る
  • 雨の日でも無理なく歩けるか考える
  • バスを利用する場合は混雑や遅延を確認する
  • 帰宅時の乗り換えや最終的な到着時刻を確認する

小学6年生の受験時には問題なく通えても、中学校入学後には荷物が増え、クラブ活動による疲れも加わります。本人の体力や生活リズムも考慮し、6年間続けられる通学経路かを判断しましょう。

複数の路線から通学できる成城の男子校

東京都市大学付属中学校は、成城学園前駅から徒歩約10分という通学しやすさに加え、二子玉川、渋谷、等々力、京王線沿線などからバスを利用できることが特徴です。

成城の落ち着いた住宅街にありながら、東京都内や神奈川県方面からも通学経路を組みやすく、学習、行事、クラブ活動へ集中しやすい環境が整っています。

一方、バス通学では道路状況による遅延があり、クラブ活動後には帰宅が遅くなる可能性があります。電車・バスの所要時間だけでなく、乗り換え、徒歩、混雑、帰宅後の生活まで含めて確認することが、学校選びの重要なポイントです。

教育方針とカリキュラム|3ステージ制で難関大学進学を目指す6年間

東京都市大学付属中学校では、完全中高一貫校の利点を生かし、中学校入学から高校卒業までの6年間を一つの流れとして捉えた教育を行っています。

大学付属校でありながら、進路指導の中心は東京都市大学への内部進学だけではありません。難関国公立大学や早慶上理などへの一般受験を前提として、高校2年までに高校課程の主要な学習範囲を終え、高校3年では大学入試問題の演習を中心とする先取りカリキュラムを展開しています。

一方、授業の進度を速めるだけではなく、科学実験、探究学習、論文作成、国際理解教育、学校行事などを通して、生徒が自分の興味や将来像を見つけることも重視しています。

学校が目指しているのは、与えられた課題をこなすだけの生徒ではありません。自分で疑問を見つけ、必要な情報を集め、周囲と協力しながら答えを探せる自立した学習者を、6年間かけて育てています。

発達段階に応じて学ぶ3ステージ制

中高6年間は、生徒の心身の成長に合わせて、前期・中期・後期の3段階に分けて考えられています。

ステージ学年主な目標
前期中学1年・中学2年基本的な生活習慣と学習習慣を整え、興味の幅を広げる
中期中学3年・高校1年探究活動や体験学習を深め、自分の関心や進路を考える
後期高校2年・高校3年志望進路を具体化し、大学入試へ向けた実践力を高める

中学1・2年の前期では、授業の受け方、家庭学習、提出物の管理、定期考査への準備など、中高6年間の土台となる習慣を身につけます。

中学3年・高校1年の中期では、科学実験やキャリア学習、海外研修、中期修了論文などを通して、自分の興味を社会や将来の進路へ結びつけていきます。

高校2・3年の後期では、文系・理系や志望大学に応じた学習へ進みます。高校2年までに高校課程の主要範囲を終えることで、高校3年では大学入学共通テストや各大学の個別試験に対応する演習時間を確保します。

2026年度から入学時のコースを一本化

東京都市大学付属中学校では、2025年度入試まで、難関国公立大学・私立大学を目指す「Ⅰ類」と、最難関国公立大学を目指す「Ⅱ類」に分けて募集していました。

しかし、両類の入学者の学力差が小さくなったことや、入学時の試験結果だけで生徒の可能性を固定しないという考えから、2026年度入試よりⅠ類・Ⅱ類の募集を一本化しています。

現在は、中学校入学時にⅠ類・Ⅱ類へ分かれる制度ではありません。全ての生徒が共通の環境で学校生活を始め、入学後の成長、学力、興味、志望進路に応じて、高校段階の学習を発展させていきます。

従来の制度2026年度以降
入試時にⅠ類・Ⅱ類へ分けて募集入学時の募集区分を一本化
入試成績を基に入学時から類型を分ける入学後の努力や成長を重視する
類別の合格判定を実施共通の募集区分で合否を判定する

入試時の成績が高かった生徒も、その後の努力を続けなければ十分な成長にはつながりません。一方、入学時には上位でなかった生徒でも、学習習慣を整え、授業や講習を活用することで、大きく学力を伸ばす可能性があります。

コース一本化には、生徒同士が入学直後から区分を意識するのではなく、学校生活、部活動、行事、学習へ全力で取り組みながら、互いに切磋琢磨してほしいという学校の考えが表れています。

高校2年までに高校課程を終える先取り学習

完全中高一貫校では、高校受験のために中学3年の学習を中断する必要がありません。東京都市大学付属中学校では、この利点を生かし、中学校と高校の内容を連続させた先取り学習を行っています。

特に英語と数学では、基礎事項を繰り返し確認しながら、中学校の学習範囲から高校内容へ段階的に進みます。高校2年までに主要な高校課程を終え、高校3年では志望大学の出題傾向に応じた演習を中心に行います。

段階学習の中心
中学校前半基礎学力、学習習慣、語彙・計算力の定着
中学校後半中学内容の完成と高校内容への接続
高校1・2年高校課程の習得と発展的な問題演習
高校3年大学入学共通テスト、国公立二次試験、難関私大入試への演習

先取り学習では、単に教科書を早く終えることが目的ではありません。高校3年で入試問題を十分に演習できる時間をつくり、知識を実際の得点へ結びつけることが目的です。

そのためには、授業で理解できなかった部分を放置せず、日々の復習、小テスト、定期考査の振り返りを確実に行う必要があります。

基礎と応用に分かれた講習

授業以外にも、長期休業中を含めて各種講習が用意されています。講習は基礎的な内容を学び直すものと、応用・発展問題へ挑戦するものに分かれています。

学習に不安がある生徒は、英語や数学を中心とした指名制の基礎補習を受けることがあります。日頃の小テストや定期考査の結果を基に、理解が不十分な単元を早い段階で学び直します。

一方、学力上位層や高い目標を持つ生徒には、難度の高い問題へ取り組む発展講習が用意されています。

  • 小テストによる理解度の確認
  • 指名制の基礎補習
  • 長期休業中の講習
  • 発展的な問題を扱う応用講座
  • 教科担当との個別面談
  • 大学生チューターへの質問

基礎に不安のある生徒から難関大学を目指す生徒まで、それぞれの段階に応じて学習できる体制が整えられています。

ACTIO手帳で自立した学習者を育てる

東京都市大学付属中学校では、生徒が自分で予定を管理するために、スケジュール帳である「ACTIO手帳」を活用しています。

授業、宿題、小テスト、定期考査、クラブ活動、学校行事などの予定を記入し、限られた時間の中で何を優先するかを考えます。

定期考査前には、学習計画シートを使い、目標点や学習内容を具体化します。試験後には、計画どおりに学習できたか、どのような失点があったかを振り返ります。

  • 提出物と締切日を記録する
  • 小テストや定期考査から逆算して学習する
  • 部活動のある日とない日で予定を調整する
  • 得意科目と苦手科目の時間配分を考える
  • 計画と実際の行動との差を振り返る
  • 次の試験へ向けて学習方法を修正する

計画を立てることだけが目的ではありません。実行できなかった原因を分析し、次の計画へ反映することが重視されています。

保護者や先生から細かく指示されなければ勉強できない状態から、自分で課題を見つけて学習できる状態へ、6年間かけて成長することを目指しています。

中学3年間で約60テーマに取り組む科学実験

東京都市大学付属中学校を代表する教育の一つが、40年以上にわたって続く科学実験です。

通常の理科授業とは別に、中学3年間を通して、おおむね週1回の科学実験へ取り組みます。クラスを半分に分けた少人数で実施され、3年間で扱うテーマは合計約60に及びます。

学年主な分野学習の特色
中学1年生物生物の観察や構造の理解を通して、生命現象への関心を深める
中学2年化学物質の性質や変化を実験で確かめ、結果を分析する
中学3年物理力、運動、光、電気などの現象を測定し、法則を考察する

実験では、教科書に書かれた結論を確認するだけではなく、予想を立て、器具を操作し、結果を記録し、考察を文章にまとめます。

予想と異なる結果が出た場合には、実験方法、測定、条件、仮説のどこに原因があるかを考えます。成功した実験だけでなく、思いどおりにならなかった経験も科学的思考力を育てる材料となります。

少人数実験で観察力とレポート作成力を育てる

科学実験はクラス全員で一斉に見学する形式ではなく、クラスを半分に分けて行います。少人数で実施するため、一人ひとりが器具に触れ、自分で観察や測定を行いやすくなっています。

実験後には、目的、方法、結果、考察などをレポートとしてまとめます。

  • 実験の目的を理解する
  • 結果を予想し、仮説を立てる
  • 安全に器具や薬品を扱う
  • 数値や現象を正確に記録する
  • 表やグラフに整理する
  • 結果から分かることを文章で説明する

この経験は、理科の知識を深めるだけでなく、大学入試の実験考察問題、大学進学後のレポートや研究にもつながります。

理科が得意な生徒は興味を更に深めることができ、暗記中心の理科に苦手意識を持つ生徒も、実際に手を動かすことで理解のきっかけを得やすいでしょう。

疑問を深掘りする主体的な学び

学校では、日常の中で感じる「なぜだろう」という疑問を大切にしています。

自分の興味を調べ、考え、他者へ伝える活動を通して、知識を受け取るだけではなく、自ら学びをつくる力を育てます。

中学1・2年では、全員が自分でテーマを決めて原稿を作成する弁論大会に取り組みます。高校1年では、一人ひとりが4,000字以上の中期修了論文を執筆します。

学年・段階主なアウトプット
中学1・2年自分の関心や考えを言葉にする弁論大会
中学3年キャリアスタディ、校外学習、国際理解活動などの発表
高校1年4,000字以上の中期修了論文
高校段階探究活動、進路研究、研修旅行の企画・発表

テーマを自由に決める活動では、正解が最初から用意されているわけではありません。資料を集め、仮説を立て、情報の信頼性を確かめ、自分なりの結論を導く必要があります。

友達の発表を聞くことも重要な学びです。自分とは異なる興味や考え方に触れることで、新しい分野への関心が生まれる可能性があります。

4,000字以上の中期修了論文

中期段階の学びの一つとして、高校1年では中期修了論文に取り組みます。生徒全員が半年以上をかけ、一つのテーマについて4,000字以上の論文を完成させます。

論文作成では、単にインターネット上の情報を集めて並べるのではなく、問いと仮説を設定し、調査や分析を通して仮説を検証します。

  1. 自分の興味から研究テーマを決める
  2. 研究する問いを明確にする
  3. 仮説を立てる
  4. 書籍、論文、調査などから情報を集める
  5. 集めた情報を比較・分析する
  6. 根拠を基に結論をまとめる
  7. 論文や発表として他者へ伝える

高校生の段階で長い文章を論理的に構成する経験は、大学入試の小論文や総合型選抜だけでなく、大学進学後のレポート、卒業論文、研究活動にもつながります。

社会との接点をつくるキャリア教育

キャリア教育では、早い段階から大学名や職業を一つに決めるのではなく、自分の興味、得意分野、価値観を知り、社会のさまざまな課題や仕事へ視野を広げます。

中学3年ではキャリアスタディに取り組み、企業や施設での体験、調査、発表などを行います。校外学習では、科学技術、環境、医療、国際協力、エネルギーなど、多様なテーマを扱う施設を訪れます。

教室で学んだ知識が、社会の中でどのように使われているかを知ることで、学習する意味を実感しやすくなります。

  • 自分が関心を持つ分野を見つける
  • 社会にどのような仕事や課題があるかを知る
  • 大学で学べる内容と職業を結びつける
  • 働く人への質問や取材を行う
  • 体験した内容を整理して発表する

大学進学を最終目標とするのではなく、その先にある生き方や社会との関わりを考えることが、進路選択の土台となります。

帰国生と一般生が共に学ぶ国際理解教育

東京都市大学付属中学校には多くの帰国生が在籍しており、学校の公式案内では、生徒のおよそ6人に1人が帰国生とされています。

一般入試で入学した生徒と帰国生が同じ学校生活を送り、互いの経験や価値観から学びます。海外生活の経験を持つ生徒と日常的に関わることにより、海外研修へ参加しない生徒も異なる文化や考え方に触れられます。

英語力の高い生徒だけを分けるのではなく、それぞれの得意分野を認め合い、助け合う環境を目指しています。

中学3年のマレーシア異文化体験プログラム

中学3年の希望者は、約10日間のマレーシア異文化体験プログラムへ参加できます。

マレーシアは、マレー系、中国系、インド系など、さまざまな文化的背景を持つ人々が暮らす多民族国家です。現地での交流や文化体験を通して、日本とは異なる言語、宗教、食文化、生活習慣について学びます。

観光だけを目的とする旅行ではなく、現地で英語を使い、自分の考えを伝え、異なる文化を理解することが重視されています。

  • 現地の学校や人々との交流
  • 多民族社会の文化や宗教への理解
  • 英語を使った活動
  • 自然・動物保護に関する体験
  • 海外での集団生活と自己管理

言葉や習慣が異なる環境で生活することにより、自分が当たり前だと思っていた価値観を見直す機会になります。

中学3年のニュージーランド・ターム留学

中学3年の希望者は、ニュージーランドで行われる約3か月間のターム留学へ参加できます。

生徒はそれぞれ個別のホストファミリーの家庭で生活し、現地校へ通います。日本人だけでまとまって授業を受ける短期語学研修とは異なり、日常生活と現地の学校生活の中で英語を使う経験を積みます。

項目主な内容
対象中学3年の希望者
期間約3か月
滞在方法個別のホストファミリー宅でホームステイ
学習環境個別の現地校へ通学
主な目的英語力、異文化理解、自立心、適応力の向上

英語力だけでなく、自分で状況を判断し、困ったことを相手へ伝え、新しい環境へ適応する力が求められます。

帰国後には、海外で得た経験を学校生活や進路選択へ生かすことが期待されます。

高校1年のニュージーランド語学研修

高校1年の希望者には、ニュージーランドで約3週間学ぶ語学研修も用意されています。

中学3年の約3か月間のターム留学と比べると参加しやすい期間で、英語を使う経験や海外生活に初めて挑戦したい生徒にも選択肢となります。

学校が用意する国際教育は、英語の成績を上げることだけが目的ではありません。異なる文化の中で生活し、自分の価値観を見直し、相手の考えを尊重する姿勢を身につけることが重視されています。

ICTを学習の道具として活用

授業では、1人1台の情報端末や校内ネットワークを活用し、教材の閲覧、情報収集、課題提出、発表資料の作成などを行います。

ICT機器を使用すること自体を目的とせず、情報を整理し、他者と共有し、学習を深めるための道具として利用しています。

  • 授業資料や教材の閲覧
  • 課題やレポートの作成・提出
  • グループでの情報共有
  • プレゼンテーション資料の作成
  • 動画や画像を用いた学習
  • 探究活動の情報収集と整理

インターネット上には誤った情報や根拠の不明確な情報もあります。情報を検索するだけでなく、発信元や根拠を確認し、複数の資料を比較する姿勢も育てます。

実技教科にも力を入れるカリキュラム

難関大学進学を目指す学校ですが、英語・数学・国語などの主要教科だけに偏った教育ではありません。

保健体育では、心拍数を測りながら自分に合ったペースで走るペースランニングや、心肺蘇生法の実習などに取り組みます。

技術科では少人数による木工などのものづくり、家庭科では調理実習、美術では染織・建築・デザインなどを扱います。

教科・分野主な特色
保健体育ペースランニング、心肺蘇生法などを通して健康を管理する力を育てる
技術少人数で木工などのものづくりに取り組む
家庭科調理や生活に関わる実習を重視する
美術染織、建築、デザインなど、社会とつながる表現を学ぶ
音楽演奏や表現を通して感性を育てる

知識を覚える力だけでなく、身体を動かす力、道具を扱う力、生活する力、美しく表現する力も、将来の自立に必要な能力として大切にされています。

「インプット」と「アウトプット」の両方を重視

東京都市大学付属中学校のカリキュラムでは、教員の説明を聞き、教科書や資料から知識を得るインプットと、実験、論文、弁論、発表などを通して知識を使うアウトプットのバランスを重視しています。

インプットアウトプット
授業を聞く自分の言葉で説明する
教科書や書籍を読む論文やレポートを書く
資料やデータを調べるグラフや表に整理する
他者の考えを知る弁論や発表で意見を伝える
科学の法則を学ぶ実験によって確かめる

知識を覚えただけでは、初めて見る問題や現実社会の課題へ十分に対応できません。学んだことを使い、他者へ説明する経験を重ねることで、理解を深めます。

塾に依存せず学校を軸に学べる体制

学校は、6年間の授業、講習、補習、自習室、質問対応などを活用することで、塾へ通わなくても大学受験へ対応できる体制を整えているとしています。

実際には、高校段階で予備校や外部講座を利用する生徒もいますが、基本となるのは学校の授業です。

外部塾の課題を優先して学校の復習がおろそかになると、先取り授業の理解が不十分になる可能性があります。まず学校の授業、小テスト、課題を確実に消化し、必要に応じて外部の学習を加える考え方が適しています。

学習に不安がある生徒への支援

先取りカリキュラムを進める一方で、学習につまずいた生徒を支える仕組みも設けられています。

  • 英語・数学を中心とした指名制補習
  • 小テストや定期考査後の振り返り
  • 担任との定期面談
  • 教科担当による個別面談
  • 放課後の質問対応
  • 大学生チューターへの相談
  • 基礎・応用に分かれた長期休業中の講習

一度の試験結果だけで判断するのではなく、どの単元でつまずいたのか、学習計画のどこに問題があったのかを確認し、次の学習へつなげます。

支援制度が充実していても、本人が受け身のままでは十分に活用できません。分からない部分を認め、自分から質問し、指導された内容を解き直す姿勢が求められます。

6年間で自分の夢を見つける「TCU自分発見プログラム」

東京都市大学付属中学校では、探究学習や体験活動を通して、自分の個性や持ち味を再発見する「TCU自分発見プログラム」を展開しています。

中学校入学時点で具体的な職業や学部を決めている生徒は多くありません。科学実験、クラブ活動、弁論大会、キャリアスタディ、海外研修、論文作成など、さまざまな経験を通して、自分が夢中になれるものを見つけていきます。

興味を持った分野を更に調べ、大学で学べる内容や社会の仕事へ結びつけることで、進路選択に本人なりの理由が生まれます。

偏差値や大学名だけで志望校を選ぶのではなく、将来の自己実現に必要な学びとして大学進学を考えることが、このプログラムの目的です。

難関大学進学と主体的な学びを両立

東京都市大学付属中学校のカリキュラムは、難関大学への合格に必要な先取り学習と、自分の興味を深める探究・体験学習を組み合わせています。

高校2年までに高校課程を終える学習進度、約60テーマの科学実験、ACTIO手帳による時間管理、弁論大会、中期修了論文、国際理解プログラムなどを通して、知識、思考力、表現力、自立心を育てます。

授業の進度や課題へ対応する努力は必要ですが、疑問を持つことを楽しみ、自分から質問や挑戦を重ねられる生徒にとって、学力と興味の双方を伸ばしやすい環境です。

勉強だけでなく、実験、探究、海外体験、行事、部活動へ全力で取り組みながら、自分の将来を見つけたい男子に適した6年間といえるでしょう。

学習環境と施設設備|自学自習を支えるメディアセンターと充実した実験施設

東京都市大学付属中学校には、6年間の学習、科学実験、探究活動、学校行事、クラブ活動を支える多彩な施設が整っています。

特に特徴的なのが、生物・化学・物理の分野ごとに設けられた合計6つの実験室です。中学3年間で約60テーマ、合計約120時間に及ぶ科学実験を行うため、少人数で生徒一人ひとりが器具を操作できる環境が用意されています。

このほか、蔵書数4万5,000冊以上のメディアセンター、1人1台のICT端末と併用するPC教室、放課後に自習場所となるカフェテリア、最大1,100人を収容できるアルマ・マタホール、全面人工芝のグラウンドなどがあります。

校内で「学ぶ」「調べる」「実験する」「発表する」「運動する」「仲間と交流する」という学校生活の多くを完結できることが、都市大付属の施設面における魅力です。

科学実験を支える6つの実験室

東京都市大学付属中学校では、少人数による科学実験を行うため、生物・化学・物理の各分野に合計6つの実験室を設けています。

中学校の科学実験では、クラスを分割し、生徒が実際に器具や薬品を扱いながら学びます。教員が前方で行う実験を見るだけではなく、自分で観察し、測定し、結果を記録できることが特徴です。

学年中心となる分野主な学び方
中学1年生物生物の観察や構造の確認を通して、生命現象を理解する
中学2年化学物質の性質や化学変化を実験によって確かめる
中学3年物理力、運動、光、電気などを測定し、法則を考察する

実験では、教科書に書かれた結論を確認するだけではありません。予想を立て、実験方法を理解し、測定結果を表やグラフに整理した上で、なぜその結果になったのかを考察します。

予想と異なる結果が出た場合にも、操作、条件、測定方法などを振り返ります。結果だけでなく、試行錯誤の過程から科学的な思考力を育てるための施設です。

蔵書数4万5,000冊以上のメディアセンター

校内の図書館は、「メディアセンター」と呼ばれています。蔵書数は4万5,000冊以上で、読書だけでなく、授業、科学実験、探究活動、中期修了論文などの資料調査にも利用されます。

インターネットで情報を検索することが身近になった時代でも、書籍や事典、専門資料を読み、複数の情報を比較することは重要です。

メディアセンターでは、生徒が興味を持った分野を更に深く調べ、情報の信頼性を確かめながら、自分の考えを組み立てられます。

  • 授業や探究活動に必要な資料を探す
  • 科学実験の背景や原理を調べる
  • 弁論大会や論文作成の資料を集める
  • 進路や大学の学問分野について調べる
  • 放課後に静かな環境で自習する
  • 興味のある本を読み、関心の幅を広げる

放課後は自学自習の場としても利用できます。一人で落ち着いて本を読みたい生徒や、静かな場所で課題を進めたい生徒に適した環境です。

放課後は自習場所になるカフェテリア

校内には、全学年が利用できるカフェテリアがあります。昼食時には、定食、丼物、カレー、麺類、弁当などから、その日の予定や好みに応じて選べます。

中学生も利用できるため、毎日弁当を持参する方法だけでなく、校内で温かい食事を取ることも可能です。成長期の男子生徒が利用することを踏まえ、ボリュームのあるメニューも用意されています。

時間帯主な利用方法
昼休み食事を取り、友達と交流する
授業時間帯授業や行事の状況に応じて利用
放課後自習場所として課題や試験勉強に取り組む

放課後のカフェテリアは、自習室としても開放されます。定期考査前には、友達と問題を確認したり、互いに教え合ったりする中学生の姿も見られます。

静かに一人で学習したい場合はメディアセンター、友達と相談しながら学びたい場合はカフェテリアというように、目的に応じて学習場所を使い分けられます。

OBチューターへ質問できる放課後学習

放課後の自習環境では、都市大付属の卒業生である大学生チューターが学習を支援しています。東京大学、東京科学大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学、医学部などへ進学した卒業生が担当することもあります。

問題の解き方を教えてもらうだけでなく、学習方法、定期考査への準備、大学受験、学校生活などについて、身近な先輩として相談できることが特徴です。

  • 授業で理解できなかった問題を質問する
  • 定期考査に向けた勉強方法を相談する
  • 英語や数学のつまずきを確認する
  • 志望大学や学部について話を聞く
  • 部活動と学習を両立した経験を聞く

卒業生は、都市大付属の授業、行事、部活動を実際に経験しています。一般的な学習指導だけでなく、学校のカリキュラムに合った具体的な助言を受けやすい点が魅力です。

現在の学校案内では、放課後の自習室は午後6時30分に閉室します。クラブ活動後に長時間残るというよりも、授業後や活動のない日に集中して利用する形が基本となります。

1人1台のICT端末を活用する学習環境

東京都市大学付属中学校では、生徒が1人1台のICT端末を使用しています。授業資料の閲覧、情報収集、課題作成、提出、プレゼンテーションなど、さまざまな学習場面で活用されます。

普通教室では、黒板と大型画面などを組み合わせ、教員の説明、映像資料、生徒の発表を効果的に取り入れています。

活用場面主な内容
通常授業教材、画像、映像、グラフなどを表示する
家庭学習課題を確認し、レポートや資料を作成する
探究活動情報を収集・整理し、研究内容をまとめる
プレゼンテーションスライド、画像、動画を使って発表する
協働学習グループ内で資料や意見を共有する

ICT端末を使うこと自体が目的ではありません。紙の教科書、ノート、黒板、書籍、実験などと組み合わせ、学習内容をより深く理解するための道具として活用されています。

デスクトップパソコンを備えたPC教室

1人1台のICT端末を導入した後も、専用のPC教室が設けられています。PC教室には、23.8型モニターを備えたデスクトップパソコンが配置されています。

携帯性に優れた学習用端末と、画面が大きく操作しやすいデスクトップパソコンを、活動内容によって使い分けられます。

情報の授業、データ処理、文書作成、プレゼンテーション、プログラミングなど、一定の作業環境を必要とする学習に適しています。

最大1,100人収容のアルマ・マタホール

校内には、最大1,100人を収容できる「アルマ・マタホール」があります。「アルマ・マタ」は、ラテン語で「母校」を意味する言葉です。

全校集会、講演会、学校説明会、行事、文化部の発表など、多くの生徒や来校者が集まる場面で利用されます。

東京都市大学付属中学校では、弁論大会、探究活動、中期修了論文など、自分の考えを他者へ伝える機会が多くあります。大きな会場で発表や演奏を経験することは、表現力や自信を育てることにもつながります。

  • 全校生徒が参加する集会
  • 外部講師による講演
  • 学校行事や発表会
  • 音楽・文化系クラブの発表
  • 受験生・保護者向けの説明会

講習やクラブ活動にも使われるシアター

校内には、大型スクリーンと液晶モニターを備えたシアターもあります。

映像資料を使用する授業や講習、部活動のミーティングなどに利用されています。春期・夏期講習の教室として使われることもあり、通常の教室とは異なる環境で学習できます。

クラブ活動では、試合映像や演技を見ながら改善点を話し合うなど、振り返りの場所としても活用できます。

円形の音楽室と充実した実技教室

音楽室は円形の特徴的な構造となっており、主に中学3年・高校1年の授業で利用されます。授業では、歌唱や音楽鑑賞だけでなく、ピアノの弾き語りにも取り組みます。

このほか、家庭科室、技術室、美術関係の教室など、実技教科に必要な設備も整っています。

施設主な学習内容
音楽室歌唱、鑑賞、演奏、ピアノの弾き語り
家庭科室調理や生活に関わる実習
技術室工具や機械を使った木材加工・製作
美術関係教室絵画、デザイン、造形などの表現活動

難関大学への進学を目指す学校ですが、主要教科だけへ学習を偏らせているわけではありません。ものを作ること、音楽を表現すること、生活に必要な技術を学ぶことも、生徒の成長に必要な教育として重視されています。

照明付き全面人工芝グラウンド

校内のグラウンドは、照明を備えた全面人工芝となっています。外周には1周200メートルのトラックがあり、体育の授業、体育祭の練習、運動部の活動などに使用されます。

人工芝は、土のグラウンドに比べて砂ぼこりが立ちにくく、雨天後も比較的早く使用しやすいことが利点です。

昼休みにグラウンドで身体を動かす生徒も多く、授業や自習だけでなく、友達と過ごす日常的な交流の場にもなっています。

天井高約10メートルの体育館

体育館は天井高が約10メートルあり、バスケットボール、バレーボール、バドミントンなどの体育授業やクラブ活動に利用されます。

体育館のギャラリーは観覧席としてだけでなく、ランニングコースとしても使える構造です。天候に左右されずに基礎体力づくりへ取り組めます。

校内運動施設主な特徴
人工芝グラウンド照明付き、外周トラックは1周200メートル
体育館天井高約10メートル、ギャラリーはランニングコースを兼用
柔道場武道や一部のクラブ活動に利用

都市部の学校でありながら、校内で日常的に運動できる環境が確保されています。

シャトルバスで利用する総合グラウンド

校内の運動施設に加え、学校から約3キロメートル離れた場所に総合グラウンドがあります。学校からシャトルバスが運行され、主に運動部の活動に利用されています。

総合グラウンドには、両翼90メートルの硬式野球場、テニスコート、多目的グラウンドなどが整備されています。

施設主な用途
硬式野球場高校硬式野球部などの練習・試合
多目的グラウンドサッカー、陸上、各種屋外活動
テニスコートテニス部の練習・試合
シャトルバス学校と総合グラウンドの移動

運動部への入部を考えている場合は、校内と総合グラウンドのどちらを主に利用するか、移動時間、活動終了後の帰宅方法などを確認しておくとよいでしょう。

目的に応じて場所を選べる校内環境

目的利用する主な施設
静かに自習するメディアセンター
質問しながら学習するカフェテリアの自習スペース、OBチューター
資料を調べるメディアセンター、ICT端末、PC教室
科学実験を行う生物・化学・物理の6実験室
発表・講演を行うアルマ・マタホール、シアター
ものづくりや実習を行う技術室、家庭科室、音楽室など
運動する人工芝グラウンド、体育館、総合グラウンド
食事や交流を楽しむカフェテリア

東京都市大学付属中学校の施設は、見た目の新しさだけを重視しているわけではありません。学校が掲げる「勉強も部活も100:100」を実践できるよう、学習、実験、発表、交流、運動のそれぞれに適した場所が用意されています。

学校見学で確認したいポイント

学校説明会や柏苑祭へ参加する際には、設備の数だけでなく、在校生が実際にどのように利用しているかを見ることが大切です。

  • 実験室で生徒一人ひとりが器具を操作できるか
  • メディアセンターに興味を持てる書籍があるか
  • 放課後の自習場所を本人が利用したいと思うか
  • カフェテリアのメニューや混雑状況はどうか
  • ICT端末と黒板をどのように使い分けているか
  • 人工芝グラウンドや体育館で希望するクラブが活動しているか
  • 総合グラウンドを利用する場合の移動方法はどうか

施設が充実していても、本人が利用しなければ学習や成長にはつながりません。受験生本人が「この実験室で学びたい」「放課後にここで勉強したい」「このグラウンドで部活動をしたい」と感じられるかを確認しましょう。

科学教育と文武両道を支える充実した施設

東京都市大学付属中学校の施設面における最大の特色は、科学実験を支える6つの実験室と、勉強・部活動の双方へ取り組める多目的な学習環境です。

4万5,000冊以上の蔵書を持つメディアセンター、放課後に自習場所となるカフェテリア、卒業生チューター、ICT端末とPC教室などが、日々の学習と自学自習を支えています。

一方、人工芝グラウンド、体育館、総合グラウンド、アルマ・マタホールなどは、スポーツ、学校行事、文化活動へ全力で取り組むための舞台となります。

授業で知識を身につけるだけでなく、実験し、調べ、発表し、仲間と活動する経験を重ねたい男子にとって、充実した6年間を過ごしやすい施設環境といえるでしょう。

学校生活と行事|柏苑祭や体験学習を全力で楽しむ男子校生活

東京都市大学付属中学校では、授業やクラブ活動だけでなく、文化祭、体育祭、校外学習、宿泊行事、弁論大会、キャリア教育などにも全力で取り組みます。

学校を象徴する「勉強も部活も100:100」という言葉は、学校行事にも当てはまります。行事を息抜きとして受け身で楽しむのではなく、生徒が企画、準備、運営、振り返りまでに関わり、一つの目標へ向かって仲間と協力します。

男子校らしい明るさや勢いがある一方、集団行動では時間や役割を守ることも重視されています。行事での成功や失敗を通して、自主性、協調性、責任感、リーダーシップを育てることが、都市大付属の学校生活の特徴です。

新しい仲間との6年間が始まる中学1年

4月には中学校入学式、中学1年オリエンテーション、新入生歓迎会が行われます。

オリエンテーションでは、学校生活のルール、授業の受け方、ACTIO手帳の使い方、施設の利用方法などを学びます。小学校も通塾先も異なる生徒たちが、クラスメートとして関係を築き始める時期です。

新入生歓迎会では、運動部や文化部が活動内容を紹介します。都市大付属はクラブ活動への参加率が高いため、多くの中学1年生が先輩の発表や実演を見ながら、入部するクラブを検討します。

  • 学校生活の基本的なルールを理解する
  • 授業・課題・定期考査への取り組み方を学ぶ
  • クラスメートや担任との関係を築く
  • 先輩の姿から学校文化を知る
  • 興味を持てるクラブ活動を探す

入学後最初の校外行事「多摩川徒歩ラリー」

中学1年では、春に多摩川徒歩ラリーが行われます。多摩川沿いを仲間と歩き、自然や地域の様子を観察する、入学後最初の本格的な校外行事です。

実施年度によって天候やコースは異なりますが、和泉多摩川方面から二子玉川、東京都市大学、等々力方面などを巡ります。長い距離を歩くため、体力だけでなく、周囲のペースを考えて行動することも求められます。

疲れた仲間へ声を掛けたり、班で安全を確認したりしながら歩くことで、入学したばかりの生徒同士の距離が縮まります。

都市大付属にとって身近な多摩川や東京都市大学の施設にも触れ、学校と地域、大学グループとのつながりを知る機会にもなっています。

自然と共同生活を学ぶ中学1年の林間学校

中学1年の夏には、長野県の蓼科・八ヶ岳周辺を中心に、3泊4日の林間学校が行われます。

林間学校の目的は、大自然の中で知的好奇心を広げるとともに、共同生活を通して他者を思いやる心を育てることです。

近年の実施例では、オリエンテーリング、車山ハイキング、高山植物の観察、農業体験、天文・産業・歴史に関する選択プログラムなどが行われています。

主な活動育てる力
オリエンテーリング地図を読み、班で作戦を立てて行動する力
ハイキング自然を観察し、仲間と励まし合って歩く力
選択体験農業、天文、産業、歴史などへの知的好奇心
宿泊生活時間管理、整理整頓、周囲への配慮
班活動役割分担、協力、責任感

自宅では家族に任せていた身の回りのことも、宿泊中は自分たちで行います。時間を守ること、部屋を整えること、体調を管理することなどを通して、中学生としての自立を促します。

予定どおりに進まない場面や、班内で意見が分かれる場面もあります。そのような経験を仲間と乗り越えることが、林間学校の大切な学びです。

震災学習と農村生活を組み合わせた中学2年の体験旅行

中学2年では、秋に3泊4日の体験旅行が行われます。現在の公式行事名は「農村体験学習」ではなく「中2体験旅行」です。

近年の実施例では、福島県で東日本大震災や防災について学んだ後、栃木県大田原市で農村生活を体験しています。

震災学習では、被災地域や震災遺構を訪ね、語り部の話を聞きます。教科書の中の出来事として知るだけでなく、災害発生時に何が起きたのか、日頃からどのような備えが必要なのかを具体的に考えます。

農村生活体験では、3人から5人程度の班に分かれ、農家の家庭で生活します。農作業に加え、地域の自然や暮らしに触れ、都市部とは異なる生活の知恵や人とのつながりを学びます。

  • 震災の記憶や防災について学ぶ
  • 地域で暮らす人の話を直接聞く
  • 農業や食料生産を実際に体験する
  • 少人数の班で協力して生活する
  • 受け入れてくれた家庭への感謝を行動で示す

体験した内容は、帰校後に新聞や発表資料としてまとめ、柏苑祭などで発信します。現地へ行って終わるのではなく、経験を整理し、他者へ伝えるところまでが学習です。

自分たちで計画する中学3年の校外学習

中学3年では、京都・奈良研修旅行へつながる校外学習として、鎌倉・湘南方面などで歴史散策やフィールドワークを行います。

班ごとに訪問場所や移動経路を考え、当日は自分たちで時間を管理しながら行動します。天候や交通状況によって計画の変更が必要になった場合には、班で相談して対応しなければなりません。

寺社や史跡を見学するだけでなく、日本の歴史や文化を自分の言葉で説明できるようになることも目標です。国内文化への理解を深めることは、高校段階の海外研修や国際交流にもつながります。

中学校生活の集大成となる京都・奈良研修旅行

中学3年の3月には、3泊4日の京都・奈良研修旅行が行われます。

法隆寺、薬師寺をはじめとする寺社や文化財を訪れ、日本の歴史や文化を実際の建築、仏像、街並みから学びます。

研修の一部では、6人程度の班ごとにタクシーを利用し、自分たちで事前に考えたコースを巡ります。訪問地を決めるだけでなく、移動時間、見学時間、昼食、安全性などを考え、実現可能な行程へ調整します。

学習段階主な取り組み
事前学習歴史、文化財、訪問候補地について調べる
行程作成班で訪問地と移動経路を決める
現地研修寺社、史跡、文化施設を見学する
班別行動時間や安全を管理しながら計画を実行する
事後学習発見や課題を整理して振り返る

近年の研修旅行では、地域の課題を考えるキャリア・スタディの発表なども組み込まれています。歴史を学ぶだけでなく、現在の観光や地域づくりについて考える探究的な行事です。

中学校卒業直前に行われるため、3年間で身につけた集団行動、時間管理、調査、発表の力を発揮する機会となります。

生徒がつくり上げる文化祭「柏苑祭」

都市大付属最大の学校行事の一つが、文化祭の「柏苑祭」です。

校章にも使われている柏に由来する名称で、中学生と高校生が協力しながら、クラス企画、クラブ展示、研究発表、演奏、舞台企画などを行います。

企画の内容だけでなく、準備、装飾、予算、安全管理、来場者への案内、当日の運営まで、生徒が多くの役割を担います。

  • クラス企画:展示、体験、ゲーム、研究発表など
  • 文化部企画:模型、作品、研究成果、演奏など
  • 運動部企画:活動紹介や実演など
  • ステージ企画:吹奏楽、軽音楽、演劇、パフォーマンスなど
  • 運営活動:受付、広報、会場整備、来場者対応など

柏苑祭では、鉄道研究部、自動車部、エレクトロニクス研究部、科学部など、都市大付属らしい文化部の活動を見ることもできます。

自分の好きな分野を深く追究し、来場者へ分かりやすく説明する生徒の姿から、男子校ならではの個性や熱量が伝わります。

2026年の柏苑祭は、9月26日・27日に開催予定です。受験生にとっては、生徒の雰囲気、部活動、先生との関係、校内施設を一度に確認できる貴重な機会となります。

クラス対抗で盛り上がる中学体育祭

中学生と高校生の体育祭は別に行われます。中学体育祭は、クラス対抗で競い合う、活気に満ちた行事です。

競技の練習や作戦づくりは、体育祭委員やクラスリーダーを中心に進められます。近年は、複数人で動きを合わせる競技なども実施され、足の速い生徒だけでなく、仲間との連携が勝敗を左右します。

男子校の体育祭らしい迫力がある一方、競技へ出場することだけが役割ではありません。応援、用具、招集、得点、放送、会場整備など、行事を支える仕事にも生徒が関わります。

勝利を目指して全力を出しながら、ルールや相手への敬意を守ることが求められます。

自分の考えを言葉にする弁論大会

中学1・2年では、2月に弁論大会が行われます。

生徒は自分の興味や問題意識からテーマを決め、資料を調べ、原稿を作成します。選ばれた代表者は、多くの生徒の前で自分の考えを発表します。

正しい答えを覚えて発表するのではなく、なぜそのテーマを選んだのか、どのような根拠からその結論に至ったのかを伝える必要があります。

  • 身近な疑問や社会問題からテーマを見つける
  • 資料を集めて情報を整理する
  • 自分の主張と根拠を明確にする
  • 聞き手を意識して原稿を構成する
  • 声量、視線、間の取り方を工夫して発表する

人前で話すことが得意な生徒だけの行事ではありません。全員が原稿作成に取り組むことで、自分の考えを文章にし、相手へ伝える経験を積みます。

将来を考えるキャリア・スタディ

中学3年を中心に、企業や社会について学ぶキャリア・スタディが行われます。

企業研修や調査活動を通して、世の中にはどのような仕事があり、学校で学ぶ知識が社会でどのように使われているのかを考えます。

調査した内容は、班で話し合い、発表資料としてまとめます。大学や職業を早く決めることよりも、自分の興味や得意分野と社会との接点を見つけることが目的です。

都市大付属では、大学進学を人生の最終目標ではなく、その先の自己実現へ向かう過程と捉えています。キャリア・スタディは、何のために学ぶのかを考える機会となります。

希望者が参加できる国際・体験プログラム

全員参加の行事に加え、希望者を対象とした国内外のプログラムも用意されています。

プログラム主な対象・内容
マレーシア異文化体験中学3年の希望者が約10日間、多民族社会や異文化を学ぶ
ニュージーランド・ターム留学中学3年の希望者が約3か月、現地校とホームステイを体験する
ニュージーランド語学研修高校1年の希望者が約3週間、英語と海外生活を学ぶ
中学2年スキー学校冬に希望者が参加し、スキーと集団生活を経験する
クラブ合宿夏休みなどにクラブごとの練習や共同生活を行う

希望制のプログラムは、参加費や選考条件、実施時期がそれぞれ異なります。参加を考える場合は、学習やクラブ活動との日程調整、家庭の費用負担も含めて検討する必要があります。

社会へ目を向けるボランティア活動

年間行事には、複数回のボランティア活動も組み込まれています。

自分たちの学校生活だけに関心を向けるのではなく、地域や社会のために何ができるかを考え、実際の行動へ移します。

活動の内容は年度によって異なりますが、校訓の「誠実・遵法・自主・協調」を学校外で実践する機会となります。

学習と行事のメリハリがある年間予定

時期中学生の主な行事
4月入学式、始業式、中1オリエンテーション、新入生歓迎会
5月中1多摩川徒歩ラリー、中2・3校外行事、中3キャリア・スタディ開始
7月中1林間学校、夏期講習、大学模擬授業
8月クラブ合宿、海外研修、中3企業研修
9月中2体験旅行、柏苑祭準備
9月末前後柏苑祭
11月中学体育祭、キャリア・スタディ発表会、生徒会役員選挙
12月中2スキー学校、冬期講習
2月中1・2弁論大会、後期生徒総会
3月中3京都・奈良研修旅行、中学校卒業式、終業式

行事の間には、中間試験、期末試験、実力試験などがあります。文化祭や体育祭の準備が忙しい時期にも、学習時間を自分で確保しなければなりません。

行事を理由に勉強を止めるのでも、勉強を理由に行事へ関わらないのでもなく、限られた時間を管理して両方に取り組むことが「100:100」の実践です。

男子校ならではの自由さと一体感

東京都市大学付属中学校の学校生活には、男子校らしい明るさ、率直さ、勢いがあります。

文化祭では自分の趣味や研究を堂々と発表し、体育祭ではクラスの仲間と声を掛け合い、宿泊行事では普段と異なる環境を全力で楽しみます。

周囲の目を過度に気にせず、好きなものへ夢中になれることは、男子校の魅力の一つです。スポーツ、鉄道、自動車、電子工作、音楽、科学など、異なる興味を持つ生徒が互いの個性を認め合います。

一方、自由に振る舞うだけでは集団行事は成功しません。時間を守ること、自分の役割を果たすこと、意見の異なる相手と協力することを経験しながら、自由と責任の両方を学びます。

行事を通して「100:100」を身につける

東京都市大学付属中学校の行事は、楽しさだけでなく、生徒の成長を目的として設計されています。

行事で育てる力主な経験
自主性自分から役割を見つけ、企画や準備へ参加する
協調性意見の異なる仲間と話し合い、一つの目標を目指す
責任感担当した仕事を最後までやり遂げる
行動力計画を立て、現地や当日の状況に応じて実行する
表現力調べたことや自分の考えを発表する
自立心宿泊生活や班別行動で自分を管理する

東京都市大学付属中学校では、柏苑祭、中学体育祭、林間学校、中2体験旅行、京都・奈良研修旅行など、仲間と協力しながら挑戦できる行事が充実しています。

勉強や部活動だけでなく、文化祭や宿泊行事にも本気で取り組み、男子校の仲間と多くの経験を共有したい子にとって、活気のある6年間を過ごせる学校といえるでしょう。

行事の実施時期、訪問先、日数、プログラムは年度や天候によって変更される場合があります。参加を検討する際は、最新の学校案内や年間予定を確認してください。

クラブ活動|約93%が参加する「勉強も部活も100:100」の実践

東京都市大学付属中学校では、クラブ活動を学校生活の重要な柱の一つに位置づけています。学校を象徴する「勉強も部活も100:100」という言葉のもと、授業や家庭学習だけでなく、スポーツ、科学、ものづくり、音楽などにも全力で取り組みます。

学校公式の案内によると、中学生のクラブ加入率は約93%です。多くの生徒がクラス以外にも居場所を持ち、共通の目標や興味を持つ仲間と活動しています。

活動日は原則として週3日ですが、大会や発表会を目指す一部のクラブは、学校への申請によって活動日を増やすことがあります。最終下校時刻は年間を通して午後6時30分で、学習時間や生活リズムを保ちながら活動できるよう配慮されています。

中高合わせて28種類の多彩なクラブ

学校の資料では、中高合わせて28種類の運動部・文化部があると案内されています。中学生と高校生が合同で活動するクラブと、中学・高校で組織が分かれているクラブがあります。

運動部には、野球、サッカー、水泳、バドミントン、少林寺拳法などがあり、文化部には、鉄道研究部、自動車部、エレクトロニクス研究部、天文部など、都市大付属らしい特色ある活動がそろっています。

区分中学生が参加できる主なクラブ
運動系中学硬式野球部、中学軟式野球部、中学サッカー部、中学硬式テニス部、中学卓球部、中学水泳部、バスケットボール部、剣道部、陸上部、柔道部、ゴルフ部、バドミントン部、少林寺拳法部
文化系エレクトロニクス研究部、吹奏楽部、自動車部、天文部、鉄道研究部、マルチメディア研究部、将棋部、美術部、生物研究部

高校段階では、ハンドボール部、アメリカンフットボール部、自転車部、軽音楽部など、活動の選択肢が更に広がります。中学から高校まで同じ活動を続けることも、成長や興味の変化に合わせて新しいクラブへ挑戦することもできます。

クラブ加入率は中学生で約93%

都市大付属では、ほとんどの中学生が何らかのクラブへ所属しています。2026年度募集要項に掲載された学校生活に関する案内では、クラブ加入率は中学生が約93%、高校1・2年生が約89%とされています。

入学直後には新入生歓迎会やクラブ紹介が行われ、先輩による実演や発表を見ながら、興味のあるクラブを探します。

  • クラス以外の友達や先輩と関われる
  • 好きなことや得意分野を深く追究できる
  • 中学生と高校生が一緒に活動する機会がある
  • 大会や発表へ向けて継続的に努力できる
  • 学校生活の中に自分の役割や居場所をつくれる

男子校には、同じ趣味や関心を持つ仲間と出会いやすい環境があります。小学校では鉄道、電子工作、自動車、天文などの話ができる友達が少なかった子も、都市大付属では興味を共有できる仲間を見つけやすいでしょう。

「100:100」は卒業生から受け継がれた言葉

「勉強も部活も100:100」は、かつて都市大付属の硬式野球部で活動しながら学業にも力を入れ、東京大学へ進学した卒業生が残した言葉です。

勉強と部活動を50%ずつに分けるのではなく、勉強するときは勉強へ、活動するときはクラブへ、それぞれ100%の力で取り組むという考え方を表しています。

クラブ活動を続けるには、限られた時間を自分で管理しなければなりません。帰宅後に疲れていても課題を進め、定期考査前には学習計画を立て直す必要があります。

クラブ活動で身につける力学習や将来へのつながり
継続力成果がすぐに出なくても、練習や学習を積み重ねる
時間管理授業、課題、練習、休息の予定を自分で調整する
協調性異なる考えを持つ仲間と一つの目標へ取り組む
責任感自分の役割を理解し、最後までやり遂げる
切り替える力試合や発表の結果を引きずらず、次の活動へ集中する

全国大会を目指す少林寺拳法部

東京都市大学付属中学校・高等学校を代表する運動部の一つが、少林寺拳法部です。

2026年6月に行われた東京都中学校少林寺拳法大会では、出場した全ての部門で入賞し、男子総合で2年連続4度目の優勝を果たしました。

男子団体演武と男子組演武、男子単独演武で優勝し、全国中学生少林寺拳法大会への出場も決めています。

  • 基本動作や技を正確に身につける
  • 組演武や団体演武で仲間と動きを合わせる
  • 礼儀や相手への敬意を学ぶ
  • 大会の緊張感の中で力を発揮する
  • 学習と練習を計画的に両立する

高校の少林寺拳法部も関東大会や全国高校総合体育大会への出場実績があり、中学生は高校生の高い技術や取り組む姿勢を身近に見ることができます。

武道経験の有無にかかわらず、入学後に基礎から練習を積み重ね、全国レベルの大会を目指せる環境です。

東京都上位を目指す中学サッカー部

中学サッカー部は、多くの部員が所属する人気の高いクラブです。校内の全面人工芝グラウンドや、東京都市大学総合グラウンドなどを利用して活動します。

近年は東京都大会で上位に進出しており、これまでの東京都第3位という実績などが評価され、2026年には五島育英会から部活動奨励給費を受けました。

学校は、競技成績だけでなく、文武両道を実践しながら全国大会上位を目指す活動方針も評価しています。

サッカーの技術を高めることに加え、自分で状況を判断する力、仲間と声を掛け合う力、試合に出ていないときにもチームを支える姿勢を育てます。

水泳・陸上・バドミントンなども活発

水泳部、陸上部、バドミントン部なども、多くの中学生が参加する運動部です。

2024年度の学校資料では、中学水泳部が107名、中高バドミントン部が中学生70名、中学陸上競技部が24名と報告されていました。部員数は年度によって変わりますが、幅広い競技へ挑戦できる環境があります。

水泳部は東京都中学校選手権で上位入賞者を出し、陸上部もリレー種目で都大会入賞を果たしています。バドミントン部も世田谷区大会などへ継続的に出場しています。

クラブ主な特色
水泳部個人種目の記録向上と大会入賞を目指す
陸上部短距離、リレーなど、自分に合った種目で記録を伸ばす
バドミントン部基礎技術とフットワークを身につけ、区大会や都大会を目指す
硬式テニス部校内外のコートを利用し、個人戦・団体戦へ挑戦する
卓球部初心者から経験者まで基礎練習と試合形式に取り組む

個人競技でも、普段の練習や大会での応援を通して、部員同士が支え合います。過去の自分の記録を超えることを目標に、継続して努力できるクラブです。

硬式・軟式を選べる中学野球部

中学生には、硬式野球部軟式野球部の双方があります。小学校時代の経験や、将来目指したい競技環境に応じて選択できます。

硬式野球部は、都市大付属に「100:100」の言葉を残した卒業生とも関わりの深いクラブです。技術練習だけでなく、挨拶、用具の管理、時間を守ることなど、日常生活の姿勢も重視されます。

軟式野球部も、仲間と守備や攻撃の連携を深めながら、公式戦へ向けて活動します。

中学と高校で野球部の組織が分かれているため、高校進学後に活動を続ける場合は、高校の硬式野球部または軟式野球部へ進むことになります。

武道を通して心身を鍛えるクラブ

少林寺拳法部のほか、剣道部と柔道部もあります。武道では技術や体力だけでなく、礼儀、姿勢、集中力、自分を律する心を学びます。

勝敗や段級位だけを目標とするのではなく、相手への敬意を持ち、基本動作を繰り返すことが求められます。

中学校から初めて武道へ挑戦する生徒も、先輩や顧問の指導を受けながら、基礎から段階的に練習できます。

ものづくりに挑戦する自動車部

文化部の中でも、男子校らしい特色を持つクラブが自動車部です。中学生と高校生が協力し、車両の製作、整備、改良、競技への出場などに取り組みます。

2026年には、中学生クラスの競技で2連覇を達成し、高校生クラスでも学校歴代最高記録を更新しました。これまでの全国1位という実績が評価され、中学サッカー部とともに五島育英会の部活動奨励給費を受けています。

自動車部では、知識を覚えるだけでは車両を完成させられません。部品の役割を理解し、設計、加工、組み立て、試走、改良を繰り返します。

  • 車両の構造や動く仕組みを学ぶ
  • 工具や機械を安全に扱う
  • 部員同士で作業を分担する
  • 不具合の原因を分析する
  • 記録向上へ向けて車両を改良する
  • 大会で研究・製作の成果を試す

科学、工学、機械、ものづくりに関心がある子にとって、授業で学んだ知識を実際の製作へ結びつけられるクラブです。

電子工作やロボットに取り組むエレクトロニクス研究部

エレクトロニクス研究部では、電子回路、プログラミング、ロボットなどに関わる制作や研究に取り組みます。

学校には科学実験やICT教育の環境があり、理科や情報の授業で興味を持った内容を、クラブ活動で更に深く追究できます。

完成した作品だけでなく、設計どおりに動かなかった場合に、回路、部品、プログラムのどこに原因があるかを調べ、修正する過程が重要です。

自分で黙々と制作する時間と、詳しい先輩へ質問したり、仲間と役割を分担したりする時間の双方があります。

ロボット競技にも挑戦するマルチメディア研究部

マルチメディア研究部では、コンピューター、映像、プログラミング、ロボット競技など、デジタル技術を活用した活動を行います。

2024年度には、WRO Japan東京高校生予選会のRoboMissionエキスパート競技で、優勝と第2位の成績を収めました。

大会では、決められた課題を正確に達成するため、ロボットの構造やプログラムを何度も見直します。技術だけでなく、限られた時間の中で課題を分析し、改善を重ねる力も求められます。

情報、プログラミング、ロボットへ関心があり、自分のアイデアを形にしたい生徒に向いています。

鉄道好きが集まる鉄道研究部

鉄道研究部は、2024年度の学校資料で中学生40名、高校生25名が所属していた、都市大付属を代表する文化部の一つです。

鉄道車両や路線について調べるだけでなく、模型レイアウトの制作、写真撮影、研究発表、柏苑祭での展示などに取り組みます。

小学校時代には同じ趣味を持つ友達が身近にいなかった子も、鉄道への関心を共有できる仲間と出会えます。

  • 鉄道模型やレイアウトを制作する
  • 車両、路線、運行について調べる
  • 写真や資料を整理する
  • 柏苑祭で来場者へ研究内容を説明する
  • 仲間と相談して展示をつくり上げる

好きなことを楽しむだけでなく、調べた情報を整理し、他者へ分かりやすく伝える力も身につけられます。

生物・天文への関心を深める研究部

理科系の文化部には、生物研究部天文部もあります。

生物研究部では、生き物の飼育、観察、採集、研究などに取り組みます。日々の飼育では、決められた時間に世話を続ける責任感が必要です。

天文部では、星や惑星、宇宙について調べ、観測や発表を行います。天候や観測条件を確認しながら活動するため、教科書だけでは得られない経験ができます。

中学3年間で行う約60テーマの科学実験と合わせ、理科への興味を授業外でも深められる環境です。

演奏を通して協調性を育てる吹奏楽部

吹奏楽部は、2024年度の学校資料で中学生67名、高校生32名が所属していた、大規模な文化部です。

楽器ごとの基礎練習を行いながら、柏苑祭、演奏会、コンクールなどへ向けて合奏を重ねます。2024年度には、東京都高等学校吹奏楽コンクールで金賞を受賞しました。

一人の演奏技術だけでは、良い合奏は完成しません。周囲の音を聞き、音量、テンポ、表現をそろえる必要があります。

小学校時代から楽器を続けてきた生徒だけでなく、中学校で初めて楽器へ挑戦する生徒も、先輩から学びながら成長できます。

将棋・美術など自分のペースで深められる活動

将棋部、美術部など、自分の興味に合わせて落ち着いて取り組める文化部もあります。

クラブ主な活動
将棋部対局、棋譜の検討、大会への参加を通して思考力を高める
美術部絵画や造形、柏苑祭に向けた作品制作に取り組む
天文部天体観測、宇宙に関する研究、発表を行う
生物研究部生物の飼育、観察、採集、研究に取り組む

運動が得意でなくても、自分が夢中になれる活動を見つけやすいことが、クラブの種類が豊富な男子校の魅力です。

先輩と後輩が共に活動する中高一貫校

中高合同のクラブでは、中学生と高校生が同じ目標へ向かって活動します。中学生は高校生の高い技術や考え方を間近で学び、高校生は後輩を教え、活動をまとめる役割を担います。

学校公式の案内では、上下関係について、けじめを持ちながらも先輩と後輩が仲良く活動していると説明されています。

年齢の異なる生徒と関わることで、同学年の友人関係だけでは得にくい経験ができます。

  • 先輩の技術や学習方法を学ぶ
  • 困ったときに相談できる関係をつくる
  • 学年が上がったら後輩へ教える
  • クラブの伝統や役割を引き継ぐ
  • 異なる学年の意見を調整する

原則週3日の活動で学習と両立

クラブ活動は原則として週3日です。活動のない日を設けることで、宿題、補習、自習、定期考査対策の時間を確保しやすくしています。

ただし、大会や発表会を控えた時期には、申請によって活動日が増えるクラブもあります。夏休みなどには合宿や遠征を行う場合もあります。

部活動と学習を両立するためには、ACTIO手帳を使って予定を管理し、短い時間でも集中して学ぶ習慣が必要です。

学校生活の場面両立のポイント
通常の活動日帰宅後に取り組む課題を事前に決めておく
活動のない日補習、自習、苦手科目の復習に使う
定期考査前試験日から逆算し、早めに準備を始める
大会・発表前練習が増えることを見込み、課題を前倒しする
長期休暇講習、合宿、家庭学習の日程を調整する

クラブ活動をしていることを、学習できない理由にはできません。限られた時間を工夫して使い、どちらにも真剣に向き合うことが求められます。

兼部は可能だが慎重な判断が必要

学校の案内では、運動部と文化部などの兼部は原則として可能とされています。ただし、どちらの活動も中途半端になりやすいため、学校は積極的には勧めていません。

兼部を考える場合は、両クラブの活動日、大会や発表会の日程、通学時間、学習状況を確認する必要があります。

興味が多いことは長所ですが、全てへ無理に参加するよりも、一つの活動へ継続して取り組むことで得られる経験もあります。

クラブ活動に必要な費用

クラブによっては、部費、ユニフォーム、楽器、用具、合宿、遠征、大会参加費などが必要です。

学校公式の案内では、ほとんどのクラブが、全く費用のかからないものから月額5,000円程度までとされています。ただし、遠征、合宿、大型の用具を必要とする活動では、それ以上の臨時費用が発生する可能性があります。

  • 入部時に必要な用具やユニフォーム
  • 毎月または年間の部費
  • 大会・コンクールの参加費
  • 合宿や遠征の交通・宿泊費
  • 破損や成長に伴う用具の買い替え

入部前には、活動内容だけでなく、年間の費用や保護者の協力が必要な場面についても確認しておくと安心です。

入学前に確認しておきたいポイント

  • 中学生が参加できるクラブか
  • 中高合同か、学年ごとに分かれて活動するか
  • 週の活動日数と曜日
  • 大会や発表会前に活動日が増えるか
  • 主な活動場所が校内か校外か
  • 総合グラウンドへの移動があるか
  • 合宿や遠征の頻度
  • 部費、用具、ユニフォームなどの費用
  • 通学時間と学習を無理なく両立できるか

学校説明会ではクラブ見学が行われることがあり、柏苑祭でも文化部の展示や運動部の発表を見ることができます。

実績だけでなく、先輩と後輩の関係、顧問の指導方針、部員の表情、練習の雰囲気を見て、本人との相性を判断しましょう。

好きなことへ全力で挑戦できる男子校

東京都市大学付属中学校のクラブ活動は、全国大会を目指す少林寺拳法部や競技力を高める運動部から、自動車、鉄道、電子工作、天文、生物などを追究する文化部まで、幅広い選択肢があります。

中学生の約93%がクラブへ加入し、活動日は原則週3日です。限られた時間を管理しながら、学習と活動の双方へ全力で取り組むことが、都市大付属の「100:100」です。

スポーツで上位大会を目指したい子、科学やものづくりへ没頭したい子、同じ趣味を持つ仲間と出会いたい子にとって、自分らしい活躍の場を見つけやすい学校といえるでしょう。

進学実績と卒業後の進路|難関大学への現役合格力と東京都市大学への推薦制度

東京都市大学付属中学校は、大学付属校でありながら、卒業生の多くが東京都市大学以外の大学を目指す進学校型の付属校です。

完全中高一貫校の利点を生かし、高校2年までに高校課程の主要範囲を終え、高校3年では大学入学共通テストや国公立大学の二次試験、難関私立大学の入試問題演習へ取り組みます。

2026年春の大学入試では、東京大学をはじめとする難関国公立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、GMARCH、医学部医学科などへ多数の合格者を輩出しました。

一方、東京都市大学への付属校推薦や、他大学の指定校推薦も用意されています。一般受験へ挑戦する進学校としての環境と、大学付属校としての進路の選択肢を併せ持つことが、都市大付属の特徴です。

2026年春は東京大学12名など難関国公立大学へ合格

2026年春の大学入試では、国公立大学へ現役63名、既卒9名、合計72名が合格しました。

東京大学は現役9名・既卒3名の合計12名です。このほか、京都大学、大阪大学、一橋大学、東京科学大学、北海道大学、東北大学、横浜国立大学など、全国の難関国公立大学へ合格者を出しています。

大学名現役既卒合計
東京大学9名3名12名
京都大学1名0名1名
大阪大学3名0名3名
北海道大学4名0名4名
東北大学2名1名3名
一橋大学2名1名3名
東京科学大学3名0名3名
横浜国立大学9名0名9名
東京外国語大学3名0名3名
東京農工大学5名0名5名
東京都立大学4名1名5名
国公立大学合計63名9名72名

都市大付属では、東京大学だけに実績が偏っているわけではありません。生徒の興味、得意科目、希望する研究分野に応じて、旧帝大、一橋大学、東京科学大学、外国語・農工・電気通信系大学、公立大学など、幅広い国公立大学を目指しています。

早慶上理にも多数の現役合格者

私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学に多くの合格者を出しています。

大学名現役既卒合計
早稲田大学72名11名83名
慶應義塾大学44名16名60名
上智大学43名6名49名
東京理科大学73名16名89名

2026年春の現役合格者数を大学群別に見ると、早慶上理ICUが232名、GMARCHが237名、国公立大学が63名となりました。

ただし、大学合格者数は、一人の生徒が複数の大学・学部に合格した場合、それぞれを1件として数える延べ人数です。例えば、一人が早稲田大学と明治大学の双方に合格した場合、両大学の合格者数に含まれます。

合格者数の合計だけで学校を評価するのではなく、卒業生数、現役合格者数、実際の進学先も合わせて確認することが大切です。

GMARCHにも幅広い合格実績

GMARCHでは、明治大学を中心に、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学へ多数の合格者を出しています。

大学名現役既卒合計
明治大学99名25名124名
青山学院大学35名3名38名
立教大学24名10名34名
中央大学33名7名40名
法政大学26名7名33名
学習院大学20名2名22名

理工系学部だけでなく、法学、経済、商学、文学、国際関係、総合政策など、文系学部へ進む生徒もいます。

東京都市大学の前身が武蔵工業大学であることや、科学実験を重視する学校であることから、理系中心の印象を持たれやすいものの、文系進路にも十分対応しています。

医学部医学科は40名が合格

2026年春は、医学部医学科へ現役28名・既卒12名の合計40名が合格しました。

国公立大学では愛媛大学、琉球大学、新潟大学、高知大学、山梨大学など、私立大学では東京慈恵会医科大学、順天堂大学、日本医科大学、昭和医科大学、東邦大学、東京医科大学、国際医療福祉大学などへ合格者を出しています。

医学部医学科は、大学ごとに科目構成や出題傾向が大きく異なり、面接や小論文への対策も必要です。通常の教科学習だけでなく、早い段階から志望理由や医療への関心を深めることが求められます。

科学実験や探究活動を通して生命科学や医療へ関心を持ち、医学部を目指す生徒にとっても、進路の選択肢を広げやすい学校です。

海外大学にも合格者を輩出

2026年春には、海外大学へ現役生7名が合格しました。

  • レイクフォレストカレッジ
  • ファーマン大学
  • キングス・カレッジ・ロンドン
  • サセックス大学
  • ロンドン大学東洋アフリカ研究学院
  • ウォーリック大学
  • マンチェスター大学

都市大付属には帰国生が多く在籍し、中学3年のニュージーランド・ターム留学をはじめとする国際理解プログラムも用意されています。

国内大学だけを前提とせず、英語力や海外経験を生かして海外大学を目指す道もあります。ただし、海外大学への出願には、英語資格、学校成績、エッセイ、推薦状など、日本の一般入試とは異なる準備が必要です。

卒業生225名のうち175名が大学へ進学

2026年春の卒業生は225名です。学校が公表した実際の進学状況を合計すると、175名が大学へ進学し、50名が進学準備となっています。

大学進学者の割合は約78%で、卒業生の約22%は、現役時に合格した大学へ進むのではなく、翌年に向けて再挑戦する道を選んだことになります。

主な進学先区分進学者数
最難関国公立大学21名
その他の国公立大学32名
早稲田大学23名
慶應義塾大学19名
上智大学11名
東京理科大学4名
GMARCH28名
私立大学医学部9名
東京都市大学11名
その他の大学17名
進学準備50名

都市大付属では、現役合格だけを最優先にして志望校を下げるというよりも、生徒が高い目標へ挑戦する校風があります。

そのため、現役進学率のみを見ると、大学付属校としては進学準備者が多いと感じる家庭もあるでしょう。一方、第一志望への挑戦を重視し、納得できる進路を目指す学校とも捉えられます。

合格実績と進学実績の違いに注意

学校の大学実績を見る際には、「合格者数」と「進学者数」を区別する必要があります。

指標意味
合格者数大学・学部ごとの合格件数。一人で複数大学に合格すると重複して数えられる
現役合格者数その年度の卒業生が得た合格件数
既卒合格者数過年度の卒業生が得た合格件数
進学者数実際にその大学へ入学した人数

例えば、2026年春の早稲田大学は、現役72名・既卒11名の合計83名が合格していますが、実際に早稲田大学へ進学した2026年春の卒業生は23名です。

合格実績の大きさは学校全体の受験力を知る材料になりますが、卒業生が実際にどの大学へ進んだのかを見ることで、学校の進路傾向をより正確に理解できます。

大学受験を「チーム戦」で乗り切る

都市大付属では、大学受験を生徒一人だけの戦いにせず、学年、教員、友人が一つのチームとして乗り切ることを大切にしています。

高校3年では、志望大学や学力に応じた問題演習へ取り組みます。担任だけでなく教科担当とも相談しながら、出願校、受験日程、学習計画を組み立てます。

  • 担任・教科担当との進路面談
  • 模擬試験結果の分析
  • 志望大学別の演習
  • 夏期・冬期・春期講習
  • 大学入学共通テスト対策
  • 国公立大学二次試験・難関私大対策
  • 小論文・面接・推薦入試への対応

友人同士が合格を競い合うだけでなく、質問し合い、互いに励まし合う雰囲気をつくることが、現役合格力を支える要素となっています。

高校2年までに主要範囲を終える先取りカリキュラム

難関大学への合格実績を支えているのが、完全中高一貫校の利点を生かした先取り学習です。

英語や数学を中心に、中学校と高校の内容を連続して学び、高校2年までに高校課程の主要な範囲を終えることを目指します。

高校3年では、新しい単元を学ぶ時間を減らし、大学入試問題を解き、答案を添削し、弱点を補う時間を確保します。

時期進路学習の中心
中学校基礎学力、学習習慣、科学実験、探究活動を通して興味を広げる
高校1年文系・理系や学問分野を考え、志望進路を具体化する
高校2年高校課程の主要範囲を完成させ、志望大学別の学習へ移る
高校3年共通テスト、国公立二次試験、難関私大の実践演習を行う

進度が速いため、中学校段階から日々の復習を積み重ねる必要があります。理解できない部分を放置すると、次の単元へ進んだときに負担が大きくなります。

補習、講習、放課後の質問、自習環境などを活用し、学校の授業を軸に学習を進める姿勢が重要です。

東京都市大学への付属校推薦制度

東京都市大学付属中学校には、系列大学である東京都市大学への付属校推薦制度があります。

高校在学中の成績などが一定の基準に達していれば、原則として東京都市大学への進学が可能です。また、東京都市大学への推薦資格を保持しながら、国公立大学の前期日程や、大学が認めた一部の私立大学へ挑戦できる制度もあります。

ただし、推薦基準、対象学部、併願可能な大学や入試方式は、年度によって変更される可能性があります。実際に制度を利用する際には、高校在学時の最新条件を確認する必要があります。

2026年春は11名が東京都市大学へ進学

2026年春の卒業生225名のうち、東京都市大学へ実際に進学した生徒は11名でした。割合にすると約5%です。

一方、東京都市大学の2026年春の合格者数は、現役18名・既卒3名の合計21名です。合格者全員が東京都市大学へ進学したわけではなく、他大学を選択した生徒もいることが分かります。

東京都市大学には、理工、建築都市デザイン、情報工学、環境、メディア情報、都市生活、デザイン・データ科学など、理系・情報・都市分野を中心とした学部があります。

都市大付属で行われる科学実験やICT教育、ものづくり系クラブで関心を深めた生徒にとって、学びを継続しやすい進学先です。

「付属校だから内部進学が中心」ではない

学校名に「東京都市大学付属」とあるため、卒業生の多くが東京都市大学へ進む学校だと思われることがあります。

しかし、実際には外部大学への進学が中心です。学校の募集要項では、中学校入学者の約99%が、入学時点で東京都市大学以外の大学への進学を希望していると案内されています。

一般的な大学付属校のイメージ東京都市大学付属中学校
系列大学への内部進学が中心国公立・難関私立大学への一般受験が中心
大学受験を避けやすい高い目標を持って一般入試へ挑戦する生徒が多い
系列大学への進学がほぼ前提東京都市大学は複数ある進路選択肢の一つ

内部進学の安心感を持ちながら外部大学へ挑戦できることは魅力ですが、入学後に自動的に難関大学へ進めるわけではありません。

授業の復習、小テスト、定期考査、模擬試験、講習などへ継続的に取り組み、自分の学力を高める必要があります。

指定校推薦枠は300名分以上

東京都市大学への付属校推薦とは別に、他大学からの指定校推薦も用意されています。

2025年度の指定校推薦枠は合計300名分以上とされ、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、立教大学、横浜市立大学、芝浦工業大学、東京農業大学など、多くの大学・学部から推薦枠を得ています。

医療、薬学、理工、情報、建築、農学、法学、経済、国際分野など、対象となる学部も幅広くなっています。

ただし、推薦枠があることと、希望すれば誰でも利用できることは同じではありません。校内成績、出欠、生活態度、大学が定める条件などを満たした上で、希望者が重なった場合には校内選考が行われます。

指定校推薦を利用する生徒は一部

学校によると、指定校推薦の希望者が募集枠へ達するのは早稲田大学など一部の大学であり、他の多くの推薦枠は定員へ達していません。

これは推薦枠が少ないからではなく、多くの生徒が一般入試で自分の第一志望校へ挑戦するためです。

都市大付属は、推薦制度だけで進路を決める学校ではありません。一般受験、指定校推薦、東京都市大学への付属校推薦、総合型選抜、海外大学進学などから、生徒の希望や適性に合う方法を選びます。

理系だけでなく文系進学にも対応

高校では、学年によって差はあるものの、理系が5~6割、文系が4~5割程度となっています。

科学実験や東京都市大学との連携から理系の印象が強い学校ですが、文系の生徒も少なくありません。

  • 理系:理工、情報、建築、医療、薬学、農学、生命科学など
  • 文系:法、経済、商、文学、国際関係、教育、総合政策など

中学校入学時に理系・文系を決める必要はありません。科学実験、読書、弁論、論文、キャリア教育、国際交流などを経験し、自分の興味を見つけた上で進路を選びます。

高い目標へ挑戦する校風

東京都市大学付属中学校の進学実績の背景には、生徒が互いに高い目標を持ち、大学受験へ挑戦する校風があります。

難関大学へ合格した人数だけでなく、第一志望を簡単に諦めず、自分が納得できる進路を目指すことを大切にしています。

そのため、現役合格にこだわり、必ず高校卒業時に進学したい家庭には、進学準備者の割合が気になる可能性があります。一方、本人の第一志望を尊重し、必要であれば再挑戦も含めて進路を考えたい家庭には、合いやすい方針です。

大学付属校の安心感と進学校の挑戦を両立

東京都市大学付属中学校は、2026年春に東京大学12名、国公立大学72名、早稲田大学83名、慶應義塾大学60名、上智大学49名、東京理科大学89名など、難関大学へ幅広い合格実績を残しました。

同時に、東京都市大学への付属校推薦や、300名分以上の指定校推薦枠も用意されています。

難関大学への一般受験を中心としながら、推薦制度という選択肢も持てることが、都市大付属の進路面における大きな魅力です。

高い目標へ向かって仲間と切磋琢磨したい子、理系・文系を問わず自分の興味に合う大学を探したい子、付属校の環境を生かしながら外部大学へ挑戦したい子に適した学校といえるでしょう。

大学合格者数、進学者数、推薦条件、対象学部は年度によって変わります。学校を検討する際には、最新の学校案内や大学合格実績を確認してください。

学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間を見据えた費用

東京都市大学付属中学校の2026年度の学費は、入学金、授業料、施設設備料、維持料、学年費、ICT教育関係費、宿泊行事費などを合わせると、中学1年次に学校へ納める金額は合計1,385,220円です。

さらに、制服や体操着、通学かばん、通学靴などの指定品を購入する必要があります。購入必須品を最低限の数量でそろえた場合、初年度に必要な費用はおおむね150万円程度が目安となります。

ただし、クラブ活動費、通学定期券、カフェテリアの利用、希望制の海外研修などは、この金額に含まれていません。中高6年間の教育費を考える際には、毎年の校納金だけでなく、学校生活に伴う追加費用も見込んでおく必要があります。

2026年度の中学1年次校納金

費用項目年間金額内容
入学金250,000円合格後の入学手続時に納入
授業料516,000円年4回に分けて納入
施設設備料150,000円校舎や教育施設の整備・維持に関する費用
維持料100,000円学校運営や施設維持に関する費用
学年費70,000円学年ごとの教材・活動などに充てる預り金
図書費1,800円図書館や読書活動に関する費用
ICT教育関係費170,000円学習用デバイスと学習支援ツールの購入費
災害備蓄用品費6,000円校内の防災用品に関する費用
中学2年体験旅行積立金40,000円中学2年の宿泊行事に向けた積立金
中学1年林間学校費60,000円中学1年の林間学校に関する費用
生徒会入会費2,000円入学時のみ
生徒会費6,000円生徒会活動に関する年間費用
PTA入会費3,000円入学時のみ
PTA会費10,000円PTA活動に関する年間費用
日本スポーツ振興センター掛金420円学校管理下でのけがなどに備える掛金
校納金合計1,385,220円入学金250,000円と年間校納金1,135,220円の合計

募集要項に掲載された金額と、入学予定者へ配布された「入学の手引き」では、ICT教育関係費の扱いが異なります。最新の入学手引きでは、ICT教育関係費170,000円を含めた年間校納金が1,135,220円とされており、入学金を加えると1,385,220円となります。

校納金は年4回に分けて納入

入学金は、合格後の入学手続時に納入します。その他の校納金は、4月、7月、10月、12月の年4回に分けて、登録した金融機関口座から引き落とされます。

納入時期納入額主な内訳
入学手続時250,000円入学金
4月708,220円授業料、施設設備料、維持料、学年費、ICT教育関係費、林間学校費など
7月129,000円授業料
10月149,000円授業料、中学2年体験旅行積立金
12月149,000円授業料、中学2年体験旅行積立金

特に負担が大きいのは、入学手続から4月までの期間です。入学金に加え、制服・指定品の購入と4月分の校納金が重なるため、短期間に100万円を超える資金を準備する必要があります。

制服の購入費は最低64,790円

制服は新宿髙島屋の学校制服売場で採寸・注文します。購入必須品を各1点ずつそろえた場合の合計は、2026年度価格で64,790円です。

制服価格購入区分
詰め襟28,050円必須
冬用スラックス14,850円必須
長袖ワイシャツ3,520円必須
ベルト4,510円必須
夏用スラックス10,560円必須
半袖ワイシャツ3,300円必須
セーター9,350円任意
ポロシャツ6,050円任意

洗い替えとしてワイシャツやスラックスを複数購入したり、セーターやポロシャツを追加したりする場合は、制服代が更に増えます。成長期にはサイズ変更や買い替えも必要になります。

体操着・通学かばんなどの指定品

制服とは別に、体操着、体育館シューズ、通学かばん、白衣、通学靴などを購入します。各品を最低1点ずつ購入した場合の合計は、送料を含めて51,880円です。

指定品価格
体操着・トレーニングシャツ6,930円
体操着・トレーニングパンツ4,730円
体操着・半袖シャツ3,410円
体操着・ハーフパンツ4,070円
体育館シューズ5,200円
シューズ袋300円
通学かばん16,500円
白衣3,200円
白衣袋500円
通学靴6,490円
送料550円
最低購入額51,880円

体操着の半袖シャツやハーフパンツは、洗い替えのため2点購入する家庭もあります。購入数量によっては、指定品だけで6万円前後となる可能性があります。

初年度は約150万円が一つの目安

費用区分金額の目安
入学金250,000円
中学1年次の年間校納金1,135,220円
購入必須の制服64,790円
体操着・通学かばんなどの指定品51,880円
初年度合計の目安1,501,890円

したがって、2026年度の価格を基にすると、入学初年度は最低でも約150万円を見込んでおく必要があります。

受験時には、これとは別に入学検定料25,000円と決済手数料が必要です。受験から入学までを含めた費用は、約153万円からが目安となります。

校納金に含まれない主な費用

  • 通学費:電車・バスの通学定期券
  • 昼食費:弁当の材料費やカフェテリア利用代
  • クラブ活動費:部費、ユニフォーム、楽器、用具、大会参加費
  • 合宿・遠征費:クラブによって発生する交通費や宿泊費
  • 希望制研修費:マレーシア異文化体験やニュージーランド留学など
  • 検定・模試費:英語検定、漢字検定、外部模試など
  • 制服の追加購入:洗い替え、サイズ変更、紛失・破損時の買い替え
  • 大学受験費:高校段階の模試、受験料、交通費、宿泊費

特に運動部へ入る場合は、競技用具、ユニフォーム、合宿、遠征などの費用が加わります。文化部でも、楽器や電子部品、模型材料などを購入する場合があります。

高校進学時には改めて入学金が必要

東京都市大学付属中学校は完全中高一貫校ですが、付属高校へ進学する際には、改めて入学金を納める必要があります。

2026年度の学校資料では、中学校・高等学校の入学金はいずれも250,000円とされています。ただし、現在の中学生が高校へ進学する時点では金額が変更される可能性があるため、進学年度の案内を確認する必要があります。

高校では、授業料や施設費に加え、大学受験に向けた模擬試験、講習、問題集、受験料などの負担が増えやすくなります。中学校3年間の費用だけでなく、高校進学時と大学受験期の支出も見込んでおきましょう。

中高6年間の総額は一律に計算できない

学校は、2026年度入学生が高校を卒業するまでの6年間について、総費用を一括では公表していません。

授業料や施設費は経済状況によって変更される可能性があり、学年ごとの宿泊行事費、研修費、ICT関係費も異なります。さらに、クラブ活動、海外研修、通学距離、カフェテリアの利用状況によって家庭ごとの差が大きくなります。

時期負担が増えやすい費用
中学1年入学金、ICT端末、制服、指定品、林間学校費
中学2年体験旅行、クラブ活動、制服・用具の買い替え
中学3年研修旅行、希望制海外研修、検定・模試
高校1年高校入学金、制服・教材、研修費
高校2年模試、講習、受験教材、研修旅行
高校3年大学受験料、模試、講習、交通・宿泊費

家計を考える際には、毎年の学費だけでなく、入学年度と高校進学年度、大学受験年度に支出が増えることを踏まえて準備することが大切です。

東京都在住者が利用できる授業料助成

2026年度は、生徒と保護者が東京都内に住所を有する場合、所得にかかわらず私立中学校の授業料軽減助成を受けられます。

助成額は通常の年額100,000円に臨時支援20,000円を加えた最大120,000円で、実際に負担する授業料額が上限です。制度を利用するためには申請が必要で、毎年度の手続が求められます。

高校段階にも国と東京都の授業料支援制度があります。2026年度は、都内在住者の場合、国と都の制度を合わせて最大501,000円まで授業料の支援を受けられます。

ただし、制度内容、居住要件、申請期間、助成額は将来変更される可能性があります。また、授業料以外の施設費、維持料、教材費、行事費などは原則として別途負担となります。

特別奨学金制度も用意

入学試験の成績優秀者を対象とした、A特別奨学生・B特別奨学生制度があります。一般入試、帰国生入試、グローバル入試の各回における合格者のうち、上位7%以内程度が選考対象です。

種類給付対象2026年度額での給付目安
A特別奨学生入学金・施設設備料・維持料・授業料の全額年間約1,016,000円
B特別奨学生入学金・施設設備料・維持料・授業料の半額年間約508,000円

受給資格期間は中学校の3年間ですが、各学年末に人物・成績などの審査があります。高校では、中学3年時の人物・成績を基に改めて特別奨学生を選考します。

なお、対象となる校納金はいったん納入した後、奨学金として給付されます。ICT教育関係費、学年費、旅行費、生徒会費などは給付対象に含まれません。

初年度費用だけでなく6年間の生活費まで確認しよう

東京都市大学付属中学校の初年度費用は、制服・指定品を含めて約150万円が目安です。科学実験、ICT教育、宿泊体験、充実した施設などを支える費用が含まれている一方、一般的な私立中学校として一定の家計負担があります。

学校を検討する際には、初年度の納入金だけでなく、高校進学時の入学金、クラブ活動、海外研修、通学、大学受験まで含めた6年間の資金計画を立てることが大切です。

校納金や指定品価格、助成制度は年度によって変更される場合があります。入学を検討する際は、最新の募集要項、入学の手引き、学校説明会で正式な金額を確認してください。

入試情報と合格の目安|コース一本化後の入試制度と複数回受験のポイント

東京都市大学付属中学校では、一般入試を2月1日午前・午後、2月3日午前、2月5日午前の計4回実施します。このほか、1月6日の帰国生入試と、2月3日のグローバル入試が設けられています。

2026年度入試からⅠ類・Ⅱ類の募集は一本化されました。現在は入学時にコースを分けて合否を判定する制度ではなく、全ての一般入試で共通の募集区分となっています。

2027年度入試では、2月1日午後の第2回入試で、「算数・国語」または「算数・理科」を選択できることが大きな特徴です。また、入学検定料25,000円を一度納めれば、一般入試4回と再チャレンジ受験を含む全ての回を受験できます。

ただし、2027年度募集要項の正式版は2026年9月頃に公表される予定です。以下は、2026年6月13日現在の概要版を基に整理しています。

2027年度の募集定員は帰国生を含めて約240名

2027年度の募集対象は、2014年4月2日から2015年4月1日までに生まれた男子です。一般入試と帰国生入試を合わせ、約240名を募集します。

入試試験日時間帯募集定員試験科目
第1回入試2027年2月1日午前約60名国語・算数・社会・理科
第2回入試2027年2月1日午後約90名算数+国語または理科
第3回入試2027年2月3日午前約30名国語・算数・社会・理科
第4回入試2027年2月5日午前約30名国語・算数・社会・理科
グローバル入試2027年2月3日午前若干名国語・算数・英語
帰国生入試2027年1月6日午前約30名A方式またはB方式

第3回一般入試とグローバル入試は、どちらも2月3日午前に実施されます。そのため、受験資格や得意科目を踏まえ、どちらか一方を選ぶ必要があります。

第1・3・4回は4教科型の午前入試

第1回、第3回、第4回は、国語・算数・社会・理科による4教科入試です。

教科試験時間配点
国語50分100点
算数50分100点
社会40分75点
理科40分75点
合計180分350点

国語と算数の配点が各100点、社会と理科が各75点であるため、国語・算数の比重がやや高い構成です。ただし、4教科合計で判定されるため、社会・理科でも安定して得点する必要があります。

第1回は募集定員が約60名、第3回と第4回は各約30名です。後半の日程は募集人数が少なくなるため、後期回を受験する場合も、第1志望校として十分な過去問対策が必要です。

第2回は算数と国語・理科から選ぶ午後入試

2月1日午後の第2回入試では、算数を必須とし、もう1教科を国語または理科から選択します。

受験方式試験科目配点試験時間
算数・国語型国語+算数各100点・合計200点各50分
算数・理科型理科+算数各100点・合計200点各50分

国語と理科のどちらを選んでも、算数は必須です。理科は午前の4教科入試とは異なり、100点満点・50分で実施されます。

算数・国語型と算数・理科型は、それぞれの200点満点で合否を判定します。算数を得点源にできることが前提となりますが、国語と理科のうち、より安定して得点できる教科を選べる入試です。

午後入試は2つの時間帯から受験できる

第2回入試は、午後の移動に配慮して2つのグループに分けて実施されます。

グループ集合時刻1時間目2時間目
①グループ15時10分15時20分~16時10分16時25分~17時15分
②グループ16時00分16時10分~17時00分17時15分~18時05分

①グループと②グループでは、算数・国語・理科の問題はそれぞれ同じです。出願時と異なるグループで受験する場合も、学校への事前連絡や手続は必要ありません。

また、国語または理科は出願時に選択しますが、試験当日に変更することも可能です。

2月1日午前に他校を受験する場合は、試験終了時刻、受験会場から成城学園前駅までの移動、昼食、電車やバスの遅延を考慮して、無理のないグループを選ぶ必要があります。

第2回入試は募集人数が最も多い

第2回入試の募集定員は約90名で、一般入試4回の中で最も多く設定されています。

2月1日午前に麻布、駒場東邦、海城、早稲田、芝、世田谷学園などを受験した後、午後に都市大付属へ向かう受験パターンを組むこともできます。

一方、午後入試は受験生が疲れやすく、午前校からの移動もあるため、偏差値だけで判断するよりも、当日の行動計画まで考えて出願することが重要です。

  • 午前校の試験終了時刻を確認する
  • 受験会場から成城学園前駅までの経路を調べる
  • 昼食を取る場所と時間を決める
  • 電車・バスの遅延を見込んで移動する
  • 算数・国語型と算数・理科型のどちらが安定するか比較する
  • ①・②グループのどちらに間に合うか確認する

入学検定料25,000円で全ての一般入試を受験可能

入学検定料は25,000円です。一度の支払いで、第1回から第4回までの一般入試と、再チャレンジ受験を含む全ての回を受験できます。

複数回受験しても受験料が追加されないため、都市大付属への志望度が高い受験生は、複数の日程へ出願しやすくなっています。

ただし、受験回数を増やせば必ず有利になるわけではありません。2月1日から5日まで毎日受験を続けると、体力や集中力が低下する可能性があります。

本校の複数回受験を軸にしながら、第一志望校や安全校の日程を組み合わせ、本人が実力を発揮できる受験計画を立てることが大切です。

出願は各試験日の午前7時まで可能

一般入試とグローバル入試は、インターネットで出願します。2027年度は、1月9日午前9時から各試験当日の午前7時まで出願を受け付ける予定です。

出願情報は1月7日午前9時から事前に入力できます。

第1回や第2回の結果を確認した後、第3回や第4回を受験するか判断することもできます。ただし、写真データ、受験票の印刷、決済方法などは事前に準備しておきましょう。

合格発表は試験当日にWebで実施

入試合格発表予定入学手続期限
第1回2月1日21時頃2月5日正午
第2回2月1日23時頃2月5日正午
第3回2月3日18時頃2月5日正午
第4回2月5日18時頃2月8日正午
グローバル入試2月3日18時頃2月5日正午

合格発表はWebのみで行われます。入学手続では、合格発表サイトから入学金決済サイトへ進み、入学金250,000円を納入します。

入試回ごとに手続期限が異なり、期限を過ぎると遡って手続することはできません。併願校の合格発表時刻と、都市大付属の入学手続期限を事前に確認しておきましょう。

グローバル入試は英語を生かせる国内生向け入試

グローバル入試は、海外在住経験の有無にかかわらず受験できます。帰国生の条件を満たさない受験生でも、英語を得意科目として生かせる入試です。

教科試験時間配点
国語50分50点
算数50分100点
英語50分100点
合計150分250点

英語は英検準2級程度の水準が目安とされています。国語と算数は第3回一般入試と同じ問題で、国語は100点満点の得点を2分の1に換算して50点とします。

配点の8割を算数と英語が占めるため、英語力だけでなく、算数でも安定した得点を取ることが重要です。

帰国生入試はA方式とB方式から選択

帰国生入試は、2027年1月6日に実施され、約30名を募集します。

出願資格は、原則として日本の義務教育期間中に海外で通算1年以上就学し、2027年度入試の出願時点で帰国後3年以内の男子です。

方式試験科目主な判定方法
A方式国語・算数・英語3教科250点または国語・算数200点で判定
B方式・2教科型国語・算数2教科200点で判定
B方式・4教科型国語・算数・社会・理科4教科300点または国語・算数200点で判定

A方式の英語は英検準1級程度の水準が目安です。A方式では3教科判定に加え、国語・算数のみの200点でも判定されるため、英語の得点が想定より伸びなかった場合にも合格の可能性が残ります。

B方式の4教科型でも、4教科300点と国語・算数200点の双方で判定されます。

海外での最終学年の成績を証明する書類が必要で、英検やTOEICなどの資格・スコアを持っている場合は、その証明書も提出します。

四谷大塚80偏差値は58~64が目安

学校は合格に必要な偏差値を公表していません。模試の偏差値は、受験者層や判定方法によって異なるため、参考値として見る必要があります。

2027年入試に対応した四谷大塚のAライン80偏差値では、次の数値が示されています。

入試回Aライン80偏差値Cライン50偏差値
第1回5854
第2回・算数国語6459
第2回・算数理科6460
第3回6258
第4回6359

第1回の偏差値が比較的低く、第2回以降は上昇しています。午後入試や後半日程には、2月1日午前の難関校を受験した学力上位層が集まりやすく、募集人数も限られるためです。

都市大付属を第一志望とする場合は、第1回から受験することを基本とし、第2回以降を合格の機会として組み合わせる方法が考えられます。

偏差値だけでなく過去問との相性を確認する

模試の偏差値が合格圏に入っていても、出題形式や時間配分に慣れていなければ、実際の入試で十分な得点を取れないことがあります。

特に第2回入試は、算数と国語または理科の2教科で判定されるため、一つの失点が合計点へ大きく影響します。

  • 制限時間内に全ての問題へ目を通せるか
  • 算数で取るべき基本・標準問題を落としていないか
  • 国語の記述問題に時間を使い過ぎていないか
  • 社会・理科で知識問題を確実に得点できているか
  • 第2回では国語と理科のどちらが安定するか
  • 年度による合格最低点の変化へ対応できるか

学校公式サイトでは、過去の入試問題、解答例、出題の狙い・講評などが公開されています。複数年度を解き、合格最低点だけでなく、教科ごとの得点バランスを確認しましょう。

第2回の選択科目は過去問の得点で決める

算数・国語型と算数・理科型のどちらを選ぶかは、本人の印象だけで決めず、実際に時間を計って過去問を解いた結果から判断することが大切です。

算数・国語型が合いやすい子算数・理科型が合いやすい子
読解問題の得点が安定している理科の4分野を幅広く得点できる
記述問題を時間内にまとめられる計算・実験考察問題に強い
国語の得点変動が比較的小さい国語より理科の得点が安定している
午前入試後でも長文を集中して読める短時間で問題条件を整理できる

試験当日にも科目を変更できますが、直前の迷いを避けるため、基本となる受験科目は事前に決めておきましょう。

複数回受験を生かした受験戦略

東京都市大学付属中学校は、2月1日午前・午後、2月3日、2月5日と複数の受験機会を用意しています。

第一志望の場合は、第1回から受験し、必要に応じて第2回、第3回、第4回へ挑戦する形が基本です。第1回で合格した後も、再チャレンジ受験を利用できる制度があります。

併願校として受験する場合は、午前校との移動時間、他校の合格発表、入学手続期限を一覧にして整理しておく必要があります。

  • 第一志望型:第1回から受験し、複数回で合格機会を確保する
  • 午後併願型:2月1日午前の他校と第2回入試を組み合わせる
  • 後半日程型:2月3日・5日に第一志望校の結果を踏まえて受験する
  • 英語活用型:2月3日のグローバル入試を選択する
  • 帰国生型:1月6日に受験し、一般入試も選択肢として残す

複数回受験の仕組みは魅力ですが、全ての回を受験することが本人にとって最善とは限りません。体力、得意科目、第一志望校の日程、安全校の合格状況を踏まえ、受験する回を決めましょう。

コース一本化後も高い競争力が必要

東京都市大学付属中学校は、2026年度からⅠ類・Ⅱ類の募集を一本化しました。以前のように入試成績によってⅠ類・Ⅱ類へ分けて合格を出す制度ではありません。

一本化によって入試が簡単になったわけではなく、全ての入学生が難関国公立大学・私立大学への進学を目指す体制となっています。

四谷大塚の80偏差値は入試回によって58~64で、特に2月1日午後と後半日程は難度が高くなっています。

都市大付属を志望する場合は、第1回から受験する計画、算数を中心とした基礎力、第2回の選択科目、複数回受験時の体力管理が重要です。

2027年度募集要項の正式版は2026年9月頃に公表される予定です。出願期間、試験時間、提出書類、感染症や交通障害への対応などは、正式版で改めて確認してください。

併願校パターン|男子難関校を中心としたチャレンジ・標準・安全校

東京都市大学付属中学校は、2月1日午前・午後、2月3日午前、2月5日午前に受験機会が設けられているため、第一志望校としても、難関男子校の併願校としても受験日程を組みやすい学校です。

特に2月1日午後の第2回入試は、算数を必須として、国語または理科を選択できる2教科入試です。2月1日午前に麻布、駒場東邦、海城、早稲田などを受験し、午後に都市大付属へ移動する併願パターンも考えられます。

一方、午後入試や後半日程は、難関校を第一志望とする受験生が多く集まります。第1回より偏差値が高くなる傾向があるため、都市大付属を第一志望とする場合は、2月1日午前の第1回から受験することを基本に考えましょう。

併願校は偏差値だけで決めない

併願校を選ぶ際には、模試の偏差値だけでなく、校風、教育内容、入試問題との相性、通学時間、入試日程を総合的に確認する必要があります。

  • 男子校・共学校のどちらを希望するか
  • 大学付属校と進学校のどちらが合っているか
  • 勉強とクラブ活動を両立できる学校か
  • 理数教育、国際教育、探究学習のどれを重視するか
  • 通学時間が中高6年間の生活に無理のない範囲か
  • 本人が過去問で合格最低点を安定して超えられるか
  • 2月1日までに実際の合格を一つ確保できるか

都市大付属は、大学付属校という名称を持ちながら、外部の難関大学への一般受験を中心とする男子進学校です。そのため、併願校も、男子の中高一貫進学校を中心に組み合わせる家庭が多くなります。

難易度別に見る主な併願候補

次の区分は、都市大付属を一つの基準とした一般的な目安です。同じ学校でも入試回によって難易度が変わり、受験生本人の得意科目や模試によって位置づけも異なります。

区分主な学校組み合わせ方
チャレンジ校麻布、駒場東邦、海城、早稲田、武蔵など2月1日午前に受験し、午後または後半日程で都市大付属を受験する
同程度・標準校世田谷学園、攻玉社、本郷、芝、城北、巣鴨など各校の複数回入試と都市大付属を組み合わせる
安全校候補成城中学校、獨協、日本大学豊山、佼成学園など過去問で合格最低点を安定して超えられる学校を選ぶ
共学校の候補成城学園、青稜、日本大学第二、東京都市大学等々力など男子校に限定せず、教育内容や通学環境を重視して組み込む

「安全校」とは、学校自体の難易度が低いという意味ではありません。本人の模試成績や過去問の得点から見て、合格の可能性が十分に高い学校という意味です。

模試の偏差値が少し低いだけでは安全校とはいえません。過去問を複数年度解き、合格最低点を安定して上回れるかを確認して決めましょう。

主な併願候補の入試日程

2027年度入試の日程が既に公表されている学校と、2026年度までの実施日程を基にした学校を整理すると、次のようになります。

学校名主な入試日都市大付属との組み合わせ
麻布例年2月1日午前2月1日午後の都市大付属第2回を併願しやすい
駒場東邦例年2月1日午前立地が比較的近く、都市大付属第2回との併願候補
海城2月1日・2月3日2月1日午後の都市大付属、または2月5日の第4回を組み合わせる
早稲田2月1日・2月3日2月1日午後または2月5日に都市大付属を受験する
世田谷学園例年2月1日午前・午後、2月2日、2月4日都市大付属の受験結果を見ながら複数の日程を組み合わせやすい
攻玉社2月1日・2月2日・2月5日都市大付属第1・2・3回と、攻玉社第2回や特別選抜を組み合わせる
本郷例年2月1日・2月2日・2月5日本郷をチャレンジ校、都市大付属を標準校として組みやすい
例年2月1日・2月4日2月3日の都市大付属第3回と組み合わせやすい
城北例年2月1日・2月2日・2月4日都市大付属の2月1日午後・2月3日・2月5日と分散できる
獨協2月1日午前・午後、2月2日、2月4日安全校候補として前半または2月4日に組み込みやすい

2027年度の正式な募集要項が未公表の学校については、試験日、募集人数、試験科目が変更される可能性があります。出願前には必ず各校の公式募集要項を確認してください。

パターン1|都市大付属を第一志望とする場合

都市大付属を第一志望とする場合は、第1回から受験し、複数回の受験機会を活用する形が基本です。

日程受験例目的
1月埼玉・千葉などの1月校本番の経験を積み、可能であれば合格を確保する
2月1日午前東京都市大学付属 第1回募集人数と偏差値の面で最も狙いやすい回から受験する
2月1日午後東京都市大学付属 第2回算数・国語または算数・理科で合格機会を増やす
2月2日世田谷学園、攻玉社、獨協など都市大付属以外の進学候補を確保する
2月3日東京都市大学付属 第3回第1・2回で届かなかった場合に再挑戦する
2月4日芝、世田谷学園、城北、獨協など合格状況に応じて標準校または安全校を受験する
2月5日東京都市大学付属 第4回都市大付属への最後の受験機会を生かす

都市大付属は、一度の検定料で一般入試4回を受験できます。志望度が高い場合には複数回出願しやすい制度ですが、全ての回を必ず受験する必要はありません。

第1回または第2回で合格できた場合は、その後の日程を上位校への挑戦や休養へ回すこともできます。合格状況に応じて、2月2日以降の予定を変更できるよう準備しておきましょう。

パターン2|麻布・駒場東邦などを第一志望とする場合

2月1日午前に麻布や駒場東邦を受験し、午後に都市大付属第2回を受験するパターンです。

日程受験例
1月合格可能性の高い1月校
2月1日午前麻布または駒場東邦
2月1日午後東京都市大学付属 第2回
2月2日攻玉社、世田谷学園、本郷、城北など
2月3日東京都市大学付属 第3回
2月4日芝、城北、世田谷学園など
2月5日東京都市大学付属 第4回または攻玉社特別選抜

このパターンでは、2月1日の午前と午後に連続して試験を受けるため、移動と体力管理が重要です。

特に麻布から成城、駒場東邦から成城へ移動する場合は、試験終了後の混雑、昼食、電車やバスの遅れを見込む必要があります。都市大付属の第2回入試は集合時刻の異なるグループが設けられているため、午前校からの移動時間に合わせて選びましょう。

パターン3|海城・早稲田を第一志望とする場合

海城と早稲田は、2027年度も2月1日と2月3日に入試を予定しています。両方の回へ挑戦する場合は、都市大付属の第2回と第4回を組み合わせやすくなります。

日程受験例
1月安全校となる1月校
2月1日午前海城第1回または早稲田第1回
2月1日午後東京都市大学付属 第2回
2月2日攻玉社、本郷、世田谷学園、城北など
2月3日海城第2回または早稲田第2回
2月4日芝、城北、獨協など
2月5日東京都市大学付属 第4回

海城や早稲田の2月3日入試を受験すると、都市大付属第3回とは同じ時間帯になるため、両方を受験することはできません。

海城・早稲田への志望度が高い場合は、都市大付属を2月1日午後と2月5日に配置し、2月3日は第一志望校の第2回へ挑戦する形が考えられます。

パターン4|世田谷学園・攻玉社などを中心にする場合

都市大付属、世田谷学園、攻玉社は、進学校型の男子校として比較検討されやすい組み合わせです。

日程受験例
2月1日午前東京都市大学付属 第1回または世田谷学園第1次
2月1日午後東京都市大学付属 第2回または世田谷学園算数特選
2月2日攻玉社第2回または世田谷学園第2次
2月3日東京都市大学付属 第3回
2月4日世田谷学園第3次など
2月5日東京都市大学付属 第4回または攻玉社特別選抜

いずれも大学付属色より外部大学受験の強い男子校ですが、校風や教育内容には違いがあります。

  • 東京都市大学付属:科学実験、部活動との両立、明るく活気ある男子校
  • 世田谷学園:禅の精神を基盤とした人間教育、理数教育、国際教育
  • 攻玉社:伝統ある男子進学校、国際学級、国公立・難関私大への進学

偏差値と入試日だけでなく、学校説明会や文化祭で本人が最も自然に過ごせそうな学校を確認しましょう。

パターン5|算数・理科を得点源にする場合

理数系科目が得意な受験生は、2月1日午後の都市大付属第2回で、算数・理科型を選択できます。

日程受験例科目の生かし方
2月1日午前麻布、駒場東邦、海城、早稲田、攻玉社など4教科で第一志望校へ挑戦する
2月1日午後東京都市大学付属 第2回算数・理科の2教科へ集中する
2月2日攻玉社、世田谷学園、城北など4教科の総合力で受験する
2月5日都市大付属第4回または攻玉社特別選抜算数を得点源として後半日程へ挑戦する

理科を選択する場合も、算数の得点が合否を大きく左右します。算数で基本・標準問題を確実に取り、理科では知識問題だけでなく、実験・観察・計算問題にも対応できるようにしましょう。

国語と理科のどちらを選ぶかは、模試の偏差値だけでなく、都市大付属の形式に合わせて過去問を解いた得点で判断することが大切です。

安全校を2月1日より前に確保する

東京・神奈川の中学入試が本格化する2月1日までに、1月校で実際の合格を一つ確保できると、受験生の精神的な負担を軽減できます。

1月校を選ぶ際には、単なる試験練習ではなく、第一志望校へ合格できなかった場合に実際に進学する可能性があるかを家庭で話し合っておきましょう。

  • 自宅から無理なく通学できるか
  • 男子校・共学校などの希望に合っているか
  • 学校の教育方針に納得できるか
  • 入学手続期限と延納制度を確認したか
  • 都市大付属の入試対策を妨げない日程か
  • 過去問で合格可能性を確認できているか

合格する可能性が低い難関校だけを1月に受験すると、連敗した状態で2月1日を迎える可能性があります。実力相応校だけでなく、合格可能性の高い学校も必ず組み込みましょう。

「成城中学校」と「成城学園中学校」を区別する

都市大付属の併願校として「成城」が挙げられることがありますが、成城中学校成城学園中学校は別の学校です。

学校名所在地男女区分主な特徴
成城中学校新宿区原町男子校完全中高一貫の男子進学校
成城学園中学校世田谷区成城男女共学成城大学への内部進学制度を持つ総合学園

都市大付属と同じ男子進学校として比較する場合は、新宿区にある成城中学校です。一方、通学のしやすさや大学付属校としての環境を重視する場合は、近隣の成城学園中学校も候補となります。

学校名や所在地を混同しないよう、願書を提出する前に正式名称を確認してください。

東京都市大学等々力中学校との併願

同じ東京都市大学グループの東京都市大学等々力中学校を併願することもできます。

学校男女区分主な特色
東京都市大学付属中学校男子校「勉強も部活も100:100」、科学実験、男子の完全中高一貫教育
東京都市大学等々力中学校男女共学ノブレス・オブリージュ、S特選・特選、ICT・探究教育

系列校ではありますが、校風、男女区分、入試制度、教育課程は異なります。「都市大グループだから」という理由だけで選ぶのではなく、本人が男子校と共学校のどちらで過ごしたいかを確認しましょう。

午後入試では移動時間と疲労を考える

2月1日午後の都市大付属第2回は、難関校との併願に便利ですが、午前校の試験終了後に移動し、同日にもう一度試験を受けることになります。

  • 午前校の退場にどれくらい時間がかかるか
  • 駅までの徒歩時間と乗り換え回数
  • 昼食をどこで、いつ取るか
  • 電車やバスが遅れた場合の代替経路
  • 試験開始までに休憩できる時間があるか
  • 午前の試験結果や手応えを引きずらないか

過去問演習の段階から、午前に4教科、休憩と移動を挟み、午後に2教科を解く練習をしておくと、本番の疲労を想定できます。

午前校の終了時刻と都市大付属の集合時刻が近過ぎる場合は、無理に午後入試を組み込まず、2月3日や5日の入試を利用する判断も必要です。

2月2日に合格可能性の高い学校を置く

2月1日にチャレンジ校と都市大付属の午後入試を受験する場合、2月2日には本人の実力に対して無理のない学校を置くことが重要です。

2月1日の夜に両校の不合格が判明した状態で、2月2日にも難関校へ挑戦すると、合格がないまま後半日程へ進む可能性があります。

2月2日の学校は、偏差値だけでなく、過去問での得点状況を確認し、合格の可能性を十分に高めておきましょう。

受験後半は募集人数と競争率に注意

都市大付属は、第1回が約60名、第2回が約90名であるのに対し、第3回と第4回は各約30名の募集です。

後半日程では、第一志望校の結果を受けて受験する生徒が増え、募集人数も少なくなるため、偏差値や競争率が上がりやすくなります。

「第4回まであるから、後から受ければよい」と考えるのではなく、志望度が高ければ第1回から受験することが重要です。

併願校にも実際に進学する意思を持つ

併願校は、第一志望校へ合格できなかった場合に、6年間を過ごす可能性がある学校です。

偏差値表で位置がちょうどよいという理由だけで決めるのではなく、受験前に学校説明会や文化祭へ参加し、教育方針や学校生活を確認しましょう。

  • 本人が校風を気に入っているか
  • 興味のあるクラブがあるか
  • 授業の進度や宿題量が合っているか
  • 希望する大学進学を目指せるか
  • 通学を6年間継続できるか
  • 学費や行事費を家庭で負担できるか

安全校であっても、「合格しても進学しない」と決めている学校を受験しては、合格後の安心にはつながりません。本人と保護者の双方が、進学してもよいと思える学校を選びましょう。

都市大付属を軸にした併願のポイント

ポイント考え方
第一志望なら第1回から受験後半日程だけに絞らず、募集人数の多い前半から合格を目指す
第2回は得意教科を生かす算数・国語型と算数・理科型を過去問の得点で選ぶ
1月校で合格を確保進学可能な学校を選び、2月入試の精神的負担を減らす
2月2日に安全性を持たせるチャレンジ校ばかりを連続させず、合格可能性の高い学校を入れる
午後入試の移動を確認午前校から成城まで実際に移動して所要時間を測る
後半日程を過信しない募集人数が少なく難度が上がることを前提に準備する
併願校の校風も確認合格したら実際に進学できる学校だけを選ぶ

複数回入試を生かしながら合格可能性を高める

東京都市大学付属中学校は、2月1日午前・午後、2月3日、2月5日の4回入試を実施するため、幅広い併願パターンを組める学校です。

麻布、駒場東邦、海城、早稲田などの難関校へ挑戦しながら、2月1日午後に都市大付属を受験する方法もあれば、都市大付属を第一志望として第1回から複数回挑戦する方法もあります。

重要なのは、学校名や偏差値だけで予定を埋めるのではなく、チャレンジ校・実力相応校・安全校をバランスよく配置することです。

本人の得意科目、過去問の得点、体力、通学環境、各校への志望度を踏まえ、2月1日から5日までの複数の展開を事前に用意しておきましょう。

入試日程、募集人数、試験科目、手続期限は年度によって変更されます。2027年度の正式な受験計画は、各校が公表する最新の募集要項を確認して決定してください。

在校生・保護者の声|自由で活気ある校風と学習環境への評価

東京都市大学付属中学校について、在校生の発信や学校生活の様子からは、「男子校らしく明るく活気がある」「好きなことへ夢中になれる」「勉強と部活動の両方へ本気で取り組める」という雰囲気が伝わってきます。

一方、難関大学進学を目指す先取りカリキュラムを採用しているため、授業を受けるだけで学力が伸びるわけではありません。日々の復習、課題、小テスト、定期考査へ継続的に取り組み、自分で時間を管理する姿勢が求められます。

保護者から見れば、学習支援、部活動、進路指導、施設の充実は安心材料です。ただし、通学時間、学校行事やクラブ活動との両立、学費、大学受験へ向けた学習量まで含め、家庭との相性を確認する必要があります。

在校生から伝わる男子校らしい明るさ

都市大付属の学校生活には、男子校らしい率直さと活気があります。授業、休み時間、クラブ活動、学校行事のそれぞれで、生徒同士が遠慮し過ぎず、自然体で関わっている様子が見られます。

スポーツが好きな生徒だけでなく、鉄道、自動車、電子工作、生物、天文、音楽、将棋など、特定の分野へ強い関心を持つ生徒も少なくありません。

小学校では周囲に同じ趣味を持つ友達が少なかった子も、都市大付属では自分の好きなことを共有できる仲間を見つけやすいでしょう。

  • 好きなことを隠さず、堂々と話しやすい
  • 興味の近い友達や先輩と出会いやすい
  • 男子だけの環境でのびのびと行動できる
  • 文化祭や体育祭ではクラスの一体感が生まれる
  • 失敗を過度に気にせず、次の挑戦へ進みやすい

学校全体に勢いがある一方、全員が社交的で活発なタイプというわけではありません。穏やかな生徒、一人で集中して活動することを好む生徒、少人数の友人関係を大切にする生徒など、さまざまな個性を持つ男子が学んでいます。

大人しい子も居場所を見つけやすい

男子校と聞くと、運動が得意で活発な生徒でなければ馴染みにくいのではないかと心配する保護者もいるでしょう。

しかし、都市大付属には多様なタイプの生徒が在籍しています。運動部だけでなく、科学、ものづくり、鉄道、音楽、美術、将棋などの文化部も充実しているため、自分に合った活動や人間関係を見つけやすい環境です。

生徒のタイプ学校生活で見つけやすい居場所
身体を動かすことが好きサッカー、野球、少林寺拳法、水泳、陸上などの運動部
科学やものづくりが好き自動車部、エレクトロニクス研究部、生物研究部、天文部
鉄道や乗り物が好き鉄道研究部、自動車部
一人で集中することが好き将棋、美術、読書、研究・制作活動
仲間と表現することが好き吹奏楽部、柏苑祭、弁論大会、各種発表活動

入学直後に友達づくりへ不安を感じても、クラス、宿泊行事、クラブ活動など複数のつながりがあるため、時間の経過とともに交友関係が広がっていくことが期待できます。

第一志望ではなかった生徒も学校へ馴染んでいく

都市大付属には、第一志望として入学した生徒だけでなく、難関男子校へ挑戦した後に進学する生徒もいます。

入学直後には、中学受験の結果に悔しさを残している子もいるでしょう。しかし、学校生活が始まり、友人関係やクラブ活動、行事などを経験するうちに、入学前の志望順位を意識する場面は少なくなっていくとされています。

中学校生活で重要なのは、受験時に何番目の志望校だったかではなく、入学後の環境をどのように活用するかです。

  • 新しい友達と関係を築く
  • 興味のあるクラブへ参加する
  • 授業や科学実験へ前向きに取り組む
  • 学校行事で自分の役割を見つける
  • 大学進学という次の目標へ気持ちを切り替える

第一志望校への不合格を引きずりやすい場合は、入学前から都市大付属の施設、行事、クラブなどの魅力を本人と確認しておくことが大切です。

「勉強も部活も100:100」を実感する学校生活

在校生の学校生活を語る上で欠かせないのが、「勉強も部活も100:100」という考え方です。

クラブ活動への参加率が高く、多くの生徒が放課後にスポーツ、研究、制作、演奏などへ取り組んでいます。大会、文化祭、発表会の前には、仲間と練習や準備を重ねます。

一方、定期考査や課題もあるため、クラブ活動だけに集中することはできません。活動日の帰宅後や、クラブのない日を利用して、学習時間を確保する必要があります。

在校生にとって「100:100」は、何でも完璧にこなすという意味ではありません。その時間に取り組むべきことへ集中し、勉強も活動も簡単に諦めない姿勢を表しています。

部活動を通して学年を超えた関係が生まれる

中高合同で活動するクラブでは、中学生と高校生が関わります。中学生は、競技や制作の技術だけでなく、学校生活や学習方法についても先輩から学べます。

高校生にとっては、後輩を教え、チームやクラブをまとめることが成長の機会となります。

  • 先輩の技術や取り組み方を間近で学べる
  • 困ったときに相談できる相手が増える
  • 高校生活や大学受験について話を聞ける
  • 学年が上がると、後輩を支える役割を担う
  • 6年間を通してクラブの伝統を引き継げる

同学年だけで過ごすよりも、年齢や経験の異なる相手と関わることで、礼儀、協調性、責任感が育ちやすくなります。

科学実験を楽しみにする生徒が多い

都市大付属を志望した理由として、科学実験や理数教育へ魅力を感じる受験生は少なくありません。

中学3年間で約60テーマの科学実験へ取り組み、少人数で実際に器具を操作します。理科が得意な生徒にとっては、教科書の内容を実物や現象で確かめられることが大きな魅力です。

また、入学時には理科が特別得意でなかった生徒も、観察、測定、実験、レポート作成を重ねる中で、科学への関心を深める可能性があります。

ただし、実験は楽しい体験だけではありません。結果を記録し、考察を文章にまとめる必要があり、丁寧さや提出期限を守る姿勢も求められます。

行事に本気で取り組む姿が印象的

柏苑祭、体育祭、林間学校、体験旅行、京都・奈良研修旅行などでは、生徒が仲間と協力しながら活動します。

特に柏苑祭では、鉄道、自動車、電子工作、科学、音楽など、日頃の活動成果が発表されます。自分の好きな分野について、来場者へ熱心に説明する生徒の姿からは、都市大付属らしい個性と活気を感じられます。

行事を楽しむだけでなく、準備、時間管理、安全確認、片付けまで生徒が担当するため、自主性と責任感も必要です。

学習面では「面倒見のよさ」を評価しやすい

学習に不安がある生徒に対しては、英語・数学を中心とした指名制の基礎補習、担任や教科担当との面談、放課後の質問対応、大学生チューターによる支援などがあります。

小テストや定期考査で理解不足が見られた場合には、振り返りや補習を通して早めに学び直す仕組みが整えられています。

学習支援主な内容
指名制補習英語・数学などの基礎事項を学び直す
担任面談学習習慣や生活状況を確認する
教科担当との相談苦手単元や具体的な学習方法を確認する
大学生チューター問題の質問や勉強方法について相談する
講習基礎から発展まで学力に応じた内容へ取り組む

学校側が学習状況を把握し、必要に応じて声を掛ける体制は、保護者にとって安心材料になります。

ただし、補習や質問環境があるからといって、本人が受け身のままでよいわけではありません。課題を提出し、自分から質問し、間違えた問題を解き直す姿勢が必要です。

授業の進度と課題への対応は必要

都市大付属は難関大学への一般受験を前提とした先取りカリキュラムを採用しています。そのため、授業の進度が速いと感じる生徒もいます。

特に英語や数学は、前の単元を十分に理解しないまま次へ進むと、学年が上がるにつれて負担が大きくなります。

  • 授業当日に復習する
  • 小テストの間違いを放置しない
  • 提出物を期限までに仕上げる
  • 定期考査の直前だけでなく、早めに準備する
  • 分からない問題を教員やチューターへ質問する

学習支援は整っていますが、それを利用できるのは、自分の課題を認めて行動できる生徒です。入学後も保護者が全てを管理するのではなく、少しずつ本人へ学習管理を任せていく必要があります。

ACTIO手帳による自己管理には慣れが必要

授業、宿題、小テスト、クラブ活動、行事などの予定は、ACTIO手帳を使って管理します。

小学生のうちは、保護者や塾の先生が予定を組んでくれることも多いでしょう。しかし、中学校では自分で提出期限や試験日を確認し、学習時間を確保することが求められます。

入学当初は計画どおりに進められなくても、失敗と振り返りを重ねながら、自分に合う時間の使い方を身につけていきます。

保護者は細かく口を出し続けるのではなく、手帳の記入や生活リズムを時折確認し、本人が自分で改善できるよう支える姿勢が適しています。

保護者と学校が相談しやすい体制

都市大付属では、中学生を中心に学習習慣や生活状況について面談を行います。担任だけでなく、必要に応じて教科担当、学年団、生活担当の教員などが連携して対応します。

学年直通の電話も設けられており、人間関係や学校生活に不安がある場合には、保護者が担任や学年へ相談できる体制があります。

  • 学習習慣や成績について相談できる
  • クラブ活動と学習の両立を確認できる
  • 友人関係や生活面の変化を共有できる
  • 必要に応じて複数の教員が連携する
  • 高校段階では志望大学や進路について相談する

中学生になると、家庭で学校生活を詳しく話さなくなる子もいます。保護者と学校の双方から様子を確認できることは、問題の早期発見につながります。

人間関係の問題には組織的に対応

多くの生徒が集団生活を送る以上、人間関係の衝突やトラブルが全く起こらないとは言い切れません。

学校は、問題が生じた場合に速やかに状況を確認し、担任だけに任せるのではなく、学年団や生活担当の教員が連携して対応する方針を示しています。

匿名で学校へ知らせることができるWeb通報システムも採用されています。

学校を選ぶ際には、「問題が起こらない」と説明する学校よりも、問題が生じた場合にどのような方法で把握し、誰が対応し、保護者へ連絡するのかを確認することが大切です。

施設とカフェテリアへの評価

校舎内には、科学実験室、メディアセンター、カフェテリア、PC教室、アルマ・マタホールなどが整っています。

昼食にカフェテリアを利用できることは、毎日の弁当作りを負担に感じる家庭にとって便利です。放課後には自習場所としても利用され、友達と課題を進めたり、大学生チューターへ質問したりできます。

全面人工芝のグラウンドや校外の総合グラウンドなど、運動部の活動を支える施設もあります。

ただし、希望するクラブによって活動場所が異なります。校外施設を利用するクラブでは、移動時間や活動後の帰宅時刻も確認しましょう。

成城の環境と通学のしやすさ

成城学園前駅から徒歩約10分という立地や、落ち着いた住宅街にあることも、保護者にとって評価しやすい点です。

小田急線に加え、二子玉川、等々力、渋谷、京王線方面からバスを利用できるため、広い地域から通学できます。

一方、クラブ活動後の最終下校は午後6時30分です。自宅が遠い場合には、帰宅後の食事、学習、睡眠時間が十分に取れるかを確認する必要があります。

学校見学では休日の経路だけでなく、平日の朝や夕方の混雑、バスの遅延なども想定しましょう。

大学付属校でありながら受験勉強は必要

学校名に「東京都市大学付属」とあるため、大学受験の負担が軽い学校だと思われることがあります。

しかし、卒業生の多くは国公立大学や難関私立大学を一般受験します。東京都市大学への推薦制度はあるものの、学校全体としては外部大学受験を中心とした進学校です。

保護者の立場では、付属校としての進路の選択肢に安心感を持ちながら、本人が高い目標へ挑戦できることが魅力となります。

一方、「大学付属校へ入れば中高6年間は受験勉強をあまりしなくてよい」と考えて入学すると、学校の実態とのずれが生じます。

都市大付属に関する評価を整理

評価されやすい点確認しておきたい点
男子校らしく自由で活気がある集団生活の勢いや雰囲気が本人に合うか
科学実験や理数教育が充実している実験レポートや提出物へ丁寧に取り組めるか
クラブ活動の選択肢が多い活動日、費用、校外施設への移動を確認する
難関大学への進学実績が高い先取り授業へ対応する継続的な学習が必要
補習・面談・チューター制度がある本人が自分から質問し、制度を活用できるか
付属校推薦という選択肢がある外部大学の一般受験が学校の中心である
成城の落ち着いた環境で学べるクラブ活動後を含めた通学時間を確認する
学校行事が多く、一体感が生まれやすい行事と定期考査を両立する時間管理が必要

口コミは本人との相性を考える材料にする

学校に対する印象は、生徒の性格、所属するクラスやクラブ、通学時間、学習状況によって異なります。

同じ「自由で活気がある」という校風でも、のびのび過ごせると感じる子もいれば、少し騒がしいと感じる子もいるでしょう。また、学習支援が充実していると感じるか、課題や進度が大変だと感じるかも、本人の学習習慣によって変わります。

インターネット上の口コミだけで学校を決めず、次の機会を利用して本人との相性を確かめることが大切です。

  • 授業見学ができるミニ説明会
  • 在校生や教員が参加する学校説明会
  • クラブ活動の見学・体験会
  • 柏苑祭での生徒の様子
  • 個別相談での学習・生活面の質問
  • 登下校時間帯の通学経路の確認

説明会で用意された発表だけでなく、廊下ですれ違う生徒の挨拶、休み時間の過ごし方、先輩と後輩の関係、教員への質問のしやすさなどを見ると、学校の日常をつかみやすくなります。

活気と面倒見のよさを併せ持つ男子校

東京都市大学付属中学校は、男子が好きなことへ夢中になり、仲間と全力で学校生活を楽しめる活気ある学校です。

科学実験、クラブ活動、柏苑祭などに魅力を感じる生徒が多く、第一志望ではなかった場合でも、友人関係や活動の場を見つけることで学校へ馴染んでいくことが期待できます。

保護者にとっては、補習、面談、チューター、進路指導、人間関係への組織的な対応などが安心材料となります。

一方、難関大学進学を目指す先取り授業、クラブ活動、行事を両立するには、本人の時間管理と継続的な努力が欠かせません。

自由で明るい男子校の雰囲気を楽しみながら、勉強、部活動、行事の全てへ積極的に挑戦したい子にとって、充実した6年間を送りやすい学校といえるでしょう。

この学校に向いている子の特徴|勉強・部活動・行事の全てに挑戦したい子

東京都市大学付属中学校に向いているのは、勉強だけに集中するのではなく、部活動、学校行事、科学実験、探究活動などにも積極的に取り組みながら、自分の可能性を広げたい男子です。

学校が掲げる「勉強も部活も100:100」は、全てで完璧な結果を出すことを求める言葉ではありません。勉強するときは勉強へ集中し、部活動や行事へ取り組むときは仲間と全力を尽くす姿勢を表しています。

学習支援や充実した施設は用意されていますが、本人が受け身のままでも難関大学へ進める学校ではありません。学校の環境を自分から活用し、試行錯誤しながら成長できる子に適しています。

勉強と部活動の両方へ本気で取り組みたい子

東京都市大学付属中学校では、中学生の多くがクラブ活動へ参加しています。全国大会や都大会を目指す運動部だけでなく、自動車、鉄道、電子工作、天文、生物、音楽など、文化部の選択肢も豊富です。

そのため、難関大学進学を目指して勉強しながら、自分の好きな活動も諦めたくない子に向いています。

  • 中学校でも好きなスポーツを続けたい
  • 新しい競技や武道へ挑戦したい
  • 科学、機械、鉄道、電子工作などを深く追究したい
  • 文化祭や大会へ向けて仲間と努力したい
  • 部活動を理由に勉強を諦めたくない

一方、部活動へ参加しているだけで「100:100」を実践したことにはなりません。活動後の疲れがある中でも課題や復習を進め、定期考査から逆算して予定を立てる必要があります。

限られた時間を工夫して使う経験は、大学受験だけでなく、将来の仕事や生活にもつながります。

男子校で自分らしく過ごしたい子

男子校である都市大付属には、周囲の目を過度に気にせず、自分の興味や個性を表現しやすい雰囲気があります。

スポーツへ熱中する子、科学実験が好きな子、鉄道や自動車を研究する子、音楽や美術へ取り組む子など、多様な関心を持つ男子が集まります。

全員が明るく活発なタイプというわけではありません。大人数で盛り上がることが好きな子だけでなく、少人数の友達と落ち着いて過ごしたい子や、一つのことへ黙々と取り組む子も、自分に合った居場所を見つけやすい学校です。

本人のタイプ学校で生かせる場面
活発で身体を動かすことが好き運動部、体育祭、林間学校など
一つの趣味へ没頭したい鉄道研究部、自動車部、天文部、将棋部など
ものづくりが好き科学実験、技術科、エレクトロニクス研究部など
人前で表現したい柏苑祭、弁論大会、吹奏楽部、探究発表など
大人しいが興味を深めたいメディアセンター、文化部、少人数の実験活動など

科学やものづくりへの知的好奇心が強い子

都市大付属を代表する教育の一つが、中学3年間で約60テーマへ取り組む科学実験です。

生物、化学、物理の実験を少人数で行い、器具を操作し、結果を記録し、レポートにまとめます。教科書の知識を暗記するだけでなく、自分の目で確かめ、なぜそのような結果になるのかを考えたい子に適しています。

  • 身近な現象に「なぜ」と疑問を持つ
  • 実験や観察が好き
  • 数字やデータを比べることが苦にならない
  • 失敗した原因を考えることを楽しめる
  • 機械、建築、情報、医療、環境などに関心がある
  • 自分で作ったものを改良することが好き

ただし、実験は楽しい体験だけではありません。安全に器具を扱い、正確に記録し、考察やレポートを期限までに完成させる丁寧さも必要です。

結果だけでなく、準備や記録の過程にも真面目に取り組める子ほど、科学実験の環境を生かせるでしょう。

自分で予定を管理できるようになりたい子

都市大付属では、授業、宿題、小テスト、定期考査、部活動、学校行事など、多くの予定が同時に進みます。

ACTIO手帳を活用し、試験日や提出期限から逆算して学習計画を立てます。入学時から完璧に自己管理できる必要はありませんが、失敗を振り返り、少しずつ改善しようとする姿勢が求められます。

必要となる力学校生活での具体例
計画力定期考査や提出日から逆算して学習する
優先順位を決める力部活動が忙しい時期にも必要な課題を進める
振り返る力試験の失点原因や計画の問題点を確認する
相談する力分からない問題を教員やチューターへ質問する
切り替える力大会や試験の結果を次の行動へつなげる

小学校時代に保護者が学習予定を細かく管理していた子でも、自分で管理できるようになりたいという意欲があれば、6年間の中で成長できます。

反対に、周囲から指示されなければ課題へ全く取り組まず、失敗の原因を他人のせいにしてしまう場合は、学校の学習進度へ対応するのが難しくなる可能性があります。

分からないことを放置せず質問できる子

都市大付属では、先取りカリキュラムによって中学校と高校の内容を連続して学びます。特に英語と数学は、以前の単元の理解が次の学習へつながります。

授業で分からなかった部分を放置すると、学年が上がるにつれて苦手が大きくなる可能性があります。

学校には、指名制補習、教科担当への質問、放課後の自習環境、卒業生チューターなどの支援があります。大切なのは、制度があることだけでなく、本人がそれを利用することです。

  • 間違えた問題をもう一度解く
  • 分からない部分を言葉で説明する
  • 先生や先輩へ質問する
  • 補習を否定的に捉えず、学び直しの機会として使う
  • 試験結果から次の学習方法を考える

分からないことを恥ずかしいと考えるのではなく、理解するために行動できる子は、学校の学習支援を十分に生かせます。

難関大学を目指して努力を続けたい子

東京都市大学付属中学校は、大学付属校でありながら、卒業生の多くが国公立大学や難関私立大学を一般受験する進学校です。

東京大学をはじめとする難関国公立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、医学部などを目指す生徒が、互いに切磋琢磨します。

中学校入学時に具体的な志望大学が決まっている必要はありません。科学実験、弁論、キャリア学習、海外研修、部活動などを経験しながら、自分が大学で学びたい分野を見つけていきます。

ただし、高い進学実績は学校へ在籍するだけで得られるものではありません。

  • 毎日の授業を大切にする
  • 小テストや定期考査へ準備する
  • 模擬試験の結果を分析する
  • 長期休暇の講習を活用する
  • 苦手分野を放置しない
  • 第一志望へ向けて長期間努力する

周囲の友達から刺激を受け、高い目標へ挑戦することを前向きに楽しめる子に向いています。

大学付属校の安心感を持ちながら外部大学へ挑戦したい子

都市大付属には、東京都市大学への付属校推薦制度があります。一方、実際の進路は外部大学への一般受験が中心です。

系列大学への進学という選択肢を持ちながら、国公立大学や難関私立大学へ挑戦したい家庭にとって、進路の幅を確保しやすい学校です。

希望都市大付属との相性
難関国公立・私立大学へ挑戦したい一般受験を中心とした進路指導を受けられる
理工・情報・建築・環境分野へ関心がある東京都市大学との連携や付属校推薦を生かせる
入学後に進路をじっくり考えたい探究・キャリア教育を通して興味を広げられる
系列大学への進学を第一目的にしたい内部進学中心の付属校とは性格が異なるため確認が必要

「大学付属校だから受験勉強をせずに進学できる」と考える子よりも、付属校の環境を生かしながら、更に高い目標へ挑戦したい子に適しています。

仲間と協力して行事をつくりたい子

柏苑祭、体育祭、林間学校、中学2年体験旅行、京都・奈良研修旅行など、仲間と協力する行事が数多くあります。

行事では、決められたプログラムへ参加するだけでなく、企画、準備、役割分担、発表、運営、片付けにも関わります。

  • 文化祭の企画や展示を考える
  • 体育祭でクラスの仲間と作戦を立てる
  • 宿泊行事で時間や生活を自己管理する
  • 班別行動で訪問地や移動経路を決める
  • 調査したことを発表や新聞にまとめる

自分の意見を持つことに加え、他者の意見を聞き、必要に応じて譲り合う力が求められます。

一人で物事を進めるよりも、仲間と試行錯誤して一つのものを完成させることに喜びを感じる子に向いています。

異なる個性を持つ相手を尊重できる子

男子校には、多様な性格や興味を持つ生徒が集まります。スポーツが得意な子もいれば、研究や制作が好きな子もいます。人前で話すことが得意な子もいれば、静かに考えることを好む子もいます。

学校の校訓には「自主」と「協調」が含まれています。自分の意見を持つだけでなく、相手の考えや個性を尊重しながら行動することが大切です。

自分と違うタイプの相手を否定するのではなく、「そのような考え方もある」と受け止められる子は、クラスや部活動で人間関係を広げやすいでしょう。

失敗しても再挑戦できる子

勉強、部活動、科学実験、行事の全てが、最初から思いどおりに進むとは限りません。

試験の成績が下がることもあれば、大会で負けること、実験が失敗すること、行事の話し合いがまとまらないこともあります。

都市大付属で成長しやすいのは、失敗したときに諦めるのではなく、原因を考えて次の方法を試せる子です。

失敗した場面次につなげる行動
定期考査の点数が伸びなかった時間配分や勉強方法を見直す
実験が予想どおりにならなかった条件や操作、測定方法を確認する
大会で負けた課題を分析し、練習内容を改善する
友達と意見が合わなかった互いの考えを聞き、共通の目的を確認する
計画どおりに課題が終わらなかった予定の立て方や優先順位を修正する

結果だけで自信を失うのではなく、経験を成長の材料として受け止められる子に適した学校です。

国際交流や異文化へ関心がある子

学校には帰国生が多く在籍し、日常の学校生活の中でも、海外経験や異なる文化的背景を持つ仲間と関われます。

希望者は、マレーシア異文化体験、ニュージーランド・ターム留学、語学研修などへ参加できます。

英語の点数を上げることだけでなく、異なる文化や価値観を知り、自分の考えを相手へ伝えたい子に向いています。

  • 海外で生活してみたい
  • 英語を実際の交流で使いたい
  • 異なる文化や宗教を知りたい
  • 帰国生の経験から刺激を受けたい
  • 将来は海外大学や国際的な仕事も考えたい

海外研修へ参加しなくても、校内の帰国生との関わりや国際理解教育を通して、視野を広げられます。

家庭からの自立へ少しずつ進みたい子

都市大付属では、保護者や教員が全てを先回りして管理するのではなく、生徒が自分で判断し、行動できるようになることを目指しています。

中学1年では忘れ物や計画の失敗があっても、その経験から改善方法を考えます。学年が上がるにつれて、学習、部活動、進路選択を自分で管理する範囲が広がります。

入学時点で自立している必要はありませんが、「自分のことは自分でできるようになりたい」という気持ちがある子に向いています。

保護者が細かく管理し過ぎず見守れる家庭

都市大付属の教育を生かすためには、家庭の関わり方も重要です。

中学生になっても保護者が毎日の課題や持ち物を全て管理していると、本人が予定を立て、失敗から学ぶ機会が少なくなります。

一方、完全に任せきりにすると、学習の遅れや生活リズムの乱れに気づくのが遅くなることがあります。

  • 必要なときは学校や本人と話し合う
  • 結果だけでなく努力の過程を見る
  • 失敗したときにすぐ答えを与え過ぎない
  • 睡眠、食事、通学など生活面を支える
  • 学校の補習や面談を前向きに活用する
  • 大学名だけでなく本人の興味を尊重する

本人の自主性を尊重しながら、生活や学習の土台を家庭で支えられる場合、学校との相性がよいでしょう。

入学前に慎重に検討したい子

次のような場合は、都市大付属の教育環境が本人に合うかを慎重に確認する必要があります。

  • 大学付属校へ進み、大学受験をせずに過ごしたい
  • 授業外の課題や復習へ取り組みたくない
  • 部活動や学校行事にはできるだけ関わりたくない
  • 速い授業進度に大きな負担を感じやすい
  • 失敗や競争を極端に避けたい
  • 男子校の活気ある雰囲気が苦手
  • 長い通学時間によって睡眠や学習時間を確保できない

これらに一つ当てはまるだけで、入学に向いていないと決まるわけではありません。

例えば、現在は大人しい子でも、文化部や科学実験へ興味があれば、学校生活の中で活躍の場を見つけられます。また、自己管理が苦手でも、改善しようとする意欲があれば成長できます。

重要なのは、現在できるかどうかだけでなく、本人が学校の環境を利用してどのように成長したいかです。

東京都市大学付属中学校との相性チェック

次の項目に多く当てはまる場合は、都市大付属との相性がよい可能性があります。

  • 勉強と部活動の両方へ取り組みたい
  • 男子校で自分らしく過ごしたい
  • 科学実験やものづくりに興味がある
  • 好きなことを深く追究したい
  • 文化祭や体育祭を仲間と楽しみたい
  • 難関国公立大学や私立大学を目指したい
  • 付属校の環境を生かしながら外部大学へ挑戦したい
  • 自分で予定を管理できるようになりたい
  • 分からないことを質問できるようになりたい
  • 失敗しても方法を変えて再挑戦したい
  • 異なる個性を持つ仲間と協力したい
  • 海外研修や異文化交流にも関心がある

全力で挑戦する経験を通して成長したい子に向く学校

東京都市大学付属中学校に向いているのは、入学時点で何でもできる優等生だけではありません。

好きなことへ夢中になりたい、勉強と部活動を両立したい、自分で予定を管理できるようになりたい、仲間と協力しながら高い目標へ挑戦したいという意欲を持つ子に適しています。

科学実験、クラブ活動、学校行事、探究学習、大学受験の全てを成長の機会として捉えられることが、都市大付属で充実した6年間を送るための大切な条件です。

学校説明会や柏苑祭では、施設や進学実績だけでなく、生徒の表情、クラブ活動の雰囲気、教員との距離感を確認しましょう。受験生本人が「この学校で好きなことを見つけ、仲間と全力で挑戦したい」と感じられるかが、最も重要な判断材料となります。

まとめ|高い進学力と男子校らしい活気を兼ね備えた文武両道の進学校

東京都市大学付属中学校は、東京都世田谷区成城にある完全中高一貫の男子校です。学校を象徴する「勉強も部活も100:100」という言葉のもと、難関大学進学を目指す学習と、クラブ活動・学校行事・体験学習の全てへ全力で取り組む教育を行っています。

大学名を冠した付属校ですが、卒業後の進路は東京都市大学への内部進学が中心ではありません。東京大学をはじめとする国公立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、医学部など、外部の難関大学へ挑戦する生徒が多い進学校型の付属校です。

一方で、東京都市大学への付属校推薦制度や他大学の指定校推薦も用意されています。一般受験へ挑戦できる環境と、大学付属校としての進路の選択肢を併せ持つ点は、都市大付属ならではの魅力です。

都市大付属の主な魅力

特色主な内容
完全中高一貫教育高校募集を行わず、大学進学までを見通した6年間の教育を実施
勉強も部活も100:100学習、クラブ活動、学校行事の全てへ全力で取り組む校風
難関大学への進学力国公立大学、早慶上理、医学部などへ幅広い合格実績
充実した科学教育中学3年間で約60テーマの科学実験へ少人数で取り組む
多彩なクラブ活動運動部に加え、自動車、鉄道、電子工作、天文などの文化部も充実
活気ある男子校生活柏苑祭、体育祭、宿泊行事を通して自主性と協調性を育てる
学習支援補習、講習、面談、卒業生チューター、自習環境を整備
幅広い進路選択外部大学受験、東京都市大学への推薦、指定校推薦などに対応

「100:100」を支える6年間の教育

都市大付属では、勉強と部活動を50%ずつに分けるのではなく、そのときに取り組むべきことへ100%の力を注ぐ姿勢を大切にしています。

授業中は学習へ集中し、放課後はクラブ活動へ全力で取り組みます。文化祭や体育祭では仲間と協力し、定期考査前には自分で学習計画を立てます。

このような生活を続けるには、時間管理、優先順位、切り替え、継続力が必要です。入学時から全てを上手にこなせなくても、失敗と振り返りを重ねながら、自分で学校生活を管理できるようになることを目指します。

難関大学への合格だけでなく、大学進学後や社会へ出た後にも必要となる自主性、協調性、責任感を育てることが、都市大付属の教育の大きな目的です。

科学実験と探究活動で知的好奇心を伸ばす

都市大付属の教育を代表するのが、中学3年間で約60テーマへ取り組む科学実験です。生物・化学・物理の実験を少人数で行い、生徒自身が器具を操作し、観察や測定の結果をレポートへまとめます。

実験では、教科書に書かれた結論を覚えるだけではありません。予想を立て、実際に確かめ、異なる結果が出た場合には原因を考えます。

弁論大会、中期修了論文、キャリア・スタディなどでも、自分で問いを立て、資料を調べ、考えをまとめて他者へ伝える活動が行われます。

科学やものづくりが好きな子はもちろん、入学後に自分の興味を見つけたい子にも、多様な分野へ触れられる環境です。

好きなことへ夢中になれるクラブ活動

都市大付属では、中学生の多くがクラブ活動へ参加しています。

サッカー、野球、水泳、少林寺拳法、バドミントンなどの運動部に加え、自動車部、鉄道研究部、エレクトロニクス研究部、天文部、生物研究部、吹奏楽部など、男子校らしい特色ある文化部がそろっています。

大会で上位を目指すことも、好きな分野を深く研究することもできます。同じ興味を持つ仲間や先輩と出会い、クラスとは異なる居場所をつくれることも魅力です。

クラブ活動は原則週3日で、勉強との両立を考えた活動方針となっています。ただし、大会や発表会の前には活動が増える場合があるため、本人の自己管理が欠かせません。

付属校でありながら外部大学受験が中心

東京都市大学付属中学校を検討する際に理解しておきたいのは、内部進学を中心とする一般的な大学付属校とは性格が異なることです。

東京都市大学への推薦制度はありますが、卒業生の多くは国公立大学や難関私立大学の一般入試へ挑戦します。

完全中高一貫教育の利点を生かして高校2年までに高校課程の主要範囲を終え、高校3年では大学入試問題の演習を中心に進めます。

学校には補習、長期休業中の講習、教員への質問、卒業生チューター、進路面談などの支援があります。ただし、学校の進学実績は、こうした環境を生徒が自分から活用し、努力を続けた結果です。

入学すれば自動的に難関大学へ進めるわけではなく、授業の復習、課題、小テスト、定期考査へ継続的に取り組む必要があります。

2026年度からコース募集を一本化

都市大付属では、2025年度入試までⅠ類・Ⅱ類に分けて入学生を募集していましたが、2026年度入試から募集区分を一本化しています。

入学試験の結果だけで生徒の可能性を固定せず、入学後の学習、努力、興味、成長を重視する教育へ移行しました。

現在は、入学時にコース名で分けられるのではなく、全ての生徒が共通の環境で中学校生活を始めます。

入学時の成績が高かった生徒も努力を続ける必要があり、入学時には上位でなかった生徒も、その後の取り組みによって大きく成長できます。

充実した施設と成城の落ち着いた環境

校内には、生物・化学・物理の実験室、4万5,000冊以上の蔵書を持つメディアセンター、カフェテリア、PC教室、アルマ・マタホール、全面人工芝グラウンドなどがあります。

静かに学習したい場合はメディアセンター、友達と相談しながら課題へ取り組みたい場合はカフェテリアというように、目的に応じて学習場所を選べます。

運動部は、校内施設に加え、硬式野球場やテニスコートを備えた総合グラウンドも利用します。

学校は小田急線の成城学園前駅から徒歩約10分で、二子玉川、等々力、渋谷、京王線方面からはバスも利用できます。成城の落ち着いた住宅街にあり、都心へのアクセスと学習環境を両立した立地です。

都市大付属が向いている子

  • 勉強と部活動のどちらも諦めたくない子
  • 男子校で自分らしくのびのびと過ごしたい子
  • 科学実験やものづくりへ興味がある子
  • 鉄道、自動車、電子工作など好きな分野を深めたい子
  • 難関国公立大学や私立大学を目指したい子
  • 文化祭や体育祭へ仲間と全力で取り組みたい子
  • 自分で予定を管理できるようになりたい子
  • 失敗しても原因を考え、再挑戦できる子
  • 大学付属校の選択肢を持ちながら外部大学へ挑戦したい子

現在は自己管理が得意でなくても、改善しようとする意欲があれば、学校生活の中で成長できます。

反対に、大学受験をせずに内部進学することだけを希望する場合や、授業以外の活動へあまり関わりたくない場合は、学校の教育方針と合わない可能性があります。

入学前に確認しておきたい点

確認項目主なポイント
男子校の雰囲気自由で活気のある環境を本人が楽しめるか
授業の進度毎日の復習や課題へ継続的に取り組めるか
クラブ活動活動日、費用、活動場所、帰宅時刻を確認する
通学時間部活動後も食事・学習・睡眠時間を確保できるか
進路方針内部進学中心ではなく、外部大学受験が中心であることを理解する
学費初年度だけでなく、高校進学・海外研修・大学受験まで見通す
本人の主体性補習、自習室、チューターなどを自分から利用できるか

学校説明会や柏苑祭へ参加するときは、進学実績や施設だけでなく、在校生の表情、先輩と後輩の関係、教員との距離感、クラブ活動の雰囲気にも注目しましょう。

高い学力と豊かな男子教育を両立する学校

東京都市大学付属中学校は、難関大学への高い進学力、約60テーマの科学実験、多彩なクラブ活動、活気ある学校行事を備えた男子進学校です。

勉強だけに偏るのではなく、部活動や行事へ全力で取り組む経験を通して、学力とともに、自主性、協調性、責任感を育てます。

大学付属校としての安心感を持ちながら、自分の興味に合う外部大学へ挑戦できることも大きな特徴です。

「勉強も部活も100:100」という考え方に共感し、好きなことへ夢中になりながら、高い目標へ努力を続けたい男子にとって、充実した6年間を過ごせる学校といえるでしょう。

最終的な学校選びでは、偏差値や大学合格実績だけでなく、受験生本人が「この学校で仲間と学び、全力で挑戦したい」と感じられるかを大切にしてください。

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