【2026年版】田園調布学園中等部の評判は?理系にも強い注目女子校の学費・偏差値・入試情報・進学実績を解説!

中学受験
  1. 学校の概要|創立100周年を迎えた完全中高一貫の女子校
    1. 田園調布学園中等部の基本情報
    2. 1926年創立の伝統ある女子校
    3. 建学の精神は「捨我精進」
    4. 「精進の鐘」と黙想から始まる一日
    5. 卒業時に目指す3つの人物像
    6. 体験を重視した6カ年一貫教育
    7. 学校全体で取り組む探究と課題解決学習
    8. 女子校だからこそ広がる挑戦の機会
    9. 約170種類の土曜プログラム
    10. 社会との出会いから自分の可能性を広げる
    11. 伝統と新しい教育を両立する女子校
  2. アクセスと立地環境|田園調布駅と雪が谷大塚駅から通える落ち着いた環境
    1. 所在地と最寄り駅
    2. 田園調布駅から徒歩8分
    3. 東横線で渋谷・横浜方面から通学しやすい
    4. 目黒線で都心各方面とつながる
    5. 雪が谷大塚駅から徒歩10分
    6. 2駅3路線を利用できる安心感
    7. 東京都と神奈川県の幅広い地域から通学できる
    8. 閑静な街並みにある煉瓦造りの校舎
    9. 都心に近く、校外活動へも移動しやすい
    10. 駅から適度に歩くことで生活リズムを整える
    11. 放課後活動と帰宅時間を考えやすい
    12. 学校説明会では平日の通学を想定して確認
    13. 通学利便性と落ち着いた教育環境を両立
  3. 教育方針とカリキュラム|体験・探究・理数教育を軸とした6年間の学び
    1. 田園調布学園の教育を支える主な取り組み
    2. 主体性と協同性を育てる「協同探求型授業」
    3. 中等部1年生から高等部2年生まで続く「探究」
    4. 複数の教科を結びつける教科横断型授業
    5. 中高6年間で約150回行われる理科実験
    6. 手を動かして理解する数学
    7. 理系進学者は毎年45%程度
    8. 中等部から段階的に高度な学習へ進む
    9. 数学と英語で到達度別授業を実施
    10. 中等部の補習で学習の積み残しを防ぐ
    11. 約170種類から選ぶ土曜プログラム
    12. 大学・企業・専門家とつながる学び
    13. 中等部では1人1台のChromebookを使用
    14. 情報を正しく判断し、分かりやすく伝える力を育てる
    15. 英語4技能を実際のコミュニケーションへつなげる
    16. 中等部3年生から参加できる海外ホームステイ
    17. 学校生活のあらゆる場面を探究の機会にする
    18. 体験を知的好奇心と進路へつなげる教育
  4. 学習環境と施設設備|図書館・ICT環境・人工芝グラウンドを備えたキャンパス
    1. 田園調布学園の主な施設
    2. 温かみのある煉瓦造りの本校舎
    3. 探究と創作の拠点となる「創造探究棟」
    4. 約3万6,000冊を所蔵する図書館
    5. 朝から利用できる居心地のよい空間
    6. 3つの理科室で豊富な実験を支える
    7. 全教室に電子黒板を設置
    8. 1人1台のChromebookを日常的に活用
    9. 情報教育を支えるPC教室
    10. 英語を身近に感じられるEnglish Room
    11. 礼法教育を支える和作法室
    12. 人工芝グラウンドと200mトラック
    13. 全天候型テニスコート4面
    14. 体育館と講堂を使った多彩な活動
    15. 放課後の学習を支える「なでりんRoom」
    16. 食堂はないもののパン・弁当を購入可能
    17. 耐震対策と災害時の備蓄
    18. 学校見学で確認したい施設
    19. 学びと体験を支える充実したキャンパス
  5. 学校生活と行事|なでしこ祭や宿泊行事を通して主体性を育てる
    1. 田園調布学園中等部の主な年間行事
    2. 新しい仲間との関係を築く入学直後の行事
    3. 中1体験学習で始めるチームづくり
    4. 学年を越えて盛り上がる体育祭
    5. 社会や文化に触れる一日校外学習
    6. 生徒主体でつくる文化祭「なでしこ祭」
    7. 企画から運営まで生徒が担う
    8. 受験生が学校の雰囲気を知る機会
    9. 中2体験学習で地域の課題を考える
    10. 中3学習体験旅行は複数のコースから選択
    11. 芸術に触れる芸術鑑賞教室
    12. 学年合唱を披露する定期音楽会
    13. 英語を使って発信する行事
    14. 学びの成果を共有する探究発表会
    15. 希望者が参加できる多彩なプログラム
    16. 行事と学習を切り離さない教育
    17. 行事を通して自分の役割を見つける
    18. 仲間との協力を成長へつなげる学校生活
  6. クラブ活動|全国大会を目指す部から文化・理数系まで多彩な選択肢
    1. 田園調布学園のクラブ一覧
    2. 仮入部を通して自分に合うクラブを選ぶ
    3. 中高一貫校ならではの縦のつながり
    4. 全国大会へ挑戦するバトン部
    5. 大会実績を重ねる剣道部・弓道部
    6. 人工芝グラウンドや体育館を生かした運動部
    7. 音楽や舞台表現に取り組める文化部
    8. 競技かるた部で集中力と記憶力を磨く
    9. 理系への興味を深める理化部
    10. 社会課題を行動へつなげるSDGs Club
    11. 英語や国際問題へ関心を広げる活動
    12. 作品制作や表現を楽しむクラブ
    13. 人や地域とのつながりを学べる活動
    14. クラブとは別に選べる3つの課外授業
    15. なでしこ祭がクラブ活動の発表の場に
    16. 学習との両立を考えたクラブ選び
    17. 6年間を通して好きなことへ打ち込める環境
  7. 進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私立・医歯薬理系へ広がる進学先
    1. 2026年度の現役進学状況
    2. 国公立大学・大学校に26名が合格
    3. 早慶上理に合計45名が合格
    4. GMARCHにも安定した合格実績
    5. 理工系と医薬農系に現役進学者66名
    6. 実験と体験が理系進学を後押し
    7. 医療系・生命科学系へも進路が広がる
    8. 海外大学への進学にも対応
    9. 一般選抜と推薦型選抜の両方へ対応
    10. 中等部から始まる6年間の進路指導
    11. 中3から大学の学びに触れる
    12. 卒業生や大学担当者から直接学ぶ
    13. 受験補習と「なでりんRoom」で学習を支援
    14. 指定校推薦枠も幅広く用意
    15. 合格者数だけでなく進学先の中身に注目
  8. 学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間の費用を確認
    1. 2026年度の初年度納入金
    2. 授業料以外に必要となる主な費用
    3. 中等部3年間に必要となる費用の目安
    4. 制服や指定用品の購入費
    5. Chromebookの購入費も必要
    6. 通学鞄や体操服も別途購入
    7. 宿泊行事と海外研修の費用
    8. 高等部進学後の学費
    9. 高等部3年間の参考総額
    10. 中高6年間では約619万~632万円が目安
    11. 東京都の私立中学校授業料助成
    12. 高等部では国と東京都の授業料支援制度がある
    13. 学校へ納める費用以外も確認
    14. 入学前に確認したい費用のポイント
    15. 体験型教育を含めた6年間の資金計画を
  9. 入試情報と合格の目安|4科・算数1科と「思考力・表現力」を問う入試
    1. 2027年度の一般入試日程
    2. 4教科入試の配点と試験時間
    3. 算数1教科の午後入試
    4. 算数1科入試が向いている受験生
    5. 「思考力・表現力」を問う問題が約30%
    6. 国語は読解力と自分の言葉で説明する力が重要
    7. 算数は大問1の小問集合を確実に
    8. 算数で重視される主な力
    9. 理科は実験・観察とデータの読み取りを重視
    10. 社会は長い文章と複数資料を読み取る
    11. 2026年度入試の応募者数と実質倍率
    12. 2026年度の合格者最低点
    13. 午後入試の最低点だけで難度を判断しない
    14. 2027年入試の予想偏差値
    15. 複数回受験に一定の利点がある
    16. 2月1日午前・午後の連続受験
    17. 過去問は公式サイトで確認できる
    18. 帰国生入試も実施
    19. 基礎学力と考えを伝える力の両方が必要
  10. 併願校パターン|難度・日程・校風から考える女子校中心の受験プラン
    1. 併願校を選ぶ3つの基準
    2. 難度別に考える主な併願候補
    3. チャレンジ校① 洗足学園中学校
    4. チャレンジ校② 鷗友学園女子中学校
    5. 標準~チャレンジ校① 普連土学園中学校
    6. 標準校② 品川女子学院中等部
    7. 安全校候補① 昭和女子大学附属昭和中学校
    8. 安全校候補② カリタス女子中学校
    9. パターン① 田園調布学園を第一志望とする受験プラン
    10. パターン② 鷗友学園へ挑戦する受験プラン
    11. パターン③ 洗足学園へ挑戦する受験プラン
    12. パターン④ 午後入試を利用して合格を確保するプラン
    13. 算数1教科入試の組み合わせに注意
    14. 入学手続締切も併願計画に含める
    15. 学校説明会で校風の違いを確かめる
    16. 安全校は12月までに過去問で確定する
    17. 第一志望・合格確保・体力の3点を両立する
  11. 在校生・保護者の声|明るい校風と先生に相談しやすい環境が魅力
    1. 在校生から聞かれる主な声
    2. 「明るく活動的な生徒が多い」という印象
    3. 友人と話し合いながら学ぶ機会が多い
    4. 女子校でのびのびと役割へ挑戦できる
    5. 探究や土曜プログラムで「好き」を見つけられる
    6. 実験や観察を楽しむ生徒が多い
    7. 先生とのコミュニケーションを支える「精進日誌」
    8. 質問や相談がしやすい学習支援
    9. スクールカウンセラーへ相談できる
    10. 図書館やラウンジで友人と過ごせる
    11. クラブ活動と勉強を両立しやすい
    12. 学校行事で先生と生徒が一体になる
    13. 進路について親身に相談できる
    14. 保護者も学校教育へ関わる機会がある
    15. 保護者から評価される先生との信頼関係
    16. 伝統を大切にする校風への評価
    17. 校則はTPOを意識した内容
    18. 「少人数授業」と学校全体の規模は分けて考える
    19. 充実しているからこそ忙しさもある
    20. 昼食や通学についての確認も必要
    21. 学校説明会では在校生へ直接質問できる
    22. 温かな人間関係の中で主体性を伸ばせる学校
  12. この学校に向いている子の特徴|好奇心を持って体験と探究を楽しめる子
    1. 田園調布学園中等部に向いている子
    2. 好奇心を持って新しい体験へ挑戦できる子
    3. 答えのない問題を考えることが好きな子
    4. 理科の実験や数学的な思考を楽しめる子
    5. 友人の意見を聞きながら学べる子
    6. 自分の考えを文章や発表で伝えたい子
    7. 女子校でのびのびと挑戦したい子
    8. 行事やクラブ活動に積極的に参加したい子
    9. 伝統や礼儀を大切にできる子
    10. 毎日の学習を着実に続けられる子
    11. 自分で選び、行動する力を伸ばしたい子
    12. 国際交流や異文化に興味がある子
    13. 田園調布学園との相性を慎重に確認したい子
    14. 学校見学で確認したいポイント
    15. 体験から自分の可能性を広げたい子に向く学校
  13. まとめ|理系にも強く生徒の「やりたい」を学びへつなげる女子校
    1. 田園調布学園中等部の主な魅力
    2. 伝統と新しい学びを両立
    3. 「体験」が興味と進路をつなぐ
    4. 理系を目指す女子にも魅力的な環境
    5. 大学進学実績だけではない進路指導
    6. 学校生活は体験と発表の機会が豊富
    7. 田園調布学園中等部に向いている子
    8. 入学前に確認しておきたい点
    9. 入試では基礎力と思考力・表現力が必要
    10. 6年間で学力と人間力を伸ばせる女子校

学校の概要|創立100周年を迎えた完全中高一貫の女子校

田園調布学園中等部は、東京都世田谷区東玉川にある私立の女子中学校です。高等部と一体となった6カ年一貫教育を行い、中学入学から高校卒業までの6年間を通して、生徒一人ひとりの学力、主体性、協同性を育てています。

学校の前身となる調布女学校は1926年に創立され、2026年に創立100周年を迎えました。長い女子教育の伝統を受け継ぎながら、探究、教科横断型授業、理数教育、ICT教育、国際交流などを積極的に取り入れています。

教科書の知識を身につけるだけでなく、さまざまな人や社会との「出会い」や実際の「体験」を通して、生徒が自分の興味を見つけ、自ら未来を切り拓けるようになることを目指す学校です。

田園調布学園中等部の基本情報

項目内容
学校名田園調布学園中等部
所在地東京都世田谷区東玉川2丁目21番8号
学校区分私立中学校
男女区分女子校
教育形態中高6カ年一貫教育
併設校田園調布学園高等部
設置法人学校法人調布学園
創立1926年
建学の精神捨我精進
教育の特色協同探求型授業、探究、理数教育、土曜プログラム、国際交流
最寄り駅東急東横線・目黒線「田園調布駅」、東急池上線「雪が谷大塚駅」

1926年創立の伝統ある女子校

田園調布学園の歴史は、1926年に創立された調布女学校から始まります。創立者の西村庄平は、外国航路の船長として世界各地を訪れる中で、日本の発展には教育、特に女子教育が重要であると考え、学校を設立しました。

1947年に新制の調布中学校、1948年に調布高等学校が設置され、2004年に現在の「田園調布学園中等部・高等部」へ校名を変更しました。

2005年には現在の校舎が完成し、2018年には探究活動や教科横断型授業の拠点となる第二校舎「創造探究棟」が竣工しています。

100年にわたって受け継がれてきた女子教育の伝統に、現代社会で必要となる探究力、情報活用力、表現力、国際的な視野を組み合わせていることが、現在の田園調布学園の特徴です。

建学の精神は「捨我精進」

田園調布学園の教育の根幹となるのが、建学の精神である「捨我精進」です。

「捨我精進」には、自分本位の我を捨て、目標に向かって努力を続けること、そして他者のためになるように行動することという意味が込められています。

単に自分を犠牲にするという考え方ではありません。自分の感情や都合だけにとらわれず、周囲の人の立場を考えながら、自分が決めた目標へ誠実に取り組む姿勢を表しています。

学校では、学習、行事、クラブ活動、委員会活動など、あらゆる場面を通して「捨我精進」を実践します。

  • 難しい課題にも粘り強く取り組む
  • 自分の役割を最後まで果たす
  • 異なる意見を持つ相手の話を聞く
  • 困っている仲間を支える
  • よりよい社会のために自分ができることを考える

学力だけでなく、「強い心」「思いやりの心」「素直な心」を育て、社会へ貢献できる女性の土台をつくることを目指しています。

「精進の鐘」と黙想から始まる一日

田園調布学園の学校生活を象徴するものの一つが、1934年につくられた「精進の鐘」です。

毎朝の朝礼では鐘が3回鳴り、生徒は姿勢を正して目を閉じ、心を落ち着けます。授業の始めにも黙想を行い、気持ちを切り替えて学習へ向かいます。

黙想は形式的な習慣ではなく、自分の行動や目標を見つめ直すための時間です。学校生活の慌ただしさから一度離れ、今取り組むべきことへ意識を集中させます。

また、生徒は「精進日誌」を通して、その日の生活で感じたことや考えたことを文章にまとめます。自分自身を振り返り、次にどのような行動を取るかを考える習慣につなげています。

卒業時に目指す3つの人物像

田園調布学園では、建学の精神を現代の教育へつなげるため、卒業時に目指す人物像をディプロマ・ポリシーとして示しています。

目指す人物像身につけたい姿勢
学び続ける人自分を深く見つめ、より高い目標を定めて努力を続ける
主体的に行動できる人自分の役割を理解し、他者と協力しながら責任を果たす
社会へ貢献できる人広い視野を持ち、よりよい社会の実現へ向けて探究し実践する

これらの人物像を実現するため、通常の教科授業だけでなく、協同探求型授業、土曜プログラム、学校行事、クラブ活動、宿泊行事など、体験を重視した教育活動を展開しています。

自分の考えを持つことと同時に、異なる考えを持つ人と協力し、一つの課題へ取り組む力を育てます。

体験を重視した6カ年一貫教育

田園調布学園では、中等部から高等部までの6年間を発達段階に応じた3期に分け、段階的に生徒の自立を促します。

中等部では、生活習慣と学習の基礎を整えながら、さまざまな体験へ挑戦します。学年が上がるにつれて、自分の興味や社会とのつながりを考え、高等部では大学進学や将来の目標を具体化していきます。

中学校と高校の教育が分断されていないため、6年間を見通して教科学習、探究、行事、進路指導を組み立てられることが利点です。

早い段階から大学受験だけを意識させるのではなく、興味のあることに没頭し、自分が学びたい分野を見つけたうえで進路へつなげます。

学校全体で取り組む探究と課題解決学習

田園調布学園では、授業、行事、クラブ活動、委員会活動など、学校生活のさまざまな場面に課題解決学習や探究の要素を取り入れています。

教員から答えを教わるだけでなく、生徒自身が疑問を持ち、情報を集め、仲間と対話しながら考えを深めます。

中等部1年生から高等部2年生までの5年間にわたる「探究」の授業では、身近な問題から社会的・国際的な課題までを扱います。

課題を発見する力、情報を選ぶ力、根拠を基に考える力、相手へ伝える力を段階的に身につけ、最後には自分が取り組んできたことへの達成感や自己肯定感へつなげます。

女子校だからこそ広がる挑戦の機会

女子だけで学校生活をつくる環境では、行事の企画、クラブの運営、生徒会活動、研究発表など、全ての役割を女子生徒が担います。

性別による固定的な役割分担にとらわれず、興味のある分野へ挑戦し、リーダーとして仲間をまとめる経験を積めることが女子校の魅力です。

理科や数学、情報、工学、医療などの分野についても、女子だからという理由で選択肢を狭める必要はありません。田園調布学園では、実験や観察、理数探究、高大連携などを通して、生徒の理系分野への興味を伸ばしています。

卒業生の理系進学者が例年45%前後を占めることも、理系への進路を自然な選択肢として考えられる学校環境を表しています。

約170種類の土曜プログラム

田園調布学園を代表する教育活動が、通常の教科授業とは異なる多彩な体験を提供する「土曜プログラム」です。

外部講師、大学教員、企業、卒業生などの協力を受けながら、科学、語学、文化、芸術、スポーツ、社会問題、職業など、幅広い分野の講座が用意されています。

年間を通して約170種類のプログラムがあり、生徒は自分の興味に応じて参加します。

将来の進路に直接つながる活動だけでなく、これまで知らなかった分野へ触れることで、「もっと知りたい」「自分でも調べてみたい」と思えるきっかけを増やします。

社会との出会いから自分の可能性を広げる

田園調布学園が教育の中で大切にしているのは、学校の中だけで学びを完結させないことです。

宿泊行事、土曜プログラム、海外研修、大学との共同研究、研究室見学、地域や企業との活動などを通して、教室の外へ学びを広げます。

実際にその分野で活動している人の話を聞き、自分で見て、体験して、考えることで、教科書で学んだ知識が社会の中でどのように使われているかを理解します。

多くの出会いの中から、自分が夢中になれることや、将来取り組みたい課題を見つけていく学校です。

伝統と新しい教育を両立する女子校

田園調布学園中等部は、100年にわたる女子教育の伝統を守るだけの学校ではありません。

建学の精神「捨我精進」や精進の鐘、黙想など、創立以来受け継がれてきた教育を大切にしながら、探究、教科横断型授業、STEAM教育、ICT、国際交流など、時代に応じた学びを積極的に取り入れています。

伝統的な人間教育と、変化する社会に対応するための新しい学びを両立している点が大きな特徴です。

さまざまな体験から自分の興味を見つけ、仲間と協力しながら探究を深め、自分の力で進路や未来を切り拓ける女性を育てることが、田園調布学園中等部の目指す教育といえるでしょう。

アクセスと立地環境|田園調布駅と雪が谷大塚駅から通える落ち着いた環境

田園調布学園中等部は、東京都世田谷区東玉川2丁目に位置しています。最寄り駅は東急東横線・目黒線「田園調布駅」と、東急池上線「雪が谷大塚駅」です。

田園調布駅からは徒歩8分、雪が谷大塚駅からは徒歩10分となっており、自宅の場所や利用路線に応じて通学経路を選べます。

田園調布駅周辺の落ち着いた街並みの中に、温かみのある煉瓦造りの校舎が建っています。都心や横浜方面から通いやすい一方、学校周辺は住宅地が中心で、学習や学校生活に集中しやすい環境です。

所在地と最寄り駅

項目内容
所在地東京都世田谷区東玉川2丁目21番8号
最寄り駅①東急東横線・目黒線「田園調布駅」
田園調布駅から徒歩8分
最寄り駅②東急池上線「雪が谷大塚駅」
雪が谷大塚駅から徒歩10分
利用できる路線東急東横線、東急目黒線、東急池上線

田園調布駅から徒歩8分

学校への代表的な通学経路は、東急東横線・目黒線の田園調布駅を利用するルートです。

田園調布駅を出てから住宅街を通り、徒歩8分ほどで校舎へ到着します。学校公式サイトでは、駅から学校までの通学路を紹介する動画も公開されています。

駅前の大きな繁華街を通る経路ではなく、落ち着いた街並みの中を歩いて登校します。駅から極端に近い学校ではありませんが、中高6年間にわたって無理なく歩ける距離といえるでしょう。

学校説明会へ参加する際には、駅から校舎まで実際に歩き、坂道、交差点、朝の人通りなどを確認しておくと、入学後の通学を具体的にイメージできます。

東横線で渋谷・横浜方面から通学しやすい

東急東横線は、渋谷、中目黒、自由が丘、武蔵小杉、菊名、横浜方面を結んでいます。

東京都内だけでなく、川崎市や横浜市からも通学経路を組みやすいことが特徴です。

主な方面利用しやすい経路
渋谷・中目黒方面東急東横線で田園調布駅へ
自由が丘方面東急東横線で田園調布駅へ
武蔵小杉・日吉方面東急東横線または目黒線で田園調布駅へ
菊名・横浜方面東急東横線で田園調布駅へ
副都心線沿線東横線との相互直通運転を利用

横浜方面から東京都内の女子校を検討する家庭にとっても、東横線沿線にある田園調布学園は候補に入れやすい学校です。

但し、東横線は通勤・通学時間帯に混雑することがあります。急行や各駅停車など、列車種別によって田園調布駅への停車状況や所要時間が異なるため、平日の登校時間帯に確認しておくことが大切です。

目黒線で都心各方面とつながる

田園調布駅には東急目黒線も乗り入れています。

目黒線は目黒、大岡山、武蔵小杉、日吉方面を結び、都営三田線や東京メトロ南北線などとの相互直通運転も行われています。

そのため、目黒区、港区、品川区、文京区、千代田区など、都心の広い範囲から通学経路を考えられます。

主な方面通学経路の例
目黒・白金方面目黒線を利用して田園調布駅へ
三田線沿線都営三田線から目黒線へ直通
南北線沿線東京メトロ南北線から目黒線へ直通
大井町線沿線大岡山駅や自由が丘駅などで乗り換え
多摩川線沿線多摩川駅で東横線・目黒線へ乗り換え

乗り換えなしで利用できる地域が広いことは、中高6年間の通学負担を考えるうえで利点となります。

雪が谷大塚駅から徒歩10分

東急池上線「雪が谷大塚駅」から学校までは徒歩10分です。

池上線は五反田、旗の台、洗足池、久が原、池上、蒲田方面を結んでいます。大田区や品川区方面から通う場合は、田園調布駅ではなく雪が谷大塚駅を利用する経路が便利なことがあります。

旗の台駅では東急大井町線、五反田駅ではJR山手線や都営浅草線、蒲田駅ではJR京浜東北線などから乗り換えられます。

東横線・目黒線だけでなく池上線も利用できるため、鉄道の遅延や運休が発生した場合に、別の駅へ経路を変更できる可能性があります。

2駅3路線を利用できる安心感

田園調布学園中等部は、田園調布駅と雪が谷大塚駅の2駅を利用できます。

通常は自宅から便利な駅を使い、運行状況に応じて別の駅へ変更できることは、毎日の通学における安心材料です。

利用駅主な利点
田園調布駅東横線・目黒線を利用でき、渋谷・横浜・目黒方面から通いやすい
雪が谷大塚駅池上線を利用でき、五反田・旗の台・蒲田方面から通いやすい

但し、災害や大規模な運転見合わせが発生した場合には、別路線も混雑する可能性があります。入学前に、通常経路だけでなく、複数の帰宅経路を家庭で確認しておくことが大切です。

東京都と神奈川県の幅広い地域から通学できる

田園調布学園は東京都と神奈川県の境に近い場所にあり、東京都内だけでなく、川崎市や横浜市から通う生徒にとっても検討しやすい立地です。

居住地域の例主に利用しやすい路線
世田谷区・目黒区東横線、目黒線、大井町線、池上線
大田区・品川区池上線、目黒線、多摩川線
渋谷区・港区東横線、目黒線、南北線、三田線
川崎市中原区・高津区東横線、目黒線、南武線
横浜市港北区・神奈川区東横線
横浜市北部東横線、目黒線、横浜市営地下鉄などを組み合わせる

実際の通学時間は、乗車時間だけでなく、自宅から最寄り駅までの移動、乗り換え、駅から学校までの徒歩時間を含めて考える必要があります。

乗車時間が短くても乗り換えが多い経路は、中学生にとって負担となる場合があります。最短時間だけでなく、乗り換えの分かりやすさや遅延時の対応も比較しましょう。

閑静な街並みにある煉瓦造りの校舎

学校周辺は、田園調布らしい落ち着いた街並みが広がる地域です。

大規模な商業施設や繁華街の中心にある学校とは異なり、住宅地の中で落ち着いて学校生活を送れます。

校舎は温かみのある煉瓦造りで、周囲の街並みとも調和しています。中高6年間を過ごす場所として、穏やかな雰囲気を重視する家庭にとって魅力的な環境です。

一方、駅から学校までは住宅街を歩くため、登下校時には近隣住民への配慮も求められます。横に広がって歩かないこと、大きな声を出さないこと、道路を安全に横断することなど、学校外でも周囲を意識して行動する必要があります。

都心に近く、校外活動へも移動しやすい

田園調布駅からは、渋谷、目黒、横浜などへ移動しやすいため、大学、研究機関、文化施設、企業などを訪れる校外活動にも便利な立地です。

田園調布学園では、土曜プログラム、高大連携、探究活動、海外交流など、学校外の人や施設と関わる学びを重視しています。

交通の利便性は、日々の通学だけでなく、教室外へ学びを広げる教育活動を支える条件にもなっています。

駅から適度に歩くことで生活リズムを整える

田園調布駅から8分、雪が谷大塚駅から10分という距離は、駅前に校門がある学校と比べると少し歩きます。

中学生は、教科書、端末、体操着、クラブ活動の道具など、多くの荷物を持つ日もあります。夏の暑さや雨の日も含め、毎日歩けるかを本人と確認しておきましょう。

一方、登校時に一定の距離を歩くことで、朝の気持ちを学校生活へ切り替え、日常的に身体を動かす習慣にもなります。

放課後活動と帰宅時間を考えやすい

放課後には、クラブ活動、補習、自習、委員会などが行われます。活動後は徒歩8~10分で最寄り駅へ向かい、東横線・目黒線・池上線を利用して帰宅します。

駅から長いバス移動を必要としないため、電車の乗車時刻や帰宅予定を計算しやすいことも利点です。

但し、横浜方面や都心北部など遠方から通学する場合は、帰宅時間が遅くなる可能性があります。希望するクラブの終了時刻と、自宅までの所要時間を合わせて確認することが大切です。

学校説明会では平日の通学を想定して確認

受験を検討する際には、学校説明会、土曜プログラム見学会、なでしこ祭などへ参加し、実際の通学経路を確認しましょう。

休日と平日では、電車の本数や混雑状況が異なります。可能であれば、平日の登校時間帯に近い時間にも経路を確認すると安心です。

  • 自宅を何時に出れば始業に間に合うか
  • 乗り換えは中学生一人でも分かりやすいか
  • 朝の電車はどの程度混雑するか
  • 田園調布駅と雪が谷大塚駅のどちらが便利か
  • 駅から学校まで安全に歩けるか
  • 雨天時や荷物が多い日も無理がないか
  • 運転見合わせ時に別の経路を利用できるか
  • クラブ活動後の帰宅時刻は何時ごろになるか

通学利便性と落ち着いた教育環境を両立

田園調布学園中等部の立地上の魅力は、東横線・目黒線・池上線を利用できる交通利便性と、落ち着いた街並みの中で学べる環境を両立していることです。

渋谷、目黒、横浜、武蔵小杉、五反田、蒲田などの各方面から経路を組みやすく、東京都と神奈川県の幅広い地域から通学を検討できます。

駅から校舎まで適度な徒歩時間はありますが、バスへの乗り換えを必要とせず、2駅3路線を利用できることは、中高6年間の通学を考えるうえで大きな利点です。

交通の便利さだけでなく、本人が毎日無理なく通える距離か、放課後活動と家庭学習を両立できるかを確認したうえで、志望校として検討するとよいでしょう。

教育方針とカリキュラム|体験・探究・理数教育を軸とした6年間の学び

田園調布学園中等部では、教科書の内容を覚えるだけでなく、実験、観察、対話、発表、校外活動などの「体験」を通して、学んだ知識を自分のものにすることを重視しています。

中等部から高等部までの6年間を、生徒の発達段階に応じて3つの時期に分け、基礎学力の定着から大学進学、将来の進路選択までを段階的に支えます。教育課程は三学期制で、50分授業を基本とし、通常の教科授業に土曜プログラムや探究活動を組み合わせています。

カリキュラムの中心となるのは、学校独自の「協同探求型授業」、中等部1年生から高等部2年生まで続く「探究」、複数の教科を結びつける教科横断型授業です。

さらに、中高6年間で約150回行われる理科実験、約170種類から選べる土曜プログラム、1人1台のChromebook、海外研修などを通して、生徒が自分の興味を見つけ、学びを深められる環境を整えています。

田園調布学園の教育を支える主な取り組み

教育分野主な取り組み育てる力
教科学習協同探求型授業、到達度別授業、補習基礎学力、論理的思考力、協同性
探究週1回の探究、課題設定、調査、発表課題発見力、情報分析力、表現力
教科横断型授業複数教科の知識や視点を結びつける授業多角的に考える力、応用力
理数教育実験・観察、数学教材、大学との連携科学的思考力、数理的な探究心
土曜プログラム約170種類の体験型・教養型講座知的好奇心、教養、進路意識
国際教育英語研修、ホームステイ、海外留学英語運用力、異文化理解、行動力
ICT・情報教育Chromebook、電子黒板、プログラミング情報活用力、データ分析力、発信力

主体性と協同性を育てる「協同探求型授業」

田園調布学園では、教員が一方的に知識を説明する授業だけでなく、生徒同士が考えを伝え合う「協同探求型授業」を多くの教科で取り入れています。

ペアワークやグループワークを通して、自分とは異なる発想や考え方に触れ、なぜその答えになるのかを話し合います。相手の説明を聞くことによって自分の理解を見直し、相手へ説明することによって知識を整理します。

協同探求型授業の「探求」には、「究めるまで探し求め続ける精進こそ、生涯にわたる学びである」という学校の考えが込められています。正解を覚えるだけではなく、根拠を考え、異なる意見を比較し、よりよい答えをつくる姿勢を育てます。

中等部1年生から高等部2年生まで続く「探究」

田園調布学園では、2022年度から平日に週1回の探究プログラムを設けています。中等部1年生から高等部2年生までの5年間を通して、身近な疑問から社会的・国際的な問題まで、発達段階に応じた課題へ取り組みます。

探究では、最初から決められた答えを探すのではありません。生徒自身が疑問を見つけ、必要な情報を集め、情報の信頼性を確かめながら、自分なりの課題を設定します。

  1. 身近な疑問や社会の問題に気づく
  2. 調べたい課題や問いを設定する
  3. 書籍、インターネット、聞き取りなどで情報を集める
  4. 集めた情報を整理・分析する
  5. 仲間や専門家との対話によって考えを深める
  6. 文章、資料、プレゼンテーションなどで成果を発表する
  7. 活動を振り返り、次の課題を見つける

テーマには、環境、国際問題、メディア、テクノロジー、科学、宇宙、教育、ダイバーシティなど、幅広い分野があります。社会で活躍する専門家の助言を受けながら、自分が興味を持ったテーマを掘り下げる機会も用意されています。

複数の教科を結びつける教科横断型授業

現実社会の問題は、国語、数学、理科、社会といった一つの教科だけで解決できるものばかりではありません。

田園調布学園の教科横断型授業では、複数教科の知識や考え方を結びつけ、一つのテーマを異なる角度から捉えます。

例えば、環境問題について考える場合、理科では自然環境やエネルギー、社会では政策や産業、数学では統計やグラフ、国語や英語では情報を読み取って伝える方法を学びます。

教科ごとに学んだ知識を組み合わせることで、物事を一面的に判断せず、多角的・重層的に考える姿勢を育てます。

中高6年間で約150回行われる理科実験

田園調布学園が理系に強い理由の一つは、実験や観察を重視した理科教育です。

理科では、中高6年間で約150回の実験を行います。特に中等部1・2年生では、ほぼ毎週のように実験を取り入れています。

教科書で法則を学んでから確認のために実験するだけでなく、先に実験や観察を行い、その結果を基に教科書の内容を学ぶ授業もあります。

実際の現象を自分の目で見てから学ぶことで、抽象的な理科の内容を具体的にイメージしやすくなります。実験後には、結果を記録し、予想との違いや変化が起きた理由をレポートにまとめます。

手を動かして理解する数学

数学でも、公式や解法を一方的に覚えるのではなく、教材を使いながら規則や性質を発見する授業を取り入れています。

中等部1年生では、正負の数が書かれたカードを利用して加減計算を考えたり、立体パズルを組み立てて多面体の規則性を調べたりします。

中等部2年生では、1円玉を並べる実験から、限られた空間に物を効率よく配置するパッキング問題について考える授業も行われています。

目で見たり、手を動かしたりしながら数学的な規則を発見することで、計算手順だけでなく、その背景にある考え方を理解します。

理系進学者は毎年45%程度

田園調布学園では、高等部3年生の約45%が理系を選択しています。

入学時から理科や数学を得意としている生徒だけが、理系へ進むわけではありません。中等部での豊富な実験、数学の体験型授業、土曜プログラム、大学研究室の見学などを通して、理数分野への興味を深めた生徒も理系進学を選んでいます。

女子校の中で、理学、工学、農学、情報、医療、薬学などを目指す仲間が身近にいるため、理系を特別な進路としてではなく、自然な選択肢の一つとして考えやすい環境です。

中等部から段階的に高度な学習へ進む

中等部では、国語、数学、英語を中心に基礎学力を固めながら、高等部での大学受験に対応できる学力へ段階的に引き上げます。

中等部3年生からは一部の教科で高校の教科書や内容を取り入れ、6カ年一貫教育の利点を生かした学習を進めます。

授業を速く進めることだけを目的とするのではなく、実験、対話、演習を組み合わせながら、学んだ内容を深く理解することを重視しています。

数学と英語で到達度別授業を実施

生徒の理解度や学習進度に合わせるため、数学では中等部2年生から高等部1年生、英語では中等部3年生から高等部1年生で到達度別授業を行います。

学年のクラスを学習状況に応じて複数のグレードへ分け、それぞれの段階に合った到達目標を設定します。

基礎事項に不安がある生徒は、重要な内容を確認しながら学びます。理解が進んでいる生徒は、発展的な問題や高度な考え方へ挑戦します。

到達度別クラスは固定されるものではなく、定期考査などの結果を踏まえて見直されます。現在の理解度に合った授業を受けながら、次の段階を目指せる仕組みです。

中等部の補習で学習の積み残しを防ぐ

中等部では、国語・数学・英語の3教科を中心に、既習内容を定着させるための指名制補習を行っています。

定期考査や日頃の学習状況から補強が必要と判断された生徒は、基本事項を学び直し、分からない内容を次の学年へ残さないようにします。

基礎学力が十分に身についている生徒を対象に、より高度な思考力や応用力を養う発展的な補習も実施しています。

高等部では希望制の受験補習へ移行し、大学受験に必要な国語、数学、英語、理科、社会、情報、美術などの講座から、自分の進路に合ったものを選びます。

約170種類から選ぶ土曜プログラム

田園調布学園を代表する教育活動が、教科の枠を越えて多彩な体験へ挑戦できる「土曜プログラム」です。

年間約170種類の講座が用意され、生徒は自分の興味や学年に応じて選択します。講師には学校教員だけでなく、大学教員、企業関係者、専門家、卒業生などが招かれます。

講座は、文化や芸術を体験するもの、社会や職業について学ぶもの、科学や技術を探究するもの、大学受験に向けて学力を高めるものなど、幅広い分野に分かれています。

分野講座例
文化・芸術ヴァイオリン、日本舞踊、生け花、寄席文字
語学・国際フランス語会話、英語でMATHEMATICS
社会・職業仕事最前線、学べるニュース、心理学
科学・理数理科ふしぎ不思議、遺伝カウンセリング、海洋研究
学習・受験数学講究、総合化学、英語ライティング

土曜プログラムは、将来の職業へ直接つながる講座だけを選ぶものではありません。これまで触れたことのない分野へ参加し、自分でも気づいていなかった興味や適性を発見することも目的です。

大学・企業・専門家とつながる学び

土曜プログラムや探究活動では、大学、企業、研究機関などと連携した学びも行われています。

大学教員による講義や実験、研究室見学、現役大学生との座談会などを通して、大学で学ぶ内容や研究の進め方に触れます。

理系分野では、大学の研究施設を訪れたり、最新技術を扱う企業から説明を受けたりする機会があります。文系分野でも、法律、経済、国際関係、教育、心理、メディアなど、多様な学問へ接することができます。

大学名だけから進路を選ぶのではなく、「大学で何を学びたいか」を考えるきっかけを中高段階から増やしています。

中等部では1人1台のChromebookを使用

中等部では、生徒が1人1台のChromebookを使用します。全教室には電子黒板が設置され、授業、課題、探究、委員会活動、クラブ活動などで日常的にICT機器を活用しています。

端末は、教員から配信された資料を見るためだけのものではありません。情報収集、共同編集、データ分析、スライド作成、動画制作、プレゼンテーションなど、問題を解決し、自分の考えを伝えるための道具として使用します。

高等部では、学校指定端末だけでなく、個人所有の端末を持ち込むBYODにも対応しています。学年や学習内容に応じて、目的に合った機器を選択できる環境です。

情報を正しく判断し、分かりやすく伝える力を育てる

ICT教育では、機器の操作方法だけでなく、情報をどのように扱うかを学びます。

情報の授業では、データの可視化、情報デザイン、プログラミング、統計などを扱います。集めた情報をそのまま利用するのではなく、信頼できる内容かを確認し、目的に応じて整理します。

グラフや図を使ってデータを分かりやすく示す方法や、相手に正確に伝わる資料の構成も学びます。

端末を使えることだけでなく、情報を客観的に判断し、問題解決や表現へ生かせることが目標です。

英語4技能を実際のコミュニケーションへつなげる

英語では、「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく伸ばし、自分の考えを相手へ伝えるための力を育てます。

教室で単語や文法を学ぶだけでなく、スピーチ、プレゼンテーション、ディベートなどに取り組みます。

中等部1~3年生の希望者を対象とする「English Gateway」では、外国人講師による少人数授業の中で、4日間英語を使った活動へ挑戦します。

英語を得意とする生徒だけでなく、海外文化に興味はあるものの英語に自信がない生徒も、レベルに合ったクラスを選択できます。

中等部3年生から参加できる海外ホームステイ

中等部3年生の希望者は、夏休みにカナダまたはオーストラリアで約2週間の海外ホームステイへ参加できます。

語学研修や現地校での授業だけでなく、ホストファミリーとの生活や現地生徒との活動を通して、英語を実際の生活の中で使います。

高等部では、ニュージーランドでの3カ月間のターム留学、アメリカの大学で行うキャリアプログラム、インドやフィリピンでの交流、バリ島での海外探究など、目的の異なるプログラムが用意されています。

語学力だけでなく、異なる価値観を持つ人と関わり、自分の考えを伝え、世界の中で自分がどのように行動するかを考える機会となります。

学校生活のあらゆる場面を探究の機会にする

田園調布学園では、「探究」を週1回の授業だけに限定していません。

クラブ活動では、目標達成に必要な練習方法を考えます。委員会活動では、学校生活をよりよくするための課題を見つけます。なでしこ祭や体育大会では、企画、準備、運営上の問題を生徒自身が話し合って解決します。

宿泊行事でも、事前学習、現地での体験、事後の振り返りや発表を一つにつなげます。

授業、行事、クラブ活動を別々のものとして扱わず、全ての学校生活を、主体性と課題解決力を育てる学びの機会として捉えています。

体験を知的好奇心と進路へつなげる教育

田園調布学園のカリキュラムは、探究活動だけを重視して教科学習を軽く扱うものではありません。

通常授業や到達度別授業、補習によって基礎学力を固め、その知識を実験、探究、教科横断型授業、土曜プログラムで実際に使います。

体験から生まれた「もっと知りたい」という気持ちを教科学習へ戻し、学んだ知識を次の体験や研究へ生かす循環をつくっています。

教科の確かな学力と、答えのない課題へ向き合う探究力を両輪として育てることが、田園調布学園中等部の教育の大きな特色です。

実験や観察が好きな子、仲間と話し合いながら学びたい子、幅広い体験から自分の興味や将来の進路を見つけたい子にとって、学びを深めやすいカリキュラムといえるでしょう。

学習環境と施設設備|図書館・ICT環境・人工芝グラウンドを備えたキャンパス

田園調布学園中等部のキャンパスは、落ち着いた温かみのある煉瓦造りの本校舎と、探究・芸術・家庭科などの学びを支える第二校舎「創造探究棟」を中心に構成されています。

校内には、約3万6,000冊の資料を所蔵する図書館、3つの理科室、CALL教室、PC教室、English Room、講堂、体育館などがあります。屋外には、人工芝のグラウンド、200mトラック、全天候型テニスコート4面が整備されています。

一般教室には電子黒板が設置され、中等部では1人1台のChromebookを使用します。授業だけでなく、探究、クラブ活動、委員会活動、資料作成、プレゼンテーションなどにもICTを活用しています。

田園調布学園の主な施設

施設主な特色・用途
本校舎一般教室、図書館、理科室、CALL教室、PC教室、English Room、講堂、体育館などを配置
創造探究棟被服室、調理室、音楽室、美術室、工芸室、和作法室、選択教室を配置
図書館約3万6,000冊を所蔵し、読書、調べ学習、探究、進路研究に活用
理科室3つの実験室を備え、実験・観察を重視した理科授業に使用
English Room外国人教員との交流や英語学習に利用
PC教室・CALL教室情報教育、語学学習、資料作成などに活用
体育館体育授業、クラブ活動、学校行事などに使用
グラウンド人工芝、200mトラック、全天候型テニスコート4面を整備
なでりんRoomメンターへ質問できる放課後の自習・学習支援スペース

温かみのある煉瓦造りの本校舎

本校舎は、田園調布の落ち着いた街並みに調和する煉瓦造りの建物です。外観には女子校らしい穏やかな雰囲気があり、校内には教科学習、読書、実験、英語、情報、運動などに必要な施設が集められています。

校舎は見た目の美しさだけでなく、耐震性にも配慮されています。中高の生徒が6年間を過ごす場所として、安全性と使いやすさを重視した設計です。

一般教室と特別教室の距離が比較的近いため、授業ごとの移動もしやすく、教室での学習と実験・実習を結びつけられます。

探究と創作の拠点となる「創造探究棟」

2018年に完成した第二校舎は、「創造探究棟」と名づけられています。

創造探究棟には、被服室、調理室、音楽室、美術室、工芸室、和作法室、選択教室などが設けられています。知識を覚えるだけでなく、自分の手を動かして作品や成果を生み出すための施設です。

専門教室主な学習内容
被服室衣服製作、裁縫、素材や生活文化についての学習
調理室調理実習、栄養、衛生、食生活についての学習
音楽室歌唱、器楽、鑑賞、クラブ活動など
美術室絵画、デザイン、造形、作品制作など
工芸室素材を使った制作、設計、創造的な活動
和作法室礼法、日本文化、茶道などの体験
選択教室少人数授業、グループ活動、選択講座など

探究活動では、情報を集めて考えるだけでなく、実際に試作品をつくったり、表現方法を工夫したりすることがあります。創造探究棟は、生徒の発想を具体的な形へつなげる場所となっています。

約3万6,000冊を所蔵する図書館

田園調布学園の図書館には、約3万6,000冊の書籍や資料があります。

小説や一般教養書だけでなく、各教科の学習、探究、進路研究、大学・学部選びなどに利用できる資料がそろっています。新聞、雑誌、インターネット、データベースなども活用し、紙とデジタルの情報を目的に応じて使い分けます。

図書館は、単に本を借りるだけの場所ではありません。教科担当と司書教諭が連携し、授業や学校行事に関連する本を展示するなど、教室で生まれた興味をさらに深める役割を担っています。

探究活動では、インターネット上の情報だけに頼らず、書籍、新聞、統計、事典など、複数の資料を比較することが必要です。図書館を日常的に利用することで、情報の信頼性を判断し、根拠を持って考える力を身につけます。

朝から利用できる居心地のよい空間

図書館は、学校が開く午前7時から利用できます。始業前に読書や勉強をしたい生徒にとって、落ち着いて過ごせる場所です。

吹き抜けと大きな窓を備え、教室とは異なる開放的な空間となっています。一人で静かに読書をしたり、調べ物をしたり、気持ちを整えたりできます。

図書館にはオンライン蔵書検索も導入されており、必要な本があるかを調べられます。百科事典、辞書、地図、統計資料などを横断的に検索できるオンラインデータベースも、授業や探究へ活用されています。

3つの理科室で豊富な実験を支える

本校舎には3つの理科室があります。田園調布学園では中高6年間に約150回の理科実験を行うため、実験設備は理数教育を支える重要な施設です。

生徒は、自分で器具を扱い、現象を観察し、得られた数値や変化を記録します。その後、結果を表やグラフへ整理し、予想との違いや現象が起きた理由をレポートにまとめます。

教科書に書かれた結論を覚えるだけでなく、実際の現象から疑問を持ち、仮説を立てて確かめる学習です。

中等部の段階から実験室を日常的に利用することで、理科への興味を育てるとともに、器具を安全に扱う力、仲間と協力する力、結果を客観的に分析する力を身につけます。

全教室に電子黒板を設置

一般教室には電子黒板が設置され、教員が画像、動画、地図、グラフなどを提示しながら授業を進めます。

理科では実験映像や観察資料、社会では地図や統計、英語では音声や海外の映像を利用するなど、教科の特性に応じた活用が行われています。

生徒が作成した資料を電子黒板へ映し、クラス全体へ発表することもあります。他の生徒の意見を共有し、自分の考えと比較することで、協同探求型授業や探究活動を支えます。

1人1台のChromebookを日常的に活用

中等部では、生徒が1人1台のChromebookを使用します。

授業資料の閲覧や課題提出だけでなく、情報収集、文章作成、共同編集、データ分析、スライド作成、動画制作、プレゼンテーションなどへ幅広く活用します。

利用場面主な活用方法
教科授業教材の閲覧、意見共有、演習、動画や資料の確認
探究情報収集、アンケート、データ整理、資料作成
発表スライドや動画を用いたプレゼンテーション
課題課題の受け取り、作成、提出、教員からの助言
クラブ・委員会活動計画、連絡、企画書、広報物などの制作

端末を使うこと自体を目的とするのではなく、問題を解決し、自分の考えを分かりやすく表現するための道具として位置づけています。

インターネット上の情報をそのまま使用せず、情報源を確認することや、著作権、個人情報、情報モラルについて考えることもICT教育の一部です。

情報教育を支えるPC教室

1人1台端末の環境に加えて、校内にはPC教室もあります。

情報の授業では、タイピング、文書作成、表計算、データの可視化、情報デザイン、プログラミングなどに取り組みます。

収集したデータをグラフへまとめ、そこから読み取れる傾向を説明したり、目的に応じて見やすい資料を設計したりする力を育てます。

将来、文系・理系のどちらへ進む場合にも、情報を整理して伝える力は必要です。専用の教室と1人1台端末を使い分けながら、実践的な情報活用力を身につけます。

英語を身近に感じられるEnglish Room

English Roomは、外国人教員との授業や英語での交流などに利用される空間です。

授業だけでなく、外国人教員と昼食を取ったり、気軽に会話を楽しんだりする場としても活用されています。英語を試験のための教科だけでなく、実際に人とつながるための言葉として使えます。

CALL教室では、音声教材や情報機器を利用しながら、リスニングや発音などを学習します。通常教室、English Room、CALL教室を内容に応じて使い分け、英語4技能を伸ばします。

礼法教育を支える和作法室

創造探究棟には、畳を備えた和作法室があります。

中等部1年生では、礼法の授業を通して、挨拶、姿勢、日常生活の起居動作などを、その意味とともに学びます。

形だけを覚えるのではなく、相手を尊重し、場面に合った行動を選ぶことが目的です。建学の精神である「捨我精進」を、日常の振る舞いへ結びつけます。

土曜プログラムや課外活動では、茶道や日本文化に関する体験にも利用されます。

人工芝グラウンドと200mトラック

屋外のグラウンドは人工芝で整備され、200mトラックを備えています。

体育の授業、体育大会に向けた練習、陸上競技、球技、クラブ活動などに利用されます。土のグラウンドと比べ、雨の後も比較的利用しやすく、衣服や用具に土が付きにくいことも利点です。

都心に近い女子校でありながら、校内でのびのびと身体を動かせる運動環境が用意されています。

全天候型テニスコート4面

グラウンドには、全天候型テニスコートが4面整備されています。

体育の授業や硬式テニス部、ソフトテニス部などの活動に利用されます。複数のコートがあるため、学年やクラブごとに分かれて練習しやすい環境です。

希望する運動部が決まっている受験生は、クラブ見学会などで実際の活動場所や練習の様子を確認するとよいでしょう。

体育館と講堂を使った多彩な活動

校内には体育館と講堂があります。

体育館は体育授業のほか、バスケットボール、バレーボール、バトンなどのクラブ活動に利用されます。

講堂は、式典、講演、説明会、発表、舞台活動などに使用されます。探究活動や土曜プログラムでは、外部講師を招いた講演や、生徒による成果発表の場にもなります。

教室よりも大きな空間で発表する経験を重ねることで、声の出し方、資料の見せ方、相手へ伝わる話し方を学びます。

放課後の学習を支える「なでりんRoom」

放課後質問対応付自習室「なでりんRoom」では、メンターが常駐し、生徒の自習を支援しています。

放課後に宿題や授業の復習へ取り組み、分からない問題がある場合には、その場で質問できます。

自宅では集中しにくい生徒や、クラブ活動までの時間を有効に使いたい生徒にとって、校内で学習を進められる場所です。

自習室は、答えを教えてもらうだけの場所ではありません。何から取り組めばよいか、どのように勉強すればよいかを相談しながら、自立した学習習慣を身につけます。

食堂はないもののパン・弁当を購入可能

田園調布学園には、一般的な食堂やカフェテリアはありません。昼食は家庭から弁当を持参することが基本となりますが、校内でパンや弁当類を購入できます。

毎日弁当を持参できない場合や、準備できなかった日にも昼食を確保できることは、家庭にとって安心材料です。

販売内容や注文方法は年度によって変更される可能性があるため、入学後の案内を確認する必要があります。

耐震対策と災害時の備蓄

本校舎は耐震性に配慮して整備されています。また、大規模災害によって交通機関が停止し、生徒が帰宅できなくなった場合に備え、全校生徒が3日間校内に留まれる食料、衛生用品、寝具などを備蓄しています。

災害や緊急事態が発生した場合には、学校ホームページや一斉配信メールを通して家庭へ情報を伝えます。

田園調布学園には東京都内だけでなく、神奈川県から通う生徒もいます。中高6年間の学校選びでは、日常の施設だけでなく、災害時の待機や連絡体制も確認したいポイントです。

学校見学で確認したい施設

学校説明会やなでしこ祭、クラブ見学会などへ参加する際には、校舎の外観だけでなく、実際の学習や活動に使われている施設を確認しましょう。

  • 図書館の蔵書や閲覧スペース
  • 理科室と実験設備
  • 一般教室の電子黒板やICT環境
  • English RoomやCALL教室
  • 創造探究棟の専門教室
  • 和作法室の雰囲気
  • グラウンド、トラック、テニスコート
  • 希望するクラブの活動場所
  • なでりんRoomの利用方法
  • 校内での昼食販売

施設の数や新しさだけでなく、生徒が日常的にどのように使っているかを見ることが大切です。授業での利用頻度や、放課後に生徒が自由に利用できる範囲も確認すると、入学後の生活を具体的に想像できます。

学びと体験を支える充実したキャンパス

田園調布学園中等部の施設は、教科学習、探究、理数教育、芸術、礼法、英語、情報、運動など、学校の教育方針を実践するために整えられています。

約3万6,000冊を備えた図書館で情報を集め、理科室で実験し、創造探究棟で作品や試作品をつくり、Chromebookを使って成果をまとめて発表できます。

さらに、人工芝グラウンドやテニスコート、体育館で身体を動かし、なでりんRoomで放課後の学習を進められます。

知識を得る場所だけでなく、実際に試し、つくり、話し合い、発表するための施設がそろっていることが、田園調布学園中等部のキャンパスの大きな特色です。

学校生活と行事|なでしこ祭や宿泊行事を通して主体性を育てる

田園調布学園中等部では、日々の授業だけでなく、文化祭、体育祭、宿泊行事、校外学習、音楽発表、探究発表など、さまざまな体験を教育の一部として位置づけています。

行事では、決められた内容に参加するだけでなく、生徒自身が企画や準備、運営、発表を担います。仲間と意見を交わし、役割を分担しながら一つの目標へ向かう中で、主体性、協同性、責任感を育てます。

また、宿泊行事や校外学習では、事前学習、現地での体験、事後の振り返りや成果発表を一つにつなげています。楽しい思い出をつくるだけでなく、実際に見聞きしたことを探究や教科学習へ生かすことが、田園調布学園の行事の大きな特色です。

田園調布学園中等部の主な年間行事

時期主な行事
4月入学式、オリエンテーション、中1体験学習、生徒総会、新入生歓迎会
5月体育祭、1学期中間考査
6月一日校外学習、創立記念日
7月1学期期末考査、English Gateway、海外ホームステイ
8月中2体験学習
9月芸術鑑賞教室
10月なでしこ祭、2学期中間考査
11月中3学習体験旅行
12月2学期期末考査、英語プレゼンテーションコンテスト
1月定期音楽会
2月中等部入試、スピーチコンテスト、文化講演会、探究発表会
3月卒業式、3学期期末考査、スキー教室

行事の内容や実施時期は年度によって変更される場合がありますが、年間を通して、学年行事と中高合同の行事がバランスよく配置されています。

新しい仲間との関係を築く入学直後の行事

4月には、入学式、オリエンテーション、新入生歓迎会、中等部1年生の体験学習が行われます。

入学直後は、新しい通学、教科担任制、クラブ活動など、小学校とは異なる環境へ慣れる時期です。オリエンテーションでは、学校生活の決まりや学習方法、校内施設の利用方法などを確認します。

新入生歓迎会では、上級生が学校生活やクラブ活動を紹介します。中高6学年が同じキャンパスで過ごす学校だからこそ、上級生の姿を見ながら、自分の将来像を思い描けます。

中1体験学習で始めるチームづくり

中等部1年生は、4月下旬に山梨・長野方面で2泊3日の体験学習を行います。

野外炊飯、ウォークラリー、ロープや丸太を使った活動など、仲間との協力が欠かせないプログラムへ取り組みます。

入学して間もない時期に、教室とは異なる環境で生活を共にすることで、クラスメートの新しい一面に気づきます。自分から声を掛けること、意見の違いを受け止めること、困っている仲間を支えることなどを、実際の体験から学びます。

中学校生活の早い段階で人間関係の土台をつくり、その後の授業、行事、クラブ活動へつなげる宿泊行事です。

学年を越えて盛り上がる体育祭

体育祭では、リレー、綱引き、大玉送りなどの競技を、学年ごとに力を合わせて戦います。

競技の結果だけでなく、応援、準備、進行、用具の管理など、さまざまな役割を生徒が担います。運動が得意な生徒だけが活躍するのではなく、それぞれが自分にできる形で行事へ関われます。

各学年の創作ダンスも田園調布学園の体育祭を象徴する演目の一つです。ダンス委員を中心に、振り付けや構成を考え、練習を重ねて発表します。

特に高等部3年生による「御神楽」は、体育祭の最後を飾る伝統的な演目です。中等部の生徒は上級生の姿を見ながら、学年を重ねることへの憧れを持ちます。

社会や文化に触れる一日校外学習

6月には、友人との関係を深め、社会を知ることを目的とした一日校外学習が行われます。

中等部では、学年ごとに異なるテーマを設定しています。

学年主なテーマ活動例
中等部1年自然に親しむ葛西臨海水族園などで海辺の生き物を観察する
中等部2年歴史に親しむ鎌倉方面で班別見学を行う
中等部3年将来を考える保護者や卒業生などの職場を訪問し、仕事について取材する

見学先を訪れるだけでなく、事前にテーマについて調べ、現地で観察や取材を行い、学校へ戻ってから成果をまとめます。

学年が上がるにつれて、自然や歴史を知る活動から、社会や職業について考える活動へ発展していきます。

生徒主体でつくる文化祭「なでしこ祭」

田園調布学園の文化祭は「なでしこ祭」と呼ばれます。生徒主体で企画・運営される、学校全体が活気に包まれる2日間です。

実行委員が毎年のテーマを設定し、クラスや学年による研究発表、クラブ活動の展示、講堂での公演などを行います。

なでしこ祭では、日頃のクラブ活動を披露するだけでなく、体験学習、学習体験旅行、海外ホームステイ、土曜プログラムなどで学んだ成果も発表します。

行事のためだけに展示物をつくるのではなく、授業や学校生活で積み重ねてきた学びを、来場者へ分かりやすく伝える場となっています。

企画から運営まで生徒が担う

なでしこ祭の準備では、展示内容、公演、装飾、広報、当日の案内など、多くの仕事が必要です。

生徒は、限られた時間や予算の中で、何をどのように表現するかを話し合います。意見がまとまらない場面では、相手の考えを聞きながら、よりよい方法を探します。

  • 発表や展示のテーマを決める
  • 必要な資料や道具を準備する
  • 作業の担当と期限を決める
  • 来場者へ伝わる表現を考える
  • 当日の進行や安全管理を行う
  • 終了後に活動を振り返る

行事を一からつくり上げる経験を通して、計画力、調整力、表現力、責任感を育てます。

受験生が学校の雰囲気を知る機会

なでしこ祭は、受験生や保護者にとって、田園調布学園の日常に近い雰囲気を知る機会でもあります。

生徒同士の関わり方、上級生と下級生の距離、先生とのやり取り、クラブ活動の様子など、学校説明会だけでは分かりにくい部分を確認できます。

展示や発表を見る際には、完成度だけでなく、生徒が自分の言葉で説明しているか、来場者へどのように接しているかにも注目するとよいでしょう。

中2体験学習で地域の課題を考える

中等部2年生の体験学習では、山形県酒田市を訪れ、農作業や自然体験、地域の人々との交流に取り組みます。

庄内地方の豊かな自然や産業に触れながら、その地域が抱える課題や魅力について考えます。

探究の授業とも連動し、現地で話を聞いたり、自分たちで調査したりしながら、地域のためにどのようなことができるかを班で話し合います。

都市部で生活しているだけでは気づきにくい、農業、自然、地域社会、人と人とのつながりについて、体験を通して学ぶ行事です。

中3学習体験旅行は複数のコースから選択

中等部3年生の学習体験旅行では、関西・韓国・台湾などから、自分の興味に合ったコースを選びます。

国内だけを見て日本を理解するのではなく、海外から見た日本や、東アジアの国や地域との関係にも目を向けます。

コース主な学び
関西コース奈良・京都などの歴史や文化を学び、国内から日本を見つめる
韓国コース朝鮮半島と日本の歴史、東アジアの平和、現地生徒との交流について学ぶ
台湾コース日本との歴史的な関係や現地の文化を学び、中学生との交流を深める

旅行前には、授業やホームルームで歴史、文化、国際関係などについて学び、自分なりの探究テーマを設定します。

旅行後には、それぞれのコースで得た知識や気づきを発表し合います。異なる地域を訪れた生徒の報告を共有することで、一つの視点だけでは捉えきれない日本の姿を考えます。

芸術に触れる芸術鑑賞教室

芸術鑑賞教室では、学年に応じて演劇、歌舞伎、雅楽、能・狂言、ミュージカルなどを鑑賞します。

中等部1・2年生は演劇、中等部3年生は歌舞伎に触れるなど、6年間を通して多様な舞台芸術を経験できるように構成されています。

教科書や映像だけでは分からない、演者の動き、音の響き、舞台の空気を実際に感じることで、芸術や伝統文化への理解を深めます。

鑑賞後には、感じたことを文章にまとめたり、授業で作品の背景を学んだりすることで、体験を言葉や知識へつなげます。

学年合唱を披露する定期音楽会

1月には、1年間の音楽授業の成果を発表する定期音楽会が行われます。

中等部の生徒は、学年ごとに合唱を披露します。自分の声だけを目立たせるのではなく、周囲の音を聞きながら全体の響きをつくる経験です。

高等部の音楽選択者は、合唱のほか、三味線、箏、管弦楽などの演奏を披露します。後半には外部の演奏家を招き、さまざまなジャンルの音楽を鑑賞します。

以前の資料などで「合唱コンクール」と紹介されることがありますが、現在の公式行事名は「定期音楽会」です。

英語を使って発信する行事

中等部では、学年や希望に応じて、English Gateway、海外ホームステイ、スピーチコンテスト、英語プレゼンテーションコンテストなどに参加できます。

中等部1年生のスピーチコンテストでは、自分の経験や考えを英語でまとめ、人前で発表します。

中等部2・3年生の英語プレゼンテーションコンテストでは、資料の構成や見せ方を工夫しながら、英語で情報や意見を伝えます。

単語や文法の正確さだけでなく、相手に分かりやすく伝えようとする姿勢や、人前で発表する力を育てます。

学びの成果を共有する探究発表会

探究発表会では、生徒が探究の授業で取り組んだテーマや成果を発表します。

調べた内容を並べるだけでなく、なぜその問いを選んだのか、どのような方法で調査したのか、何が分かったのか、自分はどのように考えたのかを伝えます。

発表を聞いた生徒から質問や意見を受けることで、自分では気づかなかった視点に出会います。

答えが一つに決まらない課題について、根拠を示しながら自分の考えを発信する経験は、大学入試や将来の学びにもつながります。

希望者が参加できる多彩なプログラム

全員参加の行事に加えて、希望者を対象とした活動も用意されています。

  • English Gateway
  • 海外ホームステイ
  • スキー教室
  • 高等部でのニュージーランド・ターム留学
  • 海外大学や提携校との交流プログラム
  • 海外探究プログラム

全ての生徒が同じ体験をするのではなく、自分の興味や目標に応じて挑戦の幅を広げられることが特徴です。

但し、希望制の宿泊行事や海外研修には、通常の学費とは別に参加費が必要となる場合があります。参加条件、日程、費用は年度ごとの案内で確認する必要があります。

行事と学習を切り離さない教育

田園調布学園では、行事を授業とは別の息抜きとして扱うのではなく、学校で身につけた知識や力を実際に使う機会として位置づけています。

国語で学んだ表現力は発表原稿へ、社会や理科の知識は校外学習や宿泊行事へ、英語は海外交流やプレゼンテーションへつながります。

また、行事で生まれた疑問や興味が、探究や教科学習へ戻っていくこともあります。

学習と体験を往復することで、教室で得た知識を実感の伴う理解へ変えていきます。

行事を通して自分の役割を見つける

大規模な行事では、全員が舞台の中心に立つわけではありません。

企画を考える生徒、周囲をまとめる生徒、制作を担当する生徒、時間や物品を管理する生徒、発表者を支える生徒など、それぞれに必要な役割があります。

田園調布学園の行事では、得意なことを生かすだけでなく、これまで経験したことのない役割へ挑戦する機会もあります。

自分の行動が仲間や行事全体へどのような影響を与えるかを考え、最後まで責任を持って取り組む姿勢を育てます。

仲間との協力を成長へつなげる学校生活

田園調布学園中等部の学校行事は、楽しさだけでなく、体験から学び、自分の考えを発信することを重視しています。

体育祭やなでしこ祭では、学年やクラブの仲間と一つの目標へ向かいます。宿泊行事では、教室を離れて地域や海外の人々と対話し、自分とは異なる考え方に触れます。

定期音楽会、英語プレゼンテーションコンテスト、探究発表会では、日頃の学習成果を人前で表現します。

多彩な行事を通して、仲間と協力する力、自分で考えて行動する力、体験したことを社会へ発信する力を育てることが、田園調布学園中等部の学校生活の特色です。

クラブ活動|全国大会を目指す部から文化・理数系まで多彩な選択肢

田園調布学園中等部では、運動部、文化部、同好会を合わせて32の団体が活動しています。

全国大会へ挑戦するバトン部や各種大会で実績を挙げる剣道部・弓道部・陸上競技部のほか、管弦楽部、競技かるた部、理化部、模擬国連同好会、SDGs Clubなど、幅広い分野から興味に合った活動を選べます。

中等部と高等部の生徒が関わりながら活動するクラブも多く、上級生から技術や運営方法を学べることも中高一貫校ならではの魅力です。

大会、演奏会、研究発表、なでしこ祭など、それぞれの目標へ向かって継続的に取り組む中で、技術だけでなく、責任感、協同性、主体性を育てます。

田園調布学園のクラブ一覧

区分クラブ・同好会
運動部弓道部、剣道部、ソフトテニス部、ソフトボール部、体操部、卓球部、ダンス部、テニス部、バスケットボール部、バドミントン部、バトン部、バレーボール部、陸上競技部
文化部E.S.S.、演劇部、音楽部、家庭部、管弦楽部、競技かるた部、軽音楽部、写真部、手話・点字部、書道部、美術部、文芸部、ミュージカル研究部、理化部、SDGs Club、イラストレーション研究部
同好会囲碁・将棋同好会、デジタルアート同好会、模擬国連同好会
課外授業茶道(裏千家)、箏曲(山田流)、ペン習字

部員数や活動日数はクラブによって異なります。週1~2日程度の活動を中心とするクラブから、週3~4日程度練習するクラブまであるため、学習や通学時間とのバランスを考えて選ぶことが大切です。

仮入部を通して自分に合うクラブを選ぶ

中等部1年生は、新入生歓迎会やクラブ紹介を通して、それぞれの活動内容を知ります。

その後、興味のあるクラブを見学したり、仮入部で実際の練習へ参加したりしながら、所属するクラブを検討します。

小学生のときから続けてきた競技や活動を選ぶ生徒だけでなく、中学校入学を機に新しい分野へ挑戦する生徒も少なくありません。

複数のクラブを比較することで、活動内容だけでなく、部員同士の雰囲気、練習の進め方、活動日数なども確認できます。

中高一貫校ならではの縦のつながり

田園調布学園では、中等部生と高等部生が一緒に活動するクラブも多くあります。

中等部の生徒は、技術や知識だけでなく、挨拶、準備、後片付け、大会や公演へ向けた心構えなどを上級生から学びます。

学年が上がると、今度は自分が後輩を支え、練習や活動をまとめる立場になります。6年間の活動を通して、支えられる側から支える側へと成長できることが特徴です。

生徒主体で活動を進めるクラブでは、部長、副部長、パートリーダーなどを務める機会もあります。目標や練習計画を考え、部員の意見をまとめる経験は、リーダーシップや調整力を育てます。

全国大会へ挑戦するバトン部

田園調布学園のクラブ活動を代表する存在の一つがバトン部です。

バトン、ポンポン、ダンスなどを組み合わせ、チーム全体で息の合った演技をつくり上げます。大会だけでなく、なでしこ祭や新入生歓迎会などでも演技を披露します。

バトン部は関東大会や全国大会へ継続的に出場しており、高い目標を持って練習へ取り組んでいます。

演技の技術だけでなく、動きや表情をそろえること、仲間を信頼すること、観客へ表現を届けることが求められます。大人数で一つの演技を完成させる中で、協同性と責任感を身につけます。

大会実績を重ねる剣道部・弓道部

剣道部は、日々の稽古を通して技術と体力を高め、世田谷区や東京都の大会へ出場しています。

試合では、個人の技量だけでなく、団体戦でそれぞれが自分の役割を果たすことが重要です。礼儀や相手を尊重する姿勢も含め、心身を鍛えます。

弓道部も、中学生の大会や世田谷区の大会などで実績を挙げています。弓を引く技術に加え、姿勢、呼吸、集中力を整え、一射ごとに自分自身と向き合います。

剣道や弓道の経験がない生徒でも、基本動作や礼法から段階的に学べます。日本の伝統文化に触れながら精神面を鍛えたい生徒にも向いている活動です。

人工芝グラウンドや体育館を生かした運動部

運動部には、テニス部、ソフトテニス部、ソフトボール部、陸上競技部、バスケットボール部、バレーボール部、バドミントン部、卓球部などがあります。

校内には人工芝グラウンド、200mトラック、全天候型テニスコート4面、体育館が整備され、授業後に校内で練習へ取り組めます。

主な施設利用するクラブの例
人工芝グラウンドソフトボール部、陸上競技部など
200mトラック陸上競技部
テニスコートテニス部、ソフトテニス部
体育館バスケットボール部、バレーボール部、バドミントン部、バトン部など
校内の専門活動場所弓道部、剣道部、卓球部、体操部、ダンス部など

競技経験者だけを対象とするのではなく、初心者を受け入れているクラブもあります。基礎練習から始め、6年間をかけて技術を高められることが中高一貫校の利点です。

音楽や舞台表現に取り組める文化部

音楽や舞台表現に興味がある生徒には、管弦楽部、音楽部、軽音楽部、演劇部、ミュージカル研究部などがあります。

管弦楽部では、さまざまな楽器のパートが協力し、一つの楽曲を演奏します。個人練習だけでなく、周囲の音を聞き、全体の響きを整えることが必要です。

軽音楽部ではバンドを組み、楽器演奏や歌唱、ステージ発表へ取り組みます。演劇部やミュージカル研究部では、演技、歌、ダンスだけでなく、脚本、演出、衣装、音響など、舞台を支える役割も経験できます。

新入生歓迎会やなでしこ祭など、日頃の成果を校内で披露する場も多く用意されています。

競技かるた部で集中力と記憶力を磨く

競技かるた部では、小倉百人一首を使った競技へ取り組みます。

札を覚える記憶力だけでなく、読みを聞き分ける集中力、相手の配置や動きを読む判断力、長時間の試合を戦う持久力が必要です。

初心者は札の決まり字や基本的な取り方から学び、経験を積みながら大会へ挑戦します。

文化系の活動でありながら競技性が高く、個人戦と団体戦の両方で目標を持てることが魅力です。

理系への興味を深める理化部

理化部では、理科の授業で扱う内容をさらに深く調べたり、自分たちでテーマを決めて実験や研究へ取り組んだりします。

実験を行うだけでなく、仮説を立て、条件を変えて結果を比較し、分かったことをポスターやレポートへまとめます。

校内での発表に加えて、外部の研究発表会やコンテストへ参加する機会もあります。

授業以外でも科学に触れたい生徒や、自分の疑問を時間をかけて検証したい生徒に向いています。田園調布学園が力を入れる理数教育とつながりの深いクラブです。

社会課題を行動へつなげるSDGs Club

SDGs Clubでは、環境、食品ロス、地域貢献、資源の再利用など、身近な社会課題をテーマに活動します。

課題について調べるだけでなく、学校周辺の清掃、地域への取材、寄付活動など、自分たちで考えた企画を実行します。

活動後には、どのような成果や課題があったのかを振り返り、次の取り組みへつなげます。

社会の問題を自分とは関係のないものとして見るのではなく、自分たちにできる行動を考えて実践するクラブです。

英語や国際問題へ関心を広げる活動

E.S.S.では、英語を使った会話や発表、演劇などに取り組みます。授業で学んだ英語を、実際のコミュニケーションや表現へ生かせることが特徴です。

模擬国連同好会では、各国の立場を調べ、国際問題について英語や日本語で議論します。

自分の意見を主張するだけでなく、担当する国の歴史、政策、利害関係を理解し、他国との交渉を通して合意形成を目指します。

国際関係、政治、環境、人権などに興味があり、調査力や論理的な表現力を磨きたい生徒に適した活動です。

作品制作や表現を楽しむクラブ

美術部、書道部、写真部、文芸部、イラストレーション研究部、デジタルアート同好会では、それぞれの方法で自分の考えや感性を表現します。

一人で作品へ向き合う時間に加えて、部員同士で作品を見せ合い、表現方法や構成について意見を交換します。

完成した作品は、なでしこ祭や校内展示、外部の展覧会などで発表されます。作品をつくるだけでなく、見る人へどのように伝えるかを考える経験にもなります。

人や地域とのつながりを学べる活動

手話・点字部では、手話や点字を学び、障害やコミュニケーションについて理解を深めます。

家庭部では、調理や手芸などに取り組み、日常生活に関わる技術を身につけます。活動内容によっては、地域交流やボランティアへつながることもあります。

クラブ活動を校内だけで完結させず、地域や社会との関わりへ広げられることも田園調布学園の特色です。

クラブとは別に選べる3つの課外授業

通常のクラブ活動とは別に、茶道、箏曲、ペン習字の課外授業も開講されています。

外部講師の指導を受けながら、日本の伝統文化や文字表現を学びます。課外授業は月2回程度行われ、クラブ活動とは異なる形で専門的な稽古へ参加できます。

課外授業主な内容
茶道裏千家の作法を通して、礼儀や相手をもてなす心を学ぶ
箏曲山田流の箏の演奏を基礎から学ぶ
ペン習字文字の形や筆順を意識し、読みやすく美しい文字を身につける

競技や大会を中心とする活動だけでなく、落ち着いて伝統文化や技術を身につけたい生徒にも選択肢があります。

なでしこ祭がクラブ活動の発表の場に

10月に行われる文化祭「なでしこ祭」は、多くのクラブにとって一年間の活動成果を披露する重要な機会です。

舞台系のクラブは講堂や体育館で公演を行い、文化系のクラブは展示、作品発表、体験企画などを実施します。

大会成績だけでは分からない、各クラブの雰囲気や生徒同士の関係を知ることができるため、受験生にとっても参考になります。

興味のあるクラブがある場合は、発表を見るだけでなく、活動内容や普段の練習について部員へ質問してみるとよいでしょう。

学習との両立を考えたクラブ選び

クラブ活動へ積極的に取り組むためには、授業、宿題、定期考査の勉強、通学時間との両立が必要です。

田園調布学園ではクラブによって活動日数が異なり、大会や公演の前には通常より練習日が増える場合もあります。

クラブを選ぶ際には、活動内容だけでなく、次の点も確認しましょう。

  • 週に何日活動するか
  • 通常の終了時刻は何時か
  • 朝練や休日練習があるか
  • 大会や公演へどの程度参加するか
  • 夏休みなどに合宿があるか
  • 用具、衣装、楽器などの費用が必要か
  • 中等部生と高等部生がどのように活動するか
  • 定期考査前の活動はどのようになるか

特に通学時間が長い場合は、クラブ終了後の帰宅時刻や、家庭学習の時間を具体的に考えることが大切です。

6年間を通して好きなことへ打ち込める環境

田園調布学園中等部のクラブ活動は、運動、音楽、舞台、科学、国際問題、社会貢献、芸術、伝統文化など、幅広い分野から選べます。

入学前に経験がなかった活動でも、基本から学び、中高6年間をかけて技術や知識を深められます。

上級生から教わり、仲間と目標を共有し、やがて後輩を支える立場になる中で、自分の役割を考えて行動する力も育ちます。

好きなことへ継続して取り組みながら、仲間と協力する力や責任感を身につけられることが、田園調布学園中等部のクラブ活動の魅力です。

進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私立・医歯薬理系へ広がる進学先

田園調布学園中等部・高等部は、国公立大学、早慶上理、GMARCH、理工系大学、医療系大学、海外大学など、幅広い進学実績を挙げています。

2026年度大学入試では、卒業生190名のうち169名が現役で進学しました。現役進学者の内訳は、国公立大学・大学校23名、私立大学141名、海外大学2名、専門学校3名です。

国内外の大学へ現役で進学した生徒は166名で、卒業生全体の約87.4%に当たります。専門学校を含めた現役進学者は169名で、現役進学率は約88.9%です。

合格者数だけでなく、実際に進学した人数や学部・学科まで公表されているため、卒業生の進路を具体的に確認しやすいことも特徴です。

2026年度の現役進学状況

進学先現役進学者数卒業生190名に占める割合
国公立大学・大学校23名約12.1%
私立大学141名約74.2%
海外大学2名約1.1%
専門学校3名約1.6%
現役進学者合計169名約88.9%

国内外の4年制大学を中心に進学しながら、芸術、医療、情報、専門技術など、生徒の目標に応じた進路が選ばれています。

なお、大学合格者数は実際の進学者数とは異なります。一人の受験生が複数の大学や学部へ合格することもあるため、進学実績を見る際には、合格者数と現役進学者数を分けて確認することが大切です。

国公立大学・大学校に26名が合格

2026年度大学入試では、国公立大学・大学校に合計26名が合格し、そのうち23名が現役で進学しました。

東京科学大学、東京外国語大学、東京農工大学、お茶の水女子大学、横浜国立大学、筑波大学、千葉大学、東京都立大学、横浜市立大学などへ進学者を送り出しています。

大学名合格者数現役進学者数
東京科学大学2名2名
東京外国語大学2名2名
東京農工大学2名2名
東京藝術大学1名1名
お茶の水女子大学1名1名
横浜国立大学1名1名
筑波大学1名1名
千葉大学1名1名
信州大学2名2名
東京都立大学2名2名
横浜市立大学4名3名
防衛医科大学校1名1名
国立看護大学校1名1名
国公立大学・大学校合計26名23名

進学先の学部を見ると、生命理工、生命工学、化学・生命、建築、園芸、農学、看護、国際社会、人文、法学など、多様な分野に広がっています。

大学名だけで志望校を決めるのではなく、自分が学びたい内容を基準として学部・学科を選ぶ進路指導が、幅広い進学先に表れています。

早慶上理に合計45名が合格

難関私立大学では、慶應義塾大学12名、早稲田大学7名、東京理科大学21名、上智大学5名が合格しました。4大学の合格者数は合計45名です。

大学名合格者数現役進学者数
慶應義塾大学12名8名
早稲田大学7名4名
東京理科大学21名8名
上智大学5名3名
合計45名23名

慶應義塾大学では文学部、法学部、経済学部、商学部、総合政策学部、早稲田大学では法学部、政治経済学部、人間科学部などへ現役進学者がいます。

東京理科大学では、理学、理工、先進工、情報、薬学など、理系を中心に幅広い学部への進学が見られます。

GMARCHにも安定した合格実績

GMARCHでは、明治大学16名、青山学院大学16名、立教大学23名、中央大学15名、法政大学15名、学習院大学14名の合格実績を挙げています。

大学名合格者数現役進学者数
明治大学16名8名
青山学院大学16名5名
立教大学23名6名
中央大学15名7名
法政大学15名5名
学習院大学14名5名

法、経済、経営、文学、社会、国際、理工、情報、建築、農学など、進学する学部は多岐にわたります。

特定の大学群へ進学先を集中させるのではなく、生徒の興味や将来像に合った学部・学科を選んでいることが分かります。

理工系と医薬農系に現役進学者66名

田園調布学園では、毎年、高等部3年生の45%程度が理系を選択しています。

2026年3月卒業生の現役進学者169名のうち、理工系へ40名、医・薬・農系へ26名が進学しました。両分野を合わせると66名で、現役進学者の約39%を占めます。

進学分野現役進学者数
理工系40名
医・薬・農系26名
理工・医薬農系合計66名

主な理系進学先には、東京科学大学生命理工学院、東京農工大学工学部、横浜国立大学理工学部、東京理科大学理学部・理工学部・先進工学部・薬学部、芝浦工業大学、東京都市大学などがあります。

医療・生命科学系では、横浜市立大学医学部看護学科、昭和医科大学歯学部、星薬科大学、東京薬科大学、順天堂大学薬学部、北里大学看護学部、日本医科大学医療健康科学部などへ進学しています。

女子校の中で、理学、工学、情報、建築、農学、薬学、看護、医療などを目指す仲間が身近にいるため、理系を自然な進路の一つとして考えやすい環境です。

実験と体験が理系進学を後押し

理系進学者の多さを支えているのが、中高6年間で約150回行われる理科実験や、手を動かして考える数学の授業です。

中等部の段階から、観察、実験、データ整理、レポート作成へ繰り返し取り組みます。教科書の内容を覚えるだけでなく、実際の現象から疑問を見つけ、結果を根拠として考える力を育てます。

土曜プログラムや高大連携では、大学の研究室見学、理系学部の模擬授業、研究者による講義なども行われます。

入学時から理系進学を決めていた生徒だけでなく、学校での実験や体験をきっかけに科学への興味を深め、理系を選ぶ生徒もいます。

医療系・生命科学系へも進路が広がる

田園調布学園では、医学、歯学、薬学、看護、保健医療、獣医学などを目指す生徒への進路支援も行っています。

2026年度大学入試では、昭和医科大学歯学部、星薬科大学、東京薬科大学、順天堂大学薬学部、日本赤十字看護大学、北里大学、麻布大学獣医学部などへの合格・進学実績が見られます。

医療系学部では、学力試験だけでなく、志望理由書、小論文、面接、口頭試問が重視される場合があります。

学校では、教科担当による受験指導に加え、志望理由書の添削、小論文対策、面接練習などを個別に行い、生徒の志望分野に応じて支援します。

海外大学への進学にも対応

2026年度大学入試では、海外大学7校に合格し、Monash Universityと漢陽大学へそれぞれ1名が現役で進学しました。

このほか、延世大学、成均館大学、梨花女子大学、西江大学、深圳大学への合格実績があります。

学校では、海外研修や留学によって英語力と国際的な視野を育てるだけでなく、海外大学進学協定校推薦制度「UPAS」も導入しています。

一定の校内基準を満たすことで出願できる海外大学があり、国内大学との併願も可能です。国内の大学だけに限定せず、生徒の語学力や将来像に応じて海外進学を検討できます。

一般選抜と推薦型選抜の両方へ対応

田園調布学園では、一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜にも対応した進路指導を行っています。

一般選抜では、授業や受験補習を通して教科力を高め、志望大学や現在の到達度に応じた対策を進めます。

難関大学を志望する生徒には担当教員を配置し、学習計画の作成から記述・論述問題の個別添削まで、継続的に支援します。

総合型選抜や学校推薦型選抜では、中高で取り組んだ探究、土曜プログラム、海外研修、クラブ活動などの経験を整理し、志望する学部での学びへ結びつけます。

  • 志望理由書・自己PR書の作成
  • 小論文の構成と個別添削
  • 面接・口頭試問の練習
  • 探究活動の成果整理
  • 大学・学部が求める人物像の研究
  • プレゼンテーションや発表の練習

自分の経験や考えを文章や言葉で伝える力は、入試直前だけで身につくものではありません。中等部から続く探究、発表、振り返りの積み重ねが、推薦型選抜にもつながっています。

中等部から始まる6年間の進路指導

田園調布学園の進路指導は、高等部になってから大学受験の準備を始めるものではありません。

中等部1年生から、自分の興味や得意なことを見つけ、社会や職業、大学で学べる内容へ段階的に視野を広げます。

学年進路指導の主な内容
中等部1年精進日誌や学習手帳を使い、自分を見つめて学習習慣を整える
中等部2年自分史を作成し、自分の興味や大切にしてきたことを振り返る
中等部3年職業研究、職場訪問、大学教員による特別講義へ取り組む
高等部1年学問研究を進め、文系・理系の選択を考える
高等部2年大学・学部研究、オープンキャンパス、志望理由書作成を行う
高等部3年志望校と受験校を決定し、入試方式に応じた対策へ取り組む

偏差値や大学名だけから進路を決めるのではなく、自分は何に関心があり、大学で何を学び、その先でどのように社会と関わりたいかを考えます。

中3から大学の学びに触れる

中等部3年生と高等部1年生は、大学教員による特別講義を受けます。

約20の学問分野から興味のある講義を選び、大学で扱われている研究や専門分野に触れます。

高校生になってから学部名だけを比較するのではなく、中等部の段階から大学の学びを具体的に知ることで、進路選択の視野を広げます。

土曜プログラムや高大連携でも、大学の講義、研究室見学、キャンパスツアー、医学部進学ガイダンスなどが行われています。

卒業生や大学担当者から直接学ぶ

高等部2年生では「卒業生を囲む会」を行い、大学へ進学した卒業生から受験勉強や大学生活について話を聞きます。

合格した大学や学部ごとの学習方法、受験期の時間の使い方、志望校の決め方など、実際に受験を経験した先輩から具体的な助言を得られます。

また、高等部2・3年生を対象に、国公立・私立大学約20校の入試担当者を招いた説明会も行います。大学の教育内容や入試制度について説明を受け、個別に相談することもできます。

受験補習と「なでりんRoom」で学習を支援

高等部では、大学受験へ向けた希望制の受験補習を実施しています。

国語、数学、英語、理科、社会、情報、美術などから、自分の志望校や受験科目に合った講座を選択します。

校内には、質問対応付き自習室「なでりんRoom」も設けられています。メンターへ質問しながら学習できる部屋と、一人で集中して取り組む部屋があり、目的に応じて利用できます。

学校の授業、受験補習、自習室、教員による個別指導を組み合わせることで、校内で受験勉強を進めやすい体制を整えています。

指定校推薦枠も幅広く用意

2026年度大学入試の主な指定校推薦枠には、横浜市立大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学などがあります。

理系では、芝浦工業大学、東京都市大学、東京農業大学、北里大学、東京薬科大学、昭和医科大学などの推薦枠も公表されています。

但し、指定校推薦枠は、希望すれば誰でも利用できるものではありません。評定、出欠、校内活動、大学が定める条件などを基に校内選考が行われます。

推薦枠の大学や人数は年度によって変更されるため、入学時点の情報だけで進路を決めず、実際の出願年度に確認する必要があります。

合格者数だけでなく進学先の中身に注目

大学合格実績を比較する際には、難関大学の合格者数だけを見るのではなく、卒業生数、現役進学者数、進学学部、既卒者の扱いなども確認することが大切です。

田園調布学園では、大学別の合格者数と現役進学者数に加え、実際に進学した学部・学科も公開しています。

2026年3月卒業生は、国公立大学、早慶上理、GMARCHに加え、理工、医薬農、国際、芸術、海外大学など、多様な進路を選びました。

難関大学への合格力を備えながら、生徒一人ひとりの興味や将来像に応じた進路選択を支えていることが、田園調布学園中等部・高等部の進路指導の特色です。

学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間の費用を確認

田園調布学園中等部の2026年度の初年度納入金は、入学金、授業料、施設費、教育充実費を合わせて970,000円です。

ただし、初年度納入金だけで入学後に必要な費用の全てを賄えるわけではありません。教材費、体験学習費、学習体験旅行費、放課後自習費、後援会費、生徒会費に加え、制服、体操服、通学鞄、Chromebookなどの購入費が別途必要です。

中高一貫校では、入学時の費用だけでなく、中等部3年間、さらに高等部まで含めた6年間の総額を見通しておくことが大切です。

2026年度の初年度納入金

項目金額
入学金250,000円
授業料480,000円
施設費108,000円
教育充実費132,000円
初年度納入金合計970,000円

入学金250,000円は入学時のみ必要です。授業料、施設費、教育充実費を合わせた年間納付金は720,000円となります。

中等部2年生以降は入学金が不要となるため、基本的な年間納付金は720,000円です。ただし、教材費や行事費などの諸費用が別途加わります。

授業料以外に必要となる主な費用

学校が公表している中等部3年間の主な諸費用は、次のとおりです。

項目中等部3年間の金額
教材費・体験学習費・学習体験旅行費537,536~662,536円
放課後自習費74,400円
後援会費190,800円
生徒会費17,280円
諸費用合計820,016~945,016円

教材費・体験学習費・学習体験旅行費に幅があるのは、中等部3年生の学習体験旅行で選択するコースなどによって費用が異なるためです。

田園調布学園では、宿泊行事や体験学習を教育の重要な一部としているため、一般的な教材費だけでなく、校外での活動に必要な費用も見込んでおく必要があります。

中等部3年間に必要となる費用の目安

2026年度の納付金が3年間変わらないと仮定し、学校が公表している諸費用を加えると、中等部3年間の参考総額は次のようになります。

項目3年間の参考額
入学金250,000円
授業料・施設費・教育充実費2,160,000円
教材費・体験学習費・学習体験旅行費537,536~662,536円
放課後自習費74,400円
後援会費190,800円
生徒会費17,280円
中等部3年間の参考総額3,230,016~3,355,016円

中等部3年間では、制服、体操服、通学鞄、Chromebook、クラブ活動費などを除いて、約323万~336万円が一つの目安となります。

実際の納付額は、学費の改定、行事内容、旅行先、教材の変更などによって変わる可能性があります。

制服や指定用品の購入費

入学時には、冬服、夏服、体操服、体育館履き、グラウンド履き、通学鞄などの指定用品を購入します。

田園調布学園では、スカートとスラックスなどから選べる制服アイテムがあります。また、ブラウス、セーター、靴下などは、購入する枚数やサイズによって合計金額が変わります。

入学時には一式をそろえる必要がありますが、全ての品目を毎年買い替えるわけではありません。成長によるサイズ変更や傷み具合に応じて、在学中に追加購入することがあります。

制服価格は販売店やサイズによって異なるため、合格後に配布される購入案内で必要な品目と最新価格を確認しましょう。

Chromebookの購入費も必要

中等部では、生徒が1人1台のChromebookを使用します。

学校案内で示されている端末価格は約65,000円ですが、市場価格や機種の変更によって金額が変わる場合があります。

Chromebookは、授業資料の閲覧、課題提出、共同編集、探究活動、スライド作成、プレゼンテーションなど、学校生活のさまざまな場面で使用します。

端末本体だけでなく、ケース、充電器、保証、修理などの扱いについても、入学時の案内を確認する必要があります。

通学鞄や体操服も別途購入

学校指定のスクールバッグやリュック型バッグも用意されています。

体操服については、半袖シャツ、長袖シャツ、ハーフパンツ、ジャージ上下、体育館履き、グラウンド履きなどを購入します。

運動部へ入部する場合には、競技用のシューズ、ラケット、ユニフォーム、道具など、クラブごとの費用が追加で必要になることがあります。

文化部でも、楽器、画材、衣装、材料費、大会参加費などが必要となる場合があります。

宿泊行事と海外研修の費用

中等部の教材費・体験学習費には、学年ごとの体験学習や学習体験旅行に関する費用が含まれています。

一方、海外ホームステイ、English Gateway、スキー教室などの希望制プログラムは、通常の学費や必修行事費とは別に参加費が必要となる場合があります。

高等部では、ニュージーランドでのターム留学、海外大学でのキャリアプログラム、海外探究など、さらに多彩な国際プログラムが用意されています。

海外研修への参加を希望する場合は、研修費、航空運賃、海外旅行保険、パスポート取得費、現地での個人費用なども含めて考える必要があります。

為替や航空運賃によって参加費が大きく変わる可能性があるため、実施年度の案内で確認しましょう。

高等部進学後の学費

田園調布学園は完全中高一貫校であり、中等部を卒業した生徒は原則として高等部へ進学します。

2026年度の高等部の基本的な初年度納入金は930,000円です。

項目高等部の金額
入学金210,000円
授業料480,000円
施設費108,000円
教育充実費132,000円
初年度納入金合計930,000円

授業料、施設費、教育充実費の合計は、中等部と同じ年間720,000円です。

高等部3年間の教材費等は385,000円、後援会費は190,800円、生徒会費は17,280円とされています。

高等部3年間の参考総額

2026年度の金額が3年間変わらないと仮定した場合、高等部3年間の参考総額は次のようになります。

項目3年間の参考額
入学金210,000円
授業料・施設費・教育充実費2,160,000円
教材費等385,000円
後援会費190,800円
生徒会費17,280円
高等部3年間の参考総額2,963,080円

大学受験学年では、模擬試験、検定試験、問題集、受験料、大学説明会やオープンキャンパスへの交通費など、学校へ納める費用以外の支出も増える傾向があります。

中高6年間では約619万~632万円が目安

2026年度に公表されている学費と諸費用を基準として、中等部3年間と高等部3年間を合計すると、6年間の参考総額は約619万~632万円です。

期間参考総額
中等部3年間3,230,016~3,355,016円
高等部3年間2,963,080円
中高6年間6,193,096~6,318,096円

この金額には、制服、体操服、Chromebook、通学定期券、昼食、クラブ活動、任意参加の海外研修や講座、大学受験費用などは含まれていません。

また、現在の中学受験生が高等部へ進学する時点までに、授業料や施設費が改定される可能性もあります。そのため、6年間の総額はあくまで現在の公表額を基にした参考値として捉える必要があります。

東京都の私立中学校授業料助成

東京都内に住み、私立中学校へ通う生徒の保護者は、東京都の私立中学校等授業料軽減助成金を利用できる場合があります。

2026年度は所得制限がなく、生徒1人につき年額120,000円を上限として授業料が助成されます。

田園調布学園中等部の年間授業料は480,000円であるため、制度を利用した場合、授業料の実質的な負担は年額360,000円まで軽減される計算です。

項目金額
年間授業料480,000円
2026年度の助成上限120,000円
助成後の授業料負担の目安360,000円

助成を受けるためには、居住地や在学時点などの条件を満たし、保護者自身が申請する必要があります。

2026年度の120,000円には臨時支援20,000円が含まれているため、翌年度以降も同じ金額が継続されるとは限りません。

高等部では国と東京都の授業料支援制度がある

高等部へ進学すると、国の高等学校等就学支援金と、東京都の私立高等学校等授業料軽減助成金を利用できる場合があります。

2026年度は、国と東京都の制度を合わせて、私立高校の授業料について年額最大501,000円まで支援されます。ただし、実際の支援額は学校の授業料を上限とします。

田園調布学園高等部の年間授業料は480,000円であるため、現在の制度と条件がそのまま適用される場合には、授業料部分の負担が大きく軽減されます。

ただし、施設費、教育充実費、教材費、後援会費、生徒会費などは、授業料支援の対象外です。

現在の中学受験生が高等部へ進学する頃には、助成制度の内容や金額が変更される可能性があります。6年間の資金計画では、将来の助成を最初から差し引かず、制度が利用できた場合に負担が軽減されるものとして考えると安心です。

学校へ納める費用以外も確認

私立中学校へ通う場合には、学校へ納める学費以外にも、日常的な支出が発生します。

  • 自宅から学校までの通学定期券
  • 弁当や校内で購入するパン・昼食代
  • 文房具や追加教材
  • 英語検定や漢字検定などの受検料
  • クラブ活動の用具・衣装・遠征費
  • 任意参加の講座や研修費
  • 模擬試験や大学受験料
  • オープンキャンパスや入試会場への交通費

田園調布学園には食堂がなく、昼食は弁当を持参するか、校内でパンや弁当類を購入します。昼食代も6年間では一定の負担となるため、家庭の生活スタイルに合わせて考えておきましょう。

入学前に確認したい費用のポイント

学校説明会や募集要項では、次の項目を確認すると、中高6年間の費用をより具体的に見通せます。

  • 最新年度の入学金・授業料・施設費
  • 学費の納付時期と分納の可否
  • 教材費や体験学習費の学年別金額
  • 学習体験旅行のコース別費用
  • 制服・体操服・指定用品の購入金額
  • Chromebookの機種、価格、保証内容
  • 希望するクラブの活動費
  • 海外研修やスキー教室などの参加費
  • 高等部進学時に必要となる費用
  • 利用できる授業料助成制度

体験型教育を含めた6年間の資金計画を

田園調布学園中等部の2026年度の基本的な初年度納入金は970,000円です。

教材費や体験学習費などを含めると、中等部3年間では約323万~336万円、高等部まで含めた6年間では約619万~632万円が参考となります。

さらに、制服、Chromebook、通学、クラブ活動、任意参加の海外研修、大学受験などの費用が加わります。

田園調布学園では、宿泊行事、土曜プログラム、探究、理科実験、ICT教育など、体験を重視した教育を展開しています。学費を検討する際には、金額だけを比較するのではなく、どのような学習環境や体験に費用が使われるのかを確認することも大切です。

入学時の費用だけで判断せず、中高6年間に必要となる費用と利用できる支援制度の両方を確認したうえで、無理のない資金計画を立てることが重要です。

学費や諸費用は年度によって変更される可能性があるため、受験年度の募集要項と、合格後に配布される入学手続書類で最新金額を確認してください。

入試情報と合格の目安|4科・算数1科と「思考力・表現力」を問う入試

田園調布学園中等部の一般入試は、2月1日午前・午後、2月2日午前、2月4日午前の計4回実施されます。

午前入試は国語・算数・社会・理科の4教科、2月1日午後は算数1教科です。複数回の受験機会が設けられているため、第一志望として4回受験する方法だけでなく、他校との併願日程に合わせて受験回を選ぶこともできます。

4教科入試では、小学校で学ぶ基礎知識に加え、文章や資料を読み取り、自分の考えや途中過程を説明する「思考力・表現力」を重視しています。

単純な知識量や計算速度だけでなく、初めて見る資料や条件を整理し、これまでに学んだことを使って考えられるかが合否を左右する入試です。

2027年度の一般入試日程

入試区分試験日募集人数試験科目
第1回2027年2月1日(月)午前80名国語・算数・社会・理科
午後入試2027年2月1日(月)午後20名算数1教科
第2回2027年2月2日(火)午前70名国語・算数・社会・理科
第3回2027年2月4日(木)午前30名国語・算数・社会・理科
一般入試合計4回200名4教科または算数1教科

最も募集人数が多いのは、2月1日午前の第1回です。午後入試は募集人数が20名と少なく、算数を得意とする受験生が集まりやすいため、模試の偏差値も高くなる傾向があります。

2月2日の第2回は70名を募集しており、第1回に次いで募集枠が大きい入試です。2月4日の第3回は募集人数が30名となり、それまでに合格を得られなかった第一志望者や、上位校を受験した層も加わります。

なお、2027年度一般入試の出願期間、受験料、集合時刻、合格発表、入学手続などの詳細は、2026年9月1日以降に公表される予定です。

4教科入試の配点と試験時間

2026年度の第1回・第2回・第3回では、国語と算数を各100点、理科と社会を各60点とする合計320点満点で判定されました。

教科試験時間配点
国語50分100点
算数50分100点
社会40分60点
理科40分60点
合計180分320点

国語と算数の配点が大きいため、両教科の安定が重要です。ただし、理科と社会も合わせて120点あり、全体の37.5%を占めます。

4教科の合計点で合否を判定し、教科ごとの合格最低点は設けられていません。苦手教科があっても、他教科で補うことができますが、一つの教科を大きく落とすと挽回が難しくなります。

2027年度も同じ時間と配点になるかは、正式な募集要項で確認する必要があります。

算数1教科の午後入試

2月1日午後には、算数1教科入試が実施されます。2026年度は試験時間60分、100点満点でした。

4教科入試の算数と比べて、基本的な出題傾向が大きく変わるわけではありません。ただし、問題文や条件を丁寧に読み、より深く考える問題が出題されます。

計算の速さだけで合格できる入試ではなく、読解力、条件整理、規則の発見、図形の把握、途中過程を説明する力が求められます。

募集人数は20名ですが、算数を得意とする受験生が多く集まるため、4教科入試よりも模試の偏差値が高く表れる傾向があります。

算数1科入試が向いている受験生

午後入試は、次のような受験生にとって有力な選択肢です。

  • 算数が4教科の中で明確な得点源になっている
  • 長い問題文から条件を正確に整理できる
  • 途中式や考え方を答案に残す習慣がある
  • 規則性、場合の数、図形、速さなどの応用問題が得意
  • 2月1日午前に別の学校を受験したい
  • 田園調布学園への受験機会を増やしたい

反対に、計算問題では得点できても、大問形式の応用問題や条件の多い問題で手が止まりやすい場合には、算数1教科入試だけに絞らず、4教科入試も組み合わせる方が合格の可能性を広げられます。

「思考力・表現力」を問う問題が約30%

近年の4教科入試では、各教科とも小学校の教科書に沿った基礎・基本を出題しながら、思考力・表現力を問う問題を配点の30%程度設けています。

教科思考力・表現力を問う問題の例
国語文章を踏まえて、自分の意見や理由を記述する
算数答えだけでなく、途中式や考え方を説明する
理科実験結果やグラフを読み取り、理由や考察を記述する
社会資料や長い文章を読み、社会的な問題について説明する

特別な知識を持つ受験生だけが解ける問題ではありません。問題文の中に示された情報と、小学校で学んだ基礎知識を結びつけて考えることが中心です。

初めて見る題材が出ても慌てず、「何が与えられているか」「何を答えるのか」「どの知識が使えるか」を整理する力が必要です。

国語は読解力と自分の言葉で説明する力が重要

国語では、文章の内容を正確に読み取る基礎的な読解力が重視されます。

漢字や語句などの知識問題に加え、登場人物の心情、文章の要旨、筆者の主張、表現の効果などを問う問題が出題されます。

選択肢を選ぶ問題だけでなく、文章中の根拠を基に説明する記述問題にも対応する必要があります。

  • 設問で問われている内容を正確に捉える
  • 文章中から根拠となる部分を見つける
  • 指定された字数に合わせて内容を整理する
  • 主語と述語が対応した文章を書く
  • 自分の意見と、その理由を分けて説明する

記述問題では、模範解答と一字一句同じである必要はありません。本文に沿った内容を、自分の言葉で筋道立てて説明する練習が効果的です。

算数は大問1の小問集合を確実に

近年の算数は、大問5題で構成されることが基本です。大問1は10題程度の小問集合、大問2以降は応用力を見る問題となっています。

大問1では、計算、割合、比、速さ、数の性質、規則性、平面図形、立体図形など、中学受験算数の基本事項が幅広く出題されます。

合格へ近づくためには、大問1で取りこぼしを減らし、大問2以降で解ける問題を見極めることが重要です。

大問2以降では、答えだけでなく途中式や考え方を記入する問題があります。正答まで到達できなくても、適切な考え方や途中過程に部分点が与えられる可能性があります。

算数で重視される主な力

分野重視される力
計算小数・分数を含む計算を正確に処理する
割合・比数量の関係を線分図や式で整理する
速さ時間・距離・速さの関係を図やグラフから捉える
規則性並び方や操作の中から規則を発見する
場合の数条件を整理し、重複や数え漏れを防ぐ
平面図形角度、長さ、面積の関係を見抜く
立体図形体積、表面積、切断などを空間的に考える
表現途中式や考え方を相手に伝わる形で書く

過去には、横断歩道の白線、統計資料、動画の情報量など、日常生活や他教科と結びついた題材も出題されています。

見慣れない題材であっても、必要な条件は問題文の中に示されています。長い文章を読み飛ばさず、数値の意味や単位を確認しながら進めることが大切です。

理科は実験・観察とデータの読み取りを重視

理科では、物理・化学・生物・地学の各分野から、配点が大きく偏らないように出題されます。

大問数は4~5題程度が基本で、一つの大問の中で複数の分野を関連づける問題もあります。

基礎用語を覚えるだけでなく、実験の目的、方法、結果、結論を整理する力が重要です。

  • 実験器具の名称と正しい使い方
  • 実験の条件をそろえる理由
  • 表やグラフから読み取れる変化
  • 観察結果から導ける結論
  • 計算の途中過程
  • 作図による考え方の表現

身近な自然現象や、その年に報道された科学的な話題が題材になる場合もあります。ただし、ニュースの細かな知識を暗記するより、小学校の教科書に掲載されている基本的な実験や現象を理解することが優先です。

社会は長い文章と複数資料を読み取る

社会では、地理・歴史・公民の基礎知識に加え、長いリード文、地図、年表、統計、グラフ、写真などを読み取る力が求められます。

一つの大問の中で、地理・歴史・公民を横断する出題も見られます。知識を分野ごとに暗記するだけでなく、出来事の背景や地域とのつながりを考える必要があります。

リード文は比較的長いため、文章を読みながら重要な人物、年代、地域、出来事へ印をつけ、設問に必要な情報を探しやすくする方法が有効です。

時事的な話題を扱う問題や、資料を踏まえて自分の考えを書く問題もあります。日頃からニュースに触れ、「なぜ起きたのか」「社会へどのような影響があるのか」を親子で話す経験も役立ちます。

2026年度入試の応募者数と実質倍率

入試区分応募者数受験者数合格者数実質倍率
第1回234名220名100名2.2倍
午後入試181名170名113名1.5倍
第2回374名254名141名1.8倍
第3回308名185名63名2.9倍
延べ合計1,097名829名417名

応募者数は延べ人数であり、同じ受験生が複数回へ出願している場合も、それぞれ1名として数えられます。

第3回は実質倍率が2.9倍となり、4回の中で最も高い倍率でした。募集人数が30名と少ないうえ、2月4日まで受験を続ける第一志望者や、他の上位校から志望校を切り替える受験生が集まるためです。

午後入試は募集人数20名に対して181名が応募しましたが、実際には募集人数を上回る113名が合格し、実質倍率は1.5倍でした。

募集人数と合格者数は一致しないため、出願時の形式倍率だけで難易度を判断しないことが大切です。

2026年度の合格者最低点

入試区分満点受験者平均点合格者最低点得点率
第1回320点201.2点208点65.0%
午後入試100点59.4点53点53.0%
第2回320点187.4点190点約59.4%
第3回320点200.7点216点67.5%

合格者最低点は、年度や受験者層、問題の難易度によって変動します。2026年度だけを見ると、4教科入試の合格者最低点は約59~68%でした。

過去問演習では、最低点ぎりぎりを目標にするのではなく、4教科で65~70%程度を安定して取れる状態を目指したいところです。

特に第3回は募集人数が少なく、合格者最低点も高くなる場合があります。第1回や第2回までに合格を確保できるように受験計画を立てることが重要です。

午後入試の最低点だけで難度を判断しない

2026年度午後入試の合格者最低点は53点でしたが、算数1教科入試が常に5割台で合格できるとは限りません。

算数は問題の難易度によって平均点や最低点が大きく変わりやすく、年度による得点差も生じます。

また、合格可能性を示す模試偏差値は4教科入試より高いため、「最低点が低いから入りやすい」と考えるのは適切ではありません。

合格最低点を超えることだけでなく、基本問題を確実に取り、応用問題で途中過程を残して部分点を積み上げる力が必要です。

2027年入試の予想偏差値

日能研が2026年5月に公表した2027年入試の予想R4偏差値は、次のとおりです。R4は合格可能性80%の目安を示します。

入試区分日能研予想R4偏差値
第1回52
午後入試58
第2回53
第3回53

午後入試は算数を得意とする受験生が集まるため、第1回から第3回より高い偏差値となっています。

偏差値は、模試の主催者、判定時期、受験科目によって数値が異なります。他社模試の偏差値と直接比較せず、受験している模試の最新資料を基準に判断しましょう。

また、偏差値が合格可能性80%へ達していても、過去問との相性によって合否は変わります。田園調布学園特有の記述問題や資料読解へ対応できるかを確認することが必要です。

複数回受験に一定の利点がある

2026年度までの入試案内では、午後入試、第2回、第3回で合否のボーダーライン付近にいる複数回受験者について、前回までの得点も考慮して判定すると説明されていました。

さらに、繰上合格を出す場合には、複数回受験者を優先する方針も示されていました。

田園調布学園を第一志望とする場合には、受験できる回を増やすことで、単純に受験機会が増えるだけでなく、学校への志望度を示すことにもつながります。

ただし、2027年度も同じ判定方法が採用されるかは、正式な募集要項と学校説明会で確認する必要があります。

2月1日午前・午後の連続受験

第1回と午後入試は同じ2月1日に実施されるため、田園調布学園を午前・午後と続けて受験することもできます。

同じ学校内で受験できる場合には、午後校への移動がなく、交通機関の遅延を心配しにくいことが利点です。

一方、午前の4教科を受験した後に、午後の算数60分へ取り組むため、体力と集中力が必要です。休憩時間の食事、飲み物、気持ちの切り替えまで含めて練習しておきましょう。

2026年度は、午前に他校を受験して到着が遅れる場合、学校へ連絡することで遅い時間帯の算数試験を受けられる措置が設けられていました。2027年度の対応は、正式な募集要項で確認してください。

過去問は公式サイトで確認できる

田園調布学園は、公式サイトで入試問題と解答例を公開しています。

第1回、午後入試、第2回、第3回の問題を確認できるため、受験予定の回だけでなく、他の回も含めて演習すると出題傾向をつかみやすくなります。

過去問演習では、点数を出すだけでなく、次の点を記録しましょう。

  • 制限時間内に最後まで取り組めたか
  • 基本問題で何点落としたか
  • 問題文や資料の読み違いがなかったか
  • 記述問題で根拠を示せたか
  • 算数や理科で途中式を残したか
  • 解くべき問題と後回しにする問題を判断できたか
  • 合格者最低点をどの程度上回れたか

最初から全ての問題を解ける必要はありません。合格に必要な問題を見極め、基本問題を確実に得点することが優先です。

帰国生入試も実施

2027年度の帰国生入試は、2026年11月29日午前に実施され、若干名を募集します。

海外の学校に通算1年以上在籍し、小学校4年生の4月1日以降に帰国した女子が主な対象です。個別の事情については学校へ相談できます。

方式試験科目
A方式国語・算数・受験生と保護者同伴の面接
B方式英語・算数・受験生と保護者同伴の面接
C方式算数・受験生と保護者同伴の面接

C方式は、出願時に英検2級やTOEFL iBT42点など、CEFR B1以上の資格を持つ受験生が対象です。資格に応じた英語の換算得点を利用して判定します。

面接では、志望理由、海外での経験、入学後に取り組みたいこと、将来の夢などが質問されます。

基礎学力と考えを伝える力の両方が必要

田園調布学園中等部の入試では、奇抜な知識や特別な先取り学習よりも、小学校で学ぶ内容を正確に理解していることが土台となります。

そのうえで、文章、図、表、グラフから必要な情報を読み取り、学んだ知識を使って考え、自分の言葉や途中式で表現する力が求められます。

4教科入試では、国語と算数を中心に基本問題を安定させ、理科・社会でも資料読解と記述へ対応することが大切です。

算数1教科入試では、計算力だけでなく、問題文を読み解き、考え方を答案へ残す練習が欠かせません。

過去問を通して出題形式へ慣れ、4教科の基礎力と、初めて見る問題へ粘り強く向き合う力を身につけることが、田園調布学園中等部合格への重要なポイントです。

併願校パターン|難度・日程・校風から考える女子校中心の受験プラン

田園調布学園中等部の併願校を選ぶ際には、偏差値だけでなく、入試日程、試験科目、学校の教育方針、通学時間まで含めて考えることが大切です。

田園調布学園では、2月1日午前・午後、2月2日午前、2月4日午前の計4回入試が行われます。そのため、第一志望として複数回受験する計画と、上位校へ挑戦しながら田園調布学園を組み込む計画の両方を立てられます。

特に2月1日午後の算数1教科入試は、午前に別の学校を受験した後でも受けられるため、併願計画を広げやすい入試です。ただし、算数を得意とする受験生が集まりやすく、4教科入試より模試偏差値が高くなる傾向があります。

併願校を選ぶ3つの基準

基準確認したいポイント
難度模試偏差値だけでなく、過去問の得点や出題形式との相性を確認する
日程午前・午後の試験時間、移動時間、合格発表、入学手続締切を確認する
校風探究、理数教育、女子教育、宗教教育、大学附属など、家庭が重視する特色を比較する

模試で同じ偏差値帯に位置する学校でも、記述問題が多い学校、算数の難度が高い学校、基本問題の正確さを重視する学校など、出題傾向は異なります。

受験校を決める際には、偏差値表だけで分類せず、過去問で合格最低点を超えられるかを確認しましょう。

難度別に考える主な併願候補

位置づけ学校名主な2027年度入試日程主な特色
チャレンジ校洗足学園中学校2月1日午前、2月2日午前高い進学実績、自主性を重視した教育、理系進学者の多さ
チャレンジ校鷗友学園女子中学校2月1日午前、2月3日午前体験を重視した授業、英語教育、理数教育、世田谷区の女子校
標準~チャレンジ校普連土学園中学校2月1日午前・午後、2月2日午後、2月4日午前少人数教育、キリスト教教育、理数・ICT教育、落ち着いた校風
標準校品川女子学院中等部2月1日午前・午後、2月2日午前、2月4日キャリア教育、起業体験、探究、社会とつながる学び
安全校候補昭和女子大学附属昭和中学校2月1日午前・午後、2月2日午前、2月4日午後大学キャンパスを生かした教育、グローバル・理数系コース
安全校候補カリタス女子中学校2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午前カトリック教育、英語・フランス語、探究、ICT教育

ここでの「チャレンジ校」「標準校」「安全校候補」は、田園調布学園を志望する一般的な受験生を想定した分類です。

実際の位置づけは、受験生の模試偏差値、得意教科、過去問との相性によって変わります。安全校は学校名だけで決まるものではなく、直近の模試で合格可能性が十分に高く、過去問でも合格最低点を安定して上回れる学校を選ぶ必要があります。

チャレンジ校① 洗足学園中学校

洗足学園中学校は、川崎市高津区にある完全中高一貫の女子校です。難関国公立大学、医学部、早慶などへの進学実績が高く、理系分野を目指す女子にも人気があります。

2027年度一般入試は、2月1日と2月2日の2回です。いずれも国語・算数・社会・理科の4教科入試で、2月1日は120名、2月2日は100名を募集します。

田園調布学園より高い難度の学校へ挑戦したい場合の代表的な候補です。田園調布駅周辺から洗足学園の最寄りとなる溝の口方面へも移動しやすく、神奈川県在住者にとっても併願しやすい立地です。

ただし、洗足学園は算数を中心に高い学力が求められます。田園調布学園の過去問で合格点を取れていても、洗足学園の問題では得点が伸びないことがあります。

洗足学園を受験する場合は、学校別の過去問対策を十分に行い、田園調布学園を確実に受けられる日程も残しておきましょう。

チャレンジ校② 鷗友学園女子中学校

鷗友学園女子中学校は、東京都世田谷区にある女子校です。田園調布学園と同じ世田谷区にあり、体験を重視した教育や充実した理数教育、大学進学実績の高さに共通点があります。

2027年度入試は、2月1日と2月3日に実施されます。第1回は約160名、第2回は約60名を募集し、いずれも国語・算数・社会・理科の4教科入試です。

理科実験や体験学習を好み、田園調布学園より一段高い難度へ挑戦したい受験生に適した候補です。

2月1日に鷗友学園を受験し、午後に田園調布学園の算数1教科入試を受ける日程も考えられます。両校は同じ世田谷区内ですが、試験終了後の移動、昼食、午後入試の集合時刻を事前に確認する必要があります。

2月3日の第2回は、募集人数が第1回より少なく、難関校の受験生も加わるため、一般に競争が厳しくなります。鷗友学園を第一志望とする場合でも、2月1日午後や2月2日までに別の学校の合格を得られる計画が安心です。

標準~チャレンジ校① 普連土学園中学校

普連土学園中学校は、東京都港区三田にある少人数制の女子校です。キリスト教フレンド派の教育を基盤とし、生徒一人ひとりを大切にする落ち着いた校風があります。

2027年度は、2月1日午前の4教科、同日午後の算数1教科、2月2日午後の国語・算数2教科、2月4日午前の4教科入試を実施します。

入試日程科目募集人数
1日午前4科2月1日午前国語・算数・社会・理科50名
1日午後算数2月1日午後算数20名
2日午後2科2月2日午後国語・算数30名
4日午前4科2月4日午前国語・算数・社会・理科20名

田園調布学園と同様に、理数教育、探究、ICT教育へ力を入れているため、教育内容の面でも併願しやすい学校です。

一方で、宗教教育や学校規模、日々の雰囲気には違いがあります。普連土学園は全校で800名ほどの小規模校であり、静かで家庭的な環境を好む受験生に向いています。

田園調布学園の2月2日午前を受験した後、普連土学園の2月2日午後入試へ向かう組み合わせも考えられます。ただし、午前・午後の連続受験になるため、移動時間と体力への配慮が必要です。

標準校② 品川女子学院中等部

品川女子学院中等部は、キャリア教育や企業との連携、起業体験など、社会とつながる学びに特色がある女子校です。

田園調布学園が体験・探究を通して興味を深める学校であるのに対し、品川女子学院は自分の将来像を描き、社会でどのように活躍するかを考える教育を重視しています。

2027年度は、2月1日午前の4教科、同日午後の算数1教科、2月2日午前の4教科、2月4日の表現力・総合型入試を実施します。

入試日程科目
第1回2月1日午前国語・算数・社会・理科
算数1教科2月1日午後算数
第2回2月2日午前国語・算数・社会・理科
表現力・総合型2月4日読解・論述、4教科総合

田園調布学園と入試日程がほぼ重なるため、両校を全て受験することはできません。どちらを第一志望にするか、どの入試方式が本人の力を発揮しやすいかを考えて受験回を選ぶ必要があります。

文章や資料から考えをまとめて発表することが好きな子にとっては、両校とも相性のよい候補です。学校説明会や文化祭へ参加し、生徒の雰囲気や教育の方向性を比較するとよいでしょう。

安全校候補① 昭和女子大学附属昭和中学校

昭和女子大学附属昭和中学校は、世田谷区太子堂にある大学附属の女子校です。大学と同じキャンパスで学び、グローバル教育や理数教育、高大連携の機会が充実しています。

2027年度は、本科、グローバル、スーパーサイエンスの各コースで複数回の入試を実施します。

主な入試日程主な科目
本科AA・グローバルGA2月1日午前2教科・4教科・英語資格入試から選択
本科AP2月1日午後国語・算数または英語資格入試
本科B・グローバルGB2月2日午前2教科・4教科・英語資格入試から選択
スーパーサイエンスSB2月2日午前国語・算数・理科
本科C・スーパーサイエンスSC2月4日午後国語・算数または英語資格入試

田園調布学園で理系教育に魅力を感じている受験生には、スーパーサイエンスコースが比較対象となります。

英検を取得している場合には、資格を生かせる入試方式もあります。受験科目の選択肢が多いため、得意分野に合わせた受験が可能です。

田園調布学園と同じ世田谷区内にあり、2月1日午前に田園調布学園、午後に昭和女子大学附属昭和を受験する日程も考えられます。ただし、安全校として位置づける場合でも、希望するコースの難度と過去問の得点を必ず確認しましょう。

安全校候補② カリタス女子中学校

カリタス女子中学校は、川崎市多摩区にあるカトリック系の女子校です。英語とフランス語を学ぶ複言語教育、探究、ICT教育に特色があります。

2027年度は、2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午前に一般入試を実施します。

入試日程科目
第1回2月1日午前国語・算数・社会・理科
第2回2月1日午後国語・算数
第3回2月2日午後国語+算数または理科
英語資格入試2月2日午後国語
第4回2月3日午前国語・算数・社会・理科

複数回受験した場合、各教科についてそれまでに受験した回の最高得点を、後の回の合否判定に使用する制度があります。

田園調布学園を2月1日午前や2月2日午前に受験し、その日の午後にカリタス女子を組み合わせることもできます。

田園調布駅からは東横線や南武線などを利用する経路が考えられますが、午後入試の集合時刻まで余裕があるかを事前に確認する必要があります。

パターン① 田園調布学園を第一志望とする受験プラン

日程午前午後
2月1日田園調布学園 第1回田園調布学園 算数1教科
2月2日田園調布学園 第2回休養またはカリタス女子第3回
2月3日カリタス女子第4回など休養
2月4日田園調布学園 第3回必要に応じて昭和女子大学附属昭和

田園調布学園への志望度が高い場合は、2月1日午前・午後と2月2日午前を中心に受験します。

第1回は募集人数が80名、第2回は70名であり、2月4日の第3回より募集枠が大きく設定されています。できるだけ早い回で合格を得ることを目標にしましょう。

2月1日に午前・午後の連続受験を行う場合は、昼食、休憩、算数へ気持ちを切り替える方法を事前に決めておく必要があります。

全ての回を受験することだけを優先せず、受験生の体力や精神状態を見ながら、2月3日に休養日を設けることも大切です。

パターン② 鷗友学園へ挑戦する受験プラン

日程午前午後
2月1日鷗友学園女子 第1回田園調布学園 算数1教科
2月2日田園調布学園 第2回必要に応じて普連土学園2科
2月3日鷗友学園女子 第2回休養
2月4日田園調布学園 第3回必要に応じて昭和女子大学附属昭和

鷗友学園を第一志望またはチャレンジ校とし、田園調布学園を併願するプランです。

2月1日午前に鷗友学園、午後に田園調布学園を受験することで、初日に両校への受験機会を確保できます。

ただし、午前に4教科を受験した後、午後に算数1教科へ取り組む日程は負担が大きくなります。鷗友学園から田園調布学園までの経路を実際に確認し、午後入試の開始時刻までに余裕を持って到着できる計画を立てましょう。

2月2日の田園調布学園で合格を得られれば、2月3日の鷗友学園へ落ち着いて挑戦できます。

パターン③ 洗足学園へ挑戦する受験プラン

日程午前午後
2月1日洗足学園 第1回田園調布学園 算数1教科
2月2日洗足学園 第2回または田園調布学園 第2回休養または安全校候補
2月3日カリタス女子第4回など休養
2月4日田園調布学園 第3回必要に応じて昭和女子大学附属昭和

洗足学園と田園調布学園のどちらを優先するかによって、2月2日の選択が変わります。

洗足学園への志望度が高い場合は2月2日も洗足学園を受験し、田園調布学園は2月1日午後と2月4日で狙います。

田園調布学園への進学希望が強い場合は、2月2日に田園調布学園の第2回を受験し、合格の可能性を高める方がよいでしょう。

両校とも理系進学に強い女子校ですが、入試難度や問題の性格は異なります。両校の過去問対策を同じ比重で進めるのではなく、第一志望校を明確にしたうえで学習時間を配分することが重要です。

パターン④ 午後入試を利用して合格を確保するプラン

日程午前午後
2月1日田園調布学園 第1回昭和女子大学附属昭和またはカリタス女子
2月2日田園調布学園 第2回普連土学園またはカリタス女子
2月3日カリタス女子第4回など休養
2月4日田園調布学園 第3回昭和女子大学附属昭和

田園調布学園の午前入試を中心にしながら、午後入試で合格を確保する考え方です。

安全校候補を午後に配置すると、2月1日午前に第一志望校を受験する機会を失わずに済みます。

ただし、午後入試は募集人数が少なく、算数1教科や2教科の得意な受験生が集まるため、午前入試より必ず易しいとは限りません。

安全校として組み込む場合には、午後回そのものの偏差値や過去問を確認し、午前回より難度が上がっていないかを確かめましょう。

算数1教科入試の組み合わせに注意

田園調布学園、普連土学園、品川女子学院などでは、2月1日午後に算数1教科入試が行われます。

算数が得意な受験生にとっては受験機会を増やせますが、1教科だけで合否が決まるため、わずかな計算ミスや問題の読み違いが大きく影響します。

算数1教科入試を受験する場合は、次の点を確認しましょう。

  • 過去問で合格最低点を安定して上回れるか
  • 小問集合で計算ミスを抑えられるか
  • 長い問題文から条件を整理できるか
  • 途中式や考え方を答案に残せるか
  • 午前入試後も集中力を保てるか

算数が得意だからという理由だけで午後入試を安全校扱いせず、受験する回ごとの難度を確認する必要があります。

入学手続締切も併願計画に含める

併願計画では、試験日と合格発表だけでなく、入学手続の締切も重要です。

第一志望校の結果が出る前に、併願校の入学金納付期限を迎える場合があります。延納制度や分納制度、辞退時の返金制度は学校によって異なります。

  • 合格発表は試験当日の何時か
  • 入学金の納付期限はいつか
  • 入学金を分割して納められるか
  • 他校の発表まで手続を延ばせるか
  • 入学辞退時に納付金が返金されるか
  • 制服採寸や入学者説明会の日程はいつか

受験日程だけを完成させるのではなく、合格後にどの学校へいくら納付する可能性があるかまで確認しておきましょう。

学校説明会で校風の違いを確かめる

田園調布学園と併願される女子校には、教育内容が似ている学校もありますが、校内の雰囲気や生徒の過ごし方には違いがあります。

学校比較したい特色
田園調布学園体験、協同探求型授業、土曜プログラム、理数教育
洗足学園高い進学力、自主性、難関大学・理系進学
鷗友学園園芸や実験を含む体験学習、英語教育、活発な学校生活
普連土学園少人数教育、宗教教育、静かで家庭的な環境
品川女子学院キャリア教育、起業体験、社会との連携
昭和女子大学附属昭和大学附属の環境、グローバル教育、コース制
カリタス女子カトリック教育、複言語教育、奉仕と探究

大学進学実績や偏差値だけでなく、本人が6年間を過ごす姿を想像できるかを重視しましょう。

文化祭や授業見学では、生徒の表情、先生との距離、発表の内容、休み時間の過ごし方などを見ると、学校ごとの違いが分かります。

安全校は12月までに過去問で確定する

安全校候補は、入試直前に慌てて選ぶものではありません。

遅くとも12月までに過去問へ取り組み、合格最低点を安定して超えられる学校を確定しておきましょう。

模試偏差値が低めに見える学校でも、午後入試、募集人数の少ない後半回、得意科目型入試では難度が上がる場合があります。

安全校として判断する目安は、直近の模試で合格可能性が十分に高いことに加え、過去問で合格最低点を10%程度上回る得点を複数年度で取れていることです。

また、合格した場合に実際に進学したいと思える学校であることも欠かせません。偏差値だけを理由に、通学や校風を確認していない学校を安全校にすることは避けましょう。

第一志望・合格確保・体力の3点を両立する

田園調布学園中等部は複数回入試を実施しているため、第一志望として繰り返し挑戦しやすい学校です。

一方で、毎日午前・午後の入試を詰め込むと、受験生の疲労が蓄積し、本命校で本来の力を出せなくなる可能性があります。

併願計画では、次の3点を両立させる必要があります。

  1. 第一志望校を受験できる機会を十分に確保する
  2. 早い段階で進学可能な学校の合格を得る
  3. 移動や連続受験による体力の消耗を抑える

田園調布学園を第一志望とする場合は、募集人数の多い2月1日午前と2月2日午前を優先し、午後入試や2月3日の学校を組み合わせる方法が基本です。

洗足学園や鷗友学園へ挑戦する場合は、田園調布学園の午後入試や後半回を活用しながら、合格を確保できる学校も別に組み込みましょう。

偏差値、過去問との相性、校風、通学、入学手続、受験生の体力を総合して、合格した学校ならどこへ進学しても納得できる受験プランをつくることが大切です。

入試日程や募集人数、試験科目は変更される場合があります。出願前には各校の最新募集要項を確認してください。

在校生・保護者の声|明るい校風と先生に相談しやすい環境が魅力

田園調布学園中等部については、「行事やクラブ活動へ積極的に取り組む生徒が多い」「先生に相談しやすい」「幅広い体験を通して興味のあることを見つけられる」といった評価が目立ちます。

学校説明会では、在校生によるインタビューやキャンパスツアーが行われています。校舎や施設を案内するだけでなく、授業、宿題、クラブ活動、友人関係など、受験生が気になる質問へ生徒自身が答えます。

生徒が来校者へ自分の学校を説明する姿からも、発表や対話の機会が多く、自分の考えを言葉にすることを大切にしている学校であることが伝わります。

在校生から聞かれる主な声

主な評価学校生活とのつながり
行事に全力で取り組める体育祭、なでしこ祭、定期音楽会などを生徒主体でつくる
興味のあることへ挑戦できる探究、土曜プログラム、クラブ活動、海外研修の選択肢が多い
友人と協力する機会が多い協同探求型授業、宿泊行事、グループ活動が充実している
先生へ相談しやすい精進日誌、個別面談、補習、放課後の質問対応がある
理系分野にも挑戦しやすい理科実験、数学の体験型授業、理化部、高大連携が充実している
自分の考えを発表する力がつく探究発表、英語プレゼンテーション、文化祭で成果を発信する

「明るく活動的な生徒が多い」という印象

田園調布学園は、落ち着いた街並みにある伝統校ですが、学校生活は静かな授業だけで構成されているわけではありません。

体育祭やなでしこ祭では、生徒が企画や準備を担い、学年やクラブの仲間と協力しながら行事をつくります。運動部や舞台系クラブの発表も活発で、学校全体が大きく盛り上がります。

学校説明会や公開行事で案内役を務める「なでしこコンシェルジュ」も、生徒が主体となって活動しています。受験生や保護者を前に、自分の学校生活について自然に説明する姿からは、明るさと積極性が感じられます。

一方で、全員が最初から人前で話すことを得意としているわけではありません。授業や行事で小さな発表を重ねながら、少しずつ自分の意見を伝えられるようになる環境です。

友人と話し合いながら学ぶ機会が多い

協同探求型授業では、自分で問題を考える時間に加え、ペアやグループで考えを共有する時間があります。

友人の説明を聞くことで、自分とは異なる解き方や見方に気づきます。自分の考えを相手へ説明する際には、根拠や順序を整理しなければならないため、理解も深まります。

探究活動でも、仲間と意見を出し合い、試作品をつくり、失敗した原因を考えながら改善を続けます。在校生の探究活動では、学校設備を使いやすくする方法を検討し、思い通りに動かない試作品を何度も改良した例も紹介されています。

課題を解決できた喜びだけでなく、仲間の熱意に応えながら一つの成果をつくる経験が印象に残ったという声もあります。

女子校でのびのびと役割へ挑戦できる

女子だけで学校生活をつくるため、体育祭の運営、文化祭の企画、クラブの部長、生徒会、研究発表など、全ての役割を女子生徒が担います。

性別を理由に担当が決まることはなく、興味や適性に応じて、リーダー、司会、機材担当、舞台設営、研究発表などへ挑戦できます。

普段は目立つことが得意ではない生徒でも、少人数の係や委員会活動から経験を積み、学年が上がるにつれて後輩をまとめる立場へ成長していきます。

理科、数学、情報、工学などに興味を持つ仲間も多く、女子校の中で理系進路を自然な選択肢として考えられることも魅力です。

探究や土曜プログラムで「好き」を見つけられる

在校生から見た田園調布学園の魅力の一つが、通常授業以外にも多くの体験が用意されていることです。

約170種類の土曜プログラムでは、科学、芸術、語学、文化、社会問題、職業など、幅広い分野から興味のある講座を選べます。

入学時に将来の目標が決まっていなくても、さまざまな講師や専門分野と出会う中で、「もっと調べたい」「大学でも学びたい」と思えるテーマを見つけられます。

学校側から決められた活動をこなすだけでなく、自分で講座を選び、自分の関心を深められることを楽しいと感じる生徒に合う環境です。

実験や観察を楽しむ生徒が多い

田園調布学園では、中高6年間で約150回の理科実験を行います。中等部1・2年生では、ほぼ毎週のように実験へ取り組む時期があります。

教科書で結論を覚えるだけでなく、自分で器具を扱い、現象を観察し、結果をレポートへまとめます。

理科が得意な生徒だけでなく、実際に手を動かしたことをきっかけに科学への興味を持つ生徒もいます。

「女子校では文系進学者が中心なのではないか」と考える家庭もありますが、田園調布学園では理系を選択する生徒が例年45%程度います。理系を目指す仲間が身近にいることは、生徒にとって心強い環境です。

先生とのコミュニケーションを支える「精進日誌」

中等部へ入学すると、「精進日誌」が配付されます。生徒は、その日に感じたことや考えたことを記入し、担任へ提出します。

担任は内容を確認してコメントを書き、終礼時に返却します。授業中には言い出しにくい不安や疑問も、文章であれば伝えやすいことがあります。

精進日誌は、生活記録や宿題管理だけのものではなく、生徒一人ひとりと担任をつなぐコミュニケーションの手段です。

入学直後の不安、友人関係、学習方法、クラブ選びなどについて、担任が早い段階で変化に気づき、必要に応じて声を掛けられる仕組みとなっています。

質問や相談がしやすい学習支援

学習面では、授業担当の先生へ質問するほか、指名補習や放課後質問対応付き自習室「なでりんRoom」を利用できます。

なでりんRoomにはメンターが常駐し、宿題や授業の復習を進めながら、分からない問題を質問できます。

自宅へ帰ると集中しにくい生徒や、クラブ活動までの時間を有効に使いたい生徒にとって、校内で学習を進められることは利点です。

中等部では、英語の少人数授業、数学・英語の到達度別授業、国語・数学・英語を中心とした指名補習も行われています。理解度に応じた授業や補習を受けられるため、学習の遅れをそのままにしにくい環境です。

スクールカウンセラーへ相談できる

校内には、公認心理師・臨床心理士の資格を持つスクールカウンセラーが配置され、カウンセリングルームが開室されています。

中等部1年生と高等部1年生は全員面接を受けるため、問題が起きてから初めてカウンセラーを知るのではなく、普段から相談先の一つとして認識できます。

生徒本人だけでなく、保護者も予約のうえ相談できます。思春期の友人関係、学習、進路、家庭での様子などについて、担任以外の専門家へ相談できる体制です。

いじめの防止と早期発見に向けた調査も年2回実施され、回答内容に応じて担任が個別面談を行います。必要な場合には、スクールカウンセラーと連携して対応します。

図書館やラウンジで友人と過ごせる

在校生による学校紹介では、図書館やラウンジ、屋上庭園などが、休み時間や放課後に過ごしやすい場所として挙げられています。

図書館では、小説や漫画を読んだり、机で自習したりできます。ラウンジでは、友人と話したり、一緒に勉強したりできます。

教室以外にも、生徒が落ち着いて過ごせる場所や、友人と交流できる場所があるため、その日の気分や目的に応じて居場所を選べます。

一人で静かに本を読みたい生徒と、友人と話しながら過ごしたい生徒のどちらにも利用しやすい校内環境です。

クラブ活動と勉強を両立しやすい

高等部2年生までのクラブ加入率は90%を超えており、多くの生徒がクラブ活動へ参加しています。

中等部の活動は週3日を上限としており、授業や家庭学習との両立に配慮されています。

但し、大会、公演、なでしこ祭、合宿の前には、通常より活動が忙しくなる場合があります。帰宅後の宿題や定期考査の準備を含め、自分で時間を管理する力が必要です。

忙しい時期もありますが、仲間と一つの目標へ向かい、最後まで活動を続けた経験が印象に残っているという卒業生の声もあります。

学校行事で先生と生徒が一体になる

保護者からは、体育祭などで先生が生徒と一緒になって応援する姿が印象に残ったという声があります。

授業を教える側と教わる側という関係だけでなく、行事やクラブ活動を通して、先生と生徒が一つの目標を共有します。

行事の準備が計画どおりに進まない場合には、先生が全てを決めて解決するのではなく、生徒の考えを聞きながら必要な助言を行います。

生徒の自主性を尊重しつつ、困ったときには支える距離感が、学校生活の安心感につながっています。

進路について親身に相談できる

卒業生からは、進路に迷った際に先生から丁寧な助言を受けたことや、学校で出会った人や体験が現在の仕事につながっているという声が寄せられています。

進路指導では、大学名や偏差値だけを基準にするのではなく、生徒が何に興味を持ち、大学で何を学びたいかを一緒に考えます。

一般選抜へ向けた教科学習だけでなく、志望理由書、小論文、面接、口頭試問などにも個別に対応します。

中等部から行われる探究、職業研究、職場訪問、大学の特別講義などが、将来について考えるきっかけとなります。

保護者も学校教育へ関わる機会がある

田園調布学園では、保護者会やクラス懇談会に加え、後援会活動、なでしこ祭への協力、職業について生徒へ話す「保護者を囲む会」など、保護者が学校教育へ関わる機会があります。

中等部3年生の保護者を囲む会では、さまざまな職業で働く保護者が、仕事の内容だけでなく、学生時代の経験や働くうえで大切にしていることを生徒へ伝えます。

生徒にとっては、身近な大人の経験から社会や仕事について考えられる機会です。保護者にとっても、学校や他の家庭とのつながりを持てる場となっています。

保護者活動への関わり方や頻度は年度や役割によって異なるため、仕事との両立が気になる家庭は、説明会で確認しておくと安心です。

保護者から評価される先生との信頼関係

保護者のメッセージでは、子どもが先生と温かな信頼関係を築き、楽しく6年間を過ごせたことが紹介されています。

担任との日常的なやり取りに加え、学年の教員、教科担当、進路指導担当、スクールカウンセラーなど、相談内容に応じて複数の大人が関わります。

中高6年間では、学習のつまずき、友人関係、思春期の変化、文理選択、大学受験など、さまざまな課題があります。

一人の担任だけに任せるのではなく、学校全体で生徒を支える体制があることは、保護者にとって安心材料です。

伝統を大切にする校風への評価

田園調布学園では、建学の精神「捨我精進」、朝の黙想、精進の鐘、礼法など、創立以来の伝統を大切にしています。

生徒からは、学校生活を通して自分を振り返る習慣が身についたことや、仲間のために自分がどのように行動できるかを考えるようになったという声が見られます。

伝統的な女子教育と、探究、ICT、国際教育などの新しい学びが共存していることに魅力を感じる家庭も多いでしょう。

一方、自由度だけを最優先する家庭の場合は、黙想や礼法、制服の着用規定などを含む学校文化が本人に合うかを確認する必要があります。

校則はTPOを意識した内容

制服、頭髪、持ち物などには一定の決まりがあります。学校では、単に規則を守らせることではなく、TPOに応じて行動できる姿勢を身につけるためのものと説明しています。

携帯電話は緊急連絡のために持ち込めますが、校内では電源を切ります。また、安全上の理由から自転車通学は認められていません。

校則を安心感のある学校生活につながるものと捉える家庭もあれば、窮屈に感じる生徒もいる可能性があります。

制服の着こなし、髪型、スマートフォンの利用など、本人が気にする点は、入学前に説明会や個別相談で確認しましょう。

「少人数授業」と学校全体の規模は分けて考える

英語などでは少人数授業が行われますが、通常の学級は1学年5クラス、1クラス平均40名程度です。

学校全体が小規模で、常に少人数のクラスで学ぶ学校というわけではありません。

多くの友人と出会えることや、行事・クラブ活動が活発になることを魅力と感じる生徒がいる一方、より小規模で家庭的な環境を希望する場合には、クラス人数を確認しておく必要があります。

授業見学では、人数だけでなく、教員がどのように生徒へ声を掛け、グループ活動をどのように進めているかを見ることが大切です。

充実しているからこそ忙しさもある

探究、土曜プログラム、宿泊行事、クラブ活動、委員会、補習など、田園調布学園には挑戦できる機会が多くあります。

その一方で、興味のある活動へ次々に参加すると、予定が詰まりやすくなります。クラブ活動と土曜プログラム、定期考査、家庭学習を両立するためには、計画的に行動する必要があります。

多くの体験を楽しめる子には魅力的ですが、予定が多いと疲れやすい子は、参加する活動を自分で選ぶことも大切です。

学校側が用意する全てのプログラムへ参加する必要はありません。本人が無理なく継続できる範囲で、自分の興味に合う活動を選びましょう。

昼食や通学についての確認も必要

校内に食堂はありません。昼食は家庭から弁当を持参するか、校内で販売されるパンや弁当類を購入します。

毎日の弁当準備をどのようにするか、購入できる内容で問題がないかは、家庭の生活にも関わる点です。

また、田園調布駅から徒歩8分、雪が谷大塚駅から徒歩10分のため、駅から一定の距離を歩きます。

教科書、Chromebook、クラブ用品などで荷物が多い日や、雨天・猛暑の日も含めて、6年間無理なく通えるかを確認しておきましょう。

学校説明会では在校生へ直接質問できる

田園調布学園では、生徒によるキャンパスツアーや学校説明会での生徒インタビューが実施されています。

教員へ制度について質問するだけでなく、在校生には実際の学校生活について尋ねてみましょう。

  • 入学前と入学後で印象が変わったこと
  • 宿題や小テストの量
  • 定期考査前の勉強方法
  • 先生へ質問するときの雰囲気
  • クラスや学年の雰囲気
  • クラブ活動と勉強の両立
  • 土曜プログラムの選び方
  • 校則やスマートフォンの扱い
  • 昼休みや放課後の過ごし方
  • 入学してよかったと感じること

一人の生徒の答えだけで学校全体を判断するのではなく、複数の生徒の様子や受け答えを見ながら、本人が自然に過ごせそうかを考えることが大切です。

温かな人間関係の中で主体性を伸ばせる学校

田園調布学園中等部の在校生や保護者の声からは、行事やクラブ活動を楽しみ、仲間と協力しながら成長していく学校生活が伝わります。

先生との日常的なやり取りを支える精進日誌、放課後の学習支援、スクールカウンセラー、個別の進路指導など、困ったときに相談できる仕組みも整っています。

探究や土曜プログラムなど、興味を広げる機会が多い一方、学校生活は比較的活動量が多く、自分で時間を管理することも求められます。

友人や先生との関わりを大切にしながら、さまざまな体験へ積極的に挑戦したい子にとって、充実した6年間を過ごしやすい学校といえるでしょう。

この学校に向いている子の特徴|好奇心を持って体験と探究を楽しめる子

田園調布学園中等部は、基礎学力を着実に身につけながら、実験、探究、土曜プログラム、学校行事、国際交流など、多彩な体験を通して自分の興味を広げていく学校です。

入学時から将来の進路が明確に決まっている必要はありません。さまざまな人や学問に出会い、「なぜだろう」「もっと知りたい」と感じたことを自分なりに深めていける子に向いています。

一方で、授業や行事では、仲間と話し合い、自分の考えを発表する場面が多くあります。受け身で教えてもらうだけでなく、周囲と協力しながら主体的に学ぶ姿勢が求められます。

田園調布学園中等部に向いている子

向いている子の特徴学校生活との相性
実験や体験を通して学びたい子理科実験、宿泊行事、土曜プログラムなど、実際に見て取り組む学びが多い
疑問を持って深く考えられる子探究や協同探求型授業で、自分なりの問いを立てて考える
理科や数学に興味がある子豊富な実験、体験型数学、高大連携など、理系への関心を伸ばせる
友人と協力して取り組める子グループ学習、行事、クラブ活動で協同性を育てる
自分の考えを伝えたい子探究発表、英語プレゼンテーション、文化祭など発表の機会が多い
幅広い分野へ挑戦したい子約170種類の土曜プログラムから興味に合った体験を選べる
女子校で主体性を伸ばしたい子行事や委員会、クラブ活動の全ての役割を女子生徒が担う
伝統や礼儀を大切にできる子捨我精進、黙想、精進日誌、礼法を日常生活へ取り入れている

好奇心を持って新しい体験へ挑戦できる子

田園調布学園では、通常の教科授業以外にも、土曜プログラム、探究、宿泊行事、海外研修、大学や企業との連携など、多くの体験が用意されています。

科学、芸術、文化、語学、職業、社会問題など、扱う分野は幅広く、入学前には関心がなかったテーマと出会う機会もあります。

最初から得意なことだけを選ぶのではなく、「少し面白そう」「一度やってみたい」と思ったことへ踏み出せる子は、学校の環境を生かしやすいでしょう。

体験をきっかけとして新しい疑問を持ち、自分でも調べたり、次の活動へ参加したりできる子にとって、興味を大きく広げられる学校です。

答えのない問題を考えることが好きな子

探究の授業では、教科書の問題のように、一つの正解が用意されているとは限りません。

自分でテーマを選び、情報を集め、専門家や仲間の意見を聞きながら、自分なりの答えをつくっていきます。

すぐに正解が分からなくても、試しながら考えられる子や、失敗した理由を振り返って改善できる子に向いています。

反対に、最初から明確な手順や正解を示してもらわないと不安になる子は、探究型の授業に慣れるまで時間がかかる可能性があります。

理科の実験や数学的な思考を楽しめる子

田園調布学園は、理系への進路を考えている女子にとっても注目したい学校です。

中高6年間で約150回の理科実験を行い、中等部では実験や観察を通して、現象から法則を考える授業が多く取り入れられています。

数学でも、カード、パズル、図形教材などを使い、手を動かしながら規則や性質を発見します。

計算が速い子だけでなく、図形や数の規則を考えることが好きな子、実験結果を比べて理由を考えることが好きな子に適しています。

入学時点で理系を決めていなくても、学校での体験を通して理科や数学への興味を深めたい子にとって、進路の選択肢を広げやすい環境です。

友人の意見を聞きながら学べる子

協同探求型授業では、自分一人で問題を解くだけでなく、友人と考え方を共有します。

自分の答えを主張するだけでなく、相手がなぜそのように考えたのかを聞き、必要に応じて自分の考えを修正します。

同じ意見の人とだけ関わるのではなく、異なる考え方にも興味を持てる子は、授業を通して理解を深められるでしょう。

人前で話すことが得意である必要はありません。最初は少人数の話し合いから参加し、徐々に自分の考えを言葉にできれば十分です。

自分の考えを文章や発表で伝えたい子

田園調布学園では、探究発表会、英語スピーチ、プレゼンテーションコンテスト、なでしこ祭など、自分の学びを発信する機会が多くあります。

調べた内容を並べるだけでなく、どのような問いを持ち、何を根拠に考えたのかを相手へ説明します。

文章を書くことや資料をつくることが好きな子はもちろん、発表への苦手意識を少しずつ克服したい子にも向いています。

中等部から繰り返し発表を経験することで、大学入試の志望理由書、小論文、面接、プレゼンテーションにもつながる力を身につけられます。

女子校でのびのびと挑戦したい子

女子校では、行事の企画、生徒会、クラブの運営、舞台発表、理科研究など、学校生活の全ての役割を女子生徒が担います。

「女子だから」という理由で役割を狭められることなく、興味のあることへ挑戦できます。

リーダーとして仲間をまとめたい子だけでなく、企画、制作、研究、広報、運営など、自分の得意な形で学校生活へ関わりたい子にも合っています。

理工系や情報系、医療系を目指す生徒も身近にいるため、女子校の環境で自分らしい進路を考えたい子に向いています。

行事やクラブ活動に積極的に参加したい子

体育祭、なでしこ祭、定期音楽会、宿泊行事など、田園調布学園では年間を通してさまざまな行事があります。

クラブ活動も運動、芸術、科学、国際問題、社会貢献など幅広く、中高の仲間と目標へ向かって活動します。

勉強だけでなく、学校行事やクラブ活動にも力を入れ、仲間と一緒に達成感を味わいたい子にとって、充実した学校生活を送りやすい環境です。

但し、活動へ参加するほど予定は多くなります。宿題や定期考査の勉強と両立するため、自分で時間を管理する力も必要です。

伝統や礼儀を大切にできる子

田園調布学園では、建学の精神「捨我精進」を学校生活の基盤としています。

朝の黙想、精進の鐘、精進日誌、礼法などを通して、自分の行動を振り返り、周囲の人を思いやる姿勢を育てます。

自由に行動することだけを求めるのではなく、相手の立場や場面を考え、自分の役割を最後まで果たすことを大切にしています。

挨拶や礼儀を重視する校風に納得し、伝統的な女子教育と現代的な探究教育の両方を受けたい子に向いています。

毎日の学習を着実に続けられる子

体験や探究が注目される田園調布学園ですが、大学進学へ向けた教科学習もしっかり行われます。

授業、小テスト、宿題、定期考査、補習などを通して、基礎学力を積み上げます。数学や英語では到達度別授業も実施されます。

試験前だけ集中して勉強するのではなく、授業の復習や課題へ日々取り組める子が学力を伸ばしやすい環境です。

分からないことをそのままにせず、先生や友人、なでりんRoomのメンターへ質問できる素直さも大切です。

自分で選び、行動する力を伸ばしたい子

田園調布学園には、土曜プログラム、クラブ活動、探究テーマ、海外研修など、さまざまな選択肢があります。

学校が全てを決めるのではなく、生徒が自分の興味や目標を考えて選択します。

入学時から主体的に行動できなくても構いません。多くの選択や体験を重ねながら、自分で考えて決める力を身につけたい子に向いています。

保護者が先回りして全てを決めるよりも、本人の興味や選択を見守れる家庭との相性もよいでしょう。

国際交流や異文化に興味がある子

中等部ではEnglish Gatewayや海外ホームステイ、高等部ではターム留学や海外探究など、英語や異文化に触れるプログラムがあります。

英語が既に得意な子だけでなく、海外の人と話してみたい子や、日本とは異なる生活や考え方を知りたい子にも適しています。

外国語を学ぶことを試験対策だけで終わらせず、実際のコミュニケーションへつなげたい子は、学校の国際教育を生かせるでしょう。

田園調布学園との相性を慎重に確認したい子

田園調布学園には多くの魅力がありますが、全ての受験生に合うとは限りません。

次のような場合には、学校説明会や授業見学を通して、本人との相性を丁寧に確認しましょう。

  • グループワークや発表をできるだけ避けたい
  • 学校行事やクラブ活動にはあまり参加したくない
  • 決められた課題だけを効率よく進めたい
  • 校則や礼法を窮屈に感じやすい
  • 予定が多い学校生活に疲れやすい
  • 大人数のクラスより小規模な環境を強く希望している
  • 土曜日は家庭の予定や習い事を優先したい

発表が苦手だから不向きというわけではありません。苦手でも挑戦してみたいと思えるか、周囲の支えを受けながら成長したいと思えるかが重要です。

学校見学で確認したいポイント

学校説明会やなでしこ祭では、施設や進学実績だけでなく、生徒の様子を確認しましょう。

  • 授業中に生徒がどの程度発言しているか
  • グループ活動の雰囲気が本人に合いそうか
  • 先生と生徒の距離感は自然か
  • 興味を持てる土曜プログラムがあるか
  • 入りたいクラブがあるか
  • 校則や制服について納得できるか
  • 田園調布駅や雪が谷大塚駅から無理なく通えるか
  • 学校生活の忙しさを楽しめそうか
  • 6年間を過ごす自分の姿を想像できるか

保護者が学校の教育内容を気に入っていても、実際に通うのは本人です。生徒によるキャンパスツアーや文化祭で在校生の様子を見て、本人が「ここで学びたい」と感じられるかを大切にしましょう。

体験から自分の可能性を広げたい子に向く学校

田園調布学園中等部は、最初から完成された優等生だけを求める学校ではありません。

さまざまな体験へ挑戦し、友人と話し合い、失敗を振り返りながら、自分の興味や可能性を広げていく学校です。

理科や数学を深く学びたい子、探究や発表へ取り組みたい子、女子校で主体性を伸ばしたい子、行事やクラブ活動を楽しみたい子にとって、充実した6年間を過ごせるでしょう。

好奇心を持って新しいことへ挑戦し、周囲と協力しながら、自分の力で未来を切り拓きたい子に、特に向いている学校といえます。

まとめ|理系にも強く生徒の「やりたい」を学びへつなげる女子校

田園調布学園中等部は、東京都世田谷区の落ち着いた住宅地にある、完全中高一貫の女子校です。

1926年の創立以来受け継がれてきた建学の精神「捨我精進」を教育の土台としながら、探究、理数教育、ICT、国際交流など、時代に合わせた学びを積極的に取り入れています。

学校の大きな特色は、教科書の知識だけで学びを完結させず、実験、対話、発表、校外活動などの「体験」へつなげていることです。

約170種類の土曜プログラム、中高6年間で約150回行われる理科実験、5年間にわたる探究の授業などを通して、生徒が自分の興味を見つけ、将来の進路へ結びつけていきます。

田園調布学園中等部の主な魅力

特色主な内容
伝統ある女子教育建学の精神「捨我精進」、黙想、精進日誌、礼法を通して人間性を育てる
探究を重視した教育自分で問いを立て、調査、対話、発表まで行う
充実した理数教育豊富な理科実験、体験型数学、高大連携によって理系への興味を伸ばす
多彩な土曜プログラム科学、芸術、語学、職業、社会問題など約170種類から選択できる
主体的な学校生活体育祭、なでしこ祭、クラブ活動などを生徒主体でつくる
幅広い進路国公立、早慶上理、GMARCH、医薬理工系、海外大学などへ進学する
通学しやすい立地田園調布駅から徒歩8分、雪が谷大塚駅から徒歩10分

伝統と新しい学びを両立

田園調布学園は、100年にわたる女子教育の伝統を大切にする学校です。

毎朝の黙想や精進日誌、礼法などを通して、自分自身を振り返り、相手の立場を考えて行動する姿勢を育てます。

その一方で、Chromebookを活用した授業、教科横断型学習、プログラミング、海外探究など、新しい教育にも積極的です。

伝統的な人間教育と、変化の大きい社会に対応するための学力・情報活用力を、バランスよく身につけられます。

「体験」が興味と進路をつなぐ

田園調布学園では、実際に見て、聞いて、手を動かすことを重視しています。

理科室で実験し、土曜プログラムで専門家の話を聞き、宿泊行事では地域や海外の人々と交流します。

教室の中だけでは気づかなかった疑問や興味を見つけ、それを探究や大学で学びたい分野へつなげます。

入学時点で将来の目標が決まっていない子でも、6年間の多様な体験を通して、自分が夢中になれるものを探せる学校です。

理系を目指す女子にも魅力的な環境

田園調布学園では、高等部3年生の約45%が理系を選択しています。

理科実験や体験型の数学授業、大学研究室との連携など、理系への興味を育てる環境が中等部から整っています。

理学、工学、情報、建築、農学、薬学、医療などを目指す仲間が身近にいるため、女子校の中で理系進学を自然な選択肢として考えられます。

最初から理科や数学が得意である必要はありません。実験や探究を楽しみながら、理系への可能性を広げたい子にも向いています。

大学進学実績だけではない進路指導

田園調布学園は、国公立大学、早慶上理、GMARCH、医薬理工系などへの合格実績を挙げています。

しかし、進路指導では大学名や偏差値だけを重視するのではなく、「大学で何を学びたいか」「将来どのように社会と関わりたいか」を考えます。

中等部から職業研究、大学の特別講義、探究、土曜プログラムなどを通して、興味のある学問や仕事への理解を深めます。

一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜、海外大学進学にも対応しており、生徒の目標に合った進路を支えています。

学校生活は体験と発表の機会が豊富

体育祭、なでしこ祭、定期音楽会、宿泊行事、探究発表会など、生徒が主体となる行事が数多くあります。

完成した行事に参加するだけでなく、企画、準備、運営、発表まで生徒自身が担います。

友人と意見が合わない場面や、計画どおりに進まない場面もありますが、話し合いながら解決することで、協同性や責任感を身につけます。

授業で学んだことを発表や行事へ生かし、行事で得た気づきを次の学習へ戻す循環がつくられています。

田園調布学園中等部に向いている子

田園調布学園中等部は、次のような子に特に向いています。

  • 実験や体験を通して学ぶことが好きな子
  • 理科や数学への興味を深めたい子
  • 一つの疑問を自分なりに調べてみたい子
  • 友人と話し合いながら学びたい子
  • 発表や表現へ少しずつ挑戦したい子
  • 女子校で自分らしく役割を担いたい子
  • 行事やクラブ活動にも積極的に参加したい子
  • 伝統や礼儀を大切にできる子
  • 多様な体験から将来の進路を見つけたい子

人前で話すことが得意でなくても、挑戦してみたいという気持ちがあれば、少人数の対話や発表を重ねながら成長できます。

入学前に確認しておきたい点

魅力の多い学校ですが、入学後の学校生活が本人に合うかを確認することも大切です。

  • グループワークや発表の多い授業を楽しめそうか
  • 行事やクラブ活動を含む忙しい学校生活に対応できるか
  • 黙想、礼法、校則などの学校文化に納得できるか
  • 土曜プログラムや学校行事と家庭の予定を両立できるか
  • 田園調布駅または雪が谷大塚駅から無理なく通えるか
  • 学費や体験学習費、ICT端末などを含めた6年間の費用を準備できるか

進学実績や教育制度が魅力的でも、本人が校風や学校生活に合わなければ、充実した6年間を過ごすことは難しくなります。

学校説明会、授業見学、なでしこ祭などへ足を運び、在校生の様子や先生との距離感を実際に確認しましょう。

入試では基礎力と思考力・表現力が必要

一般入試は、2月1日午前・午後、2月2日午前、2月4日午前に行われます。

午前入試は4教科、2月1日午後は算数1教科です。4教科入試では、基礎知識に加えて、資料や文章を読み取り、自分の考えを説明する問題が出題されます。

過去問対策では、合格最低点を確認するだけでなく、途中式や記述を含めて、学校が求める答案の書き方へ慣れる必要があります。

田園調布学園を第一志望とする場合は、募集人数の多い2月1日午前と2月2日午前を中心に、複数回受験を検討するとよいでしょう。

6年間で学力と人間力を伸ばせる女子校

田園調布学園中等部は、大学受験だけを目的とした学校ではありません。

教科学習によって確かな基礎学力を身につけるとともに、探究、実験、発表、行事、クラブ活動を通して、自分で考えて行動する力を育てます。

建学の精神「捨我精進」のもと、自分の目標へ努力しながら、周囲の人や社会のために行動できる女性を目指します。

理系を含む幅広い進路を考えながら、体験を通して自分の「やりたい」を見つけ、仲間とともに成長したい受験生にとって、田園調布学園中等部は魅力的な選択肢といえるでしょう。

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