【2026年版】日本工業大学駒場中学校の評判は?「ファイトノート」とものつくり教育が魅力の共学校を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|110年以上の歴史を受け継ぎ進化する共学中高一貫校
    1. 1907年に始まる長い歴史
    2. 工業教育の伝統を現代の「ものつくり教育」へ
    3. 「日駒新教育ハニカム構想」で進む学校改革
    4. 基礎から着実に伸ばす学習指導
    5. 「人柄」を育てることを大切にする学校
    6. 共学化が定着し、さらに活気を増す学校生活
    7. 日本工業大学とのつながりを持ちながら他大学進学も目指せる
  2. アクセスと立地環境|駒場東大前駅から徒歩約3分の文教地区
    1. 渋谷駅から2駅の便利なアクセス
    2. 駒場東大前駅西口から徒歩約3分
    3. 池尻大橋駅からも徒歩圏内
    4. 東京大学を中心に教育機関が集まる文教地区
    5. 緑と文化に触れられる駒場の環境
    6. 都心の利便性と穏やかな学校生活を両立
  3. 教育方針とカリキュラム|ファイトノートと日駒新教育ハニカム構想
    1. 「圧倒的な基礎学力」を目指す学力定着プログラム
    2. 家庭学習と心の成長を記録する「ファイトノート」
    3. 国語力を全ての学習の土台にする
    4. 論理的に考える力を育てる数学教育
    5. 観察・実験・探究を重視する理数教育
    6. 技術教育の伝統を受け継ぐ「ものつくりの楽しさ体験」
    7. 段階的に表現力を高める英語教育
    8. 自己肯定感を土台にするキャリア教育
    9. 検定・資格への挑戦を学習目標にする
    10. 高校では特進・進学コースへ接続
  4. 学習環境と施設設備|開放的な校舎と多彩な学習・交流空間
    1. 読書と調べ学習の拠点となる日駒図書館
    2. 自習室とチュータールームで放課後の学習を支援
    3. 英語による発信を支えるコミュニケーション・ラボ
    4. 情報活用力を育てるコンピュータールーム
    5. 式典から体育まで利用できる百周年記念ホール
    6. アリーナとトレーニング施設
    7. 校内にプールはなく、水泳部は外部施設を利用
    8. 昼食や休憩に利用できるスチューデントホール
    9. 女子生徒が安心して過ごせる女子ラウンジ
    10. 空と緑を感じられる屋上庭園
    11. 生徒と保護者を支えるグリーンルーム
    12. 技術教育の歴史を伝える「工業教育の碑」
    13. 新潟県妙高高原のセミナーハウス「赤倉山荘」
    14. 施設見学で確認したいポイント
  5. 学校生活と行事|仲間との協働と国際感覚を育てる多彩な体験
    1. 朝テストから始まる日駒の一日
    2. 昼休みと放課後の過ごし方
    3. 入学直後の不安を和らげるフレッシュマンキャンプ
    4. 自然の中で科学する目を育てるサマーキャンプ
    5. 日本工業大学の学びに触れる大学見学会
    6. 英語を使う楽しさを体験する英語体験教室
    7. 異文化理解を深める中学3年の台湾研修旅行
    8. 希望者が参加できるオーストラリア短期留学
    9. 生徒が中心となってつくる文化祭「日駒祭」
    10. 中学生が一体となって競う体育祭
    11. クラスの団結を深める合唱コンクール
    12. 日本の伝統文化に触れる日駒狂言会
    13. 検定合格を目指す中学2年の赤倉スキー教室
    14. 百人一首大会・球技大会・サイエンスデー
    15. 日本工業大学駒場中学校の主な年間行事
  6. クラブ活動|全国レベルの運動部から日駒らしい文化部まで
    1. 中学生が参加できる主な運動部
    2. 全国規模の大会を目指す競技部
    3. 地域の大会で成長を重ねる中学サッカー部
    4. 日駒の特色を感じられる文化部・愛好会
    5. 設計から完成までを経験する「ものつくり部」
    6. 模型と鉄道への興味を形にする模型・鉄道研究部
    7. ニホンミツバチを通して環境を学ぶ園芸養蜂部
    8. 日駒祭が部活動の成果を伝える大きな舞台
    9. 中高合同活動で育つ先輩・後輩のつながり
    10. 学習と部活動を両立するためのポイント
    11. 入部前に確認しておきたいこと
  7. 進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私大と日本工業大学への多様な進路
    1. 2026年度大学入試で国公立13名、G-MARCH132名
    2. 京都大学をはじめとする国公立大学への合格
    3. 早慶上理は合計33名
    4. G-MARCHは過去3年間で大きく伸長
    5. 日東駒専や成成明國にも多数合格
    6. 理工系大学への強さは日駒の大きな特色
    7. 医療・薬学系への進学にも対応
    8. 卒業後の進路は理工系だけではない
    9. 併設する日本工業大学への推薦制度
    10. 165大学以上から指定校推薦枠
    11. 一般選抜・推薦型選抜の両方に対応
    12. 高校では3つのコースから進路目標を具体化
    13. 日駒光風塾ジュニアと日駒光風塾
    14. 100を超える講習と放課後の学習支援
    15. オリジナル教材と面談で進路選択を支援
    16. 進学実績を見る際のポイント
  8. 学費や諸経費について|初年度は約135万円、中高6年間の費用も確認
    1. 中学初年度の学校納入金
    2. 制服・指定学用品・タブレットなどの費用
    3. 中学初年度は約135万円が目安
    4. 中学校3年間で必要となる費用
    5. 希望制の海外研修や留学には別途費用が必要
    6. 高校内部進学時には入学金115,000円
    7. 中高6年間では500万円前後からが一つの目安
    8. 4区分の特待奨学生制度
    9. 家族優遇と公的な学費支援
  9. 入試情報と合格の目安|得意科目や英語力・表現力を生かせる6回の入試
    1. 2027年度入試の日程と募集人数
    2. 国語・算数以外も選べる「得意2科選択」
    3. 4科入試は得点の高い2科目で判定
    4. 英検資格を得点として利用できる
    5. 表現力や個性を見るプレゼンテーション型入試
    6. 都立中高一貫校志望者に対応する適性検査型入試
    7. 複数回受験では10点が加算される
    8. 全ての入試回で特待奨学生を選抜
    9. 2027年入試における偏差値の目安
    10. 教科型入試の出題傾向
    11. 算数
    12. 国語
    13. 理科
    14. 社会
    15. 合格に向けた対策のポイント
  10. 併願校パターン|難易度と入試日程から考える共学校の受験プラン
    1. チャレンジ校|日駒より高い難度の共学校
    2. 標準校|日駒と同程度の難度を含む併願候補
    3. 安全校|比較的早い段階で合格を確保したい場合の候補
    4. 日駒を第一志望とする場合の併願例
    5. チャレンジ校を第一志望とする場合の併願例
    6. 算数・理科を得意とする子の併願例
    7. 英語資格を生かす場合の併願例
    8. 適性検査型を利用する場合の併願例
    9. 併願校を決める際の注意点
  11. 在校生・保護者の声|先生の熱心さと家庭に伝わる学校生活
    1. 先生の熱心さとチームワークへの評価
    2. ファイトノートで家庭学習が日常の一部になる
    3. 学校・家庭・生徒を結ぶコミュニケーションツール
    4. 入学直後の不安を和らげるフレッシュマンキャンプ
    5. 毎日のテストが学習意欲につながる
    6. 日駒祭で伝わる生徒・先生・保護者の距離感
    7. 男子・女子が協力する共学校としての雰囲気
    8. 学校生活には一定の規律がある
    9. 生活面で困ったときの相談体制
    10. 保護者の声から見える日駒の長所
    11. 入学前に確認しておきたい点
  12. この学校に向いている子の特徴|基礎から伸びてものづくりにも挑戦したい子
    1. 毎日の積み重ねで学習習慣を身につけたい子
    2. 入学後に基礎から学力を伸ばしたい子
    3. 手を動かして考えることが好きな子
    4. 数学や理科への興味を深めたい子
    5. 読書や文章を書く習慣を身につけたい子
    6. 英語を使って伝える経験を重ねたい子
    7. 先生に見守られながら自立したい子
    8. 一定のルールがある環境で生活を整えたい子
    9. 男女で協力する共学校生活を楽しみたい子
    10. 宿泊行事や学校行事に前向きに参加したい子
    11. 部活動と学習を両立したい子
    12. 将来の進路を幅広く検討したい子
    13. 駒場東大前駅へ無理なく通学できる子
    14. 日駒との相性を確認するチェックポイント
    15. 入学前に慎重に確認したいケース
    16. 実際の学校生活を見て相性を判断しよう
  13. まとめ|伝統と新しい学びが融合する駒場の共学校
    1. 日本工業大学駒場中学校の主な魅力
    2. ファイトノートで学習と生活の土台をつくる
    3. 伝統的なものつくり教育を現代の学びへ
    4. 日駒新教育ハニカム構想で広がる学び
    5. 行事や海外体験を通して視野を広げる
    6. 共学校として明るく活気のある学校生活
    7. 国公立・難関私大への実績が伸びている
    8. 日本工業大学への道を持ちながら他大学へ挑戦できる
    9. 多様な強みを評価する入試制度
    10. 学費は中高6年間を見通して考える
    11. 日駒が特に向いている子
    12. 入学前に確認しておきたい点
    13. 学校見学で日駒の日常を確かめよう

学校の概要|110年以上の歴史を受け継ぎ進化する共学中高一貫校

日本工業大学駒場中学校は、東京都目黒区駒場にある私立の共学中学校です。日本工業大学駒場高等学校を併設し、中高6年間を見通した教育を行っています。一般には、学校名を短くした「日駒」の愛称でも親しまれています。

京王井の頭線「駒場東大前駅」から徒歩約3分という通いやすい場所にあり、東京大学駒場キャンパスをはじめとする教育機関が集まる文教地区に位置しています。渋谷に近い都心の学校でありながら、周辺には緑が多く、落ち着いた環境で学校生活を送れることも魅力です。

学校名日本工業大学駒場中学校
通称日駒
所在地東京都目黒区駒場1丁目35番32号
学校区分私立・男女共学校
教育形態中高一貫教育
併設校日本工業大学駒場高等学校
設置者学校法人日本工業大学
最寄り駅京王井の頭線「駒場東大前駅」

1907年に始まる長い歴史

日本工業大学駒場中学校の母体となる学校法人の歴史は、1907年に始まりました。中学校は1947年に「東工学園中学校」として設置され、翌1948年には現在の目黒区駒場へ移転しています。

その後、1990年に日本工業大学付属中学校へ校名を変更し、2008年には現在の日本工業大学駒場中学校となりました。同じ2008年に中学校を男女共学化し、現在では男子・女子が共に学ぶ中高一貫校として発展しています。

主な出来事
1907年学校法人の前身となる学校を創立
1947年東工学園中学校を設置
1948年現在の目黒区駒場へ移転
1990年日本工業大学付属中学校へ校名変更
2008年日本工業大学駒場中学校へ校名変更し、男女共学化
2023年高校で115年間続いた工業教育を終え、普通科専一校へ移行
2024年新教育運営推進室を設け、「日駒新教育ハニカム構想」を推進

工業教育の伝統を現代の「ものつくり教育」へ

日駒は、長年にわたって工業教育を担ってきた学校です。日本工業大学駒場高等学校では、2023年に115年間続いた工業科の運営を終え、現在は普通科のみを設置する進学校へ移行しています。

工業科がなくなったからといって、学校が培ってきた技術教育の精神まで失われたわけではありません。自分の手を動かして考える姿勢、試行錯誤を重ねて一つのものを完成させる経験は、現在の「ものつくりの楽しさ体験」へと受け継がれています。

中学校でも、技術科や理数教育、大学と連携した体験活動などを通して、知識を覚えるだけでなく、実際に確かめ、工夫し、形にする学びを大切にしています。理工系分野に関心がある子はもちろん、初めてものづくりに触れる子も楽しみながら挑戦できる環境です。

「日駒新教育ハニカム構想」で進む学校改革

現在の日駒では、これまでの教育をさらに発展させるため、「日駒新教育ハニカム構想」を進めています。校舎屋上で長年飼育してきたニホンミツバチの巣の構造に着想を得た名称で、複数の教育分野を六角形のようにつなぎ、互いに高め合うことを目指す構想です。

  • 国語教育:読書習慣や語彙力を育て、深く考えるための土台をつくる
  • 学習指導:基礎学力の定着から上位層の応用学習まで支援する
  • キャリア教育・進路指導:将来の目標と大学進学を結びつける
  • 理数教育:実験や観察を通して、科学的に考える力を養う
  • ものつくり教育:手を動かし、試行錯誤しながら創造する力を育てる
  • グローバル教育:英語力と異文化理解を深め、世界へ視野を広げる

それぞれの教育を別々に行うのではなく、教科学習、体験活動、進路指導、国際交流を関連づけることで、生徒の思考力や感性、人柄を総合的に育てようとしている点が特徴です。

基礎から着実に伸ばす学習指導

日駒の中学校教育では、入学時の学力だけで生徒を判断せず、中学3年間で学習習慣と基礎学力を身につけることを重視しています。

学校独自の家庭学習ノート「ファイトノート」、朝テスト、チェックテスト、放課後補習などを組み合わせ、生徒一人ひとりの理解度を確認しながら学習を進めます。分からない内容をそのままにせず、確認と学び直しを繰り返す仕組みです。

一方、学力上位層に対しても、習熟度別授業、放課後のプリント学習、長期休暇中の講習などを用意しています。基礎の定着を必要とする生徒から、国公立大学や難関私立大学を目指す生徒まで、それぞれの段階に応じて力を伸ばせるよう支援しています。

「人柄」を育てることを大切にする学校

日本工業大学駒場中学校が目指しているのは、学力だけが高い生徒ではありません。挨拶、時間管理、提出物、周囲への配慮など、日々の学校生活を通して社会で信頼される人柄を育てることも大切にしています。

ファイトノートには、家庭学習の内容だけでなく、日記、漢字、ニュースについて考えたことなども記録します。担任が内容を確認することで、生徒の学習状況や日々の変化を把握し、家庭と学校をつなぐ役割も果たしています。

自分で計画を立て、毎日少しずつ学習を続ける力は、定期考査や大学受験だけでなく、卒業後の生活にも必要です。こうした基本的な習慣を中学生の段階から身につけさせることが、日駒の人柄教育の柱となっています。

共学化が定着し、さらに活気を増す学校生活

中学校は2008年に男女共学となり、現在では授業、行事、部活動、委員会活動など、さまざまな場面で男子・女子が協力しています。近年は女子の入学者も増え、学校全体により多様で明るい雰囲気が生まれています。

ものづくりや理数教育という特色から男子校に近い印象を持たれることもありますが、現在の日駒は、文系・理系を問わず幅広い進路を目指せる共学校です。文化部や運動部も多彩で、男女それぞれが興味や得意分野を生かして活動できます。

日本工業大学とのつながりを持ちながら他大学進学も目指せる

校名に「日本工業大学」とある通り、日本工業大学への併設校推薦制度があります。ただし、卒業生の進路が日本工業大学に限定されているわけではありません。

国公立大学、難関私立大学、理工系大学、医療系・芸術系大学など、幅広い進路を目指すことができます。併設大学への進学という選択肢を持ちながら、本人の目標に応じて他大学受験にも挑戦できることが、大学系列校としての安心感と進学校としての柔軟性を両立させています。

110年以上の伝統、工業教育から受け継いだものつくりの精神、基礎から伸ばす学習指導、そして新しい教育改革が組み合わされていることが、日本工業大学駒場中学校の大きな特色です。

アクセスと立地環境|駒場東大前駅から徒歩約3分の文教地区

日本工業大学駒場中学校は、東京都目黒区駒場に位置し、京王井の頭線「駒場東大前駅」西口から徒歩約3分という通学しやすい立地にあります。渋谷駅から近い都心部でありながら、周辺には大学や中学校・高等学校、公園、文化施設が集まり、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送れることが大きな魅力です。

所在地東京都目黒区駒場1丁目35番32号
主な最寄り駅京王井の頭線「駒場東大前駅」
駅からの所要時間西口から徒歩約3分
そのほかの利用駅東急田園都市線「池尻大橋駅」北口から徒歩約15分
周辺環境東京大学駒場キャンパス、駒場野公園、駒場公園、日本民藝館など

渋谷駅から2駅の便利なアクセス

駒場東大前駅は、京王井の頭線の各駅停車で渋谷駅から2駅の場所にあります。渋谷駅では、JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東京メトロ各線、東急東横線・田園都市線などに乗り換えられるため、東京都内の幅広い地域から通学を検討できます。

反対方向では、下北沢駅からも各駅停車で2駅です。下北沢駅では小田急線、明大前駅では京王線へ乗り換えられるため、世田谷区、杉並区、多摩地域、神奈川県方面からも通学経路を組みやすくなっています。

主な乗換駅利用できる主な路線
渋谷駅JR各線、東京メトロ各線、東急東横線・田園都市線など
下北沢駅小田急線
明大前駅京王線
池尻大橋駅東急田園都市線

井の頭線沿線だけでなく、複数の乗換駅を利用できるため、居住地域に応じてさまざまな通学ルートを考えられます。中高6年間の通学を考えると、駅から学校までの距離が短いことは、毎日の負担を抑える上でも大きな利点です。

駒場東大前駅西口から徒歩約3分

駒場東大前駅の西口から学校までは徒歩約3分です。駅から校門までの距離が短いため、雨の日や荷物の多い日、部活動で帰宅が遅くなる日にも比較的通いやすくなっています。

中学生は、教材、体操着、部活動用品などで荷物が多くなることがあります。駅から長時間歩く必要がない立地は、生徒本人だけでなく、毎日の通学を見守る保護者にとっても安心材料の一つです。

ただし、京王井の頭線では急行が駒場東大前駅を通過します。通学や学校説明会で利用する際は、各駅停車に乗車する必要があります。入試当日は乗り間違いを防ぐため、事前に利用列車と所要時間を確認しておきましょう。

池尻大橋駅からも徒歩圏内

東急田園都市線「池尻大橋駅」北口からは徒歩約15分です。田園都市線は渋谷駅から東京メトロ半蔵門線へ直通しているため、三軒茶屋、二子玉川、溝の口方面や、半蔵門線沿線からの通学にも利用できます。

通常は駒場東大前駅を利用する生徒にとっても、池尻大橋駅まで歩けることは、交通機関の遅延や運転見合わせが発生した場合の代替経路になります。実際の通学では、自宅からの乗換回数、電車の混雑、徒歩時間などを比較して経路を選ぶとよいでしょう。

東京大学を中心に教育機関が集まる文教地区

学校の周辺には、東京大学駒場キャンパスをはじめ、複数の中学校・高等学校や教育施設があります。学生や生徒が多く行き交う地域で、繁華街とは異なる落ち着いた文教地区の雰囲気が形成されています。

渋谷駅から近い一方、駒場東大前駅の周辺には閑静な住宅街が広がっています。都心へのアクセスの良さと、日々の学習に集中しやすい環境を両立していることが、日駒の立地面における大きな特徴です。

緑と文化に触れられる駒場の環境

駒場地区には、東京大学のキャンパスだけでなく、駒場野公園、駒場公園、日本民藝館、日本近代文学館など、自然や文化に触れられる施設が点在しています。

駒場野公園には樹木や水田などが残り、都市部にありながら身近に自然を感じられます。駒場公園には旧前田家本邸や日本近代文学館があり、地域の歴史や建築、文学に触れることができます。

こうした周辺環境は、通学時の落ち着いた景観をつくるだけでなく、理科、社会、国語、芸術、探究学習などへの関心を広げるきっかけにもなります。学校の「日駒新教育ハニカム構想」が重視する、教室内の学習と実社会を結びつける上でも恵まれた環境です。

都心の利便性と穏やかな学校生活を両立

日本工業大学駒場中学校の立地は、次のような点に魅力があります。

  • 駒場東大前駅西口から徒歩約3分で通学できる
  • 渋谷駅から井の頭線の各駅停車で2駅と近い
  • 下北沢駅、明大前駅を経由した通学もしやすい
  • 池尻大橋駅を代替経路として利用できる
  • 大学や学校が集まる落ち着いた文教地区にある
  • 公園や文化施設が多く、都心にありながら緑を感じられる

駅からの近さは大きな魅力ですが、通学のしやすさは乗車時間だけでは判断できません。朝の混雑、乗換回数、自宅から最寄り駅までの時間、部活動終了後の帰宅時刻まで含めて確認することが大切です。

学校説明会や日駒祭を訪れる際には、実際に通学予定の経路を利用し、駅から校門まで歩いてみるとよいでしょう。交通の便利さだけでなく、駒場の落ち着いた街並みや学校周辺の雰囲気も確認できます。

教育方針とカリキュラム|ファイトノートと日駒新教育ハニカム構想

日本工業大学駒場中学校では、大学進学に必要な学力だけでなく、好奇心、感性、自己肯定感、コミュニケーション能力などを含めた「人柄を育てる教育」を大切にしています。

現在進められている教育改革が、国語教育、学習指導、キャリア教育・進路指導、理数教育、ものつくり教育、グローバル教育を相互につなぐ「日駒新教育ハニカム構想」です。

校舎屋上で長く飼育してきたニホンミツバチの巣の構造から着想を得た構想で、一つひとつの教育を独立させるのではなく、六角形の巣のように結びつけながら、生徒の学力と人間性を総合的に伸ばしていきます。

教育の柱主な内容
国語教育読書習慣と語彙力を身につけ、全ての教科の土台となる読解力・表現力を育てる
学習指導ファイトノート、朝テスト、補習を連動させ、基礎の定着から応用学習まで支援する
キャリア教育・進路指導自己理解と社会理解を深め、大学進学や将来の生き方について考える
理数教育観察、実験、探究活動を通して、科学的に考え、根拠を説明する力を養う
ものつくり教育長年の技術教育の伝統を生かし、手を動かして試行錯誤する楽しさを学ぶ
グローバル教育英語で発表する経験や海外研修を通して、実践的な英語力と異文化理解を深める

「圧倒的な基礎学力」を目指す学力定着プログラム

中学校の学習指導では、まず基礎学力と家庭学習の習慣を確立することを重視しています。授業を受けるだけで終わらせず、家庭学習、確認テスト、学び直しを一つの流れとして組み立てていることが特徴です。

取り組み主な役割
ファイトノート毎日の家庭学習と振り返りを習慣化する
通常朝テスト国語・数学・英語の日頃の理解度を確認する
試験前朝テスト定期考査前に苦手分野や理解不足を見つける
放課後補習朝テストで十分に理解できなかった内容を学び直す
長期休暇中講習基礎の復習から大学受験を意識した応用学習まで取り組む

朝テストで理解度を確認し、十分に定着していない内容があれば、放課後補習などで学び直します。同じ内容に繰り返し取り組むことで、分からない部分を残したまま定期考査へ進むことを防ぎます。

この仕組みは、学習につまずいている生徒だけを対象としたものではありません。基礎が定着している生徒には、より発展的な課題を用意するなど、学力上位層の応用学習にも対応しています。

家庭学習と心の成長を記録する「ファイトノート」

日駒を代表する教育プログラムが、学校独自の家庭学習ノートである「ファイトノート」です。主に中学1年・2年で毎日取り組み、家庭で机に向かう習慣を身につけます。

ファイトノートには、教科の宿題や復習だけでなく、次のような内容を記録します。

  • 漢字の練習
  • 百人一首
  • その日の学習内容
  • 一日の生活や学校での出来事の振り返り
  • 気になったニュースと自分の考え
  • 翌日の予定や学習目標

単なる宿題用ノートではなく、毎日一定の内容を自分の手で書くことで、語彙力、文章力、時事問題への関心、自己管理力を育てます。

担任が内容を継続的に確認するため、生徒の学習状況だけでなく、気持ちや生活の変化にも気づきやすくなります。家庭と担任が連携しながら成長を見守る、学習記録と心のカルテを兼ねた仕組みといえるでしょう。

中学入学直後は、小学校より授業の進度が速くなり、部活動や行事も始まります。ファイトノートを通して生活のリズムを整え、その日の疑問をその日のうちに解決する習慣を身につけることが、中学3年以降の自立学習につながります。

国語力を全ての学習の土台にする

日駒新教育ハニカム構想では、最初に重点的な検討が進められた分野として国語教育が挙げられています。深く考える力や鋭い感性は、日常的に使用する母語によって養われるという考えに基づき、読書習慣と語彙力の強化を重視しています。

国語で育てる「読む・聞く・話す・書く」力は、国語の試験だけに必要なものではありません。数学の問題文を正確に理解する力、理科の実験結果を説明する力、社会の資料を読み取る力、英語と日本語の意味を結びつける力にも関係します。

読書では、学年や成長段階に応じて、身近なテーマ、日本や世界の名著、政治・国際問題、先端科学・技術などへと対象を広げます。本を読むだけでなく、内容について考え、他者と共有する「能動的読書体験」を通して、知識と視野を広げていきます。

論理的に考える力を育てる数学教育

数学では、公式や解法を暗記して答えを出すだけでなく、条件を整理し、筋道を立てて考えることを大切にしています。

計算力を土台としながら、問題の本質を把握する力、複数の解法を比較する力、結果を予測する力を養います。途中式や考え方を説明する機会も設け、答えに至る過程を自分の言葉で表現できるようにします。

朝テストや試験前テストによって、小さなつまずきを早めに確認できるため、内容が積み重なる数学でも、前の単元へ戻りながら学び直しやすい仕組みです。

さらに、選抜試験を経て参加する「日駒光風塾ジュニア」では、中学生の段階からハイレベルな学習指導を受け、国公立大学や難関私立大学への進学を意識した力を伸ばします。

観察・実験・探究を重視する理数教育

理科では、教科書の内容を覚えるだけでなく、実際に観察や実験を行い、結果を記録して考察することを重視しています。

  • サマーキャンプ:自然の中で土壌生物などを観察し、身近な環境への理解を深める
  • サイエンスデー:博物館や科学施設を訪れ、授業で学んだ内容を発展させる
  • 観察・実験:結果を記録し、レポートとして考察をまとめる
  • 探究活動:実験と考察を繰り返し、科学的な研究方法を学ぶ

実験では、予想と異なる結果が出ることもあります。失敗として終わらせるのではなく、なぜその結果になったのかを考え、条件や方法を見直すことで、科学的な問題解決力を育てます。

日駒新教育ハニカム構想でも、科学する眼を養う「理数教育の充実」が重点テーマの一つに位置づけられています。将来、理工系分野を目指す生徒はもちろん、文系へ進む生徒にも必要な、情報や根拠に基づいて判断する力を身につけます。

技術教育の伝統を受け継ぐ「ものつくりの楽しさ体験」

日本工業大学駒場中学校には、110年以上にわたる技術・工業教育の歴史があります。高等学校は普通科専一校へ移行しましたが、手を動かして考え、試行錯誤しながら完成へ近づける学びは、現在も「ものつくりの楽しさ体験」として受け継がれています。

ものつくり教育では、最初から正しい完成品を作ることだけが目的ではありません。設計し、材料や道具を選び、実際に制作し、思い通りにいかなければ原因を考えて修正します。

こうした過程を通して、次の力を養います。

  • 自分の考えを具体的な形にする創造力
  • 作業の手順を考える計画力
  • 失敗の原因を見つける分析力
  • 最後まで完成させる粘り強さ
  • 仲間と役割を分担する協働性
  • 道具や機器を安全に扱う姿勢

理工系に進む生徒だけの特別な教育ではなく、実際の体験から学ぶことを通して、教科書の知識を現実の課題へ応用する力を伸ばす取り組みです。

段階的に表現力を高める英語教育

英語教育では、語彙や文法、読解などの基礎を身につけながら、英語を使って自分の考えを伝える活動を段階的に取り入れています。

活動例身につける力
寸劇・レシテーション物語やせりふを覚え、発音や表現を工夫して発表する
スピーチ自分の身近なテーマについて英語で紹介する
プレゼンテーションスライドを使い、海外の国や文化について説明する
日本文化紹介日本の魅力を整理し、英語で海外へ発信する
意見発表社会の問題や疑問について、自分の主張を英語で伝える

学年が上がるにつれて、暗唱や短い発表から、資料を用いたプレゼンテーションや社会問題に関する意見発表へと内容が発展します。正確に英文を書くことに加え、相手に伝わるように話す力も育てます。

海外プログラムとしては、中学2・3年生を対象としたオーストラリア短期留学や、中学3年生を対象としたカナダ約2か月留学があります。高校進学後には、短期留学や約10か月の長期留学も選択でき、中学校で身につけた英語力を実際の生活で試すことができます。

自己肯定感を土台にするキャリア教育

日駒のキャリア教育では、将来就きたい職業を考えるだけでなく、どのような価値観を大切にして働き、社会へどのように貢献したいかまで考えることを重視しています。

その土台として大切にされているのが自己肯定感です。授業、行事、部活動、宿泊体験などを通して、「自分にもできることがある」「自分は周囲から必要とされている」と感じられる経験を積み重ねます。

中学1年から高校1年までは、コミュニケーション能力や問題解決力など、社会へ出た後に必要となる素養を育てる時期です。高校2年・3年では、大学受験を含めた具体的な進路計画へと重点を移します。

  • 演劇コミュニケーション教育:相手の立場を考え、言葉や身体を使って表現する
  • 問題解決型学習:企業や社会の課題について調べ、解決方法を考える
  • デザイン・シンキング教育:問題の発見、試作、検証、改善を繰り返す
  • 職業講話会:実社会で働く人の経験から、仕事や働き方を学ぶ
  • 大学の学問分野系統理解講習会:大学で学べる分野と将来の進路を結びつける
  • 現役大学生との交流:大学生活や受験について具体的な話を聞く

検定・資格への挑戦を学習目標にする

中学校段階から、日頃の学習成果を形にするため、さまざまな検定や資格に挑戦できます。

  • 実用英語技能検定
  • 日本漢字能力検定
  • 実用数学技能検定
  • 理科学検定
  • ニュース時事能力検定
  • 地理検定・歴史検定
  • パソコン検定
  • 第二種電気工事士

検定は、合格証を得ることだけが目的ではありません。現在の学力を客観的に確認し、次の目標を設定する機会として活用されます。英検や漢検、数検などに継続して取り組むことで、日々の学習への意欲も高めやすくなります。

高校では特進・進学コースへ接続

中学校で学習習慣と基礎学力を身につけた後は、日本工業大学駒場高等学校の特進コースまたは進学コースで、それぞれの進路目標に応じた学習を進めます。

国公立大学や難関私立大学を目指す生徒には、選抜制の「日駒光風塾」など、より高度な受験指導も用意されています。一方で、日本工業大学への併設校推薦や指定校推薦、総合型選抜など、多様な進路に対応できることも系列校の強みです。

ファイトノートを中心とした生活・学習習慣づくりから始まり、国語力、理数的思考力、ものつくり、英語による発信、キャリア教育へと学びを広げていくことが、日本工業大学駒場中学校のカリキュラムの大きな特色です。

学習環境と施設設備|開放的な校舎と多彩な学習・交流空間

日本工業大学駒場中学校の校舎は、中央部分に大きな吹き抜けを設けた開放的な構造が特徴です。都心に近い学校でありながら、屋上庭園をはじめとする緑や自然光を感じられる空間があり、生徒が中高6年間を安心して過ごせる環境が整えられています。

校内には、3万冊以上の蔵書を備えた図書館、個人ブース型の自習室、卒業生チューターなどへ質問できるチュータールーム、英語学習に活用されるコミュニケーション・ラボ、コンピュータールームなどがあります。授業を受ける教室だけでなく、放課後に自分で学びを深める場所が複数用意されていることが特徴です。

主な施設特徴
日駒図書館3万冊以上の蔵書を備え、読書や調べ学習、自習に利用できる
自習室個人ブースを備え、授業後も集中して学習できる
チュータールーム卒業生チューターや進路指導部の教員による学習支援を受けられる
コミュニケーション・ラボ英会話や発表など、実践的な英語活動に対応する特別教室
コンピュータールーム情報収集、資料作成、ICTを利用した学習などに活用される
百周年記念ホール304席を備え、式典、講演、発表、体育活動などに利用できる
アリーナ体育の授業、部活動、学校行事などに使用される
トレーニングルームさまざまな器具を備え、筋力や基礎体力を高められる
トレーニングスタジオ鏡張りの空間で、ダンスや身体表現などに利用される
スチューデントホール昼食や休憩、友人との交流に利用できる開放的な空間
スクールストア文房具、軽食、飲み物などを購入できる
女子ラウンジ女子生徒が休憩、交流、自習などに利用できる専用空間
グリーンルーム生徒や保護者が専門のカウンセラーへ相談できる
屋上庭園昼休みなどに利用される、空と緑を感じられる開放的な場所

読書と調べ学習の拠点となる日駒図書館

校舎の中央部には、3万冊以上の本を備えた日駒図書館があります。小説や文学作品だけでなく、歴史、社会、科学、技術、進路など、授業や探究活動に役立つ資料にも触れられます。

日本工業大学駒場中学校では、国語力を全ての教科学習の土台と位置づけ、読書習慣と語彙力を重視しています。図書館は、本を借りる場所にとどまらず、授業で生じた疑問を調べたり、レポートや発表の資料を集めたりする学習拠点として活用されます。

落ち着いて過ごせる雰囲気があり、休み時間や放課後に読書や自習をすることもできます。自分の興味に合わせて本を選び、教科書の範囲を越えて知識を広げられる環境です。

自習室とチュータールームで放課後の学習を支援

校内には、集中して勉強できる個人ブース型の自習室があります。自宅では学習を始めにくい生徒や、部活動終了後に学校で勉強を済ませたい生徒にとって利用しやすい施設です。

チュータールームでは、卒業生チューターや進路指導部の教員から、学習に関する助言を受けられます。分からない問題の質問だけでなく、定期考査の準備、学習計画、大学受験に向けた勉強方法なども相談できます。

授業についていくための補習だけでなく、さらに高い目標へ挑戦したい生徒の学習にも対応しています。授業、自習、質問、学び直しを校内でつなげられることが、日駒の学習環境の強みです。

英語による発信を支えるコミュニケーション・ラボ

英語学習に活用される特別教室として、コミュニケーション・ラボが設けられています。「Active」と「Relax」という異なる雰囲気の空間があり、英会話、グループワーク、スピーチ、プレゼンテーションなど、授業内容に応じて活用されます。

通常の教室で教科書や文法を学ぶだけでなく、友人と意見を交換したり、英語で発表したりすることで、相手へ伝えるための実践的な英語力を育てます。

海外研修や留学を希望する生徒にとっても、英語を実際に使う経験を校内で重ねられる場所です。間違いを恐れずに話し、相手の意見を聞きながら考えを伝える姿勢を養います。

情報活用力を育てるコンピュータールーム

コンピュータールームでは、情報の収集、文書やスライドの作成、データの整理など、ICTを活用した学習を行います。

日駒では、調べた内容をレポートやプレゼンテーションとしてまとめる活動が多くあります。そのため、インターネットから情報を集めるだけでなく、情報の信頼性を確認し、必要な内容を選び、相手に分かりやすく伝える力が求められます。

理数教育やものつくり教育においても、デジタル機器は考えを形にしたり、実験結果を整理したりする道具として利用されます。ICTそのものを学ぶだけでなく、各教科や探究活動の目的に応じて使いこなす力を育てる環境です。

式典から体育まで利用できる百周年記念ホール

百周年記念ホールは、304席を備えた多目的施設です。座席を収納できる構造になっており、入学式などの式典、講演会、発表会、説明会だけでなく、体育活動にも利用できます。

日駒では、英語による発表や探究活動、進路に関する講演など、人前で話を聞いたり、自分の考えを発表したりする機会が多くあります。大人数の前で話す経験を重ねる場所としても活用されています。

同じ建物には、スチューデントホール、スクールストア、和室、自習室、チュータールーム、カウンセリングルームなどが集まり、学習と学校生活の両方を支えています。

アリーナとトレーニング施設

体育の授業や部活動には、アリーナ、トレーニングルーム、トレーニングスタジオなどを利用します。

トレーニングルームには筋力や基礎体力を高めるための器具があり、運動部の練習などに活用されています。鏡張りのトレーニングスタジオは、ダンス、身体表現、フォームの確認などに適した空間です。

レスリング、アーチェリー、陸上、ダンスなど、日駒の多彩な部活動を支える設備が整っています。活動内容によっては校外施設も利用しながら、それぞれの競技や表現活動に取り組みます。

校内にプールはなく、水泳部は外部施設を利用

学校紹介資料によっては温水プールがあると記載されている場合がありますが、現在、日駒の校内にプールはありません

水泳部は、東京体育館や京王アリーナTOKYOなどの外部プールを利用して練習しています。校内では、トレーニングルームなどを使った陸上トレーニングにも取り組みます。

施設を重視して学校を選ぶ場合は、プールの有無を含め、学校説明会やオープンキャンパスで現在の設備を確認しておくとよいでしょう。

昼食や休憩に利用できるスチューデントホール

百周年記念ホールの3階には、カフェテリアのような明るい雰囲気のスチューデントホールがあります。昼休みには弁当が販売され、生徒は持参した弁当や購入した昼食を、ホームルーム教室や校内のお気に入りの場所で食べます。

一般的な食堂のように、その場で調理した定食を提供する施設ではありませんが、家庭から弁当を持参できない日にも、校内で昼食を購入できます。

コンビニタイプのスクールストアでは、文房具のほか、パンなどの軽食、飲み物、アイスクリームなども販売されています。授業で必要な用品を忘れた場合や、部活動前に軽食を購入したい場合にも便利です。

女子生徒が安心して過ごせる女子ラウンジ

共学化後に女子生徒が増えていることに合わせて、校内には開放的な女子ラウンジが設けられています。友人との交流、休憩、学習などに利用でき、女子生徒が安心して過ごせる場所の一つとなっています。

日駒には、ものつくりや理工系教育の伝統から男子生徒が多い学校という印象もありますが、近年は女子の入学者が全体の3割を超えています。女子ラウンジをはじめ、共学校としての環境整備が進められています。

空と緑を感じられる屋上庭園

校舎の屋上には、広々とした屋上庭園があります。天気のよい日の昼休みには、生徒が昼食を取ったり、友人と話したりする憩いの場になります。

校舎中央の吹き抜けや屋上庭園によって、都心部の校舎でありながら、風や自然光を感じられることが特徴です。教室や自習室で集中して学習する時間と、屋外で気分転換する時間の両方を持つことができます。

校舎の屋上ではニホンミツバチの飼育にも取り組んできました。ミツバチの巣を構成する六角形は、現在の教育改革である「日駒新教育ハニカム構想」の名称にもつながっています。

生徒と保護者を支えるグリーンルーム

生徒や保護者が相談できる場所として、「グリーンルーム」と呼ばれる相談室があります。カウンセリングを専門とする相談員が在室し、学習、友人関係、家庭生活、学校への適応など、さまざまな悩みに対応しています。

思春期の生徒は、悩みを抱えていても、担任や保護者にはすぐに話せないことがあります。専門の相談員へ話せる選択肢があり、必要に応じて教員や保護者と連携して支援を受けられることは、安心して学校生活を送るための大切な仕組みです。

ホームルーム教室の廊下には、鍵付きの個人用ロッカーも用意されています。教材や学校用品を整理し、自分で持ち物を管理する習慣を身につけることにもつながります。

技術教育の歴史を伝える「工業教育の碑」

校内には、日駒が1907年の創立以来、115年間にわたって工業教育を行ってきた歴史を伝える「工業教育の碑」があります。

現在の高等学校は普通科専一校となっていますが、工業教育で培われてきた、手を動かして考える姿勢、試行錯誤を恐れない姿勢、社会に役立つものを生み出す精神は、現在のものつくり教育や理数教育に引き継がれています。

新しい施設だけでなく、学校が歩んできた歴史を伝える場所があることも、伝統と改革の両方を大切にする日駒らしさを表しています。

新潟県妙高高原のセミナーハウス「赤倉山荘」

学校法人日本工業大学は、新潟県妙高市にセミナーハウス「赤倉山荘」を所有しています。自然豊かな妙高高原にあり、宿泊行事、部活動、スキーなどの活動に利用されます。

教室とは異なる環境で共同生活を送ることで、仲間や教員との関係を深め、自分で身の回りのことを管理する力を養います。自然体験や宿泊行事を施設面から支える環境の一つです。

施設見学で確認したいポイント

  • 吹き抜けを中心とした校舎の明るさと開放感
  • 日駒図書館の蔵書や自習スペースの雰囲気
  • 放課後に利用できる自習室とチュータールーム
  • 英語活動を行うコミュニケーション・ラボ
  • 百周年記念ホールやアリーナの広さ
  • スチューデントホールと昼食販売の内容
  • 女子ラウンジやグリーンルームなどの生活支援施設
  • 部活動で使用するトレーニング施設
  • 校内にプールがないこと

日本工業大学駒場中学校には、読書、英語、ICT、自習、発表、運動、交流、相談など、学校生活のさまざまな場面に対応する施設があります。豪華さだけを追求するのではなく、生徒が自分から学び、友人と交流し、心身を整えながら成長するための空間がバランス良く配置されていることが特徴です。

学校生活と行事|仲間との協働と国際感覚を育てる多彩な体験

日本工業大学駒場中学校では、毎日の授業やファイトノートによる学習習慣を大切にしながら、宿泊行事、文化行事、体育行事、国際交流など、教室の外で学ぶ機会も数多く設けています。

学校行事は、単に楽しい思い出をつくるだけのものではありません。仲間と役割を分担し、異なる意見を調整しながら一つの目標に向かうことで、協働性、責任感、コミュニケーション能力を育てます。中学3年間を通して、学年ごとに少しずつ行動範囲を広げていく構成です。

朝テストから始まる日駒の一日

日駒の一日は、午前8時30分からのホームルームで始まります。出席確認や担任からの連絡に加え、国語・数学・英語の朝テストが行われる日もあります。

授業は1時限50分です。月曜日・水曜日・金曜日は6時限、火曜日・木曜日は7時限、土曜日は毎週4時限の授業が行われます。主要教科の授業だけでなく、理科実験、技術、美術、調べ学習、模擬裁判など、実際に手や頭を動かす授業も取り入れられています。

時刻主な内容
8時30分朝のホームルーム、出席確認、朝テスト
8時50分午前の授業開始
12時40分昼休み
13時25分午後の授業開始
15時30分以降帰りのホームルーム、清掃
16時頃以降部活動、補習、自習など
18時30分中学生の最終下校

帰りのホームルームでは、朝テストの返却や学習状況の確認、ファイトノートの課題確認などが行われます。授業と家庭学習を切り離さず、その日の理解度を振り返って次の学習につなげることが、日駒の日常です。

昼休みと放課後の過ごし方

昼食は、家庭から持参したお弁当のほか、校内で販売されるお弁当や軽食を利用できます。ホームルーム教室やスチューデントホールなどで友人と昼食を取り、天候のよい日には屋上庭園で過ごすこともできます。

放課後は、部活動に参加する生徒のほか、補習を受ける生徒、自習室で学習する生徒、教員やチューターに質問する生徒など、それぞれの目的に応じて過ごします。

中学生の最終下校時刻は18時30分です。部活動と学習の両方に取り組める一方、火曜日と木曜日は7時限授業となるため、入学後は生活時間や家庭学習の計画を整えることが重要になります。

入学直後の不安を和らげるフレッシュマンキャンプ

中学1年生は、4月に2泊3日のフレッシュマンキャンプへ参加します。入学直後の時期に、クラスメートや教員と寝食を共にしながら、中学校生活の基本や集団行動について学ぶ行事です。

小学校の異なる生徒が集まる中学校では、友人関係や新しい生活に不安を感じる子も少なくありません。グループ活動やレクリエーション、話し合いなどを通して互いのことを知り、クラスの関係を築いていきます。

また、時間を守ること、自分の荷物を管理すること、周囲を見て行動することなど、家庭を離れた共同生活に必要な姿勢も身につけます。

自然の中で科学する目を育てるサマーキャンプ

中学1年生の夏には、自然体験を中心としたサマーキャンプが行われます。都会の教室を離れ、自然環境の中で観察や体験活動に取り組みます。

理科の学習と結びついた土壌生物の観察などを通して、教科書で学んだ内容を実際の自然現象から確かめます。予想を立て、観察し、結果を記録して考察することで、科学的に物事を見る力を養います。

フレッシュマンキャンプから数か月が経過した時期に再び宿泊生活を経験するため、入学当初よりも自分たちで考えて行動する場面が増え、クラスや学年の絆も深まります。

日本工業大学の学びに触れる大学見学会

中学1年生では、系列校である日本工業大学の見学会も行われます。大学の施設や研究分野に触れ、大学でどのようなことを学べるのかを知る機会です。

中学生の段階では、将来の職業や大学の専攻が決まっていない生徒がほとんどです。実際の大学を訪れ、研究設備や学生の学びを見ることで、理工系分野への関心を広げたり、自分の将来を考えたりするきっかけになります。

日本工業大学への進学を前提とする行事ではなく、大学という場所で行われる学問や研究を具体的に知るキャリア教育の一環です。

英語を使う楽しさを体験する英語体験教室

5月には、英語を使ったさまざまな活動に取り組む英語体験教室が行われます。教科書の英文を読むだけでなく、英語で指示を聞き、友人と協力しながら課題へ挑戦します。

間違いを恐れずに英語を使う経験を重ねることで、「英語を勉強する」段階から「英語で相手と関わる」段階へと学びを広げます。海外研修や留学に興味を持つきっかけにもなる行事です。

異文化理解を深める中学3年の台湾研修旅行

中学3年生では、6月に台湾研修旅行が行われます。歴史や文化、生活習慣の異なる地域を訪れ、教室で学んだ社会や国際理解の内容を実際の体験と結びつけます。

海外での集団行動では、時間や持ち物を自分で管理し、公共の場で周囲に配慮して行動することが求められます。異なる文化を単に珍しいものとして見るのではなく、日本との共通点や違い、その背景について考える機会となります。

社会情勢や渡航条件によって、訪問先や内容が変更される場合があります。実施年度の行程や費用については、学校からの最新案内を確認する必要があります。

希望者が参加できるオーストラリア短期留学

中学2年生・3年生の希望者には、夏休みを利用したオーストラリア短期留学が用意されています。期間は11日間程度で、ホームステイや現地校での交流を通して、英語力と異文化理解を深めます。

学校の授業で学んだ英語を、実際の生活の中で使うことが大きな目的です。伝えたいことが思うように伝わらない経験も含め、自分から話しかける姿勢や、相手の文化を理解しようとする態度を身につけます。

プログラム対象概要
オーストラリア短期留学中学2・3年生の希望者約11日間。ホームステイと現地校交流を中心とした研修
中期留学プログラム中学3年生の希望者現地校への通学とホームステイを通して英語力と自立心を育てる
長期留学プログラム中高一貫課程の高校1年生など海外の現地校で学びながら、異文化への適応力を身につける

海外研修や留学は希望制であり、通常の学費とは別に参加費が必要です。また、中期・長期留学の行き先や期間、募集人数、選考条件は年度によって変更される可能性があります。

生徒が中心となってつくる文化祭「日駒祭」

9月に行われる「日駒祭」は、日本工業大学駒場中学校・高等学校の文化祭です。クラス企画、部活動の展示や発表、ステージ企画などが行われ、学校全体が大きく盛り上がります。

企画の内容を考え、準備の日程を組み、役割を分担して当日を迎えるまで、生徒同士の協力が欠かせません。意見の違いを調整しながら一つの企画を完成させる経験を通して、責任感や実行力を育てます。

日駒祭は受験生や保護者が学校を訪れる機会にもなっています。在校生が友人や教員とどのように関わっているか、共学化後の男女の雰囲気、部活動の活動内容などを直接確認できます。

中学生が一体となって競う体育祭

10月には、中学生による体育祭が行われます。競技の結果だけでなく、クラスや学年で協力し、応援や係活動にも責任を持って取り組むことが重視されています。

運動が得意な生徒は競技で力を発揮し、競技以外でも準備、進行、応援、用具管理など、さまざまな役割があります。一人ひとりが自分のできることを担当し、全員で行事をつくり上げます。

共学校として、男子・女子が互いの得意分野を認め、協力して目標に向かう姿を見られる行事でもあります。

クラスの団結を深める合唱コンクール

11月には合唱コンクールが行われます。選曲やパート練習、全体練習を重ね、クラスごとに一つの合唱を完成させます。

一人だけが目立てばよいのではなく、互いの声を聞きながら音量やテンポを合わせる必要があります。練習への考え方が異なることもありますが、話し合いを重ねて目標を共有することで、クラスの関係が深まります。

人前で歌うことが得意ではない生徒も、伴奏、指揮、練習の運営など、それぞれの役割を通して行事へ参加できます。

日本の伝統文化に触れる日駒狂言会

芸能鑑賞の一環として、能や狂言などの日本文化に触れる「日駒狂言会」が行われています。国語の授業で学ぶ古典や日本語表現を、実際の舞台芸術として体験できる行事です。

現代の生活では触れる機会の少ない伝統芸能を鑑賞することで、言葉の響き、演者の動き、舞台表現などを含めて日本文化への理解を深めます。

グローバル教育を重視する日駒ですが、海外へ目を向けるだけでなく、自国の文化を知り、その魅力を説明できることも大切にしています。

検定合格を目指す中学2年の赤倉スキー教室

中学2年生は、冬に新潟県妙高市で赤倉スキー教室へ参加します。学校法人が所有するセミナーハウス「赤倉山荘」を拠点に、技能別の班に分かれて練習します。

初心者は安全な転び方や止まり方から学び、経験者はより高度な滑走技術に挑戦します。練習の成果として、スキー検定の合格も目標の一つです。

雪山という普段とは異なる環境で、自然の厳しさや楽しさを感じながら、仲間と共同生活を送ります。技術の上達だけでなく、粘り強く練習する姿勢や生活面での自立も育てる行事です。

百人一首大会・球技大会・サイエンスデー

1月には百人一首大会が行われます。ファイトノートなどで覚えてきた和歌の知識を生かし、楽しみながら古典文学に親しみます。

3月には球技大会が行われ、学年やクラスの仲間と協力して競技に取り組みます。また、中学2年生のサイエンスデーでは、博物館や科学施設などを訪れ、理科の授業で学んだ内容をさらに深めます。

年間を通して、国語、英語、理科、体育などの教科学習と学校行事が結びついており、教室で得た知識を体験へと広げられることが日駒の特徴です。

日本工業大学駒場中学校の主な年間行事

時期主な行事
4月入学式、始業式、オリエンテーション、中学1年フレッシュマンキャンプ
5月前期中間試験、日本工業大学見学会、英語体験教室
6月中学3年台湾研修旅行、創立記念日
7月前期中間試験、芸能鑑賞会、中学1年サマーキャンプ、オーストラリア短期留学
8月中学3年校内学習教室、部活動合宿
9月日駒祭
10月前期期末試験、後期始業式、体育祭
11月合唱コンクール
12月後期中間試験、中学3年冬期講習
1月百人一首大会、中学2年赤倉スキー教室
2月後期期末試験
3月卒業証書授与式、球技大会、中学2年サイエンスデー、修了式

日本工業大学駒場中学校の学校生活は、日々の朝テストやファイトノートによって学習習慣を整えながら、自然体験、文化芸術、スポーツ、科学、国際交流へと視野を広げていく構成です。

多彩な行事の中で、生徒は成功だけでなく、意見の衝突や思い通りに進まない経験も重ねます。仲間と試行錯誤しながら課題を乗り越えることが、日駒が大切にする人柄、自己肯定感、協働する力の成長につながっています。

クラブ活動|全国レベルの運動部から日駒らしい文化部まで

日本工業大学駒場中学校では、運動部、文化部、愛好会など、多彩なクラブ活動が行われています。中学生のみで活動する部と、中学生・高校生が一緒に活動する部があり、競技経験の有無や目標に応じて自分に合った活動を選べます。

アーチェリー、レスリング、スキー、陸上競技など、中高を通じて全国規模の大会へ出場してきた部がある一方、模型・鉄道研究、ものつくり、園芸養蜂、サイエンスなど、日駒の歴史や教育の特色を感じられる文化部も充実しています。

部活動は技術や競技力を高めるだけでなく、先輩・後輩との関係、時間管理、礼儀、責任感を学ぶ場でもあります。中高6年間の中で、最初は先輩に支えられていた生徒が、やがて後輩を導く立場へと成長していきます。

中学生が参加できる主な運動部

部活動主な特徴
サッカー部中学生を中心に活動し、目黒区の大会などへ出場。技術だけでなく、体づくりや栄養についても学ぶ
陸上競技部短距離、長距離、跳躍など、それぞれの種目で記録向上を目指す。東京都大会でも入賞実績がある
アーチェリー部日駒を代表する競技部の一つ。集中力と正確な動作を身につけ、全国レベルの大会を目指す
レスリング部中学生・高校生が全国大会で活躍してきた伝統ある部。体力、技術、精神力を総合的に鍛える
スキー部アルペン競技と基礎スキーに取り組む。夏は体力づくり、冬は雪上練習を行い、全国大会や検定に挑戦する
バスケットボール部基本技術を身につけ、仲間と連係しながら試合で力を発揮することを目指す
バドミントン部フットワークやショットの基礎から学び、試合形式の練習を重ねる
軟式庭球部ストローク、サーブ、ボレーなどを練習し、ペアで協力して大会へ挑戦する
卓球部中学生を中心に、基本打法から実戦的な戦術まで段階的に学ぶ
軟式野球部投球、打撃、守備などの基礎を磨き、チーム全体で一つのプレーをつくる
剣道部技術や体力とともに、挨拶、礼法、集中力を身につける
体操競技部柔軟性、筋力、バランス感覚を高め、技の完成度を追求する
ダンス部仲間と振り付けを考え、日駒祭や大会などで演技を披露する
山岳部登山やボルダリングなどを通して、体力、判断力、安全に行動する力を養う
ジャグリング・ダブルダッチ部道具を使った演技や複数人での縄跳びに取り組み、技術と表現力を磨く
水泳部外部のプール施設と校内のトレーニング設備を利用し、泳力と基礎体力を高める

部によっては、中学生と高校生が合同で練習します。高校生の高い技術や競技への姿勢を間近で学べることは、中高一貫校ならではの利点です。

一方、練習内容や活動日数は部によって大きく異なります。全国大会を目指して本格的に活動する部もあれば、学習とのバランスを取りながら競技を楽しむ部もあるため、入部前に活動日や費用、合宿、大会予定を確認することが大切です。

全国規模の大会を目指す競技部

日駒では、学校公式の案内でも、アーチェリー部、スキー部、陸上競技部、レスリング部が全国レベルで活動する部として挙げられています。

レスリング部は、中学生・高校生ともに全国大会での入賞や優勝実績を持つ伝統ある部です。初心者から競技を始める生徒もいますが、基礎体力、受け身、技術を段階的に身につけ、より高いレベルを目指します。

スキー部にはアルペン班と基礎班があり、雪のない時期には筋力トレーニングやフットワーク練習を行います。冬季には雪上練習へ取り組み、中学生から全国大会やジュニアオリンピック、スキー検定などを目標にできます。

陸上競技部では、2026年6月に行われた全日本中学校通信陸上競技東京都大会で、中学1年生が男子1500メートルの6位に入賞しました。個人の種目や目標に合わせ、自分の記録を更新することを大切にしています。

全国レベルの部活動は練習への取り組みも本格的です。競技を優先するだけでなく、授業、朝テスト、ファイトノート、定期考査との両立も求められます。

地域の大会で成長を重ねる中学サッカー部

中学サッカー部は、中学生を中心に活動し、目黒区中学校の大会などへ参加しています。2026年度の目黒区中学校サッカー選手権では第4位となり、前年度から3大会連続で4位に入るなど、安定した成績を残しています。

練習や試合だけでなく、成長期の体づくりを支える栄養講習会も行われています。食事、休養、けがの予防について学ぶことで、長期的に競技を続けられる身体をつくります。

チームスポーツでは、個人の技術だけでなく、周囲の状況を見て判断し、仲間へ声をかける力が必要です。サッカーを通して、協調性、責任感、状況判断力も養います。

日駒の特色を感じられる文化部・愛好会

部活動・愛好会主な特徴
模型・鉄道研究部模型班と鉄道班に分かれ、ジオラマ、鉄道模型、各種模型の制作や展示に取り組む
ものつくり部機械班やSL班などで、設計、加工、組み立て、運転を経験する日駒らしい部活動
サイエンス部理科実験や観察、研究活動を通して、身近な科学への関心を深める
園芸養蜂部植物の栽培やニホンミツバチの飼育に関わり、自然や生態系について学ぶ
パソコン部コンピューターを使った制作やプログラミングなど、情報技術に関する活動を行う
美術・アートクラフト部絵画、造形、工芸などに取り組み、作品を日駒祭などで展示する
マンガ研究部イラストや漫画を制作し、部誌や展示作品として発表する
ボードゲーム部さまざまなゲームを楽しみながら、戦略的思考や部員同士の交流を深める
茶道部茶道の作法や礼儀を学び、日本文化への理解を深める
合唱団発声やハーモニーを磨き、学校行事や発表の場に向けて楽曲を仕上げる
競技かるた愛好会百人一首の暗記と札を取る技術を磨き、集中力と瞬発力を養う
英語愛好会英会話や英語文化に親しみ、授業とは異なる形で英語を楽しむ
数学愛好会教科書を越えた数学の問題や考え方に触れ、論理的思考を深める

文化部には、日駒のものつくり教育や理数教育と結びついた活動が多くあります。授業で学んだ知識を使い、自分の興味をより深く掘り下げたい生徒に適しています。

設計から完成までを経験する「ものつくり部」

ものつくり部は、日駒が長年培ってきた工業・技術教育の伝統を感じられる部活動です。部内では機械班やSL班などに分かれ、部品の設計、加工、組み立て、調整などに取り組みます。

ものづくりでは、最初の設計通りに完成するとは限りません。動かない原因や部品が合わない理由を考え、修正を重ねることで、問題解決力や粘り強さを身につけます。

道具や機械を安全に扱うためには、正しい手順を守り、周囲と声をかけ合うことも重要です。作品の完成だけでなく、計画、分担、試作、改善という過程そのものが学びになります。

模型と鉄道への興味を形にする模型・鉄道研究部

模型・鉄道研究部では、模型班と鉄道班がそれぞれのテーマで活動しています。鉄道班では、線路、駅、建物、地形などを組み合わせたジオラマを制作し、車両を走らせます。

ジオラマの制作には、実際の風景や鉄道設備を調べる力、縮尺を考える数学的な感覚、電気配線、造形、塗装など、複数の知識と技術が必要です。

日駒祭では、完成した作品を来場者へ公開し、制作の工夫や鉄道の魅力を説明します。好きな分野を深く研究するだけでなく、その魅力を他者へ伝える表現力も育てられます。

ニホンミツバチを通して環境を学ぶ園芸養蜂部

園芸養蜂部では、植物の栽培や校舎屋上での養蜂などに取り組みます。ニホンミツバチの生活を観察することで、昆虫、植物、受粉、生態系、人間の生活とのつながりを学べます。

日駒の教育改革である「日駒新教育ハニカム構想」の名称は、長年飼育してきたニホンミツバチの六角形の巣に由来しています。養蜂活動は、学校の特色を象徴する取り組みの一つです。

生き物を扱う活動では、決められた日だけ世話をすればよいわけではありません。季節や天候、生育状況に応じて継続的に観察することで、責任感や自然環境への関心を育てます。

日駒祭が部活動の成果を伝える大きな舞台

多くの文化部にとって、秋の文化祭「日駒祭」は、日頃の活動成果を発表する重要な機会です。模型や作品の展示、科学実験、演奏、演技、体験企画など、部ごとに特色を生かした発表を行います。

運動部も活動紹介や体験企画などを行うことがあり、受験生は興味のある部の在校生と直接交流できます。練習の雰囲気、先輩・後輩の関係、初心者の入部状況などを確認する機会としても適しています。

日駒祭では、生徒が来場者への案内や説明も担当します。普段の練習や制作だけでなく、自分たちの活動を相手に分かりやすく伝える経験につながります。

中高合同活動で育つ先輩・後輩のつながり

中高合同の部活動では、中学生が高校生の技術や行動を身近に学べます。入学直後は先輩から教わり、学年が上がると後輩へ教える立場になることで、自分自身の成長にも気づけます。

競技や制作の方法だけでなく、挨拶、準備、片付け、時間の使い方、大会や発表へ向かう姿勢なども、日々の活動の中で受け継がれます。

ただし、高校生と同じ活動へ参加する部でも、練習内容や大会区分は中学生と高校生で異なる場合があります。希望する部がある場合は、中学生の活動内容を学校説明会や部活動体験で確認しましょう。

学習と部活動を両立するためのポイント

日駒では毎週土曜日にも授業があり、火曜日・木曜日は7時限授業です。さらに、朝テスト、ファイトノート、定期考査、補習などもあるため、部活動へ参加する生徒には時間管理が求められます。

  • 帰宅後の学習時間を決めておく
  • 移動時間や休み時間を使って課題を進める
  • 朝テストの範囲を前日までに確認する
  • 分からない内容を早めに教員へ質問する
  • 大会や合宿と定期考査の日程を確認する
  • 睡眠と食事の時間を確保する

活動日数の多い部では、部活動が終わった後にまとめて勉強しようとすると、学習が追いつかなくなることがあります。ファイトノートを活用し、短い時間でも毎日学習を続けることが、両立のポイントです。

入部前に確認しておきたいこと

  • 中学生が正式に入部できる部か
  • 初心者から参加できるか
  • 週の活動日数と終了時刻
  • 土曜日・日曜日の練習や大会の頻度
  • 部費、用具、ユニフォーム、遠征などの費用
  • 夏休みなどの合宿の有無
  • 定期考査前の活動方針
  • 校内施設と外部施設のどちらを利用するか

部活動や愛好会の設置状況、対象学年、活動日は年度によって変更されることがあります。入学後に取り組みたい活動がある場合は、日駒祭、オープンキャンパス、学校説明会などで最新の活動状況を確認することが大切です。

日本工業大学駒場中学校のクラブ活動は、全国大会を目指す競技部から、科学、技術、模型、芸術などの興味を深める文化部まで選択肢が幅広いことが特徴です。好きなことへ継続して取り組みながら、仲間との協働、責任感、時間管理を学べることが、日駒の部活動の大きな魅力といえるでしょう。

進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私大と日本工業大学への多様な進路

日本工業大学駒場中学校・高等学校では、併設する日本工業大学への推薦制度を持ちながら、国公立大学、難関私立大学、理工系大学、医療・薬学系大学など、幅広い進路を目指せます。

校名から理工系への内部進学が中心という印象を持たれることもありますが、実際には卒業生の多くが日本工業大学以外の大学へ進学しています。理工系だけでなく、経済・社会、人文、医療、農学、芸術・体育など、進学分野も多様です。

2026年度大学入試では、京都大学を含む国公立大学、早慶上理、G-MARCHで合格者を大きく伸ばしました。普通科専一校への移行後に掲げていた「早慶上理30名、G-MARCH100名」という目標を上回り、進学校としての成果が表れています。

2026年度大学入試で国公立13名、G-MARCH132名

2026年度大学入試では、卒業生520名に対し、学校公表の合格実績は次のようになっています。

大学群合格者数
国公立大学13名
早慶上理33名
G-MARCH132名
関関同立2名
成成明國37名
日東駒専167名
主な理工系私立大学65名

合格者数は複数の大学・学部に合格した生徒を含む延べ人数で、既卒生も含まれます。そのため、合格者数を卒業生数で割った割合が、そのまま進学率になるわけではありません。

それでも、2026年度はG-MARCHが前年の66名から132名へ増加し、学校が掲げていた100名という目標を大きく上回りました。難関大学を目指す生徒への指導体制が、近年強化されていることがうかがえます。

京都大学をはじめとする国公立大学への合格

2026年度は、京都大学、一橋大学、大阪大学をはじめ、国公立大学に合計13名が合格しました。

主な国公立大学合格者数
京都大学1名
一橋大学1名
大阪大学1名
千葉大学1名
電気通信大学3名
東京都立大学2名
東京海洋大学1名
埼玉大学1名
埼玉県立大学1名
川崎市立看護大学1名

京都大学や一橋大学といった最難関大学に加え、電気通信大学、東京海洋大学、東京都立大学など、理工系や実学系の学びに強い大学への合格者も出ています。

国公立大学では、大学入学共通テストと個別試験に対応する幅広い科目の学習が必要です。日駒では、中学段階から国語・数学・英語の基礎を固め、高校では講習や日駒光風塾などを通して、国公立大学の受験に必要な学力を段階的に育てています。

早慶上理は合計33名

2026年度の早慶上理の合格者数は、合計33名でした。

大学名合格者数
早稲田大学11名
慶應義塾大学4名
上智大学3名
東京理科大学15名

早稲田大学だけでなく、理工系に強い東京理科大学へ15名が合格していることも、日駒の理数教育や進路傾向を表しています。

一方、慶應義塾大学や上智大学への合格者もおり、進路が理工系だけに限られているわけではありません。英語、国語、社会を含めた文系科目を生かして、難関私立大学を目指すこともできます。

G-MARCHは過去3年間で大きく伸長

2026年度のG-MARCH合格者数は、合計132名です。大学別では、明治大学48名、中央大学28名、法政大学24名など、多くの合格者が出ています。

大学名合格者数
学習院大学9名
明治大学48名
青山学院大学11名
立教大学12名
中央大学28名
法政大学24名

学校が公表している過去3年間の推移では、G-MARCHの合格者数は2024年度の77名、2025年度の66名から、2026年度には132名へ増加しました。

単年度の数字は入試方式や卒業生数、受験者の志望動向によって変わりますが、普通科専一校として難関大学への進学指導を強化してきた成果の一つといえるでしょう。

日東駒専や成成明國にも多数合格

中堅・難関私立大学にも、安定した合格実績があります。

大学群主な大学別合格者数
日東駒専日本大学79名、東洋大学35名、駒澤大学17名、専修大学36名
成成明國成蹊大学9名、成城大学8名、明治学院大学11名、國學院大學9名

日本大学には79名が合格しており、学部数の多さを生かして、文系・理系のさまざまな分野へ進むことができます。東洋大学、駒澤大学、専修大学にも多くの合格者がおり、生徒の学力や志望分野に応じた幅広い大学選択が可能です。

合格実績を見る際は、大学群の合計人数だけでなく、どの学部・学科に進学しているのか、本人が希望する分野への支援があるかも確認することが大切です。

理工系大学への強さは日駒の大きな特色

日駒では、技術・工業教育の伝統を受け継ぐ理数教育やものつくり教育が行われています。2026年度も、東京都市大学、芝浦工業大学、工学院大学など、理工系分野に強い私立大学へ多くの合格者が出ました。

主な理工系大学合格者数
東京都市大学22名
芝浦工業大学13名
工学院大学9名
東京電機大学7名
東京農業大学7名
北里大学7名

機械、電気電子、情報、建築、データサイエンス、農学、生命科学など、理系の進学先は幅広くなっています。

ものづくりが好きな生徒だけでなく、数学や理科を生かして、情報、環境、医療、食品、建築などの分野へ進みたい生徒にも選択肢があります。

医療・薬学系への進学にも対応

2026年度は、薬学・医療系の大学にも合格者が出ています。

  • 東京薬科大学:5名
  • 昭和医科大学:6名
  • 昭和薬科大学:2名
  • 横浜薬科大学:5名
  • 北里大学:7名
  • 川崎市立看護大学:1名

医療・薬学系では、英語、数学、理科の安定した学力が求められます。学部によって受験科目や選抜方式が異なるため、高校では志望分野に合わせて科目選択や受験計画を調整します。

卒業後の進路は理工系だけではない

2026年度の進学先を学問分野別に見ると、理工系が最も多い一方、経済・社会、人文、医療、農学、芸術・体育などにも広がっています。

主な進学分野進学先に占める割合
理工系33%
経済・社会系29%
人文系17%
医・歯・薬系7%
農・生物系5%
芸術・体育系5%
日本工業大学4%

理工系が全体の約3分の1を占めていますが、経済・社会系と人文系を合わせると46%となります。日駒は理系志向の生徒だけを対象とした学校ではなく、文系を含む多様な分野へ進学できる共学校です。

中学校入学時に将来の文理が決まっていなくても、教科学習、ものつくり体験、キャリア教育、大学見学などを通して、自分の興味や得意分野を探していけます。

併設する日本工業大学への推薦制度

日本工業大学駒場高等学校には、系列校である日本工業大学への併設校推薦があります。大学では、次のような分野を学べます。

学部主な学科・コース
基幹工学部機械工学、電気電子通信工学、応用化学
先進工学部ロボティクス、情報メディア、データサイエンス
建築学部建築、生活環境デザイン

大学では、理論だけでなく、実験、実習、設計、制作を重視した実践的な工学教育が行われています。中学校・高等学校でのものつくり経験を発展させ、機械、ロボット、情報、建築などを専門的に学びたい生徒にとって、有力な進路の一つです。

一方、2026年度の進学先に占める日本工業大学の割合は4%であり、内部進学が多数を占める学校ではありません。系列大学への道を持ちながら、他大学への一般選抜や推薦型選抜にも挑戦できる点が、日駒の特徴です。

推薦条件や対象学科、校内選考の方法は年度によって変更される可能性があります。日本工業大学への進学を考える場合は、高校での成績、出欠、履修条件などを早めに確認する必要があります。

165大学以上から指定校推薦枠

2026年度入試では、165大学を超える大学から指定校推薦枠が寄せられています。主な大学には、次のような学校があります。

  • 東京理科大学
  • 明治大学
  • 青山学院大学
  • 法政大学
  • 学習院大学
  • 明治学院大学
  • 日本大学
  • 東洋大学
  • 専修大学
  • 芝浦工業大学
  • 東京都市大学
  • 東京電機大学
  • 工学院大学
  • 東京農業大学
  • 北里大学
  • 東京薬科大学
  • 昭和薬科大学
  • 東京家政大学
  • 実践女子大学

難関私立大学から理工系、薬学系、女子大学まで、幅広い推薦枠が用意されています。

ただし、指定校推薦は希望すれば誰でも利用できる制度ではありません。大学ごとに評定平均、出欠、履修科目などの条件があり、希望者が重なった場合は校内選考が行われます。

指定校推薦を視野に入れる場合は、高校3年生になってから準備するのではなく、高校1年生から日々の授業、定期考査、提出物、学校活動へ継続して取り組むことが重要です。推薦先や人数は毎年変わるため、最新の一覧を確認する必要があります。

一般選抜・推薦型選抜の両方に対応

大学入試では、一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜を利用する生徒もいます。日駒では、生徒の志望大学や得意分野に応じて、複数の選抜方式に対応しています。

  • 一般選抜:教科学習、模擬試験、過去問演習を中心に対策する
  • 総合型選抜:志望理由書、小論文、面接、プレゼンテーションなどを準備する
  • 学校推薦型選抜:評定を確保しながら、小論文や面接、口頭試問に備える
  • 指定校推薦:大学ごとの条件と校内選考基準を満たして出願する
  • 併設校推薦:日本工業大学への推薦条件を満たして進学を目指す

高校の総合進学コースでは、文章の書き方や資料作成、発表方法を学ぶライティング・スキル講座などを設け、推薦型選抜にも対応しています。

難関大学を一般選抜で目指す生徒には、特進コース、講習、日駒光風塾などを通して、教科学力を高める支援が行われます。

高校では3つのコースから進路目標を具体化

日本工業大学駒場高等学校では、現在、次の3コースが設置されています。

コース主な進路目標・特色
特進コース国公立大学や難関私立大学を目指し、一般選抜に対応する学力を伸ばす
文理未来コース文系・理系の幅広い学問分野に触れ、探究と教科学習を通して進路を考える
総合進学コース一般選抜に加え、総合型選抜や学校推薦型選抜にも対応し、難関・中堅私立大学を目指す

中学校段階で基礎学力と学習習慣を固め、高校では本人の学力、文理選択、入試方式に合った学習へ移行します。

入学時点の成績だけで進路が固定されるのではなく、中高6年間の中で学力や興味を伸ばし、より高い目標へ挑戦できることが日駒の進路教育の考え方です。

日駒光風塾ジュニアと日駒光風塾

国公立大学や最難関私立大学を目指す生徒には、選抜制の「日駒光風塾ジュニア」「日駒光風塾」があります。

日駒光風塾ジュニアでは、中学生の段階からハイレベルな学習指導を行い、難関大学を目指すための基礎と学習姿勢を育てます。高校進学後は日駒光風塾へつながり、国公立大学や最難関私立大学への現役合格を目指します。

選抜試験があり、全員が参加する講座ではありませんが、学力上位層が学校内で高い目標へ挑戦できる仕組みです。

東京大学の学生によるシンポジウムも行われ、難関大学に向けた学習計画や勉強方法、大学生活について考える機会が設けられています。

100を超える講習と放課後の学習支援

夏期・冬期・春期休暇には、100を超える講座が設定されます。基礎の学び直しから、難関大学の入試問題演習まで、生徒の学力や志望に応じて受講できます。

英語では文法や長文読解、数学では模擬試験の結果から見つかった弱点単元など、学年や時期に応じた講座が用意されます。授業で理解が不十分だった内容を復習するだけでなく、応用問題へ取り組む演習量も確保しています。

放課後には、次のような学習支援を利用できます。

  • 自習室:個人ブースで集中して学習できる
  • チュータールーム:赤本や大学資料を閲覧し、質問や進路相談ができる
  • 卒業生チューター:難関大学へ進学した卒業生から学習方法や大学生活について助言を受ける
  • SSS:スタディサプリと面談を組み合わせ、個別の学習計画を立てる
  • 補習・講習:基礎の定着から入試対策まで段階的に学ぶ

卒業生チューターには、慶應義塾大学、東京理科大学、明治大学などへ進学した卒業生が在籍しています。年齢の近い先輩から、実際に行った勉強方法や志望校選びについて聞けることも、生徒の意欲につながります。

オリジナル教材と面談で進路選択を支援

日駒では、教員が各教科の学習方法をまとめた「勉勝法」や、大学へ合格した卒業生の経験を掲載した「合格体験記」を作成しています。

生徒は、合格した先輩がどの時期にどのような勉強を行い、失敗や不安をどのように乗り越えたのかを具体的に知ることができます。教員もこれらの資料を面談や学習指導に活用します。

進路面談では、模擬試験の偏差値だけで大学を決めるのではなく、本人が学びたい内容、得意科目、入試科目、通学、学費、将来の仕事などを整理しながら志望校を検討します。

進学実績を見る際のポイント

日本工業大学駒場中学校・高等学校の進学実績を検討する際は、次の点に注目するとよいでしょう。

  • 2026年度は国公立13名、早慶上理33名、G-MARCH132名と大きく実績を伸ばしている
  • 合格者数は延べ人数であり、実際の進学者数とは異なる
  • 理工系に強い一方、経済・社会、人文系への進学者も多い
  • 日本工業大学への推薦制度があるが、他大学進学が中心である
  • 165大学を超える指定校推薦枠がある
  • 一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜のそれぞれに対応している
  • 中学生向けの日駒光風塾ジュニアを含め、難関大学を目指す環境がある
  • 講習、チューター、自習室など、授業外の学習支援も充実している

日駒の進路面における最大の魅力は、系列大学への安心できる進路を持ちながら、本人の成長に応じて国公立大学や難関私立大学へ挑戦できることです。

中学校入学時には学習に自信がなかった生徒も、ファイトノート、朝テスト、補習、講習を通して基礎を固め、より高い目標を目指せます。一方、入学時から難関大学を志望する生徒には、光風塾ジュニアなどを利用して早い段階から力を伸ばす道があります。

理工系の伝統を生かしながら文系を含む幅広い進路へ対応し、一人ひとりの学力と志望に合わせて挑戦を支えることが、日本工業大学駒場中学校・高等学校の進路指導の特徴です。

学費や諸経費について|初年度は約135万円、中高6年間の費用も確認

日本工業大学駒場中学校では、入学金や授業料のほか、施設改善維持費、特別施設費、制服・指定学用品、行事費、タブレット購入費などが必要です。

2027年度入試向けに公表されている費用は、2026年度新入生の実績額を基準としており、学校からは今後若干変更する予定であることも示されています。受験年度の正式な金額は、最終版の募集要項で確認する必要があります。

中学初年度の学校納入金

項目納入時期金額
入学金入学手続時230,000円
授業料年額474,000円
施設改善維持費年額80,400円
特別施設費入学時150,000円
後援会入会金入学時16,000円
諸会費等年額44,400円
初年度納入金小計994,800円

授業料、施設改善維持費、諸会費等の合計は、年間598,800円です。中学2年・3年では、入学金や特別施設費、後援会入会金は原則として必要ありませんが、副読本、行事、教材などの費用は年度ごとに別途かかります。

制服・指定学用品・タブレットなどの費用

学校への納入金以外に、入学準備として制服、通学かばん、体育用品、タブレットなどを購入します。

項目費用の目安
制服約66,000円
指定学用品約43,000円
写真・副読本代等約55,000円
行事費用約63,000円
タブレット購入費用一式約130,000円
その他費用合計約357,000円

制服の金額は、必須品を中心とした目安です。シャツやスラックス、スカートの追加購入、セーターなどの選択品によって実際の負担額は変わります。

タブレット購入費用には、端末本体だけでなく、学校での利用に必要な設定や周辺費用が含まれる場合があります。採用機種や契約内容は年度によって変更される可能性があります。

中学初年度は約135万円が目安

費用区分金額の目安
初年度納入金994,800円
制服・指定学用品約109,000円
写真・副読本代等、行事費用約118,000円
タブレット購入費用一式約130,000円
中学初年度合計約1,351,800円

したがって、中学1年次の費用は、現在の公表額を合計すると約135万円が目安です。Notebookのまとめにある男女別の大きな金額差は、現在の公式要項では確認できません。購入する制服の組み合わせによる違いはありますが、学校公表の基本額は男女共通の目安として示されています。

この金額には、通学定期券、昼食、部活動の用具・遠征費、検定受検料、希望制の海外研修などは含まれていません。

中学校3年間で必要となる費用

現在の授業料や施設費が3年間変わらないと仮定すると、中学校3年間の基本費用は、次のように考えられます。

学年費用の目安
中学1年約1,351,800円
中学2年年間598,800円に教材・行事費等を加えた金額
中学3年年間598,800円に教材・行事費等を加えた金額
中学校3年間少なくとも約2,549,400円+2・3年次の教材・行事費等

中学校3年間では、現在の公表額を用いた最低限の概算で約255万円以上となります。学年ごとの教材、宿泊行事、模擬試験、検定、部活動などを含めると、実際の支出はこれより多くなります。

希望制の海外研修や留学には別途費用が必要

中学2・3年生を対象としたオーストラリア短期留学や、中学3年生から参加できる中期留学などは希望制です。参加する場合は、授業料や通常の行事費とは別に、渡航費、研修費、ホームステイ費、保険料などが必要になります。

海外プログラムの費用は、渡航先、期間、航空運賃、為替相場によって大きく変動します。留学を積極的に検討する家庭は、通常の学費とは分けて資金計画を立てておくと安心です。

高校内部進学時には入学金115,000円

日本工業大学駒場中学校から併設高校へ内部進学する場合も、高校進学時に入学金が必要です。高校から入学する生徒の入学金は230,000円ですが、中高一貫コースの内部進学生は115,000円とされています。

高校の現在の基本的な学費は、授業料、施設改善維持費、特別履修費を合わせて1回59,280円で、8月と3月を除く年10回の納入です。年間では592,800円となり、このほかに学園維持費、後援会費、同窓会費、生徒会費などがかかります。

高校で必要となる主な費用現行額・目安
内部進学者の入学金115,000円
年間学費592,800円
学園維持費・各会費年間47,400円
高校2年次の修学旅行積立約140,000円
副教材・写真代等学年・コースにより年間約16,000円から32,000円

高校進学時には、高校用の制服・指定用品や教科書が必要となる場合があります。中学校で使用していたタブレットを継続利用できるか、新たに購入する必要があるかは、進学時の学校案内で確認しましょう。

中高6年間では500万円前後からが一つの目安

現在の中学校・高等学校の費用が大きく変わらないと仮定し、内部進学時の入学金、高校の基本学費、教材・修学旅行などを加えると、中高6年間では500万円前後からが一つの目安となります。

この概算には、次の費用は十分に含まれていません。

  • 中学2・3年次の教材・行事費の変動分
  • 制服や体操着の買い替え
  • 通学定期券や昼食代
  • 部活動の部費、用具、合宿、遠征費
  • 英検・漢検・数検などの受検料
  • 希望制の海外研修や留学費用
  • 大学受験の検定料や外部模試費用

中高一貫校では、中学校の初年度納入金だけを見るのではなく、高校内部進学時の費用と高校3年間の学費も含めて検討することが大切です。今後の学費改定も考慮し、概算額には余裕を持たせておくとよいでしょう。

4区分の特待奨学生制度

中学校入試では、全ての入試回を対象に、成績に応じた4区分の特待奨学生が選抜されます。

特待区分給付内容得点率の目安
A特待授業料相当額を3年間給付90%
B特待授業料相当額を2年間給付85%
C特待授業料相当額を1年間給付80%
D特待授業料相当額を半年間給付75%

A特待とB特待には、1年ごとの継続審査があります。また、中学校の特待資格がそのまま高校まで自動的に継続するわけではありません。高校進学時には、中学校3年間の成績や学校生活を総合的に判断し、高校での特待奨学生を改めて選抜します。

家族優遇と公的な学費支援

受験生の父母または兄弟姉妹が、日本工業大学駒場中学校・高等学校の在校生または卒業生である場合は、所定の手続によって入学金の半額が入学後に返還されます。

高校進学後は、国や自治体による就学支援金、授業料軽減助成、奨学金などを利用できる場合があります。支援の対象や金額は、居住地、世帯状況、年度の制度によって異なります。

なお、学校から義務的な寄付金や学債の納入を求められることはありません。任意の寄付を募る場合はありますが、通常の学費とは別に必ず支払う費用ではありません。

学費や指定用品の価格、特待制度は変更される可能性があります。出願前には、受験年度の正式な募集要項と入学手続書類を確認してください。

入試情報と合格の目安|得意科目や英語力・表現力を生かせる6回の入試

日本工業大学駒場中学校の2027年度入試は、2月1日から2月5日までに全6回実施され、男女合計240名を募集します。

一般的な国語・算数中心の入試だけでなく、得意な2科目を選べる教科型入試、4科入試、英検利用入試、適性検査型入試、プレゼンテーション型入試が用意されています。受験生がこれまで積み重ねてきた学習や経験を、さまざまな形で評価する入試制度です。

2027年度入試の日程と募集人数

入試回試験日時間帯募集人数入試方式
第1回2月1日(月)午前男女100名教科型・得意2科選択
教科型・4科
適性検査型
第2回2月1日(月)午後男女30名教科型・得意2科選択
英検利用
第3回2月2日(火)午前男女30名教科型・得意2科選択
教科型・4科
適性検査型
プレゼンテーション型
第4回2月2日(火)午後男女20名教科型・得意2科選択
英検利用
第5回2月3日(水)午前男女30名教科型・得意2科選択
教科型・4科
プレゼンテーション型
第6回2月5日(金)午前男女30名教科型・得意2科選択
教科型・4科

最も募集人数が多いのは、2月1日午前の第1回入試です。日駒を第一志望とする受験生は、第1回を中心に据え、午後入試や翌日以降の入試を組み合わせる受験プランが基本となります。

募集人数は入試方式別や男女別に固定されているわけではありません。学校の合格基準を満たしていれば、募集人数を超えて合格者が発表されることがあります。

国語・算数以外も選べる「得意2科選択」

教科型入試の「得意2科選択」では、国語・算数・社会・理科の中から、得意な2科目を選んで受験できます。

ただし、どの2科目でも自由に選べるわけではありません。国語または算数のどちらかを必ず含め、次の5通りから選択します。

  • 国語・算数
  • 国語・社会
  • 国語・理科
  • 算数・社会
  • 算数・理科

社会・理科だけの組み合わせは選べません。各科目は100点満点、試験時間は45分で、2科合計200点満点です。

国語・算数のどちらかに苦手意識がある場合でも、理科や社会を組み合わせて受験できる点が大きな特徴です。例えば、算数と理科が得意な理系志向の子や、国語と社会を安定した得点源にできる子は、自分の強みを生かせます。

受験科目は出願時に選択し、出願後の科目変更はできません。普段の模試の偏差値だけで決めず、日駒の過去問を複数年分解き、最も安定して得点できる組み合わせを選ぶことが大切です。

4科入試は得点の高い2科目で判定

4科入試では、国語・算数・社会・理科の全科目を受験します。ただし、4科の合計点で合否が決まる一般的な方式とは異なります。

判定に使用されるのは、次の2科目の合計です。

  • 国語・算数のうち、得点の高い1科目
  • 残る3科目のうち、得点が最も高い1科目

例えば、国語70点、算数82点、社会65点、理科76点の場合は、算数82点と理科76点の合計158点で判定されます。

4科全てを受験するため試験時間は長くなりますが、得意科目を生かしやすく、一つの科目で失敗しても別の科目で補える方式です。国語・算数・理科・社会を継続して学んできた受験生には、4科受験を選ぶメリットがあります。

教科配点試験時間
国語100点45分
算数100点45分
社会100点45分
理科100点45分
判定得点の高い2科目による200点満点

英検資格を得点として利用できる

2月1日午後の第2回と、2月2日午後の第4回では、英検利用入試を実施します。

試験当日は国語と算数を受験し、取得している英検の級とCSEスコアを「英検みなし得点」に換算します。国語・算数・英検みなし得点の3つから、得点の高い2つを選び、200点満点で判定します。

英検の級CSEスコアみなし得点
2級以上1980以上95点
準2級・準2級プラス1829以上90点
準2級1728~182880点
3級1728以上70点
3級1456~172760点
4級622~145550点

みなし得点を利用するには、取得級とCSEスコアの両方が基準を満たしている必要があります。出願時には、級、スコア、氏名などを確認できる英検合格証明書の画像データを提出します。

英検の筆記試験を入試当日に受けるわけではありません。また、英検資格があっても国語と算数の受験は必要です。英検みなし得点が国語・算数のどちらかを上回れば、合格判定上の大きな支えになります。

表現力や個性を見るプレゼンテーション型入試

プレゼンテーション型入試は、2月2日午前の第3回と、2月3日午前の第5回で実施されます。教科型入試だけでは測りにくい、受験生の発想、文章表現、伝える力を評価する方式です。

試験内容時間・配点主な内容
朗読への感想45分・100点エッセイやコラムなどの朗読を聞き、400~600字で感想を書く
プレゼンテーション発表5分・質疑応答5分・100点事前に提示されたテーマから一つを選び、用意した資料を使って自分の意見を発表する

2027年度要項要約で示されているテーマは、「私の得意なこと」「私の嬉しかったこと」です。

発表資料はA4判以上の用紙に手書きで作成します。パソコンやPowerPointは使用できません。文章だけでなく、図、表、グラフ、イラストなどを使い、相手に伝わりやすい資料へ仕上げます。

評価では、特別な受賞歴や高度な内容よりも、自分の経験や考えを分かりやすく説明し、教員からの質問に自分の言葉で答えられるかが重視されます。

第3回と第5回の両方でプレゼンテーション型入試を受験することもできますが、同じテーマを2回使用することはできません。

都立中高一貫校志望者に対応する適性検査型入試

適性検査型入試は、2月1日午前の第1回と、2月2日午前の第3回で実施されます。

適性検査Ⅰと適性検査Ⅱをそれぞれ45分で受験し、各100点、合計200点満点で判定されます。

  • 適性検査Ⅰ:Aタイプの桜修館型と、Bタイプの共同作成型から選択
  • 適性検査Ⅱ:資料の読み取りや算数・理科・社会を横断する問題

東京都立桜修館中等教育学校をはじめとする公立中高一貫校を目指し、作文、資料分析、記述問題の対策を進めてきた受験生が、その学習を生かしやすい方式です。

適性検査Ⅰのタイプは出願時に選択します。志望している公立中高一貫校の問題形式に近いタイプを選びましょう。

複数回受験では10点が加算される

日駒では、まだ合格の権利を得ていない受験生が2回目以降の入試を受ける場合、合格判定用の得点に10点が加算されます。

200点満点の入試における10点は小さくないため、日駒を第一志望とする受験生にとって、複数回受験は有効な選択肢です。

一度合格した後も、その合格権利を持ったまま、後の入試で上位の特待合格を目指すチャレンジ受験ができます。第1回で一般合格を確保し、第2回以降で特待合格へ挑戦することも可能です。

受験料は1回のみの出願では23,000円、2回以上を出願する場合は一律35,000円です。複数回受験を予定している場合は、最初から日程を整理して出願するとよいでしょう。

全ての入試回で特待奨学生を選抜

全6回の入試で、成績に応じた4区分の特待奨学生が選抜されます。

特待区分給付内容得点率の目安
A特待授業料相当額を3年間給付90%
B特待授業料相当額を2年間給付85%
C特待授業料相当額を1年間給付80%
D特待授業料相当額を半年間給付75%

A特待とB特待には、1年ごとの継続審査があります。また、中学校での特待資格が高校まで自動的に継続するわけではなく、高校進学時には中学校3年間の成績や学校生活を基に改めて選抜されます。

2027年入試における偏差値の目安

四谷大塚の2027年中学入試対応データでは、合格可能性80%を示すAライン偏差値と、合格可能性50%を示すCライン偏差値は次のように示されています。

入試回試験日Aライン80偏差値Cライン50偏差値
第1回2月1日午前4439
第2回2月1日午後5145
第3回2月2日午前4642
第4回2月2日午後5145
第5回2月3日午前5046
第6回2月5日午前5046

募集人数の多い第1回は、ほかの回より偏差値の目安が低くなっています。一方、午後入試や後半日程は募集人数が少なく、上位校との併願者も集まりやすいため、難易度が上がる傾向があります。

日駒を第一志望とする場合、後半日程だけに期待するのではなく、募集人数100名の第1回から受験する方が合格の可能性を高めやすいでしょう。

なお、偏差値は模試によって母集団と尺度が異なります。四谷大塚、首都圏模試、日能研など、異なる模試の数値をそのまま比較せず、普段受けている模試の判定と過去問の得点を組み合わせて判断することが大切です。

教科型入試の出題傾向

算数

算数では、計算問題、一行問題、複数の大問が出題されます。基本から標準レベルの典型問題を幅広い分野から出題する傾向があり、特定の単元だけに偏らない学習が必要です。

途中式を記入する欄が設けられるため、答えだけを書くのではなく、考え方を簡潔に整理する練習をしておきましょう。計算、割合、速さ、図形、数の性質などの基本問題で失点しないことが重要です。

国語

国語では、漢字や慣用句などの知識問題と、随筆文・物語文を中心とした読解問題が出題されます。選択問題や抜き出し問題を中心に、人物の心情や筆者の考えを正確に読み取る力が問われます。

ファイトノートや読書教育を重視する学校であるため、語彙、漢字、文章を読む習慣を日頃から積み重ねておくことが有効です。

理科

理科は、生物・地学・物理・化学の各分野に加え、環境やエネルギーを扱う問題が出題される傾向があります。

基本的な知識を覚えるだけでなく、実験結果やグラフを読み取り、条件の違いから結果を考える練習が必要です。環境・エネルギー分野については、過去問と時事的な科学ニュースにも目を通しておきましょう。

社会

社会は、地理、歴史、政治、時事問題から出題され、政治・時事分野の割合が比較的高いことが特徴です。記述問題もあるため、用語を覚えるだけでなく、出来事の理由や背景を文章で説明できるようにします。

ファイトノートで日々のニュースを取り上げる日駒らしく、最近の社会的な出来事に関心を持つことも入試対策につながります。

合格に向けた対策のポイント

  • 第1回入試を重視する:募集人数が最も多く、第一志望者が合格を確保しやすい日程
  • 得意2科は過去問で決める:模試の印象ではなく、日駒の問題で安定して得点できる組み合わせを選ぶ
  • 4科受験では得意科目を伸ばす:全科目の基礎を固めつつ、判定に使われる得点源を明確にする
  • 基本・標準問題を正確に解く:難問へ進む前に、計算、漢字、基本知識の失点を減らす
  • 複数回受験を活用する:2回目以降の10点加算を含め、複数の日程を計画的に組む
  • 英検資格を早めに確認する:取得級だけでなく、CSEスコアが基準を満たすか確認する
  • プレゼンは質疑応答まで練習する:原稿の暗唱だけでなく、自分の言葉で質問に答えられるようにする
  • 適性検査型は記述を空欄にしない:資料や条件を根拠として、考えを文章や式で示す

日本工業大学駒場中学校の入試は、単純に4科の総合点だけを競う制度ではありません。得意科目、英検資格、公立中高一貫校向けの学習、文章表現や発表力など、受験生それぞれの強みを生かせます。

一方、近年は受験者層や偏差値が上昇しており、後半日程を安全な入試と考えるのは避けた方がよいでしょう。日駒への進学希望が強い場合は、第1回から複数回受験し、基本問題を確実に得点できる状態をつくることが合格への近道です。

2027年度について現在公表されているのは入試要項の要約です。出願方法、提出書類、入学手続などに変更が生じる可能性があるため、出願前には学校が公表する正式な募集要項を確認してください。

併願校パターン|難易度と入試日程から考える共学校の受験プラン

日本工業大学駒場中学校の併願校を考える際は、偏差値だけでなく、共学校であること、大学進学指導、理数・探究教育、学習支援、通学のしやすさなど、家庭が重視する条件を整理することが大切です。

日駒は、2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午前、2月5日午前の全6回入試を実施します。午前・午後入試を組み合わせやすく、2回目以降の受験では合否判定用得点に10点が加算されるため、第一志望として複数回受験する方法にも適しています。

ここでは、2027年度入試の日程と現在の模試難度を基に、併願候補をチャレンジ校・標準校・安全校に分けて紹介します。入試回によって偏差値や倍率は異なるため、分類はあくまで一つの目安です。

チャレンジ校|日駒より高い難度の共学校

学校名2027年度の主な入試日程併願する際のポイント
東京都市大学等々力中学校2月1日午前
2月1日午後
2月2日午後
2月3日午後
2月4日午前
難関大学進学、探究、ICT、グローバル教育を重視する共学校。2月1日午前を受験し、午後に日駒を組み合わせやすい
目黒日本大学中学校2月1日午前・4科
2月1日午後・算理
2月2日午前・4科、適性検査型
2月4日午後・2科
日本大学への付属推薦を持ちながら他大学進学にも対応。募集人数が少なく、入試方式ごとの対策が必要

東京都市大学等々力中学校は、日駒より高い偏差値帯に位置するチャレンジ校です。2月1日午前に東京都市大学等々力を受験し、午後に日駒の第2回入試を受ける組み方が考えられます。

ただし、東京都市大学等々力は世田谷区等々力にあるため、午後の日駒へ移動する場合は、試験終了時刻、昼食、交通経路を事前に確認しておく必要があります。午前入試で4科を受験した後に午後入試へ移動するため、受験生の体力も考慮しましょう。

目黒日本大学中学校は、目黒駅から近い日本大学の付属校です。2027年度は2月1日午前の4科入試が20名、午後の算理入試が5名など、各回の募集人数が比較的少なく設定されています。

算数と理科を組み合わせた独自の「算理入試」は、日駒の算数・理科型を検討する受験生とも相性があります。ただし、単純に2科の問題を続けて解く形式ではなく、算数と理科の考え方を組み合わせた問題への対策が必要です。

標準校|日駒と同程度の難度を含む併願候補

学校名2027年度の主な入試日程併願する際のポイント
日本工業大学駒場中学校2月1日午前・午後
2月2日午前・午後
2月3日午前
2月5日午前
得意2科、4科、英検利用、適性検査、プレゼンテーションから選択できる。複数回受験では10点加算がある
品川翔英中学校2月1日午前・午後
2月2日午前・午後
2月3日午後
2月4日午後
2月5日午前
2科・4科、得意選択2科、英語1科、ラーナー型など方式が豊富。日駒と同じく得意科目を生かしやすい
立正大学付属立正中学校2月1日午前・午後
2月2日午前
2月3日午前
2月7日午前
2科・4科・英語・適性検査型を実施。立正大学への付属推薦を持ちながら他大学進学も目指せる

品川翔英中学校は、日駒と同様に、国語・算数だけでなく、理科・社会・英語などから得意科目を選べる入試を実施しています。2月2日から4日の午後入試と2月5日午前入試があるため、日駒の結果を見ながら受験日程へ加えやすい学校です。

品川翔英の得意選択2科型では、国語・算数・英語・社会・理科から2科目を選びますが、国語または算数を必ず含める必要があります。日駒の得意2科入試と仕組みが近いため、対策を共通化しやすいことが利点です。

立正大学付属立正中学校は、都営浅草線の西馬込駅から近い共学校です。2月1日は午前と午後に入試があり、2月2日、3日、7日にも受験機会があります。

入学検定料20,000円で複数回へ同時出願できる制度があり、日程後半まで受験機会を確保できます。英語入試や適性検査型入試もあるため、日駒で選択する入試方式に近い形で併願できます。

安全校|比較的早い段階で合格を確保したい場合の候補

学校名2027年度の主な入試日程併願する際のポイント
東京立正中学校2月1日午前・午後
2月2日午前・午後
2月4日午前・午後
2月14日午前
基礎国語・基礎算数、英語、適性検査、自己プレゼンテーションなど多様な入試を実施
文教大学付属中学校2027年度日程は正式発表前
参考:2026年度は
2月1日午前・午後
2月2日午前・午後
2月4日午前
旗の台にある共学校。2科・4科入試を複数回実施し、文教大学への付属推薦と他大学受験の両方に対応

東京立正中学校は、杉並区の新高円寺駅から徒歩圏内にある共学校です。2月1日午前の2科入試に加え、適性検査、英語を含む選択2科、自己プレゼンテーション、奨学生入試などが用意されています。

2月14日にも入試が設定されていますが、後半まで受験を続けると本人の負担が大きくなります。安全校として検討する場合は、可能な限り2月1日から4日までに合格を確保できる日程を組む方が安心です。

文教大学付属中学校は、日駒と同じく共学の大学付属校です。2027年度の正式な募集日程は2026年8月6日時点では公表されていないため、上表には2026年度の日程を参考として掲載しています。

2026年度は2月1日・2日の午前と午後、2月4日午前に入試を実施しました。2027年度も同様の日程になるとは限らないため、正式要項の公開後に日駒との重複を確認する必要があります。

日駒を第一志望とする場合の併願例

日程午前午後
2月1日日本工業大学駒場・第1回日本工業大学駒場・第2回
2月2日日本工業大学駒場・第3回、または立正大学付属立正日本工業大学駒場・第4回、または品川翔英
2月3日日本工業大学駒場・第5回品川翔英
2月4日東京立正目黒日本大学、品川翔英、または東京立正
2月5日日本工業大学駒場・第6回、または品川翔英

日駒への進学希望が強い場合は、募集人数が最も多い2月1日午前の第1回入試を受験し、午後の第2回も組み合わせる方法が基本です。

2回目以降は合否判定用の得点に10点が加算されます。第1回で一般合格を得た場合も、合格の権利を保持したまま、後の入試で特待合格を目指すことができます。

ただし、午前・午後を連続して受験すると、集中力や体力の消耗が大きくなります。昼食を取る場所、休憩時間、持ち物などをあらかじめ準備し、本人が落ち着いて午後の試験へ臨めるようにしましょう。

チャレンジ校を第一志望とする場合の併願例

日程午前午後
2月1日東京都市大学等々力、または目黒日本大学日本工業大学駒場・第2回
2月2日目黒日本大学、または日本工業大学駒場・第3回東京都市大学等々力、または日本工業大学駒場・第4回
2月3日日本工業大学駒場・第5回、または立正大学付属立正東京都市大学等々力、または品川翔英
2月4日東京都市大学等々力、または東京立正目黒日本大学、または品川翔英
2月5日日本工業大学駒場・第6回

東京都市大学等々力を第一志望とする場合、2月1日午前に同校を受験し、午後に日駒を組み合わせることができます。東京都市大学等々力は東急大井町線の等々力駅、日駒は井の頭線の駒場東大前駅が最寄りとなるため、移動時間には余裕を持たせましょう。

目黒日本大学は2月1日午前・午後、2月2日午前、2月4日午後に入試があります。2月1日午前に目黒日本大学を受験した後、午後に日駒を受験する場合は、目黒駅から渋谷駅を経由するルートなどを事前に確認しておくと安心です。

算数・理科を得意とする子の併願例

学校名利用しやすい入試方式
日本工業大学駒場中学校得意2科選択で「算数・理科」を選択、または4科入試
目黒日本大学中学校2月1日午後の算理入試
品川翔英中学校得意選択2科型で「算数・理科」を選択
東京都市大学等々力中学校2科・4科選択型、英語選択型など

日駒と品川翔英は、どちらも国語または算数を含めて得意な2科目を選べるため、算数・理科を得点源にする受験生は対策を共有しやすくなっています。

目黒日本大学の算理入試は、算数と理科を別々に採点する形式ではなく、両教科を組み合わせて考える問題です。算数・理科が得意でも、必ず過去問や模擬問題で形式を確認しましょう。

英語資格を生かす場合の併願例

  • 日本工業大学駒場中学校:第2回・第4回で英検利用入試を実施
  • 目黒日本大学中学校:2科・4科型で英検3級以上の加点制度を実施
  • 立正大学付属立正中学校:2月1日・2日の英語入試を実施
  • 東京立正中学校:選択2科入試で英語を選択でき、英検級による得点保証がある
  • 品川翔英中学校:英語1科型と、得意選択2科型での英検みなし得点制度を実施

英語資格を持っている場合でも、学校によって制度は異なります。試験免除になるのか、得点保証なのか、加点なのか、当日試験との高得点採用なのかを確認する必要があります。

日駒では、国語・算数・英検みなし得点のうち、高い2つを合否判定に使用します。英検の級だけでなく、CSEスコアによってみなし得点が変わるため、出願前に証明書を確認しましょう。

適性検査型を利用する場合の併願例

日程受験校・入試方式
2月1日午前日本工業大学駒場・適性検査型、または東京立正・適性検査型奨学生
2月1日午後日本工業大学駒場・教科型、または東京立正・自己プレゼンテーション
2月2日午前日本工業大学駒場・適性検査型、目黒日本大学・適性検査型、または立正大学付属立正・適性検査型
2月4日午前東京立正・奨学生入試

東京都立桜修館中等教育学校などの公立中高一貫校を目指してきた受験生は、日駒、目黒日本大学、立正大学付属立正、東京立正の適性検査型入試を併願候補にできます。

ただし、日駒の複数回入試や私立型の併願校も受験する場合は、適性検査だけでなく、計算、漢字、読解などの教科型入試対策も続ける必要があります。

併願校を決める際の注意点

  • 安全校は偏差値だけで決めない:過去問で合格最低点を安定して上回れるか確認する
  • 入試回ごとの難度を見る:午後入試や後半日程は、上位校との併願者が集まりやすい
  • 受験科目をそろえる:学校ごとに異なる入試方式を選びすぎると、対策が分散する
  • 移動時間を実際に確認する:午前校の終了時刻から午後校の集合時刻までを計算する
  • 入学手続期限を確認する:第一志望校の合格発表前に入学金が必要となる場合がある
  • 複数回出願の条件を確認する:同時出願でなければ検定料の優遇を受けられない学校がある
  • 本人が進学してもよい学校を選ぶ:安全校でも、校風や通学、教育内容を見学しておく

安全校とは、日駒より偏差値が低い学校を単純に指すものではありません。模試で高い合格可能性が出ており、過去問でも合格最低点を十分に上回り、本人が実際に進学したいと思える学校であることが重要です。

日駒は入試回数と方式が多く、第一志望として繰り返し受験する場合にも、上位校の午後併願として利用する場合にも組み込みやすい学校です。得意科目、英検資格、適性検査、プレゼンテーションなど、本人の強みを軸に入試方式をそろえると、無理の少ない受験プランを立てやすくなります。

なお、文教大学付属中学校は2027年度の正式な募集要項が未公表です。また、各校の集合時刻、募集人数、試験方式、入学手続期限は変更される可能性があります。出願前には、必ず各校の最新募集要項を確認してください。

在校生・保護者の声|先生の熱心さと家庭に伝わる学校生活

日本工業大学駒場中学校について、保護者から特に評価されているのが、教員の熱心さ、学習習慣を支えるファイトノート、入学後の友人づくり、学校と家庭の距離の近さです。

学校公式サイトに掲載されている保護者メッセージには過年度の内容も含まれますが、現在も続くファイトノートやフレッシュマンキャンプ、学校行事、家庭との連携について、日駒の校風を理解する手掛かりになります。

主な評価在校生・保護者の声から見える特徴
先生の熱心さ生徒の学習や学校生活に教員が積極的に声を掛け、学年全体で支えようとする姿勢がある
ファイトノート家庭学習の習慣づくりに加え、学校での出来事や生徒の気持ちを家庭と担任が共有できる
友人関係入学直後のフレッシュマンキャンプを通して、クラスメートとの関係を築きやすい
学校行事日駒祭や体育祭などでは、生徒が役割を担い、保護者も学校の雰囲気を身近に感じられる
共学校生活男子・女子が授業や行事、部活動で協力し、明るく活気のある学校生活を送っている
学習面朝テスト、ファイトノート、補習などがあり、日々の学習量は少なくない

先生の熱心さとチームワークへの評価

保護者メッセージでは、学校選びの決め手として、先生同士のチームワークや、生徒に対する教員の温かな対応が挙げられています。

担任だけが生徒を見るのではなく、教科担当、学年教員、部活動顧問など、複数の教員が生徒へ声を掛ける姿勢が感じられるという評価です。保護者に対しても教員から声を掛ける場面があり、家庭から学校へ相談しやすい雰囲気につながっています。

中学校生活では、学習、友人関係、部活動、思春期特有の悩みなど、さまざまな変化が生じます。教員が日常的に生徒の様子を見ていることは、小さな変化や困り事へ早めに気づく上でも重要です。

ファイトノートで家庭学習が日常の一部になる

在校生・保護者から特に印象的な取り組みとして挙げられるのが、日駒独自の「ファイトノート」です。中学1年・2年では、漢字、百人一首、その日のニュース、学習内容、一日の振り返りなどに毎日取り組みます。

入学したばかりの中学生にとって、毎日決まった時間に机へ向かうことは、必ずしも簡単ではありません。ファイトノートを継続することで、宿題がある日だけ勉強するのではなく、家庭学習を生活の一部として定着させていきます。

一方、保護者の声からは、ファイトノートを含めた学習が決して軽いものではないことも分かります。書くことや毎日の提出を負担に感じる時期もありますが、続けることで、計画性、文章力、時事問題への関心、自分自身を振り返る習慣につながります。

学校・家庭・生徒を結ぶコミュニケーションツール

ファイトノートには、学習記録だけでなく、学校で起きたことや本人の気持ちを書く欄があります。担任が継続して確認するため、生徒の学力だけでなく、心の変化を把握する材料にもなります。

保護者からは、子どもが家庭では詳しく話さない学校生活について、ファイトノートを通して知ることができるという評価があります。保護者が学校での様子を把握し、家庭での会話を始めるきっかけにもなっています。

また、学校は人間関係の小さなトラブルを早期に把握するためにも、ファイトノートや家庭との連絡を活用しています。担任、家庭、生徒の三者が情報を共有し、問題が深刻になる前に対応しようとする仕組みです。

入学直後の不安を和らげるフレッシュマンキャンプ

保護者の体験談では、入学直後の生徒が「友達ができるだろうか」「周囲の勉強についていけるだろうか」と不安を感じていた様子も紹介されています。

日駒では、中学1年生が4月にフレッシュマンキャンプへ参加します。入学後の早い段階でクラスメートや教員と宿泊生活を送り、グループ活動やレクリエーションを通して互いを知ります。

キャンプ後には、友人や担任について家庭で楽しそうに話すようになり、保護者も安心したという声があります。新しい環境へ適応するまでの時間には個人差がありますが、入学直後に仲間との関係を築く機会が用意されていることは安心材料です。

毎日のテストが学習意欲につながる

日駒の一日は、国語・数学・英語の朝テストから始まることがあります。ホームルームでは結果が返却され、学習状況を確認します。

小さな範囲を繰り返し学ぶため、定期考査の直前にまとめて勉強するのではなく、日頃から復習する必要があります。自分の得点や理解度が分かりやすく、友人の頑張りに刺激を受けながら、次の目標を立てやすい環境です。

ただし、テストや提出物が続くことに負担を感じる生徒もいるでしょう。競争そのものを楽しめる子だけでなく、決められた課題をこつこつ進めることで力を伸ばしたい子に合った学習環境といえます。

日駒祭で伝わる生徒・先生・保護者の距離感

保護者メッセージでは、学校見学や日駒祭を訪れた際に、在校生が気軽に話し掛けてくれたことや、教員同士の雰囲気が良かったことが、志望のきっかけとして挙げられています。

日駒祭では、クラスや部活動の企画だけでなく、案内、受付、発表、校内装飾などを生徒が担当します。在校生がどのような表情で活動しているか、男子と女子がどのように協力しているか、先生と生徒がどの程度自然に会話しているかを確認できます。

保護者が学校行事の運営を支える場面もあり、学校と家庭との距離が比較的近いことも特徴です。説明会の内容だけでなく、文化祭で見られる普段に近い生徒の様子が、学校選びの決め手となる家庭もあります。

男子・女子が協力する共学校としての雰囲気

日本工業大学駒場中学校は、2008年に共学化しました。共学化当初と比べて女子生徒が増え、2026年度の中学1年生では、257名のうち女子が85名となり、女子の割合は約33%に達しています。

全8クラスが、おおむね男子2に対して女子1という構成となり、以前より男女のバランスが取れた共学校へ変化しています。

授業、行事、委員会活動、部活動では、男子・女子が互いの意見や得意分野を生かしながら活動します。理数・ものつくり教育の伝統を持つ学校ですが、現在は女子生徒もさまざまな学習や活動に参加しやすい環境が整えられています。

女子専用のラウンジも設けられており、休憩や友人との交流、自習などに利用できます。学校見学では、女子生徒の人数だけでなく、授業や行事での男女の関わり方も確認するとよいでしょう。

学校生活には一定の規律がある

日駒はアットホームな校風を持つ一方で、学校生活のルールや日々の学習管理も明確です。

  • 登校後は携帯電話の電源を切り、ロッカーへ保管する
  • ゲーム機や漫画など、学校生活に不要なものは持ち込まない
  • 休日に学校へ登校するときも、原則として制服を着用する
  • 自転車通学は認められていない
  • 朝テストやファイトノート、提出物へ継続して取り組む

自由度の高い学校生活を最優先する生徒には、ルールや学習課題を窮屈に感じる可能性があります。一方、生活の基本や学習習慣を中学生のうちに身につけたい家庭には、安心感のある環境です。

生活面で困ったときの相談体制

学校では、生徒同士の人間関係に問題が生じた場合、担任や学年教員が早い段階で状況を把握することを重視しています。ファイトノートの記述や日頃の様子、家庭からの連絡などを通して、小さな変化を見逃さないよう努めています。

校内には相談室「グリーンルーム」があり、生徒や保護者が専門のカウンセラーへ相談できます。担任には話しにくい悩みについても、別の相談先を選べることは安心材料です。

ただし、どの学校でも人間関係の悩みが全く生じないとは限りません。相談しやすい雰囲気があるか、学校が問題へどのように対応するかを、説明会や個別相談で確認しておくことが大切です。

保護者の声から見える日駒の長所

  • 先生が熱心:担任だけでなく、複数の教員から声を掛けてもらいやすい
  • 学校と家庭がつながりやすい:ファイトノートを通して、学習や生活の様子を共有できる
  • 学習習慣を身につけやすい:毎日の課題と朝テストによって、こつこつ学ぶ習慣をつくれる
  • 入学直後の交流機会がある:フレッシュマンキャンプで友人関係を築きやすい
  • 学校行事に活気がある:日駒祭や体育祭で、生徒が主体的に役割を担う
  • 共学校として変化している:女子生徒が増え、男女が協力する学校生活が定着している

入学前に確認しておきたい点

在校生・保護者の声を参考にする際は、良い評価だけでなく、本人との相性も考える必要があります。

  • ファイトノートを毎日続けられそうか
  • 朝テストや提出物のある学習環境が合っているか
  • 週6日制と週2日の7時限授業に無理なく対応できるか
  • 学校生活のルールを本人が納得して守れるか
  • 男女比を含め、共学校としての雰囲気が本人に合うか
  • 希望する部活動と学習を両立できそうか
  • 先生へ自分から質問や相談ができそうか

学校公式サイトの保護者メッセージは、掲載された時期や家庭の状況によって感じ方が異なります。全ての生徒や保護者が同じ印象を持つとは限らないため、学校説明会、授業見学、オープンキャンパス、日駒祭などへ参加し、現在の在校生や教員の様子を直接見ることが重要です。

日駒は、自由に任せるだけの学校ではなく、教員と家庭が連携しながら、毎日の学習や生活を丁寧に支える学校です。一定の課題や規律の中で学習習慣を整え、仲間との行事や部活動を通して自信を育てたい生徒にとって、安心して成長を目指せる環境といえるでしょう。

この学校に向いている子の特徴|基礎から伸びてものづくりにも挑戦したい子

日本工業大学駒場中学校は、毎日の学習習慣を整える仕組みと、理数・ものつくり・英語・学校行事などの多彩な体験を組み合わせた共学校です。

入学時点で全ての教科が得意な子だけでなく、ファイトノートや朝テスト、補習を活用しながら、基礎から着実に力を伸ばしたい子にも向いています。一方で、毎日の課題や週6日制の学校生活があるため、決められたことへ継続して取り組む姿勢も求められます。

毎日の積み重ねで学習習慣を身につけたい子

日駒を代表する学習プログラムが、中学1年・2年を中心に取り組む「ファイトノート」です。漢字、百人一首、学習記録、その日の出来事、ニュースについて考えたことなどを継続して記入します。

そのため、次のような子は、日駒の学習支援を活用しやすいでしょう。

  • 自宅では何から勉強すればよいか迷ってしまう子
  • 家庭学習を毎日の習慣にしたい子
  • 定期考査の直前だけでなく、日頃から少しずつ復習したい子
  • 学習計画や生活時間を自分で管理できるようになりたい子
  • 先生に学習状況を見守ってもらいながら力を伸ばしたい子

ファイトノート、朝テスト、放課後補習が連動しているため、授業で理解できなかった内容を早い段階で確認できます。分からない部分を放置せず、学び直しを重ねながら基礎を固めたい子に適した環境です。

一方、毎日書くことや課題を提出することを強い負担に感じる子は、入学後の生活を具体的に確認しておく必要があります。学校から与えられる仕組みを受け身でこなすだけでなく、自分の成長のために活用する姿勢が大切です。

入学後に基礎から学力を伸ばしたい子

日駒では、入学時の学力だけで将来の進路を決めるのではなく、中高6年間を通して力を伸ばすことを重視しています。

朝テストや定期考査で理解度を確認し、必要に応じて補習や講習へつなげます。学力上位層には、より発展的な課題や選抜制の「日駒光風塾ジュニア」も用意されているため、基礎の定着から難関大学を意識した学習まで、成長段階に応じて取り組めます。

  • 中学受験時には得意・不得意の差が大きい子
  • 計算、漢字、英単語などの基本を安定させたい子
  • 小さなテストを目標にして学習を続けられる子
  • 入学後に目標を高め、難関大学へ挑戦したい子
  • 補習や講習を自分から利用できる子

学校の支援は充実していますが、補習を受ければ自動的に成績が上がるわけではありません。間違えた問題を解き直し、家庭でも復習する姿勢がある子ほど、日駒の仕組みを成長につなげやすくなります。

手を動かして考えることが好きな子

日駒は、長年にわたる技術・工業教育の伝統を、現在の「ものつくりの楽しさ体験」へ受け継いでいます。

ものつくり教育では、完成品を受け取るのではなく、自分で設計し、材料や道具を使い、試行錯誤しながら形にしていきます。最初の計画通りに進まなかったときに、原因を考えて修正する過程も重要な学びです。

次のような子にとって、日駒の特色ある教育は大きな魅力となるでしょう。

  • 工作、模型、機械、建築、ロボットなどに興味がある子
  • 理科実験や観察を楽しめる子
  • 完成するまで工夫を重ねることが好きな子
  • 教科書で学んだ知識を実際に試してみたい子
  • 失敗の原因を考え、もう一度挑戦できる子

ものづくりは、理工系進学を決めている子だけの学びではありません。作業の手順を考える計画力、仲間と協力する力、最後までやり遂げる粘り強さなど、文系・理系を問わず役立つ力を育てられます。

数学や理科への興味を深めたい子

日駒では、観察、実験、サイエンスデー、ものつくり活動などを通して、理数分野への関心を深めます。

公式や用語を暗記するだけでなく、結果を予想し、実際に確かめ、なぜそのようになったのかを考えることを大切にしています。数学では答えに至る過程、理科では実験結果の記録や考察も重視されます。

  • 数字や図形を使って考えることが好きな子
  • 自然現象や科学技術に疑問を持てる子
  • 実験結果を表やグラフにまとめることに関心がある子
  • 理工系大学や情報・建築分野を将来の候補にしたい子
  • 日本工業大学を含め、実践的な理工系の学びに興味がある子

一方、日駒は理系だけを目指す学校ではありません。高校卒業後は経済・社会、人文、医療、芸術などへ進む生徒もいるため、中学校入学時に文理が決まっていない子も、さまざまな体験を通して自分の方向性を探せます。

読書や文章を書く習慣を身につけたい子

日駒新教育ハニカム構想では、国語力を全ての学習の土台と考え、読書、語彙、文章表現を重視しています。

ファイトノートで日記やニュースへの意見を書くほか、読書や授業を通して、自分の考えを文章にまとめる機会があります。国語が既に得意な子だけでなく、書くことに慣れ、少しずつ表現力を高めたい子にも適しています。

  • 読書を通してさまざまな分野へ興味を広げたい子
  • 漢字や語彙を毎日こつこつ身につけたい子
  • 自分の考えを文章で説明できるようになりたい子
  • 社会のニュースや時事問題に関心を持ちたい子
  • 将来の小論文や推薦型入試にもつながる表現力を養いたい子

文章を書くことが苦手な子でも、短い記録から継続して取り組むことで、考えを整理する習慣をつくれます。ただし、書く課題を避け続けたい子には、ファイトノートを負担に感じる可能性があります。

英語を使って伝える経験を重ねたい子

英語教育では、語彙、文法、読解などの基礎に加えて、寸劇、スピーチ、プレゼンテーションなど、英語で表現する活動を取り入れています。

最初から流暢に話せることよりも、学んだ表現を使い、自分から伝えようとする姿勢が大切です。

  • 英語を得意科目にしたい子
  • 英会話や海外の文化に関心がある子
  • 人前で英語を話す経験を積みたい子
  • 将来、海外研修や留学へ参加したい子
  • 日本の文化や自分の考えを海外の人へ伝えたい子

中学2・3年生の希望者を対象とした海外研修や、中学3年生以降の留学プログラムもあります。参加には別途費用や選考条件があるため、希望する家庭は、期間、費用、帰国後の学習への影響も確認しておきましょう。

先生に見守られながら自立したい子

日駒では、ファイトノートや朝テストを通して、担任や教科担当が生徒の学習状況を継続的に把握します。学習面だけでなく、学校生活や気持ちの変化にも気づきやすい仕組みです。

そのため、完全に自由な環境へすぐに置かれるよりも、先生に支えてもらいながら、少しずつ自分で考えて行動できるようになりたい子に向いています。

ただし、教員からの指示を待つだけでは、自立にはつながりません。学年が上がるにつれて、自分で課題を確認し、質問や相談を行い、学習計画を立てる姿勢が求められます。

一定のルールがある環境で生活を整えたい子

日駒では、挨拶、時間、服装、持ち物、携帯電話の扱いなど、学校生活に一定のルールがあります。自由度の高さだけを重視するのではなく、中学生の段階で基本的な生活習慣や公共の場での振る舞いを身につけることを大切にしています。

次のような家庭には、学校の生活指導方針が合いやすいでしょう。

  • 時間を守る習慣を身につけさせたい
  • 挨拶や礼儀を学校生活の中で学んでほしい
  • スマートフォンと学習の時間を区別してほしい
  • 提出物や持ち物を自分で管理できるようになってほしい
  • 家庭と学校が連携して成長を見守りたい

一方、自分の判断に任される自由な校風を最優先する子は、校則や日々の学習管理を窮屈に感じることがあります。説明会や個別相談で、生徒指導の考え方を確認しておくことが大切です。

男女で協力する共学校生活を楽しみたい子

日駒は2008年に中学校を共学化し、近年は女子の入学者も増えています。授業、学校行事、委員会活動、部活動などで、男子・女子が互いの意見や得意分野を生かして活動します。

次のような子にとって、共学校としての日駒は魅力的です。

  • 男子・女子が一緒に学ぶ環境を希望している子
  • 異なる考え方を持つ仲間と協力したい子
  • 行事やグループ活動に積極的に参加したい子
  • 共学校の明るく活気ある雰囲気を好む子
  • ものづくりや理数分野に性別を問わず挑戦したい子

共学化は定着していますが、男女の人数は完全に同数ではありません。男女比やクラスの雰囲気が本人に合うかは、授業見学や日駒祭で確認するとよいでしょう。

宿泊行事や学校行事に前向きに参加したい子

日駒では、フレッシュマンキャンプ、サマーキャンプ、台湾研修旅行、赤倉スキー教室、日駒祭、体育祭、合唱コンクールなど、多彩な行事が行われます。

行事では、仲間と相談し、役割を分担しながら一つの目標へ取り組みます。教室で静かに学ぶだけでなく、体験の中で成長したい子に向いています。

  • 自然体験や宿泊行事を楽しめる子
  • クラスで一つの企画をつくり上げたい子
  • 行事の準備や運営にも関わりたい子
  • 人前で発表する力を少しずつ伸ばしたい子
  • 仲間と協力して達成感を味わいたい子

宿泊行事や集団活動には、時間管理や周囲への配慮も必要です。自分の希望だけでなく、集団の一員として行動する力を身につけたい子に適しています。

部活動と学習を両立したい子

日駒には、全国規模の大会を目指す競技部から、模型・鉄道研究、ものつくり、サイエンス、園芸養蜂などの文化部まで、多彩な活動があります。

部活動へ熱心に取り組みながらも、朝テスト、ファイトノート、授業、定期考査への対応が必要です。短い時間を活用し、自分で学習計画を立てる力を育てたい子に向いています。

特に競技性の高い部では、休日練習、合宿、遠征などが入ることがあります。希望する部がある場合は、活動日数、終了時刻、費用、考査前の活動方針を事前に確認しましょう。

将来の進路を幅広く検討したい子

日駒には、日本工業大学への併設校推薦という進路がある一方、国公立大学、難関私立大学、理工系大学、医療系大学、文系学部など、幅広い他大学進学を目指せます。

中学校入学時に将来の職業や学部が決まっていなくても、大学見学、職業講話、ものつくり、理数教育、英語活動などを通して、自分の興味を探していけます。

  • 理工系分野を進路候補にしている子
  • 系列大学への進学という選択肢も持っておきたい子
  • 成長に応じて国公立大学や難関私立大学へ挑戦したい子
  • 文系・理系を中学入学後にじっくり考えたい子
  • 一般選抜と推薦型選抜の両方を視野に入れたい子

系列大学がある安心感だけを理由に選ぶのではなく、中高6年間でどの程度の学習へ取り組み、どのような大学・学部を目指したいかを考えておくことが重要です。

駒場東大前駅へ無理なく通学できる子

学校は京王井の頭線「駒場東大前駅」西口から徒歩約3分の場所にあり、渋谷や下北沢、明大前方面から通学しやすい立地です。

駅から学校までの距離が短いことは、中高6年間の通学、雨の日、荷物の多い日、部活動後の帰宅を考える上で大きな利点です。

ただし、日駒は毎週土曜日にも授業があり、火曜日・木曜日は7時限授業です。電車の乗車時間だけでなく、自宅から駅までの移動、乗り換え、朝の混雑、最終下校後の帰宅時刻まで含めて確認しましょう。

日駒との相性を確認するチェックポイント

確認項目向いている子の傾向
学習習慣毎日の課題や小テストを利用して、こつこつ力を伸ばしたい
ものつくり工作、模型、科学、技術などに興味があり、手を動かして考えたい
理数教育実験や観察を通して、数学・理科への理解を深めたい
国語教育読書、漢字、文章表現の力を継続的に伸ばしたい
英語教育英語で話す・発表する経験や海外研修に関心がある
学校生活共学校で、行事やグループ活動へ積極的に参加したい
生活指導一定のルールの中で、時間管理や礼儀を身につけたい
進路日本工業大学への道を持ちながら、他大学にも挑戦したい
通学駒場東大前駅へ中高6年間、無理なく通学できる

入学前に慎重に確認したいケース

日駒には多くの魅力がありますが、全ての子に同じように合うとは限りません。次のような希望が強い場合は、ほかの学校とも比較するとよいでしょう。

  • 毎日のノートや小テストが少ない、自由度の高い学校を希望している
  • 週5日制で、土曜日を家庭や習い事に使いたい
  • 学校から細かく学習状況を確認されることを望んでいない
  • ものつくりや理数教育にはほとんど関心がない
  • 宿泊行事や集団活動をできるだけ避けたい
  • 男女比がほぼ同数の共学校を希望している
  • 広大なグラウンドや校内プールなどの体育施設を最優先している
  • 大学付属校として、ほとんどの生徒が系列大学へ進む環境を求めている

ファイトノートや朝テストは、学習習慣を整える上で効果的な仕組みですが、本人が目的を理解しないまま取り組むと、負担だけを感じる可能性があります。学校説明会では課題の量や教員の関わり方を確認し、本人が納得できるかを大切にしましょう。

実際の学校生活を見て相性を判断しよう

日駒の特色は、パンフレットや偏差値だけでは十分に判断できません。学校説明会、授業見学、オープンキャンパス、日駒祭などに参加し、次の点を本人と一緒に確認することが大切です。

  • 生徒と先生の会話や距離感
  • 朝テストや授業の進み方
  • ファイトノートの実物と課題量
  • 男子・女子が一緒に活動する様子
  • ものつくりや理科実験の内容
  • 自習室、図書館、部活動施設の雰囲気
  • 駒場東大前駅からの通学経路

日本工業大学駒場中学校は、一定の規律と手厚い学習支援の中で基礎を固め、ものつくり、理数、英語、学校行事へ積極的に挑戦しながら成長したい子に向いています。

現在の学力や積極性だけでなく、中高6年間を通して、毎日学ぶ習慣を身につけ、自分の得意分野を見つけ、より高い進路目標へ挑戦したいかどうかが、日駒との相性を判断する重要なポイントです。

まとめ|伝統と新しい学びが融合する駒場の共学校

日本工業大学駒場中学校は、東京都目黒区駒場にある私立の共学中高一貫校です。京王井の頭線「駒場東大前駅」西口から徒歩約3分という便利な場所にあり、渋谷に近い一方、東京大学駒場キャンパスや公園、文化施設が集まる落ち着いた文教地区で6年間を過ごせます。

110年以上にわたる学校法人の歴史を持ち、高等学校は2023年に工業科の運営を終えて普通科専一校へ移行しました。ただし、長年培ってきた技術教育の精神は失われておらず、現在も「ものつくりの楽しさ体験」や理数教育、特色ある部活動などに受け継がれています。

日駒の教育を象徴するのが、毎日の家庭学習を支える「ファイトノート」と、国語、学習指導、キャリア、理数、ものつくり、グローバル教育を結び付ける「日駒新教育ハニカム構想」です。基礎学力を着実に固めながら、多彩な体験を通して興味や得意分野を広げる教育が行われています。

日本工業大学駒場中学校の主な魅力

  • 駒場東大前駅から徒歩約3分という通学しやすい立地
  • 渋谷に近く、大学や教育施設が集まる落ち着いた文教環境
  • ファイトノート、朝テスト、補習を連動させた学習習慣づくり
  • 国語力を全ての教科学習の土台とする読書・表現教育
  • 工業教育の伝統を受け継ぐ、体験重視のものつくり教育
  • 観察、実験、サイエンスデーなどを取り入れた理数教育
  • スピーチやプレゼンテーション、海外研修へつながる英語教育
  • 国公立大学や難関私立大学への挑戦を支える学習・進路指導
  • 日本工業大学への推薦という選択肢を持ちながら、他大学も目指せる進路環境
  • 全国規模の競技部から、模型、科学、養蜂などの文化部まで幅広いクラブ活動

ファイトノートで学習と生活の土台をつくる

日駒の大きな特色は、中学1年・2年を中心に毎日取り組むファイトノートです。漢字や百人一首、教科の学習記録だけでなく、その日の出来事やニュースについて考えたことも自分の手で書きます。

この取り組みによって、家庭で机に向かう時間をつくり、学習内容を振り返る習慣を身につけます。また、担任が内容を確認するため、学習のつまずきだけでなく、生徒の気持ちや学校生活の変化にも気づきやすくなります。

朝テストで理解度を確認し、必要に応じて放課後補習へつなげる仕組みもあります。授業を受けただけで終わらせず、確認、解き直し、学び直しを繰り返すことで、基礎学力を定着させていきます。

一方で、毎日の記入や小テスト、提出物は決して少なくありません。日駒の学習支援は、課題がほとんどない自由な環境を求める子よりも、一定の仕組みを利用して、こつこつ学ぶ習慣を身につけたい子に向いています。

伝統的なものつくり教育を現代の学びへ

日駒は、長年にわたって工業・技術教育に取り組んできた学校です。現在の高等学校に工業科はありませんが、設計し、手を動かし、試行錯誤しながら完成へ近づける学びは、ものつくり教育として残されています。

ものづくりでは、最初から正しい答えが用意されているとは限りません。材料や道具の特徴を理解し、うまくいかなかった原因を考え、方法を修正する必要があります。こうした過程を通して、創造力、計画力、問題解決力、粘り強さを養います。

模型・鉄道研究部、ものつくり部、サイエンス部、園芸養蜂部など、授業外でも興味を深められる活動があります。機械、ロボット、建築、情報、自然科学などに関心がある子にとっては、学校生活の中で好きな分野へ継続して取り組める環境です。

ただし、日駒は理系だけを目指す学校ではありません。高校卒業後は、理工系だけでなく、経済・社会、人文、医療、農学、芸術など幅広い分野へ進学しています。中学校入学時に文系・理系が決まっていない子も、さまざまな体験から自分の方向性を探せます。

日駒新教育ハニカム構想で広がる学び

現在の日駒では、国語教育、学習指導、キャリア教育・進路指導、理数教育、ものつくり教育、グローバル教育を結び付ける「日駒新教育ハニカム構想」が進められています。

例えば、国語で身につけた読解力や表現力は、理科の実験レポート、社会の資料分析、英語のプレゼンテーションにも必要です。ものつくり活動で経験する試作と改善は、探究学習や社会課題の解決にも応用できます。

それぞれの教科や体験を別々に終わらせず、関連付けながら学ぶことで、知識を現実の問題へ活用できる力を育てようとしている点が、現在の日駒の教育改革の特徴です。

行事や海外体験を通して視野を広げる

中学校では、入学直後のフレッシュマンキャンプ、自然観察を行うサマーキャンプ、台湾研修旅行、赤倉スキー教室など、学年に応じた宿泊行事が行われます。

日駒祭、体育祭、合唱コンクール、百人一首大会、サイエンスデーなどもあり、教科学習、文化、科学、スポーツを幅広く体験できます。行事では、企画、準備、役割分担、当日の運営まで、生徒同士で協力して進めます。

海外に関心がある生徒には、中学2・3年生を対象とした短期留学や、中学3年生以降に参加できる留学プログラムもあります。英語を試験科目として学ぶだけでなく、現地で生活し、自分から相手へ働き掛ける経験につなげられます。

海外研修や留学は希望制のものも多く、通常の学費とは別に費用が必要です。参加を希望する場合は、期間、渡航先、選考条件、費用、帰国後の学習への影響を確認しておきましょう。

共学校として明るく活気のある学校生活

中学校は2008年に男女共学となり、近年は女子生徒の割合も増えています。授業、委員会、行事、部活動などで男子・女子が協力し、それぞれの考えや得意分野を生かして活動しています。

ものつくりや理数教育の伝統から、男子生徒が中心の学校という印象を持たれることもありますが、現在は文系・理系を問わず、多様な進路を目指す共学校です。校内には女子ラウンジも設置され、共学化後の環境整備も進んでいます。

ただし、男女の人数が完全に同数というわけではありません。共学校としての雰囲気や実際の男女の関わり方が本人に合うかは、授業見学や日駒祭で確認するとよいでしょう。

国公立・難関私大への実績が伸びている

日駒は、日本工業大学への推薦制度を持つ系列校である一方、他大学への進学が中心です。近年は、国公立大学や早慶上理、G-MARCHなどへの合格実績を伸ばしています。

中学生向けの「日駒光風塾ジュニア」や、高校生向けの「日駒光風塾」、長期休暇中の多彩な講習、卒業生チューターが学習を支えるチュータールームなど、難関大学を目指す生徒のための環境も整っています。

一方、指定校推薦や総合型選抜、学校推薦型選抜、日本工業大学への併設校推薦など、一般選抜以外の進路にも対応しています。入学後の学力や興味の変化に合わせ、複数の進学方法を検討できることが強みです。

大学合格実績を見る際は、延べ合格者数だけでなく、実際の進学先、学部・学科、卒業生数との関係も確認する必要があります。日駒では理工系への進学者が多いものの、文系学部への進学者も少なくありません。

日本工業大学への道を持ちながら他大学へ挑戦できる

日本工業大学では、機械、電気電子通信、応用化学、ロボティクス、情報メディア、データサイエンス、建築、生活環境デザインなどを学べます。

中学・高校でのものつくりや理数教育を発展させ、実践的な工学分野を学びたい生徒にとって、併設校推薦は有力な選択肢です。

ただし、日本工業大学への内部進学を前提とする学校ではありません。国公立大学、難関私立大学、医療系大学、文系学部などへ進む生徒も多く、本人の希望に応じて他大学受験を目指せます。

系列大学への進路を確保しながら、入学後の成長次第でより高い目標へ挑戦できることが、日駒の進路面における魅力です。

多様な強みを評価する入試制度

2027年度入試では、2月1日から5日までに全6回の入試が予定されています。教科型入試では、国語・算数だけでなく、国語・社会、国語・理科、算数・社会、算数・理科など、得意な2科目を選べます。

さらに、4科入試、英検利用入試、適性検査型入試、プレゼンテーション型入試があり、受験生の学習歴や得意分野に応じて方式を選択できます。

2回目以降の受験では、まだ合格を得ていない受験生の合否判定用得点に10点が加算されます。日駒を第一志望とする場合は、募集人数の多い2月1日午前から複数回受験することで、合格の可能性を高められます。

一方、午後入試や後半日程では上位校との併願者が集まりやすく、募集人数も少なくなるため、必ずしも合格しやすいとは限りません。基本問題を確実に得点できる学力を身につけ、過去問で自分に適した科目や方式を確認することが重要です。

学費は中高6年間を見通して考える

中学初年度は、入学金、授業料、施設費、制服、指定学用品、行事費、タブレットなどを合わせて、約135万円が一つの目安です。

中学2年・3年も授業料、施設費、教材・行事費などが必要です。また、高校への内部進学時には入学金や高校用の学用品、高校3年間の学費がかかります。

現在の公表額を基準にすると、中高6年間の基本的な負担は500万円前後からが目安ですが、通学費、昼食、部活動、制服の買い替え、検定、海外研修などを含めると、家庭ごとの支出はさらに増えます。

中高一貫校を選ぶ際は、中学校初年度の金額だけでなく、高校進学時と高校3年間の費用も含めて計画を立てることが大切です。

日駒が特に向いている子

  • 毎日の課題や小テストを利用して、学習習慣を身につけたい子
  • 先生に見守られながら、基礎から学力を伸ばしたい子
  • 工作、模型、機械、情報、建築などのものづくりに興味がある子
  • 理科実験や観察を楽しみ、結果について考えることが好きな子
  • 読書、漢字、文章を書く力を継続的に伸ばしたい子
  • 英語による発表や海外研修へ挑戦したい子
  • 共学校で行事や部活動を楽しみたい子
  • 一定の規律の中で、時間管理や礼儀を身につけたい子
  • 系列大学への道を持ちながら、国公立・難関私大にも挑戦したい子

入学前に確認しておきたい点

  • ファイトノートを毎日続ける学習スタイルが本人に合うか
  • 朝テスト、補習、提出物などの学習管理を前向きに受け止められるか
  • 毎週土曜日の授業と週2日の7時限授業へ対応できるか
  • 学校生活のルールや携帯電話の扱いに納得できるか
  • 男子・女子の人数や共学校としての雰囲気が合うか
  • 希望する部活動と学習を両立できるか
  • 校内にプールがないことや、体育施設の規模が希望に合うか
  • 駒場東大前駅まで中高6年間、無理なく通学できるか

学校見学で日駒の日常を確かめよう

日本工業大学駒場中学校の特徴は、偏差値や大学合格者数だけでは分かりません。ファイトノートを使う学習指導、先生と生徒の距離、男子・女子が協力する様子、ものつくり教育の内容などは、実際に学校を訪れることで理解しやすくなります。

学校説明会、オープンキャンパス、授業見学、日駒祭などに参加し、校舎の雰囲気や生徒の表情を本人と一緒に確認しましょう。ファイトノートの実物や課題量、部活動の終了時刻、補習の仕組みなどを具体的に質問することも、入学後のミスマッチを防ぐために役立ちます。

日本工業大学駒場中学校は、駒場の恵まれた立地と手厚い学習支援の中で、基礎学力を固め、ものつくりや理数、英語、行事へ積極的に挑戦できる共学中高一貫校です。

現在の成績だけで学校との相性を判断するのではなく、日々の努力を積み重ね、自分の得意分野を見つけ、6年間でより高い目標へ成長していきたいかを考えることが、日駒を選ぶ上での大切なポイントとなるでしょう。

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