- 学校の概要|「行学二道」を建学の精神とする共学の中高一貫校
- アクセスと立地環境|西馬込駅徒歩5分、大崎方面からも通いやすい立地
- 教育方針とカリキュラム|R-PROGRAMで調べる・読み取る・表現する力を育てる
- 学習環境と施設設備|ICT・自習環境・運動施設を備えた西馬込キャンパス
- 学校生活と行事|体育祭・立正祭・宿泊行事で深める仲間との学び
- クラブ活動|運動部から文化部まで放課後に広がる活動の選択肢
- 進学実績と卒業後の進路|立正大学への推薦と他大学受験を両立する進路設計
- 学費や諸経費について|初年度納入金と6年間で考える教育費
- 入試情報と合格の目安|複数回入試と多様な受験方式を整理
- 併願校パターン|午前・午後入試を生かして組み立てる共学校受験
- 在校生・保護者の声|先生との距離と行事の活気が伝わる学校生活
- この学校に向いている子の特徴|付属校の安心感を持ちながら自分の進路を広げたい子へ
- まとめ|「行学二道」を軸に学習・行事・進路を積み上げる6年間
学校の概要|「行学二道」を建学の精神とする共学の中高一貫校
立正大学付属立正中学校は、東京都大田区西馬込にある私立の共学校です。中学校から高校へ続く一貫教育を行いながら、高校段階では立正大学への付属推薦と、国公立大学・難関私立大学を目指す他大学受験の双方に対応しています。
学校教育の土台にあるのは、「行学二道」という考え方です。学ぶことと実際に行動することを切り離さず、身につけた知識や経験を社会の中で生かせる人を育てることを目指しています。
立正大学付属立正中学校の基本情報
| 学校名 | 立正大学付属立正中学校 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都大田区西馬込1-5-1 |
| 設置区分 | 私立・男女共学 |
| 教育形態 | 中高一貫教育 |
| 併設高校 | 立正大学付属立正高等学校 |
| 併設大学 | 立正大学 |
| 最寄り駅 | 都営浅草線 西馬込駅 |
中学校は各学年150〜180名前後の規模で、男子がやや多い共学校です。中学から高校へ進む生徒を中心に6年間の教育を行いますが、高校から入学する生徒もいるため、完全中高一貫校とは異なります。
大学付属という名称から「立正大学への内部進学を前提とする学校」と考えられがちですが、実際には他大学への進学も多く、進路を一つに固定しないところが特徴です。
建学の精神は「行学二道」
立正大立正の教育を理解するうえで中心となる言葉が「行学二道」です。
「学」は知識を身につけ、物事を考えること。「行」は、学んだことを実際の行動へ移すことを意味します。どちらか一方だけではなく、学びと実践を行き来しながら成長することを大切にしています。
学校が掲げる人物像も、単に学力の高い生徒を育てることではありません。仲間と関わりながら、自分の力を社会の中でどう使うのかを考え、実際に行動できる人を目指します。
この考え方は、授業だけでなく、後に紹介するR-PROGRAM、学校行事、部活動などにもつながっています。
「仲間とともに、社会のために」という人間教育
立正大立正では、自分一人の成功だけを教育の目的とはしていません。周囲の人と協力しながら、自分の持つ力を社会の中で発揮する姿勢を重視しています。
中高時代には、学習面だけでなく、人間関係、部活動、体育祭、立正祭、宿泊行事など、誰かと一緒に取り組まなければ進まない経験が数多くあります。
そうした経験の中で、「自分が何をするか」だけでなく、「周囲とどう関わるか」を学んでいきます。
共学校であることも、この教育環境の一部です。男子・女子が同じ教室で学び、それぞれ異なる考え方や個性を持つ仲間と関わりながら学校生活を送ります。
R-PROGRAMで学校理念を日々の学習へ落とし込む
建学の精神を学習面へ具体化した取り組みの一つが、独自の「R-PROGRAM」です。
R-PROGRAMでは、Research、Read、Reportの3つの力を育てます。
- Research:自分で情報を調べる
- Read:文章や資料から必要な情報を読み取る
- Report:考えたことをまとめ、他者へ表現する
知識を覚えて問題を解くだけではなく、情報を集め、内容を理解し、自分の言葉で伝えるところまでを学習として扱います。
毎朝のコラムリーディングや1分間スピーチも、この方向性とつながっています。短い時間でも読む・考える・話すことを繰り返し、6年間で表現する習慣を身につけていきます。
大学付属校でありながら、進路を立正大学だけに限定しない
立正大学付属立正中学校という校名の通り、卒業後には立正大学への推薦制度があります。
立正大学には文学、心理、法、経済、経営、社会福祉、地球環境科学、データサイエンス、仏教など幅広い学部があり、高校から付属校としての推薦進学を目指すことができます。
一方、高校では国公立大学や難関私立大学への一般受験にも対応します。実際の卒業生の進路も、立正大学進学者だけで構成されているわけではありません。
そのため、「大学付属校の安心感を持ちながら、高校までに自分の進路を考えたい」という家庭には検討しやすい学校です。
中学入学時点では立正大学を視野に入れ、高校で別の大学・学部に興味が生まれれば他大学受験へ進むという選択も可能です。
中学では基礎を固め、高校で進路に応じた学びへつなげる
中学校では、6年間の学力の土台をつくることを重視します。英語や数学では、生徒の理解度に応じた授業を取り入れながら、基礎内容を定着させます。
学年が上がるにつれて高校内容の先取りも行い、高校では進路目標に応じた学習へ移っていきます。
入学段階から一部の成績上位者だけを伸ばすというより、まず中学3年間で学習習慣と基礎学力を安定させ、そのうえで本人の目標に応じて進路を広げていく考え方です。
そのため、小学校時代にすでに完成された学習スタイルを持つ子だけを対象にした学校ではありません。入学後に授業、朝学習、R-PROGRAMなどを通して学び方そのものを身につけていきます。
「付属校」と「進学校」の中間にある学校
立正大立正を一言で分類するなら、立正大学への推薦制度を持つ付属校でありながら、他大学受験にも力を入れる中高一貫校です。
大学受験だけを目的とする進学校とも、卒業生のほとんどが併設大学へ進む内部進学型の付属校とも少し異なります。
中学ではR-PROGRAMや学校行事、部活動にも取り組みながら学習の基礎を固め、高校で自分の進路に応じた選択をしていく。そこに「行学二道」という学校の考え方が重なっています。
学んだことを自分の中だけに留めず、行動や表現へつなげながら、自分に合った進路を6年間で探していく。それが立正大学付属立正中学校の基本的な学校像です。
アクセスと立地環境|西馬込駅徒歩5分、大崎方面からも通いやすい立地
立正大学付属立正中学校は、東京都大田区西馬込1丁目にあります。最寄り駅は都営浅草線の西馬込駅で、西口から徒歩約5分。駅を出てから学校までの距離が短く、中学生が6年間通ううえでも負担を抑えやすい立地です。
さらに、大崎駅から学校までスクールバスを運行しているほか、五反田駅・川崎駅・大森駅方面から路線バスを利用する方法もあります。都営浅草線だけに依存せず、居住地域に応じて複数の通学経路を考えられることが特徴です。
西馬込駅西口から徒歩約5分
| 交通手段 | 学校までのアクセス |
|---|---|
| 都営浅草線 西馬込駅 | 西口から徒歩約5分 |
| 東急バス「立正大学付属立正中高前」 | 停留所から徒歩約2分 |
| 東急バス「長遠寺前」 | 停留所から徒歩約6分 |
| 大崎駅 | スクールバスで約20分 |
西馬込駅の改札を出たところには学校までの道順を示す案内もあり、初めて訪れる場合でも経路を確認しやすくなっています。
私立中学校では、最寄り駅から10分以上歩く学校も珍しくありません。毎日の通学を考えると、駅から約5分で校門に着けることには実際的な意味があります。
雨の日や荷物の多い日、部活動を終えて帰る夕方にも、駅までの徒歩時間を短くできることは中高6年間を通して小さくない利点です。
西馬込は都営浅草線の始発駅
西馬込駅は、都営浅草線の南側の始発・終着駅です。
浅草線は五反田、泉岳寺、三田、東銀座、日本橋、浅草方面へ一本でつながり、泉岳寺から京急線、押上方面から京成線へ相互直通運転も行われています。
特に五反田駅ではJR山手線や東急池上線、泉岳寺駅では京急線と接続するため、品川区・港区方面だけでなく、神奈川県方面からも通学経路を組みやすくなっています。
始発駅であるため、帰宅時には西馬込から乗車することになります。朝の通学では方面によって乗り換えが必要になるものの、学校から駅まで近く、都心の主要駅へつながる地下鉄を利用できることが通学圏を広げています。
大崎駅から専用スクールバスを利用できる
鉄道以外の特徴的な通学手段が、大崎駅と学校を結ぶスクールバスです。
大崎駅にはJR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、りんかい線が乗り入れています。そのため、渋谷・新宿方面、埼玉方面、横浜方面、臨海部などから大崎へアクセスできる家庭にとって、スクールバスは有力な選択肢になります。
朝は大崎駅から学校へ向かう便が複数設定され、乗車時間は約20分です。放課後も学校から大崎駅へ向かう便があり、平日はクラブ活動や自習終了時刻に合わせて複数の時間帯から選べます。
西馬込駅まで鉄道で向かう経路と、大崎駅からスクールバスを利用する経路を比較できるため、自宅の最寄り路線によっては乗り換えを減らせる場合があります。
五反田・川崎・大森方面からは路線バスも使える
学校前には東急バスの「立正大学付属立正中高前」停留所があり、停留所から学校までは徒歩約2分です。
この停留所には、五反田駅と川崎駅方面を結ぶ反01・反02系統が停車します。そのため、浅草線を利用しない場合でも、五反田方面や川崎方面からバスで学校の近くまで向かうことができます。
また、大森駅方面からは森02系統を利用し、「長遠寺前」で下車する方法があります。停留所から学校までは徒歩約6分です。
東京都南部だけでなく、川崎方面からも通学ルートを組めるため、大田区・品川区・目黒区だけに限定された学校ではありません。神奈川県東部からの通学も検討しやすい立地です。
西馬込の住宅地にある落ち着いた学校環境
学校周辺の西馬込は、五反田や品川のような大きな商業地とは異なり、住宅地を中心とした街です。
中学生が毎日利用する西馬込駅から学校までの道のりにも大規模な繁華街はなく、駅から短時間でキャンパスへ入ることができます。
23区内の学校でありながら、校地には校舎だけでなくグラウンド、体育施設などがまとまって配置されています。都心の限られた敷地に高層校舎だけを建てた学校とは少し異なる環境です。
一方で、五反田までは浅草線で移動でき、大崎からもスクールバスがあるため、「住宅地の落ち着き」と「都心へのアクセス」を両立しています。
複数の通学ルートを持てることが6年間では強みになる
立正大立正のアクセスは、単純に「西馬込駅から徒歩5分」というだけではありません。
- 都営浅草線で西馬込駅へ向かう
- 大崎駅からスクールバスを利用する
- 五反田駅・川崎駅方面から東急バスを利用する
- 大森駅方面から東急バスを利用する
という複数の経路があります。
中高6年間では、鉄道の遅延や運休、部活動の終了時刻、帰宅時間などによって普段と異なる経路を使いたくなる場面もあります。複数の交通手段を選べることは、日常の通学では安心材料になります。
学校選びでは、検索上の最短所要時間だけを見るのではなく、朝8時台に実際にどの程度混雑するか、乗り換えが何回あるか、帰宅時にどのルートが利用しやすいかまで確認するとよいでしょう。
駅から徒歩約5分の近さに加え、始発駅の浅草線、大崎スクールバス、複数の路線バスを利用できること。立正大立正は、東京南部から神奈川方面まで比較的広い地域から通学を考えやすい学校です。
教育方針とカリキュラム|R-PROGRAMで調べる・読み取る・表現する力を育てる
立正大学付属立正中学校の学習面で特徴的なのが、独自の「R-PROGRAM」です。教科書の内容を覚えることだけでなく、情報を調べ、読み取り、自分の考えを他者へ伝えるところまでを一つの学びとして捉えています。
同時に、中学校では英語・数学を中心に基礎学力の定着を重視し、理解度に応じた授業や日々の小さな学習習慣を積み重ねます。探究だけに力を入れるのではなく、大学進学につながる教科学習と表現力の両方を6年間で育てていく構成です。
Research・Read・Reportの3つを育てる「R-PROGRAM」
R-PROGRAMの「R」は、Research・Read・Reportという3つの力を表しています。
| 要素 | 育てる力 |
|---|---|
| Research | 必要な情報を自分で調べ、集める力 |
| Read | 文章・資料・データなどから内容を正確に読み取る力 |
| Report | 調べ、考えた内容を整理し、相手へ伝える力 |
インターネットで検索して情報を集めるだけではResearchは完成しません。複数の情報を比較し、どの情報が必要なのかを判断することも含まれます。
そのうえで資料の内容を読み取り、自分なりに整理し、文章や発表として表現するところまで進みます。
「調べ学習をしたら終わり」ではなく、情報を集める→理解する→自分の言葉で伝えるという一連の流れを繰り返すことが、R-PROGRAMの基本です。
朝の短い時間でも「読む・考える・話す」を積み重ねる
立正大立正では、授業時間だけでなく朝の時間も学習習慣づくりに利用します。
コラムを使った読解や短いスピーチなどに取り組み、日常的に文章を読み、自分の考えを整理し、人に伝える機会を設けています。
一度の発表で高度なプレゼンテーションを完成させることが目的ではありません。短い文章を読み、その内容について考え、簡潔に話すことを繰り返します。
人前で話すことが得意な生徒だけを伸ばすのではなく、中学校生活の中で発言することそのものに慣れていく仕組みです。
R-PROGRAMのReportも、こうした毎日の小さな経験の積み重ねから始まります。
英語は少人数授業を取り入れ、4技能を伸ばす
英語では、文法や読解だけでなく、聞く・話す力も含めた4技能を育てます。
外国人教員による授業ではクラスを分割した少人数授業を取り入れ、生徒一人ひとりが英語を実際に使う時間を確保します。
40人近い教室で全員が一度ずつ発話するだけでは、英語を話す練習量には限界があります。人数を絞ることで、質問する、答える、ペアで会話するなど、一人あたりの発話機会を増やします。
英語資格についても、中学3年間で英検3級以上を一つの目標として学習を進め、準2級・2級へ挑戦する生徒もいます。
海外研修に参加するかどうかにかかわらず、中学校で「英語を試験科目として解く」だけではなく、相手と意思疎通するために使う経験を積んでいきます。
数学・英語では理解度に応じた授業を取り入れる
中学校では、特に積み上げが重要な数学と英語で、生徒の理解度を確認しながら授業を進めます。
数学は一つの単元で理解が曖昧になると、その後の方程式や関数、図形などにも影響が出ます。英語も語彙や文法の基礎が不足すると、長文読解や英作文へ進んだ際につまずきやすくなります。
そのため、単純に全員を同じ速度で先へ進めるのではなく、習熟度を踏まえた授業編成を取り入れながら、必要な内容を固めていきます。
一方で、中高一貫教育の利点を生かして中学後半から高校内容へ接続し、高校での大学進学に向けた学習時間を確保します。
基礎を置き去りにした先取りではなく、理解を確認しながら6年間の学習へつなぐことが基本です。
学年が上がると、目標に応じたクラスで学ぶ
立正大立正では、全員が同じ進路を目指すわけではありません。立正大学への推薦を考える生徒もいれば、国公立大学や難関私立大学への進学を目標とする生徒もいます。
そのため、中学校段階から学力や進路希望を意識したクラス編成を取り入れ、学年が上がるにつれて目標に応じた学習へつなげます。
より高い学力層を対象とするクラスでは、基礎内容を早めに安定させたうえで発展問題にも取り組みます。一方、進学クラスでも基本事項の習得を中心に、高校以降の進路選択に必要な学力を身につけます。
一度のクラス分けで6年間が固定されるというより、成績や本人の努力によって自分の位置を変えていくことができます。
入学時の偏差値だけで進路が決まるのではなく、中学入学後にどれだけ学力を伸ばせるかを重視した設計です。
週6日制で、土曜日も通常授業を行う
立正大立正は週6日制です。平日に加えて土曜日にも通常授業を行い、中高6年間の授業時間を確保しています。
平日は50分授業を中心に6時間、土曜日は午前中に授業を行うのが基本です。
週5日制の学校と比べると登校日数は多くなりますが、その分、平日にすべての授業を詰め込みすぎず、教科学習やR-PROGRAMなどの時間を配置できます。
受験生にとっては、「土曜日も学校へ行く生活」が自分に合うかを確認しておきたいところです。部活動や家庭学習、塾との両立も含めて6年間の生活を想像するとよいでしょう。
一方、家庭だけでは学習ペースをつくりにくい子にとっては、週6日学校へ通いながら一定の学習リズムを保てることがメリットになります。
探究と大学受験を別々のものにしない
R-PROGRAMで育てるResearch・Read・Reportの力は、探究活動だけに必要なものではありません。
大学入試でも、長い文章を正確に読む、資料やグラフから必要な情報を取り出す、記述問題で考えを説明する、小論文を書くといった力が求められます。
そのため、立正大立正では「探究活動は受験勉強とは別の時間」と考えるのではなく、教科学習にもつながる基礎的な思考・表現力として位置づけています。
高校で立正大学への推薦を選ぶ場合にも、他大学の一般選抜を選ぶ場合にも、自分で情報を集め、読み取り、相手へ伝える力は必要です。
毎日の基礎学習で知識を蓄え、R-PROGRAMでその知識を使う。立正大立正のカリキュラムは、「行学二道」という考え方を学習面でも実践する構成になっています。
学習環境と施設設備|ICT・自習環境・運動施設を備えた西馬込キャンパス
立正大学付属立正中学校の西馬込キャンパスは、普通教室や理科・芸術系の特別教室に加え、図書館、自習室、多目的ホール、人工芝グラウンド、屋内プール、武道場などを一つの校地にまとめています。
学習設備だけを充実させるのではなく、放課後に一人で勉強する場所、友人と話し合う場所、部活動で体を動かす場所まで用意されていることが特徴です。中高生が一日の多くを学校で過ごすことを前提に、学習・運動・交流のそれぞれに対応した空間が設けられています。
木を生かした普通教室と、各階に設けられたラウンジ
普通教室には冷暖房に加えて自然通風を取り入れる仕組みがあり、内装にも木材が使われています。長時間過ごす教室だからこそ、明るさや過ごしやすさにも配慮されています。
また、各階にはラウンジが設けられています。休み時間の交流だけでなく、生徒同士で話し合ったり、共同作業をしたりするスペースとしても利用できます。
R-PROGRAMでは、一人で資料を読むだけでなく、調べた内容について話し合ったり、発表したりする場面があります。普通教室以外にもこうした空間があることで、授業内容に応じて学び方を変えられます。
校舎中央には中庭テラスもあり、昼休みなどには生徒が過ごす場所になります。学校全体を「授業を受ける教室の集合」にせず、生徒同士が自然に関われる場所をつくっています。
約5万冊の図書館と個別ブース型の自習室
図書館は約5万冊の蔵書を持つメディアセンターとして整備されています。雑誌も定期購読されており、読書だけでなく授業やR-PROGRAMで必要な資料を探す場所として利用できます。
閲覧席のほか、個別に集中できる席やグループ学習のためのスペースもあります。調べる内容に応じて、一人で読む場合と複数人で資料を広げる場合を使い分けられます。
さらに、校内には個別ブース型の自習室があります。机ごとに区切られた環境で、自分の課題や試験勉強に集中できます。
隣接するスペースでは先生や友人に相談することもできるため、「分からないところを誰かと確認する時間」と「その後一人で問題を解く時間」を同じ校内でつなげられます。
自宅では集中しにくい子にとって、放課後まで学校で学習できる場所を持てることは、6年間の学習習慣づくりにも役立ちます。
1人1台のタブレットを授業で日常的に活用
中学生は1人1台のタブレット端末を利用します。デジタル教材を見るだけでなく、資料調査、課題提出、発表、双方向型の授業などに活用されています。
立正大立正では、紙の教科書やノートをすべてデジタルへ置き換えるという考え方ではありません。教科書や参考書などの印刷物と、タブレットやアプリの利点を使い分けながら授業を進めます。
校内にはコンピュータ室もあり、大型プロジェクターを前後に配置しています。ICTを使った授業や情報処理にも対応できる環境です。
特にR-PROGRAMでは、Researchで情報を集め、Reportで資料を作成・発表するため、ICTとの相性がよい学習になります。
端末を持つこと自体ではなく、それを使って調べ、整理し、伝えるところまで進めることがICT活用の中心です。
約5,300㎡の人工芝グラウンドと屋内プール
運動施設は、西馬込キャンパスの特徴の一つです。
グラウンドは約5,300㎡あり、ほぼ全面が人工芝です。陸上用のタータンレーン、跳躍用砂場、野球の投球練習用マウンドなども設けられています。
さらに校内には屋内プールがあり、年間を通して水泳の授業を行える環境です。8レーンの広さを持ち、公認競技と同じ規格に対応した施設となっています。
| 施設 | 主な特徴 |
|---|---|
| グラウンド | 約5,300㎡、ほぼ全面人工芝 |
| 屋内プール | 8レーン、年間を通して利用可能 |
| アリーナ | 体育授業や球技系クラブなどで利用 |
| 武道場 | 約400畳、柔道・剣道に対応 |
| 屋上コート | ナイター設備付きテニスコート2面と練習用コート |
| 弓道場 | 最大五人立に対応 |
| ゴルフ練習場 | ショット練習用5打席とパッティンググリーン |
プールや弓道場、ゴルフ練習場まで同じキャンパス内にある中高一貫校は多くありません。体育の授業だけでなく、放課後のクラブ活動まで校内で完結しやすい環境です。
約600席の行学ホールと充実した特別教室
校内の行学ホールは、約600席を備える多目的ホールです。学校行事、講演会、コンサートなどに利用されます。
座席は電動で収納できるため、椅子を収めると小体育館として使用することもできます。一つの用途だけに固定せず、学校生活のさまざまな場面で使える施設です。
理科実験室は科目別に3室あり、講義だけでなく実験・観察を行いやすい構成になっています。
芸術関係では、美術室、音楽室、書道室などを設置。音楽室は吹奏楽部全員が入って練習できる広さがあり、書道室には大きな作品にも対応できる設備があります。
このほか家庭科調理室にはIHクッキングヒーターを採用し、茶道部などが使用する15畳の礼法室もあります。一般教室だけではできない実習や芸術活動を、専用の空間で行えるようになっています。
中学生の昼食は教室が基本、注文弁当も利用できる
校内にはランチルーム(食堂)があり、日替わり定食、カレー、麺類、軽食などを販売しています。
ただし、中学生の昼食は基本的に教室でとります。家庭から弁当を持参するほか、希望する場合は食堂でリクエスト弁当を注文できます。
注文した弁当は昼休み前に教室へ届けられるため、毎日家庭から弁当を持参することが難しい場合にも対応できます。
食堂そのものは現在、主に高校2年生以上が利用する形となっており、中学生が毎日自由に食堂でランチを選ぶ方式ではありません。この点は、食堂のある学校を希望している家庭が学校見学時に確認しておきたいところです。
一方、中庭テラスや各階のラウンジなど、昼休みや放課後に友人と過ごせる場所は校内に複数あります。
「勉強する場所」と「活動する場所」が同じキャンパスにそろう
立正大立正の施設を見ると、ICTや人工芝といった一つの設備だけが突出しているというより、学校生活全体に必要な場所を幅広くそろえていることが分かります。
授業ではタブレットを使い、R-PROGRAMでは図書館で資料を探し、放課後には自習室で勉強する。部活動では人工芝グラウンド、屋内プール、武道場、弓道場などを使います。
その間にはラウンジや中庭テラスがあり、生徒同士で過ごす時間もあります。
西馬込駅から徒歩約5分の場所でありながら、こうした学習・運動施設を一つの校地にまとめていることは、毎日学校で過ごす中高生にとって使いやすい環境です。
授業が終わったらすぐ帰る学校ではなく、勉強、部活動、友人との交流まで含めて一日の多くをキャンパスで過ごせる。立正大立正の施設は、その学校生活を支えるように構成されています。
学校生活と行事|体育祭・立正祭・宿泊行事で深める仲間との学び
立正大学付属立正中学校では、教室での授業だけでなく、体育祭、立正祭、宿泊行事、修学旅行、弁論大会、合唱コンクールなどを通して、生徒同士が協力しながら行動する機会を多く設けています。
特に中学校3年間では、入学直後から少しずつ集団生活の経験を重ね、中3になると職場体験や関西修学旅行など、学校の外へ学びを広げていきます。「行学二道」という建学の精神を、実際の行動や人との関わりの中で経験する時間でもあります。
中学3年間で段階的に経験を広げる年間行事
立正大立正の年間行事は、運動、文化、宿泊、進路、表現など幅広い分野にわたっています。
| 時期 | 中学校の主な行事 |
|---|---|
| 4月 | 入学式、始業式、新入生オリエンテーション、実力テスト |
| 5月 | 定期考査、自転車安全講習会、マナー講習 |
| 6月 | 中学体育祭、創立記念日、授業参観 |
| 7月・8月 | 中1林間学校、中3職場体験、夏季体育体験実習、海外語学研修、夏期講習 |
| 9月・10月 | 立正祭、お会式参拝、古典芸能鑑賞教室 |
| 11月 | 中1房総旅行、中2身延山参拝旅行、中3関西修学旅行、中学弁論大会 |
| 冬 | English Camp、職業講話、中学合唱コンクール、卒業生とのお別れ式 |
| 3月 | 中2希望者スキー教室、中学卒業証書授与式 |
行事が一部の時期に集中しているのではなく、年間を通じて学校生活に組み込まれていることが分かります。その合間には定期考査や実力テスト、補習などもあり、行事だけで一年が進む学校ではありません。
勉強する時期と、クラスや学年で一つのことに取り組む時期を行き来しながら学校生活を送ります。
6月の体育祭は中学と高校を分けて実施
立正大立正の大きな学校行事の一つが、6月の体育祭です。
中学校と高校は別日程で行われ、中学生は学年ごとのクラス対抗で総合優勝を目指します。リレーなどの走競技だけでなく、さまざまな競技を通じて、運動が得意な生徒にも、それ以外の役割を担う生徒にも参加する場があります。
2026年度からは代々木第一体育館での屋内開催となり、天候や暑さの影響を受けにくい環境で実施されています。
競技する生徒だけでなく、体育祭実行委員が準備や運営に関わることも特徴です。先生がすべての進行を決めるのではなく、生徒が学校行事を動かす側に回ります。
クラス全員で一つの結果を目指す経験は、入学後の人間関係を広げるきっかけにもなります。
中1から宿泊行事を重ね、中3の関西修学旅行へつなげる
中学校では、学年ごとに異なる宿泊・校外行事が用意されています。
中学1年の夏に行われる林間学校では、福島県の磐梯山周辺を訪れます。自然の中で体験学習を行いながら、入学して間もない仲間との共同生活を経験します。
さらに11月には房総旅行があり、日蓮聖人誕生の地にある誕生寺を参拝します。学校の成り立ちに関わる文化や宗教的背景について実際の場所で学びます。
中学2年では身延山参拝旅行を実施します。日蓮宗総本山の身延山久遠寺を訪れ、宿坊での食事や参拝など、普段の学校生活とは異なる経験をします。
そして中学3年になると、京都・奈良への関西修学旅行へ進みます。寺院や史跡を訪れて日本の文化・歴史を学ぶほか、京都では班別行動を行います。
行き先を見学するだけでなく、事前に計画を立て、仲間と相談しながら行動することも学習の一部です。中1から積み重ねてきた集団生活が、中3では自分たちで行動する旅行へ発展していきます。
秋の「立正祭」は生徒主体でつくる文化祭
秋の大きな行事が、文化祭にあたる「立正祭」です。
校内ではクラスや学年、部活動などによる展示・研究発表・舞台企画のほか、屋台やお化け屋敷、喫茶企画などが行われます。
特徴は、当日に参加するだけでなく、企画から準備、運営まで生徒が主体となって進めることです。
「何をすれば来場者に楽しんでもらえるのか」「限られた時間と予算でどう実現するのか」と考えながら、クラスや部活動の仲間と一つの企画を完成させます。
R-PROGRAMで培う調査や表現の力も、文化祭では展示や研究発表という具体的な形になります。
自分たちで考えたことを、実際の行動に移して人に見てもらうという点では、「行学二道」を学校生活の中で経験できる行事の一つです。
弁論大会・合唱コンクール・職場体験でも「伝える力」を使う
立正大立正では、体育祭や立正祭以外にも、中学生が人前で表現する機会があります。
11月の弁論大会では、自分が考えたことを言葉としてまとめ、他者へ伝えます。普段のコラムリーディングやスピーチ、R-PROGRAMで積み重ねている「読む・考える・表現する」という学習が、学校行事の中にもつながっています。
冬には中学校3学年・全クラスで合唱コンクールを行います。本番が近づくと朝や放課後にも練習し、クラスごとに金賞を目指します。
一人だけ上手に歌えば完成するものではなく、声やテンポを全員でそろえなければなりません。立正祭とはまた違った形で、クラスが一つの目標へ向かう行事です。
中学3年では職場体験も行われます。学校の中だけで将来の仕事を考えるのではなく、実際の社会に触れながら、自分の進路や働くことについて考える機会になります。
このほか中学生には古典芸能鑑賞教室もあり、教科学習だけでは触れにくい文化や表現に接する時間も用意されています。
中3から参加できる18日間の海外語学研修
海外に関心のある生徒には、中学3年から高校2年までの希望者を対象とした海外語学研修があります。
夏休みを利用して約18日間、イギリスまたはアメリカへ渡航します。2つのプログラムは隔年で実施されます。
| プログラム | 主な内容 |
|---|---|
| イギリス | ボーンマスの語学学校で、多国籍の中高生と英語を学ぶ |
| アメリカ | ロサンゼルス周辺で語学研修や文化・自然体験を行う |
| 滞在期間 | 約18日間 |
| 対象 | 中3~高2の希望者 |
現地では英語の授業だけを受けるのではなく、ホームステイなどを通じて日常生活そのものを海外で経験します。
日本の教室で学んできた英語を実際に使ってみると、「思ったより伝わったこと」と「言いたかったのに伝えられなかったこと」の両方が出てきます。その経験を帰国後の英語学習につなげることができます。
また、中学生には国内で英語環境に入るEnglish Campも用意されています。いきなり海外へ行くのではなく、校内授業から国内研修、海外研修へと段階的に英語を使う経験を広げられます。
行事を「楽しむ側」から「動かす側」へ
中学1年では、林間学校や房総旅行などに参加しながら、新しい友人や学校生活に慣れるところから始まります。
その後、中2・中3と学年が上がれば、体育祭や立正祭、部活動などで後輩を支えたり、委員として企画や運営に関わったりする機会も増えていきます。
学校行事の数が多いことそのものより、そこで生徒がどのような役割を持つのかが重要です。
クラスで競技する、展示をつくる、弁論で考えを伝える、合唱で声を合わせる、班で京都を歩く、海外で英語を使う。それぞれ内容は異なりますが、自分一人で完結する活動は多くありません。
学んだことを実際に使い、仲間と一緒に行動する。立正大立正の学校行事は、「行学二道」という理念を教室の外でも経験する機会になっています。
クラブ活動|運動部から文化部まで放課後に広がる活動の選択肢
立正大学付属立正中学校では、運動部・文化部・同好会を合わせて幅広い活動が用意されています。中学校と高校が同じキャンパスで生活しているため、中高合同で活動する部もあれば、中学と高校で分かれて活動する部もあります。
人工芝グラウンド、屋内プール、アリーナ、武道場、弓道場、テニスコートなどの運動施設に加え、行学ホールや音楽室、美術室といった文化系の活動場所もあります。競技で上位大会を目指す部から、作品制作や研究をじっくり続ける部まで、活動の性格はさまざまです。
運動部・文化部・同好会まで30以上の選択肢
学校全体では、運動部20、文化部10、さらに複数の同好会があります。ただし、高校生のみを対象とする部もあるため、中学生が実際に入部できる範囲は部ごとに確認が必要です。
| 分野 | 主な部・同好会 |
|---|---|
| 運動系 | 中学野球、サッカー、水泳、陸上競技、卓球、柔道、剣道、空手道、弓道、バスケットボール、女子バレーボール、テニス、体操、チアリーディング、山岳、ゴルフなど |
| 文化系 | 電機、放送、写真、吹奏楽、美術、書道、茶道、華道、鉄道研究、宗教研究など |
| 同好会 | イラスト、軽音楽、合唱、J.R.C.、囲碁将棋、競技かるたなど |
球技や武道だけでなく、弓道、ゴルフ、鉄道研究、華道、競技かるたなど、中学校入学を機に初めて挑戦しやすい活動もあります。
小学校から続けている競技を深めたい子だけでなく、「中学に入ったら何か新しいことを始めたい」という子にも選択肢があります。
中学野球部は東京都大会でも上位を目指す
運動部の中でも実績が目立つのが中学野球部です。大田区大会で結果を残しながら、東京都大会、さらにその先の関東・全国レベルを目標に活動しています。
2026年度は大田区春季研修大会に続き、夏季選手権大会でも優勝。大田区代表として東京都中学校野球選手権大会へ進み、東京都ベスト16となりました。
過去には東京都中学校野球秋季大会優勝、東日本少年軟式野球大会優勝などの実績もあります。
練習は校内だけでなく外部の公共施設を利用することもあり、土日に練習試合を組むなど活動量は比較的多めです。長期休暇には遠征や合宿も行います。
そのため、野球部を希望する場合には大会実績だけでなく、練習日数や休日の活動、学習との両立まで含めて確認しておきたいところです。
弓道部は中高合同で活動し、関東大会にも出場
校内に専用の弓道場があることを生かして活動しているのが弓道部です。
中学生と高校生が一緒に週5日程度練習し、入部後は筋力トレーニングやゴム弓から始め、巻きわら、的前へと段階的に進みます。小学生のうちから弓道経験がある生徒は多くないため、中学校から始めやすい競技の一つです。
2025年度には関東中学生弓道大会へ出場したほか、東京都中学校弓道大会で男子団体2位、東京都中学校弓道個人選手権大会で男子3位となっています。
大会前には朝練習を行う場合もありますが、中高合同で先輩から技術を学べることも特徴です。
弓を引く技術だけでなく、姿勢、集中力、礼法などを身につける競技なので、球技とは違った部活動を探している受験生にも候補になります。
吹奏楽部は立正祭・野球応援・定期演奏会でも活躍
文化系では吹奏楽部が中高合同で活動しています。
コンクールだけでなく、立正祭、野球応援、定期演奏会など年間を通じて演奏する機会があります。校内の行学ホールを使った定期演奏会も行われています。
経験者だけを対象とする部ではなく、中学校入学後に初めて楽器を持つ生徒も参加できます。上級生と一緒に練習するため、基礎から演奏方法を学べます。
一人で完成する活動ではなく、それぞれ異なる楽器の音を合わせて一つの演奏をつくるため、学年を越えた協力も必要になります。
体育祭や野球大会とは違った形で学校行事を盛り上げる役割を担うことも、吹奏楽部の学校生活での存在感につながっています。
鉄道研究部は中高合同でジオラマ制作や模型コンテストへ
文化系で立正大立正らしい活動の一つが鉄道研究部です。
中学生と高校生が一緒に活動し、立正祭へ向けた大型鉄道模型レイアウトや、鉄道模型コンテストに出展するジオラマなどを制作します。
鉄道車両について知識を集めるだけではなく、模型を設計し、複数の部員で一つの作品を完成させる活動が中心です。全国高等学校鉄道模型コンテストへの出展も続けています。
長期休暇には、部員自身が行程を考えて地方へ出かける合宿も行われます。鉄道を移動手段として利用しながら、実際の路線や地域を訪ねることも活動の一部です。
鉄道に詳しい生徒だけでなく、模型づくり、ジオラマ、旅行、写真など周辺分野から興味を持つこともできます。
活動場所が校内にそろっている部が多い
立正大立正では、学校施設とクラブ活動が密接につながっています。
- 水泳部は屋内プール
- 弓道部は校内弓道場
- 剣道・柔道は武道場
- テニス部は屋上コート
- 吹奏楽部は音楽施設や行学ホール
- 美術・書道・茶道などは専用の特別教室
を使って活動できます。
東京都23区内の学校では、グラウンド競技のために毎日遠くの外部施設へ移動するケースもあります。立正大立正では多くの活動を西馬込キャンパス内で行えるため、授業終了から部活動へ移りやすくなっています。
ただし、中学野球部のように外部施設も積極的に利用する部があります。志望する部が決まっている場合は、活動場所だけでなく曜日や遠征の頻度まで確認するとよいでしょう。
「結果を出す部」だけでなく、自分の居場所を探せる
立正大立正のクラブ活動を見ると、東京都大会や関東大会を目指す野球・弓道などの競技系から、吹奏楽、鉄道研究、美術、茶道、イラスト、囲碁将棋といった文化系まで幅があります。
部活動で全国大会を目指したい生徒と、週に数回好きなことを続けたい生徒では、求める活動量が違います。学校内に性格の異なる部や同好会があることで、自分の生活に合ったものを探しやすくなっています。
また、中高合同の部では、中学1年生から高校生と関わる機会があります。最初は先輩に教えられる側でも、学年が上がれば後輩を支える立場へ変わります。
授業では同じ学年の仲間と学び、放課後には興味を共有する異学年の仲間と活動する。クラブ活動は、立正大立正の6年間で人間関係と経験を広げるもう一つの場になっています。
進学実績と卒業後の進路|立正大学への推薦と他大学受験を両立する進路設計
立正大学付属立正高等学校の進路は、「付属大学へ進むか、外部大学を受験するか」のどちらか一方に偏っていません。立正大学への付属推薦制度を持ちながら、実際には卒業生の6〜7割程度が国公立大学・私立大学など立正大学以外の進路を選んでいます。
高校では、立正大学への推薦も視野に入れられる進学クラスと、国公立・難関私立大学への一般選抜を中心に考える特別進学クラスがあり、本人の目標に応じて学習の方向を選択します。
立正大学へは2026年度に75名が内部進学
2026年度入試では、75名が付属校の制度を利用して立正大学へ内部進学しています。
| 立正大学の学部 | 2026年度内部進学者数 |
|---|---|
| 心理学部 | 10名 |
| 法学部 | 15名 |
| 経営学部 | 18名 |
| 経済学部 | 13名 |
| 文学部 | 11名 |
| 仏教学部 | 4名 |
| データサイエンス学部 | 2名 |
| 地球環境科学部 | 2名 |
| 合計 | 75名 |
2024年度は86名、2025年度は93名、2026年度は75名が内部進学しており、毎年一定数の生徒が立正大学を選択しています。
一方、「付属高校だから卒業生の大半が立正大学へ進む」という学校ではありません。高校3年生のうち立正大学へ進む生徒は例年2〜3割程度で、残りの多くは他大学へ進学します。
立正大学への推薦制度を利用できるのは進学クラス
進路を考えるうえで注意しておきたいのが、立正大学への推薦制度と高校のクラス編成との関係です。
立正大学への付属推薦枠は、原則として高校の進学クラスの生徒が対象になります。一定の志願条件を満たしたうえで希望すれば推薦を受けることができ、大学独自の筆記試験はありませんが、面接と小論文による選考があります。
一方、国公立大学や難関私立大学への進学を目標とする特別進学クラスには、立正大学への付属推薦枠はありません。
つまり、「立正大学への推薦を完全に確保したまま、特進クラスで難関大学だけを自由に受験する」という制度ではありません。
高校でどの進路を重視するかを考えながら、進学クラスと特進クラスを選択していくことになります。進級時には一定の学力基準や面談を経てコース変更も可能です。
2026年度は九州大学・早慶・東京理科大・GMARCHなどにも合格
他大学への進学を選ぶ生徒も多く、2026年度には国公立大学から難関私立大学、理工系大学まで幅広い合格実績が出ています。
| 大学 | 2026年度合格者数 |
|---|---|
| 九州大学 | 1名 |
| 弘前大学 | 1名 |
| 早稲田大学 | 3名 |
| 慶應義塾大学 | 1名 |
| 東京理科大学 | 14名 |
| 明治大学 | 7名 |
| 青山学院大学 | 12名 |
| 立教大学 | 8名 |
| 中央大学 | 6名 |
| 法政大学 | 6名 |
| 芝浦工業大学 | 10名 |
| 東京都市大学 | 17名 |
このほか、東京女子医科大学、東邦大学、北里大学、東京電機大学、東京農業大学、成蹊大学、明治学院大学、國學院大學、日本大学、東洋大学、専修大学などにも合格者がいます。
なお、大学合格実績は延べ人数であり、一人の生徒が複数の大学・学部に合格した場合にはそれぞれに計上されます。合格者数と実際の進学者数は同じではないことには注意が必要です。
指定校推薦や総合型選抜という進路もある
大学進学の方法は、立正大学への内部進学と一般選抜だけではありません。高校には多数の大学から指定校推薦枠があり、学校推薦型選抜や総合型選抜を利用する生徒もいます。
主な指定校推薦枠には、次のような大学があります。
- 上智大学
- 東京理科大学
- 青山学院大学
- 成蹊大学
- 明治学院大学
- 武蔵大学
- 日本大学
- 東洋大学
- 駒澤大学
- 専修大学
- 國學院大學
- 東京農業大学
- 東京都市大学
- 東京電機大学
2026年度も、総合型選抜・学校推薦型選抜を通して東京理科大学、中央大学、芝浦工業大学、成蹊大学、成城大学、明治学院大学、東京農業大学などへの合格者が出ています。
一般選抜だけに進路を限定せず、本人の成績、活動歴、志望理由、得意分野などを見ながら複数の受験方式を検討できることが特徴です。
小論文・面接・自己PRまで個別に指導
総合型選抜や学校推薦型選抜では、大学ごとに提出書類や選考方法が異なります。
立正大立正では、小論文、自己PR書、志望理由書などの添削に加え、模擬面接にも個別に対応しています。
高校3年では大学ガイダンスを行い、各大学の入試担当者から直接説明を受ける機会もあります。一般選抜を予定する生徒には、秋以降に出願校や併願パターンを考えるガイダンスも行われます。
「この偏差値ならこの大学」という一方向の進路指導ではなく、本人の興味から学部・学科を考え、それに必要な入試方式を選んでいくことを重視しています。
中学から続くR-PROGRAMで文章を読み、調べ、自分の考えを表現してきた経験も、小論文や面接、志望理由書を作る段階で生かすことができます。
特進クラスでも部活動と大学受験を両立できる
難関大学を目指す特別進学クラスに進んだからといって、部活動への参加を制限されるわけではありません。
特進クラスでも部活動への加入率は80%を超えており、大学受験を目指しながら放課後の活動を続けている生徒が多くいます。
ただし、高校では7時間目まで授業を行う日もあり、進学クラスと比べて部活動時間が短くなる場合があります。
授業、講習、自習、部活動をどう組み合わせるかについて、自分で時間を管理する力も必要になります。
中学時代に部活動へ打ち込み、高校で特進クラスへ進んだから必ず辞めなければならないという制度ではないため、6年間の中で学習と活動のバランスを調整できます。
付属校の安心感を持ちながら、高校で進路を選び直せる
立正大立正の進路面での特徴は、立正大学への内部進学制度そのものより、付属大学という選択肢を持ちながら他大学進学が学校文化として一般的であることにあります。
中学入学時に具体的な大学まで決まっていなくても、高校までに興味のある学問を見つけ、立正大学に学びたい学部があれば内部進学を選ぶことができます。
一方、国公立大学、早慶・GMARCH、理工系、医療系など別の進路を希望するようになれば、特進クラスや他大学受験に対応した学習へ進むことができます。
「付属校に入ったのだから、その大学へ進まなければならない」という学校ではなく、実際には卒業生の多数が他大学へ進んでいます。
中学入学時に将来を一つに決めず、6年間で学力と興味を伸ばしながら、自分に合った大学を選ぶ。立正大立正の進路設計は、「行ける大学」ではなく「行きたい大学」を探していくための選択肢を残したものになっています。
学費や諸経費について|初年度納入金と6年間で考える教育費
立正大学付属立正中学校の教育費は、入学金・授業料・施設費に加えて、教材や通学カバン、タブレットなどに充てる予納金、PTAにあたる師親会費、生徒会費などを含めて考える必要があります。
2026年度の金額を基準にすると、入学時から初年度に必要となる学校関係費は、男子約122万8,000円、女子約122万8,000円です。さらに学年によって修学旅行積立金などが加わります。
2026年度参考の中学校学費を整理
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 入学金 | 250,000円 | 入学手続時 |
| 授業料 | 507,000円 | 年額・2期分納 |
| 施設費 | 195,000円 | 年額 |
| 予納金(男子) | 235,142円 | 教材・通学カバン・タブレットなどに使用 |
| 予納金(女子) | 235,802円 | 教材・通学カバン・タブレットなどに使用 |
| 師親会入会金 | 10,000円 | 初年度 |
| 師親会年会費 | 13,500円 | 年額 |
| 生徒会入会金 | 5,000円 | 初年度 |
| 生徒会年会費 | 12,000円 | 年額 |
入学金・授業料・施設費・各種会費に予納金を加えると、初年度の目安は男子1,227,642円、女子1,228,302円となります。
男女で差があるのは予納金の金額で、学校納付金の授業料や施設費そのものは同額です。
入学手続時には入学金と予納金を納める
入学時に最初に必要となるのが、入学金25万円と予納金です。
予納金は、単なる追加の施設費ではありません。教材、通学カバン、タブレットなど、入学後に使用する学用品や教育用品の費用に充てられます。
2026年度参考では、入学金と予納金を合わせると次の金額になります。
| 入学金 | 予納金 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 男子 | 250,000円 | 235,142円 | 485,142円 |
| 女子 | 250,000円 | 235,802円 | 485,802円 |
つまり、合格後の入学手続では約48万5,000円を一つの目安として考えておく必要があります。
予納金は年度によって変更される可能性があるため、実際に受験する年度には募集要項で確定額を確認しましょう。
授業料と施設費は中2・中3でも必要
施設費は入学年度だけの費用ではなく、中学2年・3年でも毎年度19万5,000円が必要です。
授業料50万7,000円、施設費19万5,000円に、師親会年会費1万3,500円、生徒会年会費1万2,000円を加えると、現在の金額を基準とした2年目以降の固定的な年間負担は約72万7,500円です。
| 2年目以降の主な年間費用 | 金額 |
|---|---|
| 授業料 | 507,000円 |
| 施設費 | 195,000円 |
| 師親会年会費 | 13,500円 |
| 生徒会年会費 | 12,000円 |
| 合計 | 727,500円 |
ただし、これだけで年間に必要なすべての費用が決まるわけではありません。学年によって旅行積立金などが別途必要になります。
林間学校・修学旅行などの費用も見込んでおく
立正大立正では、中1の林間学校、中2の身延山参拝旅行、中3の関西修学旅行など、学年ごとに宿泊・校外行事があります。
こうした行事に備えて、学年によって修学旅行等の積立金が設定されます。
そのため、授業料や施設費だけを合計して「年間約73万円」と考えるのではなく、実際の家計では旅行関係費も加えた金額を見込んでおく必要があります。
さらに、希望者が参加するスキー教室や約18日間の海外語学研修などについては、通常の学校納付金とは別に参加費が必要です。
特に海外研修は、参加するかどうかによって6年間の総費用に大きな差が出る項目です。本人が国際教育に関心を持っている場合には、入学前から追加費用を想定しておくとよいでしょう。
高校進学時にも22万円の進学時納入金がある
立正大立正は中高一貫教育を行っていますが、中学校から高校へ進む際にも費用が発生します。
現在の設定では、中学校から高校への進学時納入金は22万円です。
高校の年間授業料は50万7,000円、施設費は19万5,000円で、中学校と同額となっています。高校では公的な就学支援制度の対象となる場合があるため、実際の家庭負担は世帯や制度によって異なります。
中学受験で入学金を払えば、そのまま追加費用なしで高校へ進めるわけではない点は、6年間の教育費を考える際に押さえておきたいところです。
現在の学費水準がそのまま続くと仮定した場合、中高6年間の基本的な学校関係費はおおむね500万円前後が一つの目安になります。ただし、将来の授業料改定、旅行積立金、各種用品、希望制プログラムなどによって実際の総額は変わります。
入試成績に応じた特待生制度がある
立正大立正には、入試成績が優秀な受験生を対象とする特待生制度があります。
特待の内容には、入学金だけを免除するものから、授業料や施設費まで免除されるものまであります。
| 区分 | 主な免除内容 |
|---|---|
| 中高一貫6カ年特待 | 入学金、6年間の授業料、初年度施設費 |
| A特待 | 入学金、中学3年間の授業料、初年度施設費 |
| B特待 | 入学金 |
中高一貫6カ年特待は、4科入試または適性検査型入試で合計得点が満点の90%以上、A特待は85%以上など、入試結果に応じた基準が設定されています。
また、いったん一般合格を得た受験生が、その合格を保持したまま後の日程で特待生を目指す「特待チャレンジ入試」もあります。
複数回入試のある立正大立正ならではの制度で、最初に進学資格を確保したうえで、次の試験をより高い目標で受験することができます。
寄付金は任意で、学債はない
入学後には教育環境充実のための寄付制度がありますが、寄付金は任意です。
現在は1口10万円、1口以上という形で案内されていますが、必ず支払わなければ入学できない費用ではありません。また、学債はありません。
この点は、授業料や施設費、予納金などの必須費用とは明確に分けて考える必要があります。
さらに、在学中に経済的事情で通学が困難になった場合には、学校独自の奨学・授業料免除制度も設けられています。成績優秀者や体育・文化活動で顕著な実績を残した在校生を対象とした免除制度もあります。
初年度額だけでなく「高校進学までの6年間」で考えたい
立正大立正の教育費を見るときは、「初年度約123万円」という数字だけで判断しないことが大切です。
初年度には入学金やタブレットなどを含む予納金があるため負担が大きく、2年目以降はそれらが減ります。一方で、学年ごとの旅行積立金、高校進学時の22万円、希望制の海外研修など、別のタイミングで費用が発生します。
また、学校までの通学定期代、大崎駅からスクールバスを利用する場合の交通費、部活動によって必要になる用具・合宿・遠征費なども家庭ごとに異なります。
授業料だけではなく、「どのような6年間を送りたいか」によって総費用が変わると考えると分かりやすいでしょう。
立正大学への付属推薦を利用する場合には、その先に大学4年間の教育費も続きます。中学入学時点で、中高6年間だけでなく大学進学まで含めた資金計画を大まかに立てておくと、将来の進路選択を費用だけで狭めにくくなります。
入試情報と合格の目安|複数回入試と多様な受験方式を整理
立正大学付属立正中学校の中学入試は、2月1日午前・午後から2月7日まで複数の受験機会が用意されています。国語・算数の2科、国語・算数・社会・理科の4科に加えて、英語入試や適性検査型入試もあり、受験生の学習歴や得意分野に合わせて方式を選べることが特徴です。
2027年度入試では入試日程と募集人数が整理され、2月1日午前100名、午後20名、2月2日20名、2月3日10名、2月7日10名の計160名募集となっています。複数回受験しやすい一方、後半になるほど募集人数が少なくなるため、「後の日程なら簡単になる」と考えないことが大切です。
2027年度は2月1日午前・午後を含む5回の受験機会
| 入試区分 | 試験日 | 募集人数 | 選択できる試験方式 |
|---|---|---|---|
| 第1回 午前 | 2月1日 | 男女計100名 | 2科・4科・英語 |
| 第1回 午後 | 2月1日 | 男女計20名 | 2科・4科・英語 |
| 第2回 | 2月2日 | 男女計20名 | 2科・4科・英語・適性検査型 |
| 第3回 | 2月3日 | 男女計10名 | 2科・4科 |
| 第4回 | 2月7日 | 男女計10名 | 2科・4科 |
2027年度では、適性検査型入試は2月2日の第2回で実施されます。入試方式や実施日は年度によって変更されることがあるため、過年度の日程表ではなく受験年度の募集要項を確認する必要があります。
どの入試でも面接はありません。筆記試験の結果を中心に合否が決まるため、学校説明会で学校との相性を確認したうえで、受験本番では各方式に応じた得点力を準備することになります。
一般的な中学受験生は2科または4科から選択
2科入試は国語・算数、4科入試は国語・算数・社会・理科です。
試験時間は国語50分、算数50分。4科受験の場合は、その後に社会・理科を合わせて50分で受験します。
| 試験方式 | 科目 | 主な試験時間 |
|---|---|---|
| 2科 | 国語・算数 | 各50分 |
| 4科 | 国語・算数・社会・理科 | 国語50分、算数50分、社会・理科合わせて50分 |
| 英語 | 英語 | 60分・リスニング含む |
| 適性検査型 | 適性検査Ⅰ・Ⅱ | 各45分 |
第1回午前は8時30分集合で、2科受験なら10時55分、4科受験なら12時に終了します。
2月1日午後入試は15時集合で、2科なら17時25分、4科なら18時30分終了です。他校の午前入試から移動して受験する場合には、午前校の終了時刻だけでなく、西馬込までの移動時間と昼食時間まで確認しておきましょう。
英語入試と適性検査型という入口もある
英語学習を続けてきた受験生は、第1回午前・午後と第2回で英語入試を選択できます。試験時間は60分で、リスニングも含まれます。
帰国生だけを対象とした方式ではなく、英語を得意科目として中学受験に生かしたい受験生にとって選択肢になります。
また、第2回では適性検査Ⅰ・Ⅱを用いる適性検査型入試があります。公立中高一貫校の適性検査対策を進めてきた受験生が、それまでの学習を生かして私立中学校にも挑戦できる方式です。
私立4科型、公立中高一貫型、英語型という異なる受験勉強をしてきた生徒に入口を用意していることは、立正大立正の入試の特徴です。
ただし、入学後は受験方式によって別々の学校生活を送るわけではありません。どの方式で合格しても、基本的には同じカリキュラムの中で学んでいきます。
2026年度は5日程合計で451名が受験、350名が合格
直近の2026年度入試では、各回を合わせた延べ応募者数は1,393名でした。そのうち延べ451名が実際に受験し、350名が合格しています。
| 入試 | 応募者 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 午前 | 219名 | 152名 | 128名 | 約1.2倍 |
| 第1回 午後 | 275名 | 141名 | 119名 | 約1.2倍 |
| 第2回 | 254名 | 36名 | 23名 | 約1.6倍 |
| 第3回 | 301名 | 68名 | 51名 | 約1.3倍 |
| 第4回 | 344名 | 54名 | 29名 | 約1.9倍 |
ここで応募者数が受験者数に比べてかなり多いのは、複数回をまとめて出願する受験生がいることや、後半日程へ出願していても、それ以前に他校へ合格して受験しないケースがあるためです。
そのため、1,393名という応募者数を「約1,400人の異なる受験生が争った」と捉えるのは適切ではありません。実際の競争状況を見る場合には、各回の受験者数と合格者数から実質倍率を見る方が分かりやすいでしょう。
2026年度の合格点は後半日程でやや上昇
2026年度の2科・4科入試では、次の合格点となりました。
| 入試 | 2科合格点 | 4科合格点 |
|---|---|---|
| 第1回 午前 | 100点 | 142点 |
| 第1回 午後 | 104点 | 150点 |
| 第2回 | 101点 | 153点 |
| 第3回 | 102点 | 152点 |
| 第4回 | 111点 | 166点 |
第4回では、2科・4科とも他の日程より合格点が高くなりました。募集人数が少なくなる後半入試では、受験者層や問題との組み合わせによって必要得点が上がることがあります。
「後半まで何度も受ければいつか受かる」と考えるのではなく、第一志望であれば募集人数の多い2月1日から合格を取りにいく準備をしておく方がよいでしょう。
過去問演習では、合格最低点を一度超えたかどうかだけでなく、複数年度・複数回を解いて安定して得点できるかを確認することが重要です。
四谷大塚の80%偏差値は38〜39が目安
2027年度入試に向けた四谷大塚の合格可能性偏差値では、各回は次の水準となっています。
| 入試 | Aライン80偏差値 | Cライン50偏差値 |
|---|---|---|
| 第1回 午前 | 38 | 33 |
| 第1回 午後 | 39 | 34 |
| 第2回 | 38 | 33 |
| 第3回 | 38 | 33 |
| 第4回 | 38 | 33 |
偏差値帯だけを見ると挑戦しやすく感じられる学校ですが、中学受験では模試会社によって偏差値の尺度が異なります。異なる模試の数字をそのまま横に並べて比較しないようにしましょう。
また、午後入試や後半日程には、午前中に別の学校を受験した受験生や、上位校から併願してくる受験生も加わります。模試偏差値だけでなく、その回の過去問でどの程度取れるかを見ることが必要です。
立正大立正を第一志望とするなら、80%ラインに届くことだけを目標にせず、過去問で合格点を安定して上回れる状態をつくる方が本番では安心です。
複数回出願と特待チャレンジを利用できる
入学検定料は2万円で、同時出願を行えば複数回受験できます。
複数回の受験を予定している場合には、最初からまとめて出願することがポイントです。検定料決済後に別の日程を追加すると、再度検定料が必要になります。
さらに、入試で一般合格した後も、次回以降の入試でより高い成績を目指す「特待チャレンジ」の仕組みがあります。
すでに取得した合格資格を確保したまま次の入試を受験できるため、「まず合格を取る→その後、特待を目指す」という受験も可能です。
特待生には入学金のみの免除から、授業料なども含めた免除制度があります。学費負担を考える家庭にとっては、入試得点そのものが入学後の教育費にも関わってきます。
合格発表が早く、2月15日まで手続きを待てる
各回の合否はインターネットで発表されます。
| 入試 | 合格発表 |
|---|---|
| 第1回 午前 | 2月1日 14時30分~ |
| 第1回 午後 | 2月1日 21時~ |
| 第2回 | 2月2日 14時30分~ |
| 第3回 | 2月3日 14時30分~ |
| 第4回 | 2月7日 14時30分~ |
2027年度の入学手続期限は、いずれの回で合格しても2月15日16時までです。
2月1日に合格した場合でも、すぐに進学するかどうかを決断しなければならない学校ではありません。後の日程で第一志望校を受験してから手続きできるため、併願校として組み込みやすい条件になっています。
一方、立正大立正を第一志望とする場合には、複数回入試がある安心感に頼りすぎず、募集人数100名の第1回午前から合格を確保することを目標にしたいところです。
2科・4科・英語・適性検査型という多様な入口と、複数回受験できる日程。自分がこれまで積み上げてきた学習を生かす方式を選びながら、第一志望にも併願にも組み込みやすいことが、立正大立正の中学入試の特徴です。
併願校パターン|午前・午後入試を生かして組み立てる共学校受験
立正大学付属立正中学校は、2月1日午前・午後、2月2日、2月3日、2月7日と複数の受験機会があるため、第一志望としても併願校としても日程を組みやすい学校です。
特に2月1日午後入試を実施していること、西馬込という東京南部の立地、2月15日まで入学手続きを待てることは、併願設計を考えるうえで重要です。午前に別の学校へ挑戦して午後に立正大立正を受験することも、2月1日午前から立正大立正へ挑戦して複数回受験することもできます。
立正大立正が第一志望なら、募集人数の多い2月1日午前から受験する
2027年度入試では、立正大立正の募集人数は2月1日午前が100名と最も多く設定されています。午後は20名、2月2日は20名、2月3日・2月7日は各10名です。
そのため、第一志望であれば「後にも試験があるから」と2月1日を別の学校だけに使うより、募集枠の大きい第1回午前から合格を取りにいく組み方が基本になります。
| 日程 | 立正大立正 | 第一志望の場合の考え方 |
|---|---|---|
| 2月1日午前 | 第1回午前・100名 | 最初の本命受験 |
| 2月1日午後 | 第1回午後・20名 | 午前の結果にかかわらず再挑戦可能 |
| 2月2日 | 第2回・20名 | 他校との兼ね合いで再受験 |
| 2月3日 | 第3回・10名 | 後半になるほど募集枠は小さい |
| 2月7日 | 第4回・10名 | 最後の受験機会として利用 |
すでに一般合格を得た後に、次の入試で特待生を目指すこともできます。第一志望者にとっては、「まず合格資格を確保し、その後に特待チャレンジ」という組み方も可能です。
2月1日午後を使えば、午前校との組み合わせが広がる
立正大立正を併願校として考える場合に使いやすいのが、2月1日午後入試です。
集合は15時なので、午前中に別の学校を受験した後、西馬込へ移動して受験できます。特に大田区・品川区・目黒区・世田谷区・神奈川県東部などの学校との組み合わせを考えやすいでしょう。
ただし、午後入試では午前から続けて試験を受けることになります。昼食、移動、休憩まで含めた時間を事前に確認しておく必要があります。
たとえば午前校が11時30分から12時頃に終了する場合でも、校門を出るまでの時間や駅の混雑があります。模試の偏差値だけで併願可能と判断せず、実際の試験終了時刻から立正大立正の15時集合まで移動できるかを確認しておきましょう。
東京南部の共学校では目黒日本大学・多摩大学目黒・文教大学付属などが候補
立正大立正と併願しやすい学校には、東京南部の共学校が多くあります。
| 学校 | 主な比較ポイント | 2027年度の主な入試日 |
|---|---|---|
| 目黒日本大学中学校 | 大学付属・共学・都心アクセス | 2月1日午前・午後、2月2日午前、2月4日午後 |
| 多摩大学目黒中学校 | 共学・他大学進学を中心とした進路 | 2月1日、2月2日など |
| 文教大学付属中学校 | 大学付属・共学・旗の台 | 2月1日午前・午後、2月2日など複数回 |
| 品川翔英中学校 | 共学・多様な入試方式・西大井 | 2月1日~2月5日に複数回 |
目黒日本大学は、日本大学への内部進学制度を持つ共学校という点で比較しやすい学校です。ただし、目黒日本大学では日本大学への付属進学をより強く意識する家庭も多く、立正大立正とは内部進学者の割合や他大学受験の位置づけが異なります。
文教大学付属も大学付属の共学校ですが、文教大学への内部進学だけに進路を限定しない点では共通しています。
多摩大学目黒や品川翔英は、大学付属という要素より、共学・通学圏・他大学進学という観点から比較しやすい学校です。
大学付属という軸なら、日本大学系列校も比較しておきたい
「大学への内部進学ルートを持ちながら、中高生活を送りたい」という家庭なら、日本大学系列校も比較対象になります。
たとえば日本大学第二中学校は2027年度に2月1日と2月3日の2回入試を行い、どちらも2科または4科を選択できるようになります。
日大二は日本大学への推薦制度を持ちながら他大学へ進む生徒も多く、この点では立正大立正と共通しています。ただし、入試難度は立正大立正より高くなることが多いため、受験生によってはチャレンジ校として位置づけられます。
目黒日本大学も含めて大学系列校を比較する場合には、単に「大学が付いているか」ではなく、次の点を確認するとよいでしょう。
- 卒業生のうち併設大学へ進む割合
- 内部推薦を利用するための条件
- 他大学受験をする場合に内部推薦資格を維持できるか
- 高校のクラス・コース編成
- 希望する学部が併設大学にあるか
立正大立正の場合、立正大学への内部進学は進学クラスを中心とした選択肢であり、特進クラスでは国公立・難関私立大学への受験を前提とします。この仕組みまで含めて比較する必要があります。
立正大立正第一志望なら、複数回受験を前提に日程をつくる方法もある
立正大立正を第一志望とする場合には、次のような受験パターンが考えられます。
| 日程 | 受験例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 1月 | 埼玉・千葉の進学可能な学校 | 本番経験と合格校の確保 |
| 2月1日午前 | 立正大立正 第1回午前 | 募集人数最大の本命回 |
| 2月1日午後 | 立正大立正 第1回午後 / 他の午後校 | 再受験または併願校を確保 |
| 2月2日 | 立正大立正 第2回 / 多摩大目黒 / 文教大付属など | 前日の結果を踏まえて選択 |
| 2月3日 | 立正大立正 第3回 / 日本大学第二②など | 志望順位と合格状況から判断 |
| 2月7日 | 立正大立正 第4回 | 最後の受験機会 |
ただし、第一志望だからといって5回すべてを受験する必要はありません。2月1日午前・午後を連続して受けるだけでも、子どもにはかなりの負担があります。
本人の体力、他校への志望度、すでに確保できている合格校などを見ながら、その時点で最も意味のある受験を選ぶことが大切です。
併願校として使うなら「2月15日まで手続可能」という条件も大きい
立正大立正は、2027年度ではどの回で合格しても2月15日16時まで入学手続きを行うことができます。
これは併願校として考える場合に重要です。
たとえば2月1日午後に立正大立正へ合格した後、2月2日・3日により志望順位の高い学校へ挑戦し、その結果を見てから立正大立正へ入学するか判断できます。
合格発表直後に入学金を納めなければ権利を失う学校と比べると、複数校を受験する家庭にとって資金面・判断面の余裕があります。
反対に立正大立正が第一志望の場合には、早い日程で合格した時点でその後の受験を終了することもできます。複数回入試と長めの手続期間の双方があることで、さまざまな受験パターンを組みやすくなっています。
「安全校」は立正大立正より偏差値が低い学校、という意味ではない
併願校をチャレンジ校・標準校・安全校に分ける場合、学校名だけで固定的に分類することはできません。
立正大立正を安全校として受験する子もいれば、第一志望として何度も挑戦する子もいます。同じ偏差値帯でも、国語・算数の相性や午後入試での疲労によって結果は変わります。
安全校と呼べるかを判断するには、少なくとも次の点を確認したいところです。
- 模試で合格可能性が安定しているか
- 過去問で合格最低点を複数回上回っているか
- 苦手科目が大きな失点につながらないか
- 実際に合格した場合に進学したいと思えるか
特に立正大立正では、2026年度の第4回が実質倍率約1.9倍となり、後半日程の合格点も上昇しました。「何度も入試があるから最後には受かる」とは考えない方がよいでしょう。
2月1日の午前・午後、複数回入試、長めの入学手続期間をどう使うか。立正大立正の併願では、偏差値だけでなく日程の柔軟性を生かしながら、本人が実際に進学してもよい学校を組み合わせることが重要です。
在校生・保護者の声|先生との距離と行事の活気が伝わる学校生活
立正大学付属立正中学校について在校生や保護者から聞かれやすいのは、先生との距離の近さ、設備の充実、部活動や学校行事の活気、そして放課後まで学校で学習しやすい環境です。
一方で、校則や先生の指導の受け止め方、学校が重視する「自主性」と本人の相性については意見が分かれる部分もあります。学校の評判を見るときは、良い面だけを切り取るのではなく、本人がどのような環境で過ごしやすいかという視点で考えることが大切です。
「先生が生徒をよく見ている」と感じる家庭
在校生や保護者の声で比較的よく挙がるのが、先生が一人ひとりの様子を見ながら声をかけてくれるという点です。
中学校は1学年150〜180名前後の規模で、巨大校というほどではありません。授業だけでなく、朝学習、行事、部活動などで教員と接する時間も多く、生徒のちょっとした変化に先生が気づいてくれたという声があります。
学習面でも、質問や補習、自習中の相談など、授業外で先生と関わる機会があります。放課後に校内で勉強してから帰る生徒にとっては、分からない部分を学校の中で解決しやすい環境です。
ただし、先生との相性については当然ながら感じ方に差があります。「熱心」と感じる指導を、別の生徒は「厳しい」と感じる場合もあります。先生との距離が近い学校だからこそ、どのような指導スタイルなのかを説明会などで確かめておくとよいでしょう。
体育祭や立正祭では、生徒の明るさと行動力が見えやすい
学校生活については、「行事になると生徒が積極的になる」という印象を持つ声もあります。
体育祭ではクラスで競技に取り組み、立正祭では展示や舞台、模擬店などを生徒自身が準備します。先生が完成した企画を用意するというより、生徒同士で「どうすれば楽しんでもらえるか」を話し合って形にしていきます。
中学弁論大会や合唱コンクールでも、普段の授業とは違った生徒の姿が見られます。勉強だけを静かに続ける学校というより、行事のときには学年やクラス全体で盛り上がる雰囲気があります。
入試説明会では授業や進路についての情報が中心になりますが、学校の空気を知るなら立正祭などで在校生が実際に動いている様子を見るのが分かりやすいでしょう。
校舎や運動施設への評価は高い
施設については、在校生・保護者の双方から評価されやすい部分です。
校内には約5万冊の図書館、個別ブースを備えた自習室、ラウンジ、人工芝グラウンド、アリーナ、屋内プール、武道場、弓道場、テニスコートなどがあります。
「設備がある」だけではなく、実際の学校生活で使う機会が多いのも特徴です。水泳部や弓道部などは校内の専用施設を利用し、放課後に勉強したい生徒は自習スペースを使えます。
清潔感のある校舎や体育施設を気に入って入学を決める家庭もあります。中高生が授業・部活動・自習まで一日の多くを学校で過ごすことを考えると、施設の使いやすさは入学後の満足度にも関わる部分です。
部活動を通して学年を越えた居場所をつくりやすい
部活動については、野球、サッカー、弓道、チアリーディング、吹奏楽などに積極的に取り組む生徒が多く、放課後の学校生活を楽しんでいるという声があります。
弓道のように小学校では経験する機会が少ない競技や、鉄道研究、茶道、華道などもあり、中学校入学をきっかけに新しい活動を始めることもできます。
中高合同で活動する部では、高校生から教えてもらったり、中学生が学年を上がって後輩を支えたりと、クラス以外の縦の人間関係も生まれます。
一方、部によって練習日数や大会・遠征の頻度にはかなり差があります。学校生活を部活動中心に送りたい場合は、興味のある部について活動曜日や帰宅時間まで確認しておきましょう。
「自主性を重んじる環境」をどう使うかで学校生活が変わる
立正大立正では、生徒自身が考えて行動することを重視しています。R-PROGRAMでも、Research・Read・Reportを通して、自分で情報を集め、自分の言葉で表現することが求められます。
行事や部活動でも同じで、学校から与えられたことをこなすだけではなく、自分から関わるほど経験が増えていきます。
この環境を「自分で好きなことに挑戦できる」と感じる生徒がいる一方、細かな指示や管理があった方が動きやすい生徒には、最初は戸惑うこともあるでしょう。
また、学力層にも幅があり、特待生や難関大学を目指して勉強する生徒もいれば、部活動を中心に学校生活を楽しむ生徒もいます。周囲に合わせるだけではなく、自分は何を目標に学校生活を送るのかを持てるかが重要になります。
校則や生活指導は「自由放任」の学校ではない
生徒の自主性を重んじる一方、生活面では一定のルールがあります。
服装や頭髪、スマートフォンの扱いなどについて指導があり、保護者や生徒の中には「きちんとしていて安心」と感じる人もいれば、「思っていたより細かい」と感じる人もいます。
ここは「自主性」という学校の言葉だけから、自由度の非常に高い学校を想像しない方がよいところです。自分で考えて行動することを求めながら、中高生として守るべき生活上のルールも設けるという考え方です。
校則への感じ方は家庭によって異なるため、制服、スマートフォン、登下校、放課後の過ごし方など、気になる項目があれば入学前に具体的に確認しておくとよいでしょう。
西馬込駅徒歩5分と複数の通学手段も日常では便利
保護者にとっては、通学のしやすさも学校選びのポイントになります。
西馬込駅から徒歩約5分で、さらに大崎駅からスクールバス、五反田・川崎・大森方面から路線バスを利用できます。東京南部や神奈川県東部から通う家庭には、複数の通学ルートを検討できます。
一方、西馬込駅から学校までには住宅地の道路を歩くため、実際の道幅や朝の人通りなどは本人と一度歩いて確かめておきたいところです。
学校についての口コミは、先生、クラス、学年、所属する部活動などによって印象が大きく変わります。一つの高評価や低評価だけで判断するのではなく、先生との距離、行事の活気、生活指導、部活動、学習環境を本人がどう感じるかを学校見学で確かめることが、立正大立正との相性を見るうえで大切です。
この学校に向いている子の特徴|付属校の安心感を持ちながら自分の進路を広げたい子へ
立正大学付属立正中学校に向いているのは、「大学付属校だから受験をしなくてよい」と考える子だけではありません。立正大学への進学ルートを持ちながら、6年間の中で学力を伸ばし、必要であれば国公立大学や難関私立大学まで進路を広げたい子との相性がよい学校です。
また、R-PROGRAMや学校行事では、自分で調べ、考え、周囲と協力しながら行動することが求められます。受け身で指示を待つより、少しずつ自分から動けるようになりたい子にとって、成長の機会を得やすい環境です。
立正大学への道を持ちながら、将来の大学は今すぐ決めたくない子
立正大立正の進路制度は、中学入学時点で将来を一つに決めなくてもよいところに特徴があります。
高校では、立正大学への付属推薦を利用できる進学クラスと、国公立・難関私立大学などを目指す特別進学クラスがあり、本人の学力や希望に応じて方向を選びます。
小学6年生の段階では、「大学で何を学びたいか」まで具体的に決まっていない子の方が多いでしょう。中高で英語、理科、社会、R-PROGRAM、部活動などに触れながら興味を見つけ、その時点で自分に合う大学を考えることができます。
立正大学に学びたい分野があれば付属推薦を利用し、別の大学で学びたいことが見つかれば他大学受験へ進む。大学付属校の安心感と、進路変更の余地の両方を残しておきたい子には合いやすい仕組みです。
調べたことを自分の言葉で伝える力を伸ばしたい子
立正大立正の特色であるR-PROGRAMでは、Research・Read・Reportの3つを繰り返します。
情報を集めるだけで終わらず、その内容を正しく読み取り、自分なりに整理して他者へ伝えるところまで進むことが特徴です。
さらに、朝のコラムリーディングやスピーチ、中学弁論大会、立正祭での発表など、人前で表現する機会も学校生活の中にあります。
小学生の段階で発表が得意である必要はありません。むしろ、「人前で話すのは少し苦手だけれど、中学では自分の考えを伝えられるようになりたい」という子にも意味があります。
読む・考える・話す・書くという力を、毎日の小さな積み重ねで伸ばしたい子には、R-PROGRAMを活用しやすいでしょう。
基礎から学び直しながら、中学入学後に伸びたい子
立正大立正は、入学時点ですでに高い完成度を持つ生徒だけを対象にした学校ではありません。
数学や英語では理解度に応じた授業を取り入れ、朝学習、補習、自習環境などを使いながら、中学校段階で基礎学力と学習習慣を固めていきます。
そのうえで、学力が伸びれば特進クラスや難関大学への進路も視野に入ります。入学時の偏差値だけで6年後の進路が決まるわけではありません。
一方、学校がすべてを自動的に引き上げてくれるわけでもありません。授業を受けるだけでなく、自習室を使う、分からないところを先生に質問する、家庭学習を続けるといった本人の行動も必要です。
「今の成績だけで学校を決めるより、中学入学後にもう一段伸びたい」という子には、利用できる学習環境があります。
勉強だけでなく、部活動や行事にも本気で取り組みたい子
立正大立正では、部活動や学校行事も6年間の大きな部分を占めます。
野球、弓道、水泳、吹奏楽、鉄道研究など活動の種類が多く、校内には人工芝グラウンド、屋内プール、武道場、弓道場、音楽施設などもあります。
体育祭や立正祭、合唱コンクール、宿泊行事などでは、クラスや学年で協力する機会も多くあります。
特進クラスへ進んでも部活動を続ける生徒がいるため、「難関大学を目指すなら部活動は高校途中でやめる」という前提の学校ではありません。
もちろん、活動量の多い部では練習や大会と勉強の両立が必要です。だからこそ、勉強か部活のどちらか一方ではなく、時間を工夫して両方に取り組みたい子に向いています。
共学校で、さまざまなタイプの仲間と関わりたい子
立正大立正は男女共学で、中学校では男子がやや多い学年構成になっています。
授業、クラス活動、体育祭、立正祭などを男女一緒に経験し、異なる考え方や性格を持つ仲間と6年間を過ごします。
女子校・男子校のように性別で環境を分ける学校より、日常生活の中で男女が自然に協力する環境を希望する子には合いやすいでしょう。
また、立正大学への内部進学を考える生徒、難関大学を目指す生徒、部活動に熱中する生徒など、学校内には目標の異なる生徒がいます。
周囲全員が同じ方向を向いている環境より、異なる目標を持つ人と関わりながら自分の進路を考えたい子にとっては、この幅が学校生活の刺激になります。
「自由放任」より、一定のルールの中で自立したい子
立正大立正では自主性を重視していますが、何をしても自由という学校ではありません。
制服、生活態度、スマートフォンなどについて一定のルールがあり、必要に応じて先生から指導を受けます。
その一方で、R-PROGRAM、行事、部活動などでは、自分で考えて動くことが求められます。
つまり、細かな校則で行動をすべて決められる学校でも、完全な自由放任でもなく、一定の枠の中で自分の判断力を育てていくタイプの学校です。
生活面ではある程度学校に見守ってほしいけれど、成長するにつれて自分で考えて動けるようになってほしいという家庭にも合いやすいでしょう。
「行学二道」を学校生活の中で実践してみたい子
立正大立正の建学の精神である「行学二道」は、知識を身につけるだけではなく、それを行動につなげるという考え方です。
R-PROGRAMで社会について調べる。弁論大会で自分の意見を伝える。立正祭では仲間と企画を形にする。修学旅行では自分たちで計画を立てて行動する。部活動では先輩や後輩と一つの目標へ向かいます。
こうした経験を通して、勉強で得たものを学校生活の外へ持ち出していくことが求められます。
小学生の時点で積極的なリーダーである必要はありません。最初は人に誘われて参加するところからでも、6年間の中で少しずつ自分から動けるようになればよいでしょう。
「知っている」で終わらず、「それを使って何かしてみたい」と思える子にとって、立正大立正は学校理念と日々の生活がつながりやすい環境です。
まとめ|「行学二道」を軸に学習・行事・進路を積み上げる6年間
立正大学付属立正中学校は、立正大学への付属推薦制度を持ちながら、他大学受験にも対応する共学の中高一貫校です。西馬込駅から徒歩約5分という通いやすさ、R-PROGRAMを中心とした学習、充実した運動施設や自習環境など、6年間の学校生活を支える条件がそろっています。
学校全体を貫くのは、学ぶことと実際に行動することを結びつける「行学二道」という考え方です。授業で知識を得るだけでなく、調べる、伝える、仲間と協力する、社会に触れるといった経験まで含めて、生徒の成長につなげています。
R-PROGRAMで「調べる・読み取る・表現する」を積み重ねる
立正大立正の学習面で特徴的なのが、Research・Read・Reportの3つを柱とするR-PROGRAMです。
情報を集めるだけでなく、それを読み取り、自分なりに整理し、他者へ伝えるところまでを一連の学習として扱います。
朝のコラムリーディングやスピーチ、中学弁論大会、立正祭での発表なども、この学び方とつながっています。
中学受験までの「問題を解いて正解する勉強」から一歩進み、自分の考えを言葉にする力を6年間で伸ばしたい子には取り組みやすい教育です。
中学では基礎を固め、高校で進路を広げられる
中学校では英語・数学を中心に理解度を確認しながら基礎を固め、学年が上がるにつれて高校内容や発展的な学習へ進みます。
高校では、立正大学への付属推薦を利用できる進学クラスと、国公立大学・難関私立大学への進学を目指す特別進学クラスがあり、本人の希望に応じて方向を変えられます。
中学入学時の学力だけで6年後の進路を決めるのではなく、入学後の努力によって選択肢を広げていく考え方です。
「今の偏差値で行ける大学」ではなく、6年間で力を伸ばして「自分が行きたい大学」を考えたい家庭には、この進路設計が合いやすいでしょう。
立正大学への付属推薦が「一つの選択肢」として残る
大学付属校として、立正大学への内部進学制度があることは大きな特徴です。
心理、法、経営、経済、文学、データサイエンス、地球環境科学など、立正大学の各学部へ毎年一定数の生徒が進学しています。
一方で、卒業生の多数が他大学を選択しており、早慶、東京理科大、GMARCH、理工系大学、国公立大学などへの進学実績もあります。
付属大学へ進むことだけを前提とした学校ではないからこそ、「立正大学という道も持ちながら、高校までに本当に進みたい進路を決める」という学校選びができます。
部活動・行事まで含めて学校生活を充実させやすい
学校生活では、体育祭、立正祭、合唱コンクール、弁論大会、宿泊行事、関西修学旅行など、仲間と協力する行事が年間を通して行われます。
部活動も、野球、弓道、水泳、吹奏楽、鉄道研究など幅広く、校内には人工芝グラウンド、屋内プール、弓道場、武道場、テニスコートなどがあります。
授業だけを受けて帰宅する学校というより、放課後まで部活動や自習に取り組み、一日の多くを学校で過ごすことができます。
そのため、勉強だけではなく部活動や行事にも積極的に参加したい子にとって、6年間の居場所をつくりやすい環境です。
西馬込駅徒歩約5分と複数の交通手段も日常では大きい
最寄りの西馬込駅から徒歩約5分というアクセスも、実際に6年間通うことを考えると見逃せません。
西馬込は都営浅草線の始発・終着駅で、五反田・三田・日本橋方面へつながります。大崎駅からはスクールバスがあり、五反田・川崎・大森方面から路線バスを利用することもできます。
学校周辺は住宅地で、大きな繁華街を長く歩いて通学する環境ではありません。
教育内容や進学実績に比べるとアクセスは目立ちにくい項目ですが、毎日の往復を6年間続ける以上、駅からの近さと複数の通学経路を持てることは学校生活の負担を考えるうえで重要です。
「大学付属だから安心」だけで選ばず、6年間の使い方を見たい
立正大立正を検討するとき、立正大学への付属推薦は分かりやすいメリットです。しかし、この学校の特徴は推薦制度だけではありません。
R-PROGRAMで自分の考えを伝える力を育て、週6日の授業で基礎を固め、部活動や学校行事にも参加する。その中で高校以降の進路を少しずつ具体化していく学校です。
一方で、自主性を重視しながら一定の生活指導もあるため、完全な自由放任校を求める家庭とはイメージが異なる場合があります。また、高校で特進クラスを選べば、立正大学への推薦制度との関係も変わります。
学校説明会では大学進学制度だけでなく、実際の授業、在校生の様子、部活動、校則、自習環境などまで確認すると、入学後の姿を想像しやすくなります。
「学んで終わり」にせず、行動へ移したい子に合う学校
立正大立正を最後に一言で表すなら、「学ぶこと」と「行動すること」を6年間でつなげていく学校です。
調べた内容を発表する。体育祭や立正祭を仲間とつくる。修学旅行では自分たちで行動する。部活動では目標へ向かって練習する。高校では自分の進路を自分で選ぶ。
こうした経験の積み重ねが、「行学二道」という学校理念につながっています。
立正大学への付属推薦という安心感を持ちながら、中学入学後に学力を伸ばし、部活動や行事にも参加し、6年間で自分に合った進路を見つけたい。そんな家庭にとって、立正大学付属立正中学校は検討しやすい共学校です。

