【2026年版】新渡戸文化中学校の評判は?「好き」を社会につなげる3C教育と探究学習を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|「幸せをつくりだす力」を育てる共学中高一貫校
    1. 新渡戸文化中学校の基本情報
    2. 2027年に創立100周年を迎える歴史ある学園
    3. 初代校長・新渡戸稲造の精神を現代の教育へ
    4. 中学校で目指すのは「自走する生徒」
    5. 教育活動の主語は生徒
    6. 独自の「3Cカリキュラム」
    7. 「ここにはいない誰か」と出会う学び
    8. 少人数で対話しやすい学習環境
    9. 子ども園から短期大学までがつながる学園
    10. 2027年度へ向けて進化を続ける学校
    11. 新渡戸文化中学校の概要をまとめると
  2. アクセスと立地環境|東高円寺駅から徒歩5分の都心型キャンパス
    1. 新渡戸文化中学校の所在地
    2. 主な通学経路
    3. 東高円寺駅から徒歩約5分
    4. 中野駅からは徒歩約15分
    5. 複数の路線バスも利用可能
    6. 京王バス
    7. 関東バス
    8. 都営バス
    9. 9時登校で朝の通学にゆとり
    10. 放課後活動後は18時までに完全下校
    11. 条件を満たせば自転車通学も可能
    12. 都心の利便性と学園らしい環境を両立
    13. 駅前型の学校とは異なる落ち着き
    14. 入試当日は公共交通機関の利用が基本
    15. 新渡戸文化中学校へ通いやすい家庭
    16. 通学面で確認しておきたいポイント
  3. 教育方針とカリキュラム|「好き」を社会につなげる独自の3C教育
    1. 新渡戸文化独自の3Cカリキュラム
    2. Core Learning|基礎学力を自分に合った方法で身につける
    3. SPLで自分のペースに合った学習を進める
    4. Qubenaやeboardを使った個別最適化学習
    5. 一人1台のiPadを学びの起点に
    6. Cross Curriculum|毎週水曜日を使った教科横断型の探究
    7. 生徒が自分で選ぶ「ラボ」
    8. 「100人の大人と出会う」を目指す
    9. Challenge Based Learning|社会の課題へ実際に働きかける
    10. 放課後にも多様なプロジェクトが生まれる
    11. 学期の始まりは「なぜ学ぶのか」を考える
    12. 従来型の定期考査だけに頼らない評価
    13. 新渡戸祭とスタディフェスタで学びを発信
    14. 「学びのミライ地図」でなりたい自分を考える
    15. 生徒自身が説明するプレゼン型面談
    16. 英語は学年や周囲と比べずに伸ばす
    17. 夏期・冬期の集中講座と希望制補習
    18. 平日は6時間、土曜日は3時間授業
    19. 新渡戸文化の教育で育てる力
    20. 自由に見えて、自己管理が求められる教育
    21. 新渡戸文化のカリキュラムに向いている子
    22. 入学前に確認したいポイント
  4. 学習環境と施設設備|全面天然芝とICT環境が整うキャンパス
    1. 新渡戸文化中学校の主な施設
    2. 学び方に合わせて変化する普通教室
    3. 一人1台のiPadを学校管理のもとで使用
    4. 自由な発想を形にするVIVISTOP NITOBE
    5. 発表と表現の舞台となるNITOBEシアター
    6. 対話や共同学習に使うNITOBEハピネスホール
    7. 都心では貴重な全面天然芝グラウンド
    8. 人工芝の中庭「ガーデン」
    9. 冷暖房を備えた大体育館と小体育館
    10. 食と社会を学ぶNITOBEキッチン
    11. 短期大学と共用するLABORATORY
    12. 芸術表現を支える美術室
    13. 読書と調べ学習を支えるライブラリーラウンジ
    14. 放課後の自習に使える第2カフェテリア
    15. 給食はなく、弁当持参が基本
    16. 生徒と保護者を支えるカウンセリングルーム
    17. 身体面を支える保健室と安全体制
    18. 現在の公式施設案内で確認したい点
    19. 施設面における新渡戸文化の強み
    20. 学校見学で確認したいポイント
  5. 学校生活と行事|生徒主体の新渡戸祭と学びを深めるスタディツアー
    1. 新渡戸文化中学校の一日の流れ
    2. 日々の学校生活にも「余白」がある
    3. 新入生を迎える中高合同の入学式
    4. 学年や仲間との関係を深めるワクワクDAY
    5. 中高生が主体となってつくる体育祭
    6. ダンスも生徒自身がプロデュース
    7. 最大の学校行事「新渡戸祭」
    8. 新渡戸祭は準備の過程も学び
    9. 探究の途中経過も伝えるポスターセッション
    10. 1年間の学びを発信するスタディフェスタ
    11. 成果だけでなく探究の過程を評価
    12. 行き先を選ぶ社会課題解決型のスタディツアー
    13. 2025年度は山形・徳島などへ
    14. 過去には福島県や群馬県なども訪問
    15. 中学2年生から参加できるフィリピンスタディツアー
    16. 旅の後も学びが続く
    17. 先輩へ感謝を伝える「3ks day」
    18. 式典も中高合同で行われる
    19. 主な年間行事の目安
    20. 学校行事を通して育てる力
    21. 生徒主体の行事に向いている子
    22. 入学前に確認したいポイント
  6. クラブ活動と放課後の学び|プロの指導者と取り組む多彩な活動
    1. 中学生が参加できる主な部活動
    2. 関東・全国を目指す剣道部
    3. 全国大会出場実績を持つ卓球部
    4. プロダンサーから学べるダンス部
    5. 男女がそれぞれ大会へ挑戦するバスケットボール部
    6. 自由な表現を追究できる美術部
    7. 企画からライブ運営まで担う軽音楽部
    8. 部活動だけではない新渡戸文化の放課後
    9. プロジェクトは生徒自身がつくる
    10. 部活動とプロジェクトを組み合わせる
    11. 最終下校は原則18時
    12. 活動日数と学習の両立
    13. 中高合同活動のメリット
    14. 部活動やプロジェクトに向いている子
    15. 入部・参加前に確認したいポイント
  7. 進学実績と卒業後の進路|探究経験を生かした多様な大学進学
    1. 中学校から始まるキャリアデザイン
    2. 中学校卒業後は併設高校で学びを発展
    3. 探究進学コースは一般選抜と総合型選抜の両方に対応
    4. 2020年度から2024年度までの主な大学合格実績
    5. 探究進学コースの主な進路実績
    6. 総合型選抜・学校推薦型選抜を活用する生徒が多い
    7. 指定校推薦の選択肢も幅広い
    8. 大学・短期大学・専門学校との連携
    9. 系列の新渡戸文化短期大学という進路
    10. 美術・食・医療など専門分野への進学に強み
    11. 進路実現を支える高校でのサポート
    12. 2023年度卒業生の進路満足度は100%
    13. 進学実績を見る際の注意点
    14. 一般選抜で難関大学を目指す場合に確認したいこと
    15. 新渡戸文化の進路教育に向いている子
    16. 学校説明会で確認したいポイント
  8. 学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間の費用
    1. 入学時に必要となる費用
    2. 中学校で毎月必要となる費用
    3. 学年別に見る年間納入金
    4. 毎月の費用には何が含まれている?
    5. 学校納入金とは別に考えておきたい費用
    6. 中高6年間の費用を試算
    7. 高校ではコース別費用が加わる場合がある
    8. 東京都の中学校授業料助成
    9. 入学金の軽減制度
    10. 家計計画で確認したいポイント
  9. 入試情報と合格の目安|個性や「好き」を評価する多様な入試
    1. 2027年度入試の日程と試験内容
    2. 2027年度入試で注目したい変更点
    3. 受験資格
    4. 教科選択型入試|得意な2教科で受験できる
    5. 2科入試|国語・算数と面接で評価
    6. 教科型入試でも面接がある
    7. グループワーク入試|対話力と作文を評価
    8. グループワーク入試で避けたい行動
    9. グループワーク入試の対策
    10. マイ探究入試|自分の「好き」と行動を伝える
    11. 提出動画で伝える内容
    12. 当日のプレゼンテーション
    13. マイ探究入試の評価ポイント
    14. すべての方式で報告書を提出
    15. 出願期間と締切
    16. 受験料
    17. 試験当日の持ち物
    18. 合格発表と入学手続
    19. 2027年入試の偏差値目安
    20. 偏差値だけでは合否を判断しにくい
    21. 過去問題と入試傾向説明会を活用する
    22. 入試方式の選び方
    23. 入試に向けた準備の流れ
    24. 受験前に確認したいポイント
  10. 併願校パターン|探究型・国際教育に強い学校を組み合わせる受験プラン
    1. 併願校選びの基本方針
    2. 新渡戸文化中学校を基準とした併願候補
    3. チャレンジ校① 文化学園大学杉並中学校
    4. チャレンジ校② 八雲学園中学校
    5. 標準校として検討しやすい明星学園中学校
    6. 安全校として検討しやすい東京立正中学校
    7. 併願パターン① 新渡戸文化を第一志望にする場合
    8. 併願パターン② チャレンジ校にも挑戦する場合
    9. 併願パターン③ 早い段階で合格を確保したい場合
    10. 入試方式別に併願校を考える
    11. 午前・午後入試を組み合わせる際の注意点
    12. 安全校は偏差値だけで決めない
    13. 偏差値による難易度調整
    14. 併願校を決めるまでの手順
    15. 学校説明会で確認したいポイント
  11. 在校生・保護者の声|生徒の「やりたい」を応援する学校文化
    1. 在校生から聞かれる主な声
    2. 「好き」を活動へ変えられることが魅力
    3. プロジェクト活動で感じる成長
    4. 先生との距離が近く相談しやすい
    5. 発表する機会が多く、自信につながる
    6. 学校説明会の運営にも生徒が参加
    7. 中高の先輩後輩がつながりやすい
    8. 保護者から評価されやすいポイント
    9. 子どもの変化を実感しやすいプレゼン型面談
    10. 保護者も学校づくりを支える存在
    11. 安心面を評価する声につながる相談体制
    12. 入学後に戸惑う可能性がある点
    13. 「自由」と「何もしなくてよい」は異なる
    14. 教科学習を重視する家庭が確認したいこと
    15. 少人数校ならではの人間関係
    16. 口コミを見る際の注意点
    17. 学校説明会で在校生へ聞きたい質問
    18. 保護者へ聞きたい質問
    19. 公開行事で確認したい生徒の姿
    20. 在校生・保護者の声から見える新渡戸文化の魅力
    21. 在校生・保護者の声から考えたい注意点
  12. この学校に向いている子の特徴|自分の興味から行動を起こしたい子
    1. 新渡戸文化中学校に向いている子の特徴
    2. 自分の「好き」を学びへ変えたい子
    3. 自分から行動を起こしてみたい子
    4. 話し合いや共同作業を楽しめる子
    5. 発表や表現に挑戦したい子
    6. 社会の出来事に関心がある子
    7. 自分のペースで基礎学習を進めたい子
    8. 失敗を恐れず試行錯誤できる子
    9. 少人数の環境で先生と深く関わりたい子
    10. 中高の先輩と一緒に活動したい子
    11. 美術・食・医療などの興味を将来へつなげたい子
    12. 新渡戸文化に入ってから「好き」を探したい子
    13. 入学後に苦労しやすい子の特徴
    14. 「自由な学校」を求めるだけでは注意が必要
    15. 難関大学進学を最優先する家庭が確認したいこと
    16. 大規模校の豊富な選択肢を求める子は確認が必要
    17. 通学と土曜日授業との相性
    18. 学費や校外活動を含めた家庭との相性
    19. 新渡戸文化中学校との相性チェック
    20. 学校見学で本人に確かめたいこと
  13. まとめ|自分の「好き」から社会の幸せをつくる共学校
    1. 新渡戸文化中学校の主な魅力
    2. 「教育活動の主語を生徒にする」学校
    3. 探究と基礎学力を両立する仕組み
    4. 行事も社会とつながる学びの場
    5. 部活動とプロジェクトから選べる放課後
    6. 進路は自分の興味と将来像から考える
    7. 多様な強みを評価する2027年度入試
    8. 学費は総額で確認が必要
    9. 新渡戸文化中学校に向いている子
    10. 入学前に慎重に確認したい点
    11. 学校説明会や公開行事で相性を確かめよう
    12. 新渡戸文化中学校の総合評価

学校の概要|「幸せをつくりだす力」を育てる共学中高一貫校

新渡戸文化中学校は、東京都中野区本町にある私立の共学中学校です。併設する新渡戸文化高等学校とともに中高一貫教育を行い、知識を覚えるだけではなく、生徒自身の興味や問題意識を実社会での行動へつなげる教育を実践しています。

学校が育てたい人物像として掲げているのは、「自分と社会の幸せを創り出すHappiness Creator」です。自分自身の希望を実現するだけでなく、周囲の人や地域、社会の幸せにも貢献できる人を目指します。

授業では、基礎学力を身につける教科学習と、教科を越えて学ぶ探究活動、企業・大学・地域などと連携する社会課題解決型のプロジェクトを組み合わせています。学校から与えられた課題をこなすのではなく、自分の「好き」「気になる」「やってみたい」を学びの出発点にできることが、新渡戸文化中学校の大きな特徴です。

新渡戸文化中学校の基本情報

学校名新渡戸文化中学校
読み方にとべぶんかちゅうがっこう
所在地〒164-8638 東京都中野区本町6-38-1
学校区分私立・共学
教育形態併設型中高一貫教育
設置者学校法人新渡戸文化学園
併設校新渡戸文化高等学校
教育の最上位目標自分と社会の幸せを創り出すHappiness Creatorの育成
中学校で目指す生徒像自ら考え、選び、行動できる「自走する生徒」
主な教育の特色3Cカリキュラム、探究学習、教科横断型授業、社会連携、個別最適化学習

2027年に創立100周年を迎える歴史ある学園

新渡戸文化学園の歴史は、1927年に東京市本郷区で設立された女子文化高等学院から始まりました。1928年には女子経済専門学校へ改称され、教育者・農学者・国際人として知られる新渡戸稲造が初代校長に就任しました。

1931年には、現在の中野区本町にあった成美高等女子学校を引き継ぎ、新渡戸稲造が校長を兼任します。その後、学制改革によって1947年に中学校・高等学校へ改組され、1950年に東京文化中学校・高等学校となりました。

2008年には法人名を学校法人新渡戸文化学園へ変更し、2010年から現在の新渡戸文化中学校・高等学校という校名を使用しています。2027年10月には、学園創立100周年を迎える予定です。

主な沿革
1927年女子文化高等学院を創立
1928年女子経済専門学校へ改称し、新渡戸稲造が初代校長に就任
1931年現在地にあった高等女学校を引き継ぐ
1947年学制改革により中学校・高等学校へ改組
1950年東京文化中学校・高等学校へ改称
2008年法人名を学校法人新渡戸文化学園へ変更
2010年新渡戸文化中学校・高等学校へ改称
2027年学園創立100周年を迎える予定

初代校長・新渡戸稲造の精神を現代の教育へ

新渡戸稲造は、著書『武士道』を通して日本の精神文化を世界へ紹介し、国際連盟事務次長として国際社会でも活躍した教育者です。

新渡戸文化中学校では、新渡戸稲造が大切にした利他の精神を、現代社会に合った教育へ発展させています。その考えを象徴するのが、Happiness Creatorという人物像です。

学校が考える「幸せ」は、自分だけが満足することではありません。自分の興味や能力を生かし、周囲の人、地域、社会を少しでもよくしていくことを目指します。

  • 自分が何に関心を持っているかを理解する
  • 自分で問いや目標を設定する
  • 異なる考えを持つ人と協力する
  • 学んだ知識を実社会で活用する
  • 周囲の人や社会の幸せにつながる行動を起こす

新渡戸文化の探究活動は、目立つ発表や成果物をつくることだけが目的ではありません。自分の関心を掘り下げ、社会にいるさまざまな人と出会い、自分に何ができるかを考える過程を重視しています。

中学校で目指すのは「自走する生徒」

学校が中学生に求めるのは、最初から何でも一人でできることではありません。教員や仲間の支援を受けながら、自分で考え、選択し、行動できる「自走する生徒」へ成長することです。

一般的な授業では、教員が内容や手順を決め、生徒が指示に従って学ぶ場面が多くなります。新渡戸文化では、学習内容に一定の基準を設けながらも、生徒が自分の関心や学習状況に応じて選べる余白を大切にしています。

  • 何を知りたいのかを自分で考える
  • 必要な情報や協力者を探す
  • 計画を立てて活動する
  • 失敗した理由を振り返る
  • 学んだことを他者へ伝える
  • 次に取り組む課題を自分で決める

高校では、中学校で身につけた自律性を基盤として、学校や地域の枠を越えて活動する「越境する生徒」への成長を目指します。

教育活動の主語は生徒

新渡戸文化中学校のカリキュラムポリシーには、「教育活動の全ての主語を生徒にする」という考え方があります。

これは、教員が何も教えず、生徒へ全てを任せるという意味ではありません。教員は知識を一方的に与えるだけの存在ではなく、生徒の疑問を引き出し、必要な人や場所とつなぎ、活動を振り返るための伴走者となります。

従来型の学び新渡戸文化が重視する学び
決められた答えを覚える自分の問いを見つけ、複数の答えを考える
教員の説明を聞く考え、共有し、表現する
教科ごとに知識を学ぶ複数の教科を組み合わせて課題を考える
校内で学習を完結させる企業、大学、地域、海外とつながる
失敗を避ける試行錯誤を学びの一部として振り返る

生徒には自由だけでなく、自分の選択に責任を持つことも求められます。計画が進まない場合や意見が対立した場合にも、教員がすぐに正解を示すのではなく、生徒自身が解決方法を考えます。

独自の「3Cカリキュラム」

Happiness Creatorを育てるために設けられているのが、新渡戸文化独自の3Cカリキュラムです。

学び主な内容
Core Learning教科学習を通して、社会で必要となる基礎学力や知識を身につける
Cross Curriculum教科の枠を越え、自分の「好き」や関心から問いを深める
Challenge Based Learning学びから生まれた問いを基に、社会課題の解決へ実際に挑戦する

探究活動を重視する学校ではありますが、基礎学力を軽視しているわけではありません。Core Learningで身につけた知識や技能を、Cross CurriculumやChallenge Based Learningで実際に使う構成となっています。

教科書で学んだ数学、理科、社会、英語などを、商品開発、環境問題、地域活動、情報発信といった現実の課題へつなげることで、知識を学ぶ意味を実感します。

「ここにはいない誰か」と出会う学び

新渡戸文化の教育では、校内の友人や教員だけでなく、普段の生活では出会わない人と関わることを大切にしています。

企業の担当者、大学の研究者、地域で活動する人、農林水産業に携わる人、社会課題の当事者などと出会うことで、生徒は自分とは異なる立場や価値観を知ります。

学校では、こうした相手を「ここにはいない誰か」と表現しています。

  • 商品やサービスを利用する人
  • 地域で暮らす子どもや高齢者
  • 環境問題の影響を受けている人
  • 異なる文化や生活習慣を持つ人
  • 未来に社会を引き継ぐ次の世代

自分の興味だけで活動を終わらせず、その活動が誰にどのような影響を与えるのかを考えることで、社会を見る視野を広げます。

少人数で対話しやすい学習環境

新渡戸文化中学校は、比較的小規模な学校です。公式FAQでは、1クラスの人数は学年によって異なるものの、多くても20~30名程度と案内されています。

男女比も学年によって変動します。現在の公式FAQでは、男子がやや多い構成と説明されていますが、年度や学年によって異なるため、最新の在籍状況は学校説明会で確認するとよいでしょう。

附属小学校から内部進学する生徒と、中学受験で入学する生徒は同じクラスで学びます。公式案内では、附属小学校からの進学者は全体の2割程度とされており、中学から入学する生徒がクラスの多数を占めます。

  • グループワークで全員が発言しやすい
  • 教員が一人ひとりの興味や学習状況を把握しやすい
  • プロジェクトで役割を持つ機会が多い
  • 学年を越えた交流が生まれやすい
  • 外部から入学する生徒もなじみやすい

ただし、少人数校では、黙って座っていれば目立たずに過ごせるとは限りません。対話、発表、共同作業などへ参加する機会が多く、自分の考えを少しずつ言葉にする姿勢が求められます。

子ども園から短期大学までがつながる学園

中野区本町のキャンパスには、子ども園、小学校、中学校、高等学校、新渡戸文化短期大学のフードデザイン学科など、異なる年代の学習者が集まっています。

年齢の異なる人が同じ学園内で生活することで、中学生が小学生や園児と関わったり、短期大学の専門的な学びへ触れたりする機会が生まれます。

例えば、食や栄養、子ども、地域交流などをテーマにした活動では、学園内の人材や施設を生かした連携が可能です。中学校だけで教育活動を完結させず、学園全体を学びの場として活用できる点も特徴です。

2027年度へ向けて進化を続ける学校

新渡戸文化学園は、創立100周年となる2027年度へ向けて、教育内容や学習環境のさらなる更新を進めています。

学園が100周年に向けて掲げているテーマは、「月曜日、行きたくなる学校」です。

学校を、決められた授業を受けるだけの場所ではなく、自分の居場所があり、好きなことへ挑戦でき、さまざまな大人や仲間と出会える場所にすることを目指しています。

  • 生徒が選択できる学びの余白を増やす
  • 学校のルールづくりへ生徒が参加する
  • 校内に安心して過ごせる居場所をつくる
  • 教員以外の専門家や社会人と出会う
  • 放課後の活動を学びの時間として充実させる
  • スタディツアーで学校外の社会へ出ていく

長い歴史を持ちながら、従来の学校教育の形を守り続けるのではなく、時代に合わせて積極的に教育を変えている学校といえるでしょう。

新渡戸文化中学校の概要をまとめると

  • 東京都中野区にある私立の共学中高一貫校
  • 1927年創立の学園で、2027年に創立100周年を迎える
  • 新渡戸稲造を初代校長とする歴史を持つ
  • 目標は「自分と社会の幸せを創り出すHappiness Creator」の育成
  • 中学校では、自ら考えて行動する「自走する生徒」を目指す
  • 教育活動の主語を生徒にすることを重視している
  • Core Learning・Cross Curriculum・Challenge Based Learningから成る3C教育を実践
  • 企業、大学、地域などと連携した社会課題解決型の学びが多い
  • 1クラス20~30名程度の比較的少人数の環境
  • 附属小学校からの内部進学者と中学受験入学者が共に学ぶ

新渡戸文化中学校は、難関問題を解くための学力だけを追求する学校ではありません。基礎学力を身につけた上で、自分の興味から問いを生み出し、他者と協力しながら実社会へ働きかける力を育てます。

決められた答えを覚えるだけでなく、自分の「好き」や疑問を学びへ変えたい子、社会とつながる体験を通して成長したい子にとって、魅力の大きい共学中高一貫校といえるでしょう。

アクセスと立地環境|東高円寺駅から徒歩5分の都心型キャンパス

新渡戸文化中学校は、東京都中野区本町6丁目にあります。最寄り駅は東京メトロ丸ノ内線の「東高円寺駅」で、学校までは徒歩約5分です。

新宿駅から東高円寺駅までは丸ノ内線で約7分と、都心からのアクセスに優れています。JR中央・総武線や東京メトロ東西線の「中野駅」からも徒歩約15分で、複数の鉄道路線やバスを利用できることが特徴です。

朝は9時までに登校するため、一般的な私立中学校と比べて始業時刻にゆとりがあります。電車の混雑する時間帯を多少ずらして通学できることも、生徒や家庭にとって安心材料となるでしょう。

新渡戸文化中学校の所在地

所在地〒164-8638 東京都中野区本町6-38-1
最寄り駅東京メトロ丸ノ内線「東高円寺駅」
東高円寺駅から徒歩約5分
中野駅から南口から徒歩約15分
電話番号03-3381-0408

主な通学経路

利用駅・交通機関学校までの経路所要時間の目安
東京メトロ丸ノ内線「東高円寺駅」駅から徒歩約5分
JR中央・総武線、東京メトロ東西線「中野駅」南口から徒歩約15分
京王バス「杉山公園」または「鍋屋横丁」で下車して徒歩バス停から約7分
関東バス「東高円寺駅」で下車して徒歩バス停から約6分
都営バス「中野天神前」で下車して徒歩バス停から約3分

東京メトロ丸ノ内線の新中野駅も徒歩圏内にありますが、現在の中学校・高等学校公式サイトでは、東高円寺駅と中野駅が主な利用駅として案内されています。

学校説明会や入試当日は、公式案内に掲載されている東高円寺駅からの経路を利用すると分かりやすいでしょう。

東高円寺駅から徒歩約5分

毎日の通学で中心となるのは、東京メトロ丸ノ内線の東高円寺駅を利用する経路です。駅から学校まで徒歩約5分と近く、電車を降りてから教室へ到着するまでの時間を短く抑えられます。

駅から近い学校には、次のような利点があります。

  • 雨の日でも長い距離を歩かずに済む
  • 重い教材や部活動用品を持つ日の負担が小さい
  • 放課後の活動で疲れた日も駅へ移動しやすい
  • 電車の遅延時にも移動時間を予測しやすい
  • 冬の夕方に暗い道を長時間歩く必要がない

東高円寺駅は新宿駅から丸ノ内線で約7分です。新宿方面から乗り換える家庭だけでなく、荻窪、南阿佐ケ谷、新高円寺、中野坂上方面からも通学しやすい位置にあります。

丸ノ内線は都心部を東西に結んでいるため、杉並区や中野区だけでなく、新宿区、豊島区、文京区などからの通学も検討できます。

中野駅からは徒歩約15分

JR中央・総武線と東京メトロ東西線を利用する場合は、中野駅南口から徒歩約15分です。

東高円寺駅からの経路と比べると歩く距離は長くなりますが、中央線、総武線、東西線の沿線から乗り換えずに中野駅へ来られる家庭にとっては便利な選択肢です。

中野駅は複数の路線が乗り入れる主要駅であり、次のような方面から通学経路を組みやすくなっています。

  • 吉祥寺・三鷹・武蔵境方面
  • 高円寺・阿佐ケ谷・荻窪方面
  • 新宿・四ツ谷・御茶ノ水方面
  • 高田馬場・早稲田・飯田橋方面
  • 西船橋・浦安方面などの東西線沿線

中野駅から歩く場合は、信号待ちや混雑によって所要時間が変わります。学校見学では、駅の改札から正門まで実際に歩き、本人の足で何分かかるか確認しましょう。

複数の路線バスも利用可能

新渡戸文化中学校の周辺には、京王バス、関東バス、都営バスの停留所があります。鉄道駅から徒歩で向かう方法だけでなく、自宅の場所によってはバスを利用した方が乗り換え回数や歩行距離を減らせます。

京王バス

中野駅と新宿駅、渋谷駅、笹塚方面などを結ぶ京王バスを利用し、「杉山公園」または「鍋屋横丁」で下車します。各停留所から学校までは徒歩約7分です。

系統主な運行区間
渋63中野駅-渋谷駅
宿45中野駅-新宿駅
中71中野駅-南台営業所・笹塚方面

関東バス

中野駅と吉祥寺駅、五日市街道営業所方面を結ぶ関東バスを利用し、「東高円寺駅」で下車します。停留所から学校までは徒歩約6分です。

系統主な運行区間
中35中野駅-五日市街道営業所
中36中野駅-吉祥寺駅

都営バス

新宿駅、王子駅、新代田、杉並方面などから都営バスを利用する場合は、「中野天神前」で下車すると学校まで徒歩約3分です。

系統主な運行方面
宿91新宿駅-杉並車庫・新代田・駒沢陸橋方面
王78新宿駅-豊玉北・王子駅方面

バスは道路状況によって到着時刻が変わるため、朝の通学では時間に余裕を持つ必要があります。日常的にバスを利用する場合は、平日の登校時間帯に実際の所要時間や混雑状況を確認しましょう。

9時登校で朝の通学にゆとり

新渡戸文化中学校では、平日は午前9時までに登校します。9時から9時25分までが登校・朝活動の時間となり、午前9時30分から授業が始まります。

一般的な私立中学校では、8時から8時30分頃を登校時刻とする学校も多いため、新渡戸文化の9時登校は比較的ゆとりのある時間設定です。

  • 朝の準備や朝食の時間を確保しやすい
  • 睡眠時間を確保しやすい
  • 電車の混雑のピークを多少避けられる
  • 遠方からでも無理のない通学計画を立てやすい
  • 朝に急かされず、落ち着いて学校生活を始めやすい

ただし、最寄り駅や利用路線によっては、通勤・通学の混雑が続く時間帯です。9時登校だから遠方からでも必ず負担が小さいとは限らないため、実際の電車を利用して確認することが重要です。

放課後活動後は18時までに完全下校

通常の授業は午後4時10分頃までです。その後は、部活動、プロジェクト、生徒会、資格対策など、それぞれの興味に応じた放課後活動へ参加できます。

学校公式FAQでは、部活動を含めて遅くとも18時には活動を終了し、完全下校すると案内されています。

東高円寺駅までは徒歩約5分であるため、放課後活動へ参加しても比較的早く電車へ乗れます。駅から学校まで距離のある郊外型の学校と比べると、帰宅時間を読みやすいことが利点です。

通学時間を検討する際は、朝の登校だけでなく、18時に下校した場合の帰宅時刻も確認しましょう。

  • 学校から駅までの移動時間
  • 夕方の電車やバスの混雑
  • 乗り換え駅での待ち時間
  • 帰宅後の夕食や入浴の時間
  • 家庭学習や睡眠時間を確保できるか

条件を満たせば自転車通学も可能

新渡戸文化中学校では、所定の講習を受け、学校が定める条件を満たした場合に自転車通学が認められます。

ただし、自宅から学校までの距離などに規定があり、希望者全員が無条件に自転車で通えるわけではありません。自転車通学を希望する場合は、入学前または入学後に個別に確認する必要があります。

自転車通学を検討する家庭は、次の点も確認しておきましょう。

  • 自宅から学校までの距離と指定経路
  • 通学許可の申請方法
  • 交通安全講習の内容
  • ヘルメット着用や自転車保険の規定
  • 校内の駐輪場所
  • 雨天時に利用する代替交通手段
  • 青梅街道周辺など交通量の多い場所での安全性

自転車では短時間で通える家庭でも、雨や雪、強風の日には鉄道やバスを利用する必要があります。天候に左右されない通学経路も用意しておくと安心です。

都心の利便性と学園らしい環境を両立

学校は新宿から近い中野区にあり、周辺には住宅、店舗、公共施設などがあります。社会とつながる探究活動を重視する新渡戸文化にとって、企業や大学、文化施設へ移動しやすい都心の立地は大きな利点です。

校外へ出て調査したり、企業や地域の人と協働したりする際も、交通網を利用してさまざまな場所へアクセスできます。

一方、東高円寺キャンパスには、子ども園、小学校、中学校、高等学校、短期大学の一部が集まり、異なる年代の学習者が行き交います。都心の学校でありながら、学園としてのつながりを感じられる環境です。

全面天然芝のグラウンドや、ものづくりに取り組むNITOBE VIVISTOPなどもあり、駅近の利便性だけでなく、体験的な学びを支える環境も整っています。

駅前型の学校とは異なる落ち着き

学校は東高円寺駅から近いものの、大規模な繁華街の中心に位置する学校ではありません。新宿や中野へ短時間で移動できる利便性を持ちながら、校内では学習やプロジェクトへ集中できます。

ただし、学校周辺には交通量のある道路や生活道路もあります。特に朝夕は自動車、自転車、歩行者が多くなるため、通学経路の安全確認は必要です。

学校説明会へ参加するときは、正門までの近さだけでなく、次のような点も見ておきましょう。

  • 駅の出口から学校までの道順
  • 横断歩道や信号の位置
  • 歩道の広さと朝の混雑状況
  • 夕方の通学路の明るさ
  • 雨天時に歩きにくい場所がないか
  • 緊急時に利用できる別の駅やバス路線

入試当日は公共交通機関の利用が基本

学校では、入試当日の来校について、できる限り公共交通機関を利用するよう案内しています。

公共交通機関に遅延や運休が発生した場合は、状況に応じて代替方法が検討されることがあります。自家用車での送迎は、道路の混雑や駐車場所の問題があるため、通常の説明会や入試では鉄道・バスを利用するのが安心です。

受験当日に初めて学校へ向かうことがないよう、説明会や文化祭の際に、受験生本人と一緒に通学経路を確認しておきましょう。

新渡戸文化中学校へ通いやすい家庭

  • 東京メトロ丸ノ内線沿線に住んでいる
  • 新宿駅や中野坂上駅で丸ノ内線へ乗り換えやすい
  • JR中央・総武線で中野駅を利用しやすい
  • 東京メトロ東西線沿線から通学したい
  • 中野・新宿・渋谷方面の路線バスを利用できる
  • 駅から近い私立中学校を希望している
  • 朝の登校時刻にゆとりのある学校を探している
  • 放課後活動後も帰宅時間を抑えたい

通学面で確認しておきたいポイント

  • 東高円寺駅から学校まで本人の足で何分かかるか
  • 利用する丸ノ内線の朝の混雑状況
  • 中野駅から徒歩とバスのどちらが通いやすいか
  • 放課後活動へ参加した場合の帰宅時刻
  • 土曜日や長期休暇中の登校時刻
  • 災害や運休時に利用できる代替経路
  • 自転車通学を希望する場合の許可条件
  • 中高6年間、無理なく通い続けられる距離か

新渡戸文化中学校は、東高円寺駅から徒歩約5分という駅近の立地と、9時登校によるゆとりある学校生活が魅力です。

丸ノ内線だけでなく、JR中央・総武線、東西線、複数の路線バスを利用できるため、杉並区、中野区、新宿区を中心に、都内の幅広い地域から通学できます。

都心へのアクセスのよさを重視しながら、放課後のプロジェクトや部活動にも十分取り組みたい子にとって、通学と学びを両立しやすい立地といえるでしょう。

教育方針とカリキュラム|「好き」を社会につなげる独自の3C教育

新渡戸文化中学校の教育を象徴するのが、独自の「3Cカリキュラム」です。

教科書の内容を学ぶ基礎学習、複数の教科を横断する探究学習、企業や地域と連携して社会課題へ取り組むプロジェクト学習を組み合わせ、知識を実際の行動へつなげます。

学校が目指しているのは、教員から指示された内容だけを学ぶ生徒ではなく、自分で問いを立て、必要なことを選び、周囲と協力しながら行動できる「自律型学習者」です。

そのため、授業では正解を覚えることだけでなく、「考える・共有する・表現する」という一連の学習過程を大切にしています。

新渡戸文化独自の3Cカリキュラム

学びの柱主な内容育てる力
Core Learning教科学習、個別最適化学習、基礎知識・技能の定着基礎学力、学習習慣、自分の学びを管理する力
Cross Curriculum教科横断型の探究、ラボ活動、社会人との対話問いを立てる力、複眼的に考える力、協働する力
Challenge Based Learning企業・大学・地域と連携した社会課題解決型の活動行動力、創造力、発信力、社会へ働きかける力

3つの学びは、それぞれ独立しているわけではありません。

Core Learningで得た国語、数学、理科、社会、英語などの知識をCross Curriculumで組み合わせ、そこから生まれた問いやアイデアをChallenge Based Learningで実際の社会へつなげます。

教科の知識を覚えて終わるのではなく、「何のために学ぶのか」「学んだことを誰のために使うのか」まで考えることが、新渡戸文化の学びの特徴です。

Core Learning|基礎学力を自分に合った方法で身につける

Core Learningは、国語、数学、英語、理科、社会などの教科学習を中心とする、3Cカリキュラムの土台です。

新渡戸文化は探究学習に力を入れている学校ですが、教科書の内容や大学進学に必要な基礎学力を軽視しているわけではありません。学校も、基礎学力があってこそ探究やプロジェクトを深められると説明しています。

授業では教員の説明を聞くだけでなく、友人と話し合う、調べる、資料を作る、発表するなど、複数の方法を組み合わせます。

  • 教員や友人との対話を通して考えを深める
  • グループで問題の解き方や解釈を共有する
  • 調べた内容を図表やスライドに整理する
  • 学んだ内容を作品やプレゼンテーションで表現する
  • 自分の理解度に応じた教材へ取り組む

同じ学年の生徒全員が、同じ問題を同じ速さで進めることだけを求めるのではなく、一人ひとりの理解度や関心に応じて学び方を調整します。

SPLで自分のペースに合った学習を進める

中学校では、月曜日・火曜日・木曜日・金曜日に、それぞれ1時間の「SPL(Self Paced Learning)」が設けられています。

SPLは、生徒が自分の学習状況を確認し、必要な課題を自分のペースで進める時間です。

授業についていけない生徒だけを対象とした補習ではなく、苦手分野を復習する生徒、現在の学習を定着させる生徒、理解の進んでいる分野を先へ進める生徒が、それぞれの課題へ取り組みます。

SPLで取り組むこと目的
苦手単元の復習理解できていない内容を前の学年まで戻って学び直す
授業内容の定着その週に学んだ知識や技能を繰り返し確認する
先取り学習理解度に応じて学年を越えた内容へ挑戦する
検定対策英検、漢検、数検など、自分が選んだ目標へ取り組む
学習計画の調整目標と現在地を確認し、次に行う課題を決める

自分で学習内容を選ぶためには、何ができていて、何が不足しているかを把握しなければなりません。

SPLを繰り返すことで、単に問題を解く力だけでなく、自分の学習を振り返り、必要な行動を選択する力を育てます。

Qubenaやeboardを使った個別最適化学習

個別学習には、AI型教材の「Qubena」や映像教材の「eboard」などを活用します。

Qubenaは、生徒の正誤や解答過程などを基に、本人が復習すべき内容を提示する教材です。理解が不足している場合は関連する基礎内容へ戻り、十分に理解している場合は次の内容へ進めます。

  • 生徒ごとに異なる課題へ取り組める
  • 苦手の原因となっている単元まで戻れる
  • 自分のペースで反復できる
  • 理解の速い生徒は先取りできる
  • 学習履歴を振り返りに利用できる

ICT教材だけに学習を任せるのではなく、教員との対話やグループ学習、紙の教材、体験活動と組み合わせます。

一人で進める方が適した学習と、学校で友人や教員と考えるからこそ深まる学習を使い分けていることが特徴です。

一人1台のiPadを学びの起点に

入学時には、学校指定のiPadを一人1台購入します。自由に端末を持ち込むBYOD方式ではなく、学校側が設定・管理する端末を使用します。

端末にはフィルタリングなどが施され、授業、調査、資料作成、発表、個別学習、プロジェクトの連絡などに活用されます。

利用場面具体的な活用方法
教科学習教材の閲覧、問題演習、動画による理解の補助
調べ学習情報を検索し、複数の資料を比較する
グループ活動資料や意見を共有し、共同で成果物を作る
表現活動スライド、映像、ポスターなどを制作する
探究活動調査記録、計画、振り返り、外部との連絡に利用する
SPL本人の理解度に合った問題へ取り組む

端末を操作できるだけでなく、情報が正しいかを確かめ、引用元を意識し、自分の考えとして整理する力も必要になります。

Cross Curriculum|毎週水曜日を使った教科横断型の探究

毎週水曜日は、原則として一日をCross Curriculumに充てます。

通常の時間割で国語、数学、理科などを順番に受けるのではなく、自分の興味や関心から生まれた問いを掘り下げる探究の日です。

中学校前期では、自分が何に興味を持っているのかを探す「好きなこと探究」から始めます。その後は、複数教科の教員が関わる「ラボ」などで、個人またはチームによる活動を進めます。

例えば、一つの地域課題を考える場合でも、複数の教科が関係します。

教科活用できる視点
国語取材、文章作成、伝わりやすい表現
数学アンケートの集計、データ分析、費用計算
理科環境、生物、素材、エネルギーに関する知識
社会地域の歴史、産業、人口、制度の理解
英語海外への発信、外国の事例調査、異文化との比較
美術・技術デザイン、試作品、映像、ポスターの制作

学校の中で教科ごとに分かれていた知識を、現実の課題へ取り組むための手段として組み合わせます。

生徒が自分で選ぶ「ラボ」

Cross Curriculumでは、生徒が自分の興味に応じて参加するゼミ形式の活動を「ラボ」と呼んでいます。

ラボでは一つの教科だけでなく、複数の教員が専門性を持ち寄り、生徒の探究を支えます。生徒は大きなテーマの中から自分の問いを見つけ、調査や制作、実験、取材などを行います。

過去には、SDGs、歴史・文化、生物、技術、表現などを扱うさまざまなラボが設けられています。ラボの名称やテーマは年度によって更新されるため、最新の内容は説明会で確認しましょう。

ラボ活動で重要なのは、最初から完成された研究テーマを持っていることではありません。

  • 自分の好きなことを書き出す
  • 教員や友人と対話する
  • 気になったことを調べる
  • 実際に試してみる
  • うまくいかなかった理由を考える
  • 問いや活動内容を修正する

この試行錯誤を通して、漠然とした「好き」を、学びにつながる具体的な問いへ変えていきます。

「100人の大人と出会う」を目指す

新渡戸文化では、中高の学びを通して「100人の大人と出会う」ことを一つのキーワードにしています。

中学生向けには、社会人と対話する「Happiness Bridge」などの機会が設けられています。

教員や保護者以外の大人と出会うことで、生徒は仕事や生き方、価値観の多様性を知ります。

  • 企業で商品やサービスをつくる人
  • 地域づくりに取り組む人
  • 大学や研究機関で学ぶ人
  • 環境や福祉などの社会課題に向き合う人
  • 自分の好きなことを仕事や活動にしている人

大人から正解を教えてもらうことが目的ではありません。生徒自身が質問し、自分の考えを伝え、異なる視点に触れることで、自分の興味や将来像を広げます。

Challenge Based Learning|社会の課題へ実際に働きかける

Cross Curriculumで問いや関心を深めた先にあるのが、Challenge Based Learningです。

企業、外部団体、大学、自治体、地域などと連携し、社会に存在する実際の課題へ行動を起こします。

単に「環境問題について調べました」と発表するのではなく、課題を抱える人の話を聞き、具体的な解決策を考え、試作品や企画をつくり、社会へ提案するところまでを目指します。

活動の段階主な内容
課題との出会い地域、企業、社会人などから現実の問題を知る
問いの設定自分たちが取り組むべき問題を明確にする
調査・対話資料調査、取材、アンケートなどで状況を理解する
企画・制作商品、イベント、仕組み、情報発信などを考える
実行学校内外で企画を試し、関係者から意見を得る
振り返り成果と課題を整理し、次の改善へつなげる
発信プレゼンテーション、展示、映像などで社会へ伝える

大人が用意した手順通りに進めれば成功する活動ではないため、計画が変わったり、協力を得られなかったりすることもあります。

失敗や予定変更も学びの一部と捉え、自分たちで次の方法を考えることが、自律型学習者としての成長につながります。

放課後にも多様なプロジェクトが生まれる

生徒の興味から始まった学びは、水曜日の授業時間だけで終わるとは限りません。放課後にも、希望する生徒によるさまざまなプロジェクトが行われています。

学校公式サイトでは、地域の魅力発信、製品開発、キャンプ、実験教室、森林認証、藍染め、オーガニックコットン栽培、校則の改善、検定対策など、多様な活動例が紹介されています。

  • 檜原村魅力化プロジェクト
  • 製品開発プロジェクト
  • キャンププロジェクト
  • 実験教室プロジェクト
  • FSC認証に関するプロジェクト
  • 藍する新渡戸プロジェクト
  • オーガニックコットン栽培プロジェクト
  • 校則改進プロジェクト
  • 英検・数検対策ワーク

活動内容は年度ごとに変わります。学校が毎年同じプロジェクトを用意するのではなく、生徒の「やってみたい」や社会との出会いに応じて、新しい活動が生まれることが特徴です。

学期の始まりは「なぜ学ぶのか」を考える

新渡戸文化では、各学期の初めに「エンゲージ週間」を設けています。

教員がすぐに教科書の説明へ入るのではなく、これから学ぶ内容が社会や自分の生活とどのようにつながるのかを考えます。

  • この教科を学ぶ意味は何か
  • 今回の単元はどのような場面で使われているか
  • 自分は何をできるようになりたいか
  • どのような方法で学習するか
  • 学んだ内容をどのように表現するか

学習の目的を理解し、自分なりの目標を持ってから学び始めることで、指示されたから取り組む学習から、自分のために進める学習への転換を図ります。

従来型の定期考査だけに頼らない評価

新渡戸文化では、暗記した知識を一度の試験で再現するだけの「考査」を中心とした評価を行っていません。

学期の中間には現在の学力を把握する実力テスト、学期末には学んだ内容を表現するアウトプット型テストを行います。

評価・確認方法主な目的
朝活動の小テスト基礎知識の定着状況を繰り返し確認する
単元テスト単元ごとの理解度を確認する
実力テスト学力の現在地を知り、次の学習計画へ生かす
アウトプット型テスト学んだ内容を説明、制作、発表などで表現する
授業中の活動対話、協働、思考、表現の過程を見る
ポートフォリオ活動の記録と振り返りを蓄積する

実力テストは、テストの点数そのものを目的にしないため、成績には含めないとされています。

ただし、新渡戸文化に試験や学力確認がないわけではありません。単元テスト、小テスト、模試、検定などを利用しながら、基礎学力の定着状況を確認します。

新渡戸祭とスタディフェスタで学びを発信

Cross Curriculumの成果を発表する大きな機会が、秋の新渡戸祭と年度末のスタディフェスタです。

発表機会主な内容
新渡戸祭「誰かをハッピーに」という視点から、学びや活動を展示・発表する
スタディフェスタ1年間の探究成果を、スライド、作品、体験型展示、パフォーマンスなどで発表する

研究内容を深めるだけでなく、誰に、何を、どのような方法で伝えるかを考えます。

相手から質問や意見を受けることで、自分では気づかなかった課題を発見し、次の活動へつなげます。

「学びのミライ地図」でなりたい自分を考える

自律的に学ぶためには、自分の興味や得意分野、現在の課題を理解することが必要です。

新渡戸文化では、現在の自分から「なりたい自分」までの道筋を整理する「学びのミライ地図」などを活用します。

  • 自分は何に興味を持っているか
  • どのような場面で力を発揮できるか
  • 現在困っていることは何か
  • 目標へ進むために何が必要か
  • 今週、今学期に行うことは何か
  • 活動後にどのような変化があったか

自分の考えや行動を客観的に見るメタ認知能力を育て、目標と行動を自分で調整できるようにします。

生徒自身が説明するプレゼン型面談

学校生活や学習の振り返りでは、生徒が保護者と教員へ自分の学びを説明するプレゼン型面談も行われます。

教員と保護者が本人の成績について話し、生徒が横で聞くだけの面談ではありません。

生徒自身が、取り組んだこと、成長したこと、現在の課題、今後の目標を整理して伝えます。

自分の学習を言葉にすることで、できたことと次に必要なことが明確になり、家庭と学校も本人の目標を共有しやすくなります。

英語は学年や周囲と比べずに伸ばす

英語教育でも、全員を同じ速さで進ませることより、一人ひとりの現在地に応じて学ぶことを重視しています。

授業では、ペアワークや教え合いを取り入れ、英文法や語彙だけでなく、実際に英語を使って伝える経験を積みます。

  • ペアやグループで英語を使う
  • 互いに説明しながら理解を深める
  • 英語による作品や発表に挑戦する
  • 英検など、自分で設定した資格目標へ取り組む
  • 海外や異文化への関心を探究活動につなげる

英検、漢検、数検などは校内で受験できます。検定や全国模試は希望制を基本とし、いつ、どの目標へ挑戦するかを本人が考えます。

特定の英検級を全員一律に取得させるというより、現在の力と将来の希望に応じて、学習計画を立てる考え方です。学年別の具体的な取得目標や最新の取得実績は、学校説明会で確認するとよいでしょう。

夏期・冬期の集中講座と希望制補習

授業内容が十分に理解できない場合は、希望制の補習が行われることがあります。また、夏休みや冬休みには集中講座が開かれます。

集中講座では、単元の復習に加え、検定や受験につながる内容も扱います。理解度や目標によっては、中学生が高校の講座を受講することもあります。

全員を強制的に長時間残す学習管理ではなく、必要な生徒が自分の目標に応じて選択する形です。

そのため、学校から細かく指示されなくても、必要な学習を自分で選んで取り組む姿勢が重要になります。

平日は6時間、土曜日は3時間授業

新渡戸文化中学校は3学期制で、1コマ50分の授業を行います。

曜日授業時間主な特徴
月・火・木・金50分×6時間教科学習とSPLを組み合わせる
水曜日原則として一日Cross Curriculumを中心とする探究活動
土曜日50分×3時間午前中に授業を実施

当初の紹介資料には「土曜日は原則休み」とする情報もありますが、現在の学校公式FAQでは、土曜日も3時間の授業を行うと案内されています。

週5日制の学校を希望する家庭は、土曜日の登校頻度や行事・部活動の予定も確認しておきましょう。

新渡戸文化の教育で育てる力

中高6年間を通して、学校では6つの自律型コンピテンシーと4つのハピネスマインドを育てることを目指しています。

知識量や試験の点数だけではなく、自分や周囲を理解し、行動を選び、他者と協力しながら新しい価値を生み出す力を重視しています。

学習場面育ちやすい力
SPL自己理解、目標設定、時間管理、戦略的に学ぶ力
対話型授業傾聴、説明、異なる考えを受け入れる力
Cross Curriculum問いを立てる力、複数の視点で考える力
CBL企画力、行動力、社会と協働する力
成果発表表現力、発信力、質問へ応答する力
振り返り・面談メタ認知、改善する力、次の目標を決める力

自由に見えて、自己管理が求められる教育

新渡戸文化の教育は、生徒が学習内容や活動を選べる場面が多いことが魅力です。

ただし、自由に好きなことだけを行えばよいという教育ではありません。選択したことへ責任を持ち、必要な基礎学習を進め、活動の成果を周囲へ伝えることが求められます。

  • 自分で課題を選ぶ
  • 予定や締切を管理する
  • 仲間と役割を分担する
  • 困ったときに相談する
  • 失敗を振り返って方法を変える
  • 最後まで成果をまとめて発信する

教員は生徒へ全てを任せて放置するのではなく、対話や声掛けを通して伴走します。しかし、最終的に行動する主体は生徒自身です。

新渡戸文化のカリキュラムに向いている子

  • 自分の好きなことや興味を深く調べたい子
  • 一つの正解がない問題を考えることが好きな子
  • 友人と話し合いながら学びたい子
  • 作品、映像、発表などで自分を表現したい子
  • 企業や地域の人と関わることに興味がある子
  • 自分のペースで基礎学習を進めたい子
  • 失敗しても方法を変えて再挑戦できる子
  • 将来やりたいことを中学校生活の中で探したい子

入学前に確認したいポイント

  • 本人がグループワークや発表へ参加できそうか
  • 水曜日の探究活動を楽しめそうか
  • 自分で学習内容を選ぶSPLとの相性
  • 基礎学力の定着をどのように確認しているか
  • 苦手教科への補習や教員の支援方法
  • 英検や模試をどの程度受験する生徒が多いか
  • 一般選抜で大学を目指す場合の教科学習支援
  • 土曜日の授業や放課後活動を含む週間予定

自分から活動を始めることが苦手な子でも、教員や仲間との対話を通して少しずつ興味を見つけられます。

一方、決められた教材や手順を示してもらい、全員と同じペースで学ぶ方が安心できる子は、選択肢の多さに戸惑う可能性があります。公開授業や体験授業へ参加し、実際の授業方法を確認することが大切です。

新渡戸文化中学校の3C教育は、教科学習で得た知識を、自分の「好き」や社会の課題と結びつけ、実際の行動へ変えていくカリキュラムです。

基礎学力、探究、社会との連携を別々に考えるのではなく、一つの学びの流れとして経験することで、生徒は自分で学び続ける力を身につけていきます。

テストのためだけに勉強するのではなく、学んだ知識を誰かの役に立てたい子、自分の興味から新しい活動を生み出したい子にとって、大きく成長できる教育環境といえるでしょう。

学習環境と施設設備|全面天然芝とICT環境が整うキャンパス

新渡戸文化中学校の施設は、生徒が教員の説明を一方向に聞くだけではなく、対話し、制作し、発表しながら学ぶことを前提に設計されています。

普通教室には可動式の机やスクリーン、モニターが設置され、個人学習からグループワーク、プレゼンテーションまで、授業内容に合わせて空間を組み替えられます。

校内には、ものづくりを行うVIVISTOP NITOBE、映像やパフォーマンスを発表できるNITOBEシアター、レイアウトを自由に変更できるNITOBEハピネスホールなど、新渡戸文化の探究型教育を支える特徴的な施設が整っています。

都心の学校でありながら、学園共有の全面天然芝グラウンドを備えていることも大きな魅力です。ICTを活用するデジタル環境と、身体を動かしたり、実物に触れたりする体験的な環境を両立しています。

新渡戸文化中学校の主な施設

施設・設備主な特徴・用途
普通教室可動式の机、スクリーン、モニターを備え、グループワークやICTを活用した授業に対応
NITOBEハピネスホール用途に応じてレイアウトを変更できる広い学習・交流空間
NITOBEシアター大型スクリーンを備え、プレゼンテーション、映像鑑賞、ライブ、ダンスなどに使用
VIVISTOP NITOBEものづくりや試作、創作活動を行うクリエイティブスペース
全面天然芝グラウンド体育、部活動、学校行事などに利用する学園共有のグラウンド
大体育館・小体育館体育授業、部活動、式典、スタディフェスタなどに利用。冷暖房を完備
NITOBEキッチンオープンキッチン形式の広い調理実習室
LABORATORY短期大学と共用し、専門的な理科実験にも対応する実験室
美術室デッサン、彫刻、制作活動に必要な設備を備える
ライブラリーラウンジ読書や調べ学習、落ち着いた個人学習に利用
第2カフェテリア放課後の自習や交流に利用できるカフェのような空間
PCラウンジ静かな環境でパソコンを使った作業や個人学習に取り組める
カウンセリングルーム生徒や保護者が学園生活や家庭生活などについて相談できる

学び方に合わせて変化する普通教室

新渡戸文化中学校の普通教室には、固定された重い机ではなく、移動させやすい可動式の机が置かれています。

教員の説明を聞くときは前方を向き、話し合いをするときは机を合わせ、発表や制作をするときは広い空間をつくるなど、授業内容に合わせて教室の形を変更できます。

  • 個人で問題演習に取り組む
  • 少人数のグループで意見を交換する
  • 制作物を広げて共同作業を行う
  • クラス全体へプレゼンテーションする
  • 外部の専門家とオンラインで対話する

教室内にはスクリーンやモニターもあり、iPadで作成した資料や映像を共有できます。

教員だけが前方の画面を操作するのではなく、生徒が自分の考えや制作物を映し、互いに見せ合いながら学ぶことを想定した環境です。

一人1台のiPadを学校管理のもとで使用

中学校では、入学時に学校指定のiPadを一人1台購入します。家庭が自由に端末を選ぶBYOD方式ではなく、学校が一括して設定・管理する端末を使用します。

iPadには、SNS、ソーシャルゲーム、有害サイトなどへのフィルタリングが設定され、学習用端末として利用できる環境が整えられています。

活用場面主な使い方
教科学習教材の閲覧、問題演習、映像による理解の補助
SPLQubenaやeboardなどを使った個別最適化学習
調査活動インターネットや各種資料から情報を収集する
共同作業グループ内で資料、意見、活動記録を共有する
表現活動スライド、映像、ポスターなどを制作する
探究活動計画、取材、記録、振り返り、成果発表に利用する

ICT機器を使うこと自体が目的ではありません。調べた情報の信頼性を確かめ、自分の考えとして整理し、他者へ分かりやすく伝えるための道具として活用します。

端末を学校が管理するため、家庭での利用方法、持ち帰りのルール、故障や紛失時の対応については、入学時の説明を確認しましょう。

自由な発想を形にするVIVISTOP NITOBE

VIVISTOP NITOBEは、生徒が自分のアイデアを実際の形へ変えるためのクリエイティブスペースです。

新渡戸文化が大切にする「やってみたい」という気持ちを、作品、試作品、イベント、プロジェクトなどへつなげます。

  • 思いついたアイデアを絵や模型で表現する
  • 材料の特徴を確かめながら試作品をつくる
  • 友人や専門家と相談しながら改善する
  • 探究活動に必要な展示物や道具を制作する
  • 完成品だけでなく、失敗した過程も振り返る

授業や放課後のプロジェクトで利用され、オープンスクールでは受験生向けのワークショップが行われることもあります。

最初から上手に作品をつくることよりも、手を動かしながら考え、試行錯誤を続けることを重視する場所です。

発表と表現の舞台となるNITOBEシアター

NITOBEシアターは、2020年に完成した発表・表現のための施設です。壁一面の大型スクリーンを備え、プレゼンテーションや映像鑑賞に利用できます。

スライド発表だけでなく、ダンス、軽音楽のライブ、映像と音を組み合わせたパフォーマンスなど、多様な表現に対応しています。

新渡戸文化では、調査や制作を行って終わるのではなく、学んだことを他者へ伝える過程を大切にしています。

利用例育てられる力
探究成果のプレゼンテーション情報を整理し、論理的に伝える力
映像作品の上映映像を使って物語や考えを表現する力
ダンス・音楽発表身体や音を使った表現力
外部講師による講演社会の専門家から学び、質問する力

人前で話すことが苦手な生徒も、授業や行事で経験を重ねながら、自分に合った表現方法を見つけていきます。

対話や共同学習に使うNITOBEハピネスホール

NITOBEハピネスホールは、広い空間を生かし、人数や活動内容に応じてレイアウトを変更できる学習スペースです。

通常の教室では行いにくい大人数での対話、学年を越えた活動、外部の人を招いた授業などに利用できます。

  • 学年全体でのワークショップ
  • 複数クラス合同の授業
  • 企業や専門家との対話
  • グループごとの展示・発表
  • プロジェクトの企画会議

机や椅子の配置を教員が決めるだけでなく、生徒が活動に合った空間の使い方を考えることも学びの一部です。

都心では貴重な全面天然芝グラウンド

新渡戸文化学園には、都心の学校では珍しい全面天然芝のグラウンドがあります。

子ども園から短期大学までが共有し、中学生は体育授業、部活動、学校行事などで利用します。

土のグラウンドと比べて砂ぼこりが舞いにくく、転倒時の衝撃を抑えやすいことが特徴です。校舎の多い都心型キャンパスの中で、緑を感じながら身体を動かせます。

  • 体育の授業
  • 球技や体力づくり
  • 運動部の活動
  • スポーツ大会などの学校行事
  • 学園内の異年齢交流

天然芝は天候や芝の状態によって使用方法が変わることがあります。希望する部活動が日常的にどこで練習しているかは、部活動体験などで確認しましょう。

人工芝の中庭「ガーデン」

校内の中庭には、人工芝を敷いたガーデンがあります。生徒が登下校時に通るほか、休み時間にくつろいだり、友人と会話したりする場所として利用されています。

夏には芝の上で横になって休む生徒もいるなど、校内のリラックススペースとして親しまれています。

机に向かう学習だけでなく、安心して気持ちを切り替えられる場所を持つことは、長い学校生活を過ごす上で重要です。

冷暖房を備えた大体育館と小体育館

体育館は、大体育館と小体育館の2つを活動内容に応じて使い分けています。どちらも冷暖房を備え、体育授業や部活動だけでなく、式典や学習成果発表にも利用されます。

大体育館では、スタディフェスタのセレモニーや、音・光・映像を組み合わせた発表が行われることもあります。

体育施設でありながら、生徒の学びや表現を発信する場所としても活用されている点が、新渡戸文化らしい特徴です。

食と社会を学ぶNITOBEキッチン

NITOBEキッチンは、オープンキッチン形式の広い調理実習室です。

家庭科の調理実習に加え、食材、地域、農業、食品ロス、子ども食堂などをテーマにした探究活動やプロジェクトにも活用できます。

学習内容関連する分野
調理の基礎家庭科、健康、生活
栄養や食品成分理科、保健、数学
地域の食文化社会、歴史、地理
食品ロスや持続可能性SDGs、環境、経済
商品の企画・販売デザイン、広報、収支計算

同じキャンパスにある新渡戸文化短期大学の食に関する専門性ともつながりやすく、総合学園の環境を生かした学びが可能です。

短期大学と共用するLABORATORY

理科分野では、短期大学と共用するLABORATORYを利用できます。中学校の一般的な理科実験だけでなく、より専門的な実験へ発展できる設備が用意されています。

教科書や映像で現象を知るだけではなく、自分で観察し、測定し、結果を記録することで、科学的に考える力を身につけます。

  • 予想や仮説を立てる
  • 実験方法を考える
  • 安全に器具を扱う
  • 数値や変化を記録する
  • 結果から分かることを考察する
  • ほかの生徒の結果と比較する

短期大学の施設や専門的な知見へ触れられることは、子ども園から短期大学までを持つ学園ならではの利点です。

芸術表現を支える美術室

美術室には、デッサン、彫刻などの制作活動に必要な設備が整っています。

美術の授業だけでなく、Cross Curriculumや新渡戸祭、スタディフェスタで使用する作品、装飾、展示物などを制作することもあります。

新渡戸文化では、文章や口頭発表だけを表現手段とせず、絵画、立体作品、映像、音楽、ダンスなど、多様な形で学びを発信できます。

言葉で説明することが得意ではない生徒も、自分の得意な方法で考えや思いを伝えられる環境です。

読書と調べ学習を支えるライブラリーラウンジ

図書館に併設されたライブラリーラウンジは、落ち着いて本を読んだり、調べ学習へ取り組んだりできる場所です。

短期大学と施設を共有するため、中学生向けの読み物だけでなく、学問や専門分野に関する資料にも触れられます。

  • 授業に関連する本を探す
  • 探究テーマの背景を調べる
  • インターネット以外の情報源を利用する
  • 静かな場所で一人で学習する
  • 興味のある分野を自由に読む

インターネット検索だけに頼らず、書籍や資料から情報を得ることは、探究の信頼性を高める上でも重要です。

放課後の自習に使える第2カフェテリア

第2カフェテリアは、カフェのような雰囲気の中で、自分のペースで学習できる空間です。

放課後には、授業の復習、プロジェクトの打ち合わせ、資料作成などに利用できます。

一般的な自習室のように全員が無言で机へ向かうだけではなく、一人で集中したり、友人と相談したりと、活動に応じた使い方ができます。

近くには短期大学生も利用するPCラウンジがあり、静かな環境で作業したい場合に活用できます。

給食はなく、弁当持参が基本

中学校には毎日の給食はありません。昼食は家庭から持参した弁当を基本とします。

校内では弁当の販売や、近隣のパン店による出張販売も行われているため、家庭で弁当を用意できない日にも購入できます。

昼食方法特徴
弁当持参家庭から持参する基本的な昼食方法
校内の弁当販売事前の案内や販売方法に従って購入する
パンの出張販売近隣のパン店による校内販売を利用する

販売日、注文方法、メニュー、価格などは変更される可能性があります。入学後の最新案内を確認しましょう。

給食を毎日利用したい家庭にとっては注意点ですが、弁当と購入を使い分けられることは、家庭の負担を軽減する選択肢となります。

生徒と保護者を支えるカウンセリングルーム

学園内にはカウンセリングルームがあり、臨床心理士・公認心理師の資格を持つカウンセラーへ相談できます。

生徒だけでなく、保護者や教職員も、学校生活、家庭生活、個人的な悩みなどについて相談できます。

カウンセリングルームは、普段多くの人が行き交う場所から少し離れた位置にあり、周囲を気にせず利用しやすいよう配慮されています。

  • 友人関係やクラスでの悩み
  • 学習や進路に関する不安
  • 家庭生活や心身の変化
  • 学校へ行きづらいと感じるとき
  • 保護者から見た子どもの変化

必要に応じて、カウンセラー、養護教諭、担任などが連携し、チームで対応する体制を整えています。

身体面を支える保健室と安全体制

保健室では、けがや体調不良への対応だけでなく、生徒が自分の健康状態に関心を持てるよう、個別の保健指導も行っています。

アレルギーや治療中の疾患などがある場合は、生徒本人への聞き取りや保護者を交えた面談を行い、安全な学校生活を支えます。

正門前や校内の通路には警備員が配置され、登下校や来校者の安全確認を行っています。

現在の公式施設案内で確認したい点

過去の紹介資料には温水プールなどの記載が見られる場合がありますが、現在の中学校・高等学校公式施設ページでは、主要施設として掲載されていません。

水泳授業の実施場所や利用条件など、特定の施設を重視する場合は、学校説明会で最新の状況を確認しましょう。

また、学園共有施設は、中学生がいつでも自由に利用できるとは限りません。授業、プロジェクト、部活動など、目的や時間に応じて使用します。

施設面における新渡戸文化の強み

  • 可動式の机とモニターを備えた対話型の普通教室
  • 学校管理のiPadを一人1台使用するICT環境
  • ものづくりに取り組めるVIVISTOP NITOBE
  • 大型スクリーンを備えたNITOBEシアター
  • 自由にレイアウトできるNITOBEハピネスホール
  • 都心では貴重な全面天然芝グラウンド
  • 冷暖房を備えた大体育館・小体育館
  • 食や科学を専門的に学べるキッチン・実験室
  • 図書館、カフェテリア、PCラウンジなど多様な学習場所
  • 生徒と保護者が利用できるカウンセリング体制

学校見学で確認したいポイント

  • 普通教室で机をどのように配置しているか
  • 授業中にiPadを使う時間と紙の教材との使い分け
  • VIVISTOPを中学生が利用できる曜日や時間
  • NITOBEシアターで行われる主な発表活動
  • 全面天然芝グラウンドの利用頻度
  • 希望する部活動の練習場所
  • 放課後に利用できる自習スペース
  • 弁当・パン販売の利用方法と価格
  • カウンセリングの予約方法と対応日
  • 短期大学との共用施設を中学生が利用する範囲

新渡戸文化中学校の施設は、見た目の新しさや設備の多さだけを競うものではありません。

調べる、対話する、つくる、試す、発表する、振り返るという新渡戸文化の学習過程に合わせて、教室やホール、シアター、VIVISTOPなどを使い分けています。

全面天然芝のグラウンドや人工芝の中庭で身体を動かし、iPadやPCラウンジで情報を整理し、VIVISTOPでアイデアを形にし、シアターで社会へ発信するという、一連の学びを校内で実現できます。

決められた席で授業を受けるだけでなく、自分で場所や道具を選びながら、仲間と新しいものを生み出したい子にとって、魅力の大きい学習環境といえるでしょう。

学校生活と行事|生徒主体の新渡戸祭と学びを深めるスタディツアー

新渡戸文化中学校の学校生活では、授業と行事が別々に存在するのではなく、行事そのものが探究や協働を実践する学びの場となっています。

体育祭、新渡戸祭、スタディフェスタ、スタディツアーなどでは、生徒が企画、準備、広報、進行、振り返りまで幅広く担当します。

教員が完成した行事を用意し、生徒が参加するだけではありません。生徒自身が「誰に何を届けたいのか」「どうすれば全員が楽しめるのか」を考え、仲間と対話しながら行事をつくり上げます。

うまく進まない場面や意見が対立する場面も含めて、生徒が自律性、協働性、責任感を育てられることが、新渡戸文化の学校行事の特徴です。

新渡戸文化中学校の一日の流れ

時刻主な内容
9時まで登校
9時~9時25分朝活動、対話、ワークなど
9時30分~12時30分午前授業3時間
12時30分~13時20分昼食・昼休み
13時20分~16時10分午後授業3時間
16時10分以降部活動、プロジェクト、生徒会、資格対策、自習など
18時まで活動終了・完全下校

始業は午前9時30分で、一般的な私立中学校よりも朝にゆとりがあります。朝活動では、教員からの連絡を聞くだけでなく、対話や短いワークを行うこともあります。

授業は午前3時間、午後3時間の50分授業です。月・火・木・金には教科学習やSPL、水曜日にはCross Curriculumを中心とした探究活動へ取り組みます。

日々の学校生活にも「余白」がある

新渡戸文化では、時間割を授業だけで埋めるのではなく、生徒が考えたり、話し合ったり、自分の活動を進めたりするための「余白」を大切にしています。

昼休みには友人と過ごすだけでなく、プロジェクトの打ち合わせや、行事に向けたミーティングが行われることもあります。

放課後も、全員が同じ活動へ参加するわけではありません。

  • 運動部・文化部で活動する
  • 自分が興味を持ったプロジェクトへ参加する
  • 生徒会や実行委員会の準備を進める
  • 英検・数検などの資格対策へ取り組む
  • カフェテリアやラウンジで自習する
  • 友人と探究活動の相談をする

放課後の過ごし方を自分で選べる一方、何へ取り組み、いつまでに何を終えるかを管理する力も必要になります。

新入生を迎える中高合同の入学式

4月には、中学校・高等学校合同の入学式が行われます。中学生は同学年の仲間だけでなく、高校生の先輩とも同じ学園の一員として学校生活を始めます。

入学後は、学校生活のルール、iPadの使い方、授業の進め方、校内施設などを学びながら、新渡戸文化独自の学びへ慣れていきます。

附属小学校から内部進学する生徒と、中学受験で入学する生徒が同じクラスで学びますが、中学から入学する生徒が多数を占めます。

最初から自分の探究テーマを持っている必要はありません。教員や友人との対話、体験授業、校外活動などを通して、少しずつ自分の興味を見つけていきます。

学年や仲間との関係を深めるワクワクDAY

中学校では、通常の教科学習とは異なる体験や交流を行う「ワクワクDAY」などの学年行事も実施されています。

校外へ出て班別行動を行ったり、学年の仲間と協力して活動したりすることで、普段の授業だけでは気づきにくい友人の得意分野や考え方を知ります。

こうした行事では、目的地を訪れて終わるのではなく、計画、役割分担、時間管理、振り返りまでを重視します。

  • 班のメンバーと行動計画を立てる
  • 相手の希望を聞きながら予定を調整する
  • 公共の場でのルールやマナーを守る
  • 予定外の出来事へ柔軟に対応する
  • 活動後に気づきや課題を共有する

学校生活の早い段階で共同活動を経験することは、少人数の学年コミュニティへなじむきっかけにもなります。

中高生が主体となってつくる体育祭

体育祭は、中学生と高校生が合同で取り組む大きな学校行事です。2026年度は6月4日に、アリーナ立川立飛で開催されました。

体育祭実行委員は前年の秋から準備を始め、競技内容やルール、当日の運営について何度も話し合います。

2026年度には、次のような競技や発表が行われました。

  • 全員リレー
  • 騎馬戦
  • 大縄跳び
  • ムカデ競走
  • 借り人競走
  • 「太平洋の架け橋」
  • 学年対抗ダンス

競技で順位を競うだけでなく、運動が得意ではない生徒も、応援、進行、用具、広報、ダンスなど、さまざまな役割で参加できます。

ダンスも生徒自身がプロデュース

2026年度の学年対抗ダンスでは、中学生も振り付けやフォーメーションを考え、課題曲と自由曲のパフォーマンスを自分たちでつくり上げました。

生徒は次のような課題へ向き合います。

  • 全員が参加できる振り付けを考える
  • 練習時間を調整する
  • 得意な生徒が苦手な生徒を支える
  • 意見の違いを対話によってまとめる
  • 観客に伝わる構成や表現を考える

完成したパフォーマンスだけでなく、仲間と一つのものをつくる過程そのものが学びになります。

体育祭の会場や競技内容は年度によって変更される可能性があります。最新の日程と開催場所は、学校公式サイトで確認しましょう。

最大の学校行事「新渡戸祭」

秋に開催される「新渡戸祭」は、新渡戸文化中学校・高等学校の文化祭です。

2026年度は、10月10日・11日の2日間に開催される予定です。2025年度には2日間で2,000人を超える来場者がありました。

一般的な文化祭のクラス企画や部活動発表に加え、中学生のラボ、探究活動、プロジェクトの成果が数多く発表されることが特徴です。

発表・企画主な内容
クラス・学年企画生徒が相談してつくる体験型企画、展示、演出など
中学ラボ発表Cross Curriculumで掘り下げた「好き」や問いを発表
プロジェクト発表地域、環境、食、ものづくりなどに関する活動を紹介
ポスターセッション来場者と対話しながら探究の過程や成果を説明
部活動発表ダンス、軽音楽、美術、演劇などの日頃の成果を披露
高校各コースの発表美術、音楽、フードデザイン、探究進学などの専門的な学びを発信

新渡戸祭は準備の過程も学び

新渡戸祭では、企画の内容だけでなく、実行委員会、広報、装飾、受付、来場者対応などを生徒が担います。

中学生と高校生が一緒に実行委員会へ参加し、学年を越えて意見を出し合います。

  • 文化祭のテーマを考える
  • 企画の目的と対象者を明確にする
  • 必要な予算や材料を計算する
  • 準備の予定と役割を決める
  • 来場者へ分かりやすく説明する
  • 終了後に成果と改善点を振り返る

企画が思うように進まない場合にも、教員がすぐに答えを示すのではなく、生徒同士で話し合い、方法を修正します。

学校が掲げる「教育活動の主語を生徒にする」という方針を、最も分かりやすく体験できる行事の一つです。

探究の途中経過も伝えるポスターセッション

新渡戸祭では、完成した成果だけでなく、探究の途中経過や失敗から得た気づきも発表します。

生徒はポスターや作品を用いながら、来場者へ活動内容を説明します。来場者から質問や意見を受けることで、新しい視点や次に調べるべき課題を発見します。

発表の目的は、上手に説明して高い評価を得ることだけではありません。

  • 自分が何を明らかにしたいのかを整理する
  • 初めて聞く人にも伝わる言葉を選ぶ
  • 質問に答えながら理解を深める
  • 異なる立場からの意見を受け入れる
  • 次の活動につながる人や情報と出会う

新渡戸祭での出会いをきっかけに、探究が放課後のプロジェクトや校外活動へ発展することもあります。

1年間の学びを発信するスタディフェスタ

年度末に開催される「スタディフェスタ」は、1年間の探究や授業の成果を発信する学習発表会です。

2026年度分のスタディフェスタは、2027年2月28日に一般公開が予定されています。

新渡戸祭が文化祭として多様な企画を楽しむ場であるのに対し、スタディフェスタは、生徒が1年間にどのような問いを持ち、どのように試行錯誤したのかを伝えることに重点があります。

発表方法主な内容
ポスターセッション来場者と対話しながら調査や活動を説明する
プレゼンテーションスライドや映像を使い、活動の過程と成果を発表する
作品展示美術、映像、ものづくりなどの成果物を展示する
体験型企画来場者が実際に参加しながら学べる場をつくる
食の提供高校フードデザインコースなどが学びを食として表現する

成果だけでなく探究の過程を評価

スタディフェスタでは、活動が大きな成果に結びついたかだけでなく、次のような探究の過程も重要になります。

  • なぜそのテーマを選んだのか
  • 誰と出会い、どのような話を聞いたのか
  • どのような失敗や予定変更があったのか
  • 活動前と後で考えがどう変わったのか
  • 次に何へ取り組みたいのか

1年間の学びを人へ説明することで、自分自身の成長を客観的に振り返ります。

受験生にとっても、パンフレットだけでは分かりにくい新渡戸文化の探究学習を、実際の中高生の発表から理解できる機会です。

行き先を選ぶ社会課題解決型のスタディツアー

新渡戸文化中学校では、一般的な修学旅行に相当する学びとして、選択制のスタディツアーを実施しています。

全員が同じ観光地を同じ順序で巡るのではなく、複数の行き先やテーマの中から、自分の興味に合う旅を選びます。

現地では名所を見学するだけでなく、地域で生活する人や仕事をする人と対話し、その土地の文化、産業、自然、社会課題を体験的に学びます。

一般的な修学旅行新渡戸文化のスタディツアー
学年全員が同じ場所へ行く複数のテーマや行き先から自分で選択する
名所や施設を見学する地域の人と生活・仕事・課題を共に体験する
旅行中の経験で完結する事前学習や帰校後の探究・発信へつなげる
決められた行程に参加する自分のテーマを持って人や地域と関わる

2025年度は山形・徳島などへ

2025年度の中学校スタディツアーでは、複数のコースから行き先を選び、山形県や徳島県などを訪れました。

山形県鶴岡市を訪れたコースでは、出羽三山の宿坊に泊まり、精進料理や山伏体験、地域の文化や自然に触れています。

徳島県にし阿波地区では、世界農業遺産に認定された傾斜地農法を体験し、地域の農家などへ民泊しました。

  • 農作業や収穫を体験する
  • 地域の家庭で共同生活を送る
  • 伝統行事や文化に触れる
  • 住民から地域の課題や知恵を聞く
  • 体験後に気づきや今後の行動を共有する

家庭や宿泊施設で生活するため、挨拶、時間管理、荷物の整理、相手への配慮など、生活面での自立も求められます。

過去には福島県や群馬県なども訪問

スタディツアーの行き先は毎年固定されていません。過去には、群馬県桐生市・みどり市周辺、徳島県にし阿波地区、福島県南相馬市などを訪れています。

福島県を訪れたツアーでは、震災遺構や避難指示区域などを巡り、東日本大震災からの復興や地域の未来について、現地の人から話を聞きました。

地域を単なる「学習対象」として見るのではなく、そこで暮らす人の思いや課題へ触れ、自分に何ができるかを考えます。

紹介資料にある楢葉町を含め、福島県内での活動実績はありますが、行き先やテーマは年度ごとに変更されます。入学後に必ず同じ地域へ行くとは限りません。

中学2年生から参加できるフィリピンスタディツアー

希望者には、中学2年生から参加できる夏のフィリピンスタディツアーもあります。

過去のツアーでは、フィリピンのイロイロ市を訪れ、現地の若者と共同生活を送りながら、文化、歴史、都市開発、暮らしなどについて学びました。

ホテルから観光地へ移動する一般的な海外研修とは異なり、現地での生活や人との交流を重視しています。

  • 現地の若者と生活する
  • 食事を自分たちで準備する
  • 地域の歴史や文化を知る
  • 英語を使って意思を伝える
  • 日本との違いや共通点を考える

英語力だけでなく、自分から相手へ関わる姿勢や、異なる生活習慣を尊重する力が必要です。

フィリピンスタディツアーは希望制であり、参加費、定員、対象学年、日程は年度によって変わります。

旅の後も学びが続く

スタディツアーは、学校へ戻った時点で終わりではありません。

現地で得た疑問や人とのつながりを、Cross Curriculum、放課後のプロジェクト、新渡戸祭、スタディフェスタへつなげます。

段階主な学び
事前行き先やテーマを選び、自分が知りたいことを考える
現地人と出会い、生活や仕事を体験し、問いを深める
帰校後経験を整理し、仲間と共有する
探究・行動新しい調査、制作、プロジェクトへ発展させる
発信新渡戸祭やスタディフェスタで社会へ伝える

旅先での体験が、その後の進路や研究テーマにつながる生徒もいます。

先輩へ感謝を伝える「3ks day」

年度末には、中学3年生へ感謝を伝える「3ks day」が行われます。中学校の3年生を送る会に当たる行事です。

2026年3月の3ks dayでは、後輩が数か月前から企画と準備を進め、会場装飾、プレゼント、クイズ、映像などを用意しました。

教員が決めた内容を後輩が実行するのではなく、「先輩にどのような時間を届けたいか」を生徒自身が考えます。

  • 企画の目的を共有する
  • 役割と準備日程を決める
  • 先輩一人ひとりを思い浮かべて制作する
  • 当日の進行や演出を担当する
  • 学年を越えた感謝を言葉や形で伝える

少人数の中学校だからこそ、学年を越えて互いの顔や活動を知り、温かな関係を築きやすいことが表れた行事です。

式典も中高合同で行われる

始業式、終業式、修了式などは、中学校・高等学校合同で行われることがあります。

中学生は高校生の発表や活動へ触れ、高校生は年下の生徒を支える立場になります。

日常的に中高の生徒が同じキャンパスで過ごすため、中学校3年間だけで完結するのではなく、高校進学後まで見通した学校生活を送りやすい環境です。

主な年間行事の目安

時期主な行事・活動
4月入学式、始業式、新入生のオリエンテーション
5月~6月ワクワクDAY、体育祭
7月~8月終業式、夏季集中講座、希望制スタディツアー・プロジェクト活動
9月2学期開始、新渡戸祭に向けた準備
10月新渡戸祭
11月頃中学校スタディツアー
12月終業式、冬季集中講座など
2月~3月スタディフェスタ、3ks day、卒業式、修了式

行事の名称、日程、対象学年、実施場所は年度によって変更されます。特にスタディツアーの行き先は、生徒の学びや連携先に応じて毎年更新されます。

学校行事を通して育てる力

行事育てられる力
体育祭協働性、身体表現、計画性、仲間を支える力
新渡戸祭企画力、創造力、接客、広報、発信力
スタディツアー自立心、異文化理解、社会課題を自分ごとにする力
スタディフェスタ振り返り、プレゼンテーション、対話、次の問いを立てる力
3ks day感謝、思いやり、学年を越えた協働

生徒主体の行事に向いている子

  • 行事の企画や準備にも関わりたい子
  • 自分のアイデアを実際の形にしてみたい子
  • 仲間と話し合いながら一つのものをつくりたい子
  • 教室の外で人や社会と出会いたい子
  • 旅行先を自分の関心に合わせて選びたい子
  • 作品、映像、ダンス、言葉などで表現したい子
  • 失敗も含めて新しいことへ挑戦したい子

入学前に確認したいポイント

  • 行事の企画や発表へ積極的に関わる環境が本人に合うか
  • グループワークや話し合いを楽しめそうか
  • 新渡戸祭とスタディフェスタの違い
  • スタディツアーの対象学年・日数・費用
  • 国内外の行き先をどのように選択するか
  • 宿泊や民泊に不安がある場合の支援
  • 放課後活動へ参加した場合の帰宅時刻
  • 行事と教科学習をどのように両立しているか

新渡戸文化中学校の行事は、用意されたプログラムを楽しむだけのイベントではありません。

生徒が自分たちで目的を考え、仲間や社会の人と協力し、実行と振り返りを行うことで、普段の授業で学んだ知識を生きた力へ変えます。

新渡戸祭で自分の「好き」を発信し、スタディツアーで社会の現実に触れ、スタディフェスタで1年間の成長を言葉や作品として伝えるという流れは、新渡戸文化ならではの学校生活です。

決められた行事に参加するだけでなく、自分たちの手で学校生活をつくりたい子にとって、挑戦と発見の多い3年間となるでしょう。

クラブ活動と放課後の学び|プロの指導者と取り組む多彩な活動

新渡戸文化中学校の放課後は、部活動だけに限定されていません。運動部・文化部に加えて、生徒が興味を持った社会課題やものづくりへ取り組むプロジェクト、英検・数検対策、探究活動の続き、自主学習などから、自分に合った過ごし方を選びます。

学校では、放課後を「各自の学びを深める時間」と位置づけています。大会で上位を目指す、作品や音楽を発表する、社会とつながるプロジェクトを立ち上げるなど、生徒によって活動の目的はさまざまです。

多くの部活動は中学生と高校生が一緒に活動しており、上級生から技術や活動の進め方を学べます。卓球部やダンス部のように、競技・表現分野で経験を積んだ外部指導者から専門的な指導を受けられる部もあります。

中学生が参加できる主な部活動

2026年8月時点で、中学校公式サイトに掲載されている部活動は次の6つです。

部活動主な特色
剣道部中高合同で稽古し、東京都大会・関東大会・全国規模の大会を目指す。技術だけでなく礼儀や相互に教え合う姿勢を重視
卓球部専門監督の指導のもと、初心者から経験者まで練習。全国中学校卓球大会への出場実績を持つ
ダンス部プロダンサーの指導を受け、中高合同で活動。初心者も参加でき、チームワークと表現力を磨く
バスケットボール部男女それぞれが大会へ出場。「向上・協力・感謝」を大切にし、初心者と経験者が共に活動
美術部絵画、粘土、漫画、アニメーションなど、自分の興味に合った幅広い制作へ取り組む
軽音楽部中学2年生から高校3年生まで活動。バンド演奏、校内ライブ、他校との合同ライブ、イベント企画などを生徒主体で行う

紹介資料に挙げられている弓道部は、現在の高校公式ページには掲載されていますが、中学校の現行部活動一覧には掲載されていません。中学生の参加可否や高校進学後の入部を考える場合は、説明会や個別相談で最新状況を確認しましょう。

関東・全国を目指す剣道部

剣道部は、中学1年生から高校生までが一緒に稽古する中高合同の部です。先輩が後輩へ技術を教え、後輩からの質問を通して先輩自身も学び直すという、学年を越えた関係を大切にしています。

竹刀の扱い方や足さばき、基本打ちなどの技術だけでなく、挨拶、礼、道具の管理、相手への敬意も重視されます。

2026年度には、中学校剣道部が東京都中体連第3ブロック春季剣道錬成大会で優勝しました。また、石川県で行われた全国中学校選抜剣道大会や、福岡県での全国規模の錬成大会にも出場しています。

剣道部で身につく力具体的な経験
礼節相手、指導者、仲間、道具への敬意を行動で示す
集中力相手の動きを見ながら、一瞬の機会を判断する
継続力基本動作を繰り返し、少しずつ技術を高める
協働性団体戦や日々の稽古で互いを支える
振り返る力試合や稽古の課題を整理し、次の練習へ生かす

大会や錬成会のために日曜日も活動する場合があります。本格的に取り組みたい子に適している一方、休日の予定や学習との両立については事前に確認が必要です。

全国大会出場実績を持つ卓球部

卓球部は、新渡戸文化中学校の中でも特に高い競技実績を持つ部です。2021年度に創部2年目で全国中学校卓球大会へ初出場し、2022年度にも全国大会へ進みました。

2024年度には東京都中学校卓球選手権大会の団体戦で第4位となり、関東大会・全国大会へ出場しています。

さらに、2026年7月に行われた東京都中学校卓球選手権大会では、団体戦で東京都第3位となり、関東大会への出場権を獲得しました。

年度主な実績
2021年度東京都大会団体第3位、関東大会団体ベスト8、全国大会団体出場
2022年度東京都大会団体優勝、関東大会団体ベスト8、全国大会団体出場
2023年度関東中学校選抜大会団体第3位、東京都大会団体第3位、関東大会出場
2024年度東京都大会団体第4位、関東大会・全国大会団体出場
2026年度東京都大会団体第3位、関東大会出場決定

指導には、プロ選手や大学リーグの選手などにも携わった経験を持つ監督が当たっています。競技経験者だけでなく、中学校から卓球を始める生徒も所属しています。

上位大会を目指す部であるため、校内練習に加えて外部の卓球場を利用したり、土曜日・日曜日に試合へ出場したりする場合があります。

卓球部への入部を検討する場合は、次の点を確認しておきましょう。

  • 初心者向けと経験者向けの練習内容
  • 平日・土曜日の活動日数
  • 外部卓球場への移動方法
  • 休日の大会や遠征の頻度
  • ラケット、シューズ、ユニフォームなどの費用
  • 大会と学校行事・学習の両立方法

プロダンサーから学べるダンス部

ダンス部は、中学生と高校生が一緒に活動しています。プロダンサーによるレッスンが行われ、初心者から経験者まで参加できます。

ダンス技術だけでなく、音楽に合わせて身体を動かす楽しさ、仲間と一つの表現をつくるチームワークを大切にしています。

活動には対面レッスンだけでなく、オンライン形式が取り入れられることもあります。新渡戸祭や学校行事などは、日頃の練習成果を発表する舞台となります。

  • 基礎的なステップや身体の使い方を学ぶ
  • 難しい振り付けへ段階的に挑戦する
  • メンバー同士で動きや位置を合わせる
  • 観客に伝わる表情や構成を考える
  • 中学生と高校生が協力して作品を完成させる

経験者だけが目立つ活動ではなく、初めてダンスへ挑戦する生徒も参加できると案内されています。

身体表現が好きな子、新渡戸祭や体育祭のステージで発表したい子、仲間と一つの作品をつくりたい子に向いています。

男女がそれぞれ大会へ挑戦するバスケットボール部

バスケットボール部は、「向上・協力・感謝」を大切にしながら活動しています。初心者・経験者のどちらも参加でき、個人の技術とチームワークの両方を伸ばします。

中学生は男女それぞれのチームで公式戦へ出場しています。2026年度の中野区夏季大会でも、男子・女子の両チームが試合に臨みました。

学校公式ブログでは、女子チームについて、もともとチームがない状態から生徒たち自身が活動をつくってきたことも紹介されています。

これは、既に完成した部へ参加するだけではなく、生徒が練習方法やチームの文化を考える新渡戸文化らしい活動といえるでしょう。

活動で重視すること具体的な行動
向上自分の課題を見つけ、練習方法を考える
協力声を掛け合い、仲間の動きを支える
感謝対戦相手、審判、家族、指導者への敬意を持つ
主体性チームの目標や必要な練習について話し合う

試合に勝つことだけでなく、緊張した場面で自分たちの力を発揮することや、敗戦から課題を見つけることも学びとして捉えています。

中高合同の合宿や、プロバスケットボールチームの試合運営ボランティアへ参加した実績もあり、競技の外側にあるスポーツ運営や地域とのつながりを学ぶ機会もあります。

自由な表現を追究できる美術部

美術部では、全員が同じ課題や画材を使うのではなく、生徒が自分の興味に応じた制作へ取り組みます。

  • 鉛筆や絵の具による絵画
  • 粘土を使った立体制作
  • 漫画やイラスト
  • アニメーション
  • 新渡戸祭へ向けた展示作品
  • 探究やプロジェクトに関連する表現物

自由に制作できる一方、より本格的に技術を学びたい生徒は、教員へ相談して専門的な指導を受けられます。

高校には美術コースもあるため、中学校の美術部や授業で興味を深め、高校でより専門的な制作へ進むことも可能です。

絵を描くことだけでなく、漫画、映像、立体作品など、多様な方法で自分の考えを表現したい子に適しています。

企画からライブ運営まで担う軽音楽部

軽音楽部は、中学2年生から高校3年生までが一緒に活動します。楽器経験の有無にかかわらずバンドを組み、校内ライブ、新渡戸祭、他校との合同ライブ、大会などへ向けて練習します。

活動の特徴は、演奏だけでなく、ライブやイベントそのものを生徒たちが企画することです。

  • バンドメンバーを決める
  • 演奏曲や練習日を相談する
  • イベントの企画書を作成する
  • 学校へ開催許可を求めるプレゼンテーションを行う
  • 会場、機材、進行、広報を準備する
  • オリジナル曲や演奏を校外へ発信する

部則として「挨拶・礼儀・感謝」を掲げながら、強い上下関係ではなく、学年を越えて意見を出し合う関係を大切にしています。

中学1年生は公式案内上、すぐに正式活動へ参加するのではなく、中学2年生からの加入となっています。楽器を早く始めたい場合や、中学1年次の体験・準備活動については、個別に確認するとよいでしょう。

部活動だけではない新渡戸文化の放課後

新渡戸文化では、部活動と並んでプロジェクト活動が放課後の大きな柱となっています。

プロジェクトは、学校が毎年同じ内容を用意するものではありません。生徒の「やってみたい」、授業やスタディツアーで生まれた疑問、企業や地域との出会いから活動が始まります。

学校内外では、次のようなプロジェクトが行われてきました。

プロジェクト例主な活動
檜原村プロジェクト耕作放棄地の再活用、農作物の栽培、森林・登山道整備、地域交流
実験教室ラボ学校外の科学館などで、子ども向けの実験教室を企画・実施
藍する新渡戸プロジェクト藍を育て、染色や商品づくり、情報発信へつなげる
オーガニックコットン関連活動栽培、衣服、環境、児童労働などを学び、製品づくりを考える
環境美化・清掃活動学校や地域の環境を調査し、清掃や啓発活動へ取り組む
校則・ルールメイキング現在の学校生活に合う規則を生徒自身が考え、対話と提案を行う
英検・数検対策同じ目標を持つ生徒が集まり、資格取得へ向けて学習する

活動テーマや参加できる学年は年度によって変わります。現在のプロジェクト一覧や、新しく活動を立ち上げる方法は、入学後の案内や説明会で確認しましょう。

プロジェクトは生徒自身がつくる

プロジェクト活動では、教員が用意した作業を生徒が手伝うだけではありません。

生徒は、自分たちが実現したいことを整理し、必要な人や場所を探し、学校内外へ協力を求めます。

段階生徒が行うこと
発案自分の興味や社会の課題から、やってみたいことを考える
仲間集め同じ関心を持つ生徒や協力してくれる大人を探す
計画目的、活動内容、日程、費用、役割を整理する
交渉学校、企業、地域団体などへ活動を説明して協力を依頼する
実行調査、制作、イベント、フィールドワークなどを行う
発信新渡戸祭、スタディフェスタ、外部イベントなどで成果を伝える
振り返り成果と課題を整理し、次の行動を決める

計画が予定通りに進まない場合もありますが、失敗の原因を考えて方法を変えることも学びの一部です。

部活動とプロジェクトを組み合わせる

新渡戸文化では、部活動か探究かのどちらか一方だけを選ぶ必要はありません。

活動時間が重ならず、学習や生活に無理がなければ、部活動とプロジェクト、複数のプロジェクトなどを組み合わせられる場合があります。

例えば、次のような放課後の過ごし方が考えられます。

  • 卓球部で競技へ取り組みながら、環境プロジェクトへ参加する
  • 美術部で身につけた表現力をプロジェクトの広報へ生かす
  • 軽音楽部のライブ企画経験を新渡戸祭の運営へつなげる
  • ダンス部の活動と英検対策を曜日ごとに分ける
  • バスケットボール部で地域スポーツのボランティアへ参加する

ただし、活動を増やしすぎると、家庭学習や休養の時間が不足します。興味のある活動を全て抱えるのではなく、優先順位を考えて選ぶ必要があります。

最終下校は原則18時

学校公式FAQでは、部活動によって活動日数は異なり、多い部では週5回程度活動すると案内されています。部活動やプロジェクトを含め、遅くとも18時には活動を終了し、完全下校することが基本です。

部活動個別ページには過去の活動時刻が残っている場合もあるため、現在の正確な曜日と終了時刻は入部前に確認してください。

東高円寺駅までは徒歩約5分ですが、帰宅後に食事、学習、睡眠を確保できるかを家庭で考えることも大切です。

活動日数と学習の両立

部活動やプロジェクトを充実させるためには、限られた時間の中で学習を進める必要があります。

新渡戸文化では、毎日の宿題を長時間課すのではなく、放課後に自分の学びを深める時間を確保しています。その分、何を優先するかを本人が考えることが求められます。

  • 授業中に内容を理解する
  • SPLで苦手分野を復習する
  • 活動予定と提出物の期限を確認する
  • 大会や発表前は早めに学習を進める
  • 疲労がたまったときは休養を取る
  • 困ったときは教員や先輩へ相談する

大会で上位を目指す部と、週に少ない日数で活動する部では、生活リズムが大きく異なります。部活動名だけで判断せず、実際の活動量を確認しましょう。

中高合同活動のメリット

多くの部活動で中学生と高校生が一緒に活動することは、新渡戸文化の特徴です。

  • 高校生の技術や活動への姿勢を身近に学べる
  • 中高6年間を見通して活動を続けられる
  • 学校生活や高校のコースについて先輩へ相談できる
  • 学年を越えた人間関係を築ける
  • 上級生になると後輩を支える経験ができる

一方で、高校生と同じ活動水準や練習内容に戸惑う中学生もいるでしょう。初心者への指導方法や、中学生と高校生の練習を分ける場面があるかを確認すると安心です。

部活動やプロジェクトに向いている子

  • 高校生と一緒に活動しながら成長したい子
  • 競技で関東・全国大会を目指したい子
  • 初心者として新しいスポーツや表現へ挑戦したい子
  • 演奏、作品、ダンスなどを人前で発表したい子
  • 活動内容やイベントを自分たちで企画したい子
  • 部活動だけでなく社会課題のプロジェクトにも興味がある子
  • 学校外の企業、地域、専門家と関わりたい子
  • 失敗しても仲間と方法を考え直せる子

入部・参加前に確認したいポイント

  • 現在、中学生が正式に参加できる部活動か
  • 初心者と経験者の練習内容
  • 中学生と高校生が合同で活動する範囲
  • 平日・土曜日・日曜日の活動日数
  • 通常の終了時刻と大会前の活動時間
  • 大会、遠征、合宿、外部施設利用の頻度
  • 部費、用具、楽器、ユニフォーム、交通費
  • 複数の活動を掛け持ちできるか
  • 学校行事や学習との両立方法
  • 興味のあるプロジェクトを新しく立ち上げられるか

新渡戸文化中学校は、大規模校のように数十種類の部活動がそろう学校ではありません。中学校公式サイトに掲載されている部活動は6つであり、希望する競技や文化活動が必ずあるとは限りません。

その一方で、既存の部活動に参加するだけでなく、自分の関心からプロジェクトをつくり、学校外の人や社会とつながる選択肢があります。

部活動で技術を磨くことと、プロジェクトで自分の「やってみたい」を形にすることを、同じ放課後の学びとして考えている点が、新渡戸文化の大きな特色です。

競技や表現へ本格的に取り組みたい子はもちろん、既存の部活動には収まらない興味を持ち、自分で新しい活動を生み出したい子にとって、可能性の広がる放課後環境といえるでしょう。

進学実績と卒業後の進路|探究経験を生かした多様な大学進学

新渡戸文化中学校の進路教育は、偏差値や大学名だけを基準に志望校を決めるのではなく、「自分は何に関心があり、将来どのように社会と関わりたいのか」を考えるところから始まります。

中学校で取り組むCross Curriculum、社会課題解決型のプロジェクト、スタディツアーなどの経験を振り返り、自分の強みや価値観を理解した上で、高校のコースや大学・短期大学・専門学校などの進路を選びます。

大学入試では一般選抜を学力面の基盤としながら、探究活動やプレゼンテーションの経験を生かせる総合型選抜・学校推薦型選抜を利用する生徒も多くいます。

中学校から始まるキャリアデザイン

新渡戸文化では、進路指導を高校3年生になってから始めるものとは考えていません。中学校段階から、自分の興味、得意なこと、苦手なこと、活動経験を振り返りながら、将来の生き方を考えます。

学校が掲げるキャリアビジョンは、自分の「好きなこと」「したいこと」を、生きがいや社会との関わりへ発展させることです。

取り組み主な内容
行事・プロジェクト活動成功と失敗の両方を経験し、自分の興味や適性を知る
プレゼンテーション三者面談生徒自身が保護者と教員へ、学びや将来像を説明する
ポートフォリオ授業、探究、行事、校外活動などの経験を記録する
みらいPassジュニア教科学力だけでなく、興味・関心やコンピテンシーを測定する
チーム担任制相談内容に応じて、異なる専門性や経験を持つ教員が支援する

三者面談では、教員と保護者が成績について話し、生徒が聞くだけという形ではありません。生徒が自分の成長、現在の課題、今後取り組みたいことを整理し、プレゼンテーションします。

自分の経験を言葉にする習慣は、総合型選抜で必要となる志望理由書、活動報告書、面接、プレゼンテーションにもつながります。

中学校卒業後は併設高校で学びを発展

新渡戸文化は、中学校から高等学校へ学びがつながる中高一貫校です。高校から入学する生徒とも同じ学年で学びながら、中学校で身につけた探究力と自律的な学習姿勢を発展させます。

高校には、次の3コースが設けられています。

高校のコース主な学び想定される進路分野
探究進学コース教科学習、探究、企業・大学との連携、医療・理系体験など文系、理系、医療系、国際系など
美術コース美術・デザインの基礎、制作、社会課題と表現を結ぶ活動美術大学、芸術大学、デザイン系学部など
フードデザインコース調理、製菓、栄養、商品開発、食と社会を結ぶ実践食物・栄養系大学、調理・製菓系専門学校、経営分野など

高校進学時に、自分の興味や将来像に合わせて専門性の異なるコースを選べることが特徴です。

ただし、コースの名称だけで決めるのではなく、大学受験で必要となる科目、授業時数、選択科目、希望する入試方式との相性を確認する必要があります。

探究進学コースは一般選抜と総合型選抜の両方に対応

探究進学コースでは、生徒の「好き」や「やりたい」を教科や実社会と結びつけながら、大学進学に必要な学力を身につけます。

企業とのプロジェクト、高大連携授業、医療機関での体験、スタディツアーなどを通して、自分の進学理由を具体的にしていきます。

学校は一般選抜を学力面の基盤としつつ、生徒の適性に応じて、次の入試方式へ対応しています。

  • 大学入学共通テスト・個別試験を利用する一般選抜
  • 学校での活動や志望理由を評価する総合型選抜
  • 指定校制・公募制を含む学校推薦型選抜
  • 美術・デザイン分野の実技試験や作品審査
  • 海外大学や国際系大学への出願

探究活動を行っているだけで、総合型選抜に合格できるわけではありません。活動の目的や変化を自分の言葉で説明し、志望する大学で何を学びたいのかへ結びつける必要があります。

2020年度から2024年度までの主な大学合格実績

学校公式サイトでは、2020年度から2024年度までの合格実績を、分野別に公表しています。過年度卒業生を含む5年間の実績であり、単年度の合格者数ではない点に注意してください。

分野主な合格先
国公立・大学校東京藝術大学、防衛大学校
難関私立・有力大学慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、学習院大学、國學院大学、立命館アジア太平洋大学
医療・理系埼玉医科大学、北海道医療大学、芝浦工業大学、千葉工業大学、東京農業大学、日本獣医生命科学大学、杏林大学、東京医療保健大学、新渡戸文化短期大学
美術・芸術系多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学、東京造形大学、東京工芸大学、東北芸術工科大学、京都芸術大学、京都精華大学、洗足学園音楽大学
文系・総合大学成城大学、明治学院大学、日本大学、東洋大学、東京経済大学、産業能率大学、桜美林大学、玉川大学、神奈川大学、武蔵野大学、拓殖大学
女子大学日本女子大学、昭和女子大学、清泉女子大学、東京家政大学、東洋英和女学院大学、十文字学園女子大学

医学、歯学、理工、文系、国際、美術、音楽、食、栄養など、進学分野が幅広いことが分かります。

特定の大学群へ大量の合格者を送り出す進学校というよりも、少人数の生徒が、それぞれの興味や高校での活動に合った進路を選んでいる学校といえるでしょう。

探究進学コースの主な進路実績

探究進学コースの公式ページでは、過去5年間の主な進路として次の大学が紹介されています。

  • 慶應義塾大学文学部
  • 上智大学外国語学部
  • 国際基督教大学
  • 青山学院大学経済学部
  • 立教大学文学部・社会学部
  • 埼玉医科大学医学部
  • 北海道医療大学歯学部
  • 東京農業大学地球環境科学部

文系だけでなく、医学、歯学、環境、国際系などへ進学しており、探究テーマや将来像に応じた幅広い進路が見られます。

難関大学の合格例はありますが、毎年同じ大学へ合格者が出ていることを意味するものではありません。志望大学を一般選抜で目指す場合は、希望科目の授業、講習、模試、外部教材の利用状況まで確認しましょう。

総合型選抜・学校推薦型選抜を活用する生徒が多い

学校公式サイトでは、一般選抜を基盤にしながら、総合型選抜と学校推薦型選抜で進学する生徒も多いと説明しています。

新渡戸文化の教育では、日常的に次のような経験を積みます。

  • 自分で問いや目標を設定する
  • 企業、大学、地域の人へ取材する
  • 商品、イベント、作品などを企画する
  • 新渡戸祭やスタディフェスタで発表する
  • 活動の成功と失敗を振り返る
  • 自分の成長をポートフォリオに記録する
  • 面談で将来像をプレゼンテーションする

これらは、活動報告書や志望理由書を書くための材料になります。ただし、単に活動数を増やすのではなく、その経験から何を考え、大学で何を学びたいのかを説明できることが重要です。

指定校推薦の選択肢も幅広い

新渡戸文化高等学校には、文系、理系、医療、芸術、女子大学など、多様な指定校推薦枠があります。

公式サイトに掲載されている2023年度の主な指定校には、次の大学があります。

分野主な指定校
総合・文系東洋大学、東京経済大学、東京農業大学、大東文化大学、拓殖大学、玉川大学、桜美林大学、武蔵野大学、関東学院大学
医療・理系杏林大学、日本獣医生命科学大学、東京医療保健大学、東京純心大学
美術・デザイン女子美術大学、東京工芸大学、文化学園大学、宝塚大学、横浜美術大学、デジタルハリウッド大学
女子大学日本女子大学、昭和女子大学、清泉女子大学、大妻女子大学、実践女子大学、東京家政大学、女子栄養大学、白百合女子大学、東洋英和女学院大学
海外・国際テイラーズ大学、深圳大学、暨南大学日本学院、立命館アジア太平洋大学

指定校推薦は、在籍していれば自動的に利用できる制度ではありません。校内成績、出席状況、活動実績、大学が定める条件、校内選考などを満たす必要があります。

大学名や人数枠は年度によって変更されるため、入学時点で6年後の枠が保証されているわけではありません。

大学・短期大学・専門学校との連携

高校での学びを卒業後へつなげるため、大学、短期大学、専門学校と連携協定を結んでいます。

主な連携先には、次の学校があります。

  • 麻布大学
  • 神奈川大学
  • 産業能率大学
  • 女子美術大学
  • 清泉女子大学
  • 洗足学園音楽大学
  • 東京経済大学
  • 東京工科大学・日本工学院専門学校
  • 東京女子体育大学
  • 東京山手調理師専門学校・山手調理製菓専門学校
  • ものつくり大学
  • 新渡戸文化短期大学

高大連携では、大学の授業体験、専門家による出張授業、施設見学、共同プロジェクトなどを通じて、高校と大学の学びの違いを理解します。

大学名だけで志望先を決めるのではなく、実際に授業や研究内容へ触れてから進路を考えられることは、入学後のミスマッチを減らす上でも役立ちます。

系列の新渡戸文化短期大学という進路

同じ学校法人が設置する新渡戸文化短期大学も、卒業後の進路の一つです。

新渡戸文化短期大学には、食や栄養を学ぶ分野と、臨床検査技師を目指す臨床検査学科があり、高校段階から連携授業や専門的な実習へ触れる機会があります。

高校の探究進学コースでは、併設する臨床検査学科との連携授業や医療系の体験が紹介されており、医療分野に関心のある生徒が、仕事内容や必要な学びを早い段階から理解できます。

系列校であることだけを理由に進学するのではなく、資格、カリキュラム、国家試験、卒業後の就職先などを確認し、自分の希望に合うかを判断することが大切です。

美術・食・医療など専門分野への進学に強み

新渡戸文化の進路実績では、一般的な文系・理系大学だけでなく、美術大学、音楽大学、食・栄養系、医療系の進学先が目立ちます。

高校でコース別の専門的な授業を受け、作品、プロジェクト、実習などを積み重ねられることが、進路の幅につながっています。

関心分野高校で積める主な経験考えられる進路
美術・デザイン制作、展示、ポートフォリオ、社会課題と表現を結ぶ活動美術大学、芸術大学、デザイン系学部
食・栄養調理、製菓、商品開発、販売、食品ロスに関する探究栄養系大学、食物系学部、調理・製菓専門学校
医療短期大学との連携授業、病院・医療分野の体験医学、歯学、看護、薬学、臨床検査分野
国際・社会海外スタディツアー、地域連携、社会課題プロジェクト国際系、外国語、社会学、地域創生分野

進路実現を支える高校でのサポート

高校では、大学進学やその先の生き方を考えるため、次のような支援を行います。

  • 大学訪問・授業体験・施設見学
  • 大学教員や専門家による出張授業
  • 入試方式や受験日程を学ぶキャリアガイダンス
  • 企業、大学、卒業生、社会人とのワークショップ
  • 志望理由書や自己PR文の作成指導
  • プレゼンテーション三者面談
  • 夏期・冬期集中講座
  • 希望制の模試・検定

学校側が一つの進路を決めて生徒を当てはめるのではなく、生徒自身が情報を集め、比較し、最終的に選ぶことを重視しています。

そのため、教員の支援を受けながらも、本人が早い段階から進路について考え、必要な行動を選ぶ姿勢が求められます。

2023年度卒業生の進路満足度は100%

学校公式サイトでは、2023年度卒業生へのアンケートにおいて、進路内定先に対する満足度が100%だったと紹介しています。

これは、「進路先に非常に満足」と「進路先を許容している」という回答を合計した割合です。

難関大学への合格率を示す数値ではありませんが、生徒が自分の興味や将来像と向き合い、納得できる進路を選ぶことを重視する学校の方針を表しています。

進学実績を見る際の注意点

  • 公表されている主な大学合格実績は2020年度から2024年度までの累計
  • 過年度卒業生の合格を含む
  • 大学名だけでは、単年度の合格者数や進学者数は分からない
  • 指定校推薦の大学と人数枠は年度によって変動する
  • 総合型選抜では探究活動に加えて教科学力や書類準備も必要
  • 希望する大学の受験科目を高校のカリキュラムで確保できるか確認する
  • 少人数校のため、1人の合否が年度実績へ与える影響が大きい

難関大学の名称だけで学校を評価するのではなく、自分の志望分野に必要な授業、講習、個別指導、推薦枠、連携先があるかを見ることが大切です。

一般選抜で難関大学を目指す場合に確認したいこと

新渡戸文化は探究や総合型選抜に強みを持ちますが、一般選抜を否定している学校ではありません。

学校側も一般選抜を基盤とすると説明しています。ただし、難関大学を一般選抜で目指す場合は、本人が計画的に教科学習を進める必要があります。

  • 志望学部で必要となる受験科目
  • 高校2・3年次の選択科目
  • 大学入学共通テストへの対応
  • 夏期・冬期講座の内容
  • 校内模試と外部模試の受験状況
  • 過去問指導や添削指導の方法
  • 塾・予備校を利用している生徒の割合
  • 探究活動と受験勉強の時間配分

学校から一律の受験勉強を細かく管理してもらうより、自分で必要な学習を選び、教員へ相談しながら進めたい生徒に合いやすい環境です。

新渡戸文化の進路教育に向いている子

  • 自分の興味を大学での学びへつなげたい子
  • 大学名だけでなく、学部・研究内容から進路を選びたい子
  • 探究、作品、プロジェクトの経験を入試で生かしたい子
  • 総合型選抜と一般選抜の両方を検討したい子
  • 美術、食、医療などの専門分野に関心がある子
  • 大学や社会人との交流を通して将来を考えたい子
  • 自分の活動や成長を言葉で説明できるようになりたい子
  • 教員に相談しながら、自分で進路を選びたい子

学校説明会で確認したいポイント

  • 中学校から併設高校への進学条件
  • 高校の3コースを選ぶ時期と変更の可否
  • 最新年度の大学合格者数と実際の進学者数
  • 一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の割合
  • 中学入学生の高校卒業後の進路
  • 難関大学の一般選抜へ向けた講習や個別指導
  • 総合型選抜の志望理由書・面接・プレゼン指導
  • 指定校推薦の最新一覧と校内選考条件
  • 美術大学へ向けた実技・ポートフォリオ指導
  • 新渡戸文化短期大学との連携内容と進学制度

新渡戸文化中学校の進路教育は、特定の大学を全員の目標にするものではありません。

中学校で自分の興味を見つけ、高校のコースやプロジェクトで専門性を深め、一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜などから自分に合った方法を選びます。

難関大学への合格例に加え、美術、医療、食、国際、社会など多様な分野へ進んでいることが、新渡戸文化の進路実績の特徴です。

偏差値だけで進路を決めるのではなく、6年間の経験から自分の「好き」と将来像を言葉にし、納得できる進路を選びたい子にとって、可能性を広げやすい環境といえるでしょう。

学費や諸経費について|初年度納入金と中高6年間の費用

新渡戸文化中学校の学費は、授業料だけでなく、教材費の一部、スタディツアーなどに備える旅行積立、iPad購入費、施設費などを毎月納入する仕組みです。

学校が2027年度入試ページで案内している「2026年度予定」の納入金によると、中学1年次の月額は95,600円、入学時費用を含む初年度の合計は約157万2,200円となります。

なお、公表額は2025年度実績を基礎とした予定額です。社会情勢や教育内容の変更により改定される可能性があるため、受験年度の募集要項で最終確認してください。

入学時に必要となる費用

項目金額備考
入学金300,000円入学手続時に納入
制服代約120,000円必須購入品の概算。選択品や購入内容によって変動
後援会入会金5,000円入学時のみ。4月の授業料と合わせて納入
入学時費用の合計約425,000円受験料や決済手数料は含まない

入学金30万円は、合格後に指定された期日までに納入します。入試日によって手続期限が異なり、納入後の入学金は原則として返金されません。

制服代は約12万円とされていますが、必須品に加えて洗い替えや選択品を購入すると、実際の金額が増えることがあります。通学靴、バッグ、体育用品などが制服代に含まれるかも確認しておきましょう。

中学校で毎月必要となる費用

項目中学1年中学2年中学3年
授業料45,000円45,000円45,000円
教育充実費18,000円18,000円18,000円
教育活動費①(旅行積立)8,000円8,000円8,000円
教育活動費②(ICT)9,000円2,500円2,500円
施設費10,000円10,000円10,000円
後援会費5,000円5,000円5,000円
生徒会費600円600円600円
月額合計95,600円89,100円89,100円

中学1年次のICT費が高く設定されているのは、学校指定のiPad購入費が含まれているためです。中学2年次以降は月額2,500円となり、毎月の納入金も6,500円下がります。

教育充実費には、副教材など一部の教材費が含まれています。ただし、全ての文房具、検定料、参考書、部活動用品まで含まれているわけではありません。

学年別に見る年間納入金

学年毎月の費用年間の費用入学時費用を含む合計
中学1年95,600円1,147,200円約1,572,200円
中学2年89,100円1,069,200円約1,069,200円
中学3年89,100円1,069,200円約1,069,200円
中学校3年間約3,710,600円

中学校3年間の学校納入金は、現在の公表額を単純に合計すると約371万600円です。

資料によっては初年度費用を約145万円とする情報もありますが、現在の公式納入金表に掲載された入学時費用と月額費用を合算すると、初年度は約157万2,200円となります。

学費を比較する際は、授業料54万円だけを見るのではなく、教育充実費、旅行積立、ICT費、施設費などを含めた総額で考えることが重要です。

毎月の費用には何が含まれている?

費用主な目的
授業料通常授業や学校教育を行うための基本的な費用
教育充実費副教材などを含む教育活動の充実に必要な費用
旅行積立スタディツアーなど宿泊を伴う教育活動に備える積立金
ICT費iPad購入、端末管理、学習サービスなどに関係する費用
施設費教室、体育館、天然芝グラウンド、各種学習施設の維持・整備
後援会費学校教育や生徒活動を支援する後援会の費用
生徒会費生徒会活動や学校行事などに使用する費用

旅行積立は毎月8,000円、年間では96,000円です。ただし、選択するスタディツアーの行き先や日数によっては、積立金だけでは不足し、追加費用が必要になる可能性があります。

特に海外スタディツアーは、国内の宿泊行事より高額になることが考えられます。希望制ツアーの費用、航空運賃、海外旅行保険、パスポート取得費などは、年度ごとに確認してください。

学校納入金とは別に考えておきたい費用

中学校3年間の実際の教育費は、約371万円の学校納入金だけでは収まりません。家庭では、次の費用も見込んでおく必要があります。

  • 受験料とインターネット出願時の決済手数料
  • 制服の洗い替えやサイズ変更による買い替え
  • 通学用の靴、バッグ、体育用品
  • iPadのケース、タッチペン、保護フィルム、修理費
  • 英検・漢検・数検などの検定料
  • 外部模試や大学受験関連の費用
  • 部活動の用具、ユニフォーム、楽器、部費
  • 大会、合宿、遠征、外部施設までの交通費
  • スタディツアーや希望制海外研修の追加費用
  • 毎日の弁当や校内で購入するパン・昼食代
  • 自宅から学校までの定期券代

卓球部や剣道部のように大会や遠征が多い部、軽音楽部のように楽器が必要となる部では、活動費が大きくなることがあります。

部活動体験や個別相談では、年間の部費だけでなく、用具、合宿、遠征、交通費を含めた実際の負担を確認しましょう。

中高6年間の費用を試算

新渡戸文化高等学校の2026年度予定納入金も、中学校と同じく、1年次が月額95,600円、2・3年次が月額89,100円と案内されています。

中学校から併設高校へ学内推薦で進学する場合、現在の募集要項では、高校の入学金30万円が50%軽減され、15万円となります。

期間学校納入金の概算主な前提
中学校3年間約3,710,600円入学金、制服概算、後援会入会金、毎月の費用を含む
高校3年間約3,440,600~3,560,600円高校入学金50%軽減を適用。高校制服の買い替え額によって変動
中高6年間約7,151,200~7,271,200円各種補助金、コース費、任意活動費などを差し引く前の試算

現在の金額が6年間変わらないと仮定すると、学校納入金は約715万~727万円が一つの目安です。

高校進学時に制服をどの程度買い替えるかによって金額が変わります。また、6年後まで現在の授業料や入学金軽減制度が継続するとは限らないため、あくまで現時点の金額による試算として捉えてください。

高校ではコース別費用が加わる場合がある

高校の美術コースとフードデザインコースでは、通常の納入金とは別に、画材や食材などのコース別費用が必要です。

高校のコース1年次2年次3年次3年間の合計
美術コース約40,000円約10,000円約10,000円約60,000円
フードデザインコース約35,000円約46,000円約33,000円約114,000円

美術コースでは画材購入費や展覧会鑑賞費、フードデザインコースではエプロン、キャスケット、食材費、検定料などが主な内訳です。

探究進学コースには、現在の納入金表で同様のコース別費用は掲載されていませんが、選択する研修、検定、教材、大学受験方法によって別途費用が発生します。

東京都の中学校授業料助成

東京都では、都内在住の私立中学生を対象とした授業料軽減助成制度があります。

令和8年度は、通常の年額10万円に臨時支援2万円が加わり、生徒1人につき年額最大12万円が助成されます。所得制限はなく、生徒と保護者が東京都内に住所を有していることなどが主な条件です。

実際に負担した授業料が上限となり、制度を利用するには毎年度の申請が必要です。

項目令和8年度の内容
助成上限年額120,000円
所得制限なし
主な住所要件生徒と保護者が東京都内に住所を有すること
申請毎年度必要

仮に同額の助成を中学校3年間受けられた場合、負担軽減額は合計36万円となります。ただし、臨時支援を含む制度内容は年度ごとに変わるため、将来の受給額は保証されません。

高校進学後は、国の高等学校等就学支援金と東京都の授業料軽減助成金の対象となる場合があります。授業料以外の教育充実費、施設費、旅行積立、後援会費などは、原則として別に負担します。

入学金の軽減制度

現在の募集要項では、一定の条件を満たす家庭を対象に、入学金の軽減制度も設けられています。

  • 学園卒業生の子・孫・兄弟姉妹が入学する場合は、入学金を30%軽減
  • 在校生の兄弟姉妹が入学する場合は、入学金を30%軽減
  • 学園内の学校に3人目以降の兄弟姉妹が入学する場合は、入学金を全額免除
  • 中学校から併設高校へ学内推薦で進学する場合は、高校入学金を50%軽減

複数の軽減制度を同時に利用できるか、申請時に必要な書類、対象となる親族の範囲などは、学校へ個別に確認してください。

家計計画で確認したいポイント

  • 初年度に約157万円を準備できるか
  • 毎月約9万~10万円の学校納入金を継続して負担できるか
  • 中学校3年間で約371万円が必要となること
  • 通学定期代や昼食代を加えた毎月の実質負担
  • 希望する部活動の用具・遠征・合宿費
  • スタディツアーで追加費用が発生するか
  • 高校進学時の入学金と制服買い替え費用
  • 高校で選択するコースの追加費用
  • 大学受験で塾や予備校を利用する可能性
  • 東京都の助成制度を利用できるか

新渡戸文化中学校では、ICT費にiPad購入費、教育充実費に一部の副教材費、教育活動費に旅行積立が含まれています。そのため、金額だけを見るのではなく、どの教育活動まで学費に含まれているかを確認することが大切です。

一方、希望制の海外研修、部活動、検定、通学、昼食などは家庭によって負担額が大きく変わります。

初年度約157万円、中学校3年間で約371万円、中高6年間では現在の金額を基に約715万~727万円を基本的な目安とし、さらに年間10万~30万円程度の予備費を見込んでおくと、余裕を持った学校生活を計画しやすいでしょう。

入試情報と合格の目安|個性や「好き」を評価する多様な入試

新渡戸文化中学校の2027年度入試では、国語・算数を中心とする一般的な学力試験だけでなく、得意教科を生かせる教科選択型入試、対話と作文で評価するグループワーク入試、自分の探究活動を発表するマイ探究入試が実施されます。

受験生全員を同じ試験だけで評価するのではなく、教科学力、対話力、表現力、主体的に取り組んできた経験など、受験生の異なる強みを評価する入試構成です。

2027年度の募集要項は、2026年7月13日に暫定版として公開されています。今後、提出方法や運営上の細部が変更される可能性があるため、出願前には必ず正式版を確認してください。

2027年度入試の日程と試験内容

試験日入試方式集合時刻試験内容募集人員
2月1日(月)午前教科選択型入試8時20分国語・算数・理科・社会から2教科を選択、面接35名
2月1日(月)午後2科入試 第1回14時50分国語・算数、面接
2月2日(火)午前グループワーク入試8時20分グループワーク、作文10名
2月2日(火)午後2科入試 第2回14時50分国語・算数、面接
2月3日(水)午後マイ探究入試14時50分プレゼンテーション、口頭試問若干名
2月4日(木)午後2科入試 第3回14時50分国語・算数、面接若干名

募集人員は、2月1日の2方式を合わせて35名、2月2日の2方式を合わせて10名です。2月3日のマイ探究入試と2月4日の2科入試第3回は、若干名の募集となっています。

受験できる回数は、入試方式にかかわらず合計3回までです。全6方式を受験できるわけではないため、本人の得意分野や併願校の日程を踏まえて選ぶ必要があります。

2027年度入試で注目したい変更点

過去の資料では、一般入試、英語入試、適性検査型入試、「好きなこと入試」などが紹介されていましたが、2027年度の暫定募集要項では入試方式が再編されています。

  • 4教科すべてを受験する方式ではなく、4教科から得意な2教科を選ぶ教科選択型入試を実施
  • 国語・算数の2科入試を3回実施
  • 対話と作文を組み合わせたグループワーク入試を実施
  • 従来の「好きなこと入試」に通じる方式として、マイ探究入試を実施
  • 2027年度暫定募集要項には、独立した英語入試や適性検査型入試の記載はない
  • 教科選択型入試と2科入試では面接も行う
  • すべての入試で学校指定の報告書を提出する

過年度の入試情報を参考にする場合は、現在の方式と混同しないよう注意しましょう。

受験資格

  • 2027年3月に小学校を卒業する見込みの者
  • 保護者のもとから通学できる者
  • 入試方式を問わず、受験は合計3回まで

寮や単身での生活を前提とした募集ではありません。中高6年間、保護者のもとから無理なく通学できることが条件です。

教科選択型入試|得意な2教科で受験できる

2月1日午前の教科選択型入試では、国語・算数・理科・社会の4教科から2教科を選んで受験します。

一般的な4科入試では、国語・算数に加えて理科・社会の両方を準備する必要があります。新渡戸文化では、得意な教科やこれまでの学習状況に合わせて組み合わせを選択できます。

選択例向いている受験生
国語・算数一般的な2科受験の学習を進めてきた子
算数・理科計算、図形、実験、自然科学を得意とする子
国語・社会文章読解、記述、歴史、地理を得意とする子
理科・社会知識と資料の読み取りを得意とする子

得意教科だけで受験できることは魅力ですが、単に模試の偏差値が高い2教科を選べばよいとは限りません。試験時間、出題形式、過去問題との相性を確認して選びましょう。

教科試験の後には面接も行われます。学力だけでなく、新渡戸文化を志望した理由や入学後に取り組みたいことも整理しておく必要があります。

2科入試|国語・算数と面接で評価

国語・算数による2科入試は、2月1日午後、2月2日午後、2月4日午後の3回行われます。

複数回の受験機会があるため、第一志望として挑戦を続けることも、午前中に他校を受験してから午後入試として組み合わせることも可能です。

  • 国語では文章を正確に読み、問いに対応して答える力を身につける
  • 漢字や語句など、基礎知識の取りこぼしを減らす
  • 記述問題では、本文の根拠を使って簡潔に説明する
  • 算数では計算問題と基本的な文章題を確実に得点する
  • 途中式や図を書き、条件を整理する習慣をつける
  • 時間内に解ける問題を見極め、見直しの時間を確保する

難問だけを長時間練習するより、小学校で学ぶ内容と中学受験の基本問題を正確に処理できる状態をつくることが重要です。

教科型入試でも面接がある

教科選択型入試と3回の2科入試では、国語や算数などの試験に加えて面接が行われます。

面接時間や質問内容の詳細は暫定募集要項に明記されていませんが、次の内容は自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

  • 新渡戸文化中学校を志望した理由
  • 学校説明会や行事で印象に残ったこと
  • 入学後に取り組んでみたいこと
  • 小学校生活で力を入れたこと
  • 好きなことや関心のある分野
  • 友人と協力した経験
  • 失敗したときにどのように行動したか

暗記した模範解答をそのまま話すより、具体的な経験を交えながら、本人の言葉で伝えることが大切です。

「探究学習が魅力だから」という抽象的な回答で終わらず、どのような授業や活動に魅力を感じ、自分の興味をどう発展させたいのかまで考えておきましょう。

グループワーク入試|対話力と作文を評価

2月2日午前のグループワーク入試は、学力試験の点数だけでは測りにくい、対話、協働、表現の力を見る入試です。

試験時間内容
グループワーク45分SDGsに関する新聞記事を読み、関連するテーマについてグループで解決策を話し合い、結果を発表する
作文45分新聞記事の要約と自分の考えを、400字以上800字以内で表現する

グループワークでは、最も多く話した受験生や、強く自分の意見を主張した受験生だけが高く評価されるわけではありません。

学校が示している主な評価ポイントは次の通りです。

  • チームの考えを深めるための建設的な発言や行動ができる
  • 他者の意見や助言を建設的に受け入れられる
  • 他者との関わりの中で成長しようとする姿勢がある
  • 学校の教育理念や方針を理解している
  • 新渡戸文化で成し遂げたいことが明確である

グループワーク入試で避けたい行動

  • 自分ばかりが話し、ほかの受験生の発言を遮る
  • 自分と異なる意見をすぐに否定する
  • 発言せず、話し合いに参加しない
  • 目立つためだけに奇抜な意見を出す
  • 時間を意識せず、結論をまとめられない
  • 役割や発言機会を一部の受験生へ任せきりにする

リーダーとして進行することだけが正解ではありません。意見を整理する、発言していない人へ声を掛ける、残り時間を伝える、複数の意見を結びつけるなども重要な役割です。

グループワーク入試の対策

  • 新聞やニュースから環境、貧困、食品ロス、地域社会などの記事を読む
  • 記事の要点を短くまとめる練習をする
  • 問題の原因、影響、解決策を分けて考える
  • 家族や友人と一つのテーマについて話し合う
  • 相手の意見を受けてから自分の意見を加える
  • 時間内に結論をまとめて発表する
  • 400~800字で要約と自分の考えを書く

作文では、記事の内容を写すだけでも、自分の感想だけを書くのでも不十分です。

記事の要約、記事から考えたこと、具体的な理由や例、まとめという構成を意識すると、内容を整理しやすくなります。

マイ探究入試|自分の「好き」と行動を伝える

2月3日午後のマイ探究入試は、受験生がこれまで深めてきた興味や探究活動を、動画と当日のプレゼンテーションで伝える入試です。

単に好きなものを紹介するだけではなく、その興味をきっかけに何を調べ、どのように行動し、考えがどう変化したのかが重要になります。

段階内容
事前提出自分の好きなことや興味のあること、これまで取り組んできたことをまとめた約2分間の動画を提出
当日のプレゼンテーション事前提出した動画の内容を基に、今後どのように探究を発展させたいかを約3分間で説明
口頭試問プレゼンテーションの内容や志望動機などについて約3分間の質問を受ける

提出動画で伝える内容

動画では、学校名と氏名を述べてから、次の内容を伝えます。

  • 自分がどのような人物であるか
  • これまで自分が探究してきたこと
  • 自分の探究を一言で表すと何か
  • 好きなことや興味を持ったきっかけ
  • 実際に行った調査、制作、観察、体験など

動画は編集技術の高さを競うものではありません。受験生本人の顔がはっきり映り、自分の言葉で内容を説明する必要があります。

保護者や外部の人が作り込んだ映像より、本人の考えや取り組みが具体的に伝わる構成を優先しましょう。

当日のプレゼンテーション

当日は、事前に提出した動画を踏まえて、新渡戸文化で自分の探究をどのように発展させたいかを説明します。

プレゼンテーションでは、スライド、作品、小道具などを使って説明することはできないため、言葉だけで分かりやすく伝える準備が必要です。

  • これまで何に興味を持ってきたか
  • どのような疑問を持ったか
  • 疑問を解決するために何をしたか
  • 行動して分かったことや失敗したこと
  • 新渡戸文化の授業や施設をどう活用したいか
  • 自分の探究を誰や社会のために生かしたいか

約3分という短い時間のため、すべてを詳しく話すのではなく、伝えたい内容を絞る必要があります。

マイ探究入試の評価ポイント

  • 自ら主体的に探究していく姿勢がある
  • 好きなことや興味のあることを、「誰か」や「社会」の幸せのために深めようとしている
  • 学校の教育理念や方針を理解している
  • 新渡戸文化で成し遂げたいビジョンが明確である

受賞歴や大規模な研究成果が必要な入試ではありません。身近な疑問でも、自分で調べ、試し、考え続けてきた過程があれば、十分に題材となります。

興味の例探究へ発展させる例
昆虫が好き地域による種類の違いを観察し、生息環境との関係を考える
料理が好き食品ロスを減らせるレシピを考え、家族や地域へ提案する
絵を描くことが好き絵やデザインを使って社会課題を伝える方法を考える
電車が好き利用者にとって便利で環境負荷の少ない交通を考える
ゲームが好き人が楽しみながら学べるゲームの仕組みを研究する

すべての方式で報告書を提出

2027年度入試では、すべての方式で学校指定様式の報告書を提出します。

報告書は、在籍する小学校またはフリースクールに作成を依頼します。受験直前になって慌てないよう、募集要項が正式に公開された後、早めに担任や担当者へ相談しましょう。

入試方式提出書類
教科選択型入試写真票、学校指定の報告書
2科入試写真票、学校指定の報告書
グループワーク入試写真票、学校指定の報告書
マイ探究入試写真票、学校指定の報告書、マイ探究動画

出願はインターネットで行い、報告書などの必要書類は郵送または試験当日に提出します。

出願期間と締切

項目日時
出願情報入力開始2026年12月20日(日)9時
出願開始2027年1月10日(日)9時
2月1日入試の締切2027年1月31日(日)15時
2月2日入試の締切2027年2月2日(火)7時
2月3日入試の締切2027年2月3日(水)7時
2月4日入試の締切2027年2月4日(木)7時

2月2日以降の入試は当日の朝まで出願できますが、報告書などの書類を当日に提出する必要があります。

試験当日に慌てないよう、受験する可能性がある方式については、必要書類や動画の準備を早めに進めておきましょう。

受験料

1回のみ出願20,000円
複数回を同時に出願25,000円

複数回受験する可能性が高い場合は、最初から同時出願した方が受験料を抑えられます。

ただし、受験できるのは合計3回までです。インターネット出願の決済手数料も別途必要となる場合があります。

試験当日の持ち物

  • 受験票
  • 筆記用具

定規、分度器、コンパスは不要です。上履きも必要ありません。

募集要項の暫定版には、腕時計、昼食、飲み物などの詳しい規定は掲載されていないため、正式版と受験票の案内を確認してください。

合格発表と入学手続

合格発表は、学校公式サイト内の特設ページで行われます。

試験時間帯合格発表
午前入試試験当日の18時まで
午後入試試験当日の21時30分まで
試験入学手続締切
2月1日の2方式2月3日(水)
2月2日の2方式2月4日(木)
2月3日のマイ探究入試2月5日(金)
2月4日の2科入試第3回2月6日(土)

入学手続では、合格発表ページから決済サイトへ進み、入学金30万円を納入します。

合格発表が2月7日以降となる国公立中学校を受検している場合は、手続金の延納が認められる場合があります。対象校や申請方法は必ず学校へ確認してください。

入学予定者を対象とした新入生会は、2027年2月13日(土)14時から行われる予定です。

2027年入試の偏差値目安

学校は合格最低偏差値を公表していません。模試の偏差値は入試方式を選ぶための参考値として考えましょう。

ONETESが公表している2027年入試の合格可能性80%偏差値は、次の通りです。

入試方式男子女子
教科選択型入試4141
2科入試 第1回4343
グループワーク入試4040
2科入試 第2回4343
マイ探究入試偏差値による目安なし偏差値による目安なし
2科入試 第3回4242

紹介資料にある偏差値30~38という数値は、過年度の情報や異なる模試の基準である可能性があります。2027年入試のONETESによる80%偏差値では、40~43程度が目安です。

模試会社によって受験者層と偏差値の尺度は異なるため、異なる模試の数値をそのまま比較することはできません。

偏差値だけでは合否を判断しにくい

新渡戸文化中学校では、教科試験に面接が加わり、グループワーク入試やマイ探究入試では、偏差値では測れない力が評価されます。

模試の偏差値が目安に届いていても、学校の教育方針を理解していなかったり、自分の考えを説明できなかったりすれば、十分な準備とはいえません。

反対に、学力試験の模試偏差値が高くなくても、グループワークやマイ探究入試で求められる力を持つ受験生には、別の形で強みを示す機会があります。

入試方式主に評価される力
教科選択型入試得意教科の基礎学力、正確さ、面接での志望意欲
2科入試国語・算数の基礎学力、時間配分、面接での表現
グループワーク入試読解、要約、作文、傾聴、対話、協働、発表
マイ探究入試主体性、探究の過程、社会との接点、将来のビジョン

過去問題と入試傾向説明会を活用する

学力型入試を受験する場合は、過去問題を利用して次の点を確認しましょう。

  • 試験時間と問題数
  • 国語の文章量と記述問題の分量
  • 算数の計算、文章題、図形、規則性などの出題割合
  • 理科・社会で必要となる知識と資料読解
  • 合格に必要な得点と時間配分

2026年12月12日には、入試傾向説明会が予定されています。出題方針や対策について具体的な説明が行われる可能性があるため、受験を検討している家庭は参加しておきたい機会です。

入試方式の選び方

受験生の特徴検討しやすい入試方式
得意教科と苦手教科の差が大きい教科選択型入試
国語・算数を中心に受験勉強を進めている2科入試
人の意見を聞き、話し合いをまとめることが得意グループワーク入試
新聞記事の要約や作文を得意とするグループワーク入試
長く続けている興味や活動があるマイ探究入試
作品や受賞歴より、試行錯誤の経験を伝えたいマイ探究入試
第一志望として複数回挑戦したい2科入試を含めて最大3回を組み合わせる

本人の得意分野だけでなく、併願校の日程、午前・午後の移動時間、試験後の疲労も考慮して受験方式を決めましょう。

入試に向けた準備の流れ

  1. 学校説明会や新渡戸祭へ参加し、教育方針を理解する
  2. 本人の得意教科、対話力、探究経験を整理する
  3. 教科選択型・2科・グループワーク・マイ探究から適した方式を選ぶ
  4. 過去問題や模試で教科学力の現在地を確認する
  5. 面接で話す志望理由と入学後に取り組みたいことを整理する
  6. 小学校やフリースクールへ報告書作成を依頼する
  7. 複数回受験する場合は、最大3回の組み合わせを決める
  8. 出願締切、書類提出、動画提出、入学手続期限を一覧にする

受験前に確認したいポイント

  • 2027年度募集要項の正式版が公開されているか
  • 各教科の試験時間、配点、問題形式
  • 面接の形式と所要時間
  • 教科選択型入試で選ぶ2教科
  • グループワークの人数と当日の進行方法
  • マイ探究動画の提出期限とファイル形式
  • 報告書を小学校・フリースクールへ依頼する時期
  • 複数回同時出願後に受験方式を変更できるか
  • 国公立中学校との併願時に利用できる延納制度
  • 障害や健康上の事情に関する受験上の配慮

受験時に特別な配慮を希望する場合は、試験日の2か月前までに学校へ相談するよう案内されています。配慮が必要な家庭は、正式な出願を待たずに早めに相談しましょう。

新渡戸文化中学校の入試は、学力だけでなく、自分の考えを言葉にする力、他者と協力する姿勢、自分の「好き」を社会へつなげようとする意欲を評価する構成です。

国語・算数の基礎を固めることはもちろん、説明会や学校行事へ参加して教育方針を理解し、本人が新渡戸文化で何をしたいのかを具体的にすることが合格へ向けた重要な準備となります。

併願校パターン|探究型・国際教育に強い学校を組み合わせる受験プラン

新渡戸文化中学校の併願校を選ぶ際は、偏差値や通学時間だけでなく、生徒主体の学び、探究活動、国際教育、表現型入試との相性を確認することが大切です。

新渡戸文化では、国語・算数などの教科学力に加えて、グループワークやマイ探究入試を通して、対話力、主体性、自分の興味を伝える力も評価します。

そのため、併願校にも探究型授業やプレゼンテーション入試を実施する学校を組み合わせると、新渡戸文化へ向けた準備を生かしやすくなります。

一方、すべての受験校を個性重視型の入試だけにすると、当日のテーマや受験生同士の組み合わせによって結果が左右される可能性があります。国語・算数の2科入試でも合格を確保できるよう、教科型と表現型をバランスよく組み合わせることが基本です。

併願校選びの基本方針

  • 新渡戸文化を第一志望にする場合は、最大3回の受験機会を有効に使う
  • 国語・算数を中心に学習し、複数校の2科入試へ対応できるようにする
  • 探究・プレゼンテーション型入試は、学校ごとの評価基準を確認する
  • 2月1日から2日までに、進学してもよい学校の合格を一つ確保する
  • 午前・午後入試を組み合わせる場合は、移動時間と昼食時間を確認する
  • 「安全校」も、合格したら実際に進学できる学校から選ぶ

新渡戸文化中学校を基準とした併願候補

位置づけの目安学校名主な特色2027年度の主な入試機会
チャレンジ校文化学園大学杉並中学校英語・国際教育、ダブルディプロマ、海外大学進学、適性検査型入試などに強み2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午前、2月4日午前
八雲学園中学校英語教育、国際交流、海外研修、得意科目や自己表現を生かせる入試2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午後、2月5日午前
標準校新渡戸文化中学校3C教育、探究プロジェクト、グループワーク、マイ探究入試2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午後、2月4日午後
明星学園中学校個性尊重、自主自立、独自の教科学習、卒業研究や表現活動2月1日午前・午後、2月2日午後、2月4日午後
安全校として検討東京立正中学校少人数教育、SDGs・探究学習、自己プレゼンテーション入試、選択2科目入試2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月4日午前・午後、2月14日

難易度の位置づけは、模試の種類、男女、入試回、受験科目によって変わります。ここで示す「チャレンジ」「標準」「安全」は、新渡戸文化を中心に考えた一般的な組み合わせの目安であり、合格を保証する区分ではありません。

チャレンジ校① 文化学園大学杉並中学校

文化学園大学杉並中学校は、東京都杉並区阿佐谷南にある共学の中高一貫校です。新渡戸文化と同じく、杉並・中野エリアから通いやすく、国際教育や英語を重視する家庭の併願候補となります。

カナダと日本の両方の高校卒業資格取得を目指すダブルディプロマのほか、英語力別の学習環境や海外進学支援を整えています。

2027年度入試では、2科・4科入試を複数回実施するほか、適性検査型入試と英語特別入試も行います。

  • 2月1日午前:2科・4科入試、適性検査型入試
  • 2月1日午後:2科入試、英語特別入試
  • 2月2日午前:2科・4科入試
  • 2月2日午後:2科入試、英語特別入試
  • 2月3日午前:2科・4科入試
  • 2月4日午前:2科入試

新渡戸文化の午後入試と組み合わせる場合は、文化学園大学杉並を午前、新渡戸文化を午後に受験する形が考えられます。

ただし、国際教育の方向性には違いがあります。新渡戸文化が生徒の興味と社会課題を結ぶ探究を中心とするのに対し、文化学園大学杉並は英語力と海外進学をより強く打ち出しています。

チャレンジ校② 八雲学園中学校

八雲学園中学校は、英語教育と国際交流に力を入れる共学の中高一貫校です。アメリカでの海外研修や英語を使った教育活動に関心がある家庭に向いています。

2027年度には、一般的な2科・4科入試に加えて、得意2科目入試、特待チャレンジ入試、未来発見入試を実施します。

入試日主な方式
2月1日午前第1回・2科または4科
2月1日午後第2回・2科または4科
2月2日午後特待チャレンジ・4科
2月3日午後得意2科目入試
2月5日午前未来発見入試

得意2科目入試では、国語・算数だけでなく、国語と英語、英語と算数などから組み合わせを選べます。英語資格を持つ受験生には、第1回・第2回入試で加点制度もあります。

未来発見入試は、国語・算数・英語から1科目を選び、自己表現文を組み合わせる方式です。マイ探究入試の準備で培った自己理解や表現力を生かしやすい入試といえるでしょう。

一方、学校の所在地は目黒区であり、新渡戸文化との午前・午後受験では移動距離が長くなります。乗り換え、昼食、試験終了時刻を確認し、無理のない日程を組む必要があります。

標準校として検討しやすい明星学園中学校

明星学園中学校は、三鷹市井の頭にある共学の学校です。建学以来、個性尊重、自主自立、自由平等を掲げ、教科の本質を考える授業や卒業研究を重視しています。

生徒が自分の考えを持ち、対話や表現を通して学ぶ点は、新渡戸文化と共通しています。

2027年度は、すべての回で国語・算数の2科目試験と約10分の面接を実施します。

  • 2月1日午前:A入試
  • 2月1日午後:B入試
  • 2月2日午後:C入試
  • 2月4日午後:D入試

入試科目が国語・算数に統一されているため、新渡戸文化の2科入試と併願しやすいことが特徴です。

新渡戸文化のグループワーク入試やマイ探究入試を受験する場合でも、教科学力を確認する併願校として組み合わせられます。

明星学園も学校独自の教育観が強いため、偏差値だけで選ぶのではなく、授業方法や校則、学校生活の雰囲気が本人に合うかを確認しましょう。

安全校として検討しやすい東京立正中学校

東京立正中学校は、杉並区堀ノ内にある共学の中高一貫校です。東京メトロ丸ノ内線の新高円寺駅が最寄りで、新渡戸文化との距離が近く、午前・午後入試を組み合わせやすい学校です。

新渡戸文化と同様に、SDGs、ICT、探究的な学習を重視しています。2027年度入試では、教科型だけでなく、自己プレゼンテーション入試や選択2科目入試も実施します。

試験日午前午後
2月1日2科目入試、適性検査型奨学生入試自己プレゼンテーション入試
2月2日選択2科目入試奨学生入試
2月4日奨学生入試自己プレゼンテーション入試
2月14日適性検査型、選択2科目、奨学生、自己プレゼンテーション

自己プレゼンテーション入試では、作文、自己PR、面接によって評価します。新渡戸文化のマイ探究入試と共通する部分があり、一つの経験や活動を学校ごとの教育方針に合わせて説明する練習ができます。

2月14日にも入試があるため、2月初旬までに進学先が決まらなかった場合の選択肢にもなります。ただし、後半日程は募集人数が少なくなるため、遅い日程を安易に安全校と考えることはできません。

併願パターン① 新渡戸文化を第一志望にする場合

日程午前午後
2月1日新渡戸文化・教科選択型明星学園Bまたは東京立正・自己プレゼンテーション
2月2日新渡戸文化・グループワーク明星学園Cまたは東京立正・奨学生入試
2月3日休養・結果確認新渡戸文化・マイ探究
2月4日東京立正・奨学生入試明星学園Dまたは東京立正・自己プレゼンテーション

新渡戸文化を異なる3方式で受験し、教科学力、協働性、探究経験という複数の強みを示すプランです。

ただし、2月1日から3日まで毎日受験することになるため、本人の体力や集中力も考慮しましょう。新渡戸文化の受験は最大3回までなので、2科入試を含めてどの3方式を選ぶかを事前に決める必要があります。

併願パターン② チャレンジ校にも挑戦する場合

日程午前午後
2月1日文化学園大学杉並・2科4科または八雲学園第1回新渡戸文化・2科第1回
2月2日新渡戸文化・グループワーク文化学園大学杉並・2科または八雲学園・特待チャレンジ
2月3日文化学園大学杉並・第5回新渡戸文化・マイ探究または八雲学園・得意2科目
2月4日文化学園大学杉並・第6回または東京立正明星学園Dまたは新渡戸文化・2科第3回

国際教育に強い学校へ挑戦しながら、新渡戸文化を複数回受験するプランです。

2月3日午後は、新渡戸文化のマイ探究入試と八雲学園の得意2科目入試が重なるため、どちらを優先するか早めに決めておきましょう。

併願パターン③ 早い段階で合格を確保したい場合

日程午前午後
2月1日東京立正・2科目入試新渡戸文化・2科第1回
2月2日新渡戸文化・グループワーク明星学園Cまたは東京立正・奨学生入試
2月3日休養・結果確認新渡戸文化・マイ探究
2月4日東京立正・奨学生入試明星学園Dまたは新渡戸文化・2科第3回

2月1日午前に進学してもよい学校を受験し、午後から新渡戸文化へ挑む形です。

同じ丸ノ内線沿線にある東京立正を利用すると、移動の負担を抑えやすくなります。ただし、午前入試の終了が遅れた場合に備え、学校間の移動経路と午後入試の集合時刻を事前に確認してください。

入試方式別に併願校を考える

新渡戸文化で受験する方式併願しやすい学校・方式
教科選択型入試八雲学園の得意2科目、東京立正の選択2科目
2科入試文化学園大学杉並、八雲学園、明星学園、東京立正の2科入試
グループワーク入試適性検査型や作文・面接を実施する学校
マイ探究入試東京立正の自己プレゼンテーション、八雲学園の未来発見入試

プレゼンテーション型入試では、同じ原稿をすべての学校で使うのではなく、それぞれの学校が求める生徒像に合わせて内容を調整しましょう。

新渡戸文化では、自分の興味を誰かや社会の幸せへつなげようとする姿勢が重視されます。東京立正では自己PRや志望理由、八雲学園では教科力と自己表現文が評価されるため、強調すべき点が異なります。

午前・午後入試を組み合わせる際の注意点

  • 午前入試の終了予定時刻を確認する
  • 学校から駅までの移動時間も含めて計算する
  • 電車の遅延を考え、30分程度の余裕を持たせる
  • 移動中に食べやすい昼食や軽食を準備する
  • 午後入試の集合時刻に遅れた場合の扱いを確認する
  • 連日の午前・午後受験を詰め込みすぎない
  • 保護者が合格発表や入学手続を確認できるよう役割分担する

午前入試後に一度帰宅する計画は、時間に余裕がない場合があります。駅周辺や移動経路で昼食を取る場所、休憩できる場所まで確認しておくと安心です。

安全校は偏差値だけで決めない

安全校とは、模試で合格可能性が高いだけでなく、合格した場合に本人と家庭が納得して進学できる学校です。

  • 教育方針が本人に合っている
  • 通学時間が中高6年間無理のない範囲である
  • 部活動や学校行事に魅力を感じられる
  • 高校のコースや大学進学支援に納得できる
  • 学費を6年間継続して負担できる
  • 校則や学校生活の雰囲気を本人が受け入れられる

入試後半は募集人数が少なくなり、受験者の動向によって倍率が上がる場合があります。後半日程だから合格しやすいとは限らないため、2月1日か2日に確実性の高い受験機会を入れておきましょう。

偏差値による難易度調整

模試の状況併願の考え方
新渡戸文化の80%偏差値を安定して上回る文化学園大学杉並や八雲学園をチャレンジ校として組み込む
新渡戸文化の合格圏前後新渡戸文化を複数回受験し、明星学園や東京立正も組み合わせる
新渡戸文化の合格圏にまだ届かない教科型入試の基礎を固め、東京立正などで早期合格を確保する
教科学力より探究・表現に強みがあるマイ探究、グループワーク、自己プレゼンテーション型を活用する

模試の判定は、受験する模試の母集団と学校別データによって変わります。首都圏模試、四谷大塚、日能研など、異なる模試の偏差値を単純に比較しないようにしましょう。

併願校を決めるまでの手順

  1. 新渡戸文化で受験する最大3方式を決める
  2. 探究型入試と教科型入試のどちらで強みを出せるか確認する
  3. チャレンジ・標準・安全から、それぞれ進学してもよい学校を選ぶ
  4. 2月1日から4日までの午前・午後を一覧表にする
  5. 試験終了時刻、集合時刻、学校間の移動時間を確認する
  6. 合格発表と入学手続期限も日程表へ記入する
  7. 12月から1月に過去問題を解き、受験回を最終調整する

学校説明会で確認したいポイント

  • 2027年度入試の正式な集合・終了時刻
  • 複数回受験者への優遇や判定方法
  • 入学手続金の延納制度
  • プレゼンテーション入試の評価基準
  • 過去問題の配布・販売方法
  • 午前入試から午後入試への移動に遅れた場合の対応
  • 高校進学時のコースと内部進学条件
  • 大学進学実績と主な入試方式

新渡戸文化中学校の併願では、文化学園大学杉並や八雲学園をチャレンジ校、明星学園を教育方針の近い標準校、東京立正を安全寄りの学校として組み合わせる方法が考えられます。

ただし、学校ごとに探究教育の内容は異なります。英語と海外進学を重視するのか、教科の本質を深く学びたいのか、社会課題のプロジェクトへ取り組みたいのかによって、本人に合う学校は変わります。

偏差値だけでなく、本人が6年間通いたいと思える学校を選び、教科型と表現型の両方で合格可能性を高めることが、新渡戸文化を中心とした併願戦略のポイントです。

在校生・保護者の声|生徒の「やりたい」を応援する学校文化

新渡戸文化中学校について、在校生や保護者から多く聞かれるのは、自分の興味を起点に活動できること、先生と相談しながら挑戦できること、学校生活の中で発表や対話の機会が多いことです。

学校説明会では在校生が自ら学校生活や探究活動についてプレゼンテーションする機会が設けられ、保護者が学校での成長を語る回も開催されています。

ただし、学校公式サイトには、在校生・保護者を対象とした大規模な満足度調査や、統一形式の口コミ集が公開されているわけではありません。ここでは、学校説明会、生徒発表、公式サイトで紹介されている活動事例から、学校生活に関する声の傾向を整理します。

在校生から聞かれる主な声

主な声背景にある学校の特色
自分の好きなことを学びにできるCross Curriculumや放課後のプロジェクトで、自分の興味から問いを立てられる
やってみたいことを先生が応援してくれる教員が答えを与えるだけでなく、生徒の活動を支える伴走者となる
企業や地域の人と関われる学校外の大人や団体と協力するChallenge Based Learningを実践している
発表することに少しずつ慣れた授業、新渡戸祭、スタディフェスタ、面談などで表現する機会が多い
先輩と一緒に活動できる部活動や学校行事の多くが中高合同で行われる
自分のペースで学習を進められるSPLやICT教材を使い、理解度に応じた学習へ取り組める

「好き」を活動へ変えられることが魅力

新渡戸文化の生徒は、最初から明確な研究テーマや将来の目標を持って入学するとは限りません。

授業、社会人との対話、スタディツアー、友人との活動などを通して、自分が気になるものを見つけます。その後、調査、制作、取材、実験、商品開発、イベントなどへ発展させていきます。

例えば、社会課題やSDGsについて学んだ生徒が、食、農業、フェアトレード、環境などへ関心を広げ、校内外での企画やプロジェクトに挑戦することがあります。

生徒の声からは、学校が完成した活動を与えるのではなく、「自分たちは何をしたいのか」から活動を始められることに魅力を感じている様子がうかがえます。

プロジェクト活動で感じる成長

プロジェクトでは、興味のあることを自由に行うだけではありません。実現するためには、仲間を集め、計画を立て、学校や外部の人へ説明し、協力を求める必要があります。

  • 自分の考えを相手へ説明する
  • 友人と役割を分担する
  • 期限や費用を意識して計画する
  • 企業や地域の人へ連絡する
  • 活動が進まない理由を振り返る
  • 失敗後に別の方法を考える

生徒にとっては、思い通りに進まないことも少なくありません。しかし、教員がすべてを代わりに進めるのではなく、生徒が相談しながら方法を考え直します。

その経験から、発表力だけでなく、計画性、責任感、他者と協力する力が身についたと感じる生徒もいます。

先生との距離が近く相談しやすい

新渡戸文化中学校は比較的小規模で、1クラスも20~30名程度です。教員が生徒の学習状況だけでなく、興味、活動内容、友人関係などを把握しやすい環境といえます。

生徒が新しい活動を始めたいときには、担任だけでなく、その分野に詳しい教員や外部の専門家へ相談することもあります。

在校生の発表や公式の活動紹介からは、先生を一方的に指示する存在としてではなく、一緒に考え、必要な相手や場所とつないでくれる存在として捉えている様子が伝わります。

相談内容主な支援
授業が理解できないSPL、補習、教材の変更などを通して学び直す
探究テーマが決まらない対話を通して興味や日常の疑問を整理する
プロジェクトを始めたい計画づくり、協力者探し、校外との連絡を支援する
友人関係や学校生活に悩んでいる担任、養護教諭、カウンセラーなどが連携する
進路について迷っている複数の教員や外部の大人との対話を通して選択肢を広げる

発表する機会が多く、自信につながる

新渡戸文化では、授業中のグループ発表だけでなく、新渡戸祭、スタディフェスタ、学校説明会、プレゼン型面談など、人前で自分の考えを伝える機会が多くあります。

入学当初から発表が得意な生徒ばかりではありません。最初は原稿を読むことで精いっぱいだった生徒も、経験を重ねる中で、相手の反応を見ながら説明したり、質問に答えたりできるようになります。

  • スライドを使って調査結果を発表する
  • 制作した作品や商品について説明する
  • ポスターの前で来場者と対話する
  • 自分の学校生活を受験生へ紹介する
  • 面談で保護者と教員へ自分の成長を伝える

人前で話すことだけが表現ではありません。映像、音楽、ダンス、美術、展示、体験型企画など、自分に合った方法で伝えられることも、生徒にとって魅力となっています。

学校説明会の運営にも生徒が参加

新渡戸文化の学校説明会では、生徒によるプレゼンテーションや校内案内が行われることがあります。

受験生や保護者へ、自分たちの授業、行事、施設、探究活動について説明するためには、学校生活を自分の言葉で振り返らなければなりません。

在校生が来校者へ積極的に学校を紹介する姿からは、学校への親しみや、自分たちが学校をつくる一員だという意識が感じられます。

受験生にとっても、教員による説明だけでは分からない、実際の学校生活や生徒同士の関係を知る機会となります。

中高の先輩後輩がつながりやすい

部活動や行事では、中学生と高校生が合同で活動します。中学生は高校生の技術、発表、活動への取り組み方を間近で見ることができます。

先輩にとっても、後輩へ教えたり、活動をまとめたりすることが成長につながります。

  • 部活動で高校生から技術を教わる
  • 新渡戸祭の実行委員を中高合同で務める
  • 高校のコースや学校生活について相談する
  • 学年を越えたプロジェクトへ参加する
  • 上級生になった後は後輩の活動を支える

少人数校だからこそ、同学年だけでなく、異なる学年の生徒とも顔の見える関係を築きやすいといえるでしょう。

保護者から評価されやすいポイント

保護者からは、子どもの興味や個性を一つの基準に当てはめず、対話しながら伸ばしていく教育環境が評価される傾向があります。

保護者が魅力を感じやすい点具体的な内容
子どもの興味を尊重している好きなことを探究やプロジェクトへ発展させられる
先生が生徒を見守っている少人数環境で、学習や活動の状況を把握しやすい
社会とつながる経験が多い企業、地域、大学、海外など、学校外の人と学べる
子どもの成長を本人の言葉で知れるプレゼン型面談で、生徒が学びや今後の目標を説明する
相談先が複数ある担任、養護教諭、カウンセラーなどが連携して支援する
進路を幅広く考えられる一般大学だけでなく、美術、食、医療などの分野へつながる

子どもの変化を実感しやすいプレゼン型面談

新渡戸文化では、生徒自身が学校での学びや今後の目標を保護者と教員へ説明するプレゼン型面談を行います。

保護者にとっては、通知表の数値だけでは見えにくい、子どもの興味、活動の過程、人との出会い、失敗から学んだことを知る機会となります。

生徒は、次のような内容を自分の言葉で説明します。

  • 学期中に力を入れた学習
  • 探究やプロジェクトで取り組んだこと
  • 以前よりできるようになったこと
  • 現在困っていること
  • 次の学期に挑戦したいこと
  • 将来の進路や興味のある分野

保護者が子どもの課題を教員から一方的に知らされるのではなく、本人を中心に家庭と学校が今後の成長を考えられることが特徴です。

保護者も学校づくりを支える存在

学校は、教員と保護者を子どもの成長を支える「サポーター」として位置づけています。

保護者会では、学校からの連絡を受けるだけでなく、教育方針や子どもとの関わり方について対話する機会も設けられています。

探究型教育では、家庭が子どもの活動へどの程度関わるべきか迷うことがあります。保護者が先回りして企画を完成させるのではなく、本人の話を聞き、必要なときに相談相手となる姿勢が求められます。

  • すぐに正解や方法を教えず、本人の考えを聞く
  • 失敗しても結果だけで評価しない
  • 活動や発表の準備を本人へ任せる
  • 必要な費用や安全面について一緒に考える
  • 学校と情報を共有しながら成長を見守る

安心面を評価する声につながる相談体制

学校生活で悩みを抱えたときは、担任だけでなく、保健室やカウンセリングルームにも相談できます。

臨床心理士・公認心理師の資格を持つカウンセラーが、生徒、保護者、教職員からの相談に対応しています。

学習、友人関係、家庭生活、心身の変化などについて、早い段階で相談できる場所があることは、保護者にとっても安心材料となります。

ただし、相談体制があることと、すべての問題がすぐに解決することは別です。担任との連絡方法、カウンセリングの予約方法、欠席が続いた場合の支援などは、入学前に確認しておくとよいでしょう。

入学後に戸惑う可能性がある点

新渡戸文化の教育は、すべての子どもに同じように合うわけではありません。

生徒や保護者が魅力を感じる「自由」「選択肢の多さ」「生徒主体」という特色は、子どもの性格によっては負担になる可能性もあります。

戸惑いやすい点考えておきたいこと
自分でテーマを決める必要がある興味が見つからない時期に、教員がどのように支援するか確認する
発表や対話が多い人前で話すことが苦手な子への段階的な支援を確認する
学習の自己管理が求められる課題提出や学習計画をどの程度教員が確認するか聞く
プロジェクトが予定通りに進まない失敗や停滞も学びとして受け止められるか考える
部活動の種類が多くない希望する活動がない場合、プロジェクトとして始められるか確認する
大学受験の進め方が多様一般選抜を目指す場合の学習管理と講習内容を確認する

「自由」と「何もしなくてよい」は異なる

新渡戸文化では、生徒が自分の興味や学び方を選べる場面が多くあります。

しかし、好きなことだけを行い、基礎学習や役割を避けてもよいわけではありません。選択した活動へ責任を持ち、期限、仲間との約束、発表までを自分で管理する必要があります。

細かな指示や一律の課題が少ない場面では、自分から動かなければ活動が進まないこともあります。

保護者は、学校が自由で楽しそうかだけでなく、本人が自由を生かすための自己管理力を少しずつ身につけられそうかを考えることが大切です。

教科学習を重視する家庭が確認したいこと

保護者の中には、探究活動が充実している一方で、教科学力や大学受験対策が十分か気になる家庭もあるでしょう。

新渡戸文化ではCore Learning、SPL、実力テスト、単元テスト、検定、集中講座などを通して基礎学力を確認しています。

ただし、毎日大量の宿題を課し、全員を同じ進度で管理する学校とは学習方法が異なります。

  • SPLで本人がどのような教材を選んでいるか
  • 学習の遅れを学校がどのように把握するか
  • 保護者へ学習状況がどのように共有されるか
  • 補習や集中講座を受ける条件
  • 外部模試の受験頻度
  • 一般選抜で大学を目指す場合の指導方法

探究活動への魅力だけでなく、本人の学力や志望進路に合った教科学習支援があるかを確認しましょう。

少人数校ならではの人間関係

少人数の学校では、教員や同級生と互いの顔が分かりやすく、役割や発言の機会も多くなります。

一方、同学年の人数が多い学校と比べると、人間関係の選択肢は限られます。クラスや学年内で関係がうまくいかないときに、どのような相談や調整が行われるかも確認しておきたい点です。

新渡戸文化では、中高合同の部活動、学年を越えたプロジェクト、外部の大人との交流など、クラス以外のつながりを持つ機会があります。

同じクラスだけで人間関係を完結させず、興味の近い人と学年や学校の枠を越えて関われることは、少人数校の課題を補う環境ともいえるでしょう。

口コミを見る際の注意点

  • 学校公式の声は、学校の魅力が伝わる事例を中心に紹介している
  • インターネット上の口コミは、投稿者の学年や在籍年度が分からない場合がある
  • 教育内容や入試制度は近年大きく変化している
  • 同じ「自由な学校」でも、子どもによって感じ方が異なる
  • 少人数校では、学年や担当教員による雰囲気の違いが表れやすい
  • 一つの肯定的・否定的な意見だけで学校全体を判断しない

新渡戸文化は、3Cカリキュラムやプロジェクト型教育を積極的に更新している学校です。数年前の口コミが、現在の授業、土曜日の登校、入試方式、学習支援と一致しているとは限りません。

学校説明会で在校生へ聞きたい質問

  • 入学前と入学後で学校の印象はどう変わったか
  • 最も楽しい授業や活動は何か
  • 探究テーマはどのように決めたか
  • テーマが見つからないとき、先生はどう支援してくれたか
  • SPLでは普段どのような学習をしているか
  • 発表が苦手な生徒も参加しやすいか
  • 宿題や家庭学習に毎日どの程度取り組んでいるか
  • 友人関係で困ったとき、誰へ相談するか
  • 放課後はどのように過ごしているか
  • 新渡戸文化へ入学して成長したと感じる点は何か

保護者へ聞きたい質問

  • 入学後、子どもにどのような変化があったか
  • 学校からの連絡や情報共有は十分か
  • 教員へ相談したいとき、どのような方法を使うか
  • 学習状況を家庭でどのように把握しているか
  • 学校納入金以外に負担が大きかった費用は何か
  • プロジェクトや行事で家庭の協力が必要になるか
  • 一般選抜と総合型選抜の進路指導をどう感じているか
  • 入学前に確認しておけばよかったことは何か

公開行事で確認したい生徒の姿

在校生や保護者の声を知るには、学校説明会だけでなく、新渡戸祭やスタディフェスタへ参加することが有効です。

  • 生徒が自分の言葉で説明しているか
  • 教員がどの程度活動へ介入しているか
  • 発表が得意ではない生徒にも役割があるか
  • 生徒同士が意見の違いへどう対応しているか
  • 来場者からの質問にどのように答えているか
  • 失敗や未完成の部分も説明できているか
  • 中学生と高校生の関係が自然か
  • 校内で安心して過ごしている様子があるか

発表の完成度だけでなく、生徒の表情、教員との会話、仲間同士の関わり方を見ることで、学校の日常を想像しやすくなります。

在校生・保護者の声から見える新渡戸文化の魅力

  • 自分の「好き」や疑問を学びの出発点にできる
  • 生徒の「やってみたい」を教員が支えてくれる
  • 企業、地域、大学など学校外の人と関われる
  • 発表や対話を重ねる中で表現力を伸ばせる
  • 少人数のため教員へ相談しやすい
  • 中高の学年を越えて活動できる
  • プレゼン型面談を通して家庭と学校が成長を共有できる
  • カウンセラーを含む複数の相談先がある

在校生・保護者の声から考えたい注意点

  • 自由な環境を生かすには、自分から動く姿勢が必要
  • 対話や発表へ参加する場面が多い
  • 学習計画や提出期限を自分で管理する必要がある
  • 探究活動と教科学習を両立させなければならない
  • 少人数のため、人間関係の距離が近くなりやすい
  • 部活動の種類は大規模校ほど多くない
  • 家庭も学校の教育方針を理解し、本人の自立を待つ姿勢が求められる

新渡戸文化中学校の在校生や保護者の声からは、生徒の興味や挑戦を学校全体で応援し、活動の過程を成長として認める文化が見えてきます。

一方で、生徒主体の教育は、学校がすべてを細かく管理してくれる教育とは異なります。自分で選び、仲間と相談し、失敗を振り返ることに価値を感じられるかが、学校との相性を左右します。

学校説明会では、教員の説明だけで判断せず、生徒のプレゼンテーションや保護者の話を聞き、本人が「この先輩たちのように学びたい」「ここなら自分の好きなことへ挑戦できそう」と感じられるかを確かめましょう。

この学校に向いている子の特徴|自分の興味から行動を起こしたい子

新渡戸文化中学校に向いているのは、単に自由な校風を求める子ではありません。

自分の「好き」「気になる」「やってみたい」を出発点に、仲間や教員と対話しながら学びを深め、社会へ向けて行動してみたい子に適した学校です。

学校では、教科学習だけでなく、Cross Curriculum、社会課題解決型のプロジェクト、スタディツアー、成果発表などへ取り組みます。そのため、知識を覚えることに加えて、考える、選ぶ、相談する、試す、伝えるという姿勢が求められます。

新渡戸文化中学校に向いている子の特徴

向いている子学校生活との相性
好きなことを深く追究したい子自分の興味から問いを立て、ラボやプロジェクトへ発展させられる
一つの正解がない問題を考えたい子社会課題や地域の問題について、複数の立場から解決策を考える
人と話し合いながら学びたい子グループワーク、対話型授業、中高合同活動が多い
作品や発表で自分を表現したい子新渡戸祭、スタディフェスタ、プレゼン型面談などで発信する機会がある
実社会とつながる経験をしたい子企業、地域、大学、海外など、学校外の人と協働できる
自分のペースで学習したい子SPLやICT教材を使って、理解度に応じた復習や先取りができる
失敗から学び直せる子完成した成果だけでなく、試行錯誤や振り返りを重視している
将来やりたいことを探したい子多様な大人や専門分野と出会いながら、自分の進路を考えられる

自分の「好き」を学びへ変えたい子

新渡戸文化中学校では、自分の好きなことや日常の疑問を、学びの出発点として扱います。

好きなことは、立派な研究テーマである必要はありません。昆虫、料理、音楽、ゲーム、鉄道、ファッション、スポーツ、地域のお祭りなど、身近な興味から探究を始められます。

好きなこと学びへの発展例
料理食品ロス、栄養、地域の食文化、商品開発について考える
イラスト社会課題を伝えるポスターや映像を制作する
スポーツ誰もが参加しやすい大会や地域交流イベントを企画する
動物や植物生息環境、生物多様性、都市の自然について調査する
ゲーム学習や福祉に役立つゲームの仕組みを考える
音楽ライブの企画、音響、表現、地域との交流へつなげる

好きなことを楽しむだけで終わらず、そこから問いを見つけ、誰かや社会のために生かそうと考えられる子に向いています。

自分から行動を起こしてみたい子

新渡戸文化では、生徒の「やってみたい」を、教員がすべて準備して実現してくれるわけではありません。

生徒自身が仲間を集め、計画を立て、必要な人へ相談し、活動を進めます。

  • 興味のあるテーマについて教員へ相談する
  • 一緒に活動する仲間を探す
  • 企業や地域の人へ協力を依頼する
  • 必要な材料や費用を考える
  • 予定通りに進まなければ計画を修正する
  • 成果を新渡戸祭やスタディフェスタで発表する

最初から積極的である必要はありませんが、周囲の支援を受けながら、一歩ずつ自分から動こうとする姿勢が大切です。

話し合いや共同作業を楽しめる子

授業、探究、行事、部活動では、ほかの生徒と意見を交わし、共同で活動する機会が多くあります。

自分の意見を伝えるだけでなく、相手の話を聞き、異なる考えを受け止めることも必要です。

  • 相手の発言を最後まで聞ける
  • 自分と異なる意見にも理由を尋ねられる
  • 意見が対立したときに折り合いを探せる
  • 発言していない人にも参加を促せる
  • 自分の役割だけでなく、チーム全体を考えられる

リーダーとして前に立つ子だけでなく、人の意見を整理する子、資料を作る子、時間を管理する子など、さまざまな役割を持てます。

発表や表現に挑戦したい子

新渡戸文化では、自分の学びを人へ伝える機会が多くあります。

授業の発表、新渡戸祭、スタディフェスタ、学校説明会、プレゼン型面談などを通して、考えを整理し、相手に届く形で表現します。

  • スライドを使って説明する
  • ポスターの前で来場者と対話する
  • 映像や作品で考えを表現する
  • ダンスや音楽でメッセージを伝える
  • 自分の成長や今後の目標を面談で話す

人前で話すことが苦手でも、経験を積みながら少しずつ慣れていきたい子には成長の機会が豊富です。

一方で、発表や共同作業をできるだけ避けたい子にとっては、負担を感じる可能性があります。

社会の出来事に関心がある子

新渡戸文化の探究では、自分の興味を社会の課題と結びつけます。

環境、地域活性化、農業、食品ロス、貧困、教育、福祉、文化などについて、実際に活動している人と出会い、自分たちにできることを考えます。

  • ニュースを見て「なぜだろう」と考える子
  • 地域や社会をよくする活動に関心がある子
  • 企業や専門家へ質問してみたい子
  • 学校外へ出て調査や体験をしたい子
  • 自分の活動を誰かの役に立てたい子

教室内の勉強だけでなく、実際の人、場所、課題と出会うことで学びたい子に適しています。

自分のペースで基礎学習を進めたい子

新渡戸文化は探究活動の印象が強い学校ですが、Core LearningやSPLを通して基礎学力の定着にも取り組みます。

SPLでは、自分の理解度に応じて、苦手単元の復習、授業内容の定着、先取り学習、検定対策などを選びます。

学習タイプSPLでの取り組み例
苦手をゆっくり復習したい前学年の内容まで戻って学び直す
授業内容を確実に定着させたい同じ単元の基本問題を繰り返す
得意教科を先へ進めたい理解度に応じて発展問題や先取りへ挑戦する
資格取得を目指したい英検・漢検・数検などの対策を行う

全員と同じ速度で進むより、自分の課題に合わせて学びたい子には相性のよい仕組みです。

ただし、学習内容を自分で選ぶ場面があるため、苦手なことを避け続けず、必要な学習へ取り組む自己管理力も求められます。

失敗を恐れず試行錯誤できる子

探究やプロジェクトは、予定通りに進むとは限りません。

協力してくれる人が見つからない、制作物がうまく完成しない、発表で質問に答えられないなど、さまざまな失敗を経験します。

新渡戸文化では、失敗を避けることより、失敗から何を学び、次にどう変えるかを重視します。

  • うまくいかなかった理由を考える
  • 仲間や教員へ相談する
  • 計画や方法を変更する
  • 小さな形で試し直す
  • 失敗も含めて発表や振り返りに生かす

一度の失敗で諦めるのではなく、別の方法を考えることを楽しめる子は、大きく成長できるでしょう。

少人数の環境で先生と深く関わりたい子

新渡戸文化中学校は比較的小規模で、1クラスも20~30名程度です。

大人数の中で目立たずに過ごすより、教員や同級生と近い距離で関わり、自分の興味や課題を理解してもらいたい子に向いています。

  • 先生へ質問や相談をしやすい環境を求めている
  • 学年を越えて先輩や後輩と関わりたい
  • 学校行事やプロジェクトで役割を持ちたい
  • 自分の変化を継続して見てもらいたい

一方、少人数校では、クラス内の人間関係が近くなります。広い交友関係の中から自由に友人を選びたい子は、学校規模との相性を確認する必要があります。

中高の先輩と一緒に活動したい子

部活動、学校行事、プロジェクトの多くは中高合同で行われます。

中学生のうちから高校生の発表や技術に触れ、先輩から活動の進め方を学べます。

  • 部活動で高校生から専門的な技術を学ぶ
  • 文化祭の実行委員を中高合同で担当する
  • 高校のコースや進路について先輩へ相談する
  • 上級生になったら後輩を支える

同学年だけでなく、異なる年代の人と関わりながら成長したい子に適した環境です。

美術・食・医療などの興味を将来へつなげたい子

併設高校には、探究進学、美術、フードデザインの3コースがあります。また、同じ学園に新渡戸文化短期大学があり、食や医療分野との連携も行われています。

中学校で幅広い体験を重ねながら、将来の専門分野を探したい子にも向いています。

関心中高で考えられる学び
美術・デザイン美術部、作品制作、発表、高校美術コース
食・料理・栄養NITOBEキッチン、商品開発、高校フードデザインコース
医療・科学実験、短期大学との連携、医療分野の体験
国際・地域課題スタディツアー、海外交流、地域プロジェクト

新渡戸文化に入ってから「好き」を探したい子

入学前から夢や探究テーマが決まっていなくても問題ありません。

学校生活の中で、さまざまな教科、社会人、地域、作品、行事へ触れ、自分の関心を見つけることも新渡戸文化の学びです。

向いているのは、既に明確な目標を持つ子だけではなく、「今はまだ分からないが、いろいろなことを経験して見つけたい」と思える子です。

入学後に苦労しやすい子の特徴

次のような子は、新渡戸文化の教育に慣れるまで時間がかかる可能性があります。

苦労しやすい傾向理由
常に細かな指示がないと動けない自分で目標や活動内容を選ぶ場面が多い
発表や話し合いを完全に避けたい授業や行事で対話・表現の機会が多い
自分の考えを変えたくない他者の意見を受け入れ、活動を改善することが求められる
失敗や予定変更に強い不安を感じる探究やプロジェクトでは試行錯誤が前提となる
全員が同じ教材・進度で学ぶ方が安心できるSPLなどでは本人ごとに異なる課題へ取り組む
学校に受験勉強を細かく管理してほしい本人が学習目標や進路を考える自律性を重視している

ただし、現在これらの傾向があるからといって、入学後に適応できないとは限りません。

教員の支援を受けながら、少しずつ発言する、短い計画を立てる、役割を一つ担当するなど、段階的に成長できる場合もあります。

「自由な学校」を求めるだけでは注意が必要

新渡戸文化は、生徒が選択できる場面の多い学校です。しかし、自由とは何もしなくてよいことではありません。

  • 自分が選んだ活動へ責任を持つ
  • 仲間との約束や締切を守る
  • 必要な基礎学習から逃げない
  • 活動内容を振り返り、改善する
  • 成果を他者へ伝える

校則や宿題が厳しくなさそうだからという理由だけで選ぶと、入学後に想像との違いを感じる可能性があります。

自分で考え、選び、行動する自由を楽しめるかが重要です。

難関大学進学を最優先する家庭が確認したいこと

新渡戸文化から慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、東京藝術大学などへの合格例はありますが、難関大学への大量合格を最優先とする学校ではありません。

大学名や一般選抜の合格実績を最も重視する家庭は、次の点を確認しましょう。

  • 高校で希望する受験科目を十分に履修できるか
  • 大学入学共通テストや難関大の個別試験への対策
  • 校内模試や外部模試の実施状況
  • 夏期・冬期講座や過去問添削の内容
  • 探究活動と受験勉強の時間配分
  • 塾や予備校を利用する生徒の割合

探究活動を大学入試へ生かしたい子や、総合型選抜を含めて自分に合う進路を選びたい子には適しています。

一方、学校主導で長時間の受験演習を行い、全員を難関大学受験へ向かわせる環境を求める家庭は、教育方針との違いを理解する必要があります。

大規模校の豊富な選択肢を求める子は確認が必要

新渡戸文化は少人数で温かな関係を築きやすい反面、大規模校と比べると、部活動の種類や同学年の人数は限られます。

  • 希望する部活動が現在設置されているか
  • 中学生が正式に参加できるか
  • 希望する活動をプロジェクトとして立ち上げられるか
  • クラス以外に人間関係を広げる機会があるか

数多くの既存クラブから選びたい子より、自分の興味に合わせて活動をつくりたい子の方が相性はよいでしょう。

通学と土曜日授業との相性

新渡戸文化中学校は、平日9時登校で朝にゆとりがありますが、現在は土曜日にも3時間授業があります。

放課後活動へ参加すると、完全下校は18時です。通学時間が長い場合は、帰宅後の食事、家庭学習、睡眠時間への影響も考えなければなりません。

  • 土曜日も無理なく通学できるか
  • 18時下校後の帰宅時刻
  • 部活動や遠征が日曜日に入る可能性
  • 家庭学習と休養の時間を確保できるか

学校の教育内容に魅力を感じても、6年間の通学が生活全体の負担にならないかを確認しましょう。

学費や校外活動を含めた家庭との相性

中学1年次の初年度費用は、現在の予定額で約157万円です。中学校3年間では約371万円となり、通学費、昼食代、部活動費、希望制研修などは別に必要です。

スタディツアーやプロジェクトの内容によっては、追加の費用や家庭の協力が必要になる場合があります。

本人だけでなく、家庭も次の点へ納得できることが重要です。

  • 探究型教育の目的を理解できる
  • 結果だけでなく試行錯誤を見守れる
  • 子どもの代わりに活動を進めすぎない
  • 6年間の学費と追加費用を負担できる
  • 学校と連携しながら自立を支えられる

新渡戸文化中学校との相性チェック

次の項目に多く当てはまるほど、新渡戸文化中学校との相性がよい可能性があります。

  • 好きなことや気になることを深く調べたい
  • 学校外の人や地域と関わってみたい
  • 教科の知識を実際の活動で使いたい
  • 仲間と話し合いながら何かをつくりたい
  • 作品、映像、発表などで表現してみたい
  • 失敗しても別の方法を試してみたい
  • 自分のペースで基礎学習を進めたい
  • 先生に相談しながら自分で選択したい
  • 少人数の温かな環境で学びたい
  • 大学名だけでなく、将来やりたいことから進路を考えたい

学校見学で本人に確かめたいこと

  • 在校生の発表を見て、自分も挑戦したいと思えるか
  • グループワーク型の授業を楽しめそうか
  • 少人数の教室や生徒同士の距離感が心地よいか
  • VIVISTOPやシアターなどの施設を使ってみたいか
  • 天然芝グラウンドや放課後の雰囲気に魅力を感じるか
  • 先輩や先生へ質問しやすいと感じるか
  • 通学時間や土曜日授業を負担に感じないか
  • 入学後に取り組んでみたいことを一つでも思い浮かべられるか

学校説明会では、保護者だけで判断せず、本人が校内の雰囲気や在校生の姿をどのように感じたかを聞くことが大切です。

新渡戸文化中学校は、既に何でも一人でできる子だけを求める学校ではありません。

今は自信がなくても、先生や仲間の力を借りながら、少しずつ自分で選び、行動できるようになりたい子にも成長の機会があります。

特に、自分の「好き」を学びへ変え、学校の外にいる人ともつながりながら、誰かや社会の幸せにつながる行動を起こしてみたい子にとって、新渡戸文化中学校は大きな可能性を持つ学校です。

まとめ|自分の「好き」から社会の幸せをつくる共学校

新渡戸文化中学校は、東京都中野区にある私立の共学中高一貫校です。

東京メトロ丸ノ内線「東高円寺駅」から徒歩約5分という通いやすい立地にありながら、全面天然芝のグラウンド、ものづくりに取り組めるVIVISTOP NITOBE、発表や表現に使うNITOBEシアターなど、体験的な学びを支える施設が整っています。

最大の特色は、基礎学習、教科横断型の探究、社会課題解決型の活動を組み合わせた「3Cカリキュラム」です。

3Cの学び主な内容
Core Learning教科学習やSPLを通して、基礎学力と自分で学習を進める力を身につける
Cross Curriculum複数の教科を横断し、自分の「好き」や疑問から問いを深める
Challenge Based Learning企業、大学、地域などと連携し、現実の社会課題へ行動を起こす

教科書の知識を覚えて終わるのではなく、その知識を使って社会の問題を考え、誰かのために活動するところまで学びを発展させます。

学校が育てたい人物像として掲げるのは、「自分と社会の幸せを創り出すHappiness Creator」です。

自分の希望だけを実現するのではなく、自分の興味や能力を生かして、周囲の人や地域、社会をよりよくしていくことを目指します。

新渡戸文化中学校の主な魅力

  • 東高円寺駅から徒歩約5分という通学しやすい立地
  • 朝9時登校で、比較的ゆとりのある一日を始められる
  • 1クラス20~30名程度の少人数環境
  • 自分の興味を出発点にできる3Cカリキュラム
  • 毎週水曜日を中心に取り組む教科横断型の探究学習
  • SPLとICT教材を活用した個別最適化学習
  • 企業、大学、地域と連携する社会課題解決型プロジェクト
  • 全面天然芝グラウンドやVIVISTOPなどの特徴的な施設
  • 新渡戸祭やスタディフェスタで学びを発信する機会
  • 国内外の地域で学ぶ選択型スタディツアー
  • 教科型、グループワーク型、探究型を組み合わせた多様な入試
  • 一般選抜だけでなく、総合型選抜や推薦入試にもつながる進路教育

「教育活動の主語を生徒にする」学校

新渡戸文化の教育では、教員が決めた内容を生徒が受け取るだけではありません。

生徒が自分で問いを立て、活動を選び、仲間と相談しながら計画を進めます。教員は一方的に答えを教える存在ではなく、生徒の疑問を整理し、必要な人や場所とつなぐ伴走者となります。

この方針は、授業だけでなく、部活動、新渡戸祭、スタディツアー、放課後のプロジェクト、学校説明会などにも表れています。

  • 自分の興味から探究テーマを考える
  • 仲間と役割を分担して活動する
  • 学校外の人へ協力を依頼する
  • 予定通りに進まなければ方法を変える
  • 成果だけでなく失敗や試行錯誤も発表する
  • 活動後に自分の成長と次の課題を振り返る

自分で選べる自由がある一方、選んだことへ責任を持ち、最後まで取り組む姿勢も求められます。

探究と基礎学力を両立する仕組み

新渡戸文化は探究活動の印象が強い学校ですが、教科学習を軽視しているわけではありません。

国語、数学、英語、理科、社会などの授業に加え、SPLでは自分の理解度に応じた復習、先取り、検定対策などへ取り組みます。

QubenaやeboardなどのICT教材も活用し、苦手な単元まで戻って学び直したり、理解の進んでいる教科を先へ進めたりできます。

ただし、学校が全員へ同じ量の課題を与え、細かく管理する方式とは異なります。

自分の弱点を把握し、必要な学習を選ぶ力が求められるため、入学後は教員の支援を受けながら自己管理力を身につけていくことが重要です。

行事も社会とつながる学びの場

新渡戸祭やスタディフェスタでは、生徒が日頃の探究やプロジェクトを発表します。

完成した作品を展示するだけでなく、なぜそのテーマを選んだのか、誰と出会ったのか、どのような失敗があったのか、次に何をしたいのかまで来場者へ伝えます。

選択型のスタディツアーでは、地域の人と生活や仕事を共に体験し、農業、文化、震災復興、地域課題などについて学びます。希望者は海外ツアーへ参加する機会もあります。

観光や見学で終わらず、現地で得た問いを帰校後の探究や発表へつなげることが特徴です。

部活動とプロジェクトから選べる放課後

放課後には、剣道、卓球、ダンス、バスケットボール、美術、軽音楽などの部活動があります。

卓球部や剣道部は関東・全国規模の大会へ挑戦しており、競技へ本格的に取り組みたい生徒にも選択肢があります。

一方、大規模校ほど多くの部活動がそろっているわけではありません。その代わり、生徒の興味から新しいプロジェクトを始められることが、新渡戸文化の放課後の特色です。

既存の部へ参加するだけでなく、地域、環境、食、ものづくり、校則、科学など、自分の関心に合った活動を仲間とつくることができます。

進路は自分の興味と将来像から考える

併設高校には、探究進学、美術、フードデザインの3コースがあります。

中学校でさまざまな分野へ触れ、自分の興味を見つけた後、高校でより専門的な学びへ進めることが特徴です。

卒業後の進路は、文系・理系大学だけでなく、美術、音楽、食、栄養、医療、国際など幅広い分野に広がっています。

大学入試では、一般選抜を基盤としながら、探究活動や発表経験を生かせる総合型選抜、学校推薦型選抜を利用する生徒もいます。

難関大学への合格例はありますが、大学名だけを学校全体の目標とする進学校ではありません。本人が自分の興味や経験を振り返り、納得できる進路を選ぶことを重視しています。

多様な強みを評価する2027年度入試

2027年度入試では、次の方式が予定されています。

  • 国語・算数・理科・社会から得意な2教科を選ぶ教科選択型入試
  • 国語・算数と面接で評価する2科入試
  • 新聞記事を基に対話と作文へ取り組むグループワーク入試
  • 自分の興味や探究経験を動画とプレゼンテーションで伝えるマイ探究入試

学力試験だけでなく、他者と協働する姿勢や、自分の「好き」をどのように深めてきたかも評価されます。

ただし、探究型入試を受ける場合でも、基礎学力が不要になるわけではありません。入学後の教科学習に備え、国語・算数を中心とした基礎を固めておく必要があります。

学費は総額で確認が必要

2026年度予定額を基にすると、中学1年次の初年度費用は約157万円、中学校3年間では約371万円です。

中高6年間の学校納入金は、現在の金額が継続すると仮定した場合、約715万~727万円が目安となります。

このほか、通学定期、昼食、部活動、検定、制服の買い替え、希望制のスタディツアーなどに費用がかかります。

学校の教育内容に魅力を感じるだけでなく、6年間の総額と家庭ごとに発生する追加費用を確認し、無理のない資金計画を立てることが大切です。

新渡戸文化中学校に向いている子

  • 自分の好きなことや疑問を深く掘り下げたい子
  • 一つの正解がない問題を考えることが好きな子
  • 友人や学校外の人と協力して活動したい子
  • 作品、映像、発表、音楽などで自分を表現したい子
  • 社会課題や地域の出来事に関心がある子
  • 失敗しても方法を変えて再挑戦したい子
  • 自分のペースで基礎学習を進めたい子
  • 少人数の環境で先生と相談しながら成長したい子
  • 大学名だけでなく、やりたいことから進路を考えたい子

入学前に慎重に確認したい点

  • 対話、発表、グループワークの多い授業が本人に合うか
  • 自分で学習や活動を選ぶ環境を楽しめそうか
  • 基礎学力の定着を家庭と学校でどう確認するか
  • 一般選抜で難関大学を目指す場合の受験支援
  • 希望する部活動が現在設置されているか
  • 少人数の学年規模や人間関係が本人に合うか
  • 土曜日授業と放課後活動を含む生活リズム
  • スタディツアーや部活動を含めた追加費用
  • 中高6年間の通学時間と家計負担

学校説明会や公開行事で相性を確かめよう

新渡戸文化中学校は、文章やパンフレットだけでは学校の特色を理解しにくい学校です。

学校説明会、新渡戸祭、スタディフェスタ、体験授業などへ参加し、生徒がどのように話し、考え、活動しているかを見ることをおすすめします。

  • 生徒が自分の言葉で活動を説明しているか
  • 教員が答えを与えすぎず、生徒を支えているか
  • 発表が得意ではない生徒にも居場所や役割があるか
  • 少人数の雰囲気を本人が心地よいと感じるか
  • 施設やプロジェクトを見て、本人がやってみたいことを思い浮かべられるか
  • 通学経路や土曜日の登校を負担に感じないか

保護者が教育方針へ共感することも大切ですが、最終的には受験生本人が、在校生の姿を見て「この学校で学びたい」「自分も何かに挑戦してみたい」と感じられるかが重要です。

新渡戸文化中学校の総合評価

評価項目特徴
教育の独自性3Cカリキュラムを通して、教科学習・探究・社会連携を一体化
学習環境少人数教育、SPL、学校管理のiPad、対話型の教室環境
施設全面天然芝、VIVISTOP、シアター、キッチン、実験室などが充実
学校生活新渡戸祭、スタディフェスタ、選択型スタディツアーなど生徒主体の行事が多い
進路一般選抜、総合型選抜、推薦を組み合わせ、美術・食・医療などにも対応
入試教科型、グループワーク型、探究型から強みを生かせる
注意点自己管理、対話、発表への参加が必要。部活動数や学費も確認が必要

新渡戸文化中学校は、従来型の進学校とは異なり、学校から与えられた課題を正確にこなすことだけを目標とする学校ではありません。

自分の興味から問いを生み出し、教科の知識を使い、仲間や社会の人と協力しながら、実際の行動へつなげることを重視しています。

自由度の高い教育である分、自分から動く姿勢や、選択したことへ責任を持つ力も必要です。しかし、入学時からすべてができる必要はありません。

教員や仲間の支援を受けながら、小さな挑戦と失敗を重ね、自分で学び続けられる生徒へ成長していきます。

自分の「好き」を大切にしながら、その興味を誰かや社会の幸せへつなげたい子にとって、新渡戸文化中学校は、学ぶ意味と自分らしい将来を見つけられる魅力的な共学中高一貫校といえるでしょう。

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