【2026年版】東京純心女子中学校の評判は?FYMプロジェクトと13時以降の主体的な学びを徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|長崎をルーツに持つカトリックの中高一貫女子校
    1. 純心聖母会を設置母体とするカトリック学校
    2. 東京の学校は1964年に高等学校として開校
    3. 被爆校の歴史を受け継ぐ平和教育
    4. 建学の精神は「清く、賢く、優しい女性」
    5. 学園標語に込められた奉仕の精神
    6. カトリック教育を日常生活の中で学ぶ
    7. 宗教教育と探究教育を結び付ける
    8. 女子校だからこそ全ての役割へ挑戦できる
    9. 中高6年間を基本としながら高校募集も行う
    10. 少人数の環境で一人ひとりを見守る
    11. 大学附属校ではなく学園内に大学を持つ学校
    12. 東京純心女子中学校の基本情報
    13. 伝統と現代的な教育を組み合わせた女子校
  2. アクセスと立地環境|八王子の自然に囲まれた広大なキャンパス
    1. 学校の所在地
    2. JR八王子駅からのアクセス
    3. 京王八王子駅からも直通バスを利用できる
    4. 学校所有のスクールバスではなく西東京バスを利用
    5. 拝島駅からは約20~30分
    6. 秋川駅からも学校を経由する路線がある
    7. 福生駅からのバスは本数に注意
    8. 主な駅からの通学方法
    9. 校地内のバスロータリーで乗り降りできる
    10. 西東京バスの定期券代を補助する制度
    11. 多摩地域を中心とした広い通学圏
    12. 桜並木の純心坂を歩いて校舎へ
    13. カトリック学校らしい静かな雰囲気
    14. 自然豊かな立地のメリット
    15. 通学面で注意したいポイント
    16. 学校説明会では実際の通学時間を体験しよう
  3. 教育方針とカリキュラム|自分の使命を見つけるFYMプロジェクト
    1. 「FYM」は自分だけの使命を探す教育
    2. FYMラーニングとFYMアクティビティの2本柱
    3. 13時までに正課授業を終える独自の時間割
    4. 午後は大学のように自分で講座を選ぶ
    5. 2026年度も多彩なFYM講座を実施
    6. 午後の活動は単なる自由時間ではない
    7. 中学校では「学び方」そのものを学ぶ
    8. 成果を発表する「純心エキシビション」
    9. 中学校の教育課程では英語を重視
    10. 国語では考えを言葉にする力を育てる
    11. 数学は計算と記述の両方を重視
    12. 理科は八王子の自然と校外学習を活用
    13. 社会では時事問題と主権者教育にも取り組む
    14. 宗教の授業で命と生き方を考える
    15. ICT教材を予習と個別学習に活用
    16. 大学との連携で学問への関心を広げる
    17. 中学から高校の3コースへつながる
    18. 2026年度からチームで生徒を支える体制も整備
    19. FYMプロジェクトのメリット
    20. 入学前に確認したい注意点
    21. 主体的に選び、失敗から学ぶことを重視
  4. 学習環境と施設設備|探究を支える図書館と充実したICT環境
    1. 約6万㎡の広大で自然豊かなキャンパス
    2. 中高合わせて約10万冊を所蔵する図書館
    3. 専任司書教諭が調査と探究を支援
    4. 教科と図書館を結び付けた探究型授業
    5. 電子図書館と有料データベースも利用
    6. 中学生の年間平均貸出数は約14冊
    7. ICT教材と個人用端末を学習に活用
    8. 40台以上の端末を備えるコンピュータ教室
    9. 大型スクリーンを備えるセントメリーホール
    10. 800席を超える江角記念講堂
    11. 祈りと静かな振り返りの場となる聖堂
    12. 明るく開放的な食堂・カフェテリア
    13. 芝生で昼食を楽しめる日もある
    14. 2つのグラウンドと2つの体育館
    15. 4面のテニスコートと弓道場
    16. 日本文化を学べる作法室
    17. 自然の中で命を学ぶ「労作の畑」
    18. 卒業生チューターがいる自習環境
    19. 質問しやすい職員室前ロビー
    20. カウンセリングルームと相談体制
    21. 災害に備えた個人用備蓄品
    22. 主な施設と学習への活用
    23. 学校見学で確認したいポイント
  5. 学校生活と行事|祈り・平和教育・体験学習を通して育む豊かな心
    1. 聖書の言葉と祈りから始まる学校生活
    2. 13時までの正課授業と午後のFYM活動
    3. 昼食は弁当・予約制弁当・食堂から選べる
    4. 新しい仲間との関係を築く中学1年のオリエンテーションキャンプ
    5. 学年を越えて学校生活を紹介する新入生歓迎会
    6. 5月の聖母月と創立記念式典
    7. 中高で盛り上がるスポーツ大会
    8. 芸術鑑賞教室で本物の表現に触れる
    9. 8月9日の「純心祈りの日」
    10. 生徒代表が長崎を訪れる「平和の旅人」
    11. 希望者が参加する東北ボランティア
    12. 英語を使って交流するイングリッシュキャンプ
    13. 生徒がつくり上げる純心祭
    14. 中学1年のプロジェクト・アドベンチャー
    15. 中学2年の大田原農村民泊体験
    16. 中学3年の京都・奈良学習旅行
    17. 中学3年保護者による職業ガイダンス
    18. 待降節から始まる純心のクリスマス
    19. 「ハンナのかばん」から命と差別を考える
    20. 自分の中学校生活を振り返る修養会
    21. 英語レシテーションコンテスト
    22. クラスで歌声をつくる合唱コンクール
    23. 学びの成果を発表する純心エキシビション
    24. 年間の主な学校行事
    25. 生徒会活動にもカトリック学校らしい奉仕の精神
    26. 行事を通してFYMの「使命」を考える
    27. 学校説明会や純心祭で確認したいこと
  6. クラブ活動|中高合同で取り組む多彩な運動部・文化部
    1. 東京純心女子中学校・高等学校のクラブ一覧
    2. 主な活動日数と活動内容
    3. 中高合同だから上級生から学べる
    4. 礼法と集中力を身につける弓道部
    5. 基本から大会出場を目指す剣道部
    6. 広いグラウンドを生かすソフトボール部
    7. 初心者も参加しやすいダンス部
    8. 4面のコートで練習する硬式テニス部
    9. 中高で切磋琢磨するバドミントン部
    10. 演技を部員自身でつくるバトン部
    11. クリスマス劇も担う演劇部
    12. 料理とものづくりを楽しむ家庭科部
    13. バンド活動を楽しむ軽音楽部
    14. 弦楽器の響きを楽しむ弦楽部
    15. 聖堂や講堂で歌えるコーラス部
    16. 江戸千家の師範から学ぶ茶道部
    17. 定期演奏会を開く吹奏楽部
    18. 現代曲にも挑戦する箏曲部
    19. 奉仕の精神を実践するつくし部
    20. 自由に表現できるアート工房部
    21. 自然環境を生かす理科部
    22. スプリングフェスティバルで活動を紹介
    23. 純心祭はクラブ活動最大の発表の場
    24. FYMアクティビティとの違い
    25. 学習とクラブ活動を両立するためのポイント
    26. 入部前に確認したいポイント
    27. 自分の居場所と役割を見つけられるクラブ活動
  7. 進学実績と卒業後の進路|学園内進学と他大学受験を支える進路指導
    1. 2026年度の卒業生は77名
    2. 2026年度は東京外国語大学・東京都立大学に合格
    3. 早慶上理・GMARCHにも合格者を輩出
    4. 青山学院大学や中央大学など幅広い私立大学へ合格
    5. 薬学・看護を中心とする医療系に強み
    6. 女子大学への進路も豊富
    7. セレクトコースは指定校推薦枠が充実
    8. 指定校推薦は毎年同じとは限らない
    9. 総合型選抜ではFYMの経験を生かせる
    10. 特進コースは一般選抜を中心に難関大学を目指す
    11. セレクトコースは多様な選抜方式に対応
    12. 東京純心大学は東京純心看護大学へ名称変更
    13. 学園内進学は自動的な内部進学ではない
    14. 中学1年から始まるキャリア教育
    15. 高校では大学と入試方式を具体的に研究
    16. 中学から大学の学びに触れる高大連携
    17. 海外大学・専門学校・芸術系にも進路を広げられる
    18. 進学実績を見る際の注意点
    19. 学校説明会で確認したい進路情報
  8. 学費や諸経費について|奨学金制度と中高6年間に必要な費用
    1. 2027年度から授業料相当額を入学者全員へ支給
    2. 授業料以外の費用は免除されない
    3. 学校公式ページに掲載されている中学校3年間の学費
    4. 奨学金適用後の中学校3年間の負担目安
    5. 3年間の教育充実費が免除される3年特待生
    6. 得点率80%以上を対象とする1年特待生
    7. 入学後も成績優秀者を対象とする制度がある
    8. 高校進学時の江角記念奨学金
    9. 制服・体育着・個人用端末は別途購入
    10. 研修積立金と宿泊行事の費用
    11. FYMアクティビティで追加費用が必要な場合もある
    12. 希望制の海外研修・留学は別途費用が必要
    13. クラブ活動に必要な費用
    14. 昼食代も家庭ごとに異なる
    15. バス通学では電車とバスの定期券が必要
    16. 高校進学後の学費
    17. 高校では授業料支援制度を利用できる
    18. 中高6年間の学校納入金は約612万~627万円が参考
    19. 東京純心看護大学まで進む場合は10年間で考える
    20. 家計急変時の授業料減免制度
    21. 入学前に確認したい費用
  9. 入試情報と合格の目安|教科型から特色型まで選べる多様な入試
    1. 2027年度入試は3種類の方式を実施
    2. 2027年度入試の日程と募集定員
    3. 私立型は2科または4科から選択
    4. 2科受験と4科受験の選び方
    5. 国語は文章を正確に読み、根拠を示す力が必要
    6. 算数は基本問題を確実に取り切る
    7. 社会・理科は合計50分の時間管理が重要
    8. 適性検査型は公立中高一貫校との併願に対応
    9. 適性検査型で身につけたい力
    10. プレゼンテーション型は学力と表現力を総合評価
    11. プレゼンテーション型で評価される力
    12. 発表原稿の暗記だけでは対応しにくい
    13. 2027年度は入試日程と方式が一部変更
    14. 私立型で利用できる検定資格優遇制度
    15. ベストスコア制度で複数回受験を生かせる
    16. 合格を保持したまま特待生へ再挑戦できる
    17. 3年特待生は得点率85%以上が基準
    18. 1年特待生は得点率80%以上が基準
    19. 特待生選抜を実施する試験回
    20. 入学者全員に授業料相当額を支給
    21. 一般合格の最低点は公表されていない
    22. 偏差値だけでなく入試方式との相性を見る
    23. 過去3年間の入試問題を公式サイトで確認できる
    24. 複数回受験を前提とした受験計画
    25. 午後入試は移動時間に余裕を持つ
    26. 正式な募集要項で確認が必要な項目
    27. 説明会と入試体験を活用しよう
    28. 本人の得意分野に合う入試を選べる学校
  10. 併願校パターン|多摩地域の女子校・共学校を日程別に整理
    1. 難易度区分は受験生ごとに変わる
    2. 東京純心を軸とした主な併願候補
    3. チャレンジ校候補① 大妻多摩中学校
    4. チャレンジ校候補② 明治学院中学校
    5. チャレンジ校候補③ カリタス女子中学校
    6. 標準校候補① 共立女子第二中学校
    7. 標準校候補② 武蔵野大学中学校
    8. 安全校候補① 明星中学校
    9. 安全校候補② 啓明学園中学校
    10. 安全校候補③ 明法中学校
    11. 東京純心を第一志望とする併願例
    12. 上位校へ挑戦する併願例
    13. カトリック女子校を中心とする併願例
    14. 適性検査型を利用する併願例
    15. 2月1日午前・午後の組み合わせは移動が重要
    16. 入学手続期限も併願校選びの重要な条件
    17. 学校の教育方針を比較する
    18. 安全校は偏差値だけで決めない
    19. 併願計画を決めるための手順
    20. 本人が納得できる併願校を選ぼう
  11. 在校生・保護者の声|自然豊かな環境と自由な午後に関する評判
    1. 在校生から多く聞かれる東京純心の魅力
    2. 「先生へ質問しやすい」という声
    3. 授業参観では落ち着いたクラスの雰囲気が評価されている
    4. FYMを通して得意・不得意の両方へ挑戦できる
    5. 午後の選択肢が多いことを評価する声
    6. 英語の授業と発表機会に関する評価
    7. 学校行事を通して自分を変えられたという声
    8. 先輩・後輩との距離が近い
    9. 自然豊かで校内が整っているという評判
    10. 「生徒が礼儀正しく親切」という受験生家庭の声
    11. 保護者から評価される少人数のサポート
    12. 探究学習を評価する保護者の声
    13. カトリック教育の穏やかな雰囲気
    14. 小テストや日々の課題は少なくない
    15. バス通学に関する注意点
    16. 自由度の高いFYMには自己管理が必要
    17. 少人数校ならではの利点と注意点
    18. 女子校の雰囲気が本人に合うか
    19. 学校発信の声を見る際の注意点
    20. 口コミサイトの情報は時期を確認する
    21. 学校訪問で確認したい在校生の様子
    22. 個別相談で質問したい内容
    23. 東京純心女子中学校の評判を整理すると
    24. 温かな環境を生かせるかは本人の主体性も重要
  12. この学校に向いている子の特徴|自分の興味を主体的に深めたい女子
    1. 自分の興味や将来の目標をこれから見つけたい子
    2. 自分で講座や過ごし方を選ぶことを楽しめる子
    3. 受け身ではなく、体験しながら学びたい子
    4. 人の役に立つことや社会貢献に関心がある子
    5. 命や平和について深く考えたい子
    6. カトリック教育へ敬意を持って参加できる子
    7. 落ち着いた女子校の環境で過ごしたい子
    8. 少人数の環境で丁寧に見守ってほしい子
    9. 人前で話す力を少しずつ伸ばしたい子
    10. 英語を継続して学びたい子
    11. 自然豊かな環境で学校生活を送りたい子
    12. 電車とバスを使う通学を続けられる子
    13. 日々の課題を計画的に進められる子
    14. クラブ活動と学習の両方を大切にしたい子
    15. 看護・医療・福祉分野に関心がある子
    16. 大学附属校のような内部進学を最優先しない子
    17. 東京純心女子中学校が合いにくい可能性がある子
    18. 家庭にも求められる相性
    19. 親子で確認したい相性チェック
    20. 学校訪問で最終確認したいポイント
    21. 東京純心で伸びやすいのは、興味を行動へ移したい子
  13. まとめ|カトリック教育とFYMで自分の使命を探す女子校
    1. 東京純心女子中学校の主な魅力
    2. 最大の特色は午後の時間を生かすFYMプロジェクト
    3. カトリック教育と平和教育が学校生活の土台
    4. 少人数の女子校で一人ひとりの役割を育てる
    5. 自然と図書館を生かした学習環境
    6. 行事やクラブ活動で学年を越えて成長できる
    7. 大学進学は内部進学だけに限定されない
    8. 2027年度は授業料相当額を支援
    9. 多様な入試から本人の得意分野を生かせる
    10. 東京純心女子中学校に向いている家庭
    11. 入学前に必ず確認したい注意点
    12. 説明会・純心祭で親子が見るべきポイント
    13. 自分の力を誰かのために生かす方法を探す6年間

学校の概要|長崎をルーツに持つカトリックの中高一貫女子校

東京純心女子中学校は、東京都八王子市滝山町にある私立女子中学校です。東京純心女子高等学校を併設し、カトリックの精神に基づく中高一貫教育を行っています。

学校法人東京純心女子学園が運営し、建学の精神として「聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる、清く、賢く、優しい女性」の育成を掲げています。

知識や受験学力だけでなく、周囲の人へ目を向け、自分にできることを考え、行動へ移せる女性を育てることが教育の中心です。

近年は、カトリック教育や平和教育という伝統を大切にしながら、独自の探究プログラム「FYMプロジェクト」、ICT教育、国際教育などを取り入れています。

八王子の自然豊かな環境で、学力と人間性の両方を育てながら、自分の使命や将来の進路を考えられることが、東京純心女子中学校の大きな特色です。

純心聖母会を設置母体とするカトリック学校

東京純心女子学園の設置母体は、1934年に長崎で創立されたカトリック修道会「純心聖母会」です。

純心聖母会は、日本人初の司教である早坂久之助師によって創立され、シスター江角ヤスが初代会長に就任しました。

シスター江角ヤスは、教育や福祉を通して社会へ貢献することを目指し、1935年に長崎市で純心女学院を創立しました。その後、東京、長崎、鹿児島を中心に、学校や福祉施設を設立しています。

東京、長崎、鹿児島の純心女子学園は、それぞれ別の学校法人として運営されていますが、同じ純心聖母会を母体とし、カトリックの精神と「純心教育」を共有する姉妹校です。

東京の学校は1964年に高等学校として開校

学校法人東京純心女子学園は、1963年に設立されました。翌1964年に東京純心女子高等学校が開校し、1986年に東京純心女子中学校が設置されました。

主な出来事
1934年カトリック修道会「純心聖母会」創立
1935年長崎市に純心女学院を創立
1963年学校法人東京純心女子学園を設立
1964年東京純心女子高等学校を開校
1986年東京純心女子中学校を開校

東京純心女子中学校は、長崎の学校が東京へ移転してできた学校ではありません。純心聖母会と長崎の純心女学院を教育的なルーツに持ち、その精神を受け継いで東京に創立された姉妹校です。

被爆校の歴史を受け継ぐ平和教育

純心教育を理解するうえで欠かせないのが、長崎の姉妹校が経験した原子爆弾の被害です。

1945年8月9日、長崎市へ原子爆弾が投下され、純心女学院では生徒・教職員214名が亡くなりました。校舎も全焼し、創立者のシスター江角ヤス自身も被爆しています。

東京純心女子中学校では、この歴史を過去の出来事として知るだけでなく、命の尊さや平和について考え、自分が未来の社会へどのように貢献できるかを考える教育へつなげています。

宗教の授業、講演、ボランティア、研修旅行などを通して、戦争や差別、貧困、環境問題などへ視野を広げます。

平和を願うだけでなく、身近な人や社会のために行動できる人を育てることが、東京純心のカトリック教育の重要な柱です。

建学の精神は「清く、賢く、優しい女性」

東京純心女子中学校は、次の言葉を建学の精神として掲げています。

「聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる、清く、賢く、優しい女性を育てます」

ここでいう「清く、賢く、優しい」とは、単におとなしく、礼儀正しく振る舞うことではありません。

周囲で起きている出来事へ目を向け、相手の話に耳を傾け、事実を正しく理解し、困っている人のために何ができるかを考えて行動する姿を表しています。

学校では、この建学の精神を現代社会で必要となる次の3つの力として整理しています。

教育の柱目指す人物像
叡智物事を誠実に考え、自分の言葉で語り、責任を持って行動できる人
真心相手の立場や心情を理解し、他者の心に寄り添うことができる人
貢献平和を願い、自分の能力を社会や未来のために生かせる人

学校生活では、教科の授業だけでなく、学校行事、探究活動、ボランティア、クラブ活動などを通して、この3つの力を具体的な行動へつなげていきます。

学園標語に込められた奉仕の精神

東京純心女子学園では、次の言葉を学園標語としています。

「マリアさま いやなことは私が よろこんで」

これは、自分だけが我慢したり、周囲の要求を無条件に受け入れたりすることを求める言葉ではありません。

誰かが避けたがる仕事にも目を向け、周囲のために自分から行動する姿勢を表しています。清掃、行事の準備、ボランティア、友人への声掛けなど、日常生活の中で小さな奉仕を積み重ねます。

自分の意見や心身を大切にしながら、他者のためにできることを考える姿勢を育てることが、純心教育の目標です。

カトリック教育を日常生活の中で学ぶ

学校では、宗教の授業や宗教行事を通して、聖書の言葉、キリスト教の価値観、人間の尊厳、命、平和について学びます。

朝礼では聖書を朗読し、学期中には聖堂で祈りや聖歌を捧げる聖堂朝礼も行われます。

また、クリスマスや聖母月など、カトリック学校ならではの行事もあります。宗教行事を通して、日常生活を振り返り、周囲の人や社会との関わりについて考えます。

カトリックの信仰を一方的に求めるのではなく、キリスト教の価値観を学びながら、異なる宗教や文化を持つ人への理解を深めることを重視しています。

イスラム教のモスクを訪問する機会などもあり、カトリック以外の宗教や文化について学ぶことで、多様な価値観を尊重する姿勢を育てます。

宗教教育と探究教育を結び付ける

東京純心女子中学校では、カトリック教育を礼拝や宗教の授業だけに限定していません。

社会問題、平和、環境、人権、福祉などを題材とした探究活動を通して、自分と世界とのつながりを考えます。

知識を集めて発表するだけでなく、「なぜこの問題が起きているのか」「自分には何ができるのか」という問いへ向き合うことが特徴です。

近年の独自プログラムであるFYMは、英語で「Find Your Mission」を意味します。授業、体験活動、企業や大学との連携、ボランティアなどを通して、自分の興味、能力、将来の役割を探します。

カトリック教育が示す他者への貢献と、FYMが目指す自分の使命の発見が結び付いていることが、東京純心の教育の特徴です。

女子校だからこそ全ての役割へ挑戦できる

東京純心女子中学校では、授業での発表、委員会、生徒会、学校行事、クラブ活動など、学校生活の全ての役割を女子生徒が担います。

リーダー、司会、企画、舞台運営、スポーツ、理数分野などを性別によって分けることなく、一人ひとりが自分の得意分野を生かして活動できます。

共学校では異性の目を気にして発言を控える子でも、女子だけの環境では、自分の考えを出しやすくなる場合があります。

一方、女子校の人間関係や雰囲気が本人に合うかは、実際に学校を訪れて確認することが大切です。説明会や文化祭では、在校生同士の会話、教員との距離、行事での役割分担などにも注目しましょう。

中高6年間を基本としながら高校募集も行う

東京純心女子中学校へ入学した生徒は、併設する東京純心女子高等学校へ進学し、中高6年間を通した教育を受けることを基本としています。

ただし、東京純心女子高等学校では外部からの高校募集も行っています。そのため、中学校入学者だけで6年間学ぶ完全中高一貫校ではありません。

高校から入学する生徒も加わることで、新しい友人関係や刺激が生まれる一方、中学校からの内部進学生と高校からの入学生のクラス編成や学習進度については確認が必要です。

2026年度から高校には、従来の特進コース、セレクトコースの学年制に加え、自由度の高いセレクトコースの単位制も設けられています。

中学校入学後の6年間で、本人の学力、興味、希望する進路に応じて、高校での学び方を選べる環境となっています。

少人数の環境で一人ひとりを見守る

東京純心女子中学校は、大規模校とは異なり、生徒一人ひとりの個性や変化を把握しやすい環境を生かした教育を行っています。

教員が授業の理解度だけでなく、友人関係、クラブ活動、将来への関心なども見ながら、生徒の成長を支えます。

2026年度からはチーム担任制を見据えた校内体制の整備も進められ、複数の教員で生徒情報を共有しながら支援する方針が示されています。

一人の担任だけに相談が集中するのではなく、自分が話しやすい教員へ相談できる環境は、思春期の生徒にとって安心材料となります。

大学附属校ではなく学園内に大学を持つ学校

東京純心女子中学校・高等学校と同じ学園には、東京純心大学があります。

ただし、東京純心女子中学校は、全員が併設大学へ進学することを前提とした大学附属校ではありません。高校卒業後は、国公立大学、私立大学、女子大学、医療系大学、芸術系大学など、幅広い進路を目指します。

学園内大学への推薦制度もありますが、現在の東京純心大学は看護分野を中心とする大学です。将来の進路を考える際は、大学の学部構成、推薦条件、学びたい分野との相性を確認する必要があります。

学校名に「純心」が共通しているからといって、幅広い学部へ自動的に内部進学できる制度ではない点に注意しましょう。

東京純心女子中学校の基本情報

項目内容
学校名東京純心女子中学校・高等学校
所在地東京都八王子市滝山町2丁目600番地
設置者学校法人東京純心女子学園
学校区分私立女子中学校・高等学校
宗教キリスト教・カトリック
高等学校開校1964年
中学校開校1986年
建学の精神聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる、清く、賢く、優しい女性を育てる
教育の柱叡智・真心・貢献
学園標語マリアさま いやなことは私が よろこんで
中高一貫教育中学校から高校への6年間を基本とする。高校からの外部募集も実施
主な教育の特色カトリック教育、平和教育、FYMプロジェクト、探究学習、国際教育

伝統と現代的な教育を組み合わせた女子校

東京純心女子中学校は、長崎の被爆校と純心聖母会をルーツに持ち、命の尊さ、平和、他者への奉仕を大切にしてきたカトリック女子校です。

一方で、伝統的な宗教教育だけを行う学校ではありません。45分授業、FYMプロジェクト、ICT教材、大学・企業との連携など、現代社会に対応した教育改革も進めています。

受験学力を身につけるだけでなく、様々な体験を通して自分の興味を見つけ、自分の力を誰かのために生かす方法を考えることが、東京純心の学びです。

自然豊かな環境と少人数の女子教育の中で、学力、人間性、将来の使命を6年間かけて育てたい家庭にとって、検討する価値のある学校といえるでしょう。

アクセスと立地環境|八王子の自然に囲まれた広大なキャンパス

東京純心女子中学校は、東京都八王子市滝山町の丘陵地に位置しています。JR八王子駅や京王八王子駅からは離れていますが、西東京バスの複数路線が学校まで乗り入れており、八王子市内だけでなく、昭島・福生・あきる野・青梅方面からも通学できます。

校地内にはバスロータリーがあり、登下校時のバスは原則としてキャンパス内で発着します。一般の道路上で乗り降りしてから長い距離を歩く必要がなく、生徒が安全に校内へ移動しやすいことが特徴です。

八王子駅からバスで通う都市近郊型の学校でありながら、キャンパスには四季折々の花、桜並木、芝生、樹木などが広がっています。駅前の利便性よりも、豊かな自然と落ち着いた教育環境を重視したい家庭に適した立地です。

学校の所在地

項目内容
所在地東京都八王子市滝山町2丁目600番地
主な利用駅JR八王子駅、京王八王子駅、JR拝島駅、JR秋川駅、JR福生駅
最寄りの停留所西東京バス「純心女子学園」
停留所から学校校地内のバスロータリーで乗降
主な通学方法鉄道と西東京バスを組み合わせて通学

JR八王子駅からのアクセス

JR八王子駅からは、北口のバス乗り場から西東京バスを利用します。

主に利用できるのは、ひよどり山トンネルを通る路線と、左入方面を通る路線です。いずれも「純心女子学園」で下車します。

乗り場主な行先・系統経由
北口11番乗り場急行純心女子学園行、戸吹行、純心女子学園行ひよどり山トンネル、または左入
北口12番乗り場戸吹行、秋川駅行、戸吹スポーツ公園入口行などひよどり山トンネル・純心女子学園
北口14番乗り場純心女子学園行ひよどり山トンネル・富士美術館

ひよどり山トンネルを経由するバスは、道路状況が順調であれば片道約13~20分が目安です。左入を経由する路線は、片道約20~30分かかる場合があります。

JR八王子駅には中央線、横浜線、八高線が乗り入れているため、立川・日野・高尾・町田・拝島方面などから鉄道で集まり、バスへ乗り換えられます。

京王八王子駅からも直通バスを利用できる

京王八王子駅からは、4番乗り場より西東京バスを利用します。

急行純心女子学園行のほか、戸吹、秋川駅、戸吹スポーツ公園入口、純心女子学園などへ向かうバスが「純心女子学園」を経由します。

京王線沿線から通学する場合は、京王八王子駅で下車し、駅前からバスへ乗り換えられます。JR八王子駅まで歩いて移動する必要はありません。

朝の急行便は、京王八王子駅、JR八王子駅、純心女子学園を結ぶ形で運行され、途中の停留所には停車しません。一般の路線バスよりも短い時間で学校へ向かいやすい便です。

学校所有のスクールバスではなく西東京バスを利用

東京純心女子中学校への通学で利用するのは、学校が独自に所有・運行するスクールバスではなく、西東京バスの路線バスです。

ただし、京王八王子駅・JR八王子駅からの急行純心女子学園行は、学校とバス会社が協議して時刻を設定しており、スクールバスに近い役割を担っています。

路線バスであるため、通学定期券を購入して利用します。学校行事、入学試験、説明会などでは臨時便が設定されることもありますが、通常時の運行本数とは異なる場合があります。

「スクールバスが必ず自宅近くまで迎えに来る」と考えるのではなく、利用駅、バス乗り場、平日・土曜日の時刻表を確認しておきましょう。

拝島駅からは約20~30分

JR拝島駅南口からは、3番乗り場より戸吹行、純心女子学園行、工学院大学行などを利用できます。

小川・高月方面を経由し、純心女子学園まで片道約20~30分が目安です。

拝島駅には青梅線、五日市線、八高線、西武拝島線が乗り入れています。そのため、昭島市、福生市、青梅市、羽村市、あきる野市のほか、西武線沿線からも通学経路を検討できます。

八王子駅を経由せずに学校へ向かえるため、居住地域によっては拝島駅を利用した方が乗り換え回数や所要時間を抑えられます。

秋川駅からも学校を経由する路線がある

JR五日市線の秋川駅北口からは、2番乗り場より京王八王子駅行のバスを利用します。

戸吹、純心女子学園、ひよどり山トンネルを経由する路線で、学校までは片道約20~30分が目安です。

あきる野市や五日市線沿線から通う場合は、拝島駅や八王子駅まで大きく迂回せず、秋川駅から直接学校へ向かえます。

ただし、八王子駅方面と比べて運行本数が限られる時間帯も考えられます。登校時だけでなく、クラブ活動やFYMアクティビティを終えた後の帰宅便も確認しておく必要があります。

福生駅からのバスは本数に注意

JR福生駅西口からは、2番乗り場より純心女子学園行のバスを利用できます。

二の宮方面を経由し、終点の純心女子学園で下車します。ただし、学校公式案内でも福生駅発のバスは運行本数が少ないとされており、拝島駅南口からのバス利用も案内されています。

福生駅周辺や青梅線沿線から通う家庭は、福生駅発だけに限定せず、拝島駅経由を含む複数の通学ルートを調べておくと安心です。

主な駅からの通学方法

利用駅バス乗り場所要時間の目安主な特徴
JR八王子駅北口11・12・14番約13~30分急行便や複数の経由路線があり、選択肢が多い
京王八王子駅4番約13~30分京王線沿線から乗り換えやすい
JR拝島駅南口3番約20~30分青梅線・五日市線・八高線・西武線方面から便利
JR秋川駅北口2番約20~30分あきる野・五日市線方面から直接通学できる
JR福生駅西口2番便によって異なる直通便はあるが、運行本数が少ないため注意が必要

校地内のバスロータリーで乗り降りできる

純心女子学園を発着するバスは、校地内のバスロータリーへ乗り入れます。

生徒は一般道路沿いの停留所で下車して交通量の多い道を歩くのではなく、学校の敷地内から校舎へ向かえます。

帰宅時も校内でバスを待てるため、特に日没が早い冬季や天候の悪い日には安心感があります。

ただし、全てのバスが急行ではありません。通常の路線では途中の停留所を経由し、道路の混雑状況によって到着時刻が前後します。

西東京バスの定期券代を補助する制度

東京純心女子学園では、西東京バスを利用して通学する生徒の負担を軽減するため、通学定期券の運賃補助を行っています。

定期券の期間補助金額
1か月定期券1,000円
3か月定期券3,000円
6か月定期券6,000円

補助対象区間は、西東京バスの各利用停留所から純心女子学園までです。

バス通学は鉄道通学に加えて定期券代が必要となるため、補助制度があることは家庭にとって利点です。ただし、制度の金額や申請方法は変更される可能性があるため、入学年度の案内を確認してください。

多摩地域を中心とした広い通学圏

在校生は八王子市だけでなく、日野市、青梅市、あきる野市、昭島市、立川市、町田市、羽村市、福生市、国立市、府中市、国分寺市、多摩市などから通学しています。

中央線・京王線方面だけでなく、青梅線、五日市線、八高線、西武拝島線、横浜線などを利用できるため、多摩地域の広い範囲から通学可能です。

一方、鉄道駅から徒歩で通える学校ではないため、通学時間は電車の所要時間だけで判断できません。駅での乗り換え待ちとバスの乗車時間を含めて考える必要があります。

桜並木の純心坂を歩いて校舎へ

バスロータリーから校舎へ向かう途中には、桜並木の緩やかな「純心坂」があります。

春には桜が咲き、季節の変化を感じながら登校できます。キャンパス内には四季の花が咲くガーデン、芝生、創立者のシスター江角ヤスが植樹したメタセコイヤなどもあります。

学校生活の中で自然に触れる機会が多く、理科の観察やFYMの自然体験活動にも周辺環境が生かされています。

建物の機能性だけでなく、毎日過ごす場所の落ち着きや美しさを大切にしたい生徒にとって、魅力を感じやすいキャンパスです。

カトリック学校らしい静かな雰囲気

キャンパスには聖堂、マリア像、ルルドの聖母、パイプオルガンを備えた講堂など、カトリック学校らしい施設や空間があります。

自然に囲まれた静かな環境は、祈りや宗教教育だけでなく、落ち着いて授業や読書、探究活動へ取り組むことにもつながります。

駅前の繁華街に近い学校とは異なり、放課後に生徒だけで商業施設へ立ち寄るような環境ではありません。学校の中で学習、クラブ、FYMアクティビティを充実させる生活が中心となります。

自然豊かな立地のメリット

  • 交通量や街の騒音から離れ、落ち着いて学びやすい
  • 四季の植物や自然を身近に感じられる
  • 広い校地を体育、クラブ、探究活動に活用できる
  • 校内のバスロータリーで安全に乗り降りしやすい
  • 学校生活と放課後活動へ集中しやすい
  • カトリック学校らしい静かで穏やかな雰囲気がある

通学面で注意したいポイント

自然豊かな環境は大きな魅力ですが、毎日の通学では次の点に注意が必要です。

  • 最寄りの鉄道駅から徒歩通学できない
  • 電車に加えて路線バスの定期券が必要
  • 道路渋滞によって到着時刻が変わる場合がある
  • 雨や雪などの天候でバス運行に影響が出る可能性がある
  • 路線や時間帯によって運行本数が異なる
  • FYMやクラブ活動後の帰宅便も確認する必要がある
  • 午前授業だけの日や長期休暇中は通常とダイヤが異なる場合がある

特に中学1年生は、電車とバスの乗り換えに慣れるまで時間がかかることがあります。自宅から学校までの経路だけでなく、遅延時の代替経路や、バスへ乗り遅れた場合の次の便も確認しておきましょう。

学校説明会では実際の通学時間を体験しよう

学校見学の際は、自家用車だけで訪問するのではなく、できる限り入学後に利用する電車とバスで向かうことをおすすめします。

乗換案内に表示される時間だけでは、駅構内の移動、バス待ち、道路混雑、校内ロータリーから教室までの移動を把握できません。

次の点を親子で確認するとよいでしょう。

  • 自宅を何時に出れば8時20分の朝礼に間に合うか
  • 駅で電車からバスへ無理なく乗り換えられるか
  • 朝のバスに着席できるか
  • 道路混雑を含めた実際の所要時間
  • 帰宅時に利用するバスの本数
  • クラブ活動後の最終下校時刻と帰宅時刻
  • 事故や運休時に利用できる別の路線
  • 6年間継続して通える距離と負担か

東京純心女子中学校は、駅から徒歩で通える学校ではありませんが、八王子、京王八王子、拝島、秋川、福生から学校へ直接向かう路線バスがあり、校地内のロータリーで安全に乗り降りできます。

通学には電車とバスを組み合わせる必要がある一方、八王子の豊かな自然、静かなカトリック教育の環境、学校生活へ集中できる広いキャンパスを得られることが、この立地の大きな魅力です。

教育方針とカリキュラム|自分の使命を見つけるFYMプロジェクト

東京純心女子中学校の教育を象徴するのが、「Find Your Mission=自分の使命を見つける」という考え方です。

教科書の知識を身につけるだけでなく、企業や大学との連携、ボランティア、自然観察、商品開発、芸術活動などの体験を通して、自分が何に興味を持ち、どのような形で社会へ貢献したいのかを考えます。

この教育を具体化したものが、東京純心独自の「FYMプロジェクト」です。13時までは教科学習を中心とするFYMラーニング、昼食後の14時15分からは生徒自身が講座を選ぶFYMアクティビティを行います。

午前中に基礎学力を効率よく身につけ、午後には自分で選んだ学習や体験へ取り組むことが、東京純心女子中学校のカリキュラムにおける最大の特徴です。

「FYM」は自分だけの使命を探す教育

FYMは、英語の「Find Your Mission」の頭文字を取った名称です。

カトリック学校における「使命」とは、特別な職業や大きな社会貢献だけを意味するものではありません。自分に与えられた力や興味を知り、その力を自分のためだけでなく、周囲の人や未来の社会のためにどのように生かすかを考えることです。

生徒は授業や体験活動の中で、次のような問いと向き合います。

  • 自分は何をしているときに夢中になれるのか
  • どのような分野に興味があるのか
  • 自分にはどのような得意なことがあるのか
  • 社会にはどのような課題があるのか
  • 困っている人のために何ができるのか
  • 将来、どのような形で社会へ貢献したいのか

中学生の段階で将来の職業を一つに決めることが目的ではありません。様々な学問、仕事、人、社会課題に触れながら、自分の関心を少しずつ具体化していきます。

FYMラーニングとFYMアクティビティの2本柱

FYMプロジェクトは、教科学習を行う「FYMラーニング」と、午後の選択型活動である「FYMアクティビティ」の2つで構成されています。

区分主な時間帯学習内容
FYMラーニング登校後から13時まで国語、数学、英語、理科、社会、宗教、芸術、保健体育などの正課授業
終礼・清掃・昼休み13時以降終礼、校内清掃、昼食、休憩
FYMアクティビティ14時15分以降学力養成講座、大学・企業連携、ボランティア、自然体験、芸術、スポーツなど

正課授業と午後の活動を分けることで、授業、補習、探究、クラブ活動を一日の中で整理しやすくしています。

午後の時間を全員が同じ内容で過ごすのではなく、生徒が自分の目標や興味に合わせて活動を選ぶ点が特徴です。

13時までに正課授業を終える独自の時間割

東京純心女子中学校では、午前中から昼食前までに5時間目までの正課授業を行い、13時に授業を終える時間割を採用しています。

2026年7月時点の学校公式FYMプロジェクトページでは、1コマ40分授業と案内されています。一方、以前から公開されているFYM特設ページや学校トップページには、2023年度から始まった1コマ45分授業という表記も残っています。

授業時間については公式ページ間で表記が異なるため、2027年度入学生に適用される正確な授業時間と時間割は、学校説明会や最新の学校案内で確認してください。

授業時間を短くする場合でも、単に学習内容を減らすのではなく、定期考査の実施方法、ICT教材を使った予習、授業の進め方などを工夫し、必要な教育課程を確保する方針です。

午後は大学のように自分で講座を選ぶ

FYMアクティビティでは、学期ごとに豊富な講座の中から、自分が受講したいものを選びます。

大学の履修登録のように、自分の興味、学力、進路、クラブ活動などを考えながら、午後の予定を組み立てます。

選択できる講座は、受験勉強を支える学力養成系と、学校外の社会や専門分野に触れる体験活動系に大きく分けられます。

講座の種類主な内容身につける力
学力養成系国語・数学・英語の補習、検定対策、応用演習、自習室など基礎学力、受験学力、学習習慣
大学連携大学教員による講義、研究体験、実験、学部・学科理解学問への関心、進路意識、専門的な視点
企業連携商品開発、企画、広報、販売戦略など企画力、協働力、課題解決力
地域貢献・ボランティア保育園、高齢者施設、病院、地域での活動など他者理解、責任感、奉仕の精神
芸術・文化デッサン、音楽、写真、読書、ものづくりなど創造力、表現力、感性
自然・科学自然観察、実験、救命講習、科学研究など観察力、科学的思考力、実践力

講座は固定されたままではなく、年度や学期ごとに内容が変わります。新しい分野へ挑戦したり、興味を持った活動を続けたりしながら、自分に合う学びを探せます。

2026年度も多彩なFYM講座を実施

2026年度には、普通救命講習、病院ボランティア、英語発音講座、デッサン講座、写真とものづくりに関する活動、商品開発などが行われています。

商品開発の講座では、単に商品を作るだけでなく、購入する人の立場、価格、販売方法、広告、純心祭での販売戦略なども考えます。

普通救命講習では、心肺蘇生やAEDの扱いなどを学び、人の命を守るために自分が取るべき行動を身につけます。

病院や保育園でのボランティアでは、相手が必要としていることを考え、実際の社会の中で人と関わります。

教室で話を聞くだけでは分からない仕事の責任や喜びを体験し、自分の進路や生き方を考える材料にすることがFYMの目的です。

午後の活動は単なる自由時間ではない

「午後を自由に使える」と聞くと、正課授業が少なく、早く帰宅できる学校のように見えるかもしれません。

しかし、FYMアクティビティは単なる休み時間ではありません。自分で講座を選び、目標を立て、他学年の生徒や外部講師と協力しながら活動する教育プログラムです。

決められた時間割に従うだけでなく、自分に必要な学びを判断する力が求められます。

主体的に選ぶことを楽しめる生徒にとっては、多くの経験を積める制度です。一方、自分で予定を決めることが苦手な生徒は、教員や保護者と相談しながら受講内容を整理する必要があります。

中学校では「学び方」そのものを学ぶ

正課の探究学習では、中学校3年間を通して「学び方」を段階的に身につけます。

情報を集めてまとめるだけではなく、問いの立て方、資料の探し方、事実と意見の区別、情報の信頼性、発表資料の作り方などを基礎から学びます。

学年主な探究内容育てる力
中学1年学び方・偉人研究情報収集、ノートの取り方、事実と意見の区別、問いを持つ姿勢
中学2年社会とつながる探究グループでの話し合い、社会課題の発見、協働、プレゼンテーション
中学3年卒業研究個人でのテーマ設定、調査、分析、論理的な発表

中学1年生の偉人研究では、一人の人物について経歴を並べるだけでなく、その人物の立場や生き方を考え、自分の言葉で表現します。

中学2年生では、企業や地域、身近な社会課題へ目を向け、仲間と協力しながら「自分たちに何ができるか」を考えます。

中学3年生では、3年間の集大成として個人の卒業研究へ取り組みます。自分でテーマを決め、資料を集め、分析し、発表まで行うことで、高校での探究学習へつなげます。

成果を発表する「純心エキシビション」

年度末には、探究学習やFYM活動の成果を発表する「純心エキシビション」が行われます。

中学1年生から中学3年生までが、それぞれの学年で取り組んだ探究内容を発表します。校内で選ばれた生徒やグループは、講堂で行われるコンペティション形式の発表にも参加します。

発表資料の見た目だけでなく、問いの明確さ、調査の方法、考察の深さ、話し方、質問への受け答えなども重要です。

自分の研究を他者へ説明し、質問や意見を受けることで、新しい視点に気づきます。人前で話すことが苦手な生徒も、中学3年間を通して段階的に発表経験を重ねられます。

中学校の教育課程では英語を重視

2025年度入学生向けの中学校教育課程表では、各学年に週7単位の英語が設定され、その中に英会話1単位が含まれています。

教科中学1年中学2年中学3年
国語443
社会334
数学434
理科344
英語777
宗教111
総合学習約1~222
週当たりの合計323232

英語では、英文を日本語へ置き換えてから理解するだけでなく、英語を語順のまま理解する「英語の回路」を作ることを目標としています。

読む・書く・聞く・話すの4技能をバランスよく学び、単語テストや日々の課題によって基礎を定着させます。

英語検定については、中学3年生までに準2級または2級を取得することを目標としています。ただし、目標級は全員の取得を保証するものではなく、授業、家庭学習、FYM講座などを継続的に活用する必要があります。

国語では考えを言葉にする力を育てる

国語では、語彙力を全ての学習の基盤と考え、漢字テストや定期考査を通して言葉の定着を確認します。

文章の内容を正確に読むだけでなく、テーマについて議論したり、プレゼンテーション資料を作ったりしながら、自分の考えを筋道立てて伝える力を育てます。

探究学習で問いを立て、調査内容をまとめ、発表するためにも、国語で身につける読解力と表現力が重要です。

数学は計算と記述の両方を重視

数学では、基礎計算を安定させるため、朝礼前の計算ドリル、確認テスト、計算力コンクールなどを行います。

答えだけを記入するのではなく、定期考査では途中式や考え方も書かせ、どのような手順で答えに到達したのかを確認します。

また、グループで問題解決へ取り組み、異なる解き方を比較する活動も行います。数学検定やFYMの学力養成講座を利用し、更に高い水準へ挑戦することも可能です。

理科は八王子の自然と校外学習を活用

理科では、八王子の自然豊かな環境を生かした観察や実験を取り入れています。

中学1年生では多摩動物公園での学習、中学2年生では外部講師による放射線の講義、中学3年生ではプラネタリウム学習など、教室外で学ぶ機会もあります。

実物を観察したり、専門家から話を聞いたりすることで、教科書の知識と現実の自然・社会を結び付けます。

社会では時事問題と主権者教育にも取り組む

社会科では、地理、歴史、公民の基礎知識に加え、現在のニュースや社会問題についても授業で考えます。

中学1年生の地理では時事問題を取り上げ、中学2年生の歴史では時代ごとの変化と連続性を比較します。

中学3年生の公民では、実際の選挙に近い用紙を使った模擬選挙なども行い、社会の一員として判断し行動するための主権者教育へつなげます。

宗教の授業で命と生き方を考える

中学校では、各学年に宗教の授業が週1単位設けられています。

聖書やカトリックの教えを学ぶだけでなく、人間の尊厳、命、平和、他者への奉仕について考えます。

学校が信仰を強制するのではなく、キリスト教の価値観を通して、自分の生き方や周囲の人との関係を見つめることが目的です。

宗教教育で学ぶ「他者のために自分の力を生かす」という考え方が、FYMプロジェクトにおける使命の発見やボランティア活動にもつながっています。

ICT教材を予習と個別学習に活用

学校では、「すらら」や「スタディサプリ」などのICT教材を予習や自学自習に活用しています。

生徒ごとに理解度や学習速度が異なるため、全員が同じ問題へ一斉に取り組むだけでなく、自分の課題に合わせて復習や先取りを進めます。

ICT教材で基礎事項を確認してから授業へ参加することで、教室では問題演習、話し合い、発表などへ時間を使いやすくなります。

ただし、ICT教材を導入しているだけで学習が効率化するわけではありません。課題を計画的に進め、分からない部分を教員へ質問する姿勢が求められます。

大学との連携で学問への関心を広げる

東京純心女子中学校・高等学校は、北里大学、東京薬科大学、東京女子大学、国立音楽大学、清泉女子大学、恵泉女学園大学、東京純心大学などと連携しています。

中学1年生では国立音楽大学の授業や図書館、博物館を見学し、中学2年生では東京薬科大学の実験・実習施設などに触れる機会があります。

大学名や偏差値から進路を考える前に、実際の大学では何を研究し、どのような設備を使っているのかを体験できます。

大学教員や学生との交流を通して、学問や将来の職業に対する興味を具体化することも、FYMの使命発見につながります。

中学から高校の3コースへつながる

中学校では、基礎学力、英語、探究、宗教教育を共通して学びます。高校進学後は、本人の学力や進路希望に応じて、次の3つの学び方を選択します。

高校のコース主な特色
特進コース国公立大学や難関私立大学を目指し、一般選抜に必要な学力を高める
セレクトコース・学年制学校推薦型選抜、総合型選抜、一般選抜など幅広い進路へ対応する
セレクトコース・単位制卒業に必要な科目と自分の目標に応じた選択科目を組み合わせる

中学校入学時に大学受験の方向性を決める必要はありません。中学3年間で自分の興味と学力を確認し、高校で目指す進路に合ったコースを選びます。

2026年度からチームで生徒を支える体制も整備

学校では2026年度から、チーム担任制を見据えた校内体制の整備を進めています。

複数の教員が生徒の学習、生活、進路に関する情報を共有し、一人の担任だけでなく、学年や教科の教員が連携して支える考え方です。

午後の活動を自分で選ぶFYMでは、生徒の興味や学習状況を複数の教員が把握することが重要です。特定の教員だけでなく、自分が相談しやすい教員へ話せる環境づくりも進められています。

FYMプロジェクトのメリット

  • 午前中に正課授業を集中して受けられる
  • 午後に補習、受験対策、探究、体験活動へ取り組める
  • 学期ごとに異なる分野へ挑戦できる
  • 大学や企業、地域社会と関わる機会がある
  • 学年を越えて興味の近い仲間と活動できる
  • 自分で予定を選択する力が身につく
  • 活動実績を探究発表や進路選択へつなげられる
  • 得意分野や将来の目標を見つけるきっかけになる

入学前に確認したい注意点

FYMプロジェクトは魅力的な制度ですが、受験生の性格や家庭の予定によっては確認が必要な点もあります。

  • 2027年度に適用される1コマの授業時間
  • FYMアクティビティを実施する曜日
  • 中学生が選択できる講座の範囲
  • 希望者が多い講座の選考方法
  • 講座を受講しない日の過ごし方
  • クラブ活動とFYM講座を両立できるか
  • 追加費用が必要な講座や校外活動
  • FYM終了後に利用できる帰宅バス
  • ICT教材の利用料や家庭で必要な通信環境
  • 欠席した場合の補講や課題の扱い

特に、午後の時間が全て自由になると考えるのではなく、希望する活動の曜日、終了時刻、クラブとの重なりを具体的に確認することが大切です。

主体的に選び、失敗から学ぶことを重視

FYMでは、最初から自分にぴったりの講座を選び、全てを成功させることだけを求めているわけではありません。

興味を持って挑戦したものの想像と違っていた経験や、仲間との意見調整がうまくいかなかった経験も、自分を理解するための材料となります。

活動後に何を学び、次はどのように行動するかを振り返ることで、自分なりの答えを見つけます。

東京純心女子中学校のカリキュラムは、午前中の効率的な教科学習と、午後の豊富な体験活動を組み合わせ、学力と人間性の両方を育てる仕組みです。

決められた授業を受けるだけでなく、自分の興味に合わせて学びを選び、様々な人や社会と関わりながら将来を考えたい生徒にとって、FYMプロジェクトは大きな魅力となるでしょう。

学習環境と施設設備|探究を支える図書館と充実したICT環境

東京純心女子中学校は、八王子の丘陵地に広がる約6万㎡のキャンパスに、教室、図書館、聖堂、講堂、食堂、体育施設などを備えています。

都心の限られた敷地に校舎が集まる学校とは異なり、校舎の周囲には芝生、花壇、樹木、自然の残る山が広がっています。教室で学ぶ時間だけでなく、校内を歩く時間や昼休みにも、季節の変化を感じられる環境です。

施設の中心となるのが、中高合わせて約10万冊を所蔵する図書館です。読書のためだけでなく、FYMプロジェクトや卒業研究で問いを立て、情報を集め、考えをまとめる「学びの基地」として活用されています。

豊かな自然、充実した図書館、ICTを活用できる教室、カトリック学校ならではの聖堂や講堂が一つのキャンパスにそろっていることが、東京純心女子中学校の学習環境における大きな特色です。

約6万㎡の広大で自然豊かなキャンパス

東京純心女子学園の総敷地面積は、約6万785㎡です。約6haに及ぶ広い校地には、中学校・高等学校の校舎、大学施設、運動施設、聖堂、講堂、食堂などが点在しています。

校舎の裏手には、手を加えすぎず自然を残した山もあります。四季の花が咲くガーデン、芝生、桜並木、メタセコイヤなどがあり、八王子の自然を身近に感じられます。

入学後は、教室から別の施設へ移動する中でも自然に触れます。春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉など、季節によってキャンパスの表情が変わることも魅力です。

一方、校地が広いため、教室から体育館、グラウンド、講堂などへの移動には時間がかかります。学校見学では、施設の数だけでなく、生徒が一日の中でどの程度移動するのかも確認しておきましょう。

中高合わせて約10万冊を所蔵する図書館

東京純心女子中学校・高等学校には、中学図書館と高校図書館があります。中高を合わせた蔵書は約10万冊で、中学生は必要に応じて両方の図書館を利用できます。

図書館主な所蔵資料主な利用目的
中学図書館図書約3万冊、新聞、雑誌、有料データベース読書、教科の調べ学習、総合学習、卒業研究の基礎
高校図書館図書約7万5,000冊、新聞、雑誌、有料データベース専門的な調査、進路研究、大学受験、探究活動

中学図書館には、中学生が手に取りやすい小説、児童文学、社会・科学分野の入門書などがそろっています。時事問題、校内行事、季節の話題などに合わせた展示も行われ、生徒が新しい本と出会えるよう工夫されています。

高校図書館には、教科内容を更に深く調べるための専門的な資料もあります。中学生も高校図書館の資料を利用できるため、興味を持ったテーマを学年の枠を越えて深められます。

専任司書教諭が調査と探究を支援

図書館には専任の司書教諭が配置され、生徒の読書や調べ学習を支援しています。

探究活動では、インターネットで見つけた情報をそのまま使用するのではなく、書籍、新聞、データベースなど複数の資料を比較することが必要です。

生徒は、司書教諭や教科担当者の支援を受けながら、次のような学び方を身につけます。

  • 漠然とした興味から具体的な問いを立てる
  • 調査に適したキーワードを考える
  • 本や新聞、データベースから必要な資料を探す
  • 情報の発信者や発行時期を確認する
  • 事実と意見を区別する
  • 複数の資料を比較し、信頼性を判断する
  • 引用した資料や参考文献を明示する
  • 調べた内容を自分の言葉でまとめる

中学1年生の人物研究、中学2年生の社会とつながる探究、中学3年生の卒業研究など、学年ごとの活動でも図書館が利用されています。

教科と図書館を結び付けた探究型授業

東京純心では、図書館を国語や総合学習だけでなく、音楽、宗教、家庭科など様々な教科で活用しています。

中学校では、人物研究、NPO法人へのインタビュー、ベートーヴェン研究、マザー・テレサ研究、食品添加物の調査などが行われてきました。

教科書に書かれている内容を覚えて終わるのではなく、自分で追加の資料を探し、背景や異なる見方を調べます。

図書館での学習を繰り返すことで、高校や大学でも必要となる情報収集力、論理的思考力、文章表現力を段階的に育てます。

電子図書館と有料データベースも利用

学校では、紙の本だけでなく、電子図書館「LibrariE」も導入しています。貸出可能な電子書籍であれば、端末を使って読むことができます。

また、中学図書館・高校図書館では、「ジャパンナレッジSchool」「朝日けんさくくん」「ヨミダスforスクール」などの有料データベースを利用できます。

一般的な検索サイトだけでは見つけにくい辞典・事典情報や、過去の新聞記事を調べられるため、時事問題や卒業研究にも役立ちます。

検索結果の上位に表示された情報だけで判断せず、図書資料とデジタル資料を使い分ける力を身につけられる環境です。

中学生の年間平均貸出数は約14冊

学校が紹介している数値では、中学生1人当たりの年間平均図書貸出数は約14冊です。

読書が好きな生徒だけでなく、入学後に授業や図書館展示をきっかけとして、本を読むようになる生徒もいます。

FYM活動には、図書館の環境を生徒自身が改善する「図書館クリエイト」などもあります。掲示物を作り直したり、読書が得意ではない生徒も楽しめる本を紹介したりしながら、図書館を自分たちの学習空間として育てます。

ICT教材と個人用端末を学習に活用

学校では、ICT教材を授業の予習、復習、自学自習に活用しています。「すらら」や「スタディサプリ」などを使い、生徒が自分の理解度に合わせて学習を進めます。

授業では、デジタル教材を閲覧するだけでなく、資料の検索、課題の作成、プレゼンテーション、探究成果の共有などにも端末を利用します。

ICTを活用することで、次のような学習が可能になります。

  • 授業前に基礎事項を予習する
  • 理解が不十分な単元を繰り返し学ぶ
  • 資料や統計を検索して比較する
  • 写真や動画を使って観察結果を記録する
  • 発表用のスライドや文章を作成する
  • 教員から配付された教材や課題を確認する
  • 英語の音声を聞き、発音を練習する

入学年度によって、個人用端末の機種、購入方法、BYODの条件、利用する学習サービスが変更される場合があります。端末代、保険、故障時の対応、家庭で必要な通信環境については、最新の入学案内で確認しましょう。

40台以上の端末を備えるコンピュータ教室

校内には、40台以上の端末を備えるコンピュータ教室があります。

個人用端末だけでは行いにくい情報の授業や、複数の生徒が同じ環境で取り組む学習などに利用できます。

ICT教育で重視されるのは、機器を操作できることだけではありません。情報の真偽、著作権、個人情報、SNSでの発信などについて学び、責任を持ってデジタル情報を扱う姿勢も必要です。

生成AIを含む新しい技術の利用方針は今後変更される可能性があるため、学校がどのようなルールで指導しているかも確認するとよいでしょう。

大型スクリーンを備えるセントメリーホール

セントメリーホールには大型スクリーンがあり、学年集会、講演、映像を使った授業、プレゼンテーションなどに利用されます。

FYMプロジェクトでは、大学教員、企業関係者、地域で活動する人など、外部講師から話を聞く機会があります。大きな画面で映像や資料を共有できる空間は、こうした講座にも適しています。

通常の教室とは異なる広い場所で発表する経験を重ねることで、多くの人へ分かりやすく伝える力を育てます。

800席を超える江角記念講堂

江角記念講堂は、800席を超える客席を備えた学園の代表的な施設です。

入学式、卒業式、宗教行事、講演会、音楽発表、学校説明会などに使用されます。舞台と客席が整っているため、合唱、吹奏楽、演劇などの発表にも対応できます。

講堂にはパイプオルガンが設置され、カトリック学校らしい聖歌や音楽に触れられます。

学校行事を一般的な体育館だけで行うのではなく、本格的な講堂で実施できることは、音楽や舞台表現に関心がある生徒にとっても魅力です。

祈りと静かな振り返りの場となる聖堂

キャンパス内には聖堂があり、祈り、聖堂朝礼、宗教行事などに使用されます。

聖堂は、カトリックの教えを学ぶだけでなく、日常生活を振り返り、自分や周囲の人について静かに考える場所です。

忙しい学校生活の中で、一度立ち止まり、感謝や平和、命について考える時間を持てることは、カトリック学校ならではの特色です。

校内にはマリア像や「ルルドの聖母」もあり、季節の花とともに、生徒の学校生活を見守る象徴的な場所となっています。

明るく開放的な食堂・カフェテリア

校内には、日当たりのよい開放的な食堂があります。窓から光が入り、生徒が友人と昼食を食べたり、休憩したりできる場所です。

中学生全員に同じ昼食が提供される完全給食ではありません。家庭から弁当を持参するほか、食堂のメニューや学園食堂が作る予約制弁当を利用できます。

予約制弁当は、あらかじめ翌月分の希望日を申し込み、注文した日に中高事務室で受け取る仕組みです。毎日購入する必要はなく、家庭の予定に合わせて利用できます。

食堂では日替わりランチ、カレー、麺類などが提供される場合がありますが、営業日、営業時間、メニューは学校行事や年度によって変わります。

受験生は、次の点を学校見学で確認するとよいでしょう。

  • 中学生が食堂を利用できる曜日と時間
  • 昼食時に混雑せず座れるか
  • 予約制弁当の価格と申込方法
  • 食物アレルギーへの対応
  • 弁当を忘れた場合の対応
  • FYM活動やクラブ活動前に軽食を購入できるか

芝生で昼食を楽しめる日もある

天候や学校のルールによっては、芝生など屋外で昼食を楽しむこともできます。

友人と外へ出て気分転換できることは、広いキャンパスを持つ学校ならではの魅力です。

午後のFYMアクティビティへ向けて、昼休みに教室とは異なる場所で過ごせるため、一日の中で気持ちを切り替えやすくなります。

2つのグラウンドと2つの体育館

運動施設として、広いグラウンドが2面、体育館が2棟あります。

体育の授業、スポーツ大会、クラブ活動などを複数の場所へ分けて行えるため、中学生と高校生の活動が重なっても、比較的広い練習場所を確保しやすい環境です。

運動施設主な利用例
グラウンド2面体育授業、ソフトボール、陸上、学校行事
体育館2棟バスケットボール、バレーボール、バドミントン、ダンスなど
テニスコート4面体育授業、硬式・軟式テニスの練習
弓道場弓道部の稽古

希望する運動部がある場合は、施設があることだけでなく、中学生が利用できる曜日、練習時間、高校生との共用方法も確認しましょう。

4面のテニスコートと弓道場

キャンパスにはテニスコートが4面あります。複数のコートを使って練習できるため、基礎練習、試合形式、学年別の活動などに分かれやすい環境です。

弓道場では、静かな環境の中で姿勢、呼吸、礼法、集中力を学びます。弓道は高校から始める生徒も多い競技ですが、中学から参加できるかどうかは最新のクラブ編成を確認してください。

日本文化を学べる作法室

校内には、畳を敷いた作法室があります。

茶道、礼法、日本文化に関する活動などに利用され、椅子と机を使う通常の教室とは異なる空間で学べます。

カトリック教育を行う学校でありながら、日本の伝統文化や礼儀にも触れられることが特徴です。

自然の中で命を学ぶ「労作の畑」

キャンパス内には、植物や野菜を育てる労作の畑「結」があります。

土を耕し、種をまき、水を与え、成長を見守る体験を通して、食べ物や自然、命について考えます。

予定通りに育たないことや、天候の影響を受けることも含め、教室内の学習だけでは得にくい経験ができます。

カトリック教育で大切にする命へのまなざしと、八王子の自然を生かした体験学習が結び付いた施設です。

卒業生チューターがいる自習環境

FYMの学力養成系講座には、卒業生が学習を支援する「チューターのいる自習室」があります。

生徒は自習を始める前に、その日に取り組む内容や目標をチューターへ伝えます。学習中に分からない問題があれば質問し、終了後には進み具合を振り返ります。

単に自習室を開放するだけでなく、目標設定と振り返りを組み合わせることで、自分で学習を管理する力を育てます。

卒業生は学校生活や大学受験を経験しているため、教科の質問だけでなく、勉強の進め方や進路についても相談しやすい存在です。

実施曜日や対象学年は年度によって変わる可能性があります。毎日利用できる自習室とは限らないため、最新のFYM講座一覧を確認しましょう。

質問しやすい職員室前ロビー

職員室前には、生徒が教員へ質問や相談をするためのロビーがあります。

放課後には、授業で分からなかった問題、定期試験の勉強、進路などを相談する生徒が集まります。

2026年度には、チーム担任制の導入を見据えて職員室が改修されました。教員間で生徒の情報を共有しやすい、見通しのよいレイアウトへ変更されています。

担任一人だけでなく、学年や教科の教員が連携して生徒を支える環境づくりが進められています。

カウンセリングルームと相談体制

校内には、日当たりのよいカウンセリングルームがあります。

中学生は、学習、友人関係、家庭、心身の変化、進路など、様々な悩みを抱える時期です。学校にはカウンセラーが配置され、生徒が教員とは異なる立場の専門家へ相談できる体制があります。

カウンセリングを利用することは、深刻な問題が起きた場合だけに限りません。少し気持ちを整理したいときや、誰に話せばよいか分からないときにも利用できます。

保護者から相談できるか、予約方法、相談内容を担任と共有する範囲などは、学校へ確認しておくと安心です。

災害に備えた個人用備蓄品

学校では、大規模地震などによって生徒が帰宅できなくなる場合に備え、防災用品を準備しています。

入学時には、ドライフード、クッキー、水などの個人用防災備蓄品を購入し、学校で保管します。保管した備蓄品は、原則として卒業時に生徒へ返却されます。

個人用備蓄とは別に、水も一定量用意し、期限に合わせて入れ替えています。

また、公共交通機関が停止した場合を想定した避難訓練や一斉下校訓練も行われます。電車とバスを利用して広い範囲から生徒が通学する学校であるため、災害時の連絡方法や待機方針は重要です。

主な施設と学習への活用

施設主な特色
中学図書館約3万冊を所蔵し、読書、調べ学習、探究の基礎に活用
高校図書館約7万5,000冊を所蔵し、中学生も専門的な資料を利用できる
電子図書館・データベース電子書籍、辞典・事典、新聞記事の検索に対応
コンピュータ教室40台以上の端末を備え、情報教育やデジタル学習に利用
セントメリーホール大型スクリーンを使った講演、映像授業、発表に対応
江角記念講堂800席を超える客席とパイプオルガンを備え、式典や発表に利用
聖堂祈り、宗教行事、静かな振り返りの場
食堂昼食や休憩に利用し、食堂メニューや予約制弁当も選べる
グラウンド2面あり、体育授業、クラブ、学校行事で利用
体育館2棟あり、球技、ダンス、クラブ活動などに対応
テニスコート4面を備え、授業やクラブ活動に利用
弓道場弓道の稽古や礼法を学ぶ施設
作法室茶道、礼法、日本文化に関する活動で利用
労作の畑「結」植物や野菜を育て、自然と命について学ぶ
カウンセリングルーム学習、友人関係、心身の悩みを相談できる
職員室前ロビー教員への質問、学習相談、進路相談に利用

学校見学で確認したいポイント

施設は写真や数字だけでは、実際の使いやすさを判断できません。学校説明会やオープンスクールでは、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 中学図書館と高校図書館を生徒がどの程度利用しているか
  • 図書館の開館時間と放課後利用の条件
  • 個人用端末の機種、購入費、故障時の対応
  • 全教室のICT設備と授業での利用頻度
  • FYM自習室の対象学年、曜日、終了時刻
  • 食堂の営業時間と中学生の利用方法
  • 予約制弁当やアレルギーへの対応
  • 希望するクラブが使用する施設
  • 聖堂や講堂で行われる宗教行事の内容
  • カウンセラーへの相談方法
  • 災害時の校内待機と保護者への連絡方法

東京純心女子中学校は、約6万㎡の自然豊かなキャンパス、中高合わせて約10万冊の図書館、ICTを活用した学習環境、充実した文化・運動施設を備えています。

特に図書館は、読書の場所にとどまらず、FYMプロジェクトや卒業研究を支える学習の中心です。自然、宗教、芸術、スポーツ、デジタル学習を一つのキャンパスで経験しながら、自分の興味を広げたい生徒に適した環境といえるでしょう。

学校生活と行事|祈り・平和教育・体験学習を通して育む豊かな心

東京純心女子中学校の学校生活は、教科の授業だけでなく、祈り、学校行事、研修旅行、ボランティア、FYMアクティビティなど、多様な体験によって構成されています。

カトリック学校として、毎日の聖書朗読や聖歌、創立記念式典、クリスマス会などを大切にしています。宗教行事は、特定の知識を覚えるためだけのものではなく、自分の生活を振り返り、命、平和、他者との関わりについて考える時間です。

また、中学1年生のオリエンテーションキャンプ、中学2年生の農村民泊体験、中学3年生の京都・奈良学習旅行など、学年ごとに目的を持った体験学習が用意されています。

学校行事を楽しむだけでなく、仲間と協力し、自分の役割を果たしながら、社会や平和について考えることが、東京純心女子中学校の学校生活における大きな特色です。

聖書の言葉と祈りから始まる学校生活

東京純心女子中学校では、日常の学校生活の中に祈りや聖書の言葉が取り入れられています。

朝礼では聖書を朗読し、生徒は一年を通して聖書の言葉に触れます。短い言葉を繰り返し味わいながら、自分の生活や人間関係と結び付けて考えていきます。

学期中には聖堂朝礼も行われます。生徒は聖堂に集まり、オルガンの伴奏に合わせて聖歌を歌い、聖書の朗読や講話に耳を傾けます。

慌ただしく一日を始めるのではなく、静かに心を整え、自分や周囲の人を見つめる時間を持てることは、カトリック学校ならではの特徴です。

13時までの正課授業と午後のFYM活動

東京純心女子中学校では、13時までに教科を中心とした正課授業を行います。その後、終礼、清掃、昼食、休憩を挟み、14時15分からFYMアクティビティへ移ります。

午後は全員が同じ活動をするのではなく、自分の興味や学習課題に合わせて講座を選びます。

時間帯主な活動
登校後朝礼、聖書朗読、教科授業
13時までFYMラーニングとして正課授業を実施
13時以降終礼、清掃、昼食、休憩
14時15分以降FYMアクティビティ、学習講座、探究、ボランティア、クラブ活動など

補習や受験対策を選ぶ日もあれば、商品開発、芸術、ボランティア、自然観察などへ取り組む日もあります。

午後の時間をどのように使うかを自分で考えるため、時間管理や選択する力も身につきます。ただし、FYM講座とクラブ活動の曜日が重なる場合もあるため、希望する活動の時間割は入学後に確認が必要です。

昼食は弁当・予約制弁当・食堂から選べる

東京純心女子中学校では、中学生全員に同じ昼食を提供する完全給食ではありません。

家庭から弁当を持参するほか、学園食堂が作る予約制弁当や、食堂のメニューを利用できます。

予約制弁当は、希望する日を事前に申し込み、当日に校内で受け取る仕組みです。家庭の都合に合わせて利用日を選べるため、毎日弁当を準備する必要はありません。

明るい食堂や教室で友人と昼食を取り、天候や学校のルールによっては芝生などの屋外で食べることもあります。

食堂の営業日、予約制弁当の価格、食物アレルギーへの対応は年度によって変わる可能性があります。昼食制度を重視する家庭は、説明会で最新情報を確認しましょう。

新しい仲間との関係を築く中学1年のオリエンテーションキャンプ

中学1年生は、入学後の4月にオリエンテーションキャンプへ参加します。

高尾の森わくわくビレッジなどで、エンカウンター、グループ活動、クラスの集い、祈りの集いなどを行います。

入学直後は、通学、授業、友人関係など、全てが新しい環境です。宿泊や共同活動を通して、クラスメートの名前や性格を知り、学校生活の基本を身につけます。

活動では、最初から上手にできることよりも、仲間と話し合い、失敗しながら課題を解決することを重視します。

人前で話すことが得意ではない生徒も、少人数の活動や共同生活を通して、少しずつ友人との関係を築けます。

学年を越えて学校生活を紹介する新入生歓迎会

4月には、入学式に続いて新入生歓迎会やクラブ紹介が行われます。

生徒会や上級生が学校生活、委員会、クラブ活動などを紹介し、中学1年生が純心での生活を具体的に理解できるようにします。

クラブ公演を中心としたスプリングフェスも行われ、音楽、ダンス、演劇など、上級生の活動を見る機会となります。

中学校と高等学校が同じキャンパスで生活するため、中学生は高校生の姿を身近な目標として見ることができます。

5月の聖母月と創立記念式典

カトリック教会では、5月を聖母マリアにささげる「聖母月」としています。

学校では、聖母マリアの生き方や人柄について学び、周囲の人へ思いやりを持つこと、自分に求められている役割を考えることにつなげます。

5月31日には、創立記念式典が行われます。全校生徒が江角記念講堂に集まり、感謝のミサへ参加します。

式典では、学校の建学の精神や創立者シスター江角ヤスの生涯、長崎の姉妹校が歩んできた歴史について学びます。

現在の学校生活が多くの人によって支えられていることへ感謝し、純心生としてどのように生活するかを考える行事です。

中高で盛り上がるスポーツ大会

6月には、中学生と高校生が参加するスポーツ大会が行われます。

近年は、天候の影響を受けにくいエスフォルタアリーナ八王子を会場として使用しています。

2026年度の中学生は、3学年を縦割りにしたピンク組と緑組に分かれて競技を行いました。学年別ではなく、上級生と下級生が同じチームとなって協力することが特徴です。

競技だけでなく、声援、横断幕、円陣、係活動などを通して大会を盛り上げます。

運動が得意な生徒だけが活躍する行事ではありません。競技運営、応援、用具、記録など、自分に合った役割を担いながら、仲間と一つの目標を目指します。

芸術鑑賞教室で本物の表現に触れる

6月には芸術鑑賞教室も行われます。

音楽、演劇、伝統芸能など、年度ごとに異なる分野の作品を鑑賞し、教室の授業だけでは得にくい表現や文化に触れます。

東京純心には、パイプオルガンを備えた江角記念講堂があり、日常の学校生活でも音楽や舞台表現に触れる機会があります。

作品の技術だけでなく、表現者が何を伝えようとしているのかを考え、自分自身の感性を広げる行事です。

8月9日の「純心祈りの日」

東京純心女子中学校を象徴する行事の一つが、毎年8月9日に行われる「純心祈りの日」です。

1945年8月9日、長崎へ原子爆弾が投下され、姉妹校である純心女学院では214名の生徒・教職員が亡くなりました。校舎も全焼し、学園は大きな被害を受けました。

学校では8月9日を登校日とし、全校生徒と教職員が講堂へ集まります。原爆による犠牲者を追悼するとともに、戦争や平和について考えます。

行事では、純心の生徒たちへ祈りをささげる「燔祭のうた」を歌い、被爆体験や平和活動に関する朗読、音楽、講話などに耳を傾けます。

過去の出来事を覚えるだけでなく、現在の社会にある戦争、差別、貧困などにも目を向け、自分が平和のためにできることを考える時間です。

生徒代表が長崎を訪れる「平和の旅人」

希望者や生徒代表には、長崎を訪問する「平和の旅人」という活動があります。

参加者は、原爆によって亡くなった姉妹校の生徒・教職員を追悼し、長崎の歴史や平和活動について学びます。

訪問前には、原爆、東京大空襲、戦争体験の継承などについて事前学習を行います。

長崎で学んだことは、帰校後に他の生徒へ伝えます。一部の生徒だけの体験で終わらせず、学校全体で平和について考えることが目的です。

希望者が参加する東北ボランティア

夏休みや春休みには、希望者を対象とした東北ボランティアが行われることがあります。

東日本大震災の被災地域を訪れ、地域の人の話を聞いたり、必要とされる活動へ参加したりします。

被災地を外から見るのではなく、現地の人と関わりながら、災害、復興、地域社会について考えます。

カトリック教育で大切にする奉仕の精神を、実際の行動へ移す機会の一つです。

参加学年、活動内容、費用、宿泊日数は年度によって異なります。希望する場合は、最新の募集要項を確認してください。

英語を使って交流するイングリッシュキャンプ

夏休みには、中学2年生・3年生の希望者を対象としたイングリッシュキャンプが行われます。

英語を使ったゲーム、グループ活動、発表などを通して、授業で学んだ表現を実際のコミュニケーションに活用します。

文法的に正しい英文を話すことだけを目的とせず、知っている単語や身振りを使いながら、自分の考えを相手へ伝えようとする姿勢を育てます。

高校での海外語学研修やターム留学に興味を持つきっかけにもなります。

生徒がつくり上げる純心祭

9月には、東京純心女子中学校・高等学校の文化祭である「純心祭」が開催されます。

クラス、クラブ、委員会、FYM講座などが、展示、舞台発表、販売、体験企画に取り組みます。

FYMの商品開発では、生徒が企画した菓子などを実際に販売することもあります。商品の内容だけでなく、デザイン、価格、宣伝、接客、販売方法まで考えます。

音楽、演劇、ダンス、研究発表、作品展示など、生徒の一年間の活動を多くの来場者へ伝える機会です。

企画を実現するためには、意見の調整、予算管理、準備の分担、期限の管理なども必要です。仲間と協力して一つの企画を完成させる中で、計画性や責任感を伸ばします。

2026年度の純心祭は9月19日・20日に予定されています。受験生にとっては、在校生の雰囲気やクラブ活動、FYMの成果を直接確認できる貴重な機会です。

中学1年のプロジェクト・アドベンチャー

中学1年生は、秋にもプロジェクト・アドベンチャーへ取り組みます。

仲間と協力しなければ達成できない課題へ挑戦し、コミュニケーションや信頼関係を深めます。

4月のオリエンテーションキャンプで築いた関係を振り返り、入学から半年ほどたった時点で、クラスや学年の仲間との関わり方を改めて考える機会です。

成功することだけでなく、意見が合わなかったときにどのように話し合うか、失敗した後にどう改善するかを学びます。

中学2年の大田原農村民泊体験

中学2年生は、10月に栃木県大田原市などで農村民泊体験を行います。

3~5人程度のグループに分かれ、農家の家庭へ宿泊し、家族の一員として生活します。農作業、食事の準備、地域の暮らしなどを実際に体験します。

主な目的は、次の通りです。

  • 集団生活の中で自分の役割を果たす
  • 仲間や受け入れ家庭とコミュニケーションを取る
  • 相手の立場を考えて行動する
  • 農業の苦労や楽しさを知る
  • 食べ物が作られる過程を学ぶ
  • 都市とは異なる地域の生活へ触れる

宿泊施設で全員が同じ活動をする一般的な研修旅行とは異なり、少人数で農家へ分かれる点が特徴です。

初対面の人と生活し、自分から挨拶や質問をする必要があるため、主体性や適応力も求められます。

中学3年の京都・奈良学習旅行

中学3年生は、10月に京都・奈良学習旅行へ参加します。

法隆寺、薬師寺、清水寺などを訪れ、日本の歴史、宗教、建築、文化について現地で学びます。座禅などの体験が組み込まれることもあります。

学年全体で見学する時間に加え、4~5人程度の班で行動する時間もあります。京都では公共交通機関や観光タクシーを利用し、班ごとに相談して見学先や移動方法を決めます。

旅行は当日の見学だけで完結しません。5月頃から事前学習を始め、訪問先や歴史的背景を調べ、旅行後には壁新聞や発表会などで成果をまとめます。

中学1年・2年で身につけた協働力や集団行動の経験を生かし、中学校生活の総まとめとして取り組む研修旅行です。

中学3年保護者による職業ガイダンス

11月には、中学3年生を対象として、保護者などが自分の仕事について話す職業ガイダンスが行われます。

仕事内容だけでなく、その職業を選んだ理由、必要な資格、仕事のやりがい、失敗や苦労など、実際に働く人の経験を聞きます。

身近な大人が様々な職業や生き方を持っていることを知り、自分の将来について考えるきっかけとします。

FYMの「自分の使命を見つける」という学びを、具体的な進路や仕事へつなげる行事です。

待降節から始まる純心のクリスマス

東京純心のクリスマスは、12月初旬の待降節から始まります。

校内にはアドベントカレンダーやクリスマスの装飾が少しずつ増え、中学1年生が制作したステンドグラス作品も飾られます。

クリスマス会は、江角記念講堂で行われます。神父による講話、聖書朗読、聖歌、キャンドルサービス、ハンドベル演奏、クリスマス劇などを通して、イエス・キリストの誕生を祝います。

単に華やかなイベントとして楽しむのではなく、世界の平和や、困難な状況にある人々について考え、共同祈願をささげます。

生徒会や宗教行事係がクリスマス献金を呼び掛け、近隣の福祉施設を訪問する活動も行われています。

「ハンナのかばん」から命と差別を考える

12月には、「ハンナのかばん」に関する講演会が年間行事へ組み込まれています。

第二次世界大戦中のホロコーストや、差別によって命を奪われた人々の歴史に触れ、平和と人権について考えます。

長崎の原爆被害だけでなく、世界各地で起きた迫害や戦争へ視野を広げることが特徴です。

歴史的な事実を覚えるだけでなく、偏見や差別がどのように広がるのか、現代社会で同じ過ちを繰り返さないために何ができるのかを考えます。

自分の中学校生活を振り返る修養会

中学3年生は、卒業前の1月に修養会へ参加します。

神父の講話に耳を傾け、静かな環境の中で、中学校3年間の生活を振り返ります。

友人や家族、教員への感謝、自分が成長した点、これから大切にしたいことなどを考えます。

高校進学を前に、進路や学力だけでなく、自分がどのような人として生きたいのかを見つめる宗教行事です。

英語レシテーションコンテスト

1月には、中高英語レシテーションコンテストが行われます。

英語の文章やスピーチを暗唱し、発音、リズム、表現力などを競います。

単語や文法を正しく覚えるだけでなく、文章の意味を理解し、聞く人へ伝わるように話すことが必要です。

授業やFYMの英語講座で身につけた力を発表する機会となり、他学年の生徒の発表からも刺激を受けられます。

クラスで歌声をつくる合唱コンクール

2月には、中学生全クラスが参加する合唱コンクールが行われます。

秋頃から音楽の授業やクラス活動で練習を重ね、江角記念講堂の舞台で発表します。

2025年度には、中学生全クラスに加え、高校生の音楽選択者、FYM講座の参加者、卒業生合唱団も出演しました。

合唱では、歌が得意な生徒だけでなく、指揮、伴奏、パート練習の進行など、様々な役割があります。

声質や音量の異なる仲間と一つの音楽をつくるため、相手の声を聞き、自分の役割を調整することが求められます。

2026年には、中学校舎の複数の教室へピアノが新たに設置され、クラスが校舎内で練習しやすい環境も整えられています。

学びの成果を発表する純心エキシビション

3月には、一年間の探究学習やFYM活動の成果を発表する「純心エキシビション~学びの発表会~」が行われます。

中学1年生の人物研究、中学2年生の社会課題に関する探究、中学3年生の卒業研究、高校生の探究活動、FYM講座の成果などが発表されます。

校内で選ばれた代表者は講堂の舞台に立ち、自分の問い、調査方法、考察、提案などをプレゼンテーションします。

2026年からは、合唱コンクールや純心エキシビションの一部を受験生や地域の人へ公開する取り組みも始まりました。

成果物を提出して終わるのではなく、多くの人へ伝え、質問や感想を受け取ることで、学びを更に深めます。

年間の主な学校行事

時期主な行事学び・特色
4月入学式、新入生歓迎会、中1オリエンテーションキャンプ、スプリングフェス、生徒総会新しい仲間や学校生活を知り、学年の関係を築く
5月聖母月、創立記念式典建学の精神、聖母マリアの生き方、学園の歴史を学ぶ
6月スポーツ大会、芸術鑑賞教室、中学オープンキャンパス学年を越えて協力し、芸術や表現に触れる
7月1学期試験、終業式、夏期講習学習成果を確認し、長期休暇の課題を整理する
8月純心祈りの日、平和の旅人、東北ボランティア、イングリッシュキャンプ、防災一斉下校訓練平和、奉仕、英語、防災について体験的に学ぶ
9月純心祭クラス、クラブ、FYM活動の成果を来場者へ発表する
10月中1プロジェクト・アドベンチャー、中2農村民泊体験、中3京都・奈良学習旅行協働、地域交流、農業、日本文化を学ぶ
11月中3職業ガイダンス、生徒会選挙、中3プラネタリウム観覧進路、自治活動、教科の学びを深める
12月2学期試験、「ハンナのかばん」講演会、クリスマス会命、人権、平和、他者への奉仕について考える
1月中3修養会、中高英語レシテーションコンテスト中学校生活を振り返り、英語表現力を発表する
2月中学合唱コンクールクラスで協力して一つの音楽をつくる
3月学年末試験、純心エキシビション、中学卒業証書授与式一年間の学びを発表し、次の学年や高校生活へつなげる

生徒会活動にもカトリック学校らしい奉仕の精神

生徒会は、執行部、委員会、クラブが連携し、学校生活をよりよくするために活動しています。

純心祭やクリスマス会では、来場者へ募金を呼び掛けることもあります。クリスマス献金や福祉施設への訪問を通して、学校の外にいる人へ目を向けます。

学校生活を教員から与えられるものとして受け取るだけでなく、生徒自身が行事や校内環境について考え、改善する機会です。

行事を通してFYMの「使命」を考える

東京純心女子中学校では、学校行事とFYMプロジェクトが別々に存在するわけではありません。

純心祭の商品開発、平和の旅人、福祉施設でのボランティア、農村民泊、探究発表など、様々な活動を通して、自分の興味や役割を見つけます。

自分が得意なことだけでなく、苦手なことや想像と違った経験も、自分を知る材料となります。

活動後には、何を感じ、何を学び、次にどのような行動を取りたいかを振り返り、自分の使命や進路へつなげます。

学校説明会や純心祭で確認したいこと

学校行事の充実度は、行事の数だけでは判断できません。受験生本人が、行事の目的や生徒の雰囲気を心地よく感じられるかが重要です。

学校訪問では、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 祈りや宗教行事へどのような姿勢で参加するのか
  • 純心祈りの日が夏休み中の登校日となること
  • 研修旅行の宿泊日数と費用
  • 農家民泊や集団活動に不安がある場合の対応
  • FYM、クラブ、行事をどのように両立するか
  • 純心祭で中学生が担当する役割
  • 行事準備によって帰宅が遅くなる日があるか
  • 希望制ボランティアや英語研修の費用
  • 保護者が参加・観覧できる行事
  • 食堂と予約制弁当の利用方法

宗教行事への参加に不安がある場合は、信者ではない生徒がどのように参加しているかも質問するとよいでしょう。東京純心ではカトリックの価値観を学びますが、入学時に本人や家族がカトリック信者である必要はありません。

東京純心女子中学校の学校生活は、毎日の祈り、8月9日の純心祈りの日、生徒主体の純心祭、学年ごとの研修旅行、合唱コンクール、純心エキシビションなど、多様な活動によって構成されています。

行事を単なる思い出づくりで終わらせず、命、平和、社会、自分の役割について考える学びへつなげていることが、カトリック女子校である東京純心の大きな特色です。

クラブ活動|中高合同で取り組む多彩な運動部・文化部

東京純心女子中学校では、中学生と高校生が同じキャンパスで活動する環境を生かし、多くのクラブで中高合同の練習や発表を行っています。

2026年8月時点の学校公式クラブ活動ページには、体育系7クラブ、文化系11クラブの合計18クラブが掲載されています。

4面のテニスコート、2つの体育館、広いグラウンド、弓道場、800席を超える江角記念講堂、聖堂など、活動内容に応じた施設を利用できることも特徴です。

クラブ活動は、競技や表現の技術を高めるだけでなく、上級生・下級生との関係、時間管理、礼儀、協調性を学ぶ場として位置付けられています。

大会へ向けて本格的に取り組みたい生徒から、学習やFYMアクティビティと両立しながら好きな分野を深めたい生徒まで、幅広い選択肢があることが東京純心女子中学校のクラブ活動の魅力です。

東京純心女子中学校・高等学校のクラブ一覧

区分クラブ名
体育系クラブ弓道部、剣道部、ソフトボール部、ダンス部、硬式テニス部、バドミントン部、バトン部
文化系クラブ演劇部、家庭科部、軽音楽部、弦楽部、コーラス部、茶道部、吹奏楽部、箏曲部、つくし部、アート工房部、理科部

学校公式ページに掲載されているクラブ数は合計18です。年度によって活動休止、新設、名称変更などが行われる可能性があるため、入学年度のクラブ一覧を確認してください。

主な活動日数と活動内容

クラブ名主な活動日数主な特色
弓道部週3日弓道場で稽古し、昇段審査や大会出場を目指す
剣道部週3日基本稽古や掛かり稽古を行い、中体連・高体連の大会へ参加する
ソフトボール部週4日広いグラウンドで打撃・守備練習を行い、公式戦へ備える
ダンス部週3日ヒップホップ、ロック、ジャズなどに取り組み、純心祭などで発表する
硬式テニス部週3日4面のハードコートを利用し、中高合同で練習する
バドミントン部週4日中高合同で活動し、公式戦や市民大会へ参加する
バトン部週3日バトン、チアダンス、パレードなどの演技を練習する
演劇部週3日発声や演技を学び、校内公演、純心祭、クリスマス劇へ出演する
家庭科部週1日菓子作りや手芸、アクセサリー制作などに取り組む
軽音楽部週3日バンドごとに練習し、学校行事や自主公演で演奏する
弦楽部週2日ヴァイオリン、ビオラ、チェロなどを演奏する
コーラス部週2日聖歌やポップスを歌い、宗教行事や校外コンサートへ出演する
茶道部週2日江戸千家の師範から指導を受け、純心祭で茶会を開く
吹奏楽部週4日学校行事や純心祭で演奏し、年度末には定期演奏会を行う
箏曲部週3日古典曲から現代曲まで幅広い楽曲を演奏する
つくし部週1日手話、点字、福祉施設訪問、募金などのボランティア活動を行う
アート工房部週2日イラスト、漫画、デジタル作品、立体作品などを自由に制作する
理科部週2日程度実験、自然観察、生態調査、博物館見学などを行う

活動日数は通常時の目安です。大会、純心祭、クリスマス会、定期演奏会などの前には、追加練習や休日活動が行われる場合があります。

中高合同だから上級生から学べる

東京純心女子中学校では、多くのクラブで中学生と高校生が一緒に活動しています。

中学1年生は、高校生の技術や練習への姿勢を間近で見ながら、クラブのルールや基本動作を学びます。高校生にとっても、中学生へ説明することによって、自分の動きや考え方を振り返る機会となります。

中高合同活動には、次のような利点があります。

  • 高校生の技術や表現を身近な目標にできる
  • 学年を越えた人間関係を築ける
  • 学校生活や勉強について上級生へ相談できる
  • 中学から高校まで継続して技術を高められる
  • 下級生を支える責任感や指導力を身につけられる

一方、中学生と高校生では授業の終了時刻や学習内容が異なります。全ての活動を常に合同で行うとは限らず、学年別や技術別に分かれる場合もあります。

礼法と集中力を身につける弓道部

弓道部は、校内の弓道場で週3日活動しています。先輩やコーチの指導を受けながら、射法、姿勢、呼吸、礼法を身につけます。

実際の的へ向かって弓を引く的前練習のほか、巻き藁を使った自主練習にも取り組みます。

弓道は、矢を的へ当てる技術だけを競うものではありません。正しい姿勢を保ち、動作の一つひとつへ集中し、相手や道具に礼を尽くすことが重視されます。

部員は年3回の昇段審査や、東京都中学高等学校弓道大会などへ向けて練習します。

中学校から弓道を始める生徒が多い競技ですが、入部できる学年、安全指導、用具購入の時期などは事前に確認しましょう。

基本から大会出場を目指す剣道部

剣道部は週3日活動し、基本稽古、約束稽古、掛かり稽古などを行っています。

生徒同士が互いに教え合いながら技術を高め、中学生は中体連、高校生は高体連の公式戦へ参加します。

剣道では、勝敗や技術だけでなく、挨拶、姿勢、相手への礼、道具の扱い方も大切です。心身を鍛えながら、試合で落ち着いて判断する力を身につけます。

防具や竹刀などの購入費が必要になるため、初心者が入部する場合は、学校から借りられる用具の範囲や初年度費用を確認しておくと安心です。

広いグラウンドを生かすソフトボール部

ソフトボール部は週4日、校内の広いグラウンドで活動しています。

グラウンドを使用する他のクラブが少ないため、打撃、守備、走塁、実戦形式など、競技に必要な練習へ広い場所を使えます。

日曜日や祝日には、練習試合や他校との合同練習を行うことがあります。学校のグラウンドが大会会場となる場合には、試合だけでなく、会場準備や大会運営についても学びます。

中学生は部員数に応じて、他校との合同チームで大会へ参加する場合もあります。年度によってチーム編成が変わる可能性があるため、現在の中学生部員数や大会参加方法を確認しましょう。

初心者も参加しやすいダンス部

ダンス部は週3日活動し、ストレッチや筋力トレーニングを行った後、ヒップホップ、ロック、ジャズなどのジャンルに分かれて練習します。

主な発表の場は、4月のスプリングフェスティバルと9月の純心祭です。曲の選択、振付、構成、衣装、ステージ上の立ち位置などを部員同士で相談しながら作品を完成させます。

経験者だけを対象とするクラブではなく、中学校からダンスを始める生徒も参加できます。

一人で技を見せるだけでなく、仲間と動きやタイミングを合わせる必要があるため、表現力、協調性、体力を身につけられます。

4面のコートで練習する硬式テニス部

硬式テニス部は、月曜日・木曜日・土曜日を中心に週3日活動しています。

校内にはハードコートが4面あり、中学生と高校生が合同で練習します。複数のコートを利用できるため、ラリー、サーブ、球出し、試合形式などへ分かれて練習しやすい環境です。

部員の多くは初心者から競技を始めています。ラケットの握り方や基本的なフォームから学び、練習を重ねながら試合へ挑戦します。

テニスは屋外競技のため、雨天時や夏季の暑さへの対応、ラケットやシューズの購入費も確認しておきましょう。

中高で切磋琢磨するバドミントン部

バドミントン部は、火曜日・水曜日・木曜日・土曜日を中心に週4日、第一体育館で活動しています。

中学生と高校生が一緒に練習し、基礎打ち、フットワーク、ノック、ゲーム形式などを通して技術を高めます。

中学生は技術の高い高校生と練習でき、高校生は中学生へ助言することで自分の技術を見直します。

中体連・高体連の公式戦だけでなく、市民大会や他校との練習試合にも参加しています。競技経験の有無よりも、練習へ継続して参加し、一勝を目指して努力する姿勢を大切にしているクラブです。

演技を部員自身でつくるバトン部

バトン部は週3日活動し、柔軟体操、ストレッチ、バトンの基本技術などを練習します。

バトントワリングだけでなく、ポンポンを使ったチアダンスやパレード形式の演技にも取り組みます。

発表の場は、4月のスプリングフェスティバル、9月の純心祭、12月のクリスマス会などです。

純心祭では、テーマや物語に合わせて演目を構成します。振付だけでなく、曲の編集、小道具、衣装作りまで部員が協力して進めるため、演技力に加えて企画力や創造力も必要です。

初心者の受け入れ、衣装や用具に必要な費用、発表前の追加練習については、体験入部で確認するとよいでしょう。

クリスマス劇も担う演劇部

演劇部は週3日活動し、発声、腹筋、滑舌、早口言葉などの基礎練習を行っています。

4月の校内公演、9月の純心祭、秋の自主公演に加え、12月のクリスマス会では「劇団みこころ」としてメインの劇を上演します。

台詞を覚えるだけでなく、脚本を読み込み、登場人物の性格や心情、作品が伝えようとするテーマを考えます。

出演者だけでなく、演出、音響、照明、衣装、小道具、舞台転換など、様々な役割があります。人前に立つことが苦手な生徒も、舞台を支える仕事で力を発揮できます。

料理とものづくりを楽しむ家庭科部

家庭科部は毎週金曜日を中心に活動し、菓子作りや手芸を行っています。

パンケーキやマドレーヌなど、部員が作りたいものを話し合って決め、材料の計量、調理、片付けまで協力して進めます。

純心祭では、学校の花を利用した押し花入りのレジンアクセサリーなど、オリジナル作品を制作・販売することもあります。

料理や手芸の技術だけでなく、衛生管理、作業手順、役割分担、購入する人を意識した作品作りも学べます。

バンド活動を楽しむ軽音楽部

軽音楽部は週3日の練習日を設け、基本的にはバンド単位で活動しています。

ギター、ベース、キーボード、ドラム、ボーカルなどの担当に分かれ、演奏したい曲を選んで練習します。

主な発表の場は、校内公演、純心祭、クリスマス会です。2025年度には中学1年生から高校2年生までが所属しており、中学生も高校生と一緒に演奏活動へ参加していました。

楽器経験がない場合でも入部できるか、希望するパートを担当できるか、楽器を個人で購入する必要があるかについては確認が必要です。

弦楽器の響きを楽しむ弦楽部

弦楽部は週2日、ヴァイオリン、ビオラ、チェロなどの楽器を演奏しています。

クラシック音楽だけでなく、映画音楽、ポップス、アニメ作品の楽曲など、幅広いジャンルへ挑戦します。

主な発表の場は、4月の校内公演、9月の純心祭、12月のクリスマス会です。高齢者施設を訪問して演奏する機会もあります。

活動日が週2日程度であるため、FYMや家庭学習と両立しながら音楽を続けたい生徒にも検討しやすいクラブです。

楽器の貸与、個人購入、レッスン経験の必要性については、入部前に確認しましょう。

聖堂や講堂で歌えるコーラス部

コーラス部は週2日活動し、学年を越えて合唱へ取り組んでいます。

創立記念式典やクリスマス会では全校生徒の前で歌い、純心祭では部員が選んだ楽曲を発表します。

カトリック学校らしい聖歌のほか、映画音楽、ポップス、ディズニーやスタジオジブリ作品などにも挑戦します。

パイプオルガンのある江角記念講堂や、音が美しく響く聖堂で歌えることは、東京純心ならではの魅力です。

校外でも、八王子駅周辺や地域の施設でクリスマスコンサートを行うことがあります。

江戸千家の師範から学ぶ茶道部

茶道部は週2日、校内の作法室で活動しています。

週1回は江戸千家の師範から直接指導を受け、茶の点て方、道具の扱い、客への接し方、季節ごとのしつらえなどを学びます。

純心祭では茶会を開き、来場者へ抹茶を提供します。日頃の稽古で身につけた作法を、実際に人をもてなす場で生かします。

カトリック教育を行う学校で、日本の伝統文化にも触れられるクラブです。

定期演奏会を開く吹奏楽部

吹奏楽部は週4日活動し、「音楽を真剣に楽しむ」をモットーに練習しています。

フルート、クラリネット、サクソフォン、トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、テューバ、パーカッションなどのパートに分かれます。

純心祭、クリスマス会、学校行事などで演奏するほか、3月には江角記念講堂で定期演奏会を開催しています。2026年3月には第17回定期演奏会が行われました。

吹奏楽オリジナル曲、クラシックの編曲、映画音楽、ポップスなど、演奏する曲のジャンルも多彩です。

担当楽器の決め方、学校所有楽器の貸出、個人購入や修理に必要な費用については入部時に確認しましょう。

現代曲にも挑戦する箏曲部

箏曲部は週3日活動しています。

日本の伝統的な曲だけでなく、ボーカロイドや流行曲など、現代的な楽曲も箏で演奏します。

初心者でも、半年程度練習を重ねることで演奏へ参加できるよう、基本的な姿勢や爪の使い方から学びます。

純心祭などの校内発表に加え、八王子市内のホールで行われる外部演奏会へ参加することもあります。

奉仕の精神を実践するつくし部

つくし部は、東京純心のカトリック教育を象徴する文化部の一つです。

クラブ名には、人に「尽くす」という意味が込められています。週1回を中心に、次のような活動を行います。

  • 手話や点字の学習
  • 車椅子体験
  • 高齢者施設での喫茶ボランティア
  • 高齢者と楽しむ手芸や折り紙の準備
  • 夏祭りやクリスマス会の手伝い
  • あしなが学生募金への参加
  • 東北ボランティアの呼び掛け
  • 古切手の回収

つくし部は、国際ソロプチミスト八王子から「Sクラブ」として認証され、支援を受けています。

誰かを一方的に助けるのではなく、相手の話を聞き、必要としていることを考えながら行動する姿勢を学びます。

自由に表現できるアート工房部

アート工房部は週2日活動し、生徒が自分の興味に合わせて作品を制作します。

イラストや漫画を中心に、デッサン、風景画、デジタル作品、立体作品、写真、動画、ハーバリウムなど、幅広い表現へ挑戦できます。

全員が同じ課題を制作するのではなく、自分でテーマや手法を選べることが特徴です。

完成した作品は純心祭で展示・配布されます。作品を自分だけで楽しむのではなく、来場者へ見てもらうことで、表現の意図や伝え方についても考えます。

自然環境を生かす理科部

理科部は週2日程度、部員同士で相談しながら実験や観察を行っています。

長期休暇には博物館を訪れたり、学校周辺の山や川で生態調査をしたりすることがあります。

約6万㎡の自然豊かなキャンパスには、植物、昆虫、野鳥などを観察できる場所があり、身近な環境を研究対象にできます。

純心祭では、年度のテーマに合わせた実験や体験企画、制作物、飼育している生き物などを展示します。

授業では時間が足りず実施しにくい実験を試したい生徒や、生物・自然観察に興味がある生徒に向いています。

スプリングフェスティバルで活動を紹介

4月には、発表系クラブが日頃の成果を披露する「スプリングフェスティバル」が開催されます。

2026年度は、バトン部、ダンス部、演劇部、吹奏楽部、コーラス部、弦楽部、軽音楽部などが江角記念講堂で発表しました。

新入生は各クラブの活動を実際に見ながら、入部先を検討できます。2026年度からは、受験生や一般来場者にも公開されました。

クラブ名や説明文だけで選ぶのではなく、演技、演奏、部員同士の関係を見られる機会です。

純心祭はクラブ活動最大の発表の場

9月の純心祭では、多くのクラブが公演、展示、販売、体験企画を行います。

発表形式主なクラブ
講堂・舞台公演ダンス部、バトン部、演劇部、軽音楽部、吹奏楽部など
聖堂・音楽発表コーラス部、弦楽部、箏曲部など
展示・制作アート工房部、理科部、家庭科部など
体験・接客茶道部、理科部、つくし部など

受験生にとっては、希望するクラブの活動だけでなく、上級生と下級生の関係、来場者への接し方、活動の完成度を確認できる貴重な機会です。

FYMアクティビティとの違い

東京純心女子中学校には、クラブ活動とは別に、午後の選択型学習であるFYMアクティビティがあります。

どちらも午後に実施されることがありますが、目的や参加方法が異なります。

項目クラブ活動FYMアクティビティ
主な目的継続的に競技・文化活動へ取り組み、技術や協調性を高める学期ごとに興味や課題に合う講座を選び、学びの幅を広げる
所属期間原則として継続的に所属する学期や講座ごとに選択する
主な活動練習、大会、公演、純心祭、定期演奏会など補習、探究、大学・企業連携、ボランティア、資格講座など
参加時間クラブごとの曜日・時間講座ごとに指定された曜日・時間

希望するクラブとFYM講座が同じ曜日に設定される可能性もあります。クラブを優先する日とFYMへ参加する日を調整できるのか、講座選択前に確認する必要があります。

学習とクラブ活動を両立するためのポイント

東京純心では13時までに正課授業を終えますが、午後にFYMやクラブ活動へ参加すると、帰宅時刻は遅くなります。

学校から鉄道駅までは路線バスを利用するため、活動終了時刻だけでなく、帰宅時のバス時刻も考える必要があります。

週4日のクラブや大会の多いクラブへ入る場合は、授業の復習、宿題、検定対策を行う時間を計画的に確保しましょう。

  • 通学中に暗記や読書を進める
  • FYMの学習講座や自習室を活用する
  • 活動がない日にまとめて学習するのではなく、毎日短時間でも復習する
  • 定期試験前の活動予定を早めに確認する
  • 大会や発表前の追加練習を年間計画へ入れる
  • 帰宅後の就寝時刻を遅くしすぎない

学校に活動時間が用意されていても、本人が時間を管理しなければ学習との両立は難しくなります。

入部前に確認したいポイント

希望するクラブがある場合は、オープンキャンパス、純心祭、体験入部などで、次の点を確認しましょう。

  • 中学生が現在何名所属しているか
  • 初心者と経験者の割合
  • 通常の活動曜日と終了時刻
  • 朝練習や休日練習があるか
  • 中学生と高校生がどの程度合同で活動するか
  • 年間の大会、公演、校外活動の回数
  • 夏休みや春休みに合宿があるか
  • FYMアクティビティと両立できるか
  • 定期試験前の活動休止期間
  • 部費、用具、楽器、衣装などの費用
  • 活動後に利用できる帰宅バス
  • 途中で転部・退部する場合の手続

同じ週3日のクラブでも、発表や大会の前には活動時間が増える場合があります。通常期だけでなく、年間を通した負担を確認することが大切です。

自分の居場所と役割を見つけられるクラブ活動

東京純心女子中学校のクラブ活動には、運動競技、舞台表現、音楽、美術、科学、伝統文化、ボランティアなど、多様な分野があります。

大会で勝つことを目標とするクラブ、純心祭や定期演奏会での発表を目指すクラブ、地域の人との交流や奉仕を大切にするクラブなど、活動の目的も様々です。

最初から特別な技術を持っている必要はありません。中学入学後に新しい競技や楽器へ挑戦し、上級生や仲間から学びながら力を伸ばせます。

中高合同の温かな人間関係の中で、自分の好きなことを継続し、学校行事や地域社会で役割を持ちたい生徒にとって、クラブ活動は東京純心での6年間を充実させる大切な場となるでしょう。

進学実績と卒業後の進路|学園内進学と他大学受験を支える進路指導

東京純心女子中学校・高等学校では、国公立大学や難関私立大学を一般選抜で目指す進路から、指定校推薦、学校推薦型選抜、総合型選抜、学園内大学への進学まで、幅広い選択肢を用意しています。

高校では、進路目標に応じて特進コース、セレクトコース(学年制)、セレクトコース(単位制)から学び方を選択します。特進コースは一般選抜を中心とした大学受験、セレクトコースは推薦型選抜を含む多様な進路に対応することが特徴です。

2026年度大学入試では、東京外国語大学、東京都立大学、早稲田大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、中央大学、法政大学などに合格者を輩出しました。薬学・看護をはじめとする医療系大学への実績も目立ちます。

少人数の環境を生かした個別指導と豊富な指定校推薦枠を組み合わせ、一人ひとりの興味や得意分野に合う進路を目指せることが、東京純心女子中学校・高等学校の進路指導における大きな特色です。

2026年度の卒業生は77名

学校が2026年4月3日時点で公表している進路資料によると、2026年度の卒業生は77名です。

同年度の大学合格実績は、国公立大学・文部科学省管轄外の学校が延べ2名、私立大学が延べ116名、短期大学・専門学校・海外大学などが延べ9名となっています。

区分2026年度の延べ合格者数現役合格者数
国公立大学・文部科学省管轄外2名2名
私立大学116名112名
短期大学・専門学校・海外大学など9名9名
卒業生数77名

大学合格者数は、一人の生徒が複数の大学・学部へ合格した場合、それぞれを数える延べ人数です。私立大学への合格者が116名だからといって、116名の卒業生がいたという意味ではありません。

また、合格実績は最終的な進学先とは異なります。4年制大学への実際の進学率を確認したい場合は、学校説明会で卒業生77名の進路内訳を質問するとよいでしょう。

2026年度は東京外国語大学・東京都立大学に合格

2026年度の国公立大学では、東京外国語大学と東京都立大学に、それぞれ1名が合格しました。

大学名2026年度
東京外国語大学1名
東京都立大学1名
合計2名

過去5年間では、東京外国語大学、東京学芸大学、東京都立大学、電気通信大学、千葉大学、信州大学、都留文科大学、長崎大学などに、延べ17名の合格者を輩出しています。

国公立大学を目指す場合は、英語・国語・数学だけでなく、理科、社会、情報を含めた大学入学共通テスト対策が必要です。特進コースでは、一般選抜に必要な教科を学びながら、模擬試験の分析や個別面談を通して志望校対策を進めます。

早慶上理・GMARCHにも合格者を輩出

2026年度は、早稲田大学2名、東京理科大学1名の合格実績が公表されています。

GMARCHでは、明治大学2名、立教大学2名、中央大学10名、法政大学5名で、合計19名となりました。

大学群大学名2026年度の延べ合格者数
早慶上理早稲田大学2名
東京理科大学1名
GMARCH明治大学2名
立教大学2名
中央大学10名
法政大学5名
早慶上理・GMARCH合計22名

過去5年間では、早稲田大学4名、慶應義塾大学4名、上智大学8名、東京理科大学3名、GMARCH合計81名という実績があります。

学校は特進コースの2026年度実績について、国公立大学10.5%、早慶上理15.8%、GMARCH100%という指標も公表しています。

この割合は、コース在籍者数に対する延べ合格者数を示すものです。GMARCH100%は、特進コースの生徒全員がGMARCHへ進学したことを意味するのではありません。複数の大学・学部へ合格した生徒がいることを踏まえて読み取る必要があります。

青山学院大学や中央大学など幅広い私立大学へ合格

学校が公表した2026年度の大学別合格状況には、次のような私立大学が掲載されています。

主な大学2026年度の延べ合格者数
青山学院大学6名
中央大学13名
法政大学6名
立教大学3名
明治大学2名
東京理科大学1名
北里大学4名
東京薬科大学3名
東京女子大学6名
津田塾大学2名
日本女子大学2名
大妻女子大学3名
東京純心大学6名

文系・理系のどちらか一方へ偏らず、外国語、法、経済、理工、生命科学、看護、薬学、芸術など、幅広い学問分野へ合格者を輩出しています。

薬学・看護を中心とする医療系に強み

東京純心女子中学校・高等学校は、薬学、看護、医療分野を志望する生徒の進学先が多いことも特徴です。

2026年度の特進コースでは、薬学系6名、看護系8名を含め、医歯薬・看護・医療系の延べ合格者数が14名となりました。

分野2026年度過去5年間
歯学0名2名
薬学6名11名
看護8名23名
その他医療0名3名
合計14名39名

2026年度には、北里大学、東京薬科大学、昭和薬科大学、帝京大学、帝京平成大学、東京医療保健大学、駒沢女子大学、東京純心大学などの薬学・看護・医療系学部へ合格者を輩出しています。

北里大学や東京薬科大学とは高大連携を行っており、中学・高校在学中から大学の施設や専門的な学びに触れられます。医療や生命科学に関心のある生徒にとって、進路を具体化しやすい環境です。

女子大学への進路も豊富

女子校として長年教育を行ってきたこともあり、女子大学への進学実績や指定校推薦枠も充実しています。

2026年度には、津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学、大妻女子大学、実践女子大学、昭和女子大学、聖心女子大学などに合格者を輩出しました。

特に、津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学の3大学には、合計18名分の指定校推薦枠が公表されています。

大学名主な指定校推薦枠
津田塾大学4名
東京女子大学10名
日本女子大学4名
合計18名

女子大学には、少人数教育、専門資格、キャリア支援、女子学生向けの就職支援などに特色を持つ学校があります。大学名だけで判断せず、学びたい分野や卒業後の進路まで比較することが大切です。

セレクトコースは指定校推薦枠が充実

セレクトコースでは、学校推薦型選抜や総合型選抜を含む多様な進路を目指します。指定校推薦枠には、東京理科大学、GMARCH、医療系大学、女子大学などが含まれています。

大学群・分野主な大学公表されている推薦枠
東京理科大学理学部第一部・第二部4名
GMARCH明治・青山学院・立教・中央・法政・学習院合計19名
医療・理系北里・東京薬科・明治薬科・昭和薬科合計13名
主要女子大学津田塾・東京女子・日本女子合計18名
掲載されている主要大学の合計54名

学校は、2025年度入試におけるGMARCHなど主要大学の指定校推薦枠について、セレクトコースの生徒数に対する割合を96.3%と紹介しています。

この数字は、セレクトコースの生徒の96.3%が推薦で進学したことを示すものではありません。主要大学の推薦枠数を生徒数と比較した指標です。

指定校推薦を利用するには、大学が定める評定平均、履修科目、出席状況、資格などの条件を満たし、学校内の選考を通過する必要があります。

指定校推薦は毎年同じとは限らない

指定校推薦枠は、その学校と大学との信頼関係や過去の進学実績に基づいて設定されますが、大学・学部・人数は年度によって変更されます。

現在掲載されている大学の推薦枠が、受験生が高校3年生になる年度にも同じ条件で維持されるとは限りません。

また、推薦枠があっても、希望する生徒が校内基準を満たしていなければ利用できません。複数の生徒が同じ枠を希望した場合は、校内選考が行われます。

指定校推薦を考える場合も、高校1年生から次の点を継続する必要があります。

  • 定期試験へ計画的に取り組む
  • 提出物を期限までに完成させる
  • 欠席や遅刻を減らす
  • 希望大学が求める科目を履修する
  • 英語検定などの資格を取得する
  • 探究活動や学校行事へ主体的に参加する

総合型選抜ではFYMの経験を生かせる

総合型選抜や学校推薦型選抜では、評定だけでなく、志望理由書、活動実績、探究成果、面接、小論文、プレゼンテーションなどが評価されます。

東京純心では、FYMプロジェクトを通して、企業連携、大学体験、ボランティア、商品開発、卒業研究などへ取り組みます。

これらの活動は、単に入試の実績を作るためのものではありませんが、自分が何に関心を持ち、何を学び、どのように成長したのかを説明する材料になります。

活動を数多く並べるだけでなく、一つの経験から得た疑問を次の学びへつなげることが、総合型選抜では重要です。

特進コースは一般選抜を中心に難関大学を目指す

特進コースでは、国公立大学、早慶上理、GMARCH、医歯薬・看護医療系大学などを主な目標としています。

進路部顧問、担任、教科担当者が連携し、模擬試験の結果や過去問題の得点を分析しながら、個別に学習計画を調整します。

国公立大学を目指す生徒には共通テストを含む多教科の対策、私立大学を目指す生徒には受験科目を絞った演習など、志望校に合わせた指導が必要です。

2026年度の特進コースは、国公立大学、早慶上理、GMARCH、医歯薬・看護医療系の延べ合格率が200%に達したと学校から発表されています。

ただし、延べ合格率は、一人が複数の大学へ合格した場合に全てを数えた数字です。特進コース全員が難関大学へ進学したという意味ではない点に注意しましょう。

セレクトコースは多様な選抜方式に対応

セレクトコース(学年制)は、クラスでの学校生活を軸としながら、選択科目を組み合わせ、推薦型選抜と一般選抜の両方へ対応します。

2026年度からは、新たにセレクトコース(単位制)が始まりました。全日制高校として毎日登校しながら、卒業に必要な科目と興味・進路に応じた科目を選び、自分に合った時間割を組みます。

高校のコース主な進路・学び方
特進コース国公立大学・難関私立大学・医療系大学を一般選抜中心で目指す
セレクトコース(学年制)指定校推薦、総合型選抜、一般選抜など幅広い方式に対応する
セレクトコース(単位制)希望進路や校外活動に合わせて、自由度の高い科目選択を行う

現在公表されている大学合格実績は、主に単位制コースが始まる前に入学した生徒の成果です。

セレクトコース(単位制)は2026年度に始まったため、同コースの最初の卒業生が大学へ進学するのは2029年春の予定です。単位制の進路実績については、今後の結果を確認する必要があります。

東京純心大学は東京純心看護大学へ名称変更

東京純心女子中学校・高等学校と同じ学園には、東京純心大学があります。大学は2027年4月から「東京純心看護大学」へ名称を変更する予定です。

現在の大学は看護学部看護学科を設置し、看護師や保健師を目指す教育を行っています。大学卒業後に助産師を目指すための別科助産専攻も設けられています。

2026年度大学入試では、東京純心大学看護学部に延べ6名が合格しました。

同じ学園内にあるため、大学見学、模擬講義、看護教育の体験などを通して、大学での学びを具体的に理解できます。看護職を目指す生徒にとっては、有力な進学先の一つです。

学園内進学は自動的な内部進学ではない

東京純心女子中学校へ入学すれば、無条件で東京純心看護大学へ進学できるわけではありません。

従来は、併設大学の看護学部へ進学する制度として、専願・併願の学校推薦型選抜が案内され、書類審査と面接を中心とした選考や、受験料・入学金に関する優遇が設けられていました。

ただし、大学名称の変更や入試制度の改定に伴い、推薦条件や優遇内容が変更される可能性があります。実際に進学する年度の募集要項で、次の項目を確認してください。

  • 学園内推薦または指定校推薦の募集人数
  • 必要な評定平均
  • 出席状況などの校内基準
  • 面接・小論文・学科試験の有無
  • 専願と併願の違い
  • 検定料・入学金の免除や減免
  • 看護師・保健師課程の選択条件

看護分野に関心がない生徒は、他大学への進学を目指すことになります。幅広い学部を持つ総合大学の附属校とは、内部進学の位置付けが異なる点に注意しましょう。

中学1年から始まるキャリア教育

東京純心の進路指導は、高校3年生になって大学を選ぶことから始まるのではありません。

中学校では、他者との出会いや探究活動を通して、仕事や生き方について段階的に考えます。

学年主な進路・キャリア活動目的
中学1年女性の生き方研究様々な女性の人生を調べ、自分が目指したい生き方を考える
中学2年NPO法人へのインタビュー社会課題と、それに取り組む人の仕事や思いを知る
中学3年職業ガイダンス・卒業生講演仕事、大学、進路選択を具体的に考える

中学1年生の「女性の生き方研究」では、様々な分野で活躍した女性の伝記を読み、その人物になりきって人生を語る発表を行います。

中学2年生は、関心のある社会課題について調べ、NPO法人へ自分たちで連絡を取り、インタビューを実施します。

中学3年生は、社会で働く卒業生や保護者から、仕事内容、進路を決めた時期、失敗した経験などを聞きます。

高校では大学と入試方式を具体的に研究

高校進学後は、大学の学部・学科、入試方式、必要科目を具体的に調べます。

高校1年生では、進路研修や大学見学を通して、文系・理系の選択や高校卒業後の進路を考えます。

在校生と卒業生との懇談会では、大学生や社会人となった卒業生から、受験勉強、大学生活、学部選びについて話を聞きます。

高校2年生以降は、志望校や入試方式に応じて、一般選抜、推薦型選抜、総合型選抜などの準備を進めます。

少人数校であるため、一人ひとりの模擬試験結果や志望理由を確認しながら、個別に助言しやすいことも利点です。

中学から大学の学びに触れる高大連携

東京純心女子中学校・高等学校は、複数の大学と連携し、中学生の段階から大学の講義、施設、実験へ触れる機会を設けています。

学年主な連携大学主な内容
中学1年国立音楽大学授業、図書館、博物館などを見学する
中学2年東京薬科大学薬学・生命科学の実験設備や研究環境に触れる
中学3年北里大学医療、理学、海洋生命科学などの学問を知る
高校1年東京女子大学・東京純心大学キャンパス見学や模擬講義を体験する
高校2年東京薬科大学など専門的な模擬講義や実験・実習を体験する

連携大学には、北里大学、東京薬科大学、東京女子大学、国立音楽大学、清泉女子大学、東京純心大学などがあります。

大学の偏差値や名称だけで進路を考えるのではなく、実際に何を研究し、どのような施設で学ぶのかを知ることで、自分に合った学部を選びやすくなります。

海外大学・専門学校・芸術系にも進路を広げられる

2026年度の進路資料には、韓国の延世大学校、慶熙大学校、梨花女子大学校への合格も掲載されています。

また、専門学校、専門職短期大学、美容、動物看護、バイオテクノロジー、エンターテインメントなどの分野へ進む生徒もいます。

過年度には国立音楽大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学、日本大学芸術学部などへの実績もあり、芸術・音楽系の進路も選択できます。

大学進学だけを唯一の正解とせず、本人が学びたい内容や将来の仕事に合う進路を考えることが、FYMの「自分の使命を見つける」という教育にもつながっています。

進学実績を見る際の注意点

東京純心女子中学校・高等学校の進路実績を確認する際は、大学名や合格者数だけでなく、次の点も見ておきましょう。

  • 合格者数が延べ人数か実人数か
  • 合格実績と最終的な進学先の違い
  • 特進・セレクトの各コースの在籍人数
  • 中学校からの内部進学生と高校入学生の実績
  • 一般選抜・指定校推薦・総合型選抜の割合
  • 希望する大学・学部への指定校推薦枠
  • 指定校推薦の校内選考基準
  • セレクトコース(単位制)の今後の進学実績
  • 東京純心看護大学への推薦条件
  • 国公立大学に必要な科目を履修できるか

特に2026年度から始まった単位制コースについては、卒業生がまだ出ていません。新しい制度の教育内容と、従来の進学実績を分けて考える必要があります。

学校説明会で確認したい進路情報

学校説明会や個別相談では、本人が希望する進路を具体的に伝えたうえで質問すると、入学後の学びをイメージしやすくなります。

  • 中学校から高校の各コースへ進む際の基準
  • 高校進学時にコースを変更できるか
  • 各コースの大学進学先と入試方式
  • 国公立大学を目指す生徒への講習・個別指導
  • 総合型選抜でFYMの成果をどう生かしているか
  • 指定校推薦を利用した生徒の人数
  • 学園内大学への進学者数と推薦条件
  • 東京純心看護大学への入学金などの優遇制度
  • 卒業生77名の実際の進路内訳
  • 単位制コースの進路支援と履修モデル

東京純心女子中学校・高等学校は、少人数の特進コースから国公立・難関私立大学を目指す進路と、指定校推薦や総合型選抜を活用するセレクトコースの進路を両立している学校です。

東京純心看護大学への学園内進学、薬学・看護などの医療系大学、GMARCHや女子大学、芸術・海外大学まで選択肢が広く、中学1年からのキャリア教育と高大連携を通して、自分に合った進路を6年間かけて探せることが大きな魅力といえるでしょう。

学費や諸経費について|奨学金制度と中高6年間に必要な費用

東京純心女子中学校では、2027年度入学生から、入学者全員へ中学校3年間の授業料相当額を支給する「マリア・マダレナ奨学金制度」が始まります。

公的助成金と学園独自の奨学金を組み合わせ、成績や所得にかかわらず、中学校3年間の授業料相当額である約140万円を支援する制度です。

ただし、無償となるのは授業料相当額であり、入学金、教育充実費、教育・防災費、施設費、研修積立金、生徒会費、父母の会会費などは別に必要です。

また、制服、個人用端末、教材、通学定期券、クラブ活動、希望制のFYM講座や海外研修なども、学校納入金とは別に負担する場合があります。

授業料相当額の支援によって中学校3年間の負担は大きく軽減されますが、入学初年度から授業料以外の費用がまとまって必要になることを踏まえ、実際の家計計画を立てることが大切です。

2027年度から授業料相当額を入学者全員へ支給

マリア・マダレナ奨学金制度は、2027年度に東京純心女子中学校へ入学する全ての生徒を対象とします。

項目制度の内容
対象者2027年度の中学校入学者全員
成績条件なし
所得制限なし
対象期間中学校1年から3年までの3年間
支援額授業料相当額3年間分・約140万円
支援の仕組み公的助成金と東京純心女子学園独自の奨学金を組み合わせる

学校の授業料は、現在公表されている資料では年額48万円です。3年間では144万円となり、学校が案内する「約140万円」は、この3年間の授業料に相当します。

東京都内在住者は、東京都私立中学校等授業料軽減助成金の対象となり、現行制度では年額12万円が支給されます。残りの授業料相当額を学園独自の奨学金で補う仕組みです。

都外からの入学者についても、東京都の助成金に相当する年額12万円分を学園が支援し、居住地によって授業料相当額の支援に差が生じないようにする方針が示されています。

授業料以外の費用は免除されない

マリア・マダレナ奨学金の対象は授業料相当額です。次の費用は、原則として家庭が負担します。

  • 入学金
  • 教育充実費
  • 教育・防災費
  • 施設費
  • 研修積立金
  • 生徒会費
  • 父母の会会費
  • 制服や体育着などの制定品
  • 個人用端末や周辺用品
  • 教材・検定・模擬試験などの費用
  • 通学定期券
  • クラブ活動、合宿、大会、発表会などの費用
  • 希望制の研修、留学、FYMアクティビティに必要な費用

「授業料相当額が支給される」という情報だけを見て、学校生活に必要な費用が全て無償になると考えないようにしましょう。

学校公式ページに掲載されている中学校3年間の学費

2026年8月時点で、学校公式の中学校学費ページに掲載されている費用表は、2024年度入学者向けの予定額です。

2027年度入学生の確定した学費表ではないため、以下の金額は費用構成を考えるための参考として確認してください。

費目中学1年中学2年中学3年
入学金250,000円
授業料480,000円480,000円480,000円
教育充実費241,200円241,200円241,200円
教育・防災費94,000円69,475円72,425円
施設費100,000円100,000円
研修積立金50,000円72,000円103,000円
生徒会費6,000円6,000円6,000円
父母の会会費14,400円14,400円14,400円
年間合計1,135,600円983,075円1,017,025円

この費用表をそのまま合計すると、中学校3年間の学校納入金は約313万6,000円です。

学費は5月・10月・12月の年3回に分けて納入する方式が案内されています。入学金は、入学手続時に別途納めます。

奨学金適用後の中学校3年間の負担目安

仮に、2027年度も授業料以外の費用が現在掲載されている参考額と同程度であるとすると、マリア・マダレナ奨学金適用後の学校納入金は次のようになります。

学年学校納入金の参考額授業料相当額授業料支援後の負担目安
中学1年1,135,600円480,000円655,600円
中学2年983,075円480,000円503,075円
中学3年1,017,025円480,000円537,025円
3年間合計3,135,700円1,440,000円1,695,700円

現在の参考額を基にした単純計算では、授業料支援後の中学校3年間の学校納入金は約170万円となります。

ただし、2027年度には教育・防災費、施設費、研修積立金などが改定される可能性があります。また、公的助成金や学園奨学金の支給時期によっては、一時的に家庭が授業料を納めた後で精算される場合も考えられます。

実際にいつ、どのような方法で奨学金が授業料へ充当されるのかは、入学年度の説明会や納入案内で確認してください。

3年間の教育充実費が免除される3年特待生

マリア・マダレナ奨学金とは別に、入学試験の成績による特待生制度があります。

3年特待生は、特待生選抜を兼ねた入試で合計得点率85%以上を取った受験生のうち、最大10名を対象とします。

項目3年特待生の内容
選考基準対象入試の合計得点率85%以上
人数最大10名
免除内容中学校3年間の教育充実費
免除額合計約72万円

現在の教育充実費は年額24万1,200円で、3年間では72万3,600円です。

マリア・マダレナ奨学金と3年特待生の両方が適用され、その他の費用が現在の参考額と同程度であると仮定すると、中学校3年間の学校納入金は約97万円まで下がる計算です。

ただし、得点率85%以上であれば人数に関係なく認定される制度ではありません。入学手続を行った対象者のうち、上位10名を限度とすることが募集要項ダイジェストに示されています。

得点率80%以上を対象とする1年特待生

特待生選抜を兼ねた入試で合計得点率80%以上を取った受験生は、1年特待生の対象となります。

項目1年特待生の内容
選考基準対象入試の合計得点率80%以上
対象年度中学1年次
支給額10万円

3年特待生は教育充実費の3年間免除、1年特待生は初年度10万円の支給であり、支援内容が異なります。

どの入試回が特待生選抜の対象となるか、複数回受験した場合にどの得点が使われるかについては、最新の募集要項を確認しましょう。

入学後も成績優秀者を対象とする制度がある

入学時に特待生へ選ばれなかった生徒も、中学2年・3年へ進級する際に特別奨学生となる可能性があります。

前年度の学業成績と人物の両方が優秀で、他の生徒の模範と認められた生徒を各学年若干名選び、1年間10万円を支給します。

定期試験の点数だけでなく、授業、提出物、学校生活、行事、周囲との関わりなども含めて評価される制度です。

入学時の成績だけで決まるのではなく、入学後の努力を評価する機会が用意されています。

高校進学時の江角記念奨学金

中学3年間の学業成績と人物が特に優秀で、学校生活へ意欲的に取り組んだ生徒を対象として、江角記念奨学金があります。

中学3年生の終了時に若干名を選考し、東京純心女子高等学校へ進学する際の入学金の一部を支給します。

支給額や人数は年度によって異なる可能性があるため、高校への内部進学を考える段階で確認してください。

制服・体育着・個人用端末は別途購入

学校公式の学費表には、制服や個人用端末などの購入費が含まれていません。

入学時には、次のような制定品や学習用品を準備する必要があります。

  • 冬服・夏服の制服
  • ブラウスやセーターなどの指定品
  • 体育着
  • 体育館履きや上履き
  • 通学鞄
  • 個人用パソコンまたは指定端末
  • 端末ケースや周辺機器
  • 教科書以外の副教材

制服は洗い替えやオプション品を何枚購入するかによって総額が変わります。成長期には、入学後の買い替えも必要です。

個人用端末についても、機種、購入方法、保証、保険、故障時の修理費などを確認しておきましょう。

研修積立金と宿泊行事の費用

学校納入金には、学年ごとの研修積立金が含まれています。

学年参考となる研修積立金主な宿泊・体験行事
中学1年50,000円オリエンテーションキャンプなど
中学2年72,000円農村民泊体験など
中学3年103,000円京都・奈良学習旅行など
3年間合計225,000円学年ごとの研修・宿泊行事

研修積立金が設定されているため、宿泊行事の費用を一度に全額納める負担は抑えられます。

ただし、旅行先、交通費、宿泊費、物価などの変化により、追加徴収や返金が行われる場合があります。積立金に含まれる範囲と、別途必要となる費用を確認しておきましょう。

FYMアクティビティで追加費用が必要な場合もある

FYMアクティビティには、校内で行う補習、探究、自習、芸術活動のほか、外部施設の見学、企業連携、商品開発、自然体験、資格講座などがあります。

通常の学校納入金の範囲で参加できる講座もありますが、材料費、交通費、保険料、検定料などが別途必要となる講座も考えられます。

講座を選ぶ際は、活動内容だけでなく、次の点も確認しましょう。

  • 受講料の有無
  • 材料費や教材費
  • 校外活動の交通費
  • 資格試験の検定料
  • 活動終了後の帰宅バス
  • 途中で講座を変更した場合の返金

希望制の海外研修・留学は別途費用が必要

中学生向けのイングリッシュキャンプや、高校で行われる海外研修・留学へ参加する場合は、通常の学費とは別に費用が必要です。

海外プログラムでは、次のような負担が考えられます。

  • 航空運賃
  • 現地授業料
  • 宿泊費・ホームステイ費
  • 海外旅行保険
  • 査証や渡航手続に関する費用
  • 現地交通費
  • 通信費
  • 制服以外の服装や携行品
  • 小遣い

為替相場や燃油価格によって金額が変わるため、将来的に海外研修へ参加する可能性がある場合は、入学時から別に積み立てておくと安心です。

クラブ活動に必要な費用

クラブ活動では、部費、用具、ユニフォーム、衣装、楽器、大会参加費、交通費、合宿費などが必要になる場合があります。

特に、弓道部や剣道部では用具や防具、音楽系クラブでは楽器やメンテナンス、ダンス部やバトン部では衣装、運動部ではシューズやユニフォームなどの費用が考えられます。

学校所有の用具を借りられる場合もありますが、全てを学校が用意するとは限りません。

入部前には通常の部費だけでなく、大会、発表会、合宿まで含めた年間負担を確認しましょう。

昼食代も家庭ごとに異なる

東京純心女子中学校には完全給食制度がありません。

家庭から弁当を持参するほか、食堂や予約制弁当を利用できます。そのため、学校納入金とは別に、昼食代を考える必要があります。

毎日弁当を持参する家庭と、食堂や予約制弁当を頻繁に利用する家庭では、年間の昼食費が異なります。

食堂の価格、予約制弁当の利用方法、軽食の販売、食物アレルギーへの対応についても学校見学で確認しておくと安心です。

バス通学では電車とバスの定期券が必要

学校は鉄道駅から離れているため、多くの生徒が電車と西東京バスを組み合わせて通学します。

鉄道の通学定期券に加え、西東京バスの定期券が必要です。自宅から利用駅まで別のバスを利用する家庭では、更に交通費がかかります。

東京純心女子学園では、西東京バスの通学定期券に対して、次の補助制度を設けています。

定期券の期間補助額
1か月定期券1,000円
3か月定期券3,000円
6か月定期券6,000円

補助制度はありますが、通学費の全額が支給されるわけではありません。自宅から学校までの定期券代を、6年間分の教育費へ組み込んでおきましょう。

高校進学後の学費

東京純心女子中学校の生徒は、併設する東京純心女子高等学校へ進学することを基本としています。

学校公式の高校学費ページに掲載されている2025年度予定額では、授業料は年額48万円、教育充実費は年額24万1,200円です。

中学校からの内部進学生について、過年度の学校公式資料には高校入学金20万円が掲載されていました。

高校3年間の学校納入金は、過年度の参考額を合計すると、研修内容によって約299万~314万円です。

高校3年間過年度資料による参考額
特進系の研修費を基準とした場合約2,987,000円
旧セレクト系の研修費を基準とした場合約3,137,000円

ただし、高校では2026年度から特進コース、セレクトコース(学年制)、セレクトコース(単位制)の3コース体制となっています。

現在掲載されている過年度の費用区分と、新しいコースの費用が同じとは限りません。中学生が高校へ進学する時点での入学金、研修費、選択科目費などを改めて確認する必要があります。

高校では授業料支援制度を利用できる

高校では、国の高等学校等就学支援金と東京都の私立高等学校等授業料軽減助成金があります。

現在の学校案内では、東京都内在住者は両制度を利用することで、年額48万円の授業料を全額まかなえるとされています。

ただし、東京純心女子中学校へ2027年に入学する生徒が高校へ進学するのは2030年度です。その時点で、国や東京都の制度、支給額、所得要件が現在と同じとは限りません。

高校の授業料支援を将来も必ず受けられるものとして計算するのではなく、制度が変更された場合にも対応できる家計計画を立てておきましょう。

中高6年間の学校納入金は約612万~627万円が参考

学校公式ページに掲載されている過年度の費用を単純に合計すると、中高6年間の学校納入金は約612万~627万円です。

期間過年度資料による学校納入金の参考額
中学校3年間約3,136,000円
高等学校3年間約2,987,000~3,137,000円
中高6年間約6,123,000~6,273,000円

2027年度入学生については、中学校3年間の授業料相当額約144万円が支援されます。そのため、現在の費用を基に単純計算した中学校3年間の実質負担は約170万円です。

高校でも現行の授業料支援制度を利用できれば、更に負担が軽減されます。ただし、6年間の学費改定や公的制度の変更を正確に予測することはできません。

また、この金額には次の費用が含まれていません。

  • 制服、体育着、鞄などの制定品
  • 個人用端末と周辺用品
  • 鉄道・バスの通学定期券
  • 昼食代
  • クラブ活動費
  • 検定料、模擬試験料
  • FYM講座の材料費や校外活動費
  • 希望制の留学・海外研修費
  • 大学受験料や受験時の交通費

東京純心看護大学まで進む場合は10年間で考える

東京純心女子中学校・高等学校と同じ学園には、2027年4月から東京純心看護大学となる大学があります。

学園内推薦などを利用して看護学部へ進学する場合は、中学校3年間、高校3年間、大学4年間を合わせた10年間の教育費を考える必要があります。

看護学部では、大学の入学金や授業料に加え、実習費、教科書、実習着、聴診器などの用品、予防接種、国家試験対策、実習先への交通費などが必要になる場合があります。

同じ学園内の大学であっても、大学の学費が自動的に免除されるわけではありません。学園内推薦の優遇内容や大学独自の奨学金を確認しながら、大学卒業までの費用を準備しましょう。

家計急変時の授業料減免制度

在学中に保護者の失業、病気、災害などによって家計が急変し、授業料等の納入が難しくなった場合には、申請による授業料減免制度があります。

対象条件や減免額は家庭の状況によって異なります。家計に大きな変化が生じた場合は、納入期限を過ぎる前に学校へ相談することが大切です。

入学前に確認したい費用

2027年度入試の出願や入学手続を行う前に、次の点を確認しておきましょう。

  • 2027年度の正式な入学金と年間納入金
  • マリア・マダレナ奨学金の申請方法
  • 公的助成金と学園奨学金の支給時期
  • 授業料を一度納入してから精算するのか
  • 都外在住者に対する支援方法
  • 3年特待生・1年特待生の対象となる入試回
  • 制服、体育着、鞄などの制定品総額
  • 個人用端末の機種、購入費、保証料
  • 研修積立金に含まれる行事の範囲
  • FYMアクティビティの追加費用
  • クラブ活動の部費、用具、合宿費
  • 高校内部進学時の入学金とコース別費用
  • 鉄道と西東京バスの通学定期券代

東京純心女子中学校では、2027年度から入学者全員に中学校3年間の授業料相当額約140万円を支給するため、私立中学校としての授業料負担は大きく軽減されます。

一方、入学金、教育充実費、研修積立金、制服、端末、通学、クラブ活動などは別に必要です。

中学校3年間の実質的な学校納入金は、現在の費用を基準とすると約170万円が一つの目安となりますが、2027年度の確定額と奨学金の支給方法を確認し、中高6年間、更に大学まで見据えて準備することが重要です。

入試情報と合格の目安|教科型から特色型まで選べる多様な入試

東京純心女子中学校の2027年度入試では、国語・算数を中心とする「私立型」、公立中高一貫校との併願に対応する「適性検査型」、自分の興味や考えを伝える「プレゼンテーション型」の3方式が実施されます。

私立型は2月1日午前から2月11日午前まで6回、適性検査型は3回、プレゼンテーション型は2月2日午後に1回実施される予定です。

同じ学校を複数回受験できるだけでなく、私立型では過去の各教科の最高得点を後の回の合格判定へ利用する「ベストスコア制度」も設けられています。

また、英検・漢検・数検の取得級に応じた加点、入試成績による特待生制度、入学者全員を対象とする授業料相当額の奨学金制度もあります。

2科・4科の一般的な中学入試対策、公立中高一貫校向けの適性検査対策、プレゼンテーションの経験など、受験生がこれまで積み重ねてきた学びを生かしやすいことが、東京純心女子中学校の入試における大きな特色です。

2027年度入試は3種類の方式を実施

2027年度入試では、次の3種類から受験方式を選択できます。

入試方式主な試験内容向いている受験生
私立型国語・算数の2科、または国語・算数・社会・理科の4科私立中学校向けの教科学習を進めてきた受験生
適性検査型適性検査Ⅰ・Ⅱ都立中高一貫校との併願を考えている受験生
プレゼンテーション型国語・算数の基礎学力試験、プレゼンテーション、コミュニケーション試験自分の興味や経験を言葉で伝えることが得意な受験生

私立型と適性検査型は、同じ日時に実施される回があります。同じ時間帯に両方を受験することはできないため、出願時に受験方式を選ぶ必要があります。

複数の方式へ出願する場合は、試験日だけでなく、午前・午後の区分も確認して受験計画を立てましょう。

2027年度入試の日程と募集定員

入試方式試験回試験日時間帯募集定員試験内容
私立型第1回2027年2月1日(月)午前女子20名2科または4科
第2回2027年2月1日(月)午後女子10名2科
第3回2027年2月2日(火)午前女子10名2科または4科
第4回2027年2月3日(水)午前女子10名2科または4科
第5回2027年2月3日(水)午後女子10名2科
第6回2027年2月11日(木)午前若干名2科
適性検査型第1回2027年2月1日(月)午前女子20名適性検査Ⅰ・Ⅱ
第2回2027年2月2日(火)午前女子10名適性検査Ⅰ・Ⅱ
第3回2027年2月11日(木)午前若干名適性検査Ⅰ・Ⅱ
プレゼンテーション型2027年2月2日(火)午後女子10名国語・算数、プレゼンテーション、コミュニケーション

2月1日・2日・3日に午前と午後の入試が設定され、2月11日にも若干名を募集する回があります。

東京純心を第一志望とする場合は、募集定員の多い2月1日午前を軸にしながら、午後入試や後続回も組み合わせる受験計画が考えられます。

ただし、募集定員は各方式・各回の予定人数です。実際の合格者数は、受験者数や入学手続状況によって調整される場合があります。

私立型は2科または4科から選択

私立型の午前入試では、国語・算数の2科受験と、国語・算数・社会・理科の4科受験から選択できます。

受験科目試験時間配点合計点
国語50分100点2科合計200点
算数50分100点
社会社会・理科合計50分50点4科合計300点
理科50点

第1回・第3回・第4回は2科または4科、第2回・第5回・第6回は国語・算数の2科で実施されます。

社会と理科は、それぞれ50点で、2教科を合わせて50分です。単純に1教科25分ずつと決めるのではなく、問題量や得意不得意に応じて時間を調整する必要があります。

2科受験と4科受験の選び方

2科と4科のどちらが有利になるかは、受験生の学習状況によって異なります。

国語と算数の完成度が高く、午後入試や他校対策を含めて2科へ集中している場合は、2科受験を選びやすいでしょう。

一方、社会・理科を継続して学習し、4教科の得点が安定している場合は、4科で受験する選択肢があります。

受験方式向いている受験生注意点
2科受験国語・算数を中心に学習している、算数または国語が得意2教科のどちらかで大きく崩れると補いにくい
4科受験社会・理科を含めて安定して得点できる社会・理科を合計50分で処理する練習が必要

受験科目を決める際は、模試の偏差値だけでなく、東京純心の過去問題を2科・4科の両方で解き、合計得点の安定性を比較することが大切です。

国語は文章を正確に読み、根拠を示す力が必要

私立型の国語は、50分・100点です。

漢字や語句などの知識問題に加え、文章の内容、登場人物の心情、筆者の主張、指示語、接続語などを問う読解問題への対応が必要です。

東京純心の教育では、探究活動やプレゼンテーションを通して、自分の考えを言葉で説明することを重視しています。入試でも、文章を感覚だけで読むのではなく、本文中の根拠を確認して答える姿勢が大切です。

国語対策では、次の点を意識しましょう。

  • 漢字・語句を毎日少しずつ覚える
  • 設問を先に確認し、問われている内容を把握する
  • 指示語が何を示すのか本文へ戻って確認する
  • 心情の理由となる行動や会話を探す
  • 記述問題では本文の言葉を利用してまとめる
  • 解答欄の大きさに合う分量で書く
  • 最後に誤字・脱字や文末を見直す

読書量だけで合否が決まるわけではありません。過去問題を使い、限られた時間の中で必要な部分を読み取る練習が重要です。

算数は基本問題を確実に取り切る

私立型の算数は、50分・100点です。

計算、小問、数の性質、割合、速さ、場合の数、平面図形、立体図形など、小学校で学ぶ内容を幅広く確認する必要があります。

合格を目指すうえでは、難しい問題を最後まで考え続けるより、計算問題や基本的な小問を確実に得点することが重要です。

算数対策では、次の順番で力を整えましょう。

  1. 整数・小数・分数の四則計算を正確にする
  2. 割合、比、速さ、単位換算の基本問題を安定させる
  3. 角度、面積、体積などの公式を使えるようにする
  4. 文章題を線分図、面積図、表などで整理する
  5. 過去問題で時間配分を確認する
  6. 間違えた問題を原因別に解き直す

途中式や図を書かずに暗算だけで進めると、条件の読み落としや計算ミスが起きやすくなります。問題用紙の余白を使い、考え方を整理する習慣をつけましょう。

社会・理科は合計50分の時間管理が重要

4科受験では、社会と理科を合わせて50分で解きます。

社会では、地理・歴史・公民の基本事項に加え、地図、統計、写真、年表などの資料を読み取る力が必要です。

理科では、生物、地学、物理、化学の4分野を幅広く復習し、実験や観察の結果を考える問題にも慣れておきましょう。

2教科を合わせて50分で解くため、知識があっても一つの問題に時間を使いすぎると、最後まで解けなくなる可能性があります。

  • 社会と理科のどちらから解くか事前に決める
  • 一問に長時間止まらない
  • 資料問題はタイトル、単位、年代を先に確認する
  • 理科の計算問題では式と単位を書く
  • 最後に解答欄のずれや空欄を確認する

適性検査型は公立中高一貫校との併願に対応

適性検査型では、適性検査Ⅰ・Ⅱをそれぞれ50分、100点で実施します。

試験試験時間配点
適性検査Ⅰ50分100点
適性検査Ⅱ50分100点
合計100分200点

適性検査型は、教科ごとの知識を単独で問うだけでなく、文章や資料を読み、複数の条件を整理して、自分の考えを説明する問題への対応が必要です。

適性検査Ⅰでは、文章の内容を踏まえて考えを書く問題、複数の意見を整理する問題などが中心となります。

適性検査Ⅱでは、算数・理科・社会の内容を組み合わせ、表、グラフ、図、実験結果などから規則や理由を考える問題が出題される傾向があります。

2027年度の詳細な出題方針は、正式な募集要項で確認する必要があります。過年度の入試問題は学校公式サイトで公開されているため、出題形式と記述量を確認しておきましょう。

適性検査型で身につけたい力

  • 長い文章から必要な条件を抜き出す力
  • 表やグラフの数値を正確に読む力
  • 複数の資料を関連付ける力
  • 自分の考えとその理由を文章で説明する力
  • 計算結果が何を示しているのか説明する力
  • 限られた時間で記述答案を完成させる力

適性検査では、結論だけが合っていても、理由や考え方が十分に書かれていなければ得点につながらない場合があります。

解答例を丸暗記するのではなく、「資料のどこを根拠にしたのか」「なぜその結論になるのか」を書く練習が必要です。

プレゼンテーション型は学力と表現力を総合評価

プレゼンテーション型は、2027年2月2日午後に実施され、女子10名を募集します。

試験は、国語・算数の基礎学力試験、プレゼンテーション、コミュニケーション試験の3つで構成されます。

試験内容試験時間配点
国語・算数合計40分50点
プレゼンテーション5分程度20点
コミュニケーション20分程度30点
合計約65分100点

プレゼンテーションの配点だけを見ると20点ですが、その後のコミュニケーション試験が30点あります。準備した内容を一方的に話すだけでなく、質問を聞き、相手の意図を理解して答える力も重視されます。

国語・算数の基礎学力試験が50点を占めるため、発表が得意であっても、教科学習を省くことはできません。

プレゼンテーション型で評価される力

プレゼンテーション型では、発表の華やかさや特別な受賞歴だけが評価されるわけではありません。

自分が興味を持ったことについて、なぜ選んだのか、何を調べたのか、どのように考えたのかを、自分の言葉で伝えることが大切です。

  • テーマを選んだ理由が明確か
  • 発表内容が順序立てて整理されているか
  • 調べた内容と自分の意見を区別できているか
  • 聞き手へ伝わる声量と速さで話せるか
  • 資料だけを読み続けず、相手を意識できるか
  • 質問を最後まで聞いてから答えられるか
  • 分からない質問にも誠実に対応できるか
  • 対話の中で考えを広げられるか

過年度のプレゼンテーション型では、自分が頑張ってきたこと、これから挑戦したいこと、得意なこと、興味のある社会問題、好きな本など、幅広いテーマが認められていました。

ただし、2027年度のテーマ、使用できる資料、提出書類、機器の利用条件は、今後公表される正式な要項で確認してください。

発表原稿の暗記だけでは対応しにくい

5分程度の発表では、原稿を一字一句暗記しようとすると、途中で言葉を忘れた際に立て直しにくくなります。

発表内容を次のような項目へ分け、流れを理解して話せるようにしましょう。

  1. テーマと選んだ理由
  2. 最初に持った疑問
  3. 調べたことや実際に行ったこと
  4. 分かったこと
  5. 自分の考え
  6. 今後取り組みたいこと

練習では、家族や先生から予定していなかった質問を出してもらうことが重要です。

質問の答えがすぐに浮かばない場合でも、「もう一度質問していただけますか」「私は今のところこのように考えています」と落ち着いて対話する練習をしておきましょう。

2027年度は入試日程と方式が一部変更

2027年度入試は、2026年度までの制度から日程や方式の一部が変更されています。

主な変更点2027年度の内容
私立型の試験回2月1日・2日・3日に加え、2月11日にも第6回を実施
2月3日の入試午前に2科・4科、午後に2科を実施
適性検査型2月1日、2月2日、2月11日の3回を設定
特色型入試数的処理型を独立して設けず、プレゼンテーション型に国語・算数の基礎学力試験を組み込む
3年特待生授業料ではなく、中学校3年間の教育充実費約72万円を免除
授業料支援入学者全員へ、公的助成金と合わせて3年間の授業料相当額約140万円を支給

2026年度の過去問題を利用する場合は、問題の内容だけでなく、2027年度に同じ方式が残っているかを確認する必要があります。

特に、従来の数的処理型を検討していた受験生は、2027年度にはプレゼンテーション型の基礎学力試験として国語・算数の両方が課される点に注意しましょう。

私立型で利用できる検定資格優遇制度

私立型入試では、英検・漢検・数検の取得級に応じて、当日の合計点へ加点されます。

保有資格私立型2科への加点私立型4科への加点
英検3級以上15点20点
英検・漢検・数検4級10点15点
英検・漢検・数検5級5点10点

複数の資格を持っていても、加点を合計することはできません。該当する資格の中で、最も高い点数だけが加えられます。

例えば、英検4級と漢検5級を持っている場合は、私立型2科では英検4級の10点が加点され、漢検5級の5点を更に加えることはできません。

この加点制度は一般合格の判定に使用され、特待生の選抜には使用されません。

資格を持っている場合は、出願時の登録方法と、合格証明書などの提出方法を正式な募集要項で確認しましょう。

ベストスコア制度で複数回受験を生かせる

私立型入試を2回以上受験した場合は、各教科について、それまでに受験した回の中で最も高い得点を、後の回の合格判定へ利用するベストスコア制度があります。

例えば、次のような得点だったとします。

試験回国語算数通常の合計点
2月1日午前70点55点125点
2月2日午前50点65点115点

2月2日午前の判定では、国語は2月1日の70点、算数は2月2日の65点を使い、合計135点として判定されます。

ただし、ベストスコアを前の試験回へさかのぼって適用することはできません。また、特待生選抜には使用されません。

出願方法や追加出願をした場合の適用条件などは、今後公表される2027年度の正式な募集要項で確認してください。

合格を保持したまま特待生へ再挑戦できる

東京純心女子中学校では、一度一般合格した後も、その合格を保持したまま後続回を受験し、特待生を目指すことができます。

一般合格を確保してから、より高い得点を目指して再受験できるため、第一志望の受験生にとって利用しやすい制度です。

ただし、入学金の納入期限を過ぎる後続回へ挑戦する場合は、先に入学手続が必要になる可能性があります。合格を保持するための条件は、正式な募集要項で確認してください。

3年特待生は得点率85%以上が基準

3年特待生は、対象となる入試で合計得点率85%以上を取った受験生の中から、最大10名を対象として選考されます。

受験方式合計点得点率85%の得点
私立型2科200点170点
私立型4科300点255点
適性検査型200点170点

3年特待生となった場合は、中学校3年間の教育充実費、合計約72万円が免除されます。

得点率85%は、基本問題を確実に取るだけでなく、応用問題や記述問題でも安定して得点する必要がある水準です。

また、基準点へ到達した全員が必ず3年特待生になるとは限らず、最大10名という人数の上限があります。

1年特待生は得点率80%以上が基準

1年特待生は、対象入試で合計得点率80%以上を取った受験生が選考対象となります。

受験方式合計点得点率80%の得点
私立型2科200点160点
私立型4科300点240点
適性検査型200点160点

1年特待生には、中学1年次に10万円が支給されます。

検定資格の加点とベストスコア制度は特待生判定には使用されないため、当日の各教科の合計点だけで80%以上を取る必要があります。

特待生選抜を実施する試験回

入試方式・試験回3年特待生1年特待生
私立型第1回・2月1日午前対象対象
私立型第2回・2月1日午後対象外対象
私立型第3回・2月2日午前対象対象
私立型第4回・2月3日午前対象対象
私立型第5回・2月3日午後対象外対象
私立型第6回・2月11日午前対象外対象外
適性検査型第1回・2月1日午前対象対象
適性検査型第2回・2月2日午前対象対象
適性検査型第3回・2月11日午前対象外対象外
プレゼンテーション型対象外対象外

3年特待生を目指す場合は、午前に行われる私立型第1回・第3回・第4回、または適性検査型第1回・第2回を受験する必要があります。

入学者全員に授業料相当額を支給

2027年度入学生には、特待生であるかどうかにかかわらず、公的助成金と学園独自の奨学金を合わせて、中学校3年間の授業料相当額約140万円が支給されます。

そのため、3年特待生の特典は授業料免除ではなく、授業料とは別に必要となる教育充実費の3年間免除です。

一般合格で入学する場合も授業料相当額の支援を受けられるため、特待生になれなかった場合の学費についても、従来より負担が軽減されます。

一般合格の最低点は公表されていない

2027年度募集要項ダイジェストには、一般合格の最低点や得点率は掲載されていません。

合格最低点は、入試回、受験者数、問題の難易度、入学手続状況などによって変わるため、特定の得点を取れば必ず合格すると考えることはできません。

過去問題へ取り組む際は、まず得点率60%前後を安定して取ることを一つの学習目標とし、その後は65~70%以上を目指すとよいでしょう。

これは学校が発表した合格基準ではなく、過去問題演習を進める際の目安です。実際の合格可能性は、学校説明会で示される入試結果や模擬試験の判定も合わせて判断してください。

目標2科200点満点4科300点満点適性検査200点満点
基礎完成の目安・60%120点180点120点
安定を目指す目安・70%140点210点140点
1年特待基準・80%160点240点160点
3年特待基準・85%170点255点170点

偏差値だけでなく入試方式との相性を見る

東京純心女子中学校は、日程や入試方式によって模擬試験の偏差値が異なります。

また、私立型、適性検査型、プレゼンテーション型では評価される力が異なるため、一つの偏差値だけで合否を判断することはできません。

教科型の模試で偏差値が十分でも、適性検査の長い記述に慣れていなければ得点しにくい場合があります。反対に、教科型模試の偏差値が高くなくても、資料読解や作文、プレゼンテーションを得意とする受験生が力を発揮できる可能性があります。

合格可能性を判断する際は、次の3点を組み合わせましょう。

  • 模擬試験の志望校判定
  • 東京純心の過去問題における得点
  • 受験方式と本人の得意分野との相性

過去3年間の入試問題を公式サイトで確認できる

学校公式サイトでは、過去3年間に実施された入試の問題、解答、解答用紙が公開されています。

私立型の国語・算数・社会・理科だけでなく、適性検査型やプレゼンテーション型の基礎学力試験も確認できます。

過去問題は、次の順番で利用すると効果的です。

  1. 最初は時間を計らず、問題の形式と難易度を確認する
  2. 単元ごとに不足している知識を復習する
  3. 2回目は本番と同じ時間で解く
  4. 正解した問題も、根拠や解き方を説明できるか確認する
  5. 失点を知識不足、読み違い、計算ミス、時間不足に分ける
  6. 数日後に間違えた問題だけを解き直す

2027年度は入試方式の一部が変更されているため、過去問題をそのまま一回分の模擬試験として使えない場合があります。

例えば、プレゼンテーション型では、2027年度の時間・配点に合わせて国語と算数の問題を組み合わせ、40分で解く練習が必要です。

複数回受験を前提とした受験計画

東京純心を第一志望とする場合は、一回の入試だけに絞らず、複数回出願することで合格の可能性を高められます。

私立型ではベストスコア制度があるため、後の回ほど、それまでに取った各教科の最高得点を生かせる可能性があります。

例えば、次のような受験計画が考えられます。

受験生のタイプ受験例
東京純心が第一志望2月1日午前の私立型第1回と、2月1日午後の第2回を受験する
4科で特待生を目指す2月1日午前、2月2日午前、2月3日午前の対象回へ挑戦する
都立中高一貫校と併願2月1日または2月2日の適性検査型を受験する
表現力を生かしたい2月2日午後のプレゼンテーション型を受験する
2月上旬に合格を得られなかった2月11日の私立型第6回または適性検査型第3回を検討する

午前・午後の連続受験では、昼食、移動、疲労への対応も必要です。別の学校から東京純心へ移動する場合は、鉄道駅から更にバスへ乗る時間を含めて計画しましょう。

午後入試は移動時間に余裕を持つ

東京純心女子中学校は、JR八王子駅、京王八王子駅、拝島駅などからバスを利用する立地です。

午前に他校を受験してから、2月1日または2月3日の午後入試へ向かう場合は、次の点を確認してください。

  • 午前校の試験終了時刻
  • 駅までの移動時間
  • 電車の乗換時間
  • 八王子駅などでのバス待ち時間
  • 道路渋滞が発生した場合の余裕
  • 昼食を取る場所と時間

乗換案内の最短時間だけで予定を組むと、試験終了の遅れや道路渋滞によって間に合わない可能性があります。

受験日までに、午前校から東京純心までの経路を保護者が実際に確認しておくと安心です。

正式な募集要項で確認が必要な項目

2026年8月1日時点では、学校公式サイトに2027年度募集要項のダイジェスト版が掲載されています。

試験日、募集定員、試験科目、配点、特待生制度などは示されていますが、出願期間、受験料、集合時刻、合格発表、入学手続期限などの詳細は、正式な募集要項で改めて確認する必要があります。

  • 出願開始日と締切時刻
  • 受験料と複数回受験の扱い
  • 各入試回の集合時刻
  • 合格発表の日時と方法
  • 入学金の納入期限
  • 合格を保持して再受験するための条件
  • 検定資格証明書の提出方法
  • プレゼンテーション概要書の提出期限
  • 発表で使用できる資料や機器
  • 欠席・遅刻・感染症への対応
  • 受験当日の持ち物

特に、東京純心以外の学校の合格発表を待ってから手続をしたい家庭は、入学金の納入期限を必ず確認しましょう。

説明会と入試体験を活用しよう

東京純心女子中学校では、中学校説明会、オープンキャンパス、純心祭、土曜教室など、受験生が学校を訪れる機会を設けています。

説明会では、募集要項だけでは分かりにくい次の内容を確認するとよいでしょう。

  • 各入試回の合格者数と実質倍率
  • 過年度の合格最低点または平均点
  • 2科と4科の合格判定方法
  • 適性検査型の出題方針
  • プレゼンテーション型の評価基準
  • 複数回受験者の合格状況
  • ベストスコア制度の具体的な利用条件
  • 特待生の認定人数
  • 午後入試の集合時刻
  • 入学手続期限の延長制度があるか

受験生本人は、問題の難易度だけでなく、教室、在校生、教員、祈りのある学校生活などを実際に見て、自分が6年間通いたいと思えるかを確認することが大切です。

本人の得意分野に合う入試を選べる学校

東京純心女子中学校の2027年度入試は、私立型6回、適性検査型3回、プレゼンテーション型1回という多様な日程で実施されます。

私立型では検定資格の加点とベストスコア制度があり、複数回受験の経験を後の合格判定へ生かせます。

適性検査型では、都立中高一貫校対策で身につけた資料読解力や記述力を利用できます。プレゼンテーション型では、基礎学力に加え、自分の興味や経験を伝え、質問を通して考えを深める力が評価されます。

まずは過去問題で得点率60~70%を安定させ、特待生を目指す場合は当日の得点だけで80~85%以上を取れる力をつけることが、受験準備の一つの目安です。

偏差値だけで受験方式を決めるのではなく、本人の得意科目、記述力、表現力、併願校の日程を整理し、最も力を発揮できる方式と試験回を選びましょう。

併願校パターン|多摩地域の女子校・共学校を日程別に整理

東京純心女子中学校の併願校を選ぶ際は、偏差値や入試日程だけでなく、女子校か共学校か、宗教教育の有無、大学附属か進学校か、通学時間、入試方式などを比較することが大切です。

東京純心は、カトリック教育、少人数の女子教育、自然豊かなキャンパス、FYMプロジェクトによる探究・体験活動を特色としています。

そのため、併願校には、同じ女子校やキリスト教学校だけでなく、探究教育が充実した共学校、大学との連携が強い学校、八王子周辺から通いやすい学校も候補となります。

「東京純心に合格できなかった場合の代替校」を探すのではなく、どの学校へ進学しても本人が前向きに6年間を過ごせる組み合わせを作ることが、併願校選びの基本です。

難易度区分は受験生ごとに変わる

ここでは、東京純心女子中学校を標準校と想定し、併願候補をチャレンジ校・標準校・安全校に分けています。

ただし、学校の位置付けは、模擬試験の種類、受験する入試回、受験科目、本人の得意分野によって変わります。

区分考え方
チャレンジ校現在の模試で合格可能性が30~50%程度となる学校
標準校現在の模試で合格可能性が50~80%程度となる学校
安全校複数回の模試で合格可能性80%以上を安定して取れている学校

一度だけ良い判定を取った学校を安全校とするのではなく、複数回の模試と過去問題で安定して得点できるかを確認しましょう。

特に東京純心には、私立型、適性検査型、プレゼンテーション型があります。教科型模試の偏差値が同じでも、受験方式との相性によって合格可能性は変わります。

東京純心を軸とした主な併願候補

想定区分学校名学校区分主な共通点・違い
チャレンジ校候補大妻多摩中学校女子校多摩地域の自然豊かな女子校。探究フィールドワークとデータ活用を重視する
明治学院中学校共学校キリスト教教育を行う大学系列校。明治学院大学への系列校推薦制度がある
カリタス女子中学校女子校カトリック教育を行う女子校。宗教教育、奉仕活動、国際教育との相性が近い
標準校候補東京純心女子中学校女子校カトリック教育、FYM、少人数教育を特色とする本校
共立女子第二中学校女子校八王子市にある自然豊かな女子校。入試日程と受験方式が多い
武蔵野大学中学校共学校大学系列の共学校。探究、ICT、グローバル教育を重視する
安全校候補明星中学校共学校府中市にある大学系列校。特選クラスを含めた学習環境を持つ
啓明学園中学校共学校昭島市にある国際教育に特色を持つ学校。帰国生や国際生も多い
明法中学校共学校東村山市にある少人数教育の共学校。理数・探究教育も重視する

上記の区分は、全ての受験生へ共通するものではありません。本人の模試結果によって、共立女子第二が安全校になる場合もあれば、明星や啓明学園が標準校となる場合もあります。

チャレンジ校候補① 大妻多摩中学校

大妻多摩中学校は、東京都多摩市唐木田にある完全中高一貫の女子校です。

緑豊かなキャンパス、女子だけの環境、探究学習を重視する点は、東京純心と共通しています。

2027年度からは、探究フィールドワークとデータサイエンスリテラシー教育を組み合わせた新しい教育を始めます。入試でも算数1科入試を新設し、2月2日午前入試を追加する方針が発表されています。

東京純心のFYMプロジェクトに魅力を感じる一方、より高い難易度の女子進学校や、データを使った探究教育にも関心がある家庭に適した候補です。

ただし、2027年度の正式な募集要項は2026年9月に配布される予定です。試験時間、募集人数、入学手続期限などは、正式発表後に確認してください。

チャレンジ校候補② 明治学院中学校

明治学院中学校は、東京都東村山市にあるキリスト教系の共学校です。

カトリックとプロテスタントという違いはありますが、聖書を基盤とした人間教育、奉仕、平和、他者を尊重する姿勢を重視する点では、東京純心と共通しています。

また、一定の条件を満たすことで明治学院大学への系列校推薦を利用できるため、大学進学への安心感を重視する家庭にも選ばれています。

2027年度入試試験日試験科目
第1回2月1日午後国語・算数
第2回2月2日午前国語・算数・社会・理科
第3回2月4日午前国語・算数・社会・理科

2月1日午後に入試があるため、午前に別の学校を受験した後の併願候補となります。

ただし、東京純心から明治学院中学校までは距離があります。東京純心の午前入試終了後に移動する場合は、試験終了時刻、バス、鉄道、昼食時間を含めて、実際に間に合うか確認する必要があります。

チャレンジ校候補③ カリタス女子中学校

カリタス女子中学校は、神奈川県川崎市にあるカトリックの女子中高一貫校です。

宗教教育、奉仕活動、女子教育、国際教育を重視する点で、東京純心との共通点が多い学校です。

東京純心の穏やかなカトリック教育に魅力を感じ、通学可能な範囲で同じ宗教的背景を持つ女子校を探している家庭にとって、比較する価値があります。

2027年度入試試験日試験科目
第1回2月1日午前4科
第2回2月1日午後2科
第3回2月2日午後国語と、算数・理科から1科選択
英語資格入試2月2日午後国語1科。英検3級相当以上が出願条件
第4回2月3日午前4科

カリタス女子にも、複数回受験者について、過去の各教科の最高得点を後の回の判定へ利用する制度があります。

一方、八王子方面から川崎市への通学は家庭によって負担が大きくなります。入試日だけでなく、入学後6年間の通学時間を確認してから候補に入れましょう。

標準校候補① 共立女子第二中学校

共立女子第二中学校は、東京純心と同じ八王子市にある女子中高一貫校です。

広い校地、自然豊かな環境、女子教育、大学との連携など、東京純心と比較しやすい要素があります。

2027年度は、2月1日から4日まで複数の入試を設定し、2科・4科型、適性検査型、英語・算数型など、多様な受験方式を用意しています。

主な2027年度日程主な方式
2月1日午前2科・4科型、適性検査型
2月1日午後国語・算数型、英語・算数型
2月2日午前2科・4科型
2月2日午後国語・算数型
2月3日午前国語・算数型
2月4日午前国語・算数型

2月1日午後にも入試があるため、東京純心の2月1日午前入試との組み合わせを検討できます。

どちらも八王子市内ですが、東京純心は滝山町、共立女子第二は元八王子町にあり、徒歩で移動できる距離ではありません。午前入試の終了時刻と午後入試の集合時刻を確認し、タクシーや自家用車だけに頼らない移動計画を作りましょう。

標準校候補② 武蔵野大学中学校

武蔵野大学中学校は、東京都西東京市にある大学系列の共学校です。

仏教精神を基盤とし、探究、ICT、グローバル教育、大学との連携を重視しています。

宗教的な背景は東京純心と異なりますが、知識の習得だけでなく、社会とのつながりや将来の生き方を考える教育に関心がある家庭に適しています。

また、東京純心が女子校であるのに対し、武蔵野大学中学校は共学校です。女子だけの落ち着いた環境と、男女が一緒に学ぶ環境のどちらが本人に合うかを比較できます。

2027年度の学校説明会や受験生向け行事は始まっていますが、入試日程の詳細については、正式な募集要項を確認してください。

安全校候補① 明星中学校

明星中学校は、東京都府中市にある共学校です。明星大学を同じ学園に持ち、理数教育、国際教育、ICT教育、キャリア教育を行っています。

特別選抜クラスと本科クラスがあり、入試成績が優秀な生徒には、授業料の全額または半額相当を給付する特待生制度もあります。

東京純心と比較すると、学校規模が大きく、共学校である点が大きな違いです。

八王子・立川・国分寺・府中方面から通学しやすい家庭では、大学系列校として検討しやすい候補となります。

2026年8月1日時点では、2027年度用の学校案内は公開されていますが、公式サイトに掲載されている詳細な生徒募集要項は2026年度版です。2027年度の日程は正式な募集要項で確認しましょう。

安全校候補② 啓明学園中学校

啓明学園中学校は、東京都昭島市にある共学校です。

帰国生や国際生が多く、様々な文化や言語的背景を持つ生徒が一緒に学ぶ環境に特色があります。

一般入試のほか、適性検査型入試、得意科目入試などが行われており、受験生の得意分野を生かせる可能性があります。

東京純心と同様に、八王子駅だけでなく拝島駅方面を通学経路として考えられる家庭にとって、比較的検討しやすい学校です。

ただし、2026年8月1日時点では、一般受験生向けの2027年度中学校募集要項はまだ掲載されていません。入試日程や科目は、正式発表後に確認してください。

安全校候補③ 明法中学校

明法中学校は、東京都東村山市にある共学校です。

少人数教育、理数教育、探究活動、国際教育などを特色としています。東京純心のFYMに関心がある一方、共学校や理数系の学びを希望する受験生の候補となります。

西武線沿線や多摩北部から通学する家庭では、東京純心、明治学院、明星などと合わせて検討しやすい学校です。

入試方式や日程は年度によって変更されるため、2027年度の正式な募集要項を確認してから受験計画へ組み込みましょう。

東京純心を第一志望とする併願例

東京純心への進学希望が強い場合は、複数回受験を中心に組み立てます。

日程午前午後
2月1日東京純心女子・私立型第1回または適性検査型第1回東京純心女子・私立型第2回、または共立女子第二
2月2日東京純心女子・私立型第3回または適性検査型第2回東京純心女子・プレゼンテーション型、または共立女子第二
2月3日東京純心女子・私立型第4回東京純心女子・私立型第5回
2月4日共立女子第二、明治学院中学校など休養または結果に応じて手続

東京純心の私立型にはベストスコア制度があるため、複数回受験した場合は、各教科の過去最高得点を後の回の合格判定へ生かせます。

一方、午前・午後を連日受験すると、本人の疲労が大きくなります。全ての回へ出願するのではなく、過去問題の得点と第一志望度を踏まえて必要な回を選びましょう。

上位校へ挑戦する併願例

東京純心を標準校または安全校とし、上位校へ挑戦する場合の一例です。

日程午前午後
2月1日大妻多摩、カリタス女子などのチャレンジ校東京純心女子・私立型第2回、共立女子第二、明治学院中学校など
2月2日東京純心女子・私立型第3回、大妻多摩、明治学院中学校など東京純心女子・プレゼンテーション型、カリタス女子など
2月3日東京純心女子・私立型第4回、カリタス女子第4回など東京純心女子・私立型第5回
2月4日明治学院中学校、共立女子第二など結果に応じて手続

この日程では、2月1日午前にチャレンジ校を受験し、午後または2月2日以降に東京純心の合格を目指します。

ただし、2月1日午後の東京純心は募集人数が午前より少なく、午前入試と同じ合格可能性になるとは限りません。東京純心への進学希望が強い場合は、募集人数の多い2月1日午前を優先する方が安全です。

カトリック女子校を中心とする併願例

宗教教育、奉仕活動、女子教育を重視する場合は、東京純心とカリタス女子を中心に検討できます。

日程受験候補
2月1日午前東京純心女子またはカリタス女子第1回
2月1日午後東京純心女子第2回、カリタス女子第2回、共立女子第二
2月2日午前東京純心女子第3回
2月2日午後東京純心女子プレゼンテーション型、カリタス女子第3回・英語資格入試
2月3日午前東京純心女子第4回またはカリタス女子第4回

東京純心とカリタス女子は、学校の教育方針には共通点がありますが、所在地は八王子市と川崎市で大きく離れています。

午前と午後に両校を組み合わせる場合は、移動が現実的かを必ず確認してください。入試当日に可能であっても、入学後の通学時間が長すぎる場合は、併願校として適切とはいえません。

適性検査型を利用する併願例

都立南多摩中等教育学校、都立立川国際中等教育学校、都立三鷹中等教育学校などを第一志望とする受験生は、東京純心の適性検査型を利用できます。

日程受験候補
2月1日午前東京純心女子・適性検査型第1回、または共立女子第二・適性検査型
2月2日午前東京純心女子・適性検査型第2回
2月3日都立中高一貫校の適性検査
2月4日以降私立校の追加受験や入学手続
2月11日東京純心女子・適性検査型第3回

公立中高一貫校対策で学んだ資料読解、作文、条件整理を私立校入試でも生かせることが利点です。

ただし、都立中高一貫校の合格発表まで、私立中学校の入学手続を待ってもらえるとは限りません。延納制度の有無と入学金の納入期限を確認しましょう。

2月1日午前・午後の組み合わせは移動が重要

東京純心は鉄道駅から徒歩で行ける学校ではなく、八王子駅、京王八王子駅、拝島駅などからバスを利用します。

午後入試へ移動する場合は、試験時間だけでなく、校舎からバスロータリーまでの移動、バス待ち、道路渋滞、鉄道の乗り換えを考える必要があります。

特に次の組み合わせは、事前に実際の経路を確認しましょう。

  • 東京純心午前から共立女子第二午後
  • 東京純心午前から明治学院午後
  • 東京純心午前からカリタス女子午後
  • 他校午前から東京純心午後

地図上では近く見えても、直通の公共交通機関がなく、八王子駅や拝島駅を経由すると長い時間がかかる場合があります。

午後入試の集合時刻ぎりぎりに到着する計画ではなく、昼食と休憩を含め、少なくとも30分程度の余裕を持てる組み合わせが理想です。

入学手続期限も併願校選びの重要な条件

複数の学校から合格を得ても、入学金の納入期限が第一志望校の合格発表より前に設定されている場合があります。

2027年度の明治学院中学校では、第1回・第2回入試の入学手続期限が2月4日14時、第3回は2月5日12時と案内されています。

学校によっては、都立中高一貫校の受検票を提出することで手続期限を延長できる場合もあります。

受験料だけでなく、次の点を一覧にしておきましょう。

  • 合格発表日時
  • 入学金の納入期限
  • 延納制度の有無
  • 一度納めた入学金が返金されるか
  • 制服採寸や入学者説明会の日程
  • 第一志望校の合格発表を待てるか

学校の教育方針を比較する

学校名宗教・系列学校区分比較したい特色
東京純心女子カトリック女子校FYM、少人数教育、平和教育、自然豊かな環境
大妻多摩大妻学院女子校探究フィールドワーク、データ活用、女子進学校
明治学院キリスト教・明治学院大学系列共学校系列校推薦、キリスト教教育、共学校生活
カリタス女子カトリック女子校奉仕、国際教育、英語・フランス語教育
共立女子第二共立女子学園女子校八王子の広い校地、女子教育、共立女子大学との連携
武蔵野大学仏教・武蔵野大学系列共学校探究、ICT、大学連携、グローバル教育
明星明星学苑・明星大学系列共学校理数・国際・ICT教育、特選クラス
啓明学園学校法人啓明学園共学校国際生の多い環境、多文化理解、国際教育

東京純心を気に入った理由が「女子校」「カトリック」「自然」「探究」「少人数」のどれなのかを整理すると、併願校を選びやすくなります。

例えば、カトリック教育を最優先する場合はカリタス女子、女子校と自然環境を重視する場合は共立女子第二や大妻多摩、大学系列の安心感を求める場合は明治学院や武蔵野大学、明星が比較候補となります。

安全校は偏差値だけで決めない

安全校は、合格しやすいだけでなく、実際に進学する意思を持てる学校である必要があります。

安全校を選ぶ際は、次の条件を確認しましょう。

  • 複数回の模試で80%以上の合格可能性を取れている
  • 過去問題で合格最低点を安定して上回れる
  • 入試問題の形式が本人に合っている
  • 合格した場合に実際に進学できる
  • 通学を6年間続けられる
  • 本人が学校生活に魅力を感じている
  • 家庭が学費を負担できる

模試の偏差値が低く表示される学校でも、得意科目と入試科目が合わなければ不合格になることがあります。

また、安全校の対策を全く行わず、第一志望校の問題だけを解き続けることも危険です。少なくとも1~2年分の過去問題を解き、出題形式と時間配分を確認しましょう。

併願計画を決めるための手順

  1. 東京純心を第一志望・標準校・安全校のどこに置くか決める
  2. 模試の合格可能性からチャレンジ・標準・安全を1校以上ずつ選ぶ
  3. 女子校と共学校のどちらでも進学できるか確認する
  4. 宗教教育や大学系列など、家庭が重視する条件を整理する
  5. 2027年度の試験日・集合時刻・試験科目を一覧にする
  6. 午前校から午後校まで実際の交通手段で移動してみる
  7. 合格発表と入学手続期限を確認する
  8. 進学する可能性のある全校の過去問題を解く

併願校は、1月の模試結果が出てから初めて考えるのではなく、夏から秋に学校説明会や文化祭へ参加し、候補を絞っておくことが重要です。

本人が納得できる併願校を選ぼう

東京純心女子中学校の併願校には、大妻多摩、明治学院、カリタス女子、共立女子第二、武蔵野大学、明星、啓明学園、明法などが考えられます。

ただし、最適な組み合わせは、居住地、模試偏差値、受験科目、女子校への希望、宗教教育への考え方によって異なります。

東京純心を第一志望とする場合は、2月1日午前を軸に複数回受験を組み合わせ、共立女子第二など近隣校の午後入試も検討できます。

上位校へ挑戦する場合は、2月1日午前に大妻多摩やカリタス女子、午後に東京純心や明治学院などを組み合わせる方法がありますが、移動時間と東京純心の第一志望度を慎重に判断する必要があります。

偏差値だけで学校を並べるのではなく、本人が実際に進学してもよいと思える学校を選び、チャレンジ・標準・安全の3段階を無理のない日程でそろえることが、後悔の少ない併願計画につながります。

在校生・保護者の声|自然豊かな環境と自由な午後に関する評判

東京純心女子中学校については、在校生や保護者、学校説明会へ参加した受験生家庭から、「生徒が穏やかで礼儀正しい」「先生へ質問や相談をしやすい」「FYMを通して様々なことへ挑戦できる」という声が多く見られます。

特に評価されているのは、少人数の女子校ならではの落ち着いた人間関係、自然豊かなキャンパス、教員との距離の近さ、午後の時間を使ったFYMアクティビティです。

一方で、東京純心は鉄道駅からバスで通学する学校であり、FYM講座やクラブ活動を自分で選択して予定を管理する必要があります。カトリックの宗教行事や女子校の雰囲気を含め、本人との相性を確認することも欠かせません。

学校から発信される好意的な声だけで判断せず、説明会や純心祭で在校生の様子を見て、通学経路も実際に体験することが、入学後のミスマッチを防ぐために重要です。

在校生から多く聞かれる東京純心の魅力

評価されている点在校生の声から読み取れる内容
先生との距離分からない問題や学校生活の悩みを相談しやすい
FYMアクティビティ興味のある講座を選び、教科以外の分野にも挑戦できる
英語教育授業や発表を通して、読解力と発言力の両方を伸ばせる
学校行事純心祭、合唱コンクール、探究発表などで仲間と協力できる
中高のつながりクラブ活動などを通して、先輩・後輩と交流できる
自然環境緑に囲まれた静かなキャンパスで落ち着いて過ごせる
女子校の環境性別による役割分担を気にせず、様々な活動へ挑戦できる

「先生へ質問しやすい」という声

在校生からは、教員と生徒の距離が比較的近く、授業で分からなかったことを質問しやすいという声があります。

職員室前には、生徒が教員へ質問や相談をするためのスペースがあります。教科の質問だけでなく、学校生活、友人関係、FYMの講座選択、進路について相談することもできます。

少人数の学校であるため、教員が生徒一人ひとりの性格や学習状況を把握しやすいことも利点です。

授業中に積極的に手を挙げることが苦手な生徒でも、授業後や放課後に個別で質問できる環境があることは安心材料となります。

ただし、「質問しやすい環境があること」と「本人が実際に質問できること」は別です。入学後は、分からないことをそのままにせず、自分から教員へ声を掛ける姿勢も必要になります。

授業参観では落ち着いたクラスの雰囲気が評価されている

学校が公表している授業参観後の保護者アンケートでは、クラスの雰囲気が穏やかで、生徒が落ち着いて授業へ参加していたという感想が紹介されています。

中学1年生の授業については、教員が生徒の理解度を確認しながら丁寧に進めていることや、話し合いと発表を取り入れた「学び方」の授業を評価する声があります。

一方的に教員の話を聞くだけではなく、生徒同士で考えを共有し、自分の言葉で説明する機会が用意されています。

人前で話すことが得意な生徒だけでなく、少人数のグループから発表経験を積み重ねられる点も、東京純心の学習環境の特徴です。

FYMを通して得意・不得意の両方へ挑戦できる

在校生からは、FYMや学校行事を通して、自分の得意なことだけでなく、苦手なことにも挑戦できるようになったという声があります。

FYMアクティビティでは、学力養成、英語、音楽、美術、ボランティア、商品開発、自然観察など、学期ごとに様々な講座が開講されます。

興味のある分野を更に深めるだけでなく、それまで経験したことのない活動へ参加できることが魅力です。

FYMの活動例生徒が感じやすい魅力
保育園ボランティア子どもとの関わりを通して、相手のために行動する喜びを知る
音楽・英語講座歌や発表を楽しみながら、発音や表現力を伸ばせる
商品開発企画、価格、宣伝、販売まで実社会に近い経験ができる
救命講習緊急時に人の命を守るための知識と行動を学べる
自習室・学力講座自分の課題に合わせて復習や受験勉強を進められる
デッサン・ものづくり教科の枠を越えて、好きな表現へ取り組める

学校が公表しているFYMの生徒アンケートでは、学力養成系講座と体験活動系講座のいずれについても、高い満足度が示されています。

ただし、満足度が高いからといって、全ての講座が全ての生徒に合うわけではありません。希望者が多い講座の選考方法や、講座を変更できる時期についても確認しておきましょう。

午後の選択肢が多いことを評価する声

東京純心では、13時までに正課授業を終え、昼食後の時間をFYMアクティビティやクラブ活動に使います。

在校生にとっては、毎日同じ時間割で過ごすのではなく、自分の興味や学習状況に合わせて午後の活動を選べることが魅力です。

受験勉強を進めたい時期には学力養成講座、興味を広げたい時期には体験講座というように、目的に合わせて選択できます。

早めに帰宅して家庭で過ごす日と、学校に残って活動する日を組み合わせられることも、生活の自由度につながります。

一方、自分で選べるからこそ、何を選べばよいか迷う生徒もいます。講座の名称だけで決めず、目的、活動内容、終了時刻、クラブとの重なりを確認することが必要です。

英語の授業と発表機会に関する評価

在校生からは、東京純心が英語教育へ力を入れており、基本的な知識だけでなく、読解力や発言力を伸ばす機会があるという声が紹介されています。

中学校では英語の授業時間を多く確保し、英会話、音読、発表、英語検定対策などを組み合わせています。

FYMでも、英語発音講座や音楽を通した英語活動などが行われます。文法や単語を覚えるだけでなく、実際に声へ出して伝える経験を積めることが特徴です。

ただし、授業時間が多いことは、英語が苦手な生徒にとって負担となる可能性もあります。小学校段階で英語が得意である必要はありませんが、単語や文法の復習を継続する習慣が求められます。

学校行事を通して自分を変えられたという声

在校生からは、FYMだけでなく、純心祭、スポーツ大会、合唱コンクール、探究発表などを通して、以前より積極的になれたという声があります。

学校行事では、目立つ役割だけでなく、企画、準備、記録、会計、舞台裏、来場者対応など、様々な仕事があります。

最初は人前で話すことが苦手でも、クラスやクラブで小さな役割を積み重ね、講堂での発表へ挑戦する生徒もいます。

女子校では、司会、リーダー、音響、舞台設営、スポーツの中心選手など、全ての役割を女子生徒が担います。性別による遠慮をせず、自分の得意分野を生かしやすい環境です。

先輩・後輩との距離が近い

中学生と高校生が同じキャンパスで過ごし、多くのクラブが中高合同で活動しています。

中学1年生は、高校生の技術や学校生活への姿勢を見ながら、クラブのルールや行事の進め方を学びます。

高校生から勉強方法や進路について話を聞けることも、中高一貫校の利点です。

学年を越えた交流がある一方、中学生と高校生では体力や技術、学習量が異なります。クラブによっては、高校生を中心に活動が進むと感じる場合もあるため、体験入部で実際の雰囲気を確認しましょう。

自然豊かで校内が整っているという評判

受験生や保護者からは、キャンパスの緑の多さや、校内の落ち着いた雰囲気を評価する声があります。

約6万㎡の校地には、桜並木、芝生、花壇、樹木、自然の残る山などがあります。

鉄道駅前の学校とは異なり、街の騒音から離れた環境で授業、読書、探究、クラブ活動へ取り組めます。

学校説明会の参加者からも、校舎の環境だけでなく、案内を担当する在校生の落ち着いた態度や親切な対応が印象に残ったという感想が紹介されています。

ただし、自然が多い立地であるため、駅から徒歩で通える利便性はありません。環境の魅力と通学負担をセットで考えることが大切です。

「生徒が礼儀正しく親切」という受験生家庭の声

中学校説明会やオープンキャンパスの参加者アンケートでは、在校生が礼儀正しく、受験生へ優しく声を掛けていたことを評価する感想が見られます。

人前で話すことが得意ではない小学生に対しても、在校生が自然に話し掛け、体験プログラムへ参加しやすくしてくれたという声があります。

生徒自身が学校説明会、オープンキャンパス、純心祭などの運営に関わるため、来校者への挨拶や案内も学校生活における学びの一つとなっています。

ただし、学校行事で案内を担当する生徒は、役割を理解して準備したうえで参加しています。当日の印象だけで学校全体の人間関係を判断せず、授業公開や純心祭など、異なる場面でも生徒の様子を見るとよいでしょう。

保護者から評価される少人数のサポート

保護者からは、中学1年生の学校生活や授業について、教員が一人ひとりを丁寧に見ていると感じられたという声があります。

小学校から中学校への進学直後は、通学時間、定期試験、教科担任制、友人関係など、大きな変化があります。

少人数の学校では、表情、提出物、欠席、友人関係などの変化に教員が気づきやすく、生徒へ声を掛けやすいことが利点です。

カウンセリングルームもあり、学習や友人関係について、教員とは異なる立場の専門家へ相談できます。

一方、少人数だから全ての問題が自動的に解決するわけではありません。困ったときに相談できる相手や、保護者への連絡方法を入学前に確認しておきましょう。

探究学習を評価する保護者の声

説明会や授業参観へ参加した保護者からは、中学段階から考える力や探究心を育てることに魅力を感じたという声があります。

東京純心では、中学1年生で情報の調べ方や発表の基礎を学び、中学2年生で社会とのつながりを考え、中学3年生で個人の卒業研究へ取り組みます。

一度の発表で終わるのではなく、学年ごとに段階を踏んで調査・対話・発表の力を伸ばす仕組みです。

学校説明会では、在校生が探究成果を発表することもあり、受験生家庭が入学後の成長を具体的に想像しやすくなっています。

カトリック教育の穏やかな雰囲気

東京純心では、聖書朗読、聖堂朝礼、創立記念式典、純心祈りの日、クリスマス会などが学校生活に組み込まれています。

在校生は、宗教の授業や行事を通して、命、平和、他者への奉仕、自分の生き方について考えます。

祈りの時間があることで気持ちを落ち着かせられることや、学校全体に穏やかな雰囲気があることを魅力に感じる家庭もあります。

一方、宗教行事へ関心がない生徒にとっては、入学前に想像していた以上に宗教教育の時間が多いと感じる可能性があります。

本人や家庭がカトリック信者である必要はありませんが、祈り、聖歌、宗教の授業、平和教育へ敬意を持って参加できることが大切です。

小テストや日々の課題は少なくない

在校生からは、学校生活の楽しさだけでなく、小テストやクラブ活動が重なると大変な時期もあるという率直な声も紹介されています。

英単語、漢字、計算などの小テストや、授業の課題を継続して進める必要があります。

午後のFYMやクラブ活動に参加すると帰宅が遅くなるため、家庭学習を後回しにすると、提出物や試験勉強が重なりやすくなります。

学校の支援を利用しながら、次のような習慣を身につけることが必要です。

  • 授業を受けた日に短時間でも復習する
  • 小テストの範囲を早めに確認する
  • 通学時間を暗記や読書に利用する
  • FYMやクラブのない日に学習時間を確保する
  • 分からない問題は早めに質問する
  • 定期試験前だけに勉強を集中させない

バス通学に関する注意点

学校生活について考える際に、在校生や保護者が毎日向き合うことになるのが通学です。

東京純心は、JR八王子駅、京王八王子駅、拝島駅、秋川駅、福生駅などから西東京バスを利用します。

校地内のバスロータリーで乗降できる安心感がある一方、道路の混雑やバスの待ち時間によって、所要時間が変わることがあります。

FYMやクラブ活動を終えた後は、帰宅時のバス時刻も考えて行動しなければなりません。

学校への満足度が高くても、毎日の通学負担が大きすぎると、睡眠時間や家庭学習へ影響します。説明会では、休日の臨時バスだけでなく、平日の登下校時間帯のダイヤを確認しましょう。

自由度の高いFYMには自己管理が必要

FYMアクティビティは、生徒が自分の興味や学習課題に応じて講座を選べる制度です。

自分で目標を決めることが好きな生徒には大きな魅力ですが、決められた時間割に従う方が安心できる生徒は、選択肢の多さに迷うことがあります。

興味のある体験講座だけを選び続け、苦手教科の復習を後回しにすることも考えられます。

本人の主体性を尊重しながら、必要に応じて教員や保護者が次の点を一緒に整理するとよいでしょう。

  • 今の学習課題は何か
  • 将来につながる興味は何か
  • クラブ活動と重ならないか
  • 帰宅時刻が遅くなりすぎないか
  • 一学期の中で学力系と体験系をどのように組み合わせるか

少人数校ならではの利点と注意点

少人数の学校では、教員が生徒を把握しやすく、学年を越えた関係を築きやすいという利点があります。

行事や委員会で一人ひとりが役割を持つ機会も増えます。大規模校では目立ちにくい生徒でも、発表や運営へ挑戦する場面があります。

一方、同学年の人数が少ないため、友人関係の選択肢が大規模校より限られる場合があります。

一度人間関係で悩んだときに、クラス替えだけで環境を大きく変えることが難しい可能性もあります。

少人数であることを「必ず全員と仲良くできる」と捉えるのではなく、悩みが生じた場合に担任、学年教員、カウンセラーがどのように支援するかを確認しましょう。

女子校の雰囲気が本人に合うか

女子校では、授業、委員会、生徒会、学校行事、クラブ活動の全ての役割を女子生徒が担います。

異性の目を気にせず発言しやすいことや、理数分野、スポーツ、舞台運営などへ自由に挑戦しやすいことを魅力に感じる生徒がいます。

一方、小学校まで共学で過ごした生徒の中には、女子だけの人間関係に不安を感じる場合もあります。

女子校であることを保護者だけで決めるのではなく、受験生本人が在校生同士の話し方や教室の雰囲気を見て、安心して過ごせそうかを確認することが大切です。

学校発信の声を見る際の注意点

学校公式サイトで紹介される在校生・保護者の声は、東京純心の教育や学校生活を具体的に知るための有用な資料です。

ただし、学校が選んで掲載している内容であるため、好意的な感想が中心となります。

また、説明会やオープンキャンパスのアンケートは、在校生の保護者ではなく、受験を検討している来校者の感想が含まれています。

説明会の満足度が高いことと、入学後6年間の学校生活への満足度が高いことは同じではありません。

評判を確認する際は、次の情報を組み合わせましょう。

  • 学校公式サイトの在校生インタビュー
  • 授業参観に参加した保護者の感想
  • 学校説明会やオープンキャンパスの参加者アンケート
  • 純心祭で見た在校生の様子
  • 個別相談での教員の回答
  • 通学時間や学費など家庭で確認できる客観的な条件

口コミサイトの情報は時期を確認する

インターネット上の口コミには、学校生活の良い点だけでなく、教員、人間関係、校則、進路指導などへの不満が書かれている場合があります。

個人の経験として参考にはなりますが、投稿者の学年、在籍時期、コース、本人の性格によって感じ方は異なります。

東京純心では、FYMプロジェクト、高校の単位制コース、チーム担任制を見据えた体制など、新しい取り組みが始まっています。

数年前の口コミには、現在とは異なる時間割や学校制度について書かれている可能性があります。

口コミを見る場合は、次の点を確認しましょう。

  • いつ在籍した生徒・保護者の投稿か
  • 中学校と高等学校のどちらについて書かれているか
  • 個人的な経験か、学校全体に共通する事実か
  • 同じ内容が複数の情報源で確認できるか
  • 現在の制度に当てはまる内容か

学校訪問で確認したい在校生の様子

東京純心との相性を判断するには、学校説明会の内容だけでなく、在校生の自然な様子を見ることが重要です。

純心祭、授業公開、オープンキャンパスなどでは、次の点に注目しましょう。

  • 在校生が来校者へ自然に挨拶しているか
  • 生徒同士がどのような言葉遣いで話しているか
  • 一人で過ごしている生徒にも居場所があるか
  • 教員と生徒が話すときの距離感
  • 中学生と高校生がどのように関わっているか
  • 発表が得意ではない生徒にも役割があるか
  • 校内が静かすぎず、騒がしすぎないか
  • 受験生本人が在校生の中に入った姿を想像できるか

案内担当の生徒だけでなく、廊下、図書館、クラブ展示、食堂などで過ごす生徒の様子を見ると、日常に近い学校の雰囲気をつかみやすくなります。

個別相談で質問したい内容

学校の良い点だけでなく、入学後に困る可能性があることも具体的に質問しましょう。

  • 中学1年生が学校生活へ慣れるまでの支援
  • 授業についていけない場合の補習
  • FYMの講座を自分で決められない場合の支援
  • 友人関係で悩んだ場合の相談方法
  • 欠席が続いた場合の学習支援
  • クラブ活動と学習を両立できない場合の対応
  • 宗教行事へ戸惑う生徒への説明
  • 保護者と学校が連絡を取る方法
  • 高校進学時のコース選択と基準
  • 学校を離れる生徒がいる場合の主な理由

質問に対して良い面だけを強調するのではなく、課題や対応方法まで具体的に説明してもらえるかも、学校への信頼を判断する材料となります。

東京純心女子中学校の評判を整理すると

好意的な評判入学前に確認したい点
生徒が穏やかで礼儀正しい行事だけでなく、普段の授業や休み時間の様子
先生との距離が近く質問しやすい補習、相談、保護者連絡の具体的な仕組み
FYMで様々な分野へ挑戦できる講座の選考、追加費用、クラブとの重なり
自然豊かな環境で落ち着いて学べる電車とバスを使う毎日の通学負担
女子校で全ての役割へ挑戦できる女子だけの人間関係が本人に合うか
祈りや平和教育を通して心を育てる宗教の授業や行事へ敬意を持って参加できるか
少人数で一人ひとりを見てもらいやすい友人関係で悩んだ際の支援体制
英語や探究の発表機会が多い日々の小テスト、課題、発表への負担

温かな環境を生かせるかは本人の主体性も重要

東京純心女子中学校に関する声からは、穏やかな生徒、親身な教員、自然豊かな環境、FYMによる多様な学びを評価する傾向が見られます。

特に、少人数の女子校で安心して過ごしながら、自分の興味を見つけ、発表や体験へ少しずつ挑戦したい生徒にとって魅力のある学校です。

一方、FYMの講座選択や毎日の学習には、本人の自己管理が求められます。バス通学、宗教教育、女子校の人間関係も、家庭によって評価が分かれるポイントです。

東京純心の評判を確かめる際は、在校生や保護者の好意的な声を参考にしながら、受験生本人が学校訪問を通して「この環境なら自分らしく6年間を過ごせる」と感じられるかを最も大切にしましょう。

この学校に向いている子の特徴|自分の興味を主体的に深めたい女子

東京純心女子中学校は、カトリックの精神に基づく人間教育と、午後の時間を活用したFYMプロジェクトを組み合わせた女子校です。

決められた授業を受けるだけでなく、学力養成、探究、大学・企業連携、ボランティア、芸術、自然体験などから、自分の興味や課題に合う活動を選びます。

そのため、入学時から明確な将来の夢を持っている必要はありません。むしろ、様々な経験を通して、自分が好きなことや社会の中で果たしたい役割を少しずつ見つけたい子に適しています。

一方、午後の選択肢が多い分、自分で予定を決め、学習と活動を両立する力も必要です。カトリック教育、女子校の人間関係、バスを利用する通学環境が本人に合うかも確認しなければなりません。

落ち着いた環境で見守られながら、自分の興味を広げ、少しずつ主体性を育てたい女子にとって、東京純心女子中学校は相性のよい学校といえるでしょう。

自分の興味や将来の目標をこれから見つけたい子

東京純心の教育を象徴するFYMは、「Find Your Mission=自分の使命を見つける」ことを目的としています。

入学時点で将来の職業や進学したい学部が決まっていなくても問題ありません。中学校生活の中で様々な人、学問、仕事、社会課題に触れ、自分の興味を探していきます。

次のような子には、FYMの仕組みを生かしやすいでしょう。

  • 好きなことはあるが、将来とどのようにつながるか分からない子
  • 色々な体験をしてから進路を考えたい子
  • 教科書だけでなく、実際の社会や仕事について学びたい子
  • 興味を持ったテーマを自分で調べることが好きな子
  • 大学や企業、地域の人から直接話を聞きたい子
  • 自分に何が向いているかを6年間かけて探したい子

反対に、小学生の段階で将来の目標が決まっている子も、FYMを通して関心分野を更に深められます。

看護、医療、福祉、教育、国際交流、芸術、科学など、興味のある分野に関連する講座を選び、学校外の人や施設と関わりながら理解を広げられます。

自分で講座や過ごし方を選ぶことを楽しめる子

東京純心では、13時までに正課授業を終え、昼食後の時間をFYMアクティビティやクラブ活動に活用します。

午後は全員が同じ時間割で過ごすのではなく、学力養成、探究、ボランティア、芸術、資格対策などから、自分に必要な活動を選びます。

大学の履修登録のように、自分の興味や目標を考えて予定を組むことに魅力を感じる子に向いています。

ただし、自由に選べることは、好きなことだけを行ってよいという意味ではありません。

苦手教科の復習が必要な時期には学力養成講座を選び、余裕がある時期には体験活動へ挑戦するなど、自分の状況を判断する必要があります。

FYMを生かしやすい子支援が必要になりやすい子
興味のある講座を自分で探せる選択肢が多いと決められなくなる
新しい活動へ挑戦することを楽しめる失敗を恐れて未経験の活動を避ける
学習と体験のバランスを考えられる好きな活動を優先して課題を後回しにする
困ったときに教員へ相談できる迷っても一人で抱え込んでしまう

現時点で自己管理が得意でなくても、教員や保護者と相談しながら選択する経験を重ねることで、少しずつ力を伸ばせます。

受け身ではなく、体験しながら学びたい子

東京純心では、授業で知識を学ぶだけでなく、企業との商品開発、大学での実験、自然観察、救命講習、ボランティアなど、実際の体験を重視しています。

本や映像で知るだけでなく、自分で見て、聞いて、行動することで理解を深めたい子に適しています。

  • 実験や観察が好きな子
  • ものづくりや企画を楽しめる子
  • 校外へ出て新しい人と関わりたい子
  • 調べた内容を発表や作品にまとめたい子
  • 失敗を含めて経験から学びたい子

体験活動では、思い通りに進まないこともあります。企画がまとまらない、仲間と意見が合わない、想像していた活動と違うといった経験も、自分を知るための材料となります。

結果だけでなく、活動の過程や振り返りを大切にできる子ほど、FYMから多くの学びを得られるでしょう。

人の役に立つことや社会貢献に関心がある子

東京純心のカトリック教育では、自分の能力を自分のためだけでなく、周囲の人や社会のために生かすことを大切にしています。

FYMや学校行事、つくし部などでは、保育園、高齢者施設、医療施設、地域社会と関わる機会があります。

次のような気持ちを持つ子に向いています。

  • 困っている人のために何かしたい
  • 小さな子どもや高齢者と関わることが好き
  • 福祉や医療、教育の仕事に関心がある
  • ボランティアを通して社会を知りたい
  • 自分にできる小さな行動を積み重ねたい

ただし、奉仕とは、自分を犠牲にして相手の要求を全て受け入れることではありません。

相手の立場を理解し、何が本当に必要なのかを考え、自分にできる範囲で責任を持って行動する姿勢が求められます。

命や平和について深く考えたい子

東京純心は、長崎の被爆校を教育的なルーツに持ち、命と平和について考える教育を重視しています。

8月9日の純心祈りの日、宗教の授業、講演、研修、ボランティアなどを通して、戦争、差別、貧困、人権などへ視野を広げます。

歴史上の出来事を暗記するだけでなく、現在の社会と結び付け、自分に何ができるかを考えたい子に適しています。

世界の出来事や社会問題について、すぐに正解を求めるのではなく、異なる立場の意見を聞き、自分なりに考え続ける姿勢が大切です。

カトリック教育へ敬意を持って参加できる子

東京純心へ入学するために、本人や家族がカトリック信者である必要はありません。

一方、宗教の授業、聖書朗読、聖堂朝礼、祈り、聖歌、創立記念式典、クリスマス会などは、学校生活の一部です。

信仰を持っていなくても、カトリックの考え方や学校の伝統を尊重し、宗教行事へ誠実に参加できることが重要です。

相性がよい姿勢入学前に確認したい姿勢
異なる宗教や価値観を学ぶことに抵抗がない宗教に関する授業を全く受けたくない
祈りや静かに振り返る時間を大切にできる宗教行事を不要なものと感じてしまう
命や平和について考えたい学校の建学の精神へ共感できない
他者への奉仕を前向きに捉えられるボランティアや社会貢献へ強い抵抗がある

学校説明会では、宗教行事の内容や、信者ではない在校生がどのように参加しているかを確認するとよいでしょう。

落ち着いた女子校の環境で過ごしたい子

東京純心では、授業、委員会、生徒会、学校行事、クラブ活動の全ての役割を女子生徒が担います。

異性の目を気にして発言を控えがちな子でも、女子だけの環境では、自分の意見を出しやすくなる場合があります。

リーダー、司会、スポーツ、理科実験、舞台運営、機器操作などを性別で分けることなく、一人ひとりが挑戦できます。

次のような子には、女子校の環境が成長につながる可能性があります。

  • 穏やかな雰囲気の中で友人関係を築きたい子
  • 異性の目を気にせず発言や発表をしたい子
  • 女子だけで学校行事を作り上げる経験をしたい子
  • 年齢の近い女性の先輩を身近な目標にしたい子
  • 女性の生き方やキャリアについて考えたい子

一方、女子校の人間関係が本人に合うかは、実際に訪問しなければ分かりません。

保護者が女子校を希望していても、本人が共学校を強く望んでいる場合は、東京純心と共学校の両方を訪れ、納得して選ぶことが大切です。

少人数の環境で丁寧に見守ってほしい子

東京純心は、大規模校と比べて、生徒一人ひとりの学習や生活の様子を教員が把握しやすい環境です。

授業で分からないこと、友人関係、FYMの選択、将来の進路などを相談しながら成長したい子に向いています。

特に、次のような子は少人数教育の利点を感じやすいでしょう。

  • 大人数の中では質問や発言をためらいやすい子
  • 教員に自分の性格や学習状況を理解してほしい子
  • 少しずつ人前で話す経験を積みたい子
  • 困ったときに相談できる大人が複数いると安心できる子
  • 学年を越えた人間関係を築きたい子

ただし、少人数であることは、何もしなくても常にきめ細かく指導してもらえるという意味ではありません。

分からないことや困っていることを自分から伝える力も、学校生活を通して育てる必要があります。

人前で話す力を少しずつ伸ばしたい子

東京純心では、授業、FYM、純心祭、合唱コンクール、英語レシテーションコンテスト、純心エキシビションなど、発表する機会が多くあります。

入学時から発表が得意である必要はありません。少人数の話し合い、クラス発表、学年発表というように、段階的に経験を積めます。

次のような子に適しています。

  • 自分の考えを言葉にする力を伸ばしたい子
  • 調べた内容を人に伝えることが好きな子
  • 英語での発表やスピーチへ挑戦したい子
  • 緊張しても少しずつ人前に立てるようになりたい子
  • 質問を受けながら考えを深めたい子

一方、発表やグループ活動を強く避けたい子は、学校生活の中で負担を感じる可能性があります。

本人が「今は苦手だが、少しずつ挑戦したい」と思えるかどうかが重要です。

英語を継続して学びたい子

東京純心では、中学校段階から英語の授業を多く設定し、読む・書く・聞く・話す力を育てます。

単語や文法だけでなく、英会話、音読、発表、検定対策、FYMの英語講座などへ取り組みます。

英語が既に得意な子だけでなく、入学後に基礎から継続して力を伸ばしたい子にも適しています。

ただし、英単語、小テスト、課題などを日々積み重ねる必要があります。短期間の試験勉強だけで対応するのではなく、毎日少しずつ学習できる子ほど成果につながりやすいでしょう。

自然豊かな環境で学校生活を送りたい子

東京純心のキャンパスは、八王子の丘陵地にあり、校内には桜並木、芝生、花壇、樹木、自然の残る山などがあります。

駅前のにぎやかな環境よりも、静かで緑の多い場所を好む子に向いています。

  • 植物や動物、自然観察に関心がある子
  • 広いグラウンドやキャンパスで過ごしたい子
  • 街の騒音から離れた環境で学びたい子
  • 昼休みや移動時間にも季節を感じたい子
  • 理科や探究で身近な自然を活用したい子

一方、放課後に駅前の商業施設へ立ち寄るような学校生活を期待する子には、イメージが異なる可能性があります。

東京純心では、学校内のFYM、クラブ、図書館、自習などを中心に放課後を過ごします。

電車とバスを使う通学を続けられる子

東京純心は、鉄道駅から徒歩で通える学校ではありません。八王子駅、京王八王子駅、拝島駅、秋川駅、福生駅などから西東京バスを利用します。

校地内のバスロータリーで乗降できる安心感はありますが、電車とバスの乗り換え、待ち時間、道路渋滞を含めた通学時間を考える必要があります。

入学後は、FYMやクラブ活動を終えた時刻に合わせ、自分で帰宅するバスを確認しなければなりません。

次の条件を満たせるか、入学前に確認しましょう。

  • 朝の起床時刻に無理がない
  • 電車とバスの乗り換えを一人で行える
  • 片道の通学時間を6年間継続できる
  • 遅延や運休時に別の経路を利用できる
  • クラブ活動後も十分な睡眠時間を確保できる
  • 通学中に体調が悪くなった場合の対応を理解している

学校への憧れだけで判断せず、平日の登校時間に近い時間帯で実際に通学経路を体験することが大切です。

日々の課題を計画的に進められる子

東京純心では、授業、FYM、クラブ活動、学校行事が充実しています。その分、学習時間を自分で確保する必要があります。

英単語、漢字、計算などの小テストや、教科ごとの課題を後回しにすると、定期試験前に負担が集中します。

学習と活動を両立するためには、次のような習慣が役立ちます。

  • 授業を受けた日に短時間でも復習する
  • 提出期限を手帳や端末で管理する
  • 通学時間を暗記や読書に利用する
  • 分からない問題を早めに質問する
  • FYMやクラブの予定を確認して勉強時間を決める
  • 定期試験前だけに勉強を集中させない

小学生の段階で全てできる必要はありませんが、保護者に言われなければ全く勉強しない状態から、少しずつ自分で動けるようになることが求められます。

クラブ活動と学習の両方を大切にしたい子

東京純心には、運動、音楽、演劇、美術、科学、伝統文化、ボランティアなど、多彩なクラブがあります。

多くのクラブが中高合同で活動するため、高校生から技術や学校生活について学べます。

好きな活動を中学から高校まで継続したい子や、入学後に新しい競技・楽器へ挑戦したい子に適しています。

一方、FYMとクラブ活動の曜日が重なることも考えられます。

希望するクラブがある場合は、活動日数、終了時刻、休日活動、発表前の追加練習、FYMとの両立方法を確認しておきましょう。

看護・医療・福祉分野に関心がある子

東京純心では、看護、薬学、医療、福祉に関する大学連携や進路実績があります。

同じ学園には東京純心看護大学があり、看護分野を身近に感じられる環境です。

次のような子にとっては、将来の進路を考える材料が多い学校といえます。

  • 看護師や保健師を目指している子
  • 医療や生命科学に興味がある子
  • 人を支える仕事に関心がある子
  • 病院や福祉施設での体験活動へ参加したい子
  • 北里大学や東京薬科大学などとの連携に魅力を感じる子

ただし、東京純心女子中学校は、看護分野だけへ進む学校ではありません。

文系、理系、芸術系、国際系など幅広い大学進学を目指せるため、入学時に医療系へ進路を限定する必要はありません。

大学附属校のような内部進学を最優先しない子

同じ学園内に東京純心看護大学がありますが、幅広い学部を持つ総合大学の附属校とは性格が異なります。

多くの生徒は、国公立大学、私立大学、女子大学、医療系大学、芸術系大学など、それぞれの希望に合う進路を目指します。

大学まで自動的に進める安心感よりも、中高6年間で自分の進路を考え、外部大学を含めて選択したい子に向いています。

反対に、特定の総合大学への内部進学を最優先する家庭は、他の大学附属校とも比較した方がよいでしょう。

東京純心女子中学校が合いにくい可能性がある子

学校との相性を考える際は、向いている点だけでなく、負担になりやすい点も確認する必要があります。

合いにくい可能性がある特徴考えられる理由
宗教の授業や祈りへ強い抵抗があるカトリック教育と宗教行事が学校生活の柱である
女子校での生活を本人が望んでいない6年間を女子だけの環境で過ごすことになる
自分で選択することに強い不安があるFYMでは講座や午後の活動を考える場面が多い
発表やグループ活動を全くしたくない探究、FYM、行事で話し合いや発表を重視する
電車とバスの通学負担が大きすぎる最寄りの鉄道駅から路線バスを利用する必要がある
駅前の便利な環境を重視する学校は自然豊かな丘陵地にあり、繁華街から離れている
大規模校の多様な人間関係を望む少人数教育を特色とする学校である
特定の総合大学への内部進学を最優先する幅広い学部を持つ大学附属校ではない
課題や小テストを継続することが極端に苦手英語や基礎学力を日々積み重ねる必要がある

現時点で苦手な点があるからといって、必ず東京純心に向いていないわけではありません。

例えば、人前で話すことが苦手でも、「少しずつできるようになりたい」という気持ちがあれば、少人数の発表から経験を重ねられます。

大切なのは、苦手なことへ向き合う意思があるか、学校の支援を利用できるかです。

家庭にも求められる相性

学校との相性は、受験生本人だけでなく、家庭の教育方針や生活環境にも左右されます。

東京純心と相性のよい家庭には、次のような特徴があります。

  • 偏差値や大学名だけでなく、人間的な成長も大切にしたい
  • カトリックの建学の精神や平和教育を尊重できる
  • 本人の興味や選択を見守りたい
  • 失敗をすぐに否定せず、経験として受け止められる
  • FYMと学習のバランスを一緒に考えられる
  • バスを含む通学負担を現実的に確認できる
  • 中高6年間、更には大学進学までの費用を計画できる

FYMの講座を保護者が全て決めたり、大学受験に直接つながらない活動を無意味と捉えたりすると、学校の教育方針とずれが生じる可能性があります。

本人の選択を尊重しつつ、生活や学習が崩れそうなときには支える距離感が大切です。

親子で確認したい相性チェック

確認項目はい・いいえ
女子校で6年間学ぶことを本人が前向きに考えている
カトリックの授業や行事へ敬意を持って参加できる
FYMで様々な講座を選べることに魅力を感じる
調べ学習、話し合い、発表へ少しずつ挑戦したい
自然豊かで落ち着いた環境が好きである
電車とバスを利用する通学を6年間続けられる
日々の小テストや課題を継続して進める意思がある
困ったときに教員へ相談しようと思える
クラブや学校行事へ参加したい
命、平和、社会貢献について学びたい
大学附属校への自動的な内部進学を最優先していない
保護者も学校の教育方針に共感している

全てに「はい」と答える必要はありません。

ただし、女子校、宗教教育、通学方法、FYMの選択型学習など、学校生活の根本に関わる項目については、親子で考えが一致していることが望ましいでしょう。

学校訪問で最終確認したいポイント

東京純心との相性を確かめるには、学校説明会の資料だけでなく、受験生本人が実際に学校を訪れることが重要です。

  • 在校生の雰囲気を本人が心地よく感じるか
  • 女子だけの教室で自然に過ごせそうか
  • 聖堂や宗教行事にどのような印象を持つか
  • FYMの発表や展示に興味を持てるか
  • 希望するクラブの活動を楽しめそうか
  • 図書館や自然豊かな校内で過ごしたいと思えるか
  • 教員へ質問や相談をしやすそうか
  • 実際の通学経路に無理がないか

純心祭では、クラブ活動、FYMの商品開発、探究展示、在校生の来場者対応などを一度に確認できます。

授業公開やオープンキャンパスでは、行事の日とは異なる学習面の雰囲気も見られます。できれば複数の機会に訪問しましょう。

東京純心で伸びやすいのは、興味を行動へ移したい子

東京純心女子中学校に向いているのは、既に完成された優等生や、自分で何でも決められる子だけではありません。

今は将来の目標が明確でなくても、新しい経験へ挑戦し、少しずつ自分の興味や役割を見つけたい子に適しています。

また、人前で話すことや自己管理が得意でなくても、少人数の環境で教員や仲間に支えられながら成長したいという意思があれば、FYMや学校行事を通して力を伸ばせます。

自然豊かなカトリック女子校で、学力だけでなく、他者への思いやり、表現力、主体性を育て、自分の力を社会のために生かす方法を探したい子にとって、東京純心女子中学校は魅力的な選択肢となるでしょう。

まとめ|カトリック教育とFYMで自分の使命を探す女子校

東京純心女子中学校は、東京都八王子市の自然豊かなキャンパスに位置する、カトリックの女子中高一貫校です。

建学の精神として、「聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる、清く、賢く、優しい女性」の育成を掲げています。

教科学習によって知識や思考力を身につけるだけでなく、祈り、平和教育、探究活動、ボランティアなどを通して、他者のために自分の力を生かせる女性を育てることが教育の中心です。

現在の東京純心を象徴する取り組みが、「Find Your Mission=自分の使命を見つける」を意味するFYMプロジェクトです。

13時までの正課授業で基礎学力を身につけ、午後には学力養成、大学・企業連携、商品開発、芸術、自然体験、ボランティアなどから、自分の興味や課題に合う活動を選びます。

カトリック女子校としての伝統を大切にしながら、生徒が自分で学びを選ぶ現代的な教育へ改革していることが、東京純心女子中学校の最大の特色です。

東京純心女子中学校の主な魅力

特色内容
カトリック教育祈り、聖書、宗教行事を通して、命、平和、他者への奉仕について考える
FYMプロジェクト教科学習と午後の選択型活動を組み合わせ、自分の興味や使命を探す
少人数の女子教育教員との距離が近く、一人ひとりの学習や生活を見守りやすい
探究学習中学1年から問いの立て方、情報収集、考察、発表を段階的に学ぶ
自然豊かな環境約6万㎡のキャンパスで、四季の自然を感じながら落ち着いて学べる
充実した図書館中高合わせて約10万冊の資料を活用し、読書や卒業研究へ取り組める
多彩な学校行事純心祭、純心祈りの日、研修旅行、合唱コンクール、探究発表などがある
幅広い進路一般選抜、指定校推薦、総合型選抜、学園内大学への推薦などに対応する
多様な入試私立型、適性検査型、プレゼンテーション型から得意分野に合う方式を選べる
奨学金制度2027年度入学生には、中学校3年間の授業料相当額を支援する制度がある

最大の特色は午後の時間を生かすFYMプロジェクト

東京純心女子中学校を検討するうえで、最も注目したいのがFYMプロジェクトです。

午前から13時までは、国語、数学、英語、理科、社会、宗教などの正課授業へ集中します。昼食後は、生徒が自分の興味や学習課題に合わせて、FYMアクティビティやクラブ活動へ参加します。

補習や検定対策を選んで基礎学力を高めることも、大学や企業と連携した体験活動へ挑戦することもできます。

決められた時間割に従うだけでなく、自分に必要な学びを考えて選ぶ経験は、大学進学後や社会へ出た後にも役立つ力となります。

一方、選択肢が多いからこそ、本人の自己管理も必要です。興味のある講座だけを選び、苦手教科の復習を後回しにしないよう、教員や家庭と相談しながら予定を組み立てることが重要です。

カトリック教育と平和教育が学校生活の土台

東京純心は、長崎の被爆校を教育的なルーツに持つ学校です。

1945年8月9日の原子爆弾によって、長崎の純心女学院では多くの生徒・教職員が亡くなりました。東京純心では、この歴史を受け継ぎ、毎年8月9日に「純心祈りの日」を行っています。

宗教の授業や祈りを通して、カトリックの知識だけでなく、人間の尊厳、命の大切さ、戦争、差別、貧困、平和について考えます。

本人や家族がカトリック信者である必要はありません。ただし、宗教の授業、聖堂朝礼、聖歌、クリスマス会などは学校生活の一部です。

カトリックの価値観へ敬意を持ち、命や平和について考える教育へ前向きに参加できるかを、入学前に親子で確認しましょう。

少人数の女子校で一人ひとりの役割を育てる

東京純心女子中学校は、大規模校とは異なり、教員が生徒一人ひとりの個性や変化を把握しやすい環境です。

授業で分からないことを質問したり、友人関係や進路について相談したりしやすく、カウンセリングルームも設けられています。

また、授業、委員会、生徒会、学校行事、クラブ活動の全ての役割を女子生徒が担います。

リーダー、司会、舞台運営、スポーツ、理数分野などへ性別を気にせず挑戦できるため、共学校では発言を控えがちな子が力を発揮することもあります。

一方、少人数校では友人関係の範囲が大規模校より限られる場合があります。女子校の雰囲気を本人が心地よく感じるか、純心祭や授業公開で確かめることが大切です。

自然と図書館を生かした学習環境

東京純心女子学園のキャンパスは約6万㎡あり、校内には桜並木、芝生、花壇、樹木、自然の残る山などが広がっています。

駅前の便利な立地ではありませんが、街の騒音から離れた環境で、授業、読書、探究、クラブ活動へ落ち着いて取り組めます。

中学図書館と高校図書館には、合わせて約10万冊の資料があります。電子図書館や新聞データベースも利用でき、FYMや中学3年生の卒業研究を支える「学びの基地」となっています。

江角記念講堂、聖堂、体育館、グラウンド、テニスコート、弓道場、作法室、食堂などもあり、宗教、芸術、スポーツ、探究を一つのキャンパスで経験できます。

行事やクラブ活動で学年を越えて成長できる

東京純心の学校生活には、カトリック学校ならではの宗教行事と、生徒主体の学校行事が組み込まれています。

純心祭、スポーツ大会、合唱コンクール、純心エキシビションなどでは、仲間と話し合いながら企画や発表を完成させます。

中学1年生のオリエンテーションキャンプ、中学2年生の農村民泊体験、中学3年生の京都・奈良学習旅行では、教室外の体験を通して協働力や自立心を育てます。

クラブ活動には、運動、音楽、演劇、美術、科学、伝統文化、ボランティアなど、多様な選択肢があります。

多くのクラブが中高合同で活動するため、中学生は高校生から技術や学校生活について学び、高校生は下級生を支える経験を積みます。

大学進学は内部進学だけに限定されない

東京純心女子中学校・高等学校と同じ学園には、2027年4月から東京純心看護大学となる大学があります。

看護分野を志望する生徒には学園内進学の選択肢がありますが、全員が併設大学へ進む大学附属校ではありません。

高校卒業後は、国公立大学、難関私立大学、女子大学、薬学・看護などの医療系大学、芸術系大学、海外大学など、幅広い進路を目指します。

高校では特進コース、セレクトコース(学年制)、セレクトコース(単位制)が設けられ、一般選抜、指定校推薦、総合型選抜などへ対応します。

指定校推薦枠が豊富であることは魅力ですが、推薦を利用するには評定、出席状況、履修科目などの条件を満たし、校内選考を通過する必要があります。

また、2026年度から始まった単位制コースについては、卒業生の進学実績がまだ出ていません。従来の合格実績と新しい制度の成果を分けて考えることが必要です。

2027年度は授業料相当額を支援

2027年度入学生には、公的助成金と学園独自の「マリア・マダレナ奨学金」を組み合わせ、中学校3年間の授業料相当額約140万円を支援する制度が始まります。

成績条件や所得制限を設けず、入学者全員を対象とする点は、東京純心を検討する家庭にとって大きな魅力です。

ただし、無償となるのは授業料相当額です。入学金、教育充実費、施設費、研修積立金、生徒会費、父母の会会費などは別に必要です。

制服、個人用端末、教材、電車・バスの通学定期券、昼食、クラブ活動、希望制研修なども家庭の負担となります。

現在公表されている過年度の学費を基準にすると、授業料支援後の中学校3年間の学校納入金は約170万円が一つの参考となりますが、2027年度の確定額ではありません。

正式な学費表と奨学金の充当方法を確認し、高校進学後を含む6年間の費用を計画しましょう。

多様な入試から本人の得意分野を生かせる

2027年度入試では、国語・算数を中心とする私立型、公立中高一貫校との併願に対応する適性検査型、表現力を評価するプレゼンテーション型が予定されています。

私立型には、過去の各教科の最高得点を後の入試回へ生かすベストスコア制度や、英検・漢検・数検の取得級に応じた加点制度があります。

複数回受験しやすい日程となっているため、東京純心への進学希望が強い場合は、2月1日午前を軸に後続回を組み合わせる方法が考えられます。

一般合格の最低点は公表されていません。過去問題では、まず得点率60%前後を安定させ、その後65~70%以上を目指すことが一つの学習目標となります。

特待生を目指す場合は、検定加点やベストスコアを使わず、当日の得点だけで80~85%以上を取れる力が必要です。

東京純心女子中学校に向いている家庭

東京純心女子中学校は、次のような考えを持つ家庭に適しています。

  • 大学合格だけでなく、人間性や社会性も育てたい
  • カトリック教育や平和教育に共感できる
  • 女子校の落ち着いた環境を希望している
  • 少人数の環境で丁寧に見守ってほしい
  • 本人の興味や選択を尊重したい
  • 探究、ボランティア、大学・企業連携を評価している
  • 失敗を含む様々な体験から成長してほしい
  • 中高6年間をかけて将来の進路を探したい

反対に、特定の総合大学への内部進学を最優先する家庭、宗教教育へ強い抵抗がある家庭、駅から徒歩で通える利便性を重視する家庭は、他校とも比較する必要があります。

入学前に必ず確認したい注意点

東京純心の教育には独自の魅力がありますが、学校との相性を判断するためには、次の点を確認することが重要です。

  • 女子校で6年間学ぶことを本人が希望しているか
  • カトリックの授業や行事へ敬意を持って参加できるか
  • FYMの選択型学習を本人が魅力と感じるか
  • 午後の講座、クラブ、家庭学習を両立できるか
  • 発表やグループ活動へ少しずつ挑戦できるか
  • 電車とバスを利用する通学を6年間続けられるか
  • 授業料以外を含めた学費を負担できるか
  • 学園内大学の学部構成が希望進路と合うか
  • 新しい高校コースの内容と進路実績をどう評価するか

特に通学については、乗換案内の時間だけで判断してはいけません。

平日の登校時間帯に近い条件で、鉄道からバスへの乗り換え、道路混雑、バスロータリーから校舎までの移動を親子で体験しましょう。

説明会・純心祭で親子が見るべきポイント

学校説明会では、教育方針や入試制度の説明だけでなく、受験生本人が校内の雰囲気をどう感じるかを大切にしましょう。

  • 在校生が自然に挨拶しているか
  • 生徒と教員の距離感が本人に合うか
  • 女子だけの教室で安心して過ごせそうか
  • 聖堂や宗教行事にどのような印象を持つか
  • FYMの展示や発表へ興味を持てるか
  • 図書館や自然豊かなキャンパスを魅力と感じるか
  • 希望するクラブの活動内容と雰囲気
  • 食堂や昼食制度を利用しやすいか
  • 実際の通学時間に無理がないか

純心祭では、在校生の来場者への対応、クラブ活動、FYMの商品開発、探究展示などを一度に確認できます。

できれば学校説明会、授業公開、純心祭など、異なる場面で複数回訪問し、行事の日だけでは分からない普段の学校生活も確かめましょう。

自分の力を誰かのために生かす方法を探す6年間

東京純心女子中学校は、難関大学への合格実績だけを最優先する学校でも、併設大学への内部進学だけを目的とする学校でもありません。

教科学習によって基礎学力を身につけながら、祈り、探究、ボランティア、学校行事、クラブ活動を通して、自分の興味、得意分野、社会の中で果たしたい役割を探す学校です。

入学時に自分の使命が分かっている必要はありません。様々な経験を重ね、失敗や迷いも振り返りながら、自分なりの進路を見つけていきます。

自然豊かなカトリック女子校で、少人数の温かな人間関係に支えられながら、学力、思いやり、主体性を育てたい家庭にとって、東京純心女子中学校は検討する価値のある学校です。

最終的には、保護者が感じる教育内容の魅力だけでなく、受験生本人がキャンパスを訪れ、「この学校で自分の好きなことを見つけ、6年間成長していきたい」と思えるかを大切にして判断しましょう。

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