【2026年版】東京女学館中学校の評判は?広尾の伝統女子校と国際学級の魅力を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|1888年創立の伝統を受け継ぐ広尾の女子中高一貫校
    1. 1888年に開校した日本有数の歴史を持つ女子校
    2. 創立年は1887年ではなく1888年
    3. 創立時から国際性を重視してきた学校
    4. 教育目標は「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性」
    5. 現代の女性リーダー像を示すインクルーシブリーダーシップ
    6. 4つの重点課題を軸とする教育
    7. 一般学級と国際学級の2つを設置
    8. 2026年度から国際学級を2クラスへ拡充
    9. 一般学級と国際学級は学校生活を共にする
    10. 東京女学館小学校からの内部進学生も加わる
    11. 中学校から高等学校へつながる6年一貫教育
    12. 高校進学時に一般コースと国際コースを選び直せる
    13. 女子校だから全ての役割へ挑戦できる
    14. 伝統的な白いセーラー服は学校の象徴
    15. 伝統を守るだけでなく教育改革を続ける学校
    16. 宗教系のミッションスクールではない
    17. 大学附属校ではなく外部大学進学を目指す学校
    18. 東京女学館中学校の基本情報
    19. 東京女学館中学校を検討する際のポイント
    20. 伝統を基盤に世界で役割を果たす女性を育てる
  2. アクセスと立地環境|渋谷・恵比寿・広尾から通える都心の文教地区
    1. 東京女学館中学校の所在地
    2. 広尾駅から徒歩約12分
    3. 学校公式の広尾駅からの案内動画も確認できる
    4. 渋谷駅からは学03系統を利用
    5. 渋谷駅からのバスは登校時間帯に本数が多い
    6. 恵比寿駅からは学06系統を利用
    7. 恵比寿駅からのバスは約10分
    8. 主な通学方法を比較
    9. 渋谷駅は便利だが駅構内の移動に注意
    10. 学校所有のスクールバスではない
    11. 「東京女学館前」で下車できる安心感
    12. 通常の登校時刻を基準に通学経路を考える
    13. 放課後は渋谷・恵比寿方面の混雑も考える
    14. 広尾の落ち着いた文教・医療環境
    15. 国際色を感じられる広尾という地域
    16. 繁華街に近いからこそ校外での行動も大切
    17. 都心各方面から通学経路を組み立てやすい
    18. 通学時間は電車だけで判断しない
    19. 学校説明会では普段の通学方法を試そう
    20. 入試当日は時間に十分な余裕を持つ
    21. アクセス面の主なメリット
    22. アクセス面で注意したいポイント
    23. 広尾の落ち着きと都心の利便性を両立した立地
  3. 教育方針とカリキュラム|一般学級と国際学級で育むインクルーシブリーダーシップ
    1. 東京女学館が目指すインクルーシブリーダーシップ
    2. 人格形成を支える3つの柱
    3. 教育を支える4つの重点課題
    4. 心の教育・人格教育を日常生活の中で実践
    5. 黙想と朝読書で学びに向かう姿勢を整える
    6. 行事は実行委員会方式で生徒が企画・運営
    7. 自国文化を理解して世界へ発信する
    8. 世界市民として行動するグローバルシティズンシップ教育
    9. 一般学級の中学2・3年で行うGCP
    10. GCPは予習・授業・復習の3段階
    11. 一般学級は全教科を偏りなく学ぶ
    12. 一般学級の英語は習熟度別の少人数授業
    13. 数学は中学段階の基礎を重視
    14. 国語では読む・書く・聞く・話す・発表する力を育てる
    15. 社会ではニュースや社会課題へ目を向ける
    16. 中学理科は授業時間の約半分を実験・観察に活用
    17. 国際学級は英語に特化しながら他教科も学ぶ
    18. 国際学級の英語はケンブリッジ国際カリキュラム
    19. 国際学級は英語関連科目を週7~8時間実施
    20. English Usageで実践的な英語運用力を高める
    21. 国際学級ならではの英語による発表行事
    22. 一般学級と国際学級の違い
    23. 一般学級と国際学級は日常的に交流
    24. 高1・高2の課題探究で研究論文を作成
    25. 東京女学館のSTEAM教育は芸術と教養も重視
    26. ICTは学習を広げるための道具
    27. 中学から高校へ段階的に自己実現を目指す
    28. 高校では豊富な選択授業で進路へ対応
    29. 学習を支える放課後・朝の講座
    30. 教育制度の主なメリット
    31. 入学前に確認したいポイント
    32. 伝統的な人格教育と現代的な学びを結び付ける
  4. 学習環境と施設設備|温水プールや講堂を備えた都心の充実したキャンパス
    1. 東京女学館の主な施設
    2. 約6万冊を所蔵する図書館
    3. 図書委員会が本と生徒をつなぐ
    4. 探究学習と進路研究を支える学びの拠点
    5. 5つの理科室で実験・観察を重視
    6. 実験設備はSTEAM教育の土台
    7. 都心の校内に設けられたビオトープ
    8. 1人1台のiPadを中学1年生から利用
    9. 電子黒板と無線通信を活用した授業
    10. 情報モラルとメディアリテラシーも学ぶ
    11. 53台のパソコンを備えるコンピューター室
    12. 協働学習に特化したアクティブラーニングルーム
    13. 3つの体育館を備える
    14. 全天候型の室内温水プール
    15. 2020年に人工芝へ改修された校庭
    16. 照明・音響設備を備えた記念講堂
    17. 音響を考慮した音楽室
    18. 日本文化を学ぶ作法室
    19. 障子をあしらった書道室
    20. 1人1台のミシンを備える被服室
    21. 試食室を備える調理室
    22. 明るく清潔な食堂
    23. 食堂の利用方法を入学前に確認
    24. 教育相談室・カウンセラーと連携した支援
    25. 日常の清掃も学習環境をつくる教育
    26. 都心校ならではの施設上の特徴
    27. 学校見学で確認したいポイント
    28. 設備の新しさだけでなく教育とのつながりを見る
    29. 伝統と先進性が共存する学習環境
  5. 学校生活と行事|伝統行事・平和学習・国際研修を通して広げる視野
    1. 東京女学館の主な年間行事
    2. 入学式から始まる女学館生活
    3. 行事を生徒が運営するスタディ・アジェンダ
    4. 中学1年生の夏期宿泊研修
    5. 宿泊行事が不安な子への準備
    6. 中学2年生のイングリッシュキャンプ
    7. 学年対抗で行う体育大会
    8. 中学2年生以上が取り組む学年ダンス
    9. 勝敗だけでなく学年の団結を育てる
    10. クラスでつくり上げる合唱大会
    11. 東京女学館の文化祭に当たる記念祭
    12. 高校2年生を中心に記念祭を運営
    13. 受験生は記念祭で普段の生徒の様子を確認できる
    14. 中学3年生のヒロシマ修学旅行
    15. 平和を過去の出来事として終わらせない
    16. 小グループで行動するフィールドワーク
    17. School Concertで一流の芸術に触れる
    18. 日本文化を学ぶ行事も充実
    19. 希望者が参加できる海外文化研修
    20. 東南アジア文化研修は姉妹校との相互交流
    21. エストニアで学ぶアントレプレナーシップ
    22. 国際学級ならではの学校行事
    23. 中学3年生全員で取り組む英語劇
    24. 行事が多い学校だからこそ学習との両立が必要
    25. 海外研修は全員参加ではない
    26. 学校見学で確認したいポイント
    27. 行事を通して自分と社会の関係を考える
  6. クラブ活動|伝統文化から模擬国連まで多彩な34のクラブ
    1. 2026年度のクラブ構成
    2. 運動系クラブは9部
    3. 創作活動に取り組むダンス部
    4. 校内の温水プールで活動する水泳部
    5. 初心者から昇段を目指せる剣道部
    6. 団体競技で協働力を育てる
    7. 文化系クラブは22部
    8. 文化系クラブの活動日
    9. 入学後に楽器を始められる音楽系クラブ
    10. 英語でミュージカルをつくる英語部
    11. 国際問題を議論する模擬国連部
    12. 実験と研究を楽しむ科学部・生物部
    13. 映像を企画から完成までつくる映画制作部
    14. デジタル表現にも対応する絵画部・漫画研究部
    15. 日本文化を深く学べるクラブ
    16. 表千家と裏千家の茶道部を設置
    17. 社会とのつながりを持つボランティア部
    18. 舞台を皆でつくる演劇部・パフォーマンス部
    19. 3つの同好会
    20. 中高合同で学年を越えた関係を築く
    21. クラブ幹事会が団体全体をまとめる
    22. 記念祭はクラブ活動の大きな発表の場
    23. 初心者でも始めやすいクラブが多い
    24. 活動日数は週1日から3日程度
    25. クラブ活動と学習の両立
    26. 活動費や道具代も確認する
    27. クラブ選びで確認したいポイント
    28. 受験生は記念祭やオープンスクールで見学しよう
    29. クラブ活動を通して自分の役割を見つける
  7. 進学実績と卒業後の進路|難関大学・海外大学を目指す多様な進路支援
    1. 2026年度大学入試の主な合格実績
    2. 2026年度の国公立大学合格実績
    3. 医学部医学科は現役・既卒合わせて18名
    4. 早慶上理ICUは合計94名
    5. MARCHGは合計168名
    6. 女子大学や医療・芸術系大学にも幅広く進学
    7. 国際学級26名の2026年度合格実績
    8. 国際学級は国内大学と海外大学の両方へ対応
    9. 2026年度は海外大学にも多彩な合格実績
    10. 海外大学進学には学費と生活費の確認が必要
    11. 指定校推薦の依頼を受ける大学も充実
    12. 指定校推薦は入学時点で保証されない
    13. 一般選抜・推薦・総合型選抜を組み合わせる
    14. 2年ごとの3ブロック制による進路指導
    15. 中学3年生で行う「15歳のハローワーク」
    16. 高校では課題小論文を個別に指導
    17. 朝・放課後・長期休暇中の無料講座
    18. 高校の少人数選択授業で受験科目を強化
    19. 課題探究は総合型選抜だけのためではない
    20. 進学実績を見る際に注意したいポイント
    21. 一般学級と国際学級で確認したい進路の違い
    22. 大学附属校ではないことを理解して選ぶ
    23. 学校説明会で確認したい進路情報
    24. 幅広い大学から自分に合う進路を選べる
  8. 学費や諸経費について|一般学級と国際学級の費用を比較
    1. 2027年度入試募集要項に掲載された初年度校納金
    2. 一般学級と国際学級の差額は年間13万8,000円
    3. 学校公式ページと募集要項で金額が異なる場合に注意
    4. 教材費にはタブレット費用を含む
    5. 入学時には学校指定用品が約22万~24万円
    6. 中学1年生の夏期宿泊行事費は5万8,000円
    7. 初年度に必要となる金額の目安
    8. 中学校3年間の校納金を試算
    9. 3年間の概算に含まれない費用
    10. 入学試験検定料は受験回数で変わる
    11. 入学金29万円は入学手続時に必要
    12. 通学費は利用する駅とバスによって異なる
    13. 昼食は弁当と食堂の利用を考える
    14. クラブ活動によって追加費用が異なる
    15. 海外研修は希望者制で別途費用が必要
    16. 東京都在住者は授業料軽減助成金を確認
    17. 助成金適用後の参考額
    18. 学校独自の授業料減免制度
    19. 高校進学時にも入学金が必要
    20. 学習講座は学校内で受講できる
    21. 一般学級と国際学級の費用を比較
    22. 家計計画で確認したいポイント
    23. 学費だけでなく教育内容とのバランスで判断する
  9. 入試情報と合格の目安|一般学級・国際学級の2027年度入試を解説
    1. 2027年度の入試日程
    2. 2027年度には独立した「新タイプ入試」はない
    3. 一般学級第1回は2月1日午前の4科入試
    4. 一般学級第2回は2月1日午後の2科入試
    5. 一般学級第3回は2月2日午後の2科入試
    6. 一般学級第4回は2月3日午前の4科入試
    7. 国際学級は国語・算数の2科入試
    8. 国際学級では英語資格による加点がある
    9. 一般学級では英検による直接加点はない
    10. 2月1日午前は一般学級と国際学級の選択
    11. 2月2日午後も一般学級と国際学級の選択
    12. 一般学級は最大4回受験できる
    13. 一般学級と国際学級を組み合わせることも可能
    14. 受験料は複数回受験で割引される
    15. 出願はmiraicompassによるインターネット出願
    16. 小学校の通知表は入学手続後に提出
    17. 2026年度一般学級の実質倍率
    18. 2026年度一般学級の合格最低点
    19. 4科入試では国語・算数を軸に社会・理科を固める
    20. 2科入試では国語・算数の安定が重要
    21. 2026年度国際学級一般生入試の結果
    22. 国際学級の合格目標
    23. 国際学級には専用の帰国生入試もある
    24. 過去3年間の入試問題を公式サイトで確認できる
    25. 過去問題は4科と2科を分けて分析する
    26. 午後入試は移動と昼食も受験計画に含める
    27. 合格発表は試験当日に行われる
    28. 入学手続期限は2月5日13時
    29. 入試当日に持参するもの
    30. 2027年度入試で確認したい変更点
    31. 合格へ向けた学習のポイント
    32. 学校説明会で確認したい入試情報
    33. 過去問題で70%前後を安定させることが基本
  10. 併願校パターン|都内女子校・共学校を難易度と日程別に整理
    1. チャレンジ・標準・合格確保の考え方
    2. 過去問題で判断する合格可能性
    3. 東京女学館と比較されやすい主な学校
    4. 2027年度の主な入試日程を比較
    5. 東京女学館を第一志望とする基本パターン
    6. 東京女学館一般学級を第一志望とする安定型
    7. 2月1日午前にチャレンジ校を受験するパターン
    8. 国際学級を第一志望とするパターン
    9. 英語力を生かせる併願校
    10. 伝統女子校を中心とする併願パターン
    11. 学校の教育方針による違い
    12. 大学附属校を併願する場合
    13. 2月1日午前・午後の連続受験
    14. 2月2日午前をどのように使うか
    15. 2月3日の選択
    16. 2月4日以降の入試を準備しておく
    17. 合格確保校は2月1日より前に決める
    18. 1月校の役割
    19. 午後入試を詰め込みすぎない
    20. 併願校選びで避けたい失敗
    21. 出願前に結果別の行動を決めておく
    22. 東京女学館の併願で重視したいポイント
    23. 校風と進学意思を優先して併願校を決める
  11. 在校生・保護者の声|伝統ある校風と活発な学校生活に関する評判
    1. 在校生・保護者の声から見える主な評判
    2. 「友人・先輩・先生に恵まれている」という在校生の声
    3. 「学校へ通うことが楽しい」という評価
    4. 国際学級では多様な価値観に触れられる
    5. 英語を「学ぶ」だけでなく「英語で学ぶ」環境
    6. 国際学級は学習量が少ないわけではない
    7. 一般学級でも英語や国際教育へ取り組める
    8. 「良いところを伸ばしてくれる」という保護者の評価
    9. 教員の指導に関する評価
    10. 学習サポートは本人の活用姿勢も重要
    11. 大学進学への評価は家庭の期待によって分かれる
    12. 伝統や校則を安心と感じる保護者
    13. 校則や伝統を窮屈に感じる可能性
    14. 白いセーラー服への評価
    15. 施設に対する評価は高い傾向
    16. 広尾の立地とアクセスに関する評判
    17. クラブ活動は種類の多さが魅力
    18. 内部進学生となじめるかという心配
    19. 女子校の環境に関する評判
    20. いじめや友人関係は口コミだけで判断しない
    21. 母校への愛着が強いという評判
    22. 公式の「生徒の声」は学校の魅力を知る材料
    23. 古い口コミは現在と異なる可能性がある
    24. 学校見学で在校生へ聞きたい質問
    25. 保護者が学校へ確認したいこと
    26. 評判から見える東京女学館の魅力
    27. 評判から見える注意点
    28. 口コミよりも本人が感じる相性を大切にする
  12. この学校に向いている子の特徴|品性と国際的な視野を身につけたい女子
    1. 東京女学館中学校に向いている子の主な特徴
    2. 伝統と品性を大切にしたい子
    3. 女子校の環境で積極性を伸ばしたい子
    4. 周囲と協働するリーダーシップを身につけたい子
    5. 多様な背景を持つ仲間と学びたい子
    6. 一般学級に向いている子
    7. 国際学級に向いている子
    8. 英語資格だけで国際学級を選ばない
    9. 英語や国際社会へ関心がある子
    10. 日本文化も大切にしたい子
    11. 理科実験やSTEAM教育に関心がある子
    12. 自分で問いを立てる学習が好きな子
    13. 発表や表現へ少しずつ挑戦したい子
    14. 学校行事へ積極的に関わりたい子
    15. クラブ活動で好きなことを深めたい子
    16. 幅広い教養に触れたい子
    17. 大学附属校ではなく幅広い進路を選びたい子
    18. 日々の学習を継続できる子
    19. 忙しい学校生活を自己管理できる子
    20. 都心の学校へ自立して通いたい子
    21. 東京女学館が合いにくい可能性のある子
    22. 保護者の憧れだけで選ばない
    23. 一般学級と国際学級を選ぶ際の確認表
    24. 学校説明会で確認したい相性のポイント
    25. オープンスクールや記念祭で本人の反応を見る
    26. 東京女学館中学校に向いている家庭
    27. 品性・知性・国際性を6年間かけて育てたい子へ
  13. まとめ|広尾の伝統とグローバル教育を兼ね備えた名門女子校
    1. 東京女学館中学校の主な魅力
    2. 最大の特色は伝統と先進教育の両立
    3. 一般学級と国際学級の選択が学校選びの重要なポイント
    4. 女子校だからこそ全ての役割へ挑戦できる
    5. 広尾の都心環境と充実した施設
    6. 学校行事で協働力と主体性を育てる
    7. クラブ活動は伝統文化から国際活動まで幅広い
    8. 大学附属校ではなく多様な外部大学を目指す
    9. 学費は一般学級と国際学級で異なる
    10. 2027年度入試は一般学級4回・国際学級2回
    11. 東京女学館の主なメリット
    12. 入学前に確認したい注意点
    13. 東京女学館に向いている家庭
    14. 学校説明会・記念祭で確認したいポイント
    15. 品性と知性を土台に世界へ視野を広げる6年間

学校の概要|1888年創立の伝統を受け継ぐ広尾の女子中高一貫校

東京女学館中学校は、東京都渋谷区広尾にある私立女子中学校です。併設する東京女学館高等学校への進学を基本とし、中高6年間を通して学力、品性、国際性、主体性を育てる女子教育を行っています。

学校法人東京女学館が運営し、1888年の開校以来、社会の変化に合わせて教育内容を発展させながら、「国際性を備えた知性豊かで気品ある女性の育成」という創立時の理念を受け継いできました。

現在の教育目標は、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」です。

礼儀や立ち居振る舞いを身につけるだけでなく、自分とは異なる考え方を持つ人を尊重し、周囲と協力しながら社会の課題へ向き合える女性を育てることを目指しています。

138年を超える女子教育の伝統と、国際学級、グローバル教育、STEAM教育、探究学習などの現代的な教育を組み合わせていることが、東京女学館中学校の大きな特色です。

1888年に開校した日本有数の歴史を持つ女子校

東京女学館が開校したのは、1888年9月です。

学校設立に向けた動きは、その前の1886年から始まりました。当時、女子が高等教育を受ける機会はまだ限られていましたが、日本が国際社会の中で発展するためには、男性だけでなく女性にも十分な教育が必要であるという考えが広がり始めていました。

このような時代背景の中で、女子教育を推進するために結成されたのが「女子教育奨励会」です。

内閣総理大臣を務めた伊藤博文が創立委員長となり、渋沢栄一、岩崎彌之助、外山正一、ジェムス・ディクソン、アレキサンダー・ショーなど、当時の政界、財界、官界、学界を代表する人物が設立に関わりました。

翌1887年には、北白川宮能久親王を会長とする女子教育奨励会が発足し、学校の名称を「東京女学館」とすることが決定されました。

1888年に東京府から設立認可を受け、同年9月11日に永田町の御用地で開校しました。

創立年は1887年ではなく1888年

東京女学館については、設立準備が始まった1887年を創立年として紹介している資料も見られます。

しかし、学校公式の沿革では、1887年は女子教育奨励会の発起人会が開かれ、学校名や組織が決められた年です。東京府から認可を受け、実際に学校が開校したのは1888年9月です。

主な出来事
1886年女子教育奨励会の設立趣意書を配布
1887年女子教育奨励会創立委員会を設置し、伊藤博文が創立委員長に就任
1887年学校名を「東京女学館」とすることを決定
1888年東京府から設立認可を受け、9月11日に開校
1890年虎ノ門の旧工部大学校生徒館へ移転
1923年関東大震災により虎ノ門校舎が被災
1930年現在の渋谷区広尾へ移転
1947年新制東京女学館中学校を設置
1948年新制東京女学館高等学校を設置

2026年時点では、開校から138年を超える歴史を持つ学校となっています。

創立時から国際性を重視してきた学校

東京女学館は、創立当初から、国内だけで通用する教育ではなく、国際社会の中で自信を持って行動できる女性の育成を目指していました。

1888年に東京府へ提出された規則書には、日本の女性にも欧米の女性と同等の教育を受けさせることが学校設立の目的として記されています。

当時の日本では、欧米諸国との外交や交流が進む一方、女性が高度な教育を受ける機会は十分ではありませんでした。

東京女学館の設立者たちは、海外の人々と対等に交流するためには、語学力だけでなく、自国の文化を理解し、相手を尊重しながら自分の考えを伝えられる女性の育成が必要だと考えました。

この創立時の考え方は、現在の国際学級、海外研修、英語教育、グローバルシティズンシップ教育へつながっています。

教育目標は「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性」

東京女学館では、次の言葉を現在の教育目標として掲げています。

「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」

ここでいう「品性」は、言葉遣いや身だしなみだけを意味するものではありません。

自分の意見を持ちながら、相手の立場や価値観も尊重し、周囲に対する責任を考えて行動できる人間性を表しています。

育てたい力具体的な姿
高い品性相手を尊重し、場面に応じた言葉や行動を選べる
知性知識を学ぶだけでなく、根拠を持って考え判断できる
主体性指示を待つだけでなく、自分から課題を見つけて行動できる
協働力異なる個性や意見を持つ人と力を合わせられる
国際性自国と他国の文化を理解し、多様な価値観を受け入れられる
社会貢献自分の能力を周囲の人や社会のために生かせる

教科の成績を高めることだけでなく、学校行事、委員会、クラブ活動、探究学習、海外研修などを通して、これらの力を具体的な行動へつなげていきます。

現代の女性リーダー像を示すインクルーシブリーダーシップ

東京女学館が現在の教育で重視しているのが、「インクルーシブリーダーシップ」です。

従来のリーダーという言葉からは、一人の強い人物が集団を引っ張る姿を想像することがあります。

東京女学館が目指すのは、それだけではありません。一つの課題を皆で共有し、一人ひとりが主体的な視点を持ちながら、それぞれの個性や得意分野を生かして解決へ取り組む姿です。

先頭に立って指示を出す人だけがリーダーなのではなく、相手の意見を聞く人、情報を整理する人、議論を支える人、周囲へ声を掛ける人も、課題解決に欠かせない存在と考えます。

女子校では、生徒会長、委員長、行事の責任者、司会、運営、機器操作、スポーツの中心選手など、学校生活の全ての役割を女子生徒が担います。

一人ひとりが自分に合った形で集団へ貢献する経験を重ねることが、インクルーシブリーダーシップ教育の基盤となっています。

4つの重点課題を軸とする教育

東京女学館では、教育目標を実現するため、次の4つを重点課題として掲げています。

重点課題主な内容
心の教育・人格教育他者を尊重し、責任を持って行動できる豊かな人間性を育てる
自国文化の理解日本語、日本の歴史、伝統文化を学び、自分の文化的な基盤を持つ
グローバルシティズンシップ教育世界市民として多様な人々と協働し、社会へ貢献する力を育てる
STEAM教育科学、技術、工学、芸術、数学を横断し、課題を発見・解決する力を育てる

英語教育や海外研修だけに偏るのではなく、日本語や日本文化、人格教育、理数・芸術分野を含めてバランスよく学ぶことが特徴です。

海外の人々と対等に交流するためには、英語を話せることに加え、自分が育った社会や文化を理解し、自分の考えを持つことが必要だという創立時からの教育観が反映されています。

一般学級と国際学級の2つを設置

東京女学館中学校には、一般学級国際学級があります。

どちらも東京女学館の教育目標や学校行事を共有しますが、英語の授業内容や学級編成、入試方式に違いがあります。

項目一般学級国際学級
主な特色全教科を偏りなく学び、基礎学力から大学受験に必要な力まで段階的に伸ばす高い英語力を維持・発展させながら、国内外の大学進学に対応する
英語教育習熟度別授業や英会話を取り入れ、4技能を伸ばすケンブリッジ国際カリキュラムを導入し、習熟度別少人数授業を行う
主な入学者一般入試を受験した生徒と東京女学館小学校からの内部進学生帰国生、海外経験者、高い英語力を持つ一般生など
学校行事・クラブ学級の違いを越えて一緒に参加する
高校進学後希望や条件に応じて一般コース・国際コース間の移動が可能

国際学級は、帰国生だけを対象とする学級ではありません。国内で英語を学び、高い英語力を身につけた受験生も、一般入試を通して挑戦できます。

一方、一般学級でも英語教育や海外研修へ力を入れており、国際的な学びが国際学級だけに限定されているわけではありません。

2026年度から国際学級を2クラスへ拡充

国際学級は、従来、各学年1クラスを基本としていましたが、2026年度の中学1年生から2クラスへ拡充されました。

帰国生や高い英語力を持つ生徒の受け入れを広げるとともに、国際学級内でクラス替えを行える体制を整えることが目的です。

国際学級の英語では、ケンブリッジ国際カリキュラムを導入しています。中学校では習熟度別にクラスを3つへ分け、日本人教員と英語を母語とする教員による少人数授業を行います。

English Usageや美術など、英語を使って学ぶ授業も設けられています。

英語以外の教科については、一般学級と同様の教材や進度を基本とし、国語、数学、理科、社会などの学習が軽くなるわけではありません。

一般学級と国際学級は学校生活を共にする

一般学級と国際学級は、授業の一部を別々に受けますが、学校生活全体が分離されているわけではありません。

クラブ活動、委員会活動、生徒会活動、体育大会、創立記念祭、学年行事などは、学級の違いを越えて一緒に行います。

一般学級の生徒は、海外生活の経験を持つ友人から異なる文化や考え方を学べます。国際学級の生徒も、日本で長く生活してきた友人との交流を通して、日本語や日本文化への理解を深められます。

日常的に多様な経験や価値観を持つ生徒が交流する環境そのものが、東京女学館のグローバル教育の一部です。

東京女学館小学校からの内部進学生も加わる

同じ学校法人には、東京女学館小学校があります。

中学校には、外部の中学入試を経て入学する生徒に加え、併設小学校から進学する生徒が毎年約70名います。

小学校からの内部進学生のうち、国際学級を除く60数名は一般学級の各クラスへ分かれて所属します。そのため、一般学級の一つのクラスが内部進学生だけで構成されるわけではありません。

中学校入学時には学級編成が新しくなり、外部入学生と内部進学生が同じ環境で中学校生活を始めます。

受験生家庭の中には、既に人間関係ができている内部進学生の中へ入ることを心配する場合があります。しかし、内部進学生も中学校で新しい友人が増えることを楽しみにしており、授業、行事、クラブ活動を通して交流を深めていきます。

学校見学では、内部進学生と外部入学生がどのように関わっているか、在校生や教員へ質問してみるとよいでしょう。

中学校から高等学校へつながる6年一貫教育

東京女学館中学校へ入学した生徒は、併設する東京女学館高等学校へ進学し、中高6年間の一貫教育を受けることを基本としています。

中学校では、全ての教科を偏りなく学びながら、学習習慣と基礎学力を整えます。

高校では、文系・理系や一般コース・国際コースなど、本人の興味や進路目標に応じて学びを深めます。豊富な選択授業を利用し、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜、海外大学進学などへ対応します。

段階主な目標
中学1・2年基本的な生活習慣と学習習慣を身につけ、全教科の基礎を固める
中学3年・高校1年興味や得意分野を広げ、探究や進路について考える
高校2・3年文系・理系や進路に応じた科目を選び、大学入試へ向けて学力を高める

大学受験のために学習を早く進めるだけでなく、中学生の段階では人格形成、学校行事、芸術、伝統文化、国際交流などにも時間を使い、6年間を通した成長を目指します。

高校進学時に一般コースと国際コースを選び直せる

中学校の一般学級と国際学級は、入学後6年間、必ず同じ区分に在籍し続けなければならないわけではありません。

高校進学時には、本人の希望や学習状況に応じて、一般コースと国際コースの間を移動できる仕組みがあります。

一般学級で英語力を伸ばし、高校から国際コースを希望することも、国際学級で学んだ後に大学受験科目や希望進路を考えて一般コースへ移ることも可能です。

ただし、移動には英語力、成績、希望者数などの条件が設けられる可能性があります。実際の基準や手続については、入学後の進路説明や学校説明会で確認する必要があります。

女子校だから全ての役割へ挑戦できる

東京女学館では、授業での発表、生徒会、委員会、学校行事、クラブ活動など、学校生活に必要な全ての役割を女子生徒が担当します。

リーダーや司会だけでなく、企画、交渉、会計、舞台設営、映像機器の操作、スポーツ、理科研究などへも、性別を意識せず挑戦できます。

異性の目を気にして発言を控える子でも、女子だけの環境では、自分の意見を出しやすくなる場合があります。

また、女性の先輩や卒業生が身近なロールモデルとなり、進学、仕事、家庭、社会活動など、様々な女性の生き方について考えられます。

一方、女子校の人間関係や雰囲気が本人に合うかどうかは、学校によって異なります。保護者の希望だけで決めず、受験生本人が授業公開や創立記念祭を訪れ、在校生の様子を確認することが大切です。

伝統的な白いセーラー服は学校の象徴

東京女学館を象徴するものの一つが、白を基調としたセーラー服です。

制服は、単に歴史のあるデザインとして受け継がれているだけではありません。制服を着ることで東京女学館の一員であることを自覚し、学校の伝統や周囲からの信頼を意識して行動することにもつながります。

卒業生との交流や校外活動では、制服をきっかけとして世代を越えたつながりが生まれることもあります。

一方、白い制服は汚れが目立ちやすく、洗濯や手入れが必要です。制服の種類、着用時期、洗い替え、購入費については、学校説明会や制服展示で確認しましょう。

伝統を守るだけでなく教育改革を続ける学校

歴史の長い学校には、校則や指導が昔のままという印象を持つ家庭もあるかもしれません。

しかし、東京女学館では、創立時の教育理念を受け継ぎながら、社会の変化に合わせて教育内容を更新しています。

  • 一般学級と国際学級による多様な学び
  • 国際学級へのケンブリッジ国際カリキュラム導入
  • 1人1台端末を利用したICT教育
  • STEAM教育と課題探究
  • 模擬国連や海外研修
  • インクルーシブリーダーシップ教育
  • 国内外の大学進学へ対応する選択授業
  • 2026年度からの国際学級2クラス化

伝統をそのまま保存するのではなく、創立者たちが目指した「国際社会で活躍できる女性」を、現代に必要な能力へ置き換えていることが特徴です。

宗教系のミッションスクールではない

東京女学館の設立には、聖公会の宣教師であったアレキサンダー・ショーなども関わっていますが、学校そのものは特定の宗教団体を設置母体とするミッションスクールではありません。

キリスト教の礼拝や宗教の授業を教育の中心とする学校ではなく、女子教育、国際性、品性、社会貢献を柱としています。

宗教教育の有無を重視する家庭は、同じ広尾周辺の女子校や国際教育に力を入れる学校と比較する際、この違いも確認しておきましょう。

大学附属校ではなく外部大学進学を目指す学校

現在の東京女学館は、小学校、中学校、高等学校からなる女子の一貫教育校です。

同じ名称の大学へ内部進学することを前提とした大学附属校ではありません。東京女学館大学は既に閉学しているため、高校卒業後は国公立大学、私立大学、医学・薬学系大学、芸術系大学、海外大学など、それぞれの希望に合う外部大学を目指します。

指定校推薦もありますが、全員が推薦によって進学するわけではありません。一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜、海外大学出願など、複数の進路から選択します。

特定の大学への内部進学を最優先する家庭よりも、中高6年間で本人の興味や進路を見つけ、幅広い大学から選びたい家庭に合う学校です。

東京女学館中学校の基本情報

項目内容
学校名東京女学館中学校・高等学校
所在地東京都渋谷区広尾3丁目7番16号
設置者学校法人東京女学館
学校区分私立女子中学校・高等学校
開校1888年9月11日
創立に関わった組織女子教育奨励会
主な設立関係者北白川宮能久親王、伊藤博文、渋沢栄一、岩崎彌之助、外山正一など
創立時の理念国際性を備えた知性豊かで気品ある女性の育成
現在の教育目標高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成
教育の特色インクルーシブリーダーシップ教育、グローバル教育、STEAM教育、探究学習
学級一般学級・国際学級
中高一貫教育中学校から高等学校までの6年間を基本とする
併設校東京女学館小学校
宗教特定の宗教を母体としない
大学との関係大学附属校ではなく、外部大学への進学を目指す

東京女学館中学校を検討する際のポイント

東京女学館中学校は、単に歴史が長く、制服が有名な女子校ではありません。

創立時から国際社会で活躍できる女性の育成を目指し、現在は一般学級と国際学級、インクルーシブリーダーシップ教育、グローバルシティズンシップ教育、STEAM教育などを通して、その理念を現代的な教育へ発展させています。

学校選びでは、次の点を親子で確認するとよいでしょう。

  • 女子校で6年間学ぶことを本人が希望しているか
  • 伝統や品性を重視する校風に共感できるか
  • 一般学級と国際学級のどちらが本人に合うか
  • 東京女学館小学校からの内部進学生との学校生活をどう考えるか
  • 英語、探究、発表、協働学習へ前向きに取り組めるか
  • 大学附属校ではなく、外部大学受験を目指す方針に合うか
  • 広尾までの通学を6年間継続できるか

特に国際学級については、「英語が得意だから」という理由だけでなく、英語以外の教科も一般学級と同じ水準で学び、多様な背景を持つ仲間と6年間過ごす環境が本人に合うかを考えることが重要です。

伝統を基盤に世界で役割を果たす女性を育てる

東京女学館中学校は、1888年の開校以来、女子が高い知性と国際性を身につけ、社会の中で役割を果たすことを目指してきました。

現在も、礼儀や品性を大切にする伝統的な女子教育を土台としながら、英語、ICT、STEAM、探究、海外研修などを取り入れています。

一般学級と国際学級の生徒、東京女学館小学校からの内部進学生と中学受験による外部入学生が交流し、異なる経験や価値観を持つ仲間と学べることも特徴です。

広尾の落ち着いた環境で、伝統を大切にしながら、知性、品性、国際的な視野、周囲と協働するリーダーシップを6年間かけて育てたい家庭にとって、東京女学館中学校は有力な選択肢となるでしょう。

アクセスと立地環境|渋谷・恵比寿・広尾から通える都心の文教地区

東京女学館中学校は、東京都渋谷区広尾3丁目に位置しています。

「広尾」という住所から東京メトロ日比谷線の広尾駅だけを最寄り駅として想像しやすいですが、実際には、渋谷駅・恵比寿駅から都営バスを利用する生徒も多い学校です。

広尾駅からは徒歩約12分、渋谷駅からはバスで約13分、恵比寿駅からはバスで約10分が学校公式の目安となっています。

渋谷・恵比寿という交通の拠点を利用できるため、東京都内だけでなく、神奈川県、埼玉県、千葉県などからも通学経路を組み立てやすい立地です。

一方、学校は鉄道駅の目の前にあるわけではありません。広尾駅から歩く場合には約12分、渋谷駅・恵比寿駅を利用する場合には、電車から都営バスへの乗り換えが必要です。

都心の交通利便性と、広尾の落ち着いた教育環境を兼ね備えていることが、東京女学館中学校の立地における大きな魅力です。

東京女学館中学校の所在地

項目内容
所在地東京都渋谷区広尾3丁目7番16号
徒歩で利用しやすい駅東京メトロ日比谷線「広尾駅」
バスで利用しやすい駅JR・東京メトロ・東急線・京王井の頭線「渋谷駅」、JR・東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」
最寄りのバス停都営バス「東京女学館前」
主な通学方法広尾駅から徒歩、または渋谷駅・恵比寿駅から都営バス

広尾駅から徒歩約12分

東京メトロ日比谷線の広尾駅からは、徒歩約12分です。

鉄道駅から歩いて通学できるため、道路渋滞やバスの待ち時間に左右されにくいことが利点です。

日比谷線は、北千住、上野、秋葉原、銀座、霞ケ関、六本木、中目黒などを結んでいます。東武線方面や東急東横線方面からも、乗り換えを含めて通学経路を検討できます。

ただし、広尾駅から学校までは、平坦な道だけが続くわけではありません。交差点や坂を含むため、小学生が初めて歩く場合と、中学生が通学に慣れた後とでは、所要時間が異なる可能性があります。

雨の日、夏の暑い日、重い教材を持つ日にも無理なく歩けるかを、学校説明会の際に親子で確認しておきましょう。

学校公式の広尾駅からの案内動画も確認できる

学校公式サイトでは、広尾駅から東京女学館までの道順を紹介する動画が公開されています。

地図だけでは、利用する出口、曲がる場所、坂道、横断歩道、学校の入口などを把握しにくい場合があります。

初めて学校を訪れる前に動画を確認し、実際に同じ経路を歩いておくと安心です。

特に入学試験当日は、普段より多くの受験生や保護者が移動します。時間に余裕を持ち、道順を事前に確認しておきましょう。

渋谷駅からは学03系統を利用

渋谷駅からは、都営バスの学03系統「日赤医療センター前」行を利用し、「東京女学館前」で下車します。

項目内容
利用駅渋谷駅
バス乗り場渋谷駅前・東口54番乗り場
系統都営バス 学03
行先日赤医療センター前
下車停留所東京女学館前
所要時間の目安約13分

「東京女学館前」という学校名の付いた停留所で下車できるため、降車後に住宅街を長時間歩く必要はありません。

渋谷駅は、JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線などが乗り入れる大きな交通拠点です。

新宿、池袋、品川、横浜、大宮方面をはじめ、東京都内外の広い地域から通学経路を組み立てられます。

渋谷駅からのバスは登校時間帯に本数が多い

学校公式案内では、渋谷駅から東京女学館方面へ向かう学03系統は、登校時間帯に約2~3分間隔で運行されています。

日中も約5~6分間隔が目安とされており、都内の路線バスとしては比較的利用しやすい本数です。

時間帯渋谷駅発の運行間隔の目安
登校時間帯約2~3分に1台
日中約5~6分に1台

朝に一本のバスへ乗り遅れた場合でも、比較的短い時間で次の便を利用しやすいことは安心材料です。

ただし、渋谷駅周辺や学校までの道路は、交通量が多い地域です。事故、工事、雨天などによってバスが遅れる可能性もあります。

通常の所要時間だけでなく、遅延を見込んで早めの便を利用する習慣をつけることが大切です。

恵比寿駅からは学06系統を利用

恵比寿駅からは、都営バスの学06系統「日赤医療センター前」行を利用し、「東京女学館前」で下車します。

項目内容
利用駅恵比寿駅
バス乗り場恵比寿駅前1番乗り場
系統都営バス 学06
行先日赤医療センター前
下車停留所東京女学館前
所要時間の目安約10分

恵比寿駅には、JR山手線・埼京線・湘南新宿ラインと、東京メトロ日比谷線が乗り入れています。

JR線と日比谷線の両方を利用できるため、自宅の最寄り路線によっては、渋谷駅よりも恵比寿駅でバスへ乗り換える方が分かりやすい場合があります。

恵比寿駅からのバスは約10分

学校公式案内では、恵比寿駅から東京女学館までは、バスで約10分が目安です。

登校時間帯は約5~6分に1台、日中は約10~12分に1台の間隔で運行されています。

時間帯恵比寿駅発の運行間隔の目安
登校時間帯約5~6分に1台
日中約10~12分に1台

渋谷駅発と比べると日中の間隔が長い時間帯もあるため、放課後や休日に利用する場合は、時刻表を確認しておくとよいでしょう。

渋谷駅と恵比寿駅のどちらも利用できる家庭は、電車の混雑、駅構内の移動、バス乗り場の分かりやすさなどを比較して、日常的に使う経路を決めましょう。

主な通学方法を比較

経路学校までの目安主な利点注意点
広尾駅から徒歩約12分バスの待ち時間や道路渋滞の影響を受けにくい坂道、雨、暑さ、荷物の重さを考える必要がある
渋谷駅からバス約13分利用できる鉄道路線が多く、朝のバス本数も多い渋谷駅が広く、道路混雑の影響を受ける場合がある
恵比寿駅からバス約10分JR線・日比谷線から乗り換えられ、比較的短時間で到着する時間帯によってバスの待ち時間が長くなる場合がある

最短時間だけで決めるのではなく、電車からバスへの乗り換え、駅構内の混雑、徒歩区間、本人の体力などを含めて比較することが重要です。

渋谷駅は便利だが駅構内の移動に注意

渋谷駅は利用できる路線が多く、広い地域から通学できることが大きな利点です。

一方、駅構内が広く、利用する路線によっては、ホームから東口のバス乗り場まで時間がかかります。

乗換案内で表示される電車の到着時刻と、実際にバス乗り場へ到着する時刻には差があります。

入学前には、普段利用する路線のホームから、学03系統が発車する54番乗り場まで実際に歩き、必要な時間を測っておきましょう。

大規模な工事や駅周辺の整備によって、通路や出口が変更される可能性もあるため、最新の案内表示に従う必要があります。

学校所有のスクールバスではない

渋谷駅・恵比寿駅から利用するバスは、東京女学館が所有する専用スクールバスではなく、東京都交通局が運行する都営バスです。

東京女学館の生徒だけでなく、地域住民、大学関係者、病院利用者なども乗車します。

通学定期券を購入でき、登校時間帯には比較的多くの便が運行されていますが、学校行事に合わせて必ず専用便が用意されるとは限りません。

学校説明会、創立記念祭、入学試験などで来校する場合は、学校から案内される当日の交通情報を確認しましょう。

「東京女学館前」で下車できる安心感

渋谷駅と恵比寿駅のどちらから乗車しても、最寄りの停留所は「東京女学館前」です。

学校名が停留所名となっているため、中学1年生でも降車場所を覚えやすいことが利点です。

駅から離れた場所にある学校でも、バス停から更に長時間歩く必要がないため、雨の日や荷物の多い日にも負担を抑えられます。

ただし、朝の時間帯には東京女学館の生徒だけでなく、近隣施設へ向かう人も利用します。車内でのマナー、降車準備、周囲への配慮も学校外で求められる品性の一部となります。

通常の登校時刻を基準に通学経路を考える

学校が紹介している一日の例では、生徒は通常、午前8時5分までに登校します。

朝礼は8時25分から始まり、その前に教室で準備を整えます。

希望者を対象とする朝の学習講座は、午前7時35分から行われる場合があります。

学校生活時刻の目安
希望制の朝学習講座7時35分から
通常の登校8時5分まで
朝礼・黙想・朝読8時25分から
放課後の活動15時50分頃から
クラブ・講座終了の目安17時40分頃まで

自宅から学校までの所要時間を調べる際は、昼間の空いている時間ではなく、平日の午前8時5分までに到着する条件で確認しましょう。

朝の学習講座を受講する可能性がある場合は、更に早い時間帯の電車とバスを利用できるかも確認しておく必要があります。

放課後は渋谷・恵比寿方面の混雑も考える

通常の授業後は、終礼と清掃を行い、15時50分頃からクラブ活動、委員会活動、希望制の学習講座などが始まります。

活動は17時40分頃まで行われることがあります。

帰宅時間帯は、通勤・通学の混雑と重なる場合があります。渋谷駅や恵比寿駅から電車へ乗り換える生徒は、朝だけでなく、夕方の混雑も考えて通学経路を選ぶ必要があります。

クラブ活動後に塾へ通う場合は、学校から塾までの移動時間、夕食、帰宅後の宿題、睡眠時間まで含めて考えましょう。

広尾の落ち着いた文教・医療環境

東京女学館の周辺には、学校、大学、病院などが集まっています。

渋谷駅や恵比寿駅の繁華街から近い一方、学校周辺は大通り沿いの商業地区とは異なり、住宅地や教育・医療施設が広がる落ち着いた環境です。

都心にありながら、授業中に繁華街のにぎわいを強く感じる立地ではありません。

学校の近くには日本赤十字社医療センターがあり、バスの終点名にもなっています。周囲に医療施設があることは安心材料の一つですが、学校生活中の体調不良は、まず学校の保健室や校内の手順に従って対応します。

国際色を感じられる広尾という地域

広尾周辺は、外国公館、国際的な施設、外国人住民も見られる地域です。

東京女学館は、創立当初から国際社会で活躍できる女性の育成を理念としてきました。国際学級や海外研修だけでなく、学校が国際色のある広尾に位置していることも、学校の教育イメージと重なります。

ただし、広尾に通うだけで自動的に国際性が身につくわけではありません。

英語の授業、国際学級との交流、模擬国連、海外研修、探究活動などへ主体的に参加し、周囲の多様性から学ぼうとする姿勢が必要です。

繁華街に近いからこそ校外での行動も大切

学校は落ち着いた地域にありますが、通学で利用する渋谷駅や恵比寿駅の周辺には、多くの商業施設や飲食店があります。

都心の利便性は大きな魅力である一方、登下校中の寄り道、金銭管理、SNSを通じた待ち合わせ、夜間の行動などには注意が必要です。

東京女学館では、学校内だけでなく、制服を着て校外を歩く際にも、学校の一員として責任ある行動が求められます。

保護者は学校の校則や登下校のルールを確認し、本人とも次の点を話し合っておきましょう。

  • 登下校で利用する経路を原則として固定する
  • バスや電車が止まった場合の代替経路を決める
  • 交通系ICカードの残額を確認する
  • 帰宅時刻が変わる場合の連絡方法を決める
  • 通学中に体調が悪くなった場合の対応を確認する
  • 渋谷・恵比寿駅周辺での寄り道に関する学校の規則を守る

都心各方面から通学経路を組み立てやすい

東京女学館は、渋谷駅、恵比寿駅、広尾駅を利用できるため、複数の鉄道路線から通学できます。

利用駅乗り入れる主な路線通学を検討しやすい方面
渋谷駅JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線新宿・池袋・品川・横浜・大宮・吉祥寺・二子玉川方面など
恵比寿駅JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ日比谷線品川・目黒・新宿・横浜・上野・中目黒方面など
広尾駅東京メトロ日比谷線六本木・銀座・霞ケ関・上野・中目黒方面など

三つの駅から通学方法を選べるため、電車の遅延時に別の経路を利用できる可能性もあります。

ただし、定期券の区間外を利用すると、追加運賃が必要になる場合があります。緊急時の代替経路と費用も確認しておきましょう。

通学時間は電車だけで判断しない

自宅から渋谷駅まで30分であっても、学校までの通学時間が30分になるわけではありません。

実際には、次の時間を加える必要があります。

  • 自宅から最寄り駅までの移動
  • 電車を待つ時間
  • 乗換駅での移動
  • 渋谷駅・恵比寿駅でバス乗り場まで歩く時間
  • バスを待つ時間
  • 道路混雑を含む乗車時間
  • バス停から教室までの移動

特に渋谷駅は、利用路線によってバス乗り場までの移動時間が異なります。

検索結果に表示される最短時間だけでなく、自宅の玄関を出てから教室へ到着するまでの実際の時間を測りましょう。

学校説明会では普段の通学方法を試そう

学校見学へ自家用車やタクシーだけで訪れると、入学後の通学負担を正確に把握できません。

できる限り、本人が入学後に利用する可能性の高い鉄道とバス、または広尾駅からの徒歩で学校を訪れましょう。

確認したいポイントは次の通りです。

  • 午前8時5分までに到着するには何時に自宅を出る必要があるか
  • 朝の電車とバスがどの程度混雑するか
  • 渋谷駅・恵比寿駅での乗り換えが分かりやすいか
  • 広尾駅からの徒歩経路を無理なく歩けるか
  • 雨天時に傘と教材を持って移動できるか
  • 放課後に利用するバスの本数
  • クラブ活動後の帰宅時刻
  • 電車やバスが止まった場合の代替経路
  • 6年間継続して通える距離か

一度だけでなく、可能であれば広尾駅からの徒歩と、渋谷駅・恵比寿駅からのバスの両方を試すことをおすすめします。

入試当日は時間に十分な余裕を持つ

中学入試当日は、普段と異なる曜日・時間帯に学校へ向かうことがあります。

平日の通学時間帯よりバスの本数が少ない場合や、同じ学校を受験する家庭が集中して混雑する場合も考えられます。

午前入試では、集合時刻から逆算して早めに到着する計画を立てましょう。

午後入試を受験する場合は、午前校からの移動時間に注意が必要です。渋谷駅や恵比寿駅へ到着してからも、都営バスへの乗り換えと学校までの移動時間が必要です。

乗換案内の最短経路だけで予定を組まず、昼食、午前校の試験終了の遅れ、鉄道遅延、バス待ちを含めて余裕を持たせましょう。

アクセス面の主なメリット

  • 渋谷駅・恵比寿駅・広尾駅の三つを利用できる
  • 渋谷駅から多くの鉄道路線へ接続できる
  • 恵比寿駅からバスで約10分と比較的近い
  • 広尾駅から徒歩で通学できる
  • バス停「東京女学館前」で下車できる
  • 登校時間帯は渋谷駅からのバス本数が多い
  • 都心にありながら学校周辺は落ち着いている
  • 複数の通学経路を持ちやすい

アクセス面で注意したいポイント

  • 鉄道駅の直結校ではない
  • 渋谷駅・恵比寿駅からは都営バスへの乗り換えが必要
  • 道路状況によってバスの所要時間が変わる
  • 渋谷駅は広く、ホームからバス乗り場まで時間がかかる
  • 広尾駅からの徒歩経路には坂や交差点がある
  • 夕方は電車や駅周辺が混雑する場合がある
  • クラブ活動や朝講座へ参加すると通学時間帯が変わる
  • 繁華街を経由するため校外での自己管理が必要

広尾の落ち着きと都心の利便性を両立した立地

東京女学館中学校は、渋谷・恵比寿という大きな交通拠点に近く、東京メトロ日比谷線の広尾駅からも徒歩で通える学校です。

渋谷駅からは学03系統で約13分、恵比寿駅からは学06系統で約10分となっており、どちらも「東京女学館前」で下車できます。

一方、鉄道駅から学校までの徒歩やバス移動が必要であり、道路の混雑、駅構内の移動、朝夕の混雑も含めて通学を考える必要があります。

都心の各方面から通いやすく、国際色のある広尾の落ち着いた環境で6年間を過ごせることは、東京女学館中学校の大きな魅力です。

学校の知名度や住所の印象だけで判断せず、受験生本人が実際の登校時間帯に近い条件で経路を体験し、毎日無理なく通い続けられるかを確認しましょう。

教育方針とカリキュラム|一般学級と国際学級で育むインクルーシブリーダーシップ

東京女学館中学校の教育は、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を目標としています。

知識を身につけ、大学へ進学することだけでなく、自分とは異なる考え方を持つ人を尊重し、周囲と協力しながら社会の課題を解決できる女性を育てることが教育の中心です。

この教育目標を実現するため、東京女学館ではインクルーシブリーダーシップの育成を重視しています。

一人の強いリーダーが全員を引っ張るのではなく、一人ひとりが自分の役割を考え、それぞれの得意分野を生かしながら、集団全体でよりよい答えを目指します。

また、中学校には一般学級と国際学級が設けられています。学級によって英語の授業内容や時間数は異なりますが、学校行事、生徒会、委員会、クラブ活動などは共に行います。

一般学級と国際学級の生徒が互いの違いを認め合い、伝統的な人格教育と現代的なグローバル・STEAM教育を通して成長することが、東京女学館中学校のカリキュラムにおける大きな特色です。

東京女学館が目指すインクルーシブリーダーシップ

東京女学館の考えるインクルーシブリーダーシップとは、一部の生徒だけがリーダーとなる考え方ではありません。

全員が課題を自分のこととして捉え、互いの考えや個性を認めながら、協働して課題解決へ取り組む力を意味します。

一般的に想像されるリーダー東京女学館のインクルーシブリーダーシップ
一人が方針を決めて全員を引っ張る全員が課題を共有し、それぞれの役割を果たす
発言力の強い人が中心となる発言する人だけでなく、聞く人や支える人も大切にする
結果を出した代表者が評価される集団全体が成長するための過程や協働を重視する
同じ考えを持つ人をまとめる異なる意見や背景を持つ人とよりよい答えを探す

例えば、学校行事では、委員長や司会を担当する生徒だけがリーダーではありません。

意見を出す生徒、話し合いを記録する生徒、作業が遅れている仲間へ声を掛ける生徒、舞台や機器を準備する生徒も、行事を成功させるための大切な役割を担います。

自分が先頭に立つ場面だけでなく、他者を支える場面でも責任を持って行動することを、学校生活全体を通して学びます。

人格形成を支える3つの柱

東京女学館では、インクルーシブリーダーシップを育てるため、人格形成に関する3つの柱を掲げています。

人格形成の柱目指す姿
自ら問題を発見し解決する力の育成指示を待つだけでなく、必要な課題を見つけ、解決方法を考えて行動する
基礎・基本に根ざした個性の伸長確かな学力を土台として、自分の得意分野や興味を深める
他者を思いやる心の育成自分と異なる考え方を認め、相手の立場を考えて行動する

主体性だけを求めるのではなく、基礎学力と他者への思いやりを合わせて育てる点が特徴です。

自分の意見を主張することと、相手の意見を尊重することの両方を大切にし、信頼関係を基盤として社会へ貢献できる女性を目指します。

教育を支える4つの重点課題

東京女学館では、教育目標を具体化するため、次の4つを重点課題としています。

重点課題主な内容
心の教育・人格教育自己理解、他者理解、感謝、思いやり、主体性、協調性を育てる
自国文化の理解日本の言葉、歴史、礼儀、芸術、伝統文化を学び、自信を持って発信する
グローバルシティズンシップ教育文化や国籍の違いを越えて協働し、世界の課題へ行動を起こす力を育てる
STEAM教育科学・技術・工学・芸術・数学を横断し、問題を発見・解決する力を育てる

グローバル教育というと、英語の授業や海外研修だけに注目しがちです。

東京女学館では、外国語を学ぶ前提として、自分自身や日本文化を理解することも重視しています。

自分の考えや文化的な背景を持ちながら、異なる価値観を持つ人と対話することが、真の国際性につながるという考え方です。

心の教育・人格教育を日常生活の中で実践

東京女学館の全教室には、学校のモットーである「品性を高め、真剣に学べ」という額が掲げられています。

品性は、礼儀正しい言葉遣いや立ち居振る舞いだけで身につくものではありません。

自分を理解し、他者を尊重し、周囲の状況に応じて責任ある行動を選ぶことが求められます。

各学年には、成長段階に応じた次のような目標があります。

学年主な学年目標
中学1年明るい挨拶、きれいな言葉
中学2年けじめをつけよう
中学3年自立
高校1年自己を見つめよう
高校2年視野を拡げよう
高校3年人格の陶冶

中学1・2年では、自己理解、他者理解、アンガーマネジメント、自分史の作成、ボランティア学習などに取り組みます。

中学3年から高校1年では、職業学習、進路学習、探究活動を通して、自分の興味や将来について考えます。

高校2・3年では、生徒会やクラブ活動の中心を担いながら、大学進学とその先の生き方を具体化していきます。

黙想と朝読書で学びに向かう姿勢を整える

毎朝の朝礼では、黙想と朝の読書を行います。

慌ただしく一日を始めるのではなく、短い時間でも静かに自分と向き合い、気持ちを整えてから授業へ移ります。

日常生活の中では、次のような活動も人格教育の一部として行われています。

  • 朝礼時の黙想
  • 講堂朝礼
  • 朝の読書
  • 道徳の授業
  • 生徒自身による校内清掃
  • 生徒会・委員会活動
  • 体育大会や創立記念祭の企画・運営
  • 弁論大会や合唱大会

特別な講演や一度限りの行事だけで人格を育てるのではなく、日々の挨拶、清掃、授業、読書、友人との関わりを積み重ねることを大切にしています。

行事は実行委員会方式で生徒が企画・運営

体育大会、創立記念祭、修学旅行などの学校行事では、「スタディ・アジェンダ」と呼ばれる実行委員会方式を取り入れています。

教員が決めた内容を生徒が実行するだけではなく、実行委員を中心に、生徒が目的、企画、役割分担、当日の運営について考えます。

意見がまとまらない場面や、予定通りに準備が進まない場面にも向き合いながら、集団で一つの目標を達成する難しさと楽しさを経験します。

生徒全員が委員長になるわけではありませんが、企画する側、支える側、参加する側のそれぞれが自分の役割を持ちます。

こうした経験が、インクルーシブリーダーシップの実践的な学びとなっています。

自国文化を理解して世界へ発信する

東京女学館では、国際社会で活躍するためには、自分が育った国の文化を理解することが必要だと考えています。

日本の風土、歴史、精神性、礼儀作法、言葉やしぐさに込められた思いやりを学び、自分の言葉で海外の人へ説明できる力を育てます。

中学段階では、次のような体験が行われます。

学年主な自国文化理解の体験
中学1年卒業生を講師に迎えた茶道体験
中学2年卒業生を講師に迎えた華道体験
中学・高校書道、邦楽、和楽器、日本文学、歴史などを教科の中で学ぶ
高校歌舞伎、能、狂言などの古典芸能鑑賞

茶道や華道では、形だけを覚えるのではなく、相手をもてなす心、季節感、自然との関わり、道具を大切に扱う姿勢を学びます。

国際学級や海外研修が充実している一方で、日本文化を学ぶ機会も多いことが、東京女学館のグローバル教育の特徴です。

世界市民として行動するグローバルシティズンシップ教育

東京女学館のグローバルシティズンシップ教育は、英語を流暢に話せるようになることだけを目的としていません。

世界で起きている問題について疑問を持ち、その背景を分析し、解決策を考え、実際の行動へつなげることを重視しています。

文化、宗教、国籍、生活環境などが異なる人と対話し、自分の考えを一方的に押し付けるのではなく、共通点や異なる点を理解しながら協働します。

  • 自分自身の考えや価値観を理解する
  • 異なる文化的背景を持つ人の話を聞く
  • 世界や地域が抱える課題を調べる
  • 複数の立場から問題を考える
  • 自分たちにできる行動を考える
  • 学んだ内容を発表し、社会へ伝える

海外へ行く経験だけでなく、教室内での対話、国際学級との交流、社会科や英語での課題学習、模擬国連なども、世界市民としての力を育てる学びです。

一般学級の中学2・3年で行うGCP

一般学級では、中学2年生と3年生の週1時間に、グローバルコンピテンスプログラム(GCP)を行います。

GCPは、原則として全て英語で行われる教科横断型の授業です。

多様な文化や背景を越えて交流する力、環境や社会について考える力、創造的に課題を解決する力を育てます。

学習範囲は、次のように段階的に広がります。

  1. 自分自身を知る
  2. 他者との関わりを考える
  3. 集団や社会との関わりを考える
  4. 生命や自然、環境との関わりを考える

英語力を評価するだけの授業ではなく、英語を使って自分と社会について考えることが目的です。

GCPは予習・授業・復習の3段階

GCPでは、「Pack・Climb・Unpack」という学習の流れを取り入れています。

段階主な学習内容
Pack・予習テキストやiPadで授業に必要な語彙や背景知識を確認する
Climb・授業ネイティブ教員と担任による授業で、ペア・グループ活動や発表を行う
Unpack・復習iPadやテキストを使い、学んだ内容とその意味を振り返る

授業は英語で進められますが、写真、図、映像などの視覚資料も利用し、内容を理解しやすくしています。

事前に必要な単語を学び、授業では実際に使い、授業後に振り返ることで、英語と考える力を同時に伸ばします。

一般学級は全教科を偏りなく学ぶ

一般学級の中学校段階では、特定の教科へ早くから絞るのではなく、国語、数学、英語、社会、理科、芸術、保健体育、技術家庭などを幅広く学びます。

中学3年間は、各学年とも週36時間の教育課程です。

教科中学1年中学2年中学3年
国語545
社会344
数学555
理科444
英語555+演習1
英会話・GCP英会話1GCP1GCP1
音楽221
美術221
保健体育333
技術家庭222
道徳111
特別活動111
週当たり合計363636

国語、数学、英語を重視しながら、理科・社会や芸術科目にも十分な時間を設けています。

中学段階で幅広い教科を学ぶことで、高校で文系・理系や進路を選択する際の土台を作ります。

一般学級の英語は習熟度別の少人数授業

一般学級の英語と英会話では、中学1年生から3年生まで、一つのクラスを習熟度別に2分割して授業を行います。

文法や語彙を積み上げるだけでなく、リスニング、リーディング、ライティング、ペアワーク、グループワーク、プレゼンテーションを組み合わせます。

中学1年生では、ネイティブ教員によるオールイングリッシュの英会話が週1時間あります。

更に、ネイティブスピーカーとの1対1のオンライン英会話も年間約10回行われ、実際に英語を使って対話する機会が用意されています。

単元ごとに小テストや確認を行い、学習内容を復習しながら定着させるため、日々の家庭学習も必要です。

数学は中学段階の基礎を重視

数学は、中学3年間を通して週5時間設定されています。

中学1年生では習熟度別の分割授業を行い、中学2・3年生では代数を週3時間、幾何を週2時間に分けて学びます。

高校数学へ進んだ際につまずかないよう、公式や解法を暗記するだけでなく、どの部分で理解が止まっているのかを確認します。

答えを出すことだけでなく、条件を整理し、理由を説明し、異なる解き方を比較することで論理的思考力を育てます。

数学が得意な生徒を更に伸ばす一方、基礎に不安がある生徒へも少人数授業や講座を通して対応します。

国語では読む・書く・聞く・話す・発表する力を育てる

国語では、読む、書く、聞く、話す、プレゼンテーションするという5つの力をバランスよく育てます。

文章の内容を正確に理解するだけでなく、自分の考えを深め、根拠を示しながら他者へ伝える機会を多く設けています。

中学校の弁論大会も、国語で身につけた思考力と表現力を発揮する場です。

探究活動、英語での発表、大学入試の小論文などを支えるうえでも、国語の読解力と表現力が重要な基盤となります。

社会ではニュースや社会課題へ目を向ける

社会科では、地理、歴史、公民の知識を覚えるだけでなく、現代社会が抱える課題を多角的に考えます。

中学1年生の地理から、グループで相談しながら資料を読み、学んだ知識を使って考える活動を取り入れます。

中学3年生の公民では、新聞を読み込むニュースノートや、NPO・国連機関などの外部団体と関わる社会貢献学習を行います。

社会で起きている問題に対して、「なぜ起きているのか」「異なる立場からどう見えるのか」「自分たちに何ができるのか」を考えます。

中学理科は授業時間の約半分を実験・観察に活用

理科では、実験や観察を重視しています。

中学校では、理科の授業時間の約半分を実験に充て、実際の現象を見ながら科学的に考える力を育てます。

一回の授業で結果が出る実験だけでなく、長期間にわたって変化を観察する活動もあります。

結果を予想し、実験し、記録し、予想との違いを考えることで、単に答えを覚えるのではなく、根拠を持って判断する力を身につけます。

「なぜだろう」という疑問を次の問いへつなげることが、STEAM教育や高校での課題探究の基礎となります。

国際学級は英語に特化しながら他教科も学ぶ

国際学級は、帰国生、海外経験を持つ生徒、国内で高い英語力を身につけた一般生が共に学ぶ学級です。

2026年度の中学1年生からは、1学年2クラスとなり、国際学級内でクラス替えも行える体制となっています。

語学教育に特化していますが、英語以外の国語、数学、理科、社会、保健体育、技術家庭などは、一般学級とほぼ共通した内容を学びます。

英語が得意であれば他教科の学習量が少なくなるわけではなく、大学進学に必要な基礎学力を全教科で身につける必要があります。

国際学級の英語はケンブリッジ国際カリキュラム

国際学級の英語では、ケンブリッジ国際カリキュラムを導入しています。

中学校では英語力に応じて一つの学年を3グループに分け、日本人教員と英語を母語とする教員が担当します。

英語を外国語として覚えるだけでなく、英語で考え、議論し、文章を書き、発表する力を育てます。

授業では文学作品、社会問題、文化、環境などを扱い、正解が一つに決まらないテーマについて英語で意見を交わします。

国際学級には長年勤務するネイティブ教員も多く、授業だけでなく、学校生活や行事の中でも生徒と関わります。

国際学級は英語関連科目を週7~8時間実施

教科中学1年中学2年中学3年
国語545
社会344
数学555
理科444
英語565
English Usage322
音楽111
美術111
保健体育333
技術家庭222
道徳111
特別活動111
週当たり合計363636

英語とEnglish Usageを合わせると、中学1年生は週8時間、中学2・3年生は週7~8時間を英語関連科目へ充てています。

英語、English Usage、美術など、オールイングリッシュで行われる授業もあります。

英語を学習対象として学ぶだけでなく、英語を使って別の内容を理解し、表現する経験を積めることが特徴です。

English Usageで実践的な英語運用力を高める

English Usageでは、文法問題や和訳だけに偏らず、実際の場面で英語を使う力を育てます。

文章を読み、自分の意見を書き、仲間と議論し、発表する活動を重ねます。

複数の習熟度グループへ分かれるため、高い英語力を持つ帰国生は力を維持・発展させ、国内で英語を学んできた生徒は段階的に運用力を伸ばせます。

ただし、帰国生であっても、海外生活を終えてから英語を使用する機会が減れば、語彙や表現力が低下する可能性があります。

日常的に多くの英語へ触れ、読む・書く・話す力を継続して磨く必要があります。

国際学級ならではの英語による発表行事

国際学級では、学年に応じて英語で発表する行事が設けられています。

学年主な発表・活動
中学1年オープンスクールでのプレゼンテーション、創立記念祭でのレシテーション
中学2年創立記念祭でのパネルディスカッション
中学3年英語劇「Romeo and Juliet」
高校英語によるパネルディスカッション、校内模擬国連など

暗記した英文を正確に読むだけでなく、聞き手を意識して伝えることや、異なる意見へ対応することが求められます。

発表、演劇、討論を段階的に経験し、自信を持って英語を使えるようにします。

一般学級と国際学級の違い

項目一般学級国際学級
主な教育方針全教科を幅広く学び、国内大学受験を中心とする多様な進路へ備える高い英語力を伸ばし、国内外の大学進学へ備える
英語の授業習熟度別に2分割習熟度別に3分割
英語関連科目英語、英会話、GCP英語、English Usage、英語で行う美術など
カリキュラム中学3年間は週36時間中学3年間は週36時間
英語以外の教科全教科を偏りなく学ぶ一般学級とほぼ共通する内容を学ぶ
学校行事・クラブ学級の違いを越えて一緒に活動する
高校進学後一般文系・一般理系を選択国際文系・国際理系を選択
高校進学時の移動本人の希望や条件に応じて一般コース・国際コース間の移動が可能

一般学級は英語が弱い学級、国際学級は英語だけを学ぶ学級という区分ではありません。

一般学級でも習熟度別英語、英会話、GCP、海外研修などがあり、国際学級でも国語や数学を含む全教科の学力が必要です。

本人の現在の英語力だけでなく、6年間でどのような学び方をしたいか、国内大学と海外大学のどちらを視野に入れるかを考えて選びましょう。

一般学級と国際学級は日常的に交流

一般学級と国際学級は、学校行事、生徒会、委員会、クラブ活動などを一緒に行います。

海外で生活した経験を持つ生徒、国内で英語を学んできた生徒、東京女学館小学校から進学した生徒、中学受験で入学した生徒が同じ学校で過ごします。

自分と異なる経験を持つ友人と日常的に関わることが、多様性を理解する学びとなります。

一方、学級によって英語の授業や学習量が異なるため、定期試験、課題、放課後講座などの負担にも違いが生じる場合があります。

学級の名称やイメージだけでなく、実際の時間割と家庭学習量を確認することが大切です。

高1・高2の課題探究で研究論文を作成

東京女学館のSTEAM教育の中心となるのが、高校1・2年生で行う「課題探究」です。

中学校で身につけた読解、情報収集、実験、発表、協働の力を基盤として、2年間かけて研究論文を作成します。

学年主な探究内容
高校1年関心のある社会課題について知見を広げ、研究テーマと問いを設定する
高校2年課題の解決方法や検証方法を探究し、研究論文を完成させる

研究テーマはSDGsと関連する社会課題などから選び、資料を集めるだけでなく、自分たちが社会へどのように貢献できるかを考えます。

グループワークで意見を交換しながら、自分の問いを深め、調査・分析・考察・論文作成へ進みます。

東京女学館のSTEAM教育は芸術と教養も重視

STEAMとは、Science、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの頭文字を取った言葉です。

東京女学館では、Artを美術や音楽だけに限定せず、自由に問いを立てるための教養や多角的な視点を含むものとして捉えています。

分野東京女学館で育てる力
Science実験・観察を通して現象を分析する力
TechnologyICTや情報を目的に応じて活用する力
Engineering課題を解決する仕組みや方法を設計する力
Art・Liberal Arts自由な発想、感性、教養、多角的な視点
Mathematics数値やデータを論理的に分析する力

理系科目だけを強化する教育ではなく、国語、社会、芸術、英語を含めて教科を横断し、社会の問題を考えます。

ICTは学習を広げるための道具

東京女学館では、中学1年生から1人1台のiPadを利用します。

授業では、Microsoft Teams、電子黒板、デジタル教材などを使い、資料の共有、課題提出、発表、共同作業を行います。

  • 授業資料を閲覧する
  • 写真や動画で実験結果を記録する
  • グループでファイルを共有する
  • プレゼンテーション資料を作成する
  • オンライン英会話へ参加する
  • GCPの予習・復習を行う
  • 委員会やクラブの連絡を共有する

端末を使うこと自体を目的とせず、情報をどのように集め、整理し、他者へ伝えるかを学びます。

情報の信頼性、著作権、個人情報、SNSの利用など、メディアリテラシーについて考えることもICT教育の一部です。

中学から高校へ段階的に自己実現を目指す

東京女学館の6年一貫教育は、中学1・2年、中学3年・高校1年、高校2・3年の三つの段階で考えられています。

段階主な目標
中学1・2年生活習慣と基礎学力を整え、自分と他者を理解する
中学3年・高校1年興味や個性を伸ばし、職業・進路・社会課題について考える
高校2・3年希望進路に応じた科目を選び、自己実現へ向けて学ぶ

中学校入学後すぐに大学受験科目だけへ絞るのではなく、芸術、文化、社会貢献、学校行事などを幅広く経験します。

その中から自分の関心や得意分野を見つけ、高校で文系・理系や一般・国際のコースを選びます。

高校では豊富な選択授業で進路へ対応

一般学級の生徒は、高校1年生で音楽、美術、書道の芸術科目を選び、高校2年生から一般文系・一般理系に分かれます。

国際学級の生徒は、高校では国際コースへ進み、国際文系・国際理系を選択できます。

高校2・3年の選択授業は、科目によって10~30名程度の少人数で行われます。

大学入学共通テスト、私立大学の一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜、海外大学出願など、異なる進路に必要な科目を選べるようにしています。

高校進学時には、希望や条件に応じて一般コースと国際コースの間を移動することも可能です。

ただし、移動のための英語力、成績、履修条件、人数制限などは、入学後の説明で確認する必要があります。

学習を支える放課後・朝の講座

正課授業に加え、希望制の学習講座や体験講座も用意されています。

朝7時35分から行われる講座や、放課後に行われる補習・発展講座を利用し、基礎の補強や大学受験対策へ取り組めます。

講座の内容や対象学年は年度によって変わりますが、一般学級・国際学級の学習内容だけでは不足する部分を補ったり、得意教科を更に伸ばしたりできます。

ただし、クラブ活動、通学、塾、家庭学習との両立を考え、必要な講座を選ぶことが大切です。

教育制度の主なメリット

  • 一般学級と国際学級があり、英語力や進路に合う学び方を選べる
  • 中学3年間は週36時間で、全教科を幅広く学べる
  • 英語や数学で習熟度別・少人数授業を行っている
  • 一般学級でも英会話やGCPによる国際教育を受けられる
  • 国際学級ではケンブリッジ国際カリキュラムを学べる
  • 理科の実験・観察や芸術教育を重視している
  • 中学から発表・協働・社会貢献の経験を積める
  • 高校1・2年で2年間の課題探究へ取り組める
  • 高校では一般・国際、文系・理系の進路を選べる
  • 行事や生徒会を通して全員がリーダーシップを経験できる

入学前に確認したいポイント

東京女学館の教育は多彩ですが、本人の学習状況や性格によっては、負担を感じる可能性もあります。

  • 一般学級と国際学級のどちらが現在の英語力に合うか
  • 国際学級で必要となる英語以外の教科学力
  • 一般学級の英語習熟度別クラスの分け方
  • 国際学級の3グループの移動基準
  • 英語による授業や発表へ前向きに参加できるか
  • 小テストや日々の課題を継続できるか
  • グループワークや発表の多い授業が本人に合うか
  • iPadの利用ルールと家庭での管理方法
  • 高校進学時の一般・国際コース移動条件
  • 海外大学を目指す場合の出願支援
  • 朝・放課後講座とクラブ活動を両立できるか

国際学級は英語が得意な生徒にとって魅力的ですが、国語、数学、理科、社会を含めた週36時間の教育課程を学びます。

英語力だけで判断するのではなく、全教科の学習量や将来の進路まで考えて選択しましょう。

伝統的な人格教育と現代的な学びを結び付ける

東京女学館中学校のカリキュラムは、伝統校としての礼儀や品性を守ることと、自由な発想や主体性を育てることを対立させていません。

黙想、朝読書、道徳、清掃、自国文化理解などを通して人格の土台を育て、その上に英語、ICT、STEAM、探究、国際交流などの力を積み重ねます。

一般学級では全教科の基礎を固めながら、習熟度別英語やGCPで世界へ視野を広げます。

国際学級では、高い英語力を維持・発展させながら、日本語や日本文化、数学・理科を含む幅広い学力を身につけます。

自分の個性を磨くだけでなく、異なる背景を持つ仲間と協働し、自分の力を人や社会のために生かせる女性を育てることが、東京女学館中学校の教育方針とカリキュラムの中心です。

学習環境と施設設備|温水プールや講堂を備えた都心の充実したキャンパス

東京女学館中学校は、渋谷区広尾という都心の限られた敷地を有効に活用し、一般教室、理科室、図書館、体育館、室内温水プール、記念講堂、食堂などを校内に整えています。

郊外型の学校のような広大な校地ではありませんが、体育館は3つあり、校庭は人工芝です。更に、25mの室内温水プール、約6万冊を所蔵する図書館、5つの理科室など、6年間の学習と学校生活を支える施設がそろっています。

中学1年生から1人1台のiPadを利用し、Microsoft Teams、電子黒板、デジタル教材などを授業や委員会、クラブ活動へ取り入れています。

一方、茶道や礼法を学ぶ作法室、障子をあしらった書道室、フルコンサートピアノを備えた記念講堂など、伝統文化や芸術に触れる環境も大切にしています。

都心の利便性を持ちながら、教科学習、ICT、実験、芸術、伝統文化、スポーツを一つの校舎で幅広く経験できることが、東京女学館中学校の施設面における大きな特色です。

東京女学館の主な施設

施設主な特色
図書館約6万冊を所蔵し、読書、教科学習、探究、進路研究に活用
理科室実験中心の授業を支える5つの理科室を設置
アクティブラーニングルームグループごとに利用できるスクリーンを備え、協働学習や発表に対応
コンピューター室53台のパソコンと多様な機器を備えたMORを設置
体育館全部で3つあり、第1体育館は国際試合にも対応できる広さ
室内温水プール全天候型の25m・5レーン
校庭2020年に人工芝グラウンドへ改修
記念講堂照明・音響設備とフルコンサートピアノを備える
音楽室音響効果を考慮した、明るく広い音楽学習の空間
作法室茶道や礼法を通して日本文化と美意識を学ぶ
書道室障子をあしらった落ち着いた空間で書道を学ぶ
被服室広い作業台と1人1台のミシンを備える
調理室調理設備と試食室を備え、家庭科の実習に利用
食堂昼食や休憩に利用できる明るく清潔な空間
ビオトープ中学1年生の地学・理科学習などで生態系を観察

約6万冊を所蔵する図書館

東京女学館の図書館には、約6万冊の蔵書があります。

小説や文学作品だけでなく、各教科の学習、社会問題、科学、芸術、日本文化、海外文化、大学・職業研究などに関する資料を利用できます。

中学校から高等学校までの6年間を通して利用するため、中学生向けの読みやすい資料から、高校での課題探究や大学受験へつながる専門的な資料まで、幅広くそろえられています。

東京女学館では、朝礼時に毎朝10分間の朝読書を行っています。図書館は、読書習慣を支えるとともに、生徒が教科書以外の本と出会う場所です。

授業や探究活動では、インターネット検索だけに頼らず、書籍や資料から情報を集め、内容を比較し、自分の考えをまとめることが求められます。

図書委員会が本と生徒をつなぐ

図書館の運営や読書活動には、生徒の図書委員会も関わっています。

図書委員は、イラストを使った本の紹介、しおりの作成、テーマ別展示、図書委員会新聞の発行などを行います。

各教室に置かれる約20冊の学級文庫も図書委員が管理し、生徒が日常的に本へ触れられる環境を整えています。

本を借りるだけでなく、他の生徒へ本の魅力を伝え、図書館をより利用しやすい場所にすることも、生徒主体の学校生活の一部です。

探究学習と進路研究を支える学びの拠点

高校1・2年生の課題探究では、生徒が自ら研究テーマを設定し、調査、分析、発表、論文作成へ取り組みます。

中学校段階でも、社会科、理科、国語、英語などで調べ学習やプレゼンテーションを行うため、必要な情報を探す力が求められます。

図書館は、次のような学習へ活用できます。

  • 授業で生まれた疑問を更に調べる
  • 探究テーマに関する書籍を探す
  • 複数の資料を比較する
  • 弁論やプレゼンテーションの根拠を集める
  • 大学の学部や職業について調べる
  • 海外研修前に訪問国の文化や歴史を学ぶ
  • 学校推薦型選抜や総合型選抜に向けて進路研究を行う

大学入試のための自習場所だけでなく、自分の興味を広げ、問いを深めるための学習施設として利用されています。

5つの理科室で実験・観察を重視

東京女学館には、実験中心の理科授業を支える5つの理科室があります。

中学校では、理科の授業時間の約半分を実験や観察に充て、教科書に書かれた結論を覚えるだけでなく、実際の現象から考えることを重視しています。

生徒は、実験前に結果を予想し、器具を扱い、数値や変化を記録し、その結果から何が分かるかを考えます。

予想と異なる結果になった場合も、失敗として終わらせるのではなく、操作、条件、測定方法などを振り返り、原因を検討します。

理科室が複数あることで、物理、化学、生物、地学など、それぞれの内容に応じた実験や観察を行いやすい環境となっています。

実験設備はSTEAM教育の土台

東京女学館のSTEAM教育では、科学や数学の知識を覚えるだけでなく、社会の課題へ応用する力を育てます。

理科室での実験を通して、次のような力を身につけます。

  • 観察した事実と自分の予想を区別する
  • 条件をそろえて比較する
  • 測定した数値を表やグラフへ整理する
  • 結果から分かることを論理的に説明する
  • 他の班の結果と比較する
  • 新たな疑問や次の実験方法を考える

こうした経験が、高校で行う課題探究、理系科目の専門的な学習、大学での研究へつながります。

都心の校内に設けられたビオトープ

校内には、生物が生息できる環境を再現したビオトープがあります。

渋谷区広尾という都心の学校でありながら、植物や小動物、生態系の変化を校内で観察できます。

中学1年生の地学・理科学習などでは、実際にビオトープへ出て、生物と環境の関係を学びます。

写真や映像だけで理解するのではなく、季節や天候による変化を自分の目で確認できることが特徴です。

ビオトープは、自然を観察する場所であると同時に、都市の中で生物多様性を守る意味を考える教材にもなっています。

1人1台のiPadを中学1年生から利用

東京女学館では、中学1年生から1人1台のiPadを利用します。

iPadは、紙の教科書やノートを全て置き換えるためのものではありません。教科や授業内容に応じて、紙とデジタルを使い分けます。

学校生活では、Microsoft Teamsなどを利用し、次のような活動を行います。

  • 授業資料や連絡事項を確認する
  • 教員から配付された課題へ取り組む
  • 作成した文章や資料を提出する
  • グループでファイルや意見を共有する
  • 実験や校外学習を写真・動画で記録する
  • プレゼンテーション資料を作成する
  • 英語の音声や動画を使って学習する
  • 委員会やクラブ活動の連絡を共有する

ICTを使うこと自体を目的とせず、情報を集め、整理し、考えを伝えるための道具として活用しています。

電子黒板と無線通信を活用した授業

授業では、電子黒板やタブレット端末を利用し、画像、映像、グラフ、音声などを教室全体で共有します。

英語では発音や海外の映像、理科では実験動画や観察記録、社会では地図や統計資料などを表示できます。

生徒が作成した答案やスライドを電子黒板へ映し、複数の考え方を比較する授業にも活用されます。

一方的に画面を見るだけでなく、生徒が端末へ入力し、意見を共有し、互いの考えを確認する双方向型の授業を行えることが利点です。

情報モラルとメディアリテラシーも学ぶ

端末を自由に使える環境では、便利さだけでなく、情報を安全かつ責任を持って扱う力も必要です。

東京女学館では、ICTを学習の幅を広げる道具と位置付けるとともに、メディアリテラシーや利用する意味を考えることも重視しています。

生徒には、次のような点への理解が求められます。

  • 情報の発信者や根拠を確認する
  • インターネット上の情報をそのまま信じない
  • 文章や画像の著作権を守る
  • 個人情報や学校情報を安易に公開しない
  • SNS上でも相手を傷つける表現を使わない
  • 学習目的と私的利用を区別する
  • 端末を長時間使いすぎない

生成AIを含む新しいデジタル技術についても、単に使用を禁止・推奨するのではなく、情報の正確性や自分で考えることの意味を理解する必要があります。

53台のパソコンを備えるコンピューター室

校内には、53台のパソコンと多様なハードウェアを備えたコンピューター室「MOR」があります。

1人1台のiPadだけでは行いにくい情報処理、文書作成、データ分析、プログラミング、作品制作などへ利用できます。

全員が同じ機器と環境を使えるため、操作方法を一斉に学ぶ授業にも適しています。

ICT教育では、機器の操作だけでなく、目的に適したソフトウェアを選び、伝えたい内容に合わせて資料を構成する力が重要です。

協働学習に特化したアクティブラーニングルーム

アクティブラーニングルームは、講義を聞くことだけでなく、話し合い、共同作業、発表を行うための特別教室です。

グループごとに使用できるスクリーンが備えられ、生徒が調べた内容や作成した資料を、その場で仲間と共有できます。

次のような授業へ活用しやすい環境です。

  • グループごとの課題解決学習
  • 英語でのディスカッション
  • 社会問題に関する意見交換
  • 探究テーマの中間発表
  • プレゼンテーションの相互評価
  • 委員会や行事の企画会議

発言が得意な生徒だけで話し合いを進めるのではなく、調査、記録、資料作成、発表などの役割を分担することで、インクルーシブリーダーシップを実践します。

3つの体育館を備える

東京女学館には、全部で3つの体育館があります。

第1体育館は、国際試合も開催できる広さを持ち、体育の授業、体育大会の練習、球技系クラブの活動などに利用されます。

複数の体育館があることで、中学生と高校生の授業やクラブ活動が重なる時間帯にも、活動場所を分けやすくなっています。

主な利用場面活動例
保健体育の授業球技、体力づくり、器械運動、ダンスなど
クラブ活動バスケットボール、バレーボール、バドミントン、体操など
学校行事集会、行事練習、発表、雨天時の活動など

希望する運動部がある場合は、施設の有無だけでなく、中学生が利用できる曜日、練習時間、高校生との共用方法も確認しましょう。

全天候型の室内温水プール

校内には、25m・5レーンの室内温水プールがあります。

屋外プールとは異なり、雨天や外気温の影響を受けにくく、体育の授業や水泳部の活動へ利用できます。

都心の女子校で校内に温水プールを備えていることは、東京女学館の施設面における特徴の一つです。

水泳の授業については、実施学年、時期、見学時の対応、泳力別指導などを学校説明会で確認するとよいでしょう。

水泳が苦手な生徒や健康上の事情がある生徒は、入学後の授業方法や配慮について事前に相談しておくと安心です。

2020年に人工芝へ改修された校庭

校庭は、2020年に人工芝グラウンドへ改修されました。

体育の授業、クラブ活動、行事の練習などへ使用されています。

人工芝には、土のグラウンドと比べて、雨の後に泥で汚れにくく、表面の状態が安定しやすいという利点があります。

一方、夏季には表面温度が高くなる場合があります。暑さ指数や気温を確認し、水分補給や活動時間を調整するなど、安全管理が必要です。

都心校であるため、郊外校のような複数の大型グラウンドを持つ環境ではありませんが、体育館や温水プールと組み合わせて運動施設を確保しています。

照明・音響設備を備えた記念講堂

記念講堂は、入学式、卒業式、講堂朝礼、学校説明会、発表行事、芸術鑑賞などに利用されます。

照明や音響設備に加え、フルコンサートピアノを備えています。

東京女学館では、毎年異なる分野の一流の演奏家や表現者を招くSchool Concertも行われています。

オーケストラ、室内楽、オペラ、バレエ、邦楽、ジャズなどを本格的な設備のある空間で鑑賞し、芸術への理解と感性を深めます。

生徒自身が舞台に立つ機会もあり、合唱、弁論、英語発表、クラブ公演など、日頃の学びを多くの人へ伝える場となっています。

音響を考慮した音楽室

音楽室は、光が入り、音響効果を考慮した広い空間です。

音楽の授業、合唱大会の練習、クラブ活動などへ利用されます。

合唱大会では、指揮、伴奏、パート練習、全体練習を生徒主体で進めます。

単に歌唱技術を高めるだけでなく、異なる声を聞きながら一つの音楽をつくる経験を通して、協働する力を育てます。

日本文化を学ぶ作法室

作法室は、畳を敷いた和の空間です。

中学1年生の茶道体験、茶道部の活動、礼法や日本文化に関する学習などへ利用されます。

茶道では、お茶の点て方だけでなく、道具の扱い、季節のしつらえ、客への心遣いを学びます。

東京女学館はグローバル教育を重視していますが、海外の人へ日本文化を伝えるためには、まず自国の文化を理解する必要があると考えています。

作法室は、伝統文化を知識として学ぶだけでなく、実際の所作や空間を通して体験する施設です。

障子をあしらった書道室

書道室は、障子を取り入れた落ち着きのある空間です。

国語に含まれる書道の授業や、書道部の活動などへ使用されます。

文字の形を整えるだけでなく、筆、墨、紙を扱い、自分の呼吸や姿勢を意識しながら表現します。

ICTを活用した学習が進む一方で、手で文字を書くことや、日本の伝統的な表現に向き合う時間も大切にしています。

1人1台のミシンを備える被服室

被服室には、広い作業台と1人1台のミシンが用意されています。

家庭科の授業では、衣服や布製品の制作を通して、計画、採寸、裁断、縫製、仕上げまでの工程を学びます。

作品を完成させる技術だけでなく、衣服の素材、生産、消費、環境への影響について考える学習にもつながります。

作業には個人差が出やすいため、説明を聞き、手順を確認し、安全に機器を扱うことが重要です。

試食室を備える調理室

調理室には、調理実習に必要な設備と試食室があります。

生徒は、献立、栄養、衛生、調理方法、役割分担などを学び、グループで協力して実習を行います。

料理を完成させるだけでなく、次のような力を育てます。

  • 作業手順を考える
  • 限られた時間を管理する
  • 安全と衛生へ注意する
  • 班の中で仕事を分担する
  • 食材を無駄なく利用する
  • 食文化や環境問題を考える

食物アレルギーがある場合は、授業での食材の扱いや代替方法について、入学後に学校へ相談する必要があります。

明るく清潔な食堂

校内には、昼食や休憩に利用できる食堂があります。

生徒は家庭から持参した弁当を教室で食べるほか、友人と食堂を利用できます。

豊富なメニューが用意され、毎日の弁当準備が難しい日にも利用できることは家庭にとって安心材料です。

食堂は、単に食事を取る場所ではなく、学級や学年を越えて生徒が交流する場所にもなっています。

営業時間、メニュー、価格、混雑状況、アレルギー表示、軽食の販売などは年度によって変わる可能性があるため、学校見学で確認しましょう。

食堂の利用方法を入学前に確認

昼食制度を重視する家庭は、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 中学生が食堂を利用できる曜日と時間
  • 混雑時に座席を確保できるか
  • 食券やキャッシュレス決済などの購入方法
  • 主なメニューと価格帯
  • 食物アレルギーに関する表示
  • 弁当を忘れた場合の対応
  • 放課後に軽食を購入できるか

学校に食堂があるからといって、毎日全員が同じ給食を食べる制度ではありません。家庭からの弁当と食堂をどのように使い分けるかを考えておきましょう。

教育相談室・カウンセラーと連携した支援

東京女学館では、学級担任と学年主任を中心とする学年教員団が、生徒の学習や学校生活を支えます。

必要に応じて、保健室、教育相談室、カウンセラーとも連携し、生徒・保護者・学校の三者で情報を共有します。

中学生は、学習、友人関係、心身の変化、家庭、進路など、様々な悩みを抱えやすい時期です。

問題が深刻になってから相談するだけでなく、少し不安を感じた段階で話せる環境があることは安心材料となります。

相談方法、カウンセラーの来校日、保護者からの相談、情報共有の範囲については、入学後の案内で確認しましょう。

日常の清掃も学習環境をつくる教育

東京女学館では、生徒自身が校内清掃を行います。

校舎を清潔に保つことは、施設管理のためだけでなく、自分たちが使用する場所に責任を持つ教育の一部です。

掃除を誰かに任せるのではなく、教室、廊下、特別教室などを協力して整えることで、周囲への気配りや役割分担を学びます。

充実した施設があっても、利用する生徒が大切に扱わなければ、良い学習環境は維持できません。

都心校ならではの施設上の特徴

東京女学館は広尾という都心に位置しているため、郊外型の学校とは施設の特徴が異なります。

都心校としての利点確認したい点
主要駅から通いやすい鉄道駅から徒歩またはバス移動が必要
校舎内に多様な施設がまとまっている授業間の移動経路や混雑
大学、文化施設、企業などへアクセスしやすい大型の屋外運動施設は郊外校より限られる
体育館3つと室内温水プールを備える各クラブの練習場所と利用時間
人工芝の校庭を利用できる夏季の暑さや複数活動の調整

学校の施設を比較する際は、敷地面積だけではなく、本人が希望する授業やクラブ活動に必要な設備を実際に利用できるかを見ることが大切です。

学校見学で確認したいポイント

施設の写真や設備数だけでは、生徒が日常的にどのように利用しているかまでは分かりません。

学校説明会、オープンスクール、校内見学ツアー、創立記念祭では、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 図書館の開館時間と放課後の利用状況
  • 中学生が自習できる場所
  • iPadの機種、購入方法、保証、故障時の対応
  • 授業でiPadと紙の教材をどのように使い分けるか
  • 理科室で行われる実験の内容
  • アクティブラーニングルームの利用頻度
  • 体育館・プール・人工芝校庭の使用方法
  • 希望するクラブが利用する施設
  • 食堂のメニュー、価格、混雑状況
  • 教育相談室やカウンセラーの利用方法
  • 災害時の避難経路や校内待機の方針

オープンスクールでは、理科実験、ICTを使った授業、クラブ体験などが行われる場合があります。説明を聞くだけでなく、受験生本人が施設を実際に利用すると、入学後の学校生活を想像しやすくなります。

設備の新しさだけでなく教育とのつながりを見る

学校選びでは、施設が豪華であるか、建物が新しいかだけに注目しがちです。

東京女学館では、それぞれの施設が学校の教育方針と結び付いています。

教育の柱関連する施設
心の教育・人格教育記念講堂、教育相談室、日常の清掃を行う校内環境
自国文化の理解作法室、書道室、音楽室、記念講堂
グローバルシティズンシップ教育アクティブラーニングルーム、ICT環境、図書館
STEAM教育5つの理科室、MOR、iPad、電子黒板、ビオトープ
心身の成長3つの体育館、室内温水プール、人工芝校庭

施設を見学する際は、「何があるか」だけでなく、「その施設を使ってどのような力を育てようとしているか」に注目しましょう。

伝統と先進性が共存する学習環境

東京女学館中学校には、約6万冊の図書館、5つの理科室、3つの体育館、25mの室内温水プール、人工芝校庭、記念講堂、食堂などが整っています。

更に、中学1年生から1人1台のiPadを利用し、Microsoft Teams、電子黒板、アクティブラーニングルームなどを通して、協働学習や発表へ取り組みます。

一方で、作法室、書道室、音楽室、フルコンサートピアノを備えた講堂など、伝統文化や芸術に向き合う施設も大切にしています。

最新のICTや実験設備を活用しながら、日本文化、芸術、読書、スポーツを幅広く経験できることが、東京女学館の学習環境の魅力です。

都心校としての利便性と施設の充実度を評価しつつ、図書館の利用状況、希望するクラブの活動場所、食堂、ICT端末の費用や管理方法などを実際の学校見学で確認しましょう。

学校生活と行事|伝統行事・平和学習・国際研修を通して広げる視野

東京女学館中学校では、学校行事を授業の息抜きとしてではなく、生徒が主体性、協働力、責任感を身につけるための重要な教育活動と位置付けています。

入学直後のオリエンテーション、中学1年生の夏期宿泊研修、中学2年生のイングリッシュキャンプ、中学3年生のヒロシマ修学旅行など、成長段階に合わせた行事が用意されています。

更に、体育大会、合唱大会、記念祭などでは、生徒が実行委員となり、企画、準備、進行、広報、会場運営などを担当します。

東京女学館が掲げるインクルーシブリーダーシップは、一部の生徒だけが先頭に立つものではありません。人前で話す生徒、裏方として支える生徒、意見を調整する生徒など、一人ひとりが自分の役割を果たすことを重視します。

伝統行事、平和学習、芸術鑑賞、宿泊研修、国際交流を通して、教室内の学習だけでは得られない経験を積めることが、東京女学館中学校の学校生活における大きな特色です。

東京女学館の主な年間行事

時期主な行事対象・特色
4月入学式、オリエンテーション、健康診断学校生活の決まりを学び、クラスメイトとの関係をつくる
5月イングリッシュキャンプ中学2年生が2泊3日で英語を集中的に学ぶ
6月体育大会保健体育委員を中心に、生徒が競技や運営へ関わる
7月夏期学習講座、夏期宿泊研修中学1年生が3泊4日の集団生活を経験する
7月・8月海外文化研修、国際交流プログラム対象学年・希望者・選抜者が国内外の研修へ参加する
9月創立記念日学校の歴史と創立の理念を振り返る
10月合唱大会、School Concertクラスで協力して合唱を仕上げ、一流の芸術にも触れる
11月記念祭展示、公演、研究発表、クラブ発表などを行う学校の一大行事
12月ヒロシマ修学旅行中学3年生が3泊4日で平和学習へ取り組む
2月テーブルマナー食事の作法や周囲への配慮を学ぶ
3月卒業式、京都・奈良修学旅行高校2年生が日本文化を学ぶ宿泊研修へ参加する

行事の時期、対象学年、実施場所、旅行日数などは、年度や社会状況によって変更される可能性があります。

受験年度の学校案内や年間予定表で、最新情報を確認しましょう。

入学式から始まる女学館生活

4月の入学式では、東京女学館を象徴する白いセーラー服とリボンを身につけた新入生が、中学校生活を始めます。

慣れない校舎や新しい人間関係に緊張する新入生を、上級生が誘導し、学校生活の第一歩を支えます。

入学後のオリエンテーションでは、次のような活動が行われます。

  • クラスでの自己紹介
  • 校内施設や特別教室の確認
  • 学校生活の決まりの説明
  • 委員や係の選出
  • 学習方法や端末利用の確認
  • クラスメイトとの交流

東京女学館小学校から進学した生徒と、中学受験を経て入学した生徒が同じクラスで生活を始めます。

内部進学生には既に知り合いがいる場合もありますが、クラス編成やオリエンテーションを通して、外部入学生を含めた新しい人間関係をつくっていきます。

行事を生徒が運営するスタディ・アジェンダ

東京女学館では、体育大会、記念祭、修学旅行などに、「スタディ・アジェンダ」と呼ばれる実行委員会方式を取り入れています。

教員が全てを決め、生徒が決められた作業だけを行うのではありません。

生徒が行事の目的を確認し、必要な準備を考え、意見を調整しながら運営します。

役割主な仕事
実行委員全体の企画、日程調整、役割分担、当日の進行を考える
保健体育委員体育大会の競技、用具、集合、健康管理などを担当する
文化委員歓迎会、送別会、体育大会、記念祭などの運営へ関わる
放送委員校内放送、行事の音響、映像撮影、編集を担当する
美化委員会場整備、清掃、備品管理、ゴミの持ち帰りを呼び掛ける
新聞委員行事の記事や号外を制作し、活動を発信する
一般生徒クラスやクラブの準備を担い、自分の役割を果たす

意見がまとまらないことや、準備が予定通りに進まないこともあります。

そのような場面で、相手の考えを聞き、優先順位を決め、必要に応じて計画を修正する経験が、インクルーシブリーダーシップの育成につながります。

中学1年生の夏期宿泊研修

中学1年生は、夏に3泊4日の宿泊研修へ参加します。

自然の中で規則正しい集団生活を送り、普段の教室とは異なる環境で、クラスを越えた交流を深めます。

宿泊研修では、決められた時間に集合し、班で協力しながら生活する必要があります。

  • 自分の荷物を管理する
  • 時間を守って行動する
  • 共同生活のルールを守る
  • 班の仲間と役割を分担する
  • 体調を自分で確認する
  • 困っている友人へ声を掛ける

家庭を離れて数日間生活することで、自分のことを自分で行う力と、周囲と協力する姿勢を身につけます。

東京女学館では、この研修を通して、自治と協力の精神を養うことを目指しています。

宿泊行事が不安な子への準備

中学1年生にとって、3泊4日の宿泊研修は大きな経験です。

友人と過ごすことを楽しみにする生徒がいる一方、集団生活、入浴、睡眠、食事、体調管理などへ不安を感じる生徒もいます。

入学前から、次のような生活習慣を身につけておくと安心です。

  • 自分で起床し、身支度を整える
  • 必要な持ち物を自分で確認する
  • 苦手な食べ物や体調について説明する
  • 薬を服用する場合の時間を把握する
  • 困ったときに教員や友人へ相談する

食物アレルギー、持病、服薬、睡眠などに心配がある場合は、研修前に学校へ相談しましょう。

中学2年生のイングリッシュキャンプ

中学2年生は、2泊3日のイングリッシュキャンプへ参加します。

英語を教科として学ぶだけでなく、実際に使って意思を伝えることを目的とした集中型の研修です。

一般学級の生徒も含め、英語を使う楽しさや、相手へ伝わったときの達成感を経験します。

活動では、次のような力が求められます。

  • 間違いを恐れずに英語を使う
  • 相手の話を聞き取ろうとする
  • 分からないときに聞き返す
  • グループで協力して課題へ取り組む
  • 短いスピーチや発表を行う

文法や発音を完璧にしてから話すのではなく、知っている表現を使って伝えようとする姿勢を育てます。

研修後に英語学習への意欲が高まり、海外研修や国際交流へ関心を持つ生徒もいます。

学年対抗で行う体育大会

体育大会は、東京女学館を代表する二大行事の一つです。

学年対抗で行われ、保健体育委員が中心となって企画や運営へ関わります。

競技内容も生徒が話し合いながら決め、用具準備、集合、放送、進行、安全管理などを各委員会が支えます。

競技で活躍する生徒だけでなく、応援、準備、記録、放送など、様々な形で大会へ参加できます。

中学2年生以上が取り組む学年ダンス

体育大会では、中学2年生以上が学年ごとのダンスを発表します。

限られた期間の中で振り付けを覚え、動きやタイミングを合わせるためには、学年全体での協力が必要です。

ダンスが得意な生徒が教え、苦手な生徒も練習を重ねながら、全員で一つの演技を完成させます。

大会のクライマックスでは、高校3年生が東京女学館の白い制服で、代々受け継がれてきたカドリールを踊ります。

更に、人文字をつくるプロムナードも行われ、6年間の学校生活を締めくくる伝統的な場面となっています。

勝敗だけでなく学年の団結を育てる

体育大会には学年対抗の競技があるため、生徒は勝利を目指して練習します。

一方、運動能力だけを評価する行事ではありません。

練習へ継続して参加すること、仲間を応援すること、決められた役割を果たすこと、相手学年へ敬意を持つことも大切にされます。

運動が得意ではない生徒も、放送、用具、記録、装飾などの役割を通して大会へ貢献できます。

クラスでつくり上げる合唱大会

合唱大会では、音楽の授業を通して、指揮、伴奏、選曲、パート練習、全体練習を生徒主体で進めます。

歌唱力の高い生徒だけで完成するものではなく、全員が異なる声を聞きながら、一つの音楽をつくります。

練習では、次のような課題が生まれることがあります。

  • 練習へ取り組む意欲に差がある
  • パートごとに音程やリズムがそろわない
  • 指揮者や伴奏者へ負担が集中する
  • 練習時間の使い方について意見が分かれる

そのような問題をクラスで話し合い、互いの立場を理解しながら解決する過程が、行事の大切な学びです。

本番で目標としていた演奏ができたときには、個人では得られない達成感を味わえます。

東京女学館の文化祭に当たる記念祭

毎年11月に行われる記念祭は、東京女学館の文化祭に当たる行事です。

創立記念日は9月にありますが、一般に受験生や保護者が参加する大きな学校行事は、11月の「記念祭」です。

記念祭では、学級、クラブ、委員会、国際学級などが、日頃の学習や活動の成果を発表します。

  • 教科学習や探究活動の展示
  • 文化部の作品展示
  • 音楽・演劇・ダンスなどの公演
  • 国際学級や海外研修の紹介
  • 模擬国連や社会課題に関する発表
  • 委員会による企画
  • 菓子販売や縁日
  • 受験生へ向けた学校紹介

華やかな公演だけでなく、授業や委員会で取り組んだ研究展示も見られるため、学校の教育内容を知る機会となります。

高校2年生を中心に記念祭を運営

記念祭では、高校2年生が各部門の中心となり、中学生と高校生が協力して準備を進めます。

記念祭実行委員会は、テーマの募集から始まり、校内装飾、横断幕、パンフレット、販売、イベント、来場者案内などを担当します。

一つの企画を実現するためには、予算、時間、安全、来場者の動線、学校の規則など、多くの条件を考えなければなりません。

準備には時間と労力がかかりますが、大きな行事を仲間とつくり上げる経験が、責任感と達成感につながります。

受験生は記念祭で普段の生徒の様子を確認できる

記念祭は、受験生が東京女学館の雰囲気を確かめる重要な機会です。

学校説明会では教員から教育内容を聞くことが中心ですが、記念祭では、在校生が実際に活動する様子を見られます。

見学時には、次の点へ注目するとよいでしょう。

  • 在校生が来場者へ自然に挨拶しているか
  • 中学生と高校生がどのように協力しているか
  • 展示や発表へ主体的に取り組んでいるか
  • 一般学級と国際学級の雰囲気
  • 希望するクラブの活動内容
  • 教員と生徒の距離感
  • 女子校のにぎやかさや人間関係を本人が心地よく感じるか

入場方法や予約の有無は年度によって異なるため、学校公式サイトで最新情報を確認しましょう。

中学3年生のヒロシマ修学旅行

中学3年生は、平和学習の集大成として、3泊4日のヒロシマ修学旅行へ参加します。

単に広島の観光地を巡るのではなく、戦争や原子爆弾の被害について学び、自分たちが平和のために何ができるかを考える研修です。

平和記念資料館を見学するほか、小グループに分かれ、バスや路面電車を利用しながら、広島市内の被爆に関係する場所を巡るフィールドワークを行います。

生徒は、事前学習、本番の見学、研修後の発表や振り返りを通して、学びを深めます。

平和を過去の出来事として終わらせない

ヒロシマ修学旅行では、被害の大きさを知るだけでなく、戦争が起きた背景、当時の人々の生活、現在も続く課題などを考えます。

平和について学ぶ際には、一つの立場からだけでなく、複数の資料や証言へ触れることが重要です。

  • 戦争が一般市民の生活へ与えた影響
  • 原子爆弾による被害とその後の生活
  • 戦争の記憶を次世代へ伝える意味
  • 世界で続く紛争や核兵器の問題
  • 異なる立場の人と対話することの大切さ
  • 自分たちの日常と平和との関係

教科書で得た知識を現地での体験と結び付け、平和を自分自身の問題として捉えることを目指します。

小グループで行動するフィールドワーク

広島市内のフィールドワークでは、生徒が小グループに分かれ、公共交通機関を利用して被爆に関係する場所を巡ります。

教員の後を全員で歩くだけではなく、班で経路、時間、役割を確認しながら行動する必要があります。

この活動では、平和学習に加え、次のような力も育てます。

  • 地図や時刻表を確認する
  • 班で相談して行動する
  • 時間を管理する
  • 公共の場所でマナーを守る
  • 困ったときに周囲へ助けを求める
  • 集めた情報を整理して発表する

中学校3年間で身につけた自立心と協働力を発揮する宿泊行事となっています。

School Concertで一流の芸術に触れる

東京女学館では、記念行事の一環としてSchool Concertを行っています。

音楽科の主催により、毎年異なる分野の演奏家や表現者を招き、本格的な舞台を鑑賞します。

これまで扱われてきた分野には、次のようなものがあります。

  • オーケストラ
  • 室内楽
  • オペラ
  • バレエ
  • 邦楽
  • ジャズ

教科書や映像だけでは分からない、音の響き、演奏者の呼吸、舞台の緊張感を記念講堂で体験できます。

芸術を専門に学ぶ生徒だけでなく、全ての生徒が質の高い表現へ触れ、感性や教養を広げる機会です。

日本文化を学ぶ行事も充実

東京女学館の国際教育では、海外の文化を学ぶだけでなく、自国の文化を理解することも大切にしています。

中学校から高校まで、次のような体験があります。

行事・体験主な学び
茶道体験相手をもてなす心、礼儀、道具、季節感を学ぶ
華道体験植物の特徴や空間を生かした日本の美意識に触れる
歌舞伎鑑賞教室日本の伝統芸能、演技、舞台表現を学ぶ
能楽鑑賞教室能や狂言の歴史、所作、音楽、物語へ触れる
テーブルマナー食事の作法と同席する人への配慮を学ぶ
京都・奈良修学旅行高校2年生が古都を巡り、日本文化を体験する

海外で日本について尋ねられた際、自分の言葉で文化や歴史を説明できることも、国際性の一部と考えています。

希望者が参加できる海外文化研修

東京女学館では、中学校から高等学校までの6年間に、複数の海外研修や交流プログラムが用意されています。

全員参加の研修だけではなく、希望者を対象とするものや、定員・選抜があるものも含まれます。

研修主な対象主な内容
アメリカ文化研修中学3年生・高校1年生・高校2年生の希望者約2週間、英語研修、現地交流、ホームステイなどを経験する
東南アジア文化研修中学3年生・高校1年生・高校2年生の希望者マレーシア・タイの姉妹校訪問、ホームステイ、文化交流を行う
韓国文化研修中学3年生・高校1年生現地校との交流、歴史・文化・平和について学ぶ
タスマニア文化研修国際学級中学3年生の希望者現地校へ通学し、ホストシスターと学校生活を体験する
エストニア研修国際学級の希望者IT教育、起業家精神、社会課題の解決について学ぶ
ボストンリーダーシップ研修国際コース高校1年生大学訪問、ワークショップ、国際機関見学などを行う

渡航先、期間、対象学年、実施時期、定員は変更される場合があります。

また、海外研修には通常の学費とは別に参加費が必要です。航空運賃や為替によって費用が変動する可能性もあります。

東南アジア文化研修は姉妹校との相互交流

東南アジア文化研修では、マレーシアとタイを訪問し、現地の姉妹校と交流します。

東京女学館では1997年から、東南アジアの学校との相互訪問を続けています。

現地では、姉妹校の生徒の家庭にホームステイしながら一緒に通学し、授業やクラブ活動へ参加します。

日本文化を紹介するプレゼンテーションも行い、英語を使って自分たちの文化を伝えます。

観光客として海外を見るだけでなく、同年代の生徒や家族と生活することで、食事、学校生活、宗教、価値観などの違いを実感できます。

エストニアで学ぶアントレプレナーシップ

国際学級の希望者を対象とするエストニア研修では、IT教育で知られる現地を訪問し、学生との交流やワークショップへ参加します。

ここでいうアントレプレナーシップは、将来必ず会社を設立するための学習だけではありません。

社会の問題を見つけ、必要な解決策を考え、周囲を巻き込みながら実行する姿勢を学びます。

現地の教育や文化へ触れることで、日本の学校や社会を別の視点から考える機会にもなります。

国際学級ならではの学校行事

国際学級では、通常の学校行事に加え、英語力と国際的な視野を発揮する独自の行事があります。

学年主な行事
中学1年記念祭での英詩レシテーション、国際女性デーランチ
中学2年記念祭での国際学級紹介・パネルディスカッション
中学3年英語劇「Romeo and Juliet」、タスマニア文化研修
中学・高校大使館訪問、海外交流校の受け入れ、記念祭での発表
高校ボストンリーダーシップ研修、校内模擬国連

国際学級の活動は英語力を披露するためだけのものではありません。

調査、役割分担、演出、議論、発表などを通して、クラス全員で一つの成果をつくります。

中学3年生全員で取り組む英語劇

国際学級の中学3年生は、シェークスピアの「Romeo and Juliet」を題材とする英語劇へ取り組みます。

作品の背景を学び、登場人物の考えや物語を分析したうえで、クラス全員がキャストとして舞台をつくります。

英語のせりふを覚えるだけでなく、演技、発音、舞台、衣装、音響、仲間との調整が必要です。

約1時間半の劇を完成させる過程は、中学校3年間の国際学級における英語教育の集大成となります。

目立つ役だけでなく、それぞれの役割を尊重し、全員で舞台を完成させる点でも、インクルーシブリーダーシップを体現する行事です。

行事が多い学校だからこそ学習との両立が必要

行事が充実していることは東京女学館の魅力ですが、準備には時間が必要です。

体育大会、合唱大会、記念祭の前には、放課後や休み時間に練習・準備を行うことがあります。

実行委員、委員会の中心、クラブの責任者などを担当すると、更に忙しくなる可能性があります。

行事を楽しみながら、授業の復習、小テスト、定期試験、クラブ活動を両立するためには、次のような自己管理が重要です。

  • 提出物の締切を確認する
  • 短い時間でも毎日復習する
  • 行事前に試験勉強を前倒しする
  • クラブと委員会の予定を整理する
  • 忙しいときは早めに教員や仲間へ相談する
  • 睡眠時間を削りすぎない

行事へ積極的に関わりたい子にとっては、達成感の大きい学校生活となりますが、計画的に行動する力も求められます。

海外研修は全員参加ではない

東京女学館には多彩な海外研修がありますが、全ての生徒が全ての研修へ参加できるわけではありません。

プログラムによって、次のような条件が異なります。

  • 対象となる学年
  • 一般学級・国際学級の区分
  • 希望者全員か選抜制か
  • 募集定員
  • 成績・生活面などの条件
  • 参加費用
  • 海外渡航に必要な手続

学校紹介では海外研修の種類だけでなく、希望する研修へ実際に参加できる可能性と費用を確認しましょう。

学校見学で確認したいポイント

行事の充実度を重視して学校を選ぶ場合は、説明会や記念祭で次の点を確認するとよいでしょう。

  • 中学生が行事の企画へどの程度関われるか
  • 体育大会や記念祭の準備期間
  • 行事前の下校時刻
  • クラブ活動と委員会活動を両立できるか
  • 中学1年生の夏期宿泊研修の実施場所と費用
  • 中学2年生のイングリッシュキャンプの内容
  • ヒロシマ修学旅行の事前・事後学習
  • 一般学級が参加できる海外研修
  • 国際学級独自の行事
  • 海外研修の選抜基準、定員、参加費
  • 宿泊行事におけるアレルギーや健康面への対応

受験生本人が、発表、集団活動、宿泊行事、海外研修へどの程度関心を持っているかも確認しましょう。

行事を通して自分と社会の関係を考える

東京女学館中学校の行事は、楽しさや思い出づくりだけを目的としていません。

中学1年生の宿泊研修では自分の生活を管理する力を養い、中学2年生のイングリッシュキャンプでは英語で他者と関わる経験を積みます。

体育大会、合唱大会、記念祭では、仲間と意見を調整しながら、一人ひとりが自分の役割を果たします。

中学3年生のヒロシマ修学旅行では、戦争と平和を自分自身の問題として考えます。

更に、希望者は海外研修や姉妹校交流へ参加し、日本とは異なる文化や社会の中で生活する経験を得られます。

伝統ある行事を受け継ぎながら、生徒自身が企画・運営へ関わり、国内外の多様な人や文化と出会えることが、東京女学館の学校生活の魅力です。

行事の種類や華やかさだけでなく、受験生本人が集団活動へ前向きに参加できるか、学習と両立できるか、宿泊や海外研修へどのような期待を持っているかを親子で話し合いましょう。

クラブ活動|伝統文化から模擬国連まで多彩な34のクラブ

東京女学館中学校・高等学校では、2026年度現在、運動系9部、文化系22部、同好会3つの合計34団体が活動しています。

テニス、バスケットボール、水泳などの運動部に加え、オーケストラ、英語、茶道、華道、書道、模擬国連、科学、映画制作など、伝統文化から国際活動、芸術、研究まで幅広い選択肢があります。

中学生と高校生が同じクラブに所属する団体が多く、上級生から技術や活動の進め方を学びながら、学年を越えた人間関係を築けることも特徴です。

放課後の活動時間は、通常15時50分頃から17時40分頃までです。活動日はクラブによって週1日から3日程度と異なり、大会、発表会、記念祭、合宿などの前には、休日や長期休暇中に活動する場合もあります。

女子校の環境で、スポーツ、舞台、伝統文化、科学、国際問題など、自分の興味に合う分野へ主体的に挑戦できることが、東京女学館のクラブ活動における大きな魅力です。

2026年度のクラブ構成

区分団体数主なクラブ
運動系クラブ9部ダンス、テニス、卓球、バスケットボール、水泳、剣道、バドミントン、ソフトボール、バレーボール
文化系クラブ22部合唱、ギター、オーケストラ、箏曲、英語、写真、ボランティア、映画制作、絵画、茶道、家庭、科学、模擬国連など
同好会3団体MIY、文芸、ストリートダンス
合計34団体運動、芸術、文化、研究、国際活動など幅広い分野から選べる

クラブの名称、活動日、部員数は年度によって変わる可能性があります。入学年度のクラブ説明会や学校公式案内で最新情報を確認しましょう。

運動系クラブは9部

運動系クラブには、個人競技、団体競技、武道、表現活動など、異なる特色を持つ9部があります。

クラブ活動日主な特色
ダンス部火・木モダン・コンテンポラリーダンスを基礎に作品を創作し、大会や記念祭で発表する
テニス部月・水・金技術と人間的な成長の両方を重視し、試合や合宿にも参加する
卓球部月・金中学1年生も早い段階から卓球台で練習し、秋頃から試合へ参加する
バスケットボール部火・木・金学年を越えたチームワークを重視し、記念祭では招待試合を行う
水泳部火・木校内の室内温水プールで練習し、夏季は大会や合宿、冬季は陸上トレーニングを行う
剣道部月・水中高合同で稽古を行い、初心者も昇段を目指せる
バドミントン部月・水・金中学校段階で基本技術を身につけ、公式戦へ向けて練習する
ソフトボール部火・木・金「一所懸命」を掲げ、自律、自立、チームへの貢献を重視する
バレーボール部火・木・金「和と協力」を目標に、中高合同で基礎練習や試合形式の練習を行う

テニス部の金曜日は第1・第3・第5週、バスケットボール部の金曜日は高校生のみなど、学年や週によって活動条件が異なるクラブもあります。

バドミントン部も、月曜日は中学生、金曜日は高校生を中心とするなど、施設の利用時間を中高で調整しています。

創作活動に取り組むダンス部

ダンス部では、モダン・コンテンポラリーダンスを基礎として、生徒が作品づくりへ取り組みます。

決められた振り付けを覚えるだけでなく、音楽、動き、構成、舞台上での見せ方を考えながら、一つの作品を完成させます。

普段の活動では、体力づくり、基礎練習、教員やコーチによる指導を受け、夏には合宿も行われます。

完成した作品は大会や記念祭で披露します。踊りの技術だけでなく、仲間と呼吸を合わせ、舞台をつくり上げる協働力が必要です。

体育大会で行われる学年ダンスとは別に、本格的な創作ダンスへ継続して取り組みたい生徒に適しています。

校内の温水プールで活動する水泳部

水泳部は、校内にある25m・5レーンの室内温水プールを利用します。

校外のプールへ移動せず、放課後に校内で練習できる点が特徴です。

夏季には大会へ向けた強化練習や合宿を行い、冬季には陸上トレーニングで体力を高めます。

年間を通して泳ぐことだけを続けるのではなく、季節に応じて練習内容を変えながら、持久力や基礎体力を養います。

入部を検討する場合は、必要な泳力、初心者の受け入れ、大会への参加頻度、冬季の活動内容を確認するとよいでしょう。

初心者から昇段を目指せる剣道部

剣道部は、中学生と高校生が合同で稽古を行っています。

経験者だけでなく、中学校入学後に初めて剣道を始める生徒も参加でき、継続して稽古することで段位取得を目指せます。

剣道では、技術や勝敗に加え、礼、姿勢、道具の管理、相手への敬意も重視されます。

伝統や品性を大切にする東京女学館の教育と結び付きやすいクラブの一つです。

防具や竹刀などの購入費、昇段審査、大会、校外稽古に必要な費用も確認しておきましょう。

団体競技で協働力を育てる

バスケットボール部、バレーボール部、ソフトボール部では、個人の技術だけでなく、チーム全体の連携を重視します。

試合中には、自分の判断だけで動くのではなく、仲間の位置、相手の動き、試合の流れを見ながら行動する必要があります。

  • 仲間へ声を掛ける
  • 自分の役割を理解する
  • 失敗した選手を支える
  • 試合に出ていない時間もチームへ貢献する
  • 練習や用具の準備を分担する
  • 勝敗を振り返り、次の課題を考える

こうした経験は、東京女学館が育成を目指すインクルーシブリーダーシップにもつながります。

文化系クラブは22部

文化系クラブには、音楽、舞台、映像、美術、伝統文化、科学、社会貢献、国際問題など、多様な分野があります。

分野クラブ
音楽・舞台合唱部、ギター部、オーケストラ部、箏曲部、英語部、演劇部、パフォーマンス部
美術・映像・創作写真部、映画制作部、絵画部、漫画研究部、染織部、書道部
伝統文化茶道部・表千家、茶道部・裏千家、華道部、かるた部
生活・社会貢献家庭部、ボランティア部
科学・国際活動生物部、科学部、模擬国連部

文化系クラブの活動日

クラブ活動日主な活動
合唱部月・木様々なジャンルの曲を合唱し、舞台発表へ向けて練習する
ギター部月・木クラシックからJ-POPまで演奏し、初心者も基礎から学ぶ
オーケストラ部火・水・金記念祭、合同演奏会、入学式の歓迎演奏などへ向けて練習する
箏曲部古典曲を学び、記念祭で演奏を披露する
英語部月・水・金英語によるミュージカルを企画し、記念祭で上演する
写真部撮影、作品展示、合宿、モノクロ写真の現像体験を行う
ボランティア部保育園、こども食堂、青少年赤十字などに関わる
映画制作部企画、撮影、編集を生徒が行い、記念祭で作品を発表する
絵画部月・金油彩、水彩、デジタルなど多様な方法で創作する
茶道部・表千家表千家の作法と茶の湯の心を学ぶ
茶道部・裏千家裏千家の作法を学び、初釜などの行事も楽しむ
家庭部部員が用意したレシピを基に、協力して菓子を作る
漫画研究部テーマに沿ったイラスト制作、デジタル制作、部誌発行を行う
生物部月・木生き物と触れ合い、研究テーマを決めて記念祭で発表する
華道部草月流の華道を基礎から学ぶ
演劇部月・水演技や舞台づくりを通して、一つの作品を完成させる
パフォーマンス部水・木ディアボロを使ったジャグリングとチアダンスを行う
染織部ハンカチ、スカーフ、Tシャツ、バッグなどを染める
かるた部畳の上で競技かるたの練習試合を行い、大会にも参加する
書道部毛筆を練習し、記念祭では作品展示や書道パフォーマンスを行う
科学部部員が希望する実験に取り組み、記念祭でサイエンスショーを行う
模擬国連部各国の大使として国際問題を調査・議論し、外部大会にも参加する

英語部の水曜日の活動は主に2学期、生物部の木曜日の活動は主に9月・10月・12月など、時期が限定される活動日もあります。

入学後に楽器を始められる音楽系クラブ

東京女学館には、合唱部、ギター部、オーケストラ部、箏曲部など、複数の音楽系クラブがあります。

ギター部や箏曲部では、入学後に初めて楽器へ触れる生徒も多く、コーチや上級生から基礎を学びます。

オーケストラ部は、中学生と高校生を合わせて多くの部員が所属するクラブの一つです。記念祭や他校との合同演奏会、入学式での歓迎演奏へ向けて活動します。

楽器の演奏には、個人練習だけでなく、他のパートの音を聞き、全体の速さや強弱を合わせる力が必要です。

初心者でも挑戦できますが、担当楽器、楽器の購入・貸出、個人レッスン、休日練習、合宿費用などを確認しておきましょう。

英語でミュージカルをつくる英語部

英語部では、記念祭に向けて、ディズニー作品やブロードウェイ作品などを題材とする英語ミュージカルを上演します。

既存の作品をそのまま再現するだけでなく、台本、振り付け、演出などを部員が考えます。

部員全員がキャストとして舞台に立ち、英語のせりふ、歌、踊り、演技を組み合わせて作品を完成させます。

英語力に加え、仲間と練習を重ねる継続力、人前で表現する勇気、舞台全体を考える協働力が必要です。

英語が好きな子だけでなく、演劇、歌、ダンス、舞台制作に関心がある子にも魅力のあるクラブです。

国際問題を議論する模擬国連部

模擬国連部では、生徒が実在する国の大使役となり、国際社会が抱える問題について議論します。

会議へ参加する前に、担当国の歴史、政治、経済、外交方針、他国との関係を調査します。

自分個人の意見を主張するのではなく、担当国の立場や国益を理解したうえで、他国の大使と交渉し、決議案の成立を目指します。

模擬国連で必要な力具体的な活動
リサーチ力担当国や議題に関する資料を調べる
論理的思考力国の立場を根拠とともに整理する
表現力会議で演説し、意見を伝える
交渉力他国との共通点を探し、協力関係をつくる
協働力担当国のペアや他国の大使と決議案を作成する
多角的な視点同じ問題を異なる国の立場から考える

通常の活動は週1回ですが、休日に外部大会や練習会へ参加する機会もあります。

東京女学館のグローバルシティズンシップ教育やインクルーシブリーダーシップを、実践的に深められるクラブです。

実験と研究を楽しむ科学部・生物部

科学部では、部員から希望のあった実験に取り組みます。

記念祭では、来場者が参加できるスライムづくりやサイエンスショーなどを行います。

実験を成功させるだけでなく、安全性、手順、説明方法を考え、科学の面白さを来場者へ伝えます。

生物部では、生き物の飼育や観察を行いながら、自分たちで研究テーマを決め、記念祭で成果を発表します。

理科の授業で生まれた疑問を更に調べたい子、実験や生き物が好きな子に適しています。

映像を企画から完成までつくる映画制作部

映画制作部では、記念祭で発表する作品を中心に制作します。

企画、脚本、撮影、演技、音声、編集などを、生徒が役割分担して進めます。

映像作品を完成させるには、アイデアだけでなく、撮影日程、出演者、場所、機材、著作権、編集時間などを管理する必要があります。

表に立つ役だけでなく、カメラ、編集、脚本、進行管理など、様々な得意分野を生かせるクラブです。

デジタル表現にも対応する絵画部・漫画研究部

絵画部では、油彩や水彩だけでなく、デジタル制作を含む多様な方法で作品をつくります。

完成した作品は、コンクールへ出品したり、記念祭で展示したりします。

漫画研究部では、毎週テーマを決め、板型ペンタブレットや液晶ペンタブレットも使いながらイラストを制作します。

年2回の部誌発行や記念祭での発表もあり、自分の作品を完成させ、他者へ見せる経験を積めます。

紙による制作とデジタル表現の両方に触れられる点が特徴です。

日本文化を深く学べるクラブ

東京女学館には、茶道部、華道部、箏曲部、書道部、かるた部など、日本の伝統文化を学べるクラブがそろっています。

クラブ学べる内容
茶道部・表千家表千家の点前、礼法、客をもてなす心
茶道部・裏千家裏千家の点前、季節の行事、初釜など
華道部草月流の生け花、植物や空間を生かす表現
箏曲部箏の演奏方法と古典曲
書道部毛筆、作品制作、書道パフォーマンス
かるた部百人一首、競技かるたの技術と礼儀

東京女学館は、国際社会で活躍するためには、自国の文化を理解し、自分の言葉で伝えられることが重要だと考えています。

伝統文化系のクラブは、学校が掲げる「自国文化の理解」を、継続的な活動として深められる場所です。

表千家と裏千家の茶道部を設置

茶道部は、表千家と裏千家の二つに分かれています。

どちらも茶の湯を学ぶクラブですが、点前や道具の扱いなどに違いがあります。

入部を検討する際は、活動曜日だけでなく、流派の違い、記念祭での活動、必要な道具、稽古費用などを確認するとよいでしょう。

茶道経験の有無だけで判断せず、実際の活動を見学して、自分が落ち着いて続けられる方を選びましょう。

社会とのつながりを持つボランティア部

ボランティア部では、保育園での子どもたちとの交流や、渋谷区内のこども食堂の手伝いなどを行っています。

青少年赤十字にも加入し、校外での活動を広げています。

支援する側が一方的に何かを与えるのではなく、活動先の人々が何を必要としているかを考え、相手と関係を築くことが大切です。

東京女学館の教育目標である「人と社会に貢献する女性」を、実際の行動を通して考えられるクラブです。

舞台を皆でつくる演劇部・パフォーマンス部

演劇部では、出演者だけでなく、演出、舞台、音響、照明など、複数の役割を分担して作品をつくります。

一人の演技が優れているだけでは舞台は完成しません。相手のせりふや動きを受け止め、全体の流れを考える必要があります。

パフォーマンス部では、ディアボロを用いたジャグリングとチアダンスに取り組みます。

個人の技術を高めるとともに、全員の動きや演出を合わせ、一つのステージを完成させます。

人前で表現したい子だけでなく、仲間と練習を重ねて達成感を味わいたい子にも向いています。

3つの同好会

同好会活動日主な活動
MIY同好会「Make It Yourself」をテーマに、部員で大きなぬいぐるみなどを制作する
文芸同好会小説や合作作品を執筆し、記念祭で部誌や展示を発表する
ストリートダンス同好会月・火曲や振り付けを生徒が考え、記念祭での発表へ向けて練習する

同好会は、共通する興味を持つ生徒が集まり、比較的限られた活動日で創作や発表へ取り組みます。

クラブほど活動日が多くない団体もあるため、学習講座や他の活動と両立しながら興味を深めたい生徒にも選択肢となります。

中高合同で学年を越えた関係を築く

東京女学館では、多くのクラブに中学生と高校生が所属しています。

中学1年生は、上級生から技術、道具の扱い、挨拶、練習の準備、後片付けなどを学びます。

高校生になると、自分が教わる側から下級生を支える側へ変わります。

  • 初心者へ分かりやすく教える
  • 部員全体の予定を調整する
  • 大会や発表会の準備を進める
  • 意見の異なる部員をまとめる
  • 安全や体調へ配慮する
  • クラブの伝統を次の学年へ引き継ぐ

こうした役割の変化を経験できることは、中高一貫校のクラブ活動ならではの魅力です。

クラブ幹事会が団体全体をまとめる

各クラブの部長は、定期的に「部長会」へ参加します。

更に、文化系・運動系の部長代表、各副代表、会計係の合計6名がクラブ幹事会を構成し、クラブ活動全体の運営を支えます。

クラブ幹事会は、次のような活動へ関わります。

  • 全クラブの部長が参加する定例会議の運営
  • クラブ間の意見や活動場所の調整
  • 新中学1年生へ向けたクラブ説明会
  • 体育大会のクラブ対抗リレーの企画・運営
  • クラブ活動に関する課題の共有

自分の所属するクラブだけでなく、学校全体の活動を考え、異なる団体の意見を調整する経験が、インクルーシブリーダーシップの育成につながります。

記念祭はクラブ活動の大きな発表の場

11月の記念祭は、多くの文化部にとって一年間の活動成果を発表する重要な機会です。

音楽、演劇、英語ミュージカル、ダンス、書道パフォーマンスなどの舞台発表に加え、絵画、写真、漫画、染織、科学、生物、映画などの展示や体験企画が行われます。

運動部が招待試合を実施する場合もあり、受験生は実際の活動の様子を確認できます。

普段の練習だけでは分からない、部員同士の関係、上級生の指導、作品の完成度、来場者への対応などを見る機会となります。

初心者でも始めやすいクラブが多い

ギター、箏曲、剣道、華道など、中学校入学後に初めて挑戦する生徒が多いクラブもあります。

経験者だけで活動するのではなく、上級生、顧問、外部コーチから基礎を学び、段階的に技術を身につけます。

入学時点で上手にできるかどうかよりも、練習へ継続して参加し、教わったことを身につけようとする姿勢が大切です。

ただし、初心者を受け入れているクラブでも、大会や発表会へ向けて一定の練習量が必要になる場合があります。

活動日数は週1日から3日程度

東京女学館のクラブ活動は、2026年度の公式案内では週1日から3日程度の団体が中心です。

活動頻度の目安主なクラブ
週1日箏曲、写真、ボランティア、映画制作、茶道、家庭、漫画研究、華道、染織、かるた、書道、科学、模擬国連など
週2日ダンス、卓球、水泳、剣道、合唱、ギター、絵画、演劇、パフォーマンスなど
週3日テニス、バスケットボール、バドミントン、ソフトボール、バレーボール、オーケストラ、英語など

週1日のクラブでも、記念祭、大会、外部行事の前には追加活動が行われる可能性があります。

反対に、週3日と記載されたクラブでも、中学生と高校生で活動日が異なることがあります。

クラブ活動と学習の両立

放課後にはクラブ活動だけでなく、補習、発展講座、体験講座、委員会活動なども行われます。

クラブの活動日が多いほど充実しているとは限りません。本人の学習状況、通学時間、家庭学習、希望する講座を含めて選ぶ必要があります。

特に次のような時期には、予定が重なる可能性があります。

  • 定期試験前
  • 体育大会や記念祭の準備期間
  • 大会や発表会の直前
  • 夏期講座や合宿の期間
  • 委員会の仕事が増える時期
  • 英語検定などの資格試験前

入部前に、通常の活動日だけでなく、試験前の活動、休日練習、長期休暇中の活動も確認しましょう。

活動費や道具代も確認する

クラブによっては、学校へ納める学費とは別に費用が必要です。

  • ユニフォームや練習着
  • ラケット、竹刀、防具、シューズなどの用具
  • 楽器や楽譜
  • 画材、染料、食材、花材
  • 大会・コンクールの参加費
  • 合宿費
  • 校外施設までの交通費
  • 外部コーチの指導に関する費用

オーケストラ部などの楽器を使用するクラブでは、学校から借りられる楽器と、家庭で用意する必要がある楽器を確認しましょう。

運動部では、成長に合わせた用具の買い替えが必要になる場合もあります。

クラブ選びで確認したいポイント

興味のあるクラブがある場合は、名称や活動内容だけでなく、次の点を確認しましょう。

  • 中学1年生の募集人数
  • 初心者と経験者の割合
  • 通常の活動曜日と終了時刻
  • 定期試験前の活動方針
  • 休日や長期休暇中の練習
  • 合宿の有無、時期、日数、費用
  • 大会や発表会への参加頻度
  • 中学生と高校生の活動方法
  • 外部コーチによる指導の有無
  • 必要な道具と初年度の費用
  • 学習講座や委員会との両立
  • 退部や転部に関する手続

活動日数が少ないクラブでも、記念祭前には忙しくなる場合があります。年間を通した活動予定を確認することが重要です。

受験生は記念祭やオープンスクールで見学しよう

クラブ活動の雰囲気を知るには、学校説明会の文章や写真だけでなく、実際の活動を見ることが大切です。

記念祭やオープンスクールでは、次の点へ注目しましょう。

  • 上級生が下級生へどのように接しているか
  • 部員同士が自然に協力しているか
  • 顧問やコーチの指導方法
  • 初心者が参加しやすい雰囲気か
  • 発表や作品を生徒が主体的につくっているか
  • 希望するクラブの活動場所や設備
  • 中学生が実際にどの程度活動しているか

保護者が良いと感じるクラブと、本人が続けたいと思うクラブは異なる場合があります。

本人が複数の活動を見学し、興味、活動日、雰囲気、学習との両立を比較して選ぶことが大切です。

クラブ活動を通して自分の役割を見つける

東京女学館中学校・高等学校には、運動系9部、文化系22部、同好会3つの合計34団体があります。

運動部で体力やチームワークを伸ばすことも、音楽や舞台で表現力を磨くことも、伝統文化を学ぶことも、科学や国際問題を研究することもできます。

中学生は上級生から学び、高校生になると下級生を支え、部長や幹事としてクラブ全体の運営へ関わります。

大会やコンクールの結果だけでなく、準備、練習、失敗、意見調整、後輩指導などの経験を通して、自分なりのリーダーシップを身につけていきます。

多彩な選択肢の中から好きな分野を見つけ、学年を越えた仲間と一つの目標へ取り組めることが、東京女学館のクラブ活動の魅力です。

入学後のクラブ選びでは、活動内容だけでなく、曜日、費用、休日活動、通学時間、学習講座との両立まで確認し、6年間無理なく続けられる活動を選びましょう。

進学実績と卒業後の進路|難関大学・海外大学を目指す多様な進路支援

東京女学館高等学校は、特定の大学への内部進学を前提とする大学附属校ではありません。

生徒は中高6年間を通して自分の興味、適性、将来像を考え、国公立大学、難関私立大学、医学・薬学・看護系大学、芸術系大学、海外大学など、それぞれの目標に合う進路を目指します。

2026年3月の高校卒業生は193名です。2026年度大学入試では、現役生と既卒生を合わせて、国公立大学8名、医学部医学科18名、早慶上理ICU94名、MARCHG168名の合格実績を残しました。

国際学級では、2026年3月卒業生26名から、東京外国語大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学などへ合格者が出ています。

国内大学だけでなく、カナダ、オーストラリア、イギリス、チェコなどの大学にも合格しており、一般学級と国際学級の双方から多様な進路を選べることが特徴です。

一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜、海外大学出願のいずれか一つに学校全体を統一するのではなく、生徒一人ひとりに合う受験方法を選び、6年間かけて準備できることが、東京女学館の進路指導における大きな魅力です。

2026年度大学入試の主な合格実績

学校が公表した2026年度入試合格状況は、2026年4月2日時点の集計です。

大学群・分野現役生既卒生合計現役進学者
国公立大学5名3名8名2名
医学部医学科10名8名18名6名
早慶上理ICU86名8名94名37名
MARCHG152名16名168名34名

MARCHGは、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学をまとめた表記です。

これらは一人の生徒が複数の大学・学部へ合格した場合をそれぞれ数える延べ合格者数です。

例えば、一人の生徒が早稲田大学と上智大学の両方へ合格した場合は、早慶上理ICUの合格実績へ2名分として集計されます。

合格者数と実際の進学者数は異なるため、数字を見る際は「現役生」「既卒生」「合計」「現役進学」の違いを確認しましょう。

2026年度の国公立大学合格実績

2026年度入試では、現役生5名、既卒生3名の合計8名が国公立大学へ合格しました。

大学主な学部・学科
東京外国語大学国際社会学部
東京農工大学工学部
東京藝術大学美術学部デザイン科
東京都立大学法学部
高知大学医学部医学科
山梨大学教育学部
宇都宮大学農学部
新潟県立大学国際地域学部

東京外国語大学の国際社会学部、東京農工大学の工学部、東京藝術大学の美術学部、高知大学の医学部など、文系・理系・芸術・医療の幅広い分野へ合格者が出ています。

国公立大学だけに全員の進路を統一する学校ではありませんが、共通テストと個別試験へ対応する科目選択や演習講座も用意されています。

医学部医学科は現役・既卒合わせて18名

2026年度入試では、医学部医学科へ現役生10名、既卒生8名の合計18名が合格しました。

大学現役生既卒生合計
高知大学0名1名1名
埼玉医科大学2名1名3名
順天堂大学1名0名1名
北里大学1名0名1名
杏林大学1名0名1名
帝京大学2名2名4名
東京医科大学1名1名2名
東京女子医科大学1名2名3名
東邦大学1名0名1名
久留米大学0名1名1名
合計10名8名18名

高知大学医学部医学科の合格者は、国公立大学合格者数にも含まれています。そのため、国公立大学8名と医学部医学科18名を単純に足して、別々の26名が合格したと考えることはできません。

医学部医学科のほかにも、薬学、看護、医療技術、生命科学、獣医学など、医療・生命科学系の幅広い進路が見られます。

早慶上理ICUは合計94名

早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学には、現役生86名、既卒生8名の合計94名が合格しました。

合格学部は、文学、法学、政治経済、商学、国際教養、外国語、理工、薬学、看護など多岐にわたります。

大学主な合格学部・分野
早稲田大学文学、教育、文化構想、社会科学、国際教養、法、政治経済、商、創造理工、人間科学、スポーツ科学
慶應義塾大学文、法、経済、商、理工、薬、看護医療、環境情報
上智大学文、国際教養、外国語、総合人間科学、総合グローバル、法、経済、理工
東京理科大学経営、理、工、創域理工、薬
国際基督教大学教養学部

文系学部だけでなく、理工学部、薬学部、看護医療学部などにも合格者が出ています。

東京女学館は国際教育の印象が強い学校ですが、理系進学にも対応しており、高校では一般理系・国際理系を含む進路選択が可能です。

MARCHGは合計168名

明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学には、現役生152名、既卒生16名の合計168名が合格しました。

主な合格分野には、文学、外国語、法学、政治、経済、経営、国際関係、心理、理工、情報、環境、スポーツなどがあります。

同じ大学でも複数の学部を受験し、進路目標や得意科目に合わせて出願先を組み立てていることが分かります。

ただし、168名は進学者数ではなく延べ合格者数です。2026年度の現役進学者として学校が公表している人数は34名となっています。

女子大学や医療・芸術系大学にも幅広く進学

東京女学館の進路は、難関総合大学だけに限られません。

生徒の興味や将来像に応じて、女子大学、医療系大学、薬学部、看護学部、芸術大学、体育大学、獣医・動物系大学などへも合格・進学しています。

分野主な合格大学の例
女子大学東京女子大学、日本女子大学、津田塾大学、聖心女子大学、清泉女子大学など
医学・看護順天堂大学、北里大学、東京女子医科大学、聖路加国際大学、日本赤十字看護大学など
薬学慶應義塾大学、東京理科大学、東京薬科大学、明治薬科大学、東邦大学など
芸術・デザイン東京藝術大学、多摩美術大学、東京工芸大学、文化学園大学、大阪芸術大学など
獣医・動物麻布大学、岡山理科大学など
体育・スポーツ日本女子体育大学、日本体育大学、早稲田大学スポーツ科学部など

学校名の知名度や偏差値だけで進路を決めるのではなく、本人が大学で何を学び、その学びを社会でどう生かしたいかを考えることが重視されています。

国際学級26名の2026年度合格実績

2026年3月に卒業した国際学級の生徒は26名です。

学校が公表した国際学級卒業生のみの主な大学別合格者数は、次の通りです。

大学合格者数
東京外国語大学1名
早稲田大学7名
慶應義塾大学4名
上智大学11名
国際基督教大学2名
明治大学7名
青山学院大学8名
立教大学4名
中央大学6名
法政大学3名
学習院大学5名

26名の卒業生に対して合格者数の合計が26名を大きく上回るのは、一人が複数の大学・学部へ合格しているためです。

英語力を生かし、国際教養、外国語、国際関係、法学、政治経済、社会科学などへ進む生徒がいる一方、理系・医療系の進路も選べます。

国際学級は国内大学と海外大学の両方へ対応

国際学級では、高い英語運用力、論文作成、プレゼンテーション、ディスカッションなどの力を生かし、国内大学と海外大学の両方を目指せます。

国内大学では、一般選抜だけでなく、英語資格、海外経験、探究活動、志望理由書、面接などを生かす総合型選抜や学校推薦型選抜も選択肢となります。

ただし、英語力が高ければ、難関大学へ自動的に合格できるわけではありません。

国内大学を受験する場合には、国語、数学、社会、理科など、志望大学が指定する科目を学ぶ必要があります。海外大学では、英語資格に加え、学校成績、エッセイ、推薦状、課外活動などが総合的に評価されます。

2026年度は海外大学にも多彩な合格実績

2026年3月卒業生からは、一般学級を含む学校全体で、複数の海外大学・海外大学進学課程へ合格者が出ました。

国・地域主な合格先
カナダブリティッシュコロンビア大学、トロント大学
オーストラリアアデレード大学、メルボルン大学、シドニー大学、テイラーズ・カレッジ・シドニー
イギリスグリニッジ大学
マレーシアモナシュ大学マレーシア校
チェコカレル大学第一医学部、カレル大学医学部フラデツ・クラーロヴェー校、マサリク大学医学部
日本国内の外国大学テンプル大学ジャパンキャンパス

海外大学への合格も、同じ生徒が複数校へ合格している場合があります。

「海外大学合格実績がある」という点だけで判断せず、希望する国、学部、出願方式に対して、どのような指導を受けられるかを確認することが大切です。

海外大学進学には学費と生活費の確認が必要

海外大学へ進学する場合は、大学の授業料だけでなく、寮費、住居費、食費、保険、航空運賃、ビザ申請費用などが必要です。

為替相場によって日本円での負担が大きく変わる可能性もあります。

海外大学を検討する家庭は、次の点を早い段階で確認しましょう。

  • 大学が求める英語資格と必要スコア
  • 高校の成績や履修科目に関する条件
  • エッセイや推薦状の準備
  • 出願時期と合格発表時期
  • 国内大学との併願方法
  • 授業料、生活費、保険、渡航費
  • 奨学金や教育ローンの利用条件
  • 卒業後の就職や資格取得との関係

指定校推薦の依頼を受ける大学も充実

東京女学館には、多くの大学から指定校推薦の依頼があります。

分野主な指定校推薦依頼大学
文系・総合大学早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、立教大学、明治大学、青山学院大学、学習院大学など
理系早稲田大学創造理工学部、東京理科大学など
医学・薬学・看護北里大学医学部医学科、明治薬科大学、日本赤十字看護大学など

ただし、「指定校推薦の依頼がある」ことは、希望すれば誰でもその大学へ進学できるという意味ではありません。

推薦できる人数、対象学部、評定平均、履修科目、欠席日数、資格などの条件が大学ごとに定められています。

希望者が推薦枠を上回った場合には、学校内での選考も行われます。

指定校推薦は入学時点で保証されない

指定校推薦の大学・学部・募集人数は、毎年同じとは限りません。

大学側の入試制度変更、学部再編、これまでの推薦者の進学後の状況などによって、依頼内容が変更される可能性があります。

中学校入学時点で、6年後の特定大学・学部への推薦を確約することはできません。

指定校推薦を視野に入れる場合も、日々の授業と定期試験へ継続して取り組み、一般選抜にも対応できる学力を身につけることが重要です。

一般選抜・推薦・総合型選抜を組み合わせる

大学入試では、同じ学年の生徒が全員同じ方式を利用するわけではありません。

入試方式主に求められるもの
一般選抜大学入学共通テスト、大学独自試験、教科学力
学校推薦型選抜・指定校推薦学校成績、出席状況、校内選考、面接、小論文など
学校推薦型選抜・公募制評定条件、志望理由、面接、小論文、学力試験など
総合型選抜探究活動、課外活動、志望理由書、面接、プレゼンテーションなど
海外大学出願学校成績、英語資格、エッセイ、推薦状、課外活動など

一般選抜を第一志望としながら学校推薦型選抜へも出願する生徒や、国内大学と海外大学を並行して検討する生徒もいます。

入試方式ごとに準備内容や出願時期が異なるため、高校3年生になってから考え始めるのではなく、中学・高校を通して自分の進路を具体化していきます。

2年ごとの3ブロック制による進路指導

東京女学館では、生徒の発達段階に合わせ、6年間を2年ごとの3つのブロックに分けて進路指導を行います。

段階主な目標
中学1・2年生活習慣と学習習慣を整え、自分と他者について理解する
中学3年・高校1年職業や社会へ目を向け、自分の興味・適性・進路を考える
高校2・3年志望大学・学部と受験方式を具体化し、必要な学力を完成させる

大学名を早い段階で決めさせることよりも、本人が何に興味を持ち、どのような形で社会へ貢献したいかを考えることを重視しています。

中学3年生で行う「15歳のハローワーク」

中学3年生では、社会人を招いたキャリアガイダンス「15歳のハローワーク」が行われています。

実際に社会で働く人から、仕事の内容、進路を選んだ理由、必要な資格、仕事のやりがい、困難について話を聞きます。

職業名を知るだけでなく、大学での学びと仕事がどのようにつながるかを考える機会です。

自分が知っている職業だけから将来を選ぶのではなく、様々な仕事や生き方へ視野を広げます。

高校では課題小論文を個別に指導

高校1年生では、課題小論文について、担当教員と生徒による個別指導も行われます。

文章の書き方だけでなく、社会の課題へ関心を持ち、資料を読み、自分の意見を根拠とともに説明する力を育てます。

小論文で身につけた力は、学校推薦型選抜や総合型選抜だけでなく、一般選抜の記述問題、高校での課題探究、大学入学後のレポート作成にも役立ちます。

朝・放課後・長期休暇中の無料講座

東京女学館では、正課授業に加え、朝、放課後、長期休暇中に学習講座・体験講座を開講しています。

学校公式では、各学期に約50講座、長期休暇中には100以上の講座が用意され、受講者は延べ1000名を超えると案内されています。

時期主な講座
中学段階国語・数学・英語などの基礎講座、弱点補強、検定対策
高校段階共通テスト対策、大学別・科目別演習、小論文、英語資格対策
長期休暇基礎の復習、発展演習、大学入試対策、体験型講座

多くの講座は無料で受講でき、塾や予備校だけに頼らず、学校内で学習を補強する選択肢があります。

ただし、全ての生徒が全ての講座を受ける必要はありません。クラブ活動、委員会、通学時間、家庭学習を考え、本人に必要な講座を選ぶことが大切です。

高校の少人数選択授業で受験科目を強化

高校2・3年生では、希望進路に応じた選択授業が用意されています。

選択科目は、教科によって10~30名程度の少人数で行われ、大学入試を見据えた演習へ取り組みます。

一般文系・一般理系、国際文系・国際理系などの進路に応じて、必要な科目を学びます。

国公立大学を目指す生徒は幅広い受験科目を維持し、私立大学を目指す生徒は必要な科目を重点的に伸ばすなど、目標に応じた学習計画を立てます。

課題探究は総合型選抜だけのためではない

高校1・2年生では、2年間をかけて課題探究へ取り組み、研究論文を作成します。

探究活動の経験は、総合型選抜の志望理由書や面接で生かせる場合がありますが、大学入試の実績づくりだけを目的とするものではありません。

  • 自分で問いを立てる
  • 必要な情報を集める
  • 情報の信頼性を確かめる
  • 調査結果を分析する
  • 他者と意見を交換する
  • 根拠を示して文章を書く
  • 研究内容を発表する

これらの力は、一般選抜の記述問題、大学での研究、社会での課題解決にもつながります。

進学実績を見る際に注意したいポイント

東京女学館の大学合格実績を比較する際は、次の点を確認しましょう。

  • 合格者数は一人で複数校に合格した場合を含む延べ人数である
  • 現役生と既卒生が分けて掲載されている
  • 合格者数と実際の進学者数は異なる
  • 医学部医学科と国公立大学など、複数区分に重複する合格がある
  • 国際学級の実績は26名という卒業生数と合わせて見る
  • 海外大学も一人で複数校へ合格している場合がある
  • 指定校推薦の大学・学部・人数は毎年変わる可能性がある
  • 学校全体の実績が、個々の生徒の合格を保証するものではない

難関大学の合格者数だけでなく、本人が希望する分野へ進学できるカリキュラムと支援があるかを見ることが重要です。

一般学級と国際学級で確認したい進路の違い

項目一般学級国際学級
主な進路国内の国公立・私立大学を中心に幅広い進路へ対応国内大学と海外大学の両方へ対応
英語教育習熟度別授業、英会話、GCP、資格対策ケンブリッジ国際カリキュラム、英語による授業・発表
高校の選択一般文系・一般理系国際文系・国際理系
主な入試方式一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜国内一般選抜、推薦・総合型選抜、海外大学出願
注意点大学附属校ではないため、大学受験へ向けた継続的な学習が必要英語以外の教科学力や海外大学出願の計画も必要

一般学級でも海外研修や英語資格へ取り組み、海外大学を検討することは可能です。

反対に、国際学級の生徒が全員海外大学へ進むわけではなく、多くの生徒が日本国内の大学を選択しています。

大学附属校ではないことを理解して選ぶ

東京女学館大学は既に閉学しており、現在の東京女学館中学校・高等学校は、特定大学への内部推薦を中心とする附属校ではありません。

高校卒業後は、それぞれが外部大学を受験します。

特定の大学への内部進学を最優先する家庭にとっては、大学附属校の方が希望に合う場合があります。

一方、中学入学時点では将来の専門分野を決めておらず、6年間を通して幅広い大学・学部から選びたい家庭には適した環境です。

学校説明会で確認したい進路情報

進学実績や推薦制度を重視する場合は、学校説明会で次の点を確認しましょう。

  • 最新年度の卒業生数と現役進学率
  • 現役生のみの大学合格実績
  • 一般学級と国際学級それぞれの進路
  • 国公立大学や医学部を目指す生徒への指導
  • 一般選抜と推薦・総合型選抜の割合
  • 指定校推薦の最新の大学・学部・人数
  • 指定校推薦の校内選考基準
  • 高校の文系・理系選択と科目選択
  • 学習講座の内容、費用、受講条件
  • 塾や予備校を利用する生徒の状況
  • 海外大学出願の指導体制
  • 英語資格や外部試験への支援
  • 浪人した卒業生への進路支援

「難関大学へ何名合格したか」だけでなく、学年全体の人数、実際の進学先、生徒が利用した入試方式まで確認すると、学校の進路指導を正確に理解できます。

幅広い大学から自分に合う進路を選べる

東京女学館高等学校では、2026年度入試で、国公立大学8名、医学部医学科18名、早慶上理ICU94名、MARCHG168名の合格実績を残しました。

国際学級26名からも、東京外国語大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学などへ合格者が出ています。

更に、カナダ、オーストラリア、イギリス、マレーシア、チェコなどの海外大学、医学・薬学・看護、芸術・デザインなど、多様な分野へ進む道があります。

進路指導では、2年ごとの3ブロック制、キャリア教育、課題探究、少人数の選択授業、朝・放課後・長期休暇中の講座を通して、生徒一人ひとりの目標を支えます。

伝統ある女子校で品性や教養を育てながら、国内難関大学、医療系大学、芸術系大学、海外大学を含む幅広い選択肢から、自分に合う進路を目指せることが、東京女学館の進路教育の魅力です。

学校全体の合格実績だけで判断せず、受験生本人が興味を持つ分野、その進路に必要な科目、一般学級・国際学級の違い、推薦制度の条件を確認したうえで学校を選びましょう。

学費や諸経費について|一般学級と国際学級の費用を比較

東京女学館中学校では、一般学級と国際学級で授業料が異なります。

2027年度入試の生徒募集要項に掲載された2026年度第1学年の参考額では、入学金を含む初年度校納金は、一般学級が137万2,000円、国際学級が151万円です。

国際学級は、ケンブリッジ国際カリキュラム、習熟度別の少人数授業、英語を母語とする教員による指導、英語で学ぶ授業などを行うため、一般学級より授業料が年間13万8,000円高く設定されています。

更に、学校指定用品として約22万~24万円、中学1年生の夏期宿泊行事費として5万8,000円が別途必要です。

これらを合わせると、初年度に必要となる学校関係費用は、一般学級で約165万~167万円、国際学級で約178万8,000~180万8,000円が一つの目安となります。

ただし、この金額には、受験料、通学定期券、昼食、クラブ活動、検定試験、海外研修などの費用は含まれていません。

校納金だけでなく、入学準備、通学、行事、クラブ活動を含めて、中高6年間の費用を考えることが大切です。

2027年度入試募集要項に掲載された初年度校納金

2027年度入試の募集要項には、2026年度の中学校第1学年における校納金が、参考額として掲載されています。

費目一般学級国際学級納入時期
入学金290,000円290,000円入学手続時
授業料582,000円720,000円4月・9月・1月に分納
施設運営費150,000円150,000円4月・9月・1月に分納
教育充実費72,000円72,000円4月・9月・1月に分納
教材費・預り金260,000円260,000円4月・9月・1月に分納
地震対策費・預り金12,000円12,000円4月・中学1年次のみ
父母の会会費6,000円6,000円4月
初年度合計1,372,000円1,510,000円入学金を含む

入学金29万円は、合格後の入学手続時に納入します。

授業料、施設運営費、教育充実費、教材費は、4月、9月、1月の3回に分けて納入します。

ただし、各回の納入額が均等であるとは限りません。入学後に配付される納入案内で、実際の金額と期限を確認する必要があります。

一般学級と国際学級の差額は年間13万8,000円

一般学級と国際学級で異なるのは、授業料です。

比較項目一般学級国際学級差額
年間授業料582,000円720,000円138,000円
初年度校納金1,372,000円1,510,000円138,000円

入学金、施設運営費、教育充実費、教材費、地震対策費、父母の会会費は、一般学級と国際学級で同額です。

国際学級では、英語を母語とする教員を含む複数の教員による少人数授業、ケンブリッジ国際カリキュラム、English Usage、英語を使用する発表や行事などが行われます。

授業料の差額だけで国際学級を判断するのではなく、本人の英語力、学習意欲、将来の進路と教育内容が合っているかを考えましょう。

学校公式ページと募集要項で金額が異なる場合に注意

東京女学館の学校公式サイトには、学費を紹介する概要ページがあります。

一方、2027年度入試の正式な募集要項では、教材費が26万円、初年度合計が一般学級137万2,000円、国際学級151万円と記載されています。

ウェブサイト内のページによって、更新時期や参考年度が異なる場合があるため、受験年度の費用は、最新の生徒募集要項と入学者向け案内を優先して確認しましょう。

学費は、物価上昇、教材、端末、教育内容の変更などによって改定される可能性があります。

教材費にはタブレット費用を含む

教材費・預り金は、一般学級・国際学級ともに年間26万円です。

学校の募集要項では、この教材費にタブレット費用が含まれると案内されています。

東京女学館では、中学1年生から1人1台のiPadを利用し、Microsoft Teams、デジタル教材、課題提出、プレゼンテーション、オンライン英会話などに活用します。

そのため、校納金とは別に入学時にタブレット本体を購入する費用を重ねて計上する必要はありません。

ただし、次の費用や取り扱いについては、入学者説明会で確認しましょう。

  • タブレットの機種と利用期間
  • 端末代以外に必要な周辺機器
  • キーボード、タッチペン、保護ケースの扱い
  • 通信費や家庭のインターネット環境
  • 故障、紛失、破損時の修理費
  • 保険や保証制度の内容
  • 高校進学時の買い替えの有無

教材費は預り金として設定されているため、学年や使用教材によって金額が変わる可能性があります。

入学時には学校指定用品が約22万~24万円

初年度校納金とは別に、制服、セーター、靴、体操服などの学校指定用品として、約22万~24万円が必要です。

主な指定用品確認したい点
制服夏服・冬服の種類、必要枚数、洗い替え
セーターなど着用できる時期、指定品の種類
通学用の靴指定のデザイン、買い替え時の価格
体操服夏用・冬用、体育館用シューズなど
通学用品バッグ、サブバッグなどの指定

東京女学館を象徴する白いセーラー服は、学校の魅力の一つです。

一方、白い制服は汚れが目立ちやすいため、家庭での洗濯やクリーニング、洗い替えの購入も考える必要があります。

成長期の中学生は、制服、靴、体操服を3年間で買い替える場合があります。入学時の購入費だけでなく、追加購入や補修にかかる費用も見込んでおきましょう。

中学1年生の夏期宿泊行事費は5万8,000円

中学1年生が参加する夏期宿泊研修の費用は、5万8,000円です。

この費用は校納金に含まれておらず、学校ではなく旅行会社へ別途振り込みます。

宿泊研修では、3泊4日の集団生活を通して、時間管理、自立、役割分担、クラスを越えた交流などを学びます。

研修費のほかに、次のような準備費用が必要になる場合があります。

  • 旅行用バッグ
  • 指定された衣類や雨具
  • 洗面用具
  • 常備薬
  • 研修中に必要な小遣い
  • 集合場所までの交通費

食物アレルギー、持病、服薬などがある場合は、費用だけでなく、宿泊中の対応についても事前に学校へ相談しましょう。

初年度に必要となる金額の目安

学校が公表している初年度校納金に、指定用品と夏期宿泊行事費を加えると、次の金額が目安となります。

費用一般学級国際学級
初年度校納金1,372,000円1,510,000円
学校指定用品約220,000~240,000円約220,000~240,000円
夏期宿泊行事58,000円58,000円
公表済み費用の合計約1,650,000~1,670,000円約1,788,000~1,808,000円

この合計には、受験料、決済手数料、通学費、昼食、クラブ活動、検定試験などは含まれていません。

実際には、一般学級でも初年度に170万円前後、国際学級では180万円前後に加えて、各家庭の通学や活動に応じた費用が必要になると考えておくとよいでしょう。

中学校3年間の校納金を試算

中学2・3年生の確定額は公表されていないため、2026年度の第1学年参考額を基に、入学金と1年次のみの地震対策費を除いて試算します。

学年一般学級国際学級
中学1年1,372,000円1,510,000円
中学2年・概算1,070,000円1,208,000円
中学3年・概算1,070,000円1,208,000円
3年間の概算3,512,000円3,926,000円

一般学級の中学校3年間の校納金は約351万2,000円、国際学級は約392万6,000円となります。

3年間の差額は、年間授業料の差13万8,000円を3年分とした約41万4,000円です。

ただし、この試算は、授業料、施設運営費、教育充実費、教材費、父母の会会費が3年間変わらないと仮定したものです。

物価上昇、端末や教材の更新、教育内容の変更などによって、実際の納入額が増減する可能性があります。

3年間の概算に含まれない費用

約351万~393万円という3年間の概算は、校納金のみを計算したものです。

次の費用は、原則として含まれていません。

  • 学校指定用品と買い替え
  • 夏期宿泊研修などの宿泊行事
  • 中学2年生のイングリッシュキャンプ
  • 中学3年生のヒロシマ修学旅行
  • 電車・バスの通学定期券
  • 弁当や食堂の利用費
  • クラブ活動費
  • 大会、発表会、合宿、遠征の費用
  • 英検、漢検、数検などの検定料
  • 希望制の海外研修
  • 家庭のインターネット環境
  • 塾、予備校、通信教育などの校外学習費

東京女学館は行事や国際研修の選択肢が多いため、本人がどの活動へ参加するかによって、6年間の総額は大きく変わります。

入学試験検定料は受験回数で変わる

2027年度入試では、一般学級・国際学級を合わせた受験回数によって、入学試験検定料が設定されています。

受験回数検定料
1回25,000円
2回30,000円
3回35,000円
4回40,000円

一般学級と国際学級を組み合わせて受験した場合も、合計の受験回数で計算されます。

例えば、一般学級を1回、国際学級を1回受験する場合は、2回受験として3万円です。

検定料とは別に、クレジットカード、コンビニエンスストア、ペイジーなどの決済手数料が必要です。

一度納入した検定料は、原則として返金されないため、受験日程を決めてから出願しましょう。

入学金29万円は入学手続時に必要

2027年度入試の合格者は、所定の期限までに入学金29万円を納入して入学手続を行います。

期限までに納入が完了しない場合は、入学資格を失います。

また、入学手続後に入学を辞退した場合も、納入した入学金は返還されません。

併願校の合格発表日や手続期限を確認し、東京女学館の入学金を納める可能性を含めて受験計画を立てましょう。

通学費は利用する駅とバスによって異なる

東京女学館は、広尾駅から徒歩、または渋谷駅・恵比寿駅から都営バスを利用して通学します。

渋谷駅や恵比寿駅から通う場合は、鉄道定期券に加えて、都営バスの定期券や運賃が必要です。

自宅から学校までの距離が同程度でも、利用する鉄道会社、乗換回数、バス利用の有無によって年間通学費は変わります。

通学費を試算する際は、次の点を確認しましょう。

  • 自宅から最寄り駅までのバス代
  • 鉄道の通学定期券
  • 渋谷駅・恵比寿駅からの都営バス代
  • 長期休暇中の定期券の購入方法
  • クラブ活動や講座で休日に登校する回数
  • 遅延時に代替経路を利用する費用

6年間毎日必要となる費用であるため、入学前に実際の通学経路を決め、定期券代を調べておきましょう。

昼食は弁当と食堂の利用を考える

東京女学館には食堂がありますが、全員へ同じ給食を提供する完全給食制ではありません。

家庭から弁当を持参するほか、食堂のメニューを利用できます。

弁当を毎日用意する場合は食材費、食堂を利用する場合は購入費が継続して必要です。

クラブ活動や放課後講座で帰宅が遅くなる場合は、軽食代が必要になることもあります。

学校見学時には、食堂のメニュー、価格、利用方法、混雑状況、アレルギー表示などを確認するとよいでしょう。

クラブ活動によって追加費用が異なる

東京女学館には、運動系、音楽系、伝統文化系、科学系、国際活動系など、多様なクラブがあります。

必要な費用はクラブによって大きく異なります。

クラブの例主な追加費用
運動部ユニフォーム、シューズ、ラケット、防具、大会、合宿、遠征
オーケストラ・ギター・箏曲楽器、楽譜、弦、ケース、演奏会、合宿
茶道・華道道具、菓子、茶葉、花材、稽古に関する費用
絵画・染織・写真画材、染料、布、印刷、撮影機材など
模擬国連校外大会への参加費、交通費、資料費など

初年度の学費を考える際は、本人が希望するクラブの初期費用と年間活動費も確認しましょう。

海外研修は希望者制で別途費用が必要

東京女学館では、アメリカ、東南アジア、韓国、タスマニア、エストニア、ボストンなど、複数の海外研修が行われています。

これらは通常の校納金に含まれる全員参加行事ではなく、希望者や対象者が別途申し込むプログラムです。

海外研修へ参加する場合は、次の費用が必要になる可能性があります。

  • 航空運賃
  • 宿泊費またはホームステイ費
  • 現地での研修費
  • 海外旅行保険
  • パスポート取得費
  • 現地交通費
  • 食費や小遣い
  • 空港までの交通費

航空運賃や為替相場によって参加費が変動するため、海外研修を希望する家庭は、募集時の最新金額を確認しましょう。

国際学級へ入学したからといって、全ての海外研修へ自動的に参加するわけではありません。対象学年、定員、選考条件、費用を確認して選択します。

東京都在住者は授業料軽減助成金を確認

東京都には、都内に居住し、私立中学校などへ通う生徒の保護者を対象とする授業料軽減助成金があります。

2026年度は、所得にかかわらず年額10万円の助成に、臨時支援2万円を加えた最大12万円が支給されます。

項目2026年度制度の概要
助成額最大120,000円
所得制限なし
主な対象生徒と保護者が東京都内に住所を有し、私立中学校などへ通う家庭
手続保護者による申請が必要

東京女学館が東京都内にあることだけではなく、原則として生徒と保護者の住所が東京都内にあることが条件です。

神奈川県、埼玉県、千葉県などから通学する家庭は、東京都の制度の対象外となるため、居住する自治体の支援制度を確認しましょう。

また、助成金は学校へ納める際に自動的に差し引かれるとは限りません。いったん校納金を支払い、申請後に助成を受ける場合もあるため、入学時の資金は別に準備する必要があります。

2027年度以降の助成額や条件は変更される可能性があるため、入学年度の東京都私学財団の案内を確認しましょう。

助成金適用後の参考額

2026年度の東京都授業料軽減助成金12万円を受けられると仮定した場合、初年度校納金の実質的な負担額は、次のようになります。

項目一般学級国際学級
初年度校納金1,372,000円1,510,000円
東京都助成金・最大-120,000円-120,000円
助成後の参考負担額1,252,000円1,390,000円

これは2026年度の制度を基にした参考計算であり、2027年度入学生への支給額を保証するものではありません。

指定用品、宿泊行事、通学費などは、授業料軽減助成金の対象外です。

学校独自の授業料減免制度

東京女学館には、入学後に家庭の経済状況が変化し、学費納入が困難となった生徒を対象とする授業料減免制度があります。

募集要項では、中学校第3学年次および高等学校進学後の生徒が対象とされています。

申請すれば全員が利用できる制度ではなく、家庭の状況などを基に選考が行われます。

家計の急変などが起きた場合は、納入期限を過ぎてからではなく、早めに学校の事務室や担当者へ相談しましょう。

高校進学時にも入学金が必要

東京女学館中学校から東京女学館高等学校へ内部進学する際にも、改めて高校の入学金を納める必要があります。

中学校入学時に支払った29万円だけで、中高6年間の入学金を全て納めたことにはなりません。

また、高校では、文系・理系、一般コース・国際コース、選択科目、大学受験講座などによって、教材や模試などの費用が変わる可能性があります。

中学校3年間の費用だけでなく、次の費用も含めて6年間の計画を立てましょう。

  • 高校進学時の入学金
  • 高校3年間の授業料と諸経費
  • 大学受験模試や検定試験
  • 大学入試の受験料
  • 受験会場までの交通・宿泊費
  • 塾や予備校を利用する場合の費用
  • 大学入学手続時の納入金

学習講座は学校内で受講できる

東京女学館では、朝、放課後、長期休暇中に多くの学習講座や体験講座が開講されています。

学校公式では、多くの講座を無料で受講できると案内されています。

基礎の補習、発展学習、検定対策、大学受験対策などを学校内で受けられるため、全ての学習を塾や予備校へ依存する必要はありません。

ただし、本人の志望大学、学力、学習方法によっては、校外の塾や予備校を利用する家庭もあります。

学費を比較する際は、学校へ納める金額だけでなく、学校内の講座でどの程度学習を補えるかも確認しましょう。

一般学級と国際学級の費用を比較

比較項目一般学級国際学級
初年度校納金1,372,000円1,510,000円
初年度の公表済み費用約1,650,000~1,670,000円約1,788,000~1,808,000円
中学校3年間の校納金概算約3,512,000円約3,926,000円
授業料年間582,000円年間720,000円
英語教育習熟度別授業、英会話、GCPなどケンブリッジ国際カリキュラム、English Usage、英語による授業など
海外研修希望者が対象プログラムへ参加国際学級対象の研修を含め、希望者が参加
追加費用の注意点通学、クラブ、行事、検定など通学、クラブ、行事、検定、国際研修など

国際学級の3年間の校納金は、一般学級より約41万4,000円高くなる計算です。

この差を、単なる学費の高低ではなく、英語の授業時間、少人数指導、カリキュラム、将来の進路に対する教育投資として納得できるかが判断のポイントです。

家計計画で確認したいポイント

東京女学館への進学を検討する際は、次の項目を家庭で確認しましょう。

  • 初年度に一般学級で約165万~167万円、国際学級で約179万~181万円を準備できるか
  • 入学金29万円を手続期限までに支払えるか
  • 中学校3年間の校納金約351万~393万円を負担できるか
  • 高校進学時にも入学金が必要であることを理解しているか
  • 電車と都営バスの通学費を6年間負担できるか
  • 制服や体操服の買い替えを見込んでいるか
  • 宿泊行事や修学旅行の費用を準備できるか
  • 希望するクラブの活動費を確認したか
  • 海外研修へ参加する場合の予算を考えているか
  • 東京都や居住自治体の助成制度を利用できるか
  • 大学受験と大学入学時の費用まで見通しているか

学費は一度に全額を納めるわけではありませんが、入学前から4月にかけては、入学金、学校指定用品、校納金の第1回分、宿泊行事などの支払いが重なる可能性があります。

年間総額だけでなく、いつ、どの程度の支払いが必要になるかという資金繰りも確認しましょう。

学費だけでなく教育内容とのバランスで判断する

東京女学館中学校の初年度校納金は、2027年度入試募集要項の参考額で、一般学級137万2,000円、国際学級151万円です。

学校指定用品と中学1年生の夏期宿泊行事を加えると、一般学級は約165万~167万円、国際学級は約178万8,000~180万8,000円となります。

中学校3年間の校納金は、金額が変わらないと仮定すると、一般学級約351万2,000円、国際学級約392万6,000円が目安です。

このほか、通学、昼食、クラブ、検定、宿泊行事、希望制の海外研修など、本人の学校生活に応じた費用が必要です。

一方、教材費にはタブレット費用が含まれ、学校内では多くの学習講座を受講できます。東京都内在住者は、授業料軽減助成金を利用できる可能性もあります。

広尾の教育環境、一般学級・国際学級のカリキュラム、ICT、施設、行事、進路支援に対して、6年間の費用を家庭が納得して負担できるかを考えることが重要です。

受験年度によって金額や助成制度が変わる可能性があるため、最終的には最新の募集要項、学費一覧、入学者説明会の資料を確認し、中学校3年間だけでなく、高校卒業までの費用を計画しましょう。

入試情報と合格の目安|一般学級・国際学級の2027年度入試を解説

東京女学館中学校の2027年度入試は、一般学級4回、国際学級2回の合計6区分で実施されます。

ただし、一般学級と国際学級で試験時間が重なる回があります。実際に受験できるのは最大4回です。

一般学級は、2月1日午前と2月3日午前が国語・算数・社会・理科の4科入試、2月1日午後と2月2日午後が国語・算数の2科入試です。

国際学級は、2月1日午前と2月2日午後に国語・算数の2科入試を行います。英検準2級以上などの英語資格を持つ受験生には、取得級に応じた加点があります。

2026年度までは、国際学級の一般生入試が2月1日午後に行われていましたが、2027年度は国際学級第1回が2月1日午前へ変更されました。

そのため、2月1日午前は一般学級第1回と国際学級第1回のどちらか一方を選ぶ必要があります。

一般学級は4科・2科の両方、国際学級は国語・算数と英語資格を生かす方式となっており、本人の得意科目と志望学級に合わせて受験日程を組み立てることが重要です。

2027年度の入試日程

学級・回試験日募集人数試験科目満点
一般学級第1回2027年2月1日(月)午前35名国語・算数・社会・理科300点
国際学級第1回2027年2月1日(月)午前20名国語・算数200点+英語資格加点
一般学級第2回2027年2月1日(月)午後35名国語・算数200点
一般学級第3回2027年2月2日(火)午後20名国語・算数200点
国際学級第2回2027年2月2日(火)午後10名・帰国生若干名国語・算数200点+英語資格加点
一般学級第4回2027年2月3日(水)午前20名国語・算数・社会・理科300点

一般学級の募集人数は、4回合計で110名です。

国際学級は、第1回20名、第2回10名に加え、第2回では条件を満たす帰国生について別途合格判定を行います。

この募集人数とは別に、東京女学館小学校からの内部進学生が一般学級・国際学級へ進学します。

2027年度には独立した「新タイプ入試」はない

過年度の学校紹介や外部資料では、「新タイプ入試」という表現が使われている場合があります。

しかし、2027年度の正式な生徒募集要項に掲載されているのは、一般学級第1回から第4回、国際学級第1回・第2回、国際学級帰国生入試です。

プレゼンテーション、適性検査、英語単独などを行う独立した「新タイプ入試」は設定されていません。

受験方式を検討する際は、過去の情報ではなく、2027年度の正式な募集要項を基準にしましょう。

一般学級第1回は2月1日午前の4科入試

一般学級第1回は、2月1日午前に行われる4科入試です。

科目試験時間配点
国語50分100点
算数50分100点
社会30分50点
理科30分50点
合計160分300点

午前8時20分までに試験室へ入室し、国語は8時50分、算数は10時、社会は11時10分、理科は11時50分に始まります。

全科目の終了は12時20分です。

国語と算数が各100点、社会と理科が各50点であるため、国語・算数の得点が合否へ与える影響は大きくなります。

一方、社会・理科の合計も100点あります。4科受験では、社会・理科を後回しにせず、基本問題を安定して得点することが重要です。

一般学級第2回は2月1日午後の2科入試

一般学級第2回は、2月1日午後に行われる国語・算数の2科入試です。

科目試験時間配点
国語50分100点
算数50分100点
合計100分200点

午後3時までに入室し、国語は3時20分、算数は4時30分に始まります。試験終了は5時20分です。

2月1日午前に東京女学館の一般学級第1回または国際学級第1回を受験し、同じ日の午後に一般学級第2回を受験することもできます。

同じ校内で午前・午後を受験できるため、別の学校から移動する必要はありません。

ただし、午前から午後まで長時間の受験となります。昼食、休憩、疲労への対策が必要です。

一般学級第3回は2月2日午後の2科入試

一般学級第3回は、2月2日午後に行われます。

試験科目、時間、配点は、第2回と同じ国語・算数各50分・100点です。

2月2日午前に別の学校を受験した後、東京女学館へ移動して受験しやすい日程となっています。

一方、2月2日午後には国際学級第2回も実施されます。

一般学級第3回と国際学級第2回を同時に出願・受験することはできないため、どちらの学級へ進学したいかを出願前に決める必要があります。

一般学級第4回は2月3日午前の4科入試

一般学級第4回は、2月3日午前に行われる4科入試です。

試験時間と配点は、第1回と同じです。

2026年度入試では募集人数が10名でしたが、2027年度は20名へ増えています。

ただし、後半日程は、それまでの入試結果を受けて出願する受験生も多く、募集人数だけから合格しやすさを判断することはできません。

2月3日まで受験する可能性がある場合は、第1回用の4科対策だけでなく、第4回まで集中力を保つ受験計画が必要です。

国際学級は国語・算数の2科入試

2027年度の国際学級入試は、第1回・第2回ともに、国語と算数による2科入試です。

科目試験時間配点
国語50分100点
算数50分100点
合計100分200点

国際学級という名称ですが、2月の一般生入試では英語の筆記試験や面接はありません。

英語力は、英検などの資格を持つ受験生への加点として評価されます。

英語が得意であっても、国語と算数の合計点が合否判定の中心となるため、中学受験の2科対策を十分に行う必要があります。

国際学級では英語資格による加点がある

英語資格加点
英検準2級5点
英検準2級プラス5点
英検2級10点
英検準1級以上15点

英検以外の英語資格についても、CEFRのA2以上に相当する場合は、対応する加点を受けられます。

取得時期は問われませんが、出願時に合格証のコピーを提出する必要があります。

200点満点の試験に対する15点は、小さくない差です。

例えば、国語・算数の合計が120点の場合、英検2級を持っていれば130点、英検準1級以上であれば135点として判定されます。

ただし、英語資格だけで合格できる入試ではありません。加点を含める前の国語・算数でも、安定した得点を取れるようにしましょう。

一般学級では英検による直接加点はない

一般学級の受験生も、英検合格証のコピーを提出できます。

ただし、国際学級のように、英検準2級なら5点、2級なら10点という直接的な得点加算はありません。

一般学級では、英検資格が繰上合格者を決める際の優遇措置として利用されます。

英検の取得級や取得時期は問われません。

一般学級を第一志望とする場合は、英検資格へ過度に期待せず、当日の4科または2科の得点を高めることが基本です。

2月1日午前は一般学級と国際学級の選択

2027年度入試で特に注意したいのが、2月1日午前の出願です。

2月1日午前選択
一般学級第1回国語・算数・社会・理科の4科
国際学級第1回国語・算数の2科+英語資格加点

同じ時間帯に実施されるため、両方を受験することはできません。

東京女学館への志望度が高い場合でも、一般学級と国際学級の教育内容、授業料、英語の授業時間、高校での進路を比較し、どちらを優先するかを決める必要があります。

英語資格を持っているという理由だけで国際学級を選ぶのではなく、英語による授業や発表へ継続して取り組みたいかを考えましょう。

2月2日午後も一般学級と国際学級の選択

2月2日午後は、一般学級第3回と国際学級第2回が同時に行われます。

どちらも国語・算数の2科入試ですが、国際学級のみ英語資格加点があります。

出願後に同じ時間帯の別学級へ変更できるとは限らないため、受験結果や本人の希望を踏まえ、出願期限までに選択しましょう。

一般学級第3回と国際学級第2回の出願締切は、2月2日午前6時です。

2月1日の入試結果を確認してから、2月2日午後の受験学級を最終判断できます。

一般学級は最大4回受験できる

一般学級だけを受験する場合は、次の4回全てへ出願できます。

  1. 2月1日午前・第1回
  2. 2月1日午後・第2回
  3. 2月2日午後・第3回
  4. 2月3日午前・第4回

試験問題は各回で異なり、合格判定も各回ごとに行われます。

複数回受験すれば必ず合格できるわけではありませんが、東京女学館の問題形式へ慣れた状態で後続回へ臨めることは利点です。

一方、受験が続くと、本人の体力や気持ちの負担が大きくなります。

他校の入試日程も含め、どの回まで受験するかを事前に話し合っておきましょう。

一般学級と国際学級を組み合わせることも可能

一般学級と国際学級の両方に関心がある場合は、時間帯が重ならない範囲で組み合わせられます。

例えば、次のような日程が考えられます。

日程例午前午後
例12月1日・国際学級第1回2月1日・一般学級第2回
例22月1日・一般学級第1回2月1日・一般学級第2回
例32月1日・一般学級第1回2月2日・国際学級第2回
例42月1日・国際学級第1回2月2日・一般学級第3回

一般学級と国際学級を合わせても、受験できる回数は最大4回です。

どちらかに合格した場合、入学後に所属する学級は合格した入試区分によって決まります。

受験料は複数回受験で割引される

受験回数入学試験検定料
1回25,000円
2回30,000円
3回35,000円
4回40,000円

一般学級と国際学級を組み合わせた場合も、合計受験回数で計算されます。

1回追加するごとに5,000円ずつ増える仕組みで、各回を個別に2万5,000円ずつ支払う場合より負担が抑えられます。

検定料のほかに、クレジットカード、コンビニエンスストア、ペイジーなどの決済手数料が必要です。

出願はmiraicompassによるインターネット出願

一般学級・国際学級ともに、miraicompassを利用したインターネット出願です。

入試区分出願開始出願締切
2月1日午前・午後2027年1月10日(日)0時2027年1月31日(日)23時30分
2月2日午後2027年1月10日(日)0時2027年2月2日(火)午前6時
2月3日午前2027年1月10日(日)0時2027年2月3日(水)午前6時

出願情報は、2026年12月1日から入力できる予定です。

出願時には、小学5年生から小学6年生12月までの欠席・出席日数を入力します。

入力内容に虚偽が判明した場合は、合格や入学許可を取り消される可能性があります。

英検資格や海外在留歴がある場合は、必要書類を所定の期限までに簡易書留で郵送します。

小学校の通知表は入学手続後に提出

小学6年生の成績通知表のコピーは、出願時や試験当日に提出するのではなく、入学手続後の保護者説明会で提出します。

提出する通知表には、次の内容が必要です。

  • 小学校名
  • 受験生本人の氏名
  • 小学6年生1・2学期の成績
  • 出欠の記録

2期制の小学校では前期の通知表を提出し、12月までの出欠を追加します。

通知表を出願時の加点資料として提出する方式ではありませんが、出願画面では欠席・出席日数の入力が必要です。

2026年度一般学級の実質倍率

合格の目安を考える際は、直近の2026年度入試結果が参考になります。

入試回受験者数合格者数実質倍率
一般学級第1回101名46名2.2倍
一般学級第2回211名106名2.0倍
一般学級第3回198名100名2.0倍
一般学級第4回110名37名3.0倍

2026年度は、第4回の実質倍率が3.0倍となり、4回の中で最も高くなりました。

ただし、2027年度は第4回の募集人数が10名から20名へ増えるため、2026年度と同じ倍率になるとは限りません。

出願者数は多くても、前の回で合格した受験生が欠席するため、出願者数と実際の受験者数には差があります。

2026年度一般学級の合格最低点

入試回満点合格最低点得点率
一般学級第1回300点191点63.7%
一般学級第2回200点136点68.0%
一般学級第3回200点126点63.0%
一般学級第4回300点196点65.3%

2026年度の合格最低得点率は、約63~68%でした。

2025年度は、一般学級各回の合格最低得点率が約59~61%でした。

問題の難易度や受験者層によって、最低点は毎年変化します。

過去の最低点ぎりぎりを目標にするのではなく、過去問題ではまず65%を安定させ、その後70%以上を目指すことが現実的な学習目標です。

より余裕を持って合格を目指す場合は、問題との相性に左右されにくいよう、70~75%程度を継続して取れる状態を目指しましょう。

4科入試では国語・算数を軸に社会・理科を固める

4科入試は300点満点で、国語と算数だけで200点を占めます。

そのため、国語・算数のどちらかが大きく崩れると、社会・理科だけで挽回することは簡単ではありません。

一方、社会・理科で基本問題を落とすと、合格最低点前後で大きな差となります。

4科入試では、次の得点配分を一つの目標として考えられます。

科目目標の目安
国語65~70点以上
算数60~70点以上
社会35点前後以上
理科35点前後以上
合計195~210点以上

これは学校が公表する基準ではなく、直近の合格最低点を基にした学習上の目安です。

一つの科目で高得点を取ることより、全科目で大きな失点を避けることを優先しましょう。

2科入試では国語・算数の安定が重要

2科入試は200点満点で、国語と算数の配点が同じです。

1科目で20点失うと、合計得点率が10ポイント下がります。

2026年度一般学級第2回の合格最低点は136点、第3回は126点でした。

過去問題では、国語・算数を合わせて140点前後、得点率70%を一つの目標とするとよいでしょう。

国語が得意な受験生も、算数の基本問題を確実に取り、算数が得意な受験生も、国語の記述や語句を安定させる必要があります。

2026年度国際学級一般生入試の結果

入試回受験者数合格者数実質倍率合格最低点
国際学級第1回67名49名1.4倍110点・55.0%
国際学級第2回31名20名1.6倍116点・58.0%

合格最低点には、英検資格による加点が含まれています。

例えば、合格最低点が110点であっても、英検準1級以上の15点加点を持つ受験生であれば、国語・算数の得点は95点だった可能性があります。

反対に、英語資格加点がない受験生は、国語・算数だけで合格点へ到達する必要があります。

2027年度は、第1回の時間帯が2月1日午後から午前へ変更され、募集人数も15名から20名となるため、2026年度の倍率や最低点をそのまま当てはめることはできません。

国際学級の合格目標

国際学級では、英語資格の有無によって必要な国語・算数の得点が変わります。

英語資格国語・算数の学習目標加点後の目安
加点なし130~140点130~140点
英検準2級・準2級プラス125~135点130~140点
英検2級120~130点130~140点
英検準1級以上115~125点130~140点

これは直近の入試結果から考えた学習上の目安であり、学校が定める合格基準ではありません。

加点を持つ場合でも、国語と算数で得点率60%以上を安定させることを優先しましょう。

国際学級へ入学後は、英語だけでなく、国語、数学、理科、社会も一般学級と同程度の内容を学びます。

国際学級には専用の帰国生入試もある

国際学級では、2月入試とは別に、2026年11月28日午後に帰国生入試を実施します。

項目内容
試験日2026年11月28日(土)午後
募集人数女子30名
海外生活1年以上
帰国時期帰国後3年以内・2023年12月1日以降に帰国
選択方式1算数50点+英語資格50点
選択方式2算数50点+国語50点

算数と英語資格を選べるのは、英検準2級以上を取得している受験生です。

英検資格換算点
英検準2級40点
英検2級45点
英検準1級以上50点

帰国生入試では、英語資格を加点として加えるのではなく、試験科目の一つとして50点満点へ換算します。

海外在留期間や帰国時期が条件から少し外れる場合は、出願前に学校へ相談する必要があります。

過去3年間の入試問題を公式サイトで確認できる

東京女学館の公式サイトでは、過去3年間の入試問題と解答が公開されています。

一般学級第1回から第4回、国際学級入試、帰国生入試の問題を確認できます。

著作権上の理由により、国語などの文章が一部掲載されていない場合があります。

過去問題へ取り組む際は、問題を解くだけでなく、次の内容を記録しましょう。

  • 科目ごとの得点
  • 合計得点と得点率
  • 時間内に解き終えたか
  • 知識不足による失点
  • 問題文の読み違い
  • 計算や転記のミス
  • 見直しで修正できた問題

同じ年度の問題を複数回解く場合は、答えを覚えて得点が上がっていないかにも注意しましょう。

過去問題は4科と2科を分けて分析する

一般学級を複数回受験する場合は、4科入試と2科入試の両方へ対応する必要があります。

入試方式対策の中心
4科入試国語・算数を軸に、社会・理科の基本知識と資料問題を安定させる
2科入試国語・算数の50分間の時間配分と、1問の失点を抑える
国際学級国語・算数の得点力を高め、英語資格加点を正確に確認する

4科入試の合格最低得点率が低い年度でも、社会・理科で大きく失点してよいわけではありません。

2科入試では、国語・算数のどちらか一方だけで合格点を取るのではなく、両科目の合計を安定させることが重要です。

午後入試は移動と昼食も受験計画に含める

午後入試は午後3時までに入室します。

別の学校を午前に受験する場合は、試験終了時刻、昼食、駅までの移動、鉄道の遅延、渋谷駅・恵比寿駅からのバスを含めて計画しましょう。

東京女学館では、午後入試の受験生は午後1時以降に校内へ入れます。

校内で昼食を取ることはできますが、入試当日に昼食の販売はありません。必要な場合は持参します。

東京女学館の午前・午後を連続受験する場合も、午後に備えて、消化しやすい昼食と短時間で取れる軽食を用意するとよいでしょう。

合格発表は試験当日に行われる

入試回合格発表
2月1日午前・一般第1回/国際第1回2月1日18時
2月1日午後・一般第2回2月1日22時
2月2日午後・一般第3回/国際第2回2月2日22時
2月3日午前・一般第4回2月3日18時

合格発表はmiraicompassの合否照会サイトで行われ、校内掲示はありません。

2月1日午前の結果を見てから第2回以降の受験を判断できます。

ただし、午後入試の開始前には午前入試の結果が発表されないため、2月1日午後を出願している場合は、午前の合否にかかわらず受験準備を進める必要があります。

入学手続期限は2月5日13時

一般学級・国際学級の2月入試に合格した場合は、2027年2月5日午後1時までに入学金29万円を納入します。

期限までに入学金の納入が完了しない場合は、入学資格を失います。

入学手続後に辞退した場合も、納入した入学金は返還されません。

併願校の合格発表時刻と入学手続期限を確認し、東京女学館の入学金を納める可能性を含めて受験計画を立てましょう。

入試当日に持参するもの

  • A4サイズで印刷した受験票・写真票
  • 鉛筆またはシャープペンシル
  • 消しゴム
  • 必要に応じてハンカチ、ティッシュ、水筒
  • 午前・午後を受験する場合の昼食

筆箱は机上へ出せません。

定規、コンパス、分度器、下敷き、電卓、計算・通信機能付きの時計は持ち込めません。

上履きは不要です。

携帯電話やスマートフォンを持参する場合は、試験中に使用できないよう、電源を完全に切る必要があります。

2027年度入試で確認したい変更点

項目2027年度の内容
国際学級第1回2月1日午後から2月1日午前へ変更
一般学級第4回募集人数を10名から20名へ増加
国際学級第1回募集人数15名から20名へ増加
国際学級第2回募集人数15名から10名へ変更し、帰国生若干名を別途判定
新タイプ入試独立した入試方式としては実施しない

特に国際学級第1回の時間変更により、2月1日午前の一般学級との併願はできなくなりました。

過年度の併願パターンをそのまま利用せず、2027年度の日程で組み直す必要があります。

合格へ向けた学習のポイント

  • 一般学級4科入試では国語・算数を軸に社会・理科の基本問題を固める
  • 一般学級2科入試では国語・算数の合計70%を目標にする
  • 国際学級でも英語だけでなく国語・算数を安定させる
  • 英検資格は出願前に合格証を準備する
  • 過去問題を50分・30分の正式な時間で解く
  • 4科入試と2科入試を分けて得点を記録する
  • 午後入試では午前校からの移動時間と疲労を考える
  • 2月1日午前・2月2日午後の学級選択を早めに決める
  • 第4回まで受験する場合も4科学習を止めない

学校説明会で確認したい入試情報

  • 2027年度に変更された国際学級第1回の出題方針
  • 一般学級と国際学級の問題が共通か別問題か
  • 各教科の出題形式と記述問題の採点方法
  • 国際学級における英語資格加点の提出方法
  • 英検以外の資格をCEFRへ換算する方法
  • 一般学級の繰上合格における英検優遇
  • 複数回受験者の扱い
  • 一般学級・国際学級間の入学後の移動条件
  • 帰国生の別途合格判定
  • 繰上合格の連絡方法と時期

募集要項に記載されていない入試運用は、推測せず、入試説明会や学校への問い合わせで確認しましょう。

過去問題で70%前後を安定させることが基本

東京女学館中学校の2027年度入試は、一般学級4回、国際学級2回で実施されます。

一般学級は、午前の4科入試と午後の2科入試を組み合わせられます。国際学級は、国語・算数に英語資格加点を加えて判定します。

2026年度の一般学級合格最低得点率は約63~68%、国際学級一般生入試は英検加点を含めて55~58%でした。

ただし、合格最低点は問題の難易度や受験者数によって変わります。

一般学級では過去問題で70%以上、国際学級では英語資格を含めて65~70%以上を安定して取れる状態を、学習上の一つの目安とするとよいでしょう。

最低点ぎりぎりを狙うのではなく、苦手科目で大きく崩れない力、限られた時間で解く順序を決める力、複数日程を乗り切る体力まで含めて準備することが大切です。

一般学級と国際学級では、入学後の英語授業や学費、進路の考え方が異なります。合格可能性だけで受験区分を決めず、本人が6年間学びたい環境を選んだうえで、受験日程を組み立てましょう。

併願校パターン|都内女子校・共学校を難易度と日程別に整理

東京女学館中学校の併願校を考える際は、偏差値や入試日程だけでなく、女子校か共学校か、宗教教育の有無、一般学級と国際学級のどちらを希望するか、大学附属校か進学校かまで比較することが大切です。

東京女学館は、広尾の都心環境、伝統的な女子教育、一般学級と国際学級、グローバル教育、STEAM教育を特色としています。

同じように伝統や品性を重視する女子校を組み合わせる方法もあれば、英語・探究教育に力を入れる共学校、大学附属校などを加えて選択肢を広げる方法もあります。

2027年度の東京女学館中学校は、一般学級を2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午前に実施し、国際学級を2月1日午前と2月2日午後に実施します。

同じ学校を最大4回受験できるため、東京女学館を第一志望とする場合は複数回受験を軸にしながら、2月2日午前や2月4日以降へ他校を配置する方法が基本となります。

難易度だけで学校を並べるのではなく、合格した場合に実際に進学したいと思える学校だけで併願日程を組むことが重要です。

チャレンジ・標準・合格確保の考え方

併願校は、一般的に「チャレンジ校」「標準校」「安全校」の三段階へ分けます。

ただし、学校ごとの難易度は入試回によって異なります。同じ学校でも、2月1日午前より募集人数の少ない後半日程や午後入試の方が、合格しにくくなる場合があります。

区分考え方確認の目安
チャレンジ校現在の模試偏差値より高く、合格には得意科目や当日の出来が必要となる学校模試の合格可能性が20~50%程度
標準校現在の実力に近く、過去問題対策によって十分に合格を目指せる学校模試の合格可能性が50~80%程度
合格確保校普段の力を発揮できれば、比較的安定して合格を目指せる学校模試の合格可能性が80%前後以上

これは固定された分類ではありません。

東京女学館がチャレンジ校となる受験生もいれば、標準校や合格確保校となる受験生もいます。東洋英和女学院や普連土学園が標準校となる受験生もいれば、難度の高いチャレンジ校となる受験生もいます。

模試偏差値だけでなく、過去問題を正式な試験時間で解き、合格最低点を安定して超えられるかを確認しましょう。

過去問題で判断する合格可能性

過去問題の状況位置付けの目安
合格最低点へほとんど届かないチャレンジ校
年度によって合格最低点を超える標準校
合格最低点を毎回5~10%以上超える合格確保校の候補
一度解いた問題だけ高得点となる正確な判定はできない

過去問題との相性は、学校によって大きく異なります。

記述問題が得意な子、計算問題を正確に処理できる子、理科・社会で安定して得点できる子など、本人の特徴によって、偏差値表では同程度の学校でも合格可能性が変わります。

東京女学館と比較されやすい主な学校

学校主な特色東京女学館との比較位置付けの目安
広尾学園中学校共学、国際教育、医進・サイエンス、海外大学進学同じ広尾地区だが、共学校で理数・国際進学色が更に強いチャレンジ
東洋英和女学院中学部キリスト教教育、伝統女子校、国際教育品性と国際性を重視する点は近いが、キリスト教教育が学校生活の土台チャレンジから標準
学習院女子中等科伝統女子教育、国際交流、学習院大学への進学制度伝統や礼儀を重視する点は近いが、大学への内部進学制度があるチャレンジから標準
普連土学園中学校少人数、キリスト教・クエーカー教育、自主性都心の伝統女子校だが、宗教教育と少人数教育の特色が強い標準からチャレンジ
山脇学園中学校伝統女子教育、英語、科学、探究、多様な入試伝統と先進教育を組み合わせる点が近く、比較しやすい標準
品川女子学院中等部28project、起業家教育、探究、社会連携東京女学館よりもキャリア教育や社会との連携を前面に出す標準からチャレンジ
田園調布学園中等部探究学習、協働学習、落ち着いた女子教育探究と女子教育を重視するが、郊外型の校風や立地が異なる標準
昭和女子大学附属昭和中学校グローバル教育、大学連携、附属校としての進学制度国際教育は共通するが、大学附属校としての選択肢がある標準から合格確保
実践女子学園中学校渋谷の伝統女子校、探究、表現、大学との連携立地と伝統女子教育が近く、複数回入試も利用しやすい標準から合格確保
三輪田学園中学校少人数の女子教育、読書、探究、温かな校風少人数で丁寧に育てる女子校として比較しやすい合格確保
跡見学園中学校伝統女子教育、芸術、探究、複数回入試歴史ある女子校として共通点が多く、後半日程も検討しやすい合格確保

難易度の位置付けは、一般的な目安です。受験生の模試成績、得意科目、入試回によって変わります。

2027年度の主な入試日程を比較

東京女学館と併願しやすい学校のうち、2027年度入試の日程が公表されている主な学校を整理します。

日程午前午後
2月1日(月)東京女学館・一般第1回/国際第1回、東洋英和A日程、普連土1日午前4科、山脇A、品川女子第1回、実践女子第1回東京女学館・一般第2回、普連土算数1科、山脇国語・算数1科、品川女子算数1科、実践女子第2回
2月2日(火)品川女子第2回、実践女子第3回東京女学館・一般第3回/国際第2回、普連土2科、山脇B、実践女子第4回
2月3日(水)東京女学館・一般第4回、東洋英和B日程山脇理数探究、実践女子第5回
2月4日(木)普連土4日午前4科、山脇C、品川女子表現力・総合型実践女子第6回

東京女学館の一般学級第1回と国際学級第1回は、2月1日午前の同じ時間帯です。

一般学級第3回と国際学級第2回も、2月2日午後の同じ時間帯となるため、一般学級と国際学級を同時に受験することはできません。

東京女学館を第一志望とする基本パターン

日程受験校目的
1月通学・進学を検討できる1月校入試経験と合格確保
2月1日午前東京女学館・一般第1回または国際第1回第一志望を最初の入試で受験
2月1日午後東京女学館・一般第2回同一校で移動せず複数回受験
2月2日午前実践女子または品川女子他校の合格機会を確保
2月2日午後東京女学館・一般第3回または国際第2回東京女学館への再挑戦
2月3日午前東京女学館・一般第4回一般学級志望者の最終回
2月4日普連土、山脇、品川女子、実践女子など結果に応じた追加受験

東京女学館の一般学級を強く希望する場合は、最大4回を利用できます。

ただし、2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午前と試験が続くため、本人の疲労は大きくなります。

全ての回を受験する可能性がある場合も、2月2日午前へ無理に他校を入れず、休養に充てる選択肢があります。

東京女学館一般学級を第一志望とする安定型

日程受験例
2月1日午前東京女学館・一般第1回
2月1日午後東京女学館・一般第2回
2月2日午前実践女子第3回または品川女子第2回
2月2日午後東京女学館・一般第3回
2月3日午前東京女学館・一般第4回
2月4日実践女子、山脇、普連土、品川女子などから必要に応じて選択

2月1日に東京女学館を午前・午後とも受験できるため、第一志望への受験機会を増やせます。

2月2日午前には、合格可能性を高めやすい学校を配置し、東京女学館だけでなく、実際に進学できる学校の合格も確保することが重要です。

2月1日午前にチャレンジ校を受験するパターン

日程受験例
2月1日午前東洋英和A日程、広尾学園などのチャレンジ校
2月1日午後東京女学館・一般第2回
2月2日午前品川女子第2回または実践女子第3回
2月2日午後東京女学館・一般第3回または国際第2回
2月3日午前東京女学館・一般第4回または東洋英和B日程
2月4日山脇、普連土、品川女子、実践女子など

東京女学館を標準校として位置付け、2月1日午前に更に難度の高い学校へ挑戦するパターンです。

2月1日午後の東京女学館第2回は、国語・算数の2科入試です。午前に4科入試を受けた後でも、国語・算数へ集中して受験できます。

ただし、午前校から東京女学館までの移動が必要です。

午前校の終了時刻、保護者との待ち合わせ、昼食、鉄道やバスの移動、東京女学館の午後3時入室期限を確認しましょう。

国際学級を第一志望とするパターン

日程受験例
2月1日午前東京女学館・国際第1回
2月1日午後東京女学館・一般第2回または品川女子算数1科
2月2日午前実践女子の英語資格利用入試、品川女子第2回など
2月2日午後東京女学館・国際第2回
2月3日以降山脇英語入試、実践女子、かえつ有明などから検討

東京女学館の国際学級は、2027年度から2月1日午前と2月2日午後に実施されます。

英検準2級以上などの英語資格による加点がありますが、試験の中心は国語・算数です。

併願校についても、英語資格だけで受験できる学校に限定せず、国語・算数で合格を目指せる学校を加えておくと、選択肢が広がります。

2月1日午後に東京女学館の一般学級第2回を受験することはできますが、一般学級へ合格した場合は一般学級への入学となります。

国際学級でなければ進学しないのか、一般学級でも東京女学館へ進学したいのかを、出願前に親子で決めておきましょう。

英語力を生かせる併願校

学校英語を生かせる主な方法注意点
東京女学館・国際学級英検準2級以上などを得点へ加算国語・算数の2科対策が必要
山脇学園英語入試を実施英語資格の取得級や取得時期に条件がある
品川女子学院英検取得級に応じた加点制度入試方式によって加点の扱いが異なる
実践女子学園英語資格を換算点として利用する入試国語または算数も必要
広尾学園インターナショナル系入試・帰国生入試求められる英語力と入試難度が高い
かえつ有明国際生・英語利用型の入試コースや選考方式を確認する必要がある

英検の級が同じでも、学校によって扱いは異なります。

加点、得点換算、出願資格、ボーダーラインでの考慮などを区別し、受験年度の募集要項を確認しましょう。

伝統女子校を中心とする併願パターン

日程受験例
2月1日午前東洋英和、普連土、東京女学館、山脇など
2月1日午後東京女学館、普連土、山脇、品川女子など
2月2日午前品川女子、実践女子など
2月2日午後東京女学館、普連土、山脇、実践女子など
2月3日午前東京女学館、東洋英和など
2月4日普連土、山脇、品川女子、実践女子など

女子校の環境を重視する家庭は、受験校を全て女子校で統一することもできます。

ただし、女子校という共通点だけでなく、生徒の雰囲気、規則、宗教教育、大学進学制度、行事、クラブ活動を比較しましょう。

学校の教育方針による違い

学校教育方針で確認したい点
東京女学館非宗教系、一般学級・国際学級、インクルーシブリーダーシップ
東洋英和キリスト教教育、礼拝、奉仕活動
普連土クエーカーの価値観、少人数教育、礼拝
山脇学園英語・科学教育、多様な入試、伝統女子教育
品川女子学院28歳の将来像を考えるキャリア・起業家教育
実践女子学園伝統女子教育、感性表現、探究、実践女子大学との連携
昭和女子大学附属昭和昭和女子大学への内部進学と外部大学受験の両立

東京女学館は、設立にキリスト教関係者が関わった歴史を持ちますが、現在は特定の宗教を母体とするミッションスクールではありません。

東洋英和や普連土を併願する場合は、礼拝や宗教教育を含む学校生活へ本人と家庭が共感できるかを確認しましょう。

大学附属校を併願する場合

東京女学館は大学附属校ではなく、高校卒業後は外部大学への進学を目指します。

一方、学習院女子、昭和女子大学附属昭和、日本女子大学附属などには、系列大学への進学制度があります。

学校の種類主な利点注意点
東京女学館のような進学校幅広い国公立・私立・海外大学から選べる大学受験へ向けた継続的な学習が必要
大学附属・系列校一定の条件で系列大学へ進学できる系列大学の学部構成が本人の希望と合うか確認が必要

大学附属校を合格確保校とする場合も、系列大学へ進学したいと思えるかを確認してください。

「附属校だから安心」という理由だけで選ぶと、高校生になって希望する学部が系列大学にないことへ気付く場合があります。

2月1日午前・午後の連続受験

東京女学館は、2月1日午前と午後を同じ校内で受験できます。

午前入試の終了後に別の学校へ移動する必要がないため、午後入試までの時間を比較的落ち着いて過ごせます。

一方、午前に東洋英和、普連土、山脇、品川女子などを受験し、午後に東京女学館へ移動する場合は、十分な確認が必要です。

  • 午前校の正確な試験終了時刻
  • 面接や解散が遅れる可能性
  • 校門から駅までの移動時間
  • 鉄道の乗換回数
  • 渋谷駅・恵比寿駅からのバス移動
  • 昼食を取る場所と時間
  • 東京女学館の午後3時入室期限

乗換案内に表示される最短時間だけで判断せず、受験生の歩く速さや混雑を含めて、実際の曜日と時間帯に近い条件で移動を試しましょう。

2月2日午前をどのように使うか

東京女学館は2月2日午前に入試を実施しません。

この時間帯には、次の三つの使い方があります。

  1. 品川女子や実践女子などを受験する
  2. 自宅やホテルで休養し、午後の東京女学館へ備える
  3. 2月1日の合格結果を確認し、以降の日程を調整する

第一志望校への受験回数を増やすことだけが、最善とは限りません。

2月1日に午前・午後の2回を受験して疲労が強い場合は、2月2日午前を休養へ充てることで、午後の試験で本来の力を発揮しやすくなります。

2月3日の選択

2月3日午前には、東京女学館一般学級第4回と東洋英和B日程が行われます。

両校を候補とする場合は、2月1日・2日の結果に応じて選びます。

状況2月3日午前の考え方
東京女学館が第一志望で未合格東京女学館第4回を優先
東京女学館に合格し、東洋英和を希望東洋英和B日程へ挑戦
進学可能な学校の合格がない合格可能性と2月4日以降の日程を含めて判断
本人の疲労が強い合格校の有無を確認し、無理な受験を避ける

2月3日まで出願できる学校もありますが、家庭内で判断が分かれないよう、合格・不合格の各場合について事前に方針を決めておきましょう。

2月4日以降の入試を準備しておく

東京女学館の一般入試は2月3日午前で終了します。

2月4日には、普連土、山脇、品川女子、実践女子などの入試があります。

2月3日までに進学可能な学校の合格を得られなかった場合に備え、2月4日以降の学校も事前に見学し、過去問題へ取り組んでおきましょう。

2月3日の夜になって初めて学校を探すと、教育方針、通学、学費を十分に比較できません。

後半日程は募集人数が少なく、受験生が集中する場合もあるため、「遅い日程だから入りやすい」とは限りません。

合格確保校は2月1日より前に決める

合格確保校は、第一志望校が不合格だった場合に実際に進学する可能性のある学校です。

次の条件を満たす学校を選びましょう。

  • 本人が学校生活を送りたいと思える
  • 家庭が教育方針に納得している
  • 6年間無理なく通学できる
  • 学費を継続して負担できる
  • 本人の希望するクラブや学習環境がある
  • 将来の進路に必要なカリキュラムがある
  • 過去問題で合格最低点を安定して超えられる

学校見学へ行っていない学校や、合格しても進学する意思のない学校を、単なる安心材料として受験することはおすすめできません。

1月校の役割

東京・神奈川の中学入試が本格化する2月1日より前に、埼玉・千葉・地方校の首都圏会場などを受験する家庭もあります。

1月校には、次の役割があります。

  • 本番の試験会場に慣れる
  • 集合から試験終了までの流れを経験する
  • 時間配分や持ち物の問題を確認する
  • 合格を得て自信をつける
  • 2月校が不合格だった場合の進学先を確保する

ただし、受験練習だけを目的として、通学できず進学意思もない学校を多数受験すると、本人の体力と気持ちを消耗します。

可能な限り、寮、転居、長距離通学を含めて進学可能性のある学校を選びましょう。

午後入試を詰め込みすぎない

午後入試を利用すると受験機会を増やせますが、毎日午前・午後の2校を受験すると疲労が蓄積します。

特に東京女学館は国語・算数各50分の試験であり、午後入試も午後5時20分まで続きます。

翌朝に4科入試を受験する場合は、帰宅、夕食、入浴、就寝までの時間が短くなります。

午後入試を入れる際は、次の日程まで含めて判断しましょう。

確認項目考え方
移動時間午前校から60~90分以上かかる場合は負担が大きい
試験終了時刻帰宅が遅くなり、翌日の睡眠へ影響しないか
本人の体力午前・午後を連続して受験しても集中できるか
受験の必要性既に合格校がある場合にも受験する意味があるか
翌日の学校第一志望の試験が翌朝にある場合は休養を優先する

併願校選びで避けたい失敗

  • 偏差値表だけを見て学校を決める
  • 合格しても進学しない学校を安全校とする
  • 東京女学館の一般学級と国際学級の違いを理解せず出願する
  • 宗教教育の有無を確認しない
  • 大学附属校と進学校の違いを考えない
  • 午前校から午後校までの移動を実際に試さない
  • 後半日程なら合格しやすいと考える
  • 1月校の合格だけで2月校対策を止める
  • 入試を詰め込み、本人の睡眠や体調を崩す
  • 保護者だけで学校を決め、本人の希望を確認しない

出願前に結果別の行動を決めておく

入試期間中は、合格発表を見た後、短時間で次の受験を判断する場合があります。

感情的な判断を避けるため、次のような分岐を事前に決めておきましょう。

結果次の行動例
東京女学館に合格より志望度の高いチャレンジ校のみ受験する
東京女学館は未合格だが合格確保校に合格東京女学館の後続回へ落ち着いて挑戦する
2月2日終了時点で合格なし2月3日・4日の標準校と合格確保校を優先する
本人の体調が悪い受験回数より回復を優先し、後続日程を見直す
一般学級のみ合格国際学級へのこだわりと東京女学館への志望度を比較する

東京女学館の併願で重視したいポイント

  • 東京女学館をチャレンジ・標準・合格確保のどこへ位置付けるか
  • 一般学級と国際学級のどちらを第一に希望するか
  • 一般学級へ合格した場合も進学したいか
  • 女子校だけで日程を組むか、共学校も含めるか
  • 宗教教育のある学校を希望するか
  • 大学附属校を選択肢へ加えるか
  • 2月1日午前・午後を連続受験するか
  • 2月2日午前に他校を受験するか休養するか
  • 2月4日以降の学校を事前に見学しているか
  • 全ての受験校へ実際に進学する意思があるか

校風と進学意思を優先して併願校を決める

東京女学館中学校は、広尾の都心環境、伝統ある女子教育、一般学級と国際学級、グローバル・STEAM教育を特色とする学校です。

併願校としては、東洋英和、普連土、山脇、品川女子、実践女子などの都内女子校が日程面でも組み合わせやすくなっています。

より高い難度へ挑戦する場合は、広尾学園、洗足学園、学習院女子、鷗友学園女子なども候補となります。

合格可能性を高める学校としては、実践女子、昭和女子大学附属昭和、三輪田、跡見などが考えられますが、受験生の成績によって位置付けは変わります。

東京女学館を第一志望とする場合は、2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午前の複数回受験を活用できます。

一方、東京女学館だけを受験し続け、進学可能な他校の合格を確保できない日程は避ける必要があります。

偏差値、入試日程、校風、通学、学費、大学進学制度を総合的に比較し、どの学校へ合格しても前向きに進学できる併願日程をつくることが大切です。

最終的には、最新の模試結果と過去問題の得点を基に、塾や学校の先生とも相談し、受験生本人の体力や希望を尊重して日程を確定しましょう。

在校生・保護者の声|伝統ある校風と活発な学校生活に関する評判

東京女学館中学校については、在校生や保護者から、「友人や先輩に恵まれ、学校生活が楽しい」「伝統を大切にしながら多様な学びを経験できる」「国際学級では英語力と視野を伸ばせる」といった声が見られます。

白いセーラー服、広尾という立地、充実した施設、学年を越えて活動するクラブ、一般学級と国際学級の交流なども、東京女学館ならではの魅力として評価されています。

一方で、服装や登下校などに関する指導を厳しいと感じる声、伝統を重視する校風が本人に合うかを慎重に確認した方がよいという意見もあります。

また、国際学級は英語を使う機会が多い反面、読む量や書く量、日々の課題も少なくありません。一般学級でも定期試験、学校行事、クラブ活動、希望制講座を両立するための自己管理が必要です。

口コミは、投稿者の在籍時期、所属学級、クラブ、担任、本人の性格によって印象が大きく変わります。

好意的な評判と否定的な評判のどちらか一方を信じるのではなく、学校説明会、オープンスクール、記念祭などで、受験生本人が在校生や学校の雰囲気を確かめることが大切です。

在校生・保護者の声から見える主な評判

項目評価されやすい点確認したい点
学校の雰囲気明るく、友人や先輩と楽しく過ごせるという声がある女子校の人間関係やにぎやかさが本人に合うか
伝統・品性歴史ある学校で学ぶ誇りや、礼儀を身につけられる安心感服装や登下校などの指導を厳しく感じる可能性
国際学級英語力、多様な価値観、積極性、発表力を伸ばしやすい英語の課題量と国語・数学など他教科との両立
学習環境習熟度別授業、講座、補習、面談などを利用できる本人が自分から質問し、講座を活用する姿勢も必要
学校行事体育大会、合唱大会、記念祭などでクラスの団結が深まる行事前は準備と学習の両立が必要
クラブ活動種類が多く、中高の先輩と交流できる活動頻度や大会実績はクラブによって大きく異なる
施設体育館、温水プール、講堂、図書館などが充実している都心校のため屋外運動施設の広さには限りがある
アクセス渋谷・恵比寿・広尾の複数駅を利用できる駅から徒歩または都営バスを利用する必要がある
内部進学生異なる経験を持つ生徒と交流できる中学受験による入学生が自然に交友関係を築けるか
進路国内難関大学、医療系、芸術系、海外大学などを目指せる大学附属校ではなく、本人の継続的な受験勉強が必要

「友人・先輩・先生に恵まれている」という在校生の声

学校公式で紹介されている在校生の声には、友人、先輩、教員に恵まれ、毎日楽しく過ごしているという内容が見られます。

中学入学前には、新しい友人ができるか、女子だけの集団へなじめるか、勉強についていけるかと不安を感じていた生徒も、入学後にはクラス以外の友人ができ、学校生活への不安が小さくなったと振り返っています。

また、クラブ活動で高校生の先輩と関わることや、電車・バスで自分一人で通学することによって、小学校時代よりも生活の範囲が広がったと感じる生徒もいます。

東京女学館には、中学受験による入学生、東京女学館小学校からの内部進学生、帰国生、海外経験のない国際学級の生徒など、多様な背景を持つ生徒がいます。

それぞれの違いを学校生活の中で共有し、新しい友人関係を築けることは、東京女学館の魅力の一つです。

「学校へ通うことが楽しい」という評価

保護者の口コミでは、子どもが毎日楽しく学校へ通っていることを、学校への満足度として挙げる声があります。

中学校選びでは、大学合格実績やカリキュラムに注目しがちですが、6年間継続して通うためには、友人関係、教員との距離、クラブ活動、行事などを本人が楽しめることも重要です。

東京女学館では、体育大会、合唱大会、記念祭など、クラスや学年で協力する行事が行われます。

準備の過程では意見が分かれることもありますが、話し合いながら一つの目標へ取り組むことで、クラスの関係が深まりやすくなります。

国際学級では多様な価値観に触れられる

国際学級の在校生からは、帰国生、内部進学生、中学からの一般生など、異なる背景を持つ仲間と学ぶことで、価値観や視野が広がったという声があります。

海外生活の経験がある生徒から現地の文化や学校生活について聞き、海外経験のない生徒が日本での生活や文化を伝えるなど、日常的な会話そのものが国際理解につながります。

国際学級では、英語の習熟度だけでなく、育った国、家庭環境、興味、将来の目標も異なります。

自分とは異なる考え方をすぐに否定せず、背景を知ろうとする姿勢が育ちやすいことは、国際学級の大きな魅力です。

英語を「学ぶ」だけでなく「英語で学ぶ」環境

国際学級の生徒からは、文学、歴史、平和、社会問題などを英語で学び、英語力だけでなく幅広い知識や教養も身についたという声があります。

中学1年生の英語プレゼンテーション、中学3年生の英語劇、校内模擬国連など、人前で英語を使う機会もあります。

入学当初は英語による発表へ不安を感じていた生徒も、授業内で発表経験を積み重ねることで、本番では自信を持って表現できるようになったと振り返っています。

英語の知識を試験で再現するだけでなく、調べた内容を説明したり、異なる意見を持つ相手と議論したりする力を育てたい子にとって、魅力のある環境です。

国際学級は学習量が少ないわけではない

国際学級については、英語教育が充実しているという評価がある一方、英語の読む量や書く量、日々の課題が多いことにも注意が必要です。

学校公式の説明でも、国際学級の英語は課題や宿題の量が多く、入学前から学習習慣を身につけておくことが大切とされています。

更に、英語だけを学ぶ学級ではなく、国語、数学、理科、社会なども一般学級とほぼ共通した内容を学びます。

英語が好きという気持ちは重要ですが、次のような学習を続ける力も必要です。

  • 毎日の課題を期限までに終える
  • 英文を継続して読む
  • 自分の考えを英語で書く
  • 分からない語句や内容を自分で調べる
  • 国語や数学など他教科も復習する
  • 発表やグループ活動の準備をする

国際学級を検討する場合は、英語力の高さだけでなく、本人が学習量を前向きに受け止められるかを確認しましょう。

一般学級でも英語や国際教育へ取り組める

東京女学館のグローバル教育は、国際学級だけに限定されているわけではありません。

一般学級でも、習熟度別英語、英会話、GCP、海外文化研修などを通して、英語力と国際的な視野を伸ばせます。

国際学級ほど英語の時間数が多くない分、国語、数学、理科、社会、芸術などを幅広く学び、国内大学受験へ備えやすいことが一般学級の特徴です。

英語に関心はあるものの、英語中心の学習環境よりも、全教科のバランスを優先したい子には、一般学級が合う場合があります。

「良いところを伸ばしてくれる」という保護者の評価

比較的新しい保護者の口コミには、本人の良いところを伸ばそうとしてくれる、多彩な教養に触れる機会があるという評価が見られます。

東京女学館では、学習だけでなく、芸術鑑賞、日本文化体験、探究、海外研修、学校行事、クラブ活動など、多様な経験が用意されています。

学力だけで子どもを評価するのではなく、英語、音楽、芸術、スポーツ、国際問題、社会貢献など、本人が興味を持つ分野を見つけられることは魅力です。

一方、選択肢が多いからこそ、本人が受け身のままでいると、用意された機会を十分に活用できない場合があります。

興味のある講座、委員会、行事、クラブへ自分から参加する姿勢が、学校生活の充実度を左右します。

教員の指導に関する評価

教員については、親身に相談へ乗ってもらえた、定期的な面談や補講があり安心できたという声があります。

一方、教員との相性や授業の分かりやすさについては、評価が分かれる口コミもあります。

どの学校でも、全ての生徒が全ての教員と同じように相性がよいとは限りません。

重要なのは、担任だけでなく、学年主任、教科担当、保健室、教育相談室、スクールカウンセラーなど、複数の相談先を利用できるかです。

東京女学館では、学校全体で生活指導を行い、いじめ防止については常設の対策委員会を設ける方針を公表しています。

ただし、制度があることと、個々の問題が必ずすぐに解決することは同じではありません。

本人が困ったことを家庭や学校へ話せるよう、日頃から相談方法を確認しておくことが大切です。

学習サポートは本人の活用姿勢も重要

保護者や在校生の声には、補習、再試、面談、学習講座などの支援を評価するものがあります。

東京女学館では、朝、放課後、長期休暇中に、基礎補強、検定対策、大学受験対策などの講座を開講しています。

ただし、学校に講座が用意されているだけで、全員の学力が自動的に伸びるわけではありません。

  • 授業で分からない点をそのままにしない
  • 小テストや定期試験を解き直す
  • 必要な講座へ申し込む
  • 教員へ質問する
  • 家庭学習の時間を確保する
  • クラブや行事との予定を調整する

自分から支援を利用できる子ほど、学校の学習環境を生かしやすくなります。

大学進学への評価は家庭の期待によって分かれる

進学面については、入学時の難易度と比較して、難関私立大学や多様な分野への実績を評価する声があります。

一方、難関国公立大学や医学部を最優先する家庭からは、より受験指導を強くしてほしいという意見が出る場合もあります。

東京女学館は、全員を同じ大学群へ進ませる受験専門校ではありません。

一般選抜、指定校推薦、総合型選抜、海外大学出願などを組み合わせ、本人の希望に応じた進路を目指す学校です。

学校にどの程度の受験指導を期待するかによって、同じ制度への評価が変わります。

家庭の希望東京女学館との相性
幅広い経験をしながら進路を考えたい比較的合いやすい
推薦・総合型・海外大学も含めて検討したい比較的合いやすい
芸術や国際活動と受験勉強を両立したい比較的合いやすい
中学入学直後から難関国公立大学対策だけへ集中したい教育方針を詳しく確認した方がよい
大学附属校として内部進学したい東京女学館は大学附属校ではないため合いにくい

伝統や校則を安心と感じる保護者

服装、言葉遣い、登下校、スマートフォンなどに関する指導を、保護者が安心材料として評価する声があります。

渋谷や恵比寿を経由して通学する生徒も多いため、校外での行動や制服を着た際の責任を重視することには、一定の理由があります。

学校のルールを、単に生徒を制限するものではなく、安全で落ち着いた学校生活を守るためのものと受け止める家庭には、合いやすい校風です。

校則や伝統を窮屈に感じる可能性

一方、外部の口コミには、服装や行動に関する指導を厳しいと感じる声や、伝統を重視する姿勢が古く感じられるという意見もあります。

同じ指導でも、家庭によって受け止め方は異なります。

肯定的な受け止め方否定的な受け止め方
礼儀や節度を身につけられる細かな規則が多く感じられる
制服を正しく着る習慣ができる服装を自由に工夫しにくい
登下校中も安心感がある校外での行動を制限されると感じる
学校の伝統を大切にできる新しい価値観より伝統が優先されると感じる

受験生本人が、制服や礼儀を大切にする学校へ魅力を感じるか、より自由な校風を希望するかを確認しましょう。

校則の細かな内容は変わる可能性があるため、古い口コミだけで判断せず、最新の学校説明会で質問することが必要です。

白いセーラー服への評価

東京女学館の白いセーラー服は、在校生、保護者、受験生から高い関心を集める学校の象徴です。

伝統ある制服を着ることへ誇りを感じる生徒や、制服をきっかけに東京女学館を志望する受験生もいます。

オープンスクールでは、制服試着や記念撮影が行われる場合もあります。

一方、白い制服は汚れが目立ちやすく、家庭での手入れが必要です。

デザインだけでなく、夏服・冬服の着用期間、洗濯方法、洗い替え、コートや靴を含む費用も確認しましょう。

施設に対する評価は高い傾向

外部の口コミでは、体育館が3つあること、温水プール、講堂、図書館などの施設を評価する声が見られます。

都心の学校でありながら、体育、芸術、読書、実験、ICT、伝統文化を学ぶ施設が校内にまとまっていることは魅力です。

特に、室内温水プール、記念講堂、人工芝校庭、オーケストラなどが使用する音楽環境は、東京女学館らしい施設として挙げられます。

一方、郊外校のような広大な屋外グラウンドが複数あるわけではありません。

運動部を重視する家庭は、施設の数だけでなく、希望するクラブが使用できる曜日や練習時間を確認しましょう。

広尾の立地とアクセスに関する評判

渋谷区広尾の落ち着いた環境や、渋谷・恵比寿・広尾の複数駅を利用できることは、アクセス面の魅力として評価されています。

特に渋谷駅・恵比寿駅からは、「東京女学館前」という学校名の付いたバス停で下車できます。

一方、鉄道駅から校門まで徒歩またはバス移動が必要であり、駅直結の学校ではありません。

  • 渋谷駅での電車からバスへの乗り換え
  • 道路混雑によるバスの遅れ
  • 広尾駅からの徒歩と坂道
  • 雨天時の移動
  • クラブ活動後の帰宅時間

アクセスへの評価は、自宅の最寄り駅や利用路線によって大きく変わります。

学校見学では、実際に入学後に利用する予定の経路で訪問しましょう。

クラブ活動は種類の多さが魅力

東京女学館には、運動、音楽、伝統文化、芸術、科学、国際活動など、多彩なクラブと同好会があります。

中高合同で活動するクラブも多く、上級生から技術や活動の進め方を学べることを魅力に感じる生徒もいます。

一方、大会で全国上位を目指すことを最優先する学校ではなく、活動日も週1日から3日程度とクラブによって異なります。

大会実績や練習量を重視する子と、学習や校外活動と両立しながらクラブを楽しみたい子では、同じ活動頻度への評価が異なります。

希望するクラブについては、次の点を確認しましょう。

  • 活動日と終了時刻
  • 休日練習や合宿
  • 大会・発表会への参加
  • 中学生と高校生の関係
  • 初心者への指導
  • 活動費や道具代
  • 学習講座との両立

内部進学生となじめるかという心配

東京女学館小学校からは、毎年約70名が中学校へ進学します。

中学受験による入学生の家庭からは、既に人間関係ができている内部進学生の中へ入ってなじめるかを心配する声があります。

学校公式の説明では、国際学級を除く内部進学生は一般学級の各クラスへ分かれ、一つのクラスが内部進学生だけになる編成ではありません。

内部進学生にとっても中学校は新しい学級や友人と出会う場所であり、中学からの入学生との交流を楽しみにしているとされています。

実際の在校生の声にも、入学後にクラス外の友人ができた、海外経験のある友人から刺激を受けたという内容があります。

ただし、人間関係の築き方には個人差があります。

初めての集団へ入ることに強い不安がある子は、オープンスクールの生徒案内やクラブ体験で、在校生の接し方を確認するとよいでしょう。

女子校の環境に関する評判

女子だけの環境では、授業での発表、生徒会、委員会、行事運営、舞台技術、スポーツなど、全ての役割を女子生徒が担います。

共学校では周囲の目を気にして発言を控える子が、女子校では積極的になれる場合もあります。

一方、女子だけの人間関係を心地よく感じるかどうかには、本人の性格やこれまでの環境が影響します。

女子校の環境が合いやすい子慎重に確認したい子
女子だけの方が自然に発言できる共学校での生活を強く希望している
同性の先輩を身近な目標にしたい女子だけの集団へ強い不安がある
行事や委員会へ積極的に関わりたい人間関係の変化を大きな負担に感じやすい
女子校の伝統や雰囲気に魅力を感じる保護者だけが女子校を希望している

保護者の女子校への評価ではなく、受験生本人が校内の雰囲気をどう感じるかを優先しましょう。

いじめや友人関係は口コミだけで判断しない

外部の口コミには、友人関係が穏やかである、目立ったいじめを聞いていないという声があります。

一方、特定の学年やクラブの人間関係について、否定的な印象を持つ投稿が見られることもあります。

口コミで「いじめがない」と書かれていても、全ての生徒に問題がないことを証明するものではありません。反対に、一件の否定的な投稿だけで、学校全体に問題があると判断することもできません。

東京女学館は、いじめの防止、早期発見、対処を目的とする基本方針と、常設の対策委員会を公表しています。

学校選びでは、問題が一度も起きないかではなく、問題が起きた際に、次のような対応が取られるかを確認することが重要です。

  • 生徒が相談できる窓口
  • 担任以外へ相談する方法
  • スクールカウンセラーの利用
  • 保護者への情報共有
  • 事実確認の方法
  • 被害を受けた生徒への支援
  • 学級や学年全体への指導

母校への愛着が強いという評判

東京女学館には、卒業後も学校への愛着を持つ卒業生や、親子・姉妹で学校へ通う家庭が見られます。

白いセーラー服、体育大会の伝統演技、記念祭、講堂、校歌など、世代を越えて共有されるものが多いことが、母校へのつながりを生みやすくしています。

卒業生が茶道や華道の講師を務めたり、学校行事や進路教育へ関わったりすることも、伝統校ならではの魅力です。

一方、家族に卒業生がいない家庭や、中学から初めて入学する生徒が疎外されると決まっているわけではありません。

受験生本人が、長く受け継がれてきた学校文化を魅力と感じるかが重要です。

公式の「生徒の声」は学校の魅力を知る材料

学校公式サイトで紹介される在校生や卒業生の声は、授業、友人、英語教育、海外研修などの具体的な経験を知るうえで参考になります。

ただし、学校が選んで掲載する内容であるため、基本的には学校生活を肯定的に紹介するものです。

公式情報からは教育の目的や具体的なプログラムを確認し、外部の口コミからは個人が感じた学校生活の印象を確認するというように、役割を分けて読むとよいでしょう。

情報源分かりやすいこと注意点
学校公式サイト教育内容、制度、行事、在校生の具体的な体験学校の魅力を伝える目的で編集されている
外部口コミサイト個人が感じた校則、教員、友人、施設などの印象事実確認が難しく、投稿時期や主観の影響が大きい
学校説明会学校の方針、最新制度、教員の説明普段の授業や生徒の姿とは異なる場合がある
オープンスクール・記念祭在校生の話し方、活動、校内の雰囲気行事の日は普段より活気がある
授業公開・校内見学授業中の様子、教員と生徒の距離感公開範囲や見学できる時間が限られる

古い口コミは現在と異なる可能性がある

東京女学館は、教育内容や入試制度を継続的に更新しています。

国際学級のクラス数、英語カリキュラム、高校の理系選択、ICT環境、人工芝校庭、大学進学実績などは、過去の口コミが投稿された時点から変化しています。

特に、卒業から5年以上が経過した家庭の口コミは、当時の学校を知る資料ではありますが、現在の制度をそのまま表しているとは限りません。

口コミを読む際は、次の情報を確認しましょう。

  • 投稿された年月
  • 生徒の入学年度
  • 在校生・卒業生・保護者のどの立場か
  • 一般学級・国際学級のどちらか
  • 中学校と高等学校のどちらについて書かれているか
  • 具体的な出来事か、投稿者の印象か
  • 現在の公式情報と一致しているか

学校見学で在校生へ聞きたい質問

東京女学館では、オープンスクールなどで、在校生が学校生活について説明しながら校内を案内する企画が行われる場合があります。

教員へ制度を質問するだけでなく、在校生には、日常生活について聞いてみましょう。

  • 入学前と入学後で印象が変わったこと
  • 中学から入学した生徒と内部進学生の関係
  • 一般学級と国際学級の交流
  • 授業の進度や宿題の量
  • 定期試験前の勉強方法
  • クラブ活動と学習の両立
  • 教員へ質問しやすいか
  • 食堂や図書館の使い方
  • 通学で大変なこと
  • 校則をどのように感じているか
  • 東京女学館へ入って良かったと思うこと

一人の在校生の回答を学校全体の意見と考えず、可能であれば複数の生徒の様子を見ましょう。

保護者が学校へ確認したいこと

  • 学習が遅れた場合の補習や再試
  • 保護者面談の回数と相談方法
  • 担任以外へ相談できる窓口
  • いじめや友人関係の問題への対応手順
  • スマートフォンやSNSに関する規則
  • 制服、髪形、寄り道などに関する指導
  • 内部進学生と外部入学生のクラス編成
  • 国際学級の課題量と習熟度別授業
  • クラブ活動の活動日と費用
  • 大学受験講座と塾を利用する生徒の状況

学校の回答内容だけでなく、質問に対して具体的かつ丁寧に説明してもらえるかも、家庭と学校との相性を判断する材料となります。

評判から見える東京女学館の魅力

  • 友人、先輩、教員との関係を楽しんでいる在校生の声がある
  • 伝統校で学ぶ誇りや母校への愛着を持ちやすい
  • 一般学級と国際学級を通して多様な生徒と交流できる
  • 国際学級では英語力、発表力、積極性を伸ばしやすい
  • 学校行事やクラブ活動を通して学年を越えた経験ができる
  • 芸術、日本文化、国際活動など幅広い教養に触れられる
  • 温水プール、講堂、体育館、図書館などの施設が充実している
  • 広尾の落ち着いた環境と都心の利便性を両立している
  • 国内外の多様な大学進路を目指せる

評判から見える注意点

  • 服装や登下校などの指導を厳しいと感じる可能性がある
  • 伝統を重視する校風が本人に合うか確認が必要
  • 国際学級は英語の課題量が多く、他教科との両立が必要
  • 学習支援を生かすには本人の主体性も必要
  • クラブの活動量や大会実績には団体ごとの差がある
  • 内部進学生との人間関係を不安に感じる受験生もいる
  • 渋谷・恵比寿からは都営バスへの乗り換えが必要
  • 大学附属校ではないため、外部大学受験へ向けた学習が必要
  • 口コミの評価が投稿者の期待や在籍時期によって大きく異なる

口コミよりも本人が感じる相性を大切にする

東京女学館中学校の在校生や保護者からは、友人や先輩との充実した学校生活、英語・国際教育、多彩な教養、施設、伝統ある制服などを評価する声が見られます。

特に国際学級では、異なる背景を持つ仲間と学び、英語による発表や模擬国連を通して、視野と積極性を広げられることが魅力です。

一方、伝統、礼儀、制服の着方、校外での行動を重視する校風を、安心と感じる家庭もあれば、厳しいと感じる生徒もいます。

また、学習講座や進路支援は用意されていますが、本人が自分から質問し、必要な機会を利用することも求められます。

東京女学館の評判を判断する際は、「良い学校か、悪い学校か」ではなく、本人が伝統ある女子校の雰囲気、一般学級・国際学級の学び、校則、行事、通学を心地よく感じられるかを考えることが重要です。

学校説明会だけでなく、オープンスクール、授業公開、記念祭などへ複数回足を運び、在校生の挨拶、教員との会話、校内の雰囲気を親子で確かめましょう。

この学校に向いている子の特徴|品性と国際的な視野を身につけたい女子

東京女学館中学校は、1888年の開校以来、知性、品性、国際性を備え、人と社会に貢献できる女性の育成を目指してきた学校です。

現在は、伝統的な女子教育を土台としながら、一般学級と国際学級、英語教育、STEAM教育、課題探究、ICT、海外研修などを取り入れています。

そのため、単に有名な女子校へ通いたい子や、白いセーラー服に憧れている子だけでなく、多様な人と協働しながら、自分の考えを持ち、社会の中で役割を果たせる女性へ成長したい子に向いています。

一方、礼儀や伝統を大切にする校風、発表やグループ活動の多い授業、日々の課題、外部大学受験を前提とする進路などが、本人の希望と合うかを確認する必要があります。

学校の知名度や保護者の印象だけで判断せず、受験生本人の性格、学習姿勢、英語力、将来像、通学負担まで含めて考えましょう。

東京女学館中学校に向いている子の主な特徴

向いている子の特徴東京女学館で生かせる環境
伝統や礼儀を大切にしたい品性を重視する女子教育、白いセーラー服、学校行事、日々の生活指導
女子校で自分らしく活動したい生徒会、委員会、行事、スポーツ、舞台運営などの全てを女子生徒が担う
自分と異なる考え方を持つ人と学びたい一般学級・国際学級、内部進学生・外部入学生、帰国生が交流する環境
英語力や国際的な視野を伸ばしたい習熟度別英語、GCP、国際学級、海外研修、模擬国連
理科実験や探究活動が好き5つの理科室、STEAM教育、高校の課題探究、ICT環境
発表や表現へ挑戦したい弁論、合唱、英語発表、英語劇、記念祭、プレゼンテーション
行事やクラブへ積極的に関わりたい実行委員会方式の行事、多彩なクラブ、中高合同活動
日本文化と国際教育の両方を学びたい茶道、華道、書道、芸術鑑賞、海外文化研修
幅広い大学・学部から進路を選びたい一般選抜、推薦、総合型選抜、海外大学出願へ対応
都心の落ち着いた環境で学びたい広尾の文教・医療地区、渋谷・恵比寿・広尾からのアクセス

伝統と品性を大切にしたい子

東京女学館は、138年を超える歴史を持つ伝統女子校です。

学校では、知識や大学進学実績だけでなく、挨拶、言葉遣い、立ち居振る舞い、相手への配慮、公共の場での行動なども大切にしています。

教室には、学校のモットーである「品性を高め、真剣に学べ」という言葉が掲げられています。

ここでいう品性は、形式的に礼儀正しく振る舞うことだけではありません。

  • 相手の話を最後まで聞く
  • 自分と異なる意見をすぐに否定しない
  • 周囲の状況を見て行動する
  • 自分の役割へ責任を持つ
  • 校外でも学校の一員として節度を守る
  • 困っている人へ自然に声を掛ける

このような姿勢を6年間かけて身につけたい子には、東京女学館の教育が合いやすいでしょう。

反対に、服装や登下校を含め、学校生活のルールをできるだけ少なくしてほしい子は、校風を詳しく確認する必要があります。

女子校の環境で積極性を伸ばしたい子

東京女学館では、授業での発表、生徒会、委員会、行事運営、クラブ活動、舞台技術、スポーツなど、学校生活に必要な全ての役割を女子生徒が担当します。

共学校では異性の目を気にして発言を控える子でも、女子だけの環境では、自分の意見を出しやすくなる場合があります。

また、理科研究、機器操作、運動部、行事の責任者などについても、性別による役割分担を意識せず挑戦できます。

次のような子は、女子校の環境を生かしやすいでしょう。

  • 人前で話すことへ少しずつ挑戦したい
  • 同性の先輩を身近な目標にしたい
  • 委員会や行事の中心になってみたい
  • 女子だけの方が自然体で過ごせる
  • 女性の多様な進路や生き方に触れたい

一方、本人が共学校を強く希望している場合や、女子だけの集団へ大きな不安を感じている場合は、保護者の希望だけで進学を決めないことが重要です。

周囲と協働するリーダーシップを身につけたい子

東京女学館が重視するのは、一人の強い人が全員を引っ張るリーダーシップだけではありません。

一人ひとりが課題を共有し、得意分野を生かしながら協働するインクルーシブリーダーシップを育てます。

そのため、既に人前で堂々と話せる子だけが向いているわけではありません。

次のような形で集団へ貢献できる子にも、活躍の機会があります。

得意なこと生かせる役割
人前で話すこと司会、発表、委員長、舞台出演
人の話を聞くこと意見の整理、相談役、班の調整
計画を立てること日程管理、行事準備、役割分担
文章を書くこと広報、新聞、台本、研究発表
絵やデザイン装飾、ポスター、舞台美術、資料作成
機器の操作放送、映像、音響、ICT担当
周囲へ気を配ること困っている仲間への声掛け、安全管理

自分だけが評価されることより、仲間と一緒に成果をつくることへ喜びを感じる子に向いています。

多様な背景を持つ仲間と学びたい子

東京女学館中学校には、中学受験による外部入学生、東京女学館小学校からの内部進学生、帰国生、海外経験のない国際学級生などが在籍します。

海外で暮らした経験、英語力、得意教科、家庭環境、将来の希望などが異なる生徒と、授業、行事、クラブ活動を共にします。

自分と似た考え方を持つ人だけと過ごすのではなく、違いから学びたい子には魅力のある環境です。

例えば、海外経験のある友人から現地の学校生活について聞いたり、海外経験のない生徒が日本文化や日本語を伝えたりすることができます。

多様な環境を生かすには、次のような姿勢が必要です。

  • 自分の常識だけで相手を判断しない
  • 分からないことを質問する
  • 言葉や文化の違いを面白いと感じる
  • 相手の経験を尊重する
  • 自分の考えも言葉にして伝える

一般学級に向いている子

一般学級は、国語、数学、英語、理科、社会、芸術、保健体育、技術家庭などを幅広く学び、国内大学を中心とした多様な進路へ備える学級です。

英語にも力を入れていますが、英語だけへ学習を集中させるのではなく、全教科のバランスを重視します。

次のような子は、一般学級が合いやすいでしょう。

  • 中学校では幅広い教科を学びたい
  • 国内大学進学を中心に考えている
  • 英語は伸ばしたいが、英語中心の学級までは希望していない
  • 国語、数学、理科、社会の基礎を着実に固めたい
  • 高校で文系・理系を選びたい
  • GCPや海外研修を通して国際的な視野も広げたい

一般学級でも、英語の習熟度別授業、英会話、GCP、海外文化研修などがあります。

「一般学級だから国際教育が少ない」と考えるのではなく、全教科をバランスよく学びながら、英語や国際理解にも取り組む学級と捉えるとよいでしょう。

国際学級に向いている子

国際学級は、英語を学習科目として学ぶだけでなく、英語を使って文学、文化、社会問題などを考える学級です。

帰国生だけでなく、国内で英語を学び、高い英語力を身につけた生徒も在籍します。

次のような子は、国際学級に向いています。

  • 英語を使うことが好き
  • 英文を読むことへ抵抗が少ない
  • 自分の考えを英語で書いてみたい
  • 英語での発表やディスカッションへ挑戦したい
  • 海外大学や国際系学部も視野に入れたい
  • 異文化や世界の社会問題へ関心がある
  • 国語・数学など英語以外の教科も継続して学べる

国際学級は、英語が得意であれば楽に過ごせる学級ではありません。

英語関連科目の時間数が多く、読む、書く、発表する課題へ継続して取り組む必要があります。

更に、国語、数学、理科、社会なども一般学級とほぼ共通する内容を学ぶため、全教科を計画的に進める力が求められます。

英語資格だけで国際学級を選ばない

国際学級入試では、英検準2級以上などの英語資格による加点があります。

しかし、英検の級が高いことと、国際学級の授業が本人に合うことは同じではありません。

資格試験で文法や語彙の問題を解くことが得意でも、長い英文を読み、自分の意見を書き、グループで話し合う授業を負担に感じる場合があります。

反対に、入学時点では英語資格が高くなくても、英語で人と関わることを楽しみ、毎日の課題を継続できる子は力を伸ばせる可能性があります。

国際学級を選ぶ際は、次の点を確認しましょう。

  • 英語を試験科目としてではなく、道具として使いたいか
  • 英語の宿題や読書へ毎日取り組めるか
  • 発表や演劇へ挑戦する意思があるか
  • 英語以外の教科も努力できるか
  • 海外大学を含む進路に関心があるか

英語や国際社会へ関心がある子

東京女学館では、一般学級・国際学級の双方で、英語や国際社会について学ぶ機会があります。

一般学級では、英会話、GCP、オンライン英会話、海外文化研修などを利用できます。

国際学級では、ケンブリッジ国際カリキュラム、English Usage、英語による発表、英語劇、模擬国連、海外研修などへ取り組みます。

単に英語の点数を伸ばしたい子よりも、次のような疑問を持てる子に向いています。

  • 海外の同年代はどのような学校生活を送っているのか
  • 国によって考え方が違うのはなぜか
  • 環境問題や紛争を解決するには何が必要か
  • 日本文化を外国の人へどう説明すればよいか
  • 英語を使ってどのような仕事ができるか

日本文化も大切にしたい子

東京女学館の国際教育は、外国語や海外経験だけを重視するものではありません。

世界の人と対等に交流するためには、自国の言葉、歴史、文化、伝統を理解することが必要だと考えています。

中学校から高校にかけて、茶道、華道、書道、邦楽、古典芸能鑑賞、京都・奈良修学旅行などの機会があります。

次のような子は、東京女学館の国際教育と相性がよいでしょう。

  • 英語と日本文化の両方を学びたい
  • 茶道や華道に関心がある
  • 日本の歴史や文学を海外の人へ伝えたい
  • 伝統文化と現代的な学びを両立したい
  • 海外の文化を学ぶことで日本を見直したい

理科実験やSTEAM教育に関心がある子

東京女学館には、国際教育や文系進学の印象を持つ家庭もありますが、理科実験、数学、ICT、STEAM教育にも力を入れています。

中学校の理科では、授業時間の約半分を実験・観察へ充てています。

高校では、2年間の課題探究を通して、自分で問いを立て、調査・分析し、研究論文を作成します。

次のような子に向いています。

  • 実験や観察が好き
  • 結果を予想して確かめることが楽しい
  • 一つの答えを覚えるより理由を考えたい
  • データやグラフを使って説明したい
  • 理科と社会、芸術、技術を結び付けて考えたい
  • 高校で理系進学も検討したい

一方、実験や探究では、記録、考察、レポート、発表も必要です。

実験を楽しむだけでなく、結果を文章にまとめることへも取り組める子ほど、学びを深めやすくなります。

自分で問いを立てる学習が好きな子

東京女学館の探究学習では、教員から与えられた問いへ答えるだけでなく、自分でテーマや課題を見つけます。

正解が一つに決まらない問題について、資料を集め、複数の立場から考え、自分なりの結論をまとめます。

次のような子は、探究活動を楽しみやすいでしょう。

  • ニュースを見て疑問を持つことがある
  • 気になったことを更に調べたい
  • 本やインターネットから情報を集めることが好き
  • 友人と意見を交換したい
  • 文章やスライドへまとめることへ挑戦したい
  • 自分の考えを根拠とともに説明したい

反対に、全ての課題について手順と正解を教えてもらいたい子は、探究活動を負担に感じる可能性があります。

発表や表現へ少しずつ挑戦したい子

東京女学館では、授業、弁論大会、合唱大会、記念祭、英語発表、英語劇、模擬国連など、人前で表現する機会があります。

入学時点で発表が得意である必要はありません。

少人数での話し合い、短い発表、クラス発表、学年行事というように、経験を積みながら表現力を伸ばしていきます。

次のような子に向いています。

  • 人前で話すことは苦手だが、少しずつ克服したい
  • 文章、音楽、演劇、ダンス、映像などで表現したい
  • 自分の意見を相手へ伝える力を身につけたい
  • 仲間と一つの発表を完成させたい
  • 英語での発表にも挑戦してみたい

発表を一切避けたい子や、グループ活動へ強い抵抗がある子は、授業や行事の内容を詳しく確認しましょう。

学校行事へ積極的に関わりたい子

東京女学館では、体育大会、合唱大会、記念祭、修学旅行などを、生徒の実行委員会方式で運営します。

教員が準備した行事へ参加するだけではなく、企画、役割分担、広報、放送、装飾、進行、安全管理などを生徒が担います。

行事が好きな子は、学校生活の中で多くの達成感を得られるでしょう。

また、人前に立つことが得意でなくても、次のような裏方の役割があります。

  • ポスターやパンフレットを作る
  • 放送や音響を担当する
  • 時間を管理する
  • 必要な道具を準備する
  • 展示物を制作する
  • 来場者を案内する
  • 清掃や安全管理を行う

一方、行事前には準備が増えるため、学習との両立が必要です。

クラブ活動で好きなことを深めたい子

東京女学館には、運動系、音楽系、芸術系、伝統文化系、科学系、国際活動系など、多彩なクラブと同好会があります。

中学生と高校生が合同で活動するクラブが多く、上級生から技術や学校生活を学べます。

次のような子に向いています。

  • 中高6年間で一つの活動を続けたい
  • 入学後に新しい楽器や競技を始めたい
  • 学年を越えた友人や先輩をつくりたい
  • 記念祭や発表会へ向けて作品を完成させたい
  • 部長や幹事として後輩を支えたい

クラブ活動日は週1日から3日程度が中心ですが、大会や記念祭の前には活動が増える場合があります。

全国大会を最優先する強豪部で毎日長時間練習したい子は、希望するクラブの活動量を詳しく確認しましょう。

幅広い教養に触れたい子

東京女学館では、教科の学習だけでなく、音楽、舞台芸術、茶道、華道、平和学習、海外研修など、多彩な経験が用意されています。

中学入学時点で将来の専門分野を一つに決めるのではなく、様々な分野へ触れながら、自分の興味を見つけたい子に向いています。

関心のある分野主な学びの機会
芸術音楽・美術・書道、School Concert、演劇、オーケストラ
日本文化茶道、華道、箏曲、古典芸能鑑賞
国際社会GCP、国際学級、模擬国連、海外研修
科学理科実験、ビオトープ、科学部・生物部、課題探究
社会貢献ボランティア学習、ボランティア部、社会課題の探究
表現弁論、合唱、英語劇、映像制作、記念祭

大学附属校ではなく幅広い進路を選びたい子

東京女学館は、特定の大学へ内部進学することを前提とする附属校ではありません。

高校卒業後は、国公立大学、難関私立大学、医学・薬学・看護系大学、芸術系大学、海外大学など、それぞれの希望に合う外部大学を目指します。

次のような子に向いています。

  • 中学入学時点では志望学部を決めていない
  • 6年間を通して興味や適性を探したい
  • 国内大学と海外大学の両方を検討したい
  • 一般選抜だけでなく推薦や総合型選抜も考えたい
  • 幅広い大学・学部から進路を選びたい

反対に、特定の大学への内部進学を最優先し、大学受験の負担をできるだけ避けたい家庭には、大学附属校の方が合う可能性があります。

日々の学習を継続できる子

東京女学館には、補習、講座、習熟度別授業などの学習支援があります。

しかし、学校へ通うだけで自動的に学力が伸びるわけではありません。

日々の授業、小テスト、宿題、定期試験の復習を継続する必要があります。

次のような学習習慣を身につけられる子は、学校の環境を生かしやすいでしょう。

  • 授業で分からなかった部分を確認する
  • 提出期限を守る
  • 小テストの間違いを解き直す
  • 定期試験前だけでなく毎日学習する
  • 必要な補習や講座へ参加する
  • 分からないことを教員へ質問する

国際学級では英語の課題、一般学級でも全教科の課題があるため、学習を後回しにしやすい子は、家庭と学校で予定を管理する必要があります。

忙しい学校生活を自己管理できる子

東京女学館では、授業、宿題、クラブ、委員会、行事、希望制講座など、多くの活動へ参加できます。

選択肢が豊富であることは魅力ですが、予定を詰め込みすぎると、睡眠や家庭学習が不足する場合があります。

次のような力を育てたい子に向いています。

  • 手帳や端末で予定を確認する
  • 課題を締切から逆算して進める
  • 試験前は行事準備と学習を調整する
  • 忙しいときに周囲へ相談する
  • 必要な活動と休養の優先順位を考える

入学時点で完璧に自己管理できる必要はありませんが、少しずつ自立したいという気持ちは必要です。

都心の学校へ自立して通いたい子

東京女学館は、渋谷駅・恵比寿駅から都営バス、または広尾駅から徒歩で通学します。

渋谷・恵比寿という大きな駅を利用し、交通機関の混雑や遅延へ対応する必要があります。

次のような力も、学校生活を通して身につけます。

  • 時間に余裕を持って自宅を出る
  • 電車やバスの乗り換えを自分で行う
  • 交通機関が遅れた際に学校や家庭へ連絡する
  • 交通系ICカードや持ち物を管理する
  • 繁華街を経由しても学校の規則を守る

都心での通学を自立への一歩と考えられる子には、良い経験となるでしょう。

一方、乗り換えやバス移動に強い負担を感じる子、片道の通学時間が長すぎる家庭は、6年間続けられるかを慎重に判断する必要があります。

東京女学館が合いにくい可能性のある子

次の条件に強く当てはまる場合は、他校と比較しながら慎重に検討しましょう。

合いにくい可能性のある希望確認したい理由
共学校へ通うことを強く希望している東京女学館は女子中高一貫校
服装や行動に関する規則をできるだけ少なくしたい品性や伝統を重視した生活指導がある
グループ活動や発表を全て避けたい授業・行事・探究で協働や発表の機会が多い
特定大学への内部進学を最優先したい大学附属校ではなく、外部大学受験を基本とする
英語だけを学び、国語や数学の負担を減らしたい国際学級でも英語以外の教科をしっかり学ぶ
学校行事や委員会へほとんど関わりたくない生徒主体の行事を教育の重要な機会としている
広大な屋外グラウンドを最優先する都心校であり、屋外施設の規模には限りがある
駅直結の学校を希望している広尾駅から徒歩、渋谷・恵比寿駅からバス移動が必要

これらに一つ当てはまっただけで、東京女学館が不向きと決まるわけではありません。

本人が学校の特色を理解したうえで、魅力の方が大きいと感じられるかを確認しましょう。

保護者の憧れだけで選ばない

東京女学館は、長い歴史、白いセーラー服、広尾という立地から、保護者や祖父母の世代にも知名度の高い学校です。

卒業生が家族にいる場合や、保護者が子どもの頃から憧れていた場合もあります。

しかし、実際に6年間通うのは受験生本人です。

保護者が魅力を感じる「伝統」「知名度」「制服」と、本人が学校生活で重視する「友人」「授業」「クラブ」「校則」が一致するとは限りません。

学校を訪れた際は、次の点を本人へ聞いてみましょう。

  • 在校生の雰囲気をどう感じたか
  • 女子校で過ごしたいと思ったか
  • 一般学級と国際学級のどちらに関心を持ったか
  • 参加したいクラブや行事があったか
  • 制服や校則をどう感じたか
  • 毎日の通学を続けられそうか
  • この学校で6年間過ごしたいと思ったか

一般学級と国際学級を選ぶ際の確認表

確認項目一般学級が合いやすい国際学級が合いやすい
教科の学び方全教科のバランスを重視したい英語関連科目を多く学びたい
英語力入学後に基礎から伸ばしたい既に高い英語力があり、更に伸ばしたい
英語での授業一部から段階的に経験したい英語で考え、書き、発表する授業を希望する
進路国内大学を中心に幅広く考えたい国内大学と海外大学の両方を考えたい
課題量全教科を均等に管理したい英語の多い課題へ継続して取り組める
学費一般学級の授業料を基準に考える年間13万8,000円の授業料差を教育内容に納得できる

高校進学時には、条件に応じて一般コースと国際コースの間を移動できる制度があります。

ただし、入学後に必ず希望通り移動できるとは限りません。中学校入学時には、その学級で学び続ける可能性を前提として選びましょう。

学校説明会で確認したい相性のポイント

  • 在校生の挨拶や話し方を本人がどう感じるか
  • 教員と生徒の距離感が合うか
  • 一般学級・国際学級の授業を魅力に感じるか
  • 宿題や小テストの量を継続できそうか
  • グループワークや発表へ挑戦したいと思えるか
  • 服装、スマートフォン、登下校などの規則
  • 内部進学生と外部入学生の関係
  • 希望するクラブの活動日と雰囲気
  • 食堂、図書館、温水プールなどの利用方法
  • 広尾駅からの徒歩やバス通学を続けられるか
  • 外部大学受験を前提とする進路方針に納得できるか

オープンスクールや記念祭で本人の反応を見る

東京女学館との相性は、資料や偏差値表だけでは判断できません。

学校説明会では教育方針や入試制度を確認し、オープンスクールでは授業やクラブを体験し、記念祭では生徒が主体的に活動する姿を見るとよいでしょう。

受験生本人が次のような反応を示すかに注目してください。

  • 校内をもっと見たいと言う
  • 参加したいクラブや行事を見つける
  • 一般学級・国際学級の授業に関心を持つ
  • 在校生へ自分から質問する
  • 制服を着て通う姿を想像する
  • 帰宅後も学校の話をする

反対に、何度訪れても本人が校風や女子校の雰囲気へ強い違和感を持つ場合は、その感覚も大切にしましょう。

東京女学館中学校に向いている家庭

東京女学館は、次のような考え方を持つ家庭に適しています。

  • 学力だけでなく品性や人間性も育てたい
  • 女子校で主体性とリーダーシップを伸ばしたい
  • 伝統を大切にしながら現代的な教育も受けてほしい
  • 英語、国際理解、日本文化をバランスよく学ばせたい
  • 学校行事やクラブ活動も成長の機会と考えている
  • 本人の興味に応じて幅広い大学・学部から進路を選ばせたい
  • 学校の規則を安全や品性を守るためのものと理解できる
  • 家庭でも日々の学習や生活習慣を支えられる
  • 中高6年間の学費と通学費を計画的に負担できる

品性・知性・国際性を6年間かけて育てたい子へ

東京女学館中学校は、伝統的な礼儀や品性だけを教える学校でも、英語教育だけに特化した学校でもありません。

一般学級と国際学級の生徒が同じ学校で過ごし、教科学習、探究、行事、クラブ、海外研修、日本文化体験などを通して、自分の個性と社会との関係を考えます。

女子校の環境で多様な役割へ挑戦し、自分とは異なる背景を持つ仲間と協働しながら、英語力、表現力、思考力を伸ばしたい子に向いています。

一方、学校の伝統や規則、発表の多い授業、日々の課題、外部大学受験を前提とする進路が、本人の希望と合うかを確認する必要があります。

広尾の落ち着いた環境で、知性と品性を磨き、日本文化への理解と国際的な視野を身につけ、自分の力を人や社会のために生かしたい女子にとって、東京女学館中学校は魅力的な学びの場となるでしょう。

最終的には、学校の知名度や保護者の憧れではなく、受験生本人が校内を訪れ、「この学校で友人と学び、行事やクラブへ参加しながら6年間成長したい」と思えるかを大切にして判断しましょう。

まとめ|広尾の伝統とグローバル教育を兼ね備えた名門女子校

東京女学館中学校は、東京都渋谷区広尾にある、1888年開校の伝統ある女子中高一貫校です。

教育目標として、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を掲げ、礼儀や教養を大切にする女子教育と、英語、ICT、STEAM、探究、国際交流などの現代的な教育を組み合わせています。

白いセーラー服や長い歴史で知られる学校ですが、伝統を守ることだけを目的としているわけではありません。

一般学級と国際学級を設け、多様な背景を持つ生徒が交流しながら、周囲と協働して課題を解決するインクルーシブリーダーシップを育てていることが、現在の東京女学館を理解するうえで重要なポイントです。

広尾の落ち着いた環境で品性と知性を磨き、日本文化への理解と国際的な視野を身につけたい女子にとって、魅力の多い学校といえるでしょう。

東京女学館中学校の主な魅力

特色内容
138年を超える伝統1888年の開校以来、国際性を備えた知性豊かな女性の育成を目指してきた
広尾の立地渋谷・恵比寿・広尾から通学でき、都心でありながら落ち着いた環境で学べる
女子中高一貫教育学校生活の全ての役割を女子生徒が担い、主体性と自信を育てる
一般学級と国際学級全教科を幅広く学ぶ一般学級と、高度な英語教育を行う国際学級から選べる
インクルーシブリーダーシップ異なる個性や意見を尊重し、一人ひとりが役割を持って協働する力を育てる
グローバル教育英語授業、GCP、海外研修、模擬国連、国際学級などを通して世界へ視野を広げる
自国文化の理解茶道、華道、書道、邦楽、古典芸能鑑賞などを通して日本文化を学ぶ
STEAM・探究教育理科実験、ICT、課題探究を通して、問いを立てて解決する力を育てる
充実した施設温水プール、3つの体育館、講堂、図書館、理科室、食堂などを備える
多彩な行事・クラブ体育大会、記念祭、合唱大会、平和学習、34のクラブ・同好会がある
幅広い大学進路国内難関大学、医学・薬学系、芸術系、海外大学など多様な進路を目指せる
複数回入試一般学級4回、国際学級2回の入試があり、志望度や得意科目に応じて受験できる

最大の特色は伝統と先進教育の両立

東京女学館の教育を一言で表すなら、伝統的な女子教育と、現代社会に必要な学びを両立していることです。

挨拶、礼儀、言葉遣い、相手への配慮などを大切にする一方、英語による発表、ICTを活用した協働学習、社会課題を扱う探究、海外研修などにも積極的に取り組みます。

古くから続く学校文化と新しい教育を別々に考えるのではなく、品性や教養を土台として、世界の人々と協働できる力を育てることが目標です。

校則や伝統を窮屈なものとして受け止めるのではなく、自分と周囲の人が気持ちよく生活するための基盤と考えられる子には、学校の教育方針が合いやすいでしょう。

一般学級と国際学級の選択が学校選びの重要なポイント

東京女学館中学校を検討する際は、一般学級と国際学級の違いを正しく理解することが重要です。

項目一般学級国際学級
学びの中心全教科をバランスよく学び、国内大学を中心とする多様な進路へ備える高い英語運用力を伸ばし、国内外の大学進学へ備える
英語教育習熟度別英語、英会話、GCP、オンライン英会話ケンブリッジ国際カリキュラム、English Usage、英語による発表
他教科国語、数学、理科、社会、芸術などを幅広く学ぶ英語以外は一般学級とほぼ共通する内容を学ぶ
進路国内の国公立大学・私立大学を中心に幅広く選ぶ国内大学と海外大学の両方を視野に入れる
授業料年間58万2,000円・2026年度参考額年間72万円・2026年度参考額

国際学級は、英語が得意であれば負担が軽い学級ではありません。

英語の授業や課題が多いことに加え、国語、数学、理科、社会も学ぶため、全教科を計画的に進める必要があります。

一方、一般学級でも国際教育は充実しており、英語を基礎から伸ばしながら海外研修へ参加することもできます。

入試の合格可能性や英検の級だけでなく、本人が6年間どのような授業を受けたいか、国内大学と海外大学のどちらを考えているかを基準に選びましょう。

女子校だからこそ全ての役割へ挑戦できる

東京女学館では、生徒会長、委員長、行事の責任者、司会、放送、舞台設営、スポーツ、理科研究など、学校生活の全ての役割を女子生徒が担います。

発言力のある一部の生徒だけでなく、記録、調整、資料制作、音響、周囲への声掛けなど、それぞれの得意分野を生かして集団へ貢献します。

この考え方が、東京女学館のインクルーシブリーダーシップです。

入学時点で人前に立つことが得意でなくても、授業、委員会、クラブ、行事を通して、少しずつ自信や表現力を身につけられます。

一方、受験生本人が共学校を強く希望している場合は、保護者の女子校への憧れだけで進学を決めないことが大切です。

広尾の都心環境と充実した施設

東京女学館は、渋谷区広尾という都心の一等地にあります。

渋谷駅・恵比寿駅から都営バス、広尾駅から徒歩で通学でき、東京都内だけでなく、神奈川県、埼玉県、千葉県からも通学経路を組み立てられます。

学校周辺は、渋谷駅前のような繁華街ではなく、住宅、学校、医療施設が集まる落ち着いた地域です。

校内には、約6万冊を所蔵する図書館、5つの理科室、3つの体育館、室内温水プール、人工芝校庭、記念講堂、作法室、食堂などが整っています。

都心校でありながら、教科学習、芸術、スポーツ、日本文化、探究を校内で幅広く経験できる点は大きな魅力です。

ただし、駅直結ではありません。渋谷駅・恵比寿駅からはバス、広尾駅からは徒歩が必要です。

入学前には、朝の混雑、バスの待ち時間、坂道、クラブ活動後の帰宅時刻を含めて、実際の通学経路を確認しましょう。

学校行事で協働力と主体性を育てる

体育大会、合唱大会、記念祭、修学旅行などでは、生徒が実行委員として企画や運営へ関わります。

東京女学館の行事は、教員が準備した企画へ参加するだけではありません。

生徒が話し合い、役割を分担し、問題が起きた場合には解決策を考えます。

中学1年生の夏期宿泊研修、中学2年生のイングリッシュキャンプ、中学3年生のヒロシマ修学旅行など、学年ごとの成長に合わせた行事もあります。

海外研修、英語劇、模擬国連、日本文化体験などを通して、教室内の学習を社会や世界へつなげられることも特徴です。

行事へ積極的に参加したい子には充実した学校生活となりますが、準備と日々の学習を両立する自己管理も求められます。

クラブ活動は伝統文化から国際活動まで幅広い

2026年度は、運動系9部、文化系22部、同好会3つの合計34団体が活動しています。

テニス、バスケットボール、水泳、剣道などの運動部だけでなく、オーケストラ、英語、模擬国連、科学、映画制作、茶道、華道、箏曲、書道などから選べます。

中学生と高校生が合同で活動するクラブも多く、中学生は上級生から学び、高校生になると下級生を支える役割を担います。

活動頻度は週1日から3日程度が中心で、勉強や放課後講座と両立しやすい団体もあります。

ただし、大会、発表会、合宿、記念祭の前には活動が増える可能性があります。

希望するクラブについては、活動日、休日練習、必要な道具、年間費用、学習との両立を確認しましょう。

大学附属校ではなく多様な外部大学を目指す

東京女学館は、特定の大学への内部進学を前提とする大学附属校ではありません。

高校卒業後は、国公立大学、難関私立大学、医学・薬学・看護系大学、芸術系大学、海外大学など、それぞれの目標に合う進路を目指します。

2026年度入試では、国公立大学、医学部医学科、早慶上理ICU、MARCHGをはじめ、国内外の幅広い大学へ合格者を出しました。

一般選抜だけでなく、指定校推薦、学校推薦型選抜、総合型選抜、海外大学出願にも対応しています。

指定校推薦枠があることは魅力ですが、希望者全員が利用できるわけではありません。

大学ごとに評定、出席状況、履修科目などの条件があり、校内選考も行われます。

特定大学への内部進学を最優先する家庭よりも、中高6年間で興味や適性を探し、幅広い大学・学部から進路を選びたい家庭に合う学校です。

学費は一般学級と国際学級で異なる

2027年度募集要項に掲載された2026年度参考額では、初年度校納金は、一般学級137万2,000円、国際学級151万円です。

学校指定用品と中学1年生の夏期宿泊行事費を加えると、初年度の公表済み費用は、一般学級で約165万~167万円、国際学級で約178万8,000~180万8,000円となります。

費用一般学級国際学級
初年度校納金1,372,000円1,510,000円
学校指定用品約220,000~240,000円約220,000~240,000円
夏期宿泊行事58,000円58,000円
初年度の公表済み費用約1,650,000~1,670,000円約1,788,000~1,808,000円

このほか、通学定期券、昼食、クラブ活動、検定試験、修学旅行、希望制の海外研修などの費用が必要です。

中学校3年間だけでなく、高校進学時の入学金、高校3年間の学費、大学受験費用まで含めて、家計計画を立てましょう。

2027年度入試は一般学級4回・国際学級2回

2027年度入試では、一般学級を2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午前に実施します。

国際学級は、2月1日午前と2月2日午後に実施されます。

入試試験科目
一般学級第1回・第4回国語・算数・社会・理科
一般学級第2回・第3回国語・算数
国際学級第1回・第2回国語・算数+英語資格加点

一般学級では最大4回受験でき、東京女学館への志望度が高い家庭は、複数回入試を活用できます。

国際学級では、英検準2級以上などの資格による加点がありますが、英語の筆記試験はなく、国語・算数が合否判定の中心です。

直近の一般学級入試では、合格最低得点率が約63~68%でした。

過去問題では最低点ぎりぎりを狙わず、まず65%を安定させ、その後70%以上を目指すことが一つの学習目標です。

東京女学館の主なメリット

  • 1888年開校の長い歴史と女子教育の実績がある
  • 礼儀、品性、他者への配慮を大切にしている
  • 一般学級と国際学級から学び方を選べる
  • 一般学級でも英語・国際教育を受けられる
  • 国際学級では高い英語運用力を伸ばせる
  • 女子校で全ての役割へ挑戦できる
  • STEAM教育、理科実験、課題探究が充実している
  • 日本文化とグローバル教育を両方学べる
  • 行事やクラブを通して学年を越えた経験ができる
  • 渋谷・恵比寿・広尾から通学できる
  • 温水プール、講堂、図書館などの施設が整っている
  • 国内外の幅広い大学進路を目指せる

入学前に確認したい注意点

  • 女子校で6年間学ぶことを本人が希望しているか
  • 伝統や礼儀を重視する校風に共感できるか
  • 服装、スマートフォン、登下校などの規則を受け入れられるか
  • 一般学級と国際学級のどちらが本人に合うか
  • 国際学級の英語課題と他教科を両立できるか
  • 発表、グループ活動、探究へ少しずつ挑戦できるか
  • 東京女学館小学校からの内部進学生との学校生活をどう考えるか
  • 学校行事、クラブ、学習を自己管理できるか
  • 渋谷・恵比寿からのバスまたは広尾駅からの徒歩を続けられるか
  • 大学附属校ではなく外部大学受験を基本とする方針に合うか
  • 一般学級・国際学級の学費と6年間の総費用を負担できるか

東京女学館に向いている家庭

東京女学館中学校は、次のような教育を希望する家庭に向いています。

  • 学力だけでなく、礼儀や人間性も育てたい
  • 女子校で主体性と自信を伸ばしてほしい
  • 伝統を大切にしながら現代的な教育も受けてほしい
  • 英語と日本文化の両方を学ばせたい
  • 異なる背景を持つ仲間と協働してほしい
  • 学校行事やクラブも大切な学びと考えている
  • 中学入学時点で進路を限定せず、幅広い大学・学部から選ばせたい
  • 学校と家庭が協力して生活習慣や学習を支えたい

反対に、校則の少ない自由な学校を最優先する家庭、共学校を強く希望する本人、特定大学への内部進学を最優先する家庭は、他校とも慎重に比較しましょう。

学校説明会・記念祭で確認したいポイント

東京女学館との相性は、学校案内や偏差値表だけでは判断できません。

学校説明会、授業公開、オープンスクール、記念祭へ足を運び、次の点を親子で確認しましょう。

  • 在校生の挨拶、話し方、来場者への接し方
  • 教員と生徒の距離感
  • 女子校の雰囲気を本人が心地よく感じるか
  • 一般学級と国際学級の授業内容
  • 内部進学生と外部入学生の関係
  • 発表やグループ活動の様子
  • 本人が参加したいクラブや行事があるか
  • 制服や生活指導に対する本人の印象
  • 図書館、温水プール、食堂などの利用状況
  • 実際の通学時間とバスの混雑

可能であれば、一度だけでなく、説明会、授業公開、記念祭など、異なる場面で複数回訪問することをおすすめします。

行事の日の華やかな姿だけでなく、普段の授業や生徒同士の関わりを確認することで、入学後の生活を具体的に想像できます。

品性と知性を土台に世界へ視野を広げる6年間

東京女学館中学校は、長い歴史や有名な制服だけで評価する学校ではありません。

創立時から掲げてきた国際性と女子教育の理念を、一般学級・国際学級、英語教育、STEAM、探究、ICT、海外研修などへ発展させています。

毎日の学校生活では、礼儀や他者への配慮を学び、授業や行事では、異なる意見を持つ仲間と協力して課題へ向き合います。

中学校入学時に、既にリーダーシップや高い英語力を身につけている必要はありません。

様々な役割、発表、行事、クラブ、国際交流を経験しながら、自分の得意分野や将来の進路を見つけていきます。

広尾の落ち着いた環境で、伝統ある女子教育を受けながら、英語力、探究心、表現力、協働する力を伸ばし、自分の能力を人と社会のために生かしたい女子にとって、東京女学館中学校は検討する価値の高い学校です。

最終的には、保護者が感じる学校の知名度や安心感だけでなく、受験生本人が校内を訪れ、「この白い制服を着て、ここで友人と学び、6年間成長したい」と思えるかを大切にして判断しましょう。

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