【2026年版】東京家政大学附属女子中学校の評判は?広大な大学キャンパスと内部進学の魅力を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|140年以上の歴史を持つ東京家政大学附属の女子校
    1. 学校法人渡辺学園が運営する伝統校
    2. 建学の精神は「自主自律」
    3. 「KASEIからSEKAIへ」を目指す教育
    4. 東京家政大学と同じキャンパスで学ぶ附属校
    5. 附属大学への内部進学と他大学受験の両方に対応
    6. 高校からの入学生も受け入れる中高一貫校
    7. 女子校だからこそ挑戦しやすい環境
    8. 東京家政学院中学校とは別の学校
    9. 東京家政大学附属女子中学校の基本情報
  2. アクセスと立地環境|十条駅徒歩5分の広大な大学キャンパス
    1. 所在地と利用できる交通機関
    2. 十条駅から徒歩約5分の好アクセス
    3. 4駅4路線を利用できる通学のしやすさ
    4. 王子駅からは路線バスも利用できる
    5. 都心にありながら緑豊かな板橋キャンパス
    6. 自然環境を生かしたビオトープ
    7. 大学生や幼児が同じ敷地で過ごす「つながるキャンパス」
    8. 十条・加賀エリアの落ち着いた周辺環境
    9. 自転車通学は許可制
    10. 通学時間は駅までの移動も含めて考える
    11. 駅からの近さとキャンパスの広さを両立
  3. 教育方針とカリキュラム|「自主自律」を育むAdvanced・Standardの2クラス制
    1. 建学の精神「自主自律」を学校生活全体で育てる
    2. 2025年度から始まった中学校の2クラス制
    3. 高校では2コース3クラスへ進む
    4. 中高6年間を見通した体系的なカリキュラム
    5. 問いを立てて深める「IQLabo」の探究学習
    6. 協働学習から主体的な学びへ発展
    7. 対話と探究を取り入れた5教科の授業
    8. 4技能を伸ばす「英語のKASEI」
    9. 中学2年のEnglish Campと希望制の海外研修
    10. 「25歳の私」を考えるヴァンサンカン・プラン
    11. 同じキャンパスだからこそできる高大連携
    12. 附属大学への内部進学と他大学受験を両立
    13. 入学前に確認したいクラスと進路の仕組み
  4. 学習環境と施設設備|大学図書館や温水プールも利用できる充実した環境
    1. 約9万㎡の緑豊かな大学キャンパス
    2. 自然観察や探究学習に活用できるビオトープ
    3. 探究と協働学習の中心となるラーニング・コモンズ
    4. 読書と調べ学習を支える中学図書室
    5. 大学図書館や博物館に触れられる附属校
    6. 1人1台のiPadを活用するICT教育
    7. アイデアを形にするICT RoomとVM教室
    8. 英語を実際に使えるEnglish Room
    9. 朝と放課後に利用できるMy Study Room
    10. 1年を通して利用できる温水プール
    11. 競技や活動に応じて使い分ける3つの体育室
    12. 中学生全員が利用するランチルーム
    13. 管理栄養士が関わるスクールランチ
    14. 友人と過ごせるフリースペース
    15. 心身の悩みに対応する保健室とカウンセリング体制
    16. 主な施設と活用方法
    17. 大学施設の利用条件は学校見学で確認
  5. 学校生活と行事|スクールランチと多彩な行事で育む協調性
    1. 朝の挨拶と読書から始まる一日
    2. 中学生全員で食べるスクールランチ
    3. 新入生を温かく迎える4月の行事
    4. 防災意識と自治活動を育てる5月
    5. 中高合同で盛り上がる運動会
    6. 教室外の学びを広げる芸術鑑賞と各種講座
    7. 希望者が参加できる海外体験
    8. 中学2年のEnglish Camp
    9. 沖縄で学ぶ「ふれあいと学びの旅」
    10. 大学と同時開催される緑苑祭
    11. クラスで一つの歌をつくる合唱祭
    12. 探究の成果を共有する中間発表会と最終発表会
    13. 英語で学ぶイマージョン活動
    14. 希望者対象のスキー・スノーボード教室
    15. 日本文化に親しむ百人一首大会
    16. 卒業生の話から将来を考える
    17. 年間の主な学校行事
    18. 学校行事を通して「自主自律」を実践
    19. 受験生は緑苑祭で学校の雰囲気を確認
  6. クラブ活動|全国大会を目指すドリルチーム部と多彩な文化部
    1. 中学校のクラブ一覧
    2. 全国大会上位を目指すドリルチーム部
    3. 大会実績を持つソフトテニス部
    4. 仲間と一緒に成長する球技系の運動部
    5. 集中力と判断力を養う卓球部
    6. 温水プールで年間を通して活動する水泳部
    7. 東京家政らしい華道部と調理部
    8. 自分のペースで作品をつくれる手芸部とイラスト部
    9. 英語を楽しみながら使う英語部
    10. 中高合同で音楽をつくる合唱部とブラスバンド部
    11. 身近な疑問を実験で確かめる理科部
    12. 高校進学後は選べるクラブが更に増える
    13. 学習との両立を考えてクラブを選ぶ
    14. 部活動体験と緑苑祭で雰囲気を確認
  7. 進学実績と卒業後の進路|内部進学と他大学受験を両立できる進路指導
    1. 東京家政大学への内部進学と外部大学進学が2本の柱
    2. 2026年度は88名が東京家政大学へ進学
    3. 内部進学は無条件ではない
    4. 東京家政大学の専門分野と資格取得
    5. 国公立大学への合格実績
    6. GMARCHをはじめとする私立大学への実績
    7. 女子大学への進学実績も豊富
    8. 医療・看護・薬学系にも対応
    9. 美術・デザイン系への進路も選べる
    10. 指定校推薦の選択肢も幅広い
    11. 新コース制で進路目標に応じた指導
    12. 現在の進学実績は新コース制導入前の成果も含む
    13. 中学校から高校への内部進学
    14. 「ヴァンサンカン・プラン」で将来から進路を考える
    15. 同じキャンパスを生かした進路支援
    16. 海外大学への進学も選択肢
    17. 進学実績を見るときの注意点
  8. 学費や諸経費について|中高6年間と大学進学を見据えた費用
    1. 2026年度中学1年次の学費
    2. 公式ページ内で行事・副教材費の表示に差がある
    3. 中学校では給食費が年間10万2,300円
    4. タブレット端末利用料は行事・副教材費に含まれる
    5. 制服や体育着などの制定品は別途必要
    6. 修学旅行や校外授業の費用は別途負担
    7. 希望制の海外研修は学費とは別に準備
    8. クラブ活動にも部費や用具代がかかる
    9. 中学校3年間の学校納入金は約358万円が一つの目安
    10. 高校進学後も年間約92万円が参考額
    11. 中高6年間の学校納入金は単純計算で約653万円
    12. 東京家政大学へ進学する場合は10年間で考える
    13. 入試成績による特別奨学生制度
    14. 学年末成績優秀者への奨学金
    15. 家計急変時には奨学基金鳩友会による支援
    16. 東京都居住者は授業料軽減助成金も確認
    17. 学校債や強制的な寄付はない
    18. 入学前に確認しておきたい費用
  9. 入試情報と合格の目安|多様な入試方式とクラス別の難度
    1. 2026年度は合計150名を募集
    2. 受験料は複数回出願しても2万円
    3. 第1回は2科または4科を選択
    4. AdvancedとStandardでは合格基準が異なる
    5. 第2回は特別奨学生入試
    6. 公立中高一貫校対策を生かせる適性検査型入試
    7. 第3回は英検を利用できる
    8. 第4回は国語または算数の1科入試
    9. 第5回・第6回は国語と算数の2科入試
    10. 2025年度の合格最低点
    11. 合格の目安はAdvancedで7割台、Standardで6割前後
    12. 教科ごとの足切りはないがバランスも見られる
    13. 国語は読解・聞き取り・作文へ対応
    14. 算数は基本問題を正確に処理する力が重要
    15. 4科受験生は社会・理科を得点源にできる
    16. 第一志望なら第1回から受験したい
    17. 午後入試では移動時間に注意
    18. 2027年度要項が公表されたら確認したい項目
  10. 併願校パターン|チャレンジ校・標準校・安全校を日程別に整理
    1. 併願校は3段階に分けて考える
    2. 難度別の主な併願校候補
    3. チャレンジ校候補|淑徳巣鴨中学校
    4. チャレンジ校候補|十文字中学校
    5. チャレンジ校候補|女子聖学院中学校
    6. 標準校候補|東京家政大学附属女子中学校
    7. 標準校候補|文京学院大学女子中学校
    8. 安全校候補|京華女子中学校
    9. 安全校候補|瀧野川女子学園中学校
    10. 併願パターン例1|東京家政大学附属女子中学校を第一志望とする場合
    11. 併願パターン例2|Advancedを第一目標とする場合
    12. 併願パターン例3|上位校を2月1日午前に受験する場合
    13. 併願パターン例4|適性検査型を活用する場合
    14. 英検利用入試を組み込む場合
    15. 1月入試で「進学してもよい学校」の合格を確保する
    16. 入学手続期限と納入金にも注意
    17. 午後入試を詰め込みすぎない
    18. 安全校は過去問題で確認する
    19. 最終的には校風と進路の違いで選ぶ
  11. 在校生・保護者の声|広いキャンパスと手厚い指導に関する評判
    1. 広くて緑の多いキャンパスを評価する声
    2. スクールランチを楽しみにする生徒も多い
    3. 先生へ質問や相談をしやすい環境
    4. 女子校で自然体に過ごせるという安心感
    5. 運動会や緑苑祭で生徒の活気を感じられる
    6. クラブ活動を通して中高のつながりを感じられる
    7. 東京家政大学を身近に感じられる
    8. 家庭と学校が連携しやすい環境
    9. 心身の悩みを相談できる体制
    10. 新コース制に期待する声と確認したい点
    11. 内部進学への安心感と注意点
    12. 評判を確認するときの注意点
    13. 説明会では在校生へ直接質問しよう
    14. 文化祭やオープンスクールで本人との相性を確認
  12. この学校に向いている子の特徴|附属大学への道を確保しながら可能性を広げたい女子
    1. 女子校の落ち着いた環境で自信を伸ばしたい子
    2. 東京家政大学への内部進学に魅力を感じる子
    3. 内部進学だけでなく他大学にも挑戦したい子
    4. 毎日の努力を積み重ねられる子
    5. Advancedで高い学力目標へ挑戦したい子
    6. Standardで基礎から着実に力を伸ばしたい子
    7. 自分で問いを見つけて調べることが好きな子
    8. 英語を使った交流や海外研修に挑戦したい子
    9. 緑豊かな広いキャンパスで学びたい子
    10. スクールランチを前向きに楽しめる子
    11. クラブ活動と勉強を両立したい子
    12. 自習室や学習支援を自分から活用できる子
    13. 学校行事で仲間と協力したい子
    14. 将来の仕事や生き方を早くから考えたい子
    15. 次のような子は慎重に相性を確認したい
    16. 東京家政大学附属女子中学校に向いている子のまとめ
    17. 学校訪問で本人との相性を確認しよう
  13. まとめ|広大な大学キャンパスで学べる伝統と革新の女子校
    1. 東京家政大学附属女子中学校の主な魅力
    2. 大学附属校でありながら進路を限定しない
    3. 2025年度から始まった新しいクラス制
    4. 自然と大学施設を生かした学習環境
    5. スクールランチと多彩な行事も特色
    6. 学費は学校納入金以外も含めて考える
    7. 多様な入試方式から得意分野を生かせる
    8. 東京家政大学附属女子中学校が向いている家庭
    9. 慎重に確認したいポイント
    10. 説明会・文化祭で最終確認を
    11. 東京家政大学附属女子中学校の総合評価

学校の概要|140年以上の歴史を持つ東京家政大学附属の女子校

東京家政大学附属女子中学校は、東京都板橋区加賀にある私立の女子中学校です。学校法人渡辺学園が運営し、東京家政大学、東京家政大学短期大学部、附属女子高等学校などと同じ広大なキャンパス内に位置しています。

前身となる和洋裁縫伝習所が1881年に開設されて以来、140年以上にわたって女子教育を続けてきました。建学の精神である「自主自律」と、生活信条である「愛情・勤勉・聡明」を教育の柱とし、自分で考えて行動し、社会の中で自分らしい未来を切り拓ける女性の育成を目指しています。

大学附属校として東京家政大学との連携教育や内部進学制度を備えながら、他大学への進学にも対応していることが特徴です。附属大学への進路を確保しつつ、学習を進める中で興味を持った他大学や学部へ挑戦することもできます。

学校法人渡辺学園が運営する伝統校

東京家政大学附属女子中学校の母体である学校法人渡辺学園は、1881年に渡邉辰五郎が開設した和洋裁縫伝習所を起源としています。

当時は、女性が専門的な知識や技術を学び、社会で自立する機会が限られていた時代でした。その中で、女性が生活に必要な知識と技術を身につけ、自らの力で人生を切り拓けるようにすることを目指して教育が始まりました。

その後、学校制度の変化とともに発展を続け、1947年に渡辺女子中学校を設立しました。東京女子専門学校が東京家政大学へ昇格したことに伴い、現在の東京家政大学附属女子中学校という校名になりました。

現在は、長い歴史の中で培われた女子教育を受け継ぎながら、探究学習、ICT教育、英語教育、国際交流、大学との連携など、現代社会に必要な学びを取り入れています。

建学の精神は「自主自律」

学校が掲げる建学の精神は、「自主自律」です。周囲から指示されるのを待つのではなく、自分で目標を立て、考え、判断し、責任を持って行動する姿勢を表しています。

中学生の段階から、学習計画、学校行事、クラブ活動、委員会活動、探究学習などを通して、自分で選択して行動する経験を重ねます。

自主自律は、何でも一人で行うことではありません。他者の考えを尊重し、必要なときには協力や助言を求めながら、自分が果たすべき役割を考えることも含まれます。

学校では、自主自律を実践するための生活信条として、次の3つを大切にしています。

生活信条学校が育てる姿勢
愛情思いやりと敬愛の心を持ち、多様な価値観を持つ人々と協働する
勤勉学び続ける意思を持ち、目標へ向かって粘り強く努力する
聡明豊かな感性と知性を備え、課題の解決へ向けて行動する

知識や学力だけでなく、他者を思いやる心、努力を続ける姿勢、学んだことを社会で生かす力をバランスよく育てることが、東京家政大学附属女子中学校の教育の基本です。

「KASEIからSEKAIへ」を目指す教育

学校では、大学附属校としての教育環境を生かしながら、身近な生活から社会や世界へ視野を広げる学びを重視しています。

中学校では、教科の基礎学力を身につけるとともに、自ら問いを立てて調べ、考えた内容を他者へ伝える探究学習に取り組みます。英語教育や国際交流も段階的に行い、異なる文化や価値観を持つ人々と関わる力を伸ばします。

「KASEIからSEKAIへ」という言葉には、学校や家庭で身につけた知識と経験を、地域社会や世界で生かせる女性へ成長してほしいという考えが込められています。

東京家政大学と同じキャンパスで学ぶ附属校

学校は、東京家政大学板橋キャンパスの中にあります。中学校・高等学校だけで独立した校地を持つ学校とは異なり、大学の教育・研究施設や豊かな自然を身近に感じながら学校生活を送れることが特徴です。

東京家政大学には、家政、栄養、児童、教育、心理、福祉、看護、リハビリテーションなど、生活や人の成長を支える分野を中心とした学部・学科があります。

中学生や高校生が大学教員による授業や体験プログラムへ参加する機会もあり、大学で学べる内容や将来の職業を早い段階から具体的に知ることができます。

大学附属校という名称は、東京家政大学への進学だけを意味するものではありません。大学の人材や施設を活用し、中学校・高等学校の学びを広げられる点にも大きな価値があります。

附属大学への内部進学と他大学受験の両方に対応

東京家政大学附属女子高等学校には、東京家政大学・東京家政大学短期大学部への内部推薦制度があります。一定の基準を満たした生徒は、附属校としての優先的な進学制度を利用できます。

一方、他大学への進学を目指す生徒にも対応しており、国公立大学や難関私立大学、医療・看護系大学、芸術系大学など、生徒の希望に応じた進路指導が行われています。

2025年度からは、大学附属校としての幅広い進路選択を支える新しいコース制が始まりました。中学校段階から学習習慣と基礎学力を整え、高校で内部進学と他大学受験のどちらにも進めるように準備していきます。

東京家政大学への進学という選択肢を持ちながら、将来の興味や学力に応じて他大学にも挑戦できることが、この学校の大きな魅力です。

高校からの入学生も受け入れる中高一貫校

東京家政大学附属女子中学校は、併設する高等学校へ進学することを基本とした中高一貫教育を行っています。ただし、高等学校では外部からの入学生も募集しています。

そのため、中学校入学者だけで6年間同じ集団を構成する完全中高一貫校ではありません。高校進学時には、新たに高校から入学する生徒が加わります。

中学校から在籍する生徒は、6年間を見通した教育を受けられる一方、高校では新しい仲間や価値観に出会えることも特徴です。中学入学時からの落ち着いた人間関係と、高校での新しい刺激の両方を経験できます。

女子校だからこそ挑戦しやすい環境

東京家政大学附属女子中学校は、女子のみが学ぶ中学校・高等学校です。授業、学校行事、生徒会、委員会、クラブ活動など、学校生活における全ての役割を女子生徒が担います。

性別による役割分担を意識せず、リーダー、発表者、企画担当、運営担当など、様々な役割へ挑戦できることは女子校の利点です。

思春期の6年間を女子だけの環境で過ごすことで、自分の考えを率直に表現しやすくなり、互いの個性や進路を尊重する関係も築きやすくなります。

共学校と女子校のどちらが合うかは、生徒の性格や希望によって異なります。学校説明会や文化祭では、在校生の雰囲気や生徒同士の関わり方を確認し、本人が自然体で過ごせる環境かを見極めましょう。

東京家政学院中学校とは別の学校

東京家政大学附属女子中学校と、千代田区三番町にある東京家政学院中学校・高等学校は、名称が似ていますが、運営法人も所在地も異なる別の学校です。

比較項目東京家政大学附属女子中学校東京家政学院中学校
運営法人学校法人渡辺学園学校法人東京家政学院
所在地東京都板橋区加賀東京都千代田区三番町
附属・系列大学東京家政大学2027年度から法政大学の系列校となる予定
2026年時点の校名東京家政大学附属女子中学校東京家政学院中学校

東京家政学院中学校は、2027年4月に法政大学千代田三番町中学校へ校名を変更する予定です。一方、板橋区の東京家政大学附属女子中学校は、東京家政大学の附属校として教育を行っています。

学校資料の請求、説明会の予約、入試日程の確認などを行う際は、学校名、所在地、運営法人を確認し、取り違えないように注意してください。

東京家政大学附属女子中学校の基本情報

項目内容
学校名東京家政大学附属女子中学校・高等学校
学校種別私立女子中学校・高等学校
運営法人学校法人渡辺学園
所在地東京都板橋区加賀1丁目18番1号
建学の精神自主自律
生活信条愛情・勤勉・聡明
教育形態中高一貫教育、高校からの募集あり
系列大学東京家政大学・東京家政大学短期大学部
主な特色大学との連携教育、内部進学制度、探究学習、英語・国際教育、広大な大学キャンパス

東京家政大学附属女子中学校は、140年以上にわたる女子教育の伝統、東京家政大学と同じキャンパスで学べる環境、内部進学と他大学受験の両方に対応する進路選択を兼ね備えた学校です。

落ち着いた女子校の環境で、自分の興味や得意分野を見つけながら、大学進学までを長期的に考えたい家庭にとって、検討する価値のある大学附属校といえるでしょう。

アクセスと立地環境|十条駅徒歩5分の広大な大学キャンパス

東京家政大学附属女子中学校は、東京都板橋区加賀にある東京家政大学板橋キャンパス内に位置しています。

最寄り駅はJR埼京線の「十条駅」で、学校までは徒歩約5分です。池袋、新宿、渋谷方面から乗り換えなしで通学できるほか、埼玉県南部からもアクセスしやすく、東京都内だけでなく埼玉県から通う生徒にとっても通学経路を組みやすい立地です。

十条駅以外にも、JR京浜東北線の東十条駅、都営地下鉄三田線の新板橋駅、東武東上線の下板橋駅を利用できます。複数の路線と駅を利用できるため、運転見合わせや遅延が発生した際に、別の経路を検討しやすいことも利点です。

また、学校は大学、短期大学部、附属幼稚園などと同じ緑豊かなキャンパス内にあります。駅から近い都心の学校でありながら、校内へ入ると樹木や芝生、ビオトープなどの自然に囲まれた落ち着いた環境で学べます。

所在地と利用できる交通機関

項目内容
所在地〒173-8602 東京都板橋区加賀1丁目18番1号
JR埼京線十条駅から徒歩約5分
JR京浜東北線東十条駅から徒歩約13分
都営地下鉄三田線新板橋駅A3出口から徒歩約12分
東武東上線下板橋駅から徒歩約15分
路線バス王子駅から国際興業バス「板橋駅」行きで約8分、「区境」下車徒歩約1分

日常的な通学では十条駅を利用する生徒が多いと考えられますが、自宅の最寄り路線によっては、東十条駅や新板橋駅の方が乗り換え回数を少なくできる場合があります。

学校説明会や文化祭へ参加する際には、地図上の距離だけで判断せず、実際に利用する時間帯に自宅から学校まで移動し、乗り換え、混雑、駅から校門までの歩きやすさを確認しておくと安心です。

十条駅から徒歩約5分の好アクセス

最寄りの十条駅にはJR埼京線が乗り入れており、池袋、新宿、渋谷などの主要駅から乗り換えなしで移動できます。

埼京線は大崎方面から新宿、池袋、赤羽を経て埼玉方面へつながっているため、東京都北部や埼玉県南部に住む家庭にとっても利用しやすい路線です。

方面通学経路の特徴
池袋・新宿・渋谷方面JR埼京線を利用して十条駅まで乗り換えなしで移動しやすい
赤羽・戸田・武蔵浦和・大宮方面埼京線を利用して埼玉県方面から通学経路を組みやすい
王子・上野・東京方面京浜東北線の東十条駅、または王子駅からのバスを利用できる
板橋本町・巣鴨・三田方面都営三田線の新板橋駅を利用できる
成増・和光市・川越方面東武東上線の下板橋駅や池袋駅での乗り換えを検討できる

ただし、JR埼京線は朝の通勤・通学時間帯に混雑しやすい路線です。乗車時間だけでなく、混雑した車内で毎日通学できるか、遅延が発生した場合に代替経路を利用できるかも確認しましょう。

十条駅周辺では再開発が進められており、駅から板橋キャンパスへ向かう歩行者経路が変更される場合があります。入試や学校説明会など、到着時間が決められている日に訪問する際は、学校公式サイトに掲載される最新の案内図を確認してください。

4駅4路線を利用できる通学のしやすさ

十条駅以外にも、東十条駅、新板橋駅、下板橋駅から徒歩で通学できます。

複数の路線を利用できる学校では、通常利用している路線が運転を見合わせた場合でも、別の駅から帰宅できる可能性があります。災害や事故による交通障害を考えるうえでも、通学経路が一つに限定されないことは安心材料です。

例えば、埼京線が利用できない場合には、新板橋駅から都営三田線を利用したり、東十条駅から京浜東北線を利用したりする方法が考えられます。

ただし、中学生が遅延発生時に自分で経路を判断するには、事前の準備が必要です。入学前に通常経路だけでなく、次のような代替経路も親子で確認しておくとよいでしょう。

  • 十条駅を利用できない場合に向かう駅
  • 東十条駅、新板橋駅、下板橋駅までの校内からの経路
  • 交通系ICカードの残高が不足した場合の対応
  • スマートフォンを使用できない状況での帰宅方法
  • 災害時に学校で待機する場合の連絡方法

王子駅からは路線バスも利用できる

JR京浜東北線や東京メトロ南北線の王子駅からは、国際興業バスの「板橋駅」行きを利用できます。乗車時間は約8分で、「区境」バス停から学校までは徒歩約1分です。

王子方面から通学する家庭にとっては、東十条駅から歩く方法と、王子駅からバスを利用する方法を比較できます。雨の日や荷物の多い日には、バスを利用することで徒歩の負担を減らせる場合があります。

一方、路線バスは道路の混雑によって到着時刻が変わることがあります。毎日の通学に利用する場合は、余裕のある便を選ぶことが大切です。

都心にありながら緑豊かな板橋キャンパス

東京家政大学の板橋キャンパスは、都心にありながら豊かな自然が残る広いキャンパスです。東京家政大学が公表している2026年時点の案内では、板橋キャンパスの広さは東京ドーム約1.3個分とされています。

大学、中学校・高等学校、幼稚園などが同じ敷地内にあり、幼児から大学生まで、幅広い年代の人が学び、活動しています。

一般的な中学校・高等学校の校地とは異なり、大学キャンパス内を移動しながら学校生活を送るため、開放感のある環境で過ごせることが特徴です。

キャンパス内には多くの樹木があり、季節によって異なる風景を楽しめます。駅から短時間で到着できる学校でありながら、校門を入ると都市部の道路や建物から離れ、落ち着いて学習やクラブ活動へ取り組めます。

自然環境を生かしたビオトープ

キャンパス内には、自然と触れ合いながら環境について学べるビオトープがあります。

シラカシやヤマザクラなどの樹木に加え、約120種の野草や、板橋区の花であるニリンソウも見られます。学校・園庭ビオトープに関する全国規模のコンクールでも複数回の入賞実績があり、自然環境の維持と活用が続けられています。

中学生にとっては、理科の授業や探究学習で自然を観察できるだけでなく、休み時間や移動時間に季節の変化を感じられる場所です。

校舎やグラウンドだけで構成された学校とは異なり、日常的に草木や生き物に触れられることは、東京家政大学附属女子中学校の立地環境を象徴する特色です。

大学生や幼児が同じ敷地で過ごす「つながるキャンパス」

板橋キャンパスでは、中学生・高校生だけでなく、大学生、短期大学部生、幼稚園児などが同じ敷地内で学んでいます。

大学附属校であっても、中学校・高等学校と大学の校地が離れている学校は少なくありません。東京家政大学附属女子中学校では、大学の校舎や学生の姿を日常的に目にするため、大学での学びや将来の進路を身近に感じられます。

また、幼児教育、保育、栄養、福祉などを学ぶ大学生の活動に触れられることも、東京家政大学の専門分野と同じキャンパスで学ぶ附属校ならではの特徴です。

中学生のうちから異なる年代の人が生活する環境に身を置くことで、自分より年下の子どもへの接し方や、大学生になった自分の姿について考える機会を得られます。

十条・加賀エリアの落ち着いた周辺環境

十条駅周辺には商店街や飲食店が集まり、地域の生活拠点としてにぎわいがあります。一方、学校が位置する加賀周辺には、大学や学校、住宅、医療施設などがあり、駅前から離れるにつれて落ち着いた環境になります。

駅から学校までの距離が短いため、長時間にわたって繁華街を歩く必要はありません。通学時間を抑えながら、大学キャンパス内の静かな環境で学校生活を送れる点が魅力です。

ただし、十条駅周辺や通学路の状況は、再開発や道路工事などによって変わる可能性があります。説明会へ参加した際には、実際の通学路、人通り、横断歩道、夕方の明るさなども確認しましょう。

自転車通学は許可制

学校では、所定の条件を満たした生徒について、自転車通学を許可制としています。

入学後に安全講習会を受ける必要があるため、許可を得るまでは電車または徒歩で通学します。また、自転車保険への加入も必要です。

自宅から学校まで自転車で通える距離に住んでいる場合でも、交通量、坂道、雨天時の移動方法などを含めて検討しましょう。電車通学と自転車通学を日によって自由に切り替えられるとは限らないため、具体的な条件は学校へ確認してください。

通学時間は駅までの移動も含めて考える

十条駅から学校まで徒歩約5分というアクセスの良さは大きな魅力ですが、実際の通学負担は、自宅から最寄り駅までの時間、乗り換え回数、電車の混雑などによって異なります。

中高一貫校では、原則として6年間同じ学校へ通います。中学1年生の時点で通えるかだけでなく、クラブ活動や講習で帰宅時間が遅くなった場合にも、無理なく通学を続けられるかを考える必要があります。

学校を訪問する際には、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 朝の通学時間帯に電車がどの程度混雑するか
  • 乗り換え回数とホーム間の移動時間
  • 駅から学校までの実際の歩行時間
  • 雨天時や夏の暑い日の通学負担
  • クラブ活動後の時間帯に利用できる電車やバス
  • 遅延時に利用できる代替路線
  • 災害時の待機場所や保護者との連絡方法

駅からの近さとキャンパスの広さを両立

東京家政大学附属女子中学校の立地における最大の魅力は、十条駅から徒歩約5分という利便性と、緑豊かな大学キャンパスの開放感を両立していることです。

駅から近い学校は校地が限られることもありますが、同校では大学、短期大学部、附属校などが集まる広いキャンパスを活用できます。反対に、広大な校地を持つ学校は郊外に位置することも多い中、池袋や新宿からアクセスしやすい場所にある点は大きな強みです。

東京家政大学附属女子中学校は、都内や埼玉県から通いやすい学校を探している家庭、駅からの徒歩時間を抑えたい家庭、都市部でも自然の多い環境で学ばせたい家庭にとって、魅力のある立地といえるでしょう。

教育方針とカリキュラム|「自主自律」を育むAdvanced・Standardの2クラス制

東京家政大学附属女子中学校では、建学の精神である「自主自律」を教育の中心に据え、自分で問いを立て、考え、判断し、行動できる女性の育成を目指しています。

中学校では、基礎学力の定着に加え、探究学習、協働学習、英語教育、キャリア教育を組み合わせた6年間のカリキュラムを編成しています。知識を覚えるだけでなく、学んだ内容を自分の言葉で説明し、他者と協力しながら課題を解決する力を育てることが特徴です。

2025年度からは、中学校にAdvanced(特進クラス)Standard(進学クラス)を設ける新しい教育体制が始まりました。高校では進路目標に応じた2コース3クラスへつながり、東京家政大学への内部進学から国公立大学・難関私立大学への挑戦まで、幅広い進路を目指せる仕組みとなっています。

建学の精神「自主自律」を学校生活全体で育てる

東京家政大学附属女子中学校が掲げる「自主自律」とは、周囲から指示されるのを待つのではなく、自分で考え、自分の目標や行動に責任を持つ姿勢です。

学校では、授業や定期試験だけでなく、探究活動、学校行事、委員会、クラブ活動などを通して、自分で選択し、計画し、振り返る経験を重ねます。

また、自主自律を実践するための生活信条として、次の3つを大切にしています。

生活信条育てる力
愛情思いやりと敬愛の心を持ち、多様な価値観を持つ人と協働する力
勤勉学び続ける意思を持ち、目標へ向かって努力する力
聡明豊かな感性と知性を備え、課題の解決へ向けて行動する力

女子校の環境では、授業での発表、行事の企画、委員会の運営など、学校生活における全ての役割を女子生徒が担います。様々な役割へ挑戦する中で、自分の意見を表現する力やリーダーシップを伸ばしていきます。

2025年度から始まった中学校の2クラス制

中学校では、2025年度からAdvancedとStandardの2クラス制を導入しています。どちらのクラスも探究的・協働的な学びを重視しますが、取り組む課題の難度や目標とする進路に違いがあります。

クラス教育の特色主な進路目標
Advanced
(特進クラス)
主体的・探究的な学びに加え、発展的な課題や英語力の強化にも取り組む国公立大学、難関私立大学、海外大学など
Standard
(進学クラス)
協働的・探究的な学びを通して、英語力と基礎学力をバランスよく定着させる東京家政大学への内部進学、外部私立大学など

Advancedは、発展的な問題にも取り組みながら、高い学力と英語力を身につけるクラスです。国公立大学や難関私立大学への進学を視野に入れ、早い段階から応用力や思考力を伸ばします。

Standardは、教科の基礎を丁寧に固めながら、探究活動や学校生活にも幅広く取り組むクラスです。東京家政大学への内部進学だけでなく、興味や適性に応じた外部大学への進学も目指します。

入学時のクラスが6年間固定されるわけではありません。中学校では、進級時に本人の希望と成績を踏まえ、AdvancedからStandard、StandardからAdvancedへ移動できる仕組みがあります。

そのため、入学後に学力が伸びた生徒は上位クラスへ挑戦できる一方、学習状況や学校生活とのバランスを考えてクラスを変更することも可能です。

高校では2コース3クラスへ進む

高校では、生徒の進路目標に応じて、Super AdvancedコースとCreative Learningコースの2コースが設けられています。Creative Learningコースは、CAクラスとTKUクラスに分かれるため、全体では2コース3クラスの構成です。

高校のクラス主な目標教育の特色
SAクラス
(Super Advanced)
国公立大学・難関私立大学高い学力目標を設定し、一般選抜を中心とした大学受験へ対応する
CAクラス
(Creative Learning)
難関・中堅私立大学、海外大学学習と学校活動を両立し、一般選抜・推薦型選抜・総合型選抜へ対応する
TKUクラス
(Creative Learning)
東京家政大学、外部私立大学大学附属校の利点を生かし、内部進学を中心に幅広い進路を目指す

高校進学時には、本人の希望や学習状況を踏まえて進むクラスを選択します。中学校のAdvancedから必ず一つの高校クラスへ進む、Standardからは内部進学しか選べないという仕組みではありません。

中学校の3年間で自分の得意分野や進路希望を見つけ、高校では国公立大学、私立大学、東京家政大学、海外大学などから自分に合った進路を選べることが、新コース制の特徴です。

中高6年間を見通した体系的なカリキュラム

東京家政大学附属女子中学校では、中学校と高校の学習内容を段階的につなげた中高一貫カリキュラムを編成しています。

単に高校内容を早く学ぶことを目的とするのではなく、中学校と高校で重複する内容や関連する単元を整理し、無理や無駄の少ない形で学習を進めます。

中学校では、基礎知識の習得と学習習慣の確立を重視し、学年が上がるにつれて応用問題や教科横断型の課題へ進みます。高校では、進路に応じた選択科目や受験対策を取り入れ、自分が目指す大学や学部に必要な学力を身につけていきます。

段階学習の中心
中学1年協働学習を始め、基礎学力と学習習慣を身につける
中学2年自分で問いを立て、調査や発表へつなげる力を伸ばす
中学3年探究・行動・振り返りの学習サイクルを確立する
高校1年中学校で身につけた探究力と基礎学力を発展させる
高校2年進路目標に応じたクラスで専門性と受験学力を高める
高校3年選択科目や進学講習を活用し、希望する大学進学を目指す

問いを立てて深める「IQLabo」の探究学習

学校では、教科を越えて学ぶ探究活動を「IQLabo」として展開しています。

身近な生活、日本や世界の社会問題、自然や文化などから疑問を見つけ、その疑問を言葉にして「問い」を立てます。その後、書籍やインターネット、フィールドワークなどを通して情報を集め、比較・分析し、自分なりの考えをまとめます。

探究活動は、調べた内容を一度発表して終わるものではありません。中間発表で受けた質問や意見を基に研究を深め、最終的に自分の考えや提案を発表します。

  1. 身近な疑問を言葉にして問いを立てる
  2. 図書館やICT機器を活用して情報を収集する
  3. 情報の信頼性を確かめ、比較・分析する
  4. フィールドワークで実際の社会や自然に触れる
  5. 中間発表で質問や助言を受ける
  6. 考察を深め、成果を発表する
  7. 活動を振り返り、次の問いにつなげる

この過程を通して、情報収集力、情報分析力、批判的思考力、表現力、課題解決力を身につけます。

協働学習から主体的な学びへ発展

中学校入学直後は、まず生徒同士で意見を出し合い、協力して課題へ取り組む協働学習を重視します。

自分の考えを一方的に主張するのではなく、相手の意見を聞き、異なる考え方を取り入れながら、よりよい答えを探します。こうした経験を通して、知識を「知っている」状態から、「理解している」「活用できる」状態へ発展させます。

学年が上がるにつれて、教員から与えられた課題に取り組むだけでなく、自分で学習課題を設定し、必要な方法や情報を選ぶ主体的な学びへ進みます。

対話と探究を取り入れた5教科の授業

国語、数学、英語、社会、理科の主要5教科でも、講義を聞いて知識を覚えるだけではなく、対話、実験、調査、発表などを取り入れています。

教科授業の特色
国語文章を読み、題材と社会とのつながりを考えながら、思考力と表現力を伸ばす
数学公式が成り立つ理由や社会での活用を対話し、スモールステップで理解を深める
英語テーマの設定、調査、発表を行い、英語で自分の考えを伝える力を育てる
社会身近な社会と教科書の内容を結び付け、学ぶ楽しさと探究心を育てる
理科疑問を共有し、実験や教え合いを通して現象の仕組みを考察する

Advancedでは発展問題や応用課題にも積極的に取り組み、Standardでは基礎事項を丁寧に確認しながら、総合的な学力を身につけます。

どちらのクラスでも、単に正解を求めるだけでなく、なぜその答えになるのか、他の方法はないかを考える授業を重視しています。

4技能を伸ばす「英語のKASEI」

英語教育では、読む・書く・聞く・話すという4技能をバランスよく育てます。文法や語彙の習得に加え、多読、プレゼンテーション、ネイティブ教員との会話など、実際に英語を使う機会を設けています。

主な英語プログラムには、次のようなものがあります。

  • 多くの英文を読み、自然な表現や英語のリズムを身につける英文多読
  • ネイティブ講師と英語のみで過ごすEnglish Camp
  • フィリピン人講師とのマンツーマンオンライン英会話
  • English Roomでのネイティブ教員による個別レッスン
  • 英語で他教科の内容を学ぶイマージョン教育
  • テーマを調査し、英語でまとめて発表するプレゼンテーション
  • 英語検定をはじめとする資格・検定試験への対策

中学校ではクラスごとに英語検定の目標級を設定しています。Advancedでは中学卒業時に準2級程度、Standardでは3級程度を一つの目標とし、高校では2級や準1級を目指して学習を継続します。

ただし、目標級は学習の目安であり、全員が自動的に取得できるものではありません。授業に加えて、多読、オンライン英会話、検定対策などをどの程度活用するかが重要です。

中学2年のEnglish Campと希望制の海外研修

中学2年生では、ネイティブ講師と英語で生活するEnglish Campが行われます。英語を正確に話すことだけでなく、知っている表現や身振りを使い、自分の考えを伝えようとする姿勢を育てます。

また、中学3年生の希望者には、ニュージーランドのGlendowie Collegeで約10週間学ぶターム留学が用意されています。現地ではホームステイをしながら、現地の生徒と共に授業を受けます。

高校では、ニュージーランドのマッセイ大学で行う3週間の夏期語学研修、オーストラリア・ニュージーランドでのターム留学、カナダでの長期留学など、より本格的なプログラムへ進むこともできます。

海外研修は希望制であり、参加費用や必要な英語力、選考条件などはプログラムによって異なります。参加を検討する場合は、募集時期や費用も含めて確認しておきましょう。

「25歳の私」を考えるヴァンサンカン・プラン

キャリア教育では、25歳になった自分の姿を考える「ヴァンサンカン・プラン」を実施しています。

大学合格だけを最終目標とするのではなく、大学で何を学び、その後どのように社会と関わりたいのかを考えます。

中学校では、母校訪問、OG講演会、文化講演会、食育教室、マナー講座、ボランティア体験、キャリアガイダンスなどを通して、自分の興味や価値観を見つめます。

高校では、「25歳の私」をテーマとする作文、大学の学部・学科研究、模擬授業、進学ガイダンスなどへ発展し、具体的な進路選択につなげます。

同じキャンパスだからこそできる高大連携

東京家政大学と中学校・高等学校が同じ板橋キャンパスにあることを生かし、高校段階を中心に大学との連携教育を行っています。

大学教員による出張授業、学科別説明会、模擬授業、大学生との座談会「Uni Café」などを通して、大学の専門分野や学生生活を具体的に知ることができます。

探究活動では、大学教員の専門知識や大学図書館の資料を活用する機会もあります。東京家政大学への内部進学を考える生徒にとっては、大学や学科との相性を入学前に確かめられるため、進学後のミスマッチを防ぎやすくなります。

また、他大学を目指す生徒にとっても、大学レベルの学問に早くから触れ、自分が学びたい分野を具体化できることは大きな利点です。

附属大学への内部進学と他大学受験を両立

東京家政大学附属女子中学校のカリキュラムは、全員を附属大学へ進学させるためのものではありません。

Standardから東京家政大学への内部進学を目指すことも、Advancedから国公立大学や難関私立大学へ挑戦することもできます。また、学習を進める中で進路希望が変わった場合には、クラス変更や高校でのクラス選択を通して進路を調整できます。

附属大学への選択肢があることで、学校行事やクラブ活動、探究学習にも力を入れながら進路を考えられる一方、内部進学には成績や出席状況など一定の基準があります。

附属校だから学習をしなくても大学へ進学できるのではなく、日頃の授業や学校生活を積み重ねることが進路選択の幅を広げると考えておきましょう。

入学前に確認したいクラスと進路の仕組み

東京家政大学附属女子中学校では、新しいコース・クラス制が2025年度から始まっています。受験を検討する際は、学校説明会で次の点を確認するとよいでしょう。

  • AdvancedとStandardの授業進度や課題量の違い
  • 入学試験で希望クラスに届かなかった場合のスライド合格制度
  • 進級時にクラスを移動するための成績基準
  • 中学校から高校へ進学する際のクラス選択方法
  • SA・CA・TKUクラスの大学進学目標と授業内容
  • 東京家政大学への内部推薦基準
  • 内部推薦資格を持ちながら他大学を受験できるか
  • 英語検定の目標級と検定対策の内容
  • オンライン英会話や海外研修に必要な追加費用

東京家政大学附属女子中学校は、基礎から丁寧に学びたい生徒にも、国公立大学や難関私立大学へ挑戦したい生徒にも、それぞれの目標に合った学習環境を用意している学校です。

探究、英語、キャリア教育、高大連携を通して自分の興味を広げながら、東京家政大学への内部進学と他大学受験の両方を検討できることが、大学附属女子校としての大きな魅力といえるでしょう。

学習環境と施設設備|大学図書館や温水プールも利用できる充実した環境

東京家政大学附属女子中学校の大きな魅力は、大学、短期大学部、中学校・高等学校、認定こども園などが集まる約9万㎡の板橋キャンパスで学べることです。

校内には、中学生が日常的に使用する教室や図書室、ラーニング・コモンズ、自習室、ランチルームに加え、25m温水プール、複数の体育室、English Room、ICT Roomなどが整っています。

また、東京家政大学と同じ敷地にあるため、授業や探究活動、高大連携プログラムを通して、大学図書館や博物館などの教育資源に触れられることも附属校ならではの利点です。

都心から通いやすい立地でありながら、大学キャンパスの広さ、自然、専門施設を活用できることが、東京家政大学附属女子中学校の学習環境を特徴付けています。

約9万㎡の緑豊かな大学キャンパス

板橋キャンパスには約2,000本の樹木があり、200種を超える野草や約25種の野鳥が確認されています。校内には武蔵野の自然を感じられる場所が残され、季節によって異なる植物や生き物の姿を観察できます。

駅から徒歩約5分の学校でありながら、校門を入ると緑の多い落ち着いた環境が広がります。校舎とグラウンドだけで構成された学校とは異なり、キャンパス内を移動する時間にも自然や大学の雰囲気を感じられます。

中学生にとっては、気持ちを切り替えながら学校生活を送れるだけでなく、理科や探究学習の題材を身近な環境から見つけられることも魅力です。

自然観察や探究学習に活用できるビオトープ

キャンパス内には、自然環境について学べるビオトープがあります。シラカシやヤマザクラなどの樹木に加え、約120種の野草、メダカ、ドジョウ、蝶、セミなど、様々な植物や生き物を見ることができます。

板橋区の花であるニリンソウも確認でき、日本生態系協会が主催する全国学校・園庭ビオトープコンクールでは、複数回の入賞実績があります。

教科書や映像で自然環境を学ぶだけでなく、実際に観察し、変化を記録しながら考察できることが特徴です。環境、生物、地域社会などに関心を持つ生徒にとって、身近な探究の場となるでしょう。

探究と協働学習の中心となるラーニング・コモンズ

ラーニング・コモンズは、生徒が資料を調べたり、意見を交換したり、プレゼンテーションの準備をしたりするための学習空間です。

室内には、自由に動かせる机、パソコン、アクティブボード、プレゼンテーション用の電子黒板などが備えられています。授業内容やグループの人数に応じて机を配置し直し、生徒同士が顔を合わせながら話し合えます。

東京家政大学附属女子中学校では、問いを立てて調査や発表へつなげる探究学習「IQLabo」を行っています。ラーニング・コモンズは、調べた情報を共有し、異なる意見を取り入れながら考えを深める中心的な場所です。

読書と調べ学習を支える中学図書室

中学図書室は、ラーニング・コモンズに隣接しています。落ち着いて読書を楽しむ場所であると同時に、探究学習や授業の調べ学習に必要な資料を探す拠点として活用されています。

図書委員によるおすすめ本や雑誌の紹介、人気図書の掲示など、本を手に取りやすくする工夫も行われています。

インターネット検索だけでは、情報の信頼性や背景まで十分に確認できないことがあります。書籍、新聞、雑誌、ウェブ上の情報を比較することで、必要な情報を選び、根拠を確かめる力を育てます。

大学図書館や博物館に触れられる附属校

同じキャンパス内には、東京家政大学図書館や東京家政大学博物館があります。中学生や高校生も、授業、探究活動、校内プログラムなどを通して、大学の資料や展示に触れる機会があります。

大学図書館には、中高の図書室よりも専門性の高い資料が所蔵されています。東京家政大学が研究する家政、栄養、児童、教育、心理、福祉などに関心を持った生徒にとって、学びを更に深めるきっかけとなります。

博物館では、学校法人渡辺学園の歴史や服飾、生活文化などに関わる資料を見学できます。学校の伝統や大学の研究分野を具体的に理解できることも、同一キャンパス型の附属校ならではの特色です。

ただし、中学生が大学施設をいつでも自由に利用できるとは限りません。利用できる施設、時間、授業外での利用条件については、学校説明会で確認するとよいでしょう。

1人1台のiPadを活用するICT教育

学校では、生徒一人ひとりにiPadを貸与し、授業、課題提出、調べ学習、プレゼンテーションなどに活用しています。

Classiを利用した学習記録やeポートフォリオの作成、ロイロノートを使った意見共有、Keynoteによる発表資料の作成など、ICT機器を単なる検索端末ではなく、考えを整理して発信するための道具として使用しています。

教員から教材や課題を配信したり、生徒が作成した答案や意見を画面上で共有したりすることで、教員と生徒、生徒同士の双方向型授業につなげています。

生成AIを授業で活用する取り組みも行われています。ただし、AIが示した答えをそのまま使用するのではなく、情報の正確性を確かめ、自分の考えを深めるための補助的な手段として扱うことが重要です。

アイデアを形にするICT RoomとVM教室

ICT Roomには、配置を自由に変えられる机と椅子が用意されています。グループでアイデアを出し合う活動や、ICT機器を使ったプレゼンテーションなどに利用されます。

VM教室には大型プロジェクターが設置され、映像やデジタルメディアを活用する授業が行われます。文章や口頭説明だけでは理解しにくい現象も、画像、映像、音声などを組み合わせて学べます。

授業内容に合わせて教室を使い分けられるため、教員の説明を聞く一斉授業だけでなく、調査、対話、制作、発表を取り入れた多様な学びが可能です。

英語を実際に使えるEnglish Room

English Roomは、英語の授業や校内の英語イベントに利用される専用教室です。ネイティブ教員と英語で会話し、授業で学んだ表現を実際に使う機会が用意されています。

生徒は事前に予約することで、朝、昼休み、放課後などに、ネイティブ教員による個別の英会話レッスンを受けられます。

クラス全体の前では英語を話すことに緊張する生徒も、個別または少人数の環境であれば、間違いを恐れずに会話へ挑戦しやすくなります。

英語検定の面接、海外研修、英語によるプレゼンテーションへ向けて、自分の課題に合わせた練習を行えることが魅力です。

朝と放課後に利用できるMy Study Room

My Study Roomは、ビオトープに近い静かな場所に設けられた自習室です。中学生は朝と放課後に利用でき、放課後は午後5時30分まで学習できます。

クラブ活動がない日に学校で宿題や復習を済ませたり、定期試験や英語検定、漢字検定へ向けた勉強に取り組んだりできます。

自習室には大学生のチューターが常駐し、分からない問題への質問や学習方法に関する相談に対応しています。教員とは異なる立場の大学生から、勉強の進め方や大学生活について話を聞けることも附属校ならではの利点です。

自宅では集中しにくい生徒や、電車が混雑する時間を避けてから帰宅したい生徒にとって、学校内に落ち着いて勉強できる場所があることは安心材料となります。

1年を通して利用できる温水プール

校内には、25m・6コースの温水プールがあります。電光式のタイム測定掲示板も備えられ、体育の授業や水泳部の活動に利用されています。

屋内の温水プールであるため、天候や季節の影響を受けにくく、1年を通して泳げることが特徴です。水泳の授業は、中学1年生から高校2年生まで、体育の授業の一部として行われています。

水泳が得意な生徒は記録の向上を目指せる一方、苦手な生徒は授業で段階的に基本動作を身につけます。

水泳の授業に不安がある場合は、授業回数、泳力別指導、見学時の対応などを入学前に確認しておくと安心です。

競技や活動に応じて使い分ける3つの体育室

体育館には、球技用、体操・球技用、ダンス・剣道用の3つの体育室があります。

バスケットボール、バレーボール、バドミントン、卓球、体操、ダンス、剣道など、競技や活動内容に応じて施設を使い分けられます。

中学校・高等学校には多様な運動部があり、体育の授業だけでなく、放課後のクラブ活動にも利用されています。特に、全国大会で実績を持つドリルチーム部にとっては、ダンスや演技の練習に対応する施設が重要な活動基盤となっています。

中学生全員が利用するランチルーム

中学生は、3年間を通して全員がランチルームでスクールランチを食べます。家庭から弁当を持参する方式ではなく、学校が提供する完全給食です。

ご飯を主食とし、一汁三菜と乳製品を基本とした、日本型の食生活を生かす献立が用意されています。自校直営方式で調理され、同じ献立が1年間に繰り返されないよう工夫されています。

ランチルームには、温蔵庫やフードウォーマーなども備えられ、料理を適切な温度で提供できるようにしています。

全員が同じ場所で食事をするため、クラスメートとの交流を深めやすく、配膳、片付け、食事のマナーを学ぶ機会にもなります。

管理栄養士が関わるスクールランチ

スクールランチは、成長期の中学生に必要な栄養バランスを考えて作られています。食事を提供するだけでなく、食材、栄養、季節の行事、食事のマナーなどについて学ぶ食育の役割も担っています。

東京家政大学には栄養や食に関する専門分野があり、大学附属校として食生活を大切にする姿勢が、日々の学校生活にも表れています。

食物アレルギーについても対応体制が整えられていますが、原因となる食材や症状は生徒によって異なります。受験を検討する段階で、対応可能な範囲、除去食や代替食の方法、医師の診断書の必要性などを個別に確認することが大切です。

友人と過ごせるフリースペース

校内には、明るく開放的なフリースペースが設けられています。授業間の休憩、友人との会話、簡単な打ち合わせなどに利用できる場所です。

教室以外にも生徒が自然に集まれる空間があることで、クラスを越えた交流や、短い時間での気分転換につながります。

広い大学キャンパスでは施設間を移動する機会も多いため、生徒が安心して立ち止まり、友人とコミュニケーションを取れる場所が複数用意されています。

心身の悩みに対応する保健室とカウンセリング体制

中学生は、学習、友人関係、家庭、心身の成長など、様々な悩みを抱えることがあります。学校には保健室に加え、専任のスクールカウンセラーへ相談できる体制があります。

カウンセリング室では、友人関係、勉強、気持ちや体のことなどについて相談できます。カウンセラーと担任が必要に応じて連携しながら、生徒が安心して学校生活を続けられるよう支援します。

相談室があることだけでなく、生徒が実際に利用しやすい雰囲気か、保護者から相談する場合はどのような手続が必要かも、学校説明会で確認しておくとよいでしょう。

主な施設と活用方法

施設主な特色・利用方法
ラーニング・コモンズグループ学習、探究活動、情報共有、プレゼンテーションに利用
中学図書室読書、授業の資料調べ、探究学習に活用
大学図書館・博物館授業や高大連携、探究活動などで大学レベルの資料や展示に触れる
My Study Room朝と放課後に利用でき、大学生チューターへ質問や相談が可能
ICT Roomアイデアワーク、協働学習、ICTを活用した発表に利用
VM教室大型プロジェクターを使った映像・デジタルメディア授業に対応
English Room英語授業、個別英会話レッスン、校内英語イベントに利用
温水プール25m・6コースで、体育授業や水泳部が年間を通して利用
体育館球技用、体操・球技用、ダンス・剣道用の3体育室を設置
ランチルーム中学生全員がスクールランチを食べ、食育や交流の場として活用
フリースペース休憩、会話、クラスを越えた交流に利用
ビオトープ自然観察、環境教育、探究学習に活用
カウンセリング室学習、友人関係、心身の悩みを専門のカウンセラーへ相談

大学施設の利用条件は学校見学で確認

東京家政大学附属女子中学校は、大学と同じキャンパスにあることから、多様な施設や専門的な学習環境に触れられます。

ただし、大学図書館、博物館、実習施設など、全ての大学施設を中学生が日常的に自由利用できるわけではありません。利用できる場面は、授業、高大連携、探究活動、学校行事など、施設ごとに異なります。

学校説明会やオープンスクールへ参加する際は、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 中学生が日常的に利用できる施設の範囲
  • 大学図書館や博物館を利用する授業・プログラム
  • 自習室の開室日、利用時間、チューターへの質問方法
  • iPadの貸与方法、家庭への持ち帰り、故障時の対応
  • 温水プールの授業回数と泳力別指導
  • スクールランチの献立、アレルギー対応、欠席時の扱い
  • 保健室やスクールカウンセラーへの相談方法
  • 希望するクラブが利用する練習施設

東京家政大学附属女子中学校は、大学キャンパスの豊かな自然、探究・ICT教育を支える学習空間、大学生チューターがいる自習室、年間を通して使える温水プール、中学生全員のスクールランチなど、学習面と生活面の両方を支える施設が充実しています。

施設の新しさや数だけでなく、生徒が授業や放課後にどのように活用しているかを実際に見学することで、広大なキャンパスで送る6年間をより具体的にイメージできるでしょう。

学校生活と行事|スクールランチと多彩な行事で育む協調性

東京家政大学附属女子中学校では、毎日の授業、スクールランチ、クラブ活動、学校行事を通して、建学の精神である「自主自律」と、生活信条である「愛情・勤勉・聡明」を育てています。

学校行事は、教員が用意した企画へ参加するだけではありません。運動会や緑苑祭では、生徒が企画や運営を担い、学年やクラスを越えて協力します。人前に立つことが得意な生徒だけでなく、準備、装飾、放送、受付、誘導など、様々な役割を通して学校づくりへ参加できます。

中学生全員で食べるスクールランチも、学校生活を特徴付ける時間です。友人と同じ食事を囲みながら交流を深め、食事のマナーや栄養、季節の食文化についても学びます。

朝の挨拶と読書から始まる一日

生徒の一日は、校門や校舎で交わす元気な挨拶から始まります。挨拶を形式的な習慣にするのではなく、相手を尊重し、気持ちよく学校生活を送るための大切な行動として位置付けています。

午前8時20分からは、10分間の朝読書を行います。授業が始まる前に静かに本を読むことで、気持ちを落ち着かせ、集中して1時間目へ入る準備を整えます。

授業では、教員の説明を聞くだけでなく、生徒同士で意見を交換する協働学習や、ICT機器を使った調査・発表も行われます。分からない内容があれば教員へ質問し、友人の考え方にも触れながら理解を深めていきます。

時刻主な学校生活
8時00分頃登校
8時20分朝読書
8時40分午前授業(1時限~4時限)
12時30分スクールランチ・昼休み
13時20分午後授業(5時限・6時限)
15時10分頃終礼・放課後活動
15時50分頃クラブ活動、自習、補習・講習など
18時00分部活動等の完全下校

土曜日も授業があり、通常の終業時刻は12時30分です。クラブ活動、補習、講習、自習室の利用などによって帰宅時刻が異なるため、入学後の生活を考える際は、通学時間と放課後活動を合わせて確認しておきましょう。

中学生全員で食べるスクールランチ

中学校では、3年間を通して完全給食のスクールランチを実施しています。生徒は全員でランチルームへ移動し、同じ献立を一緒に食べます。

献立は、ご飯を主食とした一汁三菜を基本とし、成長期に必要な栄養バランスを考えて作られています。季節の行事食や、日本の伝統的な料理、家庭では食べる機会が少なくなった食材なども取り入れています。

スクールランチは、単に昼食を提供する制度ではありません。配膳や片付け、食事中の会話、食材や栄養に関する学習を通して、協力する姿勢や食事のマナーを身につける食育の時間でもあります。

毎日弁当を準備する必要がないことは家庭にとっても利点ですが、食物アレルギーへの対応範囲は生徒ごとに異なります。アレルギーがある場合は、入学前に除去食や代替食、提出書類などを学校へ確認してください。

新入生を温かく迎える4月の行事

4月には、入学式、対面式、部活動紹介など、新入生を迎える行事が続きます。

対面式では、上級生が新入生を迎え、中学校生活の始まりを祝います。部活動紹介では、各クラブが活動内容や魅力を発表し、新入生が入部先を考えるきっかけをつくります。

新しい友人関係、授業、通学に慣れる必要がある中学1年生にとって、上級生と交流できる機会が早い段階で用意されていることは安心材料です。

マナー講座も行われ、挨拶、身だしなみ、公共の場での振る舞いなど、中学生として身につけたい基本的なマナーを学びます。

防災意識と自治活動を育てる5月

5月には、防災訓練、生徒総会、公開授業、中間考査などが行われます。

学校では毎月11日を「かせい防災の日」とし、日頃から災害への備えを意識しています。広いキャンパスの中で避難経路や集合場所を確認し、災害時に自分で考えて行動できるようにします。

生徒総会では、生徒会や委員会から活動方針や議案が示されます。学校生活を教員から与えられるものとして捉えるのではなく、生徒自身がよりよい学校をつくるために考え、意見を表明する機会です。

中学2年生には鎌倉探訪があり、歴史や文化について事前学習を行ったうえで、現地での見学や班別活動へつなげます。

中高合同で盛り上がる運動会

6月には、中学生と高校生が参加する合同運動会が行われます。会場には代々木第一体育館が使用され、広い競技空間で各種目や応援を繰り広げます。

運動会は、生徒が企画と運営の中心を担う行事です。実行委員や体育委員をはじめ、多くの生徒が競技進行、用具、放送、誘導などの係を担当します。

競技はクラス対抗だけでなく、中学1年生から高校3年生までの各クラスを赤・青・黄の3団に分けて行います。同じ色の先輩と後輩が互いに応援し、学年を越えたつながりを深めることが特徴です。

運動が得意な生徒だけが活躍する行事ではありません。競技、応援、運営など、それぞれが自分の役割を果たすことで、一つの行事をつくり上げます。

教室外の学びを広げる芸術鑑賞と各種講座

7月には、芸術鑑賞会、食育教室、保健講話、スマートフォン安全教室、防犯に関する講話などが行われます。

芸術鑑賞会では、舞台や音楽などに触れ、教室の授業だけでは得にくい感性や表現への理解を深めます。

スマートフォン安全教室では、SNS上のトラブル、個人情報、写真や動画の投稿、長時間利用などについて学びます。端末の操作方法だけでなく、情報を適切に扱う責任を考える機会です。

保健講話や食育教室では、心身の健康、生活習慣、食事など、成長期を健やかに過ごすために必要な知識を学びます。

希望者が参加できる海外体験

中学生には、英語を実際に使い、異なる文化や価値観に触れるプログラムも用意されています。

中学3年生の希望者を対象とするGlendowie Collegeターム留学では、ニュージーランド・オークランドの学校で約10週間学びます。現地の授業へ参加し、ホームステイをしながら、英語を使って生活する経験を積みます。

夏休みには、中学2年生・3年生の希望者を対象とした学校体験入学やホームステイも行われています。

海外プログラムは希望制であり、参加条件、定員、費用、実施時期などは年度によって異なります。参加を検討する場合は、英語力だけでなく、健康管理、現地での生活、費用などについても家庭で話し合っておきましょう。

中学2年のEnglish Camp

中学2年生では、9月にEnglish Campが行われます。ネイティブ講師との活動を通して、授業で学んだ英語を実際のコミュニケーションに使用します。

英語を間違えずに話すことだけを目的とするのではなく、知っている単語や表現を使って、自分の考えを相手へ伝えようとする姿勢を育てます。

グループで課題へ取り組む場面もあり、英語力に加えて、協力する力や相手の話を聞く姿勢も身につけます。中学3年生以降の海外研修や英語による発表へつながる段階的なプログラムです。

沖縄で学ぶ「ふれあいと学びの旅」

中学3年生の修学旅行は、「ふれあいと学びの旅」と呼ばれ、沖縄を訪れます。

沖縄の歴史、文化、自然に触れるだけでなく、平和教育や環境問題についても学びます。教科書や映像で得た知識を、現地の場所や人々との交流を通して確かめることが目的です。

事前学習では、訪問先や歴史的背景について調べ、旅行後には体験した内容をまとめます。単なる観光旅行ではなく、探究学習や社会科、平和教育を結び付けた校外学習です。

班別活動や集団生活を通して、時間を守ること、周囲へ配慮すること、自分の役割を果たすことも学びます。

大学と同時開催される緑苑祭

秋に行われる「緑苑祭」は、東京家政大学附属女子中学校・高等学校を代表する行事です。東京家政大学の文化祭と同時に開催され、板橋キャンパス全体が多くの来場者でにぎわいます。

中学校では、学年ごとのテーマ展示、授業作品の展示、クラブによる演奏・演技・作品発表、物品販売や体験企画などが行われます。

生徒は、企画内容の話し合い、資料や作品の制作、教室装飾、来場者への説明、当日の受付や案内などを分担します。仲間と意見を調整し、締切までに企画を完成させる過程を通して、計画性や協調性を伸ばします。

大学と同時開催されるため、中高の活動だけでなく、大学生の研究、展示、発表などに触れられることも特徴です。附属校と大学が同じキャンパスにある一体感を感じられる行事といえるでしょう。

クラスで一つの歌をつくる合唱祭

中学校の合唱祭は、緑苑祭の中で開催されます。クラスごとに自由曲を選び、学年全体で歌う曲と合わせて発表します。

本番までには、パートごとの練習やクラス全体での合唱を重ねます。歌が得意な生徒だけでなく、指揮、伴奏、練習の進行など、それぞれが役割を担います。

練習では、声量や音程だけでなく、意見が異なる仲間と話し合い、一つの表現へまとめることも必要です。合唱を完成させる過程を通して、クラスの結び付きが深まります。

探究の成果を共有する中間発表会と最終発表会

11月には、総合探究のフィールドワークや中間発表会が行われます。生徒は自分たちが設定した問いについて調査し、集めた情報や途中段階の考察を発表します。

中間発表では、教員や他の生徒から質問や助言を受けます。自分たちだけでは気づかなかった視点を取り入れ、情報を追加したり、問いを見直したりしながら研究を深めます。

2月には総合探究発表会を行い、1年間の探究成果を共有します。資料を分かりやすくまとめ、限られた時間で説明し、質問へ答える経験を通して、論理的思考力と表現力を伸ばします。

英語で学ぶイマージョン活動

12月には、英語による説明を聞きながら制作などに取り組むイマージョン活動が行われます。

英語そのものを学ぶだけでなく、英語を使って別の内容を学ぶことが特徴です。クリスマスに関する文化や表現に触れながら、オーナメント制作などへ取り組みます。

全ての言葉を完全に理解できなくても、説明、身振り、周囲の様子などから意味を考え、英語を使って活動する経験を積みます。

希望者対象のスキー・スノーボード教室

冬には、希望者を対象としたスキー・スノーボード教室が行われます。志賀高原などの自然環境の中で、技術や経験に応じた指導を受けます。

初心者は安全な動きや基本姿勢から学び、経験者は更なる技術向上を目指します。学校外で仲間と共同生活を送ることで、時間管理や集団行動についても学べます。

参加費、用具のレンタル、服装、実施日程などは年度ごとに確認が必要です。

日本文化に親しむ百人一首大会

1月には、百人一首大会が行われます。国語の授業などで親しんだ和歌を覚え、クラスや学年の仲間と札を取り合います。

古典を知識として学ぶだけでなく、競技を通して言葉の響きや和歌の世界に親しめる行事です。集中力や記憶力を発揮し、楽しみながら日本文化への理解を深めます。

卒業生の話から将来を考える

3月には、卒業生による講演会が行われます。中高6年間の学校生活、大学選び、受験勉強、進学後の経験などを、実際に卒業した先輩から聞きます。

進路について具体的なイメージを持ちにくい中学生にとって、年齢の近い先輩の話は、将来を考えるきっかけになります。

内部進学や他大学受験、クラブ活動との両立など、様々な経験を知ることで、自分の学校生活や進路について考えます。

年間の主な学校行事

時期主な行事学び・特色
4月入学式、対面式、部活動紹介、マナー講座新しい学校生活へ慣れ、上級生との関係を築く
5月公開授業、防災訓練、生徒総会、中間考査、鎌倉探訪防災意識、自治活動、校外学習を通して主体性を育てる
6月中高合同運動会、授業参観学年を越えて協力し、生徒主体で行事を運営する
7月期末考査、食育教室、保健講話、芸術鑑賞会学習成果を確認し、健康・文化・安全について学ぶ
7月以降Glendowie Collegeターム留学中学3年生の希望者がニュージーランドで学ぶ
8月学校体験入学・ホームステイ中学2・3年生の希望者が異文化と英語に触れる
9月English Camp、ふれあいと学びの旅英語による交流、沖縄での歴史・平和・環境学習
10月緑苑祭、合唱祭、生徒会役員選挙、中間考査大学と同時開催され、生徒が展示や発表をつくり上げる
11月公開授業、総合探究フィールドワーク・中間発表会教室外で調査し、助言を受けながら探究を深める
12月期末考査、イマージョン、冬期講習、スキー・スノーボード教室英語を使った活動や希望制の校外体験に取り組む
1月百人一首大会、英検対策授業日本文化に親しみ、英語資格取得へ向けて学ぶ
2月総合探究発表会1年間の探究成果を整理して発表する
3月学年末考査、OG講演会、卒業式、春期講習・補習1年間を振り返り、次の学年や高校生活へつなげる

学校行事を通して「自主自律」を実践

東京家政大学附属女子中学校の学校行事では、生徒が指示された仕事をこなすだけでなく、自分で考え、仲間と相談しながら役割を果たすことが重視されています。

運動会や緑苑祭では、企画、準備、運営を生徒が担います。探究発表会では、自分で問いを立て、情報を集め、考えた内容を自分の言葉で説明します。

こうした経験は、建学の精神である自主自律を、実際の行動へ移す機会です。成功したことだけでなく、準備が予定通り進まなかった経験や、意見の違いを調整した経験も、次の活動へつながる学びとなります。

受験生は緑苑祭で学校の雰囲気を確認

緑苑祭は、受験生が在校生の様子を直接確認できる貴重な機会です。

校舎や施設を見るだけでなく、生徒が来場者へどのように対応しているか、学年を越えて協力しているか、教員と生徒がどのように会話しているかにも注目すると、学校の日常的な雰囲気が見えてきます。

大学と中高が同時に文化祭を開催するため、広いキャンパス内の移動や、大学附属校としての一体感も体験できます。

学校行事の実施時期、旅行先、対象学年、海外研修の内容などは、年度によって変更される場合があります。入学年度の予定については、最新の学校案内や年間行事予定を確認してください。

東京家政大学附属女子中学校は、全員で食べるスクールランチ、生徒主体の運動会と緑苑祭、探究発表、英語・国際交流、校外学習などを通して、学力だけでなく、協調性、表現力、責任感を育てる学校です。

友人と協力して一つのものをつくり上げたい生徒、様々な行事や体験へ積極的に参加したい生徒にとって、充実した6年間を過ごしやすい環境といえるでしょう。

クラブ活動|全国大会を目指すドリルチーム部と多彩な文化部

東京家政大学附属女子中学校では、クラブ活動を、技術や体力を高めるだけでなく、仲間と協力する力、目標へ向かって努力する姿勢、上級生・下級生との関わり方を学ぶ機会として位置付けています。

2026年8月時点で、中学校には運動部8部、文化部8部の合計16部があります。週4日程度活動する運動部から、週1~2日を中心に活動する文化部まであり、本人の興味や学習との両立を考えて選べます。

中学生と高校生が合同で練習するクラブも多く、高校生の技術や練習への姿勢を身近に見ながら成長できることも、中高併設校の魅力です。

中学校のクラブ一覧

区分クラブ名
運動部ソフトテニス部、バスケットボール部、バレーボール部、ソフトボール部、バドミントン部、ドリルチーム部、卓球部、水泳部
文化部華道部、手芸部、イラスト部、英語部、合唱部、理科部、ブラスバンド部、調理部

クラブによって、活動日数、休日練習、大会、合宿などの有無が異なります。学校公式サイトに掲載されている通常の活動回数は、次の通りです。

クラブ名主な活動回数活動の特色
ソフトテニス部週4回経験を問わず、高校生との練習や合宿を通して技術を高める
バスケットボール部週4回「感謝・協力・向上」を大切にし、初心者も参加できる
バレーボール部週4~5回練習試合や大会へ参加し、粘り強くボールを追う
ソフトボール部週4回高校生との合同練習を行い、初心者も大会出場を目指す
バドミントン部週4回中高合同の練習や合宿を通して競技力を高める
ドリルチーム部週4回チアダンスの全国大会上位入賞を目標に練習する
卓球部週4回基本技術から試合での駆け引きまで、楽しく真剣に学ぶ
水泳部週4回温水プールで中高合同練習を行い、専門コーチの指導を受ける
華道部週1回作品制作や花展への出展に取り組み、池坊の免許取得も目指せる
手芸部週2回ビーズ、小物、ぬいぐるみなどを自分のペースで制作する
イラスト部週2回イラストやカードを制作し、緑苑祭で展示や体験企画を行う
英語部週2回ネイティブ教員とゲーム、音楽、映画、洋書などを楽しむ
合唱部週4回中高合同で練習し、聴く人へ届く歌声を目指す
理科部週1~2回実験や観察を通して科学への興味を深める
ブラスバンド部週4回中高合同で活動し、学校行事やコンクールで演奏する
調理部週2回料理、菓子、パンなどを仲間と協力して作る

全国大会上位を目指すドリルチーム部

ドリルチーム部は、東京家政大学附属女子中学校・高等学校を代表するクラブの一つです。チアダンスを中心に、笑顔、動きの正確さ、迫力、チーム全体の一体感を大切にして練習しています。

中学ドリルチーム部は週4回活動し、全国大会での上位入賞を目標としています。柔軟性や基礎体力を高めるトレーニングから始め、ターン、ジャンプ、アームモーション、フォーメーションなどを段階的に身につけます。

高校のドリルチーム部「INGERS」は、2025年3月に行われたUSA School&College Nationalsの高等学校編成Song/Pom部門Mediumで1位となるなど、全国大会で高い実績を残しています。

この実績は高校チームのものであり、中学生が入部すればすぐに同じ大会やチームで活動できるという意味ではありません。ただし、中学校から基礎を積み、高校でも活動を継続しながら全国レベルを目指せることは、大きな魅力です。

本格的に取り組むクラブのため、入部を検討する際には、練習日数、休日練習、大会、衣装、遠征、学習との両立について確認しておきましょう。

大会実績を持つソフトテニス部

ソフトテニス部は、経験の有無にかかわらず、部員同士で教え合いながら練習するクラブです。中学生は週4回活動し、高校生との合同練習や合宿も行われます。

2025年度には、中学ソフトテニス部の選手が東京私立中学高等学校ソフトテニス大会の個人戦で第3位となりました。

競技経験者が更なる技術向上を目指せるだけでなく、中学校からソフトテニスを始める生徒も、基本のフォーム、ラケット操作、フットワークから段階的に学べます。

高校ソフトテニス部は関東大会やインターハイへの出場を目標に活動しているため、中学から高校まで継続して競技力を高めたい生徒にも向いています。

仲間と一緒に成長する球技系の運動部

バスケットボール部では、「感謝・協力・向上」という3つのKを大切にし、チームワークを生かしたプレーを目指します。初心者も受け入れており、基礎練習から少しずつ試合で必要な動きを身につけます。

バレーボール部は、ボールを最後まで追い、粘り強くプレーすることを重視しています。週4~5回と活動日数が比較的多く、練習試合や大会を通して技術向上を目指します。

ソフトボール部では、高校生との合同練習を取り入れています。中学校から競技を始めた生徒も大会で活躍しており、仲間と声を掛け合いながら一つの目標へ向かう経験ができます。

バドミントン部も中学生と高校生が一緒に練習や合宿へ取り組みます。個人競技として自分の技術を磨きながら、団体戦では仲間を応援し、チームのために力を発揮する姿勢を身につけます。

集中力と判断力を養う卓球部

卓球部は週4回活動し、基本的な打ち方、フットワーク、サーブ、レシーブなどを練習します。

卓球は、相手の回転やコースを瞬時に判断し、次の打球を考える競技です。技術だけでなく、集中力、判断力、試合中に気持ちを切り替える力も身につきます。

運動部へ入りたいものの、屋外競技や身体接触の多い競技には不安がある生徒にとっても、検討しやすいクラブの一つです。

温水プールで年間を通して活動する水泳部

水泳部は、校内にある25m温水プールを利用し、中学生と高校生が合同で活動しています。屋内プールのため、季節や天候の影響を受けにくく、年間を通して練習できることが特徴です。

専門コーチの指導を受けながら、泳法の改善や自己記録の更新を目指します。競泳の練習だけでなく、緑苑祭ではアーティスティックスイミングを披露し、多くの来場者を楽しませています。

速く泳ぐことだけでなく、音楽に合わせて仲間と動きをそろえる表現活動にも挑戦できる点が、水泳部ならではの魅力です。

東京家政らしい華道部と調理部

華道部では、季節の花材を使って作品を制作します。緑苑祭での個人作品・合作の展示や、インターネット花展への出展にも取り組んでいます。

技術を身につけることで、華道家元池坊の免許「初伝」の取得を目指せることも特徴です。花の扱い方だけでなく、空間の使い方、季節感、相手に見てもらうことを意識した表現を学びます。

調理部は、木曜日と土曜日を中心に週2回活動しています。生徒が選んだレシピによる料理のほか、ケーキ、クッキー、パンなど、少し難しいメニューにも挑戦します。

材料の計量、調理手順、衛生管理、片付けまでを仲間と分担するため、料理の技術だけでなく、周囲を見ながら行動する力も身につきます。食や生活に関する教育を大切にしてきた東京家政大学の附属校らしさを感じられるクラブです。

自分のペースで作品をつくれる手芸部とイラスト部

手芸部では、ビーズ作品、スイーツデコ、小物、ぬいぐるみなどを制作します。細かな作業に集中し、自分のアイデアを形にすることを楽しめます。

イラスト部では、イラスト、カード、パズルなどを制作し、緑苑祭で展示します。来場者が参加できるラミネートカード制作などの体験企画も行っています。

運動部のように大会結果を目標とするのではなく、好きな表現を自分のペースで深めたい生徒に向いています。文化祭という発表の場があるため、作品を完成させ、多くの人に見てもらう達成感も得られます。

英語を楽しみながら使う英語部

英語部では、ネイティブ教員と一緒に、英語のゲーム、洋楽、洋画、洋書などを楽しみます。

授業の文法や単語を覚えるだけでなく、自分の好きな音楽や作品を通して、自然な英語表現や海外文化に触れられることが特徴です。

中学生と高校生が合同で、季節に合わせたパーティーを開くこともあります。英語が得意な生徒だけでなく、英語を使うことへの抵抗感を減らしたい生徒や、海外文化に興味がある生徒にも向いています。

中高合同で音楽をつくる合唱部とブラスバンド部

合唱部は、中学生と高校生が合同で活動しています。発声、呼吸、音程などの基礎練習を重ね、聴く人に感動を与えられる歌声を目指します。

複数のパートが互いの音を聞き、一つの曲を完成させるため、個人の歌唱力だけでなく、周囲に合わせる力や協調性が必要です。

ブラスバンド部も中高合同で活動し、定期演奏会、学校行事、吹奏楽コンクール、アンサンブルコンテストなどで演奏します。

2025年度には、東京都高等学校吹奏楽コンクールC組で銅賞を受賞しました。中学生も高校生と一緒に練習するため、上級生から演奏技術や合奏への向き合い方を学べます。

楽器経験のない生徒が入部できるか、希望する楽器を担当できるか、個人で楽器を購入する必要があるかについては、体験会や仮入部期間に確認しましょう。

身近な疑問を実験で確かめる理科部

理科部では、スライム作りなどの身近な実験から、観察や研究を必要とするテーマまで、部員同士で協力しながら活動しています。

授業では時間の都合で扱いにくい実験にも取り組み、「なぜこの変化が起こるのか」「条件を変えると結果はどうなるのか」を自分たちで考えます。

広いキャンパスやビオトープがあるため、植物、生物、環境などをテーマとした観察にも発展させやすい環境です。理科が得意な生徒だけでなく、実験や生き物が好きな生徒にも向いています。

高校進学後は選べるクラブが更に増える

高校では、中学校には設置されていない硬式テニス部、剣道部、ダンス部、ワンダーフォーゲル部、陸上部などの運動部があります。

文化部にも、書道部、芸術部、軽音楽部、食物研究部、競技かるた部、茶道部、映画部、演劇部、手話部、図書・文芸部、報道部などが設けられています。

そのため、中学校で所属していたクラブを高校でも続けるだけでなく、高校進学を機に新しい分野へ挑戦することもできます。

なお、競技かるた部、茶道部、書道部などは、2026年8月時点の学校公式クラブ一覧では高校のクラブとして掲載されています。中学校入学直後から所属できるとは限らないため、これらの活動を希望する場合は、最新の中学校クラブ一覧を確認してください。

学習との両立を考えてクラブを選ぶ

クラブ活動は学校生活を充実させる一方、活動日数や大会への参加頻度によっては、家庭学習の時間が限られることもあります。

学校では、部活動や補習・講習などの放課後活動がある場合、原則として午後6時が完全下校時刻です。自宅までの通学時間を加えると、帰宅が遅くなる家庭もあります。

特に、Advancedクラスで発展的な学習へ取り組みながら週4~5日の運動部へ所属する場合は、授業の復習、宿題、検定対策を行う時間を計画的に確保する必要があります。

入部を検討する際は、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 通常は週に何日活動するのか
  • 朝練習や休日練習があるか
  • 中学生と高校生が合同で活動するか
  • 大会や発表会へ年間何回参加するか
  • 夏休みなどに合宿があるか
  • 初心者と経験者がどのように練習するか
  • 部費、用具、衣装、楽器、遠征などに必要な費用
  • 定期試験前の活動休止期間
  • 塾や習い事と両立できるか

部活動体験と緑苑祭で雰囲気を確認

受験生向けのオープンスクールや部活動体験会では、実際の練習に参加したり、在校生から活動内容を聞いたりできます。

クラブの名称が同じでも、練習の厳しさ、部員同士の関係、初心者への指導、目標とする大会の水準は学校によって異なります。希望するクラブがある場合は、説明だけで判断せず、できる限り体験会へ参加しましょう。

秋の緑苑祭では、ドリルチーム部、水泳部、ブラスバンド部、合唱部などの発表に加え、華道部、手芸部、イラスト部、理科部などの展示や体験企画を見ることができます。

発表の完成度だけでなく、上級生と下級生の関係、来場者への対応、部員が楽しそうに活動しているかを見ることで、入学後のクラブ生活を具体的に想像できます。

東京家政大学附属女子中学校のクラブ活動は、全国大会上位を目指すドリルチーム部、年間を通して練習できる水泳部、中高合同で活動する音楽系クラブ、東京家政らしい華道部・調理部など、多様な選択肢があることが魅力です。

大会や発表へ向けて本格的に取り組みたい生徒にも、学習と両立しながら好きな活動を続けたい生徒にも、自分に合った居場所を見つけやすい学校といえるでしょう。

進学実績と卒業後の進路|内部進学と他大学受験を両立できる進路指導

東京家政大学附属女子中学校・高等学校では、東京家政大学への内部進学と、国公立大学・私立大学を目指す外部大学進学を進路の2本の柱としています。

大学附属校として内部推薦制度を利用できる一方、全員が東京家政大学へ進むわけではありません。国公立大学、難関私立大学、医療・看護系大学、女子大学、芸術系大学など、生徒の興味や将来の目標に応じた幅広い進路選択が可能です。

2025年度からは、高校にSA・CA・TKUの3クラスを設ける新しい教育体制が始まりました。一般選抜を中心に難関大学を目指す生徒、推薦型選抜や総合型選抜を活用する生徒、東京家政大学への内部進学を目指す生徒に対し、それぞれの進路に応じた指導を行います。

東京家政大学への内部進学と外部大学進学が2本の柱

東京家政大学附属女子高等学校の進路指導では、東京家政大学への内部進学だけに進路を限定していません。

東京家政大学には、栄養、児童、教育、心理、福祉、看護、リハビリテーション、服飾、造形、英語など、生活や人の成長を支える幅広い分野があります。これらの分野に関心がある生徒は、附属校推薦制度を活用して専門的な学びへ進めます。

一方、東京家政大学には設置されていない学問分野を学びたい生徒や、国公立大学・難関私立大学へ挑戦したい生徒には、外部大学受験に対応した授業、講習、進路指導が行われます。

附属大学という進路の選択肢を持ちながら、入学後に興味や学力が変化した場合には外部大学も目指せることが、この学校の大きな魅力です。

2026年度は88名が東京家政大学へ進学

学校が公表している2026年度入試の進路実績では、東京家政大学への進学者は合計88名でした。この人数には、附属高校推薦に加え、総合型選抜や一般選抜を利用した進学者も含まれています。

附属高校推薦枠は、学部・学科全体で合計199名分以上が用意されています。推薦枠が複数の分野に設けられているため、生徒は自分の興味や取得したい資格に合わせて進学先を検討できます。

東京家政大学の分野2026年度の進学者数主な学び
文化情報学環・社会デザイン学環6名情報、文化、社会課題、地域や社会のデザイン
共創デザイン学部7名服飾美術、造形表現、デザイン
栄養学部25名栄養、食品、管理栄養士養成
児童学部13名保育、幼児教育、初等教育
人文学部18名英語、心理、教育、福祉
健康科学部15名看護、作業療法、理学療法
子ども支援学部4名保育、特別支援教育、子ども支援
合計88名附属推薦、総合型選抜、一般選抜を含む

特に、栄養学部、人文学部、健康科学部への進学者が多くなっています。管理栄養士、保育士、教員、看護師、理学療法士、作業療法士など、将来取得したい資格や職業が明確な生徒にとって、附属大学への進学は有力な選択肢です。

内部進学は無条件ではない

附属校推薦枠があるからといって、入学すれば自動的に希望する学部・学科へ進学できるわけではありません。

内部推薦を利用するには、学校が定める成績、出席状況、学校生活などの基準を満たす必要があります。人気の高い学部や学科に希望者が集中した場合は、校内選考が行われることも考えられます。

特に、管理栄養、看護、心理、リハビリテーションなどの専門分野では、大学進学後に実験、実習、国家試験対策へ取り組むための基礎学力も必要です。

中学校・高校を通して、次のような積み重ねが重要になります。

  • 日々の授業へ真剣に取り組む
  • 定期試験に向けて計画的に学習する
  • 提出物を期限までに完成させる
  • 欠席や遅刻を減らす
  • 学校行事や探究活動へ主体的に参加する
  • 希望する学部・学科の学びを早めに調べる

内部進学を希望する場合でも、大学での専門的な学びに対応できる学力と学習習慣を身につける必要があります。

東京家政大学の専門分野と資格取得

東京家政大学は、生活、栄養、教育、心理、福祉、医療など、人々の暮らしや成長を支える分野に強みを持つ大学です。

分野目指せる主な資格・進路
栄養栄養士、管理栄養士、栄養教諭、食品関連企業
児童・教育保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、児童福祉分野
心理・福祉認定心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、養護教諭
看護看護師、保健師、助産師
リハビリテーション理学療法士、作業療法士
服飾・造形家庭科・美術科教員、学芸員、衣料・デザイン・映像分野
英語・国際英語科教員、観光、旅行、国際交流、一般企業

大学の学部・学科や取得できる資格は、改組によって変更される場合があります。内部進学を検討する際は、入学年度に適用される大学の学部構成と資格課程を確認しましょう。

国公立大学への合格実績

2026年度入試では、お茶の水女子大学、東京海洋大学、埼玉大学、東京都立大学への実績が公表されています。

主な国公立大学2026年度の掲載人数
お茶の水女子大学1名
東京海洋大学1名
埼玉大学2名
東京都立大学1名

国公立大学を目指す場合は、大学入学共通テストに対応する5教科の学習が必要です。高校のSAクラスでは、授業内で発展的な内容にも取り組み、一般選抜を中心とした受験に備えます。

国公立大学の実績は年度によって変動します。学校全体の合格者数だけでなく、希望する大学や学部に対応した選択科目、講習、個別指導が用意されているかを確認することが大切です。

GMARCHをはじめとする私立大学への実績

外部大学では、東京理科大学、学習院大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、成蹊大学、武蔵大学などへの実績があります。

主な私立大学2026年度の掲載人数
東京理科大学2名
学習院大学2名
青山学院大学2名
立教大学3名
法政大学4名
成蹊大学5名
武蔵大学4名
東洋大学11名
日本大学3名
専修大学3名

年度によっては、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、中央大学などへの合格者も出ています。ただし、難関大学の合格者数は年度による差が大きいため、一年分だけで判断せず、複数年の推移を見る必要があります。

大学別に掲載される人数には複数大学・複数学部への合格が含まれる可能性があり、最終的な進学者数とは一致しない場合があります。

女子大学への進学実績も豊富

長年にわたって女子教育を行ってきた学校であり、東京家政大学以外の女子大学への進学実績も豊富です。

主な女子大学2026年度の掲載人数
津田塾大学5名
東京女子大学2名
日本女子大学10名
昭和女子大学1名
大妻女子大学8名
共立女子大学6名
実践女子大学20名
聖心女子大学1名

女子大学には、少人数教育、資格取得支援、就職支援などに特色を持つ学校が多くあります。大学名だけで比較するのではなく、学びたい分野、取得できる資格、卒業後の進路まで確認して選ぶことが重要です。

医療・看護・薬学系にも対応

東京家政大学に看護・リハビリテーション分野があることに加え、外部の医療・看護・薬学系大学にも進学実績があります。

2026年度入試では、順天堂大学、日本赤十字看護大学、東京女子医科大学、東京医療保健大学、星薬科大学、昭和薬科大学などが掲載されています。

医療系学部では、英語、数学、理科の学力に加え、面接や志望理由書が求められる場合があります。看護師や薬剤師、医療職を目指す生徒には、教科学習だけでなく、職業理解や面接対策も必要です。

美術・デザイン系への進路も選べる

服飾や造形を学べる東京家政大学への内部進学に加え、多摩美術大学、女子美術大学などへの実績もあります。

美術系大学では、学力試験だけでなく、デッサン、作品、ポートフォリオ、面接などが重視される場合があります。進路希望が明確になった段階で、学校の授業に加えて専門的な実技対策が必要になることもあります。

附属大学と外部の美術大学を比較しながら、自分が学びたいデザイン分野や将来の仕事に合った進路を選べます。

指定校推薦の選択肢も幅広い

東京家政大学への内部推薦とは別に、外部大学からの指定校推薦枠もあります。

主な指定校として、学習院大学、立教大学、成蹊大学、武蔵大学、立命館大学、日本大学、東洋大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農業大学、工学院大学、千葉工業大学、日本女子大学、大妻女子大学、共立女子大学、昭和女子大学などが紹介されています。

医療、芸術、音楽、体育系の大学からも指定校推薦を受けており、生徒の興味に応じた幅広い選択肢があります。

ただし、指定校推薦の対象大学・学部・人数は毎年度見直されます。また、推薦枠があっても、希望者が校内基準を満たしていなければ利用できません。

希望者が同じ推薦枠へ集中した場合には、成績、出席状況、学校生活、資格取得などを基に校内選考が行われます。指定校推薦を考える生徒も、高校1年生から継続して努力する必要があります。

新コース制で進路目標に応じた指導

2025年度から始まった高校の新しいクラス制では、生徒の進路目標に応じて指導内容を分けています。

高校のクラス主な進路目標主な入試方式
SAクラス国公立大学、難関私立大学大学入学共通テスト、一般選抜
CAクラス難関・中堅私立大学、海外大学一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜
TKUクラス東京家政大学、外部私立大学内部推薦、学校推薦型選抜、総合型選抜

中学校のAdvanced・Standardから進む高校クラスが完全に固定されているわけではありません。本人の希望や成績を踏まえ、進路目標に合ったクラスを選びます。

また、Creative Learningコース内では、高校進級時に希望と成績に応じてクラスを移動できる仕組みがあります。入学後に進路希望が変化した場合にも対応しやすい設計です。

現在の進学実績は新コース制導入前の成果も含む

2025年度から始まった新しいコース制は、導入からまだ日が浅く、2026年度の進学実績は主に旧コース制で学んだ卒業生によるものです。

そのため、現在公表されている実績は学校のこれまでの進路指導力を確認する材料にはなりますが、新しいSA・CA・TKUクラスの成果を直接示す数字ではありません。

今後は、新コース制の卒業生がどのような大学へ進学するのか、東京家政大学への内部進学者数や国公立・難関私立大学の実績がどのように変化するのかを確認する必要があります。

中学校から高校への内部進学

東京家政大学附属女子中学校の生徒は、併設する高等学校へ進学することを基本としています。

高校進学時には、中学校3年間の学力を確認するための参考として高校入試を受験しますが、学校公式の案内では、学習面・生活面に特に問題がなければ、希望者は高等学校へ進学できるとされています。

ただし、中学校の成績や出席状況、学校生活への取り組みを軽視してよいという意味ではありません。高校のクラス選択にも関わるため、中学校から継続して学習習慣を整えることが重要です。

「ヴァンサンカン・プラン」で将来から進路を考える

学校では、25歳になった自分の姿を考えるキャリア教育「ヴァンサンカン・プラン」を行っています。

大学合格を最終目標とするのではなく、大学で何を学び、その学びを将来どのように生かしたいのかを考えることが特徴です。

中学校では、キャリアガイダンス、母校訪問、OG講演会、ボランティア体験などを通して、働くことや社会との関わりについて考えます。

高校では、大学の学部・学科研究、東京家政大学の学科別説明会、大学教員による模擬授業、大学生との交流などを通して、進路を具体化していきます。

同じキャンパスを生かした進路支援

東京家政大学と中学校・高等学校が同じ板橋キャンパスにあるため、内部進学を希望する生徒は、大学の学びや雰囲気を身近に確認できます。

大学教員による授業、学部・学科説明会、大学生との座談会などを通して、各学科の授業内容、取得できる資格、大学生活について理解を深めます。

大学へ進学してから「想像していた内容と違った」と感じることを防ぎ、自分の興味と学科の学びが合っているかを事前に確かめられることは、同一キャンパス型の附属校ならではの利点です。

外部大学を目指す生徒にとっても、大学教員の講義や専門的な施設に触れる経験は、学びたい分野を見つけるきっかけになります。

海外大学への進学も選択肢

学校では、海外大学への進学を支援する協定校推薦制度や進学プログラムも用意しています。

英語資格、学校成績、志望理由など、制度ごとに条件がありますが、国内大学だけでなく、海外で学ぶことを検討できる環境です。

海外大学進学では、授業料、生活費、滞在資格、英語資格など、国内進学とは異なる準備が必要です。希望する場合は、高校入学後の早い段階から進路担当者へ相談し、必要な英語力と出願準備を確認しましょう。

進学実績を見るときの注意点

大学合格実績を確認する際は、大学名や合格者数だけでなく、次の点も確認することが大切です。

  • 合格者数が延べ人数か、実人数か
  • 最終的な進学者数は何名か
  • 中学校から入学した生徒と高校から入学した生徒の実績
  • 各クラスの在籍人数と進学先
  • 一般選抜、内部推薦、指定校推薦、総合型選抜の割合
  • 新コース制の卒業生による実績か
  • 国公立大学受験に必要な科目を学校で履修できるか
  • 希望学部への内部推薦基準
  • 外部大学受験と内部推薦の扱い

学校説明会では、全体の進学実績だけでなく、Advanced・Standardから高校のどのクラスへ進む生徒が多いのか、各クラスからどのような大学を目指しているのかも質問するとよいでしょう。

東京家政大学附属女子中学校は、東京家政大学への内部進学という安心感を持ちながら、国公立大学、難関私立大学、医療系大学、女子大学、芸術系大学などへ挑戦できる学校です。

附属大学の専門分野に魅力を感じる生徒にも、入学後に自分の可能性を広げて外部大学を目指したい生徒にも対応できることが、大学附属女子校としての大きな強みといえるでしょう。

学費や諸経費について|中高6年間と大学進学を見据えた費用

東京家政大学附属女子中学校の2026年度学費は、入学金が20万円、入学後に納める授業料や教育充実費、給食費、行事・副教材費などが年額約113万円です。

学校公式サイトに掲載されている費目別一覧を基準にすると、入学金を含む中学1年次の学校納入金は約133万1,000円となります。

ただし、この金額には制服、体育着、通学用品、修学旅行などの校外授業、クラブ活動、希望制の海外研修、通学定期券などは含まれていません。私立中高一貫校を選ぶ際は、中学1年次だけでなく、中高6年間、更に東京家政大学へ内部進学する場合は大学卒業までの10年間を見通しておくことが大切です。

なお、2027年度入学生に適用される学費は今後改定される可能性があります。以下では、2026年度に学校が公表している金額を参考として整理します。

2026年度中学1年次の学費

費目2026年度の金額備考
入学金200,000円入学手続時に納入
授業料468,000円年額
教育充実費300,000円年額
給食費102,300円中学生全員のスクールランチ費
PTA会費18,000円年額
生徒会費6,000円年額
日本スポーツ振興センター掛金460円年額
PTA入会金5,000円入学初年度のみ
生徒会入会金1,000円入学初年度のみ
行事・副教材費230,400円タブレット端末利用料を含む
入学後納入金1,131,160円入学金を除く
初年度合計1,331,160円入学金と入学後納入金の合計

授業料、教育充実費、給食費、PTA会費、生徒会費は、1学期から3学期までの3回に分けて納入します。日本スポーツ振興センター掛金、入会金、行事・副教材費などは、原則として1学期にまとめて納入します。

入学金は、入学手続期限までに納める必要があります。一度納入した入学金は、原則として返還されないため、併願校の合格発表日と入学手続期限を確認しておきましょう。

公式ページ内で行事・副教材費の表示に差がある

2026年8月時点の学校公式学費ページでは、費目別一覧における行事・副教材費が23万400円、入学後納入金の合計が113万1,160円と掲載されています。

一方、同じページ内にある学期別の納入例では、行事・副教材費が24万3,500円、年間合計が114万4,260円となっており、1万3,100円の差があります。

記事では費目別一覧の金額を基準にしていますが、実際の請求額については、合格後に配付される入学予定者向け資料や学校への問い合わせで確認してください。

学費や諸経費は経済情勢や教育内容によって改定されることもあるため、過年度の学校案内や受験情報サイトだけで判断せず、入学年度の公式資料を見ることが重要です。

中学校では給食費が年間10万2,300円

中学生は3年間、ランチルームで完全給食のスクールランチを食べます。2026年度の給食費は年間10万2,300円で、学費とともに3期へ分けて納入します。

家庭から毎日弁当を持参する必要がないことは、保護者にとって大きな利点です。一方、私立中学校の学費を比較する際には、授業料や施設費だけでなく、給食費を含めた年間負担で比べる必要があります。

スクールランチには、栄養バランスを考えた献立や食育の要素も含まれます。食物アレルギーがある場合は、対応方法、除去食や代替食の範囲、必要な提出書類について事前に確認しましょう。

タブレット端末利用料は行事・副教材費に含まれる

学校では、1人1台のタブレット端末を授業、課題提出、探究学習、プレゼンテーションなどに活用しています。

2026年度は、タブレット端末利用料が行事・副教材費に含まれています。そのため、学校指定端末を別途一括購入する費用は、主要な学費一覧には掲載されていません。

ただし、端末の故障や紛失時の負担、ケースやキーボードなどの付属品、通信環境、卒業時の端末の扱いについては確認が必要です。

行事・副教材費は学年ごとに異なるため、中学2年次・3年次も中学1年次と同額になるとは限りません。

制服や体育着などの制定品は別途必要

入学時には、制服、シャツ、スカートまたはスラックス、リボンやネクタイ、セーター、ベスト、コート、体育着、上履き、通学鞄などを準備します。

制服は2025年度からリニューアルされており、正装として必要な指定品のほか、オプションスカートなども用意されています。購入する枚数やオプション品の選択によって総額が変わります。

入学時には春夏・秋冬の制服をまとめて準備するだけでなく、成長に伴う買い替えや洗い替えも必要です。特に中学生は身長や体格が大きく変化する時期であるため、6年間で追加購入が発生することを見込んでおきましょう。

制定品の最新価格は、合格後の採寸案内や販売店の資料で確認してください。

修学旅行や校外授業の費用は別途負担

学校公式の学費一覧では、修学旅行などの校外授業に必要な費用は別途負担とされています。

中学校では、鎌倉探訪、English Camp、沖縄で行う「ふれあいと学びの旅」などがあります。交通費、宿泊費、体験費、食事代などが必要となり、行事によっては事前に積立を行う場合もあります。

行事・副教材費にどこまで含まれ、どの行事が別途徴収になるのかは、学年や年度によって異なります。学校説明会では、次の点を確認しておくと安心です。

  • 中学3年間の宿泊行事と校外学習の総額
  • 修学旅行費の積立開始時期
  • English Campの費用
  • 欠席した場合の返金方法
  • 行事内容が変更された場合の追加徴収

希望制の海外研修は学費とは別に準備

中学3年生の希望者を対象とするニュージーランドでのターム留学をはじめ、学校には複数の海外研修プログラムがあります。

海外研修へ参加する場合は、授業料や行事費とは別に、航空運賃、現地授業料、ホームステイ費、保険料、査証関連費、現地交通費、通信費、小遣いなどが必要です。

為替相場や燃油価格によって総額が変動しやすいため、将来的に参加する可能性がある場合は、中学校入学時から資金計画へ組み込んでおくと安心です。

研修によっては、英語資格、学校成績、出席状況、面接などの参加条件が設けられる場合があります。費用だけでなく、選考条件やキャンセル時の取り扱いも確認しましょう。

クラブ活動にも部費や用具代がかかる

クラブ活動では、部費、用具、ユニフォーム、衣装、楽器、大会参加費、交通費、合宿費などが別途必要になる場合があります。

特に、全国大会を目指すドリルチーム部や大会出場の多い運動部では、衣装や遠征に関する費用が発生する可能性があります。ブラスバンド部では、担当する楽器によって購入やメンテナンスに必要な費用が異なります。

入部前には、通常の部費だけでなく、年間を通した大会、合宿、遠征、発表会を含む総額を確認しましょう。

中学校3年間の学校納入金は約358万円が一つの目安

2026年度中学1年次の費用が2年次・3年次も同程度で推移すると仮定した場合、中学校3年間の学校納入金は約358万円となります。

学年概算額計算上の扱い
中学1年約1,331,000円入学金と初年度納入金を含む
中学2年約1,125,000円入学金・入会金を除き、行事・副教材費を初年度と同額と仮定
中学3年約1,125,000円入学金・入会金を除き、行事・副教材費を初年度と同額と仮定
3年間合計約3,581,000円修学旅行などの別途費用を除く

これは2026年度の初年度金額を用いた単純な試算です。行事・副教材費は学年によって異なり、学費そのものが改定されることもあります。

制服、通学、校外授業、クラブ活動、海外研修などを含めると、実際の3年間の負担はこの金額より高くなります。

高校進学後も年間約92万円が参考額

2026年度の東京家政大学附属女子高等学校では、入学後納入金が91万9,820円と公表されています。外部から高校へ入学する場合は、これに入学金20万円が加わり、初年度は約112万円です。

高校の費目2026年度参考額
入学金200,000円
授業料483,600円
教育充実費252,000円
PTA会費18,000円
生徒会費6,000円
日本スポーツ振興センター掛金1,720円
PTA・生徒会入会金6,000円
行事・副教材費152,500円
入学後納入金919,820円
入学金を含む初年度参考額1,119,820円

高校の行事・副教材費は、学校公式ページでも2025年度の参考額とされています。実際の2026年度請求額や、内部進学生に対する高校入学金・入会金の扱いは、内部進学時の案内で確認する必要があります。

高校では中学校のような全員給食ではないため、給食費は主要な納入金に含まれていません。昼食代についても別に考えておきましょう。

中高6年間の学校納入金は単純計算で約653万円

2026年度の中学校・高等学校の学費が6年間変わらず、高校進学時にも公表されている入学金を納めると仮定した場合、学校納入金は単純計算で約653万円となります。

期間概算額
中学校3年間約358万円
高等学校3年間約295万円
中高6年間約653万円

この金額は、現在公表されている費用を同額のまま当てはめた参考値に過ぎません。次の費用は含まれていません。

  • 制服、体育着、鞄などの制定品
  • 通学定期券
  • 修学旅行などの校外授業
  • クラブ活動の部費、用具、合宿、遠征
  • 希望制の海外研修
  • 検定料や模擬試験料
  • 大学受験の出願料や受験会場への交通費
  • 学費改定による増額

実際の家計計画では、学校納入金だけでなく、毎年一定額の予備費を用意しておくことをおすすめします。

東京家政大学へ進学する場合は10年間で考える

東京家政大学への内部進学を希望する場合、中学校3年間、高校3年間、大学4年間を合わせた10年間の教育期間となります。

大学の入学金や授業料、実験実習費は、学部や学科によって異なります。特に栄養、看護、リハビリテーション、造形などの分野では、教材、実習着、実験、学外実習、資格取得に関する費用が加わることがあります。

附属大学への進学制度は進路面で安心材料となりますが、大学進学後の費用が免除される制度ではありません。内部推薦を考える家庭も、中学校入学時から大学卒業までの資金計画を立てておきましょう。

入試成績による特別奨学生制度

東京家政大学附属女子中学校には、入学試験の成績が優秀な受験生を対象とする特別奨学生制度があります。

区分対象主な給付内容
S特待Advanced入学者初年度は入学金・授業料相当額、2・3年次は授業料相当額
A特待Advanced・Standard入学者初年度は入学金・教育充実費相当額、2・3年次は教育充実費相当額
B特待Advanced・Standard入学者初年度の入学金・教育充実費相当額

S特待とA特待の2年次・3年次の給付には、進級時の継続審査があります。入学時に認定されても、3年間の給付が無条件で保証されるわけではありません。

特別奨学生として認定されなかった生徒も、入学後に優秀な成績を収めることで、進級時に特待生となる制度があります。附属高校へ進学する際にも、中学校での成績が優秀な生徒を対象とする一貫生特待生制度が設けられています。

学年末成績優秀者への奨学金

特待生制度とは別に、学年末成績優秀者を対象とする細井愛子名誉教授記念奨学金があります。

審査を経て、中学2年進級時と中学3年進級時に、それぞれ12万円が支給されます。ただし、入学時にS特待またはA特待となった生徒は選考対象から除かれます。

返済を必要としない給付型の奨学金であり、入学後の努力を評価する制度です。

家計急変時には奨学基金鳩友会による支援

在学中に保護者が突発的な災害や病気などで亡くなり、学費の支払いが困難になった場合には、奨学基金鳩友会による支援制度があります。

対象となった場合は、授業料と施設設備維持充実費の全額が奨学金として支給され、返済の義務はありません。

対象条件や申請方法は個別の事情によって異なるため、家計状況に大きな変化が生じた場合は、早めに学校へ相談することが大切です。

東京都居住者は授業料軽減助成金も確認

2026年度は、生徒と保護者が東京都内に居住するなどの条件を満たす場合、東京都私立中学校等授業料軽減助成金を利用できます。

2026年度の助成上限は、生徒1人当たり年額12万円です。所得にかかわらず対象となりますが、実際に負担した授業料が上限となり、利用には申請が必要です。

特待生制度によって授業料負担がない場合などは、助成対象とならないことがあります。制度の金額、居住要件、申請時期は年度によって変更される可能性があるため、東京都私学財団や学校からの案内を確認してください。

高校進学後は、国の高等学校等就学支援金や東京都の授業料軽減助成金など、別の支援制度を利用できる場合があります。

学校債や強制的な寄付はない

学校公式サイトでは、学校債や強制的な寄付などの特別な費用はないと案内されています。

ただし、任意の寄付やPTA活動、奨学基金への協力などが案内される可能性はあります。任意のものについては、目的や金額を確認したうえで各家庭が判断できます。

入学前に確認しておきたい費用

学費や諸経費を比較する際は、初年度納入金だけでなく、次の項目を学校説明会や入学予定者説明会で確認しましょう。

  • 2027年度の入学金、授業料、教育充実費
  • 行事・副教材費の確定額
  • 公式ページ内で異なる納入金額の正しい金額
  • 制服、体育着、鞄などの制定品総額
  • タブレット端末の故障・紛失時の負担
  • 中学3年間の宿泊行事と修学旅行費
  • クラブ活動の部費、用具、合宿、遠征費
  • 海外研修の参加費とキャンセル規定
  • 附属高校進学時の入学金や制定品購入費
  • 特待生制度の認定条件と継続審査
  • 自治体の授業料助成制度

東京家政大学附属女子中学校の2026年度初年度納入金は、学校公式の費目別一覧を基準にすると約133万円です。スクールランチやタブレット端末利用料を含む一方、制服、校外授業、クラブ活動、海外研修などは別途必要です。

中学校3年間で約358万円、中高6年間の学校納入金だけで約653万円を一つの参考とし、大学への内部進学も検討する場合は10年間の教育費を見通すことが、安心して学校生活を支えるためのポイントです。

入試情報と合格の目安|多様な入試方式とクラス別の難度

東京家政大学附属女子中学校では、一般的な国語・算数の2科入試と国語・算数・社会・理科の4科入試に加え、適性検査型入試、英検利用入試、国語または算数の1科入試を実施しています。

得意科目やこれまで進めてきた受験勉強に合わせて入試方式を選べることが特徴です。また、入学後の学習目標に応じて、Advanced(特進クラス)Standard(進学クラス)のいずれかを選択して出願します。

2026年8月時点では、2027年度入試の正式な募集要項は公表されていません。以下では、現在確認できる2026年度募集要項を基に入試制度を整理します。試験日、募集人数、入試方式は変更される可能性があるため、2027年度の正式要項が公表された後に必ず確認してください。

2026年度は合計150名を募集

2026年度入試では、Advancedが合計60名、Standardが合計90名、全体で150名を募集しました。

入試回試験日時入試方式募集人数
第1回2月1日(日)午前2科・4科入試Advanced 15名
Standard 30名
第2回2月1日(日)午後特別奨学生2科入試Advanced 15名
Standard 20名
第2回2月1日(日)午後適性検査型入試Advanced 5名
Standardへのスライド合格あり
第3回2月2日(月)午前2科・4科入試
英検利用プラス1科セレクト入試
Advanced 15名
Standard 15名
第4回2月2日(月)午後国語・算数1科セレクト入試Standard 10名
第5回2月3日(火)午後2科入試Advanced 5名
Standard 10名
第6回2月5日(木)午前2科入試Advanced 5名
Standard 5名

募集人数は各方式を合計した人数であり、実際の合格者数は受験者数や得点状況によって変わります。

第1回は募集人数が最も多く、東京家政大学附属女子中学校を第一志望とする受験生が受けやすい日程です。一方、第5回・第6回は募集人数が少ないため、後半日程だから合格しやすいとは限りません。

受験料は複数回出願しても2万円

2026年度の受験料は2万円で、複数回出願する場合も同一料金でした。

第1回から第6回まで複数の受験機会があるため、第一志望者は複数回受験を組み込みやすい制度です。一度合格した後も、上位クラスへの合格や特待生認定を目指して再受験できる場合があります。

ただし、出願時に登録していない回を後から受験する場合の手続や出願締切は、入試回によって異なります。後半回を受験する可能性がある場合は、出願方法をあらかじめ確認しておきましょう。

第1回は2科または4科を選択

第1回は、国語・算数の2科入試、または国語・算数・社会・理科の4科入試から選択します。

科目試験時間配点
国語45分100点
算数45分100点
社会・理科2科合わせて45分社会50点・理科50点

2科受験は200点満点、4科受験は300点満点です。

4科受験生については、4科合計点を1.5で割って200点満点に換算した得点と、国語・算数の2科合計点を比較し、高い方の得点を合否判定に採用します。

例えば、国語60点、算数50点、社会・理科70点の場合、2科合計は110点、4科合計180点を換算した得点は120点です。この場合は、より高い120点が判定に使われます。

4科受験生は、社会・理科で得点を伸ばせなかった場合でも、国語・算数の2科得点で判定を受けられます。そのため、4科を継続して学習してきた受験生にとって、不利になりにくい判定方法です。

AdvancedとStandardでは合格基準が異なる

AdvancedとStandardは同じ入試問題を使用する場合がありますが、合格基準点はAdvancedの方が高く設定されます。

Advancedを選択して受験した場合は、まずAdvancedの合否を判定します。Advancedの基準へ届かなかった場合には、続いてStandardへのスライド合格を判定します。

一方、Standardを選択して出願した場合は、Standardのみの合否判定となります。高得点を取っても、入試時点でAdvanced合格へ変更される制度ではありません。

出願クラス合否判定
AdvancedAdvanced合格を判定し、基準へ届かなかった場合はStandardへのスライド合格を判定
StandardStandardのみを判定

入学後は、進級時に本人の希望と成績を踏まえてクラスを移動できます。Standardへ入学した後に学力を伸ばしてAdvancedを目指すことも、学習状況に応じてAdvancedからStandardへ移ることも可能です。

第2回は特別奨学生入試

2月1日午後の第2回は、特別奨学生入試として実施されます。国語・算数の2科入試と、適性検査型入試から選択できます。

2科入試では、AdvancedとStandardのいずれかを選択します。Advanced合格者はS特待・A特待・B特待、Standard合格者はA特待・B特待の判定対象となります。

特待生に認定された場合は、区分に応じて入学金、授業料、教育充実費相当額の奨学金が給付されます。特待生の継続には進級時の審査があるため、入学後も一定の成績を維持する必要があります。

公立中高一貫校対策を生かせる適性検査型入試

第2回では、公立中高一貫校を目指して適性検査対策を進めてきた受験生向けに、適性検査型入試も実施されます。

出願時に、適性検査Ⅰ・Ⅱの2検査型と、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3検査型から選択します。各検査は45分・100点満点です。

方式試験科目満点
Ⅰ・Ⅱ型適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ200点
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ、適性検査Ⅲ300点

3検査を受けた場合は、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの合計点を1.5で割って200点満点に換算し、Ⅰ・Ⅱの2検査合計と比較して、高い方を採用します。

適性検査型入試はAdvancedのみを選択して出願します。Advancedの基準へ届かなかった場合には、Standardへのスライド合格が判定されます。

文章や資料、グラフなどから必要な情報を読み取り、考えた過程を式や文章で説明する力が必要です。公立中高一貫校対策を進めてきた受験生は、これまでの学習を生かして併願できます。

第3回は英検を利用できる

第3回では、通常の2科・4科入試に加え、英検利用プラス1科セレクト入試を選択できます。

英検利用入試は、英検の所持級による資格点、当日の英語面接、国語または算数の得点を合わせて判定します。

試験内容配点
英検4級資格点40点
英検3級以上資格点50点
英語面接50点
国語または算数100点
合計200点

英語面接は受験生1名に対して試験官2名で行われ、時間は約10分です。日本人の英語科教員とネイティブ教員が担当します。

英検の級を持っているだけで合格できる入試ではありません。資格点に加えて、当日の英語面接と国語または算数で得点する必要があります。

英語を継続して学び、英検4級以上を取得している受験生や、英語による受け答えを得意とする受験生に向いています。

第4回は国語または算数の1科入試

第4回は、国語または算数の得意な一方を選択して受験する1科セレクト入試です。試験時間は60分、100点満点で、Standardのみを募集します。

国語は、長文読解、聞き取り問題、作文の3題で構成されます。読解問題では物語文が出題され、作文ではテーマに沿って200字程度で記述します。

算数は、聞き取り問題を含む全6題で構成されます。計算、文章題、特殊算、図形など、中学受験算数の基本的な分野が幅広く出題されます。

選択科目主な出題内容
国語物語文の長文読解、聞き取り問題、200字程度の作文
算数聞き取り問題、計算、文章題、特殊算、基本的な図形問題

1科入試だから準備が少なくてよいとは限りません。一つの科目だけで合否が決まるため、得意科目で安定して得点できる力が必要です。

また、第4回は特待生判定の対象外です。特待生やAdvanced合格を目指す場合は、他の入試回を利用する必要があります。

第5回・第6回は国語と算数の2科入試

第5回と第6回は、国語・算数各100点の2科入試です。第5回は2月3日午後、第6回は2月5日午前に実施されました。

後半日程は募集人数が少なく、他校の結果を受けて出願する受験生も加わります。受験者数が少ない年でも、募集人数との関係によって競争が厳しくなる場合があります。

東京家政大学附属女子中学校への志望度が高い場合は、後半回だけに絞らず、募集人数が多い第1回から受験する方が合格の機会を広げやすいでしょう。

2025年度の合格最低点

2026年8月時点で学校公式サイトに掲載されている最新の得点結果は、2025年度入試です。

2025年度は、2026年度とは一部の入試方式や日程が異なるため、合格最低点をそのまま当てはめることはできません。ただし、AdvancedとStandardの難度差を考える参考にはなります。

2025年度入試Advanced合格最低点Standard合格最低点
第1回・2科140点/200点110点/200点
第1回・4科210点/300点168点/300点
第2回・2科136点/200点101点/200点
第3回・2科141点/200点93点/200点
第3回・4科208点/300点140点/300点
第4回・算数1科68点/100点56点/100点
第5回・国語1科46点/100点35点/100点
第6回・2科140点/200点90点/200点

Advancedでは、複数の入試回で合格最低点が得点率約7割となっています。Standardは入試回によって差がありますが、第1回では得点率約55%が最低点でした。

後半回では最低点が低く見える年もありますが、問題の難度、募集人数、受験者層によって大きく変動します。最低点ぎりぎりを目標にするのではなく、余裕を持った得点を目指すことが重要です。

合格の目安はAdvancedで7割台、Standardで6割前後

過年度の得点結果を踏まえると、当面の学習目標は次のように考えられます。

志望クラス2科入試の目標4科入試の目標
Advanced140点以上を最低ラインとし、150点以上を安定して取る210点以上を最低ラインとし、225点以上を目指す
Standard110点前後を最低ラインとし、120点以上を安定して取る165点前後を最低ラインとし、180点以上を目指す

これは学校が2027年度入試の合格基準として公表した数字ではなく、過年度実績から考えた学習上の目安です。

Advancedを目指す場合は、標準問題を落とさず、国語と算数の両方で7割前後を取れる力が必要です。Standardを目指す場合も、後半回の変動を考えると、過去問題で6割程度を安定させておくと安心です。

教科ごとの足切りはないがバランスも見られる

学校公式の入試Q&Aでは、教科ごとの基準点は設けず、合計得点で合否を決めると説明されています。

ただし、各教科のバランスは考慮されます。一つの科目だけが極端に低い答案よりも、国語と算数の両方で基本問題を確実に得点できる状態が望ましいでしょう。

算数が得意な受験生も、漢字、語句、基本的な読解問題を落とさないようにします。国語が得意な受験生も、計算、一行問題、基本図形などを得点源にする必要があります。

国語は読解・聞き取り・作文へ対応

通常の2科・4科入試では、文章の内容を正確に読み、設問の条件に合わせて答える力が必要です。漢字や語句は、短期間でも得点を安定させやすいため、毎日少しずつ反復しましょう。

第4回の1科入試を利用する場合は、長めの物語文に加えて、聞き取り問題と200字程度の作文へ対応する必要があります。

聞き取り問題では、音声を聞きながら重要な言葉や数字をメモし、内容を整理する練習が効果的です。作文では、結論、理由、具体例の順に整理し、制限字数内で書き切る練習を重ねましょう。

算数は基本問題を正確に処理する力が重要

算数では、計算、割合、比、速さ、特殊算、数の性質、場合の数、平面図形など、中学受験の基本分野を幅広く復習します。

難問だけに時間を使うのではなく、計算や一行問題を速く正確に解き、標準的な文章題と図形問題で得点を積み重ねることが重要です。

第4回の1科入試では、放送された条件から数の関係や図形をイメージする聞き取り問題があります。問題文を一度聞いただけで条件を整理できるよう、メモの取り方も練習しておきましょう。

4科受験生は社会・理科を得点源にできる

4科入試では、社会・理科を合わせて45分で解きます。2科合計と4科換算点の高い方が採用されるため、社会・理科が得意な受験生は4科受験を選ぶことで合格の可能性を高められます。

一方、2科で十分な得点を取れる受験生は、社会・理科の結果が振るわなくても2科得点で判定されます。

4科受験を選ぶ場合は、知識の暗記だけでなく、短い時間で問題文、図表、実験結果、地図、統計などを読み取る練習が必要です。

第一志望なら第1回から受験したい

東京家政大学附属女子中学校を第一志望とする場合は、募集人数が最も多い第1回から受験するのが基本です。

第1回でAdvancedを受験すれば、Advancedの基準へ届かなかった場合にもStandardへのスライド合格を判定してもらえます。Advancedへ挑戦できる学力がある受験生は、この仕組みを生かすことができます。

第1回で合格した後、第2回以降に特待生判定を目的として再受験することも可能です。複数回受験する場合は、どの回で合格を確保し、どの回で上位合格や特待生を目指すのかを整理しておきましょう。

午後入試では移動時間に注意

第2回と第4回、第5回は午後3時に試験が始まります。試験開始後25分以内に入室できれば受験可能とされていますが、遅れる場合は学校への連絡が必要です。

午前に別の学校を受験してから移動する場合は、午前入試の終了時刻、最寄り駅までの時間、乗り換え、昼食時間を確認しましょう。

学校は十条駅から徒歩約5分ですが、大学キャンパス内は広いため、駅へ到着してから試験会場へ入るまでの時間にも余裕を持つ必要があります。

2027年度要項が公表されたら確認したい項目

2027年度入試では、2026年度の方式が全て継続されるとは限りません。正式な募集要項が公表されたら、次の点を確認してください。

  • 入試回数と試験日
  • Advanced・Standardの募集人数
  • 2科・4科入試の実施回
  • 適性検査型入試の科目と配点
  • 英検利用入試の対象級と資格点
  • 1科入試の試験科目と出題形式
  • AdvancedからStandardへのスライド合格制度
  • 特別奨学生の判定対象となる入試回
  • 受験料と複数回出願の扱い
  • 出願締切、合格発表、入学手続期限

受験情報サイトに掲載されている入試方式には、過年度に実施された制度が含まれている場合があります。自己アピール型などの名称だけを見て準備を始めず、必ず受験年度の学校公式募集要項を確認しましょう。

東京家政大学附属女子中学校の入試は、2科・4科、適性検査型、英検利用、国語・算数1科という複数の方式から、自分の得意分野に合った受験方法を選べることが特徴です。

Advancedでは7割台、Standardでは6割前後を安定して得点することを一つの目標とし、第一志望者は第1回から複数の受験機会を生かした計画を立てるとよいでしょう。

併願校パターン|チャレンジ校・標準校・安全校を日程別に整理

東京家政大学附属女子中学校の併願校を考える際は、AdvancedとStandardのどちらを目指すかを最初に決めることが重要です。

同じ試験問題を使用する入試回でも、Advancedの合格基準はStandardより高く設定されます。Advancedへ出願した場合はStandardへのスライド合格が判定されますが、Standardへ出願した場合はAdvancedの判定を受けられません。

そのため、Advancedを第一目標とする受験生と、Standardへの確実な合格を目指す受験生では、適切な併願校や受験順が異なります。

また、2026年8月時点では、東京家政大学附属女子中学校を含め、2027年度の正式な入試要項を公表していない学校もあります。以下では2026年度入試の日程と難度を基にした参考例を示しています。実際に出願する際は、各校の2027年度募集要項で試験日、科目、合格発表、手続期限を確認してください。

併願校は3段階に分けて考える

受験校は、模試の偏差値だけでなく、過去問題の得点や入試方式との相性を踏まえ、チャレンジ校・標準校・安全校の3段階に分けて考えます。

区分学校の位置付け確認したい状態
チャレンジ校現在の学力よりやや高く、合格すれば進学したい学校模試では合格可能性が低めでも、過去問題で合格最低点へ近づいている
標準校現在の学力とおおむね合い、第一志望・第二志望となる学校過去問題で合格最低点を複数回上回っている
安全校早い段階で合格を確保するための学校複数年度の過去問題で合格最低点を余裕を持って上回り、実際に進学できる

安全校とは、単に偏差値が低い学校ではありません。合格した場合に入学してよいと本人と家庭が納得しており、過去問題でも安定して合格圏へ入っている学校を選ぶ必要があります。

難度別の主な併願校候補

東京家政大学附属女子中学校は入試回や希望クラスによって難度が異なるため、次の区分は固定的な順位ではありません。模試の種類、受験日、特待入試か一般入試かによって前後します。

難度区分主な学校候補併願時の考え方
チャレンジ校候補淑徳巣鴨中学校、十文字中学校、女子聖学院中学校Advanced志望者を中心に検討する。午後入試や後半回を活用できる
標準校候補東京家政大学附属女子中学校、文京学院大学女子中学校本人の学力、英語力、探究型入試との相性に応じて組み合わせる
安全校候補京華女子中学校、瀧野川女子学園中学校複数回入試を活用し、過去問題で余裕を持って合格圏に入る回を選ぶ

淑徳巣鴨中学校は共学校、それ以外は女子校です。女子校のみを希望する場合は、学校の難度だけでなく、女子教育、校風、大学附属・系列制度、通学時間も含めて比較しましょう。

チャレンジ校候補|淑徳巣鴨中学校

淑徳巣鴨中学校は、豊島区西巣鴨にある共学校です。都営三田線西巣鴨駅、JR埼京線板橋駅、都電荒川線庚申塚停留場などを利用できます。

東京家政大学附属女子中学校からも比較的近く、板橋・北区周辺で学校を探す家庭にとって検討しやすい併願校です。

2026年度は、2月1日午前の一般入試、2月1日午後のスカラシップ入試をはじめ、2月2日午前・午後、2月3日午前、2月4日午前に入試が行われました。

スーパー選抜コースのスカラシップ入試は、東京家政大学附属女子中学校のAdvancedより高い難度を想定して準備する必要があります。特進コースの一般入試も受験者が多く、単純な安全校として扱うことはできません。

東京家政大学附属女子中学校を2月1日午前に受験し、同日午後に淑徳巣鴨中学校へ挑戦する組み方も考えられます。ただし、午前入試終了後の移動、昼食、集合時刻を事前に確認しましょう。

チャレンジ校候補|十文字中学校

十文字中学校は、豊島区北大塚にある女子校です。JR山手線巣鴨駅・大塚駅、都営三田線巣鴨駅などから通学できます。

女子校としての教育環境、探究学習、英語教育、大学進学実績を重視する家庭にとって、東京家政大学附属女子中学校と比較しやすい学校です。

2026年度は、2月1日に2科・4科入試、英検利用入試、思考作文入試などが設けられ、受験生の得意分野に応じて方式を選べる入試となっていました。

十文字中学校を第一志望またはチャレンジ校とし、2月1日午後以降に東京家政大学附属女子中学校を受験する組み方が考えられます。

ただし、東京家政大学附属女子中学校で募集人数が最も多い第1回を受験できなくなる場合があります。本校への志望度と十文字中学校への志望度を比較し、2月1日午前にどちらを受けるか決めましょう。

チャレンジ校候補|女子聖学院中学校

女子聖学院中学校は、北区中里にあるキリスト教系の女子校です。JR山手線・東京メトロ南北線の駒込駅から通学できます。

2026年度は、2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午前・午後、2月4日午後に受験機会がありました。2科・4科入試のほか、BaM表現力入試や英語資格利用入試も実施されています。

東京家政大学附属女子中学校と同様に、英語教育、発表活動、女子教育を重視する学校ですが、キリスト教教育を教育の柱としている点は大きく異なります。

2月1日午前に東京家政大学附属女子中学校を受験した後、女子聖学院中学校の午後入試を利用することもできます。また、2月2日午前に東京家政大学附属女子中学校、2月2日午後に女子聖学院中学校という組み合わせも考えられます。

標準校候補|東京家政大学附属女子中学校

東京家政大学附属女子中学校を第一志望とする場合は、募集人数が最も多い2月1日午前の第1回から受験するのが基本です。

2026年度は、次のような受験機会が設けられていました。

日程主な入試方式活用方法
2月1日午前2科・4科第一志望者が合格を目指す中心的な入試
2月1日午後特別奨学生2科・適性検査型特待生やAdvanced合格を目指して挑戦する
2月2日午前2科・4科、英検利用プラス1科第1回の結果を受けて再挑戦する
2月2日午後国語・算数1科セレクト国語または算数の得意科目を生かす
2月3日午後2科他校の午前入試と組み合わせる
2月5日午前2科最後まで本校を目指す受験機会

Advancedへ出願すると、Advancedの基準に届かなかった場合にStandardへのスライド合格が判定されます。そのため、Standardでも入学したいと考えており、Advancedの合格圏へ近づいている受験生は、Advanced出願を検討できます。

一方、特待生入試や後半回だけに合格機会を限定するのは危険です。第一志望者は第1回で合格を確保することを目標に準備しましょう。

標準校候補|文京学院大学女子中学校

文京学院大学女子中学校は、文京区本駒込にある大学併設の女子校です。JR山手線・東京メトロ南北線の駒込駅、都営三田線千石駅などを利用できます。

東京家政大学附属女子中学校と同じく、大学との連携、英語教育、理数教育、探究活動を重視しています。大学附属女子校という共通点はありますが、併設大学の学問分野や内部進学制度は異なります。

2026年度は2科・4科型、適性検査型、英語インタラクティブ入試などが行われ、2月1日午後には特待選抜、2月4日午前にも入試が設けられていました。

東京家政大学附属女子中学校の第1回を受験した後、2月1日午後に文京学院大学女子中学校へ挑戦することも考えられます。英語を得意とする受験生は、両校の英語利用入試を比較するとよいでしょう。

安全校候補|京華女子中学校

京華女子中学校は、文京区白山にある女子校です。都営三田線白山駅、東京メトロ南北線本駒込駅などを利用できます。

2026年度は、2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午後、2月4日午前、2月6日午前に入試が行われました。2科・4科型に加え、適性検査型や英検利用ベスト2入試なども設けられています。

複数回をまとめて出願できる制度があり、2月1日午前で合格できなかった場合に、後の回で受験実績を考慮する仕組みも案内されています。

東京家政大学附属女子中学校を第一志望とする場合は、京華女子中学校の2月1日午後、2月3日午後、2月4日午前などを組み合わせやすいでしょう。

ただし、特待入試や英検利用入試は一般入試より難度が高くなる場合があります。安全校として考える場合は、受験する回の過去問題で安定して合格圏へ入っているかを確認してください。

安全校候補|瀧野川女子学園中学校

瀧野川女子学園中学校は、北区上中里にある女子校です。JR京浜東北線上中里駅、JR山手線・東京メトロ南北線駒込駅などを利用できます。

東京家政大学附属女子中学校と同じ北区・板橋区周辺から通学しやすく、女子校、ICT教育、探究・創造性教育を重視する学校として比較できます。

複数回の入試に加え、一般的な教科型だけでなく、得意分野を生かせる入試も用意されています。東京家政大学附属女子中学校の午後入試や後半回と組み合わせやすい学校です。

安全校候補とする場合でも、教育内容、校則、進学実績、通学時間を確認し、合格した場合に進学できるかを親子で話し合っておきましょう。

併願パターン例1|東京家政大学附属女子中学校を第一志望とする場合

日程午前午後
1月埼玉県内などの学校で合格を一つ確保し、試験会場の雰囲気に慣れる
2月1日東京家政大学附属女子中学校 第1回同校特別奨学生入試、京華女子中学校、女子聖学院中学校など
2月2日東京家政大学附属女子中学校 第3回同校1科セレクト、女子聖学院中学校など
2月3日淑徳巣鴨中学校、女子聖学院中学校など東京家政大学附属女子中学校 第5回
2月4日京華女子中学校、文京学院大学女子中学校など女子聖学院中学校など
2月5日東京家政大学附属女子中学校 第6回休養または追加出願の検討

第一志望者向けの基本的な組み方です。2月1日と2月2日に本校を受験しながら、午後入試で別の合格も目指します。

ただし、同じ日に午前・午後の2校を受験すると、本人の負担が大きくなります。1月中に進学してもよい学校の合格を確保できている場合は、午後入試を減らし、本校の試験へ集中する選択もあります。

併願パターン例2|Advancedを第一目標とする場合

日程受験校候補
2月1日午前東京家政大学附属女子中学校 Advanced
2月1日午後同校特別奨学生入試、淑徳巣鴨中学校、女子聖学院中学校
2月2日午前東京家政大学附属女子中学校 Advanced、またはチャレンジ校
2月2日午後淑徳巣鴨中学校、女子聖学院中学校など
2月3日淑徳巣鴨中学校、十文字中学校など
2月4日以降本校の後半回、京華女子中学校など

Advancedを目指す場合は、Standardへのスライド合格を含めて2月1日に本校の合格を確保し、その後に特待生やチャレンジ校へ挑戦する形が考えられます。

本校のStandard合格を得た後にAdvancedや特待生を目指して再受験する場合は、既に得た合格資格がどのように扱われるか、入学手続期限までに何を納入する必要があるかを確認しましょう。

併願パターン例3|上位校を2月1日午前に受験する場合

日程受験校候補
2月1日午前十文字中学校、淑徳巣鴨中学校、女子聖学院中学校
2月1日午後東京家政大学附属女子中学校 特別奨学生入試
2月2日午前東京家政大学附属女子中学校 第3回
2月2日午後東京家政大学附属女子中学校1科セレクト、京華女子中学校など
2月3日以降本校の後半回と安全校候補を組み合わせる

2月1日午前に上位校へ挑戦し、午後から東京家政大学附属女子中学校を受験するパターンです。

ただし、本校で募集人数が最も多い第1回を受験できません。東京家政大学附属女子中学校への志望度が高い場合は、2月1日午前の受験機会を逃すリスクを慎重に考える必要があります。

併願パターン例4|適性検査型を活用する場合

日程受験校候補
2月1日午前公立中高一貫校型の私立併願校、京華女子中学校適性検査型など
2月1日午後東京家政大学附属女子中学校 適性検査型
2月2日適性検査型を実施する併願校、または本校の教科型入試
2月3日公立中高一貫校本番、または私立併願校
2月5日東京家政大学附属女子中学校 2科入試

公立中高一貫校を中心に対策してきた受験生は、東京家政大学附属女子中学校の適性検査型入試を利用できます。

ただし、本校の適性検査型はAdvancedへ出願する方式で、Advancedの基準へ届かなかった場合にStandardへのスライド合格が判定されます。

後半回は国語・算数の教科型入試となるため、複数回受験する可能性がある場合は、適性検査対策だけでなく、計算、漢字、読解、特殊算などの私立型対策も進めておきましょう。

英検利用入試を組み込む場合

東京家政大学附属女子中学校では、2026年度第3回で英検利用プラス1科セレクト入試が行われました。英検4級以上の資格点、英語面接、国語または算数の得点で判定されます。

女子聖学院中学校、文京学院大学女子中学校、京華女子中学校などにも、英語資格や英語力を生かせる入試があります。

英語入試を併願する場合は、各校で次の点が異なることに注意しましょう。

  • 利用できる英検の最低級
  • 資格点への換算方法
  • 当日の英語面接や筆記試験の有無
  • 国語・算数のうち何科目を受験するか
  • Advancedや特待生の判定対象になるか

同じ英検3級を持っていても、学校によって加点方法や必要な当日試験が異なります。資格だけに頼らず、国語・算数と英語面接の準備を進めましょう。

1月入試で「進学してもよい学校」の合格を確保する

東京家政大学附属女子中学校を第一志望とする場合でも、可能であれば1月中に進学してもよい学校の合格を確保しておくと安心です。

試験会場での緊張、時間配分、休み時間の過ごし方、朝の移動などを本番形式で経験できるため、2月入試へ向けた実戦練習にもなります。

ただし、合格しても進学する可能性がない学校を、単なる練習として受験することはおすすめできません。通学時間、教育内容、学費、入学手続期限を確認し、現実的な進学先となる学校を選びましょう。

入学手続期限と納入金にも注意

併願計画では、試験日だけでなく、合格発表と入学手続期限を一覧にする必要があります。

安全校の合格を得ても、第一志望校の合格発表前に入学金を納めなければならない場合があります。一度納入した入学金は、原則として返還されません。

受験校ごとに次の項目を整理しましょう。

  • 試験日と午前・午後の区分
  • 集合時刻と試験終了時刻
  • 合格発表の日時
  • 入学手続期限
  • 手続時に納める金額
  • 延納制度の有無
  • 招集日や制服採寸日

入試日程上は受験できても、入学手続や招集日が他校と重なる場合があります。正式な募集要項が公表された段階で、家族で共有できる一覧表を作ると安心です。

午後入試を詰め込みすぎない

東京家政大学附属女子中学校は十条駅から近く、午後入試にも参加しやすい立地です。しかし、大学キャンパス内は広く、駅へ到着してから試験教室まで移動する時間も必要です。

午前入試から午後入試へ移動する場合は、次の点を確認してください。

  • 午前校の試験終了時刻
  • 最寄り駅までの移動時間
  • 電車の乗り換えと遅延時の代替経路
  • 昼食を取れる時間と場所
  • 午後校の集合時刻
  • 本人が2科目以上の試験を続けて受けられる体力

午後入試を毎日組み込むと、睡眠不足や疲労によって翌日の本命校で力を出せなくなることがあります。受験機会を増やすことだけでなく、本人が最も力を発揮できる日程を優先しましょう。

安全校は過去問題で確認する

模試で高い合格可能性が出ていても、入試問題との相性が悪ければ安全校とはいえません。

安全校候補については、最低でも複数年度の過去問題を解き、合格最低点を安定して上回れるか確認しましょう。

特に、次のような入試では偏差値だけで合否を判断しにくくなります。

  • 国語または算数の1科入試
  • 適性検査型入試
  • 英語資格利用入試
  • 作文・表現力入試
  • 特待生選抜
  • 募集人数が少ない後半回

安全校として設定する場合は、合格最低点を超えるだけでなく、時間内に見直しまで行い、最低点より1割程度高い得点を安定して取れる状態が理想です。

最終的には校風と進路の違いで選ぶ

東京家政大学附属女子中学校の併願候補には、大学附属校、キリスト教系女子校、進学校、共学校など、異なる特色を持つ学校があります。

偏差値や入試日程だけでなく、次の内容も比較しましょう。

  • 女子校と共学校のどちらが本人に合うか
  • 附属大学への内部進学を希望するか
  • 他大学受験への支援を重視するか
  • 英語、理数、探究のどの教育に魅力を感じるか
  • スクールランチや学校行事の内容
  • 希望するクラブがあるか
  • 6年間無理なく通学できるか
  • 学費や海外研修費を含めた費用

東京家政大学附属女子中学校は、入試回数が多く、AdvancedからStandardへのスライド合格、英検利用、適性検査型、1科入試など、複数の合格機会を設けている学校です。

第一志望者は2月1日午前から受験し、チャレンジ校・標準校・安全校を一校ずつ用意したうえで、本人の体力に配慮して午後入試を組み合わせることが、安定した受験計画につながります。

2027年度は入試方式、募集人数、試験時刻、手続期限が変更される可能性があります。秋以降に各校の正式な募集要項が公表されたら、日程表を改めて作り直してください。

在校生・保護者の声|広いキャンパスと手厚い指導に関する評判

東京家政大学附属女子中学校については、緑豊かな大学キャンパス、教員へ相談しやすい環境、中学生全員で食べるスクールランチ、女子校らしい落ち着いた雰囲気を魅力として挙げる声が見られます。

学校説明会では、在校生による座談会や、在校生・卒業生・保護者が参加する企画も行われています。学校側の説明だけでなく、生徒が実際に感じている学校生活や、保護者から見た成長について聞ける機会が用意されていることも特徴です。

ただし、学校公式サイトや説明会で紹介される感想は、学校生活の魅力を伝えるために選ばれた内容でもあります。評判を確認する際は、インターネット上の口コミだけで判断せず、受験生本人が授業、スクールランチ、施設、在校生の様子を実際に確かめることが大切です。

広くて緑の多いキャンパスを評価する声

在校生や受験生から印象に残りやすいのが、東京家政大学と共有する広大な板橋キャンパスです。

十条駅から徒歩約5分という便利な立地でありながら、校内には多くの樹木や野草、ビオトープなどがあり、都心の学校とは思えないほど開放感があります。

中学1年生の探究活動では、キャンパス内を班で巡り、お気に入りの場所や大学施設を見つける「家政探検」も行われています。毎日通う場所でありながら、学年が上がるにつれて新しい施設や自然の魅力を発見できる環境です。

一方、大学を含むキャンパスは広いため、校門から教室、体育館、プール、ランチルームなどへの移動には一定の時間がかかります。広い校地を開放的と感じるか、移動が多いと感じるかは、生徒によって異なるでしょう。

スクールランチを楽しみにする生徒も多い

中学生は全員がランチルームでスクールランチを食べます。毎日友人と同じ食事を囲む時間は、クラス内の交流を深める機会となっています。

学校の紹介では、栄養バランスだけでなく、おいしさや献立の多様性も重視されており、玄米ご飯を好んで食べる生徒の様子なども紹介されています。

家庭にとっては毎朝弁当を準備する必要がなく、成長期に必要な栄養を学校で取れることが安心材料です。季節の料理や様々な食材に触れられるため、家庭では食べる機会の少ない料理を経験できるという利点もあります。

一方、全員給食であるため、毎日好きな昼食を選べる制度ではありません。食べ物の好き嫌いが多い生徒や、食物アレルギーがある生徒は、献立や対応方法を事前に確認しておく必要があります。

先生へ質問や相談をしやすい環境

在校生や保護者が学校を評価する際に重要となるのが、教員との距離です。東京家政大学附属女子中学校では、授業の質問だけでなく、学校生活、友人関係、進路などについて相談できる体制を整えています。

放課後にはMy Study Roomを利用でき、大学生チューターへ分からない問題や学習方法を相談することもできます。教員だけでなく、年齢の近い大学生から助言を受けられることは、大学附属校ならではの特色です。

英語についても、English Roomでネイティブ教員による個別レッスンを受けられます。授業中に質問することが苦手な生徒も、放課後や少人数の環境であれば相談しやすいでしょう。

ただし、手厚い環境が用意されていても、生徒が全ての制度を自動的に利用するわけではありません。分からないことを自分から質問し、自習室や個別レッスンを積極的に活用する姿勢が大切です。

女子校で自然体に過ごせるという安心感

女子校では、授業、学校行事、生徒会、委員会、クラブ活動など、学校生活の全ての役割を女子生徒が担います。

性別による役割を意識せず、リーダー、司会、発表者、運営担当などへ挑戦できるため、人前に立つ経験や責任ある仕事を担う機会が多くなります。

共学校では異性の目を気にして発言や行動を控えてしまう生徒も、女子だけの環境では自分の意見を出しやすくなる場合があります。服装や趣味、得意分野についても、周囲と比較しすぎず自然体で過ごせると感じる生徒がいます。

一方、女子だけの人間関係を心地よく感じるかは本人の性格によって異なります。女子校を希望している家庭でも、文化祭やオープンスクールで在校生同士の距離感や会話の様子を確認することが大切です。

運動会や緑苑祭で生徒の活気を感じられる

運動会や緑苑祭では、生徒が企画や運営に関わります。競技や舞台発表に参加するだけでなく、装飾、受付、放送、誘導、展示の説明など、一人ひとりが様々な役割を担当します。

特に緑苑祭は東京家政大学と同時に開催されるため、中学校・高等学校だけでなく、大学生の展示や発表にも触れられます。広いキャンパス全体が活気に包まれ、大学附属校としての一体感を感じられる行事です。

クラブ活動では、全国大会で実績を持つドリルチーム部、温水プールを利用する水泳部、中高合同で活動するブラスバンド部や合唱部などが発表を行います。

受験生にとって緑苑祭は、完成した作品や演技を見るだけでなく、在校生が来場者へどのように接しているかを確認できる機会です。

クラブ活動を通して中高のつながりを感じられる

中学生と高校生が合同で活動するクラブでは、上級生が下級生へ練習方法や学校生活について教えます。中学1年生にとっては、高校生の姿を身近な目標にできる環境です。

ドリルチーム部や運動部では、同じ目標へ向かって練習する中で、挨拶、時間管理、礼儀、協力する姿勢を学びます。文化部では、自分の興味を深めながら、作品展示や演奏などの発表へつなげます。

一方、週4~5日活動するクラブでは、帰宅後の学習時間が限られることもあります。クラブ活動を楽しめるかどうかは、活動内容だけでなく、本人が望む練習量と実際の活動日数が合っているかによっても変わります。

東京家政大学を身近に感じられる

大学生が同じキャンパスで学び、大学教員による授業や学科説明会に参加できることは、進路を考えるうえで大きな利点です。

東京家政大学への内部進学を考える生徒は、大学の学部・学科、授業、資格、学生生活を早い段階から知ることができます。内部進学後の姿を具体的にイメージしやすく、学科選びのミスマッチを防ぎやすい環境です。

他大学を希望する生徒にとっても、大学教員や大学生と関わる経験は、大学で何を学びたいのかを考えるきっかけになります。

ただし、附属大学が身近にあることを安心と感じる生徒もいれば、他大学を目指す仲間が多い進学校の方が刺激を受けやすいと感じる生徒もいます。内部進学と外部受験のそれぞれを目指す生徒が、学年内でどの程度いるのかを確認するとよいでしょう。

家庭と学校が連携しやすい環境

保護者会やPTA活動に加え、保護者と教職員が思春期の教育課題について考えるシンポジウムなども行われています。

学校だけに教育を任せるのではなく、生徒を中心として家庭、教職員、大学関係者が連携しながら成長を支える姿勢が見られます。

保護者にとっては、学習や進路だけでなく、思春期の心身の変化や家庭での接し方について相談・共有できる機会があることが安心材料となります。

一方、保護者会やPTA活動への関わり方は、家庭の仕事や生活状況によって負担の感じ方が異なります。参加頻度、役員選出、行事での保護者の役割などは、入学前に確認しておくと安心です。

心身の悩みを相談できる体制

学校には保健室やカウンセリング室があり、友人関係、学習、家庭、心身の変化などについて相談できます。

学校は、いじめを早期に発見し、保護者や関係機関と連携して組織的に対応する方針を示しています。生徒・保護者を対象とするアンケートを実施し、学校生活の状況を確認する仕組みも設けています。

相談体制が用意されていることは大切ですが、制度があるだけで全ての問題を防げるわけではありません。受験生本人が、担任や養護教諭、カウンセラーへ相談しやすい雰囲気だと感じられるかを学校訪問で確認しましょう。

新コース制に期待する声と確認したい点

2025年度から、中学校ではAdvancedとStandardの2クラス制が始まりました。学力や進路目標に応じた授業を受けられ、進級時には本人の希望と成績によってクラスを移動できることが、新制度の利点です。

Advancedでは国公立大学や難関私立大学を目指す発展的な学習、Standardでは基礎学力を整えながら内部進学や外部大学進学を目指す学習が行われています。

一方、新体制は始まってから日が浅く、新コース制で中学・高校の6年間を学んだ卒業生はまだ出ていません。現在公表されている大学合格実績の多くは、旧コース制で学んだ卒業生によるものです。

学校説明会では、次の内容を具体的に確認しておくとよいでしょう。

  • AdvancedとStandardの課題量や授業進度の違い
  • クラス変更を希望する場合の成績基準
  • Advancedでクラブ活動と学習を両立している生徒の例
  • Standardから外部大学を目指す場合の支援
  • 高校のSA・CA・TKUクラスへの進み方
  • 新コース制による最初の大学進学実績が出る時期

内部進学への安心感と注意点

東京家政大学への内部推薦制度があることは、保護者と生徒にとって進路面の安心材料です。栄養、児童、教育、心理、福祉、看護、リハビリテーションなど、将来の資格や職業へつながる学部・学科が用意されています。

受験勉強だけに学校生活を限定せず、探究、行事、クラブ活動にも取り組みながら大学進学を目指せることを魅力と感じる家庭もあるでしょう。

ただし、希望する学部・学科へ無条件で進めるわけではありません。成績や出席状況などの推薦基準があり、希望者が集中した場合には校内選考が行われる可能性があります。

内部進学を主な目的とする場合は、推薦可能な学部・学科、校内基準、希望者数、学科別の進学実績を確認してください。

評判を確認するときの注意点

学校に対する感じ方は、所属するクラス、担任、友人関係、クラブ、進路希望などによって異なります。同じ環境でも、ある生徒には魅力となり、別の生徒には合わないことがあります。

評価されやすい点入学前に確認したい点
駅から近く、緑豊かな大学キャンパスで学べる広い校内の移動や、実際に利用できる大学施設の範囲
全員給食で、家庭の弁当準備が不要献立との相性、食物アレルギーや偏食への対応
教員、大学生チューター、カウンセラーへ相談できる本人が自分から相談・質問できる雰囲気か
女子校で様々な役割へ挑戦できる女子だけの人間関係や校風が本人に合うか
東京家政大学への内部進学制度がある推薦基準と希望学科への進学条件
他大学進学にも対応している希望する大学や入試方式への具体的な支援
新しいクラス制で進路目標に応じて学べる新制度の実績がまだ十分に蓄積されていない
クラブや学校行事が活発活動日数、費用、帰宅時刻、学習との両立

説明会では在校生へ直接質問しよう

学校では、在校生・卒業生・保護者が参加する説明会や、中学1年生による座談会を実施しています。

教員による学校紹介だけでは分かりにくい日常の様子について、在校生へ直接質問できることは貴重です。説明会へ参加する際は、受験生本人が聞きたいことを事前に考えておきましょう。

  • 入学前に想像していた学校生活との違い
  • Advanced・Standardの授業や宿題の量
  • 先生へ質問する生徒がどの程度いるか
  • スクールランチで好きな献立や苦手な献立
  • クラスや学年の雰囲気
  • クラブ活動と家庭学習の両立方法
  • 校則やスマートフォンの使用ルール
  • 入学してよかったと感じる点
  • 入学前に知っておきたかった点

文化祭やオープンスクールで本人との相性を確認

在校生や保護者の感想は参考になりますが、最も重要なのは、受験生本人が学校を訪れたときにどのように感じるかです。

緑苑祭やオープンスクールでは、次の点に注目するとよいでしょう。

  • 在校生が自然に挨拶や案内をしているか
  • 教員と生徒の会話に距離の近さを感じるか
  • 授業や体験活動へ参加する生徒の表情
  • 女子校の雰囲気を本人が心地よく感じるか
  • キャンパスの広さや施設に魅力を感じるか
  • スクールランチを無理なく続けられそうか
  • 希望するクラブの練習量や部員の雰囲気
  • 6年間通いたいと思える学校か

東京家政大学附属女子中学校は、広大で緑豊かな大学キャンパス、全員で食べるスクールランチ、教員や大学生による学習支援、女子校ならではの活躍機会が評価されやすい学校です。

一方、新コース制の実績、内部推薦の条件、クラブ活動との両立、女子校の人間関係などは、受験生によって受け止め方が異なります。在校生や保護者の声を参考にしながら、学校説明会や文化祭で本人との相性を確かめることが、入学後の満足度を高めるために重要です。

この学校に向いている子の特徴|附属大学への道を確保しながら可能性を広げたい女子

東京家政大学附属女子中学校は、東京家政大学への内部進学制度を備えながら、国公立大学や難関私立大学を含む他大学への進学にも対応している女子校です。

緑豊かな大学キャンパス、全員で食べるスクールランチ、探究学習、英語教育、クラブ活動などを通して、中高6年間を落ち着いた環境で過ごせます。

一方、大学附属校であっても、希望する学部へ無条件で進学できるわけではありません。内部推薦を利用する場合にも、日頃の成績、出席状況、学校生活への取り組みなどが重要です。

そのため、東京家政大学附属女子中学校は、附属大学への進路を一つの安心材料としながら、自分の興味や学力に応じて将来の選択肢を広げたい女子に向いています。

女子校の落ち着いた環境で自信を伸ばしたい子

東京家政大学附属女子中学校では、授業、学校行事、生徒会、委員会、クラブ活動など、学校生活における全ての役割を女子生徒が担います。

性別による役割分担を意識せず、発表者、リーダー、司会、企画担当、運営担当など、様々な役割へ挑戦できます。

共学校では周囲の目を気にして発言を控えてしまう子でも、女子だけの環境では、自分の意見を表現しやすくなる場合があります。

最初から積極的である必要はありません。日々の授業や行事で小さな役割を経験し、仲間から認められる中で、少しずつ自信を身につけたい子に向いています。

東京家政大学への内部進学に魅力を感じる子

東京家政大学には、栄養、児童、教育、心理、福祉、看護、リハビリテーション、服飾、造形など、人の生活や成長を支える幅広い分野があります。

次のような職業や分野に関心がある子にとって、附属大学への内部進学制度は大きな魅力となります。

  • 管理栄養士や栄養士として食と健康に関わりたい
  • 保育士、幼稚園教諭、小学校教諭を目指したい
  • 心理、福祉、子ども支援について学びたい
  • 看護師、理学療法士、作業療法士などの医療職を目指したい
  • 服飾、美術、デザイン、造形表現に関心がある
  • 生活に関わる専門知識や資格を身につけたい

中学校・高等学校と大学が同じキャンパスにあるため、大学教員の授業や学科説明会などを通して、大学での学びを具体的に知る機会があります。

大学名だけで内部進学を決めるのではなく、各学部・学科の内容や取得できる資格を確認し、自分の興味と結び付けながら進路を考えたい子に適しています。

内部進学だけでなく他大学にも挑戦したい子

東京家政大学附属女子中学校は、附属大学への進学だけを目的とする学校ではありません。

中学校ではAdvancedとStandard、高校ではSA・CA・TKUという進路目標に応じたクラスが用意され、国公立大学や難関私立大学への挑戦にも対応しています。

中学校入学時には将来の進路が決まっていなくても、学習や探究活動を進める中で興味を広げ、内部進学と外部大学受験を比較できます。

附属大学という選択肢を持ちながら、自分に合った大学や学部を6年間かけて見つけたい子に向いている学校です。

毎日の努力を積み重ねられる子

附属大学への内部推薦を利用する場合も、日頃の学習を軽視することはできません。

希望する学部・学科へ進むには、授業成績、定期試験、提出物、出席状況などを継続して整える必要があります。希望者が同じ学部・学科へ集中した場合には、校内選考が行われる可能性もあります。

次のような基本的な取り組みを続けられる子は、進路の選択肢を広げやすいでしょう。

  • 授業を集中して受ける
  • 宿題や提出物を期限までに完成させる
  • 定期試験へ向けて計画的に学習する
  • 分からない内容を教員やチューターへ質問する
  • 欠席や遅刻をできるだけ減らす
  • 学校行事や探究活動にも誠実に取り組む

短期間にまとめて勉強するよりも、毎日の小さな努力を積み重ねられる子と相性のよい学校です。

Advancedで高い学力目標へ挑戦したい子

Advancedは、国公立大学、難関私立大学、海外大学などを視野に入れ、発展的な学習や英語力の向上に取り組むクラスです。

標準的な問題を解くだけでなく、なぜその答えになるのかを考えたり、複数の資料を比較したり、自分の考えを説明したりする学習を重視します。

次のような子は、Advancedで力を伸ばしやすいでしょう。

  • 国語・算数を中心に一定の基礎学力がある
  • 難しい問題にも粘り強く取り組める
  • 国公立大学や難関私立大学へ挑戦したい
  • 英語検定や海外研修にも積極的に取り組みたい
  • クラブ活動と学習時間を自分で管理できる

入学後に高い学力目標を持ち、周囲と刺激し合いながら勉強したい子に適しています。

Standardで基礎から着実に力を伸ばしたい子

Standardは、教科の基礎を丁寧に固めながら、探究活動、英語教育、学校行事などにもバランスよく取り組むクラスです。

東京家政大学への内部進学を中心に考える子だけでなく、入学後に学力を伸ばして外部大学へ挑戦したい子も学べます。

小学校段階で学習に多少の不安があっても、授業の復習や自習室を活用しながら、着実に理解を積み重ねたい子に向いています。

進級時には、本人の希望や成績を踏まえてAdvancedへの移動を目指すこともできます。入学時の学力だけで将来の可能性を決めず、6年間かけて成長したい子に適した仕組みです。

自分で問いを見つけて調べることが好きな子

学校では、探究学習「IQLabo」を通して、身近な疑問や社会課題から自分の問いを立てます。

書籍やインターネットで情報を集めるだけでなく、フィールドワーク、グループでの話し合い、中間発表、最終発表などを行いながら考えを深めます。

次のような学びを楽しめる子に向いています。

  • 身近な出来事に「なぜ」と疑問を持てる
  • 興味を持ったことを詳しく調べたい
  • 友人と意見を交換することが好き
  • 調べた内容を資料や文章にまとめたい
  • 発表後の質問や助言を次の学びに生かせる

問題集の正解を覚えるだけでなく、自分で考える過程を大切にしたい子と相性のよい学校です。

英語を使った交流や海外研修に挑戦したい子

英語教育では、多読、オンライン英会話、ネイティブ教員との個別レッスン、English Camp、海外研修などを通して、英語を実際に使う機会を設けています。

初めから英語が得意である必要はありません。間違いを恐れず、知っている単語や表現を使って相手に伝えようとする姿勢が大切です。

英語検定へ継続して挑戦したい子、海外の文化や生活に興味がある子、中学・高校で留学を経験したい子に向いています。

一方、海外研修は希望制であり、参加には別途費用や一定の英語力が必要になる場合があります。参加を希望する家庭は、費用や選考条件も含めて検討しましょう。

緑豊かな広いキャンパスで学びたい子

東京家政大学附属女子中学校は、十条駅から徒歩約5分という便利な場所にありながら、大学と共有する広大で緑豊かなキャンパスを持っています。

校内には、ビオトープ、図書室、ラーニング・コモンズ、温水プール、複数の体育室、自習室などがあり、授業、探究、クラブ活動に活用されています。

建物が密集した都市型の校舎よりも、自然や開放感のある環境で学校生活を送りたい子に適しています。

一方、キャンパスが広いため、教室から体育館やプールなどへの移動に時間がかかることがあります。広い校内を歩くことも含めて楽しめるか、学校見学で確認しておきましょう。

スクールランチを前向きに楽しめる子

中学校では、3年間を通して全員がランチルームでスクールランチを食べます。

毎日友人と同じ献立を囲みながら、栄養、食材、食事のマナー、季節の食文化などについても学びます。

家庭から弁当を持参する必要がなく、温かく栄養バランスの取れた昼食を食べられることは大きな魅力です。

一方、好きな昼食を自由に選ぶ制度ではないため、偏食が強い子や食物アレルギーがある子は注意が必要です。献立やアレルギー対応を確認し、学校の食育方針を家庭でも受け入れられるか考えましょう。

クラブ活動と勉強を両立したい子

学校には、全国大会を目指すドリルチーム部、温水プールで年間を通して活動する水泳部、中高合同のブラスバンド部、東京家政らしい華道部や調理部など、多様なクラブがあります。

本格的に大会を目指したい子にも、自分の興味を楽しみながら活動したい子にも、選択肢があります。

週4~5日活動するクラブへ入る場合は、放課後の練習に加えて、家庭学習や検定対策の時間を確保する必要があります。

クラブ活動を楽しむだけでなく、帰宅後の時間や休日を自分で管理し、勉強と両立しようとする子に向いています。

自習室や学習支援を自分から活用できる子

学校には、朝や放課後に利用できるMy Study Roomがあり、大学生チューターへ質問や相談ができます。

English Roomでは、ネイティブ教員による個別の英会話レッスンも受けられます。教員、大学生、カウンセラーなど、様々な立場の人へ相談できる環境が整っています。

ただし、学校に支援制度があるだけで学力が自動的に伸びるわけではありません。

分からないことを放置せず、自分から質問したり、自習室へ足を運んだりできる子ほど、学校の環境を効果的に活用できます。

学校行事で仲間と協力したい子

中高合同運動会や緑苑祭、合唱祭、探究発表会など、生徒が企画や運営へ関わる行事が多くあります。

目立つ役割が得意な子だけでなく、装飾、受付、記録、放送、資料作成など、周囲を支えることが得意な子も活躍できます。

自分の担当だけを終わらせるのではなく、仲間と声を掛け合い、一つの行事を完成させることに喜びを感じられる子に向いています。

女子校の環境で、クラスや学年を越えたつながりをつくりたい子にも適しています。

将来の仕事や生き方を早くから考えたい子

学校では、25歳になった自分の姿を考えるキャリア教育「ヴァンサンカン・プラン」を行っています。

大学へ合格することだけを目標とせず、大学で何を学び、社会でどのように活躍したいのかを考えます。

OG講演会、大学教員による授業、学部・学科研究、大学生との交流などを通して、将来の職業や生き方について考える機会があります。

中学生のうちから将来を一つに決める必要はありません。様々な人や学問に触れながら、自分の興味や得意分野を見つけたい子に向いています。

次のような子は慎重に相性を確認したい

東京家政大学附属女子中学校には多くの魅力がありますが、全ての子に合うとは限りません。

慎重に検討したい希望・性格確認したい理由
共学校で男女一緒に学びたい中学校・高等学校とも女子校であり、学校生活の全てを女子だけで送る
男子生徒を含む多様な人間関係を重視したい日常的な学校生活では異性と学ぶ機会が限られる
附属大学へ無条件で進学できると考えている内部推薦には成績や出席状況などの基準があり、希望学科の校内選考も考えられる
毎日の給食で好きなものだけを食べたい中学生は全員スクールランチで、原則として同じ献立を食べる
探究発表やグループ活動を避けたい調査、話し合い、プレゼンテーションを重視する授業や行事が多い
学校の支援を待つだけで学力を伸ばしたい自習室や個別指導を自分から利用する主体性が求められる
大学附属校でも外部大学受験の競争的な環境だけを求めたい内部進学を目指す生徒と外部大学を目指す生徒が同じ学校内で学ぶ
放課後は毎日塾や習い事を優先したいクラブ、講習、探究活動などとの時間調整が必要になる場合がある

特に、女子校の人間関係、スクールランチ、大学附属校としての進路環境は、入学後の学校生活へ大きく影響します。本人がどのように感じるかを、学校見学や体験授業で確認することが重要です。

東京家政大学附属女子中学校に向いている子のまとめ

向いている子の特徴学校との相性
女子校で自然体に過ごしたい女子生徒が全ての役割を担い、様々な活動へ挑戦できる
東京家政大学の専門分野に関心がある栄養、教育、心理、福祉、看護などへの内部進学制度がある
内部進学と他大学受験の両方を検討したいAdvanced・Standardや高校のクラス制で幅広い進路に対応する
基礎から着実に学力を伸ばしたい自習室、大学生チューター、放課後学習などを活用できる
難関大学を目指して発展学習へ挑戦したいAdvancedから高校のSAクラスへつながる進路を検討できる
探究やプレゼンテーションを楽しみたいIQLaboや学校行事で調査、協働、発表を経験できる
英語や海外研修に挑戦したい多読、英会話、English Camp、希望制留学などが用意されている
緑豊かな広いキャンパスで学びたい大学と共有する自然豊かな板橋キャンパスを利用できる
給食のある私立中学校を希望する中学3年間、全員でスクールランチを食べる
クラブや行事にも積極的に取り組みたい多彩なクラブと生徒主体の行事で役割を持てる

学校訪問で本人との相性を確認しよう

東京家政大学附属女子中学校が本人に合うかを判断するには、学校説明会の情報だけでなく、実際の学校生活に近い場面を見ることが大切です。

オープンスクールや緑苑祭では、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 女子校の雰囲気を本人が心地よく感じるか
  • AdvancedとStandardの授業内容や課題量が合っているか
  • 教員や大学生チューターへ質問しやすそうか
  • 広いキャンパスを魅力と感じるか
  • スクールランチの制度に納得できるか
  • 探究や発表へ前向きに取り組めそうか
  • 希望するクラブと学習を両立できそうか
  • 東京家政大学の学部・学科に興味を持てるか
  • 他大学を目指す場合の進路支援に納得できるか
  • 中高6年間通い続けたいと思えるか

東京家政大学附属女子中学校は、女子校の落ち着いた環境で自分らしく成長し、大学附属校としての安心感を持ちながら、探究・英語・クラブ活動を通して将来の可能性を広げたい女子に向いています。

内部進学だけに進路を限定せず、入学後の成長に合わせて大学や学部を選びたい子にとって、中高6年間を通して自分の未来を考えられる学校といえるでしょう。

まとめ|広大な大学キャンパスで学べる伝統と革新の女子校

東京家政大学附属女子中学校は、東京都板橋区にある東京家政大学の広大なキャンパス内で学ぶ、大学附属の中高一貫女子校です。

1881年に始まる学校法人渡辺学園の伝統を受け継ぎ、建学の精神である「自主自律」の下、自分で考え、判断し、周囲と協力しながら行動できる女性の育成を目指しています。

十条駅から徒歩約5分という通学しやすい立地でありながら、キャンパス内には豊かな自然、ビオトープ、図書室、ラーニング・コモンズ、温水プール、体育施設、自習室などが整っています。

大学附属校としての安心感、女子校ならではの成長機会、探究・英語教育、充実した施設をバランスよく備えていることが、東京家政大学附属女子中学校の大きな魅力です。

東京家政大学附属女子中学校の主な魅力

項目主な特色
立地JR埼京線十条駅から徒歩約5分。複数路線を利用でき、都内・埼玉方面から通いやすい
教育方針建学の精神「自主自律」と生活信条「愛情・勤勉・聡明」を学校生活全体で育てる
クラス制中学校はAdvanced・Standard、高校はSA・CA・TKUで幅広い進路へ対応する
探究学習IQLaboを通して、問いの設定、調査、分析、発表、振り返りを経験する
英語教育多読、オンライン英会話、ネイティブ教員との会話、English Camp、希望制留学を実施する
高大連携同じキャンパスにある東京家政大学の教員、学生、図書館、専門的な学びに触れられる
施設緑豊かなキャンパス、温水プール、自習室、ランチルーム、ICT環境などが充実している
学校生活中学生全員のスクールランチ、生徒主体の運動会、緑苑祭、探究発表などがある
クラブ活動全国大会を目指すドリルチーム部から文化部まで、多様な活動を選べる
進路東京家政大学への内部進学と、国公立・私立大学への外部受験を両立できる

大学附属校でありながら進路を限定しない

東京家政大学附属女子中学校の強みは、東京家政大学への内部進学制度を持ちながら、他大学への進学にも対応していることです。

東京家政大学には、栄養、児童、教育、心理、福祉、看護、リハビリテーション、服飾、造形など、資格や職業へつながる多様な分野があります。

これらの分野に関心がある生徒は、附属大学の授業や学科説明会を通して、進学後の学びを具体的に理解できます。一方、東京家政大学にはない分野を学びたい生徒や、国公立大学・難関私立大学へ挑戦したい生徒は、外部大学受験を目指せます。

中学校入学時に将来の進路が決まっていなくても、6年間の授業、探究、キャリア教育、高大連携を通して、自分に合う大学や学部を見つけられる環境です。

2025年度から始まった新しいクラス制

中学校では、2025年度からAdvancedとStandardの2クラス制が始まりました。

Advancedでは国公立大学や難関私立大学を視野に入れた発展的な学習、Standardでは基礎学力を丁寧に固めながら内部進学と外部進学の両方を目指す学習を行います。

高校では、一般選抜を中心に難関大学を目指すSAクラス、幅広い入試方式へ対応するCAクラス、東京家政大学への内部進学を中心とするTKUクラスへつながります。

進級時には、本人の希望や成績を踏まえてクラスを移動できる仕組みがあります。入学時の学力や進路希望だけで将来を固定せず、成長に合わせて目標を変更できることが特徴です。

ただし、新コース制は始まってから日が浅く、新制度で中高6年間を学んだ卒業生の大学進学実績はまだ出ていません。今後の進学実績やクラス別の進路状況を継続して確認する必要があります。

自然と大学施設を生かした学習環境

板橋キャンパスは東京ドーム約1.3個分の広さがあり、樹木や野草、野鳥を身近に感じられる自然環境が残されています。

ラーニング・コモンズではグループ学習やプレゼンテーションに取り組み、My Study Roomでは大学生チューターへ学習相談ができます。English Roomではネイティブ教員との英会話練習も可能です。

温水プール、複数の体育室、ICT Room、図書室、ランチルームなど、授業と放課後の両方を支える施設も整っています。

大学図書館や博物館を含む大学施設については、授業や高大連携などを通して利用する機会がありますが、中学生が全ての施設を自由に使えるわけではありません。実際の利用範囲は学校説明会で確認しましょう。

スクールランチと多彩な行事も特色

中学生は3年間、全員がランチルームでスクールランチを食べます。家庭の弁当準備が不要であることに加え、栄養、食材、季節の料理、食事のマナーを学ぶ食育の時間にもなっています。

中高合同運動会、緑苑祭、合唱祭、English Camp、沖縄での「ふれあいと学びの旅」、探究発表会など、多彩な行事も用意されています。

行事では、生徒が企画、準備、運営を担当します。人前で発表する役割だけでなく、装飾、受付、放送、記録、誘導など、様々な形で学校づくりへ参加できます。

学力だけでなく、協調性、責任感、表現力、計画性を学校生活の中で身につけたい生徒に適した環境です。

学費は学校納入金以外も含めて考える

2026年度の中学1年次は、入学金を含む学校納入金が約133万円です。中学校3年間では約358万円、中高6年間では、現在の金額を基にした単純計算で約653万円が一つの目安となります。

ただし、制服、体育着、修学旅行、校外学習、クラブ活動、通学定期券、希望制の海外研修などは別途必要です。

東京家政大学への内部進学を考える場合は、中高6年間だけでなく、大学4年間を加えた10年間の教育費を見通しておきましょう。

入試成績による特待生制度、入学後の成績優秀者を対象とする奨学金、東京都の授業料軽減助成制度などもあるため、利用条件を確認することが大切です。

多様な入試方式から得意分野を生かせる

2026年度入試では、2科・4科入試、適性検査型入試、英検利用入試、国語・算数の1科入試が実施されました。

Advancedへ出願した場合は、Advancedの基準に届かなかったときにStandardへのスライド合格が判定されます。Advancedへ挑戦しながら、Standardでの合格も目指せる制度です。

過年度の合格最低点を見ると、Advancedは得点率7割程度、Standardは6割前後を安定して取れる状態が一つの目安となります。

第一志望者は募集人数が多い2月1日午前から受験し、午後入試や後半回を目的に応じて組み合わせるとよいでしょう。

入試方式や日程は年度によって変更されるため、受験年度の正式な募集要項を必ず確認してください。

東京家政大学附属女子中学校が向いている家庭

東京家政大学附属女子中学校は、次のような希望を持つ家庭に向いています。

  • 女子校の落ち着いた環境で6年間学ばせたい
  • 大学附属校としての進路の安心感を重視したい
  • 内部進学だけでなく他大学受験の可能性も残したい
  • 栄養、教育、心理、福祉、看護などの分野に関心がある
  • 探究、英語、プレゼンテーションを重視したい
  • 緑豊かな広いキャンパスで学校生活を送りたい
  • 給食のある私立中学校を希望している
  • クラブ活動や学校行事にも積極的に取り組みたい
  • 基礎から着実に学力を伸ばしたい
  • 自習室や個別相談などの支援を自分から活用したい

慎重に確認したいポイント

一方、受験を決める前には、次の点を親子で確認する必要があります。

  • 女子校の人間関係や雰囲気が本人に合うか
  • AdvancedとStandardのどちらが現在の学力に合うか
  • 新コース制の授業内容や課題量
  • 希望する東京家政大学の学部・学科と内部推薦基準
  • 外部大学受験を希望する場合の具体的な支援
  • スクールランチや食物アレルギーへの対応
  • 希望するクラブの活動日数、費用、帰宅時刻
  • 大学施設を中学生が利用できる範囲
  • 学校納入金以外を含めた中高6年間の費用
  • 広いキャンパス内の移動や毎日の通学負担

説明会・文化祭で最終確認を

学校選びでは、偏差値、進学実績、施設の情報だけでなく、受験生本人が学校の雰囲気を心地よく感じるかが重要です。

学校説明会では、Advanced・Standardの授業、内部進学基準、新コース制の進路指導、学費、クラブ活動について具体的に質問しましょう。

オープンスクールでは授業や施設を体験し、緑苑祭では在校生同士の関係、教員との距離、クラブ活動、生徒の来場者への対応などを確認できます。

特に、女子校の雰囲気、スクールランチ、広い大学キャンパスは、資料を読むだけでは本人との相性を判断しにくい要素です。できる限り複数回学校を訪れ、通常の授業に近い生徒の様子も見ておくとよいでしょう。

東京家政大学附属女子中学校の総合評価

東京家政大学附属女子中学校は、140年以上にわたる女子教育の伝統を基盤としながら、探究学習、ICT、英語教育、新しいクラス制を取り入れている学校です。

東京家政大学への内部進学制度は、栄養、教育、心理、福祉、看護などの分野を目指す生徒にとって大きな魅力です。同時に、国公立大学や私立大学への外部受験にも対応しており、入学後の成長に合わせて進路を選べます。

また、十条駅から徒歩約5分の便利な立地、自然豊かな大学キャンパス、中学生全員のスクールランチ、充実した学習・体育施設も、日々の学校生活を支えています。

一方、新コース制の成果は今後確認が必要であり、内部推薦には一定の基準があります。大学附属校だから安心と考えるだけでなく、本人が毎日の学習や学校活動へ主体的に取り組めるかを見極めることが大切です。

東京家政大学附属女子中学校は、附属大学への道を一つの安心材料としながら、女子校の環境で自分らしく成長し、探究・英語・学校行事を通して将来の可能性を広げたい生徒におすすめできる学校です。

学校説明会や緑苑祭へ参加し、教育内容や進路制度だけでなく、在校生の表情やキャンパスの空気まで確かめたうえで、6年間を過ごしたい学校かを親子で話し合いましょう。

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