- 学校の概要|少人数教育とキリスト教精神を土台にした湘南の共学校
- アクセスと立地環境|辻堂・茅ヶ崎から通う湘南の平和学園キャンパス
- 教育方針とカリキュラム|少人数授業と英語教育で一人ひとりを伸ばす6年間
- 学習環境と施設設備|チャペル・ICT・自習環境が支える日々の学び
- 学校生活と行事|平和教育・職業体験・海外交流へ広がる学校生活
- クラブ活動|少人数校ならではの距離感で取り組む放課後の活動
- 進学実績と卒業後の進路|大学進学から専門分野まで広がる進路選択
- 学費や諸経費について|中高6年間で必要になる費用を整理
- 入試情報と合格の目安|複数回入試と多様な受験方式をどう選ぶか
- 併願校パターン|湘南・横浜エリアを中心に考える受験日程
- 在校生・保護者の声|少人数だから見えてくる先生と生徒の距離
- この学校に向いている子の特徴|小さな集団の中で自分らしく伸びたい子へ
- まとめ|一人ひとりを見守りながら、社会と世界へ視野を広げる6年間
学校の概要|少人数教育とキリスト教精神を土台にした湘南の共学校
アレセイア湘南中学校は、神奈川県茅ヶ崎市富士見町にある私立の共学校です。学校法人平和学園が設置し、中学校から高等学校へつながる6年間の教育を行っています。高校からの募集もありますが、中学から入学した生徒については、中高6年間を見通したカリキュラムの中で学んでいきます。
学校の規模は比較的小さく、中学校のホームクラスは1クラス30人以下。大人数の中で競わせるというより、教員が一人ひとりの学習状況や学校生活を把握しやすい環境をつくっています。その土台にあるのが、1946年の学園創立以来受け継がれてきたキリスト教主義と、「真の平和をつくる人を育てる」という教育観です。
アレセイア湘南中学校の基本情報
| 学校名 | アレセイア湘南中学校 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県茅ヶ崎市富士見町5-2 |
| 設置区分 | 私立 |
| 男女区分 | 共学 |
| 学校形態 | 中高一貫教育・高校募集あり |
| 設置法人 | 学校法人 平和学園 |
| 学園創立 | 1946年 |
| 中学校のクラス編成 | 1クラス30人以下の少人数編成 |
| 教育の基盤 | キリスト教主義教育 |
同じ平和学園のキャンパスには幼稚園、小学校、中学校、高等学校が置かれています。中学校だけが独立して存在するのではなく、学園全体としてキリスト教教育と平和教育を共有しているのも特徴です。
1946年、「平和」を願って始まった学校
平和学園が生まれたのは、第二次世界大戦が終わった翌年の1946年です。最初は「平和女学校」として開校し、初代理事長をキリスト教社会運動家の賀川豊彦、初代校長を村島帰之が務めました。
翌1947年には「平和中学校」となり、男女共学へ移行。1949年には高等学校も開校しました。
この創立時期は、学校の教育理念を理解するうえでかなり重要です。戦争が終わった直後に、「次の社会をどのようにつくるのか」を考えるところから始まった学校だからです。
現在も建学の精神には、「真の平和をつくるまことの人を世に送り出す」という考え方が置かれています。平和という言葉を校名の歴史として残しているだけではなく、総合学習や研修、毎日の学校生活へつなげている学校です。
「アレセイア」はギリシャ語で「真理」
1999年、平和学園中学校は現在の「アレセイア湘南中学校」へ校名を変更しました。翌2000年には高等学校もアレセイア湘南高等学校へ改称しています。
「アレセイア(Aletheia)」は、ギリシャ語で「真理」を意味する言葉です。
学校が大切にする聖書の言葉は、ヨハネによる福音書8章32節の「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」。学校名そのものが、この聖句と結びついています。
ここでいう「自由」は、好きなことを好きなようにするという意味ではありません。自分で考え、良心に従って判断し、周囲の空気だけに流されず行動できる人になること。そのために必要な知性と品位を育てることを教育の目標としています。
「平和」は戦争について学ぶ授業だけではない
アレセイア湘南では、平和教育を学校教育の中心の一つに置いています。
ただし、ここでいう平和教育は、戦争や歴史について学ぶ時間だけを指しているわけではありません。学校が掲げる考え方は、「小さな平和」から「大きな平和」へというものです。
まず、目の前にいる友人と協力する。意見の違う相手の話を聞く。自分だけでなく周囲の人について考える。そうした日常の人間関係をつくることも、平和を実現するための最初の一歩と考えています。
その上で、中学校の総合学習では平和そのものをテーマとして考え、学年が上がるにつれて社会や世界へ視野を広げます。学校が目指すのは、平和について知識を持つ人ではなく、「いつでも、どこでも、誰とでも協力できる社会」をつくる側に回れる人です。
毎日の礼拝から始まるキリスト教主義の学校生活
学校生活の基盤にはキリスト教があります。一日は礼拝から始まり、聖書の言葉やメッセージに耳を傾けます。
クリスマスなどのキリスト教行事もありますが、宗教教育が年に数回の行事だけに置かれているわけではありません。毎日の学校生活の中で、自分自身を振り返ったり、他者との関わりを考えたりする時間として礼拝があります。
もちろん、入学にあたって本人や家庭がキリスト教徒である必要はありません。一方で、礼拝や聖書を学校生活から切り離して過ごす学校でもありません。
受験前には、宗教教育を「キリスト教について詳しくなる時間」とだけ考えるより、6年間を通じて自分や他者について考える時間が日常的にある学校と捉えておくと分かりやすいでしょう。
1クラス30人以下、学校規模の小ささを教育に使う
アレセイア湘南中学校の分かりやすい特徴が、1クラス30人以下の少人数編成です。
少人数であることには、単に「先生と話しやすい」という以上の意味があります。教員が、生徒の成績だけでなく、授業中の様子、友人関係、得意なこと、苦手なことまで把握しやすくなります。
授業でも、グループ学習やアクティブラーニングなど、生徒同士が話し合いながら考える活動を取り入れています。英語ではさらにクラスを分けた授業も行われます。
大規模校では、同学年だけで200人、300人いることも珍しくありません。アレセイア湘南はそれとはかなり違う学校生活です。人間関係の範囲が比較的見えやすく、先生からも名前と顔を覚えてもらいやすい。こうした環境を心地よいと感じる子には、少人数校ならではの良さがあります。
少人数教育と平和教育が、同じ方向を向いている
アレセイア湘南では、「少人数教育」「キリスト教教育」「平和教育」がそれぞれ別々の特色として存在しているわけではありません。
一人ひとりを大切にするために、学校の規模を小さくする。目の前にいる相手を理解するところから、他者と協力することを学ぶ。その経験を社会や世界の平和へつなげていく。学校の考え方には一つの流れがあります。
だからこそ、大学合格者数や授業進度だけを競うタイプの学校とは少し性格が違います。もちろん大学進学に必要な学力は身につけますが、それと並行して、英語、職業体験、平和学習、海外交流などにも時間を使います。
「できるだけ大きな集団で競争させたい」という家庭より、一人ひとりを見てもらえる環境の中で、学力と人との関わり方を一緒に育てたい家庭の方が、学校の教育方針を理解しやすいでしょう。
湘南の小さな学校から、少しずつ社会と世界へ視野を広げていく。アレセイア湘南の6年間は、その出発点に「目の前の一人を大切にする」という考え方を置いています。
アクセスと立地環境|辻堂・茅ヶ崎から通う湘南の平和学園キャンパス
アレセイア湘南中学校は、神奈川県茅ヶ崎市富士見町にあります。最寄りの交通拠点はJR東海道線の辻堂駅と、JR東海道線・相模線の茅ヶ崎駅。学校が駅前にあるわけではなく、いずれの駅からもバスを利用して通うのが基本です。
辻堂駅からは登下校時にスクールバスが運行され、茅ヶ崎駅からは路線バスを利用できます。中高6年間を考えると「駅から徒歩何分」という学校とは通学の感覚が少し異なり、毎日のバス利用まで含めて自宅からの所要時間を考えておきたい学校です。
辻堂駅と茅ヶ崎駅、2つの駅からアクセスできる
学校への主なアクセスは、辻堂駅と茅ヶ崎駅の2方向です。
| 駅 | 利用路線 | 学校までの主なアクセス |
|---|---|---|
| 辻堂駅 | JR東海道線 | 南口からスクールバス・路線バス |
| 茅ヶ崎駅 | JR東海道線・相模線 | 南口から路線バス、「平和学園前」下車 |
東海道線を利用できるため、藤沢、大船、戸塚、横浜方面からも、平塚、大磯方面からも通学を考えられます。茅ヶ崎駅では相模線とも接続するので、寒川や海老名方面からの通学経路も組めます。
湘南エリアを中心としながら、JRの幹線を利用して比較的広い範囲から通える立地です。
辻堂駅からは毎日スクールバスが運行
辻堂駅と学校の間では、登下校に合わせてスクールバスが運行されています。
中高6年間、毎日公共の路線バスだけを利用する場合には、朝夕の混雑や乗車時間も気になります。学校専用のバスを利用できることは、辻堂駅を経由する家庭にとって通学方法を考えやすくする要素です。
特に中学1年生の春は、電車通学そのものが初めてという生徒もいます。駅から学校までの経路が決まっているスクールバスなら、入学直後の通学にも慣れやすいでしょう。
一方で、学校行事や試験日など、通常の登下校とは異なる日は運行形態が変わることがあります。受験時の学校訪問についても、通常の生徒用スクールバスを前提にせず、その日の案内に従って移動する必要があります。
茅ヶ崎駅からは「平和学園前」まで路線バス
茅ヶ崎駅南口からは路線バスを利用し、学校前の「平和学園前」で下車します。
駅から学校まで徒歩でかなりの距離を移動する学校とは異なり、バス停からキャンパスへ入れるため、毎日の通学は「電車+バス」が基本になります。
茅ヶ崎駅は東海道線に加えて相模線の始発駅でもあります。横浜・藤沢方面だけでなく、寒川、海老名、橋本方面から通う場合にも経路を検討できます。
ただし、電車からバスへの乗り換えがある以上、自宅から学校までの時間は「電車に何分乗るか」だけでは判断できません。朝の接続や待ち時間まで含め、説明会などの際に実際の登校時間帯を想定して移動してみるとよいでしょう。
湘南らしい住宅地の中にある平和学園キャンパス
校舎がある富士見町は、茅ヶ崎市と藤沢市の境に近い湘南エリアの住宅地です。駅前の繁華街に校舎を構える都市型の学校とは、周囲の雰囲気がかなり異なります。
キャンパスには、平和学園の幼稚園、小学校、アレセイア湘南中学校・高等学校が集まっています。同じ敷地の中で、幼児から高校生までがそれぞれの学校生活を送ります。
創立以来のキリスト教教育を共有する各校が一つのキャンパスに集まっているため、「中高だけの校舎」というより平和学園全体の中に中学校・高校があると考えた方が、学校の雰囲気をつかみやすいでしょう。
湘南というと海沿いの観光地を思い浮かべるかもしれませんが、学校周辺は日々の生活が営まれる住宅地です。にぎやかな駅前から少し離れた環境で6年間を過ごすことになります。
小規模校だから、キャンパスでも互いの顔が見えやすい
アレセイア湘南中学校は、1学年40〜50人程度の小規模な中学校です。そのため、同じ広さのキャンパスでも数百人規模の学年を持つ大規模校とは使われ方が異なります。
中学生同士だけでなく、高校生や教職員とも日常的に顔を合わせます。幼稚園・小学校も同じ平和学園のキャンパスにあるため、年齢の違う子どもたちが同じ学園の中で生活していることも特徴です。
少人数教育というと授業中の人数に目が向きますが、学校全体の規模が小さいことは休み時間や放課後にも影響します。先生に名前を覚えてもらいやすく、学年を越えた生徒同士の関係も生まれやすい環境です。
6年間の通学では「バスまで含めた所要時間」を確認したい
アレセイア湘南を検討する際には、最寄り駅までの時間だけでなく、そこから学校までのバスを含めて通学を考える必要があります。
たとえば自宅から辻堂駅まで40分なら、「学校まで40分」ではありません。駅で電車を降り、スクールバスへ乗り換え、学校へ到着するまでが毎日の通学です。
その一方、駅から長い坂道を歩く必要がなく、辻堂駅からはスクールバスを利用できます。雨の日や荷物の多い日を含めれば、この違いは6年間で何度も実感することになります。
学校説明会や平和祭へ足を運ぶ際には、できれば本人と一緒に実際の公共交通機関を使ってみるとよいでしょう。駅から学校へ向かい、平和学園のキャンパスに入ったとき、「この道を毎朝通う生活」を本人が自然に想像できるかまで含めて見ると、通学面での相性を判断しやすくなります。
教育方針とカリキュラム|少人数授業と英語教育で一人ひとりを伸ばす6年間
アレセイア湘南中学校のカリキュラムは、少人数で基礎学力を固める教科学習と、英語、総合学習、平和教育を組み合わせているのが特徴です。中学校では1クラス30人以下を基本とし、さらに英語ではクラスを分割するなど、生徒が授業の中で実際に話したり、質問したりする時間を確保しています。
難関校型の速い先取りを中心に据えるというより、中学校で学ぶ内容を確実に身につけ、その上に高校での大学受験や探究学習を積み重ねていく構成です。理解が不十分な生徒には放課後のフォロー、さらに学びたい生徒には発展講座を用意し、同じ学年の中でも必要な学び方を選べるようにしています。
1クラス30人以下、まずは「授業の中で分かる」ことを大切にする
中学校のホームクラスは1クラス30人以下です。人数を抑えることで、教員が一人ひとりの理解度や授業中の反応を把握しやすくしています。
少人数教育といっても、先生が一方的に個別指導を続けるわけではありません。グループ学習やアクティブラーニングも取り入れ、友人と意見を交換しながら考え、自分の言葉で説明する機会をつくっています。
人数が少なければ、授業中に一度も発言せず終わることも少なくなります。「分からない」と言いやすいこと、教員からもつまずきに気づいてもらいやすいことは、中学入学直後の生徒にとって案外重要です。
アレセイア湘南では、この規模そのものを教育方法の一つとして使っています。
国語・数学・英語を厚めに置き、中学内容を丁寧に積み上げる
中学校の教科配当を見ると、国語・数学・英語に比較的多くの時間を置いています。特に英語は3年間を通して週5時間です。
| 教科 | 中学1年 | 中学2年 | 中学3年 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 5 | 5 | 4 |
| 社会 | 3 | 3 | 4 |
| 数学 | 5 | 4 | 5 |
| 理科 | 3 | 4 | 4 |
| 英語 | 5 | 5 | 5 |
| 保健体育 | 2 | 2 | 2 |
| 音楽 | 1 | 1 | 1 |
| 美術 | 1 | 1 | 1 |
| 技術・家庭 | 2 | 2 | 1 |
| 聖書 | 1 | 1 | 1 |
国語・数学・英語では、一般的な学習量より時間を確保しながら基礎力の定着を図ります。小テストなども使い、一度教えた内容をそのまま通過するのではなく、身についているかを確かめながら進めます。
一方、3年間すべてに「聖書」が週1時間置かれているのもアレセイア湘南らしいところです。教科学習とキリスト教教育を別々のものとして扱わず、毎週の時間割の中に学校の教育理念を組み込んでいます。
英語は週5時間、そのうちネイティブ教員の授業を週3時間
アレセイア湘南が特に力を入れている教科の一つが英語です。
英語は3年間を通して週5時間。そのうち週3時間はネイティブ教員による授業で、1クラスをさらに2つに分けた少人数で学びます。
授業では、文法や単語を覚えるだけでなく、グループワークやプレゼンテーションなどを通して実際に英語を使います。英語を得意な生徒だけが発言するのではなく、人数を減らすことで一人ひとりが話す時間を確保しています。
学校が目指すのは、「試験では解けるけれど、話そうとすると言葉が出ない」という状態から一歩先へ進むことです。日本人教員から文法や読解を学び、ネイティブ教員との授業でそれを実際のコミュニケーションへつなげます。
昼休みにはネイティブティーチャーズルームを利用でき、授業外でも英語で会話できます。英検の面接練習にも活用されており、英語を「週5時間の教科」の中だけに閉じない環境があります。
もっと英語を学びたい生徒には放課後の2つの講座
通常授業だけでは足りない生徒には、放課後にも英語を学べる機会があります。
「国際英語塾Jr.」は、ネイティブ教員とのグループレッスンを通してコミュニケーション力を伸ばす講座です。「もっと英語で話してみたい」という生徒が参加できます。
さらに、高いレベルの英語力を目指す生徒には「ファウンデーションコースJr.」があります。こちらは選考試験を経て参加する発展講座で、ネイティブ教員によるオールイングリッシュを中心とした学びに取り組みます。
- 通常授業:全員が少人数でネイティブ英語を学ぶ
- 国際英語塾Jr.:英会話をさらに楽しみたい生徒向け
- ファウンデーションコースJr.:より高い英語力を目指す生徒向け・選考あり
全員を同じ到達点へ押し込むより、まず全員が英語を使う経験を持ち、その先は本人の意欲や力に応じて伸ばしていく構成です。
つまずいたときは「学習クリニック」で戻って学べる
少人数授業であっても、理解度には個人差があります。その差を放置しないために設けられているのが「学習クリニック」です。
基礎力の定着が必要な生徒には、毎週月曜日の放課後に英語と数学の「フォローアップ」を実施します。小テストなどの結果から必要な生徒を指名し、卒業生のチューターや高校生も学習を支えます。
学習には1人1台の端末やAIを利用した学習支援教材も取り入れ、苦手な内容を繰り返し練習します。「分からないところをもう一度やる」という、ごく基本的なことを学校内で続けられる仕組みです。
逆に、さらに発展的な問題へ進みたい中学2・3年生には、土曜日や長期休暇を利用した希望制の「アドバンスト」講座があります。英語・数学を中心に、通常授業より一段上の問題演習へ進みます。
放課後の学習室には卒業生のチューターも常駐し、質問や進路相談ができます。職員室の入口にも、生徒が教員へ質問できるカウンターが設けられています。
総合学習では「知ったこと」を体験し、自分の言葉で伝える
教科学習と並んで学校が力を入れているのが総合学習です。ここでは「言語力」「思考力」「たくましさ」を育てることを意識し、体験、調査、話し合い、プレゼンテーションを組み合わせています。
中学1年生では、点字・手話、アイマスク体験、高齢者疑似体験などを通して、社会の中で異なる立場の人と共に暮らすことを考えます。その後、平和について調べ、自分たちなりの提言をまとめて発表します。
中学2年生以降は職業体験や日本文化体験、鎌倉・横浜での研修などへ広がり、中学3年生では長崎研修を軸に平和、キリスト教、震災、社会課題について考えます。
特徴的なのは、「教えてもらったことを覚える」で終わらないことです。体験したことを材料に考え、友人と議論し、最後には人へ伝えます。英語教育でも総合学習でも、アレセイア湘南では自分の言葉で表現するところまでを学習の一部としています。
高校では「特進」と「探究」の2コースへ
中学校卒業後は、希望と学力に応じてアレセイア湘南高等学校の「特進コース」と「探究コース」へ進みます。
| コース | 学びの方向 |
|---|---|
| 特進コース | 学力を高め、一般選抜を含む大学進学を目指す |
| 探究コース | 探究的な学びを深め、総合型・推薦型選抜などを含む多様な進路を目指す |
特進コースでは高校2年から文系・理系を選択します。高校では土曜日や長期休暇のGUセミナーも用意され、大学入試に向けた発展演習へ進みます。
一方、探究コースでは、高校での探究活動を大学の総合型選抜や学校推薦型選抜などにもつなげます。
中学校の段階では、進路を早く決めすぎるより、少人数授業で基礎学力をつくり、英語や総合学習を通して自分の得意分野を探す。そのうえで高校から学び方を選んでいく構成です。
アレセイア湘南の6年間は、全員を一つの型に当てはめるというより、小さな集団の中で一人ひとりの現在地を見ながら、必要な支援と次の挑戦を用意していくところに特徴があります。
学習環境と施設設備|チャペル・ICT・自習環境が支える日々の学び
アレセイア湘南中学校のキャンパスは、茅ヶ崎の住宅地にありながら、教室だけでなく礼拝施設、図書館、学習室、体育施設、国際交流にも使われる和室など、多様な学びに対応する設備を備えています。
施設の豪華さを競うというより、少人数の学校規模に対して必要な場所がまとまっており、生徒が日常的に使いやすい構成です。特に、毎日の礼拝を行う空間と、放課後の学習を支える場所、1人1台端末を使ったICT環境は、学校の教育方針と直接結びついています。
約600人を収容する賀川村島記念講堂と、中学生が集うロビニアホール
キリスト教主義の学校であるアレセイア湘南を象徴する施設の一つが、賀川村島記念講堂です。
約600人を収容できる講堂で、礼拝や式典、パイプオルガンコンサートなどに使われています。窓のない十二角形の建物という独特の外観も特徴です。
一方、中学生が礼拝や講演会などで利用するのがロビニアホールです。木を生かした明るい空間で、礼拝だけでなくプレゼンテーションなどにも使われます。
アレセイア湘南では、宗教教育が教科書の中だけにあるのではなく、実際に生徒が集まり、静かに話を聞いたり、自分自身について考えたりする場所が学校生活の中に用意されています。
また、校内には賀川村島記念室もあり、学園創立に関わる資料などを通して、平和学園の歴史や建学の精神を知ることができます。
図書館と学習室は、放課後まで使える「勉強する場所」
図書館には一般的な書籍だけでなく、キリスト教や平和学習に関する資料もそろっています。総合学習や平和教育で調べものをするときにも利用されます。
また、放課後の学習を支える施設として学習室があります。
学習室には個人学習用のスペースと面談ができるスペースがあり、放課後にはチューターが常駐します。分からない問題を質問するだけでなく、勉強方法や進路について相談することもできます。
定期試験前には中学フロアにも自習環境が用意され、希望する生徒が最終下校時刻近くまで残って勉強することがあります。
自宅ではなかなか集中できない子にとって、「学校に残れば勉強できる場所と相談できる人がいる」ことは、少人数校ならではの学習支援と合わせて使いやすい環境です。
1人1台iPadと電子黒板、ICTを日常の授業で使う
ICT環境も整備されており、生徒は1人1台のiPadを使用します。
端末は特別なICT授業だけで使うものではなく、毎朝の連絡、教材やプリントの共有、課題の提出、調べ学習、プレゼンテーションなど日常の学校生活に組み込まれています。
各教室には電子黒板機能を備えたプロジェクターが設置されており、教員が資料を提示するだけでなく、生徒の解答をクラス内で共有したり、発表に利用したりします。
学習支援にはロイロノートやGoogle Workspace、AI学習支援システムMonoxerなども活用されています。英語や数学では、端末を利用して基礎事項を繰り返し学習することもできます。
また、コンピュータ室にはMacBook Air40台が整備され、大型プロジェクターなどとともに、情報分野の授業、探究学習、研究発表、部活動などに利用されています。
ICTを使う目的は、紙をすべてデジタルへ置き換えることではありません。友人の考えを共有する、調べた内容を整理する、自分の考えを発表するといった活動まで含め、授業の幅を広げる道具として使われています。
体育館・テニスコートからアーチェリー場までそろう運動施設
運動施設では、体育館にメインアリーナ、サブアリーナ、ランニングコースが設けられています。体育の授業だけでなく、バスケットボールなどの部活動にも使われます。
屋外にはグラウンドがあり、その中には人工芝のオムニコートが3面設けられています。中学・高校のテニス部が練習に利用しています。
さらに、アレセイア湘南らしい施設としてアーチェリー場があります。安全に練習できるよう専用のスペースが確保され、中高のアーチェリー部が活動しています。
グラウンド南側には10打席のゴルフ練習場もあります。
中学校単独では大規模な生徒数ではありませんが、高校と施設を共有することで、部活動の選択肢に対応できる運動環境を整えています。
ランチルームではパンや軽食を購入できる
昼食は家庭から持参するだけでなく、校内で購入することもできます。
ランチルームでは、ランチタイムや昼休みに売店やパンの販売が行われます。パンだけでなく、から揚げなどの軽食も扱われており、必要に応じて利用できます。
過去には弁当の注文にも対応しており、毎日必ず家庭から弁当を用意しなければ昼食が取れない学校ではありません。
ランチルーム自体も、生徒が昼食を取ったり友人と話したりできる場所です。さらに屋外には「いこいの広場」があり、休み時間には生徒同士で過ごすスペースとして、平和祭ではパフォーマンスの舞台としても使われます。
少人数校だからこそ、教室だけで一日を過ごすのではなく、昼休みや放課後に自然と人が集まる場所が校内にいくつか用意されています。
湘南らしい開放感と、国際交流にも使われる校内施設
校舎は湘南・茅ヶ崎の環境との調和を意識して設計されており、4階からは江の島や烏帽子岩を望むことができます。
1号館4階には「匠」と呼ばれる作法室があります。和室として授業や部活動に使用するだけでなく、海外からの生徒を迎えた際には日本文化を伝える国際交流の場にもなります。
アレセイア湘南では、英語教育や海外研修、日本文化体験などを行っているため、こうした施設も単なる特別教室ではなく、実際の教育活動につながっています。
また、辻堂駅と学校を結ぶスクールバスも、中学生の通学を支える学校設備の一つです。登校時だけでなく下校時にも運行され、部活動や放課後学習を終えてから利用できます。
アレセイア湘南の施設は、巨大な校舎や目を引く最新設備だけを前面に出すタイプではありません。礼拝する場所、友人と話す場所、集中して勉強する場所、身体を動かす場所、世界とつながる場所が、少人数の学校生活の中でそれぞれ役割を持っています。
学校見学では教室だけを見るのではなく、賀川村島記念講堂やロビニアホール、学習室、ランチルームなども確認すると、入学後の一日を具体的に想像しやすいでしょう。
学校生活と行事|平和教育・職業体験・海外交流へ広がる学校生活
アレセイア湘南中学校の学校生活は、朝の礼拝から始まる日常と、平和教育や職業体験、海外交流などの体験型プログラムが組み合わされているのが特徴です。
体育祭や文化祭といった一般的な学校行事だけでなく、キリスト教主義校ならではの礼拝、平和について考える研修、自分で受け入れ先を探す職業体験などが6年間の中に組み込まれています。行事を「楽しいイベント」で終わらせず、そこで経験したことを振り返り、自分の言葉で発表するところまで学習につなげている学校です。
朝読書と礼拝から始まり、18時まで過ごす一日
通常日は8時15分までに登校し、朝読書から一日が始まります。ホームルームの後には8時40分から毎朝の礼拝があり、その後に授業へ入ります。
| 時間 | 主な活動 |
|---|---|
| ~8:15 | 登校 |
| 8:15~8:30 | 朝読書 |
| 8:30~8:40 | ホームルーム |
| 8:40~8:55 | 礼拝 |
| 9:00~13:00 | 1~4校時 |
| 13:00~13:35 | 昼食 |
| 13:35~15:25 | 5・6校時 |
| 15:30~ | ホームルーム・掃除 |
| 16:00~ | 部活動・放課後学習など |
| 18:00 | 完全下校 |
特徴的なのが、2校時と3校時の間に設けられた20分間の「リラックスタイム」です。朝から6時間連続で授業を受けるのではなく、途中で気持ちを切り替える時間があります。
放課後には部活動だけでなく、学習室での自習、学習クリニック、英語講座などを利用できます。少人数校のため、「授業が終わればそれぞれ帰宅する」というより、教員や友人と関わりながら18時まで学校で過ごす生徒もいます。
平和祭は、生徒がつくるアレセイア湘南の文化祭
文化祭にあたる行事が「平和祭」です。
クラス企画や部活動の発表、ステージ企画などが行われ、中高の生徒が準備を進めます。普段は比較的小規模な学校ですが、平和祭の日には校内のさまざまな場所を使って発表が行われ、学校全体が一つの行事をつくります。
少人数校では、一人ひとりが行事の運営に関わる割合も自然と大きくなります。誰かが準備してくれた文化祭に参加するだけではなく、自分たちで話し合い、役割を持ち、来場者を迎える側になる経験ができます。
受験生にとっても、平和祭は学校の普段の雰囲気を見る機会です。説明会では教員の話が中心になりますが、文化祭では生徒同士の距離感や先輩後輩の関係、部活動の雰囲気などを実際に見ることができます。
体育祭や球技大会では、中高を越えて一緒に取り組む
学校行事には体育祭、新入生歓迎スポーツ大会、球技大会など、身体を動かす行事もあります。
体育祭は、運動の得意な生徒だけが活躍することを目指すのではなく、中学生から高校生まで、さまざまな生徒が参加できるよう実行委員を中心に準備されます。
中高一貫校では、高校生の姿を日常的に見ることができます。学校行事でも学年を越えて関わる機会があり、中学1年生にとっては数年後の自分を身近な先輩の姿からイメージできます。
クラス人数が少ないだけに、一人が欠ければその分だけ周囲への影響も大きくなります。自分の役割を果たしながら仲間と協力する経験は、学校が重視する「小さな平和」をつくることにもつながっています。
中学2年の職業体験は、自分で受け入れ先を探すところから始まる
アレセイア湘南の総合学習の中でも特徴的なのが、中学2年生で行う職業体験です。
学校が用意した一覧から体験先を選ぶだけではありません。まず自分が興味を持つ仕事や業種について調べ、自分で体験を希望する職場を探し、受け入れをお願いする電話をかけるところから始めます。
中学生にとって、知らない大人へ電話をかけ、「職業体験をさせてください」と依頼するのは簡単ではありません。断られる可能性もあります。しかし、そのやり取り自体が社会と直接つながる経験になります。
受け入れが決まれば事前訪問を行い、実際の職場で仕事を体験します。その後はレポートを作成し、12月には職業体験についてのプレゼンテーションも行います。
「調べる→自分で連絡する→体験する→振り返る→人に伝える」という一連の流れを自分で経験することがポイントです。将来の職業を中学2年で決めることが目的ではなく、社会の中で大人と関わり、自分から一歩踏み出す経験をつくっています。
中学3年の長崎研修で、3年間の平和学習を深める
中学校の平和教育を象徴する行事の一つが、中学3年生の長崎研修旅行です。
研修は単なる観光旅行ではありません。事前学習の段階から班ごとにテーマを設定し、長崎で訪問する場所やインタビュー先、班別行動の計画などを考えていきます。
現地では、戦争と平和だけでなく、キリスト教、歴史、地域文化、災害や復興といったテーマにも触れます。自分たちが疑問に思ったことを現地で聞き、そこで得た言葉や経験を学校へ持ち帰ります。
研修後にはそれで終わらず、学んだ内容を整理し、グループで話し合いながら発表へつなげます。中学1年から続けてきた平和学習を、「自分にとって平和とは何か」まで考える段階へ進めるのが中学3年です。
また、年間行事には夏の「広島平和の旅」もあり、戦争と平和について実際の場所を訪れて考える機会が用意されています。平和学園という学校名の通り、平和教育が一度きりの講演会ではなく、複数の体験を通して続いていきます。
キリスト教行事と海外交流が、学校の外へ視野を広げる
年間を通して、キリスト教主義校ならではの行事も行われます。
- キリスト教強調週間
- 創立記念礼拝
- 中1・中2修養会
- 讃美歌コンサート
- 収穫感謝礼拝
- クリスマスツリー点灯式
- クリスマス礼拝
- キャロリング
特にクリスマスは、単に校内を飾って楽しむ季節行事ではなく、礼拝やキャロリングを通してキリスト教の意味を考える時間になります。
さらに、学校の外へ視野を広げる機会として、台湾の淡江高級中学校との文化交流や、海外語学研修も行われています。
夏にはオーストラリア語学研修や英国語学研修などがあり、英語を教室で学ぶだけでなく、実際に異なる文化の中で使う経験へつなげます。海外から生徒を受け入れる交流では、反対に自分たちが日本の学校生活や文化を伝える側になります。
アレセイア湘南の行事を通して共通しているのは、「実際に経験して、人と関わり、その経験を自分の言葉にする」という流れです。
文化祭をつくることも、職業体験先へ電話することも、長崎でインタビューすることも、海外の生徒と交流することも、教室で先生の説明を聞いているだけではできません。少人数の学校だからこそ一人ひとりが参加者になり、経験を重ねながら少しずつ学校の外へ視野を広げていくことが、アレセイア湘南の学校生活の特徴です。
クラブ活動|少人数校ならではの距離感で取り組む放課後の活動
アレセイア湘南中学校では、部活動を単なる放課後の余暇ではなく、仲間との関わりを通して「人間力」を育てる時間と位置づけています。
学校規模は大きくありませんが、運動系・文化系ともに複数の選択肢があり、中学生と高校生が一緒に活動する部もあります。人数が限られるからこそ、中学1年生のうちから先輩や顧問との距離が近く、自分の役割を持ちやすいことが特徴です。
学年を越えて関わることも、部活動の大きな役割
アレセイア湘南では、部活動を通して技術や競技力を高めるだけでなく、リーダーシップ、企画力、相手を思いやる力を育てることを重視しています。
中高一貫の環境を生かし、中学生と高校生が同じ場所で練習する部もあります。中学1年生にとって、高校生は年齢こそ離れているものの毎日の学校生活で顔を合わせる身近な先輩です。
上級生から技術を教えてもらい、自分が上級生になれば後輩へ伝える。こうした関係を6年間の中で繰り返せることは、中高一貫校の部活動ならではの良さです。
少人数校だけに、大人数の部で何年も下積みをしてからようやく役割を持つというより、比較的早い段階からチームや部の一員として動くことになります。
運動部ではバスケットボール・アーチェリー・テニスなどが活動
運動系では、バスケットボール、アーチェリー、硬式テニス、卓球、陸上競技、ゴルフなどの活動があります。
中でもアーチェリーは、校内に専用のアーチェリー場があることも特徴です。2026年度も中学生が週5日程度活動し、先輩からアドバイスを受けながら大会へ向けて練習しています。
アーチェリーは中学校に入って初めて経験する生徒も多い競技です。小学生時代の経験が前提になりにくいため、「中学に入ったら新しいスポーツを始めたい」という生徒にも選択肢になります。
硬式テニスでは校内の人工芝コート、バスケットボールでは体育館、ゴルフでは校内の練習設備を使用できます。学校施設と部活動が直接結びついている点も、毎日の活動を続けやすくしています。
男子バスケットボール部には全国大会出場の歴史もある
アレセイア湘南の運動部の中で、特に実績を残してきたのが中学バスケットボール部です。
男子は過去に神奈川県大会や関東大会を勝ち上がり、全国大会へ出場した実績があります。近年も地区大会で優勝し、県大会へ進むなど活動を続けています。
一方で、部員数は年度によって変化します。大規模校の強豪部のように毎年多人数が集まるとは限らず、少人数で大会へ臨む年もあります。
そのため、「強豪校だから完成された選手だけが集まる」という部ではありません。中学校から競技を始める生徒もおり、人数が少ない年度には一人ひとりが試合や練習で果たす役割も大きくなります。
競技実績だけで判断するのではなく、受験年度の部員数や活動体制、男女それぞれの募集状況を学校説明会や部活動体験で確認しておくとよいでしょう。
ハンドベルやドルカスにはキリスト教主義校らしさが表れる
文化系では、吹奏楽、ハンドベル、鉄道研究、茶道・華道などの活動があります。その中でもアレセイア湘南らしいのが、ハンドベルとボランティア活動を行う「ドルカス」です。
ハンドベルは、キリスト教主義校であるアレセイア湘南の礼拝や行事とも相性のよい活動です。一人で音楽を完成させることはできず、一人ひとりが担当する音を正しいタイミングで鳴らし、全員で一つの曲をつくります。
ドルカスでは、募金や資源回収などを通して社会と関わるボランティア活動に取り組みます。過去には校内で集めたペットボトルキャップを寄付し、ワクチン支援につなげる活動も行ってきました。
学校が日頃から大切にする「他者のために何ができるか」という考え方を、授業や礼拝とは別の形で実践できるのが、こうした部活動です。
少人数だからこそ「見る側」ではなく「やる側」になりやすい
部活動を考えるうえでも、アレセイア湘南が小規模校であることは大きなポイントです。
部員が100人を超えるような大規模な部活動とは異なり、人数が少なければ中学生でも準備、練習、後輩への声かけ、行事での発表などを任されます。
文化部であれば平和祭で発表する側になり、運動部であれば大会や対外試合へ向けてチームの一員として活動します。先輩についていくだけではなく、比較的早い段階から「自分が動かなければ進まない」という経験をしやすい環境です。
これは、何でも先生が準備してくれる環境を好む子より、少人数の中で役割を持ちながら少しずつ主体性を身につけたい子に向いています。
平和祭は文化部にとって日頃の活動を見てもらう舞台
文化部にとって大きな発表機会となるのが、学校の文化祭である平和祭です。
吹奏楽やハンドベルなどは日頃の練習成果を発表し、研究系の活動では展示や来場者への説明を行います。平和祭はクラス企画だけでなく、各部活動が「自分たちは何をしているのか」を学校外の人へ伝える機会でもあります。
受験生にとっても、部活動を確認するなら平和祭や部活動体験は非常に分かりやすい機会です。活動内容だけでなく、先輩と後輩がどのように話しているか、顧問がどの程度関わっているか、生徒自身が楽しそうに活動しているかまで見ることができます。
アレセイア湘南では、学校説明会に合わせて小学生向けの部活動体験が行われることもあります。硬式テニス、ゴルフ、バスケットボール、アーチェリー、卓球、陸上競技、吹奏楽、鉄道研究、ドルカス、茶道・華道、ハンドベルなど、実際に学校生活へ触れられる機会が設けられています。
「何部が強いか」だけでなく、6年間続けたいことがあるか
アレセイア湘南の部活動は、全国規模の大会を目指す活動から、音楽、研究、ボランティアまで幅があります。
ただし、学校規模が小さいため、年度によって部員数や活動状況が変わりやすい点には注意が必要です。特定の部への入部を前提に受験する場合には、入試年度の活動状況を確認しておきたいところです。
一方で、人数が多くないことは必ずしも弱点ではありません。中学1年生でも先輩や高校生と直接関わり、自分の役割を持ちながら活動できるのは、小規模な中高一貫校だからこその経験です。
「有名な部に入りたい」だけでなく、「放課後に何か一つ、仲間と一緒に続けてみたい」という子なら、アレセイア湘南の部活動を6年間の居場所の一つにできるでしょう。
進学実績と卒業後の進路|大学進学から専門分野まで広がる進路選択
アレセイア湘南中学校から内部進学した生徒は、高校で特進コース・探究コースなど、それぞれの目標に応じた学びへ進みます。卒業後の進路も、難関私立大学への一般選抜だけに限定されず、指定校推薦、総合型選抜、専門分野への進学、海外大学など幅があります。
学校全体としては、「全員を同じ進路へ向かわせる」というより、一人ひとりが将来像を考えながら進路を選ぶタイプです。中学段階から続く英語・探究・平和教育も、高校での進路選択につながっていきます。
2026年春は早稲田5名、慶應1名、明治4名などの合格実績
2026年春の大学合格実績を見ると、国公立大学から難関私立大学、地元神奈川の大学まで幅広い進学先が並んでいます。
| 大学 | 2026年春合格者数 |
|---|---|
| 神奈川県立保健福祉大学 | 1名 |
| 宮崎大学 | 1名 |
| 早稲田大学 | 5名 |
| 慶應義塾大学 | 1名 |
| 上智大学 | 1名 |
| 立教大学 | 5名 |
| 明治大学 | 4名 |
| 青山学院大学 | 1名 |
| 中央大学 | 2名 |
| 学習院大学 | 1名 |
| 法政大学 | 1名 |
いわゆる早慶上理・GMARCHだけを見る学校ではなく、日本大学13名、東洋大学6名、駒澤大学10名、専修大学2名、神奈川大学14名、東海大学24名、関東学院大学17名など、実際の進学先となり得る大学にも多数の合格者を出しています。
2026年3月の高校卒業生は312名でした。大学合格者数は一人が複数大学・複数学部に合格した場合を含むため、合格者数をそのまま進学者数として見ることはできません。
直近5年間を見ると、難関大学への合格者も継続している
単年度だけでなく過去数年を見ると、国公立大学や難関私立大学への合格者が継続して出ています。
| 大学 | 2026春 | 2025春 | 2024春 | 2023春 | 2022春 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 5 | 2 | 8 | 6 | ― |
| 慶應義塾大学 | 1 | ― | 2 | 2 | ― |
| 上智大学 | 1 | 2 | 5 | 1 | 4 |
| 明治大学 | 4 | 5 | 11 | 7 | 2 |
| 立教大学 | 5 | 3 | 7 | 1 | 2 |
| 青山学院大学 | 1 | 3 | 5 | 4 | 4 |
国公立大学では、近年に東北大学、横浜国立大学、北海道大学、東京外国語大学、横浜市立大学、神奈川県立保健福祉大学などへの合格実績があります。
学年によって人数には差がありますが、難関大学を目指す生徒には特進系の学習環境を用意しつつ、学校全体としてはさらに広い進路に対応しています。
医療・薬学・理工系など、専門性のある進路も選ばれている
アレセイア湘南の合格実績を見ると、文系総合大学だけでなく、医療・薬学・理工系の大学も目立ちます。
2026年春には、東京歯科大学1名、昭和薬科大学1名、北里大学2名、順天堂大学4名、国際医療福祉大学5名、湘南医療大学3名、湘南鎌倉医療大学2名などの合格者が出ています。
理工系では東京農業大学4名などへの合格があり、過年度には芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学などへの進学実績もあります。
将来の職業につながる学部を早い段階から考え、必要な科目を高校で選択することができるため、「大学名」だけでなく「何を学びたいか」を重視する生徒にも進路を考えやすい環境です。
明治学院大学には全学部学科から計16名の指定校推薦枠
アレセイア湘南では、一般選抜だけでなく指定校推薦も進路選択の大きな柱です。
特に明治学院大学とは教育連携があり、全学部学科から各1名、合計16名の指定校推薦枠があります。
そのほか、主な指定校推薦・特別推薦の対象には次のような大学があります。
- 国際基督教大学
- 青山学院大学
- 明治学院大学
- 横浜市立大学
- 東京農業大学
- 東京電機大学
- 日本大学
- 神奈川大学
- 東海大学
- 関東学院大学
- フェリス女学院大学
- 東洋英和女学院大学
キリスト教主義校としてのつながりを生かした推薦枠があることも特徴です。ただし、指定校推薦は入学すれば自動的に利用できる制度ではありません。校内基準や成績、希望者同士の選考などがあるため、中学段階から「推薦で大学へ行ける学校」と考えるのは早計です。
日々の学習や学校生活を積み重ねた上で、高校段階の選択肢の一つになる制度と考えておくのがよいでしょう。
一般選抜だけでなく、探究や学校生活を生かした進路を取りやすい
高校では、一般選抜を意識して学力を高める特進コースと、探究活動を深めながら多様な進路を目指す探究コースが用意されています。
このコース設定は、アレセイア湘南が中学校から続けてきた教育ともつながっています。
中学では職業体験、平和学習、プレゼンテーション、英語活動などを経験します。高校では、それまでに関心を持ったテーマをさらに掘り下げ、自分の経験や考えを言葉にしていきます。
こうした活動は、総合型選抜や学校推薦型選抜で求められる志望理由、活動実績、面接、プレゼンテーションなどとも相性があります。
一方で、特進コースでは一般選抜を見据えた教科学習を行います。全員に同じ受験方法を求めるのではなく、本人の学力や得意分野、将来像に合わせて出口を変えられるのが特徴です。
海外大学への進学実績と推薦枠もある
英語教育に力を入れている学校らしく、国内大学だけでなく海外大学へ進む生徒もいます。
2026年春には、韓国外国語大学、漢城大学、アーカンザス州立大学、ロイヤルメルボルン工科大学などへの合格実績があります。過年度には、バーミンガム大学、グラスゴー大学、ノッティンガム大学、エクセター大学など英国の大学への合格者も出ています。
さらに海外大学については、英国のバンガー大学、セント・アンドリュース大学、西イングランド大学、デ・モントフォート大学、アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリンなどへの推薦制度も用意されています。
実際に海外大学へ進む生徒は学校全体から見れば一部ですが、中学からネイティブ教員の授業や海外交流に触れてきた生徒にとって、「大学も海外を選ぶ」という進路が現実的な選択肢として存在することには意味があります。
進学実績は「難関大学の人数」だけでなく、選択肢の広さを見る
アレセイア湘南を難関進学校と同じ基準だけで見ると、東京大学や医学部の合格者数を競う学校ではありません。
その一方で、早稲田・慶應・上智・GMARCHへの挑戦、指定校推薦、総合型選抜、医療系・理工系大学、芸術系、海外大学など、卒業後の進路にはかなり幅があります。
これは、中学校で一人ひとりを小さな集団の中で見ながら、高校で本人の目標に応じて学び方を分けていく学校の性格とも一致しています。
「全員で同じ大学群を目指す学校」より、「自分に合う出口を6年間で探したい学校」と考える方が、アレセイア湘南の進路指導を理解しやすいでしょう。
中学受験の時点では将来の大学まで決まっていない子も多いはずです。だからこそ、英語、探究、職業体験、部活動などを経験しながら自分の得意分野を見つけ、高校で具体的な進路へつなげていく。この流れが、アレセイア湘南の中高6年間の進路教育です。
学費や諸経費について|中高6年間で必要になる費用を整理
アレセイア湘南中学校の費用を考えるときは、毎年納める授業料だけでなく、入学時の入学金・施設拡充費、ICT関連費、宿泊研修費、制服・端末なども含めて見ておく必要があります。
2026年度入試の案内では、入学後の校納金について2025年度実績が示されています。これを基準にすると、中学1年目に学校へ納める費用は約114万円です。ただし、制服や通学費などは別途必要となるため、実際の初年度負担はこれより大きくなります。
入学手続き時には41万円が必要
2026年度入試では、合格後の入学手続き時に次の費用を納入します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 210,000円 |
| 施設拡充費 | 200,000円 |
| 入学手続き金 合計 | 410,000円 |
教科型入試の合格者については、入学金を先に納め、施設拡充費を後日まで延納できる仕組みがあります。
一方、適性検査型入試の合格者については、入学手続き金の延納制度が異なります。公立中高一貫校との併願を考える場合には、合格後の手続き期限まで含めて確認しておく必要があります。
なお、一度納入した入学手続き金は、入学を辞退した場合でも返還されません。併願校がある家庭では、受験日程だけでなく合格発表日と入学手続き期限も一緒に整理しておくと安心です。
毎年の学費等は年額55万2,000円
2026年度入試時に示された2025年度実績では、授業料・施設維持費・学習費を合わせた学費等は年額552,000円です。
| 項目 | 年額 |
|---|---|
| 授業料 | 432,000円 |
| 施設維持費 | 48,000円 |
| 学習費 | 72,000円 |
| 学費等 合計 | 552,000円 |
授業料だけを見ると月額換算で36,000円ですが、実際には施設維持費や学習費も必要です。そのため、家庭の教育費を考える際には「授業料43万2,000円」だけではなく、年間の校納金全体で見る必要があります。
ICT・宿泊研修・生徒会費などで年17万6,650円
さらに、通常の学費とは別に、ICT教材、AI学習システム、学年諸費、宿泊研修などに充てる費用があります。
| 項目 | 年額 |
|---|---|
| ICT教材費 | 38,000円 |
| AI学習支援システム運用費 | 14,850円 |
| 学年諸費 | 65,000円 |
| 宿泊研修費 | 33,000円 |
| 生徒会費 | 9,600円 |
| 保護者会費 | 13,200円 |
| 後援会費 | 3,000円 |
| その他 合計 | 176,650円 |
したがって、毎年の学費等552,000円とその他176,650円を合わせると、年間の校納金は728,650円が一つの目安になります。
ICT教材費やAI学習支援システム運用費が含まれているのは、1人1台端末やデジタル教材を日常的に使う学校ならではです。また、宿泊研修費についても毎年の費用にあらかじめ一定額が組み込まれています。
初年度は約113万9,000円を一つの目安に
入学手続き時の費用と年間校納金を単純に合計すると、中学1年目に学校へ納める金額は次のようになります。
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 210,000円 |
| 施設拡充費 | 200,000円 |
| 年間学費等 | 552,000円 |
| その他年間費用 | 176,650円 |
| 初年度合計 | 1,138,650円 |
これは学校へ納める基本的な費用を合計した数字です。制服、指定用品、端末、通学費、昼食代、部活動費、希望制の海外研修などは別に考える必要があります。
したがって、入学年度については「約114万円ですべて終わる」というより、これを基本額として、その上に各家庭・生徒によって異なる費用が加わると考えておく方が現実的です。
中学校3年間では約260万円が一つの目安
2025年度実績の年間校納金が3年間変わらないと仮定して単純計算すると、中学校3年間では次の金額になります。
| 内容 | 3年間の概算 |
|---|---|
| 入学金・施設拡充費 | 410,000円 |
| 年間校納金 728,650円 × 3年 | 2,185,950円 |
| 中学校3年間 合計 | 2,595,950円 |
およそ260万円が、現在の金額を使って計算した中学3年間の基本的な学校納付金の目安です。
ただし、これはあくまで現在の金額を3年間そのまま当てはめた試算です。授業料や学年諸費、ICT関連費などは年度によって改定される可能性があります。
また、制服や端末の購入、交通費、部活動、海外研修などは含んでいません。実際の教育費としては、これらも含めて余裕を持った予算を組んでおきたいところです。
高校進学後も年70万円台の校納金が基本になる
アレセイア湘南では、多くの中学生が併設の高等学校へ進学します。高校についても、2025年度実績では授業料・施設維持費・学習費の合計が年額552,000円となっています。
これに、生徒会・保護者会・後援会費、ICT教育費、修養会費、学年諸費、AI学習支援システム運用費などが加わります。
高校の年間費用はコースによっても若干異なり、特進コースではGUセミナーの費用などもあります。そのため、現在の水準では高校も年間70万円台の校納金を一つの目安として考えることになります。
ただし、中学校から内部進学する生徒については、高校外部募集の入学者と手続き費用が同一とは限りません。また、中学入学から高校卒業までの6年間には学費改定の可能性もあります。
そのため、中学入学時点の金額だけを使って「6年間で必ず○万円」と固定して考えるのは避けた方がよいでしょう。中学3年間の費用、高校で毎年必要になる費用、さらに留学や部活動などの選択費用を分けて考えるのが現実的です。
制服・iPad・通学費・海外研修は別枠で考えておく
校納金以外にも、入学時や学校生活の中で発生する費用があります。
- 制服・通学靴・体育用品などの指定用品
- 1人1台で使用するiPadなどの端末関連費用
- 自宅から学校までの電車・バスの通学費
- 部活動によって必要となる用具・遠征費
- 希望制のオーストラリア・英国などの海外研修費
- 高校段階での留学費用
特に通学費は、自宅の場所によって6年間で大きな差が出ます。辻堂駅や茅ヶ崎駅までJRを利用する家庭では、学校選びの段階で定期代も確認しておくとよいでしょう。
海外研修や留学は希望制なので全員に必要な費用ではありません。一方、アレセイア湘南の英語教育を十分に活用したい家庭では、将来的な研修参加も教育費に含めて考えておくと計画を立てやすくなります。
特待生合格なら入学金・施設拡充費が免除される
アレセイア湘南では、すべての入試で通常合格とあわせて特待生合格の判定を行っています。
通常の合格者のうち成績上位者が特待生として選ばれ、特待生には次の特典があります。
- 入学金210,000円を免除
- 施設拡充費200,000円を免除
- 制服の指定品一式を贈呈
入学時だけで41万円の負担が軽減され、さらに制服も対象となるため、家計上の効果はかなり大きくなります。
教科入試では国語・算数の2科、ポテンシャル入試では面接を除く国語・算数、グローバル入試では英検級を点数化した得点と国語または算数の合計によって特待生を判定します。
ただし、一度通常合格となった後に、特待生合格だけを目指して後の試験を受け直すことはできません。特待制度まで視野に入れる場合には、どの回・どの方式で受験するかも重要になります。
アレセイア湘南の学費を見ると、授業料だけなら突出して高額というわけではありませんが、入学時には41万円の手続き金があり、年間ではICTや宿泊研修を含めて70万円台の校納金が必要です。「毎年の基本費用」と「入学時だけの費用」、さらに「本人の選択によって発生する費用」を分けて考えると、6年間の教育費を整理しやすくなります。
入試情報と合格の目安|複数回入試と多様な受験方式をどう選ぶか
アレセイア湘南中学校の入試は、一般的な国語・算数の2科入試だけではありません。4科入試、面接を組み合わせたポテンシャル入試、英検を利用するグローバル入試、公立中高一貫校との併願を想定した適性検査型入試まで用意されています。
直近の2026年度入試では、2月1日・2月2日・2月5日の3日間に試験を実施しました。同じ日に午前・午後の試験がありますが、アレセイア湘南を受験できるのは1日1回までです。したがって、最大で3回受験できます。
2026年度は2月1日・2日・5日の3回入試
募集人数は、第1回が男女50名、第2回が男女20名、第3回が男女10名です。第1回の50名には適性検査型入試の募集人数も含まれます。
| 入試日 | 午前 | 午後 | 募集人数 |
|---|---|---|---|
| 2月1日 | 2科・4科・ポテンシャル・グローバル・適性検査型 | 2科・4科・適性検査型 | 男女50名 |
| 2月2日 | 2科・ポテンシャル・グローバル | 2科 | 男女20名 |
| 2月5日 | 2科・グローバル | 2科 | 男女10名 |
出願はインターネットで行い、2026年度は1月6日午前8時から、それぞれの試験当日の集合時刻2時間前まで受け付けました。
後半の日程まで出願できるため、1日・2日の結果を見てから5日の受験を判断しやすい構成です。ただし、出願は各試験日1回だけなので、同じ日に「午前も午後もアレセイア湘南」という受け方はできません。
基本となる2科入試は国語100点・算数100点
最も標準的なのが教科入試2科です。国語100点・算数100点の合計200点で判定します。
| 科目 | 配点 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 国語 | 100点 | 50分 |
| 算数 | 100点 | 50分 |
午前入試は8時45分集合で、国語が9時00分~9時50分、算数が10時05分~10時55分です。
午後入試は14時40分集合で、国語が14時50分~15時40分、算数が15時55分~16時45分となっています。
2月2日・5日は教科入試については2科のみなので、アレセイア湘南を複数回受験する場合には、国語・算数の完成度がそのまま結果へつながりやすくなります。
2月1日には4科入試も選択できる
2月1日の第1回では、国語・算数に社会・理科を加えた4科入試も実施されます。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 国語 | 100点 |
| 算数 | 100点 |
| 社会 | 50点 |
| 理科 | 50点 |
| 合計 | 300点 |
国語・算数を50分ずつ行った後、社会・理科を合わせて50分で受験します。
4科型の中学受験勉強を続けてきた受験生なら、社会・理科まで含めて力を発揮できます。一方、アレセイア湘南では2科でも受験できるため、必ずしも4科を選ぶ必要はありません。
なお、特待生の判定については、4科入試を選んだ場合でも国語・算数の2科得点を使います。特待生を狙う場合には、社会・理科以上に国語・算数で安定した得点を取れるかが重要です。
ポテンシャル・グローバル・適性検査型という3つの選択肢
アレセイア湘南の入試で特徴的なのが、一般的な教科入試以外にも受験生の得意分野を生かせる方式を用意していることです。
ポテンシャル入試は、国語100点・算数100点に加えて、受験生本人との約10分間の面接を行います。2月1日・2日の午前に実施されます。
学力試験だけではなく、「なぜこの学校で学びたいのか」「中学校でどのようなことに取り組みたいのか」といった本人の姿も含めて受験できる方式です。
グローバル入試では、英検の取得級を100点満点に換算し、国語または算数のどちらか1科目100点と合わせて、合計200点で受験します。
| 英検取得級 | 換算得点 |
|---|---|
| 2級以上 | 100点 |
| 準2級プラス | 90点 |
| 準2級 | 80点 |
| 3級 | 70点 |
| 4級 | 60点 |
3級以上については、二次試験まで合格していることが条件です。英検S-CBTも同様に利用できます。
さらに2月1日には適性検査型入試を午前・午後に実施します。50分・100点の適性検査1科で、公立中高一貫校型の問題への対策を進めてきた受験生が、その学習を生かして受験できます。
つまり、アレセイア湘南は「2科型の私立中受験生だけ」を対象とする学校ではありません。4科型、英語資格型、公立中高一貫校型など、これまでの受験準備に合わせて入口を選べる学校です。
2026年度入試は、第1回で多くの合格者が出ている
2026年度入試では、第1回から第3回まで次のような受験状況となりました。
| 入試 | 応募者 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 79名 | 77名 | 67名 | 約1.1倍 |
| 第2回 | 37名 | 10名 | 6名 | 約1.7倍 |
| 第3回 | 35名 | 17名 | 14名 | 約1.2倍 |
第2回・第3回では、出願していても第1回や他校の合格によって受験しない生徒がいるため、応募者数と実際の受験者数に差があります。
数字を見る限り、極端な高倍率入試ではありません。しかし、特に第2回のように受験者数が少ない回では、その年の受験者層によって倍率が動きやすくなります。
「倍率が低いから大丈夫」と考えるより、国語・算数の基本問題を確実に取り、合格に必要な得点を安定して取れる状態にしておくことが重要です。
合格の目安は、偏差値だけでなく過去問との相性を見る
アレセイア湘南の偏差値は、利用する模試によってかなり数字が異なります。
四谷大塚の2027年入試向けデータでは、第1回午前・午後、第2回、第3回、適性検査型ともにAライン80偏差値は30前後が一つの目安です。一方、別の模試では80%ラインが38~39程度で示されるなど、偏差値の尺度そのものが異なります。
そのため、「偏差値が30だから簡単」「39だから難しい」と数字だけを比較するのは適切ではありません。必ず同じ模試の中で他校との位置関係を見る必要があります。
受験勉強としては、難問を大量に解けることよりも、国語・算数の標準的な問題で取りこぼさないことが大切です。特に算数では、基本的な計算、割合、速さ、図形など、中学受験で学ぶ主要単元を広く安定させておきたいところです。
第一志望として受験するなら、偏差値だけで判断せず、過去問を複数年解き、時間内に合格を狙える得点を安定して取れるかを確認しておくとよいでしょう。
特待生を狙う場合は「通常合格後の再挑戦ができない」点に注意
アレセイア湘南では、すべての入試で通常合格と同時に特待生合格を判定します。
特待生になると、入学金21万円と施設拡充費20万円が免除され、制服の指定品一式も贈られます。
ただし、受験戦略上重要なルールがあります。一度いずれかの入試で通常合格すると、その後の入試を受け直して特待生判定を受けることはできません。
「まず第1回で通常合格を確保し、第2回や第3回で特待を狙う」という受け方はできないため、特待生まで目標にする家庭は出願時点で理解しておく必要があります。
受験料は教科型入試が20,000円、適性検査型入試が10,000円です。複数回受験する場合には、2回目・3回目はいずれも10,000円となります。
アレセイア湘南の入試は、難易度そのもの以上に「どの方式で自分の力を最も出しやすいか」を考えることが重要です。4科の学習を続けてきたなら4科型、英検を持っているならグローバル型、公立中高一貫校対策をしてきたなら適性検査型というように、これまでの学習を無理なく生かせる入口があります。
逆に、方式の多さだけを見て直前に受験科目を変える必要はありません。自分が最も安定して得点できる方式を決め、過去問で時間配分まで確認しておくことが、合格へ向けた一番確実な準備になります。
併願校パターン|湘南・横浜エリアを中心に考える受験日程
アレセイア湘南中学校は、複数回の入試に加えて、2科・4科・グローバル・適性検査型など複数の受験方式を用意しているため、併願校を組みやすい学校です。
直近の2026年度入試では2月1日・2日・5日に受験機会がありました。そのため、アレセイア湘南を第一志望として複数回受験することも、湘南学園、横浜翠陵、横浜隼人、藤嶺学園藤沢、聖和学院、捜真女学校などと組み合わせることもできます。
ただし、併願校を「偏差値が近い学校」だけで決めるのはおすすめできません。アレセイア湘南は少人数・キリスト教・英語・平和教育という学校ですから、不合格だった場合に実際に進学してもよいと思える学校かという視点まで含めて日程を組む必要があります。
湘南・横浜エリアには、2月1日から複数回入試の学校が多い
アレセイア湘南の周辺には、2月1日だけで入試が終了する学校より、2月1日から数日間にわたって複数回入試を行う学校が多くあります。
| 学校 | 男女区分 | 主な特徴 | 併願での考え方 |
|---|---|---|---|
| 湘南学園中学校 | 共学 | 総合学習・ESD・グローバル教育 | アレセイア湘南より上位への挑戦候補 |
| 横浜翠陵中学校 | 共学 | 英語・探究・ICT教育 | 共学校同士で比較しやすい |
| 横浜隼人中学校 | 共学 | 2科・4科・適性検査型など多様な入試 | 受験方式を合わせやすい |
| 藤嶺学園藤沢中学校 | 男子 | 少人数・男子教育・複数回入試 | 男子の併願候補 |
| 聖和学院中学校 | 女子 | 英語教育・少人数教育 | 女子の併願候補 |
| 捜真女学校中学部 | 女子 | キリスト教教育・英語教育 | 教育方針の共通点が多い |
特に共学校を希望する家庭なら、湘南学園、横浜翠陵、横浜隼人などが比較対象になりやすいでしょう。
一方、男子校・女子校も選択肢に入れるなら、藤嶺学園藤沢や聖和学院、捜真女学校などまで候補を広げられます。
チャレンジ校として考えやすい湘南学園
湘南エリアでアレセイア湘南と比較されやすい学校の一つが、藤沢市鵠沼にある湘南学園中学校です。
共学校であること、湘南エリアにあること、総合学習やグローバル教育を重視することなど共通点がありますが、一般的な模試では湘南学園の方が高い合格ラインに設定されています。そのため、アレセイア湘南を標準校・安全校側に置き、湘南学園へ挑戦するという組み方も考えられます。
直近の入試では、湘南学園は2月1日午前にA日程、同日午後にESD入試、2月2日午前にB日程、さらに3日・4日にも入試機会を設けています。
例えば、次のような受け方ができます。
| 日程 | 受験例 | 役割 |
|---|---|---|
| 2月1日午前 | 湘南学園A | チャレンジ |
| 2月1日午後 | アレセイア湘南 | 合格確保 |
| 2月2日 | 湘南学園Bまたはアレセイア湘南 | 1日の結果で判断 |
ただし、午前・午後を連続して受験すると、移動を含めてかなり長い一日になります。小学生が実際に無理なく移動できる距離かどうかまで確認しておきたいところです。
共学校同士なら横浜翠陵・横浜隼人も組み合わせやすい
「中高6年間を共学で過ごしたい」という条件を優先するなら、横浜方面では横浜翠陵中学校や横浜隼人中学校も候補になります。
横浜翠陵は英語や探究学習に力を入れており、複数回の入試を実施しています。アレセイア湘南の英語教育や探究活動に魅力を感じる家庭でも比較しやすい学校です。
横浜隼人も2科型だけでなく4科型、公立中高一貫校型など複数の受験方式を用意しています。適性検査型でアレセイア湘南を受験する家庭にとっては、それまでの対策を生かせる併願候補になります。
注意したいのは、同じ共学校でも学校規模や雰囲気はかなり異なることです。
アレセイア湘南は中学校の1学年が比較的小さく、1クラス30人以下の少人数環境が特徴です。それに対して、より大きな集団の中で過ごす学校もあります。
「共学ならどこでも同じ」ではなく、学校規模まで含めて比較すると、アレセイア湘南を選ぶ意味が見えやすくなります。
男子は藤嶺学園藤沢、さらに上を狙うなら鎌倉学園も候補
男子の場合、藤沢エリアでは藤嶺学園藤沢中学校が併願候補になります。
藤嶺学園藤沢も比較的小規模で、生徒との距離が近い教育を行う男子校です。直近の入試では2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午後、2月5日など複数の受験機会が設けられています。
2027年度からは英検4級以上を利用できる「英語資格入試」や、プレゼンテーションを取り入れた「遊行みらい入試」も新設されます。
そのため、アレセイア湘南のグローバル入試やポテンシャル入試を検討している男子にとっては、「筆記試験だけではない入試」という面でも比較しやすいでしょう。
さらに学力的なチャレンジ校まで広げるなら、北鎌倉の鎌倉学園中学校も選択肢になります。ただし、入試難度はアレセイア湘南よりかなり上がるため、単なる併願ではなく明確なチャレンジ校として考える必要があります。
女子は聖和学院・捜真女学校など、キリスト教・英語教育でも比較できる
女子の場合には、学校の教育理念まで含めて比較すると併願候補が広がります。
逗子にある聖和学院中学校は少人数教育と英語教育に力を入れている女子校です。2月1日以降に複数回入試を行っているため、アレセイア湘南と日程を組み合わせやすい学校です。
また、横浜の捜真女学校中学部は、アレセイア湘南と同じキリスト教主義の学校です。2027年度入試では2月1日午前・午後、2日午前・午後、4日午後に受験機会が設定されています。
捜真では英語資格を一般入試にも利用できるため、英検を持つ受験生にとっても選択肢になります。
アレセイア湘南の「キリスト教教育」「英語教育」「一人ひとりを見る学校規模」に魅力を感じている場合には、偏差値だけでなく、このような教育内容の近い女子校も実際に見学して比較するとよいでしょう。
反対に、「共学であること」が絶対条件なら、女子校は最初から候補から外れます。併願校選びでは、偏差値より先に譲れない条件を整理することが大切です。
適性検査型を利用するなら、公立中高一貫校との併願も考えやすい
アレセイア湘南には適性検査型入試があるため、公立中高一貫校を第一志望とする家庭の併願校としても利用できます。
神奈川県内では、県立相模原中等教育学校、県立平塚中等教育学校、横浜市立南高等学校附属中学校などを目指して適性検査対策をしている受験生がいます。
通常の私立中学入試では国語・算数の特殊な受験算数への対策が必要になることがありますが、適性検査型なら、公立中高一貫校対策で身につけた資料読解、記述、思考力を生かしやすくなります。
例えば、公立中高一貫校を第一志望とする家庭なら、2月1日にアレセイア湘南の適性検査型を受験して私立の合格を確保し、その後に本命へ向かうという考え方があります。
公立中高一貫校は不合格の場合に同じ学校を再受験する機会がありません。そのため、入学してもよい私立中学校を事前に一校確保しておくことには大きな意味があります。
アレセイア湘南第一志望なら、最初の回で合格を取りにいく
アレセイア湘南を第一志望とする場合は、最初から後半入試を前提にするより、受験可能な早い日程で合格を取りにいく組み方が基本です。
| 日程 | 受験例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 2月1日 | アレセイア湘南 | 第一志望として受験 |
| 2月2日 | アレセイア湘南/横浜翠陵/横浜隼人など | 1日の結果によって判断 |
| 2月3日以降 | 男女別の併願校など | 必要な場合のみ受験継続 |
| 後半日程 | アレセイア湘南の後半回など | 最後の受験機会を残す |
アレセイア湘南には複数回受験の機会があるため、「また次がある」と考えやすいのですが、後半日程まで受験を続ければ本人の精神的な負担も大きくなります。
また、募集人数や受験者層は回によって異なります。後半だから簡単になるとは限りません。
第一志望なら、過去問を十分に仕上げ、自分に最も合った入試方式を選び、できるだけ早い段階で合格を決めることを目標にした方がよいでしょう。
「安全校」は偏差値ではなく、本当に進学できる学校を選ぶ
アレセイア湘南の併願を考える際、最も避けたいのは「偏差値が低いから」という理由だけで学校を追加することです。
中学入試では、最後に合格した学校へ実際に6年間通う可能性があります。安全校であっても、通学時間、男女別学・共学、宗教教育、学校規模、大学進学、部活動まで確認する必要があります。
特にアレセイア湘南を気に入る家庭は、少人数教育や先生との距離、キリスト教教育、英語、平和教育といった部分を評価していることが多いでしょう。
その場合、単純に偏差値だけを下げて大規模校を選ぶと、「合格したけれど希望していた学校生活と違う」ということも起こります。
チャレンジ校・標準校・安全校のすべてについて、「ここなら入学してもよい」と思える学校を選ぶ。その上で、午前・午後の移動時間と本人の体力を見ながら2月1日以降の日程を組むことが、アレセイア湘南の併願では最も大切です。
なお、入試日程や募集方式は年度によって変更されます。特にアレセイア湘南は近年、適性検査型やグローバル入試など入口の選択肢が増えています。実際に受験する年度には、学校ごとの募集要項が出そろった段階でもう一度日程を組み直しておきましょう。
在校生・保護者の声|少人数だから見えてくる先生と生徒の距離
アレセイア湘南中学校について学校生活の様子を見ていくと、繰り返し見えてくるのが「人数が少ないからこそ、一人ひとりの存在が見えやすい」という特徴です。
1クラス30人以下の少人数編成で、授業中に質問しやすく、放課後には学習クリニックやチューター制度も利用できます。さらに、部活動や学校行事では学年を越えた交流があります。大規模校のように多くの人間関係の中から自分の居場所を探すというより、比較的小さなコミュニティの中で先生や友人との関係をつくっていく学校です。
「先生に質問しやすい」という少人数校ならではの距離感
在校生の声としてまず挙がるのが、先生へ質問しやすいことです。
授業で分からなかったことがあれば、そのままにせず先生へ聞くことができます。職員室の入口にも質問しやすいスペースがあり、放課後には学習室や学習クリニックも利用できます。
もちろん、少人数だから自動的に成績が上がるわけではありません。分からないことを自分から聞く姿勢は必要です。しかし、質問しようと思ったときに先生との距離が遠すぎないことは、中学生にとって大きな意味があります。
特に入学直後は、小学校と比べて授業内容も難しくなります。そこでつまずいたときに、「誰に聞けばよいか分からない」という状態になりにくいのは、アレセイア湘南の少人数教育の強みです。
一人ひとりを見てもらえている感覚を持ちやすい
在校生からは、「自分たち一人ひとりが大切にされていると感じる」という声もあります。
1学年の人数が多くないため、担任だけでなく教科担当や部活動の顧問とも顔を合わせる機会が多くなります。授業中の様子だけでなく、部活動、行事、放課後の学習など、さまざまな場面で教員との接点があります。
大人数の中で自分から積極的に前へ出るのが得意な子なら、学校規模はそれほど問題にならないかもしれません。一方、困っていても自分からなかなか声を上げられない子にとっては、周囲の大人が変化に気づきやすい環境には安心感があります。
「手取り足取り何でも先生がやってくれる」という意味ではなく、必要なときに声をかけてもらえる距離に先生がいると考えると分かりやすいでしょう。
上級生との交流が自然に生まれやすい
在校生からは、上級生と関わる機会が多く、学校生活を楽しく感じているという声もあります。
中高が同じキャンパスにあり、部活動では中学生と高校生が一緒に活動することもあります。平和祭や体育祭などの学校行事でも、学年を越えて人と関わります。
中学1年生にとって高校生はかなり年上に見えますが、同じ学校の先輩として日常的に接するうちに、数年後の自分をイメージできる存在になります。
また、自分が中学2年・3年、高校生へ進めば、今度は後輩から見られる側になります。小さな学校だからこそ、先輩に教えてもらう経験と、後輩へ伝える経験の両方を持ちやすい環境です。
行事では、一人ひとりが「参加する側」になりやすい
学校規模が小さいことは、平和祭や体育祭などの行事にも表れます。
人数が多い学校では、行事の中心となる生徒と、当日に参加するだけの生徒が分かれることもあります。アレセイア湘南では一学年の人数が少ないため、一人ひとりが担当する役割も自然と大きくなります。
平和祭のクラス企画、体育祭の準備、職業体験の発表など、「誰かがやってくれる」のを待つより、自分たちで動かなければ行事が進みません。
人前に立つことが得意な生徒ばかりではありません。それでも、準備、裏方、発表、受付など、それぞれができることを担当します。
こうした経験を積み重ねることで、入学時には消極的だった子が、数年後には自然に人前で話せるようになることも考えられます。
キリスト教教育は、毎日の学校生活の中にある
アレセイア湘南を検討する際、家庭によって感じ方が分かれやすいのがキリスト教教育です。
学校では毎朝礼拝があり、週1時間の聖書の授業があります。クリスマス礼拝や収穫感謝礼拝など、キリスト教に基づく行事も年間予定に組み込まれています。
そのため、「宗教色はほとんどない学校だと思って入った」という状態は避けたいところです。本人や家庭がキリスト教徒である必要はありませんが、礼拝や聖書について学ぶことは6年間の日常に含まれます。
一方で、学校が大切にしているのは信仰そのものを強制することではなく、他者を尊重すること、自分自身を振り返ること、平和について考えることです。
人との関わり方や価値観について考える時間が学校生活の中にあることを、家庭としてどう受け止めるかは、入学前に確認しておきたいポイントです。
「競争する学校」より「自分のペースで伸びる学校」に近い
アレセイア湘南は、同級生同士を常に成績順で競わせながら難関大学を目指すタイプの学校ではありません。
もちろん定期試験があり、特進コースでは大学一般選抜へ向けた学習も行います。しかし中学校段階では、基礎学力を身につけること、英語を実際に使うこと、総合学習で社会と関わることなど、学力以外も含めた成長を重視しています。
そのため、周囲との競争が刺激になる子よりも、「昨日の自分より少しできるようになった」という実感を積み重ねたい子の方が、学校の雰囲気にはなじみやすいでしょう。
反対に、非常に高い学力の仲間に囲まれ、難関大学合格を目標に競い合いたいという家庭では、他の進学校の方が希望に合う可能性があります。
学校選びでは「面倒見がよい」という言葉だけで判断せず、その面倒見の先にどのような6年間を目指しているのかまで見ることが大切です。
小さな学校だからこそ、人間関係との相性は実際に確かめたい
少人数校には、先生や先輩との距離が近いという良さがあります。その一方で、一学年の人数が少ないということは、人間関係の範囲も大規模校ほど広くありません。
友人を何百人もの中から探す環境ではなく、比較的小さな集団の中で3年間、さらに高校まで進めば6年間を過ごします。
この環境を「安心できる」と感じる子もいれば、「もっと多くの人と出会える学校がよい」と感じる子もいます。ここは偏差値や進学実績では判断できません。
そのため、アレセイア湘南を検討するなら、説明会だけでなく平和祭や部活動体験など、生徒が実際に活動している機会にも足を運びたいところです。
先生と生徒がどのように話しているか。先輩と後輩の距離はどうか。休み時間の生徒はどんな様子か。校内を歩いた本人が落ち着けそうか。
「この人数、この距離感の中なら自分らしく過ごせそう」と本人が感じられるか。それが、アレセイア湘南との相性を見るうえで最も分かりやすい判断材料になります。
この学校に向いている子の特徴|小さな集団の中で自分らしく伸びたい子へ
アレセイア湘南中学校は、1クラス30人以下の少人数教育、キリスト教主義、英語教育、平和教育、探究的な学びを大切にする学校です。
そのため、単純に「偏差値が合っているから」という理由だけで選ぶより、学校の教育方針や人間関係の距離感まで含めて相性を見ることが重要です。
特に向いているのは、大人数の中で競争するより、先生や友人との距離が近い環境で、自分のペースを保ちながら少しずつ成長したい子です。
大人数の中では質問しにくい子
アレセイア湘南の中学校は、1クラス30人以下の少人数編成です。
授業中に分からないことがあったとき、何十人もの前で手を挙げるのは苦手でも、先生との距離が近ければ質問できるという子は少なくありません。
放課後には学習クリニックや学習室があり、英語・数学のフォローアップ、チューターへの質問などもできます。
つまり、最初から何でも自分で解決できる子だけを求める学校ではありません。むしろ、分からないところを一つずつ確認しながら進みたい子に合っています。
「分からないことを放置したくないけれど、自分から大人数の前で質問するのは少し苦手」という子には、少人数環境を生かしやすいでしょう。
競争よりも、自分自身の成長を大切にしたい子
アレセイア湘南は、同級生との順位競争を学校生活の中心に置くタイプの進学校ではありません。
もちろん定期試験がありますし、高校では大学進学に向けた学習も本格化します。しかし、中学校では基礎学力を固めながら、英語、総合学習、平和教育、職業体験などにも時間を使います。
「同級生より何点高かったか」だけではなく、以前できなかったことができるようになったか、自分の考えを言葉にできるようになったかという成長も大切にします。
そのため、周囲と競争することで一気に伸びる子より、小さな成功体験を積み重ねながら自信をつけていく子の方が、学校の教育方針にはなじみやすいでしょう。
英語を「科目」だけでなく実際に使ってみたい子
アレセイア湘南では、英語を学校の大きな特色の一つとしています。
中学校では週5時間の英語があり、ネイティブ教員による少人数授業も行われます。昼休みにネイティブ教員と話したり、希望者が放課後の英語講座へ参加したりする機会もあります。
英検取得を目指すだけでなく、プレゼンテーションや会話を通して、自分の考えを英語で伝える経験を重ねます。
そのため、すでに英語が得意な子はもちろん、「今はそれほど得意ではないけれど、中学から英語を話せるようになりたい」という子にも向いています。
海外研修や国際交流にも興味があるなら、中学から高校まで英語を継続して学ぶ動機にもなりやすいでしょう。
人と関わりながら考えることが好きな子
アレセイア湘南の学びは、机に向かって問題集を解くだけではありません。
中学2年生の職業体験では、自分で体験先を探し、連絡を取るところから始めます。平和学習では、調査や研修だけでなく、友人と話し合い、自分の考えをまとめて発表します。
こうした活動では、「正解を早く出す力」だけでは足りません。他人の意見を聞き、自分の考えを整理し、相手に伝える力が必要です。
初めからプレゼンテーションが得意である必要はありません。しかし、人の話を聞いたり、自分なりに考えたりすることを面白いと感じられる子は、総合学習や探究活動を楽しみやすいでしょう。
キリスト教や平和について考える時間を受け入れられる子
学校選びで必ず確認しておきたいのが、キリスト教主義の学校であることです。
毎朝礼拝があり、週1時間の聖書の授業があります。クリスマス礼拝、収穫感謝礼拝などの行事も学校生活の一部です。
入学するために本人や家庭がキリスト教徒である必要はありません。ただし、「宗教教育には一切触れたくない」という家庭には向きません。
一方で、アレセイア湘南のキリスト教教育は、他者を大切にすること、自分自身を見つめること、社会の中で平和をどうつくるかを考えることにつながっています。
「人としてどう生きるか」「自分以外の人とどう関わるか」について考える時間も学校教育に必要だと思える家庭とは、相性がよいでしょう。
小さな学校の中で、自分の役割を持ちたい子
アレセイア湘南は、中学校だけで何百人もの同級生がいる学校ではありません。
そのため、体育祭や平和祭、部活動、職業体験などでは、一人ひとりが担当する役割も比較的大きくなります。
人数が少ないということは、誰かに任せて自分は目立たずに過ごすことが難しい場面もあるということです。準備を手伝う、後輩へ教える、発表する、クラスの仕事を引き受けるといった経験が自然と増えます。
最初から積極的な子である必要はありません。むしろ、小学校では人前へ出るのが苦手だった子が、少人数の中で少しずつ役割を持ち、自信をつけていくこともできます。
「大きな集団の中で目立つより、小さな集団の中で必要とされながら成長したい」という子には、アレセイア湘南の規模感が合いやすいでしょう。
逆に、どんな子には合いにくいのか
学校との相性を考えるなら、向いている点だけでなく、合いにくい可能性も見ておく必要があります。
例えば、難関大学合格を最優先し、周囲の生徒と激しく競争しながら高いレベルの先取り学習を進めたい子なら、より進学実績に特化した学校の方が希望に合う可能性があります。
また、何百人もの同級生と出会い、その中から多様な友人関係をつくりたい子にとっては、中学校の規模が小さく感じられるでしょう。
キリスト教教育や毎朝の礼拝に強い抵抗がある場合も、6年間の学校生活を考えると慎重に判断した方がよいでしょう。
アレセイア湘南の魅力は、誰にでも当てはまる万能型の学校であることではありません。少人数、キリスト教、英語、平和教育という学校の個性がはっきりしているからこそ、それを心地よいと思える子には居場所になりやすい学校です。
受験を考えるなら、偏差値や入試方式だけでなく、平和祭や学校説明会、部活動体験などで実際の生徒と先生の距離を見てみるとよいでしょう。
キャンパスを歩いた本人が、「ここなら先生に話しかけられそう」「このくらいの人数なら落ち着けそう」「英語や行事をやってみたい」と感じるか。アレセイア湘南の場合、その感覚が学校選びのかなり重要な判断材料になります。
まとめ|一人ひとりを見守りながら、社会と世界へ視野を広げる6年間
アレセイア湘南中学校は、神奈川県茅ヶ崎市にある少人数制の共学校です。1クラス30人以下を基本とし、キリスト教主義に基づく人格教育、英語教育、平和教育、探究的な学びを組み合わせながら、一人ひとりの成長を支えています。
難関大学への進学実績だけを競う学校とは少し性格が異なります。まず目の前の生徒をよく見て、基礎学力を整え、英語や体験学習を通して世界を広げていく。その積み重ねの先に、それぞれの大学進学や将来の進路があります。
一番の特徴は「少人数」であることを教育に生かしている点
アレセイア湘南を考えるうえで、最初に見ておきたいのが学校規模です。
中学校は1クラス30人以下。授業中の反応や学習状況を教員が把握しやすく、分からないことがあれば質問しやすい環境があります。放課後には学習クリニックや学習室、チューター制度もあり、理解が不十分な部分を戻って学ぶことができます。
英語ではさらにクラスを分け、ネイティブ教員と実際に会話する時間を確保します。部活動や学校行事でも、一人ひとりが役割を持つ場面が多くなります。
学校規模が小さいことを弱点ではなく、一人ひとりを見るための仕組みに変えているのが、アレセイア湘南の教育の土台です。
キリスト教と平和教育は、学校生活の中心にある
学校法人平和学園は、第二次世界大戦直後の1946年に誕生しました。その歴史もあり、現在まで「平和をつくる人を育てる」という考え方が教育の根底にあります。
毎朝の礼拝、週1時間の聖書、クリスマス礼拝など、キリスト教は学校生活の一部です。
さらに、平和について教室で学ぶだけでなく、研修旅行や総合学習、ボランティア活動などを通して、社会の中で自分に何ができるかを考えます。
ここでいう平和教育は、大きな社会問題だけを扱うものではありません。友人の話を聞くこと、自分と異なる考え方を認めること、困っている人に目を向けること。そうした身近な人間関係から平和を考えるところに、この学校らしさがあります。
英語は「試験科目」から「使う言葉」へ
英語教育も、アレセイア湘南の6年間を特徴づける要素です。
中学校では英語を週5時間学び、ネイティブ教員による少人数授業も行われます。昼休みの交流、放課後の国際英語塾、発展的な英語講座など、通常授業以外にも英語へ触れる機会があります。
グローバル入試では英検取得級を利用でき、入学後も資格取得だけでなく、会話やプレゼンテーションへつなげていきます。
さらに、海外研修や留学制度もあり、高校段階では海外大学という進路も選択肢になります。
「英語が得意だから入る学校」というより、「中学から英語を実際に使えるようになりたい子が伸ばしていける学校」と考えると分かりやすいでしょう。
職業体験や研修は、自分から動く経験になる
アレセイア湘南では、教室の中だけで学習を完結させません。
中学2年生の職業体験では、自分で興味のある仕事を考え、受け入れ先を探し、連絡を取るところから始めます。研修旅行や平和学習でも、事前に調べ、現地で体験し、学校へ戻ってから振り返りや発表を行います。
こうした活動では、決められた答えを正確に出すだけでは足りません。知らない人に話しかけること、自分の考えを説明すること、友人と協力することも必要になります。
少人数だからこそ、一部の積極的な生徒だけに任せるのではなく、多くの生徒が実際に動く側になります。
入学時には人前に出るのが苦手だった子でも、6年間を通して少しずつ「自分から一歩動く力」を身につける機会があります。
大学進学も、全員を一つの出口へ向かわせない
高校では、一般選抜による大学進学を意識した学びと、探究活動や推薦型選抜を生かした進路の両方が用意されています。
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、GMARCHなどへの合格者がいる一方、神奈川県内の大学、医療系、理工系、専門性の高い学部、海外大学など進路は幅広くなっています。
指定校推薦もあり、明治学院大学をはじめ複数の大学への推薦枠があります。
つまり、全員を難関国公立大学へ向かわせる学校ではありません。その代わり、中学から英語、探究、職業体験、部活動などを経験しながら、自分の得意なことや興味を探し、高校で具体的な進路につなげていきます。
「どの大学へ行くか」だけでなく、「自分は何を学びたいのか」を6年間かけて考えたい家庭には合いやすい進路環境です。
学校選びでは、偏差値より「この人数が心地よいか」を見たい
アレセイア湘南の入試は、2科・4科・グローバル・適性検査型など複数の方式があり、比較的幅広い受験生が挑戦できます。
だからこそ、合格可能性だけで学校を決めるのではなく、入学後の生活まで見ておくことが大切です。
毎朝礼拝があること。学年人数が少ないこと。先生との距離が近いこと。英語を話す時間が多いこと。学校行事や総合学習で、自分から発表したり人と関わったりする機会があること。
こうした環境を「窮屈そう」と感じる子もいれば、「安心して過ごせそう」と感じる子もいます。
アレセイア湘南の場合、偏差値表だけでは学校との相性を判断しにくいからこそ、説明会や平和祭、部活動体験で本人が実際の空気を感じることが重要です。
小さな湘南の学校から、少しずつ世界へ広がっていく
アレセイア湘南の6年間を一言で表すなら、「小さな集団の中で自分を知り、少しずつ外の世界へ出ていく6年間」です。
最初は30人以下のクラスで先生や友人と関係をつくる。英語で初めて自分の考えを話してみる。職業体験では知らない大人へ連絡する。平和学習では社会の問題を自分のこととして考える。海外交流では異なる文化を持つ人と出会う。
その一つひとつは派手なことではありません。しかし、中学1年生から高校3年生まで積み重ねれば、入学時とは違う視野を持つようになります。
大学合格者数だけで学校を選ぶのではなく、「6年間でどんな人になってほしいか」まで考えて中学校を選びたい家庭にとって、アレセイア湘南は検討する価値のある学校です。
辻堂や茅ヶ崎から平和学園のキャンパスを訪れ、実際の教室や礼拝堂、生徒と先生の距離を見たとき、本人が「この学校なら自分らしく過ごせそう」と感じられるか。その感覚が、最後の学校選びでは最も大切な判断材料になるでしょう。

