【2026年版】関東学院中学校の評判は?キリスト教教育と実験重視の授業、大学進学を見据えた6年間を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|「人になれ 奉仕せよ」を掲げる横浜の伝統共学校
    1. 関東学院中学校の基本情報
    2. 1884年の神学校から始まった関東学院の歴史
    3. 「人になれ 奉仕せよ」に込められた教育理念
    4. 礼拝と聖書の授業が日常にあるキリスト教教育
    5. 男女共学の中高6年間で学力と経験を積み重ねる
    6. 関東学院大学とのつながりと卒業後の進路
  2. アクセスと立地環境|黄金町駅から徒歩5分、三春台の高台に広がるキャンパス
    1. 最寄り駅は黄金町駅と阪東橋駅の2つ
    2. 京急本線「黄金町駅」から徒歩5分|横浜・川崎・横須賀方面からの通学
    3. 市営地下鉄「阪東橋駅」から徒歩8分|新横浜・戸塚方面からもアクセス
    4. 横浜の市街地を見渡す三春台の高台
    5. 週6日制の学校生活と通学時間の関係
    6. 登下校の安全管理と災害時の対応
  3. 教育方針とカリキュラム|キリスト教教育と実験・英語教育、大学進学への取り組み
    1. 「OLIVE STREAM」|理数・英語・芸術をキリスト教教育でつなぐ
    2. 週6日・34時間の授業|主要5教科を重視しながら基礎を固める
    3. ベルリッツメソッドによる英語教育|少人数で「話す」機会を確保
    4. 5つの理科実験室を活用|観察・実験から科学的な思考を育てる
    5. 探究学習とものづくり|横浜から社会へ視野を広げる6年間
    6. 中2からの選抜クラスと高校の文理選択|進路に合わせて学びを深める
  4. 学習環境と施設設備|5つの理科実験室と470席のカフェテリア
    1. 中学校新館と2つの礼拝堂|学年ごとの学びを支えるキャンパス
    2. 5つの理科実験室|物理・化学・生物・地学を専門的な環境で学ぶ
    3. 約4万冊の図書室とICT環境|読書・調査・自習を支える設備
    4. 470席の食堂「コベルホール」|中学1年生から利用できる昼食環境
    5. 体育館・テニスコート・陶芸室|運動と芸術に取り組める環境
    6. アシストセンターとカウンセリングセンター|学習と学校生活の相談体制
  5. 学校生活と行事|かんらんさいやクリスマス礼拝、多彩な国内外の研修
    1. 年間行事の流れ|春の運動会から冬の合唱コンクールまで
    2. 文化祭「かんらんさい」|中学生と高校生が一緒につくる学校最大級の行事
    3. 中学校運動会と合唱コンクール|クラスで一つの目標に取り組む
    4. 修養会と国内研修旅行|千葉・関西・広島・長崎で学ぶ
    5. クリスマス礼拝とキリスト教行事|学校生活に根づく祈りと奉仕
    6. 海外研修と国際交流|中学1年生から参加できる希望制プログラム
    7. 生徒会活動と中高の交流|行事を支える側になる経験
  6. クラブ活動|マーチングバンドやオーケストラなど、放課後に広がる活動
    1. 運動部15・文化部16の活動|入学後に見学して選べる
    2. マーチングバンド部|1952年創部、全国大会で6度のグランプリ
    3. オーケストラ部とハンドベル|礼拝堂やコンサートホールでの演奏
    4. 陸上・少林寺拳法・フラダンスなど|中高合同で取り組む運動部
    5. 技術・自然科学・将棋・英語|興味を深める文化部の活動
    6. インターアクト部と奉仕活動|学校の外で人と関わる経験
    7. 学習と部活動の両立|活動日数・帰宅時間・6年間の続け方
  7. 進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私立大学への進学と関東学院大学への推薦制度
    1. 2026年の国公立大学合格実績|東京大学3名、一橋大学1名が現役合格
    2. 早慶上理・GMARCHの合格実績|私立大学にも幅広い進学先
    3. 医学・薬学・芸術・海外大学|専門分野を目指す生徒の進路
    4. 4年制大学への現役進学率|合格者数と実際の進学先を分けて考える
    5. 関東学院大学への内部推薦制度|系列大学への進学は少数派
    6. 6年間の進路指導と大学受験改革|中学でのキャリア教育から高校の志望校対策へ
  8. 学費や諸経費について|入学時から高校卒業までの費用と奨学金制度
    1. 入学時の納付金|入学金23万円と特別施設費20万円
    2. 年間の授業料と校納費|月額6万800円を基本に納入
    3. 初年度と中学校3年間の費用|校納費の合計は約280万円
    4. 制服・副教材・タブレット端末|入学準備と学年ごとに必要な費用
    5. 研修旅行・海外研修・部活動|必須の費用と希望制の費用を分けて考える
    6. 奨学金制度と高校進学時の費用|6年間を見通した教育費の考え方
  9. 入試情報と合格の目安|2027年度入試の日程・募集人数・偏差値
    1. 2027年度の入試日程と募集人数|2月1日・3日・5日に計4回実施
    2. 試験科目・配点・試験時間|4教科320点、2教科200点満点
    3. 2026年度の入試結果|一期Aは2.7倍、二期は10.5倍
    4. 合格の目安となる偏差値|一期Aは60、二期は65が80%ライン
    5. CEFR利用制度と帰国生入試|英語資格や海外経験を生かせる選考
    6. 出願方法・受験料・合格発表|複数回受験と入学手続きの注意点
  10. 併願校パターン|神奈川・東京の共学校を中心とした受験プラン
    1. 関東学院中学校の4回入試をどう組み込むか
    2. チャレンジ校の候補|神奈川大学附属・山手学院・青稜など
    3. 標準校の候補|日本大学・日大藤沢・桜美林・目黒日本大学
    4. 合格確保を意識した併願校|関東学院六浦・横須賀学院・鶴見大学附属など
    5. 2月1日から5日までの具体的な併願シミュレーション
    6. 併願校を決める際の注意点|偏差値・午後入試・手続期限を整理する
  11. 在校生・保護者の声|学習指導や学校行事、日常生活から見える校風
    1. 明るく自由な雰囲気|生徒の個性と友人関係
    2. 先生との距離が近いという声|質問対応と生活面の相談
    3. 小テストと補習への評価|学習習慣がつく一方、負担を感じる生徒も
    4. 部活動と行事への満足度|生徒自身が挑戦する機会の多さ
    5. 食堂・図書室・校舎への評判|日常の使いやすさと気になる点
    6. キリスト教教育と卒業後の進路|6年間を経験した生徒の受け止め方
  12. この学校に向いている子の特徴|6年間の学びと学校生活から考える相性
    1. 礼拝や聖書の授業を通して、人との関わり方を考えたい子
    2. 理科実験やものづくりが好きで、自分の手で確かめたい子
    3. 英語を使って話すことに挑戦し、海外の文化にも触れたい子
    4. 小テストや復習を積み重ね、大学進学に向けて学力を伸ばしたい子
    5. 部活動や文化祭に積極的に参加し、仲間と何かをつくりたい子
    6. 将来の進路を幅広く考えたい子|6年間で自分の関心を見つけていく
  13. まとめ|関東学院中学校で過ごす6年間をどう考えるか
    1. 「人になれ 奉仕せよ」が日常の学校生活につながる
    2. 理科実験・英会話・芸術を通して興味を広げる
    3. 文化祭や部活動で、自分の役割を見つける6年間
    4. 系列大学を持ちながら、幅広い大学進学を目指す
    5. 学校見学では、6年間の日常を想像してみたい

学校の概要|「人になれ 奉仕せよ」を掲げる横浜の伝統共学校

関東学院中学校は、神奈川県横浜市南区三春台に位置する私立の共学中高一貫校です。1884年に横浜で設立されたキリスト教系の神学校を源流とし、1919年に「私立中学関東学院」として開校しました。横浜の地で100年以上にわたって中等教育を続けてきた学校です。

教育の中心にあるのは、初代院長・坂田祐が掲げた「人になれ 奉仕せよ」という校訓です。学力や知識を身につけることはもちろん、それらを自分のためだけでなく、他者や社会のために役立てられる人間を育てることを大切にしています。

一方、授業では理科実験や英語教育に力を入れ、国公立大学や難関私立大学への進学を見据えたカリキュラム改革も進めています。キリスト教に基づく人間教育を受け継ぎながら、大学進学に向けた学力を中高6年間で育てる学校です。

関東学院中学校の基本情報

項目内容
正式名称関東学院中学校・高等学校
所在地〒232-0002 神奈川県横浜市南区三春台4
設置区分私立
男女区分男女共学
教育形態中高一貫教育
学校法人学校法人関東学院
建学の精神キリスト教主義(プロテスタント)
校訓人になれ 奉仕せよ
学校の源流1884年創立の横浜バプテスト神学校
中学校の創立1919年(私立中学関東学院)
学期・授業日3学期制・週6日制
主な最寄り駅京急本線「黄金町駅」、横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」
系列大学関東学院大学

校舎は横浜市南区の三春台にあり、京急本線と横浜市営地下鉄の両方を利用できます。横浜駅方面からの通学に加え、京急線沿線や横浜市内の幅広い地域から通学を検討できる立地です。

1884年の神学校から始まった関東学院の歴史

関東学院の歴史は、明治時代の横浜にさかのぼります。

1884年、アメリカのバプテスト派の宣教師たちによって、横浜山手に「横浜バプテスト神学校」が設立されました。開校時の学生はわずか5名。キリスト教の教えを学び、社会に伝える人材を育成するための学校でした。

その後、東京で設立された東京中学院などの系譜を経て、1919年に横浜市南区三春台で「私立中学関東学院」が開校します。設立者はC・B・テンネー、初代院長は坂田祐でした。

開校後は関東大震災による校舎の損壊や戦争による被害を経験し、一時期は横浜市金沢区の六浦に移転しています。戦後の学制改革によって1947年に新制中学校、1948年に新制高等学校が設立され、1949年に三春台へ戻りました。

2019年には私立中学関東学院の創立100周年を迎えています。

関東学院の歴史を考えるうえで興味深いのは、学校の規模や制度が変わっても、キリスト教に基づく人間教育が一貫して重視されてきたことです。明治時代の神学校と現代の中高一貫校では教える内容も社会から求められる役割も異なりますが、人が学び、その力を社会にどう役立てるかという問いは共通しています。

「人になれ 奉仕せよ」に込められた教育理念

関東学院の校訓「人になれ 奉仕せよ」は、1919年の第1回入学式で初代院長・坂田祐が生徒に語った言葉です。

坂田は、人格を磨くためには他者への奉仕が欠かせないと考えました。ここでいう「奉仕」は、誰かの指示に従って働くことではありません。自分の持つ知識や能力を、周囲の人々や社会のために自発的に用いることを意味しています。

この考え方は、関東学院が育成を目指す「サーバント・リーダー(Servant Leader)」という人物像にもつながっています。

一般にリーダーというと、集団の先頭に立って指示を出す人を想像しがちです。しかし、サーバント・リーダーが重視するのは、まず周囲の人々に目を向け、その成長や活動を支える姿勢です。

学校生活に置き換えれば、文化祭で目立つ役割を担う生徒も、舞台裏で準備や運営を支える生徒も、集団にとって欠かせない存在です。自分の得意なことを生かしながら、他者と協力して一つのことを成し遂げる。関東学院の校訓は、そうした日常の経験にも通じています。

礼拝と聖書の授業が日常にあるキリスト教教育

関東学院は、プロテスタントのキリスト教主義学校です。キリスト教教育は学校行事だけで扱われるものではなく、毎週の時間割にも組み込まれています。

中学校・高等学校では各学年で週2回の礼拝が行われ、聖書を読み、祈りや講話を通して自分自身や他者との関係について考える時間が設けられています。

また、週1時間の「聖書」の授業があります。聖書に記された物語や教えを学びながら、人間の生き方、他者への思いやり、社会との関わりなどについて考えます。

毎月の合同礼拝では、教会の牧師や宣教師などを招いて話を聞く機会もあります。イースターやクリスマスなど、キリスト教に由来する行事も年間の学校生活に組み込まれています。

さらに、学年ごとの修養会や校外研修、希望者によるボランティア活動なども実施されています。

入学前にキリスト教について詳しく知っている必要はありませんが、礼拝や聖書の授業が6年間の学校生活に継続して組み込まれることは、学校選びの段階で理解しておきたい点です。

男女共学の中高6年間で学力と経験を積み重ねる

関東学院中学校は男女共学で、中学校から高等学校までの6年間を見通した教育を行っています。

授業は土曜日を含む週6日制です。中学校では主要教科の基礎学力を定着させながら、実験、ものづくり、語学学習などに取り組み、高校では進路希望に応じた学習へとつなげていきます。

教育内容を特徴づけるものの一つが、5つの理科実験室を活用した実験重視の授業です。物理・化学・生物・地学などの専門的な学習環境を備え、教科書で学んだ知識を観察や実験によって確かめることを重視しています。

英語では外国人講師による英会話授業などを取り入れ、読む・書く・聞く・話す力を養います。文化部や運動部の活動も盛んで、マーチングバンドやオーケストラなど、音楽に取り組める環境もあります。

こうした学びを整理する教育ビジョンとして、関東学院は「OLIVE STREAM」を掲げています。理数教育や技術、英語、芸術・教養を重視し、その中心にキリスト教教育を置く考え方です。

大学進学に向けては、カリキュラム、進路指導、選抜クラスの改革も進めています。中高一貫校の6年間という時間を利用し、生徒が自分の進路を考えながら必要な学力を身につけていく方針です。

関東学院大学とのつながりと卒業後の進路

関東学院中学校・高等学校は、関東学院大学と同じ学校法人に属しています。

関東学院大学には、経済学部、経営学部、法学部、理工学部、建築・環境学部、教育学部、看護学部など幅広い分野があり、系列高校の生徒を対象とした学院内選抜制度も設けられています。

ただし、関東学院中学校・高等学校は、系列大学への内部進学を中心とする学校ではありません。

卒業生の多くは関東学院大学以外の大学へ進学しており、国公立大学や早稲田大学、慶應義塾大学、GMARCHなどを目指す生徒もいます。

系列大学への進学という選択肢を持ちながら、他大学への受験にも対応しているのが関東学院の進路指導の特徴です。高校段階では進路希望に合わせたクラス編成や学習指導が行われています。

中学校を選ぶ段階では、6年後にどの大学へ進学したいかまで決まっている子は少ないはずです。関東学院では、日々の授業や学校行事、部活動を経験しながら自分の関心を広げ、高校での進路選択につなげていくことになります。

アクセスと立地環境|黄金町駅から徒歩5分、三春台の高台に広がるキャンパス

関東学院中学校は、横浜市南区三春台の高台に位置しています。最寄り駅は京急本線「黄金町駅」と横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」。横浜駅から電車で数分という立地にありながら、校舎は市街地を見渡す丘の上に建っています。

京急線と地下鉄の2路線を利用できるため、横浜市内はもちろん、川崎市や横須賀市、東京都内からも通学を検討できます。駅から学校まで徒歩で通えることも、中高6年間の生活を考えるうえでは見逃せません。

最寄り駅は黄金町駅と阪東橋駅の2つ

関東学院中学校への主なアクセスは次のとおりです。

交通機関最寄り駅学校までの所要時間
京急本線黄金町駅徒歩約5分
横浜市営地下鉄ブルーライン阪東橋駅徒歩約8分

黄金町駅、阪東橋駅のいずれからも、藤棚浦舟通りを北上し、初音町交差点を通過して正門へ向かいます。

最寄り駅から学校までの距離は比較的短く、電車を降りてから長時間歩く必要はありません。ただし、学校は高台にあるため、通学路には坂道があります。駅からの徒歩時間だけでなく、実際の道のりも確かめておくとよいでしょう。

京急本線「黄金町駅」から徒歩5分|横浜・川崎・横須賀方面からの通学

黄金町駅は、横浜駅から京急本線で約5分の位置にあります。

京急本線は、品川・川崎・横浜・上大岡・金沢文庫・横須賀方面を結ぶ路線です。横浜駅ではJR各線や東急東横線、相鉄線などに乗り換えられるため、神奈川県内の広い地域から通学できます。

例えば、次のような地域からの通学が考えられます。

  • 横浜駅周辺・東急東横線沿線:横浜駅で京急本線に乗り換えて黄金町駅へ。
  • 川崎・鶴見方面:京急本線を利用。列車種別によって途中駅での乗り換えが必要です。
  • 上大岡・弘明寺方面:京急本線で黄金町駅へ。沿線の住宅地から通学しやすい経路です。
  • 金沢文庫・横須賀方面:京急本線を北上し、黄金町駅を目指します。
  • 品川・東京都南部方面:京急線を中心に通学経路を組むことができます。

黄金町駅には普通列車が停車します。快特や特急などを利用する場合は、途中で普通列車への乗り換えが必要になるため、単純な乗車時間だけでなく、乗り換え待ちも含めて通学時間を考えたいところです。

学校では土曜日にも授業が行われます。週6日、6年間の通学になることを踏まえると、最寄り駅から徒歩5分という距離は日々の負担を抑える要素になります。

市営地下鉄「阪東橋駅」から徒歩8分|新横浜・戸塚方面からもアクセス

もう一つの最寄り駅である阪東橋駅は、横浜市営地下鉄ブルーラインの駅です。

ブルーラインは、あざみ野駅から新横浜駅、横浜駅、関内駅、上大岡駅、戸塚駅などを経由して湘南台駅までを結んでいます。

阪東橋駅を利用すれば、次のような方面から地下鉄を中心とした通学が可能です。

  • 新横浜・センター北・あざみ野方面:ブルーラインを利用して阪東橋駅へ。
  • 横浜・桜木町・関内方面:ブルーラインで阪東橋駅へ直接アクセスできます。
  • 上大岡・港南中央方面:ブルーラインを利用して阪東橋駅へ。
  • 戸塚・踊場・湘南台方面:ブルーラインを利用して阪東橋駅へ。

特に、横浜市北部や戸塚方面から通学する家庭にとっては、京急線を利用せずに学校へ向かえる選択肢があることが重要です。

また、京急線とブルーラインの2路線が利用できることは、通学経路を考えるうえでも役立ちます。鉄道の運転見合わせや大幅な遅延が発生した際、状況によっては別の路線を使って学校へ向かうこともできます。

横浜の市街地を見渡す三春台の高台

関東学院中学校のキャンパスがある三春台は、横浜市南区の高台に位置する地域です。

黄金町駅や阪東橋駅の周辺には商店や住宅が集まり、横浜の市街地らしい風景が広がっています。一方、学校の敷地は丘の上にあり、校内からは周囲の街並みを見渡すことができます。

中学校・高等学校のキャンパスには、教室棟や礼拝堂、体育館、グラウンド、テニスコートなどが配置されています。同じ三春台には関東学院小学校もあり、学校法人関東学院の教育施設が集まる地域となっています。

丘の上に広がる敷地は、学校生活の風景にも表れています。例えば、470席を備えた食堂「コベルホール」は、高台から市街地を眺められる場所に設けられています。昼休みに友人と食事をしながら、横浜の街並みを見渡せる空間です。

ただし、高台という立地には日常生活上の注意点もあります。登校時には坂を上ることになり、夏の暑い日や雨天時、大きな荷物を持つ日には平坦な道よりも負担を感じるかもしれません。

学校見学の際には、駅から実際に歩いてみることをおすすめします。所要時間だけでなく、歩道の幅、交差点の位置、坂の傾斜なども確かめられます。

週6日制の学校生活と通学時間の関係

関東学院中学校は週6日制を採用しており、土曜日にも授業があります。

平日は8時30分に登校し、礼拝やホームルームを経て授業が始まります。午後の授業は15時30分ごろに終了し、その後は部活動や自習などに取り組む時間となります。

放課後には、希望者を対象とした有料の校内自習教室も設けられ、19時まで学習できる環境があります。

そのため、通学時間を考える際には、朝の登校だけでなく、部活動や自習を終えて帰宅する時間も想定する必要があります。

例えば、学校を18時に出発して自宅まで1時間かかる場合、帰宅は19時ごろになります。夕食や入浴、家庭学習の時間を確保することを考えると、学校までの距離は生活リズムに直接関わります。

一方、関東学院中学校の場合は、最寄り駅から学校までの徒歩時間が短いため、通学時間の大部分を鉄道の乗車や乗り換えに充てることができます。

通学経路を検討する際には、次の点を確認しておくとよいでしょう。

  • 平日8時30分の登校に間に合う電車の時刻と混雑状況
  • 京急線やブルーラインの乗り換え回数と待ち時間
  • 部活動や放課後自習を終えた場合の帰宅時刻
  • 土曜日の電車の運行間隔と通学時間
  • 雨天時や交通機関の遅延時に利用できる代替経路

中学1年生のうちは問題なく通えても、学年が上がって部活動や学習に費やす時間が増えると、通学時間の感じ方は変わります。6年間の生活を見通して判断することが大切です。

登下校の安全管理と災害時の対応

関東学院中学校では、登下校時の安全管理と災害への備えにも取り組んでいます。

校内には警備員が常駐し、正門・東門・南門などで生徒の安全を見守る体制が整えられています。教職員に加えて、地域の人々とも協力しながら安全管理を行っています。

また、天候不順や交通機関の乱れ、災害などが発生した場合には、学校情報連絡網「KGウェブ」を利用して、保護者への連絡を行います。

防災面では、校内に生徒一人あたり1箱の災害対策キットを備えています。キットには3日分の非常食・飲料水やブランケットなどが含まれており、大規模災害などで帰宅が難しくなった場合に備えています。

災害対応用の自動販売機や衛星電話も設置されており、通信や物資の確保を含めた対策が取られています。

横浜市内だけでなく、川崎市や東京都内、湘南・横須賀方面から通学する生徒もいる学校です。大規模な地震や鉄道の運休が起きた場合には、すぐに自宅へ帰れない可能性もあります。

学校に一定期間とどまれる備えがあることに加え、家庭でも災害時の連絡方法や帰宅の判断について話し合っておくと、入学後の生活を具体的に考えやすくなります。

教育方針とカリキュラム|キリスト教教育と実験・英語教育、大学進学への取り組み

関東学院中学校の教育は、キリスト教に基づく人間教育と、大学進学を見据えた教科学習を柱としています。週6日制によって授業時間を確保しながら、理科実験、英会話、芸術、探究学習など、実際に体験する授業にも力を入れています。

中学段階では基礎学力と学習習慣を身につけ、高校では進路希望に応じて学びを深めていく構成です。中学2年生からは選抜クラスが設けられ、高校2年生以降は文系・理系に分かれて大学受験に向けた学習を進めます。

こうした教育を一つにまとめているのが、関東学院独自の教育ビジョン「OLIVE STREAM」です。

「OLIVE STREAM」|理数・英語・芸術をキリスト教教育でつなぐ

「OLIVE STREAM」は、理数教育を中心とするSTEM教育に、芸術・教養、英語、宗教教育を組み合わせた関東学院の教育ビジョンです。

名称に使われている「オリーブ」は、関東学院の校章にも描かれている植物で、聖書では平和の象徴として登場します。

OLIVE STREAMでは、次の6つの領域を重視しています。

領域教育内容
Science(科学)5つの理科実験室を活用した実験、観察、探究学習
Technology(技術)ものづくり、プログラミング、ICTを活用した課題解決
Religion(宗教)礼拝、聖書の授業、キリスト教に基づく人間教育
English(英語)ベルリッツメソッド、少人数英会話、オンライン英会話、海外研修
Art / Liberal Arts(芸術・教養)陶芸、音楽、美術、幅広い文化や教養に触れる学習
Mathematics(数学)基礎の定着、発展的な演習、数学的思考力の育成

例えば、理科では実験を通して現象を確かめ、技術ではプログラミングやものづくりによって課題の解決方法を考えます。英語では外国人講師との会話を重ね、美術や音楽では自分の考えや感性を作品として表現します。

こうした学習を支える考え方が、校訓「人になれ 奉仕せよ」です。知識や技術を身につけた先に、それを誰のために、どのように使うのか。関東学院では、その問いを6年間の教育の中心に置いています。

また、中高6年間を通して、次の3つの段階を設けています。

  • 第1段階「自分を知り、他者を知る」:理科実験や陶芸、合唱などを経験し、自分の興味や得意なことを見つける。
  • 第2段階「自分と社会との関係に気づく」:グループ学習、発表、研修旅行などを通して、他者や社会とのつながりを考える。
  • 第3段階「目標を定め、進路を拓く」:自分が学びたいことや社会で果たしたい役割を考え、卒業後の進路を選択する。

中学入学時から進路を一つに決めるのではなく、授業や学校生活で経験したことを、少しずつ将来の選択につなげていく考え方です。

週6日・34時間の授業|主要5教科を重視しながら基礎を固める

関東学院中学校は3学期制・週6日制で、土曜日の午前中にも授業があります。授業は1コマ50分で、週34時間を基本としています。

国語・数学・英語・理科・社会の主要5教科に多くの時間を配当し、中学校の段階から大学受験につながる基礎学力を養います。

中学校の主要5教科の週あたりの授業時間は、次のような構成です。

教科中学1年中学2年中学3年
国語5時間5時間5時間
数学5時間5時間5時間
英語7時間8時間8時間
理科3時間4時間4時間
社会3時間4時間4時間
主要5教科合計23時間26時間26時間

特に英語の授業時間が多く、中学2・3年生では週8時間が配当されています。英語4技能をバランスよく学びながら、実際に英語を使う機会を確保しています。

数学では、各分野の基本事項を全員が理解することを重視しています。大学入試を見据えて次学年の内容を少しずつ先取りしますが、極端に進度を速める方式ではありません。国語・数学・英語では、おおむね半年程度の先取りを行う方針です。

学習の定着を確認するため、小テストや演習も取り入れています。英語ではテストの間隔を短くし、一度に覚える量を調整しながら語彙や文法を積み重ねます。数学でも、基本問題の反復と発展問題への取り組みを組み合わせています。

理解が十分でない生徒には、教科担当者による補習を行います。中学校舎には教員室前に「アシストセンター」があり、休み時間や放課後に質問することもできます。

週6日制で授業時間が多い分、家庭学習も含めた学習習慣が求められます。授業を受けるだけで完結するというより、学校で学んだことを家庭で復習し、次の授業につなげる学び方です。

ベルリッツメソッドによる英語教育|少人数で「話す」機会を確保

関東学院中学校の英語教育では、文法や読解の学習に加え、英語で話す力を伸ばすことに力を入れています。

特徴的なのが、語学教育機関ベルリッツと連携した英会話授業です。

中学1年生では週1回、中学2年生から高校2年生までは週2回、ベルリッツメソッドを取り入れた授業が行われます。

通常の1クラスを3つのグループに分け、10数名程度の少人数で授業を受けます。授業中は原則として英語だけを使い、外国人講師とのやり取りを通して表現を身につけます。

例えば、自分の意見を伝える場面では、頭の中で日本語の文章を完成させてから英訳するのではなく、知っている英語を使って相手に伝える練習を重ねます。

中学校の英語授業では、次のような取り組みが行われています。

  • 教科書と副教材を用いた語彙・文法・読解の学習
  • 短い間隔で行うテストによる知識の定着
  • 日本人教員と外国人教員によるティームティーチング
  • 少人数グループでの英会話授業
  • グループで準備する英語の発表・プロジェクト活動
  • 英検などの外部検定試験に向けた学習

中学1・2年生では、英語を使ったプロジェクトにも取り組みます。年間3~4回の活動を通して、仲間と協力して準備し、英語で発表する経験を積みます。

高校1年生になると、さらに1対1のオンライン英会話が加わります。Weblioを利用し、全員を対象に3週間に2回、1回25分の授業を年間約17回実施する仕組みです。

英語資格については、高校2年生の6月までに英検2級に合格することを一つの目標としています。英検に加え、TEAP、TOEIC、GTECなど、生徒の進路に応じた検定への取り組みも支援しています。

英語の試験で得点するための勉強と、実際に相手と意思疎通するための練習を、中高6年間の中で並行して進めるカリキュラムです。

5つの理科実験室を活用|観察・実験から科学的な思考を育てる

関東学院中学校の理科教育は、実験を重視している点が特徴です。

中学校舎には、物理・化学・生物・地学の専門実験室と総合理科室の合計5つの理科実験室があります。

中学校では週1回程度の実験・観察を取り入れ、授業で学んだ現象を実際に確かめる機会を設けています。

理科の学習では、教科書に書かれた知識を覚えることも必要ですが、実験を行うと、それだけでは済まない場面が生まれます。

例えば、予想した結果と実験結果が一致しなかった場合、実験の条件に問題があったのか、それとも自分の予想が間違っていたのかを考えなくてはなりません。

関東学院の理科では、こうした経験を重視し、実験や観察の結果を考察してレポートにまとめる学習を行っています。

授業の流れには、次のような要素が含まれます。

  1. 学習する現象について疑問や予想を持つ。
  2. 器具を使用し、条件に注意しながら実験・観察を行う。
  3. 得られた結果を記録し、整理する。
  4. 予想と結果を比較し、その理由を考察する。
  5. 実験内容や考察をレポートにまとめる。

実験で扱う分野も、化学反応や電気、力と運動、植物や動物、地球のしくみなど多岐にわたります。5つの実験室を使い分けながら、各分野の学習を進めていきます。

また、関東学院大学との連携も理数教育の一部に位置づけられています。大学の研究や専門分野に触れる機会は、中学生が理科で学んでいる内容と、その先にある学問とのつながりを考えるきっかけになります。

中学受験の理科では、限られた時間で正解を求める練習が中心になりがちです。入学後は自分で器具を扱い、結果を確かめ、考察を書く。理科の学び方が変わることを実感しやすい授業です。

探究学習とものづくり|横浜から社会へ視野を広げる6年間

関東学院では、教科学習と並行して、中学1年生から高校3年生までの6年間を通した探究学習を行っています。

出発点となるのは、学校がある横浜の街です。身近な地域を知ることから始め、他地域の歴史や産業、社会課題へと対象を広げていきます。

学年探究学習の主な内容
中学1年横浜の街を舞台にした地域学習。身近な社会について調べ、考える。
中学2年茨城県つくば市での1泊2日の実習。研究施設やスタートアップの活動に触れる。
中学3年広島・長崎のいずれかを訪問。歴史や平和について事前学習と現地学習を行う。
高校1年全国各地の地域課題に取り組む人々と出会い、社会と自分の関係を考える。
高校2年国内外の地域を選択し、現地で社会課題に取り組む人々とともに活動する。
高校3年これまでの学びを踏まえ、大学で研究したいことを研究計画書としてまとめる。

中学1年生では、横浜の街を歩きながら地域を観察する活動などを通して、普段見慣れた場所にも調べるべき問いがあることを学びます。

中学2年生では、つくば市の研究施設や新しい事業に挑戦する企業などに触れます。研究者や社会で働く人々が、どのような問題を解決しようとしているのかを知る機会です。

高校では社会課題に取り組む人々との対話を深め、最終的には大学で何を研究したいのかという問いにつなげていきます。

教科の授業にも、こうした探究的な学習の要素があります。

技術では、LEGO-EV3などを活用したプログラミング学習を行っています。グループで課題に取り組み、計画、実行、評価、改善という過程を経験する授業です。

芸術分野では陶芸や美術、音楽の実技を重視しています。陶芸では自分の手で土を扱い、作品を完成させます。音楽では合唱に加えてギター、リコーダー、バイオリンなどの演奏に取り組み、中学校の最後には演奏会も行います。

理科の実験で結果を確かめること、技術で試作品を改良すること、陶芸で思い描いた形を作品にすること。内容は異なりますが、いずれも自分で手を動かし、試行錯誤する時間を必要とします。

中2からの選抜クラスと高校の文理選択|進路に合わせて学びを深める

関東学院中学校は、1学年約250名、6クラス程度で構成されています。

中学1年生では、基本的に全員が共通のカリキュラムで学びます。中学2年生になると、成績上位者を集めた「選抜クラス」が設置されます。

選抜クラスは中学2年生から高校1年生まで各学年1クラスで、40名程度の生徒が所属します。

授業では標準的な内容の理解に加え、難度の高い演習問題や教科書を超えた発展的な内容を扱います。国公立大学や医学部、難関私立大学への進学を視野に入れた学習です。

選抜クラスは入学時に固定されるものではありません。中学2年生以降、学年ごとの成績を踏まえて所属生徒が選ばれ、クラス替えも行われます。

また、選抜クラス以外のクラスについては、学力が大きく偏らないように編成されています。

高校2年生になると、文系・理系のコースに分かれます。それぞれに「難関大学受験クラス」が設けられ、国公立大学や難関私立大学を目指す生徒が学びます。

学年クラス編成・学習の特徴
中学1年共通カリキュラムで基礎学力と学習習慣を形成
中学2・3年各学年に選抜クラスを1クラス設置。発展的な演習に取り組む
高校1年選抜クラスを継続し、大学進学に向けた学力を養成
高校2年文系・理系に分かれ、それぞれに難関大学受験クラスを設置
高校3年進路希望に応じた受験対策と志望校別の学習を進める

進路指導では、担任や教科担当者、進路進学指導部が連携して生徒を支援します。面談に加え、学習や活動の記録を蓄積するポートフォリオ、大学への志望理由書の作成などにも早い段階から取り組みます。

高校では一般選抜に加え、総合型選抜や学校推薦型選抜など、多様な大学入試方式に対応する方針です。授業や探究学習で得た経験を、自分の進学理由として説明できるようにすることも重視されています。

学習面では、通常授業に加えて放課後の補習、夏期・冬期の講習なども実施されています。日々の授業内容を定着させながら、大学受験に必要な学力を段階的に身につける構成です。

中学2年生から選抜クラスがあるため、一定の学習競争は生まれます。一方で、選抜クラスの所属が毎年見直されることや、高校2年生から進路に応じたコースが設けられることによって、中学入学後の成績や関心の変化にも対応できる仕組みとなっています。

学習環境と施設設備|5つの理科実験室と470席のカフェテリア

関東学院中学校のキャンパスは、横浜市南区三春台の高台に広がっています。中学校新館、高等学校本館、礼拝堂、体育館、グラウンドなどが配置され、授業から部活動まで、さまざまな活動が校内で行われています。

施設の中でも特徴的なのが、専門分野ごとに設けられた5つの理科実験室です。中学校の段階から実験器具を使い、自分の目で確かめながら学ぶ授業が行われています。また、約4万冊の蔵書を持つ図書室、470席の食堂、陶芸室など、教科学習と学校生活の双方を支える設備が整っています。

関東学院の施設を見ていくと、知識を学ぶ場所に加えて、自分で試したり、作品を作ったり、友人と時間を過ごしたりする場所が幅広く用意されていることがわかります。

中学校新館と2つの礼拝堂|学年ごとの学びを支えるキャンパス

関東学院中学校・高等学校では、中学生と高校生がそれぞれの校舎を主な生活拠点としています。

中学校新館は2008年4月から使用されている地下1階・地上5階建ての校舎です。普通教室に加えて、理科実験室や特別教室などが設けられています。

一方、高等学校本館も地上5階建てで、高校生の授業や学校生活の中心となっています。建物の屋上にはカリヨンベルが設置され、讃美歌のメロディーがキャンパスに響きます。

両校舎のほか、キャンパス内には次のような施設があります。

施設主な用途・特徴
中学校新館中学生の普通教室、5つの理科実験室など
高等学校本館高校生の教室、図書室など
グレセット礼拝堂約1,000名収容。入学式・卒業式・全校礼拝などに使用
メービー記念礼拝堂礼拝などに使用する校内のもう一つの礼拝堂
特別教室棟芸術や実習などの授業に利用
図書室約4万冊の蔵書。調べ学習・読書・自習に利用
コベルホール470席を備えた食堂
体育館・柔剣道場体育の授業、運動部の活動など
グラウンド・テニスコート屋外体育、部活動、学校行事など
カウンセリングセンター生徒・保護者の相談に対応

キリスト教主義学校である関東学院では、礼拝堂が学校生活の中で重要な役割を担っています。

グレセット礼拝堂には約1,000名を収容でき、入学式や卒業式、全校礼拝などが行われます。さらに、メービー記念礼拝堂も設けられています。

礼拝堂は、特別な行事のときだけ使う施設ではありません。関東学院では聖書の言葉に耳を傾ける礼拝が日常生活に組み込まれており、生徒たちが学年を越えて集まる場にもなっています。

また、正門付近にはビオトープが整備されています。地下水をくみ上げた水路があり、季節ごとの植物や生き物を観察できるほか、落ち葉から作った堆肥を利用して野菜を栽培することもできます。

都市部の学校でありながら、校内に自然を観察できる場所があることも、関東学院のキャンパスの特徴です。

5つの理科実験室|物理・化学・生物・地学を専門的な環境で学ぶ

関東学院中学校の施設を語るうえで欠かせないのが、中学校新館の2階に設けられた5つの理科実験室です。

物理・化学・生物・地学の4分野に、それぞれ専用の実験室が用意されています。さらに、多目的に利用できる総合理科室があり、中学生から高校生まで幅広い学年が利用しています。

実験室主な学習内容
物理実験室力と運動、電気、光、音などの実験
化学実験室物質の性質、化学変化、溶液などの実験
生物実験室動植物の観察、細胞や生命現象の学習
地学実験室岩石、地層、気象、天体などの観察・実習
総合理科室分野を横断する実験や多目的な理科学習

専門分野ごとに実験室を分けることで、授業内容に応じた器具や標本を常備できるようになっています。

例えば、化学実験室などにはドラフトチャンバーが設置されています。薬品などを扱う実験で発生する気体を排出するための設備で、安全に実験を進めるうえで重要な役割を果たします。

生物分野では、顕微鏡を生徒一人につき1台使用できる環境が整えられています。複数人で一つの顕微鏡を順番にのぞくのではなく、自分でピントを合わせ、観察したものを記録できます。

物理実験室や地学実験室には電子黒板が設けられ、プロジェクターなども活用されています。実験で得られた結果を画面に示したり、図や映像を使って現象を説明したりする授業にも対応しています。

関東学院では、中学1・2年生の理科で週1回程度の実験を行っています。

実験後には、観察した結果を整理し、考察を加えてレポートにまとめます。予想と異なる結果が出た場合には、条件や操作を振り返ることも必要になります。

理科の教科書に登場する「実験結果」は、きれいに整理された表やグラフで示されています。しかし、自分で実験すると、測定値がばらついたり、思いどおりの結果が得られなかったりすることもあります。そうした経験を通して、科学では結果を確かめる過程そのものが重要であることを学んでいきます。

約4万冊の図書室とICT環境|読書・調査・自習を支える設備

関東学院の図書室は、高等学校本館の5階にあります。

蔵書数は約4万冊で、文学作品や一般教養書、各教科の参考資料などを収蔵しています。個人の読書に加え、授業での調べ学習にも利用されています。

中学校では、クラス単位で図書室を使って資料を調べる機会もあります。教科書で学んだ内容について関連する本を探したり、テーマに沿って情報を集めたりする活動です。

また、図書室は朝や放課後、長期休業中には自習スペースとしても開放されています。

中学校の教室からは高校本館の5階まで移動する必要がありますが、中学生向けに選ばれた本を、中学校舎で始業前や昼休みに貸し出すサービスも行われています。

図書室まで足を運ばなくても、休み時間に本を借りられる仕組みです。

ICTを活用した学習環境も整備されています。生徒は学校が推奨するタブレット端末を購入し、授業や家庭学習などで利用します。

タブレットには有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリング機能が備えられ、故障や基本操作などに対応する専用ヘルプデスクも用意されています。

校内では、電子黒板やプロジェクターなどのICT機器を授業に活用しています。理科実験室では、観察した現象を映像や図と組み合わせて学ぶことができます。

ただし、ICT機器の導入が、すべての授業を画面上で完結させるという意味ではありません。関東学院では、理科実験や陶芸、音楽の実技など、実際に手を動かす学習も重視されています。

情報を集める場面ではデジタル機器を使い、じっくり資料を読む場面では本を利用する。目的に応じて学習手段を選べる環境です。

470席の食堂「コベルホール」|中学1年生から利用できる昼食環境

関東学院中学校には、470席を備えた食堂「コベルホール」があります。

三春台の高台から横浜の市街地を見渡せる場所にあり、大きな窓から光が入る開放的な空間です。中学1年生から高校3年生まで利用できます。

食堂の特徴は、中学生と高校生で昼休みの時間を分けていることです。

区分昼食時間の目安
中学生11時55分から
高校生12時55分から

中高生が一斉に食堂へ集まるわけではないため、中学1年生も利用しやすい仕組みになっています。

昼食は、食堂で購入する方法と、家庭からお弁当を持参する方法のどちらも選べます。毎日食堂を利用する必要はありません。

コベルホールでは、日替わり定食をはじめ、カレー、ラーメン、うどん、そばなどが提供されています。メニューは100種類以上あり、その日の好みや食欲に応じて選ぶことができます。

校内には飲み物やデザートを購入できる自動販売機も設置されています。

中高6年間を通して、昼食をどうするかは家庭にとっても日常的な問題です。お弁当を用意できる日は持参し、忙しい日は食堂を利用するといった使い分けができます。

食堂は食事をする場所であると同時に、友人と会話を楽しむ場所でもあります。午前中の授業が終わった後、食事をしながらひと息つく。そんな毎日の時間を支える施設です。

体育館・テニスコート・陶芸室|運動と芸術に取り組める環境

関東学院のキャンパスには、運動部の活動や体育の授業に利用する施設も整っています。

体育館は2階建てで、1階に球技を行う大体育館と小体育室、2階に柔剣道場が設けられています。

大体育館ではバスケットボールやバレーボールなどの球技に取り組み、柔剣道場では武道の授業や部活動が行われています。

屋外にはグラウンドと第2グラウンドがあり、陸上競技や球技などに利用されています。

また、4面のテニスコートが設けられており、体育の授業や硬式テニス部、ソフトテニス部の活動に使われています。複数の部活動がコートを共有するため、活動日や練習時間を調整して利用しています。

一方、中学校・高等学校には専用のプールがなく、体育の授業で水泳は行われません。水泳部は、同じ三春台の敷地内にある関東学院小学校のプールを利用して練習しています。

運動施設に加え、芸術分野の設備も用意されています。

美術室や陶芸室では、絵画、デッサン、陶芸などの制作活動が行われています。陶芸は中学1年生の美術で必修となっており、生徒は自分で土をこね、形を作るところから作品の制作に取り組みます。

陶芸室には作品を焼成するための設備もあり、成形から完成までの工程を経験できます。

陶芸では、最初に思い描いた形と、実際にできあがる形が必ずしも一致するとは限りません。土の柔らかさや乾燥の具合を考えながら、手を動かして調整していきます。

理科実験とは扱う内容が異なりますが、試行錯誤を繰り返しながら一つの成果につなげる点では共通しています。

また、音楽の授業では合唱や楽器演奏に取り組み、部活動ではオーケストラやマーチングバンドなどの活動も行われています。運動、音楽、美術と、それぞれの分野で関心を深められる環境です。

アシストセンターとカウンセリングセンター|学習と学校生活の相談体制

中高6年間の学校生活では、学習内容が難しくなることもあれば、友人関係や進路について悩むこともあります。関東学院では、学習面と生活面のそれぞれに相談できる場所を設けています。

学習面では、中学校舎の教員室前に「アシストセンター」というスペースがあります。

休み時間や放課後に生徒が教員へ質問できる場所で、授業中に理解できなかった内容や、宿題でつまずいた問題などについて相談できます。

例えば、数学の解法がわからなかったときに、次の授業まで疑問を抱えたままにするのではなく、担当教員に直接聞きに行くことができます。

また、放課後には希望者を対象とした校内自習教室も設けられています。

この自習教室はスクールTOMASに運営管理を委託しており、校内で自習や学習指導を受けられる仕組みです。実施時間は16時から19時までで、部活動を終えた後に参加することもできます。

ただし、校内自習教室は希望制・有料です。通常授業や教員による質問対応とは別の学習支援として設けられています。

生活面では、1960年に開設されたカウンセリングセンターがあります。関東学院は、学校教育の中に専門的なカウンセリングを早くから取り入れてきました。

センターには経験豊かなカウンセラーが常駐し、生徒本人だけでなく、保護者からの相談にも対応しています。

相談内容は、友人関係や家庭生活、学校への適応、学習上の悩みなどさまざまです。担任や教科担当の先生とは別に相談できる専門家がいるため、内容に応じて相談相手を選ぶことができます。

さらに、保護者と教員が情報交換する機会として、学期ごとのクラス香柏会や個別面談、保護者同士が悩みを語り合う「KGカフェ」なども設けられています。

中学1年生と高校3年生では、学校生活で直面する課題が大きく異なります。学習内容への戸惑い、部活動と勉強の両立、友人関係、大学受験への不安など、その時々で相談したい内容も変わるでしょう。

教員に質問できるアシストセンター、専門家に相談できるカウンセリングセンター、放課後に学習できる自習教室。目的の異なる支援の場が校内に用意されています。

学校生活と行事|かんらんさいやクリスマス礼拝、多彩な国内外の研修

関東学院中学校では、文化祭「かんらんさい」、中学校の運動会、合唱コンクール、学年ごとの宿泊研修など、年間を通してさまざまな行事が行われています。

その中には、一般的な学校行事に加えて、キリスト教主義学校ならではの礼拝や修養会もあります。クリスマスを迎える準備をするアドベント、感謝祭礼拝、聖書の言葉を手がかりに自分の生き方を考える修養会などは、関東学院の教育理念と深く結びついた行事です。

また、中高一貫校として中学生と高校生が一緒に取り組む活動もあります。文化祭では中高の生徒会が協力して企画・運営を担い、部活動の発表やクラス企画にはさまざまな学年の生徒が参加します。

年間行事の流れ|春の運動会から冬の合唱コンクールまで

関東学院中学校は3学期制を採用しています。4月の入学式・始業礼拝から新年度が始まり、9月の文化祭、11月の研修旅行、12月のクリスマス礼拝、2月の合唱コンクールへと行事が続きます。

主な年間行事を整理すると、次のようになります。

時期主な学校行事
4月入学式、始業礼拝、中学1年オリエンテーション、中学1年修養会、避難訓練、健康診断
5月中間試験、高校スポーツ大会
6月中学校運動会、面談週間
7月期末試験、キリスト教週間、探究学習、夏季希望制講習
8月夏季休業、希望制の海外研修・ボランティア活動など
9月2学期始業礼拝、かんらんさい(文化祭)
10月関東学院創立記念日、中間試験、授業参観週間
11月キリスト教週間、感謝祭礼拝、アドベントツリー点灯式、中学2・3年研修旅行、高校2年研修旅行
12月期末試験、クリスマス礼拝、2学期終業礼拝、希望制の海外研修
1月3学期始業礼拝、関東学院中高創立記念礼拝
2月中学校合唱コンクール、高校生徒会企画行事
3月期末試験、卒業式、終業礼拝、希望制の海外研修

中学校の3年間では、学年が上がるにつれて行事の内容も変わっていきます。

中学1年生は入学直後のオリエンテーションや修養会を通して、新しい仲間と学校生活を始めます。中学2年生では関西方面への研修旅行、中学3年生では広島・長崎への研修旅行が予定されており、歴史や文化、平和について現地で学びます。

高校では、社会課題をテーマにした探究活動や国内外の研修旅行が加わります。中学生のころに経験した集団活動を、高校では自分の関心や進路と結びつけていく構成です。

文化祭「かんらんさい」|中学生と高校生が一緒につくる学校最大級の行事

関東学院中学校・高等学校を代表する行事が、毎年9月に開催される文化祭「かんらんさい」です。

「かんらん」とは、校章にも描かれているオリーブ(橄欖)に由来する言葉です。中学校と高等学校の全学年が参加し、クラス企画や部活動の発表、ステージイベントなどが行われます。

2026年9月には、第68回かんらんさいが「百花繚乱~青春をデコレーション~」をテーマに開催されました。

文化祭で行われる主な企画には、次のようなものがあります。

  • クラス展示:学級ごとにテーマを決め、調査・制作・展示などに取り組む。
  • 部活動の発表:文化部による作品展示、活動紹介、研究成果の発表など。
  • 音楽ステージ:オーケストラ部、マーチングバンド部、ハンドベルなどによる演奏。
  • 模擬店・バザー:部活動や保護者会などによる企画。
  • 招待試合:ハンドボール部やソフトテニス部などによる対外試合。
  • 中夜祭:有志生徒によるダンスやバンド演奏などのステージ企画。

企画の中心となるのは生徒たちです。中学校と高等学校の生徒会が協力し、教員と相談しながら文化祭全体の準備・運営を進めます。

各クラスでは、何を展示するか、どのように制作するか、当日の役割をどう分担するかといったことを生徒同士で話し合います。準備が思いどおりに進まないこともあるでしょう。限られた時間の中で意見をまとめ、一つの企画を完成させる経験は、普段の授業とは異なる学びになります。

中高合同開催という点も重要です。

中学1年生のうちは、高校生が企画やステージを運営する姿を見る機会が多くなります。やがて自分たちが中心となって後輩をまとめる立場になり、企画を支える側へと回っていきます。

また、文化祭には校外から多くの来場者が訪れます。2025年の一般公開日には1万人を超える来場者を迎えました。受験生や保護者も学校を訪れることができ、生徒の活動や校内の雰囲気に触れる機会となっています。

校舎の様子や施設だけでなく、生徒がどのように声をかけ合い、来場者に対応しているか。文化祭では、普段の学校生活の一端も見ることができます。

中学校運動会と合唱コンクール|クラスで一つの目標に取り組む

関東学院中学校では、6月に中学校運動会、2月に合唱コンクールが行われます。

運動会は中学生が参加する行事で、生徒会も運営を支えています。高校では別にスポーツ大会が設けられており、それぞれの学年段階に応じた行事が実施されています。

運動会では、日頃の体育の授業や部活動とは異なり、クラスや学年の仲間と協力して競技に取り組みます。運動が得意な生徒にとっては力を発揮する機会になり、そうでない生徒も準備や応援などを通じて行事に参加します。

もう一つの行事が、毎年2月に開催される中学校合唱コンクールです。

関東学院の合唱コンクールは、校内の教室や体育館だけで行う発表会ではありません。横浜みなとみらいホールやミューザ川崎シンフォニーホールなど、本格的なコンサートホールを会場として開催されています。

2026年2月の合唱コンクールは、横浜みなとみらいホールの大ホールで実施されました。

各クラスは、学年ごとに指定された課題曲と、自分たちで選んだ自由曲の2曲を披露します。クラス内で指揮者や伴奏者を決め、音楽の授業や自主練習を重ねて本番を迎えます。

コンクールでは学年ごとに優秀クラスが選ばれるほか、指揮者や伴奏者も表彰されます。2026年の大会では、各クラスが発表曲の世界観を表現したポスターも制作し、会場に展示されました。

合唱には、個人の歌唱力とは別の難しさがあります。自分だけが大きな声で歌っても、よい合唱にはなりません。周囲の声を聞き、音程やリズム、強弱を合わせる必要があります。

本番に向けて練習を重ねる中で、クラスの雰囲気が変わることもあるでしょう。指揮者や伴奏者だけでなく、練習の進行を支える生徒や、声をかけて仲間を励ます生徒にも役割があります。

中学3年生にとっては、中学校生活の締めくくりに近い時期の行事です。3年間をともに過ごした仲間と大きなホールの舞台に立ち、一つの曲を完成させます。

修養会と国内研修旅行|千葉・関西・広島・長崎で学ぶ

関東学院では、学年ごとに「修養会」と「研修旅行」が設けられています。

修養会は、聖書の言葉を手がかりに、自分自身や他者との関係、将来の生き方について考える行事です。研修旅行では歴史や文化、平和、社会との関わりについて、実際に現地を訪れながら学びます。

中学校・高等学校の主な研修先は次のとおりです。

学年主な行事行き先・内容
中学1年修養会千葉県での宿泊研修
中学2年研修旅行奈良・京都・大阪など関西方面
中学3年研修旅行広島・長崎から選択する平和学習
高校1年修養会・探究ショートツアー校内での修養会と、全国各地から選択する探究活動
高校2年研修旅行韓国・台湾・沖縄から選択
高校3年修養会千葉県での宿泊研修

中学1年生の修養会は、入学直後の4月に実施されます。新しい仲間と宿泊生活をともにし、聖書の言葉に耳を傾けながら、これから始まる中学校生活について考えます。

修養会では、生徒で構成される修養会委員が中心となって準備・運営を進めます。教員が用意したプログラムに参加するだけでなく、生徒自身が行事をつくる仕組みです。

中学2年生の研修旅行では、関西方面を訪れます。

奈良や京都では歴史ある寺社を巡り、大阪では博物館や大阪城などを見学します。歴史の授業で学んだ場所に実際に足を運び、建築物や文化財、その土地の歴史に触れる研修です。

例えば、奈良の寺院や京都の町並みには、教科書に登場する時代の文化が現在も残されています。写真で知っていた建物を目の前にしたとき、歴史上の出来事が少し身近に感じられるかもしれません。

中学3年生の研修旅行は、広島方面と長崎方面の選択制です。

どちらも原子爆弾による被害を経験した都市であり、研修では戦争と平和について考えます。原爆ドームや平和関連施設などを訪れ、戦争の歴史や被害について学びます。

関東学院が中学3年生の研修で重視しているのは、戦争が人間の生命や尊厳をどのように傷つけるのかを考えることです。

校訓「人になれ 奉仕せよ」にある他者への思いやりは、身近な友人関係にとどまるものではありません。戦争や差別、貧困といった社会の問題を考える際にも、その考え方が関わってきます。

高校2年生では、韓国・台湾・沖縄の中から研修先を選択します。韓国や台湾では現地の学校を訪れて同世代の生徒と交流する機会もあり、日本とアジアの歴史や文化を複数の視点から学びます。

クリスマス礼拝とキリスト教行事|学校生活に根づく祈りと奉仕

プロテスタントのキリスト教主義学校である関東学院では、宗教行事も年間行事の重要な一部となっています。

学校生活は日々の礼拝とともに進み、年間を通してキリスト教週間、感謝祭礼拝、アドベントツリー点灯式、クリスマス礼拝などが行われます。

中でも12月のクリスマス礼拝は、キリスト教主義学校らしさを感じられる行事です。

クリスマスは、イエス・キリストの誕生を記念する日です。関東学院では、聖書の言葉に耳を傾け、祈りをささげながらクリスマスを迎えます。

また、クリスマスに先立つ11月には、アドベントツリーの点灯式が行われます。

アドベントとは、クリスマスを待ち望む期間のことです。ツリーの点灯式は、クリスマスを迎える準備が始まることを学校全体で感じる機会となっています。

クリスマス礼拝では、「クリスマス献金」も行われます。

集められた献金は、キリスト教関係の施設や団体、福祉施設、卒業生の牧師などへの支援に用いられています。

クリスマスを自分たちだけのお祝いで終わらせず、支援を必要とする人々に目を向ける。この取り組みにも、関東学院が掲げる「奉仕」の考え方が表れています。

夏休みには、希望者を対象としたボランティア実習体験も設けられています。

生徒たちは学校の外でさまざまな人々と関わりながら、自分にできることを考えます。授業で学ぶキリスト教の教えを、社会での活動と結びつける機会です。

こうした宗教行事は、入学後の6年間を通して経験することになります。キリスト教に関心のある家庭はもちろん、宗教教育を通して倫理観や他者との関係について考えることを大切にしたい家庭にとっても、学校を理解するうえで重要な部分です。

海外研修と国際交流|中学1年生から参加できる希望制プログラム

関東学院では、国内研修に加えて、希望者を対象とした海外研修や留学プログラムも設けられています。

中学1年生から参加できる短期研修があり、高校では海外の学校に一定期間通うターム留学も選択肢に入ります。

主な海外研修・留学プログラムは次のとおりです。

プログラム主な対象学年内容
オーストラリア研修中学1・2年、高校1・2年春季・約1週間。ホームステイ、英語学習、現地校との交流
カナダ研修中学1・2年、高校1・2年春季・約1週間。ホームステイ、現地校での活動、大学訪問など
台湾短期交換ホームステイ中学3年~高校2年冬季・約1週間。台南市の姉妹校での授業参加、ホームステイ、クリスマス行事への参加
英国イートン校サマーエクステンション高校1・2年夏季・約2週間。英国の寄宿学校で授業や寮生活を体験
カナダ・オーストラリアのターム留学高校1・2年約3か月間、現地校へ通学する選抜制の留学

これらのプログラムは希望制であり、参加対象学年や実施時期、行き先はプログラムごとに異なります。

短期海外研修では、現地の家庭にホームステイしながら、学校で英語を使う機会があります。

例えば、オーストラリアやカナダでの研修では、現地校の授業に参加したり、同年代の生徒と交流したりします。英語の授業で学んだ表現を、実際の生活の中で使う経験です。

普段の英会話授業であれば、先生は生徒の英語力を理解したうえで話してくれます。しかし、ホームステイ先の家庭や現地の生徒との会話では、相手が必ずしも自分の理解度に合わせてくれるとは限りません。

相手の言っていることが聞き取れなかったり、自分の考えをうまく説明できなかったりする場面もあるでしょう。そうした経験が、帰国後の英語学習への意欲につながることもあります。

台湾短期交換ホームステイでは、台南市の姉妹校を訪れ、現地の生徒と学校生活をともにします。クリスマスの時期に実施されるため、台湾の家庭や学校でのクリスマス行事を体験できることも特徴です。

高校では、さらに長期間の留学も可能になります。

カナダ・オーストラリアのターム留学は約3か月間で、校内選抜によって選ばれた生徒が参加します。短期間の語学研修とは異なり、現地校の日常的な授業や生活の中に入って学びます。

また、海外へ出発する前に日本の文化を理解することも重視しており、茶道や華道などを学ぶ教養講座も用意されています。

海外の人々と交流すると、自分の国について質問される場面もあります。日本の文化や歴史を自分の言葉で説明できることは、英語を使う力と同じように大切です。

関東学院の国際交流は、全員が同じ海外研修に参加する方式ではありません。国内での研修旅行は学年全体で取り組み、海外での学習は本人の関心や希望に応じて選択する仕組みです。

そのため、海外研修への参加を考える家庭では、語学力だけでなく、費用や実施時期、学校生活との兼ね合いも含めて検討することになります。

生徒会活動と中高の交流|行事を支える側になる経験

関東学院の学校行事を支えているのが、中学校・高等学校それぞれの生徒会です。

生徒会は教員と連携しながら、文化祭や学校行事の準備・運営、校内での企画などに取り組んでいます。

中学校の生徒会では、4月の新入生歓迎会、9月のかんらんさい、11月の役員選挙などが主な活動に含まれます。中学校運動会の運営補助や、高校生徒会との協力も行っています。

また、学校機関紙として、中学校では「丘」、高等学校では「オリーブの丘」が毎年発行されています。

学校行事や生徒の活動などをまとめた機関紙で、卒業後も学校生活の記録として保管する卒業生がいます。

中高6年間という時間の中では、生徒の役割も変わっていきます。

中学1年生のころは、先輩が企画した歓迎会や文化祭に参加する立場です。学年が上がるにつれて行事の準備や運営を任されるようになり、高校では自分たちが後輩を迎え、活動を支える側になります。

関東学院の校訓「人になれ 奉仕せよ」は、こうした生徒会活動とも結びついています。

文化祭の舞台に立つ生徒がいれば、照明や音響を担当する生徒もいます。受付や案内、会場の準備・片付けを担う生徒も必要です。行事を成功させるためには、目立つ役割と目立たない役割の両方が欠かせません。

自分が参加して楽しんだ行事を、今度は誰かのためにつくる。関東学院では、そんな立場の変化を中高6年間の学校生活の中で経験していきます。

クラブ活動|マーチングバンドやオーケストラなど、放課後に広がる活動

関東学院中学校・高等学校では、運動部・文化部ともに幅広い活動が行われています。中学生の部活動加入率は約9割、高校生でも約7割の生徒が部活動に参加しています。

1952年創部のマーチングバンド部は全国大会で6度のグランプリを獲得した実績を持ち、オーケストラ部やハンドベルのO.C.C.も学校内外で演奏活動を行っています。運動部では陸上競技、少林寺拳法、ダンス(HULA)などが大会に出場し、文化部には技術部、生物部、地学部、鉄道研究部など、興味のある分野を掘り下げられる活動がそろっています。

中高合同で活動する部もあり、中学生が高校生と練習したり、作品制作や発表に取り組んだりする機会があります。部活動への加入は義務ではありませんが、放課後の時間を部活動に使う生徒が多い学校です。

運動部15・文化部16の活動|入学後に見学して選べる

関東学院中学校・高等学校には、運動部15、文化部16の計31の部活動があります。

球技や武道、陸上競技などの運動部に加え、音楽、自然科学、ものづくり、芸術、国際交流など、文化部の分野も幅広く用意されています。

区分部活動
運動部(15)剣道、硬式テニス、サッカー、少林寺拳法、水泳、ソフトテニス、卓球、ダンス(HULA)、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、ハンドボール、野球、ラグビー、陸上競技
文化部(16)インターアクト、英語(KGEC)、オーケストラ、O.C.C.(ハンドベル・クワイア)、家庭科、華道、技術、茶道、将棋、生物、地学、鉄道研究、美術、マーチングバンド、漫画研究、歴史研究

部活動は自由加入制です。中学1年生は入学直後に部活動を決めるのではなく、見学や仮入部を経験してから正式に入部します。

入部までの流れは、おおむね次のようになっています。

  1. 各部活動の紹介を聞き、興味のある部を探す。
  2. 部活動見学を通して、練習内容や部員の雰囲気を知る。
  3. 仮入部期間に実際の活動を体験する。
  4. 保護者向けの部活動説明会で、活動方針や日程などを確認する。
  5. 本人が希望する部活動へ正式に入部する。

小学校で続けていた競技や習い事を中学校でも継続する生徒がいる一方、中学入学を機に新しい分野へ挑戦する生徒もいます。

部活動によって練習日数や活動時間は異なり、週に複数回活動する部もあれば、週1~2回を中心とする部もあります。入部前に実際の活動を見られるため、学習や家庭生活との両立も考えながら選択できます。

マーチングバンド部|1952年創部、全国大会で6度のグランプリ

関東学院の部活動の中で、長い歴史と全国大会での実績を持つのがマーチングバンド部です。

1952年に創部され、日本の学生マーチングバンドの草分けとして活動してきました。全国大会には42回出場し、6度のグランプリを獲得した実績があります。

マーチングバンドは、管楽器や打楽器の演奏と、隊列の移動や演技を組み合わせた活動です。演奏の技術に加え、周囲の動きを把握しながら決められた位置へ移動する正確さも求められます。

関東学院のマーチングバンド部では、音楽室や高校教室、中庭、第2グラウンドなどを使い、演奏と隊列演技の練習を行っています。

通常の活動日は、月・水・木・金・土曜日を中心としています。

項目活動内容
創部1952年
主な練習場所音楽室、高校教室、中庭、第2グラウンド
平日の活動月・水・木・金曜日の15時50分~18時
土曜日の活動13時50分~18時
休日・合宿大会前などには日曜・祝日の練習や合宿を実施
主な参加大会Japan Cup、神奈川県大会、関東大会、全国大会、カラーガード全国大会など

大会に向けた練習だけでなく、地域のパレードや学校行事、外部イベントなどにも参加しています。

これまでには、ラグビーワールドカップの開幕戦での演奏や、NHK紅白歌合戦でのアーティストのサポートなど、大規模なイベントへの出演経験もあります。

2026年には日本テレビ系「24時間テレビ49」への出演も発表されました。

マーチングバンドでは、自分の演奏ができるだけでは十分ではありません。隊列の中で一人が動きを間違えると、周囲の隊形にも影響します。音楽と動きを合わせるため、部員同士で繰り返し練習を重ねます。

活動時間は比較的長く、大会前には休日の練習も加わります。入部を考える場合は、通常の練習日だけでなく、年間の大会日程や合宿、休日の活動も含めて確認しておきたいところです。

オーケストラ部とハンドベル|礼拝堂やコンサートホールでの演奏

関東学院では、マーチングバンドのほかにも音楽に取り組める部活動があります。

オーケストラ部は、2005年に7人の中学生によるアンサンブル同好会として始まり、2006年に部活動へ昇格しました。

中学生と高校生が合同で活動し、弦楽器や管楽器、打楽器などによる合奏に取り組んでいます。

活動日は月・水・金・土曜日が中心で、グレセット礼拝堂や特別校舎棟地下の講義室などを練習場所としています。

春には定期演奏会を開催し、高校3年生はこの演奏会を節目として引退します。そのため、通常は中学1年生から高校2年生までの5学年が一緒に活動しています。

オーケストラ部は全国高等学校選抜オーケストラフェスタへの継続的な出場実績があり、横浜みなとみらいホールやミューザ川崎シンフォニーホールなどで演奏してきました。

また、小学校での音楽鑑賞会や福祉施設、病院、商業施設での演奏活動も行っています。

演奏会では、普段の練習で積み重ねた成果を聴衆の前で披露します。学校外の施設で演奏するときには、聴く人の年齢や場所に合わせた曲目や進行も考える必要があります。

もう一つ、関東学院のキリスト教教育と結びついた音楽活動がO.C.C.(ハンドベル・クワイア)部です。

O.C.C.は「Olive」「Choral」「Coterie」の頭文字から名づけられています。

ハンドベルは、一つひとつのベルが異なる音程を持つ楽器です。複数の奏者がそれぞれの担当する音を鳴らし、一つの曲を完成させます。

関東学院のO.C.C.では、ハンドベルの演奏を中心に、入学式やクリスマスでの合唱にも取り組んでいます。

活動日は月・水・木・金曜日が中心で、音楽室Bを使用します。演奏会前には火曜日や土曜日に練習が追加される場合もあります。

関東フェスティバルや全国フェスティバル、国際的な大会・交流行事などに参加し、福祉施設や商業施設でのコンサートも行っています。

マーチングバンド、オーケストラ、ハンドベルでは、同じ音楽活動でも練習方法や演奏する場所が異なります。吹奏楽器や打楽器を演奏しながら動くマーチング、さまざまな楽器の音を重ねるオーケストラ、少人数で一音ずつをつなぐハンドベル。興味や適性に応じて選ぶことができます。

陸上・少林寺拳法・フラダンスなど|中高合同で取り組む運動部

運動部は球技から武道、陸上競技、ダンスまで15の部があります。

競技によっては中学生と高校生が合同で活動しており、上級生と練習する中で技術を身につけていきます。

陸上競技部は、学校創立以来の歴史を持つ部活動です。

中高合同で練習し、短距離ブロックと長距離ブロックに分かれて活動しています。棒高跳びなどに挑戦できる環境もあり、県大会、関東大会、全国大会への出場を目標にしています。

活動場所は校内グラウンド、第2グラウンド、校外の陸上競技場です。月・火・水・金・土曜日の放課後に2時間程度練習し、夏には合宿も実施しています。

少林寺拳法部は1967年創部で、神奈川県内でも長い歴史を持つ部活動です。

少林寺拳法では、相手と組んで技を練習するため、互いの動きを確かめながら上達していきます。横浜市民大会や神奈川県大会、関東大会、全国中学生大会などへの出場経験があります。

月曜日から木曜日を中心に練習し、土曜日は大会前など必要に応じて活動します。

ダンス(HULA)部は、フラダンスを中心とした活動を行っています。

2017年にダンス部として活動を始め、2022年には全国高等学校フラ競技大会「フラガールズ甲子園」で初優勝しました。

中学校校舎1階のエントランスなどで週3~4回活動しており、地域イベントへの出演や交流活動にも取り組んでいます。習い事などとの両立を考え、参加日を相談できる仕組みもあります。

水泳部については、施設の利用方法が特徴的です。

関東学院中学校・高等学校には専用プールがないため、関東学院小学校の20mプールや公共プールを利用して練習しています。

夏季には小学校のプールで泳ぎ、シーズン外には公共プールでの練習と陸上トレーニングを組み合わせています。横浜市大会や県大会、関東大会などへの出場実績があります。

球技系では、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、サッカー、野球、ラグビーなどが活動しています。体育館やグラウンドを利用し、通常練習に加えて公式戦や練習試合にも参加します。

テニス系は硬式テニス部とソフトテニス部の両方があり、校内のテニスコートを利用しています。

部活動によって活動頻度や練習の強度、大会への参加方針は異なります。中学校から新しい競技を始めたい場合は、初心者への指導方法や中高合同練習の内容も、仮入部で確認しておくとよいでしょう。

技術・自然科学・将棋・英語|興味を深める文化部の活動

関東学院の文化部には、音楽活動以外にもさまざまな分野があります。

中でも技術部は、ものづくりを中心に活動する部活動です。

エコカーの製作や畑の栽培を共通課題とし、部員同士で協力して作品づくりや研究を進めています。

エコカー製作では、限られたエネルギーで効率よく走行するため、車体の構造や重量、走行性能などを考える必要があります。実際に製作して走行させ、問題点を見つけて改良を重ねます。

これまでにHondaエコマイレッジチャレンジ全国大会や、かながわエコカー大会などに参加しています。全国合板1枚作品コンペでは、ジュニアの部最優秀賞などの受賞実績もあります。

また、技術部は文化祭のステージ製作、音響・照明の担当、校内設備の修理などにも取り組んでいます。

自分たちの作品を完成させる活動と、学校行事を裏側から支える活動の両方がある部です。

生物部では、校内の動植物の観察や、植物の生育、自然環境などをテーマとした研究を行っています。

研究テーマは部員自身が考えることを基本としており、教員が一律に実験内容を決める方式ではありません。

例えば、光の色によって植物の成長がどのように変化するかを調べたり、校内の生物を調査したりしています。調査・実験結果を話し合い、毎年3月には部誌も発行しています。

通常の活動日は月・金曜日ですが、菌の培養や動植物の世話など、実験内容によっては連日活動する場合もあります。

地学部では地球や自然現象に関する学習、鉄道研究部では鉄道をテーマとする活動に取り組めます。美術部や漫画研究部、歴史研究部など、自分の関心を作品制作や調査につなげる部活動もあります。

将棋部は、入部時には初心者だった生徒も多い部活動です。

月・水・金曜日を中心に活動し、県大会や全国大会などの競技会にも参加しています。県高校団体戦や県高校竜王戦での優勝、全国大会への出場実績があります。

英語(KGEC)部は、授業とは少し異なる形で英語に親しむ部活動です。

水曜日に週1回活動し、前半は英会話、後半は英語だけを使ったボードゲームなどを行っています。希望者を対象に、外国人とのハロウィンパーティーやクリスマスパーティー、映画会なども実施されています。

週1回の活動であれば、毎日練習する部活動とは放課後の使い方も変わります。習い事や家庭学習の時間を確保しながら、興味のある分野を続けたい生徒にとっても選択肢になります。

インターアクト部と奉仕活動|学校の外で人と関わる経験

関東学院の校訓「人になれ 奉仕せよ」と結びついた部活動の一つが、インターアクト部です。

インターアクトは、国際ロータリーの青少年育成プログラムの一環として設けられた活動で、社会奉仕や国際理解、リーダーシップの育成を目的としています。

関東学院のインターアクト部では、学校近隣の教会の清掃や、フードバンク活動の手伝い、募金活動、リサイクル活動などに取り組んでいます。

海外支援活動として、インドネシアやタイの子どもたちへの支援にも関わってきました。

毎週木曜日には、校内で活動についての話し合いや部員同士の交流を行います。土曜日の午後や日曜日、祝日には、募金活動やロータリークラブに関連する行事、研修会などに参加する場合があります。

部活動というと、大会で成績を残したり、作品を発表したりすることを想像するかもしれません。しかし、インターアクト部では、地域や社会の中で人と関わり、誰かのために行動することが活動の中心です。

フードバンクでは、食料を必要とする人々を支える活動に触れます。教会の清掃や地域活動では、学校外の大人と協力する機会があります。

同じ奉仕活動でも、学校行事の手伝いとは異なり、自分たちの知らなかった社会の問題に出会うことがあります。

また、文化部には茶道部や華道部、家庭科部など、日本の生活文化や手仕事に親しむ活動もあります。

部活動を通して社会との接点を増やしたい生徒もいれば、一つの技術や文化を時間をかけて身につけたい生徒もいるでしょう。関東学院では、競技や大会への参加を中心とする活動とは異なる形でも、放課後の時間を過ごすことができます。

学習と部活動の両立|活動日数・帰宅時間・6年間の続け方

関東学院中学校は週6日制で、土曜日の午前中にも授業があります。部活動によっては土曜日の午後も練習があり、平日には18時ごろまで活動する部もあります。

そのため、入部する部によって学校生活の時間の使い方はかなり変わります。

例えば、マーチングバンド部のように週5日前後活動する部では、授業後の練習時間を確保しながら家庭学習を進める必要があります。

一方、英語部のように週1回を中心とする部活動であれば、放課後に別の学習や習い事の時間を確保しやすくなります。

関東学院では、部活動への加入を強制していません。活動を選ぶ際には、本人の希望に加えて、通学時間や家庭学習との兼ね合いも考えることができます。

また、多くの部活動では週に1日以上の休養日を設けています。ただし、大会や演奏会を控えた時期には、通常とは異なる練習日程になることもあります。

入部前には、次のような点を確認しておくとよいでしょう。

  • 活動頻度:平日・土曜日・日曜日のうち、何日活動するのか。
  • 中高合同の有無:中学生と高校生が一緒に練習するのか、学年別の活動があるのか。
  • 大会・発表会:年間を通してどのような大会や演奏会、イベントに参加するのか。
  • 費用:用具や楽器、ユニフォーム、合宿、遠征などに必要な費用はどの程度か。
  • 初心者への対応:入部前の経験が必要なのか、基礎から指導を受けられるのか。
  • 兼部や習い事との両立:複数の活動に参加できるか、欠席や早退に関するルールはどうなっているか。

特に中高合同で活動する部では、高校生の練習内容に触れられる一方、体力や技術の差もあります。中学生の間にどのような練習を行い、学年が上がるとどのような役割を担うのかを知っておくと、6年間の活動を想像しやすくなります。

中学1年生のときには、まだ自分の得意なことや好きなことがはっきりしていない子も少なくありません。

関東学院では、入学後の見学・仮入部を通して、部活動の内容を知る時間が設けられています。演奏会で舞台に立ちたいのか、チームで大会を目指したいのか、研究やものづくりに取り組みたいのか。実際の活動を見ながら、6年間続けてみたいものを探すことができます。

進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私立大学への進学と関東学院大学への推薦制度

関東学院中学校・高等学校は、系列の関東学院大学を持つ学校ですが、卒業生の多くは他大学への進学を目指します。国公立大学、早稲田大学・慶應義塾大学、GMARCHなどの私立大学に加え、医学・薬学・芸術などの専門分野や海外大学への合格実績もあります。

2026年春の大学入試では、東京大学に現役3名、一橋大学に現役1名が合格しました。早稲田大学14名、慶應義塾大学14名、上智大学13名など、難関私立大学にも現役合格者を出しています。

関東学院では2023年から進路指導の改革を進めており、高校2年生からの難関大学受験クラス、大学の研究室体験、個別面談などを組み合わせて生徒の進路選択を支援しています。

中学入学時から大学受験を意識する家庭にとっては、合格者数だけでなく、6年間でどのように学習習慣を身につけ、志望校を選び、受験に向かうのかも見ておきたいところです。

2026年の国公立大学合格実績|東京大学3名、一橋大学1名が現役合格

2026年春の大学入試では、東京大学に3名が現役合格しました。内訳は理科一類1名、理科二類2名です。

一橋大学にも1名が現役合格したほか、北海道大学、千葉大学、東京農工大学、横浜国立大学、横浜市立大学など、幅広い国公立大学に合格者を出しています。

主な国公立大学の合格実績は次のとおりです。

大学名2026年現役2025年現役
東京大学3名0名
一橋大学1名0名
北海道大学1名0名
千葉大学2名0名
東京外国語大学1名0名
東京農工大学2名0名
電気通信大学1名1名
横浜国立大学2名1名
横浜市立大学2名2名
信州大学4名0名
静岡大学2名0名
広島大学2名1名
金沢大学1名0名
神奈川県立保健福祉大学1名1名

※2026年・2025年春の大学入試における新卒生の合格者数です。既卒生の合格者は含めていません。

2026年の国公立大学合格者は、学年全体の約14%に相当します。東京大学や一橋大学のほか、理工系、外国語系、医療系、地方国立大学など、合格先の分野は多岐にわたっています。

横浜市内の学校ということもあり、横浜国立大学や横浜市立大学への進学を検討する生徒もいます。一方、信州大学や広島大学、北海道大学など、神奈川県外の国立大学を受験する生徒もいます。

国公立大学の入試では、一般に大学入学共通テストで幅広い教科・科目を受験し、さらに大学ごとの個別試験に臨みます。そのため、早い段階から主要教科をバランスよく学ぶことが必要です。

関東学院では中学校から国語・数学・英語を中心に基礎学力を養い、高校2年生以降は文系・理系のコースに分かれて大学受験に向けた学習を進めています。

早慶上理・GMARCHの合格実績|私立大学にも幅広い進学先

私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学のほか、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学などに合格者を出しています。

2026年春の主な現役合格実績は次のとおりです。

大学名2026年現役2025年現役
早稲田大学14名12名
慶應義塾大学14名4名
上智大学13名5名
東京理科大学8名13名
国際基督教大学1名1名
明治大学22名35名
青山学院大学18名27名
立教大学14名25名
中央大学19名20名
法政大学16名20名
学習院大学1名13名
明治学院大学30名29名
工学院大学34名10名
東京都市大学25名10名
芝浦工業大学17名13名
日本大学18名40名
東洋大学10名36名
専修大学11名13名
成城大学11名16名

※合格者数は延べ人数です。同じ生徒が複数の大学・学部に合格している場合、それぞれに計上されます。また、2026年・2025年のいずれも現役合格者のみを掲載しています。

2026年は早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学の3大学で、現役合格者数が合計41名となりました。前年の21名から増加しています。

一方、GMARCHの現役合格者数は大学ごとに増減があり、2026年は明治大学22名、中央大学19名、青山学院大学18名などとなっています。

合格実績を詳しく見ると、理工系大学への合格者が一定数いることも関東学院の特徴です。

2026年には工学院大学34名、東京都市大学25名、芝浦工業大学17名が現役合格しています。東京理科大学や東京農工大学、電気通信大学なども含め、理工系の進学先が幅広くなっています。

関東学院は中学校の段階から理科実験を重視しており、技術やものづくりに触れる機会もあります。もちろん、理科実験がそのまま大学合格に直結するわけではありませんが、学校生活の中で理数系の分野に関心を持った生徒が、高校で理系を選択し、大学の専門分野へ進むことも考えられます。

また、明治学院大学には2026年に30名が現役合格しています。関東学院では、必ずしも最難関大学だけに進学先が集中しているわけではなく、生徒の学力や関心に応じて幅広い大学を受験しています。

医学・薬学・芸術・海外大学|専門分野を目指す生徒の進路

関東学院の大学合格実績には、一般的な文系・理系学部のほか、医学・歯学・薬学・獣医学、看護・医療、芸術などの分野も含まれています。

2026年春の入試では、日本大学医学部医学科に現役1名が合格しました。また、既卒生では北里大学、聖マリアンナ医科大学、帝京大学の医学部医学科にそれぞれ1名が合格しています。

医学部医学科以外にも、次のような大学・学部で現役合格者が出ています。

分野大学・学部など2026年現役
医学日本大学医学部医学科1名
歯学日本歯科大学1名
薬学東邦大学薬学部2名
薬学昭和薬科大学2名
薬学星薬科大学1名
薬学北里大学薬学部1名
獣医学麻布大学獣医学部獣医学科1名
看護・医療聖路加国際大学1名
看護・医療東京慈恵会医科大学1名
芸術多摩美術大学5名
芸術東京造形大学4名
芸術武蔵野美術大学3名
芸術女子美術大学2名

医学部志望者に対しては、通常の進路指導に加えて、専門的な受験対策も行っています。

例えば、現役医師による講演会、医学部受験に関する説明会、医学部医学科へ進学した卒業生との交流会などが設けられています。さらに、医学部入試で求められることのある集団討論や個別面接の練習にも取り組みます。

医学部入試では学力試験の成績に加え、志望理由や医療に対する考え方を問われることがあります。医師や医学生の話を聞き、自分がなぜ医療の道へ進みたいのかを考えることも受験準備の一部です。

芸術系大学についても、多摩美術大学や武蔵野美術大学、東京造形大学などに合格者を出しています。

関東学院では中学校から陶芸や音楽、美術の授業に取り組み、部活動でも作品制作や演奏活動を続けることができます。芸術分野への進学を考える生徒にとっては、学校生活の中で自分の関心を深める機会があります。

海外大学への合格実績もあります。

2026年には、韓国の延世大学、高麗大学、西江大学、慶煕大学、韓国外国語大学などに現役合格者が出ています。

海外大学の合格者数も延べ人数であり、一人の生徒が複数大学に合格している場合があります。

関東学院では中学校から海外研修に参加する機会があり、高校ではターム留学なども用意されています。卒業後に日本国外の大学で学ぶ道も、進路の選択肢に含まれています。

4年制大学への現役進学率|合格者数と実際の進学先を分けて考える

大学進学実績を理解する際には、「合格者数」と「進学者数」の違いに注意が必要です。

例えば、ある生徒が明治大学、中央大学、法政大学の3大学に合格した場合、大学合格者数には3件として計上されます。しかし、実際に進学する大学は通常1校です。

関東学院高等学校の2024年3月卒業生の進路は、次のようになっています。

進路人数割合
4年制大学へ現役進学203名約91%
専門学校へ進学3名約1%
進学準備・その他17名約8%
卒業生合計223名100%

2024年春は、卒業生223名のうち203名が4年制大学へ現役進学しました。全体のおよそ9割が、高校卒業と同じ年に大学へ進んだことになります。

残る生徒の中には、専門学校へ進学した生徒や、希望する大学への進学に向けて準備を続ける生徒などが含まれます。

ここでいう現役進学率は、実際に大学へ入学した生徒の割合です。難関大学への合格率でも、関東学院大学への内部進学率でもありません。

一方、2026年春の東京大学3名、早稲田大学14名などの数字は合格者数です。大学ごとの合格実績から、その大学へ何名が入学したのかを直接判断することはできません。

また、2024年と2026年では卒業生の学年が異なります。大学進学率や合格者数は、学年ごとの人数、志望分野、受験方式などによって変動します。

中学校選びでは、難関大学の合格者数だけを見るのではなく、卒業生の多くがどのような進路を選んでいるかにも目を向けたいところです。

関東学院大学への内部推薦制度|系列大学への進学は少数派

関東学院中学校・高等学校は、関東学院大学と同じ学校法人に属しています。

関東学院大学には、経済学部、経営学部、法学部、理工学部、建築・環境学部、情報学部、教育学部、看護学部など、幅広い学問分野があります。

系列高校の生徒を対象とした学院内選抜制度が設けられており、関東学院高等学校から関東学院大学への推薦進学が可能です。

ただし、関東学院高等学校では、系列大学への進学を選ぶ生徒は少数派です。

関東学院大学への進学者数は、2025年春が6名、2026年春が7名の予定となっています。

卒業年関東学院大学への進学者数
2025年春6名
2026年春7名(予定)

学院内選抜制度では、一般入試とは異なる系列校生向けの選考を利用できます。ただし、系列校の生徒であれば希望する学部へ無条件に進学できるという制度ではありません。

また、関東学院大学には3月に出願できる二期推薦制度も設けられています。こちらは他大学の受験を終えた後に出願することができる仕組みです。

系列大学への推薦制度と他大学受験をどのように組み合わせられるかは、推薦の種類や出願条件によって異なります。進路を選ぶ際には、志望学部の選考条件や他大学との併願に関する規定が重要になります。

関東学院の場合、系列大学があることと、卒業生の多くが他大学を目指していることは矛盾しません。

大学進学の選択肢の一つとして関東学院大学があり、国公立大学や難関私立大学、医学・芸術系大学などを志望する生徒は、それぞれの進路に向けて学習を進めます。

中学入学時点では将来の進路が決まっていなくても、学校生活の中で興味を広げ、大学で学びたい分野を考えることができます。

6年間の進路指導と大学受験改革|中学でのキャリア教育から高校の志望校対策へ

関東学院では、2023年から進路指導体制の改革を進めています。

進路進学指導部には、神奈川県立横浜翠嵐高等学校や柏陽高等学校などで進路指導に携わってきた教員を迎え、大学受験指導や学習支援の充実に取り組んでいます。

目指しているのは、単に合格できそうな大学を探す進路指導ではありません。生徒が自分の興味や適性を理解し、学びたいことに応じて大学を選ぶことを重視しています。

そのため、進路指導は高校3年生になってから始まるわけではありません。中学校の段階から、職業や大学での学びについて知る機会が設けられています。

学年主な進路指導・キャリア教育
中学1年学力テスト、キャリア教育、職業体験学習、学習習慣の形成
中学2年職業講演会、職業インタビュー、キャリア教育、学力テスト
中学3年関東学院大学の研究室体験、職業体験学習、キャリア教育
高校1年進路適性検査、模擬試験、大学の模擬講義、大学説明会、文理選択の準備
高校2年文理別コース編成、大学の授業・研究室体験、大学比較、模擬試験、受験計画の作成
高校3年志望校別の学習、模擬試験、大学入学共通テスト対策、総合型・学校推薦型選抜の対策

中学1年生では、自分自身を知ることから始めます。

学力テストやキャリア教育を通して、自分の得意なことや興味のある分野を考えます。中学2年生では職業インタビューや講演会に参加し、さまざまな仕事について学びます。

中学3年生になると、関東学院大学の研究室を体験する機会が設けられています。

大学の研究室では、高校までの授業とは異なり、自分たちで研究課題を設定して調べたり、実験や分析を行ったりします。中学生のうちに大学での学びに触れることで、将来の進路を考えるきっかけを得られます。

高校では大学進学に向けた準備が具体化していきます。

高校1年生では模擬試験や進路適性検査、大学の模擬講義などを通して、進学先や学問分野について考えます。

高校2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれに「難関大学受験クラス」が設けられます。

難関大学受験クラスは、国公立大学や難関私立大学を目指す生徒を対象としており、各教科の発展的な演習や大学受験対策に取り組みます。

また、高校2年生全員を対象として、大学の授業や研究室を体験する「知のフロンティア」も実施されています。

文系の生徒は経済学や法学、文学などの講義を受け、理系の生徒は理工学や建築・環境分野の研究室を体験します。

大学受験を考える際、大学名や偏差値だけで志望校を決めてしまうこともあります。しかし、同じ理系でも機械工学と生命科学では学ぶ内容が大きく異なりますし、文系でも法学、経済学、文学では研究対象も方法も違います。

高校2年生の段階で大学の専門的な学びを体験することは、学部・学科を選ぶうえでも役立ちます。

高校3年生では、模擬試験や大学入学共通テストの受験計画、志望校別の対策などを進めます。総合型選抜や学校推薦型選抜を利用する生徒に対しては、志望理由書の作成や面接対策なども行われています。

さらに、関東学院では中学2年生から高校3年生までを対象とした職業体験学習も実施しています。

これまでには、銀行、新聞社、出版社、旅行会社、放送局、建設会社、航空会社、病院、保育園、家庭裁判所など、さまざまな業種の企業・施設での体験機会が設けられています。

実際に働く人と接すると、仕事の内容だけでなく、その職業に必要な知識や能力についても考えるようになります。大学で何を学ぶかという問いが、将来どのような仕事に関わりたいかという問いにつながっていきます。

関東学院の進路指導は、大学受験のための学力を養いながら、本人が進路を選ぶための経験を積み重ねる構成です。

2026年春には東京大学3名をはじめ、国公立大学や難関私立大学への合格実績が出ています。こうした成果とあわせて、中高6年間の授業、探究学習、職業体験、個別面談がどのようにつながっているかを考えると、関東学院の進学指導の方向性が見えてきます。

学費や諸経費について|入学時から高校卒業までの費用と奨学金制度

関東学院中学校の学費は、入学金や授業料のほか、施設費、校費、保護者会費、生徒会費、旅行積立金などで構成されています。中高一貫校のため、中学校3年間の費用に加え、高校進学時の進学料や高校3年間の学費も考えておく必要があります。

2027年度入学生の初年度納付金は、入学金・特別施設費・授業料・校費・施設費を合わせて113万2,000円です。これに保護者会費、生徒会費、同窓会費積立金、旅行積立金を加えると、年間の納付額は121万9,600円となります。

さらに、制服や学校指定用品、タブレット端末、副教材などの費用が必要です。希望制の海外研修や一部の放課後学習プログラムには、別途費用がかかります。

入学時の納付金|入学金23万円と特別施設費20万円

関東学院中学校では、入学手続きの際に入学金と特別施設費を納入します。

2027年度入試の入学手続金は、次のとおりです。

項目金額
入学金230,000円
特別施設費200,000円
入学手続時の合計430,000円

2027年度入試では、一期A・一期B・一期Cの合格者は2月4日(木)15時まで、二期の合格者は2月8日(月)13時までに入学手続きを行います。

入学手続きでは、指定期間内に43万円を振り込む必要があります。

関東学院中学校では、入学手続き後に入学を辞退する場合の返金制度も設けられています。

2027年2月15日(月)までに辞退を申し出た場合、特別施設費20万円が返金されます。

一方、入学金23万円は返金の対象となりません。

例えば、関東学院中学校の合格を確保した後、別の学校の合格発表を待つ場合にも、この制度を利用できます。ただし、43万円の納入自体を後回しにできるわけではありません。いったん手続きを完了したうえで、期限内に辞退する場合に特別施設費が返金される仕組みです。

なお、受験料は1回2万2,000円で、複数回出願する場合は2回4万円、3回以上5万5,000円となります。受験料は入学手続金とは別に必要です。

年間の授業料と校納費|月額6万800円を基本に納入

関東学院中学校では、授業料や施設費などを毎月、銀行口座からの引き落としで納入します。

授業料は月額3万7,000円、年額44万4,000円です。これに校費、施設費、各種会費、旅行積立金が加わります。

毎月の納付金の内訳は、次のとおりです。

項目月額年額
授業料37,000円444,000円
校費7,500円90,000円
施設費9,000円108,000円
保護者会費1,300円15,600円
生徒会費500円6,000円
同窓会費積立金500円6,000円
旅行積立金5,000円60,000円
合計60,800円729,600円

上記に加えて、7月と12月には施設費としてそれぞれ3万円が追加徴収されます。年間の追加額は6万円です。

したがって、毎月の校納費と施設費の追加徴収を合わせると、年間の納付額は次のようになります。

項目年間金額
毎月の校納費(60,800円×12か月)729,600円
7月の施設費追加分30,000円
12月の施設費追加分30,000円
年間納付額789,600円

授業料・校費・施設費に限ると年間70万2,000円で、これに保護者会費などの諸会費と旅行積立金8万7,600円が加わる計算です。

毎月の引き落とし額は6万800円ですが、施設費の追加徴収がある7月と12月は9万800円となります。年間の支払いを考える際には、この2か月の増額も織り込んでおく必要があります。

なお、校納費は社会情勢などによって変更される場合があります。

初年度と中学校3年間の費用|校納費の合計は約280万円

中学校入学から3年間に必要となる校納費を整理すると、初年度には入学金と特別施設費が加わり、中学2・3年生では年間の授業料や施設費、諸会費などが中心となります。

2027年度入学生の初年度費用は、次のように整理できます。

項目初年度の金額
入学金230,000円
特別施設費200,000円
授業料444,000円
校費90,000円
施設費(追加徴収分を含む)168,000円
入学金・授業料・施設関係費の合計1,132,000円
保護者会費・生徒会費・同窓会費積立金27,600円
旅行積立金60,000円
初年度納付額の合計1,219,600円

初年度納付金113万2,000円という金額には、保護者会費などの諸会費と旅行積立金は含まれていません。家庭で予算を組む場合には、これらを加えた約122万円を基本に考えるとよいでしょう。

同じ納付額が中学3年生まで続くと仮定した場合、中学校3年間の費用は次のようになります。

学年年間納付額の目安
中学1年1,219,600円
中学2年789,600円
中学3年789,600円
中学校3年間の合計2,798,800円

つまり、中学校3年間の校納費は約280万円という計算になります。

ただし、この金額は授業料や施設費などが3年間変わらないものとした試算です。実際の納付額は年度ごとの改定や積立金の精算などによって変わる可能性があります。

また、この約280万円には制服、学校指定用品、タブレット端末、副教材費、部活動の用具代、希望制の海外研修費などは含まれていません。

私立中学校の費用を考える際には、授業料だけで比較すると実際の負担を小さく見積もってしまうことがあります。関東学院の場合も、入学手続金43万円、毎月の校納費6万800円、年2回の施設費追加分を分けて考えると、必要な費用がつかみやすくなります。

制服・副教材・タブレット端末|入学準備と学年ごとに必要な費用

入学時には、校納費とは別に学校指定用品を購入します。

関東学院中学校では制服を着用して登校します。男子はブレザーとスラックス、女子はブレザーとスカートまたはスラックスを基本とした制服です。

中学生は赤を基調としたネクタイやリボンを着用し、高校生になると色が変わります。

制服には冬服・夏服があり、セーターやベスト、ポロシャツなども用意されています。購入する品目や枚数によって費用は変わります。

入学準備で必要となる主な用品は、次のとおりです。

費用項目内容
制服ブレザー、スラックス・スカート、シャツ、ネクタイ・リボンなど
体育用品体操服、体育館シューズ、運動靴など
通学用品通学用のかばん、靴、その他の指定用品
ICT端末学校推奨のタブレット端末、関連サービスなど
副教材教科書以外の問題集、資料集、ワークブックなど
学習用具美術・技術などの授業で使用する用具や材料

関東学院では、ICTを活用した学習のため、新入生全員が学校推奨のタブレット端末を購入します。

端末には有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリング機能が備えられ、動産保険や学校専用のヘルプデスクも用意されています。

学校での授業に加えて家庭学習にも利用するため、自宅のWi-Fi環境を整備することも求められます。

また、授業で使用する副教材費は、学年ごとに別途必要です。中学1年生では新しく使用する教材が多く、上級学年よりも副教材費が高くなる場合があります。

副教材費は毎年6月に銀行口座から預かり、高校卒業時に精算する仕組みです。年度によって使用教材や金額が変わる可能性があります。

中学校入学時には制服や端末などをまとめて購入するため、入学金や授業料とは別に、ある程度まとまった費用を準備しておく必要があります。

高校進学時にも制服の一部が変わるため、指定用品の買い替えが必要になることがあります。

研修旅行・海外研修・部活動|必須の費用と希望制の費用を分けて考える

関東学院では、中学1年生の修養会、中学2年生の関西方面への研修旅行、中学3年生の広島・長崎方面への研修旅行など、学年ごとに宿泊を伴う行事があります。

こうした行事に備えて、毎月5,000円の旅行積立金を納入します。年間では6万円、中学校3年間では18万円になります。

ただし、旅行積立金は各学年の行事費用に充てられるもので、研修先や旅行内容によっては費用の精算などが生じる場合があります。

一方、希望者を対象とした海外研修や留学プログラムは、通常の校納費とは別に費用が必要です。

活動・プログラム費用の考え方
国内修養会・研修旅行旅行積立金などで費用を準備
カナダ・オーストラリア短期研修希望者のみ。渡航費、滞在費、研修費などが別途必要
台湾短期交換ホームステイ希望者のみ。渡航や現地での活動に関する費用が必要
イギリス・イートン校研修希望者のみ。渡航費、研修費、滞在費などが必要
海外ターム留学選抜制。渡航費、現地校での学習・滞在費などが必要
部活動部によって用具、ユニフォーム、合宿、遠征などの費用が必要
放課後の校内自習教室希望者のみ。有料で利用

例えば、マーチングバンド部では楽器や衣装、合宿、大会参加に伴う費用が必要になる場合があります。運動部ではユニフォームや競技用具、遠征費などが考えられます。

一方、英語部や将棋部など、活動頻度や必要な用具が比較的限られる部もあります。費用は部活動ごとに異なるため、入部前の説明会などで年間の負担を確認しておくとよいでしょう。

放課後の学習支援については、通常の補習や教員への質問対応とは別に、スクールTOMASが運営する有料の校内自習教室が設けられています。

校内自習教室は希望制で、16時から19時まで利用できます。部活動の後に参加することも可能ですが、参加する場合には通常の学費に利用料が加わります。

関東学院では、通常の授業や学校行事に加え、海外研修、留学、部活動、放課後学習など、希望に応じて参加できる活動があります。

これらをすべて利用する必要はありません。本人がどのような活動に取り組みたいのかを考え、家庭で優先順位をつけながら選択することになります。

奨学金制度と高校進学時の費用|6年間を見通した教育費の考え方

関東学院では、経済的な事情などに対応するための奨学金制度が設けられています。

奨学金には制度ごとに対象者や選考条件があり、学校独自の制度と公的な支援制度では利用条件も異なります。利用を考える場合には、対象学年、家計基準、成績条件、給付・貸与の別などを確認する必要があります。

また、家計の急変などによって授業料の納入が難しくなった場合には、神奈川県の私立学校生徒学費緊急支援補助金など、一定の条件を満たす家庭を対象とした公的支援制度もあります。

ただし、一般的な高等学校向けの就学支援金制度は、中学校の授業料にそのまま適用されるものではありません。

関東学院中学校から関東学院高等学校へ進学する際には、進学料23万円が必要です。

高校進学後も授業料、施設費、校費、諸会費などの納付が続きます。中学校3年間の学費だけでなく、高校3年間の費用も含めて考える必要があります。

一方、高校段階では国や神奈川県の学費支援制度を利用できる場合があります。

2026年度の神奈川県の私立高等学校等に対する学費支援制度では、国の就学支援金等と県の学費補助金を合わせ、授業料について年額最大48万円までの支援が設けられています。

支援額は実際の授業料が上限となり、施設費や諸会費などまで一律に無償となるわけではありません。また、入学金に対する支援は対象となる世帯の条件が異なります。

関東学院中学校への入学から高校卒業までを考える際には、次のように費用を整理できます。

時期主な費用
中学校入学時入学金23万円、特別施設費20万円、制服・指定用品、タブレット端末など
中学1~3年授業料、校費、施設費、諸会費、旅行積立金、副教材費など
高校進学時進学料23万円、制服などの買い替え費用
高校1~3年授業料、施設費、諸会費、副教材費、研修旅行費など
希望する活動海外研修、ターム留学、部活動の遠征・合宿、有料学習プログラムなど

なお、関東学院高等学校から系列の関東学院大学へ進学する場合には、大学入学後の学費がさらに必要です。大学の学費は学部によって異なるため、高校までの費用とは分けて考えることになります。

中学受験の段階では、初年度にいくら必要かという点に目が向きやすいものです。しかし、中高一貫校では6年間を通して教育費が発生します。

関東学院の場合は、中学校3年間の校納費が約280万円という試算を一つの目安とし、高校進学時の費用や希望する課外活動の費用を加えて、家庭全体の教育費を考えることができます。

入試情報と合格の目安|2027年度入試の日程・募集人数・偏差値

関東学院中学校の2027年度一般入試は、2月1日午前・午後、2月3日午前、2月5日午後の計4回実施されます。募集人数は合計200名で、2月1日・3日の午前入試は4教科、2月1日・5日の午後入試は国語・算数の2教科です。

午後入試を2回設けているため、午前中に別の学校を受験し、午後に関東学院を受験する日程も組めます。一方、2月5日の二期入試は募集人数が20名と少なく、2026年度の実質倍率は10.5倍でした。入試回によって競争の厳しさが大きく異なる点には注意が必要です。

また、英語資格を合否判定に反映するCEFR利用制度や、11月に実施される帰国生入試も設けられています。

2027年度の入試日程と募集人数|2月1日・3日・5日に計4回実施

2027年度の一般入試では、一期A・一期B・一期C・二期の4つの試験区分が設けられています。

試験区分試験日時間帯募集人数試験科目
一期A2月1日(月)午前50名国語・算数・社会・理科
一期B2月1日(月)午後65名国語・算数
一期C2月3日(水)午前65名国語・算数・社会・理科
二期2月5日(金)午後20名国語・算数
合計4回200名4教科・2教科

募集人数は男女合計で設定されており、男子50名・女子50名といった男女別の定員はありません。合否は試験成績に基づいて判定されます。

4つの試験区分のうち、最も募集人数が多いのは一期Bと一期Cの各65名です。ただし、募集人数だけで合格のしやすさが決まるわけではありません。午後入試には、午前中に別の学校を受験する併願受験生も集まります。

それぞれの入試回には、次のような特徴があります。

  • 一期A(2月1日午前):4教科入試。関東学院を第一志望とする受験生にとって、基本となる受験日程。
  • 一期B(2月1日午後):国語・算数の2教科入試。午前に別の学校を受験した後でも受験可能。
  • 一期C(2月3日午前):4教科入試。2月1日・2日の結果を踏まえて受験する選択肢。
  • 二期(2月5日午後):国語・算数の2教科入試。募集人数20名で、後半日程に受験生が集まる。

同じ学校でも、午前入試と午後入試、前半日程と後半日程では受験者の構成が異なります。関東学院を第一志望とする場合には、後半の入試だけに頼るのではなく、2月1日の一期A・一期Bをどう組み込むかが重要になります。

試験科目・配点・試験時間|4教科320点、2教科200点満点

関東学院中学校の一般入試では、国語・算数が各100点、社会・理科が各60点に設定されています。

4教科入試は320点満点、2教科入試は200点満点です。国語・算数は各50分、社会・理科は各30分で実施されます。

教科試験時間配点
国語50分100点
算数50分100点
社会30分60点
理科30分60点
4教科合計160分320点
2教科合計100分200点

4教科入試では、国語・算数の合計200点が全体の62.5%を占めます。社会・理科も合計120点あるため軽視はできませんが、国語・算数で安定して得点できることが重要です。

また、関東学院の入試では、試験時間に対して問題量や資料の読み取りがどの程度あるかを意識した対策が必要です。

算数では、計算や割合、速さ、整数、図形など、中学受験の基本的な分野から幅広く出題されます。複数の条件を整理して解く文章題や、図形の性質を利用する問題にも対応する必要があります。

例えば、割合の問題では、与えられた数字をすぐに計算するのではなく、何を基準量としているのかを正確に理解することが欠かせません。速さの問題では、時間・距離・速さの関係を線分図やダイヤグラムなどで整理できるかが重要になります。

国語では、文章を読み、内容を正確に理解する読解力が求められます。漢字や語句などの知識問題に加えて、登場人物の心情や筆者の主張、文章中の因果関係を捉える練習を重ねたいところです。

理科では、物理・化学・生物・地学の各分野を学習し、実験結果や図表を利用した問題にも対応できるようにします。社会では地理・歴史・公民の知識を身につけるとともに、地図や統計資料を読み取る力を養います。

特に社会・理科は各30分です。知識があっても、長い文章や複数の資料を読むことに時間を使いすぎると、最後まで解き終えられない可能性があります。

過去問演習では、最初から時間を短く設定するよりも、まず問題の内容を理解して正確に解けるようにし、その後で制限時間内に解答する練習を重ねるとよいでしょう。

2026年度の入試結果|一期Aは2.7倍、二期は10.5倍

2026年度の一般入試では、4回合計で延べ1,245名が受験し、447名が合格しました。

各試験区分の結果は次のとおりです。

試験区分志願者数受験者数合格者数実質倍率
一期A213名190名70名2.7倍
一期B547名516名259名2.0倍
一期C388名286名94名3.0倍
二期349名253名24名10.5倍
延べ合計1,497名1,245名447名約2.8倍

※複数回受験した生徒は、それぞれの入試回に計上されています。延べ受験者数は実際の受験者の実人数ではありません。

一期Aの実質倍率は2.7倍、一期Bは2.0倍、一期Cは3.0倍でした。一方、2月5日の二期は10.5倍となっており、入試後半の競争が厳しくなっています。

二期は募集人数が20名と少ないことに加え、ほかの学校の結果を受けて出願する受験生もいます。2025年度の二期も実質倍率10.2倍だったため、後半日程を比較的合格しやすい入試として考えることはできません。

また、2026年度の合格者最低点は次のとおりです。

試験区分満点合格者最低点得点率
一期A320点211点65.9%
一期B200点119点59.5%
一期C320点203点63.4%
二期200点141点70.5%

2026年度の一期Aでは、320点満点中211点が合格者最低点でした。得点率に換算すると約66%です。

一方、二期は200点満点中141点で、得点率は70.5%となっています。同じ2教科入試である一期Bの59.5%と比較すると、後半の二期では高い得点率が必要だったことがわかります。

ただし、合格者最低点は問題の難易度や受験者の学力によって毎年変わります。例えば、2025年度の一期Bの合格者最低点は93点であり、2026年度の119点とは26点の差がありました。

そのため、過去の最低点をそのまま翌年度の合格ラインとして考えることは適切ではありません。

また、2026年度の一期Aでは、算数の受験者平均点が56.8点だったのに対し、合格者平均点は71.8点でした。国語の差が約8点だったことと比較すると、算数の得点差が合否に関わっていたことが読み取れます。

関東学院を志望する場合、国語・算数を中心に基本問題の正答率を高め、4教科入試を受ける生徒は社会・理科で安定して得点できる状態を目指したいところです。

合格の目安となる偏差値|一期Aは60、二期は65が80%ライン

関東学院中学校の合格難易度は、試験区分によって異なります。

2027年度入試に向けたONETES(旧・首都圏模試センター)の2026年10月版予想偏差値では、合格可能性80%の目安は次のようになっています。

試験区分男子女子
一期A(2月1日午前)6060
一期B(2月1日午後)6262
一期C(2月3日午前)6161
二期(2月5日午後)6565

※ONETESの2027年入試予想偏差値(2026年10月版)、合格可能性80%ライン。模試会社によって偏差値の尺度は異なります。

一期Aは偏差値60、一期Bは62、一期Cは61となっており、二期では65まで上がります。

例えば、首都圏模試系の模試で偏差値60前後の受験生であれば、一期Aでは80%ラインに近い位置にいますが、二期では合格可能性を慎重に考える必要があります。

四谷大塚のAライン80偏差値では、一期Aが48、一期B・一期Cが50、二期が51です。首都圏模試系の数値より低くなっていますが、これは模試を受ける生徒集団や偏差値の算出方法が異なるためです。

首都圏模試の偏差値60と四谷大塚の偏差値60は、同じ学力水準を表しているわけではありません。

合格可能性を考える際には、普段受験している模試の偏差値表を使い、同じ模試の中で志望校と併願校の難易度を比較することが大切です。

また、80%偏差値は合格を保証する数字ではありません。反対に、80%ラインを下回っているからといって、合格できないという意味でもありません。

過去問演習では、合格者最低点と自分の得点を比較するだけでなく、次のような点を確認していきます。

  • 国語・算数の基本問題で失点していないか。
  • 算数で時間のかかる問題に固執していないか。
  • 社会・理科の知識問題を確実に得点できているか。
  • 試験時間内に最後の問題まで取り組めているか。
  • 年度によって得点が大きく変動していないか。

関東学院を第一志望とする場合は、一期Aでの合格を一つの目標として対策を進める方法があります。午後入試や後半日程も受験するのであれば、それぞれの難易度と受験当日の負担を踏まえて日程を組むことになります。

CEFR利用制度と帰国生入試|英語資格や海外経験を生かせる選考

関東学院中学校では、一般入試の4回すべてでCEFR利用制度を設けています。

CEFRとは、外国語の運用能力を表す国際的な指標で、「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれます。

関東学院では、CEFR A2以上に相当する英語資格・級などを取得している場合、資格を合否判定に反映します。

項目内容
対象入試一期A・一期B・一期C・二期
対象資格CEFR A2以上に相当する資格・級など
英検の目安準2級相当(CEFR A2)以上
必要書類資格・級などを証明する書類の写し
提出方法簡易書留による郵送
書類提出期間2027年1月6日~1月31日必着
判定方法取得資格を加味して合否を判定

英検を利用する場合には、級だけでなく、CEFRとの対応関係も確認しておく必要があります。

この制度は、資格を持っていれば自動的に合格できるというものではありません。国語・算数・社会・理科など、受験する入試区分の筆記試験を受けたうえで、英語資格も合否判定の材料となります。

英語が得意な受験生や、小学校時代から英会話や英検の学習を続けてきた受験生にとっては、これまでの学習成果を生かせる制度です。

ただし、英語資格によって具体的に何点加算されるかという一律の点数は示されていません。資格による優遇を前提にせず、筆記試験でも十分な得点を目指すことが基本となります。

また、関東学院では一般入試とは別に、帰国生入試を実施しています。

2027年度の帰国生入試は、2026年11月23日(月・祝)に行われます。

項目2027年度帰国生入試
試験日2026年11月23日(月・祝)
募集人数若干名
出願期間11月2日(月)10時~11月20日(金)正午
集合時間9時
試験科目算数+国語または英語
算数40分・100点
国語または英語40分・100点
合格発表12月2日(水)18時
入学手続期限2027年1月15日(金)正午

帰国生入試の対象となるのは、保護者の勤務などによって海外に転住した経験があり、海外在留期間が1年以上、帰国後3年以内などの条件を満たす受験生です。

試験は算数が必須で、もう1教科を国語または英語から選択します。国語・英語の選択は出願時に行います。

また、帰国生入試でもCEFR A2以上の資格を合否判定に反映する制度があり、利用する場合は試験当日に証明書類を提出します。

帰国生入試では、帰国生入試確認書や海外在留証明書など、一般入試にはない書類も必要です。出願資格とあわせて、必要な書類を準備しておく必要があります。

出願方法・受験料・合格発表|複数回受験と入学手続きの注意点

関東学院中学校の一般入試は、インターネット出願で受け付けています。

2027年度入試の出願開始は、2027年1月6日(水)10時です。出願締切は入試区分によって異なります。

試験区分出願締切合格発表入学手続期限
一期A1月30日(土)正午2月1日(月)19時2月4日(木)15時
一期B1月30日(土)正午2月1日(月)23時2月4日(木)15時
一期C2月2日(火)23時2月3日(水)20時2月4日(木)15時
二期2月5日(金)正午2月5日(金)22時2月8日(月)13時

合格発表はWeb上で行われます。合格者は合格発表サイトから合格証と入学関係書類をダウンロードし、入学手続きを進めます。

受験料は次のとおりです。

受験回数受験料
1回22,000円
2回40,000円
3回以上55,000円

複数回受験する場合には、受験回数に応じた料金が設定されています。

また、関東学院では複数回受験した実績を、繰り上げ合格の判断時に考慮する仕組みがあります。ただし、複数回受験しただけで筆記試験に一律の加点が行われる制度ではありません。

入学手続きでは、入学金23万円と特別施設費20万円の合計43万円を納入します。

2027年2月15日(月)までに入学辞退を申し出た場合は、特別施設費20万円が返金されます。入学金23万円は返金されません。

この制度は、他校の合格発表を待つ受験生にとっても関係します。例えば、関東学院の一期Aに合格して入学手続きを行った後、別の志望校に合格した場合、所定の期限までに辞退すれば特別施設費の返金を受けられます。

ただし、入学手続期限までに43万円を納入する必要があるため、併願校の合格発表日とあわせて、事前に資金計画を立てておくことが大切です。

一般入試では、2027年2月9日(火)に追試験も予定されています。

対象は、正規の入試に出願していたものの、試験日に第1種から第3種の学校感染症により受験できなかった受験生です。診断書などの提出が必要で、2月6日(土)15時までに学校へ申し出ることになっています。

追試験の会場は神奈川県私学会館で、試験科目は本来受験する予定だった入試に対応する4教科または2教科です。帰国生入試については追試験を実施しません。

受験当日の持ち物は、受験票・志願票・筆記用具です。上履きは不要で、定規・コンパス・分度器も必要ありません。

また、2月1日に午前・午後の両方を受験する場合には、中学校新館地下1階を11時45分から14時30分まで昼食場所として利用できます。食堂の営業は行われないため、昼食を持参するなどの準備が必要です。

関東学院中学校は、2月1日の午前・午後をはじめ、4回の一般入試と帰国生入試を設けています。受験機会が複数ある一方、各回の倍率や偏差値には違いがあります。

第一志望として受験する場合も、併願校として組み込む場合も、本人の学力、得意教科、受験日程、合格発表と入学手続きの期限を合わせて考えることが、無理のない受験計画につながります。

併願校パターン|神奈川・東京の共学校を中心とした受験プラン

関東学院中学校の併願校を考える際には、2月1日午前の一期Aと午後の一期Bをどう使うかが出発点になります。関東学院を第一志望として複数回受験する方法もあれば、神奈川大学附属中学校や山手学院中学校などを第一志望とし、関東学院を併願校として組み込む方法もあります。

関東学院は京急本線「黄金町駅」と横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」から徒歩圏内にあるため、横浜市内の学校に加え、東京都南部や湘南方面の学校とも組み合わせられます。

ただし、併願校を選ぶ際には、偏差値だけでなく、学校の教育方針、通学時間、試験科目、合格発表と入学手続きの期限まで考える必要があります。特に午後入試では、午前中の試験を終えてから別の学校へ移動するため、当日の移動負担も重要です。

関東学院中学校の4回入試をどう組み込むか

関東学院中学校の2027年度一般入試は、2月1日、3日、5日に実施されます。

試験区分日程科目募集人数併願上の位置づけ
一期A2月1日(月)午前4教科50名第一志望として受験する場合の中心日程
一期B2月1日(月)午後2教科65名他校の午前入試と組み合わせやすい
一期C2月3日(水)午前4教科65名2月1日・2日の結果を踏まえた再受験
二期2月5日(金)午後2教科20名後半日程での受験機会

関東学院を第一志望とする場合、まず考えたいのは2月1日午前の一期Aです。

一期Aは4教科入試で、国語・算数に加えて社会・理科も得点に反映されます。4教科をバランスよく学習してきた受験生であれば、これまでの学習成果を生かせる試験です。

一方、国語・算数に得意教科がある場合には、2月1日午後の一期Bも選択肢になります。午前中に別の学校を受験し、午後に関東学院へ向かう日程も組めます。

ただし、午後入試は午前入試の延長ではありません。2科目であっても、午前中に4科目を受験した後では疲労が蓄積しています。試験会場までの移動や昼食、休憩時間を確保できるかも考える必要があります。

関東学院では2月3日に一期C、2月5日に二期が行われますが、後半になるほど募集人数が限られます。2026年度の二期入試は実質倍率10.5倍となっており、後半の試験を合格確保のための日程として考えることはできません。

関東学院を第一志望とする場合には、2月1日の受験機会を重視し、2月2日までに別の学校の合格も確保できるように計画するのが基本になります。

チャレンジ校の候補|神奈川大学附属・山手学院・青稜など

関東学院中学校を志望する受験生が、さらに難度の高い学校へ挑戦する場合、神奈川大学附属中学校、山手学院中学校、青稜中学校などが候補になります。

女子の場合は、キリスト教教育を重視する香蘭女学校中等科や横浜共立学園中学校も検討できます。男子の場合は、鎌倉学園中学校なども選択肢に入ります。

学校名男女区分2027年度の主な入試日程学校の特徴
神奈川大学附属中学校共学2月1日午後・2月2日午前・2月4日午前大学附属校でありながら他大学進学を重視。探究・ICT教育にも取り組む
山手学院中学校共学2月1日午前・午後、2月3日午前国際交流や大学進学指導に力を入れる進学校
青稜中学校共学2月1日午前・午後、2月2日午前・午後学習指導と学校行事を重視する共学進学校
香蘭女学校中等科女子校2月1日午前・2月2日午後聖公会のキリスト教教育を行う立教大学系属校
横浜共立学園中学校女子校2月1日午前・2月3日プロテスタントの伝統を持ち、完全中高一貫教育を行う女子校
鎌倉学園中学校男子校2月1日午前・午後(算数選抜)、2月2日午前・2月4日午前建長寺に隣接し、仏教に基づく人間教育と大学進学指導を行う男子校

神奈川大学附属中学校は、関東学院と同じ横浜市内にある共学校です。神奈川大学の附属校ですが、卒業生の多くが他大学へ進学する点で、関東学院と共通しています。

2027年度入試では2月1日午後に第1回入試があり、国語・算数の2教科で実施されます。2月2日と4日には4教科入試が設けられています。

例えば、2月1日午前に関東学院の一期Aを受験し、午後に神奈川大学附属の第1回へ挑戦する組み合わせが考えられます。ただし、関東学院から神奈川大学附属までは鉄道やバスで移動する必要があるため、試験終了時刻と午後の集合時刻を踏まえて判断する必要があります。

山手学院中学校は、横浜市栄区にある共学進学校です。国際交流や海外研修に力を入れ、大学進学実績も重視しています。

2027年度入試は2月1日午前のA日程、同日午後の特待選抜、2月3日午前のB日程で構成されています。2月1日午後の特待選抜は募集60名の2教科入試です。

関東学院と山手学院は2月1日・3日の試験時間帯が重なる部分もあるため、両校のどちらを優先するかによって受験日程が変わります。

青稜中学校は、東京都品川区にある共学校です。2月1日・2日の午前と午後に入試が設定されているため、関東学院の一期A・一期Bとの組み合わせを考えやすい学校の一つです。

ただし、青稜は試験回によって偏差値が異なります。関東学院の併願校だからといって、一律にチャレンジ校になるわけではありません。

女子校も検討している場合には、香蘭女学校や横浜共立学園を候補にできます。

香蘭女学校は関東学院と同じプロテスタント系の学校ですが、立教大学への推薦進学制度を持つ点で進路の仕組みが異なります。横浜共立学園は横浜山手にある伝統的な女子校で、高校からの生徒募集を行わない完全中高一貫校です。

男子では鎌倉学園が候補になります。2027年度には2月1日午後の算数選抜入試も設けられており、算数が得意な受験生にとっては受験方式の面からも検討できます。

標準校の候補|日本大学・日大藤沢・桜美林・目黒日本大学

関東学院中学校と比較的近い偏差値帯で検討しやすい学校として、日本大学中学校、日本大学藤沢中学校、桜美林中学校、目黒日本大学中学校などがあります。

ただし、入試回によって関東学院より難度が高い場合もあります。これらの学校を併願する際には、学校全体の偏差値ではなく、実際に受験する試験回の難易度を比較する必要があります。

学校名所在地2027年度の主な入試日程学校の特徴
日本大学中学校横浜市港北区2月1日午前・午後、2月2日午後、2月5日午前日本大学への内部進学制度と他大学受験の両方に対応
日本大学藤沢中学校藤沢市2月1日午前・2月2日午後・2月4日午前日本大学生物資源科学部と隣接するキャンパスを持つ共学校
桜美林中学校東京都町田市2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午後キリスト教教育と英語・国際教育を重視する共学校
目黒日本大学中学校東京都目黒区2月1日午前・午後、2月2日午前、2月4日午後日本大学への内部進学制度を持ち、目黒駅から徒歩圏内

日本大学中学校は、横浜市港北区にある共学校で、東急東横線・目黒線の沿線から通学しやすい位置にあります。

関東学院との違いは、日本大学への内部進学制度が進路選択に占める役割です。大学附属校への進学を希望しながら、他大学受験も考えている家庭にとって比較対象になります。

2027年度には2月1日午前のA-1入試、午後のA-2入試、2月2日午後のB入試、2月5日午前のC入試が設けられています。関東学院の2月3日午前の一期Cとは重ならないため、両校を複数回受験する計画も組めます。

日本大学藤沢中学校は、藤沢市にある日本大学系列の共学校です。

日本大学への進学制度に加え、他大学への進学にも対応しています。2027年度は2月1日午前、2月2日午後、2月4日午前に入試が行われます。

2月2日午後の入試は国語・算数の2教科で実施され、高得点教科を重視する独自の配点方式を採用しています。国語・算数のどちらかに得意教科がある受験生は、判定方法も確認しておきたいところです。

桜美林中学校は、東京都町田市にあるプロテスタント系の共学校です。

関東学院と同様にキリスト教を教育の基盤に置いていますが、英語教育や海外交流にも力を入れています。2027年度には通常の教科別入試に加え、文系総合・理系総合による総合学力評価テストも設けられています。

教科別入試は2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午後に行われます。2月3日午前の関東学院一期Cと桜美林の午後入試を組み合わせることも日程上は可能です。

目黒日本大学中学校は、目黒駅から徒歩圏内にある共学校です。

2027年度の2月1日午後は、国語・算数の一般的な2教科入試ではなく、算数と理科を組み合わせた算理入試です。2月2日午前には4教科型と適性検査型の入試が設けられています。

関東学院と併願する場合には、試験科目の違いにも注意が必要です。算理入試は、国語よりも算数・理科を得意とする受験生に向いた方式です。

合格確保を意識した併願校|関東学院六浦・横須賀学院・鶴見大学附属など

関東学院を第一志望とする受験生にとって重要なのが、合格可能性を比較的高く見込める学校を併願日程に組み込むことです。

候補としては、関東学院六浦中学校、横須賀学院中学校、鶴見大学附属中学校などがあります。女子の場合には、横浜女学院中学校も選択肢になります。

いずれも関東学院より偏差値が低い入試回がありますが、実際に安全校と判断できるかどうかは本人の成績によります。

学校名男女区分2027年度の主な入試日程学校の特徴
関東学院六浦中学校共学2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月4日午前関東学院と同じ学校法人に属し、キリスト教教育を行う
横須賀学院中学校共学2月1日午前・午後、2月2日午後、2月3日午後プロテスタントの教育理念を持ち、青山学院大学との教育提携がある
鶴見大学附属中学校共学2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月4日午前仏教に基づく教育を行い、進学クラスと難関進学クラスを設ける
横浜女学院中学校女子校2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月3日午後キリスト教教育と英語教育を重視し、複数のコースを設ける

関東学院六浦中学校は、横浜市金沢区に位置する共学校です。

関東学院中学校と同じ学校法人に属し、「人になれ 奉仕せよ」という校訓を共有しています。一方、両校は別の中学校・高等学校として運営されており、入試やカリキュラム、進路指導の仕組みも異なります。

2027年度には2月1日午前のA-1、午後のA-2、2月2日午前のB-1、午後のB-2、2月4日午前のC日程が設けられています。

2月1日午後のA-2は国語・算数の2教科入試で、16時集合です。関東学院一期Aを午前に受験した後、午後に関東学院六浦へ移動する日程も考えられます。

ただし、六浦の2月4日午前C日程は募集5名です。合格確保を目的とするなら、募集人数の多い前半日程を優先して検討したいところです。

横須賀学院中学校も、キリスト教教育を行う共学校です。

横須賀中央駅方面に位置し、三浦半島や横浜市南部からの通学を考える家庭にとって候補になります。

2027年度には2月1日午前の1次A、午後の1次B、2月2日午後の2次、2月3日午後の3次など、複数回の入試が設けられています。

2月3日午後の入試があるため、関東学院一期Cを午前に受験した後の選択肢にもなります。ただし、連日の受験や移動による疲労には注意が必要です。

鶴見大学附属中学校は、横浜市鶴見区にある共学校です。

2027年度は2月1日午後、2月2日午前・午後、2月4日午前などに入試があり、進学クラスと難関進学クラスで異なる選考が行われます。

例えば、2月2日午前の進学クラス入試を利用して合格を確保し、2月3日に関東学院一期Cへ再挑戦する計画が考えられます。

女子では、横浜女学院中学校も比較対象になります。

横浜市中区山手町に位置するキリスト教主義の女子校で、英語教育や理数教育を重視したコースが設けられています。

2027年度には2月2日午前のC入試、午後のD入試、2月3日午後のE入試があります。関東学院の入試と重ならない時間帯を利用して受験日程を組めます。

なお、「安全校」という位置づけは学校の難易度だけで決められるものではありません。例えば、本人の模試偏差値が関東学院の80%ラインを下回っている場合、併願候補に挙げた学校も必ずしも安全校にはなりません。

候補校の過去問を実際に解き、合格最低点を安定して上回れるかどうかを確かめたうえで判断する必要があります。

2月1日から5日までの具体的な併願シミュレーション

ここでは、関東学院中学校を第一志望とする場合と、ほかの学校を第一志望として関東学院を併願する場合に分けて、2027年度入試の日程例を紹介します。

以下のプランは、試験日が重ならないように組み合わせた例です。すべての試験を受験する必要はなく、合格状況によって後半日程の受験を取りやめることも想定しています。

パターンA:関東学院を第一志望とする場合

日程受験校・試験区分位置づけ
2月1日午前関東学院 一期A第一志望
2月1日午後関東学院六浦 A-2合格確保を意識
2月2日午前関東学院六浦 B-1必要に応じて再受験
2月2日午後休養・合格発表の確認体力の回復と日程調整
2月3日午前関東学院 一期C第一志望への再挑戦
2月3日午後横須賀学院 3次合格状況に応じて受験
2月4日休養・入学手続き合格状況を整理
2月5日午後関東学院 二期必要な場合の最終受験

このプランでは、2月1日午前に関東学院の一期Aを受験し、午後に関東学院六浦のA-2を受験します。

関東学院六浦で合格を確保できれば、2月3日の関東学院一期Cへ落ち着いて臨みやすくなります。逆に、2月1日の関東学院一期Aに合格した場合は、その後の受験を取りやめることもできます。

2月3日午後の横須賀学院まで受験する場合は、午前・午後の連続受験が続くため、体力面を考えて判断する必要があります。

パターンB:神奈川大学附属・山手学院などを第一志望とする場合

日程受験校・試験区分位置づけ
2月1日午前山手学院 A日程チャレンジ校
2月1日午後関東学院 一期B併願の中心
2月2日午前神奈川大学附属 第2回チャレンジ校
2月2日午後休養・合格発表の確認日程調整
2月3日午前関東学院 一期C必要に応じて再受験
2月4日午前神奈川大学附属 第3回第一志望への再挑戦
2月5日午後関東学院 二期合格状況に応じて受験

このプランでは、2月1日午前に山手学院、午後に関東学院、2月2日午前に神奈川大学附属を受験する形です。

山手学院と神奈川大学附属の両方を受験することで、学力上位の学校に挑戦する機会を増やしています。

ただし、この組み合わせには注意点もあります。チャレンジ校を複数受験するため、関東学院一期Bで合格できなかった場合、2月3日まで合格を確保できない可能性があります。

そのため、関東学院の合格可能性が十分に高くない場合は、2月2日午前を関東学院六浦B-1や鶴見大学附属の入試に変更する方法も考えられます。

また、山手学院を第一志望とする場合は2月3日午前のB日程も受験機会になりますが、関東学院一期Cと重なります。どちらを優先するかは、2月1日の結果を踏まえて決めることになります。

パターンC:女子校も検討する場合

日程受験校・試験区分位置づけ
2月1日午前香蘭女学校 第1回チャレンジ校
2月1日午後関東学院 一期B併願の中心
2月2日午前横浜女学院 C入試合格確保を意識
2月2日午後香蘭女学校 第2回第一志望への再挑戦
2月3日午前関東学院 一期C必要に応じて再受験
2月3日午後休養・合格発表の確認日程調整
2月5日午後関東学院 二期合格状況に応じて受験

香蘭女学校を第一志望とし、関東学院を併願校に組み込んだ例です。

香蘭女学校は2月1日午前、2月2日午後に入試があります。関東学院の一期Bは2月1日午後なので、日程上は両校を受験できます。

ただし、2月1日は東京都品川区から横浜市南区へ、2月2日は横浜市中区から東京都品川区へ移動することになります。受験校の組み合わせを決める際には、午前試験の終了時刻と午後試験の集合時刻、交通機関の所要時間を確かめる必要があります。

また、女子校と共学校では、学校生活の雰囲気や教育方針が異なります。香蘭女学校や横浜女学院などを併願する際には、女子校・共学校のどちらでも本人が6年間を過ごしたいと思えるかを確認しておきたいところです。

併願校を決める際の注意点|偏差値・午後入試・手続期限を整理する

関東学院中学校の併願校を最終的に決める際には、偏差値だけで判断しないことが大切です。

特に、次のような点は受験日程を組む段階で確認しておく必要があります。

1.チャレンジ校・標準校・安全校は本人の学力によって変わる

同じ学校でも、受験生によってチャレンジ校になる場合もあれば、安全校に近い位置づけになる場合もあります。

例えば、関東学院の一期Aは四谷大塚の2027年度入試向けAライン80偏差値で48が目安です。一方、神奈川大学附属や山手学院の入試には、それより高い偏差値が設定されています。

ただし、偏差値の差だけで合否が決まるわけではありません。算数の得意・不得意、国語の読解力、社会・理科の知識の定着状況などによって、過去問との相性は変わります。

特に安全校として考える学校については、複数年度の過去問を解き、合格者最低点を安定して上回れるかを確認することが重要です。

2.午後入試は移動時間と疲労を考慮する

関東学院の一期Bは2月1日午後に実施されます。

午前中に神奈川県内の学校を受験し、午後に関東学院へ向かう日程は考えやすいものの、移動が長くなる場合には注意が必要です。

例えば、2月1日午前に鎌倉方面や東京都内の学校を受験した場合、午前試験の終了時刻によっては十分な昼食・休憩時間を確保できないことがあります。

模擬試験では1日に4教科を受験することはあっても、学校を移動して別の2教科試験を受ける経験は多くありません。午後入試は、問題の難易度だけでなく、当日の集中力も合否に関わります。

3.合格発表と入学手続期限の順序に注意する

関東学院の2027年度入試では、一期A・一期B・一期Cの入学手続期限は2月4日15時、二期は2月8日13時です。

一方、併願候補となる学校には、これより早い期限を設定している学校もあります。

例えば、関東学院六浦では、前半日程の合格者は2月4日正午までに入学金23万円を納入する必要があります。神奈川大学附属も、試験回によって入学金の納入期限が異なります。

入学手続期限が別の学校の合格発表より早い場合、進学するかどうかが決まる前に入学金を納める必要が生じることがあります。

関東学院では、2月15日までに入学を辞退した場合、特別施設費20万円が返金されますが、入学金23万円は返金されません。

こうした費用も含めて併願校を考えると、入試後の判断がしやすくなります。

4.複数回受験する場合の制度を確認する

関東学院では、一般入試の複数回出願に対して受験料の設定があり、1回2万2,000円、2回4万円、3回以上5万5,000円となっています。

また、複数回受験した実績は繰り上げ合格の判断時にも考慮されます。

一方、関東学院六浦では、教科型入試の複数回受験者に対する優遇制度が設けられています。

同じ複数回受験でも学校によって制度が異なるため、単純に受験回数を増やせば合格しやすくなるとは限りません。どの試験回に出願するかを、募集人数や偏差値と合わせて考える必要があります。

5.進学してもよいと思える学校を併願する

最後に確認したいのが、併願校の教育方針や学校生活です。

関東学院と関東学院六浦は、同じ「人になれ 奉仕せよ」という校訓を持つ学校ですが、校舎の立地やカリキュラム、行事、部活動、進路指導は異なります。

また、日本大学中学校や日本大学藤沢中学校では、系列大学への進学制度が一つの特徴となっています。香蘭女学校は立教大学への推薦進学制度を持つ女子校であり、関東学院とは卒業後の進路の仕組みも異なります。

合格可能性が高いという理由だけで学校を選ぶと、入学後に教育方針や学校生活との相性が合わないことも考えられます。

関東学院を第一志望とする場合には、まず関東学院で学びたい理由を明確にし、そのうえで、似た教育方針を持つ学校と、異なる特色を持つ学校の両方を見学してみるとよいでしょう。

受験日程を組む際には、2月1日から3日までに少なくとも1校の合格を確保することを一つの目標にできます。そのうえで、本人の希望と学力に応じて、関東学院への再挑戦や上位校の受験を検討する計画が考えられます。

在校生・保護者の声|学習指導や学校行事、日常生活から見える校風

関東学院中学校の学校生活については、先生との距離の近さ、部活動の種類の多さ、学校行事への参加機会などを評価する声が見られます。中学校から高校まで6年間を過ごす中で、勉強と部活動の両方に取り組み、自分の興味を広げている生徒もいます。

一方、週6日制の授業や小テストの多さを負担に感じる生徒もいます。また、学校全体としては比較的自由な雰囲気があるものの、学年やクラスによって人間関係や学習への取り組み方に違いがあるようです。

関東学院の評判を考える際には、こうした日常の様子を、実際に学校で過ごす生徒や保護者の視点から見ていくことが参考になります。

明るく自由な雰囲気|生徒の個性と友人関係

関東学院中学校について、在校生や保護者から比較的多く聞かれるのが、明るい雰囲気や生徒の自由さを評価する声です。

中学校は1学年6クラス、1クラス40名程度という規模で、男子生徒が女子生徒よりも多い共学校です。さまざまな小学校から入学してくる生徒に加え、関東学院小学校から内部進学する生徒もいます。

入学直後は、内部進学生同士で親しくしている姿が見られることもありますが、授業や学校行事、部活動を通して交友関係が広がっていきます。

在校生の声には、次のようなものがあります。

  • 明るい生徒が多く、友人と楽しく学校生活を送っている。
  • 小学校からの内部進学生と中学受験で入学した生徒も、次第に打ち解けていく。
  • 先輩との交流があり、部活動などを通して他学年にも知り合いができる。
  • 学校生活の自由度は比較的高く、自分の興味に合わせて活動できる。
  • クラスによって雰囲気が異なり、落ち着いているクラスもあれば、にぎやかなクラスもある。

特に、学年全体の人数が比較的多いことは、友人関係の幅にもつながっています。同じクラスに気の合う友人が見つからなくても、部活動や生徒会活動などで別のクラスや学年の生徒と関わる機会があります。

一方、生徒数が多ければ、全員が同じように学校生活を感じるわけではありません。

人間関係について満足している生徒がいる一方で、友人同士のからかいやトラブルに悩んだ経験を訴える声もあります。教員が間に入って対応してくれたという生徒もいますが、人間関係の問題がまったく起きない学校というわけではありません。

関東学院では毎年クラス替えが行われるため、中学3年間を同じクラスで過ごすわけではありません。また、学校にはカウンセリングセンターがあり、友人関係や学校生活の悩みについて相談することができます。

学校見学では、生徒が来場者にどのように接しているかだけでなく、生徒同士の会話や休み時間の過ごし方にも目を向けると、普段の雰囲気を想像しやすくなります。

先生との距離が近いという声|質問対応と生活面の相談

関東学院の教員については、話しかけやすさや相談への対応を評価する声が見られます。

在校生の中には、勉強だけでなく、部活動や友人関係についても先生に相談しているという生徒がいます。授業中の質問だけでなく、休み時間や放課後に教員室を訪ねることもできます。

2025年に投稿された在校生の声では、先生方は勉強や部活動、友人関係の相談に乗ってくれる存在として紹介されています。日常的な雑談にも応じてくれる先生が多く、悩みがあるときに声をかけやすいと感じているようです。

こうした関係を支える設備として、中学校舎には「アシストセンター」があります。

教員室の前に設けられた質問スペースで、授業でわからなかった問題や宿題について質問できます。

保護者からも、学習面でわからないことがあれば先生に質問できる点や、学校生活上のトラブルについて相談できる点を評価する声があります。

また、関東学院にはカウンセリングセンターがあり、専門のカウンセラーが生徒や保護者の相談に対応しています。

中学校生活では、勉強の難しさだけでなく、友人との距離感、部活動の人間関係、思春期特有の悩みなど、さまざまな問題が生じます。担任の先生には話しにくい内容でも、別の教員やカウンセラーに相談できる仕組みがあります。

ただし、教員との相性や対応への満足度には個人差があります。すべての先生について同じ評価が寄せられているわけではなく、学習面でのフォローをもっと充実させてほしいという保護者の声もあります。

相談できる場所が用意されていることと、どのような生徒にも十分な支援が行き届いていることは、必ずしも同じではありません。

入学後に学習面や生活面で困ったとき、どのような手順で相談できるのか。本人だけでなく、保護者も相談しやすい体制かどうかを確認しておくとよいでしょう。

小テストと補習への評価|学習習慣がつく一方、負担を感じる生徒も

関東学院の学習指導については、小テストや確認テストが多いことに触れる声が目立ちます。

英語では語彙や文法の確認テストを実施し、数学などでも授業内容の定着を確認する機会が設けられています。基準に達しなかった場合には補習が行われることもあります。

この仕組みについて、保護者からは肯定的な意見が聞かれます。

  • 定期的な小テストがあるため、家庭でも勉強する習慣がつきやすい。
  • 確認テストの結果に応じて補習が行われる。
  • 英語の授業時間が多く、苦手な生徒への補習も用意されている。
  • 提出物が遅れている場合、教員から保護者に連絡が入ることがある。
  • 放課後に友人と一緒に勉強したり、先生に質問したりできる。

一方、在校生の中には、小テストが頻繁にあることを負担に感じている生徒もいます。

特に、毎日の授業に加えて部活動にも参加している場合、帰宅後に宿題や小テストの準備を進める必要があります。関東学院は週6日制なので、土曜日の授業も含めた生活リズムを考えなくてはなりません。

また、学習支援についての評価は一様ではありません。

補習や教員の質問対応に満足している家庭がある一方で、成績が伸び悩む生徒への支援をもっと充実させてほしいという意見もあります。

学校には放課後の自習教室があり、スクールTOMASによる学習支援を利用することもできますが、こちらは希望制・有料です。

通常授業と補習でどこまで学習を支えてもらえるのか、本人が自主的に取り組む必要がある部分はどこなのかを理解しておくことが大切です。

中学2年生からは成績上位者による選抜クラスも設けられています。発展的な問題に取り組みたい生徒には新しい目標となる一方、選抜クラスを意識することが負担になる生徒もいるかもしれません。

関東学院では大幅な先取り学習を行うのではなく、国語・数学・英語を中心に、おおむね半年程度の先取りを進める方針です。そのため、極端に速い授業進度についていくことよりも、日々の授業内容を着実に理解し、小テストや定期試験に備える学習習慣が求められます。

部活動と行事への満足度|生徒自身が挑戦する機会の多さ

関東学院の学校生活で、在校生や保護者から評価されているものの一つが部活動です。

マーチングバンド部やオーケストラ部、ハンドベルのO.C.C.など、音楽系の部活動に関心を持って入学する生徒もいます。運動部では少林寺拳法や陸上競技、球技などに取り組めます。

部活動を入学の決め手にした生徒もおり、入学後に新しい活動を始める例もあります。

2026年9月に紹介された中学3年生の長澤久遠さんは、オーケストラ部に所属しながら、文化祭実行委員や合唱コンクールの指揮者にも挑戦しています。

オーケストラ部への入部には、勉強と音楽を両立している友人の姿に刺激を受けたことが関わっています。将来は研究者になるという目標を持ち、学習を優先しながらも、部活動や行事でさまざまな人と関わる経験を大切にしている生徒です。

中学校生活では、入学時に考えていたこととは異なる分野に興味を持つことがあります。

例えば、音楽の授業や学校行事で楽器に触れたことをきっかけにオーケストラに興味を持ったり、文化祭の準備に参加したことから企画・運営の面白さを知ったりすることもあるでしょう。

関東学院の部活動の中には、生徒が自分で企画を考えて実行する文化を持つ部もあります。

技術部では、取り組みたいものづくりの企画について、予算やスケジュールを考えた企画書を部員に提案します。

これまでには、文化祭で販売するピザを焼くための窯を制作したり、電子楽器を開発して発表したりしています。生徒が発案し、顧問の先生が実現を支える形です。

保護者からは、音楽系の部活動で先輩が後輩をよく指導していることや、練習に熱心に取り組む姿を評価する声があります。

一方、部活動によって活動頻度や指導体制には違いがあります。

全国大会を目指して練習する部では活動時間が長く、休日の練習や合宿が必要になることもあります。比較的少ない活動日数で続けられる部もあるため、学校の部活動全体が同じような活動方針というわけではありません。

学校行事では、文化祭「かんらんさい」に対する生徒の思い入れも見られます。

文化祭を訪れたことが志望のきっかけとなり、入学を決めたという生徒もいます。文化祭ではクラスや部活動ごとに発表が行われ、準備・運営にも生徒が関わります。

文化祭の展示やステージを見て入学した生徒が、数年後には自分で企画を準備し、来場者を迎える立場になる。中高6年間で行事への関わり方が変わっていくことも、関東学院での学校生活の一面です。

食堂・図書室・校舎への評判|日常の使いやすさと気になる点

関東学院の施設については、中学校舎の設備や食堂、図書室などを評価する声があります。

中学校新館は2008年から使用されている建物で、教室や理科実験室などが設けられています。保護者からは、教室やトイレなどの清潔さを評価する意見もあります。

特に、生徒から親しまれている施設が470席の食堂「コベルホール」です。

中学1年生から利用でき、カレーや麺類、定食などを選べます。中学生と高校生で昼休みの時間が分かれているため、食堂を利用する生徒が一度に集中しにくい仕組みです。

在校生の声にも、食堂がにぎやかであることや、校内で昼食を購入できることを評価するものがあります。

毎日お弁当を持参する生徒もいますが、食堂を利用できることで、家庭の事情やその日の予定に応じて昼食を選べます。

図書室については、約4万冊の蔵書があり、読書や自習に利用できる点が評価されています。

ただし、図書室は高等学校本館の5階にあるため、中学校舎からの移動を面倒に感じる生徒もいます。施設が充実していても、日常的に使いやすいかどうかは別の問題です。

そのため、中学生向けの本を中学校舎で貸し出すサービスも設けられています。

体育施設については、4面のテニスコートやグラウンドなどがある一方、体育館の広さや建物の古さを気にする声もあります。

また、中学校・高等学校には専用プールがなく、水泳部は関東学院小学校のプールや公共プールを利用しています。水泳の授業がないことを、学校選びの際に考慮する家庭もあるようです。

通学環境では、黄金町駅や阪東橋駅から徒歩圏内にあることが評価されています。

ただし、学校は三春台の高台にあるため、登校時には坂道や階段を上る必要があります。

さらに、駅周辺の街の雰囲気については保護者の受け止め方が分かれています。大通りを通って登校できる点に安心感を持つ家庭がある一方、駅周辺の環境や部活動後の帰宅を心配する声もあります。

駅から近いという事実だけでなく、実際の通学路を歩いてみることが大切です。特に中学1年生が6年間通うことを考えると、朝の登校と夕方の下校の両方を想定しておくとよいでしょう。

キリスト教教育と卒業後の進路|6年間を経験した生徒の受け止め方

関東学院の校風を考えるうえで、キリスト教教育は欠かせません。

中学校では聖書の授業があり、礼拝やクリスマス礼拝、修養会なども学校生活に組み込まれています。

こうした活動について、宗教教育が人間関係や日常の行動を考えるきっかけになっていると受け止める生徒もいます。

中学3年生の長澤久遠さんは、聖書の言葉から、自分で行動を起こすことの大切さを学んだ経験を語っています。キリスト教について学ぶことを、これまで知らなかった考え方や価値観に触れる機会として捉えている生徒です。

キリスト教主義学校であっても、生徒全員が同じ考え方を持つわけではありません。宗教的な教えを自分の生き方と深く結びつける生徒もいれば、日常の授業の一つとして学ぶ生徒もいるでしょう。

ただし、礼拝や聖書の授業は6年間継続して行われるため、その教育方針を家庭としてどう受け止めるかは、入学前に考えておきたい点です。

卒業後の進路についても、生徒自身の経験を知ることができます。

2026年春に一橋大学社会学部へ進学した手塚栞さんは、中学3年生のときに学校行事で大学を見学したことが、国立大学への関心を持つきっかけの一つになりました。

高校では幅広い教科を学びながら、自分を成長させたいという思いを持って国公立大学を目指しています。

受験期には月1回の進路集会があり、先生の話や周囲の生徒の姿勢に刺激を受けたことを振り返っています。本人にとっては、先生からの励ましに加えて、学年全体で大学受験に向かう雰囲気も支えになったようです。

一方、保護者の声には、大学進学に向けた指導を強化していることへの期待と、学習への意欲が生徒によって異なることへの懸念の両方が見られます。

関東学院では中学2年生から選抜クラスが設けられ、高校2年生以降は文系・理系に分かれた難関大学受験クラスも設置されています。

こうした制度によって、大学受験に向けて発展的な学習に取り組む生徒がいる一方、部活動や学校行事などに重点を置いて学校生活を送る生徒もいます。

中学校入学時点では、6年後にどの大学を目指すのか決まっていない生徒がほとんどでしょう。

関東学院での学校生活には、理科実験、英会話、文化祭、部活動、国内外の研修など、自分の関心を広げる機会があります。その一方で、日々の小テストや補習、選抜クラスなど、継続的に学習へ取り組む仕組みもあります。

学校生活の自由さをどう生かすか、学習面でどの程度の支援を必要とするかによって、関東学院への評価は変わります。

文化祭や学校説明会では、実際の生徒や教員の様子に触れることができます。授業の進め方や補習制度について質問するだけでなく、部活動の活動時間、生徒同士の関わり方、学校生活で困ったときの相談方法なども確かめておくと、入学後の6年間をより具体的に想像できるでしょう。

この学校に向いている子の特徴|6年間の学びと学校生活から考える相性

関東学院中学校は、キリスト教に基づく人間教育を中心に据えながら、理科実験や英語教育、芸術活動、大学進学に向けた学習指導を行う共学の中高一貫校です。

週6日制で主要教科の授業時間を確保し、中学2年生からは選抜クラスを設けています。一方、5つの理科実験室を活用した授業や陶芸、合唱、国内外の研修など、教科書の外で学ぶ機会も多くあります。

関東学院との相性を考える際には、大学合格実績や偏差値だけでなく、礼拝のある日常、学習と部活動の時間配分、6年間で経験できる活動に目を向けるとよいでしょう。

礼拝や聖書の授業を通して、人との関わり方を考えたい子

関東学院の教育を理解するうえで、まず考えたいのがキリスト教教育との相性です。

学校では「人になれ 奉仕せよ」を校訓に掲げ、聖書の授業や礼拝、修養会、クリスマス礼拝などを通して、他者への思いやりや社会との関わりについて考えます。

中学校では週2回の礼拝と週1時間の聖書の授業があり、キリスト教の教えに触れる機会が日常的に設けられています。

こうした環境は、自分と異なる考え方を持つ人の話に耳を傾けたり、他者の立場を想像したりすることを大切にしたい子に合っているでしょう。

例えば、文化祭や部活動では、自分が中心となって活躍する場面もあれば、準備や片付け、後輩の支援など、目立たない役割を担う場面もあります。

関東学院が大切にする「奉仕」は、こうした役割にもつながっています。自分の得意なことを周囲の人々のために使い、協力して活動する姿勢です。

入学前にキリスト教について詳しく知っている必要はありません。ただし、礼拝や聖書の授業は特別な行事ではなく、6年間の教育課程に組み込まれています。

宗教教育に馴染みのない家庭であれば、学校説明会や礼拝の見学などを通して、その雰囲気を知っておくとよいでしょう。

理科実験やものづくりが好きで、自分の手で確かめたい子

関東学院の教育環境が特に合いそうなのは、観察や実験、ものづくりを楽しめる子です。

中学校新館には、物理・化学・生物・地学の専門実験室と総合理科室の合計5つの理科実験室があります。授業では実験や観察を行い、その結果を考察してレポートにまとめます。

理科の知識を覚えることと、自分で実験して確かめることは、似ているようで異なる学習です。

例えば、植物の成長に光が必要だと知っていても、光の当て方を変えたときにどのような違いが生じるのかを調べるには、条件をそろえ、結果を記録し、比較する必要があります。

予想どおりにならなかったとき、その理由を考えることも実験の一部です。

関東学院では、こうした過程を中学校の段階から経験できます。

また、技術の授業ではプログラミングやものづくりに取り組み、美術では中学1年生から陶芸を学びます。陶芸では自分で土を扱い、形を整え、作品を完成させます。

部活動にも技術部、生物部、地学部などがあり、授業で興味を持った分野をさらに掘り下げることができます。

答えを覚えるよりも、なぜそうなるのかを調べたい子、ものを作りながら考えることが好きな子には、関東学院の実験・実習を重視した授業が合っていると思います。

一方、実験や制作の授業では、手順を確認したり、結果を記録したり、レポートを書いたりする作業も必要です。実験が楽しいという気持ちに加え、その結果についてじっくり考えることにも関心を持てると、学びが広がっていきます。

英語を使って話すことに挑戦し、海外の文化にも触れたい子

英語を使ったコミュニケーションに関心がある子にも、関東学院は検討しやすい学校です。

中学校では英語の授業時間を多く確保し、ベルリッツメソッドを取り入れた少人数の英会話授業を行っています。

英会話の授業では、通常のクラスを少人数に分け、外国人講師とのやり取りを通して英語を使う練習を重ねます。

英語の文法や単語を覚えることに加えて、相手の話を聞き、自分の考えを英語で伝える機会があるため、間違いを恐れずに話してみようとする子に向いています。

小学校で英会話を習っていた子は、その経験を生かしやすいでしょう。一方、入学時点で英語が得意でなければならないわけではありません。基礎的な語彙や文法から積み重ね、少しずつ自分の言葉で話せるようになることを目指します。

また、希望者を対象とした海外研修もあります。

カナダやオーストラリアでの短期研修では、ホームステイや現地校での授業参加を経験できます。高校では台湾での交換ホームステイや、海外の学校に約3か月間通うターム留学なども選択肢になります。

海外研修は希望制ですが、学校生活の中で外国語や異文化に触れる機会が用意されています。

関東学院の英語教育では、英検2級の取得を一つの目標とし、大学受験に必要な英語力も重視しています。

英語を試験のために勉強するだけでなく、外国の人と話したり、異なる文化に触れたりすることにも関心がある子であれば、授業や海外研修を通して学ぶ目的を見つけやすいでしょう。

小テストや復習を積み重ね、大学進学に向けて学力を伸ばしたい子

関東学院は週6日制を採用し、国語・数学・英語などの主要教科に多くの授業時間を配当しています。

中学校では小テストや確認テストを行い、学習内容の定着を図ります。理解が十分でない生徒には補習を実施し、教員室前のアシストセンターでは休み時間や放課後に質問することもできます。

そのため、毎日の授業を受け、宿題や復習に取り組むという学習習慣を身につけたい子には、学校の学習指導が合っていると考えられます。

特に、中学入学後に学習習慣を安定させたい子にとって、小テストは理解度を確かめる機会になります。

ただし、関東学院は宿題や小テストが少ない学校ではありません。週6日授業があるため、部活動に参加する場合には家庭学習の時間を自分で確保する必要があります。

また、中学2年生から高校1年生までは選抜クラスが設けられます。

選抜クラスでは、標準的な学習内容に加えて発展的な問題に取り組み、国公立大学や難関私立大学への進学につながる学力を養います。

高校2年生以降は文系・理系に分かれ、難関大学受験クラスも設置されます。

学力に応じて発展的な学習に挑戦したい子や、同じような目標を持つ仲間と切磋琢磨したい子にとって、選抜クラスは一つの目標になるでしょう。

一方、選抜クラスに入ること自体が6年間の目的になるわけではありません。

関東学院では、理科実験や芸術、探究学習なども教育課程に含まれています。学力を伸ばすことを大切にしながら、興味のある分野にも時間を使いたい子に合う学校です。

日々の学習を継続することに抵抗が少なく、わからないことを先生に質問しながら少しずつ理解を深めていける子であれば、6年間の学習環境を生かしやすいでしょう。

部活動や文化祭に積極的に参加し、仲間と何かをつくりたい子

関東学院の学校生活では、部活動や学校行事に取り組む機会も多くあります。

部活動には、全国大会での実績を持つマーチングバンド部、オーケストラ部、ハンドベルのO.C.C.、陸上競技部、少林寺拳法部、ダンス(HULA)部などがあります。

一方、技術部や生物部、鉄道研究部、将棋部、茶道部など、自分の関心を深める活動も用意されています。

入学前から特定の部活動に取り組みたい子はもちろん、中学校に入ってから新しい活動を始めたい子にも選択肢があります。

特に、マーチングバンド部やオーケストラ部のように、中学生と高校生が一緒に活動する部では、先輩の姿を間近で見ながら成長していくことになります。

学校行事では、文化祭「かんらんさい」や合唱コンクールなどがあります。

文化祭では、生徒がクラス企画や部活動の発表を準備し、来場者を迎えます。合唱コンクールでは、クラス全員で練習を重ね、横浜みなとみらいホールなどの舞台で発表します。

こうした活動には、個人の能力だけでなく、仲間との協力が必要です。

例えば、合唱が得意な子でも、周囲の声を聞かずに歌っていてはクラス全体の演奏はまとまりません。文化祭でも、企画を考える生徒、制作を担当する生徒、当日の運営を支える生徒がそれぞれ役割を果たします。

人と協力して一つの目標に取り組むことが好きな子や、学校行事を自分たちの手でつくりたい子には、関東学院の活動が合っているでしょう。

ただし、部活動の活動頻度は部によって異なります。週に何度も練習する部もあれば、週1回程度の活動を中心とする部もあります。

大会や演奏会を目指して本格的に取り組みたいのか、勉強や習い事と両立しながら活動したいのか。本人が希望する放課後の過ごし方によって、部活動の選び方は変わります。

関東学院では部活動への加入は自由です。入学後の見学や仮入部を利用し、活動内容や先輩との関わり方を見ながら選ぶことができます。

将来の進路を幅広く考えたい子|6年間で自分の関心を見つけていく

関東学院中学校は関東学院大学の系列校ですが、高校卒業後は他大学へ進学する生徒が多数を占めています。

東京大学や一橋大学などの国公立大学、早稲田大学・慶應義塾大学、GMARCHなどの私立大学に加え、医学・薬学・芸術系大学や海外大学への合格実績もあります。

一方、関東学院大学への学院内選抜制度も設けられています。系列大学という進学先を持ちながら、他大学受験を中心とした進路指導を行っている学校です。

そのため、大学附属校を検討しているものの、入学時点で大学や学部を決めたくない家庭にも、比較対象となります。

関東学院では、中学校の段階から職業に関する講演会やインタビュー、大学の研究室体験などを実施しています。

中学3年生では関東学院大学の研究室を訪れ、高校では大学の模擬講義や専門分野に触れる機会もあります。

大学で何を学ぶかは、将来の仕事や生き方とも関わってきます。理科が好きだから理系に進むと考えていた子が、研究室を訪れることで特定の分野に関心を持つこともあるでしょう。社会科の授業や研修旅行をきっかけに、法学や経済学、国際関係に興味を持つかもしれません。

関東学院では、こうした経験を積み重ね、高校での文理選択や大学の学部選択につなげています。

中学入学時には将来の進路が決まっていなくても、さまざまな分野に触れながら自分の関心を見つけたい子に向いている学校です。

一方、入学時点から特定の系列大学への進学を最優先に考えている場合には、内部推薦で進学する生徒の割合や、推薦条件などを他の大学附属校と比較する必要があります。

関東学院の場合、系列大学への進学は選択肢の一つであり、6年間の学習を通して幅広い大学を目指すことができます。

また、学校選びでは教育内容に加えて、毎日の生活も考えておきたいところです。

関東学院は黄金町駅から徒歩約5分、阪東橋駅から徒歩約8分ですが、校舎は三春台の高台にあります。週6日制のため、通学経路や部活動後の帰宅時間も6年間の生活に関わります。

礼拝や聖書の授業が日常にあり、小テストや補習を重ねながら学習を進め、行事や部活動にも取り組む。そうした学校生活を本人が前向きに受け止められるかが、関東学院との相性を考えるうえで重要です。

学校説明会や文化祭では、授業や施設だけでなく、生徒がどのように過ごしているかを見てみるとよいでしょう。理科実験室や食堂、部活動の様子、礼拝堂などを実際に見て回ることで、入学後の6年間をより具体的に想像できるはずです。

まとめ|関東学院中学校で過ごす6年間をどう考えるか

関東学院中学校は、横浜市南区三春台にある私立の共学中高一貫校です。1884年に設立された横浜バプテスト神学校を源流とし、1919年の中学校開校以来、「人になれ 奉仕せよ」という校訓を受け継いできました。

キリスト教に基づく人間教育を大切にしながら、理科実験や英語教育、芸術活動、探究学習に取り組み、近年は大学進学に向けた指導体制の改革も進めています。

「人になれ 奉仕せよ」が日常の学校生活につながる

関東学院の校訓には、知識や能力を身につけ、それを他者や社会のために役立ててほしいという願いが込められています。

週2回の礼拝や聖書の授業、修養会、クリスマス礼拝などは、その考え方に触れる機会です。文化祭や部活動、生徒会活動でも、生徒同士が役割を分担し、一つの目標に向けて協力します。

キリスト教教育は、行事の一部というよりも、6年間の学校生活を通して繰り返し考えるテーマになっています。

理科実験・英会話・芸術を通して興味を広げる

学習面では、5つの理科実験室を使った実験・観察や、ベルリッツと連携した少人数英会話が特徴です。

中学1年生から取り組む陶芸、プログラミング、音楽の実技など、自分で手を動かしながら学ぶ授業も用意されています。

教科書の知識を覚えることと、実際に試してみること。関東学院では、その両方を中学校の段階から経験します。

理科やものづくりが好きな子はもちろん、入学後にさまざまな分野へ触れながら、自分の興味を見つけていきたい子にも検討してほしい学校です。

文化祭や部活動で、自分の役割を見つける6年間

学校生活では、文化祭「かんらんさい」、合唱コンクール、国内外の研修などが行われています。

マーチングバンド部やオーケストラ部、少林寺拳法部など、大会や発表会に向けて活動する部がある一方、技術部や生物部、インターアクト部など、自分の関心を研究や社会活動につなげられる部活動もあります。

中高合同で活動する部では、入学したころに先輩から教わっていた生徒が、やがて後輩を支える立場になります。

学校行事の準備や運営を含め、自分が何をしたいかを考え、仲間と協力して形にする経験を積めることも、関東学院の学校生活を特徴づけています。

系列大学を持ちながら、幅広い大学進学を目指す

関東学院は系列の関東学院大学への推薦進学制度を持っていますが、高校卒業生の多くは他大学への進学を選んでいます。

2026年春には東京大学3名、一橋大学1名が現役合格したほか、早稲田大学、慶應義塾大学、GMARCH、理工系大学、医学・薬学系大学などにも合格者を出しています。

中学2年生からの選抜クラス、高校2年生以降の文理別コースと難関大学受験クラスなど、学年が進むにつれて学習内容も大学受験を意識したものになります。

もっとも、関東学院では中学校の段階から進学先を一つに決めるわけではありません。職業体験や大学の研究室体験、探究学習などを通して、自分が将来どのような分野を学びたいのかを考える機会があります。

学校見学では、6年間の日常を想像してみたい

関東学院中学校を検討するなら、文化祭や学校説明会などで実際の学校生活に触れてみることをおすすめします。

理科実験室や470席の食堂、礼拝堂、部活動の様子などを見ると、学校案内の数字や文章だけではわからない部分が見えてきます。

また、関東学院は週6日制です。京急本線「黄金町駅」から徒歩約5分、横浜市営地下鉄「阪東橋駅」から徒歩約8分という立地ですが、校舎は高台にあります。学校を訪れる際には、駅から実際に歩き、毎日の通学も想像してみるとよいでしょう。

礼拝のある朝、実験室での授業、友人との昼食、放課後の部活動。そして、高校生になって自分の進路を考える時間。

「人になれ 奉仕せよ」という言葉のもとで、学力を伸ばしながらさまざまな経験を積んでいく。その6年間に本人が興味を持てるなら、関東学院中学校はぜひ一度訪れてみたい学校です。

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