問題
下の文章は, ある日の授業内で先生とAさん, Bさんが関税について会話をしている様子である. 次の問に答えなさい.
先生: みなさん, 関税という言葉を聞いたことはありますか?
Aさん: ニュースや新聞で見たことがあります. 海外からモノを輸入するときにかかる税金のことですよね.
Bさん: 私も聞いたことがあります.
先生: 関税は, 自国の産業を守ったり税収が増加したりするなどのメリットがある反面, 消費者が高い価格でモノを購入しなければならなくなるなどのデメリットもあるんですよ.
Aさん: そうなんですね. ところで, 関税って実際どのように計算されているのでしょうか. 関税の計算方法について教えてもらえませんか?
先生: わかりました. 関税の計算について考えてみましょう. 今回は, 日本の販売店がW国から, 商品代金が日本円で1台あたり25000円の精密機械を輸入することを考えてみましょう. 関税は, この商品代金にだけではなくて, この商品の輸送費や保険料などの諸費用にもかかります. 今回は, 諸費用は輸送費と保険料のみを考えることとし, この諸費用も日本の販売店が負担するものとします. 諸費用が3000円で, 25%の関税がかけられたとき, 関税はいくらになるでしょう.
Bさん: 関税は商品代金の25000円に諸費用の3000円を加えた28000円の25%ということでしょうか。
先生: そうですね. 実際に計算してみると, 関税はいくらになるかな.
Bさん: $\fbox{ア}$円です!
先生: そうですね. 次に, 販売店で商品代金, 諸費用, 関税$\fbox{ア}$円の合計額に利益を加えた販売価格を設定し, 消費者に販売することを考えます. 1台あたり15000円の利益を得たい場合, 販売価格はいくらになりますか. ただし, 今回は, 消費税については考えないことにしましょう.
Bさん: 販売価格は$\fbox{イ}$円になります.
先生: そのとおりです. よくできました.
Aさん: 先生, もし関税が安くなれば, 販売店が得られる利益は増えるのではないですか?
先生: 良いところに気が付きましたね. 販売価格が$\boxed{\text{イ}}$円のままであれば, 利益が増えそうですね. そういえば, 最近, この精密機械の関税が25%から15%に引き下げられたようですよ.
Aさん: そうなんですね!そうなると, 販売数が予定していた数より少なくなっても元と同じくらいの利益が得られそうですね.
解説
(1) $\boxed{\text{ア}}$, $\boxed{\text{イ}}$に入る数を答えなさい.
関税は28000円の25$\%$なので, $\fbox{ア}=28000\times0.25=$$7000$円,
販売価格は, $\fbox{イ}=28000\times(1+0.25)+15000=$$50000$円となります.
(2) 文中の下線部について, 関税が25$\%$から15$\%$に引き下げられたとき,
① 1台あたりの利益はいくらになるか求めなさい.
利益は関税の差額分増えるので, $15000+28000\times(0.25-0.15)=$$17800\mbox{円}$となります.
② 販売店の利益が, 1500万円以上になるためには, 少なくとも何台の精密機械を売ればよいか求めなさい.
$15000000\div17800=842.69\cdots$より843台売ればよいとわかります.
