【2024年度・小6・4月】首都圏模試〈算数〉徹底分析|出題傾向・難易度・学習アドバイス

中学受験

2024年4月に実施された小6対象の首都圏模試(算数)では、例年同様「基本〜標準の確認」と「中堅校以上を見据えた応用力」の両面が問われる構成でした。本記事では、模試全体の傾向から大問別の特徴、単元ごとの出題傾向、今後の学習アドバイスまでを丁寧に解説します。

1. はじめに:この模試が持つ意味とは

首都圏模試は「到達度確認型」の模試であり、他の模試(合不合・日能研模試・サピックスオープン等)に比べて、基礎学力の定着を図ることに重点が置かれています。4月は新6年生にとって、中学受験に向けた本格的な第一歩。この模試の結果を通して、自分の得意・不得意を把握し、今後の対策に活かすことが重要です。

2. 全体講評:出題形式と難易度バランス

  • 大問数: 全9問構成
  • 出題形式: 記述なし、選択・計算・式記入・文章題・図形構成など多様
  • 時間配分: 50分(制限時間内で解ききるには演習経験が必要)
  • 平均点予測: 60点台前半〜中盤

計算問題・典型題で確実に得点し、応用問題は「取れる問題を見極める力」が求められました。特に後半は図形・数の性質・思考力系問題が並び、時間配分に課題を感じた受験生も多かったはずです。

3. 大問別分析:各問題の特徴と難易度

大問1:計算問題(分数・小数・逆算)

4年〜5年で学習した基本計算の総復習。工夫は不要で、正確さが問われます。逆算や分数混合などではミスを防ぐ工夫がカギ。

大問2:複合文章題(時計・濃度・速さ・体積)

時計算では角度と速さの複合、濃度・通過算・円錐体積と定番単元が並ぶ。設問数が多く処理スピードが試されました。

大問3:正八角形の図形問題

対角線の本数・角度計算・四角形構成の応用。図形分割に慣れていないと時間がかかる設計。

大問4:倍数と条件整理(6・8・9の倍数)

ベン図的な考えが求められ、数の性質と整理力が問われる。中学数学に通じる論理的処理を必要とする良問。

大問5:年齢算(過去・未来の差)

家族構成をもとに年齢の差を使って解く。時間の流れを図にして整理できるかが勝負。

大問6:立体図形の切断と体積・表面積

空間認識力と「切り口」の想像力を要する設問。図を描いて確認する習慣があるかで明暗が分かれました。

大問7:仕事算(3人協力・途中退出あり)

典型題だが分数処理と比の感覚が重要。複数人の作業時間を整理するスキルが求められました。

大問8:フィボナッチ数列と周期性

規則性の発見+余りの周期性。表にまとめながら進めれば対応可能。気づく力が試されます。

大問9:積の性質と場合の数

奇数の積・倍数の積・一の位など、条件付き組み合わせの典型。論理的にケースを洗い出せるかが鍵。

4. 単元別の出題傾向

  • 図形分野: 大問3・6で出題。角度・切断・面積など幅広く、図に慣れているかで差がつく。
  • 数の性質: 大問4・9で複数条件を扱う設問が出題。倍数・余り・一の位など受験頻出。
  • 文章題: 大問2・5・7で構成。単位・比・割合を正しく扱えるかがポイント。
  • 規則性: 大問8で典型的なフィボナッチ数列。周期性を発見する力が問われた。

5. 今後に向けた学習アドバイス

① 基本計算の「スピード×正確さ」

計算問題は差がつかない…と思いきや、毎年ミスが目立ちます。見直しや逆算の工夫を日々練習しましょう。

② 図形・空間の感覚は「描いて慣れる」

補助線や立体の展開図を自力で描けるかが勝負。問題集だけでなく、模試の図形を“再描画”しておくと力になります。

③ 複数条件・分類問題に慣れよう

ベン図や表を使って、条件の整理がスムーズにできるよう練習を。倍数や約数の感覚は6年の算数の柱です。

④ 模試のやり直しを「式・考え方」まで残す

正答率だけでなく、途中式や着眼点を記録しておくことが、後の弱点克服・志望校対策に活きてきます。

6. まとめと次回への展望

2024年度・小6・4月の首都圏模試は、中学受験に向けた本格スタートとして重要な意味を持つ回でした。今後の模試(6月・7月・9月〜)に向けて、「できた問題」と「できなかった問題」を明確にし、単元ごとの対策に取り組んでいくことが大切です。

この記事が、これからの学習戦略のヒントになることを願っています。次回以降も、最新の模試講評を随時公開予定です。


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