- 学校の概要|理数インターの理念と宝仙学園の教育ビジョン
- アクセスと立地環境|中野駅・中野坂上駅から徒歩圏の好立地
- 教育方針とカリキュラム|理数・英語・プレゼンを核とした新しい学び
- 学習環境と施設設備|ICT・実験設備・探究スペースが充実
- 学校生活と行事|海外研修や学園祭など多様な体験が可能
- クラブ活動|25のクラブで運動系・文化系ともに充実
- 進学実績と卒業後の進路|多様な進路と安定した大学合格実績
- 入試情報と合格の目安|試験方式・科目・合格点の傾向
- 併願校パターン|都内共学校や先進教育校との併願戦略
- 在校生・保護者の声|生徒の主体性が育つというリアルな声
- 向いている子の特徴|プレゼン力・探究心・柔軟性を持つ子に最適
- まとめ|理数インターで育つ「自分の言葉で語れる」未来人材とは
学校の概要|理数インターの理念と宝仙学園の教育ビジョン
宝仙学園中学校(共学部理数インター)は、東京都中野区に位置する私立の中高一貫校です。学園全体では幼稚園から大学までを擁する総合学園であり、その中で「理数インター」は、男女共学の先進的な教育を実践する中等教育機関として2007年に設立されました。
そして2024年度から、共学部は順天堂大学の系属校となり、通称が順天堂大学系属理数インター中学校へと変更されました。これにより、大学との連携がさらに強化され、医療・スポーツ・理工系分野を志す生徒にとって魅力的な進学環境が整備されています。
「理数×英語×プレゼンテーション」を教育の三本柱とし、理数教育に加えて英語力・表現力・思考力をバランスよく育成することを目的としています。生徒一人ひとりが「自分の言葉で考え、自分の言葉で伝える」力を身につけることを重視し、グローバルな社会で活躍できる人材の育成を目指しています。
教育理念としては、宝仙学園の建学の精神である「仏教主義」を基盤に、「いのちを大切にする心」「他者を尊重する姿勢」を育むことが掲げられており、人間力と学力の両立を図る教育方針が貫かれています。
また、新設校でありながら注目度が高く、先進的なカリキュラムや特色ある行事、探究活動などがメディアにも取り上げられています。これからの時代に必要な学びを実現する「未来志向の学校」として、年々人気が高まっています。
アクセスと立地環境|中野駅・中野坂上駅から徒歩圏の好立地
順天堂大学系属理数インター中学校(旧・宝仙学園中学校共学部理数インター)は、東京都中野区に位置し、JR中央線・総武線、東京メトロ東西線の「中野駅」から徒歩約10分、東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線の「中野坂上駅」からも徒歩約10分という非常にアクセスの良い場所にあります。
周囲には大学や教育機関が多く、落ち着いた文教エリアとして知られる環境にありながら、新宿や渋谷といった都心部へのアクセスも抜群です。通学圏は広く、都内各地はもちろん、神奈川・埼玉・千葉などからも通学可能です。
また、校舎は学園通りに面しており、周辺には公園や図書館、医療施設も充実。安全性の高い住宅街に位置しているため、保護者からの信頼も厚く、安心して通わせられる環境が整っています。
教育方針とカリキュラム|理数・英語・プレゼンを核とした新しい学び
順天堂大学系属理数インター中学校では、「理数×英語×プレゼンテーション」を教育の核に据えた、次世代型のカリキュラムを展開しています。従来型の一斉授業にとどまらず、生徒が主体的に学び、発信し、問いを立てていく探究的な学びを重視しています。
理数教育では、論理的思考力・問題解決力を重視した授業を展開。中学段階から実験・観察を多く取り入れ、データ分析や仮説検証の力を育てます。STEAM教育をベースにした総合的な理数カリキュラムが特徴です。
英語教育は週6時間以上を確保し、オールイングリッシュの授業や海外大進学を見据えた英語4技能の強化に取り組んでいます。ケンブリッジ英検などの外部資格にも対応しており、高い英語運用能力が身につく環境です。
さらに、プレゼンテーション指導は全学年・全教科に取り入れられており、「考えをまとめ、論理的に伝える力」「相手に響く表現力」を体系的に育成。これにより、探究活動やコンテスト、ディスカッションでも高い成果を上げています。
こうした独自のカリキュラムによって、知識の習得にとどまらず、「自分で問いを立て、仲間と協働し、社会に発信する力」を育てることが、理数インターの教育方針の核心となっています。
学習環境と施設設備|ICT・実験設備・探究スペースが充実
順天堂大学系属理数インター中学校では、次世代型の学びを支えるための学習環境が整えられています。校舎は近年改修・整備が進められ、開放感のある校内には最新のICT機器や実験設備が配備されています。
各教室には電子黒板やWi-Fiが完備され、一人一台のタブレット端末を活用したICT教育が日常的に行われています。理数系の授業では、実験データのリアルタイム分析やクラウドを利用した課題提出・共有が当たり前となっており、時代に即したスキルが自然と身につきます。
また、専門的な理科実験室・物理室・化学室・生物室に加えて、探究活動専用の「ラーニングコモンズ」や「プロジェクトスペース」も設置されており、生徒が自主的に調べ、まとめ、発表する場として活用されています。
英語教育の面でも、英語イマージョンルームやオンライン英会話用ブースを整備。ネイティブ教員との日常的な対話や、海外とのリモート連携にも対応できる環境が整っています。
さらに、図書館は探究学習を意識した蔵書構成となっており、学園全体で「調べ学習」「クリエイティブな表現」「協働学習」を支援する体制が充実。知的好奇心を刺激し続ける学習空間が広がっています。
学校生活と行事|海外研修や学園祭など多様な体験が可能
順天堂大学系属理数インター中学校では、日々の授業だけでなく、行事や課外活動を通じた体験型の学びも重視されています。生徒が多様な場面で自己を表現し、仲間と協働する機会が年間を通じて数多く用意されています。
中でも注目されるのが海外研修プログラムで、英語圏の現地校との交流やフィールドワークが組み込まれた内容が特徴です。アジアやオセアニアを中心に、生きた英語を体感し、異文化理解を深める機会として生徒に好評です。
また、秋に開催される学園祭「宝仙祭」では、生徒が企画・運営・発表を一手に担い、探究活動の成果やプレゼン力を発揮する場となります。プレゼンテーションやディスカッション、展示発表など、理数インターならではの表現が随所に見られます。
その他にも、宿泊行事・自然体験・キャリア教育プログラムなどを通じて、生徒は多様な視点と実体験を得ながら成長していきます。特に中学3年では「総合探究発表会」が行われ、チームで社会課題に挑むプロジェクト型学習の集大成として成果を発表します。
このように、理数インターの学校生活は、学びを「体験」として深める工夫に満ちており、生徒一人ひとりの個性や探究心を最大限に引き出す仕組みが整っています。
クラブ活動|25のクラブで運動系・文化系ともに充実
順天堂大学系属理数インター中学校では、学業と並行して課外活動も大切にしており、運動系・文化系あわせて25のクラブが活動しています。クラブ活動は生徒の自主性や協調性、リーダーシップを育む貴重な場となっており、放課後の時間も豊かな学びの場として位置づけられています。
運動系では、バスケットボール部・サッカー部・バドミントン部・剣道部・ダンス部などが活発に活動しており、都大会や私学大会に出場するクラブもあります。体を動かしながら、チームで目標に向かって努力する経験が、生徒の成長を後押ししています。
文化系では、科学部・英語部・ロボットプログラミング部・美術部・軽音楽部など、理数インターらしい特色を持つクラブが多数存在します。特に科学部やプログラミング系のクラブは、校内の探究学習とも連携し、発表会や外部コンテストにも積極的に参加しています。
また、生徒の興味関心に応じて新たなクラブや同好会を立ち上げることも可能であり、「自分の好きなことをとことん探究する」環境が整っています。クラブ活動は単なる余暇ではなく、学びの一環として位置づけられているのが理数インターの特徴です。
進学実績と卒業後の進路|多様な進路と安定した大学合格実績
順天堂大学系属理数インター中学校は、まだ新設から間もない学校ではありますが、すでに高い進学意識と学力育成に向けた体制が整えられており、注目を集めています。今後の卒業生輩出を控え、着実に大学進学実績を積み重ねつつある段階です。
最大の特色は、2024年度から順天堂大学の系属校となったことにより、順天堂大学への内部推薦制度が整備された点です。医療・看護・スポーツ健康科学・理工系など多岐にわたる学部を持つ順天堂大学との連携は、将来の進路選択肢を広げる大きな強みとなります。
また、理数インターでは探究活動や英語プレゼンテーションなど、AO・総合型選抜に対応できる力を育てており、国内難関大学や海外大学を見据えた進路指導も行われています。英語資格(英検・ケンブリッジ英検など)や探究発表の記録を活かした推薦型入試への対応力も高まっています。
生徒一人ひとりの適性を大切にした進路指導を重視しており、医療系・理工系・国際系など、多様な分野への進学支援を行っているのも特長です。今後、1期生以降の進学結果が公表されることで、学校としての進学実績がさらに注目されていくことが期待されます。
入試情報と合格の目安|試験方式・科目・合格点の傾向
順天堂大学系属理数インター中学校の入試は、多様な選抜方式を通じて、知識だけでなく思考力・表現力・適性をバランスよく評価することを目的としています。近年は以下のような方式で実施されています。
- 2科型(①・②):国語・算数の2科目+適性検査Ⅰ・Ⅱ(各45分)
- 4科型:国・算・理・社の総合問題形式(60分)、調査書あり
- 新4科型:国・算(各40分)+社理(あわせて40分)、調査書あり
- 公立中高一貫校対策型(公①・公②・公③):適性検査Ⅰ・Ⅱ型(各45分)、調査書あり
試験日程は2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、2月4日と複数回設定されており、受験生の併願計画に柔軟に対応しています。また、医学部進学入試、帰国生入試や特色入試(リベラルアーツ・グローバル・読書プレゼン・英語AL・オピニオンなど)も実施され、個性と適性を多面的に評価する体制が整っています。
試験時間・配点の目安
- 国語・算数(各40~60分)…各100点満点
- 理科・社会(合わせて40分)…各50点満点(新4科)
- 適性検査Ⅰ・Ⅱ…各45分、あわせて90点
- 4科総合問題…60分、100点
合格最低点の例(2023年度)
- 2科型:100点
- 4科型:135点
- 公立中高一貫校型:39点
- 新4科型:40点など
また、いずれの方式でも調査書(通知表のコピーなど)を提出する必要があります(公立型では必須)。複数回受験による加点制度や再チャレンジ制度がある場合もあるため、最新の募集要項で確認することが重要です。
併願校パターン|都内共学校や先進教育校との併願戦略
順天堂大学系属理数インター中学校では、都内共学校や先進的な教育方針をもつ学校を中心に、戦略的な併願が可能です。2025年度のデータに基づくと、以下のようなパターンが見られました。
Aレベル(理数インターよりやや上位)
- 八王子学園八王子(午後)
- 宝仙学園(Ⅰ類)
- 獨協中学校
- 東京電機大中学校
- 桜美林中(グローバル特)
Bレベル(理数インターと同程度)
- 実践学園(特待)
- 日本大学第二中学校
- 大妻中野中学校
- 文化学園大学杉並
- 工学院大学附属中学校
Cレベル(理数インターよりやや下位)
- 文化学園大学杉並(午後)
- 城西大学附属城西中学校
理数インターとの併願スケジュール例(抜粋)
- 2/1 午前:宝仙学園Ⅰ類/工学院大附①
- 2/1 午後:理数インター①/文化学園大杉並(午後)
- 2/2 午前:理数インター公①/実践学園(特)
- 2/2 午後:理数インター②/駒込⑤
- 2/4 午後:理数インターA③(オピニオンなど)
このように、理数インターは複数回受験が可能なうえ、共学校を中心に多彩な学校と併願できる柔軟な日程設定が特徴です。また、グローバル型・探究型の選抜方式を取り入れている学校(文化学園・城西・桜美林など)との併願相性も良好です。
併願戦略を立てる際は、受験生の得意科目や将来志向に合った学校との組み合わせを検討することが重要です。特に、適性検査型や英語型、プレゼン型入試を取り入れている学校との併願は、理数インターの特色と親和性が高く、効果的な併願となりやすいです。
在校生・保護者の声|生徒の主体性が育つというリアルな声
順天堂大学系属理数インター中学校に在籍する生徒やその保護者からは、「主体性の育成」や「学ぶ楽しさの実感」に関する声が多く寄せられています。実際に通っているからこそ分かるリアルな体験談は、学校選びの大きな参考となります。
在校生の声
- 「発表や探究活動の機会が多く、自分の考えを言葉にする力がすごく伸びました。入学前よりも、自信を持って話せるようになったと思います。」
- 「英語の授業がすべて英語で進むので、最初は大変だったけれど、今では英語で考える力がついてきたと実感しています。」
- 「先生との距離が近く、プロジェクトや実験もすごく自由度が高いです。自分でテーマを決めて探究できるのが面白いです。」
保護者の声
- 「学校説明会で感じたとおり、生徒主体の授業が本当に行われていて、子どもが『今日はこんな発見があった!』と毎日楽しそうに話してくれます。」
- 「中1から探究やプレゼンの機会が豊富で、表現する力やチームで動く力が身についてきているのを感じます。将来の進路選択にもプラスになると期待しています。」
- 「先生方が一人ひとりをよく見てくださっていて、学習面だけでなく、精神面のサポートも手厚いのがありがたいです。」
このように、生徒・保護者ともに「理数インターならではの学び」に高い満足度を感じており、特に表現力・探究心・主体性の成長が実感されている点が大きな特長となっています。
向いている子の特徴|プレゼン力・探究心・柔軟性を持つ子に最適
順天堂大学系属理数インター中学校は、単に学力の高さだけでなく、「自ら学ぶ意欲」や「伝える力」、「新しいことに挑戦する柔軟性」を大切にする学校です。そのため、以下のような特徴をもつ子どもに特に向いているといえるでしょう。
このような子におすすめ
- 自分の意見を発表することが好き/得意な子 ─ 日々の授業や学校行事でプレゼンテーションの機会が多く、表現する力が磨かれます。
- 探究心が強く、疑問を深掘りして考えるのが好きな子 ─ 探究活動やプロジェクト型学習が重視されており、自分でテーマを設定して学べる環境です。
- 英語を積極的に学びたい、将来海外に関心がある子 ─ 英語イマージョンや海外研修、外部検定に向けた指導体制が充実しています。
- 新しいことに挑戦する柔軟性・適応力がある子 ─ カリキュラムは固定的でなく、常にアップデートされているため、変化を楽しめる子に向いています。
- チームで協力しながら取り組むのが好きな子 ─ 探究活動や学校行事は協働型が多く、仲間と一緒に成長できる文化があります。
反対に、「受け身で授業を聞くスタイルが合っている」「一人で黙々と学びたい」というタイプの子どもには、最初は戸惑いがあるかもしれません。しかし、そうした子でも、環境に慣れるうちに新しい自分の力を発見できる可能性もあります。
まとめ|理数インターで育つ「自分の言葉で語れる」未来人材とは
順天堂大学系属理数インター中学校は、理数教育・英語力・プレゼンテーション力という3つの柱を軸に、従来の枠にとらわれない革新的な教育を実践しています。特に、「自分の考えを深め、それを自分の言葉で発信する力」を育てる点において、他校にはない特色があります。
最先端の設備と探究型カリキュラム、そして個性を尊重する校風のもとで、生徒たちは日々、自ら課題を発見し、仲間と協力しながら解決へと導いていきます。こうした経験は、AI時代・グローバル社会において活躍するための「未来を生き抜く力」そのものです。
「人と違う視点をもつことが強みになる」「自分の意見を自信を持って発信できるようになる」──そんな成長を求める家庭にとって、理数インターは最適な選択肢のひとつと言えるでしょう。
これからの社会に必要とされるのは、知識だけでなく、それを活かして周囲と協働し、新しい価値を生み出せる人材です。順天堂大学系属理数インター中学校は、まさにそうした「自分の言葉で語れる未来人材」を育てる場として、今後ますます注目される存在となっていくでしょう。