富士見中学校の学校紹介〜ICT×人間教育で「17の力」を育てる女子進学校!〜

中学受験

学校の概要|伝統と革新が融合する、都内有数の女子進学校

富士見中学校は、東京都練馬区に位置する私立の女子中高一貫校で、1940年の創立以来「人間教育」に力を注ぎ、知・徳・体のバランスの取れた人材育成を目指してきました。創立80年以上の伝統を持ちながらも、21世紀型の教育を積極的に取り入れている点が大きな特徴です。

教育理念の中心には「17の力」が据えられており、生徒一人ひとりが“自分と向き合う力”、“人と向き合う力”、“課題と向き合う力”を段階的に身につけていくことを目指しています。これにより、変化の激しい時代を自律的かつ協働的に生き抜く力が養われます。

校風は穏やかで落ち着きがあり、面倒見の良さにも定評があります。特に中学段階では基礎学力の定着と自己理解の促進、高校段階では進路実現に向けた個別対応に重点を置くなど、発達段階に応じたきめ細かな教育体制が整っています。

進学面では難関私大や医療系、理系志向の進路にも強く、ICTを活用した探究型学習や国際理解教育も推進。女子校ならではの安心感と、高度な学びを両立した“知的で温かな学校”として、多くの受験生・保護者から支持を集めています。

アクセスと立地環境|練馬区の落ち着いた住宅街に広がる恵まれた学習環境

富士見中学校は、東京都練馬区中村北に位置し、周囲は緑も多く、静かで落ち着いた住宅街に囲まれた環境です。治安も良く、安心して通学・学校生活を送れる立地となっています。

最寄り駅は西武池袋線「中村橋駅」で、徒歩約7分と通学に便利な距離です。また、西武新宿線「鷺ノ宮駅」からも徒歩圏内で、都内各地からアクセスしやすい点も魅力です。複数路線・駅を利用できるため、埼玉県や神奈川県など広域からの通学者も多く見られます。

周辺には公園や図書館、教育機関も点在し、学習に適した落ち着いた環境が整っています。学校敷地は広く、都内女子校としては珍しいゆとりあるキャンパスを誇っており、校舎や体育館、グラウンドなども充実しています。

教育方針とカリキュラム|「17の力」で自立と協働を育む段階的な成長支援

富士見中学校では、「17の力」を教育の柱に据え、生徒が自分らしく生き、変化の激しい社会を自律的に切り拓く力を育てることを目指しています。「自分と向き合う力」「人と向き合う力」「課題と向き合う力」の3領域に分類された力を段階的に育成する独自のカリキュラムが特徴です。

中学では基礎学力の定着とともに、自己理解・他者理解を深める活動が多く取り入れられており、アクティブラーニングやディスカッションを通じて「聴く力」「発表する力」「多角的に考える力」などを伸ばしていきます。高校では進路を見据えた科目選択制が導入され、個別最適化された学習が可能です。

国語・数学・英語といった主要教科に加え、探究学習・総合的な学習の時間では、実社会とつながる課題に取り組むことが推奨されており、生徒自らが課題を設定し、チームで協働しながらプレゼンテーションなどの成果発表に挑みます。

また、ICT教育の導入も進んでおり、1人1台のタブレット端末を活用しながら、調べ学習・共同編集・記録・振り返りなど、学びのプロセスを可視化しながら深めていく取り組みも展開されています。

学習環境と施設設備|都内女子校屈指の広さと先進的なICT環境

富士見中学校は、都内の女子校としては珍しく、広々としたキャンパスを有しており、学びに集中できる充実した学習環境が整っています。敷地内には近代的な校舎のほか、体育館や屋上プール、人工芝のグラウンドなど、運動・芸術・探究活動を支える設備が豊富に揃っています。

教室はすべて明るく清潔感があり、各教室に電子黒板やプロジェクターを完備。全校的にWi-Fiが整備されており、1人1台のタブレット端末を活用したICT教育が日常的に行われています。クラウドシステムを通じて宿題提出・フィードバック・共有作業なども円滑に行われ、生徒の主体的な学びを後押ししています。

また、自習スペースやラーニングコモンズ(協働学習スペース)も設けられており、放課後の学びやグループ活動の場として活用されています。図書室には調べ学習に適した資料が豊富に揃っており、探究学習の拠点として機能しています。

このように、伝統ある女子校でありながら最新の教育ニーズにも柔軟に対応した施設設備が整っており、「安心して、のびのびと学べる環境」が富士見中の大きな魅力の一つです。

学校生活と行事|多彩な体験を通じて「17の力」を実践的に育む

富士見中学校では、日々の学校生活の中に「17の力」を育む仕掛けが巧みに組み込まれており、授業外の活動や行事も大切な学びの場と位置づけられています。中高6年間を通じて、生徒の成長段階に応じた多様な行事が体系的に配置されているのが特徴です。

代表的な行事には、文化祭(藤花祭)や体育祭、合唱コンクールのほか、宿泊行事や職場体験、国内外での研修旅行などがあり、協働・計画・表現など複数の力を実践的に伸ばす機会となっています。中学段階では、友人関係の構築や自己理解を深めることが重視され、高校段階ではリーダーシップや社会との関わりを意識した活動が増えていきます。

行事の多くは生徒主体で企画・運営されており、クラスや学年を超えたコミュニケーションを通じて「人と向き合う力」や「社会に貢献しようとする力」が自然と育まれます。さらに、各種の探究発表会やプレゼン大会も開催され、自分の考えを論理的に伝える力や、創造力を実際に活かす場として生徒の挑戦を後押ししています。

このように、富士見中の学校生活は“行事を楽しむ”ことにとどまらず、学力だけでは測れない豊かな力を育てる実践の場として機能しています。

クラブ活動|文武両道を実現する多彩なクラブと自主的な活動風土

富士見中学校では、学業と並行してクラブ活動にも力を入れており、「やりとげる力」「人を巻き込む力」など、17の力を実践的に育む場として位置づけられています。運動系・文化系ともに多様なクラブが存在し、生徒の自主性を尊重した活動が展開されています。

運動系クラブでは、テニス部、バレーボール部、バスケットボール部などが人気で、都大会などの公式戦に出場する実力校も存在します。文化系クラブでは、吹奏楽部、美術部、英語研究部、家庭科部、科学部などのほか、探究学習との連動を意識した部もあり、学びの幅を広げています。

特徴的なのは、生徒主体のクラブ運営と、活動の目的・計画・振り返りを丁寧に行う文化です。年度初めには活動方針や目標を自分たちで設定し、年間を通じて計画的に取り組むことで、自律的な力が養われます。

クラブ活動は週に2~3回を基本とし、学業との両立がしやすいように配慮されています。特に中学生のうちは「さまざまなことに挑戦する機会」として捉えられており、異なる学年同士のつながりの中でコミュニケーション能力や協働力が自然と育まれていきます。

進学実績と卒業後の進路|難関私大・医療系進路に強みを持つ女子進学校

富士見中学校・高等学校では、高校卒業後の進路実現に向けた手厚いサポート体制が整っており、特に難関私立大学や医療系、理系志向の進学に強みを持っています。毎年、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学などの有名私大への合格者を多数輩出しているほか、看護・薬学・医療系学部への進学実績も安定しています。

高校段階からは文理選択に加え、志望系統別の講座や模擬面接、小論文対策講座などが充実しており、一人ひとりの目標に合わせた個別指導が行われます。また、担任との定期的な面談や、進路指導部主催のガイダンス・大学説明会なども積極的に実施され、生徒の進路選択を多方面から支援しています。

さらに、学校独自のキャリア教育プログラムも特徴のひとつで、中高を通じて「自分はどう生きたいか」「社会とどう関わるか」を考える機会が数多く用意されています。探究学習と連動した進路設計や、卒業生による講演会などもあり、実社会とのつながりを意識した進路形成が促されています。

このように、学力だけでなく「自己理解」「表現力」「社会貢献意識」などを育てることで、単なる合格実績以上の“納得感ある進学”を実現しているのが富士見中の進路指導の特徴です。

入試情報と合格の目安|多様な日程と明確な基準で受験しやすい環境

富士見中学校では、例年4回にわたって入試が実施され、受験生の学力や日程に応じて柔軟な選択が可能です。2023年度は2月1日、2日(午前・午後)、3日の4回にわたり試験が行われました。

試験科目と時間
一般入試(①②③)では4科(国語・算数・社会・理科)型、午後の特別選抜入試(算)は算数一科目のみで実施されます。

  • 一般入試(①②③):国語・算数 各45分(100点)、社会・理科 各35分(60点)
  • 特別選抜(算):算数のみ60分(満点100点)

合格最低点(2023年度)

  • 第1回(2/1):192点(4科)
  • 第2回(2/2午前):199点(4科)
  • 特別選抜 算(2/2午後):47点(算数のみ)
  • 第3回(2/3):212点(4科)

出願・合格発表・手続き
すべての入試でインターネット出願に対応しており、合格発表は原則として試験当日または翌日、手続き期限は2月6日までと統一されています。

出願に必要な書類
調査書などの提出は不要で、保護者の負担を抑えた出願制度が整っています。

このように、富士見中学校の入試は実施回数が多く、出題形式や採点基準も明示されているため、受験生にとって受けやすく、戦略的な併願計画にも組み込みやすい点が魅力です。

併願校パターン|バランスよく組める併願戦略で受験生に人気

富士見中学校の受験生は、都内および近郊の中堅〜上位女子校との併願を組み合わせるパターンが多く見られます。複数回の試験日程が設けられているため、さまざまなレベルの併願校と日程調整しやすい点が大きな魅力です。

上位併願校

品川女子学院(算数一科目)、普連土学園、国学院久我山ST、淑徳与野などが併願先として挙げられます。これらの学校は難関校として認識され、富士見を“抑え”とするケースや、午後入試との組み合わせも多くなっています。

同等クラスの併願校

もっとも併願が多いゾーンであり、東京女学館、恵泉女学園、跡見学園、山脇学園、星野学園、武蔵野文理などが並びます。2月1日~3日の間に試験が集中しているため、富士見①②③との併願が戦略的に組まれやすい層です。

安全校・チャレンジ後の保険

実践女子、江戸川女子、大妻中野、塩女子、三輪田学園などが、安全校として受験パターンに取り入れられることが多く、富士見をチャレンジ校として位置づけた場合の併願候補となります。

このように、富士見中学校は中堅女子校の中でも受験日程・合格ラインともに安定しており、併願戦略を立てやすい学校として高く評価されています。

在校生・保護者の声|温かな校風ときめ細やかな教育体制に高評価

在校生の声

「先生方がとても親切で、わからないところを丁寧に教えてくれるので安心して授業を受けられます。行事や部活を通じて友達ともすぐに仲良くなれました。」

「探究学習の時間が楽しくて、自分で調べたことをみんなの前で発表するのが好きです。『話し合う力』や『発表する力』が自然と身についたと思います。」

「学年を越えて仲がよく、先輩が優しく教えてくれるので、新しいことにも安心して挑戦できます。」

保護者の声

「落ち着いた雰囲気の中で、子どもが自分らしく学びに向き合っているのが感じられます。ICTや探究など、これからの時代に必要な力をしっかり育ててくれている印象です。」

「進路指導が丁寧で、定期的な面談や情報提供もあり、子ども任せにならず家庭との連携も取れていて安心です。」

「娘が入学してから、家庭でもよく話すようになり、社会への関心も高まっていると感じます。行事や学校生活を楽しみながら成長していて、本当にこの学校にして良かったと思います。」

この学校に向いている子の特徴|探究心・協働力・表現力を伸ばしたい女子に最適

富士見中学校は、「17の力」を軸とした教育を通じて、自分と向き合い、他者と関わり、課題と対峙する力を育てることに力を入れています。そのため、以下のようなタイプの生徒に特に適した環境といえます。

● 自分の考えをしっかり持ちたい子

「自分の意見を形成する力」や「振り返る力」を重視する教育方針のもと、自己理解や思考力を深めたいと考える子に向いています。

● チームで何かをやり遂げるのが好きな子

「協働」「巻き込み」「話し合う」などの力を育む場面が多く、グループでの活動や行事の企画・運営に意欲的に取り組める子にぴったりです。

● 探究やプレゼンに挑戦してみたい子

プレゼンテーション・探究活動が日常的に行われ、「発表する力」「記述する力」などを実践の中で伸ばしたい子には最適です。

● 自分のペースで着実に成長したい子

穏やかな校風と個別に寄り添う指導体制が整っており、急激な競争よりも、一人ひとりの成長を丁寧に見守る環境を求める子にも合っています。

反対に、過度に受け身な姿勢での学習や、積極性を求められる活動が苦手な場合は、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、徐々に支えの中で力を伸ばしていく生徒も多く見られます。

まとめ|「17の力」で未来を切り拓く、温かく力強い女子校

富士見中学校は、長年にわたり女子教育を実践してきた伝統校でありながら、現代的な学びを積極的に取り入れている進化型の女子中高一貫校です。教育の中心に据えられている「17の力」は、知識の習得だけではなく、自分を見つめ、他者と協働し、社会に貢献する力を育てる実践的なフレームです。

ICT環境や探究活動の充実、進路サポートのきめ細かさ、そして何よりも生徒一人ひとりに寄り添う温かな校風が、6年間を通じた深い学びと豊かな人間的成長を可能にしています。

「勉強だけでなく、もっと広く、深く学びたい」「将来を見据えた力を、今からじっくり育てたい」——そんな思いを抱くご家庭にとって、富士見中学校はきっと心強い選択肢になるはずです。

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