2025年度 早稲田佐賀中学校 1月入試【算数】問題総評|難易度・解く順番・おすすめ対策

中学受験算数

2025年度早稲田佐賀中学校 1月入試の算数は、試験時間60分・100点満点で実施されました。全体としては標準〜やや難のレベル感ですが、単なる計算力だけでなく、条件整理・図形の把握・初見の設定への対応力まで問われる、バランスのよい出題でした。

前半の小問集合では、計算・場合の数・図形・速さ・整数などの基本事項を幅広く確認し、後半ではエジプト分数利益計算図形の面積立体の切断といったテーマで、受験生の思考力と整理力を試す構成になっています。

2025年度 早稲田佐賀中・算数の総評|難易度は標準〜やや難

この回の算数は、基本問題だけで押し切れるタイプの入試ではなく、「基本を確実に取ったうえで、思考系の問題でどこまで上積みできるか」がポイントになるセットでした。

  • 大問1は、小問集合としてはややボリュームがあり、処理力と正確性が必要
  • 大問2は、初見テーマの「エジプト分数」を題材にした読解型問題
  • 大問3は、仕入れ値・利益・定価を扱う典型的な文章題
  • 大問4は、菱形・長方形・扇形・半円を組み合わせた図形問題
  • 大問5は、立方体と四角錐の切断という立体図形の良問

特に差がつきやすいのは、大問2・大問4・大問5です。前半で時間を使いすぎず、後半にしっかり時間を残せたかどうかが、合否を左右した可能性があります。

出題形式・試験時間・大問構成

  • 試験時間:60分
  • 満点:100点
  • 大問数:5題
大問分野内容難易度
1小問集合計算、場合の数、整数、図形、速さ、平均、規則、立体など標準
2数論・分数エジプト分数、標準分解、単位分数の組み合わせやや難
3文章題仕入れ値・利益・定価・値下げ販売標準
4平面図形菱形、長方形、扇形、半円、相似、面積標準〜やや難
5立体図形立方体、四角錐、平面切断、面積比、体積比やや難

大問別の分析とおすすめの解く順番

大問1|小問集合は幅広いが、確実に得点したい

大問1は、計算、場合の数、分数、列車、正五角形、展開図、平均、植木算、面積、時刻の整理、カプレカ操作、回転体まで含む、非常に幅広い小問集合でした。内容自体は極端な難問ではありませんが、出題範囲が広く、丁寧な処理が必要です。

ここでは満点を狙うというより、失点を最小限に抑えることが大切です。簡単な計算や条件整理でミスをしないことが、後半の思考問題に取り組むための前提になります。

大問2|エジプト分数は読解力と処理力が必要

大問2は、エジプト分数というやや珍しい題材を扱った問題です。ただし、問題文の中で丁寧に説明が与えられているため、落ち着いて読めば十分対応可能です。

ポイントは、初見のテーマでも、与えられたルールを読み取ってその場で処理する力です。普段から「定義を読み、具体例を見て、同じように処理する」練習ができている受験生には取り組みやすかったでしょう。

大問3|利益計算は典型だが、最後は差がつく

大問3は、仕入れ値と定価、利益の関係を扱う典型的な文章題です。(1)(2)は比較的素直ですが、(3)は途中から定価の2/3に値下げして完売という設定が入り、式の整理力が問われます。

このタイプは、「全体の売上」「仕入れ値」「利益」の関係を式で整理する力が大切です。典型問題に見えて、最後は意外と差がつきやすい大問です。

大問4|図形の性質を使って丁寧に整理する良問

大問4は、前半が菱形、後半が長方形の中の扇形と半円という構成です。図形の性質を正しく使って整理する力が求められます。

特に(2)(3)は、図を見てすぐに解法が浮かぶというより、補助線を入れて相似や直角三角形の関係を見抜けるかが勝負です。思考力問題として非常に良い出題です。

大問5|立体の切断は上位層の差がつく

大問5は、立方体の内部の四角錐を平面で切る問題で、空間把握力・面積比・体積比を総合的に問う良問でした。

(1)は基本ですが、(2)の面積比、(3)の体積までつなげられるかどうかで差がつきます。「高さが等しいなら体積比=底面積比」といった見方が自然にできるかがポイントでした。

おすすめの解く順番

この回の算数では、次の順番がおすすめです。

  • 大問1で取れるところを確実に取る
  • 大問3で文章題の基本得点を確保する
  • 大問4に取り組み、図形で上積みを狙う
  • 大問2は落ち着いて読めそうなら着手する
  • 大問5は最後に時間を使って丁寧に考える

つまり、1 → 3 → 4 → 2 → 5の順が比較的安定しやすいでしょう。初見テーマや立体に早くから時間をかけすぎないことが重要です。

時間配分の目安と合格ラインを意識した戦略

標準層の受験生

  • 大問1:15分前後
  • 大問3:10分前後
  • 大問4:15分前後
  • 大問2・5:残り20分で取れるところを狙う

この層では、大問1と大問3でしっかり得点し、大問4でどこまで伸ばせるかが重要です。大問2・5は完答よりも、部分点意識で取り組む方が現実的です。

上位層の受験生

  • 大問1:12分以内
  • 大問3:8〜10分
  • 大問4:12〜15分
  • 大問2・5:残り時間をしっかり確保

上位層では、大問2・大問5で差をつけることがポイントです。前半をスピーディーに処理し、後半の思考問題に十分な時間を残したいところです。

受験生の出来を分けたポイント問題

大問2のエジプト分数

この問題は、知らない言葉が出てきても動じず、問題文を読みながらルールを理解して処理できるかがポイントでした。塾でよく見る典型題とは違うため、思考の柔軟さが問われます。

大問4の図形問題

相似や面積の関係を丁寧に使えるかどうかで差がつきました。特に、補助線を自分で入れて状況を整理する力がある受験生は有利だったはずです。

大問5の面積比・体積比

立体を平面で切ったときの切断面をどう捉えるか、そしてその後に面積比から体積比へとつなげられるかは、上位層とそれ以外で差がつきやすいポイントでした。

2025年度 早稲田佐賀中・算数のおすすめ対策

1. 小問集合の総合力を高める

早稲田佐賀の算数では、計算だけでなく、整数・規則・場合の数・図形・速さなどを幅広く問われます。まずは小問集合で安定して得点できる総合力が必要です。

2. 初見設定の問題に慣れる

エジプト分数のように、問題文の中で新しいルールが与えられるタイプへの対応力を養っておきたいところです。普段から、説明を読みながら処理する問題に取り組むと効果的です。

3. 図形は補助線を引く練習をする

図形問題では、与えられた図だけで考え切るのではなく、必要な補助線を自分で入れる習慣が重要です。相似、面積比、直角三角形の比などを使いこなせるようにしておきましょう。

4. 立体は「面積比→体積比」の見方を身につける

立体の切断問題では、いきなり体積を考えるのではなく、まず切断面や底面の面積比に注目することが有効です。高さが等しい立体なら、体積比は底面積比に一致するといった基本を使えるようにしたいところです。

この算数が向いている受験生のタイプ

  • 基本問題で安定して得点できる子
  • 初見の設定にも落ち着いて対応できる子
  • 図形や立体を図で整理しながら考えられる子
  • 途中式や条件整理を丁寧に行える子

逆に、問題文を急いで読み飛ばしてしまうタイプや、図を書かずに頭の中だけで処理しようとするタイプは、やや苦戦しやすい入試だったと考えられます。

まとめ|2025年度 早稲田佐賀中学校 1月入試・算数で合格を目指すには

2025年度の早稲田佐賀中学校1月入試の算数は、基本力・整理力・思考力をバランスよく問う良問セットでした。

  • 大問1で失点を抑える
  • 大問3で文章題の基本得点を取る
  • 大問4で図形の差をつける
  • 大問2・5で上位層が伸ばす

という構図が見えやすく、解く順番と時間配分の戦略が非常に重要な回でした。早稲田佐賀を志望する受験生は、日頃から幅広い単元に触れつつ、初見設定・図形整理・立体把握の練習を進めておくとよいでしょう。

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