- 基本情報とアクセス|品川区にある通学便利な共学校
- 教育理念と学校の特色|柔軟な思考力と多面的な実力を育む
- カリキュラムと授業の特徴|中高一貫教育で学力の土台をしっかりと
- 英語教育とグローバル対応|実用英語力と国際感覚を磨く多様な取り組み
- 学校生活と行事|一体感を育む多彩なイベントと生徒主体の運営
- 部活動と課外活動|勉強と両立しながら個性を伸ばす環境
- 進学実績と学習サポート|着実に力を伸ばし難関大学合格へ
- 学費と奨学金制度|私学として良心的な費用と支援体制
- 制服・校則・学校の雰囲気|自由とけじめのバランスが取れた校風
- 入試情報と合格の目安|多様な試験日程と安定した合格ライン
- どんな子に向いている学校?|柔軟性と実行力を併せ持つ子どもに最適
- まとめ|青稜中学校の魅力を振り返る
基本情報とアクセス|品川区にある通学便利な共学校
青稜中学校は、東京都品川区二葉に位置する共学校で、男女問わず多くの生徒が集う中高一貫校です。
最寄り駅は東急大井町線「下神明駅」から徒歩1分と非常にアクセスが良く、JR京浜東北線「大井町駅」からも徒歩7分、JR横須賀線「西大井駅」からも徒歩10分と、複数路線が利用可能な立地にあります。
通学の利便性は抜群で、品川区や大田区、川崎市など広域からの通学者が多いのも特徴です。
校舎は2014年に新校舎が完成しており、清潔感ある明るい雰囲気の中で、のびのびとした学校生活が送れる環境が整っています。
カフェテリアや図書館、自習ブースなど、生徒の学びを支える施設も充実しており、都市型の共学校として高い人気を集めています。
教育理念と学校の特色|柔軟な思考力と多面的な実力を育む
青稜中学校は「変化する社会に対応できる柔軟な思考力を育てる」ことを教育理念に掲げ、生徒一人ひとりの資質と向き合う教育を展開しています。
特に英語教育に力を入れており、週1回の早朝英語(40分)や、ネイティブ教員による少人数英会話などを通じて、「使える英語力」を着実に育成。さらに英検対策にも力を入れており、中3終了時には英検準2級以上の取得者が多数にのぼります。
また、学力面では「丁寧な基礎学習+発展的な応用力の養成」を重視。予習型の先取り授業や手厚いプリント演習によって、生徒の理解度に応じた指導が行われています。
生徒の主体性を引き出す学びとして、プレゼンテーションや探究型の学習も積極的に導入されており、「知識を使いこなす力」「表現する力」の両方をバランス良く育てている点も大きな特色です。
カリキュラムと授業の特徴|中高一貫教育で学力の土台をしっかりと
青稜中学校では、中高一貫教育を通じて6年間の系統的な学びを提供しています。中学校段階では、国語・数学・英語といった主要科目に重点を置き、基礎学力の定着に力を注ぎます。英語ではネイティブによる少人数制授業を取り入れ、実用的なコミュニケーション能力を育成。また、数学では手作りプリントや演習を豊富に行い、確かな理解力を養います。
さらに、中学2年からは「表現ノート」を活用した文章力・表現力の強化を行い、高校以降の論理的思考の基礎作りにもつながっています。
中学3年までに高校の一部内容を先取りすることで、高校課程に入ってからは文系・理系に分かれた発展的な学習へとスムーズに移行できます。大学受験に直結する応用力を養う一方、長期的な視野で探究学習にも取り組むなど、バランスのとれたカリキュラムが特徴です。
また、希望制の「週1回の補習授業」や「放課後講座」などのサポート体制も充実しており、一人ひとりの学力向上にきめ細やかに対応しています。
英語教育とグローバル対応|実用英語力と国際感覚を磨く多様な取り組み
青稜中学校では、実践的な英語力を育成するために、英語教育に特化したさまざまな取り組みが行われています。中学段階から週1回の早朝英語が実施されており、朝の時間を使ってリスニング・スピーキングに重点を置いたトレーニングが行われます。
さらに、ネイティブ教員との少人数制英会話授業を導入しており、生きた英語を使う環境で自然に表現力が高められます。英語4技能をバランスよく伸ばすカリキュラムの中で、英検準2級・2級取得を目指す英検対策授業も充実。中学卒業時には多くの生徒が実用英語検定の資格を取得しています。
高校以降では、海外大学進学やグローバル探究活動を見据えたプログラムも展開されており、将来的に国際的な舞台で活躍したいと考える生徒にとっても魅力的な学習環境となっています。
学校生活と行事|一体感を育む多彩なイベントと生徒主体の運営
青稜中学校の学校生活は、勉強だけでなく行事や課外活動も充実しており、生徒の個性を伸ばす土壌が整っています。4月の新入生オリエンテーション合宿に始まり、体育祭、文化祭(青稜祭)、合唱コンクール、英語スピーチ大会など、年間を通じて多彩なイベントが開催されます。
中でも秋に行われる青稜祭は、生徒主体で企画・運営される学校最大のイベントで、クラスごとの展示や演劇、部活動の発表などが活気ある雰囲気で展開されます。
また、合唱コンクールでは音楽の授業と連動した練習が行われ、クラスの団結力が自然と高まる構成となっています。
学年ごとに特色ある校外学習や宿泊行事(自然体験教室、修学旅行など)も用意されており、協調性やリーダーシップを育む機会が豊富です。
こうした学校行事を通じて、生徒は自ら考え行動する力を養い、仲間とのつながりを深めています。
部活動と課外活動|勉強と両立しながら個性を伸ばす環境
青稜中学校では、部活動が学校生活の大きな柱のひとつとなっており、運動部・文化部あわせて30以上の部活・同好会が活動しています。生徒の約8割が何らかの部活動に所属しており、勉強との両立をしながら仲間と切磋琢磨する日々を送っています。
運動部では、バスケットボール部・バドミントン部・剣道部・サッカー部などが人気で、都大会出場などの実績もあり活発に活動しています。文化部では、吹奏楽部・美術部・科学部・将棋部などがあり、全国大会に出場する部もあるなど高いレベルを誇っています。
また、英語スピーチコンテストや、課外の読書感想文コンクール、理科研究発表などの課外活動にも積極的に取り組んでおり、知的好奇心を刺激するチャレンジ機会が豊富に用意されています。
忙しすぎず、「ちょうどよい活動量」の中で、生徒の学びと興味をうまくバランスさせている点も、青稜の大きな魅力です。
進学実績と学習サポート|着実に力を伸ばし難関大学合格へ
青稜中学校・高等学校は、中高6年間を通じて学力を着実に伸ばし、難関大学や国公立大学への進学実績を年々高めている注目校です。特に近年は、早慶上智や東京理科大、MARCH、学習院などの難関私大への合格者が増加しており、学校全体の学習成果が注目されています。
主な合格実績(2024年度)としては:
- 早稲田大学:32名
- 慶應義塾大学:7名
- 上智大学:11名
- 東京理科大学:32名
- MARCH(明治・青学・立教・中央・法政):多数合格
- 国公立大学(東工大・横浜国大・東京学芸大など)への進学実績あり
中学・高校ともに、少人数での補習授業や長期休暇中の講習が設けられており、基礎の定着から応用力の育成までを丁寧にフォロー。
また、学習時間の管理や進路面談もこまめに行われるため、勉強のペースがつかみやすい環境です。
「青稜=面倒見の良い学校」という評判は、こうした徹底した学習サポート体制に裏打ちされています。
学費と奨学金制度|私学として良心的な費用と支援体制
青稜中学校の初年度納入金は、おおよそ約90万円前後となっており、東京都内の私立中学校の中では比較的良心的な水準です。主な内訳は以下の通りです:
- 入学金:約30万円
- 授業料:約43万円
- 施設費・教育充実費など:約17万円
この他、制服・教材費・行事費・修学旅行積立金などが別途必要となりますが、保護者からは「コストパフォーマンスが高い」との声も多く聞かれます。
また、分納制度にも対応しており、家庭の負担が一度に大きくなりすぎない配慮がなされています。
経済的支援としては、独自の奨学金制度や、東京都育英資金・私立中高生等奨学給付金などの外部制度にも対応。家庭の経済状況に応じた相談体制も整っており、「教育をあきらめさせない」姿勢が学校全体に浸透しています。
制服・校則・学校の雰囲気|自由とけじめのバランスが取れた校風
青稜中学校では、制服が指定されており、男女ともに落ち着いた色合いとシンプルなデザインが特徴です。男子はブレザーにネクタイ、女子はブレザーにリボンまたはネクタイのスタイルで、清潔感と品のある印象を大切にしています。
校則については、比較的自由な雰囲気でありながらも、「自律した行動」を前提としたルールが設けられています。髪型やカバン、スマートフォンの持ち込みについては許容されていますが、使用のルールや公共マナーについてはきちんと指導されています。
学校全体としては、自由とけじめのバランスが非常に良く、「生徒の自主性を信じて任せる」姿勢が根付いています。そのため、生徒同士の雰囲気も穏やかで、学校生活を安心して送れる環境が整っています。
入試情報と合格の目安|多様な試験日程と安定した合格ライン
青稜中学校の入試は、男女共学で4回の試験日程が用意されています。各回ともに2科(国語・算数)または4科(国語・算数・社会・理科)の選択が可能で、いずれも面接試験は課されません。
2023年度の入試日程は以下の通りです:
- ①A:2月1日 午前(合格最低点:2科125点・4科182点)
- ①B:2月1日 午後(合格最低点:2科122点・4科174点)
- ②A:2月2日 午前(合格最低点:2科142点・4科205点)
- ②B:2月2日 午後(合格最低点:2科145点・4科206点)
試験時間は、国語・算数が各50分(各100点)、社会・理科が合計60分(各60点)で、合計点で合否が判定されます。午後入試では高得点が求められる傾向が見られ、受験者層の学力が高い点にも注意が必要です。
出願はインターネット出願で、書類の郵送(1月27日必着)または窓口提出(2月1日・2日分のみ)によって行います。帰国生入試(1月4日実施)も設けられ、多様な背景を持つ受験生にも門戸が開かれています。
合格の目安としては、男子で2科125点前後、女子でやや高めの130点以上、4科では180点以上を確保しておくと安心です。特に2月2日午後の試験(②B)は人気が高く、難度も上がる傾向があります。
併願校パターンの例
- 青稜中を挑戦校とする場合:
– 安全校:都市大等々力中、世田谷学園中(2回目)、玉川聖学院中 など
– 標準校:東京都市大付属中、成城学園中、攻玉社中(2回目)など - 青稜中を標準校とする場合:
– 挑戦校:明大中野中、広尾学園中、三田国際学園中、東京都市大等々力(特選)など
– 安全校:多摩大学目黒中、日大豊山中、八雲学園中 など - 青稜中を安全校とする場合:
– 挑戦校:広尾学園中(医進・本科)、三田国際(インター・STEM)など
– 標準校:世田谷学園、芝浦工大附属中、東京都市大付属(2回目)など
併願戦略では、志望順位や得点力に応じて、受験日の重複を避けながら柔軟にスケジューリングすることが重要です。青稜中は複数日程でのチャレンジも可能なため、実力の波をカバーしやすい点も魅力です。
どんな子に向いている学校?|柔軟性と実行力を併せ持つ子どもに最適
青稜中学校は、変化の激しい社会に対応できる柔軟な思考力と実践力を重視する学校です。そのため、次のような資質や志向を持つお子さまに特に向いています。
- 自分で目標を設定し、計画的に取り組める子
中高一貫のカリキュラムでは、高1以降に文理選択が始まり、自主的な進路形成が求められます。早期から自律的に学ぶ姿勢がある生徒が伸びやすい環境です。 - 多角的な視点や柔軟な発想ができる子
英語教育を中心とした多様な学びや海外研修制度を活かし、異なる価値観にもオープンでいられる子に向いています。創造的・論理的思考をバランス良く養えます。 - 積極的にクラブ活動や行事に参加したい子
約300ものクラブ活動が存在し、文化部・運動部ともに活発です。学校生活の中で仲間と共に何かを作り上げることに喜びを感じられる子にとっては最適な環境です。 - 丁寧なサポートのもとで学力を伸ばしたい子
少人数制授業やプリント学習、質問対応日など、手厚い学習支援が用意されています。「分からない」をそのままにせず、自分から働きかけられる子には力強い味方になるでしょう。
逆に、「ゆったりとした校風でのびのびと過ごしたい」「詰め込み型の学習が苦手」といったタイプの生徒には、少し忙しく感じられるかもしれません。とはいえ、教員との距離も近く、一人ひとりに寄り添う姿勢が学校全体に根付いているため、適応できる素地があれば十分に活躍できます。
青稜中学校は、「思考力・人間力・行動力」をバランスよく育みたいと考えるご家庭にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
まとめ|青稜中学校の魅力を振り返る
青稜中学校は、実践的な学力と人間力を育むことを目指した中高一貫校であり、変化の激しい現代社会に柔軟に対応できる人材を育成しています。少人数制の密度の高い授業、きめ細かな進路指導、豊富なクラブ活動と学校行事、そして多様な海外研修制度。どの側面から見ても、充実した6年間の学びが約束されています。
特に英語教育・理系教育・人間関係づくりに力を入れており、大学受験だけでなく、その先の人生を見据えた教育方針が魅力です。また、東京都心からのアクセスも良く、通学の利便性を重視する家庭にも適しています。
「自分の将来像を描きながら、積極的にチャレンジしていきたい」「仲間と切磋琢磨し、実力を伸ばしていきたい」と考える生徒にとって、青稜中学校は最良の学び舎となるでしょう。ぜひ一度、学校説明会や文化祭などに足を運び、自分自身の目でその魅力を確かめてみてください。