- 学校の概要|「学びの自由」を大切にする早大学院中とは?
- アクセスと立地環境|練馬区上石神井の落ち着いた環境
- 教育方針とカリキュラム|少人数教育と語学・探究を重視
- 学習環境と施設設備|大学付属ならではの開放的な学習空間
- 学校生活と行事|体育祭や海外研修など多彩な体験の場
- クラブ活動|中高で連携した幅広いクラブが活躍
- 進学実績と卒業後の進路|卒業生の100%が早稲田大学へ進学
- 入試情報と合格の目安|2024年春のデータをもとに詳しく分析
- 併願校パターン|人気校との併願が多数
- 在校生・保護者の声|「自由」と「知的好奇心」が育つ学校生活
- この学校に向いている子の特徴|自律性と知的探究心を大切にできる子
- まとめ|自由な学びを通じて、未来を切り拓く早大学院中の魅力
学校の概要|「学びの自由」を大切にする早大学院中とは?
早稲田大学高等学院中学部(通称:早大学院中)は、東京都練馬区に位置する男子校の中高一貫校で、早稲田大学の附属校として確かな学力と自由な校風を兼ね備えた人気校です。
1950年に開設された本校は、現在3学年で約365名の生徒が在籍しており、少人数クラス編成の中で「自ら考え、自由に探究する」教育が行われています。創立以来一貫して掲げている教育理念は「学びの自由」。これにより、知的好奇心や創造力を伸ばすことを重視した教育が行われています。
中学部から高校、そして早稲田大学への内部進学が基本ルートとなっており、2022年度は卒業生474名全員が早稲田大学へ進学。まさに「早大生としての基盤を築く3年間」がこの中学部で提供されているといえます。
アクセスと立地環境|練馬区上石神井の落ち着いた環境
早稲田大学高等学院 中学部は、東京都練馬区上石神井に位置し、西武新宿線「上石神井駅」から徒歩約7分というアクセスの良さが魅力です。また、西武池袋線「大泉学園駅」やJR中央線「吉祥寺駅」からもバスで通学可能です。
通学アクセス
- 最寄駅:西武新宿線「上石神井駅」北口より徒歩7分
- その他のアクセス:「大泉学園駅」「吉祥寺駅」「高円寺駅」などからバス通学可能
- 通学時間の目安:新宿駅から約25分、池袋駅から約20分
周辺環境の特徴
- 閑静な住宅街に囲まれた落ち着いた環境で、学習にも集中しやすい
- キャンパス周辺には公園や緑地が点在しており、豊かな自然に恵まれている
- 最寄駅からの道のりには歩道が整備されており、安全性も高い
このように、早大学院中学部は都市近郊にありながら自然と静けさに恵まれた理想的な学習環境を備えており、都内外からの通学にも適しています。
教育方針とカリキュラム|少人数教育と語学・探究を重視
早稲田大学高等学院 中学部では、創立以来掲げている「学びの自由」という理念のもと、詰め込みではなく思考・探究・創造を重視したカリキュラムが展開されています。知識の習得にとどまらず、「なぜそうなるのか」を自ら考える姿勢を育てます。
教育の特徴
- 1クラス約30名の少人数編成により、きめ細かい指導が可能
- 知的探究を重視し、レポートやディスカッション形式の授業も積極的に導入
- 評価は絶対評価で、他人と競うのではなく自分の成長を重視
語学・国際教育
- 英語授業は習熟度別で展開し、スピーチやディベートにも力を入れる
- 中3での海外研修(希望制)を通じて異文化理解を深める
- 第二外国語(高校から)に備えて、言語への関心を早期に育む授業設計
探究・プレゼンテーション教育
- 中学3年での「総合学習」では、テーマを自ら設定して発表
- 研究活動やレポート提出を通じて、論理的思考力・表現力を育てる
このように、早大学院中学部のカリキュラムは知識よりも「考え抜く力」を重視し、自律した学習者を育てる土台となっています。
学習環境と施設設備|大学付属ならではの開放的な学習空間
早稲田大学高等学院 中学部のキャンパスは、中高一貫校とは思えないほど広大で開放的な空間が広がっています。大学附属校としてのスケール感を活かした学習・活動の環境が整っており、生徒たちはのびのびと日々を過ごしています。
主要な施設設備
- 図書館:大学附属校ならではの豊富な蔵書(約6万冊以上)と学習スペースを完備
- 理科実験室・技術室・美術室:探究的な学びに対応した専門設備が充実
- PCルーム・情報教室:ICT教育にも対応し、レポート作成や情報検索などに活用
体育・文化活動関連施設
- 体育館(2棟)・武道場:授業・クラブ活動の両方に活用できる本格的な設備
- 全天候型グラウンド:サッカー・ラグビー・陸上など多様な競技に対応
- 音楽ホール・練習室:音楽・演劇などの表現活動も活発に行われている
学習支援環境
- 自習室:放課後も利用可能な静かなスペース
- 担任・教科教員による個別フォロー:質問対応や進路相談にも対応
このように早大学院中学部は、「学び」「活動」「成長」を一体化できる施設環境が整っており、知的にも身体的にも充実した学校生活を支えています。
学校生活と行事|体育祭や海外研修など多彩な体験の場
早稲田大学高等学院 中学部では、授業だけでなく年間行事を通した人間形成も重視されています。特に、生徒主体で運営される行事が多く、自主性や責任感、リーダーシップを育てる貴重な機会となっています。
主な年間行事
- 体育祭(6月):クラス対抗リレーや応援合戦で盛り上がる人気行事
- 学院祭(文化祭/9月):中高合同で開催される文化祭。各クラスやクラブが展示や発表を行う
- スキー教室(冬):長野方面での宿泊行事。仲間と助け合いながら技術を習得
- 海外研修(中3・希望制):主に英語圏への短期派遣。語学と国際理解の両面で学ぶ
- 芸術鑑賞会・講演会:感性や教養を育むための企画も年間を通して実施
日常の学校生活
- 週5日制+土曜行事・クラブ活動の構成で、ゆとりあるスケジュール
- 中学生らしい自由な雰囲気の中に、節度ある自律が根付いている
- 制服はなく、私服での登校が基本(高校まで継続)
このように、早大学院中学部の学校生活は、知識の習得にとどまらず、心の成長や社会性の育成までを視野に入れたバランスの取れた構成となっています。
クラブ活動|中高で連携した幅広いクラブが活躍
早稲田大学高等学院 中学部では、運動部・文化部を合わせて約40のクラブ活動があり、多くの生徒がいずれかに所属して活動しています。中高合同で活動するクラブも多く、学年を越えた交流や継続的な技術向上が可能です。
運動部(例)
- サッカー部:練習量・指導ともに本格的。大会でも好成績
- 野球部:中学部から高校への継続も多く、基本を重視した育成
- ラグビー部・バスケットボール部・剣道部・卓球部 など
文化部(例)
- 鉄道研究部:学院祭での展示は毎年大人気。製作活動も活発
- 演劇部・吹奏楽部・美術部・囲碁将棋部・生物部 など
クラブ活動の特色
- 中高一貫での活動が可能なため、専門性を深められる
- 学院祭での発表や試合を活動の成果として発信
- 初心者歓迎のクラブも多く、入部のハードルが低い
このように、クラブ活動は仲間との関係性を深める場であると同時に、自主性・継続力・創造性を育む機会にもなっています。学びと活動の両立を自然に実現できる環境が整っています。
進学実績と卒業後の進路|卒業生の100%が早稲田大学へ進学
早稲田大学高等学院 中学部は、早稲田大学の附属校として高校卒業時に全員が早稲田大学へ進学できる極めて安定した進路が最大の魅力です。内部推薦制度により、入試を経ることなく、自分の希望や適性に合わせて進学先を選べます。
2023年度の進学実績(参考)
進学学部 | 主な傾向 |
---|---|
政治経済学部・法学部・商学部 | 人気・難関学部にも多数進学(成績順の推薦枠あり) |
教育学部・社会科学部・文学部 | 文系中心の進路において安定した人気 |
理工学部(基幹・創造・先進) | 理系希望者も一定数が進学、進路指導も充実 |
国際教養学部・人間科学部 など | 多様な学問領域への進学も可能 |
進学に関するポイント
- 大学受験が不要なため、高校生活を学びや活動に充実させやすい
- 学部選択は高校3年時の成績と希望による
- 外部受験(他大学)を希望する場合も可能(極めて少数)
このように、早大学院は「早稲田大学で学びたい」という目標を確実に実現できる進路の保証があり、家庭としても受験に振り回されずに教育を託せる環境となっています。
入試情報と合格の目安|2024年春のデータをもとに詳しく分析
早稲田大学高等学院 中学部の入試は、国語・算数・社会・理科・面接の5科目で実施されます。グループ面接を含めた総合的な評価により合否が判定されるのが特徴です。
2023年度の入試概要
項目 | 内容 |
---|---|
願書受付 | 1月17日〜1月19日(インターネット出願+書類郵送) |
試験日 | 2月1日 |
合格発表 | 2月3日 |
入学手続き | 2月3日(振込期限)、2月4日(Web入学手続) |
試験科目 | 国語・算数・社会・理科・グループ面接 |
試験時間と配点 | 国語50分(100点)、算数50分(100点)、 社会40分(80点)、理科40分(80点) 面接:約15分(点数化なし) |
合格最低点 | 非公表 |
入試に関する補足情報
- 提出書類:調査書が必要
- 面接はグループ形式で実施され、個人の表現力や協調性も見られる
- 得点バランス型の試験で、苦手科目がある場合でも他でカバーしやすい
筆記試験に加えて、グループ面接や調査書も評価対象となるため、日頃の学校生活やコミュニケーション能力も重視される入試です。
併願校パターン|人気校との併願が多数
早稲田大学高等学院 中学部は、最難関〜上位校を中心にした併願パターンが見られます。試験日が2月1日のため、1月後半〜2月初旬にかけて幅広い人気校と併願される傾向があります。
挑戦校をベースとした主な併願校
日程 | 併願校 |
---|---|
〜1/31 | 渋谷教育学園渋谷①、 市川①、 栄東(東大特待)①、 栄東A、 立教新座① |
2/1 | 早稲田高等学院中学部(本校) 東京都市大付②、 東京農大一① |
2/2 | 桐朋②、 明大明治① |
2/3 | 海城②、 早稲田②、 慶應中等部、 浅野 |
2/4以降 | 渋谷教育学園渋谷③、 本郷③、 芝② |
偏差値の目安
- 四谷大塚:61(50%)〜64(80%)
- 首都圏模試:70(50%)〜73(80%)
特に四谷大塚や首都圏模試においても合格可能圏70以上とされる難関校であることから、開成・武蔵・駒東・渋幕・海城などの併願が視野に入ってきます。
併願戦略としては、1月の実力試し→早大学院→2/3の難関校という流れがよく見られます。
在校生・保護者の声|「自由」と「知的好奇心」が育つ学校生活
早稲田大学高等学院中学部に通う生徒やその保護者からは、「のびのびと過ごせる環境」「個性を尊重される校風」といった声が多く寄せられています。
在校生の声
- 「先生との距離が近く、質問しやすい雰囲気です。自分の興味のあることに思いきり打ち込めるのが魅力。」
- 「行事や部活動がとても活発で、勉強以外にもたくさんの経験ができます。」
- 「制服がないので、自分らしく過ごせて自由を感じます。」
保護者の声
- 「学問に対しても自主性を重んじる教育方針に共感して入学を決めました。」
- 「大学までの一貫教育なので、将来の進路をじっくり考えられる時間的余裕があります。」
- 「知的な刺激を受けながらのびのびと過ごしている姿に満足しています。」
自由な校風の中にも、責任と自律を求める精神が息づいており、多様な価値観に触れながら生徒一人ひとりが成長していく姿が見られます。
この学校に向いている子の特徴|自律性と知的探究心を大切にできる子
早稲田大学高等学院中学部は、「学びの自由」という理念のもとで生徒の自主性を大切にする校風を貫いています。そのため、以下のような資質を持つ子に特に向いています。
早大学院中に向いている子のタイプ
- 自分のペースで深く探究することが好きな子
- 規律よりも自由を重視し、自ら行動することができる子
- 将来的に早稲田大学への進学を見据えている子
- 制服や校則に縛られず、自分らしく過ごしたい子
- 勉強と部活動をバランスよく両立したい子
一方で、厳格なルールの中で管理されることを好むタイプの子や、強制的な学習環境でないと勉強が進まない子には、やや物足りなく感じる可能性もあります。
とはいえ、自己管理能力を育てたい、知的好奇心をのびのびと育みたいと考えるご家庭にとっては、最良の環境といえるでしょう。
まとめ|自由な学びを通じて、未来を切り拓く早大学院中の魅力
早稲田大学高等学院中学部は、「学びの自由」という理念のもと、生徒一人ひとりの自主性と探究心を尊重する男子校です。早稲田大学への安定した内部進学が保障されているだけでなく、多彩なカリキュラム、自由な校風、そして充実した課外活動を通じて、自律した早大生の土台を育む環境が整っています。
制服がなく、校則も最小限にとどめられている点からも分かるように、自ら考えて行動できる生徒にとって最適な学び舎です。進学実績のみならず、内面からの成長を求めるご家庭にとっても、非常に魅力的な学校といえるでしょう。
「自由な環境で、自分らしく未来を切り拓きたい」——そんなお子さまにぴったりの学びの場が、ここ早大学院中にはあります。