東京農業大学第一高等学校中等部の評判と進学実績は?知と実践を育む中高一貫校の魅力を解説!

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学校の概要と基本情報|”東京・世田谷にある系列大連携の中高一貫共学校”

東京農業大学第一高等学校中等部(通称:東農大一中)は、東京都世田谷区に位置する中高一貫の共学校です。小田急線「経堂駅」や東急世田谷線「上町駅」からアクセスが良く、渋谷駅からもバスで通学可能な立地にあります。系列の東京農業大学と強く連携し、「知識と実践」を重視した教育が特徴です。

キャンパスは広大で、図書館や理科実験室、温室、農園などの施設が整っており、知的好奇心を刺激する環境が整っています。校訓は「知耕実学」であり、自ら考え、学び、行動できる人材の育成を目指しています。

  • 所在地:東京都世田谷区桜3-33-1
  • アクセス:小田急線「経堂駅」・東急世田谷線「上町駅」より徒歩15分/渋谷駅から「農大前」バス停下車すぐ
  • 設立:不明(※資料に設立年明記なし)
  • 生徒数(昨年度):中等部 計568名(中1:男69・女114、中2:男96・女110、中3:男53・女126)
  • 電話番号:03-3425-4481

教育方針とカリキュラムの特色|”体験型学習と系列大連携の6年一貫教育”

東京農業大学第一高等学校中等部では、6年間の一貫教育を生かした体系的なカリキュラムが組まれており、生徒一人ひとりの学びを深める工夫が随所に施されています。特に中等部では「読む・書く・聞く・話す」の英語4技能や、実験・観察を重視した理科教育など、実体験を通した学習に重点が置かれています。

英語は習熟度別授業を採用し、中学3年までに英検準2級取得を目指します。数学では論理的思考力と問題解決力を育成し、国語では思考力と表現力を伸ばす指導が行われています。また、東京農業大学の教授による特別授業や観察実習なども実施され、知的好奇心を刺激するプログラムが豊富です。

高校段階では文系・理系コースに分かれ、大学受験に向けた実力養成にも力を入れています。中3終了時点で学習進度が中学内容を超えており、高校では発展的な内容へスムーズに移行できる体制が整っています。

学校生活と施設環境|”充実した学習環境と安心のスクールライフ”

東農大一中のキャンパスは、豊かな自然と最新設備が調和する環境にあり、のびのびとした学校生活を送ることができます。中等部専用の校舎には、自習スペースやICT教室、図書室などの学習環境が整っており、放課後の自主学習や探究活動にも最適です。

特に理科・農業系教育に力を入れている本校では、観察温室や実験室、農場なども整備されており、都心にありながら自然とのふれあいを大切にした学びが実現できます。系列大学の施設を活用した体験授業や特別講座も実施され、生徒の学びをより深める機会が豊富に用意されています。

また、スクールカウンセラーや保健室も充実しており、生徒の心と体のケア体制も万全です。制服は男女ともに落ち着いたブレザータイプで、規律ある中にも自由な雰囲気を感じられます。

部活動と学校行事|”多彩な活動で個性を伸ばす充実の6年間”

東農大一中では、生徒の自主性を尊重し、部活動や学校行事への参加が積極的に推奨されています。運動部・文化部あわせて多くの部活動があり、テニス部やバスケットボール部、科学部、美術部など、生徒の多様な興味関心に応える環境が整っています。

学校行事も年間を通じてバリエーション豊かに開催されており、特に「農大一中祭」(文化祭)は生徒の企画力と団結力が発揮される一大イベントです。他にも、合唱コンクールやスポーツ大会、遠足、宿泊研修など、クラスや学年を超えた交流の機会が多数設けられています。

さらに、東京農業大学との連携行事や校外学習も充実しており、普段の学習では得られない経験を通じて、視野を広げる機会が豊富にあります。

校風と生徒の雰囲気|”知的で素直、自立した生徒が育つ環境”

東京農業大学第一高等学校中等部の校風は、「自主・自律」を大切にしながらも、温かく落ち着いた雰囲気に包まれています。教員と生徒の距離が近く、安心して相談できる環境が整っているため、生徒は自分のペースでのびのびと成長していくことができます。

特に目立つのは、生徒たちの素直で礼儀正しい姿勢です。面倒見の良さや協調性が育まれており、学年間の壁も低く、互いに学び合う文化が根付いています。校内は落ち着いた空気に満ちており、余計な競争に煽られることなく、自分の目標と向き合える環境が魅力です。

また、日々の授業や行事の中で、自分の意見を持ち、発信する力が自然と身についていくため、将来につながる主体性がしっかり育ちます。真面目さと柔軟さを兼ね備えた東農大一中生は、まさに「実学を大切にする校風」の体現者といえるでしょう。

進学実績と大学合格状況|”農大推薦や難関大合格も多数の安定した進路実績”

東農大一中は、併設の東京農業大学への推薦制度を有している一方で、他大学への進学希望者に対しても万全のサポートを行っています。高校卒業時には約4割が農大へ内部進学し、残る生徒は難関私大・国公立大学への進学を目指す形となっています。

2024年度の大学合格実績では、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、法政大学など、難関私大への合格者を多数輩出。内部推薦組と一般受験組のいずれに対しても、的確な進路指導と丁寧な受験対策が行われている点が本校の大きな強みです。

また、近年では海外大学への進学希望者も見られ、グローバルな進路支援にも対応。探究学習やプレゼンテーション能力の育成を通して、生徒たちは幅広い進路選択が可能な力を着実に養っています。

入試情報と合格の目安|”偏差値・入試日程・併願校戦略を総まとめ”

東京農業大学第一高等学校中等部では、毎年3回の入試が実施されており、科目や時間割も多様です。試験日はすべて2月に設定されており、第1回・第2回は2科(国・算)選択制第3回は4科(国・算・社・理)の受験が可能です。複数回の受験が可能であり、チャレンジやリベンジがしやすい設計になっています。

出願期間試験日合格発表手続締切試験科目
第1回1/10〜1/312/1午後2/12/62科(国・算)
第2回1/10〜2/12/2午後2/22/62科(国・算)
第3回1/10〜2/32/42/42/64科(国・算・社・理)

偏差値の目安は、男子で55〜65、女子で60〜67程度とされています(四谷大塚・首都圏模試基準)。募集人数は各回約70名ずつ、3回合計で219名の募集枠が設けられており、比較的広い受け皿があります。

併願校としては、上位校に桜蔭・麻布・女子学院・鴎友学園など、同レベルでは青山学院・法政大学中・都市大等々力などが挙げられます。また、成蹊や大妻などを安全校として併願するケースも見られます。

学費と奨学金制度|”標準的な学費と柔軟なサポート制度”

東農大一中の学費は、東京都内の私立中学校としては標準的な水準となっており、教育内容の充実度を考慮すると費用対効果の高い学校といえます。初年度納入金は約101万円で、内訳は以下の通りです。

  • 入学金:230,000円
  • 授業料(年額):432,000円
  • 施設費(年額):230,000円
  • その他:約120,000円(教育充実費、教材費、PTA会費等)

この他、修学旅行費・研修費などの積立金や、制服代等が別途かかります。寄付金制度はありますが任意であり、強制ではありません。

また、経済的な事情に応じて利用可能な奨学金制度や授業料減免制度も設けられており、条件を満たす家庭には柔軟な支援体制が用意されています。詳しくは学校説明会や公式サイトでの確認が推奨されます。

海外研修・グローバル教育|”オーストラリア・フィリピンで語学力と国際感覚を磨く”

東農大一中では、中学3年時に希望制の海外語学研修が実施されており、生徒の国際感覚と語学力を育成する環境が整っています。主な行き先はオーストラリアとフィリピンで、それぞれ異なる目的と体験内容が用意されています。

オーストラリア研修では、ケアンズ周辺でのホームステイを通じて現地の生活文化に触れながら、英会話の実践力を高めます。異文化理解やコミュニケーション能力を自然に養うことができ、毎年多くの希望者が参加しています。

一方、フィリピン・セブ島での語学研修は、2週間にわたる集中英語プログラムとなっており、英語4技能を集中的に強化する内容が特徴です。現地英語講師によるマンツーマン指導やグループディスカッションを通じて、確かな成果が得られます。

これらの研修は、語学力の向上のみならず、自立心や柔軟性を養う貴重な機会として、多くの生徒にとって将来への大きなステップとなっています。

受験生・保護者へのメッセージ|”体験重視の学びと温かな校風があなたを待っています”

東京農業大学第一高等学校中等部は、知的探究心を育てる体験型学習、心の成長を促す温かな校風、そして系列大学との連携による多様な進路の可能性という3本柱が魅力の学校です。机の上だけでなく、体と心を使って学ぶスタイルは、将来にわたる力を養うのに最適な環境といえるでしょう。

生徒からは「最初は不安だったけれど、すぐに友達ができて学校が楽しくなった」「文化祭や宿泊研修などで新しい経験ができて毎日が充実している」といった声が寄せられています。先生との距離も近く、学習面でも生活面でも安心して相談できる環境が整っています。

「農業大学」と聞くと理系色が強い印象を持つかもしれませんが、実際には文系・理系問わず幅広い生徒が活躍しており、それぞれの興味や適性に応じた進路選択が可能です。ぜひ一度、説明会や学校見学に足を運び、東農大一中の「本物に触れる学び」を体感してみてください。

まとめ|”東農大一中は、知と実践を育む中高一貫校”

東京農業大学第一高等学校中等部は、系列大学との強固な連携による体験重視の教育、豊富な施設と安心できる学習環境、そして多様な進路を実現する指導体制が整った中高一貫校です。自然とのふれあいを大切にしながら、知識と実践のバランスを重視するその教育方針は、これからの時代に求められる人材を育てる土台として非常に魅力的です。

また、落ち着いた校風の中で、個性を尊重し合いながら学び合う文化が根付き、生徒たちは自ら考え行動する力を自然に身につけていきます。進学実績も安定しており、内部進学・外部進学のいずれにも柔軟に対応できる点も魅力です。

「実学の精神」に共感し、自らの手で未来を切り拓きたいと願う小学生・保護者の皆さまにとって、東農大一中は非常に心強い選択肢となるはずです。ぜひ一度、学校を訪れてその雰囲気を体感してみてください。

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