- 学校の概要|21世紀の国際社会で生き抜く力を育む共学校
- アクセスと立地環境|自然と都市のバランスが取れた学びに適した環境
- 教育方針とカリキュラム|自学自習・基礎の徹底・探究活動を通じた生きる力の育成
- 学習環境と施設設備|豊かな自然とICTを活かした先進的な教育環境
- 学校生活と行事|生徒主体でつくる自由で活気あるスクールライフ
- クラブ活動|知と情熱を注げる幅広い活動ジャンル
- 進学実績と卒業後の進路|国内外の大学・専門分野への多様な進路実績
- 入試情報と合格の目安|適性と思考力を問う公文国際らしい選抜方式
- 併願校パターン|偏差値帯ごとの併願例と入試日程の組み方
- 在校生・保護者の声|自由でのびのびとした校風に満足の声多数
- この学校に向いている子の特徴|自主性と探究心を持つ子どもに最適
- まとめ|自由と探究を軸に未来を切り開く学びの場
学校の概要|21世紀の国際社会で生き抜く力を育む共学校
公文国際学園中等部は、神奈川県横浜市に位置する中高一貫・共学の私立校です。21世紀の国際社会において活躍できる人材の育成を目標に掲げ、自由な校風と高い学習意欲を両立させた教育を展開しています。
設立母体は「公文式学習法」で知られる公文教育研究会。独自の理念をもとに、自学自習の姿勢や基礎力の徹底、さらには発展的な探究学習までをバランスよく取り入れています。
特に注目すべきは英語教育と国際感覚の育成で、帰国生を含む多様な生徒が学ぶ環境の中で、異文化理解と自立した学びを実現しています。さらに、海外研修や模擬国連への参加など、グローバル教育に力を入れています。
また、共学校ならではの風通しの良さと、全校生徒が一体となって運営する文化祭や体育祭など、生徒主体の学校運営も公文国際の大きな特徴です。
アクセスと立地環境|自然と都市のバランスが取れた学びに適した環境
公文国際学園中等部は、神奈川県横浜市戸塚区小雀町に広大なキャンパスを構える学校です。周辺は自然豊かな丘陵地に囲まれており、都市の喧騒から離れて落ち着いた学習環境が整っています。
最寄り駅はJR東海道線・横須賀線「大船駅」で、そこからスクールバスまたは市営バスで約8分、「小雀」バス停下車徒歩5分というアクセスです。駅からの通学のしやすさと自然環境の良さを兼ね備えた立地が魅力です。
生徒は神奈川県内をはじめ、東京都・埼玉県・千葉県など広域から通学しており、通学時間帯には多方面からのバス運行がサポートされています。安全面にも配慮がなされており、通学経路やバス乗車にも安心感があります。
キャンパス内には緑の多い散策路や芝生広場も整備されており、学びと心の落ち着きの両方を実感できる環境です。
教育方針とカリキュラム|自学自習・基礎の徹底・探究活動を通じた生きる力の育成
公文国際学園中等部では、学習を生活と切り離さず、「生きる力」として捉える教育を実践しています。自ら課題を見つけ、深く探究し、他者と協働して解決する力を養うことを重視し、「自学自習の姿勢」を中心に据えた独自のカリキュラムが展開されています。
中等部では中高6年間を3学年ずつに分けた段階的指導が行われます。中1・中2では基礎学力の定着を重視し、国語・算数・英語・理科・社会などの主要5教科を徹底的に学びます。中3からは高校の学びへの接続を意識し、応用力や思考力を育成していきます。
特に英語教育には力を入れており、外国人教員との会話中心の授業や、リーディング・ライティング・スピーキング・リスニングをバランスよく習得するプログラムが整っています。
中2から始まる「公文式探究教養」では、論理的思考・表現力・資料の読み取りなど、大学入試や将来の研究活動にも通じるアカデミックスキルを磨く機会が提供されます。これらの探究活動は、中3以降の総合学習や研究発表へと発展していきます。
また、毎日の授業の中には「発展選択授業」や「読書・記述・討論」の要素も多く含まれ、自由度の高い学びの中で主体性と多角的思考を育む点も大きな特徴です。
学習環境と施設設備|豊かな自然とICTを活かした先進的な教育環境
公文国際学園中等部のキャンパスは、自然と共生する開放的な造りが特徴で、生徒たちがのびのびと学べる空間が広がっています。丘陵地に立地しているため、四季折々の自然を感じながら生活でき、心の安定と集中力の向上に寄与しています。
校舎内には、モダンで機能的な教室が整備されており、全教室にプロジェクターやWi-Fiが完備されています。さらに、中等部からタブレット端末を活用したICT教育が進められており、授業や課題提出、プレゼンテーション活動にもデジタル技術が活用されています。
図書館には豊富な蔵書に加え、英語の多読教材や探究学習に役立つリサーチ用資料も充実。理科実験室、美術室、音楽室などの専門教室も整備されており、教科横断的な学びを支える施設として活用されています。
また、アリーナ形式の体育館や芝生のグラウンドもあり、体育の授業やクラブ活動に加え、全校行事でも活躍する空間となっています。自然とテクノロジーを融合させた学びの場が、公文国際ならではの特色です。
学校生活と行事|生徒主体でつくる自由で活気あるスクールライフ
公文国際学園中等部では、自由で自主性を尊重する校風のもと、生徒自身が中心となって学校生活を形づくる文化が根づいています。日々の学びの中でも「自分で考えて行動すること」が重視されており、行事の運営にもその姿勢が反映されています。
代表的な行事としては、6月に行われる体育祭、10月開催の文化祭「表現祭」があり、いずれも生徒会・各クラスが主体となって準備・企画・運営を行います。特に表現祭では、探究活動の成果発表や英語・芸術系の展示、ステージ発表などが行われ、生徒の多様な個性や表現力が輝く場となっています。
その他にも、1年生の校外研修や、2年生のイングリッシュキャンプ、3年生の北海道研修など、学年ごとの体験型行事も充実。日常の授業とつながった形で、現地調査やプレゼンテーションを取り入れるなど、学びの実践の場としても機能しています。
また、年間を通じて行われる読書会、合唱発表、討論会、英語スピーチ大会なども生徒たちに人気があり、「学びを楽しむ」文化が自然に形成されています。
クラブ活動|知と情熱を注げる幅広い活動ジャンル
公文国際学園中等部では、クラブ活動が学校生活の重要な一部として位置づけられており、生徒は自分の関心や目標に応じて、知的・身体的・創造的な活動に自由に取り組むことができます。中高一貫教育の利点を生かし、高校生との合同活動も盛んです。
主なクラブの種類
- 運動系:サッカー部、バスケットボール部、バドミントン部、卓球部、陸上競技部、ダンス部など
- 文化系:合唱部、軽音楽部、演劇部、美術部、写真部、ESS(英語部)、科学研究部、新聞部など
特に英語やプレゼンテーション、創作活動に関するクラブが活発で、表現祭ではこれらの活動成果を発表する機会も多く、生徒の学びと創造性が結びついています。また、新しいクラブの立ち上げも可能で、生徒の自主性が尊重される点も大きな特徴です。
活動は週2〜3日程度で行われ、学習との両立がしやすいよう配慮されたスケジュールです。自ら選んだ活動に打ち込むことで、責任感・協調性・達成感を育んでいます。
進学実績と卒業後の進路|国内外の大学・専門分野への多様な進路実績
公文国際学園中等部から高等部を経て卒業した生徒たちは、国内外の多様な大学・専門機関へと進学しています。特定の大学に偏ることなく、生徒一人ひとりの志望・適性に応じた進路選択ができる環境が整っています。
国内の主な合格実績には以下のような大学が含まれます:
- 国公立大学:東京大学、京都大学、東京外国語大学、横浜国立大学、東京学芸大学など
- 私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、法政大学など
さらに、海外大学への進学や国内大学の国際系学部への進学も珍しくなく、英語力と探究力を武器にした幅広い進路が実現しています。近年ではカナダ・アメリカ・イギリス・オーストラリアなどの海外大学や、海外のインターナショナルスクール系進路も増加傾向にあります。
進路指導では、定期的な個別面談や進路ガイダンスに加え、研究活動やプレゼンテーションを通じた自己理解・自己表現力の強化にも注力。AO・推薦入試にも対応可能なサポート体制が整っています。
入試情報と合格の目安|適性と思考力を問う公文国際らしい選抜方式
選抜方式の特徴
公文国際学園中等部では、「A方式」と「B方式」の2回の入試が実施され、いずれもインターネット出願となっています。A方式は2月1日、B方式は2月3日に行われ、それぞれ翌日に合格発表が行われます。入学手続きは2月2日または4日(最終締切は2月8日)です。
試験科目と時間
入試科目は方式によって異なります:
- A方式:受験生は国・算/数・英の3教科の中から2教科を選択。選択肢の柔軟さが特徴です。
- B方式:国語・算数・社会・理科の4教科受験が必須です。
試験時間は、国語・算数・英語が各50分で各100点満点、社会・理科が各40分で各75点満点です。
合格最低点(2023年度実績)
- A方式:国数型 83点、国英型 107点、数英型 117点(※いずれも200点満点)
- B方式:229点(350点満点)
帰国生・英語選抜について
帰国生入試は1月19日に実施され、「英語・適性検査型」として行われます。また、英語を選択する場合は自己推薦書の提出が必要です(希望者のみ)。
併願校パターン|偏差値帯ごとの併願例と入試日程の組み方
公文国際学園中等部を受験する際には、同レベルまたは前後の偏差値帯の学校との併願が一般的です。以下に、2023年度の併願校パターンを偏差値レベル別に紹介します。
チャレンジ校
- 2/1:鎌倉学園(算数選抜)、神奈川大附①、山手学院(特待)
- 2/2:慶應湘南藤沢(3科)、中央大横浜①、青学横浜英和B
- 2/3:横浜共立B、逗子開成②
- 2/4〜:サレジオ学院B、法政大②、法政大③
標準校
- 2/1:公文国際A、関東学院(一部)B
- 2/2:森村学園①・②、湘南白百合
- 2/3:公文国際B
- 2/4〜:湘南学園③
安全校
- 2/2:湘南学園B
- 2/4:清泉女学院③
※別学、共学いずれであっても、入試日程の組み合わせを工夫することで、安全校からチャレンジ校まで戦略的にスケジュールを構成することが可能です。
在校生・保護者の声|自由でのびのびとした校風に満足の声多数
公文国際学園中等部に通う在校生や保護者からは、「自由でのびのびとした校風」や「個性を大切にしてくれる教育方針」に対して高い評価の声が寄せられています。
在校生の声
- 「校則がほとんどなく、自分の責任で行動できる自由さが心地いい」
- 「文化祭や体育祭などの行事は生徒の企画・運営なので、達成感がある」
- 「自習スペースや図書室が充実していて、自分のペースで学べるのがいい」
保護者の声
- 「自由な校風だけでなく、先生方のフォローがしっかりしているので安心」
- 「国際的な視野が広がる教育方針に共感。海外研修やプレゼンの授業など他にはない魅力がある」
- 「子どもが学校生活を楽しみにして登校しているのを見ると、この学校にしてよかったと思う」
学力のみならず、人間力や自主性を育む校風は、子どもに合った学校を選びたいと考える家庭にとって大きな魅力となっています。
この学校に向いている子の特徴|自主性と探究心を持つ子どもに最適
公文国際学園中等部は、一般的な進学校とは一線を画し、自ら考え、行動し、発信できる力を育てる教育を重視しています。そのため、以下のような子どもに特に向いている学校といえます。
このような子におすすめ
- 自分で学ぶ力を育てたい子:課題解決型学習や自学自習を重視しており、受け身ではなく自律的な学びを促します。
- 海外に関心がある子:英語教育に力を入れており、海外研修や模擬国連など国際的な体験も豊富です。
- 行事や活動を自分で企画・運営したい子:体育祭や文化祭(表現祭)は生徒主体で運営され、責任感やリーダーシップが育まれます。
- 多様性を大切にしたい子:帰国生や英語選抜クラスなど、多様なバックグラウンドをもつ生徒と共に学べる環境です。
逆に、明確なルールや管理のある環境での学習を好む子どもにとっては、自由度の高い公文国際の校風が合わない場合もあります。学校見学や体験授業などを通して、本人との相性をしっかり確認することが大切です。
まとめ|自由と探究を軸に未来を切り開く学びの場
公文国際学園中等部は、「自由」と「探究」をキーワードにしたユニークな教育方針で、多くの生徒と保護者から支持を集めている学校です。型にはまらない教育を通じて、自己理解と自己表現力、そしてグローバルな視野を育てることができます。
文化祭「表現祭」や生徒主体の学校行事、自ら選べる入試方式や学習の自由度など、他校にはない魅力にあふれています。帰国生や国際教育に関心のある家庭にとっても、大変魅力的な進学先となるでしょう。
自律的に学び、社会に貢献できる力を育てたいご家庭にとって、公文国際学園中等部は最適な選択肢の一つといえるでしょう。まずは説明会や学校見学を通じて、その自由で温かな雰囲気を体感してみてください。