【2026年版】北鎌倉女子学園中学校の評判は?先進・音楽の2コースと少人数教育、2027年度入試を徹底解説!

中学受験
  1. 学校の概要|1940年創立、北鎌倉の丘で「のびやかな自立した女性」を育む女子校
    1. 北鎌倉女子学園中学校の基本情報|1学年約50名の私立女子中高一貫校
    2. 1940年の創立から現在まで|医学博士が始めた女子教育と音楽教育の歴史
    3. 教育理念は「のびやかな自立した女性を育む」|科学的思考力と自分で判断する力
    4. 先進コース・音楽コース・国際コース|中学校から選べる学びの方向性
    5. 少人数の女子校で過ごす6年間|先生・友人・先輩との距離
    6. 伝統の「ごきげんよう」と新しい英語教育|鎌倉の文化を世界へ伝える学校
  2. アクセスと立地環境|北鎌倉駅から徒歩7分、寺院と緑に囲まれた通学環境
    1. 北鎌倉駅から徒歩7分|駅に近い一方、校門までには坂道がある
    2. 横浜・湘南・東京方面からのアクセス|横須賀線と湘南新宿ラインを利用
    3. 鎌倉の自然と歴史が身近な学習環境|通学路が地域を学ぶ入口になる
  3. 教育方針とカリキュラム|先進・音楽の2コースと中3からの国際コース、英語・探究教育
    1. 先進コース|週35時間の授業で基礎学力とICT・探究力を育てる
    2. 英語教育と中3からの国際コース|習熟度別授業から英語での発信へ
    3. 音楽コースと学習支援|中1からの個人レッスンと一般教科を両立する
  4. 学習環境と施設設備|English Room、音楽館、自習室、カフェテリアとICT環境
    1. リニューアルされた普通教室とICT環境|iPad・プログラミングラボ・自習室
    2. 専門音楽教育を支える音楽館|防音レッスン室・練習室と伝統文化の施設
    3. English Room・図書室・カフェテリア|昼休みから放課後まで利用できる生活空間
  5. 学校生活と行事|「ごきげんよう」の伝統、文化祭、台湾修学旅行とEnglish Guide
    1. 「ごきげんよう」から始まる学校生活|1日の時間割と年間行事
    2. 体育祭・文化祭・音楽行事|生徒が企画し、仲間とつくり上げる学校行事
    3. 奈良・京都の歴史学習と国際交流|鎌倉から日本、そして海外へ
  6. クラブ活動|バトン部・コーラス部・箏曲部など、中高合同で取り組む多彩な活動
    1. 約25の部・同好会と活動ルール|中高合同・週3日を基本とする部活動
    2. バトン部・ダンス部・ワンダーフォーゲル部|大会出場から自然体験まで
    3. コーラス部・吹奏楽部・箏曲部・日本文化部|音楽と伝統文化に触れる放課後
  7. 進学実績と卒業後の進路|最新の大学合格実績と指定校推薦、音楽系大学への進学
    1. 2026年春の大学合格実績|東京藝術大学4名、国公立7名、私立大学にも幅広く合格
    2. 指定校推薦と一般選抜の両方を支える進路指導|文殊の会・チャレンジチーム・個別面談
    3. 音楽科と国際コースの卒業後|音楽大学・芸術系大学・海外大学という選択肢
  8. 学費や諸経費について|先進・音楽コースの学費差、指定用品と高校進学時の費用
    1. 2027年度の入学時納入金と月額学費|先進コース370,000円、音楽コース420,000円
    2. 中学3年間の費用と制服・教材費|先進コース約241万円、音楽コース約313万円が基本の目安
    3. 高校進学時の納入金と学費支援制度|内部進学でも入学金が必要
  9. 入試情報と合格の目安|2027年度の教科型・新タイプ型・音楽実技入試
    1. 2027年度入試の日程と募集人数|2月1日から6日まで複数回の受験機会
    2. 教科型・新タイプ型・音楽実技入試の違い|得意分野をどう生かすか
    3. 偏差値・実質倍率と合格に向けた準備|2026年度の入試結果から考える
  10. 併願校パターン|鎌倉・湘南・横浜の女子校を中心とした受験計画
    1. 鎌倉・湘南・横浜の併願候補校|女子校を中心に教育内容を比較する
    2. 2027年度の併願パターン|北鎌倉女子学園を第一志望にする場合と挑戦校を組み合わせる場合
    3. 音楽コースの併願と受験計画|実技試験の日程と進学後の音楽教育まで考える
  11. 在校生・保護者の声|少人数の距離感、先生との関わり、学校生活から見える校風
    1. 在校生が語る少人数の学校生活|友人・先輩・先生との距離が近い環境
    2. 先進コース・音楽コースの生徒の声|英語・ICT・演奏会に向けた日々の学び
    3. 保護者が評価する点と気になる点|学習支援・校則・友人関係・通学環境
  12. この学校に向いている子の特徴|英語・探究・音楽など、自分の関心を伸ばしたい子
    1. 英語・ICT・探究学習に興味があり、自分で考えて表現することを楽しめる子
    2. 音楽を専門的に学びたい子|一般教科と個人レッスンを両立できる環境
    3. 少人数の女子校で自分らしく学びたい子|学校生活との相性と確認しておきたいこと
  13. まとめ|北鎌倉の自然と伝統、選択できる学びが形づくる6年間
    1. 北鎌倉女子学園の6年間|基礎学力を土台に、英語・探究・音楽の専門性を深める
    2. 北鎌倉女子学園の特徴を整理|少人数教育・地域とのつながり・進路の多様性
    3. 受験前に確認しておきたいこと|コース選択・学費・通学と本人の希望

学校の概要|1940年創立、北鎌倉の丘で「のびやかな自立した女性」を育む女子校

北鎌倉女子学園中学校は、神奈川県鎌倉市山ノ内にある私立の女子中高一貫校です。JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩約7分。円覚寺や東慶寺などの寺院が点在する北鎌倉の丘に校舎を構え、緑に囲まれた環境で中高6年間を過ごします。

1940年に創立された北鎌倉高等女学校を前身とし、長く女子教育に取り組んできました。現在は「のびやかな自立した女性を育む」という教育理念を掲げ、伝統的な礼法や芸術教育に加えて、英語・ICT・探究学習などを取り入れています。

中学校には、英語やICT、探究学習を重視する「先進コース」と、一般教科を学びながら専門的な音楽教育を受ける「音楽コース」があります。さらに、中学3年生からは国際コースという選択肢も設けられています。

中学校の規模は1学年およそ40~50名。生徒数の多い学校とは異なり、教員と生徒が互いを把握しやすい規模であることも特徴です。

「ごきげんよう」という伝統的なあいさつを受け継ぐ一方、生徒が英語で外国人観光客に鎌倉を案内する活動や、デジタル機器を活用した授業も行っています。古都鎌倉の文化と、新しい時代の学びが同じ学校生活の中にある女子校です。

北鎌倉女子学園中学校の基本情報|1学年約50名の私立女子中高一貫校

北鎌倉女子学園中学校は、学校法人北鎌倉女子学園が運営する私立女子校です。

中学校から高等学校までの6年間を通じた教育を行っており、高校段階では外部からの入学生も受け入れています。

学校の基本情報は次のとおりです。

項目内容
学校名北鎌倉女子学園中学校・高等学校
所在地〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内913
学校区分私立・女子校・中高一貫校
設置者学校法人北鎌倉女子学園
創立1940年
創立者額田豊(ぬかだ・ゆたか)医学博士
建学の精神健康で科学的な思考力を持った心豊かな女性の育成
教育理念のびやかな自立した女性を育む
最寄り駅JR横須賀線「北鎌倉駅」
アクセス北鎌倉駅から徒歩約7分
中学校のコース先進コース、音楽コース、国際コース(中学3年から)
高校の課程普通科(先進・特進・国際コース)、音楽科
学期制2学期制
中学校の規模1学年約40~50名
高校からの募集あり
2027年度中学募集人数先進コース95名、音楽コース25名

中学校の在籍生徒数は、2024年度には146名でした。学年ごとの人数は40~50名程度で、いずれも少人数の学年編成となっています。

一方、2027年度入試では先進コース95名、音楽コース25名の募集が設定されています。この数字は入学予定者の募集枠であり、実際の在籍者数とは異なります。

生徒数が比較的少ない学校では、同じ学年の生徒同士が顔や名前を覚えやすく、学校行事や部活動でも異なるクラスの生徒と関わる機会が生まれます。

また、教員が生徒一人ひとりの学習状況や学校生活の変化に気づきやすいことも、少人数校の特徴です。

ただし、生徒数が少ないことには別の側面もあります。大規模校と比べると、同学年の交友関係や選択できる活動の幅が限られる場合もあります。

入学を検討する際には、少人数で落ち着いて学べる環境を本人が好むかどうか、実際に学校を見学して考えるとよいでしょう。

1940年の創立から現在まで|医学博士が始めた女子教育と音楽教育の歴史

北鎌倉女子学園の歴史は、1940年に額田豊医学博士が北鎌倉高等女学校を創立したことに始まります。

額田豊は、現在の東邦大学につながる帝国女子医学専門学校の創立にも関わった医学者・教育者です。

女子の高等教育の機会が現在ほど一般的ではなかった時代に、健康で科学的な思考力を備えた女性を育てることを目指して学校を設立しました。

1940年といえば、日本が戦時体制を強めていた時期です。当時の女子教育では、家庭生活に必要な知識や技能を身につけることが重視される傾向にありました。

その時代に、医学博士であった創立者が「科学的な思考力」を建学の精神に掲げたことは、北鎌倉女子学園の教育を理解するうえで重要です。

健康な身体を育てることと、物事を合理的に考える力を身につけること。その両方が学校の出発点にありました。

創立から現在までの主な歩みは次のとおりです。

年主な出来事
1938年額田豊が、身体の弱い児童のための教育施設「鎌倉学荘」を設立
1940年北鎌倉高等女学校を創立
1948年学制改革に伴い北鎌倉高等学校へ改称し、併設中学校を設置
1965年中学校に音楽コースを設置
1968年高等学校に音楽科を設置
1978年北鎌倉女子学園中学校・高等学校へ校名を変更
1990年高等学校普通科に特進コースを設置
2018年英語教育、ICT、施設設備などを柱とする学校改革を本格化
2019年制服のデザインを変更
2020年創立80周年。中学校の普通コースを先進コースへ改称
2022年高等学校普通科の普通コースを先進コースへ改称
2025年中学3年生と高校普通科に国際コースを開設

学校の歴史の中で、現在の教育にもつながる大きな転機となったのが、1965年の中学校音楽コースの設置です。

一般的に、音楽大学への進学を目指す生徒は、高校段階から音楽科へ進むほか、学校外で専門的なレッスンを受けることがあります。

北鎌倉女子学園では、中学校に音楽コースを設けることで、早い段階から一般教科と専門音楽教育を組み合わせて学べるようにしました。

1968年には高校音楽科も開設され、中学から高校まで継続して音楽を学べる教育課程が整えられました。

一方、2018年以降には英語・ICT・探究学習を重視する改革が進められました。

2019年の制服変更、2020年の先進コースへの改称、2025年の国際コース開設は、その流れの中に位置づけられます。

北鎌倉女子学園は、長い歴史を持つ女子校ですが、現在の教育課程は創立当初のものをそのまま受け継いでいるわけではありません。

科学的な思考力を重視してきた建学の精神を、ICTや探究学習、国際教育といった現在の教育へつなげていることが、学校の歩みから読み取れます。

教育理念は「のびやかな自立した女性を育む」|科学的思考力と自分で判断する力

北鎌倉女子学園が現在掲げている教育理念は、「のびやかな自立した女性を育む」です。

この理念は、2020年の創立80周年を機に打ち出されました。

建学の精神である「健康で科学的な思考力を持った心豊かな女性の育成」を受け継ぎながら、社会の変化に対応し、自分で考えて行動できる女性を育てることを目指しています。

ここでいう自立は、単に一人で何でもできることだけを意味するものではありません。

自分の考えを持ち、必要な情報を集め、ほかの人の意見にも耳を傾けながら、物事を判断できることが重要になります。

学校が大切にしている主な力を整理すると、次のようになります。

育てたい力学校生活での学び
科学的・論理的な思考力教科学習、ICTを使った学習、探究活動
主体的に学ぶ力学習計画の作成、自分でテーマを決める探究学習
英語力・国際感覚先進英語、English Room、国際コース、海外研修
他者と協力する力グループ活動、学校行事、部活動、地域交流
日本の文化や芸術への理解礼法、芸術教育、鎌倉を舞台とした体験活動
自分の将来を考える力進路指導、学問分野への理解、キャリア教育

例えば、ある社会問題について調べる場合、資料に書かれた情報をそのまま覚えることと、複数の資料を比較して自分の意見を考えることでは、求められる力が異なります。

北鎌倉女子学園では、知識を身につけることに加え、その知識を使って考え、他者へ伝える経験を重視しています。

また、伝統文化や芸術に関する学習も教育方針の中に位置づけています。

礼法や芸術教育を通して、人との接し方や文化への理解を深めることも、学校が考える自立した女性の育成に含まれています。

一方、現代社会では、英語を使ったコミュニケーションや情報技術の活用も必要になります。

そこで、北鎌倉女子学園では、伝統的な教育と新しい教育方法を組み合わせています。

古くからの礼法や音楽教育と、ICTを利用した学習や英語での活動が共存しているのは、そのためです。

また、学校が求める生徒像には、自分の好きなことや得意なことを伸ばし、ほかの人と協力しながら主体的に学ぼうとする姿勢が含まれています。

入学時点で何か一つの分野に優れている必要はありませんが、与えられた課題をこなすだけでなく、自分の関心を広げようとすることが大切になります。

先進コース・音楽コース・国際コース|中学校から選べる学びの方向性

北鎌倉女子学園中学校では、2027年度入試において「先進コース」と「音楽コース」の2コースで生徒を募集しています。

先進コースは、一般教科の基礎学力を身につけながら、英語・ICT・探究学習などに取り組むコースです。

一方、音楽コースでは、一般教科に加えて専攻別の個人レッスンや音楽理論、ソルフェージュなどの専門教育を受けます。

さらに、2025年度からは中学3年生に国際コースが設けられ、英語力をより専門的に伸ばす選択肢が加わりました。

コース対象学年主な学習内容高校への接続
先進コース中学1~3年主要教科、先進英語、ICT、プログラミング、総合探究普通科の先進・特進コースなど
国際コース中学3年英語によるコミュニケーション、国際理解、英語での発信普通科国際コース
音楽コース中学1~3年一般教科、専攻別実技、聴音、楽典、ソルフェージュなど高校音楽科

先進コースでは、通常の英語授業に加え、英語を使って自分の考えを表現する活動を行います。

数学ではICTやプログラミングを取り入れ、問題を解くことだけでなく、考え方を整理する学習にも取り組みます。

総合探究では、生徒自身が興味のあるテーマを見つけ、調査や発表を進めます。

例えば、鎌倉の観光や環境について関心を持った場合、資料を調べるだけでなく、学校周辺でのフィールドワークなどを通して考えを深めることもできます。

国際コースは中学3年生から始まります。

英語を使ったコミュニケーションを重視し、外国人教員による授業などを通して高校の国際コースへ接続します。

高校では、英語や国際分野の科目を重点的に履修し、国内大学の国際系学部や海外大学への進学も視野に入れます。

一方、音楽コースは、1965年から続く専門教育の課程です。

中学1年生から専攻別の実技個人レッスンを受けることができ、聴音やソルフェージュなど、音楽を専門的に学ぶための基礎を身につけます。

一般教科の授業も受けるため、音楽だけを学ぶ学校ではありません。

中学校の段階で一般教科と専門音楽教育を両立させ、高校音楽科へ進むことで、音楽大学への進学に必要な学習を積み重ねていきます。

重要なのは、先進コースと音楽コースでは、学習内容だけでなく、入学試験の方法や必要となる費用も異なることです。

音楽コースでは一般教科の試験に加えて専攻別実技が課されるため、受験を検討する場合には早い段階から準備が必要です。

また、中学3年生からの国際コースについては、高校までの学習内容や進路希望を踏まえて選択することになります。

少人数の女子校で過ごす6年間|先生・友人・先輩との距離

北鎌倉女子学園は、中学校の1学年が約40~50名という比較的小規模な女子校です。

こうした学校では、同じ学年の生徒同士が顔を合わせる機会が多く、クラスの枠を越えて交流しやすい環境があります。

また、中高合同の部活動や学校行事も行われています。

例えば、文化祭「名月祭」では、中学生と高校生がそれぞれ展示や発表、企画に取り組みます。

部活動でも、中学生が高校生の活動する姿を見たり、先輩から教わったりする機会があります。

学年が上がるにつれて、自分が後輩へ教える立場になることもあるでしょう。

北鎌倉女子学園では、先進コースと音楽コースに在籍する生徒が同じ学校生活を送ります。

学んでいる内容や得意なことが異なる生徒が、行事や部活動を通して関わる点も特徴です。

例えば、音楽コースで演奏を学ぶ生徒が学校行事で発表し、それを先進コースの生徒が聴く機会があります。

一方、先進コースの生徒がICTや探究学習で取り組んだ内容を発表することもあります。

同じ学校の中に異なる専門性を持つ生徒がいることで、自分が普段学んでいない分野に触れる機会が生まれます。

また、教員との関わりも少人数校を考えるうえで重要です。

学校には、放課後に学習するための自習室や、卒業生チューターによる学習支援などが設けられています。

生徒がわからないことを質問したり、進路について相談したりする機会が用意されています。

ただし、少人数だからといって、すべての生徒が同じように手厚い個別指導を受けられるとは限りません。

授業の進度や課題の量、補習への参加条件などは学年やコースによって異なります。学校の支援制度を利用しながら、本人がどのように学習を進めるかも大切になります。

また、女子校という環境についても、本人との相性があります。

同性の友人と落ち着いて学校生活を送りたい子や、学校行事・部活動でさまざまな役割に挑戦したい子にとっては、女子校という環境が合う場合があります。

一方、男女共学の環境を希望する子もいます。女子校と共学校のどちらが優れているということではなく、本人が自然に過ごせる環境を選ぶことが重要です。

伝統の「ごきげんよう」と新しい英語教育|鎌倉の文化を世界へ伝える学校

北鎌倉女子学園で受け継がれている学校文化の一つが、「ごきげんよう」というあいさつです。

生徒同士や教員とのあいさつに用いられ、学校生活の中で親しまれています。

「ごきげんよう」という言葉は、現在の日常生活ではあまり使われなくなりましたが、相手の健やかな生活を願う意味を持つあいさつです。

北鎌倉女子学園では、こうした言葉遣いや礼法を通して、相手への配慮や人との接し方を学びます。

ただし、現在の学校生活が古い伝統だけで成り立っているわけではありません。

2018年以降、英語教育やICTを活用した授業、探究学習などの改革が進められてきました。

英語教育では、外国人教員と日常的に交流できる「English Room」を設けています。

授業以外の時間にも英語で会話したり、英語を使った活動に参加したりする機会があります。

また、北鎌倉女子学園ならではの活動として「English Guide」があります。

生徒が円覚寺や鶴岡八幡宮などを訪れ、外国人観光客に英語で鎌倉の歴史や文化を案内する活動です。

この活動では、英語を話す力だけでは十分ではありません。

例えば、円覚寺について説明するのであれば、寺院の歴史や建築、鎌倉時代の文化などを理解しておく必要があります。

さらに、観光客から予想していなかった質問を受けることもあるでしょう。

そのような場面では、相手の質問を聞き取り、自分が知っていることを整理して伝える必要があります。

北鎌倉女子学園のEnglish Guideは、英語を学ぶ活動であると同時に、地域の歴史や文化を理解し、それをほかの人へ伝える活動でもあります。

この取り組みは長年続けられており、2026年には鎌倉市から市政功労者表彰を受けています。

北鎌倉という土地に学校があることが、英語教育や地域活動にも結びついているわけです。

また、学校には音楽コースがあり、専門的な実技教育を受ける生徒もいます。

音楽や芸術、伝統文化を大切にしながら、英語やテクノロジーを使った学習にも取り組む。

北鎌倉女子学園では、異なる時代の教育を対立するものとして扱うのではなく、日々の学校生活の中で組み合わせています。

学校選びでは、英語教育や進学実績だけでなく、こうした学校文化が本人に合っているかも考えておきたいところです。

「ごきげんよう」というあいさつが自然に交わされる学校生活に親しみを感じる子もいれば、最初は少し照れくさく感じる子もいるでしょう。

実際に学校を訪れ、生徒や先生の様子を見ることで、学校が大切にしている雰囲気をつかみやすくなります。

北鎌倉女子学園は、1940年の創立以来、女子教育を続けながら、その時代に必要な教育を取り入れてきた学校です。

科学的に考える力を大切にしてきた建学の精神、1965年から続く専門音楽教育、そして現在の英語・ICT・探究教育。これらが一つの学校の中で積み重ねられていることが、北鎌倉女子学園の教育を特徴づけています。

アクセスと立地環境|北鎌倉駅から徒歩7分、寺院と緑に囲まれた通学環境

北鎌倉女子学園中学校は、神奈川県鎌倉市山ノ内に位置し、JR横須賀線・湘南新宿ライン「北鎌倉駅」から徒歩約7分の場所にあります。

円覚寺や東慶寺、明月院など、鎌倉を代表する寺院が集まる北鎌倉。その緑豊かな丘の上に校舎が建ち、四季の変化を身近に感じながら学校生活を送ることができます。

都心の学校と比べると周囲には山林や寺院が多く、駅から学校までの道にも古都鎌倉らしい風景が残されています。一方、学校へ向かう最後の区間には坂道があり、徒歩7分という数字だけではわからない通学路の特徴もあります。

また、北鎌倉駅には横須賀線と湘南新宿ラインが停車するため、鎌倉市内だけでなく、横浜市や逗子市、横須賀市、東京都内などからの通学も考えられます。

北鎌倉駅から徒歩7分|駅に近い一方、校門までには坂道がある

北鎌倉女子学園中学校の最寄り駅は、JR横須賀線・湘南新宿ラインの「北鎌倉駅」です。

学校までの徒歩所要時間は約7分。駅から離れた場所にある学校とは異なり、路線バスへの乗り換えを必要とせず、歩いて通学できます。

項目内容
学校所在地〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内913
最寄り駅JR「北鎌倉駅」
利用できる路線JR横須賀線・湘南新宿ライン
駅からの所要時間徒歩約7分
通学路の特徴線路沿いの道と、学校へ向かう上り坂
スクールバス専用スクールバスの運行なし
所在地の特徴北鎌倉の丘陵地に位置し、周囲には寺院や緑地が多い

駅から学校へ向かう際には、線路沿いの道を進み、「北鎌倉女子学園前」の交差点付近から坂道を上っていきます。

北鎌倉女子学園は丘の上にあるため、最後の坂道は比較的勾配があります。

学校のパンフレットでも、生徒が北鎌倉の坂を上って登校する様子が紹介されています。徒歩7分という近さは便利ですが、平坦な道を7分歩く場合と同じではありません。

特に夏の暑い日や雨の日、大きな荷物を持って登校する日には、坂道の負担を感じることもあるでしょう。

中学生になると、教科書や参考書、体育用品、部活動の道具など、小学校時代より荷物が増える場合があります。

そのため、学校見学の際には駅から校門まで実際に歩いてみることをおすすめします。

学校へ向かう坂の勾配や歩道の状況、雨の日の歩きやすさなどは、地図や所要時間だけでは十分にわかりません。

また、北鎌倉駅周辺は観光地でもあります。

円覚寺や明月院などを訪れる観光客が多い時期には、駅周辺や道路が混雑することがあります。特に桜やアジサイ、紅葉の季節には、普段より人通りが増えることも考えられます。

北鎌倉は比較的落ち着いた街並みが残る地域ですが、それだけで通学路の安全性が保証されるわけではありません。

車の通行や歩行者とのすれ違いに注意しながら、毎日無理なく通えるかを確認しておきたいところです。

横浜・湘南・東京方面からのアクセス|横須賀線と湘南新宿ラインを利用

北鎌倉駅は、JR横須賀線の大船駅と鎌倉駅の間に位置しています。

大船駅からも鎌倉駅からも1駅という立地で、横浜市南部や湘南・横須賀方面からの通学を考えやすい場所です。

横須賀線は横浜駅、武蔵小杉駅、品川駅、東京駅方面へ直通しており、湘南新宿ラインを利用すれば渋谷・新宿方面からもアクセスできます。

主な地域からの通学経路を整理すると、次のようになります。

出発エリア主な通学経路アクセス上の特徴
大船・鎌倉JR横須賀線で北鎌倉駅へ大船駅・鎌倉駅のいずれからも1駅
逗子・横須賀JR横須賀線で北鎌倉駅へ横須賀線沿線から乗り換えなしで通学可能
戸塚・東戸塚JR横須賀線で北鎌倉駅へ横浜市南西部から直通列車を利用できる
横浜・保土ケ谷JR横須賀線で北鎌倉駅へ横浜駅から乗り換えなしでアクセス可能
藤沢・茅ケ崎JR東海道線で大船駅へ、横須賀線に乗り換え大船駅での乗り換えが基本
川崎・武蔵小杉横須賀線または湘南新宿ラインなどを利用利用駅や列車によって乗り換えの有無が異なる
品川・東京JR横須賀線で北鎌倉駅へ直通列車を利用可能
渋谷・新宿JR湘南新宿ラインで北鎌倉駅へ北鎌倉駅に停車する列車を利用

※実際の所要時間や乗り換え回数は、出発駅、列車種別、運行時間帯によって異なります。

北鎌倉女子学園への通学を考えるうえで、特に利用しやすいのが大船駅です。

大船駅には横須賀線・東海道線・根岸線・湘南モノレールなどが集まっており、周辺の幅広い地域からアクセスできます。

例えば、藤沢駅や茅ケ崎駅方面から東海道線で大船駅へ向かい、横須賀線に乗り換えて北鎌倉駅へ通学する方法があります。

また、横浜市内では、戸塚駅や東戸塚駅などから横須賀線を利用すれば、北鎌倉駅まで乗り換えずに移動できます。

横浜駅からも横須賀線で直通するため、横浜駅を経由して通学する生徒にとっても候補となる学校です。

一方、北鎌倉駅には東海道線の列車は停車しません。

藤沢・茅ケ崎方面から通学する場合には、大船駅で横須賀線へ乗り換える必要があることに注意しましょう。

また、湘南新宿ラインは行き先や運行系統によって停車駅が異なります。大船・逗子方面へ向かう列車であっても、利用する列車が北鎌倉駅に停車するか、時刻表で確認する必要があります。

通学時間を考える際には、電車に乗っている時間だけでなく、自宅から最寄り駅までの移動、列車の待ち時間、乗り換え、北鎌倉駅から学校までの徒歩7分を合計して考えます。

例えば、電車で30分程度の距離であっても、自宅から駅までの移動に15分、乗り換えや待ち時間に10分かかれば、片道の通学時間は1時間近くになります。

毎日通う学校だからこそ、入試当日の移動が可能かという視点だけでなく、6年間の通学を無理なく続けられるかを考えておきたいところです。

鎌倉の自然と歴史が身近な学習環境|通学路が地域を学ぶ入口になる

北鎌倉女子学園のキャンパス周辺には、円覚寺、東慶寺、浄智寺、明月院など、鎌倉の歴史を伝える寺院が点在しています。

北鎌倉は、鎌倉時代に禅宗文化が発展した地域の一つです。

円覚寺は、鎌倉時代の1282年に北条時宗によって創建された臨済宗の寺院です。境内には歴史的な建造物が残り、国宝に指定されている舎利殿や洪鐘などでも知られています。

また、明月院はアジサイの名所として知られ、初夏には境内や参道に多くの花が咲きます。

こうした寺院や自然環境が学校の身近にあることは、北鎌倉女子学園の地域性を考えるうえで重要です。

学校は丘陵地に位置し、周囲には樹木や緑地が広がっています。

都市部の学校では、登下校の道がオフィスビルや商業施設に囲まれていることもありますが、北鎌倉女子学園では、季節ごとに変化する木々や花、山の風景を身近に感じながら過ごします。

春には新緑、初夏にはアジサイ、秋には紅葉など、同じ通学路でも季節によって景色が変わります。

ただし、山林に近い環境には、雨天時の足元や夏場の虫、気温の変化など、都市部とは異なる注意点もあります。

特に学校へ向かう坂道では、雨の日に滑りにくい靴を使用するなど、日常的な通学への配慮も必要です。

また、北鎌倉女子学園では、地域の歴史や文化を教育活動にも取り入れています。

代表的なのが、外国人観光客へ鎌倉を英語で案内するボランティア活動「English Guide」です。

生徒は円覚寺や鶴岡八幡宮などを訪れ、寺社の歴史や文化について英語で説明します。

この活動では、英語が話せるだけでは十分ではありません。

例えば、円覚寺について案内する場合、なぜ鎌倉時代に寺院が建立されたのか、仏教が当時の社会でどのような役割を果たしていたのかを理解しておく必要があります。

外国人観光客から質問を受ければ、相手の関心に合わせて説明することも求められます。

学校周辺の歴史的な環境が、英語教育や探究学習の題材になっているわけです。

北鎌倉女子学園はユネスコスクールにも加盟しており、地域の文化や環境について考える活動に取り組んでいます。

学校の総合探究では、鎌倉を舞台としたフィールドワークなどを通して、身近な地域の課題について調べる機会もあります。

例えば、観光客が多く訪れる地域では、歴史的な街並みの保全と観光振興、住民の生活環境の維持など、複数の課題が関わっています。

こうした問題は、教科書で学んだ社会科や理科の知識を、実際の地域に当てはめて考える題材になります。

北鎌倉女子学園の立地は、単に緑に囲まれた場所で学べるということにとどまりません。鎌倉の歴史や文化、観光、自然環境を、日常の学校生活から学習につなげられる点にも特徴があります。

なお、学校の1日は8時25分からの朝学習・ホームルームを基本とし、8時40分から午前の授業が始まります。通常授業が終わるのは15時30分ごろで、最終下校時刻は18時です。

土曜日は原則として通常授業を行わない自由登校日ですが、学校行事や部活動、自習などで登校する場合があります。

学校見学では、北鎌倉駅から校門までの道を実際に歩くことに加え、朝の通学時間帯の列車の混雑、放課後の帰宅時刻、部活動への参加を含めた生活リズムを考えておくとよいでしょう。

北鎌倉女子学園は、駅から徒歩約7分という交通条件と、丘の上に校舎があるという地形的な特徴を併せ持つ学校です。

通学のしやすさを確かめながら、鎌倉の自然や歴史を身近に感じる環境で、6年間を過ごしたいと思えるかを、本人と一緒に考えてみてください。

教育方針とカリキュラム|先進・音楽の2コースと中3からの国際コース、英語・探究教育

北鎌倉女子学園中学校の教育は、基礎学力の定着を土台に、英語・ICT・探究学習を組み合わせた「先進コース」と、中学1年生から専門的な音楽教育を受ける「音楽コース」を中心に構成されています。

さらに、2025年度からは中学3年生と高校普通科に「国際コース」が設けられました。中学校入学時には先進コースと音楽コースのいずれかを選び、先進コースの生徒は中学3年生から国際コースへ進む選択肢もあります。

学校全体の教育方針として重視されているのは、自分で課題を見つけ、考え、他者へ伝える力を育てることです。

先進コースでは、プログラミングや情報活用、鎌倉を題材とする探究学習などに取り組みます。音楽コースでは、専攻別の個人レッスンやソルフェージュ、聴音などを一般教科と並行して学びます。

いずれのコースでも、中学校段階では国語・数学・英語などの基礎学力を身につけることを重視しています。高校では専門性や進路希望に応じて履修科目を選び、大学進学や将来の目標へ向けた学習を深めていきます。

先進コース|週35時間の授業で基礎学力とICT・探究力を育てる

北鎌倉女子学園の先進コースは、2020年度に従来の普通コースを改編して設置されました。

国語・数学・英語・理科・社会などの主要教科を学びながら、ICTを使った情報活用やプログラミング、自分でテーマを設定する探究学習に取り組みます。

中学校の授業は45分授業で、週35コマを基本としています。午前4時限、午後3時限の1日7時限授業を中心とする時間割です。

授業は週5日制で、土曜日は自由登校日となっています。土曜日には学校行事や特別講座、部活動、自習などが行われる場合もあります。

項目内容
学期制2学期制
授業時間1時限45分
週間授業数週35コマを基本とする
授業日月曜日~金曜日
土曜日自由登校日。行事・講座・自習などに利用
ICT端末生徒1人1台のiPad
先進コース独自の学習先進英語、先進的な学びの時間、総合探究(KGプロジェクト)

中学校の英語は、先進コースでは3年間を通して週6時間が設定されています。

英語以外の主要教科についても、国語・数学・理科・社会の基礎を学び、学年が上がるにつれて学習内容を発展させていきます。

特に数学と英語では、知識を身につけるだけでなく、理解したことを実際に使う活動も重視しています。

例えば、数学で学ぶ数量やデータの扱いを、情報の授業でのグラフ作成やプログラミングにつなげることができます。

また、英語の授業で身につけた表現を、外国人教員との会話やスピーチなどで実際に使う機会もあります。

先進コースの特徴は、ICTの使い方を独立した授業で学び、それをほかの教科や探究活動にも活用することです。

中学校には「先進的な学びの時間」が設けられ、学年に応じて学習内容が発展します。

学年先進的な学びの時間の主な内容
中学1年タイピング、情報端末の基本操作、アプリケーションの活用、資料の作成・改善
中学2年プログラミング、IoT、デジタル表現、情報技術を利用した作品制作
中学3年統計、データの整理・グラフ化、環境問題などを題材にしたレポート制作

中学1年生では、まずキーボード入力や情報端末の基本操作を学びます。

単に機器を操作できるようになるだけでなく、文章を作るとき、画像を編集するとき、資料をまとめるときなど、目的に応じて適切なアプリケーションを選ぶ力を身につけます。

中学2年生になると、プログラミングやIoTなどの技術について学びます。

IoTとは、家電製品やセンサーなど、身の回りのさまざまな機器をインターネットにつなぎ、情報を収集・利用する仕組みです。

例えば、気温を測るセンサーのデータを記録したり、その情報をもとに機器を動かしたりする仕組みも、IoTの一例です。

授業では、こうした技術の基本的な考え方を学び、プログラミングやデジタル作品の制作などに取り組みます。

中学3年生では、これまでに身につけた情報活用能力を使い、データの分析やレポート作成などへ学習を発展させます。

例えば、環境問題について調べる場合には、資料を読むだけでなく、数値を整理してグラフを作成し、そこから読み取れることを文章で説明します。

自分の考えを伝えるためには、情報を集めることに加えて、どの情報が重要なのかを判断する必要があります。

このような学習は、高校の情報科や大学での研究活動にもつながります。

さらに、先進コースでは「総合探究(KGプロジェクト)」にも取り組みます。

KGプロジェクトは、生徒が自分で課題を見つけ、テーマを設定し、調査・研究・発表を行う北鎌倉女子学園独自の探究プログラムです。

特徴的なのは、学校がある鎌倉の歴史や文化、自然環境を学習の題材としていることです。

中学1年生では、まず学校の歴史や北鎌倉の地域について調べるところから始めます。その後、鎌倉の自然や地理、歴史、社会の問題などへと関心を広げていきます。

例えば、鎌倉の観光について考える場合、観光客が増えることによる地域経済への影響だけでなく、交通混雑やごみ、歴史的景観の保全など、さまざまな問題が関わっています。

こうした課題について調べる際には、実際に現地を訪れるフィールドワークも行います。

海洋プラスチック問題をテーマにした活動では、由比ガ浜でのごみ拾いなど、地域の環境に直接触れる取り組みも実施されてきました。

集めた情報はiPadを使って整理し、スライドやレポート、動画などにまとめます。

北鎌倉女子学園では、専任教員がApple Teacherの資格を取得しており、ICTを利用した学習を支えています。

また、生徒はオリジナルの学習支援サイト「KITAKAMA Learning Site」なども利用し、授業内容の復習や課題に取り組みます。

先進コースの学びは、いわゆるプログラミング専門の教育課程ではありません。

国語や数学、英語などの基礎学力を身につけながら、情報技術を使って考えを整理し、調べたことを他者に伝える経験を積むカリキュラムです。

英語教育と中3からの国際コース|習熟度別授業から英語での発信へ

北鎌倉女子学園では、2018年からの学校改革の中で英語教育を強化してきました。

英語を読んだり書いたりする力に加えて、実際に英語を使って相手とやり取りする力を育てることを重視しています。

中学校の先進コースでは、週6時間の英語を3つの授業形式に分けています。

授業週あたりの時間主な内容
英語A3時間習熟度別授業で文法・語彙・読解などの基礎を学習
英語B1時間外国人教員による少人数での英語コミュニケーション
先進英語2時間英語表現活動、デジタル教材の活用、英検対策など
合計6時間知識の習得と英語での発信を組み合わせる

英語Aでは、習熟度に応じた授業を行います。

中学校入学時には、小学校や家庭で英語を学んできた経験に個人差があります。英検を取得している生徒もいれば、中学校から本格的に英文法を学び始める生徒もいます。

習熟度別授業では、こうした違いを踏まえながら、語彙や文法、読解などを学びます。

英語Bでは、外国人教員がクラスを分割した少人数授業を担当します。

英語を聞き取り、自分の考えを口に出して伝える機会を確保しています。

さらに、先進英語では、教科書や問題集を中心とする授業とは異なる活動を取り入れています。

例えば、洋楽を聴いて英語表現を学んだり、クイズアプリを使って単語を練習したり、iPadで英語の作品を制作したりします。

英語の文章を正しく理解することと、英語を使って何かを表現することを、異なる授業で学ぶ構成です。

授業以外にも、英語を使う機会が用意されています。

校内の「English Room」には外国人教員がおり、昼休みや放課後に英会話を楽しんだり、英語の課題について相談したりすることができます。

ゲームや映画鑑賞などの活動も行われており、授業とは違う形で英語に触れられます。

また、中学生は2月に「English Festival」を実施し、英語の歌や劇、暗唱、スピーチなどを発表します。

英検にも継続して取り組んでいます。学校を準会場として年3回実施し、第2回は全校受験の機会としています。

中学1年生から高校2年生までは英検対策用の学習アプリも利用し、日々の英語学習を進めます。

英検2級・準1級・1級の受験者には、受験料を補助する制度も設けられています。

そして、英語教育をさらに発展させた課程として、2025年度から中学3年生に「国際コース」が開設されました。

国際コースは、中学1年生から独立して募集するのではなく、中学1・2年生で英語の基礎を身につけた後、中学3年生から進むコースです。

中学3年生では、先進コースの英語学習に加え、外国人教員による「Global Communication」を週3時間実施します。

これにより、国際コースでは英語・国際関連の授業が週9時間となります。

学年国際コースの主な学習
中学1・2年習熟度別英語、外国人教員との授業、先進英語などで基礎を養成
中学3年週9時間の英語・国際関連授業。Global Communicationを週3時間実施
高校1年英語・国際関連科目を週10時間履修可能
高校2年英語・国際関連科目を週14時間履修可能
高校3年英語・国際関連科目を週16時間履修可能

高校の国際コースでは、3年間で最大40単位の英語・国際関連科目を履修できます。

授業では、一部を除いて英語を使用し、ディスカッションやディベート、エッセイライティングなどに取り組みます。

例えば、ある社会問題について意見を述べる場合、自分の考えを英語で説明するだけでなく、根拠を示したり、相手の意見に質問したりする必要があります。

英語を使って考えを組み立て、他者と議論する力を段階的に身につけていきます。

国際コースへの進級では、英語力だけでなく、本人の学習意欲も重視されています。

また、高校の国際コースは、ほかのコースから学年ごとに編入することも可能です。

中学入学時点で国際コースへの進学を決めていなくても、英語学習を続ける中で関心が高まれば、高校段階で選択肢を考えることができます。

学校には海外での学習機会もあります。

中学3年生と高校1年生の希望者を対象として、1月から3月にかけて約3か月間、ニュージーランドで学ぶターム留学が設けられています。

また、アメリカ・オレゴン州のWest Linn高校とのオンライン交流や、ドイツの高校との文通交流なども行われています。

地元鎌倉の寺社で外国人観光客を案内する「English Guide」は、身につけた英語を実際に使う活動です。

北鎌倉女子学園の英語教育は、授業で基礎を学び、校内で使い、地域や海外で発信するという複数の機会を組み合わせています。

音楽コースと学習支援|中1からの個人レッスンと一般教科を両立する

北鎌倉女子学園の音楽コースは、1965年に中学校に設置されました。

中学生として一般教科を学びながら、専攻する楽器や声楽などの実技レッスンを受け、音楽理論や聴音、ソルフェージュを専門的に学びます。

音楽コースの特徴は、中学1年生から専門実技の個人レッスンを学校の教育課程の中で受けられることです。

一般的に、音楽大学への進学を目指す場合には、学校外で個人レッスンを受けることもあります。

北鎌倉女子学園では、中学校から専門教育を組み込むことで、一般教科の学習と音楽の専門学習を同じ学校生活の中で進めます。

中学校の音楽専門科目は次のように構成されています。

科目中学1年中学2年中学3年
実技レッスン(専門・副科)222
楽典--1
ソルフェージュ-11
聴音222

※数字は週あたりの授業時間数です。実技レッスンには専門実技と副科実技が含まれます。

「聴音」とは、演奏された音を聴き取り、音の高さや長さ、リズムなどを楽譜に書き表す学習です。

「ソルフェージュ」は、楽譜を読む力や音を正確に聴き取る力、音楽を理解して表現するための基礎能力を養う学習です。

「楽典」では、音符や拍子、音階、調、和音など、音楽を理解するための理論を学びます。

例えば、ピアノで一つの曲を演奏する場合、指を動かす技術だけでなく、楽譜に書かれた和音や旋律の構成、曲の特徴を理解することも重要です。

音楽コースでは、個人レッスンで演奏技術を磨きながら、聴音や楽典などを通して、楽曲を理解する力も育てます。

専攻には、ピアノ、声楽、弦楽器、管楽器、打楽器、作曲などがあります。

中学校で基礎を学んだ後は、高校音楽科へ進み、さらに専門的な学習を重ねることができます。

高校では音楽史や和声学、合奏・合唱、演奏研究などの科目も加わります。

和声学とは、複数の音をどのように組み合わせるか、和音がどのようにつながっていくかを学ぶ分野です。作曲や演奏の解釈にも関わる重要な学習になります。

また、音楽コース・音楽科では、授業やレッスンの成果を発表する機会も設けられています。

定期演奏会は鎌倉芸術館で開催され、生徒による独奏、合奏、合唱などが披露されます。

さらに、著名な演奏家を招いた公開講座も実施されています。

音楽を専門的に学ぶ生徒にとっては、普段の個人レッスンだけでなく、ほかの演奏家の表現に触れたり、人前で演奏したりする経験も重要です。

ただし、音楽コースでは一般教科に加えて専門実技の練習が必要になるため、時間の使い方には工夫が求められます。

学校でのレッスンだけで演奏技術が完成するわけではなく、日々の自主練習も欠かせません。

また、音楽コースは一般の先進コースとは学費や入試方法が異なります。中学受験では専攻別の実技試験が課されるため、受験を考える場合には事前の準備が必要です。

北鎌倉女子学園では、音楽コースへの進学を考える小学生を対象に、個人レッスンや聴音、ソルフェージュを体験できる受験講習会も実施しています。

音楽を専門的に学びたい場合には、こうした機会を利用して、授業や実技指導の内容を確認するとよいでしょう。

一方、先進コース・音楽コースのどちらでも、一般教科の基礎学力を定着させることは重要です。

北鎌倉女子学園では、少人数の学校環境を生かして、補習や講習、放課後の学習支援を設けています。

主な学習支援には、次のようなものがあります。

学習支援主な内容
通常授業での個別対応生徒の理解度を確認しながら授業を進める
補習・特別講習理解が不十分な単元の復習や、発展的な学習への対応
長期休暇中の講座教科の復習、弱点補強、進路に向けた学習
卒業生チューター自習室での質問対応や学習支援
デジタル学習教材英文法の学び直し、英検対策、授業内容の復習
自習室授業前後や放課後の自主学習

英語では、学校独自のデジタル教材に加え、スタディサプリなどの学習サービスを利用しています。

理解できていない文法事項をもう一度学習したり、習熟度に応じて発展的な内容へ進んだりすることができます。

また、自習室には卒業生チューターが配置される時間があり、わからない問題について質問することもできます。

中学生にとって、わからない問題が出てきたときに、どのように質問し、解決するかは学習習慣を身につけるうえで重要です。

例えば、数学の文章題が解けなかった場合、答えだけを教えてもらうのではなく、問題文のどの条件を使えばよいのか、どの部分まで理解できているのかを整理する必要があります。

こうした学習を重ねることで、自分の苦手な部分を見つけ、必要な復習を進める力も育てていきます。

ただし、少人数校だからといって、授業が常にマンツーマンで行われるわけではありません。通常授業はクラス単位で実施され、個別指導や補習にはそれぞれの仕組みがあります。

北鎌倉女子学園では、先進コースで英語・ICT・探究学習を深める生徒と、音楽コースで専門実技に取り組む生徒が、同じ学校の中で学んでいます。

中学校段階では一般教科の基礎を身につけ、高校では進路に応じて専門性を高めていきます。

英語や情報技術を使って新しい課題に取り組みたい子と、音楽を専門的に学びながら一般教科も大切にしたい子が、それぞれの方向で学びを深められることが、北鎌倉女子学園のカリキュラムを特徴づけています。

学習環境と施設設備|English Room、音楽館、自習室、カフェテリアとICT環境

北鎌倉女子学園中学校のキャンパスは、鎌倉市山ノ内の緑豊かな丘の上にあります。周囲には鎌倉台峯の樹林が広がり、校舎の窓からは北鎌倉の山々を望むことができます。

1940年創立の歴史を持つ学校ですが、校内施設は近年大きく更新されています。2018年以降の学校改革では、普通教室や職員室の改修、ICT環境の整備、音楽校舎のリニューアルなどが進められました。

特に特徴的なのが、外国人教員と交流できる「English Room」、3Dプリンターやドローンなどを備えた「プログラミングラボ」、専門的な音楽教育を支える「音楽館」です。

また、静かに勉強するだけでなく、友人と相談しながら学べる自習室、約100席のカフェテリア、教員へ質問しやすい職員室など、日常生活を支える施設も設けられています。

先進コースと音楽コースという異なる教育課程を持つ北鎌倉女子学園では、それぞれの学びに応じた専用施設と、中高の生徒が共通して利用する生活空間が組み合わされています。

リニューアルされた普通教室とICT環境|iPad・プログラミングラボ・自習室

北鎌倉女子学園では、2018年以降の学校改革の一環として、普通教室や職員室などの学習環境を整備してきました。

普通教室は机と椅子を含めてリニューアルされ、プロジェクターなどのICT機器が設置されています。

黒板や教科書を使った授業に加え、画像や動画、デジタル資料などを提示しながら学ぶことができます。

例えば、理科では実験や自然現象の映像を見ながら内容を理解したり、社会では地図や統計資料を画面に表示して比較したりすることができます。

また、生徒が作成した資料を教室の画面に映し、ほかの生徒に向けて発表することもできます。

北鎌倉女子学園では、生徒が1人1台のiPadを使用し、校内のWi-Fi環境を活用して授業や家庭学習に取り組んでいます。

設備・サービス主な用途
iPad授業資料の閲覧、課題作成、調べ学習、発表資料の制作など
校内Wi-Fi授業や校内でのインターネット利用
プロジェクター・電子黒板教材の提示、生徒の発表、映像を使った学習
プログラミングラボプログラミング、デジタル作品の制作、ものづくり
ICTルームパソコンを利用した情報処理やデジタル技術の学習
オンライン学習教材授業内容の復習、英語学習、個人の進度に応じた演習

先進コースでは、中学校の段階からICTを使った学習に取り組みます。

中学1年生ではタイピングやアプリケーションの基本的な操作を学び、中学2年生ではプログラミング、中学3年生ではデータの整理や分析などへと学習を発展させていきます。

こうした授業のために設けられているのが、「プログラミングラボ」です。

プログラミングラボには、3Dプリンター、ドローン、プログラミング教材などが用意されています。

3Dプリンターは、コンピューター上で作成した立体的なデザインを、実際の立体物として出力する機器です。

例えば、自分で考えた形の小物や模型をデジタルデータとして設計し、その形を出力して確かめることができます。

平面の画面上では問題なく見えた設計でも、実際に立体物にしてみると、部品が薄すぎたり、組み合わせがうまくいかなかったりすることがあります。

そこで設計を修正し、もう一度制作するという過程を経験できます。

また、プログラミングによってドローンや小型のロボットを動かす学習では、自分が考えた命令と、機器の実際の動作との関係を理解します。

プログラミングは、単にコンピューターへ文字を入力することではありません。目的を達成するために必要な動作を順序立てて考え、それを命令として表す学習でもあります。

北鎌倉女子学園では、こうした活動を通して、ICTを使って情報を整理したり、自分の考えを形にしたりする力を養っています。

さらに、学習施設として特徴的なのが、「話のできる自習室」です。

一般的な自習室では、私語を控えて一人で静かに勉強することが基本です。

北鎌倉女子学園では、そのような学習空間に加え、友人と会話しながら勉強できるスペースを設けています。

例えば、数学の問題について友人と解き方を説明し合ったり、英語の発表に向けて原稿を確認したりすることができます。

総合探究のグループ活動では、集めた情報を比較したり、発表資料の構成を相談したりする場所としても利用できます。

一方、静かに集中して勉強したい場合には、図書室や個人学習用のスペースを使うことができます。

学習内容によって、一人で考える時間と、ほかの人と話しながら考える時間を使い分けられる構成です。

また、自習室には卒業生チューターが配置される時間があり、わからない問題について質問することもできます。

卒業生チューターは、北鎌倉女子学園で学んだ経験を持つ大学生などが担当します。

中学生にとっては、先生とは少し違う立場の先輩へ質問できる機会です。学習内容だけでなく、試験勉強の進め方や高校での生活などについて相談するきっかけにもなります。

自習室は、最終下校時刻である18時まで利用できます。

ただし、チューターが常に在室しているわけではなく、指導を受けられる時間は配置状況によって異なります。

また、普通教室だけでなく職員室もリニューアルされています。

職員室には、生徒からの質問や相談を受けるカウンター、個別指導用のブースが設けられています。

授業でわからなかった内容を質問する場合や、学習方法について相談したい場合などに利用できます。

生徒と教員が話をする場所を職員室の中に設けるのではなく、質問しやすいカウンターやブースを整備している点が特徴です。

このほか、校内には生徒ラウンジもあります。

生徒ラウンジは、グループワークや話し合いなどに使用するほか、休み時間に友人と過ごす場所としても利用されています。

北鎌倉女子学園では、個人学習、自習中の質問、グループでの話し合い、ICTを使った制作活動など、学習方法に応じて場所を使い分けられるようになっています。

専門音楽教育を支える音楽館|防音レッスン室・練習室と伝統文化の施設

北鎌倉女子学園の施設で、音楽コースの生徒にとって特に重要なのが「音楽館」です。

中学校の音楽コースと高校音楽科では、一般教科に加え、ピアノや声楽、弦楽器、管楽器、打楽器、作曲などの専門的な音楽教育を受けます。

そのため、普通教室とは別に、個人レッスンや自主練習、音楽理論の授業などを行う専用施設が必要になります。

北鎌倉女子学園では、従来の中学校舎を改修し、2019年に新しい音楽校舎を完成させました。

音楽館には、専門実技を学ぶためのレッスン室、個人練習室、音楽の授業を行う教室などが設けられています。

施設主な設備・用途
音楽館エントランスグランドピアノを設置した開放的な空間。演奏会や来校者を迎える際にも利用
レッスン室専攻別の個人レッスンや実技指導
練習室休み時間・放課後の自主練習
音楽教室音楽理論、ソルフェージュ、聴音などの授業
ピアノなどの楽器実技レッスン、演奏練習、授業での利用
映像設備オペラや演奏映像の視聴、音楽作品の学習

音楽館のレッスン室には防音設備が施されています。

窓は二重構造になっており、出入口の扉も防音性を考慮した仕様です。

例えば、隣の部屋でピアノの練習をしているときに、別の部屋では声楽のレッスンを行う場合があります。

音楽を専門的に学ぶ環境では、複数の部屋で同時に演奏や練習をするため、ほかの部屋から聞こえる音を抑えることが重要になります。

レッスン室にはピアノが備えられており、講師による個人指導に使用されます。

ピアノ専攻では、講師が演奏のお手本を示し、生徒が同じ曲を弾きながら音の出し方や表現を確認することもできます。

また、音楽館には9室のレッスン室と12室の練習室が整備されています。

練習室は、授業のない時間や放課後の自主練習にも利用できます。

音楽を専門的に学ぶ場合、学校で個人レッスンを受けるだけでは十分ではありません。

レッスンで教わった内容を自分で繰り返し練習し、次の授業までに技術を身につけていく必要があります。

例えば、ピアノで難しい部分を練習する場合には、短時間でも毎日繰り返して指の動きや音のつながりを確認することが大切です。

自宅での練習に加え、学校内でも練習できることは、日々の学習計画を立てるうえで役立ちます。

ただし、練習室は共用施設であるため、希望する時間に必ず使用できるとは限りません。利用方法や空き状況については、学校のルールに従う必要があります。

音楽館の教室にはプロジェクターも備えられています。

オペラや演奏会などの映像を視聴し、音楽の構成や演奏表現、舞台上での動きなどを学ぶことができます。

また、音楽館の窓からは北鎌倉の山々が見えます。

日々の練習に取り組む生徒にとって、練習室を出れば木々や山の景色が広がるという環境です。

専門的な音楽教育に加えて、北鎌倉女子学園では日本の伝統文化に触れられる施設も整えています。

その代表が、「千草庵(ちぐさあん)」です。

千草庵は、大正時代に建てられた数寄屋造りの純日本家屋です。

数寄屋造りは、茶室建築の考え方を取り入れた日本の伝統的な建築様式です。木材や和室の造りを生かし、自然素材の表情を重視する特徴があります。

北鎌倉女子学園では、千草庵を日本文化部や箏曲部の活動に利用しています。

また、同窓会や保護者の懇親会などにも使用されています。

例えば、箏曲部では和楽器である箏の演奏に取り組みます。

洋楽器を中心に学ぶ音楽館とは異なり、千草庵では和室という空間の中で日本の伝統音楽や文化に触れることができます。

同じ学校の中に、近代的な設備を備えた音楽館と、大正時代の建築を利用した千草庵があることは、北鎌倉女子学園らしい施設構成です。

また、体育施設としてはグラウンド、体育館、講堂などがあります。

グラウンドは鎌倉台峯の緑に囲まれた場所にあり、体育の授業や運動部の練習、体育祭などに利用されています。

体育館は3階にメインフロアとサブフロアを備え、複数のクラスが同時に授業を行える構造です。

1・2階には運動部の部室が設けられています。

講堂は入学式や朝礼などの学校行事に使用するほか、ダンスの授業や運動部の活動場所にもなっています。

学校全体の施設を整理すると、次のようになります。

施設主な利用場面
音楽館個人レッスン、音楽専門授業、自主練習
千草庵日本文化部、箏曲部、同窓会・保護者の行事
グラウンド体育の授業、体育祭、球技大会、運動部
体育館体育の授業、バスケットボールなどの運動部活動
講堂入学式、朝礼、ダンス、学校行事など

北鎌倉女子学園では、先進コースのICT教育に対応した設備だけでなく、音楽コースの専門教育や、日本の伝統文化に触れる活動のための施設も設けられています。

同じ校内でデジタル技術、専門音楽、日本文化など、異なる分野に触れられる環境です。

English Room・図書室・カフェテリア|昼休みから放課後まで利用できる生活空間

北鎌倉女子学園では、授業以外の時間を過ごす施設も整備されています。

特に特徴的なのが、外国人教員と英語で交流できる「English Room」と、昼食を購入できる「カフェテリア」です。

また、図書室や進路指導室、自習室など、読書や学習、進路について考えるための施設も設けられています。

English Roomは、昼休みや放課後に外国人教員と交流できる専用の部屋です。

北鎌倉女子学園では、複数の外国人教員が常勤し、通常の英語授業だけでなく、English Roomでの活動にも関わっています。

English Roomでは、英語で会話をしたり、ゲームや映画を楽しんだりすることができます。

また、英検やTEAPなどの資格試験に向けたトレーニングを受ける機会もあります。

英語の授業では、文法や語彙を正確に理解することが大切です。

一方、日常会話では、自分が知っている単語を使って相手に伝えたり、わからない表現について質問したりする必要があります。

例えば、昼休みに外国人教員と週末の出来事について話す場合、教科書の例文をそのまま読むのではなく、自分の経験に合わせて英文を考えることになります。

最初は短い文章でしか話せなくても、同じ場所へ繰り返し通うことで、少しずつ英語で会話することに慣れていくでしょう。

English Roomは、特に国際コースへ進みたい生徒や、英検の上位級に挑戦したい生徒にとっても利用できる場所です。

ただし、外国人教員が常に個別指導をしてくれる部屋というわけではありません。通常の交流活動や資格試験対策など、活動内容に応じた利用となります。

次に、読書や調べ学習の中心となるのが図書室です。

図書室は50周年記念館の中に設けられています。

文学作品や各教科に関する書籍などを収蔵し、日常的な読書や授業での調べ学習に利用されています。

中学校では、総合探究「KGプロジェクト」で自分の研究テーマを設定し、資料を集めて考察する活動があります。

例えば、鎌倉の歴史について調べる場合、インターネットで得られる情報だけではなく、歴史資料や地域に関する書籍を読むことも必要になります。

図書室では、関心のある分野について複数の資料を調べたり、静かな環境で読書したりすることができます。

また、図書委員会では「図書だより」を発行しています。

生徒が本を紹介する活動を通して、ほかの生徒が新しい作品や分野を知るきっかけにもなっています。

さらに、大学進学を考える高校生のために進路指導室も設けられています。

進路指導室には大学案内や入試の過去問題集、参考書などが用意されています。

北鎌倉女子学園では、一般の4年制大学に加え、音楽大学や芸術系大学を目指す生徒もいます。

また、高校の先進・特進・国際コースと音楽科では、大学進学に必要となる科目や準備の内容が異なります。

進路指導室は、大学の学部・学科や入試方式を調べ、本人に合った進路を考えるための場所です。

校内には、学校生活や友人関係などについて相談するためのカウンセリングルームも設けられています。

中学校入学後には、学習内容の難化だけでなく、新しい友人関係や生活リズムへの変化もあります。

少人数の学校であっても、人間関係の悩みや学習面の不安が生じないわけではありません。

担任や教科担当の先生に相談することに加えて、専門的な相談窓口を利用できることも、学校生活を支える仕組みの一つです。

そして、毎日の生活に関わる施設として、多くの生徒が利用するのがカフェテリア(食堂)です。

北鎌倉女子学園のカフェテリアには、約100席が設けられています。

昼食は家庭からお弁当を持参することもできますが、校内で温かい食事を購入することもできます。

日替わり定食、カレーライス、麺類などが提供され、昼休みには中学生・高校生が利用しています。

項目内容
座席数約100席
基本営業日月曜日~金曜日
利用対象中学生・高校生
主な食事日替わり定食、カレーライス、麺類など
軽食・飲料パン、飲料、アイスクリームなどの販売設備
支払方法食券購入。現金・交通系ICカードなどに対応

メニューの種類や価格は変更される場合がありますが、2026年6月に開催された学園生活体験会では、次のようなメニューが用意されました。

メニュー販売価格の例
ハンバーグ定食480円
明太子パスタ380円
チキンカレー380円
コロッケバーガー220円
チュロス150円
あげもち150円

※2026年6月の学園生活体験会で提供されたメニューと価格です。通常営業時のメニューや価格を示すものではありません。

北鎌倉女子学園では、昼休みが12時10分から12時55分までの45分間となっています。

生徒は、この時間にお弁当を食べたり、カフェテリアを利用したりします。

例えば、家庭でお弁当を用意できなかった日には、校内で昼食を購入することができます。

また、放課後に部活動へ参加する場合には、軽食や飲料を購入できる設備もあります。

ただし、カフェテリアの座席数は約100席であり、中高の生徒全員が同時に着席できる規模ではありません。

利用する時間帯によっては混雑することも考えられるため、昼食を購入する際には販売方法や利用ルールに従う必要があります。

また、食物アレルギーがある場合には、提供されるメニューの原材料や対応方法を事前に確認しておきたいところです。

カフェテリアでは、食事をするだけでなく、友人と会話したり、放課後に休憩したりすることもできます。

教室とは異なる場所で生徒同士が過ごせることは、学校生活の中で気分を切り替える機会にもなります。

北鎌倉女子学園には、English Roomで外国人教員と会話し、図書室で本を読み、自習室で勉強し、カフェテリアで昼食をとるという、異なる目的に応じた空間があります。

それぞれの施設がすべての生徒に同じように利用されるわけではありませんが、本人の興味や生活に合わせて過ごす場所を選べます。

また、学校の最終下校時刻は18時です。

授業終了後に自習室で勉強したり、部活動へ参加したりする場合には、帰宅時間や家庭学習とのバランスを考える必要があります。

学校見学では、教室や音楽館などの専門施設だけでなく、カフェテリアや自習室、English Roomなど、日常的に利用する場所も確認しておくとよいでしょう。

北鎌倉女子学園の施設は、ICTを利用した授業、専門的な音楽教育、友人との共同学習、日々の食事や休息など、それぞれの目的に応じて整備されています。

北鎌倉の自然に囲まれた環境で、自分の関心に合った施設を使いながら学びを深められることが、この学校の学習環境を特徴づけています。

学校生活と行事|「ごきげんよう」の伝統、文化祭、台湾修学旅行とEnglish Guide

北鎌倉女子学園中学校では、日々の教科学習に加えて、体育祭や文化祭、合唱コンクール、宿泊研修、海外交流など、さまざまな学校行事が行われています。

学校生活の始まりを告げるのは、伝統のあいさつ「ごきげんよう」。中学校では1学年40~50名程度の生徒が学び、学校行事では高校生と一緒に活動する機会もあります。先輩や後輩と協力しながら、学年を越えた関係を築いていく学校生活です。

行事の中でも特徴的なのが、生徒主体で企画・運営する文化祭、音楽コースの専門教育を生かした演奏会、そして鎌倉を訪れる外国人観光客へ英語で地域の歴史や文化を伝える「English Guide」です。

また、中学2年生では奈良・京都での歴史学習、高校2年生では台湾への修学旅行が行われています。希望者にはニュージーランドへの約3か月間のターム留学も用意されており、国内外で実際に見聞きしたことを学習につなげる機会があります。

「ごきげんよう」から始まる学校生活|1日の時間割と年間行事

北鎌倉女子学園では、「ごきげんよう」というあいさつが日常的に使われています。

朝の登校時や教員との会話、友人同士のやり取りなどで交わされる言葉で、学校の伝統の一つとなっています。

現在の制服は、2019年に導入されたコシノジュンコ氏のデザインです。ブレザーを基本とし、中学生はリボン、高校生はネクタイを着用します。スカートとスラックスには複数の選択肢があり、夏服にはセーラー型のブラウスも用意されています。

昔ながらのあいさつを受け継ぎながら、制服や授業、ICT環境などは時代に合わせて変わってきました。

学校の1日は、北鎌倉駅から緑に囲まれた坂道を上って登校するところから始まります。

朝8時25分には朝学習が始まり、中学1年生から高校2年生までは5分間の学習に取り組みます。

中学2年生から高校2年生では、「スタディサプリENGLISH」を使った英語学習も取り入れられています。短い時間ですが、毎日繰り返すことで語彙や表現の定着を図る仕組みです。

北鎌倉女子学園の基本的な1日の流れは次のとおりです。

時刻学校生活内容
8:25朝学習・ホームルーム5分間の朝学習や連絡事項の確認
8:40午前授業45分授業を4時限
12:10昼休み45分間。お弁当やカフェテリアを利用
12:55ごろ午後授業45分授業を3時限
放課後ホームルーム・清掃連絡事項の確認、教室などの清掃
放課後部活動・自習クラブ活動、自習室での学習、教員への質問など
18:00最終下校学校を出る時刻

北鎌倉女子学園は2学期制を採用しており、月曜日から金曜日までの週5日授業を基本としています。

土曜日は自由登校日です。通常の授業を受ける日ではありませんが、学校行事や特別講座、部活動、自習などのために登校する場合があります。

昼休みには、お弁当を持参するほか、校内のカフェテリアを利用することもできます。

カフェテリアには約100席があり、日替わり定食やカレー、麺類などが提供されています。昼食後には友人と過ごしたり、English Roomで外国人教員と交流したりする生徒もいます。

午後の授業が終わると、ホームルームや清掃を行います。

掃除は生徒自身が担当します。自分たちが毎日使う教室や校内の施設を整え、次の日も気持ちよく使えるようにする時間です。

放課後は、部活動に参加する生徒、自習室で勉強する生徒、English Roomを利用する生徒など、それぞれの活動に分かれます。

最終下校時刻は18時です。音楽コースの生徒は、授業のほかに専門実技の練習が必要となるため、放課後の時間をどのように使うかも重要になります。

年間を通して見ると、北鎌倉女子学園では中高共通の行事と、学年・コースごとの行事が組み合わされています。

時期主な行事内容
4月入学式、新入生歓迎会、中学1年生宿泊研修学校生活への適応、先輩との交流、仲間づくり
5月遠足、創立記念日、体育祭校外活動や中高合同の競技・応援
6月前期中間試験、英語検定、漢字検定学習内容の確認、資格取得
7月音楽鑑賞会、中学生徒総会、数学検定芸術鑑賞、生徒会活動、学習成果の確認
8月夏期講習、Summer English Seminar学習の復習・発展、英語活動
9月合唱コンクール、前期期末試験クラスでの音楽活動、前期の学習成果の確認
10月後期始業式、文化祭、音楽コース演奏会生徒による企画・展示、舞台発表、演奏
11月球技大会、考古学ワークショップ、定期演奏会運動行事、歴史学習、音楽発表
12月中学2年生奈良・京都歴史学習、後期中間試験歴史・文化の現地学習、教科学習の確認
1月英語検定、計算コンテスト、ニュージーランドターム留学資格・学力の確認、希望者による海外留学
2月English Festival、スピーチ大会、送別会英語による発表、学年を越えた交流
3月総合探究発表会、学年末試験、中学課程修了式探究成果の発表、1年間の学習のまとめ

※行事の開催月や内容は年度によって変更される場合があります。高校では台湾修学旅行や海外研修、音楽科の演奏会なども実施されます。

年間行事を見ると、文化祭や体育祭のように学年全体で参加する活動だけでなく、英語や探究、音楽など、日々の学習と結びつく発表の機会が多いことがわかります。

また、北鎌倉女子学園には「みどり会」と呼ばれる生徒会組織があります。

生徒会では、学校行事の企画・運営や新入生歓迎会などに取り組んでいます。中学校では全校討論を行う生徒総会も設けられ、学校生活について自分たちの意見を考える機会があります。

2026年4月17日の新入生歓迎会では、部活動による舞台発表や各団体の紹介が行われました。新入生はその後、興味を持ったクラブを見学し、入学後の活動を選ぶ機会を得ています。

中学校に入学したばかりの生徒にとっては、先輩の活動を実際に見ることが、学校生活に慣れるきっかけにもなります。

体育祭・文化祭・音楽行事|生徒が企画し、仲間とつくり上げる学校行事

北鎌倉女子学園の学校行事では、生徒自身が準備や運営に関わることを大切にしています。

その代表が、5月の体育祭と10月の文化祭です。

体育祭は、中学生と高校生が一緒に参加する行事です。

色別のチームに分かれて競技に取り組むほか、応援団による演技や、学年を越えた種目などが行われます。

体育祭には、玉入れやリレーなどの競技のほか、応援合戦、高校3年生による伝統の「カドリール」などがあります。

カドリールは、複数の組が隊形を変えながら踊るヨーロッパ由来の舞踊です。

北鎌倉女子学園では、高校3年生が体育祭で披露する伝統的な演目として受け継がれています。

競技で得点を競うことだけでなく、集団で動きを合わせて一つの演技を完成させることも、体育祭の重要な要素です。

また、応援団では上級生が中心となって下級生をまとめます。

2026年度の体育祭では、高校3年生が黄色組の応援団を率いて優勝するなど、生徒が主体となって活動しました。

中学1年生のときには先輩に教わりながら参加していた生徒も、学年が上がるにつれて後輩を指導する立場になります。

中高6年間の学校生活では、毎年同じ行事に参加していても、担う役割が少しずつ変わっていきます。

そして、秋に開催される文化祭は、北鎌倉女子学園の学校生活を知るうえで重要な行事です。

文化祭では、クラスや部活動ごとに企画を考え、展示や物品販売、舞台発表などを行います。

2026年度の文化祭は、10月17日(土)・18日(日)の2日間にわたって開催されました。

スローガンは「一祭合祭」。クラスや部活動による企画展示、講堂での舞台発表、PTAのバザー、同窓会による販売などが行われました。

2026年度文化祭内容
開催日2026年10月17日(土)・18日(日)
開催時間10:00~16:00
スローガン一祭合祭
クラス企画展示、体験型企画、販売など
部活動企画作品展示、舞台発表、演奏など
音楽関連企画音楽科のシンフォニアコンサートなど
保護者・卒業生はるひ会のバザー、松韻会の販売など

2026年度には、生徒の販売企画や同窓会の企画で交通系ICカードによる決済も導入されました。

文化祭では企画を考えるだけでなく、予算や材料の準備、来場者への対応、販売方法なども考える必要があります。

例えば、クラスで商品を販売する場合、何を作るかだけでなく、必要な材料をどの程度購入するか、販売価格をいくらにするか、どのように来場者へ案内するかを決めなければなりません。

展示や舞台発表でも、内容を考え、準備の進め方を決め、限られた時間の中で完成させる必要があります。

文化祭の準備では意見が分かれることもありますが、ほかの生徒と相談しながら一つの企画を形にしていく経験になります。

また、北鎌倉女子学園の文化祭は、先進コースと音楽コースの活動を同じ日に見ることができる行事でもあります。

先進コースの生徒によるクラス企画や展示に加え、音楽コース・音楽科の生徒が演奏を披露します。

2025年度には、音楽ホールでのシンフォニアコンサートや音楽科のミュージカル、生徒・教職員が特技を発表する企画なども行われました。

音楽コースの専門的な演奏を、同じ学校に通う生徒や保護者、受験生が聴けることも、この学校の文化祭を特徴づけています。

また、文化祭以外にも、音楽に関する行事が年間を通して設けられています。

中学校では9月に合唱コンクールが行われ、クラスで一つの曲を練習して発表します。

音楽コースの生徒は専門的な音楽教育を受けていますが、合唱コンクールではコースを問わず、クラスで協力して演奏をつくり上げます。

合唱では、自分が正しい音程で歌うだけでなく、ほかの人の声を聞きながら音量や表現を合わせる必要があります。

普段の授業では気づかなかった友人の得意なことを知る機会にもなるでしょう。

音楽コースでは、学年別のクラスコンサートや定期演奏会、卒業演奏会なども行われています。

2026年度の定期演奏会は第61回を迎え、11月14日に開催されます。

専門実技のレッスンで身につけた技術を人前で披露する経験は、演奏技術を確かめる機会であると同時に、舞台での振る舞いや表現力を磨く時間にもなります。

体育祭、文化祭、合唱コンクール、音楽コースの演奏会は、それぞれ内容が異なります。

しかし、いずれも準備や練習を積み重ね、ほかの生徒と協力し、本番で成果を発表するという共通点があります。

北鎌倉女子学園では、学校行事が授業とは異なる形で生徒の役割や得意分野を広げる機会になっています。

奈良・京都の歴史学習と国際交流|鎌倉から日本、そして海外へ

北鎌倉女子学園では、教室を離れて実際の場所を訪れる校外学習や、英語を使った交流活動にも取り組んでいます。

中学1年生では、入学後に宿泊研修を実施します。

新しい学校生活が始まったばかりの時期に、教室とは異なる環境で友人と過ごし、共同生活やグループ活動を経験します。

1学年の人数が比較的少ない北鎌倉女子学園では、同じクラスだけでなく、学年の生徒同士が互いを知る機会にもなります。

また、中学1年生には考古学ワークショップや北鎌倉の山歩きなど、地域の自然や歴史に関わる活動も用意されています。

学校の周辺には、円覚寺や浄智寺、明月院などの寺院があり、鎌倉時代の歴史や文化を身近に感じることができます。

その環境を生かした学習は、通常の社会科や理科、総合探究の学習ともつながっています。

中学2年生になると、奈良・京都での歴史学習が行われます。

鎌倉で日本の歴史に触れてきた生徒が、奈良や京都を訪れ、古代から中世にかけての文化や建築、宗教の歴史を学びます。

例えば、2024年12月の研修では、法隆寺、薬師寺、唐招提寺、平等院などを訪れました。

法隆寺では飛鳥時代の建築や仏像を見学し、薬師寺では寺院の歴史や仏教に関する話を聞いています。

また、平等院では鳳凰堂を訪れ、教科書や硬貨の図柄などで知っている建築物を実際に見る経験をしました。

歴史の学習では、建物の名前や建立された年代を覚えることも必要です。しかし、現地を訪れると、建物の大きさや周囲の地形、柱や屋根の構造など、写真だけではわからないことに気づきます。

北鎌倉女子学園では、訪問先について事前に調べ、iPadで資料をまとめる学習にも取り組んでいます。

例えば、寺院の歴史や建築の特徴について調べ、現地で実際に見たことと比較することで、知識を深めることができます。

また、奈良・京都での研修では、鎌倉との文化的なつながりについて考えることもできます。

鎌倉は武家政権が成立した都市であり、奈良・京都はそれ以前から政治や文化の中心となってきた都市です。

異なる時代の歴史が残る場所を訪れることで、日本の文化がどのように受け継がれてきたのかを考える機会になります。

そして、高校2年生では台湾修学旅行が実施されています。

2025年12月には、高校2年生が台湾を訪れ、台北の中正紀念堂や忠烈祠、龍山寺などを見学しました。

台湾の歴史や文化、宗教について学ぶとともに、日本との共通点や違いについて考える研修です。

例えば、台湾の寺院や街並みを見学する際には、日本の建築や生活文化との違いに気づくことがあります。

また、現地で人々の暮らしに触れることによって、教科書で学んだ歴史や文化が現在の社会とどのようにつながっているかを考えることができます。

中学2年生の奈良・京都歴史学習と、高校2年生の台湾修学旅行は、訪問する地域や学習内容が異なります。

学年・対象主な研修・活動学習内容
中学1年宿泊研修、北鎌倉山歩き、考古学ワークショップ仲間づくり、地域の自然や歴史への理解
中学2年奈良・京都歴史学習日本の歴史、宗教、文化、建築など
中学3年希望者ニュージーランドターム留学現地校での授業、英語による生活、異文化交流
高校2年台湾修学旅行台湾の歴史・文化・社会への理解
高校生希望者海外短期研修など英語を使った交流、ホームステイ、国際理解

※行き先や実施時期、対象学年、参加条件は年度によって変更される場合があります。

海外での学習をさらに深めたい生徒には、ニュージーランドへのターム留学という選択肢もあります。

これは、中学3年生と高校1年生の希望者を対象とした、約3か月間の留学プログラムです。

1月から3月にかけてニュージーランドの学校で授業を受け、現地で生活しながら英語を使います。

短期間の海外旅行とは異なり、現地校で日々の授業を受けるため、英語で教科の内容を理解したり、クラスメートとやり取りしたりする経験が必要になります。

また、日本と異なる学校生活のルールや生活習慣に合わせることも求められます。

留学は希望制であり、全員が参加する行事ではありません。参加にあたっては、英語力や学習状況、費用などを含めて検討する必要があります。

北鎌倉女子学園には、海外へ行かずに英語を使う機会もあります。

その代表が、「English Guide」です。

English Guideは、生徒が円覚寺や鶴岡八幡宮などで外国人観光客に声をかけ、英語で鎌倉の歴史や文化を案内するボランティア活動です。

土曜日を中心に有志の生徒が参加し、観光客との交流を行っています。

例えば、円覚寺を案内する場合には、寺院の歴史や建築だけでなく、日本の仏教文化についても説明する必要があります。

また、観光客から予想していなかった質問を受けることもあります。

そのような場面では、英語の例文を暗記しているだけでは十分ではありません。質問の意味を理解し、自分が知っていることを整理して伝える必要があります。

外国人観光客へ自分から声をかけることは、最初は緊張するかもしれません。

しかし、相手に説明が伝わり、会話が続く経験を重ねることで、英語を使うことへの抵抗感が少しずつ減っていくでしょう。

このEnglish Guideの活動は、長年の取り組みが評価され、2026年11月3日に鎌倉市から市政功労者表彰を受けました。

学校で学んだ英語を、実際に地域を訪れる人々のために使う活動として継続してきたことが評価されています。

また、校内でも英語を使った発表の機会があります。

中学校では2月に「English Festival」が開催されています。

2026年2月13日のEnglish Festivalでは、生徒が英語による劇や歌などを披露しました。

生徒は前年9月からクラスごとに演目を決め、英語の台詞や歌詞を覚え、昼休みや放課後にも練習を重ねました。

外国人教員の指導を受けながら発音や表現を工夫し、本番では講堂の舞台で発表しました。

普段の授業では短い会話や英文を練習していても、舞台では長い台詞を覚えたり、ほかの生徒の台詞に合わせて話したりする必要があります。

英語で表現する力と、クラスで協力して一つの発表を完成させる力の両方が求められる行事です。

さらに、夏休みにはSummer English Seminar、学年によってはGlobal Study CampやEnglish Immersion Programなど、英語を集中的に使う活動も用意されています。

こうしたプログラムでは、普段の授業とは異なる形で外国人教員やほかの生徒と交流する機会があります。

北鎌倉女子学園の学校行事には、体育祭や文化祭のように仲間と協力する活動、音楽コースの専門性を生かした発表、奈良・京都や台湾での校外学習、英語を使った地域・海外交流などがあります。

その中で特徴的なのは、学校のある鎌倉という地域が、学習や体験の場にもなっていることです。

奈良・京都の歴史学習では、日本の文化を別の地域から見つめ直すことができます。台湾修学旅行や海外留学では、異なる文化や生活習慣に触れます。そしてEnglish Guideでは、身につけた知識と英語力を使い、自分たちが暮らす鎌倉を海外からの訪問者へ紹介します。

学校で学び、実際の場所で確かめ、他者へ伝える。北鎌倉女子学園の行事は、教室で得た知識を自分自身の経験へとつなげる機会になっています。

クラブ活動|バトン部・コーラス部・箏曲部など、中高合同で取り組む多彩な活動

北鎌倉女子学園中学校では、運動部11団体、文化部12団体を中心に、さまざまなクラブ活動が行われています。

バトン部やダンス部のように全国・関東規模の大会への出場経験を持つクラブがある一方、コーラス部、吹奏楽部、箏曲部、日本文化部など、音楽や伝統文化に親しむ活動も充実しています。

特に特徴的なのは、中学1年生から高校3年生までが一緒に活動する中高合同の部活動であることです。

中学生は高校生から技術や活動の進め方を学び、高校生は後輩を指導しながらクラブをまとめる役割を担います。学年の異なる生徒が一つの目標へ向けて活動することで、教室とは違う人間関係が生まれます。

また、部活動は原則として週3日までと定められています。授業や家庭学習、自習室の利用、English Roomでの英会話など、放課後の時間を自分の興味や目標に応じて使えるようにするための仕組みです。

約25の部・同好会と活動ルール|中高合同・週3日を基本とする部活動

北鎌倉女子学園の部活動は、運動部と文化部に大きく分かれています。

学校全体の規模は比較的小さいものの、球技、ダンス、登山、音楽、科学、芸術、日本文化など、異なる分野の活動が用意されています。

主な部活動を一覧にすると、次のようになります。

区分部活動名
運動部新体操部、ソフトテニス部、体操部、卓球部、ダンス部、バスケットボール部、バドミントン部、バトン部、バレーボール部、陸上部、ワンダーフォーゲル部
文化部演劇部、科学部、家庭部、美術部、文芸部、コーラス部、ギター部、漫画研究部、礼法部、吹奏楽部、箏曲部、日本文化部
その他の活動社会科研究同好会、みどり会(生徒会)など

日本文化部には茶道班・華道班・書道班があり、それぞれの活動に参加できます。また、家庭部は調理班と手芸班に分かれて活動しています。

運動部では、バスケットボールやバレーボール、バドミントンといった球技に加え、バトン、新体操、ダンス、体操など、身体を使って表現する活動が多く見られます。

文化部も、吹奏楽や合唱などの音楽活動だけではありません。科学部では実験や研究、家庭部では調理や手芸、美術部や漫画研究部では作品制作など、それぞれの興味に応じた活動を行っています。

北鎌倉女子学園の部活動には、いくつかの共通したルールがあります。

項目活動ルール
基本的な活動日数週3日まで
活動曜日クラブごとに設定
朝練習週3日まで可能
日曜・祝日の活動原則禁止。大会・講習会への参加などは例外
定期試験前・試験期間原則として活動休止
最終下校時刻18時
長期休業中の活動夏休み16日、冬休み6日、春休み9日を上限とする
合宿原則禁止。特別な事情がある場合は学校の許可が必要

大会前などには例外的な活動が認められる場合もありますが、通常の練習は週3日までという方針です。

例えば、バトン部で大会を目指す生徒も、英検の勉強を進めたい生徒も、学校生活の中で部活動とほかの学習を両立させる必要があります。

活動日が週3日までであれば、部活動のない日に自習室で勉強したり、教員へ質問したり、English Roomで外国人教員と会話したりする時間を確保できます。

音楽コースの生徒にとっては、専門実技の個人練習との両立も重要です。

音楽コースでは通常の授業に加えて、専攻楽器や声楽などの練習が必要になります。放課後の活動を選ぶ際には、個人練習の時間も考慮することになります。

また、中高一貫校であるため、中学3年生の夏に一律で部活動を引退する必要がありません。

一般的な中学校では、高校受験に向けて中学3年生の夏から秋に部活動を終えることが多くあります。

北鎌倉女子学園では、併設高校へ進学する場合、中学校から高校へ活動を継続できます。

例えば、中学1年生からバトンを始めた生徒が、高校でも同じクラブに所属し、6年間を通して技術を磨くことができます。

中学時代に先輩から教わったことを、高校生になって後輩へ伝えるという経験もできます。

一方、少人数校では、部活動ごとの人数に差が生じる場合があります。

特に球技では、部員数によって練習内容や大会への参加方法が変わることがあります。希望するクラブについては、中学生の部員数や練習日、対外試合の状況なども確認しておくとよいでしょう。

バトン部・ダンス部・ワンダーフォーゲル部|大会出場から自然体験まで

北鎌倉女子学園の運動部の中で、長く大会実績を積み重ねてきたのがバトン部とダンス部です。

一方、ワンダーフォーゲル部では登山や野外活動に取り組んでおり、球技や演技とは異なる経験ができます。

バトン部は、バトンを回す技術とダンスを組み合わせた演技に取り組むクラブです。

個人技術を磨くバトントワリングコンテストに加え、県大会や関東大会、校内での発表などを目標として活動しています。

バトンは、手や腕を使って金属製の棒を回転させたり、空中に投げ上げて受け取ったりする競技です。

演技では、バトンの操作だけでなく、音楽に合わせた身体の動きや表情、複数人の隊形なども重要になります。

北鎌倉女子学園のバトン部は関東大会への出場経験があり、部員が曲や衣装、演技の構成を考えながら作品づくりに取り組んできました。

2026年度も、6月・11月のバトントワリングコンテストや秋の大会、校内発表に向けて活動しています。

部員の多くは入学後にバトンを始めています。

最初からバトンの操作ができる必要はなく、基本的な回し方や投げ方を身につけ、徐々に難しい技へ挑戦していきます。

例えば、バトンを空中に投げ上げて受け取る動作でも、バトンの回転数や投げる高さ、受け取る位置を調整する必要があります。

個人で技が成功するようになっても、集団演技ではほかの部員と動くタイミングを合わせなければなりません。

自分の技術を磨くことと、チーム全体で一つの演技を完成させることの両方が求められます。

続いて、ダンス部も全国大会への出場・入賞実績を持つクラブです。

ダンス部では、モダンダンスを中心に、バレエの基礎練習、ジャズダンス、ヒップホップなど、さまざまなジャンルに取り組んでいます。

特に力を入れているのが、コンクールに向けた創作ダンスです。

創作ダンスでは、既存の振り付けを正確に踊るだけでなく、作品のテーマを考え、それを身体の動きで表現します。

例えば、絵画や文学作品、社会の出来事などからテーマを見つけ、どのような動きや隊形、音楽を使えば伝わるかを考えます。

北鎌倉女子学園のダンス部は、全日本高校・大学ダンスフェスティバルや全国中学校・高等学校ダンスコンクールなどに出場してきました。

2009年には、全国中学校・高等学校ダンスコンクールで中学校の作品が準入賞2位、高校の作品が準入賞6位となっています。

また、2021年には速水御舟の日本画「炎舞」を題材にした創作作品で全国規模の大会へ出場しました。

絵画から着想を得た作品を身体の動きで表現するという活動には、芸術作品を読み解き、自分たちなりの解釈を加える過程があります。

ダンス部では、演技の技術だけでなく、何を表現したいのかを考えることも重要になります。

一方、自然の中で活動したい生徒には、ワンダーフォーゲル部があります。

ワンダーフォーゲルとは、登山やハイキング、野外生活などを通して自然に親しむ活動です。

北鎌倉女子学園では、鎌倉周辺のハイキングコースや神奈川県内の山などを活動の場としてきました。

過去には大山や尾瀬、上高地などでの山行や、登山に向けた野外調理・宿泊訓練も行われています。

2022年には、校内の日本家屋「千草庵」で野外活動に向けた宿泊訓練を行い、翌朝から大山へ登る活動を実施しました。

登山では、長い距離を歩く体力だけでなく、天候や地形を判断する力も必要です。

例えば、山道では平地と違って急な坂や滑りやすい場所があります。登るときと下るときでは身体の使い方も異なります。

また、複数人で登る場合には、歩く速さが異なる部員同士でペースを合わせる必要があります。

ワンダーフォーゲル部では、こうした自然の中での活動を通して、体力や判断力、仲間と協力する力を身につけていきます。

なお、現在は学校全体の部活動規定で合宿を原則禁止としており、宿泊を伴う活動には学校の許可が必要です。過去に行われた合宿が毎年同じように実施されるわけではありません。

このほかにも、運動部にはソフトテニス部、バスケットボール部、バレーボール部、バドミントン部、卓球部、陸上部、体操部、新体操部があります。

それぞれの活動内容を簡単に整理すると、次のようになります。

クラブ主な活動内容
バトン部バトントワリング、集団演技、県・関東大会への挑戦
ダンス部モダンダンス、創作ダンス、各種コンクールへの参加
新体操部柔軟・基礎運動、手具を使った演技など
体操部床運動、平均台、段違い平行棒などの器械体操
ソフトテニス部基礎練習、ダブルス、対外試合など
バドミントン部ラケット操作、フットワーク、試合形式の練習
バスケットボール部ドリブル・パス・シュート練習、チーム戦術
バレーボール部サーブ・レシーブ・スパイク練習、チームプレー
卓球部基本打法、フットワーク、シングルス・ダブルス
陸上部走る・跳ぶなどの基礎練習、記録向上、大会参加
ワンダーフォーゲル部ハイキング、登山、野外活動、自然観察など

同じ運動部でも、大会での結果を目指す活動と、自然の中で経験を重ねる活動とでは、日々の練習内容が異なります。

例えば、球技ではチーム全体の技術や戦術を高めることが重要になりますが、ワンダーフォーゲル部では野外での安全管理や協力も活動の中心になります。

北鎌倉女子学園の運動部には、身体を動かすことが好きな生徒が、自分の興味に応じて活動を選べる環境があります。

コーラス部・吹奏楽部・箏曲部・日本文化部|音楽と伝統文化に触れる放課後

北鎌倉女子学園の文化部には、専門的な音楽教育を行う学校らしい活動が見られます。

特にコーラス部、吹奏楽部、箏曲部は、校内での発表に加えて、校外の大会や地域での演奏活動にも取り組んでいます。

コーラス部は、中学1年生から高校3年生までの生徒が参加する合唱のクラブです。

週3日を基本として、発声練習や呼吸法、合唱曲の練習などを行っています。

合唱では、各自が正しい音程で歌うだけでなく、ほかのパートの声を聞きながら音量や響きを調整する必要があります。

例えば、ソプラノ・アルトなど複数のパートが異なる旋律を歌う場合、自分の声だけを意識していると、全体の和音がうまくまとまらないことがあります。

互いの声を聞きながら表現を合わせ、一つの曲を完成させていく活動です。

北鎌倉女子学園のコーラス部は、神奈川県合唱祭や神奈川県合唱コンクールなどに参加しています。

2026年8月8日の神奈川県合唱コンクールでは、前年に続いて金賞を受賞しました。

この年の課題曲では立原道造の詩を、自由曲では最果タヒの詩を用いた合唱作品に取り組みました。

詩の内容を読み解き、言葉に込められた感情をどのような声や音楽表現で伝えるかを考えながら練習を重ねています。

なお、2026年は金賞を受賞しましたが、関東大会への出場は果たしていません。金賞受賞と上位大会への進出は必ずしも一致しないため、区別して理解しておく必要があります。

また、コーラス部は地域での演奏活動にも取り組んできました。

鶴岡八幡宮の例大祭で合唱を奉納した実績があり、海外の合唱団との交流も行われています。

チェコの合唱団「カルミナ・ボヘミカ」との共演など、学校外の音楽活動に触れる機会もあります。

学校のある鎌倉という地域と、音楽活動が結びついているクラブの一つです。

吹奏楽部では、管楽器や打楽器を使った合奏に取り組みます。

吹奏楽コンクールや校内発表に向けて、日々練習を重ねています。

吹奏楽は、それぞれの楽器が異なる役割を担当する音楽です。

例えば、トランペットやフルートが旋律を担当する一方、低音楽器が和音の土台を支え、打楽器がリズムをつくることがあります。

自分のパートを正確に演奏するだけでなく、指揮者やほかの楽器の音を聞きながら合わせることが必要です。

北鎌倉女子学園では、入学後に楽器を始める生徒もおり、経験者だけに限定された活動ではありません。

また、音楽コースの生徒が専門実技で学ぶ内容と、吹奏楽部での合奏経験は必ずしも同じではありません。

音楽コースでは専攻楽器や声楽などの個人レッスンを中心に学びますが、吹奏楽部では集団で演奏することが活動の中心となります。

一般教科を学ぶ先進コースの生徒にとっても、学校生活の中で楽器に親しむ機会になります。

北鎌倉女子学園らしい文化部として、箏曲部も挙げられます。

箏曲部では、日本の伝統楽器である箏の演奏を学びます。

活動場所は、校内にある日本家屋「千草庵」です。

千草庵は大正時代に建てられた数寄屋造りの建物で、北鎌倉の自然に囲まれた場所にあります。

箏曲部は週3日活動しており、そのうち1日は外部の専門講師による指導を受けています。

演奏では山田流の奏法を学び、基礎から曲の練習に取り組みます。

箏は、弦を右手の爪で弾いて音を出す楽器です。弦を押して音程を変えたり、弾く位置や強さを調整したりすることで、さまざまな表現ができます。

初めて箏に触れる生徒も、基本的な奏法から学ぶことができます。

新入生歓迎会や文化祭、高校3年生を送る会などが発表の機会となっています。

また、音楽活動だけでなく、日本の伝統文化を学ぶクラブもあります。

日本文化部は、茶道班・華道班・書道班の3つの班から構成されています。

それぞれの班は原則として週1回活動しており、希望する分野を選んで参加できます。

日本文化部の班主な活動内容指導の特徴
茶道班お茶の点て方、いただき方、茶道の作法表千家の専門講師による指導
華道班生け花、季節の花を使った作品制作池坊の専門講師による指導
書道班毛筆、掛け軸、共同作品、文化祭への出展外部講師による指導

茶道班では、千草庵などの和室を利用して、お茶の点て方やいただき方を学びます。

茶道では、道具を扱う順序や所作に意味があります。

例えば、お茶を点てる際には茶碗や茶筅などの道具を決められた順序で扱い、相手へお茶を差し出します。

動作そのものを覚えるだけでなく、相手をもてなすための考え方にも触れます。

華道班では、季節の花を使った生け花に取り組みます。

花の種類や高さ、向き、余白などを考えながら、一つの作品にまとめます。

また、季節に応じてハーバリウムやクリスマスリースなどを制作することもあります。

書道班では、毛筆による作品制作に取り組み、文化祭や書き初めに向けた練習を行います。

日本文化部では、学校生活の中で茶道や華道、書道に触れられるだけでなく、専門講師から継続的な指導を受けることができます。

このほか、家庭部では調理班と手芸班に分かれて活動しています。

調理班では菓子づくりなどに取り組み、手芸班では小物や作品を制作します。

文化祭では、制作した作品の展示やスイーツの販売なども行っています。

例えば、菓子を販売する場合には、レシピを決め、材料を準備し、必要な個数を考える必要があります。

手芸作品でも、完成するまでの時間や材料の量を見積もり、部員同士で分担して制作することになります。

家庭部では、作品づくりの楽しさに加え、文化祭に向けた準備や販売を通して、計画を立てて活動する経験もできます。

また、科学部、美術部、文芸部、漫画研究部、演劇部、ギター部、礼法部なども設けられています。

それぞれの活動分野は異なりますが、共通しているのは、自分の興味がある分野に継続して取り組めることです。

なお、外国人観光客に英語で鎌倉の文化を案内する「English Guide」は、通常の部活動とは別に行われている有志のボランティア活動です。

English Roomで英語を練習し、円覚寺や鶴岡八幡宮などで外国人観光客と交流する活動で、2026年には鎌倉市の市政功労者表彰を受けています。

部活動以外にも、このような地域活動へ参加する機会があることは、放課後や休日の過ごし方を考えるうえで覚えておきたいところです。

北鎌倉女子学園では、約25の部・同好会に加えて、英語を使った交流や地域ボランティアなどにも参加できます。

ただし、活動日数や練習内容、部員数、兼部の可否などはクラブによって異なります。

特に、音楽コースで専門実技を学ぶ生徒や、英語資格の取得を目指す生徒にとっては、授業外の時間をどう使うかが重要になります。

学校見学や文化祭では、興味のある部活動の展示や発表を見たり、実際に活動している生徒から話を聞いたりするとよいでしょう。

中学1年生で初めて取り組む活動が、6年間続ける趣味や得意分野になることもあります。

北鎌倉女子学園の部活動では、中学生と高校生が同じ目標を持って活動しながら、自分の好きなことに時間を使い、学年を越えた関係を築いていくことができます。

進学実績と卒業後の進路|最新の大学合格実績と指定校推薦、音楽系大学への進学

北鎌倉女子学園中学校・高等学校では、先進コース・特進コース・国際コース・音楽科という異なる学びの環境に対応し、生徒一人ひとりの希望に合わせた進路指導を行っています。

卒業後の進路は、国公立大学や一般私立大学、女子大学、音楽大学、医療・看護系大学など多岐にわたります。2026年春には、東京藝術大学4名、横浜市立大学1名、神奈川県立保健福祉大学2名の合格者を出したほか、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、青山学院大学などへの合格実績もあります。

また、北鎌倉女子学園では、一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜を利用した進学も重視しています。142大学・336学部に及ぶ指定校推薦の対象があり、2026年度からは一般選抜を目指す生徒を支援する「チャレンジチーム」も始まりました。

音楽科では、中学段階からの専門教育を生かし、東京藝術大学や桐朋学園大学、東京音楽大学などへ進学しています。一般大学への進学と専門音楽教育による進学という、異なる進路を同じ学校の中で支えていることが北鎌倉女子学園の特徴です。

2026年春の大学合格実績|東京藝術大学4名、国公立7名、私立大学にも幅広く合格

北鎌倉女子学園高等学校の2026年3月卒業生は118名でした。

この年の大学等の合格実績は、大学・海外大学などを合わせて延べ130名、短期大学が1名となっています。

大学等の合格者130名には過年度卒業生3名が含まれています。また、同じ生徒が複数の大学に合格した場合はそれぞれ計上されるため、卒業生118名に対して大学合格者数が130名となっていても、大学進学率が100%を超えることを意味するわけではありません。

まず、直近3年間の卒業生数と大学合格状況を見てみましょう。

卒業年度2025年度
(2026年春)
2024年度
(2025年春)
2023年度
(2024年春)
卒業生数118名111名114名
大学等合格者数130名117名132名
短期大学合格者数1名1名5名
合格者数合計131名118名137名

※大学等の合格者数は延べ人数で、海外大学なども含みます。過年度卒業生の合格者は、2025年度3名、2024年度3名、2023年度5名です。

大学への合格実績と、卒業後に実際に進学した大学は区別する必要があります。

例えば、早稲田大学と別の私立大学の両方に合格した生徒が、どちらか一方へ進学した場合、合格実績には2件が計上されますが、進学者は1名です。

進学状況を見ると、2024年春の卒業生114名のうち85名が4年制大学へ進学し、進学率は74.6%でした。

2025年春には、卒業生111名のうち95名が4年制大学へ進学し、進学率は約85.6%となっています。

卒業年卒業生数4年制大学進学者4年制大学進学率
2024年春114名85名74.6%
2025年春111名95名85.6%

この2年間では、4年制大学への進学率が約11ポイント上昇しています。

ただし、卒業生数が100名程度の学校では、十数名の進路の違いによって進学率が大きく変わります。1年間の数字だけで判断するのではなく、複数年度の進路状況や大学の学部・学科まで確認することが大切です。

続いて、2026年春の主な大学合格実績を見ていきましょう。

大学区分大学名合格者数
国公立大学東京藝術大学4名
神奈川県立保健福祉大学2名
横浜市立大学1名
早慶上智早稲田大学2名
慶應義塾大学1名
上智大学1名
GMARCH青山学院大学2名
学習院大学1名
立教大学1名
法政大学3名
その他の主な私立大学神奈川大学6名
日本大学6名
明治学院大学5名
國學院大學4名
東洋大学3名
成蹊大学2名
女子大学鎌倉女子大学6名
昭和女子大学5名
清泉女子大学5名
フェリス女学院大学5名
津田塾大学1名
主な音楽大学桐朋学園大学6名
東京音楽大学4名
国立音楽大学1名
海外大学韓国外国語大学1名

※2025年度入試(2026年春)の延べ合格者数です。国公立大学の合計は7名、早慶上智は4名、GMARCHは7名となっています。表には主な大学を掲載しています。

国公立大学では、東京藝術大学の音楽学部に4名が合格しています。

東京藝術大学は、美術学部と音楽学部を持つ国立大学です。音楽学部の入試では、一般教科だけでなく専攻別実技や音楽に関する専門能力が問われます。

北鎌倉女子学園は中学校に音楽コース、高校に音楽科を設けており、東京藝術大学への合格実績は、その専門教育の進路の一つとして位置づけられます。

また、神奈川県立保健福祉大学には2名、横浜市立大学には1名が合格しました。

神奈川県立保健福祉大学は、看護、栄養、社会福祉、リハビリテーションなど、医療・福祉分野を学ぶ大学です。

横浜市立大学は、国際商学や国際教養、理学、データサイエンス、医学などの学部を持つ公立大学です。2026年春には国際商学部への進学実績があります。

一般私立大学では、早稲田大学2名、慶應義塾大学1名、上智大学1名の合格者を出しています。

GMARCHでは、青山学院大学2名、学習院大学1名、立教大学1名、法政大学3名でした。

一方、卒業生の進学先を見ると、大学名の難易度だけでは捉えきれない特徴があります。

鎌倉女子大学、昭和女子大学、フェリス女学院大学などの女子大学に加えて、医療・看護系、理工系、芸術系など、進学分野が幅広いことです。

2026年春の進路では、麻布大学の獣医学部、湘南医療大学の薬学部・保健医療学部、湘南鎌倉医療大学の看護学部などへの進学も見られます。

また、神奈川大学や日本大学など、複数の学部を持つ総合大学への進学者もいます。

例えば、同じ日本大学であっても、法学部、理工系学部、芸術学部などでは、入学後の学習内容も卒業後の進路も異なります。

大学合格実績を確認する際には、大学名だけでなく、どのような学部へ進学しているかを見ることが重要です。

北鎌倉女子学園では、文系・理系・医療系・音楽系など、それぞれの希望に応じた進路が見られます。

指定校推薦と一般選抜の両方を支える進路指導|文殊の会・チャレンジチーム・個別面談

北鎌倉女子学園の大学進学指導では、学校推薦型選抜や総合型選抜と、一般選抜の両方に対応しています。

学校推薦型選抜には、大学が高校ごとに推薦枠を設ける指定校推薦と、大学が示す条件を満たした生徒が応募する公募制推薦があります。

総合型選抜では、志望理由書や活動実績、面接、小論文、プレゼンテーションなどを通して、学習意欲や大学で学びたい内容が評価されます。

北鎌倉女子学園には、142大学・336学部に及ぶ指定校推薦の対象があり、人数枠が設定されているものだけでも合計506名分の枠が示されています。

これは、学年の卒業生数を上回る数です。ただし、506名分の推薦枠があるからといって、全員が希望する大学へ推薦されるわけではありません。

大学や学部ごとに評定平均、履修科目、資格、校内選考などの条件があり、推薦枠は年度によって変更される場合があります。

主な指定校推薦対象大学には、次のような学校があります。

分野指定校推薦対象大学の例
総合大学・文系学部青山学院大学、法政大学、成蹊大学、明治学院大学、國學院大學、神奈川大学、関東学院大学など
女子大学津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学、昭和女子大学、清泉女子大学、フェリス女学院大学、鎌倉女子大学など
理工・情報系芝浦工業大学、工学院大学、東京電機大学、東京都市大学、神奈川工科大学など
医療・看護・薬学系昭和医科大学、昭和薬科大学、横浜薬科大学、湘南医療大学、麻布大学など
芸術・音楽系国立音楽大学、東京音楽大学、桐朋学園大学、洗足学園音楽大学、武蔵野音楽大学など

※指定校推薦の対象学部や募集人数、出願条件は大学ごとに異なります。大学全体ではなく、特定の学部・学科に限定される場合があります。

指定校推薦を利用する場合、中学・高校での学習を継続し、高校の評定を安定させることが重要になります。

特に評定平均は、大学によって高校1年生から高校3年生までの成績が対象となります。

そのため、高校3年生になってから急に受験勉強を始めるのではなく、日々の授業や定期試験に取り組むことが、推薦入試の選択肢を広げることにつながります。

一方、総合型選抜では、成績に加えて、自分が大学で何を学びたいのかを説明する力も必要です。

例えば、国際関係を学びたい生徒であれば、英語が得意であることだけでなく、どのような国際問題に関心があり、その問題について何を考えてきたのかを伝える必要があります。

北鎌倉女子学園では、中学校から総合探究「KGプロジェクト」に取り組み、自分で課題を設定し、資料を調べ、発表する経験を積んでいます。

その延長にある取り組みの一つが、高校1年生を対象とする「文殊の会」です。

文殊の会では、柳沢幸雄学園長が論理的な文章の書き方や考え方を指導しています。

例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を、目の見えない人に説明するという課題に取り組みます。

この課題では、絵を見て感じた印象をそのまま述べるだけでは、相手に内容が伝わりません。

人物の姿勢、表情、背景、色彩、構図などを言葉で整理し、聞き手が理解できる順序で説明する必要があります。

生徒は3人1組で意見を交換し、自分が考えつかなかった表現や視点に触れながら文章を修正します。

また、iPadを使って文章を共有し、互いにコメントを加えながら推敲を重ねます。

文章を書く際には、導入、説明、根拠、結論などを整理する必要があります。

自分の考えを持っていても、それを相手に伝わる形へまとめるのは簡単ではありません。

文殊の会では、他者と話し合いながら考えを深め、論理的な文章にまとめる力を養います。

こうした学習は、大学入試の小論文や志望理由書だけでなく、一般選抜の記述問題や大学進学後のレポート作成にもつながります。

また、探究活動では、ジェンダーや家事・育児の分担など、身近な社会問題について考える取り組みも行われています。

2025年度には、朱野帰子の小説『対岸の家事』を題材に、家事や育児をめぐる価値観について考察し、他校の生徒との討論も行いました。

社会問題を考える際には、自分の意見を述べるだけでなく、異なる立場から物事を見ることも重要です。

北鎌倉女子学園では、こうした探究や対話の経験を、大学進学に向けた学習にもつなげています。

一方、一般選抜を目指す生徒への支援として、2026年度から「チャレンジチーム」が始まりました。

チャレンジチームは、大学の一般選抜に挑戦する生徒を対象とした進学支援プログラムです。

大学入試では、総合型選抜や学校推薦型選抜によって年内に進学先が決まる生徒がいる一方、一般選抜では年明けから2月・3月にかけて試験が続きます。

推薦入試で進路が決まった友人が増える中で、一般選抜を受ける生徒が勉強を続けるには、本人の学習計画だけでなく、周囲の環境も重要になります。

チャレンジチームでは、一般選抜を目指す生徒が互いに励まし合いながら学習を続けられるよう、通常の授業に加えた支援を行っています。

また、理科・情報・数学を中心とした学習支援として、「SIMクラブ(Science Information Mathematics Club)」も設けられています。

SIMクラブでは、理系教員などが生徒の疑問に対応し、数学や理科の理解を深める学習を支援しています。

例えば、数学の問題について、答えだけを確認するのではなく、なぜその解法を使うのか、別の考え方はできないかといった点を考える機会になります。

北鎌倉女子学園の進路指導では、学力試験や外部模試による到達度の確認も行っています。

模試の結果や日々の学習状況を確認し、担任や教科担当、進路指導担当の教員が情報を共有しながら面談を実施します。

また、大学の過去問題集や参考書を備えた進路指導室、卒業生チューターが質問に対応する自習室も利用できます。

学校推薦型選抜や総合型選抜では、志望理由書や小論文、面接などの指導も行われています。

例えば、看護学部を志望する生徒であれば、「看護師になりたい」という希望だけでなく、なぜ看護を学びたいのか、どのような患者に関わりたいのかを自分の言葉で整理する必要があります。

面接練習では、普段授業を受けていない教員が担当することもあります。

初対面に近い相手から質問されることで、準備した文章を暗記して話すだけではなく、質問の意図を考えて答える練習になります。

北鎌倉女子学園は推薦入試の選択肢を持ちながら、一般選抜へ挑戦する生徒も支援しています。

ただし、指定校推薦枠が多いことと、希望する大学へ必ず進学できることは別です。

学年ごとの推薦希望者数や校内選考の条件、一般選抜に向けた学力などを踏まえ、本人の希望に合った進路を選択する必要があります。

音楽科と国際コースの卒業後|音楽大学・芸術系大学・海外大学という選択肢

北鎌倉女子学園の進学実績を考えるうえで、一般の私立大学や国公立大学への合格状況とともに確認しておきたいのが、音楽大学への進学です。

北鎌倉女子学園では、1965年に中学校音楽コースを設置し、1968年には高校音楽科を開設しました。

中学1年生から専攻別の個人レッスンや聴音、ソルフェージュなどを学び、高校ではさらに専門性を高めていきます。

2026年春には、東京藝術大学4名、桐朋学園大学6名、東京音楽大学4名、国立音楽大学1名などの合格実績がありました。

また、長年にわたり音楽大学への進学者を送り出しています。

音楽コース・音楽科の第1期から第56期までの累計進学実績は、次のとおりです。

大学名累計進学者数
東京藝術大学133名
国立音楽大学360名
東京音楽大学325名
桐朋学園大学207名
武蔵野音楽大学174名
洗足学園音楽大学178名
フェリス女学院大学121名
日本大学47名
昭和音楽大学42名
上野学園大学19名
その他の大学66名

※音楽コース・音楽科の第1~56期卒業生の累計進学実績です。特定の1年間の合格者数ではありません。

長期間の累計ではありますが、東京藝術大学をはじめ、国内の主要な音楽大学へ継続して卒業生を送り出してきたことがわかります。

音楽大学の入試では、通常の学力試験とは異なる準備が必要になります。

例えば、ピアノ専攻では、指定された課題曲を演奏する実技試験が行われます。

演奏技術は短期間で身につくものではなく、日々の練習を通して音楽表現を磨く必要があります。

また、専攻によっては楽典、聴音、ソルフェージュ、副科実技などの試験も課されます。

北鎌倉女子学園では、中学1年生から一般教科と専門音楽教育を並行して学び、高校音楽科では専攻に応じた個人レッスンを継続します。

そのため、音楽大学への進学を目指す生徒は、学校での学習を通して必要な基礎や実技を段階的に身につけることができます。

また、音楽科には学校推薦型選抜を利用できる大学もあります。

大学名2025年度の学校推薦型選抜に関する枠
国立音楽大学人数制限なし
昭和音楽大学若干名
洗足学園音楽大学人数制限なし
東京音楽大学若干名
桐朋学園大学若干名
武蔵野音楽大学人数制限なし

※対象学部・学科や推薦条件は大学ごとに異なります。「人数制限なし」は推薦できる人数の上限を設けていないことを意味し、無条件で合格できる制度ではありません。

音楽大学への推薦制度を利用する場合にも、実技の水準や学業成績など、大学が定める条件を満たす必要があります。

また、音楽科の生徒が全員音楽大学へ進むわけではありません。

一般大学の芸術系学部や教員養成系学部など、専門音楽教育で身につけた経験を生かして異なる分野へ進む場合もあります。

例えば、演奏家を目指す生徒と、学校の音楽教員を目指す生徒とでは、大学で学ぶべき内容や取得を目指す資格が異なります。

そのため、どの音楽大学に進学するかだけでなく、将来どのような仕事や活動に関わりたいかを考えることが重要になります。

一方、英語や国際分野に関心を持つ生徒には、海外大学への進学という選択肢もあります。

2026年春には、韓国外国語大学への進学実績がありました。

北鎌倉女子学園では、2025年度から中学3年生と高校普通科に国際コースを設置し、英語を使った授業やディスカッション、海外研修などに取り組んでいます。

海外大学への進学に向けては、アメリカやマレーシアなどの大学との進学協定・推薦制度も設けています。

例えば、マレーシアの大学としては、テイラーズ大学、サンウェイ大学、モナシュ大学マレーシア校、ノッティンガム大学マレーシア校などが進学先の選択肢に含まれています。

アメリカについても、ユタ大学、オレゴン州立大学、サンフランシスコ州立大学などを含む複数の協定大学があります。

ただし、海外大学への進学では、国内大学とは異なる条件が課されます。

英語で授業を受けるための語学力に加え、高校での成績、入学時期、出願書類、学費、現地での生活費などを考える必要があります。

特に海外大学では、授業料だけでなく、渡航費や住居費、医療保険などの費用が必要になります。

また、協定大学の一覧や出願条件は変更される場合があり、制度を利用すれば無条件で入学できるわけではありません。

北鎌倉女子学園の国際コースでは、英語を重点的に学びながら、国内大学の国際系学部や海外大学などを視野に入れた進路選択を行います。

英語を学ぶことが目的なのか、英語を使って国際関係や経済、社会問題などを専門的に学びたいのかによって、適した大学も変わってきます。

大学選びでは、語学力だけでなく、本人が大学で学びたい内容を明確にすることが重要です。

北鎌倉女子学園の卒業後の進路を見ると、一般大学、医療・看護系大学、女子大学、音楽大学、海外大学など、異なる方向へ進む生徒がいます。

その進路の幅を支えているのが、中学・高校でのコース別教育と、学校推薦型選抜・総合型選抜・一般選抜を組み合わせた進路指導です。

中学校から先進コースで英語やICT、探究学習を深める生徒もいれば、音楽コースで専門実技に取り組む生徒もいます。

また、高校では国際コースや特進コースなど、進路に応じた学び方を選ぶ機会があります。

北鎌倉女子学園では、大学名だけを一つの目標とするのではなく、生徒が何を学びたいのか、そのためにどのような進学方法を選ぶのかを考える教育が行われています。

中学受験の段階では、6年後の大学進学先まで具体的に決める必要はありません。

ただし、先進コースと音楽コースでは中学校から学習内容が異なるため、本人がどの分野に興味を持ち、どのような学校生活を送りたいかは大切な判断材料になります。

大学進学実績を見る際には、合格した大学の名前や人数だけでなく、中高6年間を通してどのような学力や専門性を身につけ、その先の進路へつなげていく学校なのかという視点も持っておきたいところです。

学費や諸経費について|先進・音楽コースの学費差、指定用品と高校進学時の費用

北鎌倉女子学園中学校の学費は、先進コースと音楽コースで異なります。

2027年度の入学時納入金は、先進コースが370,000円、音楽コースが420,000円です。毎月の納入金も、先進コースが54,050円、音楽コースが72,550円となっており、専門的な音楽教育を受ける音楽コースの方が高く設定されています。

音楽コースでは、通常の授業料や教育維持費に加え、専攻別の個人レッスン費と楽器維持費が必要です。中学1年生から個人レッスンを受け、学校内の練習室などを利用しながら専門的な音楽教育を受けるための費用が含まれています。

また、両コースとも入学時には制服や通学鞄、体育用品、学習用端末などを用意する必要があります。入学手続き時に納める金額だけでなく、入学後の月額費用や教材費、学校行事の費用も合わせて考えることが大切です。

さらに、北鎌倉女子学園は中高一貫校ですが、併設高校へ進学する際にも、新たに入学金と施設設備費が必要になります。6年間の教育費を考える場合には、この点も含めて計画しておきたいところです。

2027年度の入学時納入金と月額学費|先進コース370,000円、音楽コース420,000円

北鎌倉女子学園中学校の2027年度入試では、先進コースと音楽コースで入学時納入金が異なります。

先進コースは入学金200,000円と施設設備費170,000円の合計370,000円、音楽コースは入学金200,000円と施設設備費220,000円の合計420,000円です。

入学時納入金先進コース音楽コース
入学金200,000円200,000円
施設設備費170,000円220,000円
合計370,000円420,000円

この入学時納入金は、合格後、指定された入学手続き期限までに納める必要があります。

2027年度入試では、先進コースの2月1日午前入試と音楽コースの入学手続き期限は2月5日15時、先進コースのその他の入試は原則として2月9日15時です。

中学受験では、複数の学校を受験する家庭も少なくありません。

例えば、北鎌倉女子学園に合格した後、別の学校の合格発表を待つ場合には、入学手続きの期限を確認しておく必要があります。

入学金は原則として返還されませんが、施設設備費については、所定の期限までに入学辞退の手続きを行った場合に返還される制度があります。

そのため、併願校の合格発表日と北鎌倉女子学園の手続き期限を照らし合わせておくことが重要です。

次に、入学後の毎月の納入金を確認しましょう。

月額納入金(中学1年)先進コース音楽コース
授業料36,000円38,000円
教育維持費11,000円11,000円
個人レッスン費-12,000円
楽器維持費-4,500円
PTA費・生徒会費・旅行積立金等7,050円7,050円
月額合計54,050円72,550円
年間合計(12か月)648,600円870,600円

※2027年度中学校入学者向けの金額です。在学中に改定される場合があります。

先進コースでは、授業料36,000円と教育維持費11,000円のほか、PTA費・生徒会費・旅行積立金などを含めて月額54,050円となります。

音楽コースでは、授業料が先進コースより月額2,000円高く、さらに個人レッスン費12,000円と楽器維持費4,500円が加わります。

このため、両コースの月額納入金には18,500円の差があります。

年間にすると、月額納入金だけで222,000円の差になります。

音楽コースの個人レッスン費は、ピアノや声楽、弦楽器、管楽器などの専攻別実技指導を受けるための費用です。

北鎌倉女子学園では、中学1年生から専門実技の個人レッスンを受け、聴音やソルフェージュなどの授業にも取り組みます。

学校内には専用の音楽館があり、レッスン室や練習室などが整備されています。楽器維持費は、こうした音楽教育に必要な楽器や設備の維持に関わる費用です。

一方、音楽コースでは学校でのレッスンとは別に、自宅での練習も必要です。

専攻によっては、自宅で使用する楽器の購入・調律・修理などの費用が生じる場合もあります。

特にピアノや弦楽器などを専攻する場合には、授業料だけでなく、家庭でどのような練習環境を用意するかも考える必要があります。

なお、先進コースの生徒が中学3年生から国際コースへ進む場合、通常の授業料や教育維持費については先進コースと同じ金額が設定されています。

ただし、海外研修や留学などの選択制プログラムに参加する場合には、別途費用が必要になります。

中学3年間の費用と制服・教材費|先進コース約241万円、音楽コース約313万円が基本の目安

北鎌倉女子学園では、入学時納入金や月額学費とは別に、教材費・行事費などの諸経費が必要になります。

これらの費用は学年によって異なります。

中学1年生では宿泊研修などの費用が含まれるため、中学2・3年生より年間諸経費が高くなっています。

2025年度の費用を基準とすると、教材費・行事費等の年額は次のとおりです。

教材費・行事費等先進・国際コース音楽コース
中学1年76,000円77,000円
中学2年41,000円42,000円
中学3年28,000円32,000円

※2025年度実績の参考額です。中学1年生には宿泊研修費が含まれます。選択制行事の費用は別途必要です。

毎月の納入金は、中学1・2年生と中学3年生でも異なります。

中学1・2年生では旅行積立金等を含む月額7,050円が必要ですが、中学3年生では卒業積立金等に変わり、月額3,050円となります。

そのため、中学3年生の月額納入金は、先進・国際コースが50,050円、音楽コースが68,550円になります。

これらを基に、中学3年間の基本的な納入金を試算すると次のようになります。

学年・費用先進・国際コース音楽コース
入学時納入金370,000円420,000円
中学1年の年間費用724,600円947,600円
中学2年の年間費用689,600円912,600円
中学3年の年間費用628,600円854,600円
中学3年間合計2,412,800円3,134,800円

※2027年度入学時納入金と月額学費に、2025年度実績の教材費・行事費等を加えた試算です。制服・指定用品・ICT端末・選択制行事・通学費などは含みません。学費改定がないと仮定した参考額です。

先進コースでは中学3年間で約241万円、音楽コースでは約313万円となり、両コースの差は約72万円です。

この差の多くは、音楽コースの授業料の違いや個人レッスン費、楽器維持費によるものです。

ただし、ここで示した金額には、入学時に購入する制服や体育用品、通学鞄などは含まれていません。

北鎌倉女子学園の制服は、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏がデザインしたものです。

ブレザーを基本とし、中学生はリボンを着用します。スカートとスラックスには複数の選択肢があり、夏服にはセーラー型のブラウスも用意されています。

制服・指定用品の費用は、2025年度の価格を参考にすると次のようになります。

制服・指定用品参考価格(税込)
ブレザー36,740円
冬スカート26,180円
夏スカート24,090円
長袖ブラウス8,910円
半袖セーラー9,460円
リボン3,630円
ベスト(音楽コース必須)12,650円
先進コース・制服必須品合計109,560円
音楽コース・制服必須品合計122,760円
体育用品一式29,800円
通学鞄11,700円
指定リュック12,650円

※2025年度の参考価格です。制服の合計には指定の必須品が含まれています。通学鞄と指定リュックはいずれかを選択します。追加購入する制服や任意用品によって費用は変わります。

例えば、先進コースで必須制服品を購入し、体育用品一式と通学鞄をそろえると、合計は151,060円です。

音楽コースの場合は同じ組み合わせで164,260円となります。

このほか、コートやカーディガン、替えのブラウス、指定以外の日用品などを追加購入する場合には、さらに費用がかかります。

また、北鎌倉女子学園では授業でiPadを使用します。

生徒は1人1台の学習用端末を利用し、授業資料の閲覧や課題の提出、プレゼンテーション資料の作成、調べ学習などに活用します。

端末の購入・貸与の条件や費用は、入学年度の指定に従って準備する必要があります。

端末本体だけでなく、必要に応じてケースやキーボード、筆記用のペン、修理・保証に関する費用が生じることもあります。

入学時の費用を考える場合には、入学金・施設設備費に加え、制服・体育用品・通学鞄・学習用端末の費用も必要になります。

そのため、先進コースでは入学手続き時の370,000円とは別に、指定用品だけでも15万円程度を見込んでおきたいところです。

さらに、学校生活の中では、希望者が参加する行事や活動の費用も発生します。

費用項目主な内容確認したいこと
海外研修・留学ニュージーランドターム留学、海外短期研修など渡航費、授業料、滞在費、保険料、参加条件
部活動道具・衣装・大会参加・交通費などクラブごとの年間費用
音楽関係専攻楽器の購入・維持、追加レッスンなど学校納入金以外に必要な費用
英語資格試験英検などの受験料受験回数や学校による補助制度
校外学習研修・見学・体験活動など積立金に含まれる範囲
通学費JRの通学定期券など自宅から北鎌倉駅までの経路

特に海外留学については、参加する場合と参加しない場合で年間の教育費が大きく異なります。

北鎌倉女子学園では、中学3年生・高校1年生の希望者を対象とした約3か月間のニュージーランドターム留学が用意されています。

現地校での授業や滞在を伴うプログラムであり、通常の学校行事とは別にまとまった費用が必要になります。

また、音楽コースでは、専攻する楽器によって家庭で必要となる設備も変わります。

例えば、ピアノを専攻する場合には、自宅で十分に練習できる環境が求められます。弦楽器や管楽器では、楽器の購入・修理・調整などが必要になることもあります。

学校での個人レッスン費が月額学費に含まれていても、家庭での練習に関わるすべての費用が含まれているわけではありません。

中学校の3年間で必要となる費用は、どちらのコースを選ぶかに加え、本人がどのような活動に取り組むかによって変わります。

高校進学時の納入金と学費支援制度|内部進学でも入学金が必要

北鎌倉女子学園は中高一貫校ですが、中学校から併設高校へ進学する際にも、新たな入学時納入金が必要になります。

2027年度中学校入学者向けの規定では、普通科へ進学する場合は入学金200,000円と施設設備費100,000円、音楽科へ進学する場合は入学金200,000円と施設設備費130,000円が必要です。

高校進学時の納入金普通科音楽科
入学金200,000円200,000円
施設設備費100,000円130,000円
合計300,000円330,000円

※中学校から併設高校へ進学する際の費用です。実際の高校進学年度までに変更される場合があります。

中学校で3年間学んだ後、高校へ進学する際に再び入学金が発生する点は、6年間の教育費を計算するうえで重要です。

また、高校ではコースによって月額学費が異なります。

参考として、2025年度の高校1年生の月額納入金を整理すると次のようになります。

高校1年の月額費用普通科
先進・特進
普通科
国際
音楽科
授業料36,000円36,000円38,000円
教育維持費11,000円11,000円11,000円
特別演習費-3,000円-
個人レッスン費--14,000円
楽器維持費--5,000円
PTA費・生徒会費・旅行積立金等9,000円9,000円9,000円
月額合計56,000円59,000円77,000円

※2025年度の参考額です。実際の高校進学年度の学費とは異なる場合があります。

高校の音楽科では、中学校の音楽コースより個人レッスン費や楽器維持費が高く設定されています。

また、国際コースでは、英語や国際分野の学習を重点的に行うための特別演習費が必要です。

中学入学時点では先進コースを希望していても、高校進学までの間に英語への関心が高まり、国際コースを選ぶことも考えられます。

高校でどのコースを選択するかによって、教育内容だけでなく学費も変わることを理解しておきたいところです。

一方、高校段階では、国の高等学校等就学支援金制度や、神奈川県などの学費補助制度を利用できる場合があります。

これらの制度は、中学校の学費を補助する制度とは異なり、高校の授業料などを対象とするものです。

制度によって対象となる費用や支給額、居住地・在籍状況などの条件が異なります。

また、音楽科の個人レッスン費や楽器維持費、制服代、海外研修費など、すべての費用が授業料支援の対象になるわけではありません。

北鎌倉女子学園への中学入学を検討する場合、高校進学後には学費支援制度を利用できる可能性がありますが、制度や補助額は入学年度によって変更されることがあります。

そのため、中学校の学費と高校の学費は分けて考え、高校段階の費用については支援制度を含めた実際の負担額を確認する必要があります。

また、北鎌倉女子学園では、入試成績や英語資格、姉妹の在籍状況に応じた学費免除制度を設けています。

2027年度中学校入学者を対象とする主な制度は、次のとおりです。

制度対象・条件内容
入試成績による奨学生制度先進コース2科〔1〕入試の成績優秀者入学金・施設設備費相当額を入学後に奨学金として支給
英検取得による免除英検3級以上の取得者中学校入学時の施設設備費を半額免除
姉妹同時在籍による免除姉妹が同時に北鎌倉女子学園へ在籍する場合中学校入学時の施設設備費を半額免除

※免除額は入学後に返金・支給される仕組みです。制度の併用可否や適用条件は個別に確認が必要です。

先進コースの2科〔1〕入試では、成績優秀者を対象とした奨学生制度があります。

対象となった生徒には、入学金と施設設備費に相当する金額が、入学後に奨学金として支給されます。

また、英検3級以上を取得している場合には、施設設備費の半額免除制度があります。

先進コースでは施設設備費170,000円の半額にあたる85,000円、音楽コースでは220,000円の半額にあたる110,000円が免除対象です。

ただし、英検を取得していれば入試に必ず合格できるという制度ではありません。

英検3級以上の合格証明書を入学式までに提出する必要があり、対象となるのは入学前の3月末までに取得した資格です。

また、姉妹が同時に学園へ在籍する場合にも、中学校入学時の施設設備費が半額免除されます。

例えば、姉が北鎌倉女子学園高等学校に在籍している家庭で、妹が同中学校へ入学する場合には、制度の対象となる可能性があります。

これらの免除制度は、入学手続き時に納入する金額が最初から減額される仕組みではなく、入学後に返金・支給される方式です。

したがって、制度の対象となる場合でも、入学手続きの際には所定の金額を用意する必要があります。

さらに、2027年度入試では、受験料が20,000円に設定されています。

先進コースでは、複数回受験しても受験料は一律20,000円です。

例えば、2月1日午前の2科入試を受験し、合格できなかった場合に2月2日以降の入試へ再挑戦しても、追加の受験料は必要ありません。

音楽コースの受験料も20,000円で、先進コースを第二志望とする制度が設けられています。所定の方法で先進コースの判定を希望する場合、新たな受験料を必要としない仕組みがあります。

ただし、出願期間や各試験の受付締切は異なるため、複数回受験を予定する場合には、出願時に必要な手続きを確認しておく必要があります。

また、受験料そのものは返金されません。

中学校の入学時納入金については、入学金は原則として返還されませんが、施設設備費には返還措置があります。

2027年度入試では、先進コースの2科〔1〕については2月5日12時まで、その他の先進コース入試については2月9日12時までに所定の辞退手続きを行った場合、施設設備費が返還されます。

音楽コースでは、2月5日12時までに所定の辞退手続きを行った場合が返還対象です。

併願校の合格発表を待つ場合には、こうした返還期限も受験計画に関わってきます。

北鎌倉女子学園の学費を考える際には、先進コースと音楽コースの授業料の差だけでなく、入学時の納入金、制服・指定用品、学習用端末、選択制行事、高校進学時の費用まで含めて考えることが必要です。

特に音楽コースでは、学校内で専門的な実技指導を受けられる一方、家庭での楽器や練習環境に関わる費用も生じます。

一方、先進コースでも、ニュージーランドターム留学や海外研修などに参加する場合には、通常の学費とは別にまとまった費用が必要になります。

どのコースで何を学び、どのような活動に参加したいかによって、6年間の教育費は変わります。

学校選びでは、初年度の納入金だけでなく、中学3年間と高校3年間を通して必要となる費用を整理し、本人が希望する学習や活動を無理なく続けられるかを考えておきたいところです。

入試情報と合格の目安|2027年度の教科型・新タイプ型・音楽実技入試

北鎌倉女子学園中学校の2027年度入試では、先進コース95名、音楽コース25名の合計120名を募集します。

先進コースでは、国語・算数の2科入試、国語・算数・理科・社会の4科入試に加え、国語または算数の1科入試、エッセイ入試、英語プレゼンテーション入試など、複数の選抜方式が設けられています。

一方、音楽コースでは、国語・算数の学科試験と、専攻する楽器や声楽などの実技試験によって合否を判定します。

一般的な中学受験では、2科または4科の学力試験を中心に合否を決める学校が多くあります。北鎌倉女子学園では、教科学習で培った学力に加えて、文章で考えを表現する力や英語による発信力、専門的な音楽能力など、受験生の得意分野を生かせる方式が用意されています。

ただし、入試方式によって試験時間や評価方法、準備すべき内容が異なります。「受験できる方式が多いこと」と「どの方式でも同じように合格できること」は別です。

各方式の特徴を理解したうえで、本人がどの試験で最も力を発揮できるかを考えていきましょう。

2027年度入試の日程と募集人数|2月1日から6日まで複数回の受験機会

北鎌倉女子学園中学校の2027年度入試は、先進コースが2月1日から2月6日まで、音楽コースが2月1日・2日の2日間で実施されます。

募集人数は先進コースが95名、音楽コースが25名です。

先進コースの95名は各入試回の合計募集人数であり、2月1日午前だけで95名を募集するわけではありません。

まず、先進コースの入試日程を確認しましょう。

試験日時間帯入試区分試験科目・内容試験開始
2月1日(月)午前2科〔1〕国語・算数9:00
2月1日(月)午後4科〔1〕国語・算数・理科・社会15:10
2月2日(火)午前2科〔2〕国語・算数9:00
2月2日(火)午後エッセイ〔1〕エッセイ・質疑応答15:10
2月2日(火)午後英語プレゼン英語プレゼンテーション・質疑応答15:10
2月3日(水)午前国語〔1〕・算数〔1〕国語・算数から1科または2科を選択国語9:00/算数10:15
2月3日(水)午後4科〔2〕国語・算数・理科・社会15:10
2月4日(木)午前国語〔2〕・算数〔2〕国語・算数から1科または2科を選択国語9:00/算数10:15
2月6日(土)午前エッセイ〔2〕エッセイ・質疑応答9:00

※2027年度の先進コースは全日程合計95名の募集です。エッセイ・英語プレゼンテーションの質疑応答は個別に行われるため、終了時刻は受験生によって異なります。

2月1日の午前には国語・算数の2科入試、午後には4科入試が設けられています。

例えば、2月1日午前に別の学校を受験し、午後に北鎌倉女子学園の4科入試を受験することも、日程上は可能です。

ただし、午前の学校から北鎌倉女子学園までの移動時間を考える必要があります。

北鎌倉女子学園の午後入試は15時集合、15時10分開始です。午前入試の終了時刻や交通機関の混雑を踏まえ、十分な移動時間を確保しておきましょう。

2月2日午前には再び2科入試があり、午後にはエッセイ入試と英語プレゼンテーション入試が実施されます。

2月3日・4日には、国語または算数の1科目を選択できる入試が設けられています。

2月6日にはエッセイ入試の2回目が行われるため、2月1日から4日の受験結果を踏まえて、受験計画を検討することもできます。

ただし、北鎌倉女子学園では、一度合格した受験生が別の日程で再受験することはできません。

また、出願にはそれぞれ締切時刻が設定されています。

入試区分出願締切合格発表入学手続き締切
2科〔1〕2月1日 8:202月1日 14:00~17:002月5日 15:00
4科〔1〕2月1日 14:302月1日 18:00~21:002月9日 15:00
2科〔2〕2月2日 8:202月2日 14:00~17:002月9日 15:00
エッセイ〔1〕・英語プレゼン2月2日 14:302月2日 18:00~21:002月9日 15:00
国語〔1〕・算数〔1〕2月3日 8:202月3日 14:00~17:002月9日 15:00
4科〔2〕2月3日 14:302月3日 18:00~21:002月9日 15:00
国語〔2〕・算数〔2〕2月4日 8:202月4日 14:00~17:002月9日 15:00
エッセイ〔2〕2月6日 8:202月6日 14:00~17:002月9日 15:00

※出願受付は2027年1月8日(金)0時から始まります。表の締切時刻はすべて2027年の日付です。

北鎌倉女子学園では、午前入試の合格発表は原則として当日14時から、午後入試は当日18時から行われます。

午前入試を受験した日のうちに結果がわかるため、翌日以降の受験計画を考えることができます。

ただし、2月1日午前の2科〔1〕だけは、入学手続きの締切が2月5日15時となっています。

それ以外の先進コース入試は2月9日15時が締切です。

複数校を受験する場合、合格発表の日だけでなく、入学手続きの締切と納入金の返還条件も確認しておきましょう。

続いて、音楽コースの入試です。

項目2027年度音楽コース入試
募集人数25名
出願期間2027年1月8日(金)0:00~1月23日(土)15:00
学科試験2月1日(月)午前9:00開始
学科試験科目国語・算数(各100点・各45分)
実技試験2月2日(火)午前9:05から
合格発表2月2日(火)14:00~17:00
入学手続き締切2月5日(金)15:00
受験料20,000円

音楽コースは2日間にわたる試験です。

2月1日に国語・算数の学科試験を受け、翌2月2日に専攻別の実技試験を受けます。

学科試験については、国語と算数のうち、得点の高い方を使って合否を判定します。

例えば、国語が70点、算数が45点だった場合、学科試験の判定には国語の70点が使用されます。

音楽コースを目指す生徒の中には、幼い頃から楽器や声楽の練習に時間を使ってきた子もいるでしょう。一般教科も学習する必要がありますが、国語・算数の得意な方を判定に生かせる制度となっています。

ただし、音楽コースの出願締切は先進コースより早い1月23日15時です。

2月の受験直前になってから音楽コースへの出願を決めることはできないため、専攻や実技試験の準備を早めに進めておく必要があります。

また、2027年度も帰国生入試が用意されています。

帰国生入試は先進コースの募集定員95名に含まれる10名を対象として、2026年11月に実施されます。

方式試験日主な試験内容
オンライン方式2026年11月24日~26日の間で個別に設定英語Speakingテスト・国語基礎学力テスト・日本語面接
来校方式2026年11月26日(木)英語筆記試験・国語基礎学力テスト・日本語面接

帰国生入試の出願期間は2026年11月2日から14日15時までです。

海外に1年以上在留している児童などに加え、国内のインターナショナルスクールに在籍する児童も、所定の条件を満たせば対象となります。

海外での学習経験を持ち、英語力を生かして受験したい場合には、一般入試とあわせて検討できる制度です。

教科型・新タイプ型・音楽実技入試の違い|得意分野をどう生かすか

北鎌倉女子学園の2027年度入試は、試験方式によって評価される力が異なります。

教科型入試では国語・算数・理科・社会の学力、新タイプ型では文章やプレゼンテーションを通して考えを伝える力、音楽コースでは専攻実技の能力が問われます。

まず、教科型入試の試験時間と配点を整理しましょう。

入試方式試験時間配点特徴
2科入試国語45分・算数45分各100点・合計200点2教科の基礎学力を評価
4科入試4教科合計60分4教科合計100点4教科の内容を短時間で解く
1科入試・国語60分100点国語の得点による判定
1科入試・算数60分100点算数の得点による判定
1科・2科選択入試国語60分・算数60分各100点2科受験でも、どちらか1科が合格点に達すれば合格

2月1日・2日午前の2科入試は、国語45分、算数45分の構成です。

国語では、文章を正確に読み取り、設問の条件に合わせて答える力が求められます。

例えば、物語文では登場人物の心情や行動の理由、説明文では筆者の主張や文章の論理構成を理解することが重要です。

算数では、計算力を土台に、割合・比・速さ・図形・規則性など、中学受験の基本的な単元を学習しておく必要があります。

応用問題に挑戦することも大切ですが、基本問題を確実に解けるようにすることが得点の安定につながります。

一方、2月1日・3日午後の4科入試は、一般的な4科入試とは試験時間の構成が異なります。

北鎌倉女子学園の4科入試では、国語・算数・理科・社会の4教科を合計60分で解きます。

4教科それぞれに40~50分程度の試験時間が設定される一般的な4科入試とは異なり、限られた時間の中で複数教科の問題に対応する必要があります。

例えば、理科や社会の知識問題を短時間で判断し、国語や算数の考える問題に時間を残すといった時間配分も重要になります。

4科の内容をまんべんなく学ぶことに加えて、過去問を使って60分という試験時間に慣れておく必要があります。

また、2月3日・4日午前の入試では、国語または算数の1科入試を選択できます。

出願時に「国語」「算数」「国語・算数」のいずれかを選びます。

この入試には、受験生にとって重要な判定方法があります。

2科目受験を選択した場合、国語と算数のどちらか一方が合格点に達していれば合格となります。

例えば、国語が得意で算数に苦手意識がある生徒でも、国語で合格点に達すれば合格できます。

また、国語だけでなく算数も受験しておけば、算数で高得点を取れた場合にも合格の可能性が生まれます。

ただし、2科受験では国語と算数の両方を受けるため、試験終了時刻が1科受験より遅くなります。

ほかの学校との併願日程や本人の体力も考慮して選ぶとよいでしょう。

次に、新タイプ型入試です。

2027年度は、エッセイ入試と英語プレゼンテーション入試が設けられています。

入試方式実施日試験内容主に求められる力
エッセイ〔1〕2月2日午後エッセイ・質疑応答文章で考えを表現し、質問に答える力
英語プレゼン2月2日午後英語プレゼンテーション・質疑応答英語による発信力、コミュニケーション能力
エッセイ〔2〕2月6日午前エッセイ・質疑応答文章で考えを整理する力、説明する力

エッセイ入試では、文章を書く力が中心となります。

通常の国語の読解問題では、文章の内容を理解し、設問に答えることが求められます。

一方、エッセイでは、自分の経験や考えを文章としてまとめる力が必要になります。

例えば、ある出来事について意見を述べる場合、結論だけを書いても十分な説明にはなりません。

なぜそう考えたのか、どのような経験や理由があるのかを整理して書く必要があります。

また、エッセイ入試には質疑応答も含まれます。

自分が書いた文章について質問されたとき、その内容を説明したり、考えを補足したりする力も求められます。

そのため、文章を書く練習だけでなく、自分の考えを口頭で説明する練習もしておきたいところです。

英語プレゼンテーション入試では、英語を使って自分の考えを伝える力が問われます。

英単語や文法の知識だけでなく、相手に伝わるように話すことが重要です。

例えば、好きなことや興味のある分野について説明する場合、内容を整理し、相手が理解できる順序で話す必要があります。

また、質疑応答では、準備した文章を暗記しているだけでは対応できないこともあります。

相手の質問を聞き取り、自分の言葉で答える練習も必要です。

北鎌倉女子学園では、中学校入学後もEnglish Roomや先進英語、English Festivalなどを通して英語での発信を重視しています。

英語プレゼンテーション入試は、こうした教育に関心を持つ受験生が、これまで身につけてきた英語力を生かせる方式の一つです。

ただし、2027年度の先進コースでは、前年まで実施されていたプログラミング入試は募集日程に含まれていません。

ICTやプログラミングが学校の教育上の特色であることと、プログラミングを利用した入学試験が実施されることは別です。

2027年度にプログラミングの経験を生かして受験を考えていた場合には、エッセイ入試や教科型入試など、現在設定されている方式から選ぶことになります。

最後に、音楽コースの実技入試です。

音楽コースでは、ピアノ、声楽、弦楽器、管楽器、打楽器、音楽総合の各専攻で実技試験が行われます。

専攻主な実技試験の内容
ピアノツェルニー30番・40番・50番から任意の1曲、ソナタ程度以上の任意の1曲
声楽指定された歌曲から任意の1曲、ソナチネ程度以上のピアノ課題
弦楽器弦楽器による任意の1曲、指定のピアノ課題
管楽器管楽器による任意の1曲、指定のピアノ課題
打楽器小太鼓またはマリンバによる任意の1曲、指定のピアノ課題
音楽総合ピアノ課題に加え、声楽・弦楽器・管楽器・打楽器から1分野を選択

※専攻ごとに使用できる曲集、演奏方法、伴奏譜の提出などの条件があります。

ピアノ専攻では、練習曲とソナタ程度以上の作品を演奏します。

例えば、ツェルニー30番・40番・50番は、ピアノ演奏に必要な指の動きや技巧を身につけるための練習曲集です。

ソナタでは、音を正確に出すことに加え、楽曲の構造や表現を理解して演奏することも求められます。

声楽専攻では、「もみじ」「ふるさと」「サンタ・ルチア」などの指定曲から選択して歌い、さらにピアノ課題を演奏します。

弦楽器・管楽器・打楽器専攻でも、専門楽器による演奏に加え、ピアノの課題が設定されています。

実技試験は、原則として繰り返しを省略し、暗譜で演奏します。

音楽コースの受験では、課題曲を最後まで演奏できるようにするだけでなく、試験当日の緊張した環境でも、普段の練習で身につけた力を発揮できることが大切です。

また、音楽コースには「音楽総合専攻」があります。

これは、音楽を専門的に学びたいものの、入学時点では自分に最も適した専攻を決めきれていない生徒にも対応する制度です。

音楽総合専攻で入学した生徒は、入学後、各学年の後期実技試験で転科試験を受け、希望する専攻へ転科することができます。

なお、中学校の音楽コースには作曲専攻は設けられていません。

また、音楽コースを第一志望とし、先進コースを第二志望とすることも可能です。

その場合、音楽コースの学科試験を利用して先進コースの合否判定を受ける方法と、別途先進コースの入試を受ける方法があります。

先進コースの入試を追加で受験する場合も、新たな受験料は必要ありません。

音楽コースの受験を考える場合には、実技の準備とともに、専攻の選び方や第二志望制度も検討しておくとよいでしょう。

偏差値・実質倍率と合格に向けた準備|2026年度の入試結果から考える

北鎌倉女子学園中学校の合格可能性を考える際には、模擬試験の偏差値と実際の入試倍率の両方を確認しておきたいところです。

ただし、北鎌倉女子学園では複数の入試方式が設けられており、それぞれの試験で評価される力が異なります。

特にエッセイ入試や英語プレゼンテーション入試、音楽コースの実技入試では、通常の4科模試の偏差値だけで合否を予測することは困難です。

まず、2027年度入試に向けた偏差値の目安を整理しましょう。

入試日程首都圏模試
80%偏差値の目安
日能研
R4偏差値の目安
2月1日午前・2科〔1〕4035~36
2月1日午後・4科〔1〕4136
2月2日午前・2科〔2〕4137
2月3日午前・国語〔1〕4236
2月3日午後・4科〔2〕4138
2月4日午前・国語〔2〕4239

※2027年度入試向けの予想偏差値です。模試会社によって受験者層や偏差値の算出方法が異なるため、異なる模試の数値をそのまま比較することはできません。算数1科入試や新タイプ型、音楽コースには、同じ基準で比較できる偏差値がない場合があります。

首都圏模試の偏差値では、おおむね40~42程度が80%合格ラインの目安となっています。

ただし、80%偏差値は、その偏差値に達すれば必ず合格するという意味ではありません。

また、模試の成績が合格ラインを下回っていても、過去問との相性や入試方式によっては合格の可能性があります。

例えば、4科模試では理科と社会が苦手で偏差値が伸び悩んでいる生徒でも、国語が得意であれば、2月3日・4日の国語1科入試で力を発揮できるかもしれません。

一方、英語力が高く、日頃から英語で自分の考えを説明する経験がある生徒なら、英語プレゼンテーション入試を検討することもできます。

北鎌倉女子学園では、偏差値の数字だけではなく、本人の得意分野と入試方式の組み合わせを考えることが重要です。

続いて、2026年度入試の実質倍率を見てみましょう。

2026年度入試受験者数合格者数実質倍率
先進2科〔1〕27名21名1.29倍
先進4科〔1〕16名11名1.45倍
先進2科〔2〕6名3名2.00倍
先進4科〔2〕4名1名4.00倍
国語・算数〔1〕16名10名1.60倍
国語・算数〔2〕12名5名2.40倍
英語プレゼン3名3名1.00倍
エッセイ〔2〕2名1名2.00倍
音楽コース6名5名1.20倍

※2026年度入試の実績です。出願者数・受験者数が少ない方式もあり、2027年度の倍率を予測するものではありません。合格者数が公表されていない方式は掲載していません。

2026年度の2月1日午前・先進2科〔1〕では、27名が受験し、21名が合格しました。実質倍率は約1.29倍です。

同日午後の4科〔1〕では、16名が受験し、11名が合格しました。実質倍率は約1.45倍でした。

これに対して、2月2日午前の2科〔2〕は6名中3名の合格で2.00倍、2月3日の4科〔2〕は4名中1名の合格で4.00倍となっています。

ただし、受験者数が少ない入試では、合格者が1名違うだけでも倍率が大きく変わります。

例えば、受験者4名の入試で1名が合格すれば4.00倍ですが、2名が合格すれば2.00倍です。

そのため、倍率4.00倍という数字だけを見て、ほかの試験より問題が難しいと判断することはできません。

また、後半の日程では、それまでの入試で合格できなかった受験生が再挑戦する場合もあり、受験者の構成が変わります。

同じ学校の入試でも、試験日によって合格のしやすさが変わる可能性があります。

さらに、2027年度は2026年度から一部の試験日程や方式が変更されています。

2026年度に実施されていたプログラミング入試は、2027年度には設定されていません。

また、国語・算数を選択する入試や4科入試の日程にも変更があるため、前年の倍率をそのまま当てはめないことが重要です。

それでは、北鎌倉女子学園の合格に向けて、どのような準備を進めればよいでしょうか。

まず、教科型入試を受験する場合には、国語と算数の基本問題を安定して得点できる状態にしておくことが大切です。

国語では、漢字や語句の知識に加え、文章の内容を正確に読み取り、設問で求められていることに答える練習を進めます。

例えば、「理由を説明しなさい」という問題に対して、本文中の該当箇所をそのまま書き写すだけでは、理由の説明として不十分な場合があります。

登場人物の心情や筆者の主張などを整理し、必要な情報をまとめて答えることが重要です。

算数では、計算の正確さと基本単元の理解を優先します。

割合・比・速さ・図形・規則性など、入試で繰り返し問われる分野を復習し、条件を読み落とさずに解く練習を重ねましょう。

また、2月3日・4日の1科入試を受験する場合には、通常の2科入試よりも1科目あたりの試験時間が長くなります。

国語・算数ともに60分の試験となるため、過去問を使って時間配分に慣れておくとよいでしょう。

4科入試を受験する場合には、国語・算数・理科・社会を合計60分で解くという独自の形式に対応する必要があります。

例えば、理科や社会の知識問題に時間をかけすぎると、算数の計算問題や国語の読解問題に十分な時間を使えなくなる可能性があります。

4教科の内容を復習するだけでなく、問題を解く順序や時間の使い方も考えておくことが重要です。

エッセイ入試を考える場合には、日常的に文章を書く練習を取り入れるとよいでしょう。

例えば、学校行事で印象に残った出来事について、何が起こったのか、なぜ印象に残ったのか、その経験から何を考えたのかを順序立てて書く練習ができます。

文章を書いた後には、保護者や先生から内容について質問してもらい、自分の言葉で説明する練習も役立ちます。

英語プレゼンテーション入試では、英文を暗記するだけでなく、質問に対してその場で答える練習が必要です。

自分の好きなことや興味のある分野について、簡単な英語でも構わないので、理由や具体例を添えて説明できるようにしておきましょう。

音楽コースを受験する場合には、専攻実技の課題曲を早めに確認する必要があります。

特にピアノや声楽、弦楽器などの実技試験では、課題曲を弾ける・歌える状態にするだけでなく、音程やリズム、表現、暗譜など、演奏の完成度を高めることが重要です。

北鎌倉女子学園では、音楽コースの受験生向けに個別相談会や入試実技試演会も実施しています。

2026年12月5日には、音楽コースの入試実技試演会が予定されています。実際の試験会場や楽器に触れる機会として、受験前の準備に利用できます。

また、教科型入試の受験生向けには、過去問題学習会も用意されています。

2026年11月14日には、小学5・6年生を対象に、国語・算数・4科入試の過去問を使った学習会が実施されます。

学校の先生が過去問を解説するため、北鎌倉女子学園の問題の特徴や、どのように考えて解くことが求められているかを知る機会になります。

最後に、出願と入学手続きに関する基本事項を確認しておきましょう。

項目2027年度入試の内容
出願方法Web(インターネット)出願
先進コース出願開始2027年1月8日(金)0:00
受験料20,000円
複数回受験先進コースは何回受験しても受験料20,000円
合格発表学校Webサイト上で発表
先進コース入学時納入金370,000円
音楽コース入学時納入金420,000円
施設設備費の返還所定の期限までに入学辞退手続きをした場合、返還制度あり

先進コースの受験料は20,000円で、複数回受験しても同額です。

例えば、2月1日午前の2科入試を受験し、合格できなかった場合に2月2日や3日の入試を追加で受験しても、新たな受験料は必要ありません。

ただし、追加出願の手続きや受験票・志願票の再印刷は必要です。

また、合格後の入学手続きでは、先進コースが370,000円、音楽コースが420,000円の入学時納入金を納めます。

このうち入学金は返還されませんが、施設設備費については、所定の期限までに辞退手続きを行うことで返還を受けられる制度があります。

2月1日午前の2科〔1〕入試では、施設設備費の返還手続き期限が2月5日12時となっています。それ以外の先進コース入試では、原則として2月9日12時までです。

音楽コースは2月5日12時までとなっています。

入学手続きの納入期限と、施設設備費の返還手続き期限は時刻が異なるため、併願校の合格発表を待つ場合には注意が必要です。

北鎌倉女子学園では、入試成績優秀者への奨学生制度や、英検3級以上の取得者を対象とした施設設備費の半額免除制度も設けています。

ただし、英検による施設設備費免除は合格を保証する制度ではありません。入試の合否判定とは分けて考える必要があります。

北鎌倉女子学園中学校の2027年度入試では、2科・4科の学力試験に加え、1科入試、エッセイ、英語プレゼンテーション、音楽実技など、多様な受験方法を選択できます。

そのため、受験準備では、模試の偏差値だけでなく、本人が得意とする教科や表現方法、これまで継続してきた活動を整理することが大切です。

基礎学力で勝負するのか、国語・算数の得意科目を生かすのか、英語や文章表現、音楽実技で力を発揮するのか。

それぞれの入試方式の特徴を理解し、過去問や入試体験会などを通して、本人に合った受験方法を選んでいきましょう。

併願校パターン|鎌倉・湘南・横浜の女子校を中心とした受験計画

北鎌倉女子学園中学校を受験する場合、まず考えたいのは、同じ鎌倉・湘南エリアにある女子校との併願です。

北鎌倉女子学園は、JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩約7分の場所にあります。近隣には鎌倉女学院中学校や清泉女学院中学校、湘南白百合学園中学校などの女子校があり、少し範囲を広げれば、逗子市の聖和学院中学校や大和市の聖セシリア女子中学校も候補になります。

また、共学も含めて検討する場合には、鎌倉国際文理中学校、湘南学園中学校、横浜翠陵中学校などが比較対象となります。

北鎌倉女子学園の特徴は、先進コースと音楽コースという異なる教育課程を持ち、先進コースには2科・4科の学力試験だけでなく、国語・算数の1科入試、エッセイ入試、英語プレゼンテーション入試などが用意されていることです。

そのため、併願校を考える際には、偏差値や通学時間だけでなく、本人がどのような教育を受けたいのか、どの入試方式なら力を発揮できるのかという視点が重要になります。

特に音楽コースを希望する場合には、一般の中学受験とは異なり、専攻実技の試験日や課題曲、音楽教育の継続性まで考える必要があります。

鎌倉・湘南・横浜の併願候補校|女子校を中心に教育内容を比較する

北鎌倉女子学園と比較しやすい学校には、同じ女子校である鎌倉女学院、清泉女学院、湘南白百合学園、聖和学院、聖セシリア女子などがあります。

ただし、女子校という点では共通していても、教育内容や学校生活には違いがあります。

例えば、鎌倉女学院は主要教科の学習や大学進学に向けた教育を重視する学校です。一方、清泉女学院や湘南白百合学園にはカトリックの教育理念があり、宗教教育や奉仕活動も学校生活に組み込まれています。

北鎌倉女子学園は、英語・ICT・探究学習に加え、中学校から専門的な音楽教育を受けられる点が特徴です。

まず、女子校を中心とした主な比較候補を整理します。

学校名所在地・最寄り駅教育上の特徴2027年度の主な入試日程
北鎌倉女子学園中学校鎌倉市・北鎌倉駅先進・音楽の2コース、英語・ICT・探究、少人数教育2/1午前・午後、2/2午前・午後、2/3午前・午後、2/4午前、2/6午前
鎌倉女学院中学校鎌倉市・鎌倉駅周辺教科学習、国際理解、探究活動、女子教育2/1午後、2/2午前、2/3午前
清泉女学院中学校鎌倉市・大船駅方面カトリック教育、英語教育、奉仕活動、探究学習2/1午前・午後、2/2午後、2/4午前
湘南白百合学園中学校藤沢市・片瀬山駅方面カトリック教育、英語教育、国際交流、女子教育2/1午後、2/2午前
聖和学院中学校逗子市・逗子駅方面少人数教育、英語教育、個別の学習支援2/1~2/6に複数回
聖セシリア女子中学校大和市・南林間駅方面カトリック教育、英語・芸術教育、少人数の学校生活2/1午前・午後、2/2午前・午後、2/3午前・午後

※入試日程は2027年度の主な実施日です。同じ日に複数方式が設けられる場合があります。帰国生入試などは省略しています。

この中で、立地や女子校という条件から比較しやすいのが、鎌倉女学院と清泉女学院です。

鎌倉女学院中学校は、鎌倉市由比ガ浜にある私立女子校です。

北鎌倉女子学園と同じ鎌倉市内にあり、JR横須賀線を利用した通学を考えやすい学校です。

鎌倉女学院では、教科学習を土台としながら、国際理解やキャリア教育などにも取り組んでいます。

北鎌倉女子学園と比較する場合には、学校規模、授業の進め方、大学進学に向けた学習、音楽専門教育の有無などが判断材料になります。

2027年度の鎌倉女学院の一般入試は、2月1日午後の2科入試、2月2日午前の4科入試、2月3日午前の入試などで構成されています。

北鎌倉女子学園の2月1日午前入試と、鎌倉女学院の同日午後入試を組み合わせることも、日程上は可能です。

ただし、両校には入試難易度の差があるため、どちらを第一志望にするかによって受験の位置づけが変わります。

清泉女学院中学校は、同じ鎌倉市にあるカトリックの女子校です。

キリスト教の精神を基礎とする教育を行っており、宗教行事や奉仕活動などが学校生活に含まれています。

一方、北鎌倉女子学園は特定の宗教を建学の中心に置く学校ではありません。

両校とも女子校であり、鎌倉の自然に囲まれた環境にありますが、学校が日常生活の中で何を大切にしているかには違いがあります。

清泉女学院の2027年度入試は、2月1日午前の1期入試、同日午後の2期入試、2月2日午後の3期入試、2月4日午前のアカデミックポテンシャル入試などが設定されています。

北鎌倉女子学園と組み合わせる場合には、2月1日午前に清泉女学院を受験し、午後に北鎌倉女子学園の4科入試を受験する計画などが考えられます。

湘南白百合学園中学校は、藤沢市片瀬にあるカトリックの女子校です。

2027年度は、2月1日午後に国語または算数の1教科入試、2月2日午前に4教科入試と英語資格入試が実施されます。

北鎌倉女子学園と比較すると、湘南白百合学園の方が一般的な模試での合格目標偏差値は高く、挑戦校として位置づける場合もあります。

ただし、湘南白百合学園の1教科入試は、国語または算数の得意科目を生かせる方式です。

得意科目が明確な受験生であれば、偏差値だけで判断するのではなく、過去問でどの程度得点できるかを確認するとよいでしょう。

聖和学院中学校は、逗子市にある私立女子校です。

英語教育や少人数教育を重視しており、北鎌倉女子学園と比較する際には、教員と生徒の距離や英語の授業、学習支援の仕組みなどが判断材料になります。

2027年度には、2月1日から6日にかけて一般入試と特待生選抜などが複数回設定されています。

JR横須賀線の沿線であるため、北鎌倉女子学園と併願する場合にも、比較的経路を考えやすい学校です。

聖セシリア女子中学校は、大和市にあるカトリックの女子校です。

英語教育や芸術教育に取り組んでおり、音楽に親しむ学校生活を希望する家庭にとっても比較対象になります。

ただし、北鎌倉女子学園の音楽コースのように、中学1年生から専攻別の個人レッスンを教育課程に組み込む仕組みとは異なります。

また、聖セシリア女子は小田急江ノ島線沿線に位置しているため、横須賀線沿線の家庭では通学経路が大きく変わる場合があります。

女子校だけでなく共学校も含めて検討する場合には、次の学校が候補になります。

学校名所在地教育上の特徴2027年度の主な入試日程
鎌倉国際文理中学校鎌倉市岩瀬英語・国際教育、探究活動、2科・4科・英語資格型入試2/1午前・午後、2/2午前・午後、2/3~2/5
湘南学園中学校藤沢市鵠沼松が岡探究学習、自治活動、ESD教育、共学校の学校生活2/1午前・午後、2/2午前、2/3午前、2/4午後
横浜翠陵中学校横浜市緑区英語教育、教科学習、探究活動、複数の新タイプ入試2/1午前・午後、2/2午前、2/3午後、2/4午後

鎌倉国際文理中学校は、鎌倉市岩瀬にある共学校です。

2026年度に校名や教育課程を変更し、英語・国際教育や探究学習に取り組んでいます。

北鎌倉女子学園の先進コースと比較する場合には、英語教育や探究活動などに共通点があります。

一方、鎌倉国際文理は共学校であるため、女子校という環境を重視するかどうかが選択の分かれ目になります。

また、2027年度入試では2月1日から5日まで複数回の試験が実施され、国語・算数の2科、4科、英語資格型などの方式が設定されています。

湘南学園中学校も、英語や探究活動に関心のある受験生が比較できる共学校です。

湘南学園では、持続可能な社会について考えるESD教育や、生徒が学校生活に主体的に関わる自治活動などに取り組んでいます。

2027年度は、2月1日午前のA日程に加え、同日午後に記述・論述やグループワークなどを含むESD入試が設定されています。

北鎌倉女子学園のエッセイ入試と同様、知識を答えるだけでなく、自分の考えを表現する力が問われる方式です。

ただし、湘南学園のESD入試では事前の動画提出なども必要になるため、試験当日の筆記対策だけでは準備が完結しません。

横浜翠陵中学校は、横浜市緑区にある共学校です。

2科・4科の一般入試に加え、適性検査型や英語資格型、得意科目を生かす入試が設定されています。

国語や算数の得意科目を利用した受験を考える場合には、北鎌倉女子学園の1科入試と比較できます。

ただし、北鎌倉女子学園と横浜翠陵では通学する方向が異なります。

両校を併願候補に入れる場合には、入試難易度や教育内容だけでなく、実際の通学時間も比較しておきましょう。

併願校を選ぶ際には、学校名や偏差値だけで判断せず、女子校か共学校か、英語・探究・音楽のどの分野を重視するか、毎日の通学を無理なく続けられるかという3つの条件を整理すると、候補を絞りやすくなります。

2027年度の併願パターン|北鎌倉女子学園を第一志望にする場合と挑戦校を組み合わせる場合

北鎌倉女子学園の先進コースでは、2027年度に2月1日から6日まで複数回の受験機会が設けられています。

また、先進コースは何回受験しても受験料が20,000円という制度になっています。

そのため、北鎌倉女子学園を第一志望とする場合には、2月1日午前の2科入試を中心に、その後の受験機会を組み合わせる計画が考えられます。

一方、鎌倉女学院や清泉女学院、湘南白百合学園などを第一志望にする場合には、北鎌倉女子学園の午後入試や後半日程を併願先として考えることもできます。

まず、北鎌倉女子学園を第一志望とする場合のモデルを見てみましょう。

パターンA:北鎌倉女子学園を第一志望とし、複数回受験の機会を確保する

日程受験校・入試方式位置づけ
2月1日(月)午前北鎌倉女子学園・2科〔1〕第一志望校の初回入試
2月1日(月)午後鎌倉国際文理・午後入試共学校も含めた併願先
2月2日(火)午前北鎌倉女子学園・2科〔2〕初回不合格の場合の再挑戦
2月3日(水)午前北鎌倉女子学園・国語〔1〕または算数〔1〕得意科目を生かした再挑戦
2月4日(木)午前北鎌倉女子学園・国語〔2〕または算数〔2〕必要に応じた追加受験
2月6日(土)午前北鎌倉女子学園・エッセイ〔2〕文章表現を得意とする場合の選択肢

※すべての日程を受験する必要はありません。北鎌倉女子学園に合格した後は、同校の別日程を再受験することはできません。

このパターンでは、2月1日午前の2科〔1〕入試が中心となります。

最初の入試で合格できれば、その後は併願校の結果を踏まえて進学先を検討できます。

一方、不合格となった場合には、2月2日以降の入試を利用して再挑戦できます。

例えば、国語が得意で算数に苦手意識がある生徒なら、2月3日・4日の国語1科入試が選択肢になります。

また、国語と算数の両方を受験する場合でも、どちらか1科目が合格点に達していれば合格となる方式です。

ただし、2月6日のエッセイ入試は、通常の国語の読解問題とは異なります。

文章を書くことが得意で、日頃から自分の考えを説明する経験がある生徒には合う可能性がありますが、単に試験日が残っているという理由だけで選ぶのは適切ではありません。

また、このパターンでは、北鎌倉女子学園以外の学校の合格をどこで確保するかも考える必要があります。

第一志望校の複数回受験に集中するあまり、ほかの進学候補校を十分に検討できなくなることは避けたいところです。

次に、鎌倉・湘南エリアの女子校を第一志望とし、北鎌倉女子学園を併願する場合です。

パターンB:鎌倉女学院・清泉女学院などへの挑戦と、北鎌倉女子学園を組み合わせる

日程受験校・入試方式位置づけ
2月1日(月)午前清泉女学院・1期入試第一志望・挑戦校
2月1日(月)午後北鎌倉女子学園・4科〔1〕併願校の合格確保を目指す
2月2日(火)午前鎌倉女学院・2次入試女子校への挑戦
2月3日(水)午前北鎌倉女子学園・国語〔1〕または算数〔1〕前半で合格を確保できなかった場合
2月4日(木)午前清泉女学院・アカデミックポテンシャル入試、または北鎌倉女子学園の1科入試本人の得意分野と合格状況で選択

※上記は入試日程の組み合わせ例です。特に挑戦校の位置づけは模試の成績や過去問との相性によって異なります。

このパターンでは、2月1日午前に清泉女学院を受験し、午後に北鎌倉女子学園の4科入試を受験します。

清泉女学院と北鎌倉女子学園はどちらも鎌倉市内にありますが、学校の所在地や最寄り駅は異なります。

午前入試の終了後、昼食をとり、北鎌倉女子学園へ移動する時間を確保する必要があります。

また、同じ日に4科の試験を2回受ける場合には、午前の試験が終わった時点で疲れている可能性があります。

北鎌倉女子学園の4科入試は、4教科を合計60分で解く形式です。

一般的な4科入試より試験時間は短いものの、複数教科の問題を続けて判断する集中力が求められます。

午後入試では、午前の結果について考えすぎず、目の前の試験へ意識を切り替えることが重要になります。

2月2日には鎌倉女学院を受験し、必要に応じて2月3日以降の北鎌倉女子学園の入試を利用します。

ただし、鎌倉女学院と清泉女学院を両方受験することが、すべての家庭に適しているわけではありません。

両校の教育内容や校風、通学経路を比較し、本人が実際に通いたいと思える学校を選ぶ必要があります。

また、湘南白百合学園を第一志望とする場合には、次のような組み合わせも考えられます。

パターンC:湘南白百合学園への挑戦と、北鎌倉女子学園の後半日程を組み合わせる

日程受験校・入試方式位置づけ
2月1日(月)午前北鎌倉女子学園・2科〔1〕併願校の合格確保を目指す
2月1日(月)午後湘南白百合学園・1教科入試得意科目を生かした挑戦
2月2日(火)午前湘南白百合学園・4教科入試または英語資格入試第一志望校への挑戦
2月3日(水)午前北鎌倉女子学園・1科または2科選択入試必要に応じた追加受験
2月4日(木)午前北鎌倉女子学園・1科または2科選択入試合格状況に応じた最終調整

湘南白百合学園の2月1日午後入試は、国語または算数を選択する1教科入試です。

そのため、4科の勉強を進めている受験生でも、得意科目を生かして挑戦することができます。

ただし、湘南白百合学園の合格目標偏差値は、北鎌倉女子学園より高い傾向にあります。

模試の成績や過去問の得点状況によっては、2月1日午後の試験を挑戦校として考え、ほかの日程で確実に合格を確保する計画が必要になります。

また、2月1日午前の北鎌倉女子学園と午後の湘南白百合学園では、試験会場が離れています。

北鎌倉駅から大船駅へ移動し、さらに湘南モノレールなどを利用することになるため、移動時間や試験会場までの道順を事前に確認しておきましょう。

ここまでの3つのパターンは、あくまで入試日程を組み合わせたモデルです。

実際には、模試の偏差値、過去問の得点、本人が希望する学校、家庭からの通学時間などを考慮して、受験校を決めることになります。

特に北鎌倉女子学園では、2月1日午前の2科〔1〕入試の合格発表が当日14時から行われます。

午前の試験で合格できた場合には、午後以降の受験計画を見直すこともできます。

ただし、当日午後に別の学校を受験する予定がある場合には、合格発表を見てから出願や移動を判断すると間に合わない可能性があります。

午前入試の結果に関係なく受験する学校と、結果によって出願を判断する学校を分けておくと、当日の対応がしやすくなります。

また、入学手続きの締切日にも注意が必要です。

北鎌倉女子学園の2027年度入試では、2月1日午前の2科〔1〕入試の手続き締切は2月5日15時、それ以外の先進コース入試は原則として2月9日15時です。

一方、鎌倉女学院や湘南白百合学園などでは、北鎌倉女子学園より早い時期に入学金の納入期限が設定されている場合があります。

例えば、2月2日に第一志望校の合格発表を待っている家庭では、すでに合格した併願校の入学手続き期限と重なる可能性があります。

併願校の合格を確保するために入学金を納めるのか、それとも別の学校の結果を待つのかという判断が必要になることもあります。

そのため、受験校を決める際には、試験日だけでなく、合格発表日、入学手続き締切、納入金の返還条件を一覧にしておくとよいでしょう。

音楽コースの併願と受験計画|実技試験の日程と進学後の音楽教育まで考える

北鎌倉女子学園の音楽コースを志望する場合には、先進コースとは異なる受験計画が必要になります。

2027年度の音楽コース入試は、2月1日午前の国語・算数と、2月2日午前の専攻別実技試験によって合否を判定します。

つまり、2月1日と2月2日の2日間を使って受験することになります。

一般教科の学力試験だけでなく、ピアノや声楽、弦楽器、管楽器、打楽器などの専攻実技が必要になるため、受験準備も通常の中学受験とは異なります。

音楽を専門的に学びたい生徒の併願候補としては、東京都国立市にある国立音楽大学附属中学校などが挙げられます。

国立音楽大学附属中学校では、音楽大学への進学を視野に入れた教育を行い、演奏・創作コースと総合音楽コースを設けています。

ただし、北鎌倉女子学園と国立音楽大学附属中学校では、入試日程が重なる場合があります。

日程北鎌倉女子学園・音楽コース国立音楽大学附属中学校
2月1日(月)国語・算数の学科試験演奏・創作コース第1回、総合音楽コース第1回
2月2日(火)専攻別実技試験演奏・創作コース第1回の実技試験
2月3日(水)入試なし総合音楽コース第2回
2月10日(水)入試なし演奏・創作コース第3回、総合音楽コース第3回

※2027年度の入試日程です。国立音楽大学附属中学校ではコースごとに試験内容や出願締切が異なります。

この表からわかるように、国立音楽大学附属中学校の演奏・創作コース第1回は、北鎌倉女子学園の音楽コースと試験日が重なっています。

北鎌倉女子学園では2月1日が学科試験、2月2日が実技試験です。

国立音楽大学附属中学校の演奏・創作コース第1回も、2月1日と2月2日の2日間で試験を実施します。

そのため、通常の受験計画では両校の第1回入試を併願することはできません。

両校を受験したい場合には、北鎌倉女子学園の音楽コースを2月1日・2日に受験し、その後、国立音楽大学附属中学校の2月3日または10日の入試を利用する方法が考えられます。

ただし、国立音楽大学附属中学校では、演奏・創作コースと総合音楽コースで試験内容が異なります。

2月3日の総合音楽コース第2回は、国語・算数の2科入試と面接が中心です。一方、2月10日の演奏・創作コース第3回では、専攻実技や視唱などが課されます。

自分が希望する専攻や進学後の学習内容に合っているかを確かめたうえで、受験する回を選ぶ必要があります。

また、東京都国立市と神奈川県鎌倉市では、通学環境が大きく異なります。

例えば、横浜市や湘南エリアに住んでいる家庭では、北鎌倉女子学園への通学は比較的考えやすい一方、国立音楽大学附属中学校へ通う場合には長時間の移動が必要になる可能性があります。

音楽を専門的に学ぶ生徒は、学校での授業やレッスンに加えて、自宅での練習時間を確保する必要があります。

通学時間が長くなると、その分だけ日々の練習や睡眠に使える時間が減ることになります。

そのため、音楽コースの学校選びでは、大学進学実績やレッスンの内容だけでなく、家庭での練習時間を十分に確保できるかも重要です。

一方、北鎌倉女子学園には、音楽コースを第一志望とし、先進コースを第二志望とする制度があります。

音楽コースの実技試験で合格できなかった場合でも、学科試験の結果を利用して先進コースの合否判定を受けることができます。

この制度を利用すれば、北鎌倉女子学園という学校そのものへの進学を希望しながら、音楽コースにも挑戦することができます。

ただし、先進コースへ進学した場合には、音楽コースと同じ専門実技の個人レッスンを受けられるわけではありません。

先進コースでは英語・ICT・探究学習などを中心とするため、音楽の専門教育を希望する場合には、学校外のレッスンを継続するなど、別の学習計画が必要になることもあります。

また、北鎌倉女子学園の音楽コース入試は、2027年1月23日15時が出願締切です。

先進コースの一般入試とは異なり、2月に入ってから出願することはできません。

専攻別実技の課題曲や試験条件を早めに確認し、受験までの練習計画を立てておくことが重要です。

音楽コースの受験を検討する際には、次の点を整理しておきましょう。

確認項目具体的に考えたいこと
専攻ピアノ・声楽・弦楽器・管楽器・打楽器など、どの分野を学びたいか
実技試験課題曲、暗譜、伴奏、視唱など、必要な準備を進められるか
一般教科国語・算数の学習と音楽の練習を両立できるか
高校への接続中学音楽コースから高校音楽科へ進むことを希望するか
音楽大学への進学演奏、作曲、音楽教育など、将来どのような分野を学びたいか
通学環境学校から帰宅した後も、十分な練習時間を確保できるか
学費・楽器費用個人レッスン費、楽器維持費、家庭での練習環境などを用意できるか

音楽コースに進学することは、中学校の段階から専門的な音楽教育を受けることを意味します。

ただし、小学校6年生の時点で将来の職業を完全に決めている必要はありません。

例えば、ピアノを続けたいという気持ちから音楽コースへ進み、学習を重ねる中で演奏家、音楽教員、音楽に関わる別の職業などへ関心が広がることもあります。

北鎌倉女子学園では、中学1年生から一般教科と専門実技を並行して学び、高校音楽科へ接続できます。

その環境が本人に合っているかを判断するためには、入試の実技試験だけでなく、入学後のレッスン内容や練習時間、定期演奏会なども確認しておくとよいでしょう。

最後に、先進コースと音楽コースの両方に共通する併願上の注意点を整理します。

北鎌倉女子学園の先進コースは、2027年度入試で2月1日から6日まで複数回の受験機会があります。

そのため、第一志望として受験する場合にも、ほかの学校と併願する場合にも、日程を組み合わせやすい学校です。

ただし、入試方式によって出題内容が異なるため、複数回受験する場合には、すべての方式へ同じ準備で対応できるわけではありません。

2科入試、4科入試、1科入試、エッセイ入試、英語プレゼンテーション入試の中から、本人が力を発揮できる方式を選ぶ必要があります。

また、併願校の選択では、少なくとも一度は実際に学校を見学し、本人が通ってみたいと思えるかを確かめておきたいところです。

北鎌倉女子学園と同じ女子校であっても、学校ごとに授業内容や校則、学校行事、部活動、進路指導の方針は異なります。

特に先進コースを希望する場合には、英語・探究・ICT教育にどの程度関心があるかを考えることが重要です。

音楽コースを希望する場合には、専門実技を学ぶ環境と、一般教科の学習を両立できるかを確認する必要があります。

北鎌倉女子学園の併願校選びでは、偏差値の上下だけでなく、女子校という環境、通学のしやすさ、先進・音楽それぞれの教育内容を比較することが大切です。

中学受験の合格は進学先を決めるための重要な一歩ですが、その後には6年間の学校生活が続きます。

入試日程を無理なく組み立てるとともに、合格した学校の中から本人が納得して進学先を選べるよう、教育内容や生活環境についても事前に理解を深めておきましょう。

在校生・保護者の声|少人数の距離感、先生との関わり、学校生活から見える校風

北鎌倉女子学園中学校の校風を知るには、教育理念やカリキュラムだけでなく、実際に通っている生徒がどのような毎日を過ごしているかを見ることも大切です。

北鎌倉女子学園は、中学校の1学年が約40~50名という比較的小規模な女子校です。「ごきげんよう」という伝統的なあいさつが交わされる一方、授業ではiPadを使い、英語での発表やグループワークにも取り組んでいます。

在校生の声には、友人や先輩と関わりやすいこと、先生や卒業生チューターへ相談できること、文化祭や体育祭でクラスが協力することなどが挙げられています。

音楽コースでは、専攻の異なる生徒同士が刺激を受けながら練習に取り組み、先進コースでは英語やICT、探究学習などを通して、自分の興味を広げています。

一方、保護者や卒業生による評価は一様ではありません。学校の規模や先生との距離を肯定的に捉える声がある一方、学習指導の進め方や校則の運用、友人関係への対応について、気になる点を挙げる声もあります。

ここでは、在校生の具体的な学校生活と、保護者が評価する点・確認しておきたい点を整理します。

在校生が語る少人数の学校生活|友人・先輩・先生との距離が近い環境

北鎌倉女子学園の在校生が学校生活について語るとき、繰り返し登場するのが友人や先輩との関係です。

中学校では1学年が約40~50名で、通常のクラスは30名程度を基本としています。

中高一貫校のため、中学生は高校生と同じ校内で過ごし、文化祭や体育祭、部活動などでは学年を越えて交流する機会があります。

在校生の一人は、友人や先輩と早い段階から関わることができ、先生や卒業生チューターにも相談しやすいことを学校生活の特徴として挙げています。

特に、自習室やEnglish Room、カフェテリアなど、授業以外の時間に利用できる施設を気に入っているという声があります。

自習室では、一人で勉強するだけでなく、友人同士で問題について話し合うこともできます。

例えば、数学の問題が解けなかったとき、友人に考え方を説明してもらったり、自分が理解した解き方をほかの生徒へ伝えたりすることができます。

また、卒業生チューターが在室する時間には、学習内容や勉強方法について質問できます。

中学生にとって、年齢の近い卒業生へ質問できることは、先生への質問とは少し違った意味を持ちます。

例えば、定期試験の勉強方法や高校進学後の授業、大学受験に向けた準備など、自分より少し先の学校生活について話を聞くことができます。

こうした交流は、少人数の学校生活を考えるうえで一つの特徴です。

また、2026年の中学2年生によるクラス紹介では、授業中に積極的に発言し、わからないことがあれば互いに教え合う様子が語られています。

休み時間には友人同士の会話が多く、学校行事ではクラス全体で協力して準備を進めているという内容でした。

クラスでは、楽しむ場面と真剣に取り組む場面を区別することを目標に掲げています。

同じクラスの生徒と長い時間を過ごす学校生活では、授業中の態度や係活動、行事の準備など、さまざまな場面で協力が必要になります。

例えば、文化祭の企画を考える際には、全員が同じ意見を持っているとは限りません。

何を展示するのか、準備をどのように分担するのか、限られた予算をどう使うのか。意見が分かれたときには、話し合いながら決めていく必要があります。

また、北鎌倉女子学園では中学生徒総会も行われています。

2026年7月の生徒総会では、身だしなみや他者への接し方をテーマに、中学1年生から3年生までが混合グループで話し合いました。

学校のルールをただ守るだけでなく、なぜそのルールが設けられているのかを考える活動です。

生徒会役員が日常生活で起こりそうな場面を劇で表現し、それを見た生徒が適切な行動について考える取り組みも行われました。

年齢の異なる生徒が同じテーマについて意見を交わすため、中学1年生も上級生の考え方に触れることができます。

一方、少人数校には、友人関係が固定化しやすいという側面もあります。

学年全体の人数が少ないため、同じ友人と長い時間を過ごすことになり、人間関係がうまくいかなくなった際には距離を置きにくい場合もあります。

実際、在校生による感想の中には、友人関係が穏やかで過ごしやすいという声がある一方、陰口やSNSでのやり取りなど、人間関係の難しさを挙げる声もあります。

生徒同士の関係は学年やクラスによって異なり、特定の感想を学校全体に当てはめることはできません。

ただし、少人数であることが必ずしも人間関係の問題を生まなくするわけではない、という点は理解しておきたいところです。

北鎌倉女子学園にはカウンセリングルームが設けられており、学校生活や人間関係について相談できる仕組みがあります。

また、担任だけでなく、学年の教員やスクールカウンセラーなど、複数の相談先を利用することもできます。

学校見学では、生徒同士の雰囲気だけでなく、困ったことがあった際にどのような相談体制があるかを確認しておくとよいでしょう。

先進コース・音楽コースの生徒の声|英語・ICT・演奏会に向けた日々の学び

北鎌倉女子学園の学校生活を特徴づけているのが、先進コースと音楽コースという異なる学び方です。

先進コースでは英語・ICT・探究学習、音楽コースでは一般教科と専門音楽教育の両立が中心となります。

授業で取り組む内容は異なりますが、文化祭や体育祭、部活動などでは両コースの生徒が同じ学校生活を送ります。

先進コースの生徒にとって、英語を使う機会として挙げられるのが「English Room」です。

English Roomでは、昼休みや放課後に外国人教員と会話したり、英語を使ったゲームや活動を楽しんだりすることができます。

普段の英語の授業では、文法や語彙、読解などを学びます。一方、English Roomでは、自分が知っている英語を使って会話することが中心になります。

例えば、週末に何をしたのか、好きな映画や音楽は何かといった身近な話題について、外国人教員と英語でやり取りできます。

授業で学んだ英文を実際に使ってみることができる場所です。

また、2025年度からは中学3年生に国際コースが開設されました。

国際コースの生徒は、朝のホームルームやスピーチなど、日常の学校生活でも英語を使う機会があります。

英語で進める授業では、内容が難しく感じられることもありますが、先生へ質問したり、生徒同士で協力したりしながら学習を進めています。

国際コースでは、国際問題や国際連合、観光地のオーバーツーリズムなどについて考える探究学習にも取り組んでいます。

英語を使って会話することと、英語で社会の課題について考えることは、必要となる力が異なります。

例えば、海外の観光客が増えることによる地域経済への影響を考える場合、英語で意見を述べる前に、その問題について理解する必要があります。

国際コースでは、英語力を伸ばすことに加え、話す内容を深める学習も行われています。

また、国際コースの高校生は、メキシコやカナダの大使館を訪問するなど、実際に外国の文化や社会について学ぶ機会も経験しています。

一方、音楽コースの生徒からは、一般教科と専門音楽教育を同じ学校で学べることが挙げられています。

音楽コースでは、中学1年生から専攻別の個人レッスン、聴音、ソルフェージュなどの授業があります。

音楽コースの中学3年生は、将来音楽に関わる仕事に就きたいと考え、音楽と勉強を両立できる環境を求めて進学したことを語っています。

実技や音楽専門科目にはそれぞれ試験があり、練習を重ねて自分の成長を確かめられることが、日々の学習の励みになっています。

また、実技試験の結果によって、文化祭や定期演奏会で演奏する機会が与えられることもあります。

例えば、ピアノを専攻する生徒であれば、日々のレッスンで学んだ演奏技術を高め、試験や演奏会で披露することを目標にできます。

声楽や弦楽器、管楽器などを専攻する生徒も、それぞれの課題曲に取り組みながら技術を磨きます。

音楽を専門的に学ぶ生徒にとって、同じように演奏や音楽理論に取り組む友人がいることは、学校生活の一部になっています。

自分と同じ専攻の生徒だけでなく、別の楽器を学ぶ生徒の演奏を聴くことで、自分が普段触れていない音楽表現に出会う機会もあります。

ただし、音楽コースでは、一般教科の授業に加えて専門実技の練習も必要になります。

演奏会や実技試験の直前には練習時間が増えることも考えられ、定期試験の勉強との両立には計画性が求められます。

こうした点を含め、先進コースと音楽コースの生徒が経験する学校生活を整理すると、次のようになります。

学校生活の場面先進コース音楽コース
日々の授業主要教科、先進英語、ICT、探究学習など主要教科、専攻別実技、聴音、ソルフェージュなど
放課後の過ごし方部活動、自習室、English Roomなど個人練習、部活動、自習室など
学習成果の発表探究発表会、English Festival、文化祭などクラスコンサート、定期演奏会、文化祭など
学習上の課題教科学習と英語・探究活動の両立教科学習と専門実技・自主練習の両立
高校での学び先進・特進・国際コースなどへ接続高校音楽科へ接続

また、学校行事を通して友人と協力した経験を印象に残る出来事として挙げる生徒もいます。

2026年2月のEnglish Festivalでは、中学1年生が「塔の上のラプンツェル」を題材とした英語劇を発表しました。

劇の準備では、台詞やダンスだけでなく、舞台美術や小道具の制作なども生徒が分担しています。

英語が得意な生徒だけで完成できるものではなく、絵を描くことが好きな生徒や、衣装・小道具づくりが得意な生徒も役割を持つことができます。

こうした行事では、教科学習とは異なる得意分野を発揮する機会があります。

また、文化祭ではクラスや部活動ごとに企画を考え、展示や販売、舞台発表などを行います。

先進コースの生徒による企画と、音楽コースの専門的な演奏を同じ日に見ることができるのも、北鎌倉女子学園の文化祭の特徴です。

日常の授業内容はコースによって異なりますが、同じ学校で学ぶ生徒として行事を共有することによって、互いの得意分野を知る機会が生まれています。

保護者が評価する点と気になる点|学習支援・校則・友人関係・通学環境

北鎌倉女子学園について、保護者からは少人数教育やICT環境、先生との距離、学校施設などを肯定的に捉える声が見られます。

一方、学習指導の進度や補習の実施状況、友人関係への対応などについては、評価が分かれています。

まず、肯定的な声として挙げられているのが、学校施設やICT環境の整備です。

北鎌倉女子学園では、2018年以降の学校改革に合わせて普通教室や職員室、音楽館などをリニューアルしてきました。

各教室にはプロジェクターがあり、生徒は1人1台のiPadを活用して学習しています。

保護者の感想には、オンライン授業への対応や、デジタル教材を使って課題を進められることを評価する声があります。

また、学習面では、自習室や卒業生チューターの存在を挙げる保護者もいます。

北鎌倉女子学園には、一人で静かに勉強する場所に加え、友人と相談しながら学習できる自習室があります。

卒業生チューターが在室する時間には、わからない問題を質問したり、学習方法について相談したりすることもできます。

一方、こうした制度があることと、すべての生徒に十分な学習支援が届いていることは同じではありません。

在校生や保護者の感想には、補習や学習指導の対応が十分ではないと感じる声もあります。

例えば、授業についていけなくなった場合、学校から積極的に声をかけてもらえるのか、それとも本人が自習室や質問の機会を利用する必要があるのかという点は、家庭によって受け止め方が異なります。

北鎌倉女子学園では、習熟度に応じた英語の授業や、希望制・指名制の特別講習などが用意されています。

ただし、学習支援の利用条件や実施頻度は、教科や学年によって異なります。

特に、学習面で継続的なサポートを必要とする子の場合には、補習の有無だけでなく、どのような場合に声がかかるのか、授業で理解できなかった内容をどこで復習できるのかを確認しておくとよいでしょう。

次に、校則についてです。

北鎌倉女子学園は、伝統的な女子教育の中で礼儀作法や言葉遣いを大切にしてきました。

一方、近年は「のびやかな自立した女性を育む」という理念のもと、生徒の主体性を重視する方向で学校改革を進めています。

校則については、以前より自由度が高まったと受け止める声がある一方、教員によって注意の仕方が異なると感じる声もあります。

例えば、制服の着こなしやスマートフォンの使い方などについて、どこまで生徒に任されるのかは、日常生活に関わる問題です。

北鎌倉女子学園ではスマートフォンの持ち込みが認められていますが、校内での使用にはルールがあります。

また、制服にはスカートやスラックスなどの選択肢があり、着用方法についても学校の規定があります。

学校見学では、校則の内容だけでなく、生徒がどのような服装で過ごし、先生がどのように接しているかを見ることで、日常生活の雰囲気を知ることができます。

人間関係についても、受け止め方には違いがあります。

友人同士が穏やかに過ごしているという声がある一方、陰口やSNS上でのトラブルを経験したという声もあります。

少人数校では、友人関係が安定しているときには居場所を感じやすい反面、人間関係が難しくなったときには、毎日同じ生徒と顔を合わせることが負担になる場合もあります。

そのため、学校の雰囲気がよいかどうかという印象だけでなく、問題が起こった場合の相談体制を確認することが重要です。

担任や学年の先生、スクールカウンセラーなど、複数の相談先があるか、保護者と学校がどのように情報を共有するかという点も、学校生活の安心感に関わります。

また、学校生活の負担として考えておきたいのが通学路です。

北鎌倉女子学園は、北鎌倉駅から徒歩約7分という立地ですが、学校へ向かう最後の区間には坂道があります。

在校生の感想にも、駅から近いことを評価する声がある一方、坂道や歩道の状況について気になるという声があります。

さらに、校舎の施設については、リニューアルされた教室や音楽館、自習室などを評価する声がありますが、体育館やグラウンドへの移動、建物の古さなどについての感想もあります。

北鎌倉女子学園は丘陵地に建つ学校であり、すべての施設が一つの建物にまとまっているわけではありません。

授業で教室を移動するときの距離や、雨の日の移動のしやすさなどは、実際に校内を歩いてみるとわかりやすいでしょう。

在校生・保護者の声を整理すると、次のようになります。

項目肯定的に挙げられる点確認しておきたい点
少人数教育先生や友人、先輩との距離が近く、顔を覚えてもらいやすい友人関係が固定化した場合の対応、クラス替えの仕組み
学習支援自習室、卒業生チューター、補習・講習がある成績が伸び悩んだときの支援、補習の実施条件や頻度
英語教育外国人教員との交流、English Room、英語を使う行事がある英語が苦手な生徒への指導、国際コースの選択条件
音楽教育専攻別の個人レッスン、音楽館、演奏会などがある練習時間、実技試験、一般教科との両立
校則・生活指導生徒の主体性を尊重する方向で教育改革が進んでいるスマートフォンや制服の具体的な規則、指導の運用
学校施設普通教室、音楽館、English Room、カフェテリアなどが整備されている校内の移動距離、体育施設の設備、混雑する時間帯
通学環境北鎌倉駅から徒歩約7分。横須賀線沿線から通いやすい坂道、歩道の状況、雨天時や部活動後の帰宅

こうした評価は、学年やクラス、在籍していた時期、本人の性格や学習状況によって変わります。

例えば、自分から先生に質問できる子にとっては、職員室の質問カウンターや自習室を利用しやすい環境かもしれません。

一方、わからないことがあっても自分から質問するのが苦手な子の場合、先生がどのようなタイミングで声をかけてくれるのかが重要になります。

また、友人と一緒に活動することが好きな子にとって、1学年40~50名という規模は過ごしやすい可能性がありますが、交友関係を広く持ちたい子にとっては、物足りなく感じる場合もあるでしょう。

学校選びでは、「先生が優しい」「面倒見がよい」「アットホーム」といった言葉だけで判断するのではなく、実際にどのような仕組みがあるのかを確かめることが大切です。

例えば、学校見学や個別相談では、次のようなことを確認できます。

  • 学習面:授業についていけなくなった場合、補習や個別の声かけはどのように行われるか。
  • 友人関係:クラス替えの頻度や、対人関係で困ったときの相談先はどうなっているか。
  • コース選択:先進コースから国際コースへ進む条件や、音楽コースでの学習負担はどの程度か。
  • 放課後:自習室やEnglish Roomを利用する生徒はどのくらいいるか。部活動との両立は可能か。
  • 生活環境:スマートフォンや制服のルール、通学路の安全対策はどのようになっているか。

北鎌倉女子学園の学校生活には、少人数の女子校らしい距離感と、英語・ICT・音楽など自分の関心に応じて学べる環境があります。

一方で、少人数であることや、生徒の主体性を重視する指導方針が、すべての子に同じように合うわけではありません。

大切なのは、本人が先生へ質問できそうか、友人と自然に過ごせそうか、そして興味のある活動に6年間取り組めそうかということです。

学校説明会では授業や制度について詳しく知ることができますが、文化祭や学園生活体験会では、生徒同士の会話や先生とのやり取りを見ることもできます。

北鎌倉女子学園を検討する際には、保護者の評価だけで結論を出さず、本人と一緒に学校を訪れ、実際の生徒の様子を見ながら判断するとよいでしょう。

この学校に向いている子の特徴|英語・探究・音楽など、自分の関心を伸ばしたい子

北鎌倉女子学園中学校は、鎌倉の自然に囲まれた環境で、少人数教育を行う私立女子校です。

中学校には、英語・ICT・探究学習を重視する「先進コース」と、中学1年生から専門的な音楽教育を受ける「音楽コース」が設けられています。さらに、先進コースの生徒には中学3年生から国際コースへ進む選択肢もあります。

学校生活では、伝統的な「ごきげんよう」のあいさつを大切にしながら、英語による発表やプログラミング、地域でのボランティア、音楽演奏など、さまざまな活動に取り組んでいます。

こうした教育内容を考えると、北鎌倉女子学園は、自分の興味を見つけて学びを広げたい子や、好きな分野に継続して取り組みたい子に合う可能性があります。

一方、先進コースと音楽コースでは、日々の授業や学習上の負担が異なります。また、少人数の女子校という環境や、北鎌倉駅から校舎までの坂道なども、6年間を過ごすうえでは重要な条件です。

ここでは、北鎌倉女子学園に向いている子の特徴を、教育内容と学校生活の両面から考えていきます。

英語・ICT・探究学習に興味があり、自分で考えて表現することを楽しめる子

北鎌倉女子学園の先進コースに向いているのは、英語や情報技術などに関心があり、学んだことを使って何かに挑戦してみたい子です。

先進コースでは、国語・数学・英語・理科・社会などの主要教科を学びながら、英語によるコミュニケーション、プログラミング、情報活用、総合探究などに取り組みます。

例えば、英語の授業では、文法や単語を覚えるだけでなく、自分の考えを英語で発表したり、外国人教員と会話したりする機会があります。

校内には「English Room」があり、昼休みや放課後に外国人教員と英語で交流できます。

英語が得意な生徒はもちろん、英語をもっと使ってみたいと思っている生徒にとっても、授業外で会話を経験できる場所です。

ただし、入学時点で高い英語力が必要というわけではありません。

先進コースでは、習熟度別の英語授業を取り入れ、語彙や文法などの基礎を段階的に学びます。

中学校から本格的に英語を学び始める子でも、授業で基礎を身につけながら、少しずつ英語を使う活動に参加していくことができます。

重要なのは、英語がすでに得意かどうかよりも、間違えることを恐れずに、自分の言葉で伝えてみようと思えるかということです。

例えば、English Roomで外国人教員から質問されたとき、文法的に完全な文章で答えられなくても、知っている単語を組み合わせて会話を続けようとする姿勢が役立ちます。

最初は短い会話しかできなくても、日常的に英語を使うことで、少しずつ表現の幅を広げていくことができます。

また、英語への関心が高まった生徒には、中学3年生から国際コースへ進む選択肢があります。

国際コースでは、外国人教員による「Global Communication」などを通して、英語で考え、意見を述べる学習に取り組みます。

さらに、高校では英語・国際関連科目の履修時間が増え、ディスカッションやディベート、エッセイライティングなどにも取り組みます。

将来、国際関係や外国語、海外の大学などに関心を持っている子にとっては、中高6年間を通して英語を深める学習環境が用意されています。

一方、先進コースの特色は英語だけではありません。

ICTを使った授業では、iPadを利用して情報を集めたり、資料を作成したり、プログラミングによって作品を制作したりします。

学校には3Dプリンターやドローンなどを備えたプログラミングラボも設けられています。

例えば、自分で考えた立体物を3Dプリンターで出力する場合、画面上で設計したものが実際にどのような形になるかを確かめることができます。

思いどおりの形にならなければ、設計を修正して再び制作します。

こうした活動には、最初から正しい答えを知っていることよりも、試行錯誤を続ける姿勢が求められます。

ものづくりやコンピューターに興味がある子、試してみた結果から新しいことを考えるのが好きな子には、取り組みやすい学習内容でしょう。

また、北鎌倉女子学園では「KGプロジェクト」と呼ばれる総合探究を行っています。

生徒自身がテーマを設定し、資料を集めたり、フィールドワークに出かけたりしながら調査を進めます。

例えば、鎌倉の観光について考える場合には、観光客が増えることで地域にどのような影響があるのかを調べることができます。

観光客が増えることで地域経済が活性化する一方、交通混雑やごみ、歴史的な景観の保全などの課題も生まれます。

一つの問題について、異なる立場から考えることが必要になります。

こうした学習では、先生から与えられた問題に答えるだけでなく、自分で疑問を持ち、調べることが重要です。

例えば、次のようなことに興味を持つ子は、探究活動に取り組みやすいでしょう。

  • 旅行先で見た建物や自然について、なぜそうなっているのか調べたくなる。
  • 社会や理科で学んだ内容について、教科書以外の資料も読んでみたいと思う。
  • 友人と意見が違ったときに、相手がなぜそう考えたのか聞いてみたい。
  • 調べたことを文章やスライドにまとめ、人に説明することが好き。
  • プログラミングやデジタル機器を使って、自分で何かを作ってみたい。

もちろん、入学時からこれらの活動がすべて得意である必要はありません。

ただし、説明を聞いて覚える授業だけを希望する子にとっては、調査や発表、グループワークが負担に感じられる場合もあります。

北鎌倉女子学園の先進コースでは、教科学習と並行して自分で考え、試し、表現する活動があるため、そうした学び方への関心が学校との相性を考える材料になります。

音楽を専門的に学びたい子|一般教科と個人レッスンを両立できる環境

北鎌倉女子学園の音楽コースは、音楽を専門的に学びたい子に向けた教育課程です。

1965年に設置された中学校音楽コースでは、中学1年生から専攻別の個人レッスンを受け、聴音やソルフェージュなどの専門科目を学びます。

高校では音楽科へ接続し、東京藝術大学や桐朋学園大学、東京音楽大学などへの進学を目指すこともできます。

ただし、音楽コースは「音楽の授業が多い普通コース」という位置づけではありません。

一般教科の学習に加えて、専攻実技や音楽理論を継続して学ぶ専門的な課程です。

例えば、ピアノ専攻の生徒は、学校で個人レッスンを受けるだけでなく、自宅でも課題曲を練習する必要があります。

声楽や管楽器、弦楽器などを専攻する場合にも、楽器や声の扱い方を身につけるための継続的な練習が必要です。

音楽は、一度理解すればそのまま演奏できるものではありません。

楽譜の内容を理解していても、指や身体が思うように動かなければ、演奏は完成しません。

そのため、毎日の練習を重ね、少しずつできることを増やしていく必要があります。

音楽コースに向いているのは、好きな曲を演奏する楽しさに加えて、できなかったことを繰り返し練習する過程にも取り組める子です。

例えば、難しい部分を何度も練習し、少しずつ弾けるようになることに達成感を覚える子には、専門教育が合う可能性があります。

また、北鎌倉女子学園には専門的な音楽教育を支える音楽館があり、個人レッスン室や自主練習室が設けられています。

学校内で専門実技のレッスンを受け、空き時間や放課後に練習することもできます。

さらに、音楽コースではクラスコンサートや定期演奏会、卒業演奏会など、学習成果を発表する機会があります。

人前で演奏することは、普段のレッスンとは異なる経験です。

練習では弾けていた部分でも、本番では緊張してうまくいかないことがあります。

一方、演奏会に向けて準備を進め、舞台で一つの曲を弾き終える経験は、次の目標へ向かうきっかけにもなります。

また、音楽コースにはピアノ、声楽、弦楽器、管楽器、打楽器など、異なる専攻の生徒が在籍しています。

自分とは異なる楽器を学ぶ友人の演奏を聴くことも、音楽への理解を広げる機会になります。

ただし、音楽コースへの進学を検討する際には、将来の希望だけでなく、現在の練習状況も考える必要があります。

2027年度入試では、国語・算数の学科試験と専攻別の実技試験が課されます。

ピアノ専攻では練習曲やソナタ程度以上の作品を演奏する必要があり、ほかの専攻でも課題曲やピアノの実技などが設定されています。

そのため、「音楽が好きだから中学受験で音楽コースを選びたい」と考えた場合でも、必要な実技の準備が間に合うかは確認が必要です。

また、音楽コースは先進コースより学費が高く設定されています。

2027年度の中学1年生では、先進コースの月額納入金が54,050円、音楽コースが72,550円です。

音楽コースでは、学校に納める個人レッスン費や楽器維持費に加えて、専攻によっては自宅で使用する楽器や練習環境を用意する必要があります。

例えば、ピアノを専攻する場合、学校のレッスン室で練習できることだけでは十分とは限りません。

家庭でも継続して練習するために、楽器の設置場所や音の問題などを考える必要があります。

また、音楽コースでは一般教科の学習も行います。

音楽の練習を優先するあまり、国語や数学、英語などの学習が後回しにならないように、時間を管理することが重要になります。

その意味で、音楽コースへの進学を考える際には、次のような点を本人と確認しておきたいところです。

確認したいこと考えるポイント
音楽への関心音楽を楽しむだけでなく、専門的に学びたいと思っているか
練習の継続課題曲や基礎練習に、日常的に取り組めるか
一般教科との両立実技の練習と定期試験の勉強を計画的に進められるか
発表への意欲演奏会や実技試験に向けて目標を持てるか
進路への考え方音楽大学への進学も含め、将来の選択肢を考えたいか
家庭での環境練習時間や楽器、費用などを継続して確保できるか

なお、中学入学時点で将来の職業まで決めている必要はありません。

音楽を学ぶ中で、演奏家だけでなく、音楽教員や音楽に関わる別の仕事へ関心が広がることもあるでしょう。

ただし、専門教育を受ける以上、日々の練習に一定の時間と労力を使うことになります。

音楽コースは、音楽が好きという気持ちを持ちながら、その分野に継続して取り組みたいと考えている子に向いた選択肢です。

少人数の女子校で自分らしく学びたい子|学校生活との相性と確認しておきたいこと

北鎌倉女子学園を検討するうえで、先進コースや音楽コースの教育内容とともに考えたいのが、少人数の女子校という学校環境です。

中学校は1学年約40~50名の規模で、同じ学年の生徒同士が顔や名前を覚えやすい環境です。

また、部活動や文化祭、体育祭などでは中学生と高校生が交流する機会もあります。

そのため、大人数の学校よりも少人数の環境で落ち着いて学びたい子や、先生や友人と継続的な関係を築きながら学校生活を送りたい子には、合う可能性があります。

例えば、小学校で大人数の集団に入ると発言をためらってしまう子でも、少人数の授業では自分の意見を伝えやすいと感じる場合があります。

また、同じ学年の生徒と顔を合わせる機会が多いため、クラスを越えて友人ができることも考えられます。

ただし、少人数という条件だけで、すべての子にとって過ごしやすい環境になるわけではありません。

学年の人数が少ない学校では、友人関係が固定化しやすい場合もあります。

例えば、同じ友人と長い時間を過ごすことを好む子には合う一方、毎年多くの新しい友人と出会いたい子には、物足りなく感じられることもあるでしょう。

また、友人関係で問題が起こった場合には、同じ学年の中で距離を置きにくいことも考えられます。

そのため、学校見学では、生徒同士の雰囲気だけでなく、困ったことがあった際にどのような相談体制があるかも確認しておきたいところです。

北鎌倉女子学園にはカウンセリングルームが設けられており、担任や学年の教員などにも相談できる仕組みがあります。

一方、学習面では、自習室や卒業生チューター、補習・特別講習などが用意されています。

自分から質問して理解を深めたい子や、放課後に学校で勉強する習慣をつけたい子にとっては、利用できる学習環境があります。

ただし、少人数だからといって、すべての授業が個別指導になるわけではありません。

わからないことがあったときに自分から質問できるか、学習が停滞した場合に学校がどのような支援を行うかは、入学後の学習に関わる重要な点です。

また、女子校という環境についても、本人との相性があります。

北鎌倉女子学園では、「ごきげんよう」という伝統的なあいさつを受け継ぎながら、生徒会活動や学校行事では生徒自身が企画や運営に関わっています。

学校行事では、企画を考える役割も、運営する役割も、舞台で発表する役割も女子生徒が担います。

こうした環境で、さまざまな役割に挑戦したい子には、女子校での6年間が合う可能性があります。

一方、男女が一緒に学ぶ環境を希望する子もいます。

女子校と共学校のどちらがよいかは、学力や性格だけで決まるものではありません。

本人がどちらの環境で自然に過ごせると感じるかを大切にしたいところです。

さらに、北鎌倉女子学園では、学校の立地も考えておく必要があります。

最寄りの北鎌倉駅から校門までは徒歩約7分ですが、学校は丘の上にあり、通学路には坂道があります。

駅からの距離が短いことは通学上の利点ですが、夏の暑い日や雨の日、大きな荷物を持っている日には、坂道が負担になる場合もあります。

また、学校の最終下校時刻は18時です。

部活動や音楽の練習、自習室の利用などを考えると、帰宅時間が遅くなる日もあるでしょう。

毎日の通学時間が長い場合には、家庭学習や睡眠時間をどのように確保するかも考える必要があります。

最後に、北鎌倉女子学園との相性を判断するためのポイントを整理します。

項目向いている可能性がある子確認しておきたいこと
学校規模少人数の環境で友人や先生と関わりたい子同学年の人数、クラス編成、友人関係の相談体制
女子校女子だけの環境で自然に学校生活を送りたい子本人が女子校の雰囲気をどう感じるか
先進コース英語・ICT・探究学習に関心がある子グループワークや発表活動への適性、授業の進度
国際コース英語を使って学び、国際分野への関心を深めたい子中学3年生からの選択条件、英語授業の内容
音楽コース音楽を専門的に学び、日々の練習を続けたい子実技の水準、練習時間、一般教科との両立
学校行事文化祭・体育祭・演奏会などに積極的に参加したい子行事の準備期間や本人が担う役割
学習支援自習室や先生への質問を活用しながら学びたい子補習の条件、質問できる時間、個別の声かけ
通学環境北鎌倉の自然に囲まれた環境で学びたい子坂道を含む通学時間、部活動後の帰宅
学費希望するコースや活動を6年間継続できる家庭コース別学費、高校進学時の費用、研修・楽器費用

北鎌倉女子学園は、伝統的な女子教育を大切にしながら、英語・ICT・探究・専門音楽教育など、異なる分野の学びを取り入れている学校です。

先進コースでは、教科学習を土台に、自分で課題を見つけて調べ、表現する経験を積みます。

音楽コースでは、一般教科と専門実技を両立させながら、長い時間をかけて演奏技術や音楽的な理解を深めます。

また、少人数の環境で先生や友人と関わりながら、文化祭や体育祭、部活動などに取り組みます。

一方、どちらのコースを選ぶ場合でも、本人が学校の学び方や生活環境を受け入れられることが大切です。

英語やICTに興味があるからといって、必ず先進コースが合うとは限りません。音楽を習っているからといって、必ず専門音楽教育を選ぶ必要があるわけでもありません。

本人が何に関心を持ち、学校生活の中でどのような時間を過ごしたいと考えているかを整理することが、進学先を選ぶ出発点になります。

北鎌倉女子学園を検討する際には、学校説明会だけでなく、学園生活体験会や文化祭、音楽コースの演奏会などに参加してみるとよいでしょう。

教室での授業、English Roomでの交流、音楽館での練習、友人同士の会話などを実際に見ることで、6年間の学校生活をより具体的に想像できます。

本人が「この学校でやってみたいこと」を一つでも見つけられるか。

北鎌倉女子学園への進学を考える際には、その気持ちを大切な判断材料にしたいところです。

まとめ|北鎌倉の自然と伝統、選択できる学びが形づくる6年間

北鎌倉女子学園中学校は、神奈川県鎌倉市山ノ内にある私立女子中高一貫校です。JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩約7分。円覚寺や東慶寺などの寺院が点在する北鎌倉の丘に校舎を構え、緑に囲まれた環境で6年間を過ごします。

1940年の創立以来、女子教育を続けてきた学校で、現在は「のびやかな自立した女性を育む」という教育理念を掲げています。

中学校には、英語・ICT・探究学習を重視する「先進コース」と、一般教科を学びながら専門的な音楽教育を受ける「音楽コース」があります。さらに、先進コースの生徒には、中学3年生から国際コースへ進む選択肢も用意されています。

伝統の「ごきげんよう」というあいさつを受け継ぎながら、授業ではiPadを活用し、英語による発表やプログラミング、地域でのフィールドワークなどに取り組んでいます。

北鎌倉女子学園を考えるうえで重要なのは、こうした教育内容を個別に評価することだけではありません。先進コースと音楽コースでは、授業の内容も、放課後の過ごし方も、その先に考えられる進路も異なります。

本人がどのような学びに関心を持ち、6年間で何を経験したいと思っているか。その視点から学校の特徴を整理していきましょう。

北鎌倉女子学園の6年間|基礎学力を土台に、英語・探究・音楽の専門性を深める

北鎌倉女子学園では、中学1年生から高校3年生まで、学年に応じて学習内容を発展させていきます。

先進コースでは、中学1・2年生で主要教科の基礎を固めながら、英語によるコミュニケーションや情報技術の活用、総合探究などに取り組みます。

中学3年生になると、英語や国際分野をより専門的に学ぶ国際コースへ進む道も開かれます。高校では先進・特進・国際コースなど、進路に応じた学習へとつながります。

一方、音楽コースでは、中学1年生から専攻別の個人レッスン、聴音、ソルフェージュなどを学びます。高校音楽科では、より専門的な実技や音楽理論に取り組み、音楽大学への進学などを目指します。

6年間の主な学びを整理すると、次のようになります。

学年先進・国際系の学び音楽系の学び
中学1年主要教科の基礎、先進英語、ICTの基本操作、総合探究主要教科、専攻別個人レッスン、聴音など
中学2年プログラミング、英語による表現活動、地域を題材とした探究専門実技、ソルフェージュ、聴音、演奏経験の積み重ね
中学3年データ活用、探究活動の発展、国際コースでの英語学習専門実技、楽典、ソルフェージュ、高校音楽科への接続
高校1年先進・特進・国際など、進路を意識した学習専門実技と一般教科、音楽理論などの学習
高校2年進路別の学習、探究活動、大学進学に向けた準備専攻分野の深化、演奏会、音楽大学への進学準備
高校3年一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜などへの対応音楽大学などの実技入試、一般大学への進学準備

先進コースで学ぶ生徒は、英語やICT、探究学習を通して、自分の考えを整理し、他者へ伝える経験を積みます。

例えば、鎌倉の観光や環境について関心を持った場合、資料を調べるだけでなく、実際に地域を歩き、そこで見つけた課題について考えることができます。

その成果を文章やスライドにまとめ、人前で発表することもあります。

また、英語に関心がある生徒は、外国人教員との交流やEnglish Festival、国際コースでの学習などを通して、英語を使う機会を増やしていくことができます。

学校で学んだ英語を地域で使う活動としては、外国人観光客に鎌倉の歴史や文化を案内する「English Guide」があります。

この活動では、英語力に加えて、自分たちが暮らす地域への理解も必要です。英語で会話できることと、相手に説明する内容を持っていることの両方が求められます。

一方、音楽コースでは、長い時間をかけて一つの分野を学び続ける経験が中心になります。

例えば、ピアノを専攻する生徒は、個人レッスンで教わった内容を日々の練習で身につけ、実技試験や演奏会で成果を発表します。

同じ曲に繰り返し取り組み、音の出し方や表現を少しずつ磨いていく学習です。

先進コースと音楽コースは、教育内容こそ異なりますが、共通する部分もあります。

それは、知識や技術を身につけるだけでなく、それを自分で使い、表現することを重視している点です。

先進コースでは調査や発表、音楽コースでは演奏や作品の表現という形で、それぞれの学習成果を他者へ伝える機会があります。

北鎌倉女子学園の特徴を整理|少人数教育・地域とのつながり・進路の多様性

北鎌倉女子学園の学校生活を特徴づけているのは、教育課程だけではありません。

中学校の1学年が40~50名程度という学校規模、中高合同で行う部活動や学校行事、北鎌倉という地域を生かした学習活動なども、6年間の経験に関わってきます。

まず、基本情報と教育上の特色を振り返りましょう。

項目北鎌倉女子学園中学校の特徴
所在地神奈川県鎌倉市山ノ内913
アクセスJR「北鎌倉駅」から徒歩約7分
学校区分私立・女子校・中高一貫校
創立1940年
教育理念のびやかな自立した女性を育む
中学校の規模1学年約40~50名
中学校の入学時コース先進コース・音楽コース
国際教育先進英語、English Room、中3からの国際コース、海外研修など
ICT・探究教育1人1台のiPad、プログラミング、KGプロジェクトなど
音楽教育中1からの専門実技個人レッスン、聴音、ソルフェージュなど
学校行事体育祭、文化祭、合唱コンクール、English Festival、演奏会など
地域活動English Guide、鎌倉でのフィールドワークなど
進路国公立・私立大学、女子大学、音楽大学、海外大学など
2027年度中学募集人数先進コース95名・音楽コース25名

北鎌倉女子学園は、学校規模が比較的小さく、同じ学年の生徒同士が顔を合わせる機会の多い環境です。

文化祭や体育祭、部活動などでは中学生と高校生が一緒に活動するため、学年を越えた交流もあります。

中学1年生のときには高校生の先輩から教わっていた生徒が、高校生になると後輩を指導する立場になることもあります。

一方、少人数の学校では友人関係が固定化しやすい場合もあります。

生徒数が少ないことを一律に長所と考えるのではなく、本人がその規模の中で自然に過ごせるかを確認することが大切です。

また、北鎌倉女子学園では、女子校としての伝統を受け継ぎながら、英語・ICT・探究教育などの改革を進めてきました。

校内には「English Room」やプログラミングラボ、音楽館、自習室、カフェテリアなどが設けられています。

ただし、設備が整っていることと、すべての生徒がそれを十分に活用できることは同じではありません。

例えば、English Roomで外国人教員と会話したいと思っていても、自分から話しかけることにためらいがある生徒もいるでしょう。

自習室や卒業生チューターを利用する場合にも、本人が必要に応じて質問したり、学習計画を立てたりすることが求められます。

施設や制度の内容を確認するだけでなく、実際にどの程度利用されているのか、利用しやすい雰囲気があるかを見ることも重要です。

進路面では、2026年春に東京藝術大学4名、横浜市立大学1名、神奈川県立保健福祉大学2名などの合格実績がありました。

また、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、GMARCHなどへの合格者もいます。

音楽大学への進学実績に加え、一般大学や医療・看護系、女子大学などへの進路があることも、北鎌倉女子学園の特徴です。

ただし、大学の合格者数は延べ人数であり、実際の進学者数とは異なります。また、普通科と音楽科では、目指す大学や必要な受験対策が異なります。

進学実績を見る際には、学校全体の合格者数だけでなく、本人が希望するコースの卒業生が、どのような大学や学部へ進んでいるかを確かめるとよいでしょう。

北鎌倉女子学園には、英語や探究学習、音楽など、異なる分野を学ぶ生徒がいます。

同じ学校の中で、それぞれが異なる目標に向かって取り組みながら、学校行事や部活動では共に過ごす。その構成が、北鎌倉女子学園の学校生活を形づくっています。

受験前に確認しておきたいこと|コース選択・学費・通学と本人の希望

北鎌倉女子学園への受験を検討する場合には、教育内容への関心に加えて、実際に6年間通い続けられるかを考える必要があります。

特に重要なのが、入学時のコース選択です。

2027年度中学入試では、先進コースと音楽コースの2つで募集が行われます。

先進コースでは、国語・算数の2科入試、4科入試、1科入試、エッセイ入試、英語プレゼンテーション入試などが設けられています。

音楽コースでは、国語・算数の学科試験に加えて、専攻別の実技試験が課されます。

両コースでは、入学後の学習内容だけでなく、入試方法や学費も異なります。

比較項目先進コース音楽コース
主な学習内容主要教科、先進英語、ICT、プログラミング、探究学習主要教科、専門実技、聴音、ソルフェージュ、音楽理論
入試の特徴2科・4科・1科・エッセイ・英語プレゼンテーションなど国語・算数の学科試験と専攻別実技試験
2027年度入学時納入金370,000円420,000円
2027年度中1月額納入金54,050円72,550円
中学3年以降国際コースなどの選択肢専門音楽教育を継続
高校での主な学び先進・特進・国際コースなど高校音楽科

例えば、英語やプログラミングに関心がある子であれば、先進コースの教育内容を詳しく確認するとよいでしょう。

一方、幼い頃から楽器を習っていて、今後も専門的な音楽教育を受けたい子であれば、音楽コースが選択肢になります。

ただし、音楽コースでは専門実技の練習が日常的に必要になるため、一般教科の学習や部活動との両立についても考える必要があります。

学費についても、入学時納入金だけでなく、毎月の授業料や教育維持費、教材費、指定用品などが必要です。

特に音楽コースでは、個人レッスン費や楽器維持費が月額納入金に含まれていますが、自宅での練習に使う楽器やその維持費などが別途必要になる場合もあります。

また、中高一貫校ではあるものの、併設高校へ進学する際にも入学時納入金が必要になります。

6年間の教育費を考える際には、こうした費用に加えて、海外研修や部活動、通学などの費用も含めて検討しておきたいところです。

次に、毎日の通学です。

北鎌倉女子学園は、北鎌倉駅から徒歩約7分と駅から比較的近い場所にあります。

ただし、校舎は丘の上にあり、通学路には坂道があります。

学校の最終下校時刻は18時です。部活動や自習、音楽の練習などに参加する場合には、帰宅が遅くなる日もあるでしょう。

通学時間が長い家庭では、帰宅後の家庭学習や睡眠時間をどのように確保するかも考えておく必要があります。

学校見学の際には、北鎌倉駅から学校まで実際に歩いてみるとよいでしょう。

駅から校門までの坂道や歩道の状況、校内の施設配置などは、写真や地図だけではわからない部分があります。

また、できれば文化祭や学園生活体験会など、生徒が活動している様子を見られる機会にも参加したいところです。

学校説明会では教育理念やカリキュラム、入試制度について詳しく知ることができます。

一方、文化祭では生徒同士の会話や、先生との関わり、部活動の展示・発表などから、日常の学校生活を想像しやすくなります。

北鎌倉女子学園への進学を考える際には、次のような点を確認しておくとよいでしょう。

確認項目具体的に見ておきたいこと
学校の雰囲気少人数の女子校という環境を本人が自然に受け入れられそうか
先進コース英語・ICT・探究学習の内容に関心を持てるか
音楽コース専門実技の練習を継続し、一般教科と両立できそうか
学習支援補習や自習室、卒業生チューターなどをどのように利用できるか
学校生活文化祭、体育祭、部活動などに参加してみたいと思えるか
進路希望する分野への大学進学を目指せる教育課程があるか
通学坂道を含めた通学時間と、帰宅後の生活に無理がないか
費用中学・高校の学費や、希望する活動の費用を継続して負担できるか

中学校入学時点で、6年後の大学進学先や将来の職業まで決めておく必要はありません。

むしろ、中高6年間の中で新しい分野に興味を持ち、当初とは異なる進路を考えることもあるでしょう。

ただし、北鎌倉女子学園では中学入学時から先進コースと音楽コースに分かれるため、本人がどのような学習に取り組みたいかについては、あらかじめ考えておくことが重要です。

そして、学校を選ぶ際には、偏差値や大学合格実績だけでなく、日々の授業や友人との関わり、放課後の過ごし方まで想像してみたいところです。

北鎌倉女子学園には、英語やICTを使った学習に取り組む生徒もいれば、音楽館で専門実技の練習を続ける生徒もいます。

学校行事では、それぞれのコースで学ぶ生徒が一緒に活動し、北鎌倉の自然や歴史に触れる機会もあります。

1940年から続く女子教育の伝統を持ちながら、時代に合わせて新しい学びを取り入れてきた学校です。

「この学校で何を学んでみたいか」「どのような6年間を過ごしたいか」。

北鎌倉女子学園中学校を検討する際には、ぜひ本人と一緒に学校を訪れ、その問いについて考えてみてください。

教室や音楽館、English Room、文化祭や部活動で過ごす生徒の姿を見ながら、本人が自分の学校生活を具体的に思い描けるかどうかが、進学先を選ぶうえで大切な判断材料になるはずです。

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