- 学校概要|少人数制で徹底した進学指導を行う中高一貫校
- 教育方針とカリキュラム|習熟度別授業ときめ細かな個別対応
- 学校生活と施設|快適な環境と充実した設備でのびのびと学ぶ
- 生徒の声|学びやすく温かな校風に満ちた学校生活
- 教員と指導体制|一人ひとりを見守る少人数指導と豊富なサポート
- 部活動と学校行事|活発なクラブ活動と個性が光る邂逅祭
- 海外研修・国際交流|ニュージーランド語学研修などで国際感覚を育む
- 高校卒業後の進路|難関大学への現役進学率85%以上を誇る
- 学費と奨学金制度|比較的リーズナブルな費用設定と充実の支援
- 入試情報と合格の目安|柔軟な受験制度と安定した実質倍率が魅力
- この学校に向いている子|協調性と着実な学力向上を大切にする生徒に最適
- まとめ|確かな学力と人間力を育む、安心感のある共学校
学校概要|少人数制で徹底した進学指導を行う中高一貫校
帝京大学中学校は、東京都八王子市に位置する私立の中高一貫共学校です。併設の高校・短大・大学との一貫教育体制を活かし、「多摩丘陵の自然に囲まれた落ち着いた学習環境」「細やかな学習支援」「高い進学実績」に定評があります。
最大の特徴は、1クラス30人程度の少人数制を導入している点です。中高6年間を通して生徒一人ひとりに目が行き届く環境を整備し、学力だけでなく人間力の育成にも力を入れています。中学1年生から英語・数学の習熟度別授業を実施し、苦手を残さず、得意を伸ばすきめ細やかなカリキュラムを実現しています。
また、JR中央線「京王堀之内駅」から徒歩23分(バス利用可)という立地で、都心からのアクセスも悪くありません。施設には自習スペースや冷水プール、週2回のカウンセリングサポートなどが整っており、学習面だけでなく心のケアにも力を入れています。
学校スローガンは「確かな基礎学力と人間性を兼ね備えたリーダー育成」。落ち着いた校風のなかで、自分らしい学びを深めていける環境です。
教育方針とカリキュラム|習熟度別授業ときめ細かな個別対応
帝京大学中学校では、「一人ひとりを大切にする教育」を掲げ、中高6年間を見据えた一貫教育を実施しています。中学校段階から高校内容を視野に入れたカリキュラムを編成し、無理なく、かつ先取りの学びを可能にする仕組みが特徴です。
特に英語と数学では、中1から習熟度別授業を採用し、英語ではラジオ講座や英検指導などを含む総合的な指導が展開されます。語彙・文法・読解・英会話・スピーチといった複数の観点から英語力を育成。高1以降は文系・理系に分かれたコース制で、志望進路に対応する形での発展学習が可能です。
また、中3からは進学希望と実力に応じたコース編成(東大・難関私大・理系)にシフトし、国公立・難関私大への進学を視野に入れた実践的学習が始まります。朝講座や夏期講習といったバックアップ体制も整っており、学力の底上げと定着を図る施策が充実しています。
学習に不安のある生徒には、補習や個別指導、定期的な面談などによってきめ細やかな対応を行い、「伸び悩まない」学習環境の構築を目指しています。
学校生活と施設|快適な環境と充実した設備でのびのびと学ぶ
帝京大学中学校では、生徒が毎日を気持ちよく過ごせるよう、施設環境の充実にも力を入れています。校舎は広々としており、自然光が差し込む設計で、落ち着いて学べる空間が整っています。冷暖房完備の教室、自習室、図書室、ラーニングスペースなどが完備されており、休み時間や放課後の学びにも適した環境が用意されています。
特色ある設備のひとつに、温水プールやグラウンドがあり、体育の授業や部活動で活発に活用されています。また、清潔なカフェテリアでは、栄養バランスの整った昼食を提供。ランチタイムには生徒がリラックスできる憩いの場となっています。
校内はWi-Fi完備で、ICTを活用した授業や課題提出も日常的に行われています。タブレットや電子黒板を活用した授業が導入されており、効率よく・主体的に学ぶ姿勢を身につけることが可能です。
また、生徒相談室やスクールカウンセラーの常駐もあり、学校生活での悩みやストレスを抱える生徒に対するサポート体制も整っています。学力だけでなく、生徒の心の成長にも目を向ける総合的な生活支援が、この学校の大きな魅力の一つです。
生徒の声|学びやすく温かな校風に満ちた学校生活
帝京大学中学校の生徒たちが口をそろえて語るのは、「先生との距離が近く、何でも相談しやすい」「友人関係が穏やかで居心地が良い」という、温かく落ち着いた校風です。少人数制の環境がそれを支えており、クラス全体が仲良く、協力しながら学ぶ姿勢が自然と育まれています。
「授業がわかりやすく、補習や質問にもすぐ対応してくれる」「苦手だった英語が好きになった」「図書室が静かで居心地が良く、放課後によく利用している」など、生徒の声からはきめ細かな学習サポートと安心できる環境がうかがえます。
また、学校行事や部活動に関しても、「文化祭の企画を自分たちで進められるのが楽しい」「部活と勉強の両立ができて達成感がある」といった前向きな意見が多く、生徒一人ひとりが自分の居場所を見つけながら充実した中学生活を送っている様子が伝わってきます。
こうした声に共通しているのは、「丁寧に見守られている安心感」と、「自由のなかにある責任と成長」です。帝京大学中学校は、生徒の“らしさ”を大切に育てる環境として、多くの受験生・保護者から高い支持を集めています。
教員と指導体制|一人ひとりを見守る少人数指導と豊富なサポート
帝京大学中学校では、教員と生徒の距離が非常に近いことが特徴です。少人数制だからこそ、教員が生徒一人ひとりの理解度や性格を把握し、個別に対応することができます。授業内だけでなく、休み時間や放課後の質問対応、個別補習など、随所に「面倒見の良さ」が現れています。
特に注目されるのは、定期的な個人面談や保護者面談による学習・生活サポート体制です。学習状況や進路希望、生活面の悩みなどを早期にキャッチし、的確にアドバイスを行うことで、生徒の安心感や信頼関係を築いています。
また、進路指導においても、進学希望に応じたクラス編成と細やかな進路相談・受験指導が用意されており、高校以降の学びを見据えた学習支援が実施されています。中3からは学力別の指導体制がさらに強化され、難関大学を目指す生徒にも対応した丁寧なサポートが受けられます。
「一人ひとりを伸ばす教育」「生徒の声に耳を傾ける指導」が教員の指導方針に浸透しており、安心して相談できる教員の存在が、生徒にとって大きな支えとなっています。
部活動と学校行事|活発なクラブ活動と個性が光る邂逅祭
帝京大学中学校では、部活動と学校行事の両立を大切にしており、生徒たちは学業とともに豊かな学校生活を送っています。部活動は中学・高校の垣根を越えて合同で活動することも多く、年齢や学年を超えたつながりの中で、協調性や責任感を育んでいます。
運動部では、サッカー部・硬式テニス部・卓球部・剣道部などが人気で、地域大会への出場実績もあります。文化部では、吹奏楽部・イラスト部・理科部・演劇部などが活発に活動しており、表現力や創造性を磨く機会が豊富に用意されています。
学校行事においても、生徒主体での企画運営が基本となっており、文化祭「邂逅祭」や体育祭はその代表例です。邂逅祭では、演劇・展示・模擬店などの企画を生徒たちが自主的に考案し、来場者に向けて発信する力を養います。体育祭では、競技だけでなく応援や演出面でも生徒が活躍し、チーム一丸となって取り組む熱量が魅力です。
その他、合唱コンクールや宿泊行事、校外学習なども年間を通じて行われ、学年やクラスを超えた交流を育む機会となっています。勉強だけでなく、人間関係や思い出も大切にしたい生徒にとって、充実した学校生活が待っていると言えるでしょう。
海外研修・国際交流|ニュージーランド語学研修などで国際感覚を育む
帝京大学中学校では、グローバル化に対応する教育の一環として、海外語学研修や国際交流プログラムを積極的に実施しています。特にニュージーランドへの語学研修は、中学卒業後のタイミングで実施される人気プログラムのひとつで、多くの生徒が参加を希望しています。
この語学研修では、現地校への通学とホームステイを通じて、実際の生活の中で英語を使う体験ができ、英語運用力だけでなく異文化理解や自立心も養われます。事前学習や研修後の振り返りも丁寧に行われ、ただの“語学旅行”に終わらない深い学びが得られます。
また、国内にいながら参加できる国際交流イベントも複数用意されています。オンラインを活用した他国の学生とのディスカッションや、留学生との交流プログラムなどを通じて、日常の中で“世界とつながる体験”ができるのも大きな魅力です。
今後はこうした国際教育をさらに拡充する方針が示されており、将来的に海外進学やグローバルキャリアを視野に入れたい生徒にとって、豊かな土台となる学びが提供されています。
高校卒業後の進路|難関大学への現役進学率85%以上を誇る
帝京大学中学校・高等学校では、大学現役進学率が85%を超えるという高い実績を誇っています。内部進学制度も整ってはいますが、多くの生徒が外部の難関大学への進学を志望し、合格を果たしている点が本校の進路指導の大きな特徴です。
近年の進学実績には、早稲田大学・上智大学・東京理科大学・明治大学・青山学院大学・中央大学・法政大学など、MARCH〜難関私大群への合格者が多数含まれています。また、GMARCH以上の私立大学だけでなく、東京外国語大学・筑波大学・東京都立大学などの国公立大学への現役合格者も見られ、進学先の幅広さが際立ちます。
この高い進学実績を支えているのが、中高6年間を見据えた段階的な進路指導です。中学では基礎固めと学習習慣の確立に注力し、高校では学力別クラス編成・受験講座・個別指導などを通じて、志望校ごとの対策を強化します。
進路面談は年に複数回実施され、保護者との連携も密に行われます。生徒一人ひとりの適性や希望に応じて、「将来から逆算する進路設計」を支援している点も、進学実績の高さにつながっているといえるでしょう。
学費と奨学金制度|比較的リーズナブルな費用設定と充実の支援
帝京大学中学校の学費は、私立中高一貫校の中では比較的リーズナブルな部類に入ります。2024年度の例では、入学金・授業料・施設費などを合わせた初年度納入金は約90万円〜100万円前後で、以降の年間費用も安定しています。
また、奨学金制度や特待制度も整っており、成績優秀者や経済的支援を必要とする家庭に向けた減免措置が実施されています。帝京大学グループ独自の奨学金制度も利用可能で、学業継続を経済面からも支える体制が整っています。
教材費や校外学習費、制服代などの別途費用は発生しますが、これらも明瞭に提示されており、保護者にとって計画を立てやすい運営がされています。高等部への進学時にも、入学金が再度必要ない点は保護者から好評です。
加えて、兄弟姉妹が帝京大学グループ校に在籍している場合には、家族割引制度が適用されるケースもあり、グループ全体で支援を行う姿勢が見て取れます。
このように、質の高い教育環境と安心できる経済的サポートを両立していることも、帝京大学中学校の大きな魅力のひとつといえるでしょう。
入試情報と合格の目安|柔軟な受験制度と安定した実質倍率が魅力
帝京大学中学校の入試は、2023年度において全3回実施され、日程の分散によって多くの受験生が受験機会を持てる構成となっています。すべての回で国語・算数・社会・理科の4科型と、国語・算数の2科型のいずれかを選択可能な点が、受験者にとって大きな利点です。
試験日と形式は以下の通りです:
- 第1回(2月1日):4科または2科選択、合格発表2月1日、手続締切2月10日。
合格最低点は4科185点・2科137点。 - 第2回(2月2日):4科または2科選択、合格発表2月2日、手続締切2月10日。
合格最低点は161点。 - 第3回(2月3日午後):2科のみ、合格発表2月3日、手続締切2月10日。
合格最低点は126点。
いずれの回もインターネット出願に対応しており、調査書などの提出書類は不要です。入試科目に面接は課されず、筆記試験の成績のみで合否が判定される点も特徴的です。
また、出願者数に対する合格者数の割合を示す実質倍率は例年2倍台前後で推移しており、2023年度も
- 第1回:2.0倍(男子)、2.2倍(女子)
- 第2回:2.2倍(男女)
- 第3回:2.6倍(男女)
と、比較的安定した倍率となっています。入試の得点配分は、国語・算数が各100点・50分、社会・理科が各50点・30分。4科での総合得点力を求められる一方、2科型での受験も十分に勝負できる構成です。
併願校リストには、帝京大学中学校を中心にしたプランとして、次のような併願パターンが見られます:
- 2/1:帝京①・2/2:帝京②・2/3:帝京③
- 他校との併願:桜美林(午後)、明大中野、成城学園、日大二など
受験チャンスが多く、複数回出願することで加点優遇の可能性もあるため、リスクを抑えつつ合格のチャンスを広げたい受験生にとっては、非常に戦略的な受験校のひとつといえるでしょう。
この学校に向いている子|協調性と着実な学力向上を大切にする生徒に最適
帝京大学中学校は、少人数制のクラス編成と一貫した指導体制のもとで、きめ細やかな学習サポートが行き届く教育環境が整っています。そのため、一人ひとりの学力や個性に応じた支援を受けながら、着実に学力を伸ばしたいタイプの生徒に向いています。
また、毎朝のラジオ英語講座や英検対策、英語でのプレゼンテーション活動など、実用的な英語力を伸ばす取り組みも豊富です。これにより、英語に対して積極的に取り組める生徒や、将来的に国際的な舞台で活躍したいと考えている生徒にも適しています。
さらに、体育祭・林間学校・合唱祭・修学旅行などの学校行事も充実しており、学年や学級の枠を超えた交流が盛んです。こうした活動を通じて、他者との協調性を大切にしながら、自らの役割を果たす意識を育てたい子にとっては、非常に魅力的な学校です。
「学力だけでなく、人としての土台も育てたい」「学校生活を楽しみながら成長していきたい」と考える受験生にとって、帝京大学中学校はまさに理想的な進学先といえるでしょう。
まとめ|確かな学力と人間力を育む、安心感のある共学校
帝京大学中学校は、少人数指導を活かしたきめ細やかな教育と、系列大学への進学制度による安定感が魅力の共学校です。中高6年間を通じて、生徒一人ひとりの成長に寄り添いながら、着実な学力形成と豊かな人間性の育成を目指すカリキュラムが構築されています。
英語教育への注力や理系・文系の進路対応、クラブ活動や行事の活発さなど、学びと生活の両面が充実しており、「無理なく、でも確実に成長したい」「仲間と支え合いながら学びたい」と考える生徒にとって、非常に適した環境です。
また、学外研修や文化祭「邂逅祭」をはじめとしたイベントも多く、知的好奇心や表現力を育むチャンスにも恵まれています。穏やかで協調的な校風の中で、自主性を伸ばしながら中高一貫の6年間を過ごせる帝京大学中学校は、これからの時代を生き抜くための確かな力を育む場といえるでしょう。