- 学校の概要|少人数教育を軸に一人ひとりの個性を伸ばす共学校
- アクセスと立地環境|多摩の豊かな自然に囲まれた落ち着きある学習環境
- 教育方針とカリキュラム|A知探Qと体験重視の授業で問いを立てる力を育む
- 学習環境と施設設備|聖SSRやICT環境が支える主体的な学び
- 学校生活と行事|仲間との協働と多彩な体験で成長する6年間
- クラブ活動|少人数校ならではの距離の近さと中高合同の活動
- 進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私大への挑戦を支える進路指導
- 学費や諸経費について|中高6年間を見通して確認したい費用
- 入試情報と合格の目安|多様な入試方式と2026年度入試のポイント
- 併願校パターン|難度・入試日程・通学圏から考える併願プラン
- 在校生・保護者の声|先生との距離の近さと挑戦を応援する校風
- この学校に向いている子の特徴|好奇心を学びや行動へつなげたい生徒
- まとめ|少人数教育と探究学習で自ら未来を切り拓く多摩大聖ヶ丘
学校の概要|少人数教育を軸に一人ひとりの個性を伸ばす共学校
多摩大学附属聖ヶ丘中学校は、東京都多摩市聖ヶ丘にある私立の男女共学校です。正式な学校名は多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校で、中学校から高等学校までの6年間を見通した中高一貫教育を行っています。
多摩丘陵の豊かな自然に囲まれた環境の中で、1学年約120名という少人数教育を実践しています。学校が掲げる「小さな学校の大きな挑戦」という言葉には、生徒と教員の距離が近い環境を生かし、一人ひとりの興味や可能性を大きく伸ばしていこうという思いが込められています。
| 学校名 | 多摩大学附属聖ヶ丘中学校 |
|---|---|
| 正式名称 | 多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校 |
| 所在地 | 東京都多摩市聖ヶ丘4丁目1番1号 |
| 学校区分 | 私立・男女共学・中高一貫校 |
| 中学校開校 | 1992年 |
| 学校規模 | 1学年約120名 |
| 教育理念 | 自主研鑽・敬愛奉仕・健康明朗 |
| 学校を表す言葉 | 小さな学校の大きな挑戦 |
生徒と教員の距離が近い「小さな学校」
多摩大聖ヶ丘の大きな特徴は、都内の共学中高一貫校の中でも比較的小規模な学校であることです。1学年約120名のため、教員が生徒の顔や名前だけでなく、性格、得意分野、学習状況、学校生活での変化まで把握しやすい環境となっています。
生徒にとっても、担任や教科担当へ質問や相談をしやすく、学年を越えて教員や生徒と関わる機会があります。大規模校のように多くの生徒の中で刺激を受ける環境とは異なり、一人ひとりが学校生活の中で役割を持ちやすいことが少人数校ならではの魅力です。
行事、クラブ活動、委員会、探究活動などでは、生徒が企画や運営を担う場面も多くあります。入学時には人前に立つことが苦手だった生徒も、学校生活の中で少しずつ経験を重ね、自分の意見を伝えたり、周囲と協力したりする力を身に付けていきます。
「自主研鑽・敬愛奉仕・健康明朗」を掲げる教育
多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校では、教育理念として「自主研鑽」「敬愛奉仕」「健康明朗」の3つを掲げています。
- 自主研鑽|自ら考え、学び続ける姿勢を身に付ける
- 敬愛奉仕|他者を尊重し、社会の中で自分の役割を果たす心を育てる
- 健康明朗|心身の健康を大切にし、前向きに生活する態度を養う
これらの理念を土台に、学校では「自立と協働」を大切にしています。自分の考えを持って行動するだけでなく、異なる考えや個性を持つ人と対話し、力を合わせて課題に取り組める人を育てることを目指しています。
少人数教育は、教員からきめ細かな指導を受けるためだけの仕組みではありません。生徒一人ひとりが集団の一員として役割を持ち、自分の行動が周囲に与える影響を考える環境でもあります。
1988年に始まった比較的新しい学校
学校法人田村学園は、1937年に目黒商業女学校を創立しました。その後、1988年に聖ヶ丘高等学校を開校し、1989年の多摩大学開学に伴って、多摩大学附属聖ヶ丘高等学校へと校名を変更しました。
1992年には多摩大学附属聖ヶ丘中学校が開校し、現在の中高一貫教育が始まりました。長い伝統を守ることだけを重視するのではなく、社会の変化や新しい教育課題に合わせて、学校の学びを柔軟に変えてきたことが特徴です。
現在は、教科の基礎学力を大切にしながら、探究学習「A知探Q」、理科実験、社会科見学、海外研修、ICTを活用した学習など、体験と対話を重視する教育を展開しています。
「学びの主役は生徒」という考え方
多摩大聖ヶ丘では、教員が知識や正解を一方的に伝えるだけでなく、生徒自身が問いを持ち、考え、行動することを重視しています。
授業で得た知識を覚えて終わるのではなく、実験、観察、校外学習、発表、地域との連携などを通して、学んだ内容を現実の社会や生活と結び付けていきます。答えを知ることで新しい疑問が生まれ、さらに調べたくなるような学びを目指しています。
学校長のメッセージでも、「学びの主役は生徒にある」「学びは自己を変える」という考え方が示されています。中高6年間は、失敗を避けるための期間ではなく、未知のことへ挑戦し、自分の可能性を広げるための時間として位置付けられています。
多摩大学と同じ丘にある附属校
校舎は多摩大学多摩キャンパスに隣接しており、大学の教員や学生、施設と連携した学びにも取り組んでいます。大学附属校としての環境を生かし、中学生の段階から大学の研究や地域社会の課題に触れられることも特色の一つです。
一方で、卒業後の進路が多摩大学に限定される学校ではありません。多摩大学への優先入学制度を持ちながら、国公立大学や難関私立大学を含む幅広い進路を目指す生徒を支援しています。
多摩の自然を学びの場として生かす学校
学校は、緑豊かな聖ヶ丘の住宅地に囲まれた丘の上にあります。校内や周辺で見られる植物、昆虫、地形、星空なども教材として活用され、理科を中心に「本物に触れる」学びが行われています。
天候に恵まれた日には、遠く丹沢山地の向こうに富士山を望むこともできます。都市部の学校でありながら、身近な自然を観察し、変化や疑問を発見できる環境は、理科実験や探究活動を重視する学校の教育と結び付いています。
少人数だからこそ一人ひとりが学びの主役となり、教員や仲間と深く関わりながら大きな挑戦ができることが、多摩大学附属聖ヶ丘中学校の基本的な魅力です。落ち着いた環境で手厚く見守られながら、自分の興味を見つけ、主体的に行動する力を育てたい生徒にとって、充実した6年間を過ごせる学校といえるでしょう。
アクセスと立地環境|多摩の豊かな自然に囲まれた落ち着きある学習環境
多摩大学附属聖ヶ丘中学校は、東京都多摩市聖ヶ丘4丁目にあり、多摩丘陵の豊かな自然と落ち着いた住宅地に囲まれています。最寄り駅からはバスを利用する立地ですが、京王相模原線・小田急多摩線と京王線の複数路線からアクセスできます。
学校は多摩大学多摩キャンパスに隣接しており、周辺には緑が多く、都心部の駅前型校舎とは異なる、広がりのある教育環境が整っています。教室での授業だけでなく、理科の観察や実験、探究活動、運動などにも周辺の自然を生かせることが特徴です。
| 利用駅 | 学校までの主な経路 |
|---|---|
| 京王相模原線「京王永山駅」 小田急多摩線「小田急永山駅」 | バス停2番から聖ヶ丘団地経由・聖蹟桜ヶ丘駅行きに乗車し、約12分。「多摩大学」停留所下車 |
| 京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」 | バス停12番から聖ヶ丘団地経由・永山駅行きに乗車し、「多摩大学」停留所下車 |
| スクールバス | 永山駅・聖蹟桜ヶ丘駅と学校を結ぶ便を運行 |
京王線と小田急線の複数路線を利用できる
永山駅は、京王相模原線の京王永山駅と小田急多摩線の小田急永山駅が隣接しているため、京王線沿線と小田急線沿線の双方から通学できます。
京王相模原線を利用すれば、調布、明大前、新宿方面のほか、橋本方面からもアクセスできます。小田急多摩線は、新百合ヶ丘で小田急小田原線と接続しているため、町田方面や神奈川県北東部からの通学も検討できます。
聖蹟桜ヶ丘駅は京王線の主要駅であり、新宿・府中・高幡不動・八王子方面から利用しやすい駅です。家庭の居住地域や利用路線に応じて、永山駅と聖蹟桜ヶ丘駅を使い分けられることは、通学経路を考えるうえでの利点です。
駅からは路線バスとスクールバスを利用
学校は丘の上にあるため、日常の通学では駅からバスを利用します。永山駅と聖蹟桜ヶ丘駅からは路線バスが運行されており、学校に隣接する「多摩大学」停留所で下車できます。
また、両駅と学校を結ぶスクールバスも運行されています。スクールバスを利用することで、通学時の移動負担を抑えやすく、在校生と同じ車内で学校へ向かえる安心感もあります。
スクールバスの運行時刻や利用方法は、授業日、曜日、学校行事などによって変わることがあります。入学後の通学を考える際には、登校時間に利用できる便だけでなく、クラブ活動や補習後の下校便についても確認しておくとよいでしょう。
自然に恵まれた丘の上のキャンパス
学校周辺には多摩丘陵の自然が残り、季節ごとにさまざまな植物や生き物を観察できます。校舎からは周囲の緑や街並みを見渡すことができ、天候に恵まれた日には遠く富士山を望めることもあります。
この環境は、落ち着いて学習できるというだけでなく、多摩大聖ヶ丘が重視する体験型教育とも深く結び付いています。校内や学校周辺で採取・観察した生物を理科の授業で扱うなど、身近な自然そのものが教材となります。
交通量や人通りの多い繁華街から離れているため、放課後まで学校生活に集中しやすいことも魅力です。人工芝のグラウンドや体育施設も備えられ、自然に囲まれた開放的な環境の中で、授業やクラブ活動に取り組めます。
多摩大学に隣接する教育環境
多摩大学附属聖ヶ丘中学校は、多摩大学多摩キャンパスと同じ丘にあります。大学教員や大学生との交流、高大連携型の探究活動など、大学附属校としての環境を生かした教育が行われています。
中学生の段階から大学という学びの場を身近に感じられることは、将来の進路や学問への関心を広げるきっかけになります。校舎の外にも学びの機会があり、地域や大学と関わりながら探究を深められる立地です。
6年間の通学を想定して確認したいポイント
多摩大聖ヶ丘は駅から徒歩で通う学校ではないため、学校選びでは電車の乗車時間だけでなく、駅での乗り換えやバスの待ち時間まで含めて考える必要があります。
- 自宅から永山駅または聖蹟桜ヶ丘駅までの所要時間
- 登校時間帯の電車やバスの混雑状況
- スクールバスの乗車場所と利用方法
- クラブ活動や補習後に利用できる下校便
- 雨天時や冬季を含めた通学の負担
学校説明会や聖祭を訪れる際には、実際の登校時間に近い経路を利用し、電車からバスへの乗り換えや学校までの所要時間を確かめておくと安心です。
複数路線から通学できる利便性と、多摩丘陵の自然に囲まれた落ち着いた教育環境を兼ね備えていることが、多摩大学附属聖ヶ丘中学校の立地の特徴です。駅前の利便性よりも、広々とした環境で学習や探究、学校行事に集中できることを重視する家庭にとって、魅力を感じやすい学校といえるでしょう。
教育方針とカリキュラム|A知探Qと体験重視の授業で問いを立てる力を育む
多摩大学附属聖ヶ丘中学校では、教科書の内容を覚えるだけでなく、生徒自身が疑問を持ち、考え、周囲と話し合いながら学びを深めることを重視しています。
教育の中心にあるのは、少人数によるきめ細かな指導、本物から本質に迫る教育、主体性と協働性の育成という3つの柱です。日々の授業を学びの出発点とし、実験、観察、社会科見学、海外研修、探究講座などを通して、知識を現実の社会や生活と結び付けていきます。
学校全体の学びを象徴する言葉が、「A知探Q(英知探究)」です。問題の答えを知って終わるのではなく、答えを得た先に新しい疑問を見つけ、さらに調べたり考えたりする姿勢を育てます。
全ての学びの土台となる「授業第一主義」
多摩大聖ヶ丘では、「全ての学びは授業から」を合言葉に、毎日の授業を教育の中心に置いています。教科書を読み、問題を解くだけの一方向的な授業ではなく、生徒が考えたり、話し合ったり、実際に手を動かしたりする時間を大切にしています。
少人数校であるため、教員は授業中の発言やノート、課題の提出状況などから、一人ひとりの理解度を把握しやすい環境です。理解が不十分な部分があれば、補足説明や再提出、再試験などを通して学び直しへつなげます。
授業で知識を得るだけでなく、分からないことを自分で調べる姿勢、考えを相手へ伝える力、異なる意見から学ぶ態度まで身に付けることを目指しています。
学ぶ楽しさを広げる「A知探Q」
「A知探Q」は、多摩大聖ヶ丘の授業や体験学習を貫く学びの考え方です。答えとなるAnswerを知ったところで終わらず、その先にある新しいQuestionを見つけることを大切にしています。
例えば、理科の実験で予想と異なる結果が出たときには、単に失敗として終わらせるのではなく、なぜ違いが生じたのかを考えます。社会科見学では、現地で見たものを記録するだけでなく、歴史や文化が現在の社会とどのようにつながっているかを調べます。
こうした学習を積み重ねることで、生徒は教員から与えられた課題に答えるだけでなく、自分自身で問いを立てるようになります。身近な疑問から学びを広げ、自ら調査し、考えたことを発表する力は、高等部での本格的な探究学習や大学での研究にもつながります。
| 教育の柱 | 主な学び |
|---|---|
| 少人数によるきめ細かな指導 | 学習状況を把握し、課題、補習、再試験などを通して理解を支える |
| 本物から本質に迫る教育 | 理科実験、野外観察、社会科見学、海外研修などの実体験を重視する |
| 主体性と協働性の育成 | グループワーク、発表、探究活動を通して、自分で考え仲間と協力する |
| A知探Q | 答えを知った先に新しい問いを見つけ、学びを継続する |
中学1・2年で学習習慣と基礎学力を整える
中学1・2年では、1学年約120名を4クラスに分け、比較的少人数の学級で授業を行います。中学校の学習方法に慣れ、家庭学習を習慣化し、主要教科の基礎を確実に身に付けることが中心です。
小学校と中学校では、教科数、授業の進度、定期試験、家庭学習の量などが大きく変わります。そのため、入学直後から高度な内容だけを求めるのではなく、ノートの取り方、課題の進め方、試験前の計画、間違い直しなど、学習の基本を丁寧に指導します。
少人数教育の利点を生かし、教員が日常的にノートやプリントを確認しながら、生徒のつまずきを早い段階で見つけます。分からない部分を残したまま先へ進むのではなく、繰り返し取り組むことで、高校段階の学習に必要な土台をつくります。
中学3年から英語・数学で習熟度別授業
中学3年からは、英語と数学を中心に、生徒の学習到達度に応じた習熟度別授業が行われます。基礎事項を丁寧に確認する授業と、応用問題や発展的な内容へ挑戦する授業に分かれ、それぞれの理解度に合った学習を進めます。
習熟度別授業は、成績によって生徒を固定的に分けることが目的ではありません。その時点の理解度に応じて必要な内容を学び、次の段階へ進むための仕組みです。
中学3年は、中学校の学習を完成させながら、高等部の学習へ移行する時期でもあります。教科によっては高校内容との接続を意識した学習にも取り組み、中高一貫校の利点を生かして、6年間を連続した学びとして捉えます。
小テストと「直しノート」で力を伸ばす数学
数学では、答えだけでなく、どのような考え方や途中式で解答へたどり着いたかを重視しています。筋道を立てて考え、自分の考えを式や図、言葉で表現できる力を育てます。
全学年で約2週間に1回の小テストが行われ、結果を受けて「直しノート」を作成します。間違えた問題について、正しい答えを書くだけでなく、途中式や考え方を整理して提出し、教員が細かく確認します。
小テストには合格点が設定されており、十分に理解できていない場合には再試験も行われます。間違いをそのままにせず、できるようになるまで繰り返すことで、計算力や基礎事項を定着させます。
正解できなかったことを責めるのではなく、間違いを次の学びに生かす姿勢を育てている点が特徴です。
5つの領域を伸ばす英語教育
英語では、語彙や文法の基礎を固めながら、「聞く」「読む」「話す・やり取り」「話す・発表」「書く」という5つの領域をバランスよく伸ばします。
入学時点の英語経験には個人差がありますが、日々の授業と家庭学習を通して基礎から学べる構成です。語彙や文法を覚えるだけでなく、ペアワーク、発表、ネイティブ教員との活動などを通して、実際に英語を使う機会も設けられています。
- 日々の授業|語彙、文法、読解、英作文などの基礎を積み重ねる
- ネイティブ教員の授業|英語で聞き、考え、伝える経験を重ねる
- English Camp|英語を使った活動を通して、発信する力を伸ばす
- ニュージーランド研修|現地校への通学やホームステイを通して、生きた英語と異文化に触れる
中学3年のニュージーランド研修は、授業で身に付けた英語を実際の生活の中で使う機会です。語学力だけでなく、自分とは異なる生活習慣や価値観を受け止め、相手と関係を築く力も養います。
中学3年間で100を超える理科実験
理科では、中学3年間で100を超えるテーマの実験・実習に取り組みます。教科書に書かれた知識を暗記するだけでなく、実際に観察し、触れ、測定し、変化を確かめることを学びの出発点としています。
学校周辺には植物、昆虫、雑木林など、多摩丘陵の自然が残っています。校内や周辺での植物採集、野外観察なども授業に取り入れ、身近な自然を生きた教材として活用します。
実験では、決められた手順を再現するだけでなく、方法を生徒自身が選択する活動もあります。結果を予想し、実験を行い、結果を分析し、自分の言葉でレポートにまとめることで、科学的に考える力を育てます。
実験結果が予想と異なった場合にも、その原因を考えることで新たな疑問が生まれます。驚きや発見を次の問いへつなげる理科教育は、「A知探Q」を象徴する学びの一つです。
現地で本物に触れる社会科見学
社会科では、歴史や地理、公民の知識を教室内だけで学ぶのではなく、実際に現地を訪れ、自分の目で確かめることを大切にしています。
中学1年では、横浜、鎌倉、小田原、東京の下町、三浦半島などを訪れる社会科見学が行われます。事前に現地の歴史や産業を調べ、見学後には記録や発表を通して学びを深めます。
歴史新聞や環境地図の作成、新聞記事を利用した学習、グループでの発表などにも取り組みます。社会の出来事を知識として覚えるだけでなく、情報を比較し、自分なりの考えを持ち、筋道立てて説明する力を養います。
言葉の力を育てる国語教育
国語では、文章を正確に読み取る力に加え、自分の考えや気持ちを自分の言葉で伝える力を重視しています。授業では、グループ討議や発表を通して、相手の話を聞き、自分の意見を整理して伝える経験を重ねます。
学校全体で取り組む「聖っ子青春短歌」も特色ある活動です。限られた三十一音の中で、日常の出来事や自分の感情を表現することで、言葉を選ぶ力や感性を磨きます。
読解、記述、発表を別々の力として扱うのではなく、言葉を通して他者と関わり、自分の世界を広げることを目指しています。
教科の枠を越える「A知探Qの夏」
夏休みには、中学生を対象とした探究講座「A知探Qの夏」が開講されます。「生徒が学んで楽しい、先生が教えて楽しい」ことを大切にし、通常の教科の枠を越えた多彩なテーマから、生徒が興味のある講座を選びます。
これまでには、錯視や立体視、裁判傍聴、香りの科学、CM制作、プログラミング、和菓子づくり、音楽、登山、平和学習など、幅広い講座が行われています。
教員だけでなく、大学教員や大学生、地域の専門家などが講師となることもあります。学年を越えて同じ講座に参加するため、先輩と後輩が共通の興味を通して学び合えることも特徴です。
得意なことをさらに深めるだけでなく、これまで経験したことのない分野へ挑戦することで、高等部の探究学習につながる好奇心と行動力を育てます。
高等部では多摩市と連携した探究学習へ
中等部で身に付けた調査、観察、発表、協働の力は、高等部の本格的な探究学習へとつながります。高等部では、多摩市が抱える地域課題などを題材に、自治体や大学、地域の人々と連携した実践的な活動に取り組みます。
課題を与えられて解決策を考えるだけでなく、実際に地域へ足を運び、関係者の話を聞き、必要な情報を集めながら、自分たちで問いを立てます。考えた提案を発表し、意見を受けて改善する過程を通して、社会の中で学びを生かす力を育てます。
基礎学力と探究する力を両立する6年間
多摩大聖ヶ丘のカリキュラムは、体験や探究だけを重視しているわけではありません。中学1・2年で学習習慣と基礎学力を整え、中学3年から習熟度に応じた学びへ進み、その土台の上で高等部の探究や大学受験につなげます。
小テスト、直しノート、再試験などによって基礎を繰り返し確認する一方、理科実験、社会科見学、海外研修、A知探Qの夏などを通して、学んだ知識を実際に使う機会を設けています。
答えを覚えるだけでなく、その理由を考え、答えの先に新しい問いを見つけることが、多摩大学附属聖ヶ丘中学校の学びの特徴です。好奇心を持って物事を調べたい生徒や、実験・体験・対話を通して理解を深めたい生徒にとって、学ぶ面白さを実感しやすい教育環境といえるでしょう。
学習環境と施設設備|聖SSRやICT環境が支える主体的な学び
多摩大学附属聖ヶ丘中学校には、日々の授業、放課後学習、理科実験、探究活動、クラブ活動を支える施設が整っています。多摩丘陵の自然に囲まれた校地には、人工芝グラウンド、室内温水プール、体育館、図書館、天体観測室などがあり、教室の外でも実際に見たり、触れたりしながら学べる環境です。
施設の規模や新しさだけでなく、生徒が自分で学習を進めるための聖SSR、全教室のICT環境、少人数校ならではの相談しやすさが組み合わされていることが、多摩大聖ヶ丘の学習環境の特徴です。
放課後の学びを支える「聖SSR」
聖SSRは、「Self Study Room」の頭文字から名付けられた校内自習室です。生徒が学習習慣を身に付け、自分に自信を持ち、目標に向かって主体的に勉強するための場所として設けられています。
聖SSRには、現役大学生を中心とする学習メンターが複数常駐しています。分からない問題を質問できるだけでなく、家庭学習の進め方、定期試験の準備、英語検定の対策、進路選択などについても相談できます。
学校の教員とは異なる立場にある大学生と接することで、大学での学びや受験勉強について身近な話を聞けることも特徴です。年齢の近い先輩から助言を受けることで、生徒が将来の進路を具体的に考えるきっかけにもなります。
目的に合わせて選べる2種類の自習室
聖SSRには、学習方法の異なる2つの部屋が用意されています。
| 自習室 | 主な特徴 |
|---|---|
| MR | 友人同士で教え合ったり、学習メンターへ質問・相談したりできる自習室 |
| SR | 私語をせず、一人で静かに集中して学習するための自習室 |
宿題を友人と進めたいとき、分からない問題を質問したいとき、定期試験前に一人で集中したいときなど、その日の目的に応じて部屋を使い分けられます。
利用する曜日や時間を固定する必要はなく、クラブ活動との予定を調整しながら、自分の都合に合わせて利用できます。中学生は通常の下校時間後も利用でき、原則として19時15分まで学習することが可能です。
月に1回程度、現役大学生による受験体験談、英検対策講座、大学での学びを紹介する探究講座なども行われます。単なる質問対応型の自習室ではなく、学習意欲や進路への関心を高める場として活用されています。
中学生には学校所有のICT端末を貸し出し
多摩大聖ヶ丘では、中学校入学時に個人用のタブレット端末を購入する必要はありません。学校が所有するiPad約140台とSurface約40台を、中学生の授業や探究活動に応じて貸し出しています。
高等部へ進学すると、高校1年で指定のノートパソコンを購入し、自分専用の端末として活用します。中等部では学校の端末を使いながら基本的な操作方法や情報モラルを学び、高等部ではより本格的な資料作成、調査、共同作業へ進む流れです。
| 段階 | ICT端末の利用 |
|---|---|
| 中等部 | 学校所有のiPadやSurfaceを授業内容に応じて貸し出し |
| 高等部 | 高校1年で個人用ノートパソコンを購入して活用 |
全教室にWi-Fiと大型スクリーンを整備
全ての普通教室にWi-Fi環境が整えられ、プロジェクターと大型スクリーンが設置されています。授業では、画像、映像、地図、統計資料、実験動画などを提示し、教科書や板書だけでは理解しにくい内容を視覚的に学びます。
Google Classroomを利用した教材の配信や課題提出も行われています。生徒は教員から配付された資料を確認し、作成した課題や発表資料をオンラインで提出できます。
Classiは、総合学習、探究活動、学校行事などの振り返りに活用されています。自分が何を経験し、どのようなことを考え、次に何へ取り組みたいかを記録することで、6年間の学びをデジタルポートフォリオとして蓄積していきます。
- Google Classroom|教材の配信、課題の提出、教員からの連絡などに利用
- Classi|探究活動や行事の振り返り、学習記録、ポートフォリオの作成に利用
- 大型スクリーン|映像、図表、発表資料などを授業中に共有
- 貸出端末|調査、資料作成、共同編集、プレゼンテーションなどに活用
端末を使うこと自体を目的とするのではなく、情報を集め、比較し、自分の考えを整理して相手へ伝えるための道具としてICTを活用しています。
実験と観察を支える理科施設
多摩大聖ヶ丘では、中学3年間で100を超えるテーマの理科実験・実習に取り組みます。校内には理科の各分野に対応した実験設備があり、実際に器具を操作し、観察や測定を行いながら理解を深められます。
授業では、教員の実験を見るだけでなく、生徒自身が器具を扱い、結果を記録し、考察をレポートにまとめます。身近な植物や昆虫を観察する際には、校内や学校周辺の自然も学習環境の一部として活用されます。
少人数校であるため、一人ひとりが実験器具に触れたり、グループの中で役割を担ったりする機会を確保しやすいことも利点です。
本格的な望遠鏡を備えた天体観測室
校舎の屋上には、口径12.5センチメートルの屈折式赤道儀望遠鏡を備えた天体観測室があります。理科の授業や天文部の活動で使用され、太陽、月、惑星、星などを観測できます。
教科書や映像で天体について学ぶだけでなく、実際の空を観察することで、天体の動きや季節による変化を実感できます。天文部では望遠鏡を使って天体写真を撮影し、聖祭などで発表しています。
周辺に自然が多く、都心部と比べて夜空を観察しやすい環境も、天体観測を行ううえでの魅力です。
約3万冊を備えた図書館
図書館には、約3万冊の蔵書があります。文学、自然科学、社会科学、芸術、進路などの書籍に加え、教員推薦本やSDGsに関する特設コーナーも設けられています。
授業の調べ学習や探究活動で資料を探すほか、休み時間や放課後の読書にも利用できます。インターネット検索だけでは得にくい体系的な知識や、異なる考え方に触れられる場所です。
館内には46席の自習席があり、中学生から高校生まで利用できます。高校3年生の大学受験勉強に多く使われていますが、中学生も静かな環境で宿題や試験勉強に取り組めます。
人工芝グラウンドとオムニコート
グラウンドは2022年2月に人工芝へ改修されました。体育の授業、体育祭、サッカー部、野球部などの活動で使用されています。
土のグラウンドと比べて天候の影響を受けにくく、砂ぼこりや泥による負担を抑えやすいことが特徴です。緑に囲まれた開放的な環境の中で、生徒が思い切り体を動かせます。
硬式テニス部が使用するテニスコートには、砂入り人工芝のオムニコートが整備されています。体育施設と周辺の坂道や芝生を活用し、さまざまな運動部が活動しています。
年間を通して利用できる室内温水プール
校内には、25メートル・5レーンの室内温水プールがあります。体育の授業では、季節を問わず水泳に取り組めるため、天候や気温に左右されにくい環境です。
プールにはシャワーやサウナも設けられています。水泳部は中学生と高校生が合同で活動し、大会や記録会に向けて年間を通して練習しています。
水泳の技能だけでなく、安全に水と関わるための知識や、生涯にわたって健康を保つための体力を身に付けられます。
冷暖房を備えた体育館
体育館は、体育の授業、朝礼、バスケットボール部、バドミントン部などの活動で利用されています。2024年にはエアコンが設置され、夏季や冬季にも運動しやすい環境となりました。
校内にはトレーニング設備もあり、競技技術だけでなく、基礎体力や身体の使い方を身に付けるために活用されています。
人工芝グラウンド、テニスコート、室内温水プール、体育館など、屋内外の施設を使い分けながら、中高6年間で幅広い運動種目を経験できます。
校内で軽食や学校用品を購入できる
校内にはセブン‐イレブンによる物品販売があり、平日は朝から夕方まで、食べ物や飲み物を購入できます。制服や上履きなどの学校用品も扱っています。
昼食は家庭から弁当を持参することもできますが、校内で軽食や飲み物を購入できるため、弁当を用意できなかった日や、放課後まで活動する日にも利用できます。
校外の店舗まで買いに出る必要がなく、学校内で必要なものを購入できることは、丘の上に位置する学校ならではの安心材料です。
心身の成長を支える保健室と心の相談室
保健室では、けがや体調不良への対応だけでなく、生徒の心と体の成長を継続的に支援しています。中高6年間は心身の変化が大きい時期であるため、運動、栄養、休養を含めた健康的な生活習慣を身に付けることを大切にしています。
校内には、臨床心理士による「心の相談室」も設けられています。学校生活、学習、友人関係、家庭生活などについて、生徒だけでなく保護者も相談できます。
心の相談室は原則として週2回開室され、予約制で利用します。担任、養護教諭、スクールカウンセラーが連携し、生徒が安心して学校生活を続けられるように支えています。
少人数校だからこそ施設を活用しやすい
多摩大聖ヶ丘の施設環境の魅力は、設備の種類が多いことだけではありません。1学年約120名という学校規模のため、生徒一人ひとりが実験器具、ICT端末、図書館、自習室、運動施設などを実際に利用する機会を得やすくなっています。
分からない問題を学習メンターへ質問する、理科室で実験する、図書館で資料を探す、端末で発表資料を作る、望遠鏡で天体を観測するなど、校内のさまざまな場所が「A知探Q」の学びにつながっています。
学習メンターが支える聖SSR、全教室のICT環境、実験・観察に対応する理科施設、充実した運動設備を活用しながら、生徒が自分の興味や課題に合わせて主体的に学べることが、多摩大学附属聖ヶ丘中学校の施設環境の特徴です。
学校生活と行事|仲間との協働と多彩な体験で成長する6年間
多摩大学附属聖ヶ丘中学校では、日々の授業に加えて、体育祭、聖祭、合唱コンクール、宿泊研修、校外学習、海外研修など、多彩な行事が行われています。
1学年約120名の少人数校であるため、生徒一人ひとりが行事の中で役割を持ちやすいことが特徴です。人前に立って全体をまとめる生徒だけでなく、企画、準備、装飾、記録、音響、会場運営など、さまざまな立場から学校行事を支えます。
行事を単発のイベントとして楽しむだけでなく、仲間と話し合い、計画を立て、失敗を修正しながら形にしていく過程を重視しています。自分で考えて行動する力と、異なる考えを持つ人と協力する力を、実際の経験を通して育てていく学校生活です。
朝読書から始まる学校生活
通常の登校時刻は8時20分です。登校後には10分間の朝読書とホームルームがあり、落ち着いて一日を始めます。
朝読書では、短い時間でも毎日活字に触れることで、読書習慣や集中力を養います。教科学習に必要な読解力を高めるだけでなく、自分の興味に応じてさまざまな本と出会える時間です。
授業後は、クラブ活動、委員会活動、補習、自習などに取り組みます。中等部の通常の最終下校時刻は17時45分ですが、聖SSRを利用する生徒は、原則として19時15分まで校内で学習できます。
| 時間・場面 | 主な学校生活 |
|---|---|
| 8時20分 | 登校 |
| 登校後 | 10分間の朝読書、ホームルーム |
| 授業時間 | 教科授業、実験、実習、グループワークなど |
| 放課後 | クラブ活動、委員会、補習、聖SSRでの自習など |
| 17時45分 | 中等部の通常の最終下校時刻 |
| 19時15分 | 聖SSRを利用する中学生の最終利用時刻 |
入学直後の不安を和らげるオリエンテーション合宿
中学1年では、入学後間もない4月に、千葉県白子町で2泊3日のオリエンテーション合宿を行います。
中学校への進学は、授業、友人関係、通学、クラブ活動など、生活の多くが変化する時期です。合宿では、新しい仲間と寝食を共にしながら、学校生活の送り方、学習へ向かう姿勢、友人関係の築き方などを学びます。
班で話し合ったり、協力して行動したりする中で、普段の教室だけでは気付きにくい友人の一面を知ることができます。入学時には緊張していた生徒も、合宿をきっかけにクラスメートとの距離を縮め、中学校生活のスタートを切ります。
学校全体が熱気に包まれる体育祭
5月には、体育祭実行委員を中心に体育祭が行われます。体育祭は、聖祭、合唱コンクールと並ぶ「多摩聖三大行事」の一つです。
体育祭は中等部と高等部で分かれて開催されます。学年やチームごとに力を合わせ、さまざまな競技や応援に取り組みます。
少人数校であるため、競技へ参加するだけでなく、準備、進行、審判、用具、放送など、生徒が行事を支える役割を担う機会も多くあります。運動が得意な生徒だけが活躍するのではなく、一人ひとりが自分にできる方法で行事へ参加します。
入学後の早い時期に行われる大きな行事であり、中学1年生にとっては、クラスや学年のつながりを深める機会です。競技の勝敗だけでなく、仲間を応援し、互いの努力を認め合う経験が、生徒の成長につながります。
「本物に触れる」中学1年の社会科見学
中学1年では、横浜、鎌倉、小田原、東京都内、三浦半島などを訪れる社会科見学が行われます。教室で歴史や地理を学んだ後に現地を訪れ、自分の目で見たり、地域の人の話を聞いたりしながら理解を深めます。
見学前には、訪問先の歴史、文化、産業などについて調べます。現地では、班ごとに行動しながら記録を取り、見学後には新聞や発表資料などに学んだことをまとめます。
知識を覚えるだけでなく、事前学習、現地での体験、振り返りをつなげることで、新しい疑問や関心を見つけていきます。学校が重視する「本物から本質に迫る教育」と「A知探Q」を実際に体験する行事です。
教科や学年の枠を越えて学ぶ「A知探Qの夏」
1学期の期末考査後には、基礎講習とともに「A知探Qの夏」が行われます。通常の教科授業とは異なる多彩なテーマから、生徒が興味のある講座を選んで参加します。
講座では、文化、自然科学、芸術、社会問題、フィールドワーク、ものづくりなど、幅広い分野を扱います。講師は学校の教員だけでなく、多摩大学の教員や学生、地域の人、各分野の専門家が担当することもあります。
学年を越えて参加する講座では、中学生と高校生、先輩と後輩が共通の興味を通して学び合います。普段は接する機会の少ない生徒と協力し、自分とは異なる考えや発想に触れられることも魅力です。
楽しい体験だけで終わらせず、調べたことや発見したことを文章、作品、発表などの形にまとめます。自分の「知りたい」「やってみたい」という気持ちを、次の問いや学習につなげる夏の探究活動です。
生徒の企画力が発揮される聖祭
9月には、学校最大の文化行事である聖祭が開催されます。中等部、高等部の各クラス、文化系クラブ、有志団体などが、展示、演奏、舞台発表、体験企画などを行います。
各団体は1学期から企画について話し合い、夏休みも利用しながら準備を進めます。来場者に楽しんでもらうためには、内容の面白さだけでなく、役割分担、予算、会場の使い方、安全面、広報なども考えなければなりません。
意見がまとまらなかったり、準備が予定通りに進まなかったりすることもあります。そのようなときに、仲間と話し合い、方法を見直しながら完成へ近付けていく経験が、生徒の主体性や協働性を育てます。
聖祭では、普段の授業とは異なる生徒の姿を見ることができます。クラブ活動や探究の成果を発表する生徒、来場者へ企画を説明する生徒、裏方として運営を支える生徒など、それぞれが自分の役割を果たします。
中学2年のイングリッシュキャンプ
中学2年では、秋にイングリッシュキャンプが行われます。ネイティブ講師との活動を通して、授業で学んだ英語を実際に使い、相手へ伝える経験を重ねます。
英語の正しさだけを気にするのではなく、表情、身振り、知っている単語なども使いながら、相手とコミュニケーションを取ることを大切にします。
入学時には英語経験の少なかった生徒も、中学1年からの授業や英会話で身に付けた力を試すことができます。ここでの経験は、中学3年で行われるニュージーランド修学旅行への準備にもつながります。
クラスの心と声を合わせる合唱コンクール
12月には、中学1年から高校2年までの生徒が参加する合唱コンクールが行われます。体育祭、聖祭と並ぶ「多摩聖三大行事」の一つで、校外のホールを会場として開催されます。
クラスごとに曲を選び、指揮者、伴奏者、パートリーダーを中心に練習を重ねます。歌唱力だけでなく、全員が同じ目標へ向かい、互いの声を聴きながら一つのハーモニーをつくることが求められます。
練習方法や目指す表現を巡って意見が分かれることもありますが、話し合いながらクラスとしての音楽をつくり上げます。少人数校のため、一人ひとりの声や取り組みが全体に与える影響も大きく、全員が欠かせない存在となります。
完成した歌を大きなホールで披露する経験は、クラスの達成感や一体感につながります。体育祭とは異なる形で、生徒同士のつながりを深められる行事です。
職業や将来について考える中学2年
中学2年では、2月に職業講話が行われます。実際に社会で働く人の話を聞き、仕事内容、仕事に就くまでの道のり、働くうえで大切にしていることなどについて学びます。
中学生の段階では、将来の職業や大学の学部が明確に決まっていない生徒も少なくありません。さまざまな仕事や生き方を知ることで、自分の得意なことや関心を振り返り、進路を考えるきっかけにします。
多摩大学との連携や探究学習、卒業生の話なども含め、学校生活の中で社会や大学に触れる機会を重ねながら、将来の選択肢を広げていきます。
中学3年間の集大成となるニュージーランド修学旅行
中学3年の3月には、約2週間のニュージーランド修学旅行が行われます。現地ではホームステイをしながら学校へ通い、現地の生徒やホストファミリーと交流します。
英語の授業で学んだ表現を、生活の中で実際に使う機会です。思うように言葉が通じない場面でも、知っている語句、表情、身振りなどを使いながら、自分の考えや気持ちを伝えます。
ホームステイでは、日本とは異なる食事、生活習慣、家族との関わり方などを体験します。自分にとっての当たり前が、ほかの国では必ずしも当たり前ではないことに気付き、文化や価値観の違いを受け止める力を養います。
研修前には、英語や現地文化、生活上の注意などについて直前研修を行います。研修後には、体験したことや考えたことを振り返り、高等部での学習や国際理解へとつなげます。
語学力を伸ばすだけでなく、家族と離れて海外で生活し、自分で考えて行動する経験は、生徒の自立心を大きく育てます。多摩大聖ヶ丘の中等部生活を象徴する行事の一つです。
中高一貫校ならではの学年を越えたつながり
体育祭は中等部と高等部で分かれて行われますが、聖祭や合唱コンクール、クラブ活動などでは、中学生と高校生が関わる機会があります。
中学生にとって、高校生の先輩は学校生活の身近な目標です。行事の進め方やクラブ活動への姿勢を先輩から学び、自分が上級生になると、今度は後輩を支える立場となります。
1学年の人数が比較的少ないため、同じ学年だけでなく、先輩や後輩、教員との関係も築きやすくなっています。学年を越えた交流を通して、人に教えること、相手の話を聞くこと、周囲を見て行動することを学びます。
保護者も学校生活を見守れる行事
学校では年2回の授業参観が行われ、保護者は全学年の授業を参観できます。体育祭、聖祭、合唱コンクールなどの三大行事も、保護者が生徒の活動や成長を見られる機会です。
行事当日の発表や競技だけでなく、準備を通して身に付けた責任感、友人との関わり方、人前で表現する姿などから、日常の学校生活での成長が伝わります。
少人数校であることから、学校と家庭が生徒の変化を共有しやすく、必要に応じて担任や学年教員と相談しながら成長を支える環境が整っています。
経験を振り返り、次の挑戦へつなげる学校生活
多摩大聖ヶ丘の行事は、参加して楽しかったという思い出だけで終わるものではありません。行事や探究活動の後には、自分が取り組んだこと、うまくいったこと、改善したいことなどを振り返ります。
振り返りの内容はClassiなどを活用して記録し、6年間の学びをデジタルポートフォリオとして蓄積します。自分の変化や成長を確認することで、次に挑戦したいことや将来の進路を考える材料となります。
体育祭、聖祭、合唱コンクールを中心とする生徒主体の行事と、社会科見学、A知探Qの夏、イングリッシュキャンプ、ニュージーランド修学旅行などの体験学習が、多摩大学附属聖ヶ丘中学校の学校生活を形づくっています。
少人数の環境で一人ひとりが役割を持ち、仲間と協力しながらさまざまな経験を積むことで、教室の授業だけでは得られない主体性、協働性、表現力、自立心を育てられる学校です。
クラブ活動|少人数校ならではの距離の近さと中高合同の活動
多摩大学附属聖ヶ丘中学校では、運動部と文化部を合わせて約20のクラブ・同好会が活動しています。部活動への参加は任意ですが、多くの中学生が興味のある活動を見つけ、授業や行事と両立しながら取り組んでいます。
1学年約120名の少人数校であるため、入部後の早い段階から練習や発表、試合に関わる機会を得やすいことが特徴です。経験者だけが中心となるのではなく、中学校入学後に競技や楽器、研究活動を始める生徒も多く、初心者でも先輩や教員、外部コーチの支援を受けながら成長できる環境が整っています。
中学生と高校生が一緒に活動するクラブも多くあります。技術を教わるだけでなく、準備や片付け、後輩への声掛け、集団の中での役割などを学べることは、中高一貫校ならではの魅力です。
運動部と文化部から幅広く選べる
| 区分 | 主なクラブ・同好会 |
|---|---|
| 運動部 | 野球部、ダンスドリル部、水泳部、剣道部、サッカー部、男子バスケットボール部、女子バスケットボール部、硬式テニス部、陸上競技部、バドミントン部 |
| 文化部・同好会 | 天文部、吹奏楽部、自然科学部、茶道部、パソコン部、交通機関研究部、E.S.S、漫画イラスト研究部、歴史研究部、美術同好会など |
人工芝グラウンド、体育館、室内温水プール、テニスコート、天体観測室、理科実験室など、学校の施設を生かした活動が多く見られます。
大会やコンクールを目指して練習するクラブだけでなく、自分でテーマを決めて研究したり、興味のある場所へ出掛けたりする文化部もあります。運動、音楽、科学、歴史、語学、鉄道、情報、芸術など、本人の「好き」を深められる選択肢が用意されています。
初心者から大会を目指せるバドミントン部
バドミントン部は、中学生と高校生が時間を分けながら活動しています。中学生の多くは入学後に競技を始めますが、基礎練習を積み重ね、中体連の大会で入賞する選手や団体も出ています。
2026年6月には、中学男子団体が日南地区夏季大会で入賞しました。高校女子団体も東京都や西東京地区の大会で上位進出を重ねており、中学から高校まで継続して競技力を伸ばせる環境です。
シャトルを打つ技術だけでなく、体力づくり、フットワーク、試合中の判断、仲間への応援なども大切にします。個人種目と団体種目の両方があるため、自分の力を伸ばしながら、チームの一員として行動する姿勢も身に付きます。
校内の温水プールで活動する水泳部
水泳部は、校内にある室内温水プールで、中学生と高校生が一緒に活動しています。季節や天候に左右されにくく、年間を通して継続的に練習できることが魅力です。
泳法や記録の向上を目指すだけでなく、陸上トレーニングにも取り組みます。水泳は個人競技の要素が強い一方、同じ目標を持つ仲間と声を掛け合い、大会や記録会へ向けて努力する中で、協調性や継続力を養います。
自分の記録と向き合い、小さな目標を一つずつ達成していく経験は、学校の教育理念である「自主研鑽」にもつながっています。
専門的な指導を受けられる陸上競技部と剣道部
陸上競技部は、中高合同で活動し、学校に隣接する多摩市立陸上競技場や、周辺の坂道、芝生などを練習に利用しています。専門コーチの指導を受けながら、走る、跳ぶ、投げるといった種目に取り組みます。
多摩丘陵の起伏や自然環境を生かして基礎体力を高められることも特徴です。男子・女子、先輩・後輩が一緒に練習しながら、それぞれの種目や記録へ挑戦します。
剣道部も中高合同で活動しています。経験豊富なコーチの指導のもと、基本動作や礼法を学び、大会出場や段位取得を目指します。競技力だけでなく、挨拶、姿勢、相手を尊重する心も大切にする活動です。
基礎から競技力を伸ばす球技系クラブ
野球、サッカー、バスケットボール、硬式テニスなどの球技系クラブも活動しています。
- 野球部|初心者と経験者が共に練習し、年間の公式戦や練習試合へ向けて技術を磨く
- サッカー部|チームプレーに加え、挨拶、礼儀、学習との両立を重視する
- 男子・女子バスケットボール部|体力づくりや基礎練習から始め、試合での勝利を目指す
- 硬式テニス部|年間を通して練習し、複数の大会や試合へ参加する
少人数校では、人数が限られるからこそ、一人ひとりがチームにとって重要な存在となります。試合に出る選手だけでなく、練習を支える生徒や応援する生徒も含めて、全員でチームをつくる意識が求められます。
仲間と演技をつくり上げるダンスドリル部
ダンスドリル部は、中等部と高等部にそれぞれチームがあり、大会や学校行事での発表へ向けて練習しています。
振り付けを覚えるだけでなく、全員の動き、表情、タイミングを合わせ、一つの演技を完成させます。個人の技術と同時に、仲間を信頼し、互いに支え合う姿勢が必要です。
体育祭や聖祭など、人前で成果を披露する機会もあります。練習を積み重ねて舞台に立つ経験を通して、表現力や集中力、自信を育てられます。
中高合同で音楽を届ける吹奏楽部
吹奏楽部は、「お客様に伝える音楽」をモットーに、中学生と高校生が一緒に活動しています。校内行事、定期演奏会、地域の催し、アンサンブルコンテストなど、さまざまな発表の機会があります。
2026年には、アンサンブルコンテストで打楽器三重奏が銀賞を受賞したほか、近隣の小学校との交流演奏会や定期演奏会も行われました。
楽器の経験がない生徒も、基礎的な音の出し方や楽譜の読み方から学びます。自分のパートを演奏するだけでなく、周囲の音を聴き、全体として一つの音楽をつくる中で、協調性や責任感を養います。
学校の自然を生かした自然科学部
自然科学部では、部員自身が興味のあるテーマを決め、さまざまな実験や観察に取り組みます。植物、生物、化学、環境など、テーマは一つの分野に限られません。
学校周辺の多摩丘陵は、植物や昆虫などを観察する機会に恵まれています。普段の活動だけでなく、休日には博物館や植物園へ出掛け、夏の合宿では自然豊かな地域を訪れることもあります。
教員から与えられた実験を行うだけでなく、自分の「なぜ」を出発点として研究を進められるため、学校の探究学習「A知探Q」とも相性のよいクラブです。
本格的な望遠鏡を使える天文部
天文部では、校舎屋上の天文ドームと屈折望遠鏡を利用して、太陽黒点、月、惑星、星などを観測します。
夏の合宿では、学校周辺とは異なる環境で流星群などを観察することもあります。撮影した天体写真や観測結果は、聖祭で展示され、生徒や来場者へ活動成果を伝えます。
本や映像で宇宙について知るだけでなく、実際の夜空を自分の目で観察し、天体の動きや変化を記録できることが魅力です。
鉄道や乗り物への関心を研究に変える交通機関研究部
交通機関研究部では、鉄道を中心に、バス、飛行機などの交通機関について研究しています。鉄道模型を使ったジオラマの制作、車両や路線の調査、写真撮影、部活動旅行などに取り組みます。
春・夏・冬の休暇を利用して各地の鉄道を訪れ、実際に乗車したり、地域による交通の違いを調べたりします。部活動旅行の計画や紹介動画の制作など、生徒が自分たちで企画し、成果を形にする活動も行われています。
聖祭では、鉄道模型の運転体験や写真、切符、鉄道部品などを展示し、来場者へ交通機関の魅力を伝えます。「好き」という気持ちを、調査、制作、発表へと発展させられるクラブです。
プログラミングや機器を幅広く扱うパソコン部
パソコン部では、ゲームのプログラミング、ビジネスソフトの研究、パソコンの組み立て、OSのインストールなど、コンピューターに関する幅広い活動に取り組みます。
決められた一つの課題だけに取り組むのではなく、部員の関心に応じて制作や研究を進められることが特徴です。自分で試し、失敗の原因を考え、修正を繰り返す過程を通して、論理的に考える力や問題を解決する力を養います。
聖祭では、制作したゲームやデジタル作品を来場者に体験してもらうなど、日頃の成果を発表する機会があります。
校外へ出て学ぶ歴史研究部とE.S.S
歴史研究部は、「歩いて歴史を感じる」ことを大切にし、史跡の巡検や合宿を行っています。京都、関ヶ原、会津、明日香などを訪れ、教科書で学んだ場所や出来事を現地で確かめます。
歴史上の出来事を暗記するだけでなく、地形、建造物、資料などを実際に見ながら、その時代の人々や社会について考えます。歴史と旅行の両方が好きな生徒にとって、興味を深く掘り下げられる活動です。
E.S.Sでは、外国人教員とのランチ交流、季節ごとのイベント、英語研修、スピーチ大会などに取り組みます。英語村や大使館、東京都内の観光地などへ出掛け、授業で学んだ英語を実際に使う機会もあります。
作品や文化を通して自分を表現する
漫画イラスト研究部、美術同好会、茶道部などでは、自分の感性や興味を作品や所作として表現できます。
- 漫画イラスト研究部|中高合同で作品を制作し、「まんが甲子園」への出場を目標に活動する
- 美術同好会|水彩画、油絵、ペーパークラフトなど、各自のテーマと技法で制作する
- 茶道部|裏千家の講師から指導を受け、聖祭や地域のお茶会で成果を披露する
2026年には、漫画イラスト研究部が「まんが甲子園」の補欠校に選ばれるなど、生徒の継続的な制作活動が成果につながっています。
作品を完成させるだけでなく、展示方法や来場者への説明まで考えることで、表現したことを他者へ伝える力も身に付きます。
中高合同の活動で育つ先輩・後輩の関係
水泳部、剣道部、陸上競技部、吹奏楽部、漫画イラスト研究部など、中学生と高校生が一緒に活動するクラブがあります。
中学生は、高校生の練習や行動を身近で見ながら、技術、礼儀、時間の使い方などを学びます。高校生は、後輩へ教える立場になることで、相手に合わせて説明する力や集団をまとめる責任感を身に付けます。
少人数校では、学年を越えて互いの顔と名前を覚えやすく、練習以外の学校生活でも声を掛け合える関係が生まれやすくなっています。
学習とクラブ活動を両立しやすい環境
学校では、クラブ活動と学習のどちらか一方を諦めるのではなく、両方へ前向きに取り組むことを大切にしています。
クラブ活動後には聖SSRを利用して宿題や試験勉強を進めることができ、分からない問題は学習メンターへ質問できます。活動日数や終了時刻はクラブによって異なるため、入部前に練習予定、大会や合宿の有無、通学時間とのバランスを確認すると安心です。
部活動は任意参加のため、校外のスポーツや芸術活動、学習などを優先する選択もできます。自分の生活や目標に合わせて、無理のない形で学校生活を組み立てられます。
「好き」を仲間と深められるクラブ活動
多摩大学附属聖ヶ丘中学校のクラブ活動は、強豪校として大会結果だけを追求するというよりも、一人ひとりの興味を大切にし、仲間と努力する中で成長することを重視しています。
大会で上位を目指す運動部、演奏や作品を発表する文化部、自分の問いを研究する科学系クラブなど、活動の形はさまざまです。少人数だからこそ、一人ひとりが練習、試合、研究、制作、運営に深く関わることができます。
入学時点で得意なものが決まっていない生徒も、クラブ見学や体験を通して興味を見つけ、中高6年間で自分の「好き」を大きく育てられる環境です。
進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私大への挑戦を支える進路指導
多摩大学附属聖ヶ丘高等学校では、少人数校の強みを生かし、生徒一人ひとりの興味、学力、活動経験、将来像に合わせた進路指導を行っています。
多摩大学の附属校ですが、卒業後の進路は多摩大学に限られていません。国公立大学、早慶上理、GMARCH、理工系・医療系大学、芸術系大学、海外大学など、幅広い進路を目指せます。
学校が掲げるのは、「生徒の数だけ進路指導がある」という考え方です。担任だけに進路指導を任せるのではなく、学年教員、教科担当、進路指導部など複数の教員が関わり、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜など、それぞれに合った進学方法を一緒に考えます。
2025年入試では国公立大学に延べ8名が合格
学校公式サイトで確認できる最新の2025年大学入試では、国公立大学に延べ8名が合格しています。
東京都立大学には3名が合格したほか、北見工業大学、山形大学、高知工科大学、琉球大学、防衛大学校などへの合格実績があります。卒業生数が100名前後の少人数校であることを考えると、国公立大学への挑戦者を継続的に送り出していることが分かります。
| 区分 | 2025年入試の主な合格大学 | 合格者数 |
|---|---|---|
| 国公立大学 | 東京都立大学 | 3名 |
| 国公立大学 | 北見工業大学、山形大学、高知工科大学、琉球大学、防衛大学校 | 各1名 |
| 国公立大学合計 | 延べ8名 | |
年度によって合格大学は異なりますが、近年は東京農工大学、電気通信大学、東京学芸大学、東北大学、大阪大学、神戸大学などへの合格者も出ています。
早稲田大学・東京理科大学・GMARCHにも合格
2025年入試の私立大学では、早稲田大学に3名、東京理科大学に2名が合格しました。GMARCHでは、明治大学6名、青山学院大学5名、立教大学4名、中央大学8名、法政大学7名、学習院大学5名となっています。
| 大学群 | 大学名 | 2025年合格者数 |
|---|---|---|
| 早慶上理 | 早稲田大学 | 3名 |
| 早慶上理 | 東京理科大学 | 2名 |
| GMARCH | 明治大学 | 6名 |
| GMARCH | 青山学院大学 | 5名 |
| GMARCH | 立教大学 | 4名 |
| GMARCH | 中央大学 | 8名 |
| GMARCH | 法政大学 | 7名 |
| GMARCH | 学習院大学 | 5名 |
GMARCHの合格者数は合計35名です。ただし、大学合格実績は一人の生徒が複数の大学や学部に合格した場合を含む延べ人数であり、実際の進学者数とは異なります。
成蹊大学、成城大学、武蔵大学、明治学院大学、國學院大學などにも合格者を出しており、首都圏の幅広い私立大学が進学先の候補となっています。
理工系・医療系を含む多様な進路
多摩大聖ヶ丘では、文系学部だけでなく、理工系、農学系、薬学系、医療系、芸術系などにも進路が広がっています。
| 分野 | 2025年入試の主な合格大学 |
|---|---|
| 理工・情報系 | 東京理科大学、芝浦工業大学、東京都市大学、工学院大学、東京電機大学など |
| 農学・生命科学系 | 東京農業大学、北里大学など |
| 薬学系 | 東京薬科大学、昭和薬科大学、明治薬科大学など |
| 芸術系 | 多摩美術大学、武蔵野美術大学など |
| 海外大学 | クイーンズランド大学など |
中学段階から理科実験や野外観察、社会科見学、探究活動に取り組むため、学校生活の中で見つけた興味が、大学の学部・学科選びへつながることもあります。
偏差値や大学名だけで進路を決めるのではなく、何を学びたいのか、その学びを将来どのように生かしたいのかを考えながら進学先を選ぶことが重視されています。
約4人に1人が国公立・早慶上理・GMARCH・海外大学へ現役進学
2024年度卒業生109名の進学実績では、国公立大学、早慶上理、GMARCH、海外大学へ現役で進学した生徒の割合が24.7%でした。実人数による割合であり、約4人に1人がこれらの大学へ現役進学したことになります。
この割合は2022年度の20.7%、2023年度の20.2%から上昇しています。少人数校でありながら、難関大学や海外大学へ挑戦し、進学する生徒が着実に増えていることが分かります。
一方で、学校が目指しているのは、全員を同じ難関大学へ進学させることではありません。本人の興味や得意分野を生かせる大学を見つけ、一人ひとりが納得できる進路を実現することを大切にしています。
中学生から段階的に進路を考えるキャリア教育
進路指導は、高校3年になってから始まるものではありません。中学生の段階から学力の変化を確認し、職業や大学、社会について知る機会を設けています。
中学生は年3回の学力推移調査を受け、自分の得意分野や課題を確認します。結果を単なる順位として見るのではなく、学習方法を振り返り、その後の家庭学習や授業への取り組み方を改善するために活用します。
- 学力推移調査|中学生は年3回受験し、学力と学習習慣の変化を確認する
- 職業インタビュー|実際に働く人の話を聞き、仕事や社会への理解を深める
- キャリア学習|自分の興味、得意分野、将来の生き方について考える
- OB・OG訪問|卒業生の職場を訪れ、仕事の現場や進路選択の過程を知る
中学3年では、卒業生が活躍する職場を訪問する機会があります。仕事内容を見るだけでなく、卒業生が中高時代に何を考え、どのように大学や職業を選んだのかを聞くことで、自分の将来を具体的に考えます。
大学や学問を知る高校段階の進路行事
高等部では、大学教授による模擬授業、大学相談会、卒業生による進路ガイダンス、オープンキャンパスへの参加などを通して、大学や学部・学科への理解を深めます。
大学名だけで判断するのではなく、授業内容、研究分野、キャンパスの環境、取得できる資格、卒業後の進路などを調べ、自分に合った大学を選べるようにします。
| 進路行事 | 主な内容 |
|---|---|
| 大学模擬授業 | 大学教授の講義を受け、学問分野や大学での学びを体験する |
| 大学相談会 | 大学担当者から入試制度や学部・学科について直接説明を受ける |
| 卒業生による進路ガイダンス | 大学生活、学問、受験勉強について卒業生から助言を受ける |
| オープンキャンパス | 実際に大学を訪れ、授業や施設、学生の雰囲気を確かめる |
| 出願相談会 | 志望校や受験方式、出願日程について具体的に検討する |
少人数校のため、教員が生徒の希望や変化を把握しやすく、進路について迷った際にも相談しやすい環境です。本人の希望だけでなく、学力、適性、家庭の考えなども踏まえながら、受験校や受験方式を調整します。
一般選抜を支える講習と模擬試験
一般選抜で大学を目指す生徒には、通常授業を中心に、補習、高校発展講習、高校3年の大学受験講習、夏期講習、直前講習などが用意されています。
高校1・2年は年間4回、高校3年は年間7回の模擬試験を受け、全国の受験生の中での位置や、志望大学に対する到達度を確認します。
模擬試験の判定だけで志望校を決めるのではなく、教科ごとの得点、分野別の弱点、学習時間などを分析し、次の学習計画へつなげます。聖SSRも利用できるため、放課後に学習メンターへ質問しながら、日々の課題や受験勉強を進められます。
総合型選抜・学校推薦型選抜にも個別対応
大学入試では、一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜を利用する生徒もいます。多摩大聖ヶ丘では、志望理由書、小論文、面接、活動報告などについて、教員が一人ひとりに合わせて指導します。
探究活動、クラブ活動、学校行事、地域との連携活動などで積み重ねた経験を振り返り、自分が何を学び、どのように成長したのかを言葉にしていきます。
卒業生からも、総合型選抜に向けて面接や小論文の添削を繰り返し受け、最後まで丁寧に支えてもらえたという声が寄せられています。
書類や面接の技術だけを身に付けるのではなく、自分がなぜその大学で学びたいのか、将来何を実現したいのかを深く考える過程として指導が行われます。
卒業生とのつながりを進路選択に生かす
多摩大聖ヶ丘では、卒業生が在校生の進路指導に関わっています。現在大学で学んでいる卒業生から、学部・学科の内容、大学生活、受験勉強、進路選択について直接話を聞くことができます。
大学案内やウェブサイトだけでは分かりにくい、授業の雰囲気、課題の量、サークル活動、通学、資格取得などについて、年齢の近い卒業生から具体的に聞けることは大きな利点です。
卒業後に教員として母校へ戻った卒業生や、企業・行政・研究などさまざまな分野で活躍する卒業生もおり、中高時代の経験がその後の進路にどのようにつながったのかを知る機会となっています。
多摩大学附属校としての連携も進路の選択肢
多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校は、多摩大学多摩キャンパスに隣接しています。大学教員や大学生との交流、探究活動、講座などを通して、中学生・高校生の段階から大学での学びを身近に感じられます。
多摩大学への進学も選択肢の一つですが、附属校であることによって進路が限定されるわけではありません。国公立大学、私立大学、海外大学を含め、本人の目標に合わせた進路を目指します。
系列大学とのつながりによる安心感を持ちながら、外部大学にも幅広く挑戦できることは、大学附属校としての魅力の一つです。推薦制度の条件や対象学部などは年度によって変わる可能性があるため、高等部での進路選択時に最新情報を確認する必要があります。
少人数校ならではの伴走型進路指導
多摩大学附属聖ヶ丘の進路指導の特徴は、合格者数だけを増やすことではなく、生徒が自分の興味や将来像に合った進路を選べるよう、複数の教員が長期間にわたって関わることです。
中学校では基礎学力と学習習慣を整え、職業や社会について知る機会を重ねます。高等部では大学の学問分野や入試制度を調べ、模擬試験や面談を通して志望校を具体化します。
国公立大学や難関私立大学を目指す学力指導と、探究活動や個性を生かす総合型・推薦型選抜への支援を両立していることが、多摩大聖ヶ丘の進路指導の強みです。
入学時点で将来の目標が決まっていない生徒も、授業、実験、行事、探究、クラブ活動、卒業生との交流などを通して興味を見つけ、自分に合った進路を段階的に選んでいくことができます。
学費や諸経費について|中高6年間を見通して確認したい費用
多摩大学附属聖ヶ丘中学校の学費は、入学金と授業料のほか、施設・設備費、教育後援会費、生徒会費、学習支援費、校外学習や宿泊研修の積立金、副教材や検定料などに充てる諸費で構成されています。
学校が公表している2025年度実績では、中等部の初年度納入金は103万7,740円です。授業料や施設費だけでなく、教材、検定、模擬試験、学校行事、スクールバスなど、日々の教育活動に関わる費用も含めて考える必要があります。
このほか、制服や指定用品、中学3年のニュージーランド修学旅行、クラブ活動の用具、通学定期券などは別途必要です。
中等部の初年度納入金
| 費目 | 金額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 入学金 | 250,000円 | 入学手続時に納付 |
| 授業料 | 月額39,000円 | 年額468,000円 |
| 施設・設備費 | 月額10,000円 | 年額120,000円 |
| 教育後援会入会金 | 3,000円 | 入学時のみ |
| 教育後援会費 | 月額2,000円 | スクールバス、クラブ活動、芸術鑑賞会などを支援 |
| 生徒会入会金 | 300円 | 入学時のみ |
| 生徒会費 | 月額500円 | 体育祭、聖祭、クラブ活動、委員会活動などに充当 |
| 学習支援費 | 月額2,870円 | 校内の学習支援や教育活動に充当 |
| 積立金 | 月額4,000円 | 宿泊研修、校外学習などに充当し、卒業時に精算 |
| 諸費 | 月額7,000円 | 副教材、英語・数学・漢字検定、模擬試験などに充当し、卒業時に精算 |
| 初年度合計 | 1,037,740円 | 入学金と初回のみの入会金を含む |
毎月の納付額は6万5,370円で、初回のみ教育後援会と生徒会の入会金を加えた6万8,670円となります。
積立金と諸費は預り金として扱われ、実際に使用した金額との差額は卒業時に精算されます。そのため、最終的な負担額は、校外学習や教材、検定などの実施状況によって変わる場合があります。
2年目以降の年間納付額
中学2年以降は、入学金と入会金がかからないため、現在の月額を基準にすると、年間納付額は78万4,440円が目安となります。
| 学年 | 学校納付金の目安 |
|---|---|
| 中学1年 | 約103万8,000円 |
| 中学2年 | 約78万4,000円 |
| 中学3年 | 約78万4,000円 |
| 中等部3年間 | 約260万7,000円 |
これは2025年度の学費を3年間単純に当てはめた場合の目安です。中学3年のニュージーランド修学旅行、制服・指定用品、通学費、クラブ活動費などは含まれていません。
別途必要になる主な費用
学校へ納める学費以外にも、生徒の活動内容や家庭の通学経路によって、次のような費用が必要になります。
- 制服・指定用品|冬服・夏服、鞄、体育着、上履きなど
- ニュージーランド修学旅行|中学3年に実施する約2週間の海外研修費用
- 通学費|鉄道や路線バスの定期券など
- クラブ活動費|競技用品、楽器、ユニフォーム、大会、遠征、合宿など
- 昼食費|弁当や校内で購入するパン・軽食など
- 任意参加の講座・研修|希望者を対象とする校外活動など
特にニュージーランド修学旅行は、通常の月額積立金には含まれていません。為替相場、航空運賃、滞在内容などによって費用が変動するため、入学後に示される案内を確認する必要があります。
中等部では個人用端末の購入が不要
中等部では、授業や探究活動で必要なときに、学校所有のiPadやSurfaceを借りて使用します。そのため、中学校入学時に一人1台の学習用端末を購入する方式ではありません。
端末購入費が初年度に一括して加わらないことは、入学準備費用を考えるうえでの特徴です。一方、高等部では高校1年で指定のノートパソコンを購入するため、中高6年間の費用を考える際には、高等部進学時のICT機器費も見込んでおく必要があります。
高等部進学後にかかる費用
多摩大学附属聖ヶ丘中学校は中高一貫校のため、中学校卒業後は高等部へ内部進学する生徒が中心です。中学受験時には、中等部3年間だけでなく、高等部を含む6年間の費用も無理のない範囲で確認しておくと安心です。
2025年度実績では、高等部の授業料は月額4万円、施設費は月額1万円です。これに教育後援会費、生徒会費、学習支援費、積立金、諸費が加わり、月額合計は6万8,370円となります。
| 高等部の費目 | 金額 |
|---|---|
| 内部進学者の入学金 | 200,000円 |
| 授業料 | 月額40,000円 |
| 施設費 | 月額10,000円 |
| 教育後援会費 | 月額2,000円 |
| 生徒会費 | 月額500円 |
| 学習支援費 | 月額2,870円 |
| 積立金 | 月額6,000円 |
| 諸費 | 月額7,000円 |
| 月額合計 | 68,370円 |
現在の金額を単純に当てはめると、内部進学後の高等部3年間は約266万円、中等部と高等部を合わせた6年間の学校納付金は約527万円が一つの目安となります。
この金額には、中等部の海外修学旅行、制服、通学費、クラブ活動費、高等部で購入するノートパソコンなどは含まれていません。また、6年間の間に学費や積立金が改定される可能性もあります。
入試成績優秀者を対象とする特待生制度
多摩大聖ヶ丘では、入学試験の成績が優秀だった受験生を対象に、特待生制度を設けています。特待生に認定されると、1年間の授業料が免除されます。
中等部の年間授業料は46万8,000円であるため、特待生に認定された場合は、初年度の負担が大きく軽減されます。ただし、施設・設備費、教育後援会費、学習支援費、積立金、諸費などは別途必要です。
特待生の認定は年度ごとに行われます。入学時に認定された場合でも、高等部卒業まで自動的に継続する制度ではなく、入学後の学業成績や学校生活などを踏まえて毎年度判断されます。
家計が急変した場合の学納金減免制度
入学後に家計の急変があり、就学の継続が困難で、緊急やむを得ないと学校が判断した場合には、一定期間の授業料減免を受けられる制度があります。
対象となる事情や減免期間、申請方法などは家庭ごとに異なるため、支援が必要になった場合には、早めに学校の事務室へ相談することが大切です。
東京都の授業料軽減助成金
生徒と保護者が東京都内に住所を有する場合には、東京都の私立中学校等授業料軽減助成金を申請できる場合があります。
2026年度の助成額は、所得にかかわらず、生徒1人につき年額最大12万円です。通常の助成額10万円に、2026年度の臨時支援2万円を加えた金額で、実際に家庭が負担する授業料の範囲内で支給されます。
この制度は自動的に適用されるものではなく、保護者による申請が必要です。学校の特待生制度によって授業料が全額免除されている場合には、実際の授業料負担がないため助成の対象にはなりません。
高等部進学後には、国の高等学校等就学支援金や東京都の授業料軽減助成金など、中等部とは異なる支援制度を利用できる場合があります。制度や助成額は年度によって変更されるため、進学時の最新情報を確認しましょう。
最新の金額を募集要項で確認
2026年度の生徒募集要項には、学費について2025年度実績が掲載されており、金額が変更される場合があることも示されています。
多摩大聖ヶ丘を検討する際は、初年度納入金だけでなく、中高6年間の継続的な学校納付金、海外研修、制服、通学、クラブ活動、高等部でのICT機器まで含めて見通しておくことが大切です。
入学前には、その年度の募集要項や学校説明会で最新の学費を確認し、必要に応じて特待生制度や公的な授業料支援制度も合わせて検討するとよいでしょう。
入試情報と合格の目安|多様な入試方式と2026年度入試のポイント
多摩大学附属聖ヶ丘中学校の2026年度入試では、一般入試を5回、適性型入試を1回実施しました。一般入試には、国語・算数の2科入試、国語・算数・理科・社会の4科入試に加え、小学校の学習範囲を中心とする2科基礎型と、日本語リスニング型が設けられています。
一般入試は2月1日から4日まで午前・午後に設定されており、第一志望として複数回受験する方法と、ほかの学校と組み合わせて受験する方法の双方を選びやすい日程です。
一方、適性型入試は、公立中高一貫校を目指して作文や資料読み取りの対策を進めてきた受験生が、その学習を生かせる方式です。一般的な2科・4科入試だけでなく、受験生の得意分野や学習経験に合わせて方式を選べることが、多摩大聖ヶ丘の入試の特徴です。
2026年度の募集人数と入試日程
| 入試区分 | 試験日 | 時間帯 | 募集人数 | 試験科目 |
|---|---|---|---|---|
| 一般入試・第1回 | 2月1日 | 午前 | 男女30名 | 2科または4科 |
| 一般入試・第2回 | 2月1日 | 午後 | 男女30名 | 2科 |
| 一般入試・第3回 | 2月2日 | 午前 | 男女15名 | 2科 |
| 一般入試・第4回 | 2月3日 | 午後 | 男女15名 | 2科基礎または日本語リスニング |
| 一般入試・第5回 | 2月4日 | 午前 | 男女10名 | 2科または4科 |
| 適性型入試 | 2月1日 | 午前 | 男女20名 | 適性Ⅰ・適性Ⅱ |
| 募集人数合計 | 男女120名 | |||
第1回と第5回では、2科受験と4科受験を選択できます。第2回と第3回は国語・算数の2科入試で、第4回は国語・算数の基礎問題を解く方式と、日本語の音声を聞いて答えるリスニング方式から選択します。
2026年度募集要項には、独立した英語資格入試は設定されていません。英語資格や英会話力を直接利用する入試ではなく、一般入試、適性型入試、日本語リスニング型の中から、本人の力を発揮しやすい方式を選ぶ形です。
第1回・第5回は2科と4科から選択
第1回と第5回では、国語・算数の2科と、国語・算数・理科・社会の4科から受験科目を選べます。
| 方式 | 科目 | 配点・試験時間 | 合計点 |
|---|---|---|---|
| 2科 | 国語 | 100点・50分 | 200点 |
| 2科 | 算数 | 100点・50分 | |
| 4科 | 国語 | 100点・50分 | 300点 |
| 4科 | 算数 | 100点・50分 | |
| 4科 | 理科 | 50点 | |
| 4科 | 社会 | 50点 理科・社会を合わせて60分 |
4科入試では、国語と算数の配点が各100点、理科と社会が各50点です。国語・算数の比重が高いため、4科受験であっても、まずは国語と算数の基礎力を安定させることが重要です。
社会や理科を継続して学習しており、4科を合わせた総合力で勝負したい受験生は4科型を選べます。一方、国語と算数に学習を集中してきた受験生や、併願校も2科入試が中心の場合は、2科型が選択肢となります。
2月1日午後の第2回は併願に組み込みやすい
第2回は、2月1日の午後に行われる国語・算数の2科入試です。集合時刻は15時30分で、国語を15時50分から16時40分、算数を17時から17時50分まで実施します。
午前中に別の学校を受験した後、多摩大聖ヶ丘へ移動して受験することも可能です。ただし、午前校の試験終了時刻、面接の有無、駅までの移動、永山駅または聖蹟桜ヶ丘駅からのバス時刻を確認しておく必要があります。
多摩大聖ヶ丘は駅からバスで移動するため、乗り換え案内上の所要時間だけでなく、バスの待ち時間も含め、余裕を持った日程を組むことが大切です。
基礎力または聞き取る力を生かせる第4回
2月3日午後の第4回では、2科基礎型と日本語リスニング型のいずれかを選択します。
| 方式 | 試験内容 | 配点・時間 |
|---|---|---|
| 2科基礎型 | 国語基礎 | 50点・30分 |
| 2科基礎型 | 算数基礎 | 50点・30分 |
| 日本語リスニング型 | 日本語の音声を聞き、内容を理解して答える問題 | 100点・40分 |
2科基礎型は、文部科学省が定める小学校学習指導要領の範囲から出題されます。中学受験特有の高度な解法だけでなく、小学校で学ぶ漢字、語句、読解、計算、文章題、図形などの基本を正確に使えるかが問われます。
基礎問題だから必ず高得点を取れるとは限りません。試験時間が国語・算数とも30分と短いため、問題文を素早く読み、標準的な問題を正確に処理する力が必要です。
日本語リスニング型では、音声から必要な情報を聞き取り、内容を整理して答えます。文章を目で読む形式とは異なり、一度聞いた情報を記憶しながら、人物関係、出来事の順序、数値、話し手の意図などを捉える力が求められます。
2026年度入試からは、第4回の日本語リスニング型で成績が優れていた受験生を、特待生候補として優先的に選出する方針も示されました。
公立中高一貫校対策を生かせる適性型入試
適性型入試は、2月1日の午前に実施されます。作文型の適性Ⅰと、資料型の適性Ⅱによる試験で、国語・算数を教科ごとに受験する一般入試とは出題形式が異なります。
| 試験 | 主な内容 | 配点・時間 |
|---|---|---|
| 適性Ⅰ | 文章を読み、自分の考えをまとめる作文型問題 | 100点・45分 |
| 適性Ⅱ | 文章、図、表、グラフなどを読み取る資料型問題 | 100点・45分 |
適性Ⅰでは、文章の内容を正確に理解したうえで、問いに沿って自分の考えを筋道立てて表現する力が求められます。作文の長さだけでなく、質問に答えているか、根拠が示されているか、文章全体が一貫しているかが重要です。
適性Ⅱでは、複数の資料から必要な情報を取り出し、比較したり、計算したりしながら答えを導きます。表やグラフの数値を読むだけでなく、資料同士の関係や条件を整理する力が必要です。
試験後には、受験生の達成度が分かる添削答案が、試験当日の22時までにメールまたはFAXで返送されます。これは得点開示ではありませんが、どのような点ができていたかを確認できる仕組みです。
適性型入試の合格者は、公立中高一貫校の合格発表日の15時まで、入学金の納入を延納できます。公立中高一貫校との併願を前提にしやすい制度となっています。
一般入試の複数回出願は3万3,000円
一般入試の受験料は、1回のみ出願する場合は2万円です。複数回へ同時に出願する場合は3万3,000円で、第1回から第5回まで全ての一般入試を受験できます。
| 出願方法 | 受験料 |
|---|---|
| 一般入試を1回のみ出願 | 20,000円 |
| 一般入試を複数回同時出願 | 33,000円 |
| 適性型入試 | 20,000円 |
第一志望として複数回受験を考えている場合には、同時出願によって受験料の負担を抑えられます。ただし、出願した全ての回を必ず受験しなければならないわけではありません。先に合格した学校へ進学を決めた場合や、体調、受験日程などに応じて、後半の回を受験しないこともできます。
複数回出願者は、初回受験時に受験票と写真票を提出し、2回目以降は原則として受験票のみを持参します。後から追加出願した場合には、改めて受験票と写真票を準備します。
2026年度は延べ902名が出願
2026年度入試の最終出願状況では、全方式を合わせて延べ902名が出願しました。一般入試では複数回同時出願が可能なため、出願者数は実人数ではなく、各回への延べ人数です。
| 入試区分 | 募集人数 | 出願者数 |
|---|---|---|
| 第1回 | 30名 | 156名 |
| 第2回 | 30名 | 194名 |
| 第3回 | 15名 | 165名 |
| 第4回 | 15名 | 182名 |
| 第5回 | 10名 | 182名 |
| 適性型 | 20名 | 23名 |
| 合計 | 120名 | 延べ902名 |
後半の入試回は、出願者数が多くても、先に別の学校へ合格した受験生が欠席するため、実際の受験者数は大きく減ることがあります。そのため、出願者数を募集人数で割った数字を、そのまま実質倍率と考えることはできません。
過去の入試結果から見る実質倍率
学校公式サイトで詳細が公表されている2025年度入試では、一般入試の実質倍率は約1.4倍から2.2倍でした。2026年度は日程や方式が変更されているため単純には比較できませんが、受験回を選ぶ際の参考になります。
| 2025年度の入試区分 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | 合格最低点 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 63名 | 38名 | 約1.7倍 | 2科96点、4科144点 |
| 第2回 | 151名 | 109名 | 約1.4倍 | 2科93点 |
| 第3回 | 78名 | 43名 | 約1.8倍 | 2科93点 |
| 第4回 | 56名 | 32名 | 約1.8倍 | 2科88点 |
| 第5回 | 24名 | 11名 | 約2.2倍 | 2科85点、4科142点 |
| 適性型 | 49名 | 36名 | 約1.4倍 | 119点 |
| 日本語リスニング | 14名 | 9名 | 約1.6倍 | 68.6% |
2025年度の一般入試では、2科の合格最低点は200点満点中85点から96点、4科では300点満点中142点から144点でした。得点率にすると、おおむね4割台半ばから5割弱です。
ただし、合格最低点は問題の難度や受験者層によって毎年変わります。過去問題では最低点ぎりぎりを目標にせず、まずは6割程度を安定して取れる状態を目指すと、問題難度の変化や当日のミスにも対応しやすくなります。
模試偏差値は模試会社によって異なる
2026年度入試の合格可能性80%偏差値は、四谷大塚では一般入試がおおむね36から38程度、首都圏模試系のデータでは40台半ばから後半が一つの目安です。
偏差値に差があるのは、模試を受験する母集団が異なるためです。異なる模試会社の数字を直接比較するのではなく、継続して受けている模試の判定や、受験回ごとの偏差値を確認しましょう。
また、模試の合格可能性だけでなく、学校の過去問題でどの程度得点できるかも重要です。同じ偏差値帯の学校でも、文章量、計算量、記述問題、試験時間などによって相性が異なります。
一般入試では国語・算数の安定が重要
第1回と第5回の4科入試でも、国語と算数が各100点、理科と社会が各50点であるため、国語・算数が合否の中心となります。
- 国語|文章を正確に読み、設問が求めている内容に沿って答える
- 算数|計算、一行問題、割合、速さ、図形などの基本問題で失点を減らす
- 理科|基本知識に加え、実験や観察の結果を読み取る
- 社会|地理・歴史・公民の基礎事項と資料の読み取りを固める
算数では、難しい問題へ長時間取り組むよりも、計算や標準問題を正確に解くことが得点につながります。国語では、本文中の根拠を確認し、選択肢や記述の条件を読み落とさないことが大切です。
過去問題と模擬体験を活用する
学校公式サイトでは、一般入試の国語・算数・理科・社会と、日本語リスニング型の過去問題が公開されています。受験する方式が決まったら、実際の試験時間に合わせて解き、問題量や出題形式に慣れておくとよいでしょう。
過去問題を解いた後は、点数だけでなく、次の点を確認します。
- 試験時間内に最後まで解けたか
- 基本問題や一度学習した問題を落としていないか
- 問題文や条件の読み違いがなかったか
- 計算や漢字などの小さなミスを繰り返していないか
- どの問題を後回しにするべきだったか
学校説明会では、入試問題の説明や模擬試験が行われることもあります。学校へ実際に足を運び、試験会場までの交通経路や校内の雰囲気を知っておくことは、入試当日の安心にもつながります。
成績優秀者を対象とする特待生制度
入学試験で特に優秀な成績を収めた受験生は、特待生に認定されます。特待生は1年間の授業料が免除されます。
特待生の認定は学校から個別に通知され、年度ごとに見直されます。入試時に認定された場合でも、高等部卒業まで自動的に継続する制度ではありません。
2026年度入試では、第4回の日本語リスニング型で優れた成績を収めた受験生から、特待生候補を優先的に選出する方針が示されています。
本人の力を発揮しやすい入試方式を選ぶ
多摩大学附属聖ヶ丘中学校では、一般的な2科・4科入試のほか、基礎力を評価する入試、日本語を聞き取る力を評価する入試、公立中高一貫校対策を生かせる適性型入試が用意されています。
複数の方式があるからこそ、単に合格しやすそうな回を選ぶのではなく、本人がこれまでどのような学習をしてきたか、どの形式で力を発揮しやすいかを考えることが大切です。
国語・算数の標準問題を着実に解ける力を土台に、過去問題で時間配分と出題形式を確認することが、合格へ向けた基本的な対策となります。多摩大聖ヶ丘を第一志望とする場合は、複数回出願も活用しながら、本人の体力や併願校の日程に合った受験計画を立てるとよいでしょう。
併願校パターン|難度・入試日程・通学圏から考える併願プラン
多摩大学附属聖ヶ丘中学校の併願校を考える際は、模試偏差値だけでなく、入試科目、午前・午後の試験時間、学校間の移動、通学経路、大学附属校か進学校かといった違いまで確認することが大切です。
多摩大聖ヶ丘は、2026年2月実施の入試で、2月1日午前・午後、2月2日午前、2月3日午後、2月4日午前に一般入試を設定しました。複数回出願を利用しながら、チャレンジ校や安全校を組み込める日程となっています。
以下の分類は一般的な難度をもとにした目安です。同じ学校でも入試回によって偏差値や倍率が異なり、受験生の得意科目や過去問題との相性によっても位置付けは変わります。
チャレンジ校|大学附属校や難度の高い進学校に挑戦する
チャレンジ校には、多摩大聖ヶ丘より模試偏差値が高く、入試問題にも応用力や処理速度が求められる学校を配置します。チャレンジ校の対策に時間をかけすぎて、多摩大聖ヶ丘の標準問題対策が不十分にならないよう、学習のバランスを取ることが重要です。
| 学校名 | 2026年2月実施の主な入試日程 | 併願時のポイント |
|---|---|---|
| 中央大学附属中学校 | 2月1日午前・第1回 2月4日午前・第2回 | 中央大学への内部進学制度を備えた共学校です。4科の総合力が必要で、多摩大聖ヶ丘よりも高い得点力が求められます。 |
| 明治大学付属八王子中学校 | 2月1日午前・A方式第1回 2月3日午前・A方式第2回 2月5日午前・B方式 | 明治大学への内部進学を目指せる共学校です。現在の正式名称は「明治大学付属八王子中学校」で、旧校名は「明治大学付属中野八王子中学校」です。 |
| 帝京大学中学校 | 2月1日午前・第1回 2月2日午前・第2回 2月3日午後・第3回 | 大学附属校でありながら、外部の難関大学進学にも力を入れています。入試回によっては、多摩大聖ヶ丘の第4回と日程が重なります。 |
中央大学附属中学校と明治大学付属八王子中学校は、大学附属校として人気が高く、4科の基礎知識だけでなく、時間内に多くの問題を処理する力が必要です。
2月1日午前にチャレンジ校を受験し、午後に多摩大聖ヶ丘の第2回を受験する組み合わせが考えられます。ただし、午前校の終了時刻と、多摩大聖ヶ丘までの電車・バスの移動時間を事前に確認しておく必要があります。
標準校|実力と校風の両面から進学先を選ぶ
標準校には、多摩大聖ヶ丘と比較的近い難度帯にあり、実際に進学する可能性を前向きに考えられる学校を配置します。
| 学校名 | 2026年2月実施の主な入試日程 | 併願時のポイント |
|---|---|---|
| 日本大学第三中学校 | 2月1日午前・第1回 2月2日午前・第2回 2月3日午前・第3回 | 多摩センター駅から路線バスを利用でき、多摩地域から通学を検討しやすい共学校です。日本大学への内部進学と外部大学受験の双方を選べます。 |
| 八王子学園八王子中学校 | 2月1日午前・午後 2月2日午前・午後 2月3日午後 | 複数のクラスが設けられ、入試回や志望クラスによって難度が異なります。午前・午後の入試があり、併願日程を組みやすい学校です。 |
日本大学第三中学校は、多摩大聖ヶ丘と同様に多摩地域から通学しやすく、緑の多い環境や広い校地を持つ学校です。ただし、1学年の人数や学校全体の規模は多摩大聖ヶ丘より大きいため、少人数教育を重視するか、より大きな集団での学校生活を望むかを比較するとよいでしょう。
八王子学園八王子中学校は、入試回やクラスによって合格難度が変わります。上位クラスを志望する場合はチャレンジ校に近くなることもあるため、模試判定と過去問題の得点を確認したうえで位置付けます。
安全校|早い段階で合格を確保するための候補
安全校は、直近の模試で合格可能性80%以上を安定して取れており、過去問題でも合格最低点を十分に上回れる学校から選びます。
偏差値上は安全圏に見えても、午後入試や募集人数の少ない後半回では倍率が高くなることがあります。「安全校だから対策をしなくてもよい」と考えず、最低でも過去問題の形式と時間配分は確認しておきましょう。
| 学校名 | 2026年2月実施の主な入試日程 | 併願時のポイント |
|---|---|---|
| 明星中学校 | 2月1日午前・第1回 2月1日午後・第2回 2月2日午前・第3回 2月3日午前・第4回 2月3日午後・第5回 2月4日午後・第6回 | 東京都府中市にある共学校です。入試回数が多く、2科・4科を選べる回もあるため、多摩大聖ヶ丘との日程調整がしやすくなっています。 |
| 啓明学園中学校 | 2月1日午前・午後 2月2日午前・午後 2月4日午前 2月6日午前 | 東京都昭島市にある共学校で、国際教育や多言語教育に特色があります。2科・3科、適性検査型、英語1科型など、多様な方式を選べます。 |
明星中学校は、2月1日から4日まで複数の受験機会があり、多摩大聖ヶ丘の午前入試後に午後入試を組み込むこともできます。2月1日の入試に出願した受験生を対象とする複数回受験優遇や、英検取得者への加点制度も設けられていました。
啓明学園中学校は、国語・算数に英語・理科・社会から科目を加える方式や、英語1科型などを実施しています。英語学習の経験がある受験生や、公立中高一貫校向けの適性検査対策を続けてきた受験生も、力を生かしやすい学校です。
多摩大聖ヶ丘を第一志望とする併願例
多摩大聖ヶ丘を第一志望とする場合は、第1回を含む複数の受験機会を確保しつつ、早い日程で進学してもよい学校の合格を一つ得ることを目指します。
| 日程 | 第一志望重視型 | バランス型 | チャレンジ型 |
|---|---|---|---|
| 2月1日午前 | 多摩大聖ヶ丘・第1回 | 日本大学第三または八王子学園八王子 | 中央大学附属、明治大学付属八王子または帝京大学 |
| 2月1日午後 | 多摩大聖ヶ丘・第2回 | 多摩大聖ヶ丘・第2回 | 多摩大聖ヶ丘・第2回 |
| 2月2日午前 | 多摩大聖ヶ丘・第3回 | 多摩大聖ヶ丘・第3回または日本大学第三 | 帝京大学または日本大学第三 |
| 2月2日午後 | 必要に応じて啓明学園 | 明星または啓明学園 | 八王子学園八王子または啓明学園 |
| 2月3日午前 | 休養または安全校 | 日本大学第三または明星 | 明治大学付属八王子 |
| 2月3日午後 | 多摩大聖ヶ丘・第4回 | 多摩大聖ヶ丘・第4回 | 多摩大聖ヶ丘・第4回または帝京大学 |
| 2月4日午前 | 多摩大聖ヶ丘・第5回 | 多摩大聖ヶ丘・第5回 | 中央大学附属または多摩大聖ヶ丘・第5回 |
| 2月4日午後 | 受験終了 | 必要に応じて明星 | 必要に応じて明星 |
第一志望重視型では、2月1日の第1回・第2回を連続して受験し、必要に応じて第3回以降も受験します。ただし、毎日午前・午後の受験を続けると疲労が蓄積するため、既に合格を得られた場合には、後半の日程を休養へ切り替える判断も必要です。
大学附属校を中心とする併願例
大学附属校を希望する家庭では、中央大学附属、明治大学付属八王子、帝京大学、日本大学第三などを組み合わせる方法があります。
| 試験日 | 午前 | 午後 |
|---|---|---|
| 2月1日 | 中央大学附属、明治大学付属八王子または帝京大学 | 多摩大聖ヶ丘・第2回 |
| 2月2日 | 帝京大学、日本大学第三または多摩大聖ヶ丘・第3回 | 啓明学園または八王子学園八王子 |
| 2月3日 | 明治大学付属八王子または日本大学第三 | 多摩大聖ヶ丘・第4回 |
| 2月4日 | 中央大学附属または多摩大聖ヶ丘・第5回 | 必要に応じて明星 |
大学附属校は、原則として系列大学への進学を前提とする学校と、外部大学受験にも力を入れる学校があります。大学名だけでなく、内部進学できる学部、推薦条件、外部受験との両立、系列大学へ進学する生徒の割合まで比較しておきましょう。
午前・午後の連続受験では移動時間を確認する
多摩大聖ヶ丘は、永山駅や聖蹟桜ヶ丘駅からバスで通う学校です。午後入試へ向かう際は、最寄り駅に到着した後のバス移動まで含めて時間を計算する必要があります。
- 午前校の試験終了時刻と退場時刻を確認する
- 面接や受験生ごとの時間差がないか確認する
- 電車の乗り換えだけでなく、バスの待ち時間も見込む
- 通常の検索結果より30分程度の余裕を持たせる
- 移動中に食べやすい昼食と飲み物を準備する
- 午後入試を連日入れすぎず、体力を残す
特に、八王子・昭島方面の学校から多摩大聖ヶ丘へ移動する場合は、鉄道やバスを複数回乗り継ぐことがあります。学校説明会や模擬入試へ参加する際に、実際の経路を一度確認しておくと安心です。
「安全校」は進学してもよい学校から選ぶ
併願校は、合格可能性だけで決めるものではありません。実際に進学する可能性を考え、教育方針、学校規模、校風、大学との関係、探究学習、クラブ活動、通学時間などを比較することが大切です。
多摩大聖ヶ丘は、1学年約120名の少人数教育、体験型の理科教育、探究学習「A知探Q」、ニュージーランド修学旅行などに特色があります。併願校についても、本人が同じような教育環境を望んでいるのか、それとも大規模校や大学附属校に魅力を感じているのかを話し合っておきましょう。
チャレンジ校・標準校・安全校をそれぞれ確保しながら、多摩大聖ヶ丘を複数回受験できる日程を残すことが、基本的な併願プランです。模試の判定と過去問題の得点を照らし合わせ、本人が最も力を発揮しやすい日程へ調整していきましょう。
在校生・保護者の声|先生との距離の近さと挑戦を応援する校風
多摩大学附属聖ヶ丘中学校の在校生や卒業生からは、少人数だからこそ友人や教員と深く関われること、自分の「やってみたい」を応援してもらえることを学校の魅力として挙げる声が多く見られます。
1学年約120名という規模の中で、生徒一人ひとりが授業、行事、クラブ活動、探究活動などに関わりやすく、教員も生徒の得意分野や課題、日々の変化を把握しやすい環境です。
学校生活では、いつも順調に進むとは限りません。友人と意見が合わなかったり、行事やクラブ活動で失敗したりすることもあります。しかし、そうした経験も含めて仲間や教員と乗り越えることで、自信や協働する力を身に付けていきます。
友人や先生との関係が深まりやすい少人数校
卒業生からは、少人数だからこそ友人や教員との関わりが深く、互いに助け合いながら多くの経験を乗り越えられたという感想が寄せられています。
大規模校では、同じ学年でも一度も話したことのない生徒がいることがあります。多摩大聖ヶ丘では、同学年の生徒だけでなく、クラブ活動や学校行事を通して先輩、後輩、さまざまな教員とも関係を築きやすいことが特徴です。
友人関係が常に穏やかで、衝突が全く起こらないということではありません。互いの考え方や性格をよく知る環境だからこそ、意見がぶつかる場面もあります。その中で話し合い、相手の立場を理解し、関係をつくり直す経験が、人と協力して生きる力につながります。
教員が一人ひとりの個性や変化を把握
多摩大聖ヶ丘では、担任だけでなく、学年教員、教科担当、クラブ顧問、進路指導部など、複数の教員が生徒の成長に関わります。
卒業生からは、教員が自分の良いところと課題の両方を理解し、将来の可能性について言葉を掛けてくれたことが、進路や夢を決めるきっかけになったという声もあります。
本人がまだ気付いていない長所を教員が見つけ、挑戦を後押しすることもあります。進路面談の時期だけでなく、日々の授業や行事、何気ない会話の積み重ねから、生徒の興味や変化を捉えていることが少人数校の強みです。
自分から積極的に相談できる生徒だけでなく、教員からの声掛けをきっかけに一歩を踏み出す生徒も成長しやすい環境といえるでしょう。
「やってみたい」を形にできる環境
卒業生の中には、在学中に有志団体を立ち上げ、企業と連携したイベントやクラウドファンディングなど、校内に前例のなかった活動へ挑戦した人もいます。
多摩大聖ヶ丘では、決められた活動に参加するだけでなく、生徒が自分で企画を考え、教員や仲間に相談しながら実行へ移す機会があります。
全ての企画が最初から思い通りに進むわけではありません。目的、協力者、予算、安全面、発信方法などを考え、必要に応じて計画を修正します。この過程を通して、主体性、判断力、責任感、周囲へ協力を求める力が身に付きます。
少人数校では、一人の提案や行動が学校全体へ伝わりやすく、生徒自身が学校生活をつくっているという実感を持ちやすいことも特徴です。
探究活動で好奇心を社会とつなげる
「A知探Q」や高等部の探究ゼミでは、生徒が興味を持ったことや地域の課題について調べ、学校外の人とも関わりながら活動します。
多摩市と連携する探究ゼミでは、環境美化、地域イベント、公民館の活用、高齢者支援、防災など、実際の地域課題を扱います。調査や発表だけで終わらず、地域の人や市職員と話し合い、行動へつなげることが重視されています。
在校生にとっては、学校で学んだ知識が現実の社会とつながる経験です。教員が正解を示すのではなく、生徒の問いや提案に寄り添い、実現するための方法を一緒に考えます。
好奇心が強い生徒や、自分の興味を誰かの役に立つ活動へ発展させたい生徒にとって、挑戦の機会を見つけやすい環境です。
行事では一人ひとりに役割が生まれる
体育祭、聖祭、合唱コンクールなどの行事では、競技や発表に参加するだけでなく、企画、広報、装飾、放送、会場運営など、多くの役割があります。
人数が限られているため、一部の生徒だけに仕事が集中するのではなく、多くの生徒が運営へ関わります。人前に出ることが得意な生徒も、準備や裏方の仕事を好む生徒も、それぞれの力を生かせます。
最初は受け身だった生徒が、上級生になるにつれて後輩へ声を掛けたり、全体をまとめたりする姿も見られます。行事を経験するたびに役割が変わり、少しずつ責任の範囲が広がることが、生徒の成長につながります。
聖SSRを利用する生徒の声
放課後の自習室「聖SSR」については、クラブ活動の予定に合わせて好きな時間に利用でき、分からない問題を学習メンターへすぐに質問できる点が評価されています。
在校生からは、大学生のメンターが勉強だけでなく、進路についても相談に乗ってくれるため心強いという感想が寄せられています。
教員とは異なる立場の大学生と話すことで、大学生活や受験勉強について具体的なイメージを持てることも魅力です。勉強を強制される場所ではなく、生徒同士が声を掛け合いながら自主的に利用しやすい雰囲気がつくられています。
卒業後も学校とのつながりが続く
多摩大聖ヶ丘では、卒業生が大学生活や受験経験を在校生へ伝える進路ガイダンスや、中学3年生が卒業生の職場を訪れるOB・OG訪問が行われています。
卒業生の中には、母校の教員となり、今度は生徒の成長を支える立場で学校へ戻った人もいます。自分が在学中に受けた支援を、次の世代へ返したいという思いが、学校のつながりを支えています。
卒業後も進路指導や探究活動に協力する卒業生がいることは、在校生にとって心強い存在です。学校生活の先にある大学、仕事、社会人としての生き方を、身近な先輩の姿から学べます。
保護者が学校生活を知る機会
保護者は、体育祭、聖祭、合唱コンクールなどの学校行事を観覧できるほか、授業参観を通して普段の授業や生徒の様子を確認できます。
教育後援会による大学見学ツアーなど、保護者が進路について学ぶ機会も設けられています。子どもが大学や学部を選ぶ時期を迎える前から、現在の大学教育や入試について知ることで、家庭での進路選択に生かせます。
学校から一方的に情報を受け取るだけでなく、担任や教員と生徒の様子を共有しながら、家庭と学校の双方から成長を支える環境です。
心の相談室は保護者も利用できる
校内には、臨床心理士による「心の相談室」が設置されています。生徒は、学校生活、学習、友人関係、家庭生活などについて相談できます。
思春期は、子ども本人だけでなく、保護者も接し方や支え方に迷いやすい時期です。心の相談室は保護者も利用でき、家庭だけで悩みを抱え込まず、専門家へ相談できる体制が整っています。
担任、養護教諭、スクールカウンセラーなど複数の立場が連携し、生徒の心身の変化を見守ることは、保護者にとっても安心材料となるでしょう。
保護者から評価されやすいポイント
学校の教育内容や卒業生の経験から、保護者が魅力を感じやすい点として、次のような特徴が挙げられます。
- 教員と生徒の距離が近い|日常の変化や学習状況を把握してもらいやすい
- 一人ひとりに役割がある|行事やクラブ活動で経験を積み、自信を育てられる
- 挑戦を応援する校風|生徒の興味や提案を、教員が実現へ向けて支える
- 学習支援が身近にある|補習や聖SSRを利用し、分からない内容を相談できる
- 体験と探究が豊富|実験、校外学習、海外研修、地域連携を通して視野を広げる
- 進路指導が個別的|複数の教員や卒業生が、生徒の希望に応じて関わる
- 相談体制が整っている|保健室や心の相談室を生徒と保護者が利用できる
成績や大学合格だけを見るのではなく、本人の興味や変化を大切にしながら6年間を見守ってほしいと考える家庭にとって、相性のよい学校といえます。
少人数校ならではの距離感も確認
少人数校では、生徒と教員の距離が近く、相談しやすい一方、人間関係も比較的密になります。多くの友人や幅広い集団の中から付き合う相手を選びたい生徒と、同じ仲間と深い関係を築きたい生徒では、学校への感じ方が異なる場合があります。
また、生徒一人ひとりの役割が大きいため、行事や探究活動へ一定の主体性を持って参加することが期待されます。常に教員から指示される環境を望むよりも、見守られながら自分で考え、少しずつ挑戦したい生徒に適しています。
学校説明会や聖祭では、説明の内容だけでなく、生徒同士の会話、教員から生徒への声の掛け方、学年を越えた関係にも注目すると、少人数校の距離感が本人に合うかを判断しやすくなります。
一人ひとりをよく見てもらえる安心感と、生徒の「やってみたい」を学校全体で応援する雰囲気が、在校生や卒業生の言葉から伝わる多摩大学附属聖ヶ丘中学校の魅力です。仲間や教員と深く関わり、失敗も含めた多様な経験を自分の成長へつなげたい生徒にとって、充実した学校生活を送りやすい環境といえるでしょう。
この学校に向いている子の特徴|好奇心を学びや行動へつなげたい生徒
多摩大学附属聖ヶ丘中学校は、1学年約120名の少人数教育を生かし、生徒一人ひとりの興味や個性を丁寧に伸ばす学校です。基礎学力を身に付けるだけでなく、理科実験、社会科見学、探究学習、学校行事、海外研修など、実際の体験を通して学ぶ機会が数多く用意されています。
入学時点で明確な将来の目標や際立った得意分野が決まっている必要はありません。身近な疑問を大切にし、教員や仲間と関わりながら、自分の興味を少しずつ広げていきたい生徒に適した学校です。
少人数の環境で丁寧に見てもらいたい子
多摩大聖ヶ丘の大きな特徴は、1学年約120名という学校規模です。教員が生徒の顔や名前だけでなく、性格、学習状況、得意分野、日々の変化まで把握しやすい環境が整っています。
大人数の中で自分から積極的に質問することが苦手な子でも、教員から声を掛けてもらったり、授業後に相談したりしながら、少しずつ学校生活に慣れていくことができます。
多くの生徒の中で競い合う環境よりも、先生や友人との距離が近い環境で安心して成長したい子に向いています。
身近なことに「なぜ」と疑問を持てる子
多摩大聖ヶ丘では、学校全体の学びを表す言葉として「A知探Q」を掲げています。答えを知って終わるのではなく、その答えから新しい疑問を見つけ、さらに調べたり考えたりする姿勢を大切にしています。
授業中に「どうしてこの結果になるのだろう」「別の方法ではできないだろうか」と考えることが好きな子は、学校の学びと相性がよいでしょう。
すぐに正解へたどり着くことよりも、自分で予想し、試し、失敗の原因を考えながら理解を深めることを楽しめる子に適しています。
理科実験や観察が好きな子
多摩大聖ヶ丘では、中学3年間で100を超えるテーマの理科実験・実習に取り組みます。実験器具を使うだけでなく、校内や学校周辺の植物、昆虫、地形、星空なども教材として活用します。
図鑑や映像を見るだけでなく、実際に生き物や自然現象を観察したい子、自分の手で実験して結果を確かめたい子にとって、学ぶ楽しさを感じやすい環境です。
予想と異なる結果が出たときにも、それを失敗として終わらせず、なぜ違いが生じたのかを考えられる子は、探究的な理科教育を十分に生かせるでしょう。
体験を通して理解を深めたい子
多摩大聖ヶ丘では、教室で知識を学ぶだけでなく、社会科見学、野外観察、夏季探究講座、地域連携活動、海外研修などを通して、実際の社会や自然に触れることを重視しています。
本を読んで覚えるだけでは実感しにくい内容も、現地を訪れたり、専門家の話を聞いたりすることで、より深く理解できます。
机上の勉強だけでなく、外へ出て見たり、聞いたり、手を動かしたりしながら学びたい子に適した学校です。
基礎を繰り返しながら着実に伸びたい子
探究や体験を重視する一方で、日々の教科学習では基礎の定着も大切にしています。数学の小テストや直しノート、再試験、英語・数学の習熟度別授業などを通して、理解が不十分な部分を残さないように指導します。
一度の説明だけで全てを理解することが難しくても、間違い直しや反復練習を通して少しずつできることを増やしたい子に向いています。
ただし、教員からの支援を待つだけではなく、課題へ丁寧に取り組み、分からないことを質問しようとする姿勢も必要です。間違いを恥ずかしがらず、次の学びに生かせる子ほど力を伸ばしやすいでしょう。
放課後も学校で学習したい子
校内自習室の聖SSRには、大学生を中心とする学習メンターが常駐しています。分からない問題を質問したり、試験勉強や家庭学習の進め方について相談したりできます。
自宅では集中しにくい子や、クラブ活動後に学校で宿題を終わらせたい子にとって、放課後の学習環境が整っていることは大きな利点です。
自分で静かに学ぶ部屋と、友人や学習メンターに相談できる部屋を使い分けられるため、その日の目的に合わせて勉強を進めたい子にも向いています。
行事やクラブ活動で役割を持ちたい子
体育祭、聖祭、合唱コンクールなどの学校行事では、生徒が企画や準備、進行、発表、会場運営などを担います。少人数校であるため、一部の生徒だけでなく、多くの生徒に役割が生まれます。
人前に立つことが得意な子だけでなく、装飾、音響、記録、道具の準備など、目立たない場所から仲間を支えたい子も力を発揮できます。
行事やクラブ活動を通して、自分の得意なことや居場所を見つけたい子に適しています。
先生や仲間と話し合いながら挑戦したい子
多摩大聖ヶ丘では、生徒の「やってみたい」という気持ちを大切にしています。探究活動や有志企画では、自分のアイデアを教員や仲間に相談し、実現するための方法を考えます。
企画を形にするには、自分の意見を伝えるだけでなく、相手の意見を聞き、計画を修正することも必要です。全てを一人で進めるのではなく、周囲へ協力を求めながら挑戦できる子に向いています。
最初から積極的に行動できなくても、身近な教員や友人に支えられながら、一歩ずつ挑戦してみたい子も成長しやすい環境です。
英語を実際の交流に生かしたい子
英語教育では、語彙や文法の学習に加え、ネイティブ教員との授業、イングリッシュキャンプ、ニュージーランド修学旅行など、英語を実際に使う機会があります。
中学3年のニュージーランド修学旅行では、約2週間のホームステイと現地校での交流を体験します。自分の英語が完全でなくても、相手へ伝えようと努力することが大切です。
海外の文化や生活に関心がある子、英語を試験科目としてだけでなく、人とつながるための言葉として学びたい子に向いています。
異なる考えを持つ人と協力できる子
少人数校では、生徒同士の関係が深くなりやすい一方、同じ仲間と長く関わる中で意見がぶつかることもあります。
自分の考えだけを押し通すのではなく、相手の話を聞き、違いを認めながら話し合う姿勢が求められます。行事、クラブ、探究活動などでは、性格や得意分野の異なる仲間と協力して一つの目標へ向かいます。
人との関わりを避けるのではなく、時には意見の違いも受け止めながら、よりよい方法を探したい子に適しています。
自然に囲まれた環境で学びたい子
学校は多摩丘陵の緑に囲まれた丘の上にあり、校内や周辺にはさまざまな植物や生き物が見られます。人工芝グラウンド、室内温水プール、天体観測室など、自然や運動を身近に感じられる施設も整っています。
繁華街に近い都市型の学校よりも、落ち着いた環境で授業やクラブ活動に集中したい子に向いています。
一方、最寄り駅からはバスを利用するため、通学時間やバス移動を負担に感じないかは、入学前に確認しておく必要があります。
大学附属校の環境を生かしながら幅広い進路を考えたい子
多摩大学附属校として、大学教員や大学生との交流、探究講座、地域連携などに取り組めます。中学生の段階から大学や社会での学びを身近に感じられる環境です。
ただし、卒業後の進路が多摩大学に限定されるわけではありません。国公立大学、難関私立大学、理工系、医療系、芸術系、海外大学など、幅広い進路を目指せます。
系列大学への進学という選択肢を持ちながら、自分の関心や学力に応じて外部大学にも挑戦したい子に適しています。
多摩大聖ヶ丘との相性を確認したいポイント
多摩大聖ヶ丘を検討する際は、偏差値や大学合格実績だけでなく、少人数校の距離感や体験重視の教育が本人に合うかを確認することが大切です。
- 少人数の環境で、先生や友人と深く関わりたいと思えるか
- 実験、観察、校外学習、探究活動に興味を持てるか
- 行事やクラブ活動で自分なりの役割を担いたいと思えるか
- 間違い直しや反復学習へ丁寧に取り組めるか
- 自分の考えを伝え、相手の意見にも耳を傾けられるか
- ニュージーランド研修などの海外体験に前向きか
- 永山駅や聖蹟桜ヶ丘駅からのバス通学を無理なく続けられるか
学校説明会や聖祭を訪れる際には、校舎や施設だけでなく、生徒同士の距離感、教員の声の掛け方、行事に取り組む様子にも注目すると、本人との相性を判断しやすくなります。
身近な疑問を大切にし、実験や体験を通して学びながら、先生や仲間と共に自分の可能性を広げたい子にとって、多摩大学附属聖ヶ丘中学校は充実した6年間を過ごしやすい学校といえるでしょう。
まとめ|少人数教育と探究学習で自ら未来を切り拓く多摩大聖ヶ丘
多摩大学附属聖ヶ丘中学校は、東京都多摩市の緑豊かな丘の上にある、私立の共学中高一貫校です。1学年約120名という比較的小規模な学校で、生徒と教員の距離が近く、一人ひとりの個性や学習状況を丁寧に見守る教育を行っています。
学校を象徴する言葉は、「小さな学校の大きな挑戦」です。少人数であることを手厚い指導だけに生かすのではなく、生徒一人ひとりが授業、行事、クラブ活動、探究活動で役割を持ち、自分の考えを行動へ移せる環境を整えています。
答えの先にある問いを探す「A知探Q」
多摩大聖ヶ丘の教育の中心にあるのが、探究的な学びを表す「A知探Q」です。教員から与えられた問いに正解するだけでなく、答えを知ったことから新たな疑問を見つけ、自分で調べ、考え、周囲へ伝える力を育てます。
中等部では、理科実験、社会科見学、野外観察、夏季探究講座など、本物に触れる体験を数多く取り入れています。中学3年間で100を超えるテーマの理科実験・実習を行い、多摩丘陵の自然や校内の天体観測室も学びに活用します。
知識を覚えて終わるのではなく、実験結果を分析したり、現地で見たことを発表したりすることで、教科学習と現実の社会を結び付けていきます。
基礎学力を着実に積み重ねる学習指導
探究や体験を重視する一方で、日々の授業と基礎学力の定着も大切にしています。数学の小テストや直しノート、再試験などを通して、間違えた問題をそのままにせず、理解できるまで繰り返します。
中学3年からは、英語と数学を中心に習熟度別授業を取り入れ、それぞれの理解度に応じて基礎から発展まで学びます。少人数校の利点を生かし、教員が授業中の様子や課題への取り組みを把握しながら、必要な支援へつなげています。
放課後には、大学生を中心とする学習メンターが常駐する聖SSRを利用できます。分からない問題を質問するだけでなく、定期試験の準備や学習計画、大学進学についても相談できる環境です。
多彩な行事と海外研修で広がる視野
体育祭、聖祭、合唱コンクールは「多摩聖三大行事」と呼ばれ、生徒が企画や準備、運営に深く関わります。少人数校であるため、一部の生徒だけでなく、多くの生徒に役割が生まれやすいことが特徴です。
中学1年のオリエンテーション合宿、中学2年のイングリッシュキャンプ、中学3年のニュージーランド修学旅行など、学年ごとの体験学習も充実しています。
特にニュージーランド修学旅行では、約2週間のホームステイと現地校での交流を経験します。授業で学んだ英語を生活の中で使いながら、異なる文化や価値観を受け止め、自分で考えて行動する力を育てます。
好きなことを深められるクラブ活動
クラブ活動には、野球、サッカー、バドミントン、水泳、陸上、ダンスドリル、吹奏楽、自然科学、天文、交通機関研究、パソコン、歴史研究など、多彩な選択肢があります。
人工芝グラウンド、室内温水プール、理科実験室、天体観測室など、学校の設備や周辺の自然を活用した活動も盛んです。中高合同で活動するクラブでは、高校生の先輩から技術や学校生活への向き合い方を学べます。
入学時点で経験がなくても、基礎から練習を重ね、大会、発表会、聖祭などで成果を披露する機会があります。大会実績だけを追求するのではなく、本人の興味を仲間と共に深められることが魅力です。
国公立・難関私大を含む幅広い進路
多摩大学の附属校ですが、卒業後の進路は多摩大学に限定されていません。多摩大学への優先入学制度を持ちながら、国公立大学、早慶上理、GMARCH、理工系、医療系、芸術系、海外大学など、幅広い進路へ挑戦できます。
進路指導では、一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜にも個別に対応します。中学生の段階から職業や大学について考える機会を設け、高等部では模擬試験、大学模擬授業、卒業生による進路ガイダンス、個別面談などを通して志望を具体化していきます。
学校が大切にしているのは、大学名だけで進路を選ぶのではなく、本人が何を学び、将来どのように生きたいかを考えることです。少人数校ならではの伴走型の支援を受けながら、自分に合った進路を探せます。
多摩大学附属聖ヶ丘中学校の主な特徴
- 1学年約120名の少人数教育|教員が一人ひとりの個性や学習状況を把握しやすい
- 探究学習「A知探Q」|答えの先にある新たな問いを見つけ、自分で学びを広げる
- 豊富な理科実験|中学3年間で100を超えるテーマの実験・実習に取り組む
- 基礎を重視した学習指導|小テスト、直しノート、再試験、習熟度別授業で理解を深める
- 充実した放課後学習|聖SSRで大学生の学習メンターへ質問や相談ができる
- 体験的な行事|体育祭、聖祭、合唱コンクール、校外学習などへ生徒が主体的に関わる
- ニュージーランド修学旅行|ホームステイと現地校での交流を通して国際感覚を養う
- 多彩な進路選択|多摩大学への優先入学制度と外部大学受験の双方に対応する
- 自然豊かな教育環境|多摩丘陵の自然を観察、実験、探究、クラブ活動に活用する
学校選びでは少人数校の距離感と通学環境を確認
多摩大聖ヶ丘は、生徒と教員、生徒同士の距離が近い学校です。一人ひとりを丁寧に見てもらえる安心感がある一方、同じ仲間と深く関わりながら行事や探究へ参加することが求められます。
多くの生徒が集まる大規模校で刺激を受けたい子よりも、落ち着いた環境の中で教員や友人との関係を築き、自分の役割を持ちながら成長したい子に向いています。
また、永山駅や聖蹟桜ヶ丘駅からバスを利用するため、学校説明会や聖祭を訪れる際には、自宅からの電車、乗り換え、バスの待ち時間まで含めて、6年間無理なく通えるかを確認しておくことが大切です。
少人数の温かな環境で基礎学力を固め、実験や探究、行事、海外研修を通して自分の興味を大きく育てたい生徒にとって、多摩大学附属聖ヶ丘中学校は魅力のある進学先といえるでしょう。
