- 学校の概要|自由が丘で心と知性を育むキリスト教女子校
- アクセスと立地環境|自由が丘駅・九品仏駅から通いやすい好立地
- 教育方針とカリキュラム|礼拝・対話・英語教育で自分と世界をつなぐ学び
- 学習環境と施設設備|礼拝堂や情報センターを備えた落ち着きある教育環境
- 学校生活と行事|毎朝の礼拝と多彩な行事を通して育む豊かな心
- クラブ活動|多彩な課外活動を通して個性と協調性を伸ばす
- 進学実績と卒業後の進路|推薦と一般選抜の両面から支える進路指導
- 学費や諸経費について|中高6年間を見通して確認したい費用
- 入試情報と合格の目安|多様な入試方式と2026年度入試のポイント
- 併願校パターン|難度と入試日程から考える女子校併願プラン
- 在校生・保護者の声|温かな校風と自分らしく挑戦できる環境
- この学校に向いている子の特徴|自分らしさを育てながら世界に目を向けたい生徒
- まとめ|心の教育と実践的な学びが調和する玉川聖学院中等部
学校の概要|自由が丘で心と知性を育むキリスト教女子校
玉川聖学院中等部は、東京都世田谷区奥沢に位置する私立女子中学校です。東急線の自由が丘駅や九品仏駅から徒歩で通える場所にあり、中等部から高等部へと続く6年間を通して、学力だけでなく、生徒一人ひとりの人格や生き方を育てる教育を行っています。
1950年、キリスト教の指導者であり牧師でもあった谷口茂壽によって創立されました。戦後の日本社会を担う若い女性を育てたいという願いから始まり、現在も聖書に基づくプロテスタントの女子教育を大切にしています。
| 学校名 | 玉川聖学院中等部 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都世田谷区奥沢7丁目11番22号 |
| 学校区分 | 私立女子中学校・高等学校 |
| 創立 | 1950年 |
| 教育の基盤 | キリスト教・プロテスタントの精神に基づく女子教育 |
| スクールモットー | 信仰・希望・愛 |
「信仰・希望・愛」を大切にする教育
玉川聖学院のスクールモットーは、聖書の言葉に基づく「信仰・希望・愛」です。学校生活の中では、神に対して信仰を持ち、物事に対して希望を持ち、人に対して愛を持って接する姿勢を育てています。
キリスト教教育というと、宗教について知識を学ぶ授業を思い浮かべるかもしれません。しかし、玉川聖学院が重視しているのは、聖書の言葉を通して自分自身と向き合い、他者との違いを受け止めながら、社会の中で自分にできることを考える学びです。
毎朝の礼拝や聖書の授業、学校行事、国際交流などを通して、自分がかけがえのない存在であることを知るとともに、周囲の人も同じように大切な存在であることを学んでいきます。
教育を支える3つの柱
玉川聖学院では、教育方針を次の3つの柱で表しています。
- かけがえのない私の発見|ありのままの自分を受け入れ、自分の良さや可能性を見つける
- 違っているからすばらしいという発見|価値観や文化の違いを認め、他者と共に生きる力を養う
- 自分の可能性、使命の発見|自分の力を社会や世界のためにどのように生かすかを考える
この3つの柱に共通しているのが、学校の掲げる「世界をつなげる心を育てる」という考え方です。ここでいう世界とは、遠く離れた国だけを指すものではありません。家族や友人、教室で隣にいる人など、身近な相手と向き合い、異なる背景や考え方を持つ人同士をつなぐことも大切な学びとされています。
一人ひとりの成長を見守る温かな校風
玉川聖学院の特徴として挙げられるのが、生徒一人ひとりの存在や個性を尊重する温かな校風です。得意なことだけでなく、悩みや失敗も成長につながるものとして受け止め、教員が時間をかけて生徒と向き合います。
中高時代は、自分と他者を比較し、自信を失ったり、将来の方向性に迷ったりしやすい時期です。玉川聖学院では、すぐに結果を求めるのではなく、礼拝や対話、体験的な学習を重ねながら、自分なりの価値観や人生の軸を少しずつ形成していきます。
大学合格だけを最終的な目標とするのではなく、卒業後も周囲の人と支え合い、自分の力を社会の中で生かせる女性を育てようとしている点が、玉川聖学院中等部の教育の大きな特徴です。
アクセスと立地環境|自由が丘駅・九品仏駅から通いやすい好立地
玉川聖学院中等部は、東京都世田谷区奥沢にあり、東急東横線・東急大井町線の自由が丘駅と、東急大井町線の九品仏駅を利用できます。いずれの駅からも徒歩圏内にあり、毎日の通学負担を抑えやすい立地です。
| 利用駅・バス停 | 学校までの目安 |
|---|---|
| 東急東横線・東急大井町線「自由が丘駅」 | 正面口から徒歩約6分 |
| 東急大井町線「九品仏駅」 | 徒歩約3分 |
| 東急バス「自由が丘駅入口」バス停 | 徒歩約5分 |
複数の路線を利用できる通学のしやすさ
自由が丘駅には東急東横線と東急大井町線が乗り入れています。東横線を利用すれば渋谷方面や横浜方面から、大井町線を利用すれば大井町・旗の台・二子玉川方面から通学しやすく、東京都内だけでなく、神奈川県内からも通学を検討しやすい環境です。
また、九品仏駅から学校までは徒歩約3分です。九品仏駅は各駅停車のみが停車する駅ですが、駅から学校までの距離が短いため、大井町線沿線から通う生徒にとって便利な選択肢となります。
複数の駅や路線を利用できることは、通学経路を考えるうえで大きな利点です。電車の運行状況や家庭の最寄り路線に応じて、自由が丘駅と九品仏駅を使い分けることもできます。
自由が丘の利便性と落ち着いた住宅街が共存
自由が丘駅周辺は、商業施設や飲食店が集まる活気のある街です。一方、駅から学校へ向かうにつれて、周辺は落ち着いた住宅街へと変わります。都市部の利便性を備えながら、学校では比較的穏やかな環境の中で過ごせることが特徴です。
自由が丘駅からは正面口を利用し、住宅街を通って学校へ向かいます。九品仏駅側には九品仏浄真寺の参道があり、こちらも静かな街並みが続いています。学校周辺には大通り沿いとは異なる落ち着きがあり、日々の学校生活に集中しやすい環境です。
駅から近く、6年間の通学を続けやすい環境
中高一貫校を選ぶ際は、学校の教育内容だけでなく、6年間無理なく通い続けられるかどうかも重要です。玉川聖学院中等部は、最寄り駅から学校までの徒歩時間が短く、電車を降りた後の移動負担を抑えやすい立地にあります。
特に中学入学直後は、授業やクラブ活動など新しい生活に慣れるだけでも体力を使います。駅から近いことは、朝の登校や放課後の下校だけでなく、荷物が多い日や天候が悪い日の通学においても安心材料の一つになるでしょう。
都心・城南地域・神奈川県方面からの交通利便性と、落ち着いた周辺環境を両立していることは、玉川聖学院中等部の大きな魅力です。学校説明会や学院祭を訪れる際には、実際の乗り換えや駅からの道のり、登下校時間帯の街の様子も確認しておくと、入学後の生活をより具体的にイメージできます。
教育方針とカリキュラム|礼拝・対話・英語教育で自分と世界をつなぐ学び
玉川聖学院中等部では、キリスト教の精神を教育の土台としながら、基礎学力の定着と、自分の考えを言葉で表現する力の育成を重視しています。単に知識を覚えるだけでなく、学んだことを自分自身や身近な社会と結び付け、異なる考えを持つ人と対話しながら理解を深めていくことが、教育全体の特色です。
中等部の3年間では、学習習慣を整え、英語や数学を中心とした基礎学力を着実に身に付けます。そのうえで高等部では、体験を通して興味や進路を探るTAP(玉聖アクティブプログラム)や、難関大学の一般選抜を目指す生徒を支援するSAC(スーパーアドバンストコース)へと学びが広がっていきます。
礼拝と聖書の学びを通して自分と向き合う
玉川聖学院では、毎朝の礼拝を学校生活の大切な時間としています。聖書の言葉や教員、生徒、外部講師による話に耳を傾け、自分の心や日々の行動を静かに振り返ります。
礼拝は、決められた考え方を一方的に教え込むためのものではありません。自分はどのような存在なのか、他者とどのように関わるのか、自分の力を誰のために生かすのかといった問いについて考える機会となっています。
聖書の授業でも、知識としてキリスト教を学ぶだけでなく、人間の生き方や社会の課題について考えます。こうした学びを積み重ねることで、自分の価値を認めると同時に、異なる背景や価値観を持つ相手を尊重する姿勢を育てていきます。
少人数授業と習熟度別授業による基礎学力の定着
中等部では、学習面でのつまずきを早い段階で解消できるよう、きめ細かな指導が行われています。特に英会話と数学は中学1年から少人数クラスで学び、発言や質問をしやすい環境の中で理解を深めます。
学習が進むと、英語と数学では習熟度別のクラス編成も取り入れられます。理解度や学習速度に応じた授業を受けることで、基礎を曖昧なままにせず、それぞれの段階に合った力を伸ばしていく仕組みです。
| 学習支援 | 主な内容 |
|---|---|
| 少人数授業 | 中学1年から英会話と数学で実施し、発言や質問をしやすい環境を整える |
| 習熟度別授業 | 英語と数学を中心に、理解度や学習速度に応じた授業を行う |
| 自学自習指導 | 試験対策と振り返りを繰り返し、自分に合った学習方法を身に付ける |
| TA補習 | 定期試験の結果に応じて、卒業生のTAから土曜日に指導を受ける |
| 英検受験 | 全校で英検を受験し、英語4技能の到達度と今後の課題を確認する |
定期試験で十分な結果が得られなかった場合には、卒業生がTA(ティーチング・アシスタント)として指導する補習の機会も設けられています。理解できていない部分をそのままにせず、早い段階で学び直すことを大切にしている点は、学習に不安を抱える家庭にとっても安心材料となるでしょう。
自分に合った学び方を身に付ける自学自習指導
玉川聖学院中等部では、教員から教わるだけでなく、自分で計画を立てて学習する力を育てています。試験前に学習計画を立て、試験後には結果や学習方法を振り返ることで、自分の得意分野や課題を把握していきます。
中学生のうちから学習の進め方を振り返る習慣を身に付けることは、高等部で学習内容が難しくなったときや、大学受験に向けて自分で学習を管理するときにも役立ちます。成績だけを見るのではなく、努力の過程や学習方法にも目を向けながら、生徒の自立を促していることが特徴です。
心が通じる体験を重視した英語教育
英語教育では、文法や語彙を覚えることに加えて、実際に相手と心を通わせるための言葉として英語を使うことを大切にしています。校内にはアメリカやオーストラリア出身の英会話教員が常駐し、授業だけでなく、休み時間や昼食、校内放送など、日常のさまざまな場面で英語に触れる機会があります。
中学3年では、10か国以上の文化に触れるInternational Dayが行われます。各国のゲストと英語で会話しながら、言語や文化の違いを体験する行事です。英語圏だけでなく、アジアやアフリカなど幅広い地域の人々と交流することで、英語には多様な発音や表現があることも学びます。
- English Worship|月に2回程度、讃美歌や聖書の言葉を含め、朝の礼拝を英語で行う
- English Lounge|ネイティブ教員と英語のみで会話を楽しめる専用スペース
- International Day|中学3年で多様な国や文化のゲストと英語で交流する
- 英検全員受験|英語4技能の伸びを定期的に確認し、次の目標につなげる
- アメリカ英語研修|高等部1年の希望者を対象に、ホームステイを含む約2週間の研修を実施する
英語を試験科目として学ぶだけでなく、人と出会い、自分の考えや気持ちを伝えるための道具として使う経験を積めることが、玉川聖学院の英語教育の魅力です。
中等部の学びを高等部の探究と進路選択へつなげる
中等部では、自分自身や身近な人間関係、社会、世界について段階的に考えながら、学びの土台をつくります。学校行事や国際交流、教科横断的な学習を通して得た気付きは、高等部の探究活動や進路選択へとつながっていきます。
高等部で行われるTAP(玉聖アクティブプログラム)では、生徒が自分の興味や関心に応じて、校内外の体験プログラムを選択します。プログラムは、地球共生、人間社会、サイエンス、芸術・メディア、言語コミュニケーションの5つのテーマに分かれており、体験や出会いを記録しながら、自分の可能性や将来の方向を探ります。
また、大学の一般選抜を通して難関大学を目指す生徒には、SACによる発展的な講習や自学自習支援、英語4技能の強化なども用意されています。推薦型選抜だけに偏ることなく、それぞれの希望進路や学力に応じた選択ができる体制が整えられています。
基礎学力を丁寧に育てながら、礼拝、対話、国際交流、体験学習を通して自分の生き方まで考えることが、玉川聖学院のカリキュラムの大きな特徴です。学力と人間的な成長を切り離さず、6年間を通して自分の力をどのように社会へ生かすかを探っていく教育が行われています。
学習環境と施設設備|礼拝堂や情報センターを備えた落ち着きある教育環境
玉川聖学院の校舎は、日々の授業や学校生活の中心となるホームルーム棟、実験や実習に対応する特別教室棟、2つの体育室を備えた体育館棟を中心に構成されています。各棟は渡り廊下でつながっており、校内にはエレベーターも設置されるなど、生徒が安心して移動しやすい環境が整えられています。
敷地の広さを前面に出した郊外型の学校とは異なり、自由が丘に近い都市型の校舎の中へ、礼拝、授業、探究学習、クラブ活動、自学自習に必要な機能を効率よく配置していることが特徴です。
木の温かみを感じられるホームルーム棟
ホームルーム棟は、生徒が一日の多くを過ごす生活と学びの中心です。木目を生かした温かな雰囲気があり、教室だけでなく、生徒同士や教員と語り合える空間も設けられています。
各教室には、プロジェクターやWi-Fi環境が整備されています。板書や教科書を中心とした授業に加え、画像、映像、音声、デジタル教材などを活用しながら、内容を視覚的に理解できる授業が行われています。
校内には災害時に備えた備蓄や防犯設備も整えられており、生徒が長い時間を過ごす学校として、安全面にも配慮されています。
中等部の礼拝を行うキンレイホール
ホームルーム棟には、毎朝の中等部礼拝が行われるキンレイホールがあります。二代目学院長フィリップ・キンレイの名を冠したホールで、玉川聖学院の教育の土台となる礼拝の時間を全員で共有します。
特別教室棟には、創立者の谷口茂壽の名を冠した谷口ホールがあります。ステンドグラスとパイプオルガンを備え、高等部の礼拝をはじめ、キリスト教学校らしいさまざまな活動に使用されています。
礼拝のための場所が校舎の中核に置かれていることからも、聖書の言葉を聞き、自分自身と向き合う時間を大切にする学校の姿勢が伝わります。
探究と情報収集の拠点となる情報センター
情報センターは、本を借りて静かに読むだけの図書館ではなく、生徒が情報を集め、考えを整理し、発信するための学習空間です。紙の書籍や資料に加え、インターネットや映像資料なども活用しながら、教科の調べ学習や総合学習を進めます。
必要な情報を検索する力だけでなく、その情報が信頼できるものかを判断し、自分の考えとしてまとめる力を育てることも重視されています。ICT教育と図書館教育を組み合わせることで、情報量の多い現代社会に必要なリテラシーを身に付けていきます。
情報センターは校内の利用しやすい場所にあり、授業以外にも、生徒が興味を持ったテーマについて調べたり、読書を通して自分の世界を広げたりできる場所となっています。
集中して勉強できる学習センター
校内には、授業後の自学自習に利用できる学習センターがあります。個別ブース型の机を備えた部屋もあり、周囲を気にせず集中して学習しやすい環境です。
自宅では集中することが難しい生徒も、学校内に落ち着いて勉強できる場所があることで、放課後の時間を有効に使えます。高等部では自習時間を延長できる制度もあり、中等部から高等部へ進む中で、学校を学習の拠点として活用する習慣を身に付けられます。
英語を実際に使えるEnglish Lounge
English Loungeは、昼休みや放課後にネイティブ教員と英語で会話できる専用スペースです。授業で学んだ表現を実際に使いながら、日常的な話題について自由に会話できます。
正しい文法や発音だけを気にするのではなく、相手に伝えようとする経験を重ねることで、英語を使うことへの抵抗感を減らしていきます。通常の教室とは異なる開放的な空間で交流できるため、英語が得意な生徒だけでなく、これから英会話に慣れたい生徒にとっても利用しやすい環境です。
中等部では1人1台のChromebookを活用
玉川聖学院では、中等部1年から1人1台のChromebookを学習用端末として使用します。高等部では個人所有のiPadへ移行し、学習だけでなく、学校生活全般で活用していきます。
校内にはWi-Fi環境が整備され、Google Workspaceをはじめとするクラウドサービスも利用されています。課題の提出、資料の共有、共同編集、発表資料の作成などを通して、デジタル機器を学びや表現の道具として使う力を養います。
| ICT環境 | 主な内容 |
|---|---|
| 中等部 | 1人1台のChromebookを学習用端末として活用 |
| 高等部 | 個人所有のiPadを学習や学校生活に活用 |
| 校内通信環境 | Wi-Fiとクラウドサービスを授業や課題提出に利用 |
| 普通教室 | プロジェクターを備え、映像やデジタル教材を活用 |
| 情報教育 | 情報モラル、検索、資料作成、発信、プログラミングなどを学ぶ |
端末の操作方法を覚えるだけでなく、情報モラルや著作権、情報の信頼性について学び、責任を持って発信する姿勢を育てている点も特徴です。
実験や創作活動を支える特別教室
特別教室棟には、理科、美術、音楽、書道、家庭科などの学習に対応した教室が設けられています。実験、観察、制作、演奏、調理など、教室で説明を聞くだけでは得られない体験的な学習に取り組めます。
コンピューター室には情報科の授業に対応する設備があり、プログラミングや作品制作などを通して、論理的に考えたことを形にする力を伸ばします。教科ごとの特性に合った専用教室が整っているため、生徒が実際に手を動かしながら理解を深められる環境です。
授業とクラブ活動に使われる2つの体育室
体育館棟には、用途の異なる2つの体育室があります。体育室1は、バスケットボールやバレーボール、バドミントンなどに対応した広さを備えています。
体育室2には壁一面の鏡が設置されており、ダンスの授業やチアリーディングなどで、自分の動きを確認しながら練習できます。剣道や卓球などにも使用され、冷暖房設備も整えられています。
限られた敷地の中でも、授業とクラブ活動の双方に対応できる体育施設が確保されており、生徒が体を動かしながら仲間と協力する機会を支えています。
心と体を支える保健室とカウンセリング室
体育館棟の近くには、保健室とカウンセリング室が配置されています。保健室では、けがや体調不良への対応だけでなく、生徒が気持ちを落ち着かせ、自分のペースを取り戻すための場所としても利用されています。
カウンセリング室では、専門家による生徒や保護者の相談に対応しています。中高時代は、学習、友人関係、家庭、進路、自分自身の変化など、さまざまな悩みを抱えやすい時期です。教員だけでなく、保健室やカウンセリング室とも連携しながら、生徒の心身を多方面から見守る体制が整えられています。
学習・交流・休息を支える居場所の多さ
校内には、生徒が自由に過ごせるラウンジもあります。昼食時には食品の販売が行われるほか、パンなどを購入できる自動販売機も設置されています。
教室、礼拝ホール、情報センター、学習センター、English Lounge、ラウンジなど、それぞれ役割の異なる空間が用意されているため、生徒はその日の目的や気持ちに合わせて過ごす場所を選べます。
新しさや華やかさだけを追求するのではなく、学ぶ場所、語り合う場所、静かに自分と向き合う場所を校内にそろえていることが、玉川聖学院の施設環境の魅力です。学校説明会や学院祭を訪れる際には、設備の充実度だけでなく、生徒が各施設をどのように使い、どのような表情で過ごしているかにも注目すると、入学後の学校生活を具体的にイメージできるでしょう。
学校生活と行事|毎朝の礼拝と多彩な行事を通して育む豊かな心
玉川聖学院中等部の学校生活は、毎朝の礼拝から始まります。教科学習だけでなく、礼拝、行事、宿泊体験、文化活動、ボランティアなど、人との関わりを通して学ぶ機会が多く設けられていることが特徴です。
年間行事は、単に楽しい思い出をつくるためだけのものではありません。仲間と一つの目標に向かうこと、自分と異なる考えを受け止めること、社会や世界の課題に目を向けることなど、キリスト教に基づく人格教育を実際の体験へとつなげる場として位置付けられています。
毎朝の礼拝から始まる一日
玉川聖学院では、月曜日から金曜日を授業日とし、毎朝の礼拝を大切にしています。中等部の礼拝はキンレイホールで行われ、聖書の言葉や教員、生徒、外部講師の話に耳を傾けます。
礼拝は、慌ただしい一日の始まりに心を静め、自分自身や周囲の人との関係を見つめ直す時間です。日々異なる話を聞く中で、すぐに答えが出ない問題についても考え、自分なりの言葉や価値観を育てていきます。
キリスト教を信仰していない家庭から入学する生徒も多く、入学時にキリスト教の知識が求められるわけではありません。礼拝や聖書の授業を通して、他者を尊重すること、感謝すること、自分の力を誰かのために生かすことを少しずつ学びます。
授業と放課後の活動が調和した日常
礼拝後は、ホームルームと教科授業が始まります。普通教室での授業に加え、理科実験、音楽、美術、家庭科、体育、情報学習などでは、それぞれの専用施設を活用します。
昼休みには、教室やラウンジで友人と昼食を取るほか、図書や資料を利用できる情報センター、ネイティブ教員と会話できるEnglish Loungeなどで過ごすこともできます。生徒が自分の興味や目的に合わせて過ごせる場所が校内に用意されています。
放課後はクラブ活動や委員会活動、自学自習などに取り組みます。中等部ではクラブ活動への参加を基本としており、学年を越えた関係を築きながら、協力する姿勢や礼儀、責任感を身に付けていきます。
仲間との関係を育てる体育祭と音楽会
春には、入学式、新入生歓迎会、イースター礼拝に続き、全校で体育祭が行われます。入学して間もない中学1年生にとって、クラスメートや上級生と力を合わせる最初の大きな機会です。
体育祭では、競技の結果だけでなく、応援や準備、係の仕事を含めて、生徒一人ひとりが役割を担います。得意なことが異なる仲間と協力する中で、クラスや学年のつながりを深めていきます。
6月の音楽会も、玉川聖学院を代表する行事の一つです。練習を重ねた歌や演奏を発表し、互いの表現に耳を傾けます。キリスト教学校として讃美歌に親しむ機会も多く、音楽は学校生活や礼拝を支える大切な要素となっています。
中学1年のオリエンテーションキャンプ
中学1年では、5月にオリエンテーションキャンプが行われます。新しい友人や教員と共に過ごしながら、中学校生活への理解を深める宿泊行事です。
入学直後は、友人関係や学校生活に不安を感じる生徒も少なくありません。キャンプでの共同生活やグループ活動を通して、互いのことを知り、安心して自分を表現できる関係をつくっていきます。
秋には、中学1年生と2年生を対象としたJキャンプも実施されます。中等部では、複数回の宿泊体験を通して、人と関わる難しさや喜びを学び、集団の中で自分の役割を考える機会を設けています。
学年ごとに広がる体験学習
中等部の体験学習は、学年が上がるにつれて、身近な人間関係から自然環境、社会、世界へと視野が広がるように組み立てられています。
| 学年 | 主な行事・体験 | 学びのテーマ |
|---|---|---|
| 中学1年 | オリエンテーションキャンプ、Jキャンプ | 新しい仲間との関係づくり、共同生活、自己理解 |
| 中学2年 | 環境学習、Jキャンプ | 自然との関わり、地球環境への責任、情報活用 |
| 中学3年 | 鎌倉自主研修、九州修学旅行、修了論文 | 歴史、人権、平和、国際社会の課題 |
中学2年の環境学習では、都市部では得にくい自然体験を通して、環境問題を自分自身の生活と結び付けて考えます。教室で知識を学ぶだけでなく、実際に自然に触れることで、その美しさや守る責任について理解を深めます。
中学3年では、鎌倉自主研修や九州修学旅行が行われます。自主研修では、生徒自身が計画を立て、仲間と協力しながら現地で学びます。修学旅行では、日本の歴史やキリスト教の歩み、戦争と平和について学び、現在の世界が抱える課題へと考えを広げていきます。
生徒が主体となってつくる学院祭
秋の学院祭は、日頃の学習やクラブ活動の成果を校外へ発信する行事です。展示、舞台発表、演奏、クラブ企画などを通して、生徒が準備してきた活動を来場者に伝えます。
企画内容を考え、仲間と役割を分担し、限られた時間の中で形にしていく過程では、主体性や計画性が求められます。意見が異なるときには対話し、協力して一つの企画を完成させる経験が、生徒の成長につながります。
受験生にとっても、学院祭は普段の学校説明会とは異なる角度から校風を知る機会です。生徒同士の関わり方や教員との距離感、校内の温かな雰囲気が伝わりやすい行事となっています。
感謝と奉仕を学ぶ秋からクリスマスの行事
11月には、神の恵みに感謝する感謝祭礼拝が行われます。自分が多くの人や物に支えられて生活していることを振り返り、与えられているものを他者と分かち合うことについて考えます。
クリスマスの時期には、全校でクリスマス礼拝を行います。校内はクリスマスを迎える雰囲気に包まれ、讃美歌や聖書の言葉を通して、クリスマスの意味を学びます。
中等部では施設訪問も行われます。中学1年生や3年生は福祉施設などを訪問し、中学2年生は祖父母を招くクリスマス会を企画するなど、学年ごとに人と関わる活動へ取り組みます。
こうした活動は、一方的に何かをしてあげるのではなく、相手と出会い、話を聞き、自分自身も多くのことを受け取る体験として大切にされています。玉川聖学院が掲げる「他者と共に生きる」という教育を、行動を通して学ぶ機会です。
学びの成果を言葉にする修了論文
中学3年では、中等部3年間の学びを締めくくる修了論文に取り組みます。自分が関心を持った社会や世界の問題を選び、約1年間をかけて調査し、考えを文章にまとめます。
完成した論文は発表会で共有されます。情報を集めるだけでなく、なぜその問題に関心を持ったのか、自分はどのように考えるのかを言葉にすることで、高等部の探究学習につながる力を身に付けます。
さらに、5教科の学習成果を確認するまとめテストも行われます。体験的な学びと教科学習の双方を振り返りながら、中等部で身に付けた力を高等部へつなげていきます。
体験を通して自分と他者を知る学校生活
玉川聖学院中等部の行事には、競争や華やかさだけではなく、他者と関わる中で自分自身を知るという共通した目的があります。仲間と協力する行事、自然や歴史に触れる校外学習、施設訪問や礼拝など、多様な体験を通して、生徒は少しずつ自分の考えを持つようになります。
行事の数をこなすのではなく、事前学習、実際の体験、振り返りをつなげることで、一つひとつの経験を成長へと結び付けている点が特徴です。落ち着いた日常と多彩な体験の両方を大切にしながら、6年間を通して自分らしい生き方を探せる学校生活が整えられています。
クラブ活動|多彩な課外活動を通して個性と協調性を伸ばす
玉川聖学院中等部では、教室での学習だけでなく、クラブ活動をはじめとする課外活動も大切な成長の場として位置付けています。中等部の生徒は、原則として全員が何らかのクラブ活動や課外活動に参加します。
入学後には仮入部期間が設けられており、複数の活動を実際に体験したうえで、自分に合ったものを選ぶことができます。小学校まで続けてきた競技や文化活動を深める生徒だけでなく、中学校入学を機に新しい分野へ挑戦する生徒も多いことが特徴です。
運動部・文化部を中心とした多彩な活動
学校全体では、運動部と文化部を合わせて20のクラブが設けられています。球技、武道、ダンス、音楽、芸術、語学など幅広い選択肢があり、生徒は自分の興味や得意分野に合わせて活動を選べます。
| 区分 | 主なクラブ |
|---|---|
| 運動部 | バレーボール部、バスケットボール部、バドミントン部、新体操部、剣道部、卓球部、ソフトボール部、硬式テニス部、ダンス部、チアリーディング部 |
| 文化部 | 英語部、演劇部、ギターマンドリン部、ウィンドオーケストラ部、ハンドベル部、美術部、文芸部、家庭科部、写真部、軽音楽部 |
クラブ以外にも、競技かるた、韓国語、手話賛美、ストリートダンス、古武道などの同好会があります。さらに、茶道、華道、書道、オルガン、料理、パソコンなどを学べる教室や、聖歌隊をはじめとする宗教活動も用意されています。
本格的に大会や発表会を目指す活動だけでなく、興味のある分野を自分のペースで学べる活動もあり、運動が得意な生徒から文化・芸術活動を好む生徒まで、それぞれに合った居場所を見つけやすい環境です。
初心者から大会を目指せる新体操部
玉川聖学院を代表する運動部の一つが、新体操部です。新体操部のある学校は限られており、経験者を中心とする学校も少なくありませんが、玉川聖学院では初心者から始められます。
専門のコーチによる指導のもと、柔軟運動や体力づくり、手具の扱い方など、基礎から段階的に練習します。大会への出場だけでなく、体育祭や学院祭でも演技を披露しており、練習の成果を多くの人に見てもらえる機会があります。
2026年6月に行われた東京都中学校新体操選手権大会では、団体種目の「リボン5」で4位となりました。技術力だけでなく、複数の選手が動きやタイミングを合わせる協調性や、最後まで演技をやり切る精神力も養われます。
中高合同で活動するウィンドオーケストラ部
ウィンドオーケストラ部は、中等部と高等部の生徒が合同で活動する規模の大きな文化部です。プロの音楽家から指導を受けながら、学院祭、クリスマスコンサート、定期演奏会などに向けて練習を重ねます。
校内行事だけでなく、自由が丘スイーツフェスタなど、地域の催しで演奏する機会もあります。学校内にとどまらず、地域の人々に音楽を届けられることも活動の魅力です。
中学1年生にとっては、高等部の先輩と一緒に活動することで、楽器の技術だけでなく、練習への向き合い方や集団の中での振る舞いも学べます。楽器未経験から入部する生徒も、基礎練習を積み重ねながら演奏会への参加を目指します。
キリスト教学校らしさを感じるハンドベル部
ハンドベル部は、玉川聖学院のキリスト教教育を象徴するクラブの一つです。イースター、感謝祭、クリスマスなどの礼拝で演奏し、音楽を通して礼拝を支える役割を担います。
学院祭や定期演奏会のほか、教会や商業施設などで演奏する機会もあります。ハンドベルは、一人が全ての音を担当するのではなく、部員一人ひとりが受け持つ音を正しいタイミングで鳴らすことによって、一つの曲が完成します。
自分の音だけでなく、周囲の音をよく聴き、全員で呼吸を合わせる必要があるため、集中力や責任感、仲間への信頼が育まれます。中等部と高等部が一緒に活動しており、学年を越えた温かな関係を築きやすいクラブです。
表現する力を育てる文化部
音楽系のクラブ以外にも、演劇、美術、文芸、写真、家庭科、英語など、自分の考えや感性を形にできる文化部がそろっています。
- 演劇部|役を演じるだけでなく、発声、舞台づくり、仲間との協力を通して表現力を磨く
- 美術部|絵画や造形などに取り組み、自分の感性を作品として表現する
- 文芸部|文章や創作を通して、自分の考えや世界観を言葉にする
- 写真部|身近な風景や行事を撮影し、物事をさまざまな角度から捉える力を養う
- 家庭科部|調理や手芸などの実習を通して、生活に結び付く技術を身に付ける
- 英語部|英語を使った活動を通して、語学への関心やコミュニケーション力を高める
学院祭は、文化部にとって日頃の成果を発表する大きな機会です。展示や舞台発表に向けて、生徒自身が企画を考え、準備を進めます。作品を完成させる技術だけでなく、来場者へどのように伝えるかを考える経験も、表現力の成長につながります。
同好会や教室から興味を広げられる
玉川聖学院では、正式な運動部・文化部だけでなく、同好会や教室という形でも多様な活動が行われています。競技かるたや韓国語、手話賛美など、一般的なクラブ活動では見かける機会の少ない分野に触れられることも特徴です。
茶道、華道、書道、オルガンなどの教室では、日本文化や音楽について専門的に学ぶことができます。クラブ活動とは異なる形で参加できるため、興味のあることを無理のない範囲で深めたい生徒にも適しています。
また、聖歌隊や奉仕活動に関わるグループなど、キリスト教学校ならではの活動もあります。礼拝や学院行事を支える経験を通して、自分のためだけでなく、周囲の人のために力を使う姿勢を学びます。
委員会活動でも生徒が学校生活を支える
クラブ活動と並んで、生徒会や委員会活動も学校生活の重要な一部です。生徒会、図書委員会、保健委員会、広報スタッフなどがあり、生徒自身が学校行事や日常生活を支えます。
委員会活動では、与えられた仕事をこなすだけでなく、生徒がより過ごしやすい学校にするために何が必要かを考えます。人前に立って全体をまとめる役割だけでなく、準備や記録など、目立たない場所から仲間を支える役割も大切にされています。
さまざまな立場の生徒が協力することで、リーダーシップだけでなく、相手の意見を聞く力や、責任を持って役割を果たす姿勢が育まれます。
中高合同の活動で学年を越えた関係を築く
玉川聖学院では、中等部と高等部が合同で活動するクラブも多くあります。中学生にとって、高校生の先輩は身近な目標となり、技術や知識だけでなく、学校生活の過ごし方についても学べる存在です。
一方、高校生は後輩を教え、支える立場になることで、責任感や相手に合わせて伝える力を養います。年齢の異なる生徒が同じ目標に向かって活動することは、中高一貫校ならではの経験です。
大会や発表会で成果を出すことだけを目的とするのではなく、練習の過程で失敗を受け止め、仲間と話し合いながら改善していくことも大切にされています。
学習と両立しながら自分の居場所を見つける
中学校入学後は、授業の進度や通学時間など、小学校とは生活のリズムが大きく変わります。玉川聖学院では仮入部期間に複数の活動を体験できるため、活動内容や練習日数、校内の雰囲気を確かめたうえで選択できます。
クラブによって活動日数や大会・発表会前の練習量は異なります。自分の体力や通学時間、家庭学習とのバランスも考えながら、6年間を通して続けたい活動を選ぶことが大切です。
初心者でも挑戦しやすい環境、多彩な選択肢、中高合同で育まれる縦のつながりが、玉川聖学院のクラブ活動の魅力です。自分の得意なことをさらに伸ばしたい生徒にも、入学後に新しい可能性を見つけたい生徒にも、個性を発揮できる機会が用意されています。
進学実績と卒業後の進路|推薦と一般選抜の両面から支える進路指導
玉川聖学院高等部の卒業生は、四年制大学を中心に、短期大学、専門学校、海外大学など、それぞれの希望や適性に応じた進路を選択しています。系列大学への内部進学を前提とする附属校ではないため、生徒は6年間の学びを通して自分の関心や将来像を見つけ、幅広い大学・学部の中から進路を考えます。
進路選択では、指定校推薦や総合型選抜を活用する生徒が多い一方、一般選抜で難関大学を目指すための指導も用意されています。一つの受験方式に全員を当てはめるのではなく、生徒の得意分野や活動経験、学力、希望する学問分野に合わせて進路を組み立てることが、玉川聖学院の進路指導の特徴です。
国公立大学から難関私立大学まで幅広い合格実績
2025年入試では、東京学芸大学と東京藝術大学に各1名が合格しました。私立大学では、上智大学、国際基督教大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、学習院大学などへの合格者を出しています。
また、明治学院大学、東京女子大学、昭和女子大学、東洋英和女学院大学など、学校の教育方針や女子教育との親和性が高い大学にも、多くの合格実績があります。
| 大学群・分野 | 2025年入試の主な合格大学 | 合格者数 |
|---|---|---|
| 国公立大学 | 東京学芸大学、東京藝術大学 | 各1名 |
| 難関私立大学 | 上智大学、国際基督教大学 | 上智大学2名、国際基督教大学1名 |
| GMARCH | 青山学院大学、立教大学、法政大学、学習院大学 | 青山学院大学7名、立教大学4名、法政大学4名、学習院大学3名 |
| 準難関私立大学 | 成蹊大学、明治学院大学、國學院大學、武蔵大学 | 成蹊大学5名、明治学院大学19名、國學院大學1名、武蔵大学1名 |
| 女子大学 | 津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学、聖心女子大学、昭和女子大学 | 津田塾大学2名、東京女子大学14名、日本女子大学5名、聖心女子大学6名、昭和女子大学14名 |
| 医療・保健分野 | 東京医療保健大学、日本赤十字看護大学、東邦大学、日本医科大学看護専門学校、昭和医科大学 | 看護・医療系を中心に複数名 |
| 芸術・体育分野 | 武蔵野美術大学、多摩美術大学、洗足学園音楽大学、日本体育大学 | 武蔵野美術大学4名、多摩美術大学2名、洗足学園音楽大学2名、日本体育大学5名 |
大学合格実績には、一人の生徒が複数の大学や学部に合格した場合も含まれるため、合格者数と実際の進学者数は一致しません。ただし、文系学部だけでなく、理工系、医療・看護、芸術、音楽、体育などにも進路が広がっており、生徒の関心に応じた多様な進路選択が見られます。
豊富な指定校推薦枠が進路選択を支える
玉川聖学院高等部は、国際基督教大学、青山学院大学、法政大学、学習院大学、成蹊大学、成城大学、明治学院大学、東京女子大学、日本女子大学など、多くの大学から指定校推薦枠を得ています。
特に、キリスト教学校教育同盟に加盟する学校としてのつながりや、大学との高大連携協定を生かした推薦枠が充実しています。
| 主な指定校推薦先 | 推薦枠の目安 |
|---|---|
| 国際基督教大学 | 1名 |
| 青山学院大学 | キリスト教学校教育同盟の枠を含め15名 |
| 法政大学 | 3名 |
| 学習院大学 | 2名 |
| 成蹊大学 | 5名 |
| 明治学院大学 | 高大連携枠を含め16名 |
| 東京女子大学 | 高大連携枠として最大25名 |
| 日本女子大学 | 5名 |
| 聖心女子大学 | 6名 |
| 東洋英和女学院大学 | 高大連携枠を含め20名 |
このほか、津田塾大学、清泉女子大学、昭和女子大学、白百合女子大学、フェリス女学院大学、大妻女子大学、実践女子大学、東京都市大学、東京薬科大学、芝浦工業大学、東京農業大学などにも推薦枠があります。
指定校推薦は、枠があるだけで自動的に利用できる制度ではありません。日々の学習成績、出欠状況、学校生活への取り組み、大学が定める条件などを満たす必要があります。希望者が推薦枠を上回る場合には校内選考も行われるため、中学・高校を通じて継続的に学習へ取り組む姿勢が重要です。
推薦先や人数、対象学部、出願条件は年度によって変更されることがあるため、受験時には最新の学校説明会や進路資料で確認する必要があります。
高大連携を通して大学での学びを具体的に知る
玉川聖学院は、明治学院大学、武蔵大学、東京女子大学、神奈川大学、東洋英和女学院大学、清泉女子大学などと高大連携を行っています。
高大連携の目的は、推薦枠を設けることだけではありません。大学教授による出張講義、大学説明会、キャンパス訪問、進路ガイダンスなどを通して、大学で何を学べるのかを高校在学中から具体的に知る機会が設けられています。
学校では年間30回を超える大学教授の出張講義や大学説明会などが行われています。大学名や偏差値だけで進路を決めるのではなく、学部・学科の内容や研究テーマ、卒業後の進路まで調べ、自分に合う学びを探せることが特徴です。
総合型選抜や学校推薦型選抜に生きる探究学習
玉川聖学院では、日頃の授業、行事、ボランティア、国際交流、修了論文、高等部のTAPなどを通して、自分の関心を掘り下げ、考えを言葉にする経験を重ねます。
こうした学びは、総合型選抜や学校推薦型選抜で必要となる志望理由書、小論文、面接、活動報告などにもつながります。単に受験書類を作るために活動するのではなく、学校生活の中で得た経験を振り返り、自分が何を学び、将来どのように生かしたいのかを整理していきます。
小論文指導では、生徒自身の問題意識を言葉にすることを大切にし、継続的な個別指導を行います。面接についても、一人ひとりの経験や志望理由を踏まえ、自分の言葉で伝えられるように支援します。
一般選抜を支えるSAC
一般選抜で難関大学を目指す生徒には、SAC(スーパーアドバンストコース)が用意されています。一般選抜に必要な学力を高めるための講習や自学自習支援を行い、同じ目標を持つ生徒同士が励まし合いながら受験勉強を進めます。
推薦による進学実績が注目されやすい学校ですが、一般選抜に挑戦する生徒にも対応できる点は重要です。早い段階から基礎学力を整え、高校段階では希望する受験方式に合わせて学習量や科目を調整していきます。
指定校推薦を利用するか、総合型選抜や公募推薦に挑戦するか、一般選抜を目指すかは、生徒の希望や適性によって異なります。高校生活の途中で進路希望が変化することも考慮し、複数の選択肢を持ちながら準備を進めます。
面談と体験を重ねながら進路を見つける
玉川聖学院の進路指導では、生徒が自分の得意分野や関心を理解することを出発点としています。教員との面談を重ね、進路に対する迷いや不安も含めて話し合いながら、大学や学部を検討します。
卒業生の合格体験を聞く機会や、過去の受験報告を確認できる仕組みもあり、先輩がどのように志望校を決め、どのような準備をしたのかを参考にできます。
豊富な推薦枠を生かした進学と、一般選抜で学力を伸ばして挑戦する進学の双方に対応していることが、玉川聖学院の進路指導の強みです。中学入学時に明確な職業や大学が決まっていなくても、6年間の授業や体験、人との出会いを通して、自分に合った進路を段階的に見つけていくことができます。
学費や諸経費について|中高6年間を見通して確認したい費用
玉川聖学院中等部の学費は、入学金と授業料のほか、教育充実費、施設費、学年積立金、旅行積立金、PTA会費、生徒会費などで構成されています。入学年度には制服や鞄、体育着などの指定用品も必要になるため、初年度は学校へ納める費用と入学準備品を分けて考えると、必要な金額を把握しやすくなります。
2026年度について東京都が公表している初年度納付金は、入学金29万円、年間授業料48万円、その他の学則上の納付金20万4,000円を合わせた97万4,000円です。この「その他」には、学校が教育充実費と施設費として案内している費用が含まれます。
さらに、学校公式サイトに掲載されている学年積立金や旅行積立金、PTA・生徒会関係費を加えると、初年度に学校へ納める金額は約115万2,100円が一つの目安となります。
中等部の初年度納付金の目安
| 費目 | 金額の目安 | 納付時期・内容 |
|---|---|---|
| 入学金 | 290,000円 | 入学手続時に納付 |
| 年間授業料 | 480,000円 | 月額40,000円 |
| 教育充実費 | 120,000円 | 月額10,000円 |
| 施設費 | 84,000円 | 4月に納付 |
| 学年積立金 | 60,000円 | 副教材や行事などに充当 |
| 旅行積立金 | 100,000円 | 修学旅行などに向けた積立 |
| PTA入会金 | 3,000円 | 入学年度のみ |
| PTA会費 | 10,000円 | 年額 |
| 生徒会入会金 | 1,500円 | 入学年度のみ |
| 生徒会費 | 3,600円 | 年額 |
| 合計 | 約1,152,100円 | 入学金、積立金、会費を含む目安 |
東京都が公表する初年度納付金97万4,000円と、実際に学校生活で必要となる学校納付金の目安が異なるのは、学年積立金、旅行積立金、PTA会費、生徒会費などが、公表資料の初年度納付金に含まれていないためです。
学年積立金や旅行積立金は、単なる追加費用ではなく、副教材、学校行事、修学旅行などに充てられます。ただし、学年や行事内容によって金額が変わる可能性があるため、入学年度の案内で改めて確認することが大切です。
制服や体育着などの入学準備費用
2026年度募集要項では、制服、鞄、体育着、上履きなどの指定購入品について、合計約13万8,000円と案内されています。
| 購入品 | 費用の目安 |
|---|---|
| 制服・鞄など | 約100,000円 |
| 体育着基本セット | 約25,000円 |
| エプロン、白衣、聖書、讃美歌など | 約13,000円 |
| 合計 | 約138,000円 |
制服関係には、ブレザー、冬・夏スカート、長袖・半袖ブラウス、リボン、靴下、通学用鞄などが含まれます。体育着関係では、トレーニングウェア、半袖体育着、ハーフパンツ、上履き、体育館履きなどを購入します。
学校納付金と指定購入品を合わせると、入学初年度は約129万円前後を見込むことになります。このほか、通学定期券、昼食、クラブ用品、任意参加の研修、家庭で使用する学習用品なども家庭ごとに必要です。
2年目以降も積立金や会費が必要
中学2年以降は入学金や入会金が不要になるため、初年度より負担は軽くなります。現在の費目を基準にすると、授業料、教育充実費、施設費、積立金、PTA会費、生徒会費を合わせた年間納付額は、約85万円台が目安です。
ただし、修学旅行や学年行事の内容、教材、ICT機器、クラブ活動などによって、実際の支出は年度ごとに異なります。制服の買い替えや部活動の大会費、楽器・用具の購入なども、生徒の活動内容によって差が生じます。
高等部3年間まで含めて考える
玉川聖学院は、中等部から高等部へと続く中高一貫教育を行っています。中学受験の段階では中等部3年間の費用に目が向きやすいものの、内部進学後の高等部3年間にかかる費用も含めて、長期的な計画を立てておくことが大切です。
高等部では、授業料と教育充実費、施設費に加えて、副教材、iPad、行事、修学旅行などに充てる学年積立金が設定されています。現在公表されている費目では、入学金を除く高等部の年間納付額は約88万円です。
| 高等部の主な費目 | 年間金額の目安 |
|---|---|
| 授業料 | 480,000円 |
| 教育充実費 | 120,000円 |
| 施設費 | 84,000円 |
| 学年積立金 | 170,000円 |
| PTA・生徒会・同窓会関係費 | 約25,000円前後 |
高等部の学年積立金には、iPadや副教材、行事、修学旅行などの費用が含まれます。中等部と高等部では積立金の内容が異なるため、中高6年間を通して毎年同じ金額になるわけではありません。
高等部進学時の入学金や入会金の取り扱いは、内部進学生と高校からの入学生で異なる場合があります。実際の納付額については、高等部への進学時に配付される案内で確認する必要があります。
特待生制度と学院独自の奨学金
2026年度中等部入試では、第1回から第4回、適性検査型、多文化共生の各入試において、得点率85%以上の成績上位者から各回5名まで、1年間の授業料を免除する特待生制度が設けられています。
特待生は入試成績に基づいて選考されるため、別途申し込みを行う制度ではありません。対象者数や免除内容は年度によって変更される可能性があります。
また、経済的な事情により就学の継続に支援が必要な家庭を対象とした、学院独自の奨学金制度もあります。条件を満たした場合には、入学金の2分の1や、授業料相当額の免除を受けられることがあります。
東京都在住者が利用できる授業料助成
東京都内に住所を有する生徒と保護者は、東京都の私立中学校等授業料軽減助成金を利用できる場合があります。2026年度は所得制限がなく、授業料の実負担額を上限として、生徒1人につき年額最大12万円が助成されます。
助成を受けるためには申請が必要で、住所や在学時期などの要件があります。学校の特待生制度などによって授業料が全額免除されている場合には、授業料の実負担がないため、助成の対象にはなりません。
高等部進学後には、国の就学支援金や東京都の授業料軽減助成金など、中等部とは異なる支援制度があります。制度の内容や支給額は年度、居住地域、世帯状況によって変わるため、進学時点の最新情報を確認することが重要です。
学費は最新の募集要項で確認
私立学校の授業料や積立金は、教育内容、教材費、物価、研修内容などに応じて改定されることがあります。特に学年積立金、旅行積立金、指定用品、ICT機器に関する費用は変動しやすい項目です。
玉川聖学院中等部を検討する際は、初年度納付金だけでなく、中等部3年間と高等部3年間の継続的な費用、入学準備品、通学費、課外活動費まで含めて確認すると、入学後の学校生活をより現実的にイメージできます。
入試情報と合格の目安|多様な入試方式と2026年度入試のポイント
玉川聖学院中等部では、国語・算数または4科で受験する一般入試に加え、公立中高一貫校との併願を想定した適性検査型入試、多様な経験や背景を評価する多文化共生入試、帰国子女入試を実施しています。
2026年度は2月1日が日曜日に当たったため、一般入試、適性検査型入試、多文化共生入試はいずれも2月2日から実施されました。入試日程は曜日の並びや年度ごとの制度変更によって変わる可能性があるため、実際に出願する年度の募集要項を必ず確認する必要があります。
2026年度一般入試の日程と募集人数
| 入試区分 | 試験日 | 時間帯 | 募集人数 | 試験科目 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 2月2日 | 午前 | 40名 | 2科または4科、面接 |
| 第2回 | 2月2日 | 午後 | 40名 | 国語・算数、面接 |
| 第3回 | 2月3日 | 午前 | 30名 | 2科または4科、面接 |
| 第4回 | 2月4日 | 午前 | 20名 | 国語・算数、面接 |
| 適性検査型 | 2月2日 | 午前 | 特に定めず | 適性検査Ⅰ・Ⅱ、面接なし |
| 多文化共生 | 2月2日 | 午後 | 特に定めず | 国語・算数または英語・算数、面接 |
一般入試は4回設定されているため、第一志望として複数回受験する方法も、ほかの学校の入試日程と組み合わせて受験する方法も選べます。第1回と第3回では2科受験と4科受験を選択でき、第2回と第4回は国語・算数の2科入試です。
一般入試の試験科目と試験時間
| 入試区分 | 科目 | 配点・試験時間 |
|---|---|---|
| 第1回・2科 | 国語・算数 | 各100点・各45分 |
| 第1回・4科 | 国語・算数 社会・理科 | 国語・算数は各100点・各45分 社会・理科は各100点・各35分 |
| 第2回 | 国語・算数 | 各100点・各40分 |
| 第3回・2科 | 国語・算数 | 各100点・各45分 |
| 第3回・4科 | 国語・算数 社会・理科 | 国語・算数は各100点・各45分 社会・理科は各100点・各35分 |
| 第4回 | 国語・算数 | 各100点・各40分 |
第1回と第3回では、国語・算数に加えて社会・理科を含む4科受験を選べます。4科型の学習を続けている受験生は、得意な社会・理科も生かして合格を目指せます。一方、2科型では国語と算数に学習を集中できるため、本人の得意教科や併願校の出題科目に合わせて選択するとよいでしょう。
午後に行われる第2回は、午前中に別の学校を受験してから移動できる日程です。ただし、午前入試の終了時刻、面接の有無、学校間の移動時間を確認し、余裕を持った併願計画を立てる必要があります。
面接は受験生のみのグループ形式
一般入試では、筆記試験後に受験生5人程度による約15分のグループ面接が行われます。一般入試を複数回受験する場合、面接を受けるのは最初の受験時のみです。
学校では、面接の目的を受験生一人ひとりと出会うこととしており、合否への影響は大きくないと説明しています。質問も、志望理由、小学校生活の思い出、中学校で取り組みたいこと、興味のあるクラブなど、一般的な内容が中心です。
暗記した回答を機械的に話すよりも、質問をよく聞き、自分の経験や考えを小学生らしい言葉で伝えることが大切です。学校説明会や学院祭に参加し、入学後にやってみたいことを具体的に考えておくと、落ち着いて答えやすくなります。
公立中高一貫校との併願に対応する適性検査型入試
適性検査型入試は、公立中高一貫校を目指して学習してきた受験生が、その学習経験を生かして受験できる方式です。2026年度は2月2日の午前に実施され、面接はありませんでした。
| 試験 | 内容 | 配点・時間 |
|---|---|---|
| 適性検査Ⅰ | 文章を読み、自分の考えをまとめる作文型の問題 | 100点・45分 |
| 適性検査Ⅱ | 資料やグラフを読み取り、教科横断的に考える問題 | 200点・45分 |
適性検査型入試は、私立中学校の一般的な国語・算数とは問題の形式が異なります。文章や資料から必要な情報を読み取り、条件を整理し、考え方を筋道立てて表現する力が求められます。
公立中高一貫校向けの学習をしているから簡単に対応できるとは限りません。学校も、一般入試以上に形式に合わせた対策が必要になる場合があると説明しています。過去問題やプレテストを利用し、文章量、資料の読み取り方、記述量、時間配分を確認しておくことが重要です。
経験や多様な背景を評価する多文化共生入試
多文化共生入試は、海外生活、外国籍、特別な技能や資格、教会学校での活動など、多様な経験や背景を持つ受験生を対象とした入試です。2026年度は2月2日の午後に実施され、国語・算数または英語・算数のいずれかを選択できました。
筆記試験は各科目100点・40分で、受験生のみの個別またはグループ面接も行われます。英語・算数で受験した場合、面接も英語で実施されます。
出願には、経験や成果を示すポートフォリオ、海外在留を証明する書類、資格証明、牧師推薦状など、受験資格に応じた書類が必要です。該当する条件や提出物は受験生によって異なるため、出願前に学校説明会や個別相談で受験資格を確認することが求められます。
多文化共生入試の合格者だけで特別なクラスを編成するのではなく、一般入試などで入学した生徒と同じクラスで学びます。異なる文化や経験を持つ生徒が日常的に関わり、互いの違いを認め合う環境をつくることが、この入試の目的です。
2026年度入試の応募状況と実質倍率
2026年度入試では、全入試を合わせて延べ730名が応募し、432名が受験、284名が合格しました。複数回出願者が含まれるため、応募者数や受験者数は実人数とは異なります。
| 入試区分 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 146名 | 74名 | 約2.0倍 |
| 第2回 | 143名 | 101名 | 約1.4倍 |
| 第3回 | 65名 | 39名 | 約1.7倍 |
| 第4回 | 39名 | 35名 | 約1.1倍 |
| 適性検査型 | 22名 | 20名 | 約1.1倍 |
| 多文化共生 | 15名 | 14名 | 約1.1倍 |
2026年度は、第1回の実質倍率が約2.0倍となり、一般入試の中では最も競争率が高くなりました。一方、第4回は受験者39名に対して35名が合格しています。
ただし、後半の日程では、出願していても先に合格した学校へ進学を決め、実際には受験しないケースが多くなります。倍率は年度や受験者の動向によって変化するため、前年の倍率だけを見て受験回を決めるのではなく、募集人数、科目、併願校の日程、本人の得意分野を総合して考える必要があります。
合格最低点から考える得点の目安
2026年度入試で公表された合格最低点は、次の通りです。
| 入試区分 | 満点 | 合格最低点 | 得点率 |
|---|---|---|---|
| 第1回・2科 | 200点 | 120点 | 60% |
| 第1回・4科 | 400点 | 220点 | 55% |
| 第2回 | 200点 | 108点 | 54% |
2026年度だけを見ると、合格最低点は5割台半ばから6割程度でした。ただし、過去には6割台半ばまで上がった年度もあり、問題の難易度や受験者層によって変動します。
過去問題では、まず全体の6割を確実に取れる状態を目指し、最終的には6割5分前後を安定して取れるようにすると、年度による合格最低点の変動にも対応しやすくなります。難問に時間をかけるよりも、基本問題や標準問題を正確に解き、計算ミスや読み落としを減らすことが重要です。
模試の偏差値は、模試会社や受験回によって異なります。2026年度向けの合格可能性80%偏差値では、四谷大塚でおおむね30台後半、首都圏模試でおおむね40台前半から後半が目安とされています。偏差値は母集団によって大きく異なるため、異なる模試の数字を直接比較せず、継続して受験している模試の判定を参考にするとよいでしょう。
複数回受験を生かした合否判定
玉川聖学院中等部では、学校を第一志望とする受験生に配慮した複数回受験者向けの合否判定を行っています。
第1回と第2回、第1回と第3回、第1回と第4回など、第1回に加えて一般入試をもう1回以上受験した場合が対象です。それぞれの試験では合格点に届かなかった場合でも、受験した回の中から各科目の最高得点を組み合わせて、改めて合否が判定されます。
この判定は各回の合格者のおよそ25%に適用される仕組みであり、複数回受験すれば必ず合格できるわけではありません。それでも、試験当日の得意不得意や体調による得点の振れを補いやすくなるため、玉川聖学院を第一志望とする場合には検討する価値があります。
入試問題対策の基本
一般入試では、国語と算数が合否を左右する中心科目です。2科入試を選ぶ場合は、どちらか一方に大きな苦手を残さず、標準的な問題を時間内に正確に処理する力を身に付ける必要があります。
- 国語|文章の内容を正確に読み取り、設問の条件に沿って答える練習を重ねる
- 算数|計算、一行問題、割合、速さ、図形などの基本分野で失点を減らす
- 社会・理科|知識を覚えるだけでなく、資料や実験結果を読み取る練習を行う
- 適性検査|資料の整理、条件の読み取り、作文、途中過程の説明を練習する
- 面接|志望理由や入学後に取り組みたいことを自分の言葉で話せるようにする
過去問題に取り組む際は、点数だけでなく、制限時間内に解き終わったか、取るべき問題を落としていないか、同じ種類のミスを繰り返していないかを確認することが大切です。
一般入試を複数回受験できること、2科・4科を選択できること、適性検査型や多文化共生入試が用意されていることが、玉川聖学院中等部入試の特徴です。本人がこれまで取り組んできた学習や経験を生かせる方式を選び、過去問題と説明会を活用しながら準備を進めるとよいでしょう。
併願校パターン|難度と入試日程から考える女子校併願プラン
玉川聖学院中等部の併願校を選ぶ際は、偏差値だけでなく、女子校としての教育環境、宗教教育の有無、通学時間、入試科目、午前・午後の移動などを合わせて考えることが大切です。
玉川聖学院中等部は複数回受験が可能で、複数回受験者を対象とした合否判定も行われています。そのため、第一志望とする場合は、玉川聖学院の受験回を複数確保しながら、2月1日や午後入試にチャレンジ校・標準校・安全校を組み込む方法が考えられます。
以下の日程は、2月1日が日曜日となった2026年度入試を基準にしています。年度によって試験日、時間帯、募集人数、入試科目が変更されるため、実際の出願時には各校の最新の募集要項を確認してください。
チャレンジ校|合格した場合に進学を前向きに考えたい学校
チャレンジ校は、玉川聖学院中等部よりも模試偏差値や入試問題の難度が高い学校です。過去問題で一定の得点が取れていることに加え、玉川聖学院の対策に影響しない範囲で準備できるかを確認して選びます。
| 学校名 | 2026年度の主な入試日程 | 併願時のポイント |
|---|---|---|
| 田園調布学園中等部 | 2月1日午前・第1回 2月1日午後・算数1科 2月2日午前・第2回 2月4日午前・第3回 | 玉川聖学院と同じ世田谷区にある女子校です。4科入試を中心に、2月1日午後には算数1科入試も実施されています。 |
| 普連土学園中学校 | 2月1日午前・4科 2月1日午後・算数1科 2月2日午後・2科 2月4日午前・4科 | キリスト教フレンド派の女子校で、宗教教育や少人数教育を重視する点に共通性があります。記述力や思考力も求められるため、十分な過去問題対策が必要です。 |
田園調布学園中等部は、玉川聖学院からも比較的近く、自由が丘周辺から通学しやすい学校です。2月1日午前を田園調布学園、2月2日以降を玉川聖学院とすることで、移動を伴う午前・午後の連続受験を避けながらチャレンジできます。
普連土学園中学校は、玉川聖学院と同じくキリスト教を教育の基盤とする女子校です。ただし、入試難度には差があるため、校風の共通性だけでなく、過去問題との相性を確認しておく必要があります。
標準校|実力に合った学校を中心に組み立てる
標準校は、模試で合格可能性が十分に見込まれ、玉川聖学院と合わせて進学先として検討できる学校です。入試回によって難度や倍率が変わるため、学校全体の偏差値だけでなく、受験する回ごとの判定を確認します。
| 学校名 | 2026年度の主な入試日程 | 併願時のポイント |
|---|---|---|
| 実践女子学園中学校 | 2月1日午前・第1回、思考表現 2月1日午後・第2回 2月2日午前・第3回 2月2日午後・第4回 2月3日午後・第5回 2月4日午後・第6回 | 渋谷にある女子校で、2科・4科、英語資格、思考表現など複数の方式があります。午後入試を玉川聖学院の午前入試と組み合わせやすい学校です。 |
| トキワ松学園中学校 | 2月1日午前・第1回、適性検査型 2月1日午後・第2回、英検利用 2月2日午後・第3回 2月3日午後・第4回 | 目黒区にある女子校で、自由が丘方面からも通学を検討しやすい立地です。2科・4科、適性検査型、英検利用などから受験方式を選べます。 |
実践女子学園中学校は入試回数が多く、玉川聖学院の午前入試後に午後入試を組み込めます。ただし、午後入試や後半回は受験者が集まりやすく、日程によってはチャレンジ校に近い難度となることがあります。
トキワ松学園中学校は、芸術教育や探究学習に特色があり、一人ひとりの個性を伸ばす校風を重視する家庭にとって比較しやすい学校です。2月1日から3日まで複数の受験機会があるため、玉川聖学院との日程調整もしやすくなっています。
安全校|早い段階で合格を確保するための候補
安全校は、直近の模試で合格可能性80%以上を安定して取れており、過去問題でも合格最低点を十分に上回れる学校を目安に選びます。「安全校」と分類しても必ず合格できるわけではないため、出題形式や受験回ごとの倍率まで確認することが重要です。
| 学校名 | 2026年度の主な入試日程 | 併願時のポイント |
|---|---|---|
| 聖ドミニコ学園中学校 | 2月1日午前・第1回 2月1日午後・第2回 2月2日午前・第3回 2月3日午後・第4回 2月11日午前・後期 | 世田谷区にあるカトリック系女子校です。玉川聖学院とは教派が異なりますが、宗教教育を通して人格形成を重視する点に共通性があります。 |
| 駒沢学園女子中学校 | 2月1日午前・第1回 2月1日午後・スカラシップ入試 2月2日午前・第2回 2月2日午後・スカラシップ入試 2月5日午前・第3回 | 2科・4科、英語グローバル、プレゼンテーション型、有資格者1科など多様な方式があります。入試方式と本人の得意分野を合わせやすい学校です。 |
聖ドミニコ学園中学校は、宗教的な背景を持つ女子校として、玉川聖学院と合わせて見学しておきたい学校です。2月1日の午前・午後や2月3日午後に入試があるため、玉川聖学院の受験日を確保しながら組み込めます。
駒沢学園女子中学校は、一般的な2科・4科入試だけでなく、英語、資格、プレゼンテーションなどを生かせる方式があります。一方、自由が丘からは一定の通学時間がかかるため、入学後の6年間を想定して通学経路を確認しておく必要があります。
玉川聖学院を第一志望とする併願例
2026年度の玉川聖学院中等部は、2月2日午前・午後、2月3日午前、2月4日午前に一般入試を実施しました。第一志望の場合は、第1回を含む複数回を受験することで、複数回受験者向けの合否判定も活用できます。
| 日程 | チャレンジ重視型 | 標準型 | 合格確保重視型 |
|---|---|---|---|
| 2月1日午前 | 田園調布学園または普連土学園 | 実践女子学園またはトキワ松学園 | 聖ドミニコ学園または駒沢学園女子 |
| 2月1日午後 | 田園調布学園・算数1科または普連土学園・算数1科 | 実践女子学園またはトキワ松学園 | 聖ドミニコ学園または駒沢学園女子 |
| 2月2日午前 | 玉川聖学院・第1回 | ||
| 2月2日午後 | 玉川聖学院・第2回 | 玉川聖学院・第2回または実践女子学園 | 既に合格を確保していなければ安全校を追加 |
| 2月3日午前 | 玉川聖学院・第3回 | ||
| 2月3日午後 | 実践女子学園・第5回 | トキワ松学園・第4回 | 聖ドミニコ学園・第4回 |
| 2月4日午前 | 田園調布学園・第3回または玉川聖学院・第4回 | 玉川聖学院・第4回 | |
午前・午後入試は移動時間と体力も考慮する
午前・午後の連続受験は受験機会を増やせる一方、昼食、移動、休憩の時間が短くなり、受験生の負担も大きくなります。特に2月1日から数日間連続して受験する場合は、後半の日程で集中力が落ちることも考えられます。
- 午前入試の終了予定時刻と面接の有無を確認する
- 学校間の移動には、通常の検索結果より30分程度の余裕を持たせる
- 電車の遅延や乗り換えの混雑も想定する
- 移動中に食べやすい昼食や飲み物を準備する
- 午後入試を連日組み込みすぎず、体力を温存する
玉川聖学院を第一志望とする場合は、単に受験校数を増やすのではなく、玉川聖学院の試験で力を発揮できる状態を保つことを優先します。2月1日に合格を一つ確保し、2月2日以降は玉川聖学院へ集中する形も有効です。
偏差値だけでなく進学する意思のある学校を選ぶ
併願校は、合格可能性だけで選ぶものではありません。実際に進学する可能性がある学校については、教育方針、校風、宗教教育、進路指導、クラブ活動、通学時間、学費などを確認しておく必要があります。
特に玉川聖学院は、毎朝の礼拝や聖書の授業を教育の中心に置く学校です。併願校についても、宗教教育の有無や学校生活の雰囲気を比較すると、家庭が学校選びで大切にしている価値観が明確になります。
チャレンジ校・標準校・安全校を一校ずつ確保し、玉川聖学院を複数回受験できる日程を残すことが、基本的な併願計画です。模試結果と過去問題の得点をもとに、受験直前まで無理のない形へ調整していきましょう。
在校生・保護者の声|温かな校風と自分らしく挑戦できる環境
玉川聖学院の在校生からは、生徒や教員の温かな雰囲気、自分らしく過ごしやすい女子校の環境、行事や体験を通して成長できることを学校の魅力として挙げる声が多く見られます。
キリスト教や女子校に初めて触れる受験生の中には、入学前に不安を感じる人もいます。しかし、実際に学校説明会へ参加した生徒からは、生徒による校内案内や教員の丁寧な対応を通して、入学前の印象が大きく変わったという感想も寄せられています。
生徒と教員の温かな雰囲気
在校生が学校を紹介する際に多く挙げているのが、生徒と教員の優しく親しみやすい雰囲気です。学校説明会では、生徒が受付や司会、校内見学の案内などを担当する広報スタッフとして活動しています。
受験生と年齢の近い在校生が、自分の言葉で授業や行事、クラブ活動について説明してくれるため、学校生活を具体的に想像しやすくなっています。案内する生徒の明るい表情や自然な受け答えに触れ、玉川聖学院への進学を意識するようになったという生徒もいます。
教員についても、質問や相談に丁寧に応じてもらいやすく、生徒を一つの基準に当てはめるのではなく、それぞれの個性や成長の速度を見守る雰囲気が感じられます。
女子校だからこそ自分らしく行動できる
女子校での生活については、周囲の目を必要以上に気にせず、自分の興味があることへ積極的に挑戦できるという声があります。
体育祭や学院祭では、企画、司会、運営、舞台発表、会場設営など、全ての役割を生徒たちが担います。人前で発表する生徒だけでなく、力仕事や機材の操作、裏方の準備などにも女子生徒が主体的に取り組みます。
小学校まで人前に出ることが苦手だった生徒が、委員会活動や行事をきっかけに司会やリーダーへ挑戦することもあります。決まった女子像を求められるのではなく、活発な生徒、落ち着いた生徒、芸術が好きな生徒、運動が得意な生徒など、多様な個性が共存しやすい環境です。
キリスト教に触れた経験がなくてもなじみやすい
玉川聖学院へ入学する生徒の多くは、入学前からキリスト教を信仰しているわけではありません。そのため、毎朝の礼拝や聖書の授業について、最初は戸惑いや緊張を感じる生徒もいます。
しかし、学校生活を重ねるにつれて、礼拝を宗教的な知識を覚える時間としてではなく、自分の気持ちを整え、人との関わり方や社会の出来事について考える時間として受け止めるようになったという声があります。
聖書の言葉や友人との分かち合いを通して、自分自身を大切にすること、他者の違いを認めること、平和を願うことなどを考えられたという生徒もいます。キリスト教という新しい価値観との出会いが、自分の考えを広げるきっかけになっています。
行事を通して友人関係が深まる
入学直後は、新しい環境で友人をつくれるか不安を感じる生徒も少なくありません。玉川聖学院では、体育祭、オリエンテーションキャンプ、音楽会、学院祭など、入学後の早い時期から協力して取り組む行事があります。
クラスで一つの目標へ向かう中で、普段の授業だけでは話す機会の少なかった友人とも関わりが生まれます。意見が合わないことや、計画通りに進まないこともありますが、話し合いながら乗り越える経験がクラスのつながりを深めます。
在校生からは、結果だけでなく、仲間と準備し、試行錯誤した過程が強く印象に残っているという感想も見られます。行事を楽しむだけでなく、協力する力や最後まで取り組む姿勢を身に付ける機会となっています。
新しい活動へ挑戦できる機会が多い
クラブ活動、委員会、広報スタッフ、国際交流、奉仕活動、平和研修、高等部のTAPなど、通常の授業以外にもさまざまな活動へ参加できます。
特に広報スタッフは、自分たちの学校生活を受験生や保護者へ伝える有志の活動です。受付、校内見学、司会などを経験する中で、人前で話す力や相手に合わせて説明する力が身に付きます。
自分から一歩を踏み出せば、学年やクラブの枠を越えて人と出会い、新しい経験を積めることは、玉川聖学院の学校生活の魅力です。最初から明確な得意分野がなくても、さまざまな活動を体験しながら自分に合うものを探せます。
保護者も教育について学べる環境
玉川聖学院では、生徒だけでなく、保護者も学校の教育方針や思春期の子どもとの関わり方について学べる機会が設けられています。
保護者向けの「人間学」講座では、思春期から青年期、成人期に至る人間の成長について考えます。さらに、継続的な読書会や思春期セミナーも開かれており、子どもの成長を学校だけに任せるのではなく、家庭と学校が共に考える姿勢を大切にしています。
これらの講座には在校生の保護者だけでなく、卒業生の保護者が継続して参加することもあります。卒業後も学校とのつながりを保ちながら学び続ける保護者がいることから、玉川聖学院の教育が家庭にも長く受け止められている様子がうかがえます。
保護者から評価されやすいポイント
玉川聖学院を選ぶ家庭が魅力として感じやすいのは、大学進学実績や英語教育だけでなく、生徒の内面的な成長まで大切にしていることです。
- 一人ひとりを尊重する校風|他者と比較するだけでなく、本人の良さや成長に目を向ける
- 礼拝を通した心の教育|日々自分と向き合い、他者や社会について考える
- 相談しやすい環境|担任、教科担当、保健室、カウンセリング室が連携して生徒を見守る
- 基礎を重視した学習指導|少人数授業や補習を通して、つまずきを放置しない
- 体験の豊富さ|行事、国際交流、探究、奉仕活動を通して関心や進路を広げる
- 保護者との連携|講座やセミナーを通して、思春期の成長を家庭と学校で支える
特に、競争だけを強く求めるのではなく、本人の個性を認めながら成長を促してほしいと考える家庭にとって、安心感を持ちやすい学校といえるでしょう。
入学前に確認しておきたい学校との相性
在校生や保護者から温かな評判が聞かれる一方で、学校との相性は家庭によって異なります。玉川聖学院では、毎朝の礼拝、聖書の授業、キリスト教行事が学校生活の一部となるため、その教育を家庭として受け入れられるかを確認することが大切です。
また、生徒の主体性を尊重し、行事や体験を通して成長を促す学校であるため、教科学習と課外活動の両方に前向きに参加できる生徒ほど、学校生活の魅力を感じやすくなります。
学校説明会、オープンスクール、学院祭では、在校生が受験生を案内する機会があります。説明を聞くだけでなく、生徒同士の会話、教員との関わり方、礼拝や校舎の雰囲気にも注目すると、本人が安心して6年間を過ごせる学校かどうかを判断しやすくなります。
生徒が自分らしく過ごしながら、新しい経験へ挑戦できる温かな環境が、在校生の発信から伝わる玉川聖学院の魅力です。保護者にとっても、学校と共に思春期の成長を見守り、子どもの将来を考えられる環境が整っています。
この学校に向いている子の特徴|自分らしさを育てながら世界に目を向けたい生徒
玉川聖学院中等部は、キリスト教に基づく心の教育を土台に、基礎学力、英語、探究、行事、クラブ活動を通して、一人ひとりの個性や可能性を育てる学校です。
入学時点で将来の目標が明確に決まっている必要はありません。さまざまな人や価値観に触れながら、自分の得意なことや関心のある分野を少しずつ見つけたい生徒に適しています。
自分のペースで成長したい子
玉川聖学院では、生徒同士を一つの基準だけで比較するのではなく、それぞれの個性や成長の過程を大切にしています。
何事にも積極的に挑戦できる生徒だけでなく、最初は人前で話すことが苦手な生徒や、新しい環境になじむまで時間がかかる生徒も、礼拝、行事、クラブ活動、委員会活動などを通して少しずつ自信を育てられます。
中学校入学後にさまざまな経験を重ねながら、自分に合う学び方や人との関わり方を見つけたい子に向いています。
温かな雰囲気の中で学校生活を送りたい子
先生や友人との距離が比較的近く、困ったときに相談しやすい環境を重視する家庭にとって、玉川聖学院は検討しやすい学校です。
担任や教科担当だけでなく、保健室、カウンセリング室、学習支援など、生徒を複数の立場から支える体制が整えられています。学習面だけでなく、友人関係や気持ちの変化にも目を配りながら、中高6年間の成長を見守ります。
厳しい競争の中で常に順位を意識する環境よりも、安心できる人間関係の中で自分の力を伸ばしたい子に適した校風といえるでしょう。
礼拝やキリスト教教育を前向きに受け止められる子
玉川聖学院では、毎朝の礼拝や聖書の授業、イースター、感謝祭、クリスマスなどの宗教行事が、学校生活の大切な一部となっています。
入学前にキリスト教の知識や信仰が求められるわけではありませんが、聖書の言葉に耳を傾け、自分の生き方や他者との関係について考える姿勢は必要です。
礼拝を通して心を落ち着かせたい子、自分や周囲の人を大切にすることについて考えたい子、社会の中で自分にできることを探したい子は、学校の教育を自然に受け止めやすいでしょう。
英語を人とつながるための言葉として学びたい子
英語を受験科目としてだけでなく、異なる文化や背景を持つ人と関わるための道具として身に付けたい子にも向いています。
少人数の英会話授業、English Lounge、英語礼拝、International Dayなど、校内で実際に英語を使う機会が設けられています。最初から流暢に話せる必要はなく、間違いを恐れずに相手へ伝えようとする姿勢が大切にされます。
海外や国際社会に関心がある子はもちろん、英語に苦手意識があるものの、少人数の環境で少しずつ慣れたい子にも学びやすい環境です。
基礎から丁寧に学びたい子
玉川聖学院中等部では、英語や数学の少人数授業、習熟度別授業、補習などを通して、基礎学力を着実に育てます。
小学校までの学習で一部に不安がある子でも、日々の課題や小テスト、試験後の振り返りを積み重ねることで、学習習慣を整えていくことができます。
一方で、学校からの働きかけを待つだけでなく、分からないことを質問し、補習や自習環境を活用する姿勢も求められます。派手な先取り学習よりも、基礎を曖昧にせず、一つずつ理解を積み重ねたい子に適しています。
行事やクラブ活動を通して成長したい子
体育祭、音楽会、学院祭、宿泊行事、修学旅行など、玉川聖学院では仲間と協力して取り組む行事が多くあります。中等部ではクラブ活動への参加も基本となっており、授業以外の経験も学校生活の重要な一部です。
行事では、人前で目立つ役割だけでなく、準備、記録、装飾、会場運営など、さまざまな役割があります。自分の得意なことを生かしながら、仲間と一つのものをつくり上げる経験ができます。
教科学習だけに集中するのではなく、クラブ活動や行事にも参加し、友人や先輩との関わりの中で成長したい子に向いています。
自分の興味を探究し、言葉で表現したい子
玉川聖学院では、中学3年の修了論文や高等部のTAPなどを通して、自分が関心を持ったテーマについて調べ、考え、発表する学びを重視しています。
最初から研究したいテーマが決まっていなくても、授業、行事、国際交流、社会との出会いを通して、興味の対象を広げていくことができます。
身近な疑問をそのままにせず、なぜそうなるのかを考えたい子、自分の考えを文章や発表で伝えたい子、将来の進路を体験の中から見つけたい子に適した環境です。
女子校で主体的に挑戦したい子
女子校では、行事の運営、委員会活動、クラブのリーダー、舞台発表、機材の操作など、学校生活のあらゆる役割を女子生徒が担います。
玉川聖学院でも、生徒会、広報スタッフ、学院祭の運営など、生徒が主体となって活動する機会が多くあります。性別による役割分担を意識することなく、自分が興味を持った役割に挑戦できます。
周囲の目を必要以上に気にせず、自分らしく発言したい子や、中高6年間の中でリーダーシップや表現力を身に付けたい子に向いています。
多様な価値観を持つ人と関わりたい子
玉川聖学院が掲げる「世界をつなげる心」には、海外の人と交流することだけでなく、身近な相手との違いを受け止め、共に生きるという意味も込められています。
国際交流、多文化共生、福祉施設への訪問、平和学習などを通して、自分とは異なる立場や背景を持つ人について考えます。
自分の意見を持ちながら相手の話にも耳を傾けられる子、さまざまな文化や考え方に関心を持てる子、将来は人や社会の役に立ちたいと考えている子に適しています。
玉川聖学院との相性を確認したいポイント
玉川聖学院の教育は、教科学習だけでなく、礼拝、行事、探究、国際交流、クラブ活動を含めて成り立っています。そのため、偏差値や進学実績だけで学校を選ぶのではなく、本人が日々の学校生活を前向きに受け止められるかを確認することが大切です。
- 毎朝の礼拝や聖書の授業に抵抗がないか
- 女子校の環境で6年間を過ごしたいと思えるか
- 行事やクラブ活動にも参加したいと感じるか
- 少人数の授業や先生との距離が近い環境を好むか
- 英語、国際交流、探究学習に興味を持てるか
- 自由が丘・九品仏まで無理なく通学できるか
学校説明会や学院祭では、施設の新しさや説明内容だけでなく、在校生の表情、生徒同士の関わり方、礼拝の雰囲気、先生の接し方にも注目すると、学校との相性を判断しやすくなります。
温かな人間関係の中で自分を見つめ、他者との違いを受け止めながら、自分の可能性を広げたい子にとって、玉川聖学院中等部は充実した6年間を過ごしやすい学校といえるでしょう。
まとめ|心の教育と実践的な学びが調和する玉川聖学院中等部
玉川聖学院中等部は、東京都世田谷区奥沢にあるプロテスタント系の私立女子校です。自由が丘駅から徒歩約6分、九品仏駅から徒歩約3分という通いやすい立地にあり、中等部から高等部までの6年間を通して、学力と人間性の両面を育てる教育を行っています。
学校生活の土台となっているのは、聖書に基づくキリスト教教育です。毎朝の礼拝や聖書の授業を通して、自分自身と向き合い、周囲の人を尊重し、自分の力をどのように社会へ生かすかを考えていきます。
キリスト教についての知識や信仰を入学前から求められるわけではありません。聖書の言葉やさまざまな人との出会いを通して、自分がかけがえのない存在であることと、他者も同じように大切な存在であることを学ぶ点に、玉川聖学院らしさがあります。
基礎学力を丁寧に積み重ねる学習環境
中等部では、英語や数学を中心とした少人数授業、習熟度別授業、補習などを通して、基礎学力の定着を図ります。学習内容を先へ進めるだけでなく、理解が不十分な部分を振り返り、自分に合った学習方法を身に付けることを大切にしています。
英語教育では、ネイティブ教員との会話、English Lounge、英語礼拝、国際交流行事など、実際に英語を使う機会が豊富です。試験で得点するための英語だけでなく、異なる文化や背景を持つ人とつながるための言葉として学びます。
中学3年の修了論文や高等部のTAPでは、自分の興味や社会の課題について調べ、考え、言葉で表現します。中等部で身に付けた基礎学力や学習習慣を、高等部の探究活動や進路選択へとつなげていく構成です。
行事やクラブ活動を通して育つ主体性
体育祭、音楽会、学院祭、宿泊行事、修学旅行、クリスマス礼拝など、年間を通して多彩な行事が行われます。行事では、生徒が企画や準備、運営を担い、仲間と協力しながら一つの目標へ向かいます。
クラブ活動も学校生活の大切な要素です。新体操部、ウィンドオーケストラ部、ハンドベル部をはじめ、運動部・文化部・同好会など幅広い活動があり、中高合同で活動するクラブでは、学年を越えたつながりも生まれます。
授業だけでは見つけにくい得意分野や役割を、行事や課外活動の中で発見できることも、玉川聖学院の魅力です。最初から自信のある生徒だけでなく、さまざまな経験を重ねながら少しずつ成長したい生徒にも挑戦の機会があります。
多様な進路を支える推薦と一般選抜
卒業後の進路は、系列大学への内部進学に限定されていません。指定校推薦、学校推薦型選抜、総合型選抜、一般選抜など、生徒の希望や適性に応じて幅広い大学や学部を目指します。
国公立大学、難関私立大学、女子大学、医療・看護系、芸術系、体育系など、進路先は多岐にわたります。高大連携や大学教授による講義、個別面談などを通して、大学名だけでなく、将来何を学び、どのように生きたいかを考えながら進路を選びます。
推薦制度が充実している一方で、一般選抜に向けた講習や学習支援も用意されています。生徒全員を同じ進路へ導くのではなく、それぞれの目標に合わせて複数の選択肢を持てることが特徴です。
玉川聖学院中等部の主な特徴
- キリスト教に基づく心の教育|毎朝の礼拝や聖書の授業を通して、自分と他者を大切にする姿勢を育てる
- 温かな女子校の環境|一人ひとりの個性や成長の速度を尊重し、安心して挑戦できる
- 丁寧な学習指導|少人数授業、習熟度別授業、補習、自学自習支援で基礎を固める
- 実践的な英語教育|英会話や国際交流を通して、英語を人とつながるための言葉として学ぶ
- 探究と体験の充実|修了論文、TAP、行事、校外学習などを通して自分の関心を深める
- 多彩なクラブ活動|運動、音楽、芸術、語学などから、自分に合った活動を選べる
- 幅広い進路選択|指定校推薦、総合型選抜、一般選抜のそれぞれに対応する
- 通学しやすい立地|自由が丘駅と九品仏駅を利用でき、駅からの徒歩時間も短い
学校選びでは本人と校風との相性を大切に
玉川聖学院中等部は、大学進学だけを目標とするのではなく、6年間の学校生活を通して、自分の価値や役割を見つけることを大切にしています。
そのため、進学実績や偏差値だけでなく、毎朝の礼拝やキリスト教行事を前向きに受け止められるか、女子校の環境で学びたいと思えるか、行事やクラブ活動にも参加したいと感じるかを確認することが重要です。
学校説明会、オープンスクール、学院祭などへ足を運び、在校生の表情、生徒同士の関わり方、教員の接し方、礼拝堂や教室の雰囲気を実際に見ることで、入学後の生活をより具体的に想像できます。
温かな人間関係の中で基礎学力を身に付け、自分らしさを育てながら、英語や探究を通して世界へ目を向けたい生徒にとって、玉川聖学院中等部は魅力のある進学先といえるでしょう。

