清泉女学院中学校の学校紹介〜自然と調和した学びと探究が魅力の女子進学校を徹底解説!〜

中学受験

学校の概要|自然豊かな環境とカトリック精神に基づく女子教育

清泉女学院中学校は、1947年に創立された私立の女子中高一貫校で、キリスト教(カトリック)の精神に基づいた人間教育を重視しています。鎌倉市の自然豊かな高台に位置し、静かで落ち着いた環境の中で、生徒たちは自己と向き合いながら、学問と人格を深める6年間を過ごします。

校訓は「清く 正しく 愛深く」。祈りや奉仕の心を大切にしながら、一人ひとりの内面に目を向けた丁寧な教育を行っています。感性と論理、自己理解と他者理解のバランスを育むプログラムを通じて、真の意味での「教養ある女性」の育成を目指しています。

学園内にはカトリックの精神に根ざした日常的な礼拝のほか、平和学習、奉仕活動なども行われており、心の教育にも力を入れています。探究的な学びの機会も多く、21世紀型のリベラルアーツ教育を実践している点も特色です。

アクセスと立地環境|鎌倉の静かな高台に位置する学び舎

清泉女学院中学校は、神奈川県鎌倉市城廻(しろめぐり)の緑豊かな高台に位置しています。校地からは湘南の海や富士山が望める日もあり、自然に囲まれた静かな学習環境が整っています。

最寄り駅はJR東海道線・大船駅で、西口から徒歩約15分の距離です。大船駅は複数路線が乗り入れるターミナル駅のため、鎌倉市内はもちろん、藤沢・横浜・川崎方面からの通学も便利です。

また、スクールバスの運行はありませんが、駅からの道のりは安全で整備されており、保護者の方からも通学環境に関する評価は高くなっています。周辺は住宅地と自然が調和した落ち着きのある街並みで、中高6年間を穏やかに過ごすのにふさわしい立地といえるでしょう。

教育方針とカリキュラム|探究型学習と『My Story Project』

清泉女学院中学校の教育の根幹には、カトリックの人間観に基づいた全人教育があります。知識の習得にとどまらず、自分と他者を理解し、社会に貢献できる女性の育成を目指しています。

中学では基礎学力の定着を大切にしながら、探究的・体験的な学びにも力を入れています。特に特徴的なのが、「My Story Project」と呼ばれる個人探究活動です。

My Story Projectとは

  • 中学1年〜高校2年まで継続して取り組む長期探究活動
  • 自分の関心テーマを掘り下げ、調査・分析・発表を行う
  • 他者との対話やフィードバックを通じて視野を広げる

このプロジェクトを通じて、生徒たちは「自分だけの問い」と向き合い、主体的に学ぶ姿勢を培っていきます。また、他教科でもプレゼンテーションやディスカッションの機会が多く、思考力・表現力・対話力といった非認知能力も育まれています。

さらに、英語教育やICT活用も積極的に進めており、グローバルな視点と情報活用能力の育成にも注力しています。

学習環境と施設設備|図書館・音楽ホール・ICT設備も充実

清泉女学院中学校は、静寂と自然に囲まれた校地に、学びと心の成長を支える充実した施設を備えています。近代的で清潔感のある校舎は、落ち着いた雰囲気の中に柔らかさを感じさせ、女子生徒にとって安心して過ごせる空間となっています。

主な施設一覧

  • 図書館:探究学習を支える蔵書と落ち着いた閲覧スペース
  • 清泉ホール:音楽会や宗教行事などに使用される本格的な音楽ホール
  • 理科実験室:中学・高校にそれぞれ完備され、実験教育も充実
  • 美術室・音楽室:感性教育を支える充実した芸術系教室
  • 宗教講堂:カトリック精神に基づく祈りの場として活用
  • ICT教室:一人1台端末を活用した授業展開にも対応

さらに、屋外にはグラウンドや中庭、自然観察エリアなどもあり、学習以外の時間も豊かに過ごせる環境が整っています。教室には空調・換気設備が整備されており、快適で集中できる学習空間が保たれています。

また、Wi-Fiやプロジェクターを備えた教室環境は、アクティブラーニングや探究学習とも親和性が高く、現代的な教育スタイルにも十分に対応しています。

学校生活と行事|祈り・芸術・自然体験を大切にした年間行事

清泉女学院中学校では、カトリックの価値観に根ざした心の教育と、感性を育てる芸術・自然体験を重視した年間行事が豊富に用意されています。単なるイベントではなく、内省・表現・協働の機会として設計された行事は、生徒の成長を多角的に支えています。

主な年間行事

  • 入学式・始業式:祈りとともに静かに新たな学びをスタート
  • 祈りの集い・聖週間行事:心の静けさと感謝を育む宗教行事
  • 芸術鑑賞会:一流の舞台芸術に触れる感性教育の一環
  • 自然体験合宿:山や海での体験を通じて協調性と自律を育成
  • 清泉祭(文化祭):生徒主体で企画運営される学びの発表の場
  • 合唱祭:クラスの絆を深める大切な学校行事
  • クリスマスミサ:厳かで心温まるキリスト教行事の集大成

これらの行事を通して、生徒たちは学びの成果を表現したり、社会との関わりを実感したりしながら、自分自身の在り方を深く考える経験を重ねていきます。

特に清泉祭(文化祭)は、学年を超えた協力のもとで準備され、探究や表現の集大成として来校者にも高い評価を得ています。

クラブ活動|運動部も文化部も活発に活動、参加率90%以上

清泉女学院中学校では、クラブ活動が教育の一環として位置づけられており、多くの生徒が自主的に参加しています。部活動の加入率は中学生で90%以上にのぼり、学年・学科を超えた交流やチームワークの育成にもつながっています。

主なクラブ一覧(例)

運動部

  • バレーボール部
  • テニス部
  • バスケットボール部
  • 水泳部
  • ダンス部

文化部

  • 聖歌隊(コーラス部)
  • 演劇部
  • 美術部
  • 英語部(ESS)
  • 科学部
  • 文学・文芸部

中でも聖歌隊や演劇部、美術部などは清泉ならではの伝統があり、宗教行事や学校行事とも深く関わっています。また、部活動を通じて自己表現や創造性を磨くことができ、生徒にとって大切な学びの場となっています。

どのクラブも自主性と協調性を重んじる運営がされており、顧問の先生と生徒が信頼関係を築きながら活動しているのが特徴です。

進学実績と卒業後の進路|難関大・指定校推薦ともに好実績

清泉女学院中学校では、中高6年間で着実に学力と志望意識を高める指導を行っており、卒業生は国公立大学や難関私立大学、海外大学など幅広い進路に進んでいます。

主な合格実績(例年の傾向)

  • 国公立:東京大学、横浜国立大学、東京学芸大学など
  • 私立:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学など
  • 海外大学:カナダ・アメリカなどのリベラルアーツカレッジへの進学実績もあり

また、清泉女学院高校には多くの指定校推薦枠があり、学内成績と日頃の取り組みを重視する進路指導が行われています。そのため、一般選抜・推薦・AO入試のいずれにも対応可能な体制が整っています。

中学から高校への内部進学率は極めて高く、多くの生徒が落ち着いた学習環境の中で自分の目標に向かって努力を継続しています。また、大学受験に向けた学習サポートや進路面談も充実しており、個々の希望進路に合わせた丁寧な支援が受けられます。

入試情報と合格の目安|2科・4科選択制とアカデミック入試あり

清泉女学院中学校の入試は、多様な方式と日程が用意されており、受験生の特性や得意分野に応じて選択できる柔軟な設計になっています。

入試日程と方式(2025年度)

日程入試区分試験科目
2月1日 午前一般入試①4科目(国語・算数・理科・社会)
2月1日 午後一般入試②2科目(国語・算数)
2月2日 午後STEMポテンシャル入試算数(1科目)
2月3日 午後グローバル・選択入試・4科目型(国・算・理・社)
・3科目型(国・算・英)
・グローバル入試(英語筆記+面接)
2月5日アカデミックポテンシャル入試思考力・表現力・総合力を見る独自問題

合格の目安・偏差値

入試方式によって必要な学力水準は異なりますが、四谷大塚偏差値でおおよそ50〜55程度が一つの目安とされます。特にグローバル入試やポテンシャル入試は、学力だけでなく思考力や表現力、柔軟な発想力が評価される傾向にあります。

それぞれの入試方式は、多様な才能を持つ子どもたちに門戸を開く設計となっており、自分に合った受験スタイルで挑戦できるのが大きな魅力です。

併願校パターン|チャレンジ〜安全校まで日程ごとに紹介

清泉女学院中学校の受験生が併願する学校は、学力や志望のスタイルに応じてさまざまですが、以下に代表的な併願パターンをチャレンジ校・標準校・安全校に分けてご紹介します。

チャレンジ校

日程学校名
2月1日日本女子大学附属中学校
2月2日神奈川大学附属中学校、鎌倉女学院中学校、田園調布学園中等部
2月3日公文国際学園中等部
2月4日以降品川女子学院中等部 など

標準校

日程学校名
2月1日清泉女学院中学校
2月2日湘南白百合学園中学校
2月3日清泉女学院中学校、カリタス女子中学校
2月4日実践女子学園中学校
2月5日清泉女学院中学校(後期入試)

安全校

日程学校名
2月1日(午後)横浜女学院中学校
2月2日聖園女学院中学校

清泉女学院中の入試日程が複数あるため、複数回受験を検討しつつ、他校の2科・4科・特色入試とも組み合わせやすい構成となっています。特に女子校希望者にとっては、受験戦略の中核校となりうる存在です。

在校生・保護者の声|自由で自律的な校風が高評価

清泉女学院中学校に通う生徒や保護者からは、「のびのびと過ごせる」「自分の個性を尊重してもらえる」といった声が多く寄せられています。形式的なルールに縛られすぎない、自由と品位のバランスが取れた校風が特に評価されています。

在校生の声

  • 「クラスの雰囲気がとても穏やかで安心して過ごせます」
  • 「探究学習で自分の好きなことを深く掘り下げられるのが楽しい」
  • 「先生方が優しくて、相談しやすい環境が整っていると思います」

保護者の声

  • 「宗教教育がしっかりしていて、思いやりや感謝の心が育っていると感じます」
  • 「派手さはないけれど、芯の強さを育てる学校だと思います」
  • 「学校全体が落ち着いていて、学業にも集中できる環境です」

また、学力の伸長と精神的な成熟のバランスが取れていることも保護者から高い評価を受けています。一人ひとりに丁寧に向き合う姿勢が、学校全体に根づいていると感じる声が多く見られます。

この学校に向いている子の特徴|自己表現や探究心を重視する女子に

清泉女学院中学校は、「自分で考え、感じ、表現する力」を大切に育む学校です。そのため、以下のようなタイプのお子さまに特に適しています。

清泉女学院中学校に向いている子の傾向

  • 自分の関心を深く掘り下げて学ぶことが好きな子
  • 表現すること(文章・芸術・プレゼン等)に意欲がある子
  • 思いやりや共感の心を大切にし、人の役に立ちたいという想いがある子
  • 競争よりも協働を好み、静かで丁寧な学びの環境を望む子
  • 女子校ならではの安心感と自由な雰囲気を求める子

また、カトリックの精神に基づいた価値観教育に共感できる家庭や、自然・芸術・言葉などへの感受性が豊かな子どもにとっては、非常に居心地の良い学び舎となるでしょう。

学力だけでは測れない「人間的な成長」や「内面の成熟」に重きを置いている学校だからこそ、自己肯定感を育みながら伸びていきたい子どもにおすすめです。

まとめ|清泉女学院中学校は感性と学力を育む理想の学び舎

清泉女学院中学校は、自然豊かな鎌倉の地で、カトリックの精神に基づいた教育を大切にしてきた女子中高一貫校です。探究型の学びと丁寧な人格教育を通じて、内面から輝く知性と感性を育む環境が整っています。

豊富な学校行事やクラブ活動を通じて、社会性や表現力、思いやりの心を育てると同時に、大学進学に向けた確かな学力の土台もしっかりと築かれており、「人としての成長」と「学びの深化」が両立できる学校といえるでしょう。

「自分らしくありながら他者と共に歩む力を育みたい」「知識だけでなく、生きる姿勢も学ばせたい」と考えるご家庭にとって、清泉女学院中学校はまさに理想的な学び舎といえます。

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