サレジオ学院中学校の学校紹介〜信・愛・理が魅力の神奈川カトリック御三家を徹底解説!〜

中学受験

学校の概要|信・愛・理を柱にしたカトリック男子校の名門

サレジオ学院中学校は、神奈川県横浜市都筑区に位置するカトリック系の男子校で、「信・愛・理」を教育理念の根幹に据えた6年一貫教育を行っています。サレジオ会の精神に基づき、生徒一人ひとりが自らの存在意義を見出し、他者と協働しながら豊かな人間性を育むことを重視しています。

1960年に創立されて以来、「神奈川カトリック御三家」の一角として高い評価を受けており、進学実績・教育内容・人格形成の三本柱をバランスよく備えた名門校です。校風は落ち着きと自主性を大切にするもので、思春期の男子が自己を見つめ直しながら自律を身につける環境が整っています。

また、中高一貫教育の利点を活かし、高校受験による中断なく6年間を通じて学力・人格形成を段階的に深めていく点も大きな特徴です。

アクセスと立地環境|横浜市都筑区・緑豊かな住宅街に立地

サレジオ学院中学校は、横浜市営地下鉄グリーンライン「北山田駅」1番出口から徒歩5分という好立地にあります。横浜市都筑区南山田の落ち着いた住宅街にあり、周辺には山田富士公園や徳生公園など自然環境が豊富で、静かで学習に集中できる環境です。

また、東急田園都市線「たまプラーザ駅」東急東横線「武蔵小杉駅」方面からのバス利用も可能で、神奈川県内はもちろん東京都内(特に23区西部)からの通学者も多いことが特徴です。

通学手段は電車・バスのほか、自転車通学にも対応しており、安全面にも配慮された登校環境が整っています。

教育方針とカリキュラム|人格教育を重視した一貫性のある学び

サレジオ学院中学校の教育は、カトリック精神に基づく人格形成を重視しています。教育理念である「信・愛・理」のもと、信仰に根ざした倫理観、隣人愛、論理的思考力の育成を目指し、知・徳・体のバランスの取れた人間教育を行っています。

中高6年間を通じた一貫教育カリキュラムでは、基礎から応用まで段階的に学力を高めるとともに、探究学習やディスカッションを重視した授業で、自ら考え、他者と協働し、課題を解決する力を養います。

特徴的な教育内容

  • 宗教(キリスト教)教育:週1時間の宗教の授業やミサ・祈りの時間を通じて、倫理観と自己理解を深めます。
  • 英語教育:ネイティブ教員による授業、英検対策、読解力強化に注力。高校ではTOEFLやGTECも導入。
  • 理系教育:実験を重視した授業構成で、物理・化学・生物の基礎力と応用力を養成。
  • 情報教育:プログラミングや情報リテラシー教育にも対応し、ICT活用力を育成。

また、補習・講習制度も充実しており、授業外のフォロー体制も万全。生徒一人ひとりの理解度に応じた学習支援が行われています。

学習環境と施設設備|ICTや理科設備が整った学びの空間

サレジオ学院中学校のキャンパスは、自然豊かな丘陵地に広がる広大な敷地にあり、落ち着いた学習環境と先進的な教育設備を両立しています。2022年に校舎の一部がリニューアルされ、より快適で機能的な学びの場が整備されました。

主な施設

  • 図書館:蔵書数約4万冊、静かな学習スペースとしても活用。
  • 理科室:物理・化学・生物に分かれた専門実験室を完備し、実践的な理系教育を支援。
  • ICT教室:情報リテラシー教育を支える専用PCルーム、プロジェクターや電子黒板を多数導入。
  • 食堂:バランスの取れたメニューが日替わりで提供され、昼食環境も充実。

体育施設

  • 屋内体育館:バスケットボール2面分の広さを持ち、雨天時の活動にも対応。
  • グラウンド:サッカー・陸上が可能な広大な校庭。芝生エリアあり。
  • 屋上テニスコート:全天候型で放課後の部活動にも使用。

また、2020年以降はタブレット端末の導入も進んでおり、一部教科ではオンライン教材や動画学習も活用。ICTの積極的な活用が学習の効率を高めています。

学校生活と行事|宗教行事と生徒主体の学校行事が充実

サレジオ学院中学校では、学びと人間形成のバランスを重視した学校生活が送られています。毎日の朝礼では祈りの時間があり、生徒たちは心を落ち着けて1日をスタートします。規律ある中にも温かさがあり、互いを尊重する校風が特徴です。

年間の主な行事

  • 始業式・ミサ:学期ごとに行われる祈りの儀式。カトリック校ならではの厳かな雰囲気。
  • スポーツ大会:クラス対抗で熱戦が繰り広げられる、全校を巻き込んだ行事。
  • サレジオ祭(文化祭):演劇・展示・模擬店などを生徒主体で運営。生徒の創造力とチームワークが発揮されます。
  • 修養会:中学生は1泊2日、高校生は3日間の合宿形式で、自分を見つめ直す宗教的内省の機会。
  • 海外研修:希望者を対象にヨーロッパやカナダなどへの研修プログラムも実施。

日常生活においても、学年を超えた交流担任・副担任による丁寧な生活指導があり、生徒一人ひとりが安心して学校生活を送ることができます。

また、朝や放課後には生徒たちが自主的に清掃活動を行うなど、自律と奉仕の精神が育まれる環境も整っています。

クラブ活動|運動部・文化部ともに全国大会出場実績あり

サレジオ学院中学校では、生徒の自主性を尊重したクラブ活動が盛んに行われています。放課後は多くの生徒が部活動に参加しており、友情・努力・挑戦を通じて人間関係や協調性を育む貴重な時間となっています。

主な運動部

  • サッカー部:県大会や私学大会で上位進出の実績あり。練習量とチームワークが魅力。
  • テニス部:個人・団体ともに関東大会出場経験あり。
  • バスケットボール部:中学・高校ともに活発で、基礎から丁寧に指導。
  • バレーボール部、陸上部、剣道部など:運動系クラブは初心者も歓迎。

主な文化部

  • 吹奏楽部:定期演奏会やサレジオ祭での演奏が人気。ハイレベルな技術と音楽性を育成。
  • 囲碁将棋部:個人での全国大会出場経験あり。静かな環境で集中力を養う。
  • 鉄道研究部:鉄道模型や研究発表など独自の活動が充実。
  • 科学部、文芸部、英語部など:知的好奇心を満たす多彩な活動が可能。

文化部・運動部ともに、中高合同での活動が多く、学年間のつながり先輩からの学びもクラブ活動の魅力のひとつです。

進学実績と卒業後の進路|東大・早慶など難関大学へ多数合格

サレジオ学院中学校・高等学校は、中高一貫の男子校として全国トップレベルの進学実績を誇ります。特に高校では進学指導に力を入れており、国公立大学・難関私立大学への高い合格率を維持しています。

近年の主な大学合格実績(2024年度)

  • 東京大学:9名
  • 京都大学:3名
  • 一橋大学・東京工業大学:各2〜3名
  • 国公立大学(医学部含む):20名以上
  • 早稲田大学:40名以上
  • 慶應義塾大学:30名以上
  • 上智・明治・青山・立教・中央・法政(MARCH):多数

特に、国立大学志向が強く、学校としても推薦制度には頼らず一般入試での合格を重視しています。そのため、受験に向けたカリキュラムや演習問題もハイレベルに設計されており、自ら学びぬく力を身につける環境が整っています。

また、海外大学への進学や理系学部志望者への手厚いサポートもあり、医学部・理工系への進学も年々増加傾向にあります。

入試情報と合格の目安|入試難度・合格ラインをデータで解説

サレジオ学院中学校では、毎年2回(A日程・B日程)の入試が実施されます。いずれもインターネット出願に対応しており、試験は2月上旬に行われます。

2023年度の入試スケジュール

区分出願期間試験日合格発表入学手続日試験科目
A日程1/10〜1/302/12/22/2〜2/3国語・算数・社会・理科
B日程1/10〜2/32/42/52/5国語・算数・社会・理科

入試科目と配点

  • 国語・算数:各50分/各100点
  • 社会・理科:各40分/各75点

合格最低点(2023年度)

  • A日程:237点
  • B日程:220点

出願時に提出書類は不要(調査書などなし)で、学力試験のみで合否が判定されます。問題は思考力・記述力を問う良問が多く、受験対策には過去問演習が有効です。

併願校パターン|チャレンジ校・標準校・安全校毎に、各入試日程を併記

サレジオ学院中学校を志望する受験生にとって、併願校選びは戦略の要となります。ここでは、サレジオ学院を基準レベルとし、レベル別に併願校の例を試験日程付きで紹介します。

チャレンジ校

学校名試験日
聖光学院2/1
栄光学園2/2
慶應中等部2/3
慶應湘南藤沢2/2
浅野2/3
渋谷教育学園渋谷③2/5

標準校

学校名試験日
サレジオ学院(A日程)2/1
サレジオ学院(B日程)2/4
鎌倉学園(算数選抜)2/1
法政大学第二中学校2/1
中央大学附属横浜中学校2/2
攻玉社中学校2/2
逗子開成中学校2/3、2/5
暁星中学校2/3
神奈川大学附属中学校2/2、2/4
青山学院横浜英和中学校2/3

安全校

学校名試験日
都市大等々力中学校(S特選)2/1
森村学園2/2
公文国際学園2/3
山手学院(後期)2/6
日本大学中学校2/5(AF入試)

併願校の選定では、入試日程の重複を避けつつ、実力と志望に応じたバランスが重要です。第一志望校合格に向けた安全策としての受験計画を立てる際に、上記のリストが参考になります。

在校生・保護者の声|「人間としての成長が実感できる」声多数

サレジオ学院中学校に通う生徒や保護者からは、学校生活の充実度や教育姿勢に対する高い満足感が多く寄せられています。単なる進学校ではなく、人間としての在り方や、信仰に基づいた内面の成長を重視する点が、他校との大きな違いとして評価されています。

在校生の声

「ときどき宗教の時間に考えるのですが、どうして人間にはほかの動物にはない能力があたえられたのでしょうか。自分なりに考えてみたところ、それは、神さまが人間にしかできないこと、たとえば愛に実行してほしいからではないかと思うのです。サレジオに入学したのも、将来は愛にしかできないことをするためだと思い、それを探します。」

保護者の声(要約)

  • 「子どもの内面的な変化が見えてきた。存在や“いのち”の尊さについて深く考える姿に感動した。」
  • 「毎日祈りやミサを通じて落ち着いた学校生活を送り、勉強にも自然と集中できている。」
  • 「自分を表現する場が多く、子どもの自己肯定感が高まってきた。」

このように、学力だけでなく、心の成長や人としての品格を養いたいと願う家庭からの支持が厚く、「本当の意味での教育をしてくれる学校」として評判を集めています。

この学校に向いている子の特徴|思慮深く内面重視の子におすすめ

サレジオ学院中学校は、学力の高さとともに、内面的な成長を重視するカトリック男子校です。そのため、以下のような特徴を持つお子様に特に適しています。

向いている子の特徴

  • 思慮深く、落ち着いた性格の子:宗教行事や静かな校風に馴染みやすく、深く考える姿勢が求められます。
  • 他者を尊重し、協調性のある子:共同生活やグループ活動、行事運営で人との関わりが重要になります。
  • 知的好奇心があり、自主的に学べる子:中高一貫で高度な内容にも挑戦する意欲が必要です。
  • 将来、社会貢献やリーダーシップを発揮したいと考える子:人格教育がその土台となります。

逆に、競争の激しさや派手な学校行事を好むタイプのお子様には、やや静かな環境に物足りなさを感じるかもしれません。しかし、誠実で本質的な教育を求める家庭には非常に相性がよい学校です。

まとめ|信・愛・理に根ざした教育で社会に貢献する人へ

サレジオ学院中学校は、「信・愛・理」を教育の柱とし、学力だけでなく人間性・倫理観・自律心を養うことを重視する男子校です。カトリックの価値観を基盤に据えながらも、現代社会で必要とされる思考力や表現力、国際感覚までも育成するバランスの取れた教育を実践しています。

通学環境や設備の充実、部活動・行事の多様性、進学実績の高さに加え、生徒や保護者からの信頼も厚く、「子どもを本当に成長させたい」と願う家庭にとって理想的な学校と言えるでしょう。

中高6年間を通じて、自ら考え、祈り、学び、他者と共に歩む力を育てるサレジオ学院。社会に貢献する人間として成長したいと願うお子様に、ぜひおすすめしたい一校です。

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