日本大学第二中学校の評判と進学実績は?大学附属の枠を超えた自由な進路と教育を紹介!

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学校の概要|附属でありながら自由な進路選択が魅力の共学校

日本大学第二中学校(通称:日大二中)は、東京都杉並区にある共学校で、日本大学の附属校のひとつです。1949年に設立され、中高一貫教育を提供しており、日本大学への推薦進学制度を活用しながら、他大学への進学も積極的に支援する自由度の高い進学校です。

「信頼のきずなで結ばれた温かい大学付属校」という教育理念のもと、学力の定着はもちろん、自分自身の将来を見据えて「目標を自ら発見し、選択する力」を育む教育を重視しています。英語や探究活動を通じて、自分の意見を持ち、他者と協働する力を身につけていく姿勢が特徴です。

また、共学であることや自由な校風も魅力で、学業・クラブ活動・行事のいずれにもバランスよく取り組める環境が整っており、生徒一人ひとりがのびのびと成長できる学校として人気を集めています。

アクセスと立地環境|杉並区の閑静な住宅街に広がる緑豊かなキャンパス

日本大学第二中学校は、東京都杉並区天沼に位置し、JR中央線・地下鉄丸ノ内線「荻窪駅」北口から徒歩15分の距離にあります。また、関東バスを利用すれば「中村橋駅」や「下井草駅」などからもアクセスが可能で、都内各地から通学しやすい立地です。

校舎は広々とした敷地内に配置され、多摩川の自然を活かしたような緑に囲まれた学園環境が魅力です。大学附属校らしいゆとりあるキャンパス設計で、都市部にありながらも落ち着いて学べる空間が広がっています。

また、周辺には住宅街や公園も多く、治安も良好。朝夕の通学路も整備されており、保護者からも安心感のある学校環境として高く評価されています。

教育方針とカリキュラム|「自ら考え選ぶ力」を育てる3期制教育

日本大学第二中学校では、「学力の向上」と「人間力の育成」を両立させることを目指し、3期制のカリキュラムを導入しています。定期的な振り返りと目標設定がしやすいスパンで学習が進むため、自分のペースで確実に成長できる仕組みとなっています。

中学段階では、国・数・英を中心とした基礎学力の徹底とともに、社会・理科などの探究的な学習も並行して行われます。特に英語教育には力が入っており、少人数制の習熟度別授業や英検対策などを通じて、4技能をバランスよく育成します。

また、理科では実験や観察を重視した授業が行われ、知識の定着だけでなく「なぜ?」を深く掘り下げる思考力が育ちます。道徳や総合学習の時間を活用したキャリア教育も充実しており、将来を見据えて「自分の道を選ぶ力」を育てるのが大きな特徴です。

中学3年からは高校の学習内容を先取りし、高1・高2での選択科目制度へとスムーズに移行できるよう設計されています。中高6年間を一貫した視点で見通せる教育方針により、将来の進路選択にも大きな強みを発揮します。

学習環境と施設設備|自習スペース・プール・購買まで完備の快適な環境

日本大学第二中学校は、大学附属校ならではの広大で機能的なキャンパスを有しており、学習にも学校生活にも適した快適な環境が整っています。

教室は冷暖房完備で、全教室に電子黒板やプロジェクターを導入するなど、ICT教育の基盤も万全。特に中学生専用の自習スペースや図書館、質問コーナーが設けられており、放課後や試験前には多くの生徒が自主的に学習する姿が見られます。

また、体育施設も充実しており、50メートルプールや人工芝のグラウンド、広々とした体育館などが完備されています。体育の授業やクラブ活動、学校行事でもフルに活用される環境です。

その他にも、購買部では軽食や文具が販売されており、必要な物を校内で手に入れることができます。学園祭や定期試験の時期には混み合うほど、生徒にとっては親しみのある場所となっています。

都内とは思えないほどの敷地と整った設備により、生徒が安心して学び、活動し、生活できる「教育の場」がしっかりと用意されています。

学校生活と行事|文化祭「銀杏祭」や海外研修など多彩な体験が可能

日本大学第二中学校では、年間を通じて多彩な学校行事が用意されており、学年ごとの成長段階に応じた体験を通して、生徒の社会性や創造性を育むことが重視されています。

代表的な行事として挙げられるのが、毎年秋に開催される文化祭「銀杏祭」です。クラス展示や舞台発表、部活動による作品展示や企画など、生徒が主役となってつくり上げる活気あふれるイベントであり、多くの来場者でにぎわいます。

体育祭や合唱コンクールなどの定番行事も充実しており、クラスや学年を超えた一体感が生まれる貴重な機会となっています。体育祭では中高合同で応援合戦が繰り広げられ、男子も女子も全力で取り組む姿が印象的です。

また、中学3年生を対象にした海外研修(英語圏)や、高校段階でのフィールドワーク・大学連携講座など、探究的な学びを広げるための体験機会も豊富に用意されています。

これらの行事は「楽しい」だけでなく、準備・運営・振り返りを通して、生徒の自主性・協調性・責任感を養う実践の場としても大切にされています。

クラブ活動|運動系・文化系ともに活発!中高合同の活動で交流も深まる

日本大学第二中学校では、中高一貫ならではの中高合同のクラブ活動が盛んに行われており、学校生活の大きな柱となっています。生徒の約8割が何らかのクラブに所属しており、文武両道を実現する環境が整っています。

運動部では、サッカー部・野球部・テニス部・バスケットボール部・バレーボール部・剣道部などがあり、公式戦での活躍や全国大会出場の実績を持つクラブもあります。日々の練習に加え、夏季合宿や対外試合などを通じて実力を高めています。

文化部もバラエティ豊かで、吹奏楽部・美術部・書道部・写真部・英語部・囲碁将棋部・科学部など、多様な興味に応える選択肢がそろっています。特に吹奏楽部や演劇部は文化祭や外部公演でも高い評価を受けており、活動の幅が広いのが特徴です。

中学1年から高校3年までの生徒が同じクラブに所属することで、縦のつながりが生まれ、自然と礼儀や責任感が育つ点も、共学校としての魅力を高めています。

週あたりの活動日数も適切に調整されており、学業とのバランスを取りながら、仲間とともに熱中できる環境がしっかりと整えられています。

進学実績と卒業後の進路|日大推薦+他大学進学の多様な選択肢が強み

日本大学第二中学校の最大の特長の一つは、日本大学への内部推薦制度が整っている点です。高校3年間で一定の成績や出席基準を満たすことで、日本大学の各学部への推薦が受けられるため、早期に進路を決定したい生徒にとって大きな安心材料となっています。

一方で、他大学進学を希望する生徒への指導体制も非常に充実しており、国公立大学や早慶上理、GMARCHなどの難関大学への現役合格者も多数輩出しています。2024年度入試では、早稲田・慶應・明治・立教・中央・法政などへ複数名が合格しており、「附属校にいながら外部進学も可能なハイブリッド型進学校」として注目を集めています。

また、推薦と一般受験の両方に対応できるよう、高2からは進路に応じた選抜クラス編成が行われ、大学入試改革を見据えた探究型学習・面接対策・小論文指導も取り入れられています。

進路指導部と各教科担当が連携しながら、生徒一人ひとりの希望進路に合わせてきめ細かなサポートを行う体制が整っており、「日大進学」も「他大受験」も、どちらも本気で目指せる学校です。

入試情報と合格の目安|2回実施の安定した出題傾向と合格点の目安

日本大学第二中学校の一般入試は、例年2月1日と2月3日の2回に分けて実施されます。どちらの回も4教科(国語・算数・社会・理科)による試験で、各教科の配点は国語・算数が100点、社会・理科が各50点の計300点満点です。

試験日合格発表手続締切日試験科目
第1回2月1日2月1日2月3日国・算・社・理
第2回2月3日2月3日2月5日国・算・社・理

出願はインターネット出願のみで、調査書などの書類提出は不要です。保護者の手続き負担が少なく、手軽に複数回出願できる点も人気の理由です。

2023年度の合格最低点は以下の通りです:

  • 第1回:男子 185点、女子 182点
  • 第2回:男子 187点、女子 181点

出題傾向は例年通して標準レベルで、過去問対策をしっかり行えば高得点も狙いやすい構成です。4教科バランス型の学力を求められるため、苦手科目を作らず安定した得点を目指すことが合格のカギとなります。

併願校パターン|共学校志望層に人気!都内共学併願戦略の中心に最適

日本大学第二中学校は、2月1日午前・2月3日午前の2回にわたって入試を実施しており、都内の共学志望者にとって非常に組みやすい併願校です。上位層の「抑え」としても、現実的な第一志望としても、戦略的な位置にある中堅共学校です。

【併願パターン①】渋渋など難関共学校を第一志望とする受験生の「抑え」として

  • 2/1:渋谷教育学園渋谷①/広尾学園①(本命)
  • 2/2:学習院①/品川女子②
  • 2/3:日本大学第二中学校②(抑え)

上位共学校を目指す受験生が、2/3の第2回を安全校として受験する現実的なプランです。第1回は本命と被るため、第2回を最大限に活かすパターンが有効です。

【併願パターン②】日大二中を本命とする中堅〜安定層向けの基本戦略

  • 2/1:日本大学第二中学校①(本命)
  • 2/2:明治学院②(やや上位)
  • 2/3:日本大学第二中学校②(安定)

第1回・第2回の両日程を活用して確実に合格を狙い、他校でチャレンジもできる非常にバランスの良い併願構成です。

【併願パターン③】日大系列の複数学園を志望する受験生向け

  • 2/1:日本大学第二中学校①
  • 2/2:日大豊山中学校②
  • 2/3:日本大学第二中学校②
  • 2/5:日本大学第一中学校②

日大附属校の内部進学制度を活かしたい受験生にとって、系列内の複数受験で合格チャンスを最大化する構成です。

このように、日大二中は2回受験・共学・立地・偏差値のバランスから、さまざまな受験戦略に柔軟に対応できる存在となっています。

在校生・保護者の声|「のびのびと学べる」「面倒見がいい」と評判

日本大学第二中学校は、在校生・卒業生・保護者からの評価が非常に安定しており、「のびのびとした共学環境」と「面倒見の良い指導体制」が高く支持されています。

在校生からは「学校が広くて過ごしやすく、クラブ活動も楽しい」「行事も本気、勉強も丁寧で、バランスよく過ごせる」「先生との距離が近く、気軽に質問できる雰囲気がある」といった声が多く聞かれます。

特に評価が高いのは、一人ひとりに合わせたきめ細かな指導です。学習面でつまずいた際には個別の補習やフォローが充実しており、「わからないを放置しない」学校文化が根付いています。

保護者からは「高校まで安心して通わせられる環境」「自立した学習姿勢が身についた」「先生方の進路指導が信頼できる」といった声があり、中高6年間を安心して任せられる学校としての信頼が厚いことがわかります。

また、共学校ならではの柔らかく開かれた雰囲気があり、「男子校・女子校に比べて自然体でいられる」「異性との関わりにも慣れており、大学進学後にも活きる」といったコメントも見られます。

この学校に向いている子の特徴|協調性・探究心・柔軟な思考をもつ子に最適

日本大学第二中学校は、附属校としての安定感を持ちながら、生徒一人ひとりの多様な進路選択を尊重する教育を行っている学校です。以下のようなタイプの子に特に向いています。

  • 協調性を持ち、周囲と協力しながら成長できる子
    共学校ならではの自然な人間関係の中で、男女を問わず協力し合う姿勢が育まれます。行事やクラブ活動でもその力が活かされます。
  • 将来の目標を模索しながら、自分の道を見つけたい子
    内部進学制度と他大学進学の両方に対応しているため、入学後に進路が変わっても柔軟に対応できます。進路指導も充実しており、「自分らしい選択」を支援してくれる学校です。
  • 探究心があり、知識を深く広く学びたい子
    英語・理科・探究学習などを通して「なぜ?」を深く掘り下げる授業が豊富に用意されており、思考力を磨きたいタイプに最適です。
  • 落ち着いた環境で6年間を丁寧に過ごしたい子
    荻窪という落ち着いた街に広がる緑豊かなキャンパスで、穏やかな環境の中、じっくりと自分の力を伸ばしたい子に向いています。

競争よりも「継続」「信頼」「自律」を大切にしたいご家庭にとって、日大二中は非常にフィットする中高一貫校といえるでしょう。

まとめ|自由と安心が両立する、附属校の枠を超えた進学校のかたち

日本大学第二中学校は、大学附属校としての安定感と、多様な進路選択を可能にする柔軟性を兼ね備えた共学校です。都内でも有数の広々とした環境の中で、生徒はのびのびと学び、クラブ活動や行事にも全力で取り組むことができます。

内部進学・外部進学の両立を前提にした進路指導、面倒見の良い教師陣、共学らしい穏やかで活気ある校風など、「将来の自分を見つけるための6年間」として理想的な環境が整っています。

競争に追われるのではなく、じっくりと自分のペースで成長したい——そんな想いを持つ受験生・保護者にとって、日大二中は「自由」と「安心」を両立した理想的な進学校といえるでしょう。

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