- 学校の概要|グローバル教育と探究型学習で注目の新興中高一貫校
- アクセスと立地環境|文京区の落ち着いた教育環境と交通利便性を両立
- 教育方針とカリキュラム|自律と共生を育む探究・国際教育が柱
- 学習環境と施設設備|ICT環境と先進的設備で最先端の学びをサポート
- 学校生活と行事|日常に探究を組み込んだ充実の6年間
- クラブ活動|自主性と挑戦を育む多彩な部活動ラインナップ
- 進学実績と卒業後の進路|国内外の難関大学を見据えた進路設計
- 入試情報と合格の目安|多様な日程と選抜方式で広く受け入れ
- 併願校パターン|本校を中心とした併願戦略の多様な選択肢
- 在校生・保護者の声|柔軟で開かれた校風と探究学習に高評価
- この学校に向いている子の特徴|探究心・柔軟性・発信力を伸ばしたい子に最適
- まとめ|未来を見据えた教育で「世界を目指す力」を育む学校
学校の概要|グローバル教育と探究型学習で注目の新興中高一貫校
広尾学園小石川中学校は、東京都文京区に位置する共学校で、世界で活躍できる人材の育成を目指す先進的な中高一貫校です。広尾学園が展開する系列校の一つであり、21世紀型スキルを重視した国際教育やICT教育を積極的に取り入れた教育方針が注目されています。
設立当初から「自律と共生」を教育理念に掲げ、生徒一人ひとりが自ら課題を発見し解決する力、そして多様な価値観の中で協働する力を育むことを重視しています。教育課程は6年間の中高一貫で、将来の大学進学やグローバルキャリアを見据えた「本科コース」「インターナショナルコース(SG/AG)」の2本柱で構成されています。
少人数制のクラス編成と、ネイティブ教員による英語教育、高校卒業後を見据えたキャリア教育など、個別最適化された学びが特色です。特に中学段階からプレゼンテーションや探究学習に力を入れ、論理的思考力・発信力をバランスよく育てていきます。
近年は受験者数も年々増加し、都内有力進学校のひとつとして高い注目を集めています。
アクセスと立地環境|文京区の落ち着いた教育環境と交通利便性を両立
広尾学園小石川中学校は、東京都文京区本駒込に位置し、閑静な住宅街と教育施設が集まる落ち着いたエリアにあります。周辺には大学や研究機関、公園なども多く、知的で安全な教育環境が整っています。
最寄り駅は都営三田線「千石駅」で、A1出口から徒歩約1分という好立地です。さらに、JR山手線「巣鴨駅」や東京メトロ南北線「本駒込駅」からもアクセス可能で、複数路線が利用できる点が通学の利便性を高めています。
通学エリアは都内全域に加え、神奈川・埼玉方面からのアクセスも良好で、広域から生徒が集まっています。都市型の立地でありながら、校舎周辺は落ち着いた雰囲気があり、学習に集中できる環境が魅力です。
教育方針とカリキュラム|自律と共生を育む探究・国際教育が柱
広尾学園小石川中学校の教育方針は、「自律と共生」の理念に基づき、生徒一人ひとりが自ら学び、他者と協働しながら成長する力を育てることにあります。社会の変化に柔軟に対応できる“自走力”と、多様な価値観を受け入れる“グローバルな視点”を兼ね備えた人材の育成を目指しています。
カリキュラムは大きく「本科コース」と「インターナショナルコース(SG:スタンダードグローバル/AG:アドバンストグローバル)」に分かれており、それぞれに応じた教育プログラムが展開されています。
本科コースでは、国語・数学・理科・社会・英語といった基礎教科を軸に、論理的思考力や記述力、表現力を高める授業が行われています。一方、インターナショナルコースでは、英語の授業時間数が多く、ネイティブ教員によるオールイングリッシュ授業や海外連携プログラムも充実。中学1年次から英語4技能(読む・聞く・書く・話す)をバランスよく育て、国際的な進路にも対応できる力を養成します。
さらに、両コース共通で実施される「探究学習」は、個人・グループでの課題研究を通じて主体性や問題解決能力を高めるプログラムです。生徒たちはテーマ設定からプレゼンテーションまでの一連のプロセスを経験し、大学進学後や社会で役立つ汎用的スキルを育てていきます。
学習環境と施設設備|ICT環境と先進的設備で最先端の学びをサポート
広尾学園小石川中学校では、生徒の主体的な学びを支えるために、ICTを活用した教育環境が整備されています。全教室に電子黒板やプロジェクターが設置されており、日常的にデジタル教材やクラウドツールを活用した授業が行われています。また、生徒一人ひとりにiPadなどの端末を配布し、調べ学習やプレゼンテーション、協働作業にも活用されています。
校舎は明るく開放的なデザインで、各階にグループワークや個別学習ができるスペースが配置され、生徒が自然と「学び合う」空間となっています。探究活動やプレゼンテーションに対応したラーニングコモンズ、多目的教室、実験室、図書室なども充実しており、学びの幅を広げる施設が整っています。
また、学校全体が無線LANに対応しており、授業外の自習や課外活動でもICTを活用した学習が可能です。施設は新しく、バリアフリー設計や安全面への配慮も行き届いているため、安心して学校生活を送ることができます。
学校生活と行事|日常に探究を組み込んだ充実の6年間
広尾学園小石川中学校では、学びと体験が密接に結びついた学校生活が展開されています。毎日のホームルームでは生徒の心のケアやキャリア教育が取り入れられ、教科学習と並行して自己理解や人間関係づくりの力を養います。
年間を通して行われる学校行事も非常に充実しており、文化祭や体育祭のほか、探究成果を発表するプレゼンテーションイベントやディスカッション大会なども開催。生徒の自主性と創造性を育む機会が豊富に設けられています。
特に探究活動に関連したフィールドワークや校外学習では、社会課題の現場に出向いて体験的に学ぶ機会が多く、リアルな問題に対する感受性や思考力が磨かれます。また、学年間の垣根を越えた縦割り交流や、クラス・コースの枠を超えたグループ活動も盛んで、異なる背景を持つ仲間と協働する経験が得られます。
このように、日常の学校生活から行事までが「学びの場」としてデザインされており、単なるイベントにとどまらない深い学習体験が実現されています。
クラブ活動|自主性と挑戦を育む多彩な部活動ラインナップ
広尾学園小石川中学校では、生徒の個性や興味を尊重したクラブ活動が活発に行われています。運動系・文化系ともに多彩な部活動が設置されており、生徒自身の希望や発案によって新たなクラブを設立することも可能です。
運動系では、バスケットボール部、サッカー部、バドミントン部などが人気で、基礎体力の向上とチームワークを大切にした活動が行われています。文化系では、科学部、英語ディベート部、吹奏楽部、美術部などがあり、それぞれの分野で大会出場や作品発表の場も設けられています。
また、SDGsや社会課題をテーマにしたボランティア系クラブ、プログラミングやAIを学ぶICT系の同好会も存在し、次世代型の興味関心に対応した選択肢が用意されています。
クラブ活動は週に数回、授業終了後の時間に行われており、学業と両立しやすいスケジュールが組まれています。仲間とともに目標を持って取り組む中で、自主性・責任感・創造力などが自然に育まれていくのが大きな魅力です。
進学実績と卒業後の進路|国内外の難関大学を見据えた進路設計
広尾学園小石川中学校は、まだ創立間もない学校ではありますが、系列校である広尾学園本校の実績とノウハウを継承し、将来の難関大学合格を見据えた進路指導が徹底されています。中高一貫の6年間を通して、生徒一人ひとりの進路希望に寄り添った個別対応が行われています。
特にインターナショナルコース(SG・AG)においては、国内大学だけでなく海外大学進学にも対応したカリキュラムが整っており、英語でのエッセイ指導、面接対策、SATやTOEFLなどの外部試験への支援も手厚く提供されています。
系列校の広尾学園本校では、東京大学、一橋大学、早慶上智、国公立医学部などの国内最難関大学に加え、UCLAやカリフォルニア大学バークレー校、ロンドン大学など海外大学への合格者も毎年多数輩出。小石川校もこれに続く実績構築が期待されています。
また、進路指導部による定期的な面談やガイダンス、OB・OGによる進路講演会も充実しており、生徒が将来を具体的に思い描きながら、計画的に学習を進められる体制が整っています。
入試情報と合格の目安|多様な日程と選抜方式で広く受け入れ
広尾学園小石川中学校の入試は、1月下旬から2月初旬にかけて複数回実施されます。2023年度は第1回から第5回までの一般入試に加え、インターナショナルAG(アドバンストグローバル)コースの特別入試(第5イン)も実施されました。
試験日と科目
一般入試①〜⑤はすべて、国語・算数(各50分)に加えて、社会・理科(各30分)の4科目型で行われます(②回のみ2科選択型も可)。インAG入試(⑤イン)は、国語・算数を英語で出題する特殊形式で、英語(50分)も含めた3科型(国語30点・算数50点・英語50点)で実施されます。
試験日程と手続き
出願はすべてインターネット出願で、受付期間は1/10~2/3(回により異なる)。合格発表は各試験翌日、手続き締切は原則2/9です。
- ①:2/1午前実施 → 合格発表2/1
- ②:2/1午後実施 → 合格発表2/1
- ③:2/2午後実施 → 合格発表2/2
- ④:2/3午後実施 → 合格発表2/3
- ⑤:2/4午後実施 → 合格発表2/4
- ⑤イン(AG):2/4午後実施 → 合格発表2/4
合格最低点(2023年度目安)
一般入試の合格ラインは非公開のものもありますが、判明している範囲では以下の通りです。
- ①:160点
- ②:115点
- ③:150点
- ④:108点
- ⑤・⑤イン:非公表
その他
調査書などの提出は不要ですが、⑤インでは最新1年間の成績表コピーの提出が求められます。面接(約10分)は⑤インのみで実施され、英語と日本語の両方による質疑応答が行われます。
併願校パターン|本校を中心とした併願戦略の多様な選択肢
広尾学園小石川中学校の受験生は、都内の中堅〜上位校との併願を多く組み合わせる傾向にあります。併願校リストでは、受験日ごとに他校との組み合わせ方が工夫されており、受験日程・学力バランスを踏まえた柔軟な戦略が可能です。
上位併願校
渋谷教育学園渋谷中学校(渋渋)や栄東(A日程)など、最難関校との併願も一定数見られます。これらはチャレンジ校として位置づけられ、学力上位層の選択肢となっています。
同等クラスの併願校
もっとも併願が多いのがこの層で、青稜中学校、青山学院中等部、広尾学園本校、攻玉社中学校などが並びます。受験日は2月1日〜3日に集中しており、広尾小石川とバランス良く日程を組む受験パターンが多く見られます。
比較的安全圏の抑え校
東洋大学京北中学校、順天中学校、細田学園中学校などが「安全校」として併願されやすく、万が一に備えたリスク分散を意識したプランに組み込まれています。
特に広尾学園小石川は、試験回数が多く柔軟な日程調整ができるため、他校との重複受験に対しても非常に相性が良い学校と言えます。上位〜安全校までうまく併願構成を整えることで、志望順位や学力帯に合わせた最適な受験戦略が立てられるのが強みです。
在校生・保護者の声|柔軟で開かれた校風と探究学習に高評価
広尾学園小石川中学校に通う生徒・保護者からは、「学校の雰囲気が自由で明るく、生徒の自主性を尊重してくれる」といった声が多く寄せられています。詰め込み型ではなく、探究型・プレゼン重視の授業スタイルが「学ぶことへの楽しさ」を引き出しているという評価も多く見られます。
また、教員との距離が近く、質問や相談がしやすい環境も好評です。特に英語や探究活動においては、生徒の意見を積極的に取り入れる柔軟な授業設計がなされており、「毎日が刺激的」「自分の将来について考える機会が多い」という在校生の声もあります。
保護者からは、「ICT環境が充実しており、時代に即した学びができている」「先生方のサポートが丁寧で、個別対応もしてもらえる」という安心感のある意見が目立ちます。受験後も手厚いフォローがあり、進路指導についても早期から丁寧に行われているとの評価もあります。
一方で、「自由な校風だからこそ、自主性や計画性がないと流されてしまう」という声も一部にあり、自ら考えて行動できる力が求められる学校であることがうかがえます。
この学校に向いている子の特徴|探究心・柔軟性・発信力を伸ばしたい子に最適
広尾学園小石川中学校は、「自ら考え、行動し、発信する力」を育てる教育方針を掲げているため、以下のようなタイプの子どもに特に向いています。
- 探究心や好奇心が旺盛な子:決められた答えを出すよりも、自分なりに問いを立て、深く掘り下げて学ぶのが好きな子にフィットします。
- 英語やグローバルな環境に興味がある子:英語教育が充実しており、ネイティブ教員や海外研修など国際的な学びに興味がある子には最適です。
- 自分の意見を持ち、発表することが好きな子:プレゼンテーションやディスカッションの機会が多く、人前で話す力を伸ばしたい子に向いています。
- 自由な校風の中で、自律的に学べる子:校則が厳しすぎず、生徒の自主性を重んじる環境のため、自分で時間を管理し、目標に向かって努力できる子に合います。
一方で、受け身型の学びに慣れている子や、明確な指示がないと行動しづらいタイプの子には、最初は戸惑う場面もあるかもしれません。とはいえ、適切なサポートの中で少しずつ成長していく姿も多く見られます。
まとめ|未来を見据えた教育で「世界を目指す力」を育む学校
広尾学園小石川中学校は、グローバル教育・ICT活用・探究学習を柱とする、21世紀型の先進的な教育を実践する中高一貫校です。自由で開かれた校風の中で、生徒一人ひとりが自らの興味・関心を深め、主体的に学ぶ力を育てています。
特に国際志向の高い家庭や、思考力・表現力を重視した教育を求めるご家庭にとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。多様なコース設計や複数回の入試日程により、学力帯や併願計画に応じた柔軟な受験が可能です。
これからの社会で求められる「正解のない問い」に挑む力、自分の道を自ら切り拓いていく力を育てたいと願うご家庭には、まさに理想的な学びの場といえます。