- 学校の概要|筑波研究学園都市に位置する、国際教育に強い共学校
- アクセスと立地環境|自然と先端研究施設が共存するつくばの好環境
- 教育方針とカリキュラム|「世界市民の育成」を掲げた探究型・選択制の学び
- 学習環境と施設設備|ICT活用やグローバル対応を支える先進的な学習空間
- 学校生活と行事|海外研修やフィールドワークも充実した多彩なイベント
- クラブ活動|約30の部活が活躍、ラグビー部や文化部も全国レベル
- 進学実績と卒業後の進路|医学部・難関大・海外大への確かな進学力
- 入試情報と合格の目安|多様な入試方式とレベル別合格目標を解説
- 併願校パターン|地域・日程に応じたチャレンジ校・標準校・安全校の例
- 在校生・保護者の声|実体験から見える茗溪学園の魅力と課題
- この学校に向いている子の特徴|自立心・探究心・グローバル志向を持つ子に最適
- まとめ|国際社会で活躍する人材を育む、茗溪学園中学校の魅力とは?
学校の概要|筑波研究学園都市に位置する、国際教育に強い共学校
茗溪学園中学校は、茨城県つくば市に位置する中高一貫・共学の私立校で、1983年に設立されました。つくばの研究機関が集まる学術都市の中心に校舎を構え、国内外の多様な生徒が集まる教育環境を整えています。
教育理念は「世界市民(World Citizen)の育成」。そのため、国際理解・探究・思考力・表現力を重視した独自カリキュラムが組まれており、帰国生や留学生も多く在籍している点が特色です。
高い進学実績とともに、生徒一人ひとりの個性と自立性を尊重した指導が行われており、国内難関大学のみならず海外大学進学にも対応できる柔軟な教育体制が整っています。
また、筑波大学附属ではないものの、筑波大学関係者との結びつきも強く、教育の質と多様性に優れた茨城県内有数の進学校として知られています。
アクセスと立地環境|自然と先端研究施設が共存するつくばの好環境
茗溪学園中学校は、茨城県つくば市稲荷前に校舎を構え、自然環境と都市機能が調和した筑波研究学園都市内に位置しています。周辺には筑波大学や国の研究機関が多数あり、学術的な雰囲気に包まれた教育環境が魅力です。
交通アクセスとしては、つくばエクスプレス(TX)「つくば駅」から自転車またはバスで通学可能。最寄りバス停からは徒歩数分の距離にあります。また、専用のスクールバスが運行されており、土浦・牛久・守谷・取手・柏方面などからも通学が可能です。
主なアクセス手段
- つくばエクスプレス「つくば駅」からバス・自転車で約10〜15分
- 各方面からのスクールバスあり(予約制)
- 保護者による送迎や自転車通学も可能
閑静な住宅地と豊かな緑に囲まれたキャンパスは、日々の学びに集中できる環境でありながら、東京圏からもアクセス可能な立地です。
教育方針とカリキュラム|「世界市民の育成」を掲げた探究型・選択制の学び
茗溪学園中学校では、建学の精神である「世界市民(World Citizen)の育成」を教育の根幹に据え、学力と人間力をバランスよく育むカリキュラムが編成されています。国際社会で活躍できる人材を目指し、自立・協働・探究・発信の4つの柱を軸にした教育が展開されています。
主な教育の特色
- 探究型学習(PBL):テーマ学習やディスカッション中心の授業で、課題発見・解決能力を育成
- 英語教育:少人数制・習熟度別授業の導入、外国人教師とのコミュニケーション機会も豊富
- 国際理解教育:海外研修、留学生受け入れ、国際交流プログラムを通じた多文化共生の体験
- ICT活用:1人1台の端末活用により、プレゼンテーション・情報収集・共同編集を実践
進路に応じた柔軟な進級システム
高校進学時には、文系・理系・医歯薬・海外大学進学など、志望に合わせたコース制を導入。個別最適化された学習支援により、医学部・難関大・海外大への進学にも対応しています。
また、中学3年生では「未来の自分を考える」キャリア教育が体系的に組み込まれ、自主的な進路選択を支える体制も整っています。
学習環境と施設設備|ICT活用やグローバル対応を支える先進的な学習空間
茗溪学園中学校は、生徒の自発的な学びを促進するために、快適で先進的な教育施設を備えています。特にICT環境の整備と、探究活動や国際交流に対応した多目的空間が特徴です。
主な施設設備
- メディアセンター:図書館機能に加え、ICT機器を活用した自主学習・情報検索が可能
- CALL教室:リスニングや英会話に特化した語学学習用の専用施設
- 理科・実験室:観察・実験を重視した理科教育のための最新設備を完備
- 食堂(カフェテリア):栄養バランスに配慮された昼食を提供。生徒間交流の場としても機能
- 多目的ホール・芸術室・音楽室:表現活動や発表の場として活用
ICT環境と学習支援
すべての生徒が1人1台のタブレット端末を活用しており、オンライン教材や共同編集アプリを用いた授業が日常的に行われています。Google Workspace for Education などのツールを導入し、クラウド上でのレポート作成・提出・フィードバックも可能です。
また、校内Wi-Fiは高速・全館対応で、家庭と連携したオンライン学習支援体制も整っています。
これらの環境により、生徒一人ひとりが自分のペースで学びを深められる教育空間が実現されています。
学校生活と行事|海外研修やフィールドワークも充実した多彩なイベント
茗溪学園中学校の学校生活は、学びと体験を結びつける多彩な行事によって彩られています。生徒たちは年間を通じて、仲間とともに挑戦し、協力し、感動を分かち合う機会を数多く持つことで、豊かな人間性と社会性を育んでいます。
主な年間行事
時期 | 行事名 | 内容 |
---|---|---|
4月 | 入学式・オリエンテーション合宿 | 新入生歓迎、友人関係や学校生活への適応を促進 |
6月上旬 | 桐創祭(文化祭) | 文化部・有志企画・クラス展示などが行われる学園最大のイベント |
6月中旬以降 | 校外学習・自然体験 | 筑波山など地域の自然を活かしたフィールドワーク |
10月 | スポーツ大会 | 中高合同で実施される運動行事。団結力を高める |
冬季 | 海外研修・語学研修 | オーストラリア・シンガポール等への短期留学プログラム |
通年 | 探究発表会・探究週間 | 課題研究の成果を発表するプレゼンテーション活動 |
グローバルな行事も充実
帰国生・留学生と一緒に行う国際理解イベントや、多文化ワークショップなども行われており、異文化理解と実践的な英語運用能力を養う機会が豊富です。
また、キャリア教育・職業体験を含むプログラムも展開されており、生徒一人ひとりが将来像を描きながら日々を過ごしています。
クラブ活動|約30の部活が活躍、ラグビー部や文化部も全国レベル
茗溪学園中学校では、「文武両道」の精神のもと、運動部・文化部ともに活発なクラブ活動が展開されています。中高合同で活動するクラブも多く、先輩・後輩の垣根を超えた学びと交流が生まれています。
主なクラブ活動の一覧(例)
運動部 | 文化部 |
---|---|
ラグビー部(全国大会常連) | 吹奏楽部 |
サッカー部 | 理科研究部 |
バスケットボール部(男女) | 演劇部 |
バレーボール部 | イラスト・アニメ部 |
剣道部 | ESS(英語)部 |
硬式テニス部 | 将棋部 |
ラグビー部の伝統と実績
茗溪学園の代名詞とも言えるラグビー部は全国大会常連であり、全国高等学校ラグビー大会(花園)への出場実績も豊富です。高校ラグビー界では屈指の強豪として知られ、厳しい練習と礼儀を重んじる指導が高く評価されています。
文化系クラブも充実
吹奏楽部や演劇部は、桐創祭での発表の場として毎年注目を集める存在。また、理科研究部や英語部(ESS)は、課外コンテストやプレゼンテーション大会への出場も盛んで、探究心・表現力・語学力の育成にもつながっています。
クラブ活動を通じて、生徒は仲間と協力する楽しさや、継続する力、自分の強みを見つける機会を得ることができます。
進学実績と卒業後の進路|医学部・難関大・海外大への確かな進学力
茗溪学園中学校から内部進学する茗溪学園高校では、国公立大学・医学部・難関私立大学・海外大学など、多様な進路実績を誇っています。6年間一貫教育の強みを活かし、高い学力と自己表現力を兼ね備えた生徒の育成を行っている点が進学成果につながっています。
主な進学実績(直近年度の例)
大学区分 | 主な合格校 |
---|---|
国公立大学 | 東京大学、筑波大学、東北大学、北海道大学、大阪大学、東京外国語大学など |
医学部医学科 | 筑波大学、千葉大学、東京医科歯科大学、自治医科大学、私立医大多数 |
私立大学 | 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治・青山・中央・法政ほか |
海外大学 | カナダ・アメリカ・オーストラリア・ヨーロッパの大学に複数名進学(IB未導入校ながら高評価) |
医学部・理系進学に強い
特に医学部進学者数は毎年安定しており、理数教育と探究活動の成果が進学先に反映されています。理系志望の生徒には早期からの進路指導と受験対策が行われ、難関理工系学部への合格実績も豊富です。
海外大学進学にも対応
海外の大学進学を希望する生徒には、エッセイ指導・TOEFL対策・推薦書の作成支援など、個別の対応が可能。IB(国際バカロレア)は導入していないものの、探究型学習・英語教育・国際交流の成果が高く評価され、海外大学への進学者も年々増加傾向にあります。
入試情報と合格の目安|多様な入試方式とレベル別合格目標を解説
茗溪学園中学校では、生徒の多様な背景に対応した複数の入試方式を用意しており、国際生向け特別選抜・推薦型・一般型などから選択が可能です。日程もAC入試・MG入試と二系統あり、併願しやすい構成になっています。
2026年度 入試スケジュール
区分 | 方式 | 日程 | 試験科目 | 対象 |
---|---|---|---|---|
AC入試 | 国際生特別選抜 | 11月15日(土) | 国・算(・英) | 帰国生・海外在住者など |
第1回 | 12月20日(土) | 国・算(推薦) | 全員対象 | |
第2回 | 1月11日(土) | 2~4科 | 全員対象 | |
第3回 | 1月24日(金) | 総合型(1科) | 追加受験希望者 | |
MG入試 | 国際生特別選抜 | 11月15日(土) | 英・日本語作文/国・算 | 帰国生・海外在住者など |
第1回 | 12月20日(土) | 国・算 | 全員対象 | |
第2回 | 1月11日(土) | 2・4科 | 全員対象 | |
第3回 | 1月24日(金) | 総合型(1科) | 追加受験希望者 |
合格の目安
- 推薦・国際選抜:得点率60〜70%以上が目安
- 第1回・第2回(4科型):得点率50〜65%程度が合格圏
- 第3回(総合型):やや高得点勝負、得点率70%前後
出願はすべてオンラインで対応しており、試験は来校型またはオンライン型(面接含む)を選択可能です。日程や受験方式に応じて柔軟に対応できる点も魅力です。
併願校パターン|地域・日程に応じたチャレンジ校・標準校・安全校の例
茗溪学園中学校は、12月〜1月下旬にかけて複数回の入試が設定されているため、埼玉・千葉・東京の広域併願パターンが組みやすい点が特徴です。特に帰国生や理系志望の生徒が、首都圏や海外系の中高一貫校と併願するケースが多く見られます。
代表的な併願パターン例(2026年度対応)
カテゴリ | 学校名 | 入試日程 |
---|---|---|
チャレンジ校 | 渋谷教育学園幕張中(1/22) 市川中(1/20) 栄東(東大特待1/12) 早稲田中(2/1) 開成中(2/1)など | 1/12〜2/3 |
標準校 | 開智中(1/10, 11, 12) 大宮開成中(1/10, 12, 14) 芝浦工大柏中(1/20, 1/27) 専修大松戸中(1/21) 東京都市大等々力(2/1)など | 1/10〜1/27 |
安全校 | 浦和ルーテル学院中(1/10〜13) 開智未来中(1/10〜15) 獨協埼玉中(1/10〜15) 城北埼玉中(1/10〜14)など | 1/10〜1/15 |
併願のポイント
- 12月20日の
第1回
入試で早期合格を狙い、1月中旬以降の併願校に備える受験戦略が有効 - AC入試・MG入試を併願することで、最大6回の受験機会が確保できる
- 帰国生や英語特化型受験者は、栄東(英語入試)やインター系中学との併願も可能
試験日や科目が柔軟に設定されている茗溪学園は、幅広い志望校の併願先として適しており、複数回のチャンスを確保できる点が保護者・受験生に高く評価されています。
在校生・保護者の声|実体験から見える茗溪学園の魅力と課題
在校生の声
- 授業にフィールドワークやディスカッションが多く取り入れられていて、とにかく学ぶことが楽しいです。海外から来た生徒や帰国生ともすぐに打ち解けられる雰囲気があります。(中学2年・女子)
- 個性や自分の考えを尊重してくれる先生が多く、「世界市民」としての考え方を日常的に身につけられていると感じます。探究活動が楽しい!(中学3年・男子)
- 英語の授業が充実していて、ネイティブの先生と話す機会も多く、自然に英語力が伸びたのが実感できます。(中学2年・女子)
保護者の声
- 「学力の向上」と「人間性の育成」の両方を大事にしてくれていると感じます。自分で考え行動する力がついてきたと実感しています。(中1保護者)
- 帰国生にも優しく、国際的な学びに理解がある学校です。進学サポート体制も手厚く、安心して子どもを任せられています。(中3保護者)
- クラブ活動や桐創祭などの行事も充実しており、勉強だけでない学校生活の楽しさがあります。通学にはスクールバスを利用できるのも便利です。(中2保護者)
寄せられる課題の声(一部)
- つくばという立地上、都心からの通学にはやや時間がかかるため、通学時間とのバランスを考慮する必要がある。
- 自由度の高い教育スタイルであるため、自律的に学べる子に向いていると感じる。
在校生・保護者からは、教育内容・国際性・進学指導・生活環境すべてにおいて高い満足度が寄せられており、特に「自分らしく学べる学校」という評価が目立ちます。
この学校に向いている子の特徴|自立心・探究心・グローバル志向を持つ子に最適
茗溪学園中学校は、単に学力だけを重視するのではなく、「自分で考え、行動し、社会に貢献する力」を育てる教育を行っています。そのため、次のような特徴を持つお子さまに特に適した環境といえます。
茗溪学園に向いている子のタイプ
- 探究心が強く、自分の興味を深く掘り下げたい子 ─ 探究学習・フィールドワーク・探究発表会などの機会が豊富
- 自分の意見を持ち、ディスカッションや表現活動が好きな子 ─ グループワークやプレゼンテーションが日常的に取り入れられている
- 異文化理解・英語に関心のある子 ─ 帰国生・留学生との共学、英語教育の充実、海外研修の機会も豊富
- 自由な校風の中で、自分らしくのびのびと成長したい子 ─ 個性を尊重する風土と、自由度の高い学習スタイルがマッチ
- 将来、医学部・理系学部・海外大学などを目指す意志がある子 ─ 医学部・難関大進学実績と、理数教育の充実に裏打ちされたサポート体制
一方で、自律的に行動できることが前提となるため、指示待ち型の学習に慣れている子には最初ややハードルを感じるかもしれません。しかし、それもまた成長の機会となるよう、丁寧なフォローが用意されています。
まとめ|国際社会で活躍する人材を育む、茗溪学園中学校の魅力とは?
茗溪学園中学校は、「世界市民の育成」という明確な教育理念のもと、探究型学習・英語教育・国際交流・進学指導の全てにおいて高いレベルの教育を実践している共学校です。
筑波研究学園都市という学術的・国際的な環境を最大限に活かし、帰国生・留学生・地域生徒が融合する多様性豊かな校風を形成。生徒たちは自由で深い学びを通して、自分らしく成長していきます。
また、ラグビー部をはじめとするクラブ活動の活発さ、桐創祭や探究発表会などの行事の充実も、生徒の人間力を育む貴重な機会となっています。さらに、医学部・難関大・海外大など幅広い進路に対応する進学実績も大きな魅力です。
「勉強も、探究も、人との出会いも本気で楽しみたい」という生徒にとって、茗溪学園中学校は最良の選択肢の一つとなるでしょう。