- 学校の概要|立教大学の付属校でありながら他大学進学にも強い埼玉の男子進学校
- アクセスと立地環境|JR新座駅・東武東上線志木駅から徒歩圏内、都内・埼玉からの通学も便利
- 教育方針とカリキュラム|PBL型学習と探究活動で“生きる力”を育てる立教型教育
- 学習環境と施設設備|図書館や情報教室など充実の学習設備と広々としたキャンパス
- 学校生活と行事|文化祭・芸術鑑賞会・英語キャンプなど充実の年間行事
- クラブ活動|中学生の9割以上が参加、体育系・文化系ともに活発
- 進学実績と卒業後の進路|立教大学推薦進学に加え、他難関大学への進学も多数
- 入試情報と合格の目安|2回実施の4科目型入試、受験者の7割以上が合格圏に
- 併願校パターン|立教新座中を軸としたチャレンジ・標準・安全校の受験プラン例
- 在校生・保護者の声|「自由で落ち着いた雰囲気」「自主性が伸ばせる」と好評
- この学校に向いている子の特徴|探究心が強く、自立的に学びたい男子に最適
- まとめ|大学付属と進学校のいいとこ取りを実現する男子中高一貫校
学校の概要|立教大学の付属校でありながら他大学進学にも強い埼玉の男子進学校
立教新座中学校は、キリスト教に基づく教育理念と自由な校風を特徴とする、埼玉県新座市に位置する男子中高一貫校です。立教学院が設置する立教大学の付属校としての強みを活かしながら、内部進学にとどまらず、東京大学・早慶上理・国公立大学などへの進学実績も豊富な点が大きな魅力です。
「自由と責任」を重んじる教育方針のもと、生徒一人ひとりが自主性を持ち、学びの探究を深める環境が整えられています。生徒の多様な進路希望に応えるために、PBL(課題解決型学習)や探究学習にも力を入れており、付属校でありながら、まるで進学校のような学習の深さと学力の伸びが得られる点も特徴です。
1948年に創立された伝統ある学校であり、中高6年間を通して男子の成長を支える環境が整っています。立教大学と同様、リベラルアーツを重視する教育が行われており、思考力・表現力・英語運用能力など、大学以降にも通じる学力が育まれます。
アクセスと立地環境|JR新座駅・東武東上線志木駅から徒歩圏内、都内・埼玉からの通学も便利
立教新座中学校は、埼玉県新座市北野一丁目に位置し、JR武蔵野線「新座駅」から徒歩約25分、東武東上線「志木駅」から徒歩約15分の場所にあります。都内からもアクセスしやすく、多くの生徒が東京都・埼玉県・千葉県など広域から通学しています。
主なアクセス方法
- 東武東上線「志木駅」より徒歩約15分
- JR武蔵野線「新座駅」より徒歩約25分
- スクールバスの運行はありませんが、最寄駅からの徒歩ルートが安全に整備されています
周辺には閑静な住宅街や公園があり、落ち着いた学習環境と通学の安全性を兼ね備えた立地です。特に志木駅周辺は飲食店や書店なども充実しており、放課後の学習や交流の場としても便利です。
教育方針とカリキュラム|PBL型学習と探究活動で“生きる力”を育てる立教型教育
立教新座中学校の教育は、キリスト教に基づく「人格の陶冶(とうや)」を理念とし、「自ら問い、自ら考え、自ら学ぶ力」を養うことを重視しています。これは立教大学のリベラルアーツ教育を背景にしたものであり、生徒の自主性や多様性を尊重する姿勢に貫かれています。
PBL(課題解決型学習)と探究学習の実践
特徴的なのは、PBL(Project Based Learning)を取り入れた探究活動です。特定の教科の枠にとらわれず、社会課題や身近な疑問を題材に調査・議論・プレゼンテーションを行うスタイルの授業が展開されています。これにより、生徒は知識を活用する力や、他者と協働する姿勢、論理的思考力を自然に身につけることができます。
英語教育の充実
英語教育にも力を入れており、中学1年から英語の「多読」や「英語キャンプ」などを通じて、実用的な英語運用能力を高めていきます。ネイティブ教員による英会話授業やプレゼンテーション指導も組み込まれており、グローバル社会に対応する力が養われます。
中高一貫ならではの6年間の系統的学び
中高一貫教育のメリットを活かし、高校の内容を先取りする発展的なカリキュラムも組まれています。また、学年が上がるにつれて個別の進路希望に応じた柔軟な選択科目も提供され、立教大学進学を前提としながらも、他大学受験への対応も視野に入れた指導が行われます。
このように、立教新座中学校のカリキュラムは、「付属校×進学校」ハイブリッド型とも言える独自のバランスを実現しています。
学習環境と施設設備|図書館や情報教室など充実の学習設備と広々としたキャンパス
立教新座中学校のキャンパスは、立教大学新座キャンパスと隣接する広大な敷地にあり、中高一貫校としては非常に恵まれた環境を誇ります。豊かな自然と落ち着いた雰囲気の中で、生徒はのびのびと学びに取り組むことができます。
図書館・情報センター
中高生専用の図書館には約8万冊の蔵書があり、学習用・探究用の資料が充実しています。自習スペースも豊富で、放課後には多くの生徒が自主学習に利用しています。また、最新のPCが配備された情報教室では、プログラミングやICTリテラシーの授業も展開され、デジタルスキル育成にも対応しています。
教室・HR棟・講堂
普通教室は明るく清潔感があり、プロジェクターや電子黒板などのICT機器も整備されています。加えて、学年ごとのホームルーム棟や、700人以上を収容できる講堂も備わっており、校内行事や講演会、プレゼンテーション活動に活用されています。
理科室・美術室・音楽室などの特別教室
- 本格的な実験器具を備えた理科室(物理・化学・生物)
- 個人制作から共同制作まで対応する美術室・工芸室
- 防音設備が整った音楽室・練習室(合唱コンクールの練習にも使用)
運動施設
人工芝のグラウンドや、体育館・武道場・トレーニングルームなど、体育系クラブ活動にも十分な施設が整っています。屋外テニスコートやプールもあり、心身の健やかな発達をサポートする設備が充実しています。
また、Wi-Fi環境も整備されており、生徒が個人端末を活用しながら学ぶことができるのも立教新座ならではの特長です。
学校生活と行事|文化祭・芸術鑑賞会・英語キャンプなど充実の年間行事
立教新座中学校では、学びと体験が連動した年間行事が数多く行われています。日々の授業に加えて、芸術・文化・国際理解・奉仕活動など、心を豊かにする行事が全学年を通じて設定されており、全人格的な成長を促します。
主な学校行事(年間例)
時期 | 行事名 | 概要 |
---|---|---|
6月 | 英語キャンプ | 校外施設での英語集中プログラム。ネイティブ講師との交流を通じて実践力を養成 |
10月 | 文化祭(St.Paul’s Festival:SPF) | 生徒主体の企画・運営。展示・舞台・体験型ブースなど多彩な催しで地域にも開放 |
10月 | 芸術鑑賞会 | 毎年テーマを変え、演劇・音楽・古典芸能などを鑑賞。芸術文化への理解を深める |
12月 | クリスマス礼拝 | キリスト教学校ならではの静謐な行事。心の教育の一環として大切にされる |
3月 | 研修旅行 | 中学3年生対象。関西方面を中心に歴史・文化・自然を学ぶ修学旅行 |
日常の学校生活
校則は比較的自由でありながら、生徒の自主性と責任を育む校風が根付いています。制服はありますが着用義務は緩やかで、生徒の判断を尊重する方針がとられています。また、朝の礼拝や週1回のチャペルタイムなど、キリスト教精神を基盤にした静かな時間も設けられています。
委員会活動や生徒会も活発で、行事や校内制度の改善提案などに生徒が主体的に関わる機会も多くあります。
クラブ活動|中学生の9割以上が参加、体育系・文化系ともに活発
立教新座中学校では、クラブ活動が学校生活の大きな柱の一つとなっています。中学生の約9割以上が何らかのクラブに所属しており、学年・学科を超えた交流や、主体性・協働性の育成に大きく寄与しています。
主なクラブ活動一覧
体育系クラブ | 文化系クラブ |
---|---|
サッカー部 | 鉄道研究部 |
野球部 | 囲碁・将棋部 |
テニス部(硬式・軟式) | 吹奏楽部 |
バスケットボール部 | 文芸部 |
卓球部 | 自然科学部 |
剣道部 | 美術部 |
柔道部 | 英語部(ESS) |
活動の特色
クラブ活動は週2~3日のペースで行われており、勉強と両立できるよう配慮された運営がされています。中学・高校の合同チームで活動しているクラブも多く、上級生からの刺激を受けながら、長期的な目標に向けて努力する環境が整っています。
また、文化系クラブにおいては、文化祭(St.Paul’s Festival)での発表を目標に日々活動しており、発表・表現の機会も豊富です。どのクラブも自主的な運営が尊重されており、生徒の主体性が育つ場として機能しています。
進学実績と卒業後の進路|立教大学推薦進学に加え、他難関大学への進学も多数
立教新座中学校は立教大学の付属校として、希望すれば多くの生徒がそのまま内部推薦により立教大学へ進学できます。内部進学の枠は十分に確保されており、成績基準と面談によって決定される制度が整っています。
一方で、立教大学以外の大学を目指す「外部進学志望者」への指導体制も万全です。放課後補習・外部模試・進路面談などのサポートが用意されており、東大・京大・早慶上理・国公立大・医学部などへの進学実績も年々増加しています。
立教大学への推薦進学
- 内部進学者数は毎年高等部卒業生の7~8割前後
- 推薦可能な学部:文学部・経済学部・法学部・社会学部・理学部など多岐にわたる
- 立教池袋・立教女学院とあわせた「立教学院枠」が用意されている
立教大学以外の進学実績(高等部)※近年の主な合格例
- 国公立大学:東京大学、東京工業大学、筑波大学、千葉大学、埼玉大学など
- 私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治・青山・立教・中央・法政
- 医学部医学科:自治医科大学、埼玉医科大学など(推薦・一般ともに)
このように、立教新座は大学付属校としての安定感と、進学校としての進路選択の自由を両立しており、生徒一人ひとりの目標に合わせた進学支援が受けられるのが大きな特徴です。
入試情報と合格の目安|2回実施の4科目型入試、受験者の7割以上が合格圏に
立教新座中学校の入試は、一般入試が2回実施されるほか、帰国児童入試も設定されています。いずれも4教科型(国語・算数・理科・社会)での選抜であり、バランスのよい学力が求められます。
2026年度 一般入試概要
試験区分 | 実施日 | 募集定員 | 試験科目 | 合格発表 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 1月25日(日) | 約100名 | 国語・算数・理科・社会 | 1月26日(月)15:00 |
第2回 | 2月3日(火) | 約40名 | 国語・算数・理科・社会 | 2月3日(火)21:00 |
帰国児童入試
- 実施日:1月25日(日)
- 試験科目:国語・算数+面接(本人のみ)
- 合格発表:1月26日(月)15:00
- 対象:海外滞在経験を持つ男子児童(要件あり)
合格の目安
過去のデータによれば、4教科での合格者平均点は約60~65%前後。バランス重視の傾向が強く、苦手科目があっても他教科で補える構成です。また、国語・算数がやや配点比重高めの傾向があるため、ここで得点できると有利です。
例年、出願者数は第1回で約1,700人前後、第2回で約700人前後と競争率は高めながらも、合格者の層は広く、偏差値50台後半〜60台前半が合格ボーダーゾーンとされています。
また、入試当日の答案による評価が重視されており、面接・内申書の加点などはありません(※帰国児童入試を除く)。
併願校パターン|立教新座中を軸としたチャレンジ・標準・安全校の受験プラン例
立教新座中学校の入試日は第1回が1月25日(日)、第2回が2月3日(火)と、埼玉・千葉の中堅〜上位校の受験後や、2月1日の東京・神奈川の本番入試との併願がしやすい日程となっています。そのため、難関校との併願や、安全校確保の組み合わせとして非常に人気があります。
併願例(2026年度のスケジュールをもとに)
分類 | 学校名 | 入試日 | 補足 |
---|---|---|---|
チャレンジ校 | 渋谷教育学園幕張中、栄東(東大選抜)、開成中などの御三家 | 1/22, 1/12, 2/1 | 難関国私立。立教新座の前後で挑戦可能 |
標準校 | 開智中、市川中、芝浦工業大学柏中、専修大学松戸中 | 1/20〜1/25 | 立教新座との相性がよく、併願者多数 |
安全校 | 浦和明の星男子部(仮)、獨協埼玉、城北埼玉、開智未来 | 1/10〜1/20 | 得点調整に余裕を持たせやすい学校群 |
また、2月3日の第2回入試は2月1日の都内・神奈川難関校で不本意な結果となった場合の“リベンジ受験枠”としても人気があります。受験生の多くが1月中旬~2月上旬にかけて4〜6校程度を併願しており、立教新座中はその中核に据えられることが多いです。
日程別の戦略ポイント
- 1/10〜1/20:埼玉・千葉の中堅校で実力確認
- 1/25:立教新座第1回本番
- 2/1:都内・神奈川の御三家や難関校(海城・芝・早稲田など)を受験
- 2/3:立教新座第2回または補欠的な位置づけで出願
在校生・保護者の声|「自由で落ち着いた雰囲気」「自主性が伸ばせる」と好評
在校生の声
「校則に縛られすぎない自由な環境の中で、自分らしく学べるのが立教新座の魅力です。クラブ活動にも積極的に参加できるし、先生との距離も近くて質問しやすい雰囲気です。PBLの授業ではグループでディスカッションする機会が多く、プレゼン力や考える力が自然と身につきます。」(中2男子)
「一人ひとりの個性を尊重してくれるので、周囲と比較されるストレスが少ないです。行事も多くて楽しいし、学ぶときはしっかり学ぶ、メリハリのある学校生活が送れています。」(中3男子)
保護者の声
「入学前は『自由すぎるのでは?』と少し不安もありましたが、実際には先生方がしっかり生徒を見守りつつ、成長を促してくれる絶妙な距離感があり安心しました。本人も自発的に勉強に取り組むようになり、良い意味で“放任”されて育っている感じがします。」(中2保護者)
「立教大学に進学できる環境があることも魅力ですが、それだけでなく他大学を目指すための指導や支援も手厚いと感じています。通学はやや距離がありますが、それを補って余りある学校環境だと思います。」(中3保護者)
これらの声からも、立教新座中学校が自主性と知的好奇心を育む校風を重視していることがうかがえます。
この学校に向いている子の特徴|探究心が強く、自立的に学びたい男子に最適
立教新座中学校は、「付属校でありながら進学校としての顔も持つ」というハイブリッドな特色を活かし、自分の目標に向かって柔軟に進路を描きたいタイプの生徒に非常に向いています。
このようなタイプの男子生徒におすすめ
- 自分のペースで学びたい:自由な校風の中で、自発的に学習に取り組める子
- 好奇心や探究心が強い:PBLや探究活動で思考力・表現力を伸ばしたい子
- 大学付属の安心感を持ちつつも他大学も視野に入れたい:進路の選択肢を広く持ちたい子
- のびのびとした男子校生活を送りたい:型にはまらない個性を発揮したいタイプ
- 英語やICTなど21世紀型スキルを伸ばしたい:グローバル・ICT教育に関心のある子
一方で、厳格な校則や詰め込み型の指導を好むタイプにとっては、やや物足りなさを感じることもあるかもしれません。自由と責任のバランスを自分で考えながら行動できる子にとっては、最高の学び舎となるでしょう。
まとめ|大学付属と進学校のいいとこ取りを実現する男子中高一貫校
立教新座中学校は、立教大学の付属校としての安定した進学環境を提供しつつ、難関大学を目指す生徒にも十分な学習機会と指導体制を整えた、ハイブリッド型の男子中高一貫校です。
自由で落ち着いた校風の中、生徒一人ひとりが自主性と探究心を育みながら、自分の将来を主体的に選択できる環境が整っており、学校生活・クラブ活動・探究活動などを通じて人間的な成長も期待できる点が大きな魅力です。
「内部進学の安心感」と「進学校としての実力」を兼ね備えた立教新座中学校は、多様な進路希望を持つ男子生徒とそのご家庭にとって、有力な選択肢となるでしょう。