- 学校の概要|アクティブラーニングと高い進学実績を誇る埼玉の共学校
- アクセスと立地環境|JR東大宮駅から徒歩8分、利便性と環境のバランス良好
- 教育方針とカリキュラム|「未来を切り拓く力」を育てる多層的クラス編成とAL型授業
- 学習環境と施設設備|ICT完備・充実した自習スペース・専門教室がそろう校舎
- 学校生活と行事|探究・研究・表現を重視した活発な学校生活
- クラブ活動|クイズ研究会・吹奏楽・水泳など240超の多彩な部活動
- 進学実績と卒業後の進路|東大・国公立・医学部にも強い圧倒的な進学力
- 入試情報と合格の目安|複数日程と実力別クラスで幅広い受験生に対応
- 併願校パターン|埼玉入試を軸に首都圏上位校との併願が一般的
- 在校生・保護者の声|「面倒見が良い」「自立心が育つ」との評価多数
- この学校に向いている子の特徴|自ら学び、挑戦を楽しめる意欲的なタイプに最適
- まとめ|学力・人格・進路の三位一体教育で未来を拓く栄東中学校
学校の概要|アクティブラーニングと高い進学実績を誇る埼玉の共学校
栄東中学校は、埼玉県さいたま市見沼区にある共学校で、全国有数の進学校として知られています。偏差値は男女ともに高水準で、埼玉御三家(栄東・開智・浦和明の星)にも数えられます。
最大の特徴は、「アクティブ・ラーニング(AL)」型の教育に力を入れている点です。知識を詰め込むのではなく、自ら課題を設定・解決していく主体的な学びが重視されており、表現力・論理的思考力・協働力の育成に力を入れています。
また、中高一貫で学力別クラス編成(東大クラス・難関大クラスなど)を導入し、生徒一人ひとりのレベルに合わせたきめ細かな指導が行われています。東大・京大・国公立大医学部などへの進学実績も非常に高く、全国から注目される存在です。
「知る・探る・究める」という教育理念のもと、知的探究心と社会で通用する力を育てる学びを追求している学校です。
アクセスと立地環境|JR東大宮駅から徒歩8分、利便性と環境のバランス良好
栄東中学校は、JR宇都宮線(東北本線)の「東大宮駅」から徒歩約8分という好立地に位置しています。首都圏全体からアクセスしやすく、埼玉県内はもちろん、東京都・千葉県・茨城県から通学する生徒も多く在籍しています。
駅から学校までは平坦な道が続いており、通学路も比較的安全で、生活環境の整った住宅地の中に校舎が立地しています。周辺にはコンビニやバス路線もあり、交通・生活両面での利便性に優れた環境です。
また、駅近でありながらも学校敷地は広く、緑も多く落ち着いた雰囲気が漂っており、都心の喧騒から離れた学習に適した空間が整っています。
主な通学エリアと交通アクセス例
- 大宮駅から東大宮駅まで電車で約7分
- 上野駅から乗り換えなしで約35分
- 千葉・東京・神奈川エリアからも通学可能
首都圏の広い地域からの通学に対応できるため、多様な背景を持つ生徒が集まり、刺激的な学びの場が形成されています。
教育方針とカリキュラム|「未来を切り拓く力」を育てる多層的クラス編成とAL型授業
栄東中学校は、「知性と品格を備えた人間の育成」を教育理念に掲げ、社会で自立して活躍できる人材の育成を目指しています。その実現のため、以下のような多角的な教育方針とカリキュラムを導入しています。
学力別クラス編成による最適化された学習環境
入学後は学力に応じて以下のようなクラス編成が行われ、生徒一人ひとりのレベルに合わせた指導が行われます。
- 東大特待クラス(Tクラス):最難関大学合格を見据えた高度な学習指導
- 難関大クラス(Aクラス):国公立・早慶・医学部を視野に入れた応用力養成
- 標準クラス:個々の到達度に応じた丁寧な学び
クラスは定期的に見直され、努力次第で上位クラスに移動可能な柔軟性も魅力です。
アクティブ・ラーニングを中心とした授業スタイル
一方通行の講義形式ではなく、生徒同士の対話・討論・プレゼンテーションを取り入れたアクティブ・ラーニング(AL)型授業が多く行われています。これにより、
- 問題解決能力
- 論理的思考力
- 発信力・表現力
など、大学入試や将来の社会に必要なスキルを中学生のうちから磨いていきます。
独自の「研究・表現」カリキュラム
中学3年次には、「研究・表現」というオリジナルの授業で、課題設定・情報収集・分析・発表までの一連の探究学習を経験します。総合型選抜入試や将来の探究活動への素地としても大いに役立ちます。
このように栄東中学校は、知識とともに21世紀型スキルを育む教育を実践しており、生徒の個性や可能性を引き出す仕組みが整っています。
学習環境と施設設備|ICT完備・充実した自習スペース・専門教室がそろう校舎
栄東中学校は、生徒の自主性と探究心を支える学習環境づくりにも注力しており、学びに最適な校舎・設備が整っています。
ICT環境の整備とデジタル学習
すべての教室に電子黒板やプロジェクターが完備されており、ICTを活用した視覚的で分かりやすい授業が日常的に行われています。また、生徒には個別端末の配布や、学習支援ツール「Classi」などを通じて、家庭学習や課題の管理もオンラインで対応できる体制が整っています。
自主学習・探究活動を支える施設
- 学習センター(自習室):静かで集中できる空間。放課後や休日にも開放
- 探究ラボ:ALや研究・表現の授業に対応する可動式空間
- 進路指導室・面談室:キャリア支援や進学相談の拠点
その他の主要施設
- 理科実験室・音楽室・美術室などの専門教室も充実
- 食堂:温かいランチ提供あり。栄養バランスに配慮したメニュー構成
- 体育館・武道場・プール・グラウンド:中高で共有し、運動部活動も活発
また、2020年代以降に順次リニューアルが進んでおり、清潔感と機能性を兼ね備えた校舎デザインも魅力の一つです。
このような環境の中で、生徒たちは「いつでも・どこでも・誰とでも学べる」学習空間を活用しながら、自主性と探究心を育んでいます。
学校生活と行事|探究・研究・表現を重視した活発な学校生活
栄東中学校では、学びを日常の中で実感できる学校生活が送れるよう、年間を通じて多様な行事・活動が用意されています。特に、探究心・発信力・社会性を育てる「研究・表現」の体験型学びが特徴です。
代表的な年間行事
時期 | 主な行事 |
---|---|
4月 | 入学式・オリエンテーション合宿(1年) |
6月 | 校外学習・芸術鑑賞会 |
9月 | 体育祭 |
10月 | 文化祭(栄東祭) |
12月 | 研究・表現発表会(中3) |
2月〜3月 | 海外研修(希望制)・修了式 |
文化祭「栄東祭」
秋に開催される文化祭「栄東祭」は、学年やクラスごとの発表・展示・パフォーマンスが行われ、生徒たちの創造力と協働性が発揮される一大イベントです。保護者や地域住民の来校も多く、学校の雰囲気を肌で感じられる貴重な機会となっています。
「研究・表現」活動
中学3年では年間を通じて課題探究を進め、12月にその成果を発表する「研究・表現発表会」を実施。テーマ設定から資料収集・プレゼンまでを一人で完結させるこの取り組みは、他校にはない特色です。
このような行事を通じて、生徒たちは単なる知識ではなく、実社会で役立つ「人間力」を身につけていきます。
クラブ活動|クイズ研究会・吹奏楽・水泳など240超の多彩な部活動
栄東中学校では、学力の育成と同じくらい課外活動の充実にも力を注いでおり、中高合わせて240以上の部活動・同好会が存在します。生徒は原則として1つ以上の部活動に所属し、仲間との協働や体験を通じて人間力を養います。
主な文化系クラブ
- クイズ研究会:全国大会出場実績あり。知識とスピードを競い合う人気クラブ
- 吹奏楽部:演奏会やコンテストにも出場。技術と表現力を高める活動
- 科学部:実験・研究活動に取り組み、外部発表も積極的に行う
- 文芸部、将棋部、美術部、書道部、演劇部など
主な運動系クラブ
- 水泳部:県大会や全国大会にも出場する競技レベルの高さが特徴
- 剣道部・柔道部:中高一貫ならではの厳しさと礼節を重んじた稽古
- サッカー部、テニス部、卓球部、バスケットボール部、陸上部 など
特徴と方針
どの部活動でも、「主体性」「継続力」「協調性」といった非認知能力の育成が重視されています。活動は放課後中心でありながら、学業との両立を前提としているため、過度な拘束もなくバランスの良い学校生活を送ることができます。
また、学外大会やコンクールへの参加を通じて、達成感と自信を育む体験ができるのも、栄東ならではの特色です。
進学実績と卒業後の進路|東大・国公立・医学部にも強い圧倒的な進学力
栄東中学校は、中高一貫教育の成果として全国トップレベルの進学実績を誇ります。特に、国公立大学・難関私立大学・医学部への合格者数が非常に多いことが注目されています。
2024年度大学合格実績(栄東高校卒業生)
- 東京大学:38名
- 京都大学:13名
- 国公立大学医学部:41名
- 早稲田大学:約250名
- 慶應義塾大学:約150名
- 東京理科大学・明治・上智・中央・法政なども多数
※上記はいずれも内部進学+外部受験による実績の合算ですが、中高一貫生の占める割合が年々増加傾向にあります。
進路指導とサポート体制
栄東では中1から進路意識を持たせる指導を実施。以下のような支援が用意されています:
- キャリア講演会や大学見学会の実施
- 進路指導部による定期面談・個別相談
- 卒業生による合格体験発表・ゼミ
多様な進路選択の実現
進学先は理系が多いものの、文系難関大学・芸術系・海外大学など、多様な進路が実現されています。特に近年は、総合型選抜(旧AO)・推薦入試対策にも力を入れており、探究・表現教育がそのまま進路実現に活かされています。
このように、栄東中学校は「進路のための学力」だけでなく「進路を自ら選び取る力」を育む教育を実践しており、保護者からの信頼も厚い進学校です。
入試情報と合格の目安|複数日程と実力別クラスで幅広い受験生に対応
栄東中学校では、複数回にわたる入試日程と、学力別のクラス設定により、様々なレベルの受験生が挑戦しやすい入試体制を整えています。特に、東大クラス・難関大クラス・東大特待クラスの区分が明確で、入試成績に応じた入学後のコース振り分けが行われます。
2025年度 一般入試日程(予定)
試験名 | 日程 | 募集 | 試験科目 | 会場 |
---|---|---|---|---|
I入試(東大・難関大) | 1月10日(金) | 東大クラス特待・東大クラス・難関大クラス | 4教科(国・算・社・理 各100点) | 複数会場(栄東中・埼玉栄・成徳・開智) |
II入試(難関大) | 1月11日(土) | 難関大クラス | 4教科(国・算・社・理 各100点) | 同上 |
東大特待(4科型/算数1科型) | 1月12日(日) | 特待生30名(3年・1年) | 4科:国150・算150・社75・理75/算数1科:150×2 | 栄東中学校 |
III入試(東大・難関大) | 1月16日(木) | 東大クラス特待・東大・難関大クラス | 4教科(国・算・社・理) | 栄東中学校 |
帰国生入試
- II期:1月11日(土)
- III期:1月16日(木)
英語または国語+算数+面接による選考(選択式)
合格の目安
最新年度の合格者平均点・合格最低点は以下のとおりです(2024年度例)。
- 男子 I入試 合格の目安:偏差値 68~72
- 女子 I入試 合格の目安:偏差値 68~72
- II・III入試:やや低めの設定で受験しやすい傾向あり
また、複数回受験による加点制度(例:2回目以降+10点)や、上位合格者への特待制度も整っており、受験チャンスが広がる設計となっています。
自分の実力と目的に応じて日程や方式を選べる柔軟な入試体系は、首都圏でも屈指の受験環境といえるでしょう。
併願校パターン|埼玉入試を軸に首都圏上位校との併願が一般的
栄東中学校は、1月前半の埼玉入試における人気校であり、複数日程が設けられていることから、首都圏受験生の併願戦略の中心として位置付けられています。
特にI・II・III入試(1/10・11・16)は、それぞれ日程を分けて受験できるため、以下のような併願スケジュールを組む受験生が多く見られます。
代表的な併願スケジュール例
レベル | 日程 | 併願校例 |
---|---|---|
チャレンジ校 | 2/1~ | 開成、筑駒、麻布、渋谷教育学園幕張、早稲田、慶應中等部、豊島岡女子など |
標準校 | 1/20~1/31 | 東邦大東邦、立教新座、市川、専修大学松戸、芝浦工業大学柏、浦和明けの星、淑徳与野 など |
安全校 | 1/10~1/16 | 大宮開成、開智、獨協埼玉、城北埼玉、浦和ルーテル、開智未来 など |
栄東の併願の位置づけ
- 1月前半の受験経験を積む「腕試し」校として位置づけるケース
- 特待合格を狙い、本命校の滑り止めとして確保
- 実力相応校・第一志望校として複数回受験するパターン
特にI~III入試の3回受験によって加点制度が働くため、複数回出願する受験生が多数います。また、1月校としてのポジションに加えて、実質的な第一志望校として栄東特待を本気で狙う受験生も年々増加傾向にあります。
このように、入試日程の柔軟性と合格の選択肢の広さから、栄東中学校は首都圏受験スケジュールにおける戦略的な要所となっています。
在校生・保護者の声|「面倒見が良い」「自立心が育つ」との評価多数
栄東中学校では、実際に通っている生徒や保護者からの満足度が非常に高く、特に次のような声が多く聞かれます。
在校生の声
- 「勉強や部活動の環境・設備がとても充実していて、自分次第でどんどん成長できる学校です」
- 「中2の時に書いた『20年後の履歴書』が将来を考えるきっかけになった」
- 「英語の授業でネイティブの先生がいて、自然と英語力が伸びた」
保護者の声
- 「先生方の面倒見が良く、個別面談や進路相談も親身に対応してもらえる」
- 「生徒一人ひとりに合った学びが用意されており、特にアクティブラーニングや研究発表は家庭でも話題になる」
- 「課題の量は多めだが、学ぶことに前向きな雰囲気があり安心して預けられる」
このように、学力だけでなく、生徒の内面の成長や将来への視野を広げてくれる教育に対して、非常に高い評価が寄せられています。
「通わせてよかった」「成長が目に見えてわかる」といった感想が多く、中高6年間を安心して任せられる学校として、保護者からも信頼を集めています。
この学校に向いている子の特徴|自ら学び、挑戦を楽しめる意欲的なタイプに最適
栄東中学校は、単に学力を伸ばすだけでなく、「主体的に考え、行動する力」を育む教育を重視しているため、次のようなタイプの子に特に向いています。
栄東中学校に合う子の特徴
- 知的好奇心が強く、新しい知識や課題に積極的に取り組める子
- プレゼンや討論などのアクティブな学びを楽しめる子
- 将来の目標に向けて、計画的に努力を続けられる子
- 中学受験後も高い学習意欲を維持し続けられる子
向いていない可能性があるタイプ
- 指示待ちタイプで、自分から動くことが苦手な子
- 学習以外の活動(行事・部活など)にあまり興味が持てない子
- 多量の課題や複数教科の両立にストレスを感じやすい子
もちろん、これらはあくまで傾向であり、6年間の成長過程で変化する可能性も大いにあります。ただし、「学ぶことが楽しい」「将来に向けてチャレンジしたい」という前向きな気持ちを持った生徒には、最適な環境が整った学校といえるでしょう。
まとめ|学力・人格・進路の三位一体教育で未来を拓く栄東中学校
栄東中学校は、難関大学合格を多数輩出する高い学力水準と、生徒一人ひとりの自立心と表現力を育てる教育体制を兼ね備えた、まさに“21世紀型教育”を実践する中高一貫校です。
アクティブ・ラーニングを中心に据えた授業、豊富な行事や探究活動、240を超える多彩な部活動など、生徒が主役となる6年間が用意されています。
また、入試制度は多様で受験機会も豊富に用意されており、学力に応じた柔軟な進路選択が可能です。
首都圏屈指の進学実績に裏打ちされた確かな教育力と、生徒の可能性を引き出す先進的な学びの姿勢。
「真に学ぶ力」を育てたいと願うご家庭にとって、栄東中学校は極めて有力な選択肢のひとつとなることでしょう。