- 学校の概要|カトリック精神に根ざした埼玉女子御三家のひとつ
- アクセスと立地環境|東浦和駅から徒歩8分、緑豊かな住宅地に立地
- 教育方針とカリキュラム|「本物の自分をめざす」6か年一貫の女子教育
- 学習環境と施設設備|自習スペース・図書館・食堂など整った学習支援体制
- 学校生活と行事|宗教行事や林間学校を通じて心と体を育む
- クラブ活動|学業との両立を重視した多彩な部活動が魅力
- 進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私大への合格実績が豊富
- 入試情報と合格の目安|2026年度の募集概要と偏差値・倍率の目安を解説
- 併願校パターン|埼玉受験を軸に都内・千葉の上位女子校と組み合わせる戦略
- 在校生・保護者の声|「明の星らしさ」に満足するリアルな体験談
- この学校に向いている子の特徴|まじめで内面を大切にする子にぴったりの環境
- まとめ|学力と人間性を磨ける、信頼と実績の女子進学校
学校の概要|カトリック精神に根ざした埼玉女子御三家のひとつ
浦和明の星女子中学校は、2003年に開校されたカトリック系の女子中高一貫校で、埼玉県内の女子進学校として非常に高い評価を受けており、栄東女子部・淑徳与野と並ぶ「埼玉女子御三家」の一角として知られています。
校訓は「Be your best and truest self.」=“本物の自分をめざす”。この理念のもと、生徒一人ひとりが内面の成長と学力の向上を両立しながら6年間を過ごします。カトリックの教えに基づく人格教育と、確かな学力形成の両面から手厚いサポートが提供されます。
中学の募集定員は1学年約175名で、近年も高い人気を誇り、ほぼ全員が内部進学で高校に進みます(進学率約97%)。高校卒業時には国公立大学や早慶上理などの難関大学への合格実績も豊富で、進学力と人間力をバランスよく育てる女子進学校として多くの受験生・保護者に支持されています。
アクセスと立地環境|東浦和駅から徒歩8分、緑豊かな住宅地に立地
浦和明の星女子中学校は、JR武蔵野線「東浦和駅」から徒歩約8分という非常に利便性の高い場所にあります。駅からは歩道が整備されており、朝の通学時も安心して通える環境です。
通学エリアとアクセスの特徴
- 武蔵野線沿線(府中本町〜南越谷)からの通学がしやすい
- 京浜東北線・埼京線・宇都宮線・高崎線との乗換で、都内・神奈川・群馬からの通学者も多数
- スクールバスはなしだが、交通の便がよく公共交通機関で通いやすい
周辺環境
学校周辺は静かな住宅地で、緑も多く落ち着いた雰囲気があります。徒歩圏内に公園や図書館、医療施設なども整っており、安全で教育に適した立地と言えるでしょう。
教育方針とカリキュラム|「本物の自分をめざす」6か年一貫の女子教育
浦和明の星女子中学校は、カトリックの教えに基づいた「人格形成」と「学力の確かな定着」を両立させることを重視しています。教育理念である「Be your best and truest self(本物の自分をめざす)」を実現するために、6年間を見通した独自のカリキュラムが組まれています。
教育の柱
- 宗教教育:キリスト教倫理に基づき、毎朝の礼拝や宗教の授業で心の成長を育む
- 基礎学力の徹底:中学3年間で主要科目の基盤を固め、高校で応用力・発展力を育てる
- 探究的な学び:中3からは「課題研究」などで論理的思考力と表現力を養成
英語・数学に強い系統的カリキュラム
英語は少人数分割制・ネイティブ教員との連携によって、コミュニケーション力と文法理解を両立。数学も習熟度別授業を導入し、個々の理解度に応じた指導が徹底されています。
その他の特色ある取り組み
- 高2で実施される「キリスト教研修旅行(長崎など)」による平和・命の学び
- 作文・スピーチ・探究プレゼンなど言語表現力を重視した教育
- ICT活用(タブレットやオンライン課題)も段階的に導入中
このように、心・知・体のバランスが取れた教育体制のもと、生徒一人ひとりが「本物の自分」に近づくための土台を6年間かけて築いていきます。
学習環境と施設設備|自習スペース・図書館・食堂など整った学習支援体制
浦和明の星女子中学校は、生徒が快適に学習・生活できるよう設計された校舎と、学びを支える多彩な施設を備えています。中高一貫校として6年間を見据えた空間づくりがなされており、生徒の自主性と集中力を高める環境が整っています。
主な学習施設
- 図書館:蔵書数は約2万冊以上。自習スペースも併設され、放課後利用も可能
- 自習室・スタディホール:朝や放課後に静かに学べる空間。テスト前には多くの生徒が活用
- ICT教室:タブレットやPCを活用した探究型授業も導入
生活と交流を支える施設
- カフェテリア(食堂):栄養バランスの取れた温かい昼食を提供。女子生徒に人気
- 聖堂(チャペル):宗教行事や朝礼拝が行われる心のよりどころ
- 多目的ホール・講堂:行事や講演会、学年集会などで使用
安心・安全の取り組み
全館冷暖房完備で年間を通じて快適に学習できるほか、校内の清潔さや美しさも保たれており、落ち着いて学びに集中できる雰囲気が特徴です。防犯カメラやセキュリティゲートも設置され、安心して6年間を過ごすことができます。
学校生活と行事|宗教行事や林間学校を通じて心と体を育む
浦和明の星女子中学校では、カトリック精神に基づいた宗教行事をはじめ、学年ごとの宿泊行事や文化・体育イベントなど、生徒の心と身体を育てる行事が豊富に用意されています。どの行事も、生徒が主体的に関わることができる構成となっており、協調性や表現力、自立心を養う機会となっています。
主な年間行事
- 入学式・始業式・終業式:祈りをもって1年の節目を大切に
- 創立記念ミサ・クリスマスミサ:カトリック校らしい厳かな行事
- 林間学校・臨海学校(中1・中2):自然体験と集団行動を通じた人間的成長
- 文化祭「明の星祭」:展示やステージ発表、英語劇など生徒主体のイベント
- 体育祭:応援合戦や団体競技を通じて学年間の交流を深める
- 球技大会・合唱コンクール:クラスの団結力を高める恒例行事
日常生活の特徴
朝の礼拝から始まる一日は、静かな心で学びに向かう雰囲気が醸成されています。また、礼儀・感謝・奉仕の心を育む指導が、日々の生活や行事を通して自然に身につくよう配慮されています。
クラブ活動|学業との両立を重視した多彩な部活動が魅力
浦和明の星女子中学校では、クラブ活動は「学業と両立すること」を前提に運営されています。活動は週2〜3回が基本で、生徒の生活リズムや学習時間に配慮された無理のない構成となっています。運動系・文化系ともに多彩なクラブがあり、「自分の好きなことに打ち込める場」として生徒に親しまれています。
主な運動部
- テニス部
- バスケットボール部
- バレーボール部
- 卓球部
- バドミントン部
主な文化部
- 英語部(英語劇・スピーチなど)
- 合唱部
- 演劇部
- 茶道部・華道部
- 科学部・数学研究部
- 文芸部・美術部
また、中高合同での活動が多いため、先輩後輩の関係も自然に築かれ、礼儀や責任感、協調性を育む機会となっています。大会やコンクールへの出場、校内発表の場など、成果を披露する機会も設けられており、充実した課外活動が可能です。
進学実績と卒業後の進路|国公立・難関私大への合格実績が豊富
浦和明の星女子中学校・高等学校では、6年間の一貫教育を通じて学力と進路意識を高め、国公立大学や難関私立大学への進学を数多く実現しています。特に近年は、東京大学・一橋大学・東京外国語大学・筑波大学などの難関国立大学に加え、早稲田・慶應・上智・東京理科大などの難関私立にも多数の合格者を輩出しています。
主な合格実績(直近数年の例)
- 国公立大学:東京大学、一橋大学、東京外国語大学、筑波大学、お茶の水女子大学、埼玉大学など
- 私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、中央大学、法政大学など
- 医歯薬系:昭和大学、東京医科大学、日本歯科大学、星薬科大学 ほか
進路指導とサポート体制
中学段階からのキャリア教育・進路ガイダンスが充実しており、学年ごとに進路への意識を高める取り組みが行われています。高校では、個別面談や小論文・面接指導、模試分析会などを通して、生徒一人ひとりに合わせたサポートが提供されています。
内部進学制度は設けられていないため、すべての生徒が一般入試・推薦入試等で外部大学へ進学します。これにより、6年間で確実な学力と自立した進路選択力を育てる仕組みが根づいています。
入試情報と合格の目安|2026年度の募集概要と偏差値・倍率の目安を解説
浦和明の星女子中学校の入試は、第1回・第2回の2回制で実施されます。いずれも4教科型(国語・算数・理科・社会)で、面接はありません。試験のバランスや日程的に、複数校との併願がしやすい構成になっています。
2026年度 入試日程と概要
回 | 試験日 | 募集定員 | 出願期間 | 合格発表 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 2026年1月14日(水) | 120名 | 2025年12月16日(火)~2026年1月6日(火) | 1月16日(金) 9:00〜16:00(WEB発表) |
第2回 | 2026年2月4日(水) | 40名 | 2026年1月22日(木)~2月3日(火) | 2月5日(木) 9:00〜16:00(WEB発表) |
試験科目と配点
- 国語:100点(50分)
- 算数:100点(50分)
- 理科・社会:各50点(計100点/50分)
- 合計:300点満点、面接なし
受験料と手続き
- 受験料:25,000円(WEB出願)
- 入学金:250,000円(延納可、第1回のみ)
- 施設設備費:250,000円(延納期限あり)
合格の目安・偏差値
2025年度入試の偏差値実績では、四谷大塚・日能研で概ね58〜62、SAPIXでは女子偏差値55〜60前後とされ、安定した実力校として位置づけられています。第1回入試の方が倍率は高めですが、出願者数は年によって変動があります。
併願校パターン|埼玉受験を軸に都内・千葉の上位女子校と組み合わせる戦略
浦和明の星女子中学校の受験は、第1回(1月14日)・第2回(2月4日)を軸にした併願パターンが一般的です。埼玉県内の中堅〜上位女子校と組み合わせつつ、都内や千葉の難関校を視野に入れたスケジューリングがしやすいのが特徴です。
主な併願パターン例
日程 | 学校名 | 備考 |
---|---|---|
1月10日(金)午前 | 栄東中学校(A日程) | 埼玉トップ校 |
1月10日(金)午後 | 淑徳与野中学校 | 浦和明の星と併願が多い女子校 |
1月11日(土) | 開智所沢中等教育学校 | 進学校型併願校 |
1月12日(日) | 大宮開成中学校 | 埼玉準上位層に人気 |
1月14日(火) | 浦和明の星女子中学校(第1回) | 本命・第一志望とする生徒も多い |
1月20日(月)以降 | 市川中学校 東邦大学付属東邦中学校 渋谷幕張中学校 芝浦工業大学柏中学校 | 千葉県の上位人気校と併願 |
2月1日(土)以降 | 桜蔭中学校 女子学院中学校 雙葉中学校 豊島岡女子学園中学校 吉祥女子中学校 鷗友学園女子中学校 | 都内の女子御三家・上位進学校 |
2月4日(火) | 浦和明の星女子中学校(第2回) | 第1回からのリベンジ受験にも |
併願戦略のポイント
1月受験で複数合格を確保し、2月の都内難関校に挑戦する戦略が主流です。浦和明の星は、第1回で合格できれば他校の受験を絞れる安心感がある一方、第2回を活用することで再チャレンジも可能。英語・算数に強い生徒は特に相性がよく、中堅~難関層の女子受験生にとって非常に使いやすい日程と内容です。
在校生・保護者の声|「明の星らしさ」に満足するリアルな体験談
浦和明の星女子中学校は、温かく落ち着いた雰囲気と、学力をしっかり伸ばせる環境が高く評価されています。在校生や保護者の声には、カトリック精神に基づいた品格ある教育や、生徒一人ひとりへの手厚いサポートに対する満足感が多く見られます。
在校生の声
- 「最初は緊張していましたが、同級生も先生もとても優しくて、すぐに安心できました。」
- 「朝の礼拝で心が整ってから1日が始まるのが好き。静かな環境で勉強に集中できます。」
- 「英語劇や文化祭の準備など、仲間と一緒に作り上げる行事がとても楽しいです。」
保護者の声
- 「一人ひとりを本当によく見てくださっているのが伝わります。面談も丁寧で安心できます。」
- 「中学から高校までを通して、娘が人間的にも成長しているのを感じます。」
- 「派手さはありませんが、校風がしっかりしていて信頼できる学校だと思います。」
このように、「落ち着いた校風の中で、自分のペースで学び成長できる」という点が、浦和明の星の大きな魅力といえるでしょう。
この学校に向いている子の特徴|まじめで内面を大切にする子にぴったりの環境
浦和明の星女子中学校は、学力と品格のバランスを重視した教育を行っている学校です。そのため、次のようなタイプの生徒に特に向いています。
このような子におすすめ
- 静かで落ち着いた環境で、着実に学びたい子
- 礼儀や思いやりを大切にしながら成長したい子
- 自己主張は控えめでも、コツコツ努力できる子
- 英語や芸術、宗教的価値観に関心がある子
- 大学進学を視野に入れた6年間を丁寧に過ごしたい子
逆に、競争や派手な学校生活を望むタイプの子にはやや静かすぎるかもしれません。しかし、内面を育てることを大切にし、仲間とともにじっくり自分を高めていきたい子には最適な学び舎といえるでしょう。
まとめ|学力と人間性を磨ける、信頼と実績の女子進学校
浦和明の星女子中学校は、キリスト教的価値観に根ざした教育と確かな学力育成を両立させた、埼玉県内屈指の女子中高一貫校です。落ち着いた学習環境と少人数制のきめ細かな指導により、「自立した女性」へと成長できる6年間が用意されています。
また、国公立や難関私立大学への高い進学実績も、本校の教育の確かさを裏付けています。校則や行事、日々の生活指導も含め、品位と知性を兼ね備えた教育方針が貫かれており、卒業生や保護者からの信頼も厚い学校です。
「知性・思いやり・誠実さ」を大切にしたい家庭には、まさに理想的な学びの場と言えるでしょう。