- 学校の概要|キリスト教主義を土台とした青山学院系属の共学校
- アクセスと立地環境|埼玉・浦和美園エリアに広がる自然豊かなキャンパス
- 教育方針とカリキュラム|聖書の学びと少人数制で一人ひとりを大切にする教育
- 学習環境と施設設備|自習室・図書室・カフェテリアなど充実の教育環境
- 学校生活と行事|宗教行事や山の学校など、心を育む独自イベント
- クラブ活動|サッカーから文化部まで、少人数でも活発な部活動
- 進学実績と卒業後の進路|青山学院大学をはじめとした安定の進学実績
- 入試情報と合格の目安|英検利用型や一般型の入試パターンと合格者データ
- 併願校パターン|浦和ルーテルの入試日程と組み合わせたい他校の例を紹介
- 在校生・保護者の声|少人数制の手厚さと自由な校風に満足する声多数
- この学校に向いている子の特徴|個性を大切にしたい・温かな環境で学びたい子へ
- まとめ|キリスト教教育と少人数制で育む、自分らしく成長できる中高一貫校
学校の概要|キリスト教主義を土台とした青山学院系属の共学校
青山学院大学系属浦和ルーテル学院中学校は、埼玉県さいたま市緑区にある男女共学の私立中高一貫校です。キリスト教(ルーテル派)に基づいた少人数制教育を大きな特色とし、6年間を通じて一人ひとりの人格を大切にする教育を行っています。
もともとはプロテスタント・ルーテル派のミッションスクールとして設立され、2019年に青山学院大学と系属関係を締結。これにより、キリスト教精神とともに、大学附属ならではの進路の安定性も併せ持つ学校となりました。
1学年の定員は約80名(男女比はやや女子多め)と非常に少人数で、生徒と教員の距離が近い点が魅力。授業や生活指導においても、一人ひとりにきめ細やかなフォローがなされる体制が整っています。
建学の精神は「神と人とを愛する人間」。日々の礼拝や聖書の時間を通して、精神的な成熟と他者への思いやりを育てます。
アクセスと立地環境|埼玉・浦和美園エリアに広がる自然豊かなキャンパス
浦和ルーテル学院中学校は、さいたま市緑区の浦和美園エリアに位置し、自然と住宅地に囲まれた落ち着いた環境にあります。静かな立地は、集中して学び、心を育てるのに理想的な環境といえます。
最寄り駅と通学手段
- 埼玉高速鉄道「浦和美園駅」からスクールバスで約5分
- 自転車通学や保護者による送迎も可能
- スクールバスは朝・夕複数便運行され、安全かつ快適な通学が可能
最寄りの浦和美園駅は、東京メトロ南北線と直通しており、都内や神奈川方面からの通学もスムーズです。浦和・大宮方面からのアクセスも良好で、広域からの通学者が多いのも特徴です。
キャンパス周辺の環境
キャンパスの周辺には公園や農地が多く、四季の移ろいを感じながら登下校できる環境が整っています。また、大規模商業施設「イオンモール浦和美園」も徒歩圏内にあり、便利さと静けさのバランスが取れた立地です。
教育方針とカリキュラム|聖書の学びと少人数制で一人ひとりを大切にする教育
浦和ルーテル学院中学校では、「神と人とを愛する人間の育成」という教育理念のもと、聖書の教えと少人数制の学習環境を融合させた教育を行っています。毎日の礼拝と聖書の授業を通じて、思いやりや他者理解を育み、豊かな人間性を形成します。
特色ある教育方針
- キリスト教主義に基づいた人格教育(道徳・礼拝・奉仕活動)
- 少人数クラス編成による丁寧な学習指導
- 英語教育に重点を置いたカリキュラム(週5~6時間+特別講座)
- アクティブラーニング型授業の導入(探究・対話・発表を重視)
英語教育の強化
英語は中1からネイティブ教員による授業が導入され、英語4技能(読む・書く・聞く・話す)をバランスよく育成。放課後や長期休暇には英検対策講座や海外研修プログラムも用意されており、多くの生徒が中学在学中に英検2級以上を取得しています。
探究型学習と進路教育
中3からは「進路探究」プログラムが始まり、社会課題や自分の興味関心をテーマに研究を行います。これにより、進学先を自分の言葉で選ぶ力や、将来のビジョンを描くための思考力・表現力が身につきます。
学習環境と施設設備|自習室・図書室・カフェテリアなど充実の教育環境
浦和ルーテル学院中学校は、少人数制教育を支える落ち着いた学習空間と、充実した施設を兼ね備えています。2020年代に入ってから順次リニューアルが進み、快適かつ機能的な校舎となっています。
主な学習施設
- 自習室:放課後利用が可能で、静かな集中空間が確保されています。
- 図書室:キリスト教関連書籍や進路資料、話題の書籍も揃い、調べ学習にも対応。
- ICT教室・情報機器:タブレット活用による授業やプレゼン指導が充実。
生活・交流のための施設
- チャペル(礼拝堂):毎朝の礼拝や宗教行事が行われる静謐な空間。
- カフェテリア(食堂):バランスの取れた温かい食事を提供。ランチタイムは生徒同士の交流の場にも。
- アリーナ・体育館:体育の授業や部活動で活用される広々としたスペース。
- 中庭・芝生広場:自然を感じながら休憩できる、生徒に人気のスポット。
すべての施設は、生徒同士のコミュニケーションを促しながらも、落ち着いて学べる環境として整備されています。また、感染症対策にも配慮し、換気設備や手洗い場の増設なども進められています。
学校生活と行事|宗教行事や山の学校など、心を育む独自イベント
浦和ルーテル学院中学校の学校生活は、キリスト教に根ざした精神性を大切にしながらも、生徒一人ひとりの成長を促す多彩な行事と穏やかな日常に支えられています。少人数であることから、学年やクラスを超えた交流も多く、家庭的な雰囲気が特徴です。
年間行事の一例
- イースター礼拝・クリスマス礼拝(チャペルにて、全校でキリストの誕生と復活を祝う)
- 春・秋の遠足(自然の中でのびのびと過ごす野外活動)
- 山の学校(林間学校)(中1〜中2対象、集団生活と自然体験を通じた心の育成)
- スクールフェア(文化祭)(生徒の自主企画による展示・ステージ発表が魅力)
- 体育祭(学年縦割りのチーム対抗で、仲間との絆を育む)
日常の学校生活
毎朝はチャペルで礼拝(10~15分)から始まり、落ち着いた気持ちで一日をスタート。生徒同士の人間関係も良好で、担任・副担任による丁寧な生活指導が行われています。
また、中学生でも高校生と同じ校舎で過ごすため、上級生の姿を見て学ぶ縦の関係も自然と形成される環境です。
クラブ活動|サッカーから文化部まで、少人数でも活発な部活動
浦和ルーテル学院中学校では、少人数ながらも生徒の自主性を重んじたクラブ活動が盛んに行われています。中高合同での活動が多く、上級生との関わりの中で自然と礼儀や責任感が育まれます。
主な運動部
- サッカー部
- バレーボール部
- バスケットボール部
- 卓球部
- バドミントン部
主な文化部・同好会
- 聖歌隊(礼拝や行事での奉唱など、宗教教育と連動)
- 英語部
- 演劇部
- 美術部
- 家庭科部
- 放送・映像制作同好会
放課後の時間は、学習と部活動の両立ができるように調整されており、参加率も高く、和やかな雰囲気で活動が行われています。また、クラブ活動を通じて異学年間の交流が活性化し、学校全体の一体感にもつながっています。
進学実績と卒業後の進路|青山学院大学をはじめとした安定の進学実績
浦和ルーテル学院高等学校への内部進学を経て、卒業生の多くは青山学院大学への推薦入学の道を選びます。2019年に青山学院大学の系属校となって以来、所定の条件を満たした生徒には推薦枠が設けられており、安定した進路の実現が可能です。
青山学院大学への推薦制度
高等学校在学中の成績・生活態度・出席状況など一定の基準を満たせば、青山学院大学の複数学部(文学部・法学部・国際政治経済学部など)へ推薦入学が可能です。文系に限らず、理系学部への進学実績もあります。
その他の大学合格実績
指定校推薦や一般受験を活用して、以下のような多様な大学進学も実現しています。
- 明治大学、立教大学、中央大学、法政大学などのGMARCH
- 東京理科大学、日本女子大学、東京女子大学、津田塾大学など
- 海外大学(米国・カナダなど)への進学例もあり
キャリア教育・進路サポート
中学段階から「進路探究」や「職業調べ」などを通じて、自分の将来を主体的に考える習慣を育成。高校では個別面談やガイダンスを重ね、一人ひとりに合った進路選択を丁寧にサポートします。
入試情報と合格の目安|英検利用型や一般型の入試パターンと合格者データ
浦和ルーテル学院中学校の入試は、2025年度から2回制となっています。第1回は「4科型」または「英検利用型」から選択可能、第2回は4科型のみの実施です。募集人数はいずれも少人数で、受験倍率は1.5〜2.0倍前後と予想されます。
2025年度 入試日程(全2回)
回 | 方式 | 試験日 | 募集人数 | 合格発表 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 4科型/英検利用型 | 2025年1月10日(金) | 約15名(4科型:約10名、英検利用型:約5名) | 1月11日(土)午後2時~ |
第2回 | 4科型 | 2025年1月18日(土) | 約5名 | 1月20日(月)午後2時~ |
英検利用型について
英検利用型では、英検3級以上の取得者が対象となり、国語・算数の2教科と面接で選考されます。英検スコアは得点換算され、英語力を強みにして受験できる制度です。
入試科目(4科型)
- 国語(100点/45分)
- 算数(100点/45分)
- 社会(50点/理科と合わせて45分)
- 理科(50点/社会と合わせて45分)
合格の目安と倍率
2024年度のデータでは、4科型の合格偏差値は四谷大塚・日能研で概ね50~55前後。男子より女子の合格率がやや高めの傾向があります。英検利用型の倍率は比較的低めで、英語に自信のある生徒には有利な選択肢です。
併願校パターン|浦和ルーテルの入試日程と組み合わせたい他校の例を紹介
浦和ルーテル学院中学校の受験は、第1回(1/10)と第2回(1/24)を中心にスケジュールが組まれることが多く、前後の日程で他校を併願する受験パターンが一般的です。英語型・英検利用型があることから、国際系や大学附属校との併願も相性が良好です。
主な併願校のパターン
日程 | 学校名 | 特記事項 |
---|---|---|
1月10日(金) | 浦和ルーテル学院中学校(第1回) | 4科型・英検利用型 |
1月11日(土) | 獨協埼玉中学校 | 難易度・校風が類似 |
1月12日(日) | 開智中学校(Sコース・総合部) | 埼玉有力校 |
1月20日(月) | 専修大学松戸中学校 | 大学附属/千葉有力校 |
1月23日(木) | 芝浦工業大学柏中学校 | 理工系志向に人気 |
1月24日(金) | 浦和ルーテル学院中学校(第2回) | 4科型 |
1月26日(日) | 千葉日本大学第一中学校 | 大学附属/英検利用型あり |
2月1日(土)以降 | 開智日本橋学園中学校 三田国際学園中学校 芝国際中学校 ドルトン東京学園中等部 東洋大学京北中学校 淑徳巣鴨中学校 日本大学豊山中学校 | 国際系・大学附属校との併願多数 |
傾向とアドバイス
英語力や表現力を活かした入試方式があることから、国際教育重視の学校や英検利用型入試を実施する学校との併願相性が良好です。特に1月受験校でしっかり合格を取りつつ、2月に東京の特色校へ挑戦する流れが多く見られます。
在校生・保護者の声|少人数制の手厚さと自由な校風に満足する声多数
浦和ルーテル学院中学校では、生徒一人ひとりが丁寧に見守られ、温かい雰囲気の中で過ごしていることが、在校生や保護者から高く評価されています。以下は実際の声をもとにした印象的なコメントです。
在校生の声
- 「小学校からの仲間も多く、中1の最初から安心してスタートできました。先生方も優しく、何でも相談できます。」
- 「制服がないぶん、自分らしいスタイルで過ごせて気楽。校則も自由だけど、みんな節度を守って生活しています。」
- 「英語の授業が楽しくて、将来は海外に行きたいと思うようになりました。英検のサポートも手厚いです。」
保護者の声
- 「少人数制なので、先生方が本当に子ども一人ひとりを見てくださるのが伝わります。学力面だけでなく、精神面の成長も感じます。」
- 「中高一貫で落ち着いた環境があり、無理に競争させず、それぞれのペースで伸ばしてくれる校風に共感しています。」
- 「朝の礼拝で心を整える習慣が身についていて、家庭でも穏やかに会話ができるようになりました。」
このように、浦和ルーテル学院は手厚いフォローと家庭的な雰囲気、自由と信頼に満ちた校風に魅力を感じる家庭から選ばれています。
この学校に向いている子の特徴|個性を大切にしたい・温かな環境で学びたい子へ
浦和ルーテル学院中学校は、「ひとり一人を丁寧に育てる」ことに重きを置いた少人数制の共学校です。そのため、以下のようなタイプの子どもに特に向いているといえます。
このような子におすすめ
- 競争よりも協力を大切にする温かな環境で学びたい子
- 英語が好き、将来は国際的に活躍したいという夢を持っている子
- 制服や校則の縛りが少なく、自分らしさを尊重されたい子
- 信仰や心の教育に関心があり、落ち着いた校風を望む子
- 先生との距離が近く、安心して学校生活を送りたい子
また、小規模であることを活かした丁寧な学びやフォローを希望するご家庭にも、非常に適した環境といえます。学力だけでなく人格形成を重視する教育を求める方に、特におすすめできる学校です。
まとめ|キリスト教教育と少人数制で育む、自分らしく成長できる中高一貫校
青山学院大学系属浦和ルーテル学院中学校は、キリスト教精神に根ざした温かな教育環境と、少人数制によるきめ細やかな指導を兼ね備えた中高一貫校です。英語教育や探究型学習にも力を入れ、グローバル時代にふさわしい人間力を育てることを目指しています。
制服の自由化や、スクールフェアなど生徒の主体性を尊重する文化があり、「自分らしく成長したい」という願いを大切にしたいご家庭には特におすすめです。また、青山学院大学への推薦制度をはじめとする進路の安定感も大きな魅力です。
競争よりも共生を大切にし、心の豊かさと学力の両立を図りたい。浦和ルーテル学院中学校は、そんなお子さまと保護者の想いにしっかりと応える学校です。