- 学校の概要|千葉御三家の一角を成す、市川中学校の特徴とは?
- アクセスと立地環境|市川駅からの利便性と落ち着いた住宅地の環境
- 教育方針とカリキュラム|「第三教育力」で育む、自主自律の精神
- 学習環境と施設設備|アクティブラーニングに対応した最先端の学習空間
- 学校生活と行事|ALICEプロジェクトや「なずな祭」など多彩な学びと体験
- クラブ活動|運動・文化あわせて約45の部活に全員参加!
- 進学実績と卒業後の進路|東大・京大・早慶など難関大学へ多数進学
- 入試情報と合格の目安|高倍率でも挑戦したくなる魅力とは?
- 併願校パターン|難関中堅校〜抑え校まで、戦略的な併願スケジュールを組もう
- 在校生・保護者の声|「自主性が育つ」「先生との距離が近い」の声多数
- この学校に向いている子の特徴|主体的に学び、挑戦できる子におすすめ
- まとめ|市川中学校で得られる6年間の価値とは?
学校の概要|千葉御三家の一角を成す、市川中学校の特徴とは?
市川中学校は、千葉県内でも屈指の進学校として知られ、「千葉御三家(渋幕・東邦・市川)」の一角に数えられる男女共学の中高一貫校です。建学の精神に基づき、「自主自律」を育むことを教育の柱としています。
市川学園は独自の「第三教育」を提唱しており、第一教育(家庭教育)、第二教育(学校教育)に加えて、生徒が自ら学びを深めていく力を重視。この考えに基づき、生徒の個性や可能性を尊重した教育が展開されています。
近年ではSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として、探究活動やプレゼンテーション力を育む取り組みにも注力しており、難関大学への高い進学実績とあわせて、次世代のリーダー育成を担う存在となっています。
アクセスと立地環境|市川駅からの利便性と落ち着いた住宅地の環境
市川中学校は、千葉県市川市本北方に位置し、都心からのアクセスにも恵まれています。最寄り駅はJR総武線「本八幡駅」で、北口バスターミナルから「市川大野駅」行きのバスに乗車し、約11分で「市川小学校」バス停に到着。そこから徒歩で通学が可能です。
また、「西船橋駅」からもバス便があり、「阿須山橋駅」より直通バスで約20分と、複数のルートが利用可能です。交通の利便性とともに、落ち着いた住宅街に囲まれた静かな学習環境が整っている点も魅力の一つです。
周辺には公園や公共施設も多く、登下校の安全面も配慮されており、都市部と自然環境のバランスが取れた立地と言えるでしょう。
教育方針とカリキュラム|「第三教育力」で育む、自主自律の精神
市川中学校では、建学の精神である「自主自律」を教育の根幹に据えています。生徒が自らの意志で考え、判断し、行動できるようにする力を育てることを重視し、その実現に向けて「第三教育」という独自の教育理念を展開しています。
「第三教育」とは?
第一教育(家庭)、第二教育(学校)に続くものとして、生徒自らが学びを深めていく力=第三教育を重視。探究的な学びや協働学習を通じて、自主的な学びの姿勢を養います。
中高一貫ならではの先取りと柔軟な学習
- 中3から高校内容へ移行し、大学受験を見据えた体系的な学習設計
- 選択科目の導入により、生徒の興味や進路に応じた深掘りが可能
- アクティブラーニングやグループワークなど、対話型・探究型学習を積極導入
探究学習・ALICE活動
市川学園では、独自の総合学習プログラム「ALICE(Active Learning In Chikagawa Education)」を展開。調査・研究・発表などを通して、思考力・表現力・創造力を養うカリキュラムとなっています。
学習環境と施設設備|アクティブラーニングに対応した最先端の学習空間
市川中学校は、21世紀型教育に対応するため、先進的な施設と学習空間を整備しています。教室や設備は、対話型授業やグループワークを支える設計となっており、生徒の思考と創造を促す環境が整っています。
主な施設・設備
- 図書館棟(メディアセンター):約9万冊以上の蔵書に加え、調べ学習や自習にも活用可能な静かな空間
- ICT対応教室:全教室に電子黒板・プロジェクターを完備。授業支援ツールの活用も積極的
- 理科実験室・音楽ホール・美術室:専門性の高い授業を支える専用施設が充実
- 学生食堂(カフェテリア):温かい食事が提供され、昼休みの憩いの場に
- 体育館・人工芝グラウンド:体育や部活動の拠点となる広々とした運動施設
探究・創造の拠点「ALICEルーム」
グループディスカッションやプレゼンテーションに特化した「ALICEルーム」では、可動式机やICT機器を備え、主体的な学びをサポート。日常的に生徒が利用できる学習空間としても人気です。
学校生活と行事|ALICEプロジェクトや「なずな祭」など多彩な学びと体験
市川中学校の学校生活は、学習面だけでなく人間的成長を促す体験が豊富です。中高6年間を通じて、行事や体験活動が教育の一環として位置づけられており、仲間と共に学び、成長する場が数多く用意されています。
主な年間行事
- 入学式・オリエンテーション合宿(4月)
- ALICE発表会(夏・冬)
- なずな祭(文化祭):文化部・有志団体・個人による多彩な発表と模擬店
- 体育祭:学年混合で行われる縦割り形式。団結力が試される人気行事
- 修学旅行(中3):過去には沖縄・広島など歴史や平和学習を重視した目的地
- 海外研修(希望制):オーストラリアなどでのホームステイや異文化体験
ALICEプロジェクト(総合的な探究の時間)
生徒一人ひとりがテーマを決めて探究し、発表する「ALICEプロジェクト」は、6年間を通じて継続される市川中学校の特徴的な取り組みです。グループでの協働やプレゼンテーションの訓練を通じて、思考力・表現力・課題解決力を高めます。
日常生活も充実
学年を越えた交流や、丁寧な生活指導がなされており、落ち着いた校風の中で充実した学生生活を送ることができます。
クラブ活動|運動・文化あわせて約45の部活に全員参加!
市川中学校では、生徒全員が何らかのクラブに所属することが基本となっており、学習面だけでなく心身の成長や協調性の育成にも重点が置かれています。運動系・文化系ともに部活動の数が多く、自分に合った活動を見つけやすい環境です。
運動部の一例
- サッカー部
- 硬式テニス部/軟式テニス部
- 剣道部
- 卓球部
- 陸上競技部
- バスケットボール部
- 水泳部 など
文化部の一例
- 吹奏楽部
- 囲碁将棋部
- 化学部・生物部・物理部(理科系)
- 演劇部
- イラスト・漫画研究部
- 放送部・新聞部
- 英語ディベート部 など
これらの部活動は、なずな祭(文化祭)や体育祭での発表の場ともなっており、生徒たちが主体的に活動に取り組む姿勢が学校全体に根付いています。
進学実績と卒業後の進路|東大・京大・早慶など難関大学へ多数進学
市川中学校・高等学校は、中高一貫教育の強みを活かして、全国トップレベルの進学実績を誇っています。特に高等学校では、高2から文系・理系に分かれた専門的な指導が行われ、生徒の進路希望に合わせたきめ細かな支援が提供されます。
2024年度 主な大学合格実績(高校卒業生)
大学名 | 合格者数 |
---|---|
東京大学 | 10名 |
京都大学 | 6名 |
一橋大学 | 8名 |
東京工業大学 | 5名 |
早稲田大学 | 112名 |
慶應義塾大学 | 85名 |
上智大学 | 44名 |
東京理科大学 | 91名 |
このように、難関国立大学から私立大学まで幅広く高い合格実績を誇ります。また、学校推薦型・総合型選抜にも対応しており、自分に合った進路選択を実現しやすい環境が整っています。
入試情報と合格の目安|高倍率でも挑戦したくなる魅力とは?
市川中学校の入学試験は、第1回(一般)と第2回の2回実施されます。第1回は大規模な会場である幕張メッセにて行われ、第2回は本校で実施されます。どちらも同一の試験科目・時間割で実施されます。
2025年度 入試日程と会場
試験区分 | 試験日 | 会場 | 集合時間 |
---|---|---|---|
第1回入学試験(一般) | 2025年1月20日(月) | 幕張メッセ国際展示場 | 8:15(開場 6:45) |
第2回入学試験 | 2025年2月4日(火) | 市川中学校 本校 | 8:15(開場 7:00) |
試験科目・時間割
- 国語:8:35~9:25(第2回は8:40~9:30)/50分
- 算数:9:55~10:45/50分
- 社会:11:10~11:50/40分
- 理科:12:15~12:55/40分
※各科目100点満点
持ち物・注意点
- 受験票(自宅印刷)、筆記用具、直線定規、コンパス、腕時計(計時機能のみ)
- 幕張メッセでは時計が設置されていないため、腕時計は必携
- スマートフォンやタブレットなどの電子機器は使用不可。必ず電源を切り、カバンの中へ収納
合格の目安
年度によって若干の変動はありますが、第1回の倍率は5~7倍前後とされており、合格には4科目で300点前後(400点満点中)が一つの目安とされています。
併願校パターン|難関中堅校〜抑え校まで、戦略的な併願スケジュールを組もう
市川中学校は千葉御三家の一角に位置するため、いわゆる「チャレンジ校」として設定されるケースは少なく、同レベルまたはやや下位の難関・中堅校との併願が一般的です。
併願パターンの一例
入試日 | 学校名 | 区分 |
---|---|---|
12月6日 | 県立千葉中学校 | 難関公立(適性検査型) |
1月11日 | 開智中学校 | 中堅私立校 |
1月12日 | 栄東中学校 | 難関私立(埼玉先行入試) |
1月14日 | 浦和暁の星女子中学校 | 中堅私立(女子校) |
1月20日 | 市川中学校(第1回) | 本番 |
1月21日 | 東邦大学付属東邦中学校 | 同レベル難関校 |
1月22日 | 渋谷教育学園幕張中学校 | 最難関校 |
1月25日 | 立教新座中学校 | 中堅~抑え校(男子校) |
1月26日 | 専修大学松戸中学校 | 中堅~抑え校 |
2月1日 | 開成・桜蔭・女子学院など | 首都圏御三家(東京) |
2月4日 | 市川中学校(第2回) | 再チャレンジ枠 |
市川中を中心とした併願戦略のポイント
- 1月前半は埼玉・千葉の中堅~上位校で試験慣れ・合格確保
- 1月下旬に本命である市川・東邦・渋幕を連戦
- 2月以降は首都圏の御三家・抑え校で柔軟に対応
市川中の入試は1月20日(第1回)と2月4日(第2回)に行われるため、複数回受験の戦略を組むことも可能です。
在校生・保護者の声|「自主性が育つ」「先生との距離が近い」の声多数
市川中学校に通う生徒やその保護者からは、教育内容や校風に対する高い満足度が寄せられています。とくに「自主性を大切にしてくれる環境」「先生との距離が近く、相談しやすい」という点が好評です。
在校生の声
- 「ALICEプロジェクトで、自分の興味を深める楽しさを知った。発表の練習も将来に役立つと思う」
- 「先生が授業だけでなく、生活面でも話を聞いてくれるので安心感がある」
- 「部活も行事も全力で取り組める。文武両道ができる学校だと感じる」
保護者の声
- 「学習指導が丁寧で、中1から大学受験を見据えたカリキュラムがしっかりしている」
- 「担任の先生が定期的に連絡をくれるので、家庭と学校が連携しやすい」
- 「学校全体に落ち着いた雰囲気があり、いじめの心配も少ないと感じる」
このように、市川中学校は生徒の個性を尊重しながら育成してくれる学校として、多くの家庭から高い評価を得ています。
この学校に向いている子の特徴|主体的に学び、挑戦できる子におすすめ
市川中学校は、中高6年間を通じて「自主自律」を育てる教育方針を掲げており、次のような子どもに特に向いている学校といえます。
向いているタイプの特徴
- 自分の意見や考えを表現することが好きな子
→ 探究学習やALICEプロジェクトで、発表・ディスカッションの機会が多くあります。 - 部活動や行事にも意欲的に取り組みたい子
→ クラブ活動への全員参加、なずな祭や体育祭など、活躍の場が豊富です。 - 大学進学を見据えたハイレベルな学習を望む子
→ 中3から高校内容にスムーズに入れるカリキュラムが整っており、進学実績も非常に高いです。 - 自由度の高い校風の中で、自立したいと考える子
→ 生徒の自主性を尊重し、過度な管理をしない落ち着いた雰囲気があります。
一方で、「明確な指示がないと不安」「自主的な取り組みが苦手」というタイプの子には、はじめは戸惑う場面があるかもしれません。ただし、成長に応じて自然と主体性が育つよう配慮されているのも市川中の魅力です。
まとめ|市川中学校で得られる6年間の価値とは?
市川中学校は、千葉御三家の一角として、学力面・人間形成の両面において非常にバランスの取れた教育を行っています。「自主自律」を育む独自の教育理念「第三教育」や、探究型学習「ALICEプロジェクト」など、時代に即した先進的な取り組みが随所に見られます。
ハイレベルな進学実績と、安心して通える校風、そして仲間と切磋琢磨できる環境が整っており、単なる進学校ではない「6年間の成長の場」としての価値が非常に高いと言えるでしょう。
市川中学校は、学力を伸ばしたい子、自主性を身につけたい子、文武両道を目指す子にとって、最良の選択肢のひとつです。