問題
たろうくんとはなこさんが暗号について話しています。次の会話文を読んで, はなこさんからの問に答えなさい。但し, 解答は答えのみでよい。
- はなこ 「たろうくんは暗号の元祖ってどんなものか知ってる?」
- たろう 「知らないなあ。」
- はなこ 「暗号の元祖はシーザー暗号と言われているのよ。作りはとてもシンプルで, 元の文章の各文字を決まった文字分だけずらして暗号文を作るんだって。」
- たろう 「平仮名だとたくさんだからアルファベットで考えよう。右に一文字ずらすと, 元の文章でBで表されるものが, 暗号文だとAになるってことかな?」
- はなこ 「そういうことね。例えば, 『KOMABA』をそのルールで表すと, 暗号文は『JNLZAZ』となるね。」
$\fbox{A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z}$
解説
- $(1)$
- たろう 「なるほど。文字をずらしてZまでいってしまったら, Aに戻るのがポイントなんだね。」
- はなこ 「じゃあ問題です。暗号文『KTSGDQZM』を元の文章に直してみて!」
- 文字を1つずらせばよいので, $\mathrm{LUTHERAN}$となります.
- $(2)$
- たろう 「こんなの簡単すぎるよ。すぐ解読されちゃうんじゃない?」
- はなこ 「さすがたろうくん。シーザー暗号はずらす文字数が同じだったけど, 文字ごとにずらす文字数を変えるヴィジュネル暗号というのがあるのよ。」
- たろう 「それにもチャレンジしたい!」
- はなこ 「例えば, 元の文章が『CAT』で鍵となる文章が『BED』だとするとね。鍵となる文章は元の文章の各文字を何文字ずらせばいいか指示しているの。BはAから数えて1番目だから, これはCを一文字ずらすってことだから, Dになるね。」
- たろう 「Eは4番目だからAを四文字ずらしてEになる。・・・ふむふむ, つまり『DEW』という暗号文ができるね。」
- はなこ 「そういうこと!じゃあ元の文章が『MATH』で暗号文が『NIKK』のとき, 鍵となる文章はどんな文章でしょう?」
- 各文字が何文字ずれているか考えると,
- M→N; 1文字
- A→I; 8文字
- T→K; 17文字
- H→K; 3文字
- となるので, 鍵はBIRDとなります.
- 各文字が何文字ずれているか考えると,