- 学校の概要|仏教精神に基づく心の教育と高い進学実績を両立する女子中高一貫校
- アクセスと立地環境|さいたま新都心駅から徒歩7分、文教地区に位置する好立地
- 教育方針とカリキュラム|探究型の学びと「ステージ制」カリキュラムが特徴
- 学習環境と施設設備|ICTと静謐な空間が融合した先進的な学習環境「メディアステップ」
- 学校生活と行事|宗教行事から海外研修まで、豊かで多面的な成長機会
- クラブ活動|文化部・運動部ともに全国レベル!250以上の部活動が活発に展開
- 進学実績と卒業後の進路|国公立大学・難関私大へ毎年多数の合格者を輩出
- 入試情報と合格の目安|複数日程・4科受験制でチャンス拡大、偏差値は55~65前後
- 併願校パターン|早慶附属や女子御三家との併願も多く、戦略的な受験が可能
- 在校生・保護者の声|勉強と部活の両立に満足の声多数。信頼される校風も魅力
- この学校に向いている子の特徴|まじめで努力を継続できる子、集団生活での協調性を大切にできる子
- まとめ|仏教的情操教育と学力伸長が両立する、埼玉女子の名門進学校
学校の概要|仏教精神に基づく心の教育と高い進学実績を両立する女子中高一貫校
淑徳与野中学校は、埼玉県さいたま市にある女子中高一貫校で、仏教主義教育に基づいた「心の教育」と、国公立大学をはじめとする高い進学実績を両立する進学校です。
教育理念の柱は「高い品性・感性・知性を備えた女性の育成」。日々の生活や行事の中に仏教の精神を活かし、思いやりや感謝の心を育てる教育が行われています。また、創立以来積み重ねられてきた面倒見の良さと丁寧な学習指導によって、中堅から難関大学まで幅広い進学先に対応できる力を養成しています。
2015年に新校舎が完成し、最新の校舎・設備と一体化。中高6年間を見通したカリキュラムと環境が整えられ、探究的な学びや英語教育、グローバル教育にも力が注がれています。
「心の教育」「確かな学力」「豊かな人格」をバランスよく育むことで、社会に貢献できる自立した女性の育成を目指している学校です。
アクセスと立地環境|さいたま新都心駅から徒歩7分、文教地区に位置する好立地
淑徳与野中学校は、JR京浜東北線・高崎線・宇都宮線「さいたま新都心駅」から徒歩約7分という、非常に交通利便性の高い場所に立地しています。また、JR埼京線「北与野駅」からも徒歩約10分でアクセス可能であり、埼玉県内全域はもちろん、東京都北部や群馬・栃木方面からの通学者も多数在籍しています。
学校周辺は落ち着いた文教エリアで、埼玉県立図書館や大型公園、さいたまスーパーアリーナなど公共施設も充実しており、学びと文化の共存する街づくりがなされています。
通学手段の例
- 大宮駅 → さいたま新都心駅:約3分(1駅)
- 浦和駅 → さいたま新都心駅:約7分
- 赤羽駅 → さいたま新都心駅:約18分
また、最寄り駅から校門までは大通りを一本進むのみで、通学路が明るく、交通量も比較的安定しているため、保護者からの安全面での評価も高い立地です。
このように、通いやすさ・落ち着いた学習環境・安全性を兼ね備えたアクセス条件は、淑徳与野中学校の大きな魅力のひとつです。
教育方針とカリキュラム|探究型の学びと「ステージ制」カリキュラムが特徴
淑徳与野中学校では、「人間力の育成と高い学力の両立」を柱とした教育方針のもと、6年間を3つのステージに分けた独自のカリキュラムが展開されています。
3ステージ制による体系的な学び
- Stage I(中1・中2):基礎力養成
中学1・2年では、主要5教科の基礎をしっかり定着させることに重点を置き、個別対応や少人数授業も取り入れて理解度を高めます。 - Stage II(中3・高1):発展的思考力と探究的学び
中3からは、思考力・表現力・協働力を育てるための探究活動が本格化。論理的思考を鍛える授業やプレゼン演習が増えます。 - Stage III(高2・高3):進路実現への本格的学習
高校2年以降は文理分化され、大学受験に向けた応用・演習中心のカリキュラムに。国公立・私立問わず、志望に合わせた指導が展開されます。
仏教主義に基づく心の教育
毎朝の「朝のことば」や年1回の「仏参」、年中行事などを通して、命の大切さ・感謝・礼節・平常心を大切にする心の教育が実践されています。これは、表面的な知識ではなく、内面からにじみ出る品格を育てる教育として保護者からも高く評価されています。
特色ある探究・表現活動
Stage II以降では、自ら問いを立て、調べ、発表する探究型学習が導入され、大学入試改革や社会における「自律的思考力」にも対応。特に英語・国語ではプレゼン・ディスカッション・スピーチ活動が多く、実践的な表現力が自然に身につきます。
このように、淑徳与野中学校は「知・徳・体」のバランスが取れた6年間の教育プログラムで、自己理解と社会貢献につながる深い学びを実現しています。
学習環境と施設設備|ICTと静謐な空間が融合した先進的な学習環境「メディアステップ」
淑徳与野中学校は、落ち着きと清潔感に満ちた校舎の中に、ICTを活用した先進的な学びの空間と、集中できる静謐な学習環境の両立を実現しています。
ICTを活用した授業環境
- 電子黒板・プロジェクターをすべての教室に設置し、視覚的な理解を促進
- 生徒1人1台のiPad端末を活用し、協働学習や課題提出もデジタルで対応
- Google Workspace for Educationによるクラウド型学習支援
メディアステップ(自習・探究・調べ学習スペース)
「メディアステップ」と呼ばれる独自の学習空間は、図書館・PCラボ・探究スペースを融合したような施設で、静かに集中して学習できるエリアと、グループで調査・ディスカッションができる開放型エリアが共存しています。
- 学習用個別ブース:試験前や放課後の自習に最適
- 情報検索ゾーン:新聞・データベース・蔵書が充実
- 探究サポートデスク:教員やチューターによる指導あり
その他の主な施設
- 礼法室・仏間:宗教教育や礼法指導に使用
- カフェテリア形式の食堂:栄養バランスの取れた日替わりランチ
- 音楽室・理科実験室・美術室などの専門教室も充実
- 講堂・体育館・グラウンド:行事やクラブ活動に活用
このように、淑徳与野中学校の学習環境は、「個の集中」と「協働の活性化」を両立した設計となっており、主体的に学ぶ力を育てる場として高く評価されています。
学校生活と行事|宗教行事から海外研修まで、豊かで多面的な成長機会
淑徳与野中学校では、心を育む宗教行事から、グローバルな視野を養う海外研修まで、人間的成長を支える多彩な行事が年間を通じて実施されています。
代表的な年間行事
時期 | 主な行事 |
---|---|
4月 | 入学式・新入生オリエンテーション |
6月 | 体育祭・淑煌祭(文化祭)・宗教講話 |
10月 | 修学旅行(中3)・宗教行事(仏参) |
12月 | 英語スピーチ大会・合唱コンクール |
2月〜3月 | 海外研修(希望制)・卒業式 |
淑煌祭(文化祭)
毎年6月に開催される「淑煌祭(しゅくこうさい)」は、中高合同で行われる生徒主体の文化祭です。展示・演劇・ステージ発表・模擬店など、各クラスや部活動が創意工夫を凝らした企画を披露し、来場者にも人気の高いイベントとなっています。
宗教・礼法行事
仏教主義の学校として、年1回の仏参や、月1回の宗教講話を通じて、心を落ち着かせる時間を大切にしています。感謝・礼節・命の尊さを学ぶ機会として、多くの生徒が内面の変化を実感しています。
グローバル・異文化体験
- カナダ・オーストラリアなどでの短期語学研修
- ネイティブ教員との英語ディスカッション授業
- SDGs探究プログラム(英語発表あり)
このように、淑徳与野中学校の行事は知識・体験・心の成長を多面的に支える内容で構成されており、学びを人生全体の糧へと昇華させる設計となっています。
クラブ活動|文化部・運動部ともに全国レベル!250以上の部活動が活発に展開
淑徳与野中学校では、クラブ活動を通じた人間形成を重視しており、運動系・文化系ともに全国大会レベルで活躍する部も多数存在します。中学からの参加が可能で、中高合同での活動も盛んです。
主な運動部
- バレーボール部:全国大会常連の強豪校。県大会優勝歴も多数
- 陸上競技部:個人種目で関東大会・全国大会出場実績あり
- 新体操部:高い表現力と技術力で大会でも上位入賞を重ねる
- ソフトテニス部・水泳部・バスケットボール部など
主な文化部
- 吹奏楽部:定期演奏会や淑煌祭での発表に加え、各種コンクールでも活躍
- 書道部・美術部:全国レベルの公募展で入賞する作品も多数
- 英語ディベート部:英語スピーチ大会・ディスカッション大会で高評価
- 文芸部・演劇部・茶道部・クッキング部など
活動の特色
どのクラブも、生徒主体の運営とチームワークを大切にしており、「技術の向上」と同時に「人としての成長」を重視しています。学業との両立を前提とした活動方針のもと、無理なく継続できる体制が整っています。
また、部活動での経験が進路選択や探究活動にも活かされるよう連携が図られており、「好き」を「強み」に変える教育が実現されています。
進学実績と卒業後の進路|国公立大学・難関私大へ毎年多数の合格者を輩出
淑徳与野中学校・高等学校は、埼玉県内でも屈指の国公立大学進学率を誇る女子進学校です。中高一貫6年間で培われた基礎学力と探究力により、難関大学への現役合格を多数実現しています。
主な大学合格実績(2024年度)
- 国公立大学合計:約130名(現役)
- 東京大学・一橋大学・東京外国語大学・筑波大学など難関国立への合格者も在籍
- 早稲田大学:約70名、慶應義塾大学:約20名、上智大学:約30名
- 明治・青山学院・立教・中央・法政などGMARCH合格者多数
例年、現役での合格率が非常に高く、進学先も国立・私立問わずバランスよく分布しています。
進路指導体制
- 高1からの進路別ガイダンス・大学見学会の実施
- 年3回以上の個別面談と学習計画サポート
- 小論文・面接・プレゼン対策も充実(総合型・学校推薦型選抜にも対応)
進路の多様化にも対応
近年は、海外大学・芸術系・看護・医療・教育系などへの進学者も増加。個々の進路に寄り添った丁寧なサポートが行われています。
「共に学び、共に育つ」学習環境の中で、自らの志望を明確にし、努力を積み重ねた結果としての進学実績は、淑徳与野の大きな魅力の一つです。
入試情報と合格の目安|複数日程・4科受験制でチャンス拡大、偏差値は55~65前後
淑徳与野中学校では、「医進コース特別入試」と「一般入試(2回)」の計3回の入試日程が設けられており、複数回出願・受験によって合格チャンスを広げられる柔軟な制度が特徴です。
2026年度入試日程(予定)
試験区分 | 日程 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|---|
医進コース特別入試 | 2026年1月10日(土) | 算数・理科・面接 | 算数100点+理科100点=計200点 |
第1回入試 | 2026年1月13日(火) | 国語・算数・理科・社会 | 国・算:各100点 理・社:各50点(計300点満点) |
第2回入試 | 2026年2月4日(水) | 国語・算数・理科・社会 | 国・算:各100点 理・社:各50点(計300点満点) |
試験時間例(第1回)
- 集合:8:40
- 国語(50分):9:00~9:50
- 算数(50分):10:15~11:05
- 理科・社会(各30分):11:30~12:30
- 諸連絡:~12:35終了
合格の目安(2024年度実績)
- 第1回入試 合格目安偏差値:女子 60~65
- 第2回入試 合格目安偏差値:女子 55~60
- 医進コースは算理特化型の難度高め設定(非公表だが偏差値68以上が目安)
入試制度の特徴
- 受験回数の制限なし。複数回出願が可能で、上位回での合格による優遇も
- 医進コース入試では面接あり。将来の医学部志望者向けの選抜制度
- すべての試験で4教科型(医進除く)を採用。幅広い科目力が求められる
全体として、偏差値帯は55~65程度まで幅広く、多くの受験生が挑戦できる設計です。
日程・方式の選びやすさに加え、中学受験経験を通じた「本気の成長機会」を提供する学校といえるでしょう。
併願校パターン|早慶附属や女子御三家との併願も多く、戦略的な受験が可能
淑徳与野中学校は、埼玉エリア屈指の女子進学校として知られ、首都圏の難関女子校・共学校との併願先としても高い人気を誇ります。特に、第1回・第2回ともに都内中堅~上位校と日程が重なっているため、併願戦略における重要なポジションを占めます。
併願パターンの例
日程 | 主な併願校 | 備考 |
---|---|---|
1/10前後 | 栄東中(難関大クラス)/浦和明の星女子 | 埼玉最上位校との併願 |
1/13(第1回入試) | 開智/開智所沢/大宮開成 | 実力校と日程重複。首都圏女子校併願が可能 |
2/1〜2/3 | 吉祥女子/鷗友学園女子/東洋英和/白百合学園 | 東京の女子御三家・準御三家と併願するケースも |
2/4(第2回入試) | 広尾学園(医進・女子)/三田国際/富士見 | 2回目での再チャレンジ、東京併願校との併用 |
戦略的受験のポイント
- 複数回受験で加点制度あり(第1回→第2回)
- 第1回を本命・第2回を保険とするケースが多数
- 東京女子校・共学校との組み合わせで受験の柔軟性が高い
淑徳与野中は入試難易度が比較的安定しており、2回目受験の得点補正制度も存在するため、チャレンジ・安全校の両側面を備えた貴重な選択肢です。
在校生・保護者の声|勉強と部活の両立に満足の声多数。信頼される校風も魅力
在校生の声
「勉強も部活も、先生方の支えがあって全力で取り組める。『心の教育』という言葉の意味が、学校生活を通じて実感できるようになりました。」
「先輩・後輩の関係も良く、クラスの雰囲気がとても落ち着いている。定期テスト前には皆で励まし合いながら頑張っています。」
保護者の声
「入学前は勉強の厳しさを心配していましたが、先生方がきめ細やかにサポートしてくださり、娘も安心して通えています。」
「仏教的価値観に基づいた『心の教育』が非常に魅力的で、感謝の気持ちや他者への思いやりを大切にする姿勢が家庭でも見られるようになりました。」
総評
在校生・保護者ともに、落ち着いた学習環境と信頼できる教師陣、勉強と部活の両立を支える体制に高い満足感を抱いています。淑徳与野中ならではの人間教育が、学力とともに生徒の成長を支えていると言えるでしょう。
この学校に向いている子の特徴|まじめで努力を継続できる子、集団生活での協調性を大切にできる子
1. 勉強に対してまじめに取り組める子
淑徳与野中学校では、国公立大学や難関私大を見据えたハイレベルな学習指導が行われています。そのため、コツコツと努力を積み重ねる姿勢が求められます。自学自習の習慣がある子や、勉強へのモチベーションを内発的に持っている子に特に適しています。
2. 集団生活を大切にできる子
淑徳与野では、礼儀や思いやり、感謝の心といった仏教精神に基づく教育が大切にされています。他人を尊重し、協調性や公共心を持って行動できる子が学校文化に自然と馴染みやすい傾向にあります。
3. 部活動にも意欲的な子
約250に及ぶ部活動があり、文化系・運動系ともに活発です。勉強と部活の両立を前向きに楽しめる子にとっては、充実した中学生活を送ることができるでしょう。
4. 静かで落ち着いた環境を望む子
校風は落ち着いており、静かに学習できる環境を好む子や、内省的な性格の子にも向いています。女子校ならではの安心感や、思春期を穏やかに過ごせる環境を求めるご家庭にも適しています。
まとめ|仏教的情操教育と学力伸長が両立する、埼玉女子の名門進学校
淑徳与野中学校は、仏教精神に基づく人間教育と、国公立大学をはじめとする難関大学への高い進学実績を両立させた、埼玉県屈指の女子進学校です。6年間一貫教育の中で、学習習慣の確立や論理的思考力の育成が段階的に行われ、生徒一人ひとりの可能性を最大限に伸ばします。
また、文化系・運動系ともに充実した約250の部活動や、海外研修・探究学習などのアクティブな教育プログラムを通じて、知識だけでなく人間力を育む機会も豊富です。落ち着いた校風と安心できる学習環境も、保護者・生徒から高い評価を受けています。
「まじめに努力を続けられる子」「協調性や思いやりを大切にできる子」にとって、淑徳与野中学校は最適な学びの場となるでしょう。人としての成長と学力の向上を同時に叶えたいご家庭には、ぜひ一度検討していただきたい女子中学校です。