- 学校の概要|キリスト教主義に基づく人間教育を実践する伝統女子校
- アクセスと立地環境|横浜・元町エリアの落ち着いた環境に立地
- 教育方針とカリキュラム|「知・徳・信」を育てる6年間の一貫教育
- 学習環境と施設設備|落ち着いた校舎と恵まれた学習支援体制
- 学校生活と行事|礼拝・聖劇・修養会など宗教行事と体験学習が融合
- クラブ活動|30を超える部と同好会が個性に合わせて活動
- 進学実績と卒業後の進路|高い現役進学率と指定校推薦も充実
- 入試情報と合格の目安|4科・2科型入試、偏差値は女子校上位レベル
- 併願校パターン|神奈川・東京の女子校を中心とした併願例を紹介
- 在校生・保護者の声|「静かで温かい校風」「一貫した人間教育」が魅力との声
- この学校に向いている子の特徴|真面目で思いやりのある落ち着いたタイプに◎
- まとめ|知性と信仰に基づく品位を育てる、横浜屈指の伝統女子校
学校の概要|キリスト教主義に基づく人間教育を実践する伝統女子校
横浜共立学園中学校は、1871年に創設された伝統ある女子校で、キリスト教(プロテスタント)主義に基づく人格教育を柱とした中高一貫教育を実践しています。生徒一人ひとりの内面の成長を大切にし、「他者を思いやり、誠実に生きる」人間を育てることを目的としています。
教育理念と特色
- 「神を仰ぎ 人に仕う」という建学の精神を基盤に、人間形成に力を入れる
- 朝の礼拝や宗教の授業、修養会や聖劇などを通して、信仰・道徳・品性を育む
- 中高完全一貫で、高校からの募集なしの6年教育
- 少人数・丁寧な指導と、進路に応じた柔軟な学びの設計
2023年度の在籍者数は中学校のみで約555名(中1:189名)と、女子校としては中規模の学園です。中等教育の6年間を通して、学力だけでなく心の教育と人間的成長に重きを置く点が、他校とは異なる大きな特徴です。
アクセスと立地環境|横浜・元町エリアの落ち着いた環境に立地
横浜共立学園中学校は、横浜市中区山手町に位置し、港の見える丘公園や元町・山手エリアの落ち着いた街並みに囲まれた、閑静で治安の良い文教地区にあります。歴史と文化が息づくこの地域は、日常の通学環境としても魅力的です。
アクセス情報
- JR根岸線「石川町駅(元町口・南口)」より徒歩10分
- 神奈川中央交通・市営バス「地蔵坂上」下車 徒歩約1分
- 横浜駅・桜木町駅・元町中華街駅などからもアクセス可能
通学環境の特徴
最寄駅から徒歩圏内ながらも、交通量が少なく、安全性の高いルートで通学ができるため、保護者からの安心感も高い立地です。また、近隣の文化施設や自然環境を活かした教育活動も行われており、学校の学びを豊かにしています。
教育方針とカリキュラム|「知・徳・信」を育てる6年間の一貫教育
横浜共立学園中学校では、「知・徳・信」の調和を重視したカリキュラムを通して、学力だけでなく人格の形成を重視した教育が行われています。高校募集を行わない完全中高一貫体制のもと、6年間を3段階に分けた教育プログラムが特徴です。
3段階の教育体制
- 中1〜中2:基礎学力の定着と学習習慣の確立。聖書・宗教行事への理解も深める。
- 中3〜高1:発展的内容と進路を意識した学びをスタート。
- 高2〜高3:文系・理系の選択制と多様な演習授業で、志望進路に対応した実践的指導を実施。
カリキュラムの特徴
- 週5日制+7時限授業(週35時間)による密度の高い学習時間
- 英語は中1から外国人教師と日本人教師のチームティーチング制
- 数学は少人数クラス編成で基礎から応用まで丁寧に指導
- 中3で古典・高1で倫理など、段階的に深める教養教育
- 高2より文系・理系に分かれたコース制+選択科目を導入
また、キリスト教教育を中核に据えた「聖書」「礼拝」などの宗教教育が全学年で行われており、精神面での成長を支えるカリキュラムも重視されています。
学習環境と施設設備|落ち着いた校舎と恵まれた学習支援体制
横浜共立学園中学校は、静かな住宅地・山手エリアにふさわしい落ち着いた雰囲気のキャンパスを有しており、学びに集中できる環境が整っています。伝統建築と近代的な設備が調和した校舎は、美しく清潔感があり、生徒の心を整える空間として機能しています。
主な施設
- 礼拝堂:日々の朝の礼拝・宗教行事に使用される荘厳なホール
- 自習室・図書室:放課後にも利用可能な落ち着いた自習空間
- ICT教室:タブレットや電子黒板を備えた現代的な学びの空間
- 理科・美術・音楽室:専用設備の整った専門教室で探究・表現活動を支援
- 体育館・屋上グラウンド:運動施設も充実
学習支援体制
- 放課後や長期休暇中の補習・講習で基礎学力の定着と発展的内容への対応
- 質問しやすい雰囲気と、生徒一人ひとりへの丁寧なサポート
- 進路や学習方法に関する担任・進路指導の連携も密接
このような安心して過ごせる学習空間と個別対応の教育姿勢が、多くの生徒に「自分らしく学べる」と感じさせている理由です。
学校生活と行事|礼拝・聖劇・修養会など宗教行事と体験学習が融合
横浜共立学園中学校の学校生活は、日々の礼拝を中心としたキリスト教の精神と、年間を通じた体験学習や行事によって構成されています。行事は形式的なイベントにとどまらず、生徒の心と成長を深める機会として丁寧に行われています。
宗教行事
- 毎朝の礼拝:礼拝堂で全校生徒が心を静め、讃美歌とともに1日を始める
- 修養会:学年ごとに行う合宿型の宗教教育プログラム
- クリスマス礼拝・イースター礼拝:キリスト教の節目を大切に
- 聖劇:中3生が演じるキリスト降誕劇。感動と一体感に満ちた伝統行事
主な年間行事(一般行事)
時期 | 行事名 | 内容 |
---|---|---|
4月 | 入学式・オリエンテーション | 新入生の不安を和らげる交流活動 |
6月 | 運動会 | クラス対抗の競技で協調性を育む |
10月 | 秋桜祭(コスモスさい) | 展示・発表・舞台などを通じて生徒の学びと表現力を披露 |
11月 | 音楽会 | 学年合唱や個人演奏で音楽の喜びを共有 |
3月 | 卒業式 | 礼拝形式の厳粛な式で巣立ちを祝う |
これらの行事を通して、生徒は他者と共に生きることの大切さや、感謝の心、創造力や表現力を育むことができます。静かで温かみのある校風の中で、生徒たちは確かな成長を重ねていきます。
クラブ活動|30を超える部と同好会が個性に合わせて活動
横浜共立学園中学校では、生徒の多様な興味・関心を育むため、運動系・文化系あわせて30を超えるクラブ活動が用意されています。中高合同での活動も多く、縦のつながりを意識した成長の機会となっています。いずれも「自主性・協調性・創造性」を育てる場として大切にされています。
主なクラブ活動(抜粋)
カテゴリ | クラブ名 |
---|---|
運動系 | バレーボール部 テニス部 バスケットボール部 卓球部 バドミントン部 ダンス部 |
文化系 | 聖歌隊 演劇部 ESS(英語部) 理科部 美術部 茶道部 書道部 ハンドベル部 |
クラブ活動の特色
- 中高合同の活動が多く、先輩・後輩の交流が活発
- 秋桜祭や音楽会などでの発表機会がクラブの目標にもなっている
- 初心者歓迎のクラブも多く、入学後に新たな興味を育てる生徒も多数
学業と両立しながら、自分の世界を広げられるクラブ活動は、横浜共立の学校生活をより豊かにする大切な柱となっています。
進学実績と卒業後の進路|高い現役進学率と指定校推薦も充実
横浜共立学園中学校の卒業生は、併設の高等学校を経て、難関国公私立大学への現役進学を多数実現しています。進路指導は生徒一人ひとりの志望や適性に寄り添った個別対応が徹底されており、一般入試はもちろん、推薦・AO入試にも柔軟に対応しています。
主な大学合格実績(近年の傾向)
大学群 | 合格実績の傾向 |
---|---|
国公立大学 | 東京大学、一橋大学、東京学芸大学、横浜国立大学などに毎年合格 |
早慶上智 | 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学に多数合格 |
GMARCH | 明治・青山学院・立教・中央・法政・学習院などに安定した実績 |
海外大学 | 海外のリベラルアーツ系大学や大学附属プログラムへの進学例も |
進路指導の特徴
- 学年担任と進路指導部が連携し、定期的な面談を実施
- 小論文・面接・プレゼン等、推薦・AO入試への対策講座も充実
- 土曜講座や模擬試験、進路ガイダンスも定期開催
- 指定校推薦枠:早慶上智・MARCH・東京理科大・女子大など多数あり
「学力だけではなく、人間的な成熟を重ねて進学する」という理念のもと、生徒たちは確かな実力と品格を備えて、社会へと羽ばたいていきます。
入試情報と合格の目安|4科・2科型入試、偏差値は女子校上位レベル
横浜共立学園中学校の入試は、A方式(4科)とB方式(2科)の2種類が用意されており、それぞれ試験日・教科が異なります。両方式に出願可能で、A方式で合格・入学手続きした場合には、B方式の受験料が返金される制度もあります。
2026年度 入試概要
方式 | A方式 | B方式 |
---|---|---|
募集人員 | 150名 | 30名 |
考査日 | 2026年2月2日(月) | 2026年2月3日(火) |
試験科目 | 国語・算数・社会・理科(4科) | 国語・算数(2科) |
出願期間 | 2026年1月6日(火)~1月29日(木) | 2026年1月6日(火)~2月1日(日) |
併願制度 | 両方式に出願可能。A方式で合格・入学手続きされた場合、B方式受験料を返金 |
合格の目安(参考偏差値)
- 四谷大塚合不合判定テスト:偏差値55〜60(A方式)
- 首都圏模試センター:偏差値67〜70(女子校内上位層)
試験では読解力・計算力・論理力・記述力が問われ、特に国語と算数の得点力が重要とされています。安定感のある受験力と思考力を求められる、比較的ハイレベルな入試です。
併願校パターン|神奈川・東京の女子校を中心とした併願例を紹介
横浜共立学園中学校は女子校の中でも上位層に位置づけられる難関校であり、首都圏の人気女子校との併願が多く見られます。2月2日・3日入試を中心に柔軟な戦略が可能で、A・B両方式の併用や、午前・午後受験の組み合わせも活用されています。
上位校との併願例(チャレンジ)
日程 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
2/1 | フェリス女学院、洗足学園 | — |
2/2 | 慶應湘南藤沢(SFC)、洗足学園 | — |
2/3 | 豊島岡女子学園、横浜共立学園(B方式) | — |
中堅校との併願例
日程 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
2/1 | 山手学院、横浜雙葉 | — |
2/2 | 共立女子 | — |
2/3 | — | 青山学院横浜英和 |
2/4 | 神奈川大学附属 | — |
安全校との併願例
日程 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
2/1 | 日本大学中学校、日本女子大学附属 | — |
2/2 | — | 清泉女学院 |
2/3 | 日本女子大学附属、カリタス女子 | — |
2/4 | 鎌倉女学院 | — |
横浜共立は、フェリス・洗足・雙葉・豊島岡など女子最難関〜中堅校と併願されることが多く、日程の柔軟性と教育方針の一貫性から第一志望に据える受験生も多数います。
在校生・保護者の声|「静かで温かい校風」「一貫した人間教育」が魅力との声
横浜共立学園中学校には、在校生・保護者から高い満足度を示す声が多数寄せられています。勉強だけでなく心の教育に重きを置いた学校方針や、穏やかで落ち着いた校風に共感する家庭が多く、毎年人気を集める理由の一つとなっています。
在校生の声
- 「毎朝の礼拝で心が落ち着く。生活のリズムが整います」
- 「先生方がとても親身で、質問しやすい雰囲気があります」
- 「秋桜祭での発表は緊張するけど、仲間と協力して達成感があります」
- 「友だちは穏やかな子が多くて、人間関係がとても楽です」
保護者の声
- 「学力だけでなく、品格や信仰心を育ててくれる学校です」
- 「派手すぎず、安心して娘を預けられる環境だと感じました」
- 「進路についても一方的でなく、子どもに寄り添ったサポートをしてくれます」
- 「落ち着いた女子校を求めるご家庭にはとても合うと思います」
このように、横浜共立学園は「静かで品格ある校風」「思春期の心を丁寧に支える教育」が評価されており、学力・人間性の両立を求めるご家庭に広く支持されています。
この学校に向いている子の特徴|真面目で思いやりのある落ち着いたタイプに◎
横浜共立学園中学校は、キリスト教に基づく人間教育と丁寧な学習指導を柱にした女子校です。そのため、学力の向上だけでなく、心の成長や品位を大切にしたいと考えるご家庭に特に適しています。以下に、この学校に向いているお子さんのタイプをまとめます。
このような子におすすめ
- 真面目でコツコツ努力することができる子
- 他者を思いやる心を持ち、集団の中でも落ち着いて行動できる子
- 派手な雰囲気よりも静かで穏やかな環境を好む子
- 規則を守りつつ、内面的な成長や信仰にも関心がある子
- 女子校らしい丁寧な教育と人間関係を求める子
反対に、活発で刺激の多い環境を好むタイプや、自由な校風を重視する子にとっては物足りなさを感じることもあるかもしれません。「落ち着いた環境で、芯のある女性へと成長したい」という意志のある子に最適な学びの場です。
まとめ|知性と信仰に基づく品位を育てる、横浜屈指の伝統女子校
横浜共立学園中学校は、150年以上の伝統とキリスト教教育を土台に、学力・人格・信仰のバランスを重視した教育を行う女子中高一貫校です。日々の礼拝や宗教行事、丁寧な授業と豊かな行事を通して、生徒一人ひとりが内面から成長していける環境が整っています。
横浜共立が選ばれる理由
- 「神を仰ぎ 人に仕う」建学の精神に基づいた人間教育
- 毎朝の礼拝や聖劇など、心を育てる宗教行事
- 秋桜祭(コスモスさい)や音楽会など、生徒の表現力を伸ばす行事
- 進学実績と指定校推薦の両面に対応した進路指導
- 落ち着いた校風と丁寧な人間関係の中で安心して過ごせる環境
「派手さはないが、芯のある成長ができる学校」として、多くのご家庭から支持されている横浜共立学園。信仰・知性・品位を大切にする女子校教育の魅力を、ぜひ実際に足を運んで体感してみてください。