渋谷教育学園渋谷中学校の評判と進学実績は?自主自律を育む人気共学校を徹底解説!

中学受験
  1. 渋谷教育学園渋谷中学校とは?基本情報と沿革
    1. 基本情報
    2. 教育理念
  2. アクセスと周辺環境
    1. アクセス情報
    2. 周辺環境の特色
  3. 教育方針と校風:「自調自考」を育てる学び
    1. 「自調自考」の具体的な実践
    2. 校風の特徴
  4. カリキュラムの特徴:A・B・Cブロック制と語学教育
    1. Aブロック(中1〜中2前半):基礎力の育成
    2. Bブロック(中2後半〜中3):探究的学びと表現力の強化
    3. Cブロック(高1〜高3):進学を見据えた応用・発展期
    4. 語学教育の充実
  5. 海外研修・国際教育:オーストラリア・アメリカへの派遣
    1. オーストラリア研修(中3)
    2. アメリカ研修(高1)
    3. その他の国際交流
  6. ICT・探究学習・STEAM教育の取り組み
    1. 1人1台端末によるICT活用
    2. 探究活動の系統的な育成
    3. STEAM教育の実践
  7. 部活動と学校行事:文武両道の生徒生活
    1. 部活動の概要
    2. 学校行事の特色
  8. 進学実績と併設高校の大学合格状況(東大・早慶多数)
    1. 2024年度大学合格実績(高校卒業生 約230名)
    2. 進路指導の特色
  9. 学費と奨学金制度
    1. 2024年度 中学1年生の年間費用目安
    2. 奨学金・学費支援制度
  10. 入試情報と合格の目安+併願校パターン
    1. 2024年度入試日程と試験概要
    2. 偏差値の目安(四谷大塚 合格可能性80%)
    3. 併願校パターン(例)
      1. ● 挑戦校として受験する場合(女子)
      2. ● 標準校として受験する場合
      3. ● 安全校として抑える場合
  11. 渋渋はこんな受験生におすすめ
    1. 1. 自主性を重んじる環境でのびのび学びたい人
    2. 2. 国際舞台で活躍したい人
    3. 3. 共学校で多様な価値観に触れたい人
    4. 4. 探究・プレゼン・表現活動が好きな人
  12. まとめ:渋谷教育学園渋谷中学校の魅力とは?

渋谷教育学園渋谷中学校とは?基本情報と沿革

渋谷教育学園渋谷中学校(通称:渋渋)は、東京都渋谷区に位置する中高一貫の共学校です。1996年に創立された比較的新しい学校ながら、その独自の教育理念と高い進学実績によって、首都圏の中学受験において高い人気を誇ります。

自調自考」――自ら調べ、自ら考えることを教育の核とし、生徒一人ひとりの自主性と探究心を育てることを目的とした教育を展開しています。建学の精神には「21世紀に活躍する人材の育成」という明確なビジョンがあり、これを実現するためのカリキュラムや校風が整えられています。

基本情報

  • 所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-21-18
  • アクセス:JR線・地下鉄各線「渋谷駅」より徒歩7分、地下鉄「表参道駅」「明治神宮前駅」より徒歩8分
  • 設立:1996年
  • 共学・別学:男女共学
  • 中高一貫教育:完全型(高校からの募集なし)
  • 生徒数(2023年度):中学639名(男子:113名、女子:120名)

教育理念

渋渋では、知識の詰め込みではなく、「調べて、考えて、表現する」という学びのサイクルを通じて、真に社会で活躍できる人材を育てることを目指しています。学園長講話や現場での体験学習などを通じて、生徒の内面からの成長を重視する姿勢が特徴です。

アクセスと周辺環境

渋谷教育学園渋谷中学校は、東京都心の中心地ともいえる渋谷区渋谷に位置しています。交通アクセスに非常に優れており、複数の主要路線から通学可能な立地は、多方面からの通学生にとって大きなメリットです。

アクセス情報

  • JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン:「渋谷駅」より徒歩約7分
  • 東急東横線・田園都市線:「渋谷駅」より徒歩約7分
  • 東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線:「渋谷駅」より徒歩約7分
  • 東京メトロ千代田線:「明治神宮前駅」より徒歩約8分
  • 京王井の頭線:「渋谷駅」より徒歩約7分

周辺環境の特色

学校周辺には明治通りや青山通りといった主要な都市インフラが整備されており、治安や利便性の面でも安心です。また、渋谷という立地ながら、校舎のあるエリアは比較的落ち着いた雰囲気に包まれており、静かな環境で学習に集中できる点も大きな魅力です。

加えて、近隣には宮下公園(MIYASHITA PARK)など自然とふれあえる場所もあり、生徒たちがのびのびと活動できる環境が整っています。

教育方針と校風:「自調自考」を育てる学び

渋谷教育学園渋谷中学校の教育の中心にあるのは、創立以来一貫して掲げられてきた理念「自調自考(じちょうじこう)」です。これは単なるスローガンではなく、あらゆる教科・行事・学校生活の中で具現化されており、生徒たちは日々「自ら調べ、自ら考える」学習姿勢を実践しています。

「自調自考」の具体的な実践

  • 調べる力:ICTを活用したリサーチ活動や図書室での情報探索
  • 考える力:少人数でのディスカッションや発表型授業
  • 表現する力:探究活動のレポート作成やプレゼンテーション

こうした取り組みを通じて、生徒たちは受け身ではない能動的な学習に取り組む習慣を身につけていきます。また、「間違えてもよい、考え抜くことが大切」という価値観が浸透しており、心理的安全性の高い教室環境も整備されています。

校風の特徴

校風は一言でいえば自由と信頼。服装や髪型についても細かい校則は設けられておらず、自主性と責任の両立が求められます。先生との距離も近く、対話を重視したフラットな関係が築かれています。生徒たちは互いを尊重しながら自分らしく学校生活を送ることができる雰囲気です。

カリキュラムの特徴:A・B・Cブロック制と語学教育

渋谷教育学園渋谷中学校のカリキュラムは、A・B・Cの3ブロックに分かれた構成が大きな特徴です。これは、中高6年間を通して学力と人間力をバランスよく育てるための段階的・体系的な学習モデルとなっています。

Aブロック(中1〜中2前半):基礎力の育成

知識の定着と学習習慣の確立を重視。探究の土台となる読解力・思考力・表現力を育てます。
特に英語・数学の先取り学習が強化されており、高校内容の先駆けにもなります。

Bブロック(中2後半〜中3):探究的学びと表現力の強化

教科横断型の授業やディスカッションを通じて、自ら調べ・考える学びの実践を深めます。
英語では、英語でのプレゼンテーションや討論を通じた実用的な運用力を育成。

Cブロック(高1〜高3):進学を見据えた応用・発展期

大学受験を意識した科目選択制や演習授業が本格化。
一方で、一人ひとりの興味関心を深める探究活動も継続し、進路と学びの一体化が図られます。

語学教育の充実

英語教育には特に力を入れており、オールイングリッシュ授業やネイティブ教員との連携が豊富に用意されています。
さらに中学段階から英検やTOEFL対策が行われるほか、海外派遣プログラムの準備もカリキュラムに組み込まれています。

海外研修・国際教育:オーストラリア・アメリカへの派遣

渋谷教育学園渋谷中学校では、グローバル社会に対応するための実践的な国際教育を重視しており、海外研修プログラムが体系的に組まれています。単なる語学研修にとどまらず、文化理解・協働・自己表現といった要素を含んだ本格的な国際交流が展開されています。

オーストラリア研修(中3)

中学3年生では、約2週間のオーストラリアホームステイプログラムが実施されます。現地の学校に通いながら、ホームステイ先の家庭で英語を使って生活し、実践的なコミュニケーション力を身につけます。
また、事前・事後学習にも力を入れており、ただ行って終わりではない「学びの循環」が確立されています。

アメリカ研修(高1)

高校1年生対象のボストン短期留学プログラムでは、アメリカの教育機関(MITやハーバード大学見学など)を訪問し、世界最先端の知と文化に触れる機会が提供されます。
ここでは、SDGsやグローバル課題に関する探究発表を英語で行うなど、高いレベルでの国際発信力が求められます。

その他の国際交流

  • 短期交換留学:アジア圏や欧州の提携校との交流
  • 海外大学進学支援:進路相談やエッセイ指導の体制も整備
  • 多文化理解講座:国内でも海外とつながる教育活動を実施

これらの取り組みを通じて、生徒たちは「世界で通用する表現力・協働力」を身につけていきます。

ICT・探究学習・STEAM教育の取り組み

渋谷教育学園渋谷中学校では、21世紀型スキルを育むためのICT教育と探究活動が充実しており、加えてSTEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)教育も積極的に取り入れられています。こうした先進的な取り組みが、思考力・創造力・課題解決力の養成につながっています。

1人1台端末によるICT活用

全生徒がタブレット端末を所持し、デジタル教材や学習アプリ、クラウドツールを活用した授業が日常的に行われています。
オンラインでの課題提出やフィードバックもスムーズに行われ、個別最適化された学習を実現しています。

探究活動の系統的な育成

  • 中学段階:身近なテーマから始まる自由研究やディスカッション活動
  • 高校段階:ゼミ形式での研究発表・論文作成・外部機関との連携プロジェクト

特に「課題の発見 → 情報収集 → 分析 → 発表」という探究のプロセスを重視しており、生徒は実社会とのつながりを意識した学びを展開しています。

STEAM教育の実践

論理的思考だけでなく、創造的・芸術的な視点も大切にする姿勢から、理数系+アートの融合型教育が推進されています。
たとえば、3Dプリンタやプログラミングツールを用いた制作活動や、AI・統計・環境問題をテーマとした授業など、時代を先取りする学びが導入されています。

これらを通して、生徒たちは「課題を見つけ、チームで解決に向かう力」を実社会に近い形で育んでいます。

部活動と学校行事:文武両道の生徒生活

渋谷教育学園渋谷中学校では、学業と並行して課外活動も非常に活発に行われており、生徒たちは多様な体験を通じて、協働性・創造性・責任感を育んでいます。
文武両道」の校風が根付き、クラブ活動も学校行事も、生徒主体で企画・運営される場面が多く見られます。

部活動の概要

運動部・文化部あわせて30以上のクラブが存在し、多くの生徒がいずれかに所属しています。
中学・高校の区別なく一緒に活動するため、異学年での交流が深まりやすいのも特徴です。

  • 運動部:サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、剣道部、テニス部、水泳部など
  • 文化部:吹奏楽部、英語ディベート部、地理歴史部、演劇部、クッキング部、理科部など

部活動は自主的な運営が推奨されており、顧問の先生が見守る中、生徒たちが自ら計画し、運営していくスタイルが定着しています。

学校行事の特色

年間を通じて多彩なイベントが行われ、学年を超えた一体感が生まれます。特に以下の行事は、生徒・保護者・卒業生からの評価も高いものです。

  • 文化祭(飛龍祭):毎年9月に開催。クラス・クラブ・有志団体による展示・演劇・発表が行われ、来校者数は年々増加。
  • 体育祭:学年混合の縦割りチームによる熱戦。渋谷の真ん中で盛大に行われる。
  • 校外学習・宿泊研修:学年ごとにテーマを設定し、国内外での体験学習を実施。

これらの行事を通して、生徒たちは自律・責任・協調の精神を自然と身につけていきます。

進学実績と併設高校の大学合格状況(東大・早慶多数)

渋谷教育学園渋谷中学校は高校からの募集を行わない完全中高一貫校であり、6年間を通じて生徒一人ひとりの学力と進路意識を丁寧に育てていきます。
その結果、卒業生は難関大学を中心とする高い進学実績を残しており、首都圏共学校の中でもトップクラスの進学力を誇ります。

2024年度大学合格実績(高校卒業生 約230名)

  • 東京大学:27名(うち現役22名)
  • 京都大学:3名
  • 一橋大学:6名
  • 東京工業大学:5名
  • 国公立大学医学部:5名
  • 早稲田大学:72名
  • 慶應義塾大学:65名
  • 上智大学:38名
  • 東京理科大学:40名

特筆すべきは、現役での東大合格率の高さと、私立最難関(早慶上理)への圧倒的な合格実績です。特に国際系や理系分野での進学が多く、探究や海外研修で培った経験が進路選択にも大きく活かされていることがうかがえます。

進路指導の特色

  • 進路ゼミ:各教科教員や外部講師がテーマ別に進学情報を提供
  • 個別面談:担任・学年主任による継続的なキャリア支援
  • 模試・外部検定の活用:英検・TEAP・共通テスト模試などの定期実施

こうしたサポートにより、「第一志望主義」を掲げながらも、現実的な進路選択を尊重する柔軟な進学指導が行われています。

学費と奨学金制度

渋谷教育学園渋谷中学校は私立中高一貫校であるため、一定の学費が必要ですが、教育の質と成果を考慮すれば、費用対効果の高い学校といえるでしょう。また、家庭の経済状況に応じた奨学金制度や支援制度も整備されています。

2024年度 中学1年生の年間費用目安

  • 入学金:300,000円
  • 授業料:540,000円(年額)
  • 施設費:250,000円(年額)
  • 教育充実費:150,000円(年額)
  • その他諸経費:約120,000円(教材費、校外学習費など)
  • 合計:およそ1,360,000円/年

高校進学時には一部費用の見直しがありますが、大きな変更はありません。
また、制服代・クラブ活動費・海外研修費などが別途必要となることがあります。

奨学金・学費支援制度

  • 渋谷教育学園独自の奨学金制度:学業・人物面での優秀な生徒を対象に、授業料の全額または一部を免除
  • 東京都私学助成金制度:年収目安に応じて授業料支援が受けられる制度
  • 育英会奨学金:保護者の失職・災害等による緊急支援制度あり

これらの制度は、希望者が事前に申請・審査を受けることで利用可能です。経済的な理由で入学をためらっているご家庭にとっても、しっかりとした支援体制が用意されている点は安心材料となります。

入試情報と合格の目安+併願校パターン

渋谷教育学園渋谷中学校(渋渋)は、首都圏最難関の共学校のひとつとして非常に高い人気を誇ります。男子・女子ともに偏差値上位層が集まる受験校であり、特に女子の共学校志望者においては第一志望校として選ばれることが多いです。

2024年度入試日程と試験概要

出願期間試験日合格発表手続締切入試科目
第1回1/10~1/272/12/22/12国・算・理・社
第2回1/10~1/272/22/32/12国・算・理・社
第3回1/10~2/42/52/62/12国・算・理・社

試験時間:国語・算数 各50分(各100点)、理科・社会 各30分(各50点)
面接:実施なし(調査書等の提出も不要)
合格最低点:
第1回:男子168点/女子180点(300点満点)
第2回:男子208点/女子217点(300点満点)
第3回:男子208点/女子212点(300点満点)

偏差値の目安(四谷大塚 合格可能性80%)

  • 男子:65〜66
  • 女子:72〜75

併願校パターン(例)

● 挑戦校として受験する場合(女子)

  • 1/20:浦和明の星女子中
  • 2/1午前:渋谷教育学園渋谷中
  • 2/3:吉祥女子中/豊島岡女子中

● 標準校として受験する場合

  • 2/1午前:三田国際中(S特)/広尾学園中(医進・本科)
  • 2/2午後:広尾小石川/三田国際(国際生)
  • 2/4:栄東東大クラス/広尾学園

● 安全校として抑える場合

  • 1/10:大宮開成
  • 1/20:開智中(先端A)
  • 2/2午後:順天中(特進)など

このように渋渋を軸に、同レベル以上の女子最難関校や、人気共学校・準御三家との併願パターンが組まれることが多くなっています。

渋渋はこんな受験生におすすめ

渋谷教育学園渋谷中学校(渋渋)は、ただ成績が優秀なだけでなく、自ら学び、考え、発信したいという意欲的な受験生に最適な学校です。以下のようなタイプの生徒に特におすすめできます。

1. 自主性を重んじる環境でのびのび学びたい人

渋渋では「自調自考」を軸に、自らテーマを見つけて学びを深めるスタイルが確立されています。指示を待つのではなく、自分で動く力を育てたい人に向いています。

2. 国際舞台で活躍したい人

英語教育や海外研修プログラムが非常に充実しており、グローバルな視野を持ちたい人や、将来海外大学進学を検討している人にとっては大きな後押しとなります。

3. 共学校で多様な価値観に触れたい人

男女の区別なくフラットな人間関係の中で切磋琢磨できる点も渋渋の魅力。特に共学校志望の女子受験生にとっては、最上位の選択肢といえるでしょう。

4. 探究・プレゼン・表現活動が好きな人

プロジェクト型学習や研究発表の機会が豊富にあり、好きなことをとことん調べて深掘りしたい人にとっては最高の環境です。

このように、知的好奇心・行動力・柔軟性を兼ね備えた受験生にぴったりの学校です。

まとめ:渋谷教育学園渋谷中学校の魅力とは?

渋谷教育学園渋谷中学校(通称:渋渋)は、自由な校風と高い学力水準を両立する中高一貫共学校として、首都圏でも屈指の人気を誇る学校です。創立から比較的新しい学校でありながら、既に東大や早慶を中心とした圧倒的な進学実績を誇っており、今後もその存在感は高まっていくことが予想されます。

最大の特徴は、何といっても教育理念である「自調自考」。この言葉が単なるスローガンではなく、授業・探究・学校生活のすべてに根付いており、生徒一人ひとりが自立した学び手・表現者として成長していきます。

また、ICTの活用やSTEAM教育、海外研修といった先進的な教育にも積極的であり、これからの時代に求められる力=21世紀型スキルを実践的に身につける環境が整えられています。

共学の環境で多様性を大切にしながら、仲間とともに切磋琢磨し、世界に通用する力を育てたい――そんな想いをもった受験生にとって、渋渋は間違いなく第一志望に値する学校です。

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