【高校数学I】数と式を完全攻略~基本から応用までを徹底解説します!~実数-問題69

問題

$\sqrt{11+4\sqrt{7}},\ \sqrt{10-\sqrt{84}},\ \sqrt{16-3\sqrt{28}}$ のうち, 小数部分が $\sqrt{7}$ の小数部分と等しいものはどれか.

解説

2重根号を外して, それぞれから $\sqrt{7}$ を引いた差が整数かどうかを確かめる. 差が整数なら小数部分は等しい.

  • $\sqrt{11+4\sqrt{7}}
    =\sqrt{(\sqrt{7}+2)^{2}}
    =\sqrt{7}+2$
    より, $(\sqrt{7}+2)-\sqrt{7}=2$ は整数.
  • $\sqrt{10-\sqrt{84}}
    =\sqrt{10-2\sqrt{21}}
    =\sqrt{(\sqrt{7}-\sqrt{3})^{2}}
    =\sqrt{7}-\sqrt{3}$
    より, $(\sqrt{7}-\sqrt{3})-\sqrt{7}=-\sqrt{3}$ は整数ではない.
  • $\sqrt{16-3\sqrt{28}}
    =\sqrt{16-6\sqrt{7}}
    =\sqrt{(3-\sqrt{7})^{2}}
    =3-\sqrt{7}$
    より, $(3-\sqrt{7})-\sqrt{7}=3-2\sqrt{7}$ は整数ではない.

従って, 小数部分が $\sqrt{7}$ の小数部分と等しいものは, $\sqrt{11+4\sqrt{7}}$.

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