中学受験で頻出の文学史を覚えよう!〜中世文学作品編〜

中学受験国語

和歌

公家の間で盛んに詠まれたが新古今和歌集以後新味は無くなった。

新古今和歌集(1205年)

後鳥羽院の命による。編者は藤原定家。その他、西行など。繊細・優美で余情を重んじる歌風。

金槐和歌集

鎌倉幕府の3代将軍・源実朝の私家集。万葉調の歌風。

連歌

室町時代から盛んになり「菟玖波集」などがある。江戸時代の俳諧に引き継がれる。

説話

説話が盛ん。「宇治拾遺物語」「十訓抄」「古今著聞集」など数多い。

宇治拾遺物語

『今昔物語』の系統を引く説話集。民衆生活を生き生きと描いている。説話集の中で最も価値が高いと云われている。

御伽草子

室町時代から流行した短編大衆小説の総称。「一寸法師」や「鉢かづき姫」など。後の文学に引き継がれる。

物語

鎌倉時代には、「平家物語」などの軍記物語が盛んとなる。他に「保元物語」「平治物語」「源平盛衰記」などがある。

平家物語

平家一門の盛衰を描いた、叙事詩的大作。和漢混交文が用いられ、琵琶法師によって歌われた。その中心を貫くのは人間の儚さを思う「無常観」である。

太平記

室町時代前期の南北朝50年間の動乱を描いた軍記物語。作者は小島法師とされている。

随筆

方丈記(1221年)

鴨長明の作。天変地異などの記述の多いのが特色である。隠者生活の回想録で、全編、仏教の無常観で一貫している。

徒然草(1331年)

吉田兼好の作。仏教思想に基づく、自然観・社会観・人生観を綴った内容豊富な随筆。「枕草子」と並び称せられる。題名は序段の「つれづれなるままに…」による。

花伝書

この時期流行した「能」の大成者世阿弥による能の芸術論。「風姿花伝」ともいう。「能」の脚本が「謡曲」。

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