中学受験で頻出の文学史を覚えよう!〜中古文学作品編〜

中学受験国語

和歌

古今和歌集位後、貴族社会の社交の道具として盛んに詠まれた。

古今和歌集(905年)

醍醐天皇の命による最初の勅撰和歌集紀貫之を中心に、「万葉集」以後の歌を集めたもの。20巻。1100余首。代表的歌人に、在原業平・小野小町など。

山家集(1190年)

寧ろ鎌倉時代の歌集と考えた方が良い。元武士の西行の私家集。西行は新古今和歌集の代表的歌人でもある。

物語

空想の世界を中心とする伝奇物語と、歌を中心とする歌物語の系統があり、その集大成が源氏物語である。

竹取物語

仮名書きの物語では我が国最古のもので、古来『物語の祖』と云われる。かぐや姫を巡る伝奇物語。

伊勢物語

在原業平の歌を中心に展開した歌物語。

源氏物語

中宮彰子に仕えた紫式部の作。全編に『もののあはれ』を漂わせた長編で、光源氏の障害を描いた物語。平安時代を代表する作品で、後世に大きな影響を及ぼした。

日記・随筆

仮名の発明により、心の様を自由に綴れるようになった。

土佐日記

古今和歌集の編者紀貫之の作。仮名が女性のものであったため、女性を装って書かれている。

蜻蛉日記

藤原道綱の母の作。最初の本格的な女流日記である。

枕草子

中宮定子に仕えた清少納言の作。三百段の文章よりなる。『ものづくし』の部分と随想・日記の部分とに分かれる。『をかし』という理知的な態度によって書かれている。

更級日記

菅原孝標の女の作。「源氏物語」に憧れる女性らしい夢が、現実との交錯の内に描かれた自伝的日記。

説話・歴史物語

平安末期、説話・歴史物語が盛んになる。

今昔物語

各説話が「今は昔」と始まるためこの名が付いた。仏教説話、世俗説話など約1200を集めた大説話集。文体は和漢混合文。

大鏡

批判精神に富んだ歴史物語

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