- 学校の概要|「心豊かなリーダーの育成」を掲げる茨城県有数の中高一貫校
- アクセスと立地環境|JR取手駅からバス通学、自然と利便性が調和する環境
- 教育方針とカリキュラム|45分授業と多彩なコース制で個に応じた学びを提供
- 学習環境と施設設備|ICT・自習室・講堂などハイスペックな学習支援体制
- 学校生活と行事|海外研修や立志講演会など心を育てる多彩な教育活動
- クラブ活動|約40の部活・同好会が活発に活動、全国・世界大会の実績も豊富
- 進学実績と卒業後の進路|医学部・難関大に多数合格する圧倒的な進学力
- 入試情報と合格の目安|多様な受験日程と高水準な合格ラインに注意
- 併願校パターン|埼玉・千葉・東京の中堅〜上位校と組み合わせる戦略が主流
- 在校生・保護者の声|充実した施設と温かい雰囲気でのびのびと成長できる環境
- この学校に向いている子の特徴|文武両道を志し、自主的に学びを深めたい子に最適
- まとめ|医進・難関大志望から人間力重視まで対応する中高一貫の進学校
学校の概要|「心豊かなリーダーの育成」を掲げる茨城県有数の中高一貫校
江戸川学園取手中学校は、茨城県取手市にある中高一貫の共学校であり、1987年に中学校を開設して以来、全国的にも高い大学合格実績を誇る進学校として注目を集めています。高校からの募集もある併設型一貫校ですが、中学から入学することで、より計画的かつ深い学びが可能となります。
学校の教育理念は「心豊かなリーダーの育成」。単なる学力養成にとどまらず、人間力・倫理観・国際的な視野を備えた人材育成を目指しています。その理念のもと、生徒一人ひとりの目標に応じた学習支援体制が整備されており、医歯薬系志望や東大・京大などの難関大を目指す生徒も多数在籍しています。
高い自由度と秩序が両立する校風も特徴で、知的好奇心と自主性を重んじる生徒たちが活発に活動しています。中高6年間を通して学力・人格ともに鍛え上げることを目的としたカリキュラムが組まれており、探究的な学びや実践的な教育が重視されているのも大きな特色です。
アクセスと立地環境|JR取手駅からバス通学、自然と利便性が調和する環境
江戸川学園取手中学校は、茨城県取手市西にある自然豊かな丘陵地に立地し、落ち着いた学習環境を提供しています。最寄りのJR常磐線「取手駅」からはスクールバスで約15分の距離にあり、駅前には学園専用のバスターミナルが整備されています。
主なアクセス方法
- JR常磐線・関東鉄道常総線「取手駅」下車 → 学園スクールバスで約15分
- 千葉・東京・埼玉方面からの通学者多数(上野〜取手間は常磐線快速で約40分)
- 朝夕は複数台のバスが運行されており、通学時の混雑緩和にも配慮
キャンパスは、広大な敷地と緑に囲まれた静かな環境にあり、学習・運動・探究活動を行うのに最適な立地です。また、東京・千葉方面からの通学アクセスも良く、都心から通う生徒も一定数在籍しています。
学園前バス停周辺には保護者用の送迎スペースも確保されており、安全面にも十分な配慮がなされています。
教育方針とカリキュラム|45分授業と多彩なコース制で個に応じた学びを提供
江戸川学園取手中学校では、創立以来掲げる「心豊かなリーダーの育成」という教育理念のもと、知・徳・体の調和の取れた全人教育を実践しています。生徒一人ひとりの個性と能力を引き出すことを重視し、難関大・医歯薬系を含む多様な進路目標に対応する柔軟な教育体制が整っています。
45分授業と先取り学習
中学課程では、1コマ45分授業を基本とし、効率よく集中して学ぶ習慣を育てます。週6日制を採用し、主要教科の授業時数を確保。中3からは一部で高校内容に触れる先取り学習も実施されています。
中学コース制の特色
- 医科コース:将来の医療系進学を見据えた特別カリキュラム(中3以降で医進クラスへ接続)
- 選抜クラス:思考力重視の授業で難関大進学を目指す
- 一般クラス:基礎から応用までバランスよく指導
探究学習・ICT教育
全学年での探究型学習にも注力しており、自ら課題を設定し、調査・発表・振り返りを繰り返すことで、思考力・表現力・主体性を育てます。さらに、一人一台のiPad環境を整備し、ICTを活用した双方向型の授業やレポート提出、プレゼンテーション活動も活発に行われています。
グローバル教育・英語重視の取り組み
英語は中1から週6時間以上を確保し、ネイティブ教員による英会話授業や、英検対策・多読・英作文指導などを実施。希望者は中3時の海外研修(オーストラリア・ニュージーランドなど)にも参加できます。
このように、江戸川学園取手中のカリキュラムは、進路と個性に応じた多様な学びを可能にし、学力だけでなく人間的な成長を重視する教育が実現されています。
学習環境と施設設備|ICT・自習室・講堂などハイスペックな学習支援体制
江戸川学園取手中学校は、大学キャンパスを彷彿とさせる広大で機能的な校舎群を擁し、学力向上と探究活動を両立できる環境を整えています。中高一貫教育を実現するための設備が一体的に整備されており、集中と創造のバランスが取れた学習空間となっています。
主な学習設備
- ICT環境:全教室に電子黒板・Wi-Fi完備、iPadやロイロノート活用によるデジタル学習
- 自習室・ラーニングスペース:放課後や長期休業中も利用可能な専用自習室を複数設置
- 図書館:約3万冊以上の蔵書と個別閲覧席を完備。探究学習の情報収集にも活用
- 理科実験室:物理・化学・生物それぞれの専門設備が整い、観察・実験を通じた深い理解を促進
- CALL教室:英語のリスニング・スピーキング強化に特化した多機能語学教室
共用・行事施設
- 講堂:1,000名以上収容の大型ホール。入学式・講演会・発表会などに使用
- 体育館・武道場:バスケ・バレー・柔道・剣道など多目的に使用可能
- グラウンド・人工芝運動場:中高で分かれた広々とした運動スペースを確保
また、清潔感ある食堂や売店も併設されており、生徒が快適かつ安全に学園生活を送ることができるよう配慮されています。設備投資も定期的に行われており、時代に即した教育環境のアップデートが継続的に図られています。
学校生活と行事|海外研修や立志講演会など心を育てる多彩な教育活動
江戸川学園取手中学校では、学習だけでなく人間形成を重視した多彩な学校行事が年間を通して計画されています。生徒一人ひとりが挑戦・交流・表現・内省を経験することで、心の成長と社会性が育まれるように設計されています。
主な年間行事(一部抜粋)
時期 | 行事名 | 内容 |
---|---|---|
4月 | 入学式・新入生オリエンテーション | 学園生活の基礎を確認。校訓や教育方針を体感 |
6月 | 校外学習(地域探索) | 地域の文化・自然・歴史に触れ、探究的視点を養う |
7月 | 英語研修・サマースクール | 国内外の英語施設にて実践的な英語力を育成 |
10月 | 文化祭(紫峰祭) | 中高合同での舞台・展示・研究発表。生徒主体で運営 |
12月 | 立志講演会 | 各界の著名人による講演で生き方・志を学ぶ |
3月 | 海外語学研修(選抜) | オーストラリアなどでホームステイ・現地校交流 |
日常の学校生活の特色
学校生活は規律ある中にも温かみがあり、制服着用義務やスマートフォン使用ルールなどを通じて、自律心を育む工夫がなされています。また、朝の読書や礼拝といった時間も大切にされており、落ち着いたスタートを切ることができます。
さらに、学年ごとの行事(合唱祭・発表会・スポーツ大会など)も充実しており、生徒たちはさまざまな場面で活躍と成長の機会を得ています。
クラブ活動|約40の部活・同好会が活発に活動、全国・世界大会の実績も豊富
江戸川学園取手中学校では、学業と両立しながら課外活動にも積極的に取り組む校風が根付いており、中高あわせて約40のクラブ・同好会が活動しています。中学生は原則として1つのクラブに所属し、協調性・挑戦力・自己表現を育んでいます。
主なクラブ活動一覧(抜粋)
体育系クラブ | 文化系クラブ |
---|---|
サッカー部 | 吹奏楽部 |
バスケットボール部 | 理科研究部 |
テニス部(硬式・軟式) | 将棋部 |
卓球部 | 合唱部 |
剣道部 | 美術部 |
バドミントン部 | 英語部(ESS) |
水泳部 | パソコン部 |
活動の特色と実績
体育系クラブは、関東大会や全国大会に出場する実力校もあり、週3〜5回の練習を通じて高い技術とチームワークを育てます。一方、文化系クラブでは、吹奏楽部がコンクールで金賞を受賞するほか、理科研究部が全国の研究発表会で優秀賞を受けるなど、知的好奇心に応える環境も整っています。
また、多くのクラブが紫峰祭(文化祭)での展示・公演を目標に活動しており、生徒たちは自ら企画・準備・運営に関わることで主体性と実行力を養っています。
進学実績と卒業後の進路|医学部・難関大に多数合格する圧倒的な進学力
江戸川学園取手中学校・高等学校は、全国有数の「医歯薬・理系進学に強い中高一貫校」として知られています。中高6年間で徹底した基礎力の養成と応用力の育成を行うことで、多くの卒業生が医学部・難関国公立・早慶上理などに進学しています。
2024年度 主な合格実績(高校卒業生)
- 国公立大学:東京大学、京都大学、東北大学、筑波大学、千葉大学、東京医科歯科大学 など
- 私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治・青山・中央・法政 など
- 医学部医学科:国公立・私立あわせて約60名(2024年実績)
とくに医学部合格者数は毎年全国トップクラスで、早期からの医進指導・個別フォロー・推薦制度の活用など、医系志望者に対する万全の支援体制が整っています。
中高一貫生の進路サポート体制
- 高1からの進路ガイダンス・進路適性診断
- 長期休業中の講習・医進合宿
- 模試・記述対策・小論文講座の充実
- 進路部による面談・三者面談を年複数回実施
また、探究活動や課題研究を通じて推薦・総合型選抜(旧AO)入試にも強みを持っており、難関大学に幅広い入試方式で合格者を輩出しています。
このように、江戸川学園取手は高い学力養成と進路多様性の両立を実現しており、「難関進学校」としての実績と信頼を築いています。
入試情報と合格の目安|多様な受験日程と高水準な合格ラインに注意
江戸川学園取手中学校では、多様な日程・方式での入試が実施されており、併願の柔軟性が高い点が魅力です。4科型・英語型・適性検査型から選択でき、受験者の得意分野に合わせた受験が可能です。
2026年度 入試日程・方式
入試日 | 方式 | 募集人数 | 試験科目 |
---|---|---|---|
12月13日(金) | 適性検査入試 | 40名 | 適性検査Ⅰ・Ⅱ |
1月9日(木) | 4科・英語・適性検査から選択 | 70名 | 国・算・理・社 または 英語 または 適性検査 |
1月17日(金) | 4科・英語・適性検査から選択 | 70名 | 国・算・理・社 または 英語 または 適性検査 |
1月25日(土) | 4科型のみ(帰国生優遇措置あり) | 50名 | 国・算・理・社 |
2月5日(水) | 4科・英語・適性検査から選択 | 若干名 | 国・算・理・社 または 英語 または 適性検査 |
2024年度 合格の目安(四谷大塚合格偏差値)
- 第1回(1/9)男子 55・女子 59(3科)
- 第2回(1/17)男子 66・女子 70(3科)
- 第3回(1/25)男子 66・女子 70(3科)
とくに第2回・第3回入試は高偏差値層が集まりやすく、出願時には併願校のバランスを考慮して受験日を選ぶ必要があります。また、12月実施の適性検査型は早期チャレンジ層に人気で、国公立中高一貫校志望者にも注目されています。
出願方法・試験時間
- 出願期間:各試験日ごとに異なる(12月~1月末)
- 出願方法:Web出願(インターネット出願サイト)
- 受験料:1回20,000円、2回目以降は加算あり
試験時間は4科型で8:30集合・8:40開始、50分×2科目+40分×2科目。英語型・適性検査型も標準的な時間構成で実施されます。
併願校パターン|埼玉・千葉・東京の中堅〜上位校と組み合わせる戦略が主流
江戸川学園取手中学校は、茨城県内有数の進学校でありながら、首都圏各地から通学可能な立地にあることから、埼玉・千葉・東京の広範囲な学校との併願パターンが見られます。
併願の基本戦略
江戸取を1月中に複数回受験することをベースに、浦和ルーテル・開智・大宮開成・城北埼玉・獨協埼玉・開智未来などを組み合わせるのが一般的です。東京都内や千葉方面の学校と組み合わせるケースも増加しています。
具体的な併願例
入試日 | チャレンジ校 | 標準校 | 安全校 |
---|---|---|---|
12月13日 | (先取り受験) | 江戸川学園取手(適性検査型) | ― |
1月9日 | 栄東A日程 | 開智未来・城北埼玉 | 江戸川学園取手 第1回 |
1月17日 | 開智(先端B)・大宮開成 | 獨協埼玉 | 江戸川学園取手 第2回 |
1月25日 | 市川・専修大松戸 | 麗澤・足立学園 | 江戸川学園取手 第3回 |
2月1日以降 | 本郷・芝・広尾学園・攻玉社 | 世田谷学園・都市大付属 | 東海大浦安・八王子学園 |
補足事項
- 複数回受験制度が活用しやすく、得点の高い回の結果で判定されるなど、リベンジのチャンスがある。
- 千葉・埼玉受験を1月中に終える構成が可能で、2月1日以降の都内本命校に備えやすい。
- 帰国生は別日程(1/25)で英語+面接型の入試もあり。
在校生・保護者の声|充実した施設と温かい雰囲気でのびのびと成長できる環境
在校生の声
- 「自然に囲まれた環境で、毎日の登下校が気持ちいいです。授業も充実していて、自主的に学ぶ力がつきます」
- 「教室や施設がきれいで、ICT設備が整っていて便利。友達と協力しながら学ぶPBL型授業が楽しいです」
- 「行事が多く、部活も勉強も全力で取り組める環境。先生方も熱心で頼れる存在です」
保護者の声
- 「規律と自主性のバランスが取れた校風で、子どもが自分から行動する力を身につけているのがわかります」
- 「進学実績も安定していて、中高6年間でしっかりと学力が伸びる点に安心感があります」
- 「自然豊かなキャンパスで、安心して通わせられる環境です。交通アクセスも思ったより便利でした」
全体として、「のびのびとしつつも学習に集中できる環境」という評価が多く見られます。先生と生徒の距離も近く、学習・生活面ともにサポートが厚い点も、保護者から高く評価されています。
この学校に向いている子の特徴|文武両道を志し、自主的に学びを深めたい子に最適
1. 勉強にも部活にも全力で取り組みたい子
江戸川学園取手中学校は、学習面・生活面・部活動のバランスが取れた学校です。多くの生徒が部活動と勉強の両立を実現しており、「どちらかに偏ることなく、自分を高めたい」と考える子どもには最適な環境です。
2. 将来の目標を早くから意識したい子
医学部・難関大学・海外大学など多彩な進路指導が行われており、自らの将来について早い段階から考える姿勢が養われます。「自分のやりたいことを明確にし、それに向かって努力したい」というタイプの生徒に向いています。
3. 自然豊かな環境でのびのび学びたい子
自然に囲まれた静かな環境に加え、最新設備の整ったキャンパスで学ぶことができる点も魅力です。都市型の喧騒から離れて、集中できる学習環境を求めるご家庭に適しています。
4. 自主性やリーダーシップを育みたい子
江戸取ではPBL型授業や探究学習が充実しており、自ら考え、行動し、発信する力が自然と養われます。委員会活動や行事運営にも生徒が深く関わるため、主体的に学校生活を送りたいという生徒にぴったりです。
まとめ|医進・難関大志望から人間力重視まで対応する中高一貫の進学校
江戸川学園取手中学校は、茨城県内のみならず首都圏からも注目される高い進学実績と教育環境を備えた共学校です。「心豊かなリーダーの育成」という教育理念のもと、学力だけでなく人間性・主体性・国際感覚も育まれる場として、多くの保護者・受験生から支持を集めています。
45分授業や先取り学習、ICT・探究教育、PBL型授業など、現代的かつ柔軟な学びの形を実践し、医学部・難関大学合格を実現してきた指導体制は圧巻。行事や部活動も活発で、知・徳・体のバランスを育てる中高一貫校としての完成度は非常に高いと言えます。
「将来にわたって活躍できる力を育てたい」「安心できる進学環境で学ばせたい」と考えるご家庭にとって、江戸川学園取手中学校は有力な選択肢のひとつとなるでしょう。