- 学校の概要|千葉御三家の一角、自由と探究を重んじる共学校
- アクセスと立地環境|習志野市泉町に立地、2路線からの通学が可能
- 教育方針とカリキュラム|「自然・生命・人間」に根ざした東邦教育
- 学習環境と施設設備|理科重視の充実した学習環境と自由な学びの空間
- 学校生活と行事|読書マラソンや海外研修など個性豊かなプログラム
- クラブ活動|80%超の中学生が参加する多彩な部活動
- 進学実績と卒業後の進路|理系に強く、東邦大医学部進学枠もあり
- 入試情報と合格の目安|偏差値・倍率・試験内容をわかりやすく解説
- 併願校パターン|日程別に見るチャレンジ・標準・安全校の併願例
- 在校生・保護者の声|通わせてよかったと思える安心と成長の場
- この学校に向いている子の特徴|自由と責任の中で個性を伸ばせる子に
- まとめ|自然と探究が調和する東邦大東邦の魅力を再確認
学校の概要|千葉御三家の一角、自由と探究を重んじる共学校
東邦大学付属東邦中学校は、千葉県習志野市に位置する共学の中高一貫校です。「自然・生命・人間」を柱とする独自の教育理念に基づき、生徒一人ひとりの可能性を引き出すことを重視しています。千葉御三家(渋谷教育学園幕張、市川、東邦大東邦)の一角として知られ、進学実績・教育内容・校風のバランスに優れた人気校です。
中学・高校の6年間を通して、教科学習のみならず、探究活動や読書活動、表現活動にも力を入れており、「自ら学び、自ら考える力」を育成しています。また、大学附属校でありながら、進学は東邦大学以外の難関大学にも多数進出しており、附属の利点と進学校としての実力を兼ね備えた学校です。
校地は広々としており、豊かな自然と最新の学習設備が調和するキャンパスは、生徒の自主性を尊重する東邦の教育にふさわしい環境です。生徒数は中高合わせて約1,846名(中学923名/高校923名)で、一人ひとりが「居場所」を見つけやすい温かな雰囲気が漂っています。
アクセスと立地環境|習志野市泉町に立地、2路線からの通学が可能
東邦大学付属東邦中学校は、千葉県習志野市泉町に位置し、自然豊かで落ち着いた住宅街に囲まれた環境にあります。周辺は静かで、学習に集中できる環境が整っています。
アクセス方法
- 京成線「京成大久保駅」より徒歩約10分
- JR総武線「津田沼駅」北口よりバス15分(京成バス「東邦大学付東邦中・高前」下車 徒歩2分)
2路線からアクセス可能で、千葉県内だけでなく都内・埼玉・神奈川方面からの通学者も多く見られます。最寄駅からの距離もちょうどよく、通学のしやすさと安全性を兼ね備えた立地といえるでしょう。
通学区域の特徴
- 安全対策として警備員を常駐させており、防犯カメラ・防災備蓄システムも完備
- 自転車通学は禁止(公共交通機関を利用)
- 登下校時には保護者や地域との連携も強化
教育方針とカリキュラム|「自然・生命・人間」に根ざした東邦教育
東邦大学付属東邦中学校では、建学の精神である「自然・生命・人間」を軸にした独自の教育方針「東邦教育」を展開しています。生徒一人ひとりの多様性と可能性を尊重し、自ら学び、自ら考え、自ら成長していく力を育てることを目指しています。
カリキュラムの特徴
- 中高一貫教育の利点を生かし、高3で大学入試に備える「早期完成型」カリキュラム
- 中学ではチームティーチングによる英会話を実施し、実践的な英語力を養成
- 数学では「数トレ」プログラムを導入し、思考力・論理力を育成
- 読書マラソン・読書作文で表現力・読解力を強化
- 理科は実験を重視し、高校では演習も多く、理系進路に強い指導内容
- 高校では文理分け・選択制授業により専門的学習へと移行
放課後・補習制度も充実
放課後の補習授業や特別講座、夏期・冬期講習なども充実しており、一人ひとりに合わせた支援体制が整っています。また、医学部などを志望する生徒には、学年を超えた指導・支援も行われています。
学習環境と施設設備|理科重視の充実した学習環境と自由な学びの空間
東邦大学付属東邦中学校の校舎は、自然との共生を意識した開放的な設計で、落ち着いて学べる環境が整っています。教室や廊下は採光・通風に優れ、清潔感のある明るい校舎が印象的です。
理科教育を支える専門施設
- 理科専用の実験室を複数設置(物理・化学・生物・地学など)
- 実験器具が豊富に整い、「観察と実践」から学ぶ理科教育を実現
- 顕微鏡やセンサーなど先進的な観察機器も導入
ICT・自学習空間
- Wi-Fi完備の自習スペースや図書館が整備され、いつでも学習可能
- 情報リテラシー教育も充実しており、プレゼン・調査・表現力を高める授業も展開
- オンライン学習の環境整備にも注力し、家庭学習との連携もスムーズ
その他の主な施設
施設名 | 特徴 |
---|---|
図書館 | 開架式で蔵書数豊富。読書マラソンやブックトークなども実施 |
大講義室 | 探究活動の発表・プレゼン練習・特別講義などに活用 |
多目的ホール | 行事・クラブ活動の拠点となる自由度の高い空間 |
生徒の主体性を引き出す空間設計が徹底されており、自ら調べ、考え、発信する姿勢を育てる学びの場が広がっています。
学校生活と行事|読書マラソンや海外研修など個性豊かなプログラム
東邦大学付属東邦中学校では、知的好奇心や社会性を伸ばす多彩な行事が年間を通して展開されています。生徒の自主性を尊重しながらも、仲間と協働する中で自らを成長させる機会が豊富に用意されています。
主な学校行事(中学)
- 読書マラソン:年間を通して本と向き合う東邦の伝統行事
- 芸術鑑賞会:能や音楽などの芸術に触れる感性教育
- 校外学習:自然観察や文化施設訪問を通じた体験学習
- 文化祭(銀杏祭):中高合同で開催される生徒主体の大イベント。企画・運営・展示・発表のすべてを生徒が担い、創造力と協働力を発揮
- 体育祭:縦割り団対抗で行う熱気ある競技イベント
グローバル教育と体験学習
- 海外研修(希望制):アメリカやオーストラリアなどへの短期研修
- 国際交流プログラム:外国人生徒との共同学習・交流イベント
- 課題解決型学習(PBL):社会課題を考える中での実践的学び
特に読書マラソンは東邦ならではの象徴的行事であり、全校生徒が継続的に読書に取り組む姿勢は、「知の蓄積」を重んじる校風を象徴しています。
クラブ活動|80%超の中学生が参加する多彩な部活動
東邦大学付属東邦中学校では、生徒の約8割以上が何らかのクラブに所属しており、文武両道の校風が根付いています。中学・高校の垣根を越えて合同で活動するクラブも多く、先輩とのつながりや自律的な運営が魅力です。
運動系クラブ(例)
- サッカー部
- 硬式テニス部・ソフトテニス部
- バレーボール部・バスケットボール部
- 剣道部・柔道部
- 陸上競技部
- 水泳部(夏季限定)
文化系クラブ(例)
- 吹奏楽部・弦楽部
- 科学部・物理部・生物部などの理科系クラブ
- 囲碁将棋部・イラスト部・写真部
- ESS(英語部)・文芸部・演劇部
特に理科系クラブは活発で、科学コンテストや自由研究での対外発表実績もあります。文化祭「銀杏祭」では、各クラブが展示・発表を行い、来場者の注目を集めます。
また、クラブ活動は単なる「娯楽」ではなく、責任感・チームワーク・創造力を育む重要な学びの場として位置付けられています。
進学実績と卒業後の進路|理系に強く、東邦大医学部進学枠もあり
東邦大学付属東邦中学校・高等学校は中高一貫でありながら、他大学への進学実績が非常に高い進学校です。特に理系進学に強みがあり、東邦大学医学部への内部推薦枠を含む多様な進路選択が可能です。
2024年度 大学合格実績(一部抜粋)
大学名 | 合格者数 | 備考 |
---|---|---|
東京大学 | 11名 | 理科三類含む |
京都大学 | 6名 | 主に理系学部 |
国公立大学(計) | 約120名 | 千葉大・筑波大・東工大など多数 |
早稲田大学 | 90名 | 文・理ともに人気 |
慶應義塾大学 | 60名 | 医学部・理工学部にも進学 |
東邦大学 | 約50名 | 医学部への推薦枠あり |
東邦大学への内部進学制度
- 医学部をはじめとする学部への推薦制度が整備
- 指定条件(成績・人物等)を満たすことで、進学が保証されることも
- 外部受験との選択も可能で、個々の進路希望に柔軟対応
このように、東邦大東邦は附属校でありながら「進学校」としての側面を強く持つ点が最大の特徴です。医学・理系志望者を中心に、国公立・難関私大にも多数の合格実績を誇ります。
入試情報と合格の目安|偏差値・倍率・試験内容をわかりやすく解説
東邦大学付属東邦中学校の入試は、推薦・前期・後期の3方式で実施されます。募集定員は合計300名(推薦40名、前期240名、後期20名)とされており、例年、前期入試に多くの受験者が集中します。
2026年度 入試日程・試験科目
区分 | 試験日 | 試験科目 | 合格発表 |
---|---|---|---|
推薦入試 | 2025年12月2日(火) | 学力試験(国・算 各100点) 社・理(各50点) 面接・自己推薦書 | 2025年12月2日(火) |
前期入試 | 2026年1月21日(水) | 4科(国・算:各100点、社・理:各50点) | 2026年1月23日(金) |
後期入試 | 2026年2月3日(火) | 4科(国・算:各100点、社・理:各50点) | 2026年2月4日(水) |
出願期間と出願方法
- 推薦入試:2025年11月1日〜11月15日
- 前期入試:2025年12月3日〜2026年1月8日
- 後期入試:2026年1月23日〜2月2日
- 出願方法:いずれもインターネット出願(推薦は書類郵送も必要)
合格の目安(2024年度データより)
受験区分 | 偏差値目安(男子) | 偏差値目安(女子) | 合格可能性 |
---|---|---|---|
前期入試 | 68~72 | 68~72 | 80%以上で安全圏 |
後期入試 | 56~61 | 59~64 | 50~79%のゾーンが多数 |
倍率と実質合格率(2023年度)
- 前期入試:出願数2,266名・合格者数約630名・実質倍率:約3.6倍
- 後期入試:出願数674名・合格者数70名・実質倍率:約9.6倍
前期入試が最も多くの合格者を出すため、併願校とのスケジューリングが重要です。後期入試は狭き門である一方で、リベンジ組の救済枠として挑戦する受験生も多数います。
併願校パターン|日程別に見るチャレンジ・標準・安全校の併願例
東邦大学付属東邦中学校は千葉御三家の一角であり、その難易度の高さからチャレンジ校という位置付けの上位校は存在しません。そのため、併願の組み方は同レベルの難関校や、やや下の中堅校を軸にスケジュールされる傾向があります。
主な併願スケジュール例
日程 | 併願校 | 位置付け |
---|---|---|
12月6日 | 県立千葉中学校 | 難関(国立・公立中高一貫) |
1月9日・17日 | 江戸川学園取手 | 中堅〜準難関 |
1月12日 | 栄東中学校(A日程) | 同レベル〜準難関 |
1月20日 | 市川中学校 or 専修大学松戸中学校 | 同レベル〜準難関 |
1月21日 | 東邦大学付属東邦中学校(前期) | 本命校 |
1月22日 | 渋谷教育学園幕張中学校 | 同レベル |
1月25日 | 立教新座中学校 | 中堅〜準難関 |
2月1〜2日 | 開成・桜蔭・麻布・武蔵など | 首都圏トップ校(御三家) |
2月3日 | 東邦大学付属東邦中学校(後期) | リベンジ受験 |
このように、1/21の本番に向けて段階的に受験経験を積みつつ、後期での再挑戦も視野に入れた戦略が主流です。なお、渋幕・市川などとの併願は、科目・出題傾向の違いも考慮する必要があります。
在校生・保護者の声|通わせてよかったと思える安心と成長の場
東邦大学付属東邦中学校には、「生徒の自主性を尊重する雰囲気」や「自由な学びができる環境」に対する満足の声が多く寄せられています。生徒も保護者も、学びだけでなく人間的な成長を重視する教育方針に深く共感しています。
在校生の声
「キャンパス全体が明るく、広々とした自然の中でのびのびと過ごせています。授業では自分の考えを発表する機会が多く、自分を主体に学びを深められる点がとても気に入っています。読書マラソンや探究学習も楽しいです。」(中2・Kさん)
保護者の声
「子どもの自主性を伸ばしてくれる学校だと実感しています。勉強だけでなく、部活や行事を通して豊かな人間性が育っているのが分かります。先生方もフレンドリーで、相談しやすい雰囲気があります。」(中1保護者)
「東邦大東邦を選んで本当に良かったと感じています。探究活動や読書、発表の機会が多く、内面の成長が著しいです。大学進学だけでなく、将来につながる力を身につけていると感じます。」(中3保護者)
このように、「勉強だけに偏らないバランスの取れた成長環境」が、東邦大東邦の大きな魅力となっており、多くの家庭から高い支持を集めています。
この学校に向いている子の特徴|自由と責任の中で個性を伸ばせる子に
東邦大学付属東邦中学校は、「自由と探究」を重んじる校風が特徴であり、自分の興味関心を深め、自律的に学びを進めていける子どもにとても向いています。
東邦大東邦に向いている生徒像
- 好奇心旺盛で、自分の「好き」や「知りたい」を追究したい子
- 一つの正解よりも、考え方やプロセスを大切にするタイプ
- 本を読むのが好きで、言語力・表現力を伸ばしたい子
- 自然や生命、科学に関心があり、理系への興味が強い子
- 自由な環境の中でも、自分で目標を設定し努力できる子
反対に、厳格なルールや競争を重視する環境の方が合うタイプにとっては、やや物足りなさを感じることもあるかもしれません。しかし、「自分の意志で動ける力」を育てたいと考える家庭にとっては、非常に理想的な環境といえるでしょう。
まとめ|自然と探究が調和する東邦大東邦の魅力を再確認
東邦大学付属東邦中学校は、「自然・生命・人間」を軸とした独自の教育理念のもと、学力と人間力の双方をバランスよく育てる中高一貫校です。千葉御三家の一角として進学実績にも定評があり、理系進学に強く、自由で創造的な学びの場として多くの受験生・保護者から支持されています。
充実した理科施設や読書マラソン・探究学習といった独自の取り組みは、「自ら考え、表現する力」を自然と身につけさせてくれるものです。また、クラブ活動・行事・海外研修といった学校生活全体が、成長のステージとして機能しています。
大学附属でありながら、外部大学への進学も重視し、東邦大医学部をはじめとした進学ルートも多彩。加えて、自由と責任を両立させる校風は、生徒の主体性を何より大切にしています。
「のびのびとした環境で、自分のペースで成長したい」、そんな思いを持つお子さまにとって、東邦大学付属東邦中学校は最良の選択肢となるでしょう。