はじめに(目的・ゴール・対象読者)
2023年4月に実施された小6向け首都圏模試〈算数〉は、基本〜応用までバランスの良い出題が特徴でした。本記事では、全体の構成、大問別の分析、出題単元の傾向、そして今後の学習アドバイスまでを徹底解説。受験生本人や保護者の方、指導に携わる先生方にとって、模試復習・次回対策の道しるべとなることを目的としています。
テーマの基本理解
大問構成と出題形式
- 試験時間:50分、満点150点
- 大問数:全8問(計算問題+文章題+図形・規則性など)
- 計算力・思考力・応用力を幅広く問う構成
出題内容のバランス
- 計算・割合・速さ・図形・規則性・場合の数・仕事算など、中学受験で頻出の単元を網羅
- 特に図形(平面・立体)と数量関係の問題に分量が割かれ、空間認識や論理的思考を求める出題が目立つ
重要論点と実務的な争点
大問別分析
大問1:計算問題(5題)
- 難易度:標準
- ポイント:四則混合、分数・少数の扱い、分配法則の理解
大問2:複合的な一行問題(図形・濃度・時計算)
- 難易度:やや易
- ポイント:単位変換、時間計算、図形読み取り(時計盤)
大問3:仕事算(兄弟の掃除)
- 難易度:標準
- ポイント:最小公倍数を用いた仕事量の統一、分数での時間処理
大問4:規則性(図形の組み合わせと面積変化)
- 難易度:やや難
- ポイント:図形の等積変形・増加量の推論・逆算処理
大問5:立体図形の体積・表面積(直方体+三角錐)
- 難易度:標準
- ポイント:切断面のイメージ・展開図の差分処理
大問6:速さと図形を組み合わせた空間認識問題(列車と踏切)
- 難易度:難
- ポイント:空間イメージ・時間と距離の連立処理・相対移動
大問7:場合の数(じゃんけんの勝ち方)
- 難易度:標準〜やや難
- ポイント:条件付き計数・余事象の理解
大問8:規則性(周期と公倍数・包除原理)
- 難易度:やや難
- ポイント:周期性の把握、最小公倍数、ヴェン図・包除原理の考え方
まとめと次の学習へ(関連記事・参考書紹介など)
- 今回の模試では「図形×思考力」「規則性の応用力」が試された
- 今後の模試(6月・7月)では「速さ」「割合」「立体図形」の強化が鍵
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- おすすめ教材:
- 『中学入試 算数 塾技100』
- 『中学入試 算数 頻出問題集 図形編』